説明

テーププリント装置

テーププリント装置が提供される。該テーププリント装置は、外部装置に接続するためのポートと、少なくとも1つのラベルを定義するラベルデータを記憶するための第1のメモリと、プログラム情報を含む第2のメモリとを含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は本発明はテーププリント装置に関する。
【背景技術】
【0002】
テーププリント装置(以下、ラベルプリント装置、ラベルプリンタ、プリンタ、プリント装置、等とも称する)は例えば、ブラザー工業株式会社のEPA322918号や、VaritronicsのEPA267890号に開示される如く既知のものである。既知のテーププリント装置には、カセット又はテープ保持ケース用のベイを受けるカセットが含まれる。EPA267890号のものでは、テープ保持ケースがインクリボンと基材テープとを収納し、基材テープが裏当て層に接着材で固定した上方受像層を含む。EPA322918号のものではテープ保持ケースは、インクリボンと、透明な受像テープと、両面接着テープとを収納し、両面接着テープは、接着材を塗布したその片面が印刷後の受像テープに固着され、接着剤を塗布した他面側から剥ぎ取れる裏当て層を有している。こうしたテーププリント装置では、転像媒体(インクリボン)及び受像テープ(基材)が同じカセット内に収納される。
【0003】
例えばEPA578372号には、インクリボンと基材テープとを別のカセットに収納することが提案されている。
これら全ての事例では、受像テープをインクリボンと重ねた状態でプリントヘッド及びプラテンとよりなる印刷ゾーンに送り、これらプリントヘッド及びプラテンが協動してインクリボンの画像を受像テープに転写させる。画像転写には、ドライレタリング又はドライフィルムインプレッションを含む様々な方法があるが、現在最も一般的なのはプリントヘッドを加熱し、その熱でインクリボンのインクを受像テープに転写させる感熱印刷法である。
【0004】
インクリボンを省略し、プリントヘッドを加熱して被印刷画像を受像テープに直接印刷する方法も知られている。この方法は直接感熱印刷法と称される。
テープ印刷装置をパソコン又はPCに接続することが知られている。この既知の構成ではユーザーはPCとのインタラクト下にラベルをデザインする。ユーザーはPCとインタラクトすることにより、ラベルプリンタによるラベル印刷をコントロールする。
PC上でのラベルデザイニングはラベルプリンタでのそれよりもずっと容易となることがある。それは、PCに接続したディスプレイがラベルプリンタのディスプレイよりもずっと大型であるからである。更には、PCに関連するキーボードやマウスの構成はユーザーにとってはラベルプリンタのもっと小型のキーボードよりも一般に使い易いものである。従って、PC上でラベルをデザインし、デザインしたラベルをメモリーカードにダウンロードし、このメモリーカードをラベルプリンタの好適なスロットに差し込むことが知られている。
然し乍ら、メモリーカードにラベルをダウンロードするためにはPCは好適なメモリーカードスロットを備える必要がある。しかも、メモリーカードは紛失や破壊され易い。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】EPA322918号
【特許文献2】EPA267890号
【特許文献3】EPA578372号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述した如き問題の1つ以上を解決し得るテーププリント装置及び方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の1様相によれば、テーププリント装置であって、外部装置に接続するためのポートと、少なくとも1つのラベルを定義するラベルデータを記憶するための第1メモリと、プログラム情報を含む第2メモリと、を含むテーププリント装置が提供される。
【0008】
本発明の他の様相によれば、データを記憶するメモリを有するテーププリント装置を含むシステムであって、コンピューターと、該コンピューターとテーププリント装置との間の連結部とを含み、コンピューター(PC)がテーププリント装置から前記データを受け、受けたデータを修正し、修正したデータをテーププリント装置に送り、前記修正されたデータが前記メモリに記憶されるように構成されるシステムが提供される。
【0009】
本発明の他の様相によれば、テーププリント装置が、該テーププリント装置のメモリに記憶したデータを受けること、受けたデータを修正すること、修正したデータをテーププリント装置に送り前記メモリに記憶させること、を含む方法が提供される。
【0010】
本発明の他の様相によれば、PC上で、該PCにおいて入手され得る属性を使用してラベルをデザインする作動上の第1のモードを提供すること、テーププリント装置においてのみ入手され得る属性を用いてPC上でラベルをデザインする作動上の第2のモードを提供すること、を含む方法が提供される。
【0011】
本発明の他の様相によれば、ラベルが所定基準を満たすか否かを決定し、満たす場合はテンプレートを提供するべくラベルを修正させるプロセッサを含む装置が提供される。
本発明の他の様相によれば、テーププリント装置であって、外部装置に接続するためのポートと、メモリとを含み、テーププリント装置が、前記ポート位置で受けたデータがプリントされる作動上の第1のモードと、前記ポート位置で受けたデータがメモリに記憶される作動上の第2のモードと、を含むテーププリント装置が提供される。
【0012】
本発明の他の様相によれば、テーププリント装置であって、外部装置に接続するためのポートと、少なくとも1つのラベルを定義するラベルデータを記憶するための第1のメモリと、プログラム情報を含む第2のメモリとを有し、前記ポートが、第1のメモリに記憶されたデータの修正部分を受け、第1のメモリが、受けた修正部分を記憶するように構成されるテーププリント装置が提供される。
【0013】
本発明の他の様相によれば、テーププリント装置であって、外部装置に接続するためのポートと、少なくとも1つのラベルを定義するラベルデータを記憶するための第1のメモリと、プログラム情報を含む第2のメモリと、を含み、テーププリント装置が、第1のメモリの記憶内容を前記ポートに出力するように構成されるテーププリント装置が提供される。
【0014】
