説明

ディスクブレーキ装置

【課題】本発明は、キャリパカバーの重量増加を抑え、且つ、キャリパカバーの強度を高めることを可能にする技術を提供することを課題とする。
【解決手段】ディスクブレーキ装置10に、左右の爪部23L、23R及びブリッジ部24を含むキャリパボデイ14と、ピストン側パッドと爪部側パッドとをデイスクロータの軸方向に摺動自在に支持するキャリパブラケット13とが備えられる。左右の爪部23L、23Rは、爪部側パッドの両端に分離配置される。分離配置された左右の爪部23L、23Rに対向配置されるキャリパカバー40は、爪部側を覆うカバー本体部41と、カバー本体部41から左右の爪部23L、23Rへ延出される延出部42L、42Rとを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両に搭載される浮動型ディスクブレーキ装置の改良に関する。
【背景技術】
【0002】
ディスクブレーキ装置のなかには、パッドをデイスクロータへ押し付けるキャリパボデイの前面にキャリパーカバーを取付けることによって、ディスクブレーキ装置の外観性を高めるようにした技術が知られている(例えば、特許文献1参照。)。
【0003】
特許文献1に示されるように、キャリパボデイの前面は、キャリパーカバーで覆われる。このキャリパーカバーの表面は、略平板状である。このような平板状のキャリパーカバーは、外力に対する変形を抑止することができることが望ましい。このような変形を抑えるための対策として、キャリパーカバーの板厚を大きくすると、キャリパーカバーの重量が増加してしまったり、ホイール内に配置するというレイアウトの制約の影響を受ける虞がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特表2005−525519号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、キャリパーカバーの重量増加を抑え、且つ、キャリパーカバーの強度を高めることを可能にする技術を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
請求項1に係る発明は、車輪と共に回転するデイスクロータと、このデイスクロータの一方の側面に対向配置しピストンを内挿するシリンダ部と、デイスクロータの他方の側面に対向配置する爪部と、この爪部とシリンダ部の間をデイスクロータを跨ぐように接続するブリッジ部と、シリンダ部、左右の爪部及びブリッジ部を含むキャリパボデイと、ピストンとデイスクロータの間に配置されるピストン側パッドと、爪部とデイスクロータの間に配置される爪部側パッドと、ピストン側パッドと爪部側パッドとをデイスクロータの軸方向に摺動自在に支持するキャリパブラケットとを備え、ピストン側パッドと爪部側パッドとをデイスクロータの側面に押し付けて車輪の制動を行うディスクブレーキ装置であって、爪部は、爪部側パッドの両端に分離配置され、分離配置された爪部に対向配置されるキャリパーカバーを有し、このキャリパーカバーは、爪部側を覆うカバー本体部を備え、このカバー本体部には、分離配置された爪部の間で凹部又は凸部が設けられていることを特徴とする。
【0007】
請求項2に係る発明では、キャリパカバーは、カバー本体部から爪部あるいはブリッジ部へ延出される延出部が備えられ、この延出部の先端部が爪部あるいはブリッジ部に係合されることを特徴とする。
【0008】
請求項3に係る発明では、延出部は、爪部側パッドに対向する部位に重ねられ且つ取付けられることを特徴とする。
【0009】
請求項4に係る発明では、爪部あるいはブリッジ部は、周縁部から外側へ突出する突出部を有し、キャリパカバーの延出部は、爪部あるいはブリッジ部に取付けられる取付部と、この取付部の近傍にて突出部と係合しキャリパカバーが車幅方向へ移動することを規制する規制部とを備えることを特徴とする。
【0010】
請求項5に係る発明では、カバー本体部は、このカバー本体部の上縁にフランジ部を備え、このフランジ部は、カバー本体部と延出部との境界部で、この境界部以外の部位よりも幅広に構成されることを特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
