説明

ディスプレイおよびその駆動方法

【課題】 データドライバ間の信号転送をノイズの影響を受けないで安定して行なう。データドライバ間の信号転送の周波数を低くしディスプレイ起因の電磁妨害を低減する。データドライバ間の信号線数を削減し、ディスプレイフレーム幅を細くする。信号転送線のインピーダンスを低減する。
【解決手段】 ディスプレイ280はピクセル回路を有する配列基板とピクセル回路を駆動するためのデータドライバ260a〜260eを含む。データドライバ260a〜260eは第1データドライバ260aを含み、第1データドライバ260aは第1クロック周波数に従いピクセルデータを受け取り、その一部を第2クロック周波数に従い第2データドライバ260bに送る。第2クロック周波数は第1クロック周波数と周波数が異なる。

【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互参照】
【0001】
参照により内容が援用されるところの本発明は、2005年6月15日に出願された台湾出願番号94119899からの優先権を請求する。
【技術分野】
【0002】
本発明はディスプレイ、特にフラットパネルディスプレイとその駆動方法に関する。
【背景技術】
【0003】
図1にフラットパネルディスプレイ100の例を示す。フラットパネルディスプレイ100はディスプレイパネル110とプリント配線板120を有する。ディスプレイパネル110はアクティブ・ディスプレイ・エリア124を有する。アクティブ・ディスプレイ・エリア124は画像のピクセルを表示するための多くのピクセル回路を有する。各ピクセルは、例えば、赤色サブピクセル、緑色サブピクセル、青色サブピクセルを含む。各ピクセル回路はひとつのサブピクセルに対応する。ピクセル回路はデータドライバ112により駆動され、各データドライバ112は対応するピクセル回路を駆動する。ピクセル回路はガラス基板126上に形成され、データドライバ112はアクティブ・ディスプレイ・エリア124の外側の、ガラス基板126の端近くに取り付けられる。プリント配線板120はタイミングコントローラ122を含む。タイミングコントローラ122はピクセルデータ、コントロール信号、クロック信号をデータドライバ112に供給する。
【0004】
プリント配線板120は、ディスプレイ100の縁の幅を減らすため、ガラス基板126の背面に置かれる。タイミングコントローラ122は、ガラス基板の縁に沿って折り曲げたフレキシブルプリント回路130を通してデータドライバ112とつながる。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明のディスプレイの解決しようとする課題は以下のとおりである。
1.データドライバ間の信号転送をノイズの影響を受けないで安定して行なう。
2.データドライバ間の信号転送の周波数を低くしディスプレイ起因の電磁妨害を低減する。
3.データドライバ間の信号線数を削減し、ディスプレイフレーム幅を細くする。
4.信号転送線のインピーダンスを低減する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
ある態様では、一般的に、ディスプレイはピクセル回路を有する配列基板、ピクセル回路を駆動するためのデータドライバを含む。データドライバは第1データドライバを含む。第1データドライバは、ピクセルデータを第1クロック周波数に従って受け取り、ピクセルデータの一部を第2クロック周波数に従って第2データドライバへ転送する。ここで第2クロック周波数は第1クロック周波数と異なる。
【0007】
本発明のディスプレイは以下の特徴を1つ以上含む。第1データドライバは、交互のクロックサイクル中に交互に、ピクセルデータの異なる部分を第2データドライバと第3データドライバへ送る。第2データドライバは受け取ったピクセルデータを対応するピクセル回路の駆動に使用する。第3データドライバは受け取ったピクセルデータを対応するピクセル回路の駆動に使用する。第2クロック周波数は第1クロック周波数より低い。ディスプレイは、第1データドライバから第2データドライバへピクセルデータを転送するため、ガラス基板上に配置された転送線を含む。第1データドライバはピクセルデータを第2データドライバへ送るためトランジスタ−トランジスタ−論理回路(TTL)インターフェースを含む。第1データドライバはピクセルデータを第2データドライバへ送るため差動シグナル伝送インターフェースを含む。第2データドライバは、第1トランジスタ−トランジスタ−論理回路(TTL)インターフェースと第2TTLインターフェースを含む。第1TTLインターフェースは第1データドライバからピクセルデータの一部を受け取り、第2TTLインターフェースはピクセルデータの一部を第3データドライバへ転送する。ディスプレイはタイミングコントローラを含む。タイミングコントローラは、パルスを持った第1クロック信号、第1クロック信号の奇数パルスに対応するパルスを持った第2クロック信号、第1クロック信号の偶数パルスに対応するパルスを持った第3クロック信号を出力する。第1データドライバは第2クロック信号に従って、第2データドライバへピクセルデータの一部を送り、第3クロック信号に従って、第3データドライバへピクセルデータの一部を送る。