本発明の他の様相によれば、テーププリント装置であって、外部装置に接続するためのポートと、少なくとも1つのラベルを定義するラベルデータを記憶するためのメモリと、を含み、前記ポートが、メモリに記憶されたデータに対する修正部分を受けるように構成され、前記メモリが、前記修正部分を記憶するように構成されるテーププリント装置が提供される。
【0015】
本発明の他の様相によれば、テーププリント装置であって、外部装置に接続するためのポートと、少なくとも1つのラベルを定義するラベルデータを記憶するための第1のメモリと、プログラム情報を含む第2のメモリと、を含み、前記ポートが、第1のメモリに記憶されたデータに対する修正部分を受けるように構成され、前記第1のメモリが前記修正部分を記憶するように構成されるテーププリント装置が提供される。
【0016】
本発明の他の様相によれば、外部装置に接続するためのポートと、少なくとも1つのラベルを定義するラベルデータを記憶するためのメモリとを含むテーププリント装置において使用する方法であって、前記ポート位置で、第1のメモリに記憶されたデータに対する修正部分を受けること、受けた修正部分を前記メモリに記憶すること、を含む方法が提供される。
【発明の効果】
【0017】
従来技術の問題の1つ以上を解決し得るテーププリント装置及び方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】図1は、本発明のテーププリント装置の実施例の斜視図である。
【図2】図2は、本発明のテーププリント装置をコントロールするための制御回路図である。
【図3】図3は、図1のテーププリント装置のカセット受けベイ内のカセットを示す概念図である。
【図4】図4は、PCに接続した状態で示す図1のテーププリント装置の概略図である。
【図5】図5は、プリンタモードを選択した場合のPCのディスプレイの表示画像である。
【図6】図6は、デバイスモードを選択した場合のPCのディスプレイの表示画像である。
【図7】図7は、PCのディスプレイにおける選択メニュー表示である。
【図8】図8は、PCのディスプレイにおける入手可能なラベルフォーマットオプション表示である。
【図9】図9は、エラーが発生した場合におけるPCのディスプレイの表示画像である。
【図10】図10は、画像をラベルに挿入する場合のPCのディスプレイの表示画像である。
【図11】図11は、画像を挿入する場所を例示するPCのディスプレイの表示画像である。
【図12】図12は、PCからラベルプリンタにラベルを転送する場合のPCのディスプレイの表示画像である。
【図13】図13は、PCからテーププリント装置に記号を転送する際のPCのディスプレイの表示画像である。
【図14】図14は、テンプレートの創出法の例示図である。
【発明を実施するための形態】
【0019】
図1にはテーププリント装置2の斜視図が示される。テーププリント装置はディスプレイ4を有する。本発明の好ましい実施例ではディスプレイ4は液晶ディスプレイである。テーププリント装置はキーボード6を有し、キーボード6は複数(本実施例の場合4)のカーソルコントロールキー8を有し、文字選択用の複数のキー10及び数選択用の複数のキー12も備えられる。キーボード6は2セットの機能キー14をも有する。配置するキーの数やこれらのキーにより提供される機能はプリンターの用途により変化され得る。例えば、ある実施例では数選択用の各キーを省略し、それらに代えて文字キーで数字キーにアクセスできる。各文字に対して1つのキーを割り当てないようにしても良く、あるいは、例えばシフトキーを使用して各機能にアクセスするようにもできる。
【0020】
従って、ユーザーはキーボード6を介して文字を含む画像、数及び又は記号を入力できる。機能キーを使用してラベルの属性を選択できる。従って、機能キー14を使用して異なる機能を開始させ得、テーププリント装置の動作モードをコントロールできる。
本発明の1実施例において、キーボードはタッチパッド、タッチスクリーン、又は任意のその他入力手段により代替させ得る。
【0021】
図3を参照するに、カセット受けベイが点線で示される。カセット受けベイ30はサーマルプリントヘッド32と、回転自在プラテン34とを含み、これら部材は協動してプリントゾーン36を画定する。カセット受けベイにはテーププリント装置の後部側からアクセスする。
【0022】
サーマルプリントヘッド32は、印刷要素のカラムを含む。サーマルプリントヘッド32は、テープの最大幅部分にプリントするに一般に十分な高さを有する。サーマルプリントヘッド32の幅は印刷要素の1つの幅と等しい。各印刷要素は別個に活性化され得、且つ被印刷画像に従い活性化される。画像は、各文字の幅がテープに沿って伸延し、又は各文字の高さが、所謂垂直プリントモードにおいてテープの長さ方向に沿って伸延する状態下に印刷され得る。
【0023】
プリントヘッドアーム33がプリントヘッドホルダを保持し、プリントヘッド32それ自体はピボットポイント38を中心としてピボット廻動自在であり、かくしてカセットをカセット受けベイに関して出し入れ可能となる。カセット受けベイ30に挿通したカセットが全体を番号40で示される。カセット40は受像テープ44のサプライスプール42を保持する。受像テープ44は図示しないガイド機構によりカセット40に通され、出口46を介してカセット40を出、プリントゾーン36を通過し、カット部48に達する。
【0024】
カセット40にはインクリボンサプライスプール50と、インクテープ巻き取りスプール52も収納される。インクリボン(以下、熱転写リボンとも称する)54はインクリボンサプライスプール50からガイドされてプリントゾーン36を通過し、インクテープ巻き取りスプール52に巻き取られる。かくして、受像テープ44は、その受像層がインクリボン54と接触する状態下にインクリボン54と重なる状態でプリントゾーン36を通過する。
【0025】
カセット44は、プリントヘッド32を受ける凹所80を有する。熱転写リボン54をプリントゾーン36を通してガイドするガイド部分をも設け得る(図示せず)。プリントヘッド32は、プラテン34と接触して熱転写リボン54及び受像テープ44をプリントヘッド32とプラテン34との間で重ねた状態で保持する動作位置と、プラテン34から遠ざけられ、かくして熱転写リボン54と受像テープ44とを釈放する不作動位置との間を可動である。動作位置では、プラテン34は、受像テープ44をプリントヘッド32を通して送るべく回転され、プリントヘッドは、インクリボン54からのインクの熱転写により受像テープ44上に画像をプリントするようにコントロールされる。
【0026】
