説明

ディスクドライブ

【課題】 互いに直径の異なる複数種類の記録ディスクの搬送制御を簡単な構造により実現する。
【解決手段】 ローディングアーム21の回動をラックプレート31の左右方向の直線状の移動に変換し、記録ディスクの直径ごとのラックプレート31の位置の相違を2個のスイッチ71、72により検出する。これらの検出結果に基づいてモーター65の制御を行い、互いに直径の異なる複数種類の記録ディスクについて、ローディング開始のタイミング、イジェクト完了時における記録ディスクの停止位置、再ローディングの開始のタイミングなどを制御する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えばDVDドライブ、CD(Compact Disc)ドライブなどのディスクドライブに関する。より詳しくは、スロットイン方式のディスクドライブのディスク搬送機構に関する。
【背景技術】
【0002】
DVD、CD、ブルーレイディスク、磁気ディスクなどの記録ディスクに対し、情報の読み取りまたは記録を行うディスクドライブは、ディスクプレーヤ、ディスクレコーダ、オーディオシステム、パーソナルコンピュータ、カーナビゲーションシステムなど様々な装置に用いられている。
【0003】
ディスクドライブには、一般的な光ディスクドライブのように、記録ディスクを着脱することができるタイプと、一般的なハードディスクドライブのように、記録ディスクを着脱することができないタイプがある。さらに、記録ディスクを着脱することができるタイプのディスクドライブには、記録ディスクの着脱方式に関し、スロットイン方式、ドロアー方式、トレー方式などがある。
【0004】
スロットイン方式のディスクドライブの中には、一対のローディングアームと、ローディングアームの先端部にそれぞれ取り付けられた一対のローラーと、各ローラーを回転させるモーターとを備え、一対のローラーによって記録ディスクの周縁を狭持し、ローラーの回転によって記録ディスクの搬送を行うものがある。
【0005】
このようなタイプのディスクドライブのローディング動作は、例えば次の通りである。ユーザーが記録ディスクをディスクスロットに挿入すると、記録ディスクの周縁がローラーに接触し、これによりローディングアームが押され、ローディングアームがわずかに回動する。これをきっかけにモーターが始動し、ローラーが回転を始める。そして、ローラーの回転により、記録ディスクがディスクドライブ内に引き込まれる。記録ディスクが引き込まれるに従って、ローディングアームがさらに回動し、ローディングアームが開いていく。記録ディスクがターンテーブル上のクランプ位置に到達し、記録ディスクのクランプが完了すると、モーターが停止し、ローラーの回転が止まる。
【0006】
また、このようなタイプのディスクドライブのイジェクト動作は、例えば次の通りである。ディスクドライブ内にクランプされた記録ディスクをイジェクト(排出)する旨の指示が発せられると、モーターが始動し、クランプが解除され、イジェクトアームとローディングアームが記録ディスクの周縁に接触する。そして、イジェクトアームが記録ディスクをディスクスロットに向けて押し出すと共に、ローラーが回転を始める。そして、ローラーの回転により、記録ディスクがディスクスロットを通じて外に向けて搬送される。記録ディスクが搬送されるに従って、ローディングアームが回動し、ローディングアームが閉じていく。記録ディスクがディスクスロット近傍の適切な停止位置に到達すると、モーターが停止し、ローラーの回転が止まる。これにより、記録ディスクは、ディスクスロット近傍の適切な位置に停止する。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、1個のディスクドライブにおいて、互いに直径の異なる複数種類の記録ディスクを取り扱う場合、記録ディスクの搬送制御を行うための構造が複雑になるおそれがある。
【0008】
すなわち、記録ディスクの搬送制御を行うためには、記録ディスクの位置などを検出し、記録ディスクの搬送の開始および停止のタイミングなどを決定する必要がある。記録ディスクの位置を検出する方法として、例えば記録ディスクの搬送通路の近傍にセンサーを設け、記録ディスクの通過の有無を検出する方法が考えられる。
【0009】
しかし、記録ディスクの直径が異なると、搬送通路内を記録ディスクが通過する領域の大きさが異なる。つまり、小径の記録ディスクは、搬送通路の中央付近の領域のみを通過するのに対し、大径の記録ディスクは、搬送通路の全域を通過する。このため、直径の異なる記録ディスクのそれぞれについて位置検出を行うためには、いくつかのセンサーをディスクドライブ内の異なる箇所に配置する必要が生じるおそれがある。しかも、搬送開始制御と搬送停止制御とで別々のセンサーが必要になるとすれば、センサーの個数はさらに増加し、多数のセンサーをディスクドライブ内にあちこちに配置する必要が生じるおそれがある。さらに、センサーの個数が増えると、センサーに接続する信号線の数も増え、配線レイアウトも複雑になる。
【0010】
記録ディスクの搬送制御を行うための構造が複雑になると、ディスクドライブの小型化、薄型化、軽量化または製造コストの低減が困難になる。
【0011】
本発明は上記に例示したような問題点に鑑みなされたものであり、本発明の課題は、互いに直径の異なる複数種類の記録ディスクの搬送制御を簡単な構造により実現することができるディスクドライブを提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0012】
上記課題を解決するために請求項1に記載のディスクドライブは、互いに直径の異なる複数種類の記録ディスクに対して情報の読み取りまたは記録を行うディスクドライブであって、基板と、前記基板に回動可能に支持され、前記記録ディスクの周縁を狭持し、前記記録ディスクの搬送を行う一対のアームと、前記基板に左右方向に移動可能に支持された第1移動部材と、前記アームの回動を前記第1移動部材の左右方向の移動に変換する動き変換機構と、前記第1移動部材の左右方向の位置を検出する位置検出手段とを備え、前記位置検出手段は、前記第1移動部材の位置が第1基準位置であるか否かを検出する第1検出手段と、前記第1移動部材の位置が第2基準位置であるか否かを検出する第2検出手段とを備えている。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
【0014】
(ディスクドライブの全体的な構成および動作)
図1は、本発明のディスクドライブの実施形態を示している。図1中のディスクドライブ10は、例えばDVD、CD、ブルーレイディスクなどの記録ディスクに対し、情報の読み取りまたは記録を行う装置である。ディスクドライブ10は、記録ディスクを着脱することができるタイプであり、また、記録ディスクの着脱方式についてスロットイン方式を採用している。
【0015】
ディスクドライブ10は、互いに直径の異なる複数種類の記録ディスクに対して情報の読み取りまたは記録を行うことができる。例えば、直径が8cmの記録ディスク1(図2参照)と直径が12cmの記録ディスク2(図7参照)との双方に対して情報の読み取りまたは記録を行うことができる。
【0016】
図1に示すように、ディスクドライブ10の外殻は、シャーシ11およびフロントカバー12により構成されている。
【0017】
シャーシ11は例えば金属材料により形成され、底板を有し、必要に応じて側板、天井板を有している。
【0018】
フロントカバー12は例えば樹脂材料により形成されている。フロントカバー12にはディスクスロット13が形成されている。ディスクスロット13は、記録ディスクのローディングおよびイジェクトを行うときに記録ディスクを通過させる溝である。
【0019】