【0008】
別の態様では、一般的に、ディスプレイはピクセル回路を有する配列基板、ピクセル回路を駆動するデータドライバを含む。データドライバは第1データドライバを含む。第1データドライバはタイミングコントローラから全ピクセルデータを受け取る。ピクセルデータは第1データドライバ、その他のデータドライバが対応するピクセル回路を駆動するのに使用される。
【0009】
本発明のディスプレイは以下の特徴を1つ以上含む。第1データドライバは、ピクセルデータを他のデータドライバへ送るため、トランジスタ−トランジスタ−論理回路(TTL)インターフェースを含む。第1データドライバはピクセルデータを他のデータドライバへ送るため差動シグナル伝送インターフェースを含む。
【0010】
別の態様では、一般的に、ディスプレイはピクセル回路を有する配列基板、第1データドライバ、第2データドライバを含む。第1データドライバは、タイミングコントローラからピクセルデータを受け取り、ピクセル回路の第1部分を駆動するのにピクセルデータを使用する。第1データドライバはタイミングコントローラから付加ピクセルデータも受け取るが、ピクセル回路を駆動するのに付加ピクセルデータを使用しない。第2データドライバは第1データドライバから付加ピクセルデータを受け取り、ピクセル回路の第2部分を駆動するのに使用する。
【0011】
本発明のディスプレイは以下の特徴を1つ以上含む。第1データドライバは、ディスプレイのガラス基板に取り付けられた信号線を通して、第2データドライバへ付加ピクセルデータを送る。第1データドライバは第1クロック周波数に従いタイミングコントローラから付加ピクセルデータを受け取る。第1データドライバは第2クロック周波数に従って第2データドライバへ付加ピクセルデータを送る。第2クロック周波数は第1クロック周波数と異なる。第1データドライバはタイミングコントローラから第1番号の信号線を通して、ピクセル回路の第1部分を駆動するためのピクセルデータを受け取る。第1データドライバはタイミングコントローラから第2番号の信号線を通して、第2データドライバ用の付加ピクセルデータを受け取る。第1番号と第2番号は異なる。第1データドライバは、付加ピクセルデータを第2データドライバへ送るためトランジスタ−トランジスタ−論理回路(TTL)インターフェースを含む。第1データドライバは、付加ピクセルデータを第2データドライバへ送るため差動シグナル伝送インターフェースを含む。
【0012】
別の態様では、一般的に、ディスプレイはピクセル回路を有する配列基板、ピクセル回路を駆動するデータドライバを含む。データドライバは第1データドライバを含む。第1データドライバは、第1番号の信号線を通してピクセルデータを受け取り、第2番号の信号線を通してピクセルデータの一部を第2データドライバへ転送する。第2番号は第1番号と異なる。第2データドライバは受け取ったピクセルデータを対応するピクセル回路の駆動に用いる。
【0013】
本発明のディスプレイは以下の特徴を1つ以上含む。第1データドライバは、同時に第2データドライバと第3データドライバへピクセルデータの異なる部分を送る。第2番号は第1番号より小である。第2番号の信号線はガラス基板上に配置される。第1データドライバは、ピクセルデータを第2データドライバへ送るためトランジスタ−トランジスタ−論理回路(TTL)インターフェースを含む。第2データドライバはピクセルデータを受け取るためTTLインターフェースを含む。
【0014】
別の態様では、一般的に、ディスプレイは、基板、基板上に配置されたピクセル回路配列、ピクセルデータを出力するタイミングコントローラ、第1クロック信号、第2クロック信号、第3クロック信号を含む。第2、第3クロック信号の周波数は第1クロック信号の周波数の1/2に等しい。ディスプレイは、対応するピクセル回路を駆動する第1データドライバ、対応するピクセル回路を駆動する第2データドライバ、対応するピクセル回路を駆動する第3データドライバを含む。第1期間に、第1データドライバは第1クロック信号に従ってタイミングコントローラからピクセルデータを受け取り、バッファにピクセルデータを格納する。第2期間に、第1データドライバは第1クロック信号に従ってタイミングコントローラからピクセルデータを受け取り、第2クロック信号に従って第2データドライバへピクセルデータの一部を送り、第3クロック信号に従って第3データドライバへピクセルデータの一部を送る。第2、第3データドライバは受け取ったピクセルデータをバッファに格納する。