図2に略示するように、プラテンはモーター58により駆動される。モーターは、回転すると印刷中は受像テープを連続的にプリントゾーン36に通すように受像テープを駆動させる。ステップモータを使用してテープを段階的に駆動させることもできる。
プリントゾーン36を出てカット部48に向かうテープに画像を印刷する。カット部48はカセット40のプリントゾーン36に近い壁の一部に位置付けられる。カセット40の、カット部48を配置した壁部分は番号60で示される。カセットの壁部分60には長孔62が形成され、プリントゾーン36を通過した受像テープ44が、この長孔62の各側部の対面部分で支持されるところのカット部48に送られる。
【0027】
カット用ブレード66を含むカット機構64が設けられる。受像テープ44を切断したカット用ブレード66は長孔62に入り込む。
テーププリント装置コントロール用の基本回路が図2に示される。マイクロプロセッサチップ70が、不揮発性メモリ72と、マイクロプロセッサ74と、RAM76として略示するランダムアクセスメモリRAM容量とを有する。マイクロプロセッサチップ70は、キーボード6のようなデータ入力デバイスからのラベルデータ入力を受けるべく接続される。以下に、図4を参照して本発明のラベルプリント装置の1実施例を説明する。
【0028】
マイクロプロセッサチップ70は、ディスプレイドライバチップ78を介してディスプレイ4にデータを出力し、ディスプレイに被印刷ラベル(又はその一部)及び又はその他の、例えばユーザーに対するメッセージを表示させる。あるいはディスプレイドライバはマイクロプロセッサチップの一部を構成し得る。更には、マイクロプロセッサチップ70は、プリントヘッド32にデータを出力し、受像テープ上にラベルデータを印刷させ、かくしてラベルを形成させる。最後に、マイクロプロセッサチップはプラテン34を駆動させるモーター58をもコントロールする。マイクロプロセッサチップは、ある長さのテープを切り離し得るようにカット機構64をもコントロールし得る。本発明の他の実施例ではカット機構の少なくとも一部分が手動操作され得る。
【0029】
図4を参照するに、PC200が示され、テーププリント装置2に接続されている。PCはディスプレイ202と、入力デバイス204とを有する。一般に、入力デバイス204はキーボード及び又はマウスを含むが、入力デバイスは任意の好適な形態のものとすることが出来る。例えば、ディスプレイはタッチセンサー型ディスプレイであり得、このタッチセンサーディスプレイを利用して入力を実施し得る。PC200はマイクロプロセッサ206と、番号を208で略示したメモリとを有する。メモリは任意の好適なタイプのものとし得、例えば、ランダムアクセスメモリその他であり得る。あるいはまたは更には、マイクロプロセッサ206はメモリ容量を含み得る。
【0030】
PC200はUSB(ユニバーサルシリアルバス)ポート210を有する。同様に、テーププリント装置2もまたUSBポート212を有する。ケーブル214を使用してPC200とテーププリント装置を各USBポートを介して接続する。
その他任意の好適なメカニズムを使用してテーププリント装置をPCに接続できる。例えば、ブルートゥース接続のような無線接続を介して接続し得る。あるいは、PCとテーププリント装置とを、USBプロトコルとは異なるプロトコルに従い動作するワイヤ接続を介して接続し得る。
【0031】
テーププリント装置2は、コントローラー70と、第1のフラッシュメモリ76a及び第2のフラッシュメモリ76bとを含む。第1のフラッシュメモリ76aはラベル、テンプレート、文字列その他を記憶するように構成される。第2のフラッシュメモリ76bはプログラミング及びフォントを記憶する。第1のフラッシュメモリ76aの記憶内容は以下に詳しく説明するようにしてPC200にダウンロードされる。第1及び第2の各フラッシュメモリは別個のメモリである。本実施例ではマイクロコントローラーはメモリ容量を有さないか、または限定量のみのメモリ容量を有し得る。あるいは、マイクロコントローラーは使用されないメモリを有し得又はフラッシュメモリに記憶されないデータ用のメモリを有し得る。
【0032】
本発明の好ましい実施例ではフラッシュメモリが使用される。然し乍ら、本発明の他の実施例では第1及び又は第2の各メモリ用として、フラッシュメモリに代えてその他のタイプのメモリを使用し得る。
PC200はUSBポート210を介してテーププリント装置2からデータを受け取るように構成される。USB接続を介して受けたデータをマイクロプロセッサ206が翻訳する。同様に、プロセッサはUSBポート210を介してテーププリント装置に送られるデータをUSBプロトコルに従いフォーマット化するように構成される。マイクロプロセッサ70はPCのマイクロプロセッサ204のそれと類似の機能を奏する。
【0033】
PCは、テーププリント装置に接続した場合に2つのモード下に動作可能とするソフトウェアを記憶するように構成される。それら2つのモードはプリンタモード及びデバイスモードと称される。
プリンタモードを図5を参照して以下に説明する。プリンタモードではPCが使用され、USB接続を介してテーププリント装置で直接ラベルをデザイン及び印刷することが出来る。テーププリント装置はある程度ダンププリンタとして作用し、PCからダウンロードした画像を印刷する。
【0034】
図5にはテーププリント装置がプリンタモードにある場合の表示画像を示す。PCのディスプレイに表示される画像には3つの異なるエリヤが存在し、第1エリヤ220がラベルプレビューエリヤを構成する。プレビューエリヤは、現在選択されているラベルの印刷時の状況を示す。第2エリヤはデータグリッドを提供するデータ編集エリヤ222である。ユーザーはこの第2エリヤでデータを入力し及び又は1つ以上のラベルの画像を編集する。
【0035】
第3エリヤ224には、選択したラベルタイプに対して設定し得る特性が表示され、選択した実際の値も表示される。例えば、選択したラベルに対してユーザーが設定すべきオプションは、テープ幅、自動フィットテキスト、フォント、ボーダー、バーコードテキスト、である。これらのオプションは2つのカテゴリーに分けられる。特定値を設定するべきオプションもある。例えば、テープ幅は複数の異なる値がある。本実施例ではテープ幅は24mmに設定されている。同様に、フォントはフォントスタイルのみならずフォントサイズの両方に異なる数多くのオプションがある。選択したフォントやフォントサイズは表示される。
【0036】