なお、以下の説明では、図1中の矢示X方向を左右方向といい、矢示Y方向を前後方向といい、矢示Z方向を上下方向という。
【0020】
図2は、ディスクドライブ10の内部を示している。図2に示すように、ディスクドライブ10は、一対のローディングアーム21、21、ラックプレート31、セレクトプレート37、イジェクトアーム41、トリガープレート46、第1シフトバー51、第2シフトバー55、トラバースメカ61、モーター65、ピニオン66、スイッチユニット69および制御回路75などを備えている。
【0021】
ローディングアーム21、21は、ディスクドライブ10前側のディスクスロット13近傍の位置に左右対称に配置されている。各ローディングアーム21は、支軸22を介してシャーシ11上に回動可能に支持されている。各ローディングアーム21は例えば樹脂材料または金属材料により形成されている。
【0022】
各ローディングアーム21の先端部上面にはローラー23が回転可能に取り付けられている。ローラー23はモーター65により回転する。左側のローラー23は記録ディスクの左側周縁と接触する。右側のローラー23は記録ディスクの右側周縁と接触する。
【0023】
ローディングアーム21、21は、ローラー23、23を介して記録ディスクを狭持し、記録ディスクの搬送を行う。ローディングアーム21、21は、記録ディスクの前進または後退に従って回動し、これによりローディングアーム21、21の先端側が開閉する。
【0024】
各ローディングアーム21の軸部下面にはギア24が固定されている。左側のギア24はピニオン25を介してラックプレート31の左側のラック部31Aに噛み合っている。右側のギア24はラックプレート31の右側のラック部31Bに直接噛み合っている。これらのギア24、ピニオン25およびラック部31A、31Bは、各ローディングアーム21の回動をラックプレート31の左右方向の移動に変換する。具体的には、各ローディングアーム21が開くときの各ローディングアーム21の回動をラックプレート31の左方向の移動に変換し、各ローディングアーム21が閉じるときの各ローディングアーム21の回動をラックプレート31の右方向の移動に変換する。
【0025】
ラックプレート31は、ディスクドライブ10前側のディスクスロット13近傍に位置し、シャーシ11とローディングアーム21、21との間に配置されている。ラックプレート31は、シャーシ11に左右方向に移動可能に支持されている。ラックプレート31は例えば金属材料により形成されている。ラックプレート31には一対のラック部31A、31Bが形成されている。
【0026】
また、ラックプレート31の右側後部にはスイッチングエッジ32が形成されている。スイッチングエッジ32は左右方向に直線状に伸張している。ラックプレート31の左右方向の移動によりスイッチングエッジ32が左右方向に移動すると、スイッチングエッジ32と第1スイッチ71の切り替えレバーとの接触の有無が変わり、これにより第1スイッチ71のオン、オフが切り替わる。また、ラックプレート31の左右方向の移動によりスイッチングエッジ32が左右方向に移動すると、スイッチングエッジ32と第2スイッチ72の切り替えレバーとの接触の有無が変わり、これにより第2スイッチ72のオン、オフが切り替わる。
【0027】
また、ラックプレート31の左側後部にはセレクトカム溝33が形成されている。セレクトカム溝33内にはセレクトプレート37のセレクトピン38が挿入されている。また、ラックプレート31の左側後部には2個の退避制御溝、すなわち第1退避制御溝34および第2退避制御溝35が形成されている。ラックプレート31が左方向に移動し、かつ第1シフトバー51が前方向に移動したときに、第1シフトバー51の退避制御ピン53が退避制御溝34、35のいずれかに進入する。
【0028】
セレクトプレート37は、ディスクドライブ10左側に配置されている。セレクトプレート37は、シャーシ11に固定されたモーターブランケット(図示せず)に前後方向に移動可能に支持されている。これにより、セレクトプレート37はシャーシ11に対し前後方向に移動可能である。セレクトプレート37は例えば金属材料により形成されている。ディスクドライブ10の左側には、いくつかの部材が上下方向に重なり合っている。セレクトプレート37は、概ね、ラックプレート31、トリガープレート46および第2シフトバー55の下方に位置し、ピニオン66の上方に位置する。
【0029】
セレクトプレート37の前側上面にはセレクトピン38が設けられている。セレクトピン38の一端側は上向きに伸び、ラックプレート31のセレクトカム溝33に挿入され、他端側はセレクトプレート37に固定されている。セレクトピン38およびセレクトカム溝33は、ラックプレート31の左右方向の移動をセレクトプレート37の前後方向の移動に変換する。具体的には、セレクトピン38およびセレクトカム溝33は、ラックプレート31の左方向の移動をセレクトプレート37の後ろ方向の移動に変換し、ラックプレート31の右方向の移動をセレクトプレート37の前方向の移動に変換する。
【0030】
また、セレクトプレート37の後ろ側上面には、イジェクトアーム41の回動を規制するストッパー39が設けられている。ストッパー39の一端側は上向きに伸び、他端側はセレクトプレート37の上面に固定されている。
【0031】
イジェクトアーム41は、ローディング時には一端側が記録ディスクの後ろ側周縁に接触することにより記録ディスクの引き込み完了を検出し、イジェクト時には一端側が記録ディスクの後ろ側周縁を押すことにより記録ディスクを前方向に移動させる。イジェクトアーム41は、セレクトプレート37の後部上面上に回動可能に支持されている。イジェクトアーム41は例えば金属材料または樹脂材料により形成されている。イジェクトアーム41は支軸42を中心に回動する。イジェクトアーム41の支軸42はセレクトプレート37の前後方向の移動に伴って前後方向に移動する。イジェクトアーム41の一端側上面には接触部材43が取り付けられている。接触部材43は記録ディスクの周縁と接触する。
【0032】
また、イジェクトアーム41の他端側には押動制御部44が形成されている。押動制御部44は、イジェクトアーム41が後ろ方向に回動すると前方向に移動し、トリガープレート46のトリガーピン47を押し、これによりトリガープレート46を前方向に押し動かす。
【0033】
トリガープレート46は、セレクトプレート37の後部上方に位置し、シャーシ11に固定されたモーターブランケット(図示せず)に取り付けられている。トリガープレート46は例えば金属材料により形成されている。トリガープレート46は、セレクトプレート37上方でセレクトプレート37に対して前後方向に移動することができる。また、トリガープレート46は、セレクトプレート37に支軸42を介して回動可能に取り付けられたイジェクトアーム41とコイルばね49を介して接続されている。このため、トリガープレート46はセレクトプレート37の前後方向の移動に伴って前後方向に移動する。
【0034】
トリガープレート46は、セレクトプレート37およびイジェクトアーム41の上方に覆い被さるように配置されている。もっとも、トリガープレート46の前側右縁部に形成されたラック部46Aは、トリガープレート46からセレクトプレート37の右縁近傍を降りてセレクトプレート37の下方に潜り込んでいる。ラック部46Aは、トリガープレート46が前進したときに、セレクトプレート37の下方に配置されたピニオン66と噛み合う。
【0035】
トリガープレート46の後ろ側下面にはトリガーピン47が設けられている。トリガーピン47の一端側は下向きに伸び、他端側はトリガープレート46の下面に固定されている。トリガーピン47の一端側は、イジェクトアーム41の押動制御部44と接触可能な位置まで伸びている。
【0036】