【0015】
本発明のディスプレイは以下の特徴を1つ以上含む。ディスプレイは第4データドライバ、第5データドライバを含む。第3期間に、第2、第3データドライバは第1データドライバからピクセルデータを受け取り、受け取ったピクセルデータをそれぞれ第4、第5データドライバへ転送する。第4、第5データドライバは受け取ったピクセルデータをバッファに格納する。第5期間に第1、第2、第3、第4、第5データドライバはそれぞれのバッファに格納したピクセルデータにより対応するピクセル回路を駆動する。
【0016】
別の態様では、一般的に、ディスプレイの駆動方法は、タイミングコントローラから第1データドライバへ第1クロック周波数でピクセルデータを転送すること、第1データドライバから第2データドライバへ第2クロック周波数でピクセルデータを転送すること、第2データドライバが受け取ったピクセルデータによりピクセル回路を駆動することを含む。第2クロック周波数は第1クロック周波数と異なる。
【0017】
別の態様では、一般的に、ディスプレイの駆動方法は、タイミングコントローラから第1データドライバへ第1番号の信号線を通してピクセルデータを転送すること、第1データドライバから第2データドライバへ第2番号の信号線を通してピクセルデータを転送すること、第2データドライバの受け取ったピクセルデータにより第2データドライバがピクセル回路を駆動することを含む。第1番号は第2番号と異なる。
【0018】
別の態様では、一般的に、ピクセル回路を有するディスプレイの駆動方法は、第1ピクセルデータをタイミングコントローラから第1データドライバへ転送すること、第2ピクセルデータをタイミングコントローラから第1データドライバへ転送すること、第2ピクセルデータを第1データドライバから第2データドライバへ転送すること、第1データドライバが第1ピクセルデータによりピクセル回路の第1部分を駆動すること、第2データドライバが第2ピクセルデータによりピクセル回路の第2部分を駆動することを含む。
【0019】
本発明のディスプレイは以下の特徴を1つ以上含む。第1データドライバから第2データドライバへ第2ピクセルデータを転送することは、ガラス基板上に配置された信号線を通して第1データドライバから第2データドライバへ第2ピクセルデータを転送することを含む。第1ピクセルデータはピクセル回路の行の第1部分の彩度値についての情報を有し、第2ピクセルデータはピクセル回路の行の第2部分の彩度値についての情報を有する。
【0020】
別の態様では、一般的に、本発明のディスプレイの駆動方法は次のことを含む。ディスプレイのタイミングコントローラからディスプレイのドライバへ一連のピクセルデータを転送すること。この際タイミングコントローラから、全てのデータドライバ数より少ない数のデータドライバへ一連のピクセルデータを送る。全てのデータドライバ数より少ない数のデータドライバから他のデータドライバへ一連のピクセルデータの一部を転送すること。一連のピクセルデータによりデータドライバがピクセル回路を駆動すること。
【0021】
本発明のディスプレイは以下の特徴を1つ以上含む。一連のピクセルデータはピクセル回路の配列の彩度値についての情報を含む。
【0022】
本発明の他の利点、特徴は以下の明細書、請求範囲から明らかになる。
【発明の効果】
【0023】
本発明のディスプレイにより以下の効果が得られる。
1.TTL信号がデータドライバ間のクロック、データ、コントロール信号の転送に使用されると、TTL信号は他の信号転送法(例:ミニCVDS、ウイスパーバス信号)より大振幅でノイズの影響が小さい。TTL信号はパワー安定性も優れている。
2.TTL信号を送受信するデータドライバは単純構造で、たとえばウイスパーバス信号を通信するデータドライバより省電力である。
3.TTL信号のクロック両端を使用すると、従来のクロック片端法と比べ、クロック周波数を低減できる(ノイズを低減できる)。またはデータドライバ間の信号線数を低減できる。従ってディスプレイフレームの幅が低減できディスプレイの端を細くできる。
4.ワイヤ・オン・アレイ転送構造(転送線をガラス基板上に直接配置する構造)において、データドライバがガラス基板にポストパッシベーション技術により配置されると、転送線のインピーダンスが低減できる。
5.タイミングコントローラからデータドライバへピクセルデータを転送する周波数よりデータドライバ間のデータ転送の周波数を低くすると、ディスプレイの高周波信号により引き起こされる電磁妨害が低減される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