請求項1に係る発明では、爪部側パッドを覆うキャリパカバーは、爪部側パッドの両端に分離配置される爪部の間に位置する凹部又は凸部が設けられている。このカバー本体部に設けた凹部又は凸部によって、左右の爪部が配置されていない部分のキャリパカバーの強度が高まる。結果、重量増加を伴うことなく、キャリパカバーの強度を高めることができる。また、キャリパカバーの板厚が増加しないため、キャリパカバーをホイール内に配置するレイアウトに制約に与える心配も少ない。
【0012】
請求項2に係る発明では、キャリパカバーに、カバー本体部とは別に爪部あるいはブリッジ部へ延出され先端部が爪部あるいはブリッジ部に係合される延出部が設けられている。ピストン側パッド又は爪部側パッドで発生した熱は、爪部あるいはブリッジ部を介して延出部に伝わり、さらには、カバー本体部へ伝わる。
【0013】
車両走行時に、キャリパカバーは走行風を受けるため、カバー本体部へ伝導された熱を冷やすことができる。このように、パッドで発生した熱をキャリパーボデイとキャリパカバーの両方で放熱させることができるので、ブレーキ性能の低下を抑制することができる。
また、キャリパカバーに、カバー本体部とは別個に延出部を設けたので、キャリパカバーの外観性が損なわれる心配はない。
【0014】
請求項3に係る発明では、爪部側パッドで発生した熱を延出部を介してカバー本体部に効率的に伝えられる。結果、ディスクブレーキ装置の放熱性を一層高めることができる。
【0015】
請求項4に係る発明では、爪部あるいはブリッジ部に設けた突出部へキャリパカバーの規制部を係合させ、さらに、取付部にキャリパカバーの延出部を取り付けた。
かかる構成により、取付部による固定が外れた場合であっても、キャリパカバーの規制部が突出部に引っかかり、キャリパカバーが脱落することを防止することができる。
【0016】
請求項5に係る発明では、カバー本体部の上縁に設けたフランジ部は、カバー本体部と延出部との境界部で幅広に構成される。これにより、カバー本体部と延出部との間の剛性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明に係るディスクブレーキ装置の斜視図である。
【図2】ディスクブレーキ装置の平面図である。
【図3】図2の3−3線断面図(フロテイングキャリパー部)である。
【図4】キャリパカバーの取付構造を説明する分解斜視図である。
【図5】図2の5矢視図(キャリパカバーの正面図)である。
【図6】キャリパカバーの斜視図である。
【図7】図5の7−7線断面図である。
【図8】図6の8−8線断面図である。
【図9】図6の9矢視図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施の形態について、詳細に説明する。
【実施例】
【0019】
本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
図1及び図2に示すように、ディスクブレーキ装置10は、車輪と共に回転するハブに取付けられるデイスクロータ11と、このデイスクロータ11を挟むようにして車体側に取付けられ後述するパッドをデイスクロータ11に押し付け車輪に制動をかけるキャリパ部12とからなる。
【0020】
キャリパ部12は、車体側のサスペンション等に取付けられるキャリパブラケット13と、このキャリパブラケット13に支持ボルト15、15を介して取付けられるキャリパボデイ14とからなる。キャリパボデイ14の前面を覆うように化粧板としてのキャリパカバー40は、3つのカバー取付ボルト17によりキャリパボデイ14へ締結されている。キャリパブラケット13及びキャリパボデイ14はいずれも鋳物にて形成される。
ここで、キャリパボデイ14の前面とは、キャリパボディ14を車両に取付けたときに、車幅方向外側の面のことをいう。
【0021】
次に、ディスクブレーキ装置の構造を説明する。