また、トリガープレート46の前側右縁部には第1伝達ピン48が設けられている。伝達ピン48の一端側は右方向に伸び、第1シフトバー51の伝達溝51Aに挿入されている。伝達ピン48の他端側はトリガープレート46の右縁部に固定されている。
【0037】
イジェクトアーム41とトリガープレート46との間にはコイルばね49が取り付けられている。コイルばね49は、イジェクトアーム41の他端側を前方向に引っ張っている。
【0038】
第1シフトバー51は、シャーシ11上に前後方向に移動可能に支持されている。シフトバー51は例えば樹脂材料により形成され、例えば金属プレートであるラックプレート31やセレクトプレート37よりも肉厚である。
【0039】
第1シフトバー51の左側側面には伝達溝51Aが形成されている。伝達溝51Aは、前後方向にシャーシの底板に対しほぼ平行に伸張している。伝達溝51Aにはトリガープレート46の伝達ピン48が挿入されている。また、シフトバー51の前側上面には第2伝達ピン52が設けられている。伝達ピン52の一端側は上方に伸び、第2シフトバー55の伝達スロット55Aに挿入されており、他端側はシフトバー51の上面に固定されている。また、第1シフトバー51の前側上面には退避制御ピン53が設けられている。退避制御ピン53の一端側はラックプレート31の退避制御溝34、35と接触可能な位置まで上方に伸び、他端側はシフトバー51の上面に固定されている。退避制御ピン53は、ラックプレート31が左方向に移動し、かつ第1シフトバー51が前方向に移動したときに、ラックプレート31の退避制御溝34、35のいずれかに進入する。退避制御ピン53および退避制御溝34、35は、クランプ時に、ローディングの過程で左方向に移動したラックプレート31をさらに左方向に移動させる。
【0040】
第2シフトバー55は、シャーシ11上に左右方向に移動可能に支持されている。シフトバー55は例えば樹脂材料により形成され、例えば金属プレートであるラックプレート31やセレクトプレート37よりも肉厚である。
【0041】
第2シフトバー55の左側端部には伝達スロット55Aが形成されている。伝達スロット55Aには第1シフトバー51の第2伝達ピン52が挿入されている。また、第2シフトバー55の後ろ側側面には昇降溝55Bが形成されている。昇降溝55Bは、シフトバー55の左右方向の移動によりトラバースメカ61を昇降させるためのカム溝であり、右端が低位置にあり、左端が高位置にある。昇降溝55Bにはトラバースメカ61に取り付けられた昇降ピン64が挿入されている。
【0042】
また、第2シフトバー55の右側端部にはスイッチングスティック56が形成されている。スイッチングスティック56は左右方向に直線状に伸張している。シフトバー55の左右方向の移動によりスイッチングスティック56が左右方向に移動すると、スイッチングスティック56と第3スイッチ73の切り替えレバーとの接触の有無が変わり、これにより第3スイッチ73のオン、オフが切り替わる。
【0043】
トラバースメカ61には、ターンテーブル62および光ピックアップ63などが設けられている。モーター65は、ピニオン66を回転駆動すると共に、各ローディングアーム21のローラー23を回転駆動する。ピニオン66は、セレクトプレート37の下方に配置されている。上述したようにセレクトプレート37およびトリガープレート46は前後方向に移動するが、ピニオン66の軸は不動である。ピニオン66は、クランプ動作時にモーター65の動力をトリガープレート46に伝達し、第2シフトバー55、第1シフトバー51、トラバースメカ61などを移動させる。
【0044】
なお、トリガープレート46、第1シフトバー51、第2シフトバー55、昇降ピン64、モーター65、ピニオン66、ターンテーブル62、ターンテーブル62に対向するようにターンテーブル62の上方に設けられたクランパー(図示せず)などによりクランプ機構が構成されている。
【0045】
スイッチユニット69は、ディスクドライブ10の右側に配置されている。スイッチユニット69はスイッチ基板70、第1スイッチ71、第2スイッチ72、第3スイッチ73および配線を備えている。スイッチ71ないし73および配線は、スイッチ基板70上に設けられている。
【0046】
各スイッチ71、72、73には切り替えレバーが設けられている。切り替えレバーを押し込むとスイッチがオンになる。切り替えレバーを離すと切り替えレバーが自動的に起きあがり、スイッチがオフになる。第1スイッチ71および第2スイッチ72の切り替えレバーは、ラックプレート31のスイッチングエッジ32が接触することにより押し込まれる。すなわち、第1スイッチ71および第2スイッチ72は、スイッチングエッジ32との接触の有無により、オン、オフが切り替わる。一方、第3スイッチ73の切り替えレバーは、第2シフトバー55のスイッチングスティック56が接触することにより押し込まれる。すなわち、第3スイッチ73は、スイッチングスティック56との接触の有無により、オン、オフが切り替わる。
【0047】
制御回路75は、スイッチ71ないし73のオン・オフ状態などに基づいて、ローディング時、クランプ時およびイジェクト時におけるモーター65の駆動を制御する。具体的には、制御回路75は、スイッチ71ないし73からそれぞれ出力される出力信号を受け取る。そして、制御回路75は、モーター65を駆動するための駆動信号をモーター65に出力する。
【0048】
さらに、制御回路75には、ディスク識別回路76が含まれている。ディスク識別回路76は、記録ディスクの位置がクランプ位置であるときの第2スイッチ72のオン・オフ状態を用いて、この記録ディスクの種類を識別する。ディスク識別回路76は、記録ディスクの種類の識別結果を示す識別信号を出力する。この識別信号は制御回路75においてモーター65の駆動制御に用いられる。
【0049】
直径8cmの記録ディスク1がディスクドライブ10に挿入されたとき、ディスクドライブ10は例えば次のように動作する。
【0050】
図3に示すように、記録ディスク1がディスクドライブ10に挿入されると、記録ディスク1の周縁が各ローディングアーム21のローラー23に接触し、各ローディングアーム21を後ろ方向に押す。これにより、各ローディングアーム21が開く。各ローディングアーム21が開くと、ギア24、ピニオン25およびラック部31A、31Bの噛合により、ラックプレート31が左方向に移動する。ラックプレート31が移動すると、スイッチングエッジ32が第1スイッチ71の切り替えレバーから離れ、第1スイッチ71がオンからオフに切り替わる。これに応じて制御回路75はモーター65の駆動を開始させる。これにより、各ローディングアーム21のローラー23が回転を始め、ローラー23の回転により記録ディスク1がディスクドライブ10の内部へ引き込まれる。
【0051】
記録ディスク1が引き込まれ、記録ディスク1が後ろ方向に搬送されるにしたがって、各ローディングアーム21がさらに開き、ラックプレート31が左方向にさらに移動する。やがて記録ディスク1の後ろ側周縁がイジェクトアーム41の接触部材43に接触し、イジェクトアーム41の一端側を後退させる。イジェクトアーム41の一端側が後退すると、イジェクトアーム41の他端側が前進し、イジェクトアーム41の押動制御部44がトリガーピン47を押し、トリガープレート46を前進させる。
【0052】
図4に示すように、記録ディスク1がクランプ位置まで搬送され、これによりイジェクトアーム41の一端側が所定の位置まで後退すると、押動制御部44の前進によりトリガープレート46が所定の位置まで前進する。トリガープレート46が所定の位置まで前進すると、トリガープレート46のラック部46Aがピニオン66と噛み合う。ピニオン66は、モーター65が駆動している間は常に回転している。トリガープレート46のラック部46Aがピニオン66と噛み合うと、ピニオン66の回転により、トリガープレート46がさらに前進する。すなわち、トリガープレート46のラック部46Aがピニオン66と噛み合った瞬間、トリガープレート46を前進させる動力源が、押動制御部44の押圧力からピニオン66の回転に切り替わる。