この明細書では、タイミングコントローラから指定されたデータドライバにピクセルデータを転送し、次に指定されたデータドライバから他のデータドライバにピクセルデータを転送するフラットパネルディスプレイ(例:液晶ディスプレイ)の実施例を記述する。
【0025】
図2において、フラットパネルディスプレイ200(例:液晶ディスプレイ)は、ガラス基板210、ピクセルマトリックス220、データドライバ230、プリント配線板240を含む。ピクセルマトリックス220は画像を表示するためガラス基板210上に配置されたピクセル回路配列を含む。データドライバ230は金コンタクトバンプを介してガラス基板210に取り付けられる(後述)。データドライバ230間の転送線232は、ガラス基板210上に直接配置されている(ワイヤ・オン・アレイWOA型転送構造と称する)。データドライバ230はピクセル回路を駆動するためピクセルマトリックス220にピクセルデータDpを出力する。
【0026】
プリント配線板240はガラス基板210の背面に置かれている。プリント配線板240はタイミングコントローラ242を含む。タイミングコントローラ242は、フレキシブルプリント回路250上の信号線244を通してデータドライバ230にコントロール信号、クロック信号、ピクセルデータを転送する。フレキシブルプリント回路250はガラス基板210の縁を回るように折り曲げられており、ガラス基板210上の信号線とプリント配線板240上の信号線とをつないでいる。
【0027】
図3に示すように、本発明の一実施例のディスプレイ280はタイミングコントローラ242、5個のデータドライバ260a〜260eを含む。タイミングコントローラ242は指定されたデータドライバ、即ち第1データドライバ260aに全ピクセルデータを送る。第1データドライバ260aは、第1データドライバ260a用のピクセルデータの一部を格納し、その他のピクセルデータを他のデータドライバ260b〜260eに転送する。第2データドライバ260bは、第2データドライバ260b用のピクセルデータの一部を格納し、その他のピクセルデータを第4データドライバ260dに転送する。第3データドライバ260cは、第3データドライバ260c用のピクセルデータの一部を格納し、その他のピクセルデータを第5データドライバ260eに転送する。データドライバ260a〜260eは各自用のピクセルデータを受け取ると、対応するピクセル回路を同時に駆動する。ある実施例では、データドライバ260a〜260eはピクセルの1行全部を同時に駆動する。上記のプロセスはピクセルの他の行を駆動するときに繰り返される。
【0028】
クロック信号を転送する信号線は図3に示されていない。この実施例では、タイミングコントローラ242はクロック信号CLK1を発生させる。指定されたデータドライバ(例:第1データドライバ260a)はクロック信号CLK1に従いタイミングコントローラ242からピクセルデータD1を受け取る。(第1データドライバ260へのピクセルデータ転送が第1クロック信号CLK1と同期して行なわれる。)ピクセルデータD1は第1データドライバ260a用である。
【0029】
第1データドライバ260aは図示しないクロックディバイダを含む。クロックディバイダはクロック信号CLK1を分割して第2クロック信号CLK2、第3クロック信号CLK3を発生させる。第2クロック信号CLK2、第3クロック信号CLK3の周波数は第1クロック信号CLK1の1/2である。第1データドライバ260aは第1クロック信号CLK1に従い、データドライバ260b用のピクセルデータD2、データドライバ260c用のピクセルデータD3を受け取り、第2クロック信号CLK2に従いピクセルデータD2をデータドライバ260bに、第3クロック信号CLK3に従いピクセルデータD3をデータドライバ260cに転送する。
【0030】
この実施例では、ピクセルデータはピクセルの赤色、緑色、青色に対し各6ビットデータとする。そのため各ピクセルの総ビット数は18ビットである。ピクセルデータを転送するため9本の信号線が使用される。(赤、緑、青各ピクセルデータについて3本ずつ。)18ビットのピクセルデータはタイミングコントローラ242から指定されたデータドライバ260aに2クロックサイクルで送られる。(1クロックサイクルで9ビット。)
【0031】
各データドライバ260a〜260eは所定数のチャネルを持ち、各チャネルは1ピクセル回路を駆動する。(各ピクセル回路は1サブピクセルに対応する。)この実施例において各データドライバ260a〜260eは384チャネルを駆動できる。各ピクセルデータは6ビットなので、384個のピクセル回路を駆動するデータドライバに必要なピクセルデータの完全な転送には、384×6/9=256クロックサイクルが使われる。
【0032】