その他のオプションは接点可能でありあるいは設定しない。例えば、自動フィットテキストは選択してもしなくとも良い。このオプションを選択した場合は1種類のマークで表示され、選択しない場合は別のタイプのマークで表示される。本実施例では選択したオプションにはチェックマークが表記され、選択しなかったオプションは空白のままとされる。これらのラベルセッティングは例示目的のみのものであり、オプションの選択又は不選択の表示方法はその他の方法を使用できる。
【0037】
前記3つの各エリヤは、以下に詳しく説明するように、デバイス及びプリンタの各モードの何れにおいても使用される。
プリンタモードでは、入手可能なフォント及びフォントサイズはPCのものとなる。かくして、PC上で入手し得るフォントをプリンタモードで使用できる。
【0038】
図6〜図13を参照するに、デバイスモード選択時のPCの種々の表示画像が示される。要約すると、デバイスモードは、テーププリント装置に転送し得るラベルをデザインするために使用される。デバイスモードでは入手可能なフォーマット特性はテーププリント装置において入手できるものに限られる。デバイスモードではPCに記憶させたデータをテーププリント装置に記憶させたデータに同期させること及びその逆が可能である。例えば、テーププリント装置からラベル、記号又は文字列をアップロードさせることが出来る。アップロードしたデータアイテムの1つ以上を変更し得、その差分をメモリにダウンロードさせ得る。ラベル、記号及び又は文字列をPCからテーププリント装置にダウンロードさせ得る。
【0039】
図6を参照するに、デバイスモード選択時のPC表示画像が示される。プリンタモードにおけるような3つのエリヤ、即ち、ラベルプレビューエリヤ、データ編集エリヤ222、ラベル特性エリヤ224、が表示される。更には、図6に示される画像ではフォントメニュー228が表示される。入手可能なフォントはテーププリント装置において入手可能なそれに相当する。同様に、入手可能なこれらフォントのサイズはテーププリント装置において入手可能なそれらである。図5及び図6を対比するに、プリンタモードではポイントサイズを使用して文字サイズが定義されるのに対し、デバイスモードでは文字サイズは、テーププリント装置で使用するフォントサイズであるところのXXS、XS、S、M、L、XL、XXL、BIGとして定義される。入手可能な効果は、やはり、テーププリント装置で入手可能なそうした効果である。
【0040】
ディスプレイにはユーザーにある情報を提供するエリヤ230もまた表示される。図6に示す実施例ではユーザーにはフォントを設定する指示が表示されている。
図7には、ユーザーが個人的な好みに基づいてソフトウェアの特定の特徴を選択する際の表示画像が示される。例えば、ユーザーはチェックボックス232を選択してスタートアップダイアログの表示の有無を選択できる。このオプションを選択するとソフトウェアを選択する毎に新規ラベル作製用のウィザードが表示されるようになる。このオプションを選択しない場合は最後に使用したラベルから始まる代替オプションを選択する。チェックボックス234でこの代替オプションを選択すると、ソフトウェアはこのソフトウェアが前に選択された時点で作業した最後のラベルを表示して立ち上がる。スタートアップダイアログ表示及び最後に使用したラベルからの開始は、択一事項であり、同時選択はできない。
【0041】
ユーザーはボックス236内の好ましいデフォルトオプションを選択することにより、デフォルトのラベルタイプを選択することもできる。これにより、ソフトウェアを立ち上げる都度、デフォルトで使用するべきデフォルトのラベルタイプが有効に選択される。
ユーザーはデフォルトの測定単位を選択できる。従って、ユーザーは、エリヤ238又は240を夫々マーキングすることで、メーターオプション又はインペリアル(即ちインチなど)オプションの何れかを選択できる。
【0042】
ユーザーはディスプレイのエリヤ242におけるデフォルトのフォントを選択できる。1実施例においてデフォルトフォントは1つであり、他の実施例では、プリンタモード又はデバイスモードの選択に依存して異なるデフォルトフォントが設定され得る。
【0043】
更には、ユーザーはエンターキーのみを押した場合の及びコントロールキー及びエンターキーを同時に押した場合に生じるアクションをコントロールできる。図7に例示した実施例ではエンターキーのみを押すと番号244で示す別のラインが選択肢として出現する。コントロールキーとエンターキーとを同時に押すと、番号246で示すように編集モードが終了される。これらのオプションの1つを選択するとその他のオプションが自動設定される。別の実施例では、エンターキーを押すと編集モードが終了され、コントロールキーと一緒に押すと新規の選択肢が現れる。
【0044】
選択メニューに示される種々の設定事項は例示目的のみのものである。本発明の他の実施例ではその他の選択メニューを入手し得、それら選択メニューは図7に示すオプションに追加され得又は別メニューとされ得る。特定オプションは任意の好適な様式下に選択し得る。
【0045】
図8を参照するに、選択可能な様々なラベルタイプが示される。図8は、ファイルメニューからラベルタイプ変更のオプションを選択した場合のPCの表示画像を示す。図5及び図6に示すように、“ラベル”タグの隣にはエリヤ248が表示される。このエリヤには現在選択中のラベルタイプが表示される。然し乍ら、矢印250上でクリックして起動されるドロップダウンメニューには、図8に示す色々のラベルタイプを若干異なるフォーマットにおいて表示させる項目が存在する。
【0046】
本実施例では、以下のラベルタイプ、即ち、垂直ラップ、水平ラップ、フラグ、セルフラミネーティングの各タイプを入手できる。これらはワイヤラベリングのための全モードである。垂直ラップモードでは画像はテープの幅方向を繰り返し横断するように印刷される。ついでテープをワイヤの周囲に巻き付け得る。水平ラップモードは、画像がテープの長さ方向に沿って反復印刷される点を除き、垂直ラップモードと類似のものである。フラグモードでは、ラベル内にケーブルが収受され、例えば、ラベルの各端部を相互に積層させて所謂フラグを形成させる。セルフラミネーティングモードでは画像はテープの一部を横断して印刷される。次いで、画像を印刷する表面の周囲にテープの他の部分を巻き付けて覆い、印刷した画像を保護させる。
【0047】
一般モード及び固定長さモードもあり、一般モードではラベルの長さがユーザーの入力する画像により定義され、固定長さモードではラベルの長さがユーザーの入力する長さにより定義される。