【0053】
図5に示すように、トリガープレート46が前進すると、トリガープレート46の伝達ピン48により第1シフトバー51も前進する。第1シフトバー51が前進すると、第1シフトバー51の伝達ピン52により第2シフトバー55が右方向に移動する。第2シフトバー55が右方向に移動すると、スイッチングスティック56も右方向に移動する。これにより、スイッチングスティック56の右端が第3スイッチ73の切り替えレバーに接触し、第3スイッチ73がオフからオンに切り替わる。第3スイッチ73がオフからオンに切り替わると、制御回路75はモーター65の駆動を停止する。これにより、各ローディングアーム21のローラー23の回転およびピニオン66の回転が止まる。
【0054】
また、第2シフトバー55が右方向に移動すると、第2シフトバー55の昇降溝55Bに挿入された昇降ピン64が持ち上がり、これに伴ってトラバースメカ61が上昇する。これにより、記録ディスク1がターンテーブル62とターンテーブル62の上方に配置されたクランパー(図示せず)との間にクランプされる。
【0055】
また、このとき、第1シフトバー51の前進により、第1シフトバー51の退避制御ピン53がラックプレート31の第1退避制御溝34に進入する。そして、退避制御ピン53が第1退避制御溝34の傾斜縁を押すことにより、ラックプレート31が左方向にさらに移動する。これにより、各ローディングアーム21がさらに開き、各ローディングアーム21のローラー23が記録ディスク1の周縁から離れ、各ローディングアーム21のローラー23と記録ディスク1の周縁との間に適切なクリアランスが確保される。
【0056】
さらに、退避制御ピン53の第1退避制御溝34への進入によりラックプレート31が左方向に移動すると、セレクトプレート37のセレクトピン38がセレクトカム溝33の左右方向中央付近に形成された傾斜溝部の一部によりわずかに後ろ方向に押され、セレクトプレート37が小さく後退する。セレクトプレート37が小さく後退すると、イジェクトアーム41の支軸42も小さく後退する。このとき、イジェクトアーム41の他端側は、トリガープレート46の前進により伸張したコイルばね49により引っ張られている。このため、イジェクトアーム41は反時計回りに回動し、イジェクトアーム41の一端側が後退し、イジェクトアーム41の接触部材43が記録ディスク1の周縁から離れる。これにより、イジェクトアーム41の接触部材43と記録ディスク1の周縁との間に適切なクリアランスが確保される。
【0057】
図5に示すように、記録ディスク1のクランプが完了し、イジェクトアーム41および各ローディングアーム21の退避が完了すると、図示しないスピンドルモーター65が駆動を開始し、ターンテーブル62が回転し、記録ディスク1が回転する。そして、光ピックアップ63により記録ディスク1に対し、情報の読み取りまたは記録が行われる。
【0058】
記録ディスク1に対する情報の読み取りまたは書き込みが終了し、記録ディスク1をイジェクトする旨の指示が与えられたときには、この指示に応じてモーター65が始動する。このときのモーター65の回転方向は、ローディング時とは逆の方向である。そして、ピニオン66が逆回転を始め、これにより、第1シフトバー51およびトリガープレート46が後退する。さらに、第2シフトバー55が左方向に移動し、スイッチングスティック56が左方向に移動し、スイッチングスティック56が第3スイッチ73の切り替えレバーから離れ、第3スイッチ73がオンからオフに切り替わる。さらに、トラバースメカ61が下降する。さらに、第1シフトバー51の退避制御ピン53がラックプレート31の第1退避制御溝34から退出し、ラックプレート31が図示しないばねの力により右方向に移動する。これにより各ローディングアーム21が閉じ、各ローディングアーム21のローラー23が記録ディスク1の周縁に接触する。さらに、トリガープレート46の後退により、イジェクトアーム41が時計回りに回動し、イジェクトアーム41の一端側が前進し、接触部材43が記録ディスク1の周縁に接触する。さらに、モーター65の回転により各ローラー23が逆回転を開始する。
【0059】
そして、記録ディスク1は、イジェクトアーム41の接触部材43により押され、さらに各ローディングアーム21のローラー23の逆回転により前方向に搬送される。
【0060】
図6に示すように、記録ディスク1が前方向に搬送されるにしたがって、各ローディングアーム21の先端側が閉じ、ラックプレート31が右方向に移動する。そして、ラックプレート31のスイッチングエッジ32が第1スイッチ71の切り替えレバーに接触し、第1スイッチ71がオフからオンに切り替わる。第1スイッチ71がオフからオンに切り替わると、制御回路75はモーター65の駆動を停止させる。これにより、各ローディングアーム21のローラー23の回転が停止し、記録ディスク1がイジェクト完了位置に停止する。
【0061】
イジェクト完了位置は、例えば、いずれの記録ディスクにおいても、その表面面積のおよそ5分の3ないし4分の3程度に相当する部分がディスクスロット13から外に露出し、残りの部分がディスクドライブ10内に留まるような位置であることが望ましい。これにより、イジェクト時に、記録ディスクがディスクスロット13から外へ脱落するのを防止することができ、かつ、ユーザーがイジェクトされた記録ディスクを手で取り出しやすくすることができる。
【0062】
その後、イジェクト完了位置に停止している記録ディスク1をユーザーがディスクドライブ10内に再び押し込むと、これにより各ローディングアーム21が開き、ラックプレート31が左方向に移動し、第1スイッチ71がオンからオフに切り替わり、モーター65の駆動が開始される。これにより、各ローディングアーム21のローラー23の回転が始まり、記録ディスク1がディスクドライブ10内に再び引き込まれる。
【0063】
直径12cmの記録ディスク2がディスクドライブ10に挿入されたとき、ディスクドライブ10は例えば次のように動作する。
【0064】
図7に示すように、記録ディスク2がディスクドライブ10に挿入されると、記録ディスク2の周縁が各ローディングアーム21のローラー23に接触し、各ローディングアーム21を後ろ方向に押す。これにより各ローディングアーム21が開く。各ローディングアーム21が開くと、ギア24、ピニオン25およびラック部31A、31Bの噛合により、ラックプレート31が左方向に移動する。ラックプレート31が移動すると、スイッチングエッジ32が第1スイッチ71の切り替えレバーから離れ、第1スイッチ71がオンからオフに切り替わる。これにより、制御回路75はモーター65の駆動を開始させる。これにより、各ローディングアーム21のローラー23が回転を始め、ローラー23の回転により記録ディスク2がディスクドライブ10の内部へ引き込まれる。
【0065】
図8に示すように、記録ディスク2が引き込まれ、記録ディスク2が後ろ方向に搬送されるにしたがって、ローディングアーム21がさらに開き、ラックプレート31が左方向にさらに移動する。そして、スイッチングエッジ32が第2スイッチ72の切り替えレバーから離れ、第2スイッチ72がオンからオフに切り替わる。制御回路75は、このときの第2スイッチ72の切り替わりにより動作を変更せず、それゆえ、モーター65は回転を続け、記録ディスク2の搬送が続く。
【0066】