図4は、ピクセルデータをデータドライバ260a、260b、260cに転送する様子を示すタイミング図である。タイミング図132に示すように、T1(最初の256クロックサイクル)の間に、クロック信号CLK1に従い第1データドライバ260a用のピクセルデータD1をデータドライバ260aに送る。T2(次の512クロックサイクル)の間に、クロック信号CLK1に従い、データドライバ260b用のピクセルデータD2、データドライバ260c用のピクセルデータD3を第1データドライバ260aに転送する。同時にT2の間に、第1データドライバ260aは、第2クロック信号CLK2に従い第2データドライバ260bにピクセルデータD2を、第3クロック信号CLK3に従い第3データドライバ260cにピクセルデータD3を転送する。
【0033】
第1データドライバ260aが、第2データドライバ260b用のピクセルデータD2(または第3データドライバ260c用のピクセルデータD3)を受け取る時刻と、第2データドライバ260b用のピクセルデータD2(または第3データドライバ260c用のピクセルデータD3)を出力する時刻との間には図示しない遅れがある。その遅れは1クロックサイクルになる。
【0034】
図示しないが、次の512クロックサイクルの間に、第1クロック信号CLK1に従い第1データドライバ260aにデータドライバ260d用のピクセルデータD4、データドライバ260e用のピクセルデータD5が転送される。第1データドライバ260aは第2クロック信号CLK2に従い第2データドライバ260bにピクセルデータD4を、また第3クロック信号CLK3に従い第3データドライバ260cにピクセルデータD5を転送する。第2データドライバ260bは第2クロック信号CLK2に従い第4データドライバ260dにピクセルデータD4を転送する。第3データドライバ260cは第3クロック信号CLK3に従い第5データドライバ260eにピクセルデータD5を転送する。
【0035】
第2データドライバ260bが第4データドライバ260d用のピクセルデータD4(または第3データドライバ260cが第5データドライバ260e用のピクセルデータD5)を受け取る時刻と、第2データドライバ260bが第4データドライバ260d用のピクセルデータD4(または第3データドライバ260cが第5データドライバ260e用のピクセルデータD5)を出力する時刻との間に、図示しない遅れがある。その遅れは1クロックサイクルになる。
【0036】
第2クロック信号CLK2と第3クロック信号CLK3は、第1クロック信号の交互のパルスと一致する。従って第1データドライバ260aは、第2データドライバ260bと第3データドライバ260cへ交互にピクセルデータを転送する。第2クロック信号CLK2と第3クロック信号CLK3の周波数は第1クロック信号CLK1の1/2である。従ってデータドライバ間のピクセルデータ転送は、タイミングコントローラ242から指定データドライバ260aへのデータ転送の1/2の周波数で行なわれる。
【0037】
データドライバ間のデータ転送のクロック速度を下げる利点は、ディスプレイの高周波信号により引き起こされる電磁妨害が低減されることである。
【0038】
図5に、タイミングコントローラ242と5個のデータドライバ262a〜262eを含む実施例を示す。図3のディスプレイ280同様、ディスプレイ282のタイミングコントローラ242は指定データドライバ(第1データドライバ262a)に全ピクセルデータを転送する。第1データドライバ262aは、第1データドライバ262a用のピクセルデータD1を格納し、その他のピクセルデータ(D2〜D5)を他のデータドライバ262b〜262eに転送する。図3のディスプレイ280と異なり、ディスプレイ282はタイミングコントローラ242から第1データドライバ262aに10本の信号線を、データドライバ間(例:262a〜262b、262c)に5本の信号線を使用する。
【0039】
第1データドライバ262aは左入力264、右入力266を持つ。タイミングコントローラ242は1クロックサイクル毎に、左入力264に5ビットデータを、右入力266に5ビットデータを転送する。
【0040】
クロック信号の信号線は図5に示されていない。この実施例においてタイミングコントローラ242はクロック信号CLK1を発生させる。第1データドライバ262aは第1クロック信号CLK1に従いタイミングコントローラ242からピクセルデータを受け取る。第1データドライバ262aはクロック信号CLK1に従いデータドライバ262b、262cにピクセルデータを転送する。
【0041】
この実施例では、ディスプレイ282の各データドライバ262a〜262eは384チャネルを駆動できるとする。
【0042】