図3及び図4に示すように、キャリパボデイ14は、デイスクロータ11の一方の側面に対向配置しピストン21を内挿するシリンダ部22と、デイスクロータ11の他方の側面に対向配置する左右の爪部23(23L、23R)と、これらの左右の爪部23(23L、23R)とシリンダ部22の間をデイスクロータ11を跨ぐように接続する左右のブリッジ部24(24L、24R)とを含む。
ここで、左右とは、キャリパボディ14を前面から見たときの方向である。
【0022】
この他、ディスクブレーキ装置10は、キャリパブラケット13を備え、このキャリパブラケット13は、ピストン21とデイスクロータ11の間に配置されるピストン側パッド27と、左右の爪部23L、23Rとデイスクロータ11の間に配置される爪部側パッド28とをデイスクロータ11の軸方向に摺動自在に支持する部材である。
【0023】
シリンダ部22内に、ピストン21がデイスクロータ11の回転軸方向に摺動自在に内挿され、シリンダ部22とピストン21とにより油圧室31を形成する。
油圧室31に作動オイルが供給されると、ピストン21がピストン側パッド27をデイスクロータ11へ押し付け、同時に、キャリパボデイ14がピストン21の押圧力の反力でピストン21の押圧方向と逆方向へ移動し、爪部23を介して爪部側パッド28をデイスクロータ11へ押し付けることで、デイスクロータ11を制動する。すなわち、ピストン側パッド27と爪部側パッド28とをデイスクロータ11の側面に押し付けて車輪の制動を行うようにした。
キャリパボデイ14の爪部23は、左右の爪部23L、23Rからなり、爪部側パッド28の両端に分離配置される。
【0024】
以下、キャリパカバーについて詳細に説明する。
キャリパカバー40に、カバー本体部41と、このカバー本体部41から左右の爪部23L、23Rへ延出される延出部42L、42Rとが備えられる。この延出部の先端部42La、42Raが左右の爪部23L、23Rに設けた突出部44L、44Rへ係合される。延出部42L、42Rは、爪部側パッド(図3、符号28)に対向する部位に重ねられ且つ取付けられる。
【0025】
すなわち、左右の爪部23L、23Rは、左右の爪部の周縁部33L、33Rから外側へ突出しキャリパカバーの延出部42L、42Rが係合される突出部44L、44Rを有し、左右の爪部23L、23Rは、キャリパカバーの延出部42L、42Rが取付けられる取付座61L、61R(符号61Lのみ示す。)を有する。
なお、本実施例では、爪部に取付座を設けたが、ブリッジ部に取付座を設けることは差し支えない。
【0026】
図3を併せて参照して、キャリパカバー40は、キャリパボデイ14の爪部又はブリッジ部に、カバー取付ボルト17で締結される。前述のように、ピストン側パッド27及び爪部側パッド28は、キャリパブラケット13に支持されているので、これらのピストン側パッド27及び爪部側パッド28を交換する際に、キャリパカバー40を取り外す必要がない。このため、ピストン側パッド27及び爪部側パッド28の交換作業性に優れると共に、キャリパブラケット13やシリンダ部22の形状にとらわれずにキャリパカバー40を装着できるため、汎用性に優れる。
【0027】
図5及び図6に示すように、キャリパカバー40は、爪部側を覆うカバー本体部41を備える。すなわち、カバー本体部41は、左右の爪部(図4、符号23L、23R)の前面を覆う部位である。カバー本体部41は、上端がキャリパボデイ側へ傾いている第1傾斜面51と、この第1傾斜面51から連続して下方に延びて他の面に対し相対的に凸部となっている凸面50と、この凸面50の下端から連続して斜め下方に延び下端がキャリパボデイ側へ傾いている左右の第2傾斜面52L、52Rと、これらの左右の第2傾斜面52L、52Rの下端から連続して斜め下方に延び下端がキャリパボデイ側と反対側へ傾いている左右の第3傾斜面53L、53Rとを主要素とする。
【0028】
すなわち、左右の第2傾斜面52L、52Rは下端がキャリパボデイ側へ傾き、左右の第3傾斜面53L、53Rは下端がキャリパボデイ14から離間する向きへ傾いている。これにより、カバー本体部41の中心に凹部58が形成され、窪み線54が形成される。
【0029】
上記構成に基づいて、カバー本体部の形状について説明する。