【0048】
その他のモードにはパッチパネルモード、モジュールモード、ターミナルブロックモード、が含まれる。これらの各モードでは、同じラベル上に異なる種々のエリヤが定義される。これら各エリヤの細部はユーザーが決定する。最後に、テープの長さ方向に沿って伸延し且つテープの幅方向に関して90°回転した文字を伴う画像が印刷される垂直モードがある。
【0049】
図9を参照するに、本発明の1実施例におけるエラー表示状況が示される。図9の実施例ではソフトウェアはデバイスモードにおけるものである。然し乍ら、本発明のある実施例では図9の実施例をプリンタモードにおいても適用できる。データ編集エリヤ222の下方には更に別のエリヤ270が表示される。エリヤ248に示されるように、ラベルは固定長さタイプのものである。データ編集エリヤの、第2のラベルに相当するセル内にインジケータが表示される。インジケータは番号272で表されている。この警告用記号は任意の好適なフォーマットのものであり得る。当該エラーの説明がエリヤ270に表示される。詳しくは、データがセル内に収まるには大きすぎる、言い換えると、入力された画像が、固定長さラベルに対して定義された長さよりも大きいことが表示される。エリヤ270にはエラーの内容に関する情報と、エラーの発生場所とが示される。本実施例では、エラーの位置はセル、即ち警告用記号が現れるデバイスモードにおいて第2のラベルであると表示されている。
【0050】
図10及び図11を参照するに、ラベルへのオブジェクト挿入状況が例示される。
図10に示されるように、ユーザーは画像、記号、バーコード又は文字列を挿入できる。これらはメニュー276にオプションとして表示される。文字ライブラリオプションには予め定義された文字列が含まれ得る。これら文字列は予め定義され得及び又はユーザーにより定義され得る。ユーザーがこれらオプションの1つを選択すると、ユーザーには画像を挿入する場所に関するオプションが提示される。本発明の幾つかの実施例では提示されるオプションは2つである。挿入するべきアイテムは被編集画像における現在のカーソル位置で挿入され得る。第2のオプションは、ユーザーがセル内における画像位置をオプションリスト、例えば、前(ラベルの始端位置)、後(ラベルの終端位置)、又はセル内、から選択できるようにするものである。本発明の幾つかの実施例において、これらオプションの1つのみ又はその他オプションを入手できる。幾つかの実施例では挿入するべき任意のアイテムに対してこれらオプションの何れをも入手可能である。然し乍ら、本実施例では記号、バーコード、文字列を、カーソルの現在位置で挿入する。
【0051】
かくして、図10に示されるように、メニュー276内の画像オプションをハイライト化させると次のメニュー278が表示される。メニュー278では3つのオプション、即ち、“前”、“後”、“セル内”、を定義する。画像は“前”ではラベルの先行マージン内に配置され、“後”ではラベルの後方マージン内に配置されるが、“セル内”を選択すると図11に示すメニューが現れる。このメニューには、ユーザーが画像をラベルの左右又は上部又は底部の何れかに配置できるようにするオプションが表示される。
以下に、テープラベルプリント装置のメモリとPCのメモリとの同期法を図12及び図13を参照して説明する。
【0052】
図5及び図6を含む各図に示されるツールオプションは転送ファイルのオプションを有する。このオプションを選択すると図12及び図13のように表示される。ディスプレイの第1エリヤ282にはPCのメモリに記憶されたラベルが示される。第2エリヤ284には現在PCのメモリに記憶されているラベルが示される。ユーザーはPCに記憶されたラベルのリストを閲覧し得、それらラベルの1つ以上をハイライト化させ得る。転送オプションを選択するとラベルがプリンタのメモリにダウンロードされる。
【0053】
本発明の1実施例において、ディスプレイ上の転送エリヤ286をマウス又は類似デバイスを使用してハイライト化させるとハイライト化されたラベルがラベルプリント装置のメモリに転送される。本発明の他の実施例では、転送エリヤをハイライト化させると転送させるべきラベルがエリヤ284内にリスト表示される。かくして、ユーザーはラベルプリント装置のメモリにダウンロードされるラベルの幾つかまたは全てをPC上で選択できる。
【0054】
第2実施例において、転送エリヤをクリックすると、表示されるべきテーププリント装置に相当する表示がエリヤ284内に表示される。変更保存エリヤ又は類似部分をクリックするのみで、ラベルはPCからテーププリント装置に転送される。
この操作は、テーププリント装置のメモリからPCのメモリにラベルを記憶させるために実施され得る。これは、テーププリント装置からPCへのラベル転送に相当するスクリーンの転送エリヤ289をクリックすることを意味する。
【0055】
一方のメモリから他方のメモリにデータをダウンロードさせるために2つのメカニズムの何れかを使用できる。
テーププリント装置がPCに接続されファイル転送モードが選択された場合、テーププリント装置内の各ファイルはPCのメモリに有効にアップロードされる。従って、ラベルをアップロードし、修正し又はメモリにダウンロードし、保存すると、修正分のみがテーププリント装置のメモリに有効にダウンロードされる。言い換えると、修正されたラベル及び又は新規のラベルのみがダウンロードされる。ラベルが修正される場合、本発明の幾つかの実施例では全てのラベルではなく修正されたラベルのみがダウンロードされる。
【0056】
図12に示す構成ではPC及びテーププリント装置に記憶されたラベルのダウンロード/アップロード/同期、が示される。図13は図12と類似しているが、ラベルに代わり記号に関する同じ手順が実行されている。
【0057】
“マイライブラリ”には文字列のリストが含まれる。ラベル及び記号に関して説明したと同じ動作が同様に実行され得る。
PCとテーププリント装置との間でデータを転送させるために使用するプロトコルを以下に説明する。当該プロトコルは、PCとラベルプリンタとの間における及びその逆におけるデータの転送が比較的急速に実施され得るようなものである。その実施法の1つは、nを例えば3とする場合に各n個のパケットを伴うコマンドを送ることである。このプロトコルではn個のパケットを伴うコマンドが送られ、各パケットがパケットを受ける実体において正しくプログラム化または記憶されたことを表示するリプライを待つ。然し乍ら、本件発明者はデータ転送効率を向上させ得ることを見出した。