直径12cmの記録ディスク2が搬送されるときのローディングアーム21、21の開きは、直径8cmの記録ディスク1が搬送されるときのローディングアーム21、21の開きよりも大きい。この結果、直径12cmの記録ディスク2が搬送されるときのラックプレート31の移動量は、直径8cmの記録ディスク1が搬送されるときのラックプレート31の移動量よりも大きい。このようにラックプレート31が左方向に大きく移動すると、ラックプレート31のセレクトカム溝33に挿入されているセレクトピン38が、セレクトカム溝33の左右方向中央付近に形成された傾斜溝部の全部により後ろ方向に大きく押され、セレクトプレート37が大きく後退する。これにより、イジェクトアーム41の支軸42が大きく後退し、トリガープレート46も大きく後退する。
【0067】
記録ディスク2の搬送が続くと、やがて記録ディスク2の後ろ側周縁がイジェクトアーム41の接触部材43に接触し、イジェクトアーム41の一端側を後退させる。イジェクトアーム41の一端側が後退すると、イジェクトアーム41の他端側が前進し、イジェクトアーム41の押動制御部44がトリガーピン47を押し、トリガープレート46を前進させる。
【0068】
図9に示すように、記録ディスク2がクランプ位置まで搬送され、これによりイジェクトアーム41の一端側が所定の位置まで後退すると、押動制御部44の前進によりトリガープレート46が所定の位置まで前進する。トリガープレート46が所定の位置まで前進すると、トリガープレート46のラック部46Aがピニオン66と噛み合う。トリガープレート46のラック部46Aがピニオン66と噛み合うと、ピニオン66の回転により、トリガープレート46がさらに前進する。
【0069】
図10に示すように、トリガープレート46が前進すると、トリガープレート46の伝達ピン48により第1シフトバー51も前進する。第1シフトバー51が前進すると、第1シフトバー51の伝達ピン52により第2シフトバー55が右方向に移動する。第2シフトバー55が右方向に移動すると、スイッチングスティック56も右方向に移動する。これにより、スイッチングスティック56の右端が第3スイッチ73の切り替えレバーに接触し、第3スイッチ73がオフからオンに切り替わる。第3スイッチ73がオフからオンに切り替わると、制御回路75はモーター65の駆動を停止する。これにより、各ローディングアーム21のローラー23の回転およびピニオン66の回転が止まる。
【0070】
また、第2シフトバー55が右方向に移動すると、第2シフトバー55の昇降溝55Bに挿入された昇降ピン64が持ち上がり、これに伴ってトラバースメカ61が上昇する。これにより、記録ディスク2がターンテーブル62とターンテーブル62の上方に配置されたクランパー(図示せず)との間にクランプされる。
【0071】
また、このとき、第1シフトバー51の前進により、第1シフトバー51の退避制御ピン53がラックプレート31の第2退避制御溝35に進入する。そして、退避制御ピン53が第2退避制御溝35の傾斜縁を押すことにより、ラックプレート31が左方向にさらに移動する。これにより、各ローディングアーム21がさらに開き、各ローディングアーム21のローラー23が記録ディスク2の周縁から離れ、各ローディングアーム21のローラー23と記録ディスク2の周縁との間に適切なクリアランスが確保される。
【0072】
さらに、退避制御ピン53の第2退避制御溝35への進入によりラックプレート31が左方向に移動すると、セレクトプレート37のセレクトピン38が、セレクトカム溝33の右端部に形成された溝部により後ろ方向にわずかに押され、セレクトプレート37が小さく後退する。セレクトプレート37が小さく後退すると、イジェクトアーム41の支軸42も小さく後退する。このとき、イジェクトアーム41の他端側は、トリガープレート46の前進により伸張したコイルばね49により引っ張られている。このため、イジェクトアーム41は反時計回りに回動し、イジェクトアーム41の一端側が後退し、イジェクトアーム41の接触部材43が記録ディスク2の周縁から離れる。これにより、イジェクトアーム41の接触部材43と記録ディスク2の周縁との間に適切なクリアランスが確保される。
【0073】
図10に示すように、記録ディスク2のクランプが完了し、イジェクトアーム41および各ローディングアーム21の退避が完了すると、図示しないスピンドルモーター65が駆動を開始し、ターンテーブル62が回転し、記録ディスク2が回転する。そして、光ピックアップ63により記録ディスク2に対し、情報の読み取りまたは記録が行われる。
【0074】
記録ディスク2に対する情報の読み取りまたは書き込みが終了し、記録ディスク2をイジェクトする旨の指示が与えられたときには、この指示に応じてモーター65が始動する。このときのモーター65の回転方向は、ローディング時とは逆の方向である。そして、ピニオン66が逆回転を始め、これにより、第1シフトバー51およびトリガープレート46が後退する。さらに、第2シフトバー55が左方向に移動し、スイッチングスティック56が左方向に移動し、スイッチングスティック56が第3スイッチ73の切り替えレバーから離れ、第3スイッチ73がオンからオフに切り替わる。さらに、トラバースメカ61が下降する。さらに、第1シフトバー51の退避制御ピン53がラックプレート31の第2退避制御溝35から退出し、ラックプレート31が図示しないばねの力により右方向に移動する。これにより各ローディングアーム21が閉じ、各ローディングアーム21のローラー23が記録ディスク2の周縁に接触する。さらに、トリガープレート46の後退により、イジェクトアーム41が時計回りに回動し、イジェクトアーム41の一端側が前進し、接触部材43が記録ディスク2の周縁に接触する。さらに、モーター65の回転により各ローラー23が逆回転を開始する。
【0075】
そして、記録ディスク2は、イジェクトアーム41による押され、さらに各ローディングアーム21のローラー23の逆回転により前方向に搬送される。
【0076】
図11に示すように、記録ディスク2が前方向に搬送されるにしたがって、各ローディングアーム21の先端側が閉じ、ラックプレート31が右方向に移動する。そして、ラックプレート31のスイッチングエッジ32が第2スイッチ72の切り替えレバーに接触し、第2スイッチ72がオフからオンに切り替わる。第2スイッチ72がオフからオンに切り替わると、制御回路75はモーター65の駆動を停止させる。これにより、各ローディングアーム21のローラー23の回転が停止し、記録ディスク2がイジェクト完了位置に停止する。
【0077】
その後、イジェクト完了位置に停止している記録ディスク2をユーザーがディスクドライブ10内に再び押し込むと、これにより各ローディングアーム21が開き、ラックプレート31が左方向に移動し、第2スイッチ72がオンからオフに切り替わり、モーター65の駆動が開始される。これにより、各ローディングアーム21のローラー23の回転により、記録ディスク2がディスクドライブ10内に再び引き込まれる。
【0078】
(ラックプレートの位置検出とモーターの制御)
図12は、ラックプレート31、第1スイッチ71および第2スイッチ72を模式的に示している。図12に示すように、第1スイッチ71および第2スイッチ72は、ラックプレート31の左右方向の位置を検出する機能を有する。そして、ラックプレート31の左右方向の位置を検出することにより、第1スイッチ71は、(1)直径8cmの記録ディスク1がイジェクト完了位置に到達したか否か、(2)記録ディスク1の再ローディングが開始されたか否か、(3)ディスクドライブ10にいずれかの記録ディスクが挿入されたか否かを検出する。一方、第2スイッチ72は、(1)直径12cmの記録ディスク2がイジェクト完了位置に到達したか否か、(2)記録ディスク2の再ローディングが開始されたか否か、(3)クランプ時において記録ディスクの種類が直径8cmの記録ディスク1か直径12cmの記録ディスク2かを検出する。
【0079】