図7に示すように、キャリパカバー40のカバー本体部41に、凸面50が形成され、この凸面50の下方に、第2傾斜面52Rと第3傾斜面53Rとによって、凹部58が形成される。
第1傾斜面の上端からキャリパカバー40へ中心カバー取付部46が延びている。
【0030】
次に、延出部に設けキャリパカバーの脱落を防止する規制部について説明する。
図4を併せて参照して、左右の爪部23L、23Rは、その周縁部33L、33Rから外側へ突出する左右の突出部44L、44Rを有し、キャリパカバーの延出部42L、42Rは、左右の爪部23L、23Rに取付けられる取付部45L、45Rと、この取付部45L、45Rの近傍にて突出部44L、44Rと係合しキャリパカバー40が車幅方向へ移動することを規制する規制部56L、56Rとを備える。
【0031】
図8に示すように、爪部23Lに設けた突出部44Lへキャリパカバーの規制部56Lを係合させるようにした。さらに、図4に示すように、左右の取付座61L、61R(符号61Lのみ示す。)にキャリパカバーの延出部42L、42Rに設けた左右の取付部45L、45Rを取付けると共に、左右の爪部23L、23Rの上面に設けた上の取付座62に中心カバー取付部46を取付ける。
【0032】
かかる構成により、万が一、取付部45L、45Rによる固定が外れた場合であっても、キャリパカバーの規制部56L、56Rが突出部44L、44Rに引っかかり、キャリパカバー40が脱落することを防止することができる。
【0033】
図9に示すように、カバー本体部41は、このカバー本体部の上縁41aにフランジ部64Rを備え、このフランジ部64Rは、カバー本体部41と延出部42Rとの境界部66Rで、この境界部66R以外の部位よりも幅広に構成される。
【0034】
図示されていないが、同様に、カバー本体部41は、このカバー本体部の上縁41aにフランジ部64Lを備え、このフランジ部64Lは、カバー本体部41と延出部42Lとの境界部66Lで、この境界部以外の部位よりも幅広に構成される。
【0035】
カバー本体部の上縁41aに設けたフランジ部64L、64Rは、カバー本体部41と延出部42L、42Rとの境界部で幅広に構成される。これにより、カバー本体部41と延出部42L、42Rとの間の剛性を高めることができ、結果、延出部42L、42Rを補強することができる。
【0036】
以上に述べたディスクブレーキ装置の作用を次に述べる。
図3〜4を参照し、爪部側パッド28を覆うキャリパカバー40に、爪部側パッド28の両端に分離配置される左右の爪部23L、23Rの間に位置する凹部58が設けられている。このカバー本体部41に設けた凹部58によって、左右の爪部23L、23Rが配置されていない部分のキャリパカバー40の強度が高まる。
【0037】
結果、重量増加を伴うことなく、キャリパカバー40の強度を高めることができる。また、キャリパカバー40の板厚が増加しないため、キャリパカバー40をホイール内に配置するレイアウトに制約を与える心配も少ない。
【0038】
図1及び図3にて、キャリパカバー40に、カバー本体部41とは別に左右の爪部23L、23Rへ延出され先端部が左右の爪部23L、23Rに係合される延出部42L、42Rが設けられている。ピストン側パッド27又は爪部側パッド28で発生した熱は、左右の爪部23L、23Rを介して延出部42L、42Rに伝わり、さらには、カバー本体部41へ伝わる。
【0039】
車両走行時に、キャリパカバー40は走行風を受けるため、カバー本体部41へ伝導された熱を冷やすことができる。このように、パッドで発生した熱をキャリパボデイ14とキャリパカバー40の両方で放熱させることができるので、ブレーキ性能の低下を抑制することができる。
【0040】
また、キャリパカバー40に、カバー本体部41とは別個に延出部42L、42Rを設けたので、キャリパカバー40の外観性が損なわれる心配はない。
なお、本実施例では、延出部が係合する突出部は爪部に設けたが、ブリッジ部に突出部を設けることは差し支えない。
【0041】
延出部42L、42Rは、爪部側パッド28に対向する部位に重ねられ且つ取付けられる。