【0058】
フラッシュメモリからのデータ読出しは以下のようにして行なう。
1.読み取りコマンドをプリンタに送る。
2.コマンドを正しく受けたことのアクノリッジをPCに送る。
3.プリンタから要求データ量のデータをPCに送る。
4.チェックサムコマンドをプリンタに送る。
5.コマンドを正しく受けたことのアクノリッジをPCに返送する。
6.チェックサムを計算してPCに返送する。
【0059】
本発明の好ましい実施例では、PCからラベルプリンタに又その逆での全データの転送の序文には単一コマンドを使用する。このコマンドには一意のコマンド、送り先、バイト数又はパケット数、チェックサム、が含まれる。このコマンドに続けて全データを転送する。これによりコマンドのオーバーヘッドが大幅に減少する。
【0060】
本発明の1実施例では、ラベルを記憶する第1のフラッシュメモリは以下のようなサイズとされ得る。
ページサイズ 264バイト。
ページ数 4096
合計バイト数 1081344
処理速度 2m/秒(USB1.1)
【0061】
かくして、仮にフラッシュメモリの全内容に対してシングルコマンドを使用した場合の本発明の実施例における全フラッシュメモリ読み取り時間は約33秒である。これは、コマンド及び関連するプロトコルをメモリの各ページに関連付けた場合の読み取り時間が約82秒であるのとは対照的である。
ラベルプリンタからPCにデータ転送する場合はラベルプリンタ内の関連するフラッシュメモリに記憶した全てのファイルが含まれ、PCからラベルプリンタにデータ転送する場合はラベルプリンタに記憶したファイルの修正部分のみが含まれる。
【0062】
本発明の各実施例における1つの利益は、ラベルがしばしばラベルプリンタにダウンロードされ、ローカルサイトに運ばれてからプリントアウトされることである。この場合、しばしば些細な変更である多少の変更を加えて、ローカルの条件又は配線、建物、家具その他のレイアウトを反映させる必要がある。従来製品では、こうした変更を覚えさせておくのは容易ではなかった。本発明の各実施例では各ラベルは修正され、ラベルプリンタのメモリに保存される。ラベルをPCにアップロードしておけばPCのユーザーは実際に使用したラベルを入手できる。この点は、マスターレコードがPCに保持される場合は有益である。
【0063】
PCはラベルプリンタにダウンロードするラベルを事前に評価する構成とされる。言い換えると、PCは、ラベルプリンタがPCにより当該ラベルプリンタにダウンロードさせたラベルをプリントできることをラベルプリンタの性能の観点から確認する。PCが確認することにより、ラベルプリンタに要求されるプロセス処理能力を低減させ得る。PCはフォント情報、レイアウト情報、画像情報、サイズ情報、ラベルの複雑さ、を含む1つ以上の特性を検査できる。
【0064】
PCは、ラベルプリンタがデバイスモード又はプリンタモードの何れかで動作中であることを表示するフラグ又はインジケータを有するように構成される。1実施例ではインジケータはフラグであり、デバイスモードに対してある値を有し、プリンタモードに対しては異なる値を有する。これらの値はラベルプリンタに記憶されたデータと、ラベルプリンタによりプリントするべきデータとを識別するために使用する。フラグ又はインジケータが、ラベルプリンタがプリンタモードであると表示する場合、データは、ウィンドウズ(登録商標)スプーラプロトコルのような専用プロトコルに従いプリンタに送られる。フラグ又はインジケータが、ラベルプリンタがデバイスモードであると表示する場合は、PCはラベルプリンタ用のコマンドライブラリから1つ又は複数のコマンドを使用するように構成される。
【0065】
PCとラベルプリンタとの間のUSB接続部は2つの仮想ポートを持つように構成される。一方の仮想ポートはプリンタモードでの通信用に使用し、他方の仮想ポートはデバイスモードでの通信用に使用する。かくして、仮想ポートが何れかであることに基づき、ラベルプリンタはデータが印刷(即ちラベルプリンタがプリンタモードで動作)又は記憶(ラベルプリンタがデバイスモードで動作)用の何れであるかを判定できる。
【0066】
プリンタは、PC上でプリンタ及びマスストレージデバイスとして登録された構成デバイスでもあり得る。このプリンタモードをプリンタに関連付けし、デバイスモードにはマスストレージデバイスを関連付けさせ得る。かくして、プリンタはOSオペレーティングシステムのプリンタフォルダにインストールされ、新規のディスクとなる。
データは1つ以上のバイナリデータファイルにおいてPCとラベルプリンタとの間で送られる。
【0067】
図14を参照するに、PCにより実行される方法が示される。ステップS1でプロセッサ206が、ラベルをラベルとして又はラベル及びテンプレートとして記憶すべきか否かを判定する。本発明の1実施例では、プロセッサはラベルの内容に基づき、テンプレートとして記憶するべきラベルを判定する。本発明の1実施例ではプロセッサは、ラベルにグラフィック又はビットマップイメージが含まれるか否かを判定する。ラベルにビットマップイメージが含まれる場合、ラベルはテンプレートとして更に記憶される。他の実施例ではラベルをテンプレートとして記憶すべきか否かを判定する場合にビットマップに加えて又はそのオルタナティブとしてのオブジェクトを検査し得る。
【0068】
本発明の他の実施例ではプロセッサは、ラベルの作製手順に基づき、ラベルをテンプレートとして更に記憶させるべきか否かを判定する。例えば、仮にユーザーが“画像挿入”メニューオプションを使用する場合、ラベルはテンプレートとして更に記憶される。
【0069】
本発明の更に他の実施例ではラベルは、仮に画像又は所定のオブジェクトがラベルの1つ以上の特定位置に位置付けられている場合はテンプレートとして更に記憶され得る。
本発明の更に他の実施例では、PCのディスプレイは質問その他を表示し得る。その回答によって、ラベルはテンプレートとして更に保存され又は保存されない。あるいはユーザーはラベルをテンプレートとして更に記憶させるオプションを選択し得る。
【0070】
ステップS2では、テンプレートとして記憶されるべき各ラベルから文字コンテンツが削除される。テンプレートには、ラベルのレイアウト及び又は検出したビットマップ又はオブジェクトに関する情報であるところのラベルの属性情報が含まれる。