いま、直径8cmの記録ディスク1がイジェクト完了位置に到達したときのラックプレート31の左右方向の位置を第1基準位置P1とする。第1スイッチ71は、ラックプレート31の左右方向の位置が第1基準位置P1にあるときにスイッチングエッジ32の右端と切り替えレバー71Aとが接触する位置に配置されている。そして、第1スイッチ71は、スイッチングエッジ32の右端と切り替えレバー71Aとの接触を基準として、ラックプレート31の左右方向の位置が第1基準位置P1であるか否かを検出する。これにより、第1スイッチ71は、直径8cmの記録ディスク1がイジェクト完了位置に到達したか否かを検出する。
【0080】
さらに、直径8cmの記録ディスク1がイジェクト完了位置に到達したときのラックプレート31の左右方向の位置は、この記録ディスク1の再ローディングが開始される直前におけるラックプレート31の位置でもある。イジェクト完了位置にある記録ディスク1を再ローディングするために、ユーザーがこの記録ディスク1をディスクドライブ10内に軽く押し込むと、ラックプレート31が直ちに左方向に移動し、ラックプレート31の位置は第1基準位置P1でなくなる。第1スイッチ71は、ラックプレート31の左右方向の位置が第1基準位置P1であるか否かを検出することにより、記録ディスク1の再ローディングが開始されたか否かをも検出する。
【0081】
さらに、本実施形態では、直径8cmの記録ディスク1がイジェクト完了位置に到達したときのラックプレート31の左右方向の位置と、ディスクドライブ10内にいずれの記録ディスクも挿入されていないとき(待機状態のとき)のラックプレート31の左右方向の位置とが等しい。したがって、第1基準位置P1は、ディスクドライブ10内にいずれの記録ディスクも挿入されていないときのラックプレート31の左右方向の位置でもある。ディスクドライブ10にいずれかの記録ディスクが挿入されると、ラックプレート31は直ちに左方向に移動し、ラックプレート31の位置は第1基準位置P1でなくなる。第1スイッチ71は、ラックプレート31の左右方向の位置が第1基準位置P1であるか否かを検出することにより、ディスクドライブ10にいずれかの記録ディスクが挿入されたか否かをも検出する。
【0082】
一方、直径12cmの記録ディスク2がイジェクト完了位置に到達したときのラックプレート31の左右方向の位置を第2基準位置P2とする。第2スイッチ72は、ラックプレート31の左右方向の位置が第2基準位置P2であるときにスイッチングエッジ32の右端と切り替えレバー72Aとが接触する位置に配置されている。そして、第2スイッチ72は、スイッチングエッジ32の右端と切り替えレバー72Aとの接触を基準として、ラックプレート31の左右方向の位置が第2基準位置P2であるか否かを検出する。これにより、第2スイッチ72は、直径12cmの記録ディスク2がイジェクト完了位置に到達したか否かを検出する。
【0083】
さらに、直径12cmの記録ディスク2がイジェクト完了位置に到達したときのラックプレート31の左右方向の位置は、この記録ディスク2の再ローディングが開始される直前におけるラックプレート31の位置でもある。イジェクト完了位置にある記録ディスク2を再ローディングするために、ユーザーがこの記録ディスク2をディスクドライブ10内に軽く押し込むと、ラックプレート31が直ちに左方向に移動し、ラックプレート31の位置は第2基準位置P2でなくなる。第2スイッチ72は、ラックプレート31の左右方向の位置が第2基準位置P2であるか否かを検出することにより、記録ディスク2の再ローディングが開始されたか否かをも検出する。
【0084】
さらに、第2スイッチ72は、ディスクドライブ10に装着された記録ディスクの種類(直径)を検出する機能をも有する。すなわち、直径8cmの記録ディスク1の位置がクランプ位置であるとき、図5に示すように、第2スイッチ72はオンである。一方、直径12cmの記録ディスク2の位置がクランプ位置であるとき、図10に示すように、第2スイッチ72はオフである。つまり、クランプ位置に存在する記録ディスクの直径が8cmか12cmかによって、第2スイッチ72のオン・オフ状態が相違する。このように、第2スイッチ72は、ディスクドライブ10に装着された記録ディスクの種類をも検出する。
【0085】
なお、記録ディスクの位置がクランプ位置であることは、第3スイッチ73のオン・オフ状態により検出することができる。すなわち、第3スイッチ73はクランプ時にオンであり、そうでないときにはオフである。
【0086】
図13は、直径8cmの記録ディスク1がディスクドライブ10内に挿入されたときの制御回路75内における信号の状態を示している。本実施形態では、各スイッチ71、72、73の出力信号は、スイッチがオンのときにハイレベル(H)となり、スイッチがオフのときにローレベル(L)となる。また、記録ディスクの種類の識別結果を示す識別信号は、記録ディスクの直径が8cmのときにローレベルになり、記録ディスクの直径が12cmのときにハイレベルになる。また、モーター駆動信号は、モーター65を駆動するときにハイレベルになり、モーター65を停止させるときにローレベルになる。
【0087】
図13に示すように、ディスクドライブ10にいずれの記録ディスクも挿入されていない待機期間では、ラックプレート31の位置は第1基準位置であり、第1スイッチ71はオンである。したがって、第1スイッチ71からハイレベルの出力信号が出力される。このとき、制御回路75は、ローレベルのモーター駆動信号を出力し、モーター65の駆動を停止させる。
【0088】
ディスクドライブ10に直径8cmの記録ディスク1が挿入されると(時点t1)、ラックプレート31が第1基準位置から移動し、第1スイッチ71がオンからオフに切り替わる。したがって、第1スイッチ71の出力信号のレベルがハイレベルからローレベルに切り替わる。このとき、制御回路75は、モーター駆動信号のレベルをローレベルからハイレベルに切り替え、モーター65の駆動を開始させる。これにより記録ディスク1のローディングが開始される。
【0089】
記録ディスク1がクランプ位置に搬送され、クランプ動作が完了すると(時点t2)、第3スイッチ73がオフからオンに切り替わる。したがって、第3スイッチ73の出力信号のレベルがローレベルからハイレベルに切り替わる。このとき、制御回路75は、モーター駆動信号のレベルをハイレベルからローレベルに切り替え、モーター65の駆動を停止させる。
【0090】
クランプ動作が完了したとき、あるいは記録ディスク1に対し情報の読み取りまたは記録が行われているとき、ディスク識別回路76は、現在装着されている記録ディスクの種類(直径)を第2スイッチ72の出力信号のレベルに基づいて識別する。現在装着されている記録ディスクは直径が8cmの記録ディスク1である。このため、図5に示すように、クランプ動作完了時において第2スイッチ72がオンである。したがって、図13に示すように、時点t2から時点t3直前までの期間において、第2スイッチ72の出力信号のレベルはハイレベルである。このとき、ディスク識別回路76はローレベルの識別信号を出力する。
【0091】
記録ディスク1に対する情報の読み取りまたは記録が終了し、記録ディスク1をイジェクトする旨の指示が与えられたとき、この指示に応じて、制御回路75は、モーター駆動信号のレベルをローレベルからハイレベルに切り替え、モーター65の駆動を開始させる。これによりクランプが解除される。クランプが解除されると(時点t3)、第3スイッチ73がオンからオフに切り替わる。したがって、第3スイッチ73の出力信号のレベルがハイレベルからローレベルに切り替わる。そして、記録ディスク1のイジェクトが開始される。
【0092】