爪部側パッド28で発生した熱は、延出部42L、42Rを介してカバー本体部41に効率的に伝えられる。結果、ディスクブレーキ装置10の放熱性を一層高めることができる。
【0042】
尚、本発明は、実施の形態では自動車に適用したが、三輪車にも適用可能であり、一般の車両に適用することは差し支えない。
【産業上の利用可能性】
【0043】
本発明は、自動車に好適である。
【符号の説明】
【0044】
10…ディスクブレーキ装置、11…デイスクロータ、13…キャリパブラケット、14…キャリパボデイ、21…ピストン、22…シリンダ部、23(23L、23R)…左右の爪部、24(24L、24R)…左右のブリッジ部、27…ピストン側パッド、28…爪部側パッド、33L、33R…左右の爪部の周縁部、40…キャリパカバー、41…カバー本体部、41a…カバー本体部の上縁、42L、42R…左右の延出部、45L、45R…左右の取付部、56…左右の規制部、64L、64R…左右のフランジ部、65L、65R…左右の境界部。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車輪と共に回転するデイスクロータと、
このデイスクロータの一方の側面に対向配置しピストンを内挿するシリンダ部と、
前記デイスクロータの他方の側面に対向配置する左右の爪部と、
この左右の爪部と前記シリンダ部の間を前記デイスクロータを跨ぐように接続するブリッジ部と、
前記シリンダ部、前記左右の爪部及び前記ブリッジ部を含むキャリパボデイと、
前記ピストンと前記デイスクロータの間に配置されるピストン側パッドと、
前記左右の爪部と前記デイスクロータの間に配置される爪部側パッドと、
前記ピストン側パッドと前記爪部側パッドとを前記デイスクロータの軸方向に摺動自在に支持するキャリパブラケットとを備え、
前記ピストン側パッドと前記爪部側パッドとを前記デイスクロータの側面に押し付けて前記車輪の制動を行うディスクブレーキ装置であって、
前記左右の爪部は、前記爪部側パッドの両端に分離配置され、
前記分離配置された左右の爪部に対向配置されるキャリパカバーを有し、
このキャリパカバーは、前記爪部側を覆うカバー本体部を備え、
このカバー本体部には、分離配置された前記左右の爪部の間で凹部又は凸部が設けられていることを特徴とするディスクブレーキ装置。
【請求項2】
前記キャリパカバーは、前記カバー本体部から前記左右の爪部あるいは前記ブリッジ部へ延出される延出部が備えられ、この延出部の先端部が前記左右の爪部あるいは前記ブリッジ部に係合されることを特徴とする請求項1記載のディスクブレーキ装置。
【請求項3】
前記延出部は、前記爪部側パッドに対向する部位に重ねられ且つ取付けられることを特徴とする請求項2記載のディスクブレーキ装置。
【請求項4】
前記左右の爪部あるいは前記ブリッジ部は、周縁部から外側へ突出する突出部を有し、
前記キャリパカバーの延出部は、前記左右の爪部あるいは前記ブリッジ部に取付けられる取付部と、この取付部の近傍にて前記突出部と係合し前記キャリパカバーが車幅方向へ移動することを規制する規制部とを備えることを特徴とする請求項2〜3のいずれか1項記載のディスクブレーキ装置。
【請求項5】
前記カバー本体部は、このカバー本体部の上縁にフランジ部を備え、
このフランジ部は、前記カバー本体部と前記延出部との境界部で、この境界部以外の部位よりも幅広に構成されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載のディスクブレーキ装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【公開番号】特開2013−108548(P2013−108548A)
【公開日】平成25年6月6日(2013.6.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−252798(P2011−252798)
【出願日】平成23年11月18日(2011.11.18)
【出願人】(000005326)本田技研工業株式会社 (23,863)
【Fターム(参考)】