ステップS3では、入力されたラベルがラベルとして保存され、情報を削除したラベルがテンプレートとして保存される。各ラベルには、ラベルがラベル又はテンプレートであることを表示する識別体又はフラグが提供され得る。あるいは又は加えて、各ラベル及びテンプレートは異なるメモリーに保存される。異なるメモリーにはラベルがラベル又はテンプレートの何れかであるかを示す表示体を設け得る。
【0071】
ラベル及びテンプレートは同じ名前で保存される。しかしながら、先に議論したように、ラベルかテンプレートかを判断するメカニズムが提供される。
本発明の実施例を、インクリボン及び受像テープを収納するカセットを使用する構成状況において説明したが、本発明の他の各実施例は直接感熱材料と共に使用できる。これは、インクリボンが不要であることを意味する。更に他の実施例では、インクリボンを一方のカセットに収納し、受像テープを他のカセットに収納した2カセット型システムを使用できる。
本発明の更に他の実施例では、受像テープを、任意のカセットを設けることなく単にロールに設け得る。
【0072】
本発明の好ましい実施例を連続する受像テープに関連して説明したが、本発明の他の実施例は、連続する裏当て層に接着した個別のラベルであるダイカットラベルと共に使用し得る。
本発明の他の実施例は、印刷した画像を保護するために使用する積層用テープを更に使用し得る。積層を実施するための数多くの異なる技法が知られている。
本発明の各実施例を、インクリボン印刷技法における直接感熱及び熱転写に関連して説明したが、本発明の各実施例はそうした印刷技法には限定されず、レーザー印刷、インクジェット印刷のような好適な技法、又はその他任意の印刷技法と共に使用可能である。
本発明の各実施例を少なくとも部分的にソフトウェアにおいて開始され、コンピュータープログラムにより提供され得ることが明らかである。コンピュータープログラムは好適なプログラム担持メディアにおいて提供され得又はダウンロードされ得る。
【符号の説明】
【0073】
2 テーププリント装置
4 ディスプレイ
6 キーボード
8 カーソルコントロールキー
10 キー
12 キー
14 機能キー
30 カセット受けベイ
32 サーマルプリントヘッド
34 回転自在プラテン
36 プリントゾーン
38 ピボットポイント
40 カセット
42 サプライスプール
44 受像テープ
46 出口
48 カット部
50 インクリボンサプライスプール
52 スプール
54 熱転写リボン
58 モーター
60 壁部分
62 長孔
64 カット機構
66 カット用ブレード
70 マイクロプロセッサチップ
76a 第1のフラッシュメモリ
76b 第2のフラッシュメモリ
78 ディスプレイドライバチップ
80 凹所
200 PC
206 マイクロプロセッサ
208 メモリ
210、212 USBポート
214 ケーブル
222 データ編集エリヤ
224 ラベル特性エリヤ
234 チェックボックス
244 ライン
248 エリヤ
270 エリヤ
272 インジケータ
276、278 メニュー
286、289 転送エリヤ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
テーププリント装置であって、
外部装置に接続するためのポートと、
少なくとも1つのラベルを定義するラベルデータを記憶するための第1のメモリと、
プログラム情報を含む第2のメモリと、
を有し、
前記ポートが、第1のメモリに記憶されたデータの修正部分を受け、第1のメモリが、受けた修正部分を記憶するように構成されるテーププリント装置。
【請求項2】
第1のメモリ及び第2のメモリの少なくとも一方がフラッシュメモリである請求項1のテーププリント装置。
【請求項3】
ポートがUSBポートを含む請求項1又は2のテーププリント装置。
【請求項4】
テーププリント装置が、ポートで受けたデータをプリントする第1のモードと、ポートで受けたデータを第1のメモリで保存する第2のモードとを有する請求項1〜3の何れかのテーププリント装置。
【請求項5】
ポートが第1及び第2の仮想ポートを含み、第1の仮想ポートに受けられたデータがプリントされ、第2の仮想ポートに受けられたデータが第1のメモリに記憶される請求項4のテーププリント装置。
【請求項6】
テーププリント装置が、第1のメモリのコンテンツをポートに出力する構成とされる請求項1〜5の何れかのテーププリント装置。
【請求項7】
テーププリント装置が、データの転送開始位置のみのコマンド情報と共に第1のメモリのコンテンツを出力する構成とされる請求項6のテーププリント装置。
【請求項8】
テーププリント装置が、第1のメモリのコンテンツをチェック情報と共に出力する構成とされる請求項6又は7のテーププリント装置。
【請求項9】
チェック情報がデータの最後の位置に提供される請求項8のテーププリント装置。
【請求項10】
データを記憶したメモリを有するテーププリント装置と、
PCと、
該PCとテーププリント装置との間の接続部と、
を含み、
前記PCが、テーププリント装置から前記データを受け、受けたデータを修正し、修正したデータをテーププリント装置に送り、修正されたデータが前記メモリに記憶されるシステム。
【請求項11】
修正されたデータのみがテーププリント装置に送られる請求項10のシステム。
【請求項12】
テーププリント装置及びPCの少なくとも一方がデータの始点位置のみのコマンド情報とともにデータを出力するように構成される請求項10又は11の何れかのシステム。
【請求項13】
テーププリント装置及びPCの少なくとも一方がチェック情報を出力するように構成される請求項10〜12の何れかのシステム。
【請求項14】
チェック情報がデータの後に提供される請求項13のシステム。
【請求項15】
PCが、テーププリント装置に読み取りコマンドを送るように構成され、
テーププリント装置が、読み取りコマンドを正しく受けたことのアクノリッジメントをPCに送るように構成され、
テーププリント装置が、要求量のデータをPCに送るように構成され、
PCが、チェックサムコマンドをテーププリント装置に送るように構成され、
テーププリント装置が、チェックサムコマンドを正しく受けたことのアクノリッジメントをPCに送るように構成され、
PCが、チェックサムを計算し、該チェックサムをPCに送る用に構成される請求項10〜14の何れかのシステム。
【請求項16】
テーププリント装置から、該テーププリント装置のメモリに記憶されたデータを受けること、
該データを修正すること、
前記メモリに記憶させるべき修正したデータをテーププリント装置に送ること、
を含む方法。
【請求項17】
データが、ラベルデータ、記号データ、文字列データの少なくとも1つを含む請求項16の方法。