記録ディスク1がイジェクト完了位置に到達したとき(時点t4)、ラックプレート31が第1基準位置に到達し、第1スイッチ71がオフからオンに切り替わる。したがって、第1スイッチ71の出力信号のレベルがローレベルからハイレベルに切り替わる。このとき、制御回路75は、識別信号のレベルを検知し、識別信号レベルがローレベルのときには、モーター駆動信号のレベルをハイレベルからローレベルに切り替え、モーター65の駆動を停止させる。これにより、記録ディスク1がイジェクト完了位置で停止する。
【0093】
記録ディスク1の再ローディングを行うために、イジェクト完了位置で停止している記録ディスク1をディスクドライブ10内にユーザーが押し込んだとき(時点t5)、ラックプレート31が第1基準位置から移動し、第1スイッチ71がオンからオフに切り替わる。したがって、第1スイッチ71の出力信号のレベルがハイレベルからローレベルに切り替わる。このとき、制御回路75は、識別信号のレベルを検知し、識別信号レベルがローレベルのときには、モーター駆動信号のレベルをローレベルからハイレベルに切り替え、モーター65の駆動を開始させる。これにより、記録ディスク1の再ローディングが開始される。
【0094】
図14は、直径12cmの記録ディスク2がディスクドライブ10内に挿入されたときの制御回路75内における信号の状態を示している。図14に示すように、ディスクドライブ10にいずれの記録ディスクも挿入されていない待機期間では、ラックプレート31の位置は第1基準位置であり、第1スイッチ71はオンである。したがって、第1スイッチ71からハイレベルの出力信号が出力される。このとき、制御回路75は、ローレベルのモーター駆動信号を出力し、モーター65の駆動を停止させる。
【0095】
ディスクドライブ10に直径12cmの記録ディスク2が挿入されると(時点t1)、ラックプレート31が第1基準位置から移動し、第1スイッチ71がオンからオフに切り替わる。したがって、第1スイッチ71の出力信号のレベルがハイレベルからローレベルに切り替わる。このとき、制御回路75は、モーター駆動信号のレベルをローレベルからハイレベルに切り替え、モーター65の駆動を開始させる。これにより記録ディスク2のローディングが開始される。
【0096】
記録ディスク2の搬送の途中で、左方向に移動中のラックプレート31が第2基準位置を越えると(時点ta)、第2スイッチ72がオンからオフに切り替わり、第2スイッチ72の出力信号のレベルがハイレベルからローレベルに切り替わる。しかし、制御回路75はこの切り替わりにより動作を変更しない。
【0097】
記録ディスク2がクランプ位置に搬送され、クランプ動作が完了すると(時点t2)、第3スイッチ73がオフからオンに切り替わる。したがって、第3スイッチ73の出力信号のレベルがローレベルからハイレベルに切り替わる。このとき、制御回路75は、モーター駆動信号のレベルをハイレベルからローレベルに切り替え、モーター65の駆動を停止させる。
【0098】
クランプ動作が完了したとき、あるいは記録ディスク2に対し情報の読み取りまたは記録が行われているとき、ディスク識別回路76は、現在装着されている記録ディスクの種類(直径)を第2スイッチ72の出力信号のレベルに基づいて識別する。現在装着されている記録ディスクは直径が12cmの記録ディスク2である。このため、図10に示すように、クランプ動作完了時において、第2スイッチ72はオフである。したがって、図14に示すように、時点t2から時点t3直前までの期間において、第1スイッチ71の出力信号のレベルはローレベルである。このとき、ディスク識別回路76はハイレベルの識別信号を出力する。
【0099】
記録ディスク2に対する情報の読み取りまたは記録が終了し、記録ディスク2をイジェクトする旨の指示が与えられたとき、この指示に応じて、制御回路75は、モーター駆動信号のレベルをローレベルからハイレベルに切り替え、モーター65の駆動を開始させる。これによりクランプが解除される。クランプが解除されると(時点t3)、第3スイッチ73がオンからオフに切り替わる。したがって、第3スイッチ73の出力信号のレベルがハイレベルからローレベルに切り替わる。そして、記録ディスク2のイジェクトが開始される。
【0100】
記録ディスク2がイジェクト完了位置に到達したとき(時点t4)、ラックプレート31が第2基準位置に到達し、第2スイッチ72がオフからオンに切り替わる。したがって、第2スイッチ72の出力信号のレベルがローレベルからハイレベルに切り替わる。このとき、制御回路75は、識別信号のレベルを検知し、識別信号レベルがハイレベルのときには、モーター駆動信号のレベルをハイレベルからローレベルに切り替え、モーター65の駆動を停止させる。これにより、記録ディスク2がイジェクト完了位置で停止する。
【0101】
記録ディスク2の再ローディングを行うために、イジェクト完了位置で停止している記録ディスク2をディスクドライブ10内にユーザーが押し込んだとき(時点t5)、ラックプレート31が第2基準位置から移動し、第2スイッチ72がオンからオフに切り替わる。したがって、第2スイッチ72の出力信号のレベルがハイレベルからローレベルに切り替わる。このとき、制御回路75は、識別信号のレベルを検知し、識別信号レベルがハイレベルのときには、モーター駆動信号のレベルをローレベルからハイレベルに切り替え、モーター65の駆動を開始させる。これにより、記録ディスク2の再ローディングが開始される。
【0102】
以上説明した通り、ディスクドライブ10によれば、直径が互いに異なる複数種類の記録ディスクの搬送制御を簡単な構造で実現することができる。すなわち、ラックプレート31の左右方向の移動を2個のスイッチ71、72を用いて検出するといった簡単な構造により、直径の互いに異なる複数種類の記録ディスクについて、ローディング開始時のモーター65の駆動開始および記録ディスクの引き込み開始、イジェクト完了位置でのモーター65の駆動停止および記録ディスクの停止、再ローディング開始時のモーター65の駆動開始および記録ディスクの引き込み開始を適切なタイミングで行うことができる。したがって、ディスクドライブ10の小型化、薄型化、軽量化および製造コストの削減を図ることができる。
【0103】
記録ディスクの直径が異なると、記録ディスクが挿入されたときの各ローディングアーム21の回動角度が、記録ディスクの直径によって異なる。ディスクドライブ10は、各ローディングアーム21の回動をラックプレート31の左右方向の移動に変換することにより、記録ディスクの直径ごとの各ローディングアーム21の回動角度の相違を、ラックプレート31の位置の相違に変換する。ラックプレート31は直線状に移動するため、記録ディスクの直径ごとにラックプレート31の位置が異なっても、この位置の相違を簡単に検出することができる。すなわち、ラックプレート31の移動方向に沿って複数のスイッチを直線状に配列することにより、記録ディスクの直径ごとに異なるラックプレート31の位置をそれぞれ検出することができる。また、スイッチの個数も少なく、スイッチを互いに近づけて配置することができ、スイッチを直線状に配置することができるので、配線もシンプルになる。
【0104】
特に、記録ディスクのイジェクト完了位置は、記録ディスクの5分の3ないし4分の3程度がディスクスロット13から露出する位置である。このイジェクト完了位置は検出が難しく、しかも記録ディスクの直径ごとにイジェクト完了位置が異なると、検出の困難性は一層増す。しかし、ディスクドライブ10では、記録ディスクの直径ごとのイジェクト完了位置の相違を、直線状に移動するラックプレート31の位置の相違に変換して検出する。これにより、記録ディスクの直径ごとに異なるイジェクト完了位置を、2個のスイッチ71、72を並べるといった簡単な構造により検出することができる。
【0105】
また、ディスクドライブ10によれば、クランプ動作の完了を、スイッチ73を用いて容易に検出することができ、クランプ動作完了時のモーター65の停止を簡単な構造により実現することができる。