【請求項18】
データを修正することが、追加のデータを提供すること、少なくとも1つのデータを削除すること、少なくとも1つのデータを修正すること、の少なくとも1つを含む請求項16又は17の方法。
【請求項19】
データの修正によるデータの変化部分のみに関する情報を送ることを含む請求項16〜18の何れかの方法。
【請求項20】
受けたデータを定義する情報を表示させることを含む請求項16〜19の何れかの方法。
【請求項21】
受けた情報を定義する情報を第1エリヤに表示させ、データを受けるように構成したPC内に記憶されたデータを定義する情報を第2エリヤに表示させること、を含む請求項20の方法。
【請求項22】
第1エリヤ及び第2エリヤ間で情報を移動させ、移動された情報に従いデータを修正する請求項21の方法。
【請求項23】
データの支点位置のみにおけるコマンド情報と共にデータを出力することを含む請求項16〜22の何れかの方法。
【請求項24】
チェック情報を出力することを含む請求項16〜23の何れかの方法。
【請求項25】
チェック情報がデータの後に提供される請求項24の方法。
【請求項26】
読み取りコマンドを送ること、
読み取りコマンドを正しく受けたことのアクノリッジメントを送ること、
要求量のデータを送ること、
チェックサムコマンドを送ること、
チェックサムコマンドを正しく受けたことのアクノリッジメントを送ること、
チェックサムを計算し、チェックサムをPCに送ること、
を含む請求項16〜25の何れかの方法。
【請求項27】
PC上で入手可能な属性を用いてPC上でラベルをデザインする運転上の第1のモードと、
テーププリント装置上で入手可能な属性のみを用いて前記PC上でラベルをデザインする運転上の第2のモードと、
を含む方法。
【請求項28】
運転上の第1のモードを使用してラベルをデザインすること、
デザインしたラベルをテーププリント装置に送り、ラベルをプリントすること、を含む請求項27の方法。
【請求項29】
運転上の第2のモードを使用してラベルをデザインすること、
デザインしたラベルをテーププリント装置のメモリにダウンロードすること、を含む請求項27又は28の方法。
【請求項30】
運転上の第1のモードを使用する場合の第1の値と、運転上の第2のモードが使用される場合の第2の値と、を有するインジケータを提供することを含む請求項27、28、29の何れかの方法。
【請求項31】
属性が、文字属性、ラベル属性、の少なくとも一方を含む請求項27〜30の何れかの方法。
【請求項32】
ラベルが所定の基準を満たすか否かを判定し、満たす場合はラベルをテンプレートに提供するプロセッサを含む装置。
【請求項33】
所定の基準が、
所定のオブジェクトが存在すること、ビットマップがあること、画像があること、所定の1つ以上の位置にオブジェクト又は画像があること、ラベル作製に使用する手順、オプションの選択、所定タイプのラベルの作製、の少なくとも1つを含む請求項32の装置。
【請求項34】
プロセッサが、ラベルにテンプレートを提供するために定義する幾つかの情報を削除する構成とされる請求項32又は33の装置。
【請求項35】
幾つかの情報が、画像情報、ラベルタイプ情報、の少なくとも一方を含む請求項34の装置。
【請求項36】
ラベルが更にラベルとして記憶される請求項32〜35の何れかの装置。
【請求項37】
テンプレートの作製法であって、
ラベルが所定の基準を満たすか否かを判定し、満たす場合はラベルにテンプレートを提供するべくラベルを修正すること、
を含む方法。
【請求項38】
テーププリント装置であって、
外部装置に接続するためのポートと、
メモリと、
を含み、
テーププリント装置が、ポート位置で受けたデータをプリントする運転上の第1のモードと、ポート位置で受けたデータをメモリに記憶させる運転上の第2のモードと、を有するテーププリント装置。
【請求項39】
ポートが第1及び第2の仮想ポートを含み、プリントされるデータが第1の仮想ポートで受けられ、第2の仮想ポートで受けられたデータが第1のメモリに記憶される請求項38のテーププリント装置。
【請求項40】
テーププリント装置であって、
外部装置に接続するためのポートと、
少なくとも1つのラベルを定義するラベルデータを記憶するための第1のメモリと、
プログラム情報を含む第2のメモリと、
を含むテーププリント装置。
【請求項41】
テーププリント装置であって、
外部装置に接続するためのポートと、
少なくとも1つのラベルを定義するラベルデータを記憶するための第1のメモリと、
プログラム情報を含む第2のメモリと、
を含み、
テーププリント装置が、第1のメモリのコンテンツをポートに出力する構成とされるテーププリント装置。
【請求項42】
テーププリント装置であって、
外部装置に接続するためのポートと、
少なくとも1つのラベルを定義するラベルデータを記憶するためのメモリと、
を含み、
前記ポートが、メモリに記憶されたデータに対する修正を受けるように構成され、前記メモリが、修正されたデータを内部に記憶するように構成されるテーププリント装置。
【請求項43】
外部装置に接続するためのポートと、少なくとも1つのラベルを定義するラベルデータを記憶するためのメモリと、を含むテーププリント装置において使用する方法であって、
前記ポート位置で、第1のメモリに記憶されたデータに対する修正部分を受けること、前記修正部分をメモリに記憶すること、を含む方法。
【請求項44】
PC上で実行された場合に請求項16〜30、37、又は43に記載する任意の各ステップを実行するように構成されたプログラムコードを含むコンピュータープログラム。
【請求項45】
PC上で実行された場合に請求項16〜30、37、又は43に記載する任意の各ステップを実行するように構成されたプログラムコードを含むコンピュータープログラム製品。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【公表番号】特表2010−523366(P2010−523366A)
【公表日】平成22年7月15日(2010.7.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−501533(P2010−501533)
【出願日】平成20年4月7日(2008.4.7)
【国際出願番号】PCT/EP2008/054178
【国際公開番号】WO2008/122633
【国際公開日】平成20年10月16日(2008.10.16)
【出願人】(505438937)
【Fターム(参考)】