【0106】
また、ディスクドライブ10によれば、ディスクドライブ10に挿入された記録ディスクの種類(直径)の識別を簡単な構造で実現することができる。すなわち、クランプ時において、記録ディスクの直径ごとにラックプレート31の位置が相違する。ラックプレート31の位置は直線状に変化するので、ラックプレート31の位置の相違をスイッチ72により容易に検出することができ、これにより記録ディスクの識別を容易に実現することができる。
【0107】
なお、上述した説明では、直径8cmと直径12cmの2種類の記録ディスクを取り扱うディスクドライブ10を例にあげたが、本発明はこれに限られない。本発明は、互いに直径の異なる3種類以上の記録ディスクにも適用することができる。例えば、互いに直径の異なる3種類の記録ディスクを取り扱う場合には、スイッチングエッジにより3個のスイッチのオン、オフを切り替えるようにする。
【0108】
また、上述した説明では、ラックプレートの位置を、スイッチを用いて検出する場合を例にあげたが、本発明はこれに限られない。例えば、ラックプレートの位置検出に光センサーなどを用いてもよい。
【0109】
また、上述した説明において、ラックプレート31が第1移動部材の具体例であり、ギア24、ピニオン25およびラック部31Aが動き変換機構の具体例である。また、スイッチユニット69が位置検出手段の具体例であり、第1スイッチ71が第1検出手段の具体例であり、第2スイッチ72が第2検出手段の具体例である。また、記録ディスク1が小径の第1記録ディスクの具体例であり、記録ディスク2が大径の第2記録ディスクの具体例である。また、第2シフトバー55が第2移動部材の具体例であり、ディスク識別回路76がディスク識別手段の具体例である。
【0110】
また、本発明は、請求の範囲および明細書全体から読み取るこのできる発明の要旨または思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴うディスクドライブもまた本発明の技術思想に含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0111】
【図1】本発明のディスクドライブの実施形態を示す斜視図である。
【図2】図1中のディスクドライブの内部を示す平面図である。
【図3】小径の記録ディスクが挿入されたときのディスクドライブの内部を示す平面図である。
【図4】小径の記録ディスクがクランプ位置に搬送されたときのディスクドライブの内部を示す平面図である。
【図5】小径の記録ディスクがクランプされたときのディスクドライブの内部を示す平面図である。
【図6】小径の記録ディスクがイジェクト完了位置で停止したときのディスクドライブの内部を示す平面図である。
【図7】大径の記録ディスクが挿入されたときのディスクドライブの内部を示す平面図である。
【図8】大径の記録ディスクの搬送途中におけるディスクドライブの内部を示す平面図である。
【図9】大径の記録ディスクがクランプ位置に搬送されたときのディスクドライブの内部を示す平面図である。
【図10】大径の記録ディスクがクランプされたときのディスクドライブの内部を示す平面図である。
【図11】大径の記録ディスクがイジェクト完了位置で停止したときのディスクドライブの内部を示す平面図である。
【図12】ラックプレートおよび2個のスイッチを模式的に示す説明図である。
【図13】小径の記録ディスクが挿入されたときのディスクドライブの制御回路における信号波形を示す波形図である。
【図14】大径の記録ディスクが挿入されたときのディスクドライブの制御回路における信号波形を示す波形図である。
【符号の説明】
【0112】
10 ディスクドライブ
11 シャーシ
21 ローディングアーム
23 ローラー
24 ギア
25 ピニオン
31 ラックプレート
31A ラック部
69 スイッチユニット
71 第1スイッチ
72 第2スイッチ
73 第3スイッチ
65 モーター
75 制御回路
76 ディスク識別回路

【特許請求の範囲】
【請求項1】
互いに直径の異なる複数種類の記録ディスクに対して情報の読み取りまたは記録を行うディスクドライブであって、
基板と、
前記基板に回動可能に支持され、前記記録ディスクの周縁を狭持し、前記記録ディスクの搬送を行う一対のアームと、
前記基板に左右方向に移動可能に支持された第1移動部材と、
前記アームの回動を前記第1移動部材の左右方向の移動に変換する動き変換機構と、
前記第1移動部材の左右方向の位置を検出する位置検出手段とを備え、
前記位置検出手段は、前記第1移動部材の位置が第1基準位置であるか否かを検出する第1検出手段と、前記第1移動部材の位置が第2基準位置であるか否かを検出する第2検出手段とを備えていることを特徴とするディスクドライブ。
【請求項2】
前記第1基準位置は、前記複数種類の記録ディスクに含まれる小径の第1記録ディスクの位置がイジェクト完了位置であるときの前記第1移動部材の左右方向の位置であり、
前記第2基準位置は、前記複数種類の記録ディスクに含まれる大径の第2記録ディスクの位置がイジェクト完了位置であるときの前記第1移動部材の左右方向の位置であることを特徴とする請求項1に記載のディスクドライブ。
【請求項3】
前記第1基準位置は、当該ディスクドライブ内にいずれの記録ディスクも挿入されていないときの前記第1移動部材の左右方向の位置でもあることを特徴とする請求項2に記載のディスクドライブ。
【請求項4】
前記各アームの先端部に設けられ前記記録ディスクの周縁と接触するローラーと、
前記各ローラーを回転させるモーターと、
前記第1記録ディスクのイジェクト時には前記第1検出手段の検出結果に基づいて前記モーターの駆動制御を行い、前記第2記録ディスクのイジェクト時には前記第2検出手段の検出結果に基づいて前記モーターの駆動制御を行う制御回路とを備えていることを特徴とする請求項2に記載のディスクドライブ。
【請求項5】
前記第1検出手段は第1スイッチであり、前記第2検出手段は第2スイッチであり、これらスイッチはそれぞれ、前記第1移動部材との接触の有無によりオン、オフが切り替わることを特徴とする請求項1に記載のディスクドライブ。
【請求項6】
前記記録ディスクをクランプするクランプ機構と、
前記クランプ機構のクランプ動作およびクランプ解除動作において移動する第2移動部材と、
前記第2移動部材との接触の有無によりオン、オフが切り替わる第3スイッチとを備えていることを特徴とする請求項5に記載のディスクドライブ。
【請求項7】
前記記録ディスクの位置がクランプ位置であるときに得られる前記第2検出手段による検出結果を用いて、前記記録ディスクの種類を識別するディスク識別手段を備えていることを特徴とする請求項2に記載のディスクドライブ。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate

【図6】
image rotate

【図7】
image rotate

【図8】
image rotate

【図9】
image rotate

【図10】
image rotate

【図11】
image rotate

【図12】
image rotate

【図13】
image rotate

【図14】
image rotate


【公開番号】特開2007−102883(P2007−102883A)
【公開日】平成19年4月19日(2007.4.19)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−289366(P2005−289366)
【出願日】平成17年9月30日(2005.9.30)
【出願人】(000005016)パイオニア株式会社 (3,620)
【出願人】(591224825)株式会社ゼロエンジニアリング (22)
【Fターム(参考)】