図6はピクセルデータがデータドライバ262a、262b、262cに転送される様子を示すタイミング図である。タイミング図138に示すように、T1(最初の256クロックサイクル)中にクロック信号CLK1に従いデータドライバ262aに第1データドライバ262a用のピクセルデータD1が転送される。10本の信号線を通して384×6ビットのピクセルデータが転送されるので、第1データドライバ260aへの384×6ビットのピクセルデータ転送に実際は231クロックサイクルが使用されるにすぎない。
【0043】
T2(次の512クロックサイクル)中に、クロック信号CLK1に従いデータドライバ262aに、データドライバ262b、262c用のピクセルデータD2、D3が転送される。第1データドライバ262aはピクセルデータD2を左入力264に受け取り、左出力268を通して第2データドライバ262bにピクセルデータD2を出力する。これらはクロック信号CLK1に従う。第1データドライバ262aはピクセルデータD3を右入力266で受け取り、右出力270を通して第3データドライバ260cに出力する。これらはクロック信号CLK1に従う。5本の信号線がピクセルデータD2、D3を転送するのに使用されるので、ピクセルデータD2、D3を第1データドライバ262aから第2、第3データドライバ262b、262cに転送するのにわずか461クロックサイクルが使用されるにすぎない。
【0044】
第1データドライバ262aがピクセルデータD2(またはD3)を受け取る時刻と、第1データドライバ262aがピクセルデータD2(またはD3)を第2データドライバ262b(または第3データドライバ262c)に出力する時刻との間には1クロックサイクルの遅れがある。
【0045】
図示しないが、次の512クロックサイクルの間に、クロック信号CLK1に従い、データドライバ262d、262e用のピクセルデータD4、D5が左右入力264、266を通して第1データドライバ262aへ転送される。第1データドライバ262aは左出力268を通して第2データドライバ262bにピクセルデータD4を転送する。第2データドライバ262bは第4データドライバ262dにピクセルデータD4を転送する。以上はすべてクロック信号CLK1に従う。同時に第1データドライバ262aは右出力270を通して第3データドライバ262cにピクセルデータD5を、第3データドライバ262cは第5データドライバ262eにピクセルデータD5を転送する。以上はすべてクロック信号CLK1に従う。
【0046】
ディスプレイ282(図5)は5本の信号線を使用するため(一方ディスプレイ280はデータドライバ間に9本のデータ信号線を使用)、ガラス基板上のアクティブ・ディスプレイ・エリア外のデータ信号線割り当て必要領域が小さくて済む。そのためディスプレイ282の縁の幅を細くできる。なおクロック、コントロール信号線は図3、図5に示されていない。
【0047】
いくつかの実施例では、タイミングコントローラ242からデータドライバへ転送される信号はトランジスタ−トランジスタ−論理回路(TTL)信号である。TTL信号の振幅は約3.3Vである。3.3×0.7=2.31Vより高圧のTTL信号はハイレベル信号、3.3×0.3=0.99Vより低圧の信号はローレベル信号とされる。このためローレベル信号は0V〜0.99V、ハイレベル信号は2.31V〜3.3Vである。
【0048】
転送線232(図2)はガラス基板(例:210)に直接取り付けられており、フレキシブルプリント回路(例:250)の信号線と比べてインピーダンスが高い。転送線232を通る信号は急速に減衰するため、転送線232のある距離を通過した信号の質はフレキシブルプリント回路250を通る信号に比較して悪くなりやすい。
【0049】
TTL信号は耐性が高いので、データドライバ間のデータ、コントロール信号の転送にTTL信号を用いると、TTL信号の信号レベルを決めるのが容易である利点がある。
【0050】
図7にタイミングコントローラ242、3個のデータドライバ230a〜230c、それらの間を通る信号の実施例を示す。タイミングコントローラ242はTTL信号(例:データ信号284)を出力するためのTTLインターフェイス246、TTL転送線244を通る1つ以上のクロック信号286、1つ以上のコントロール信号288を含む。第1データドライバ230aはTTL受信機234a、2つのTTL送信機236aを含む。第2データドライバ230bはTTL受信機234b、TTL送信機236bを含む。第3データドライバ230cはTTL受信機234c、TTL送信機236cを含む。第1データドライバ230aは2個のTTL送信機236aを持ち、これは隣のデータドライバ230b、230cのTTL受信機234bにTTL信号(データ、クロック信号、コントロール信号)を出力する。第2データドライバ230bはTTL送信機236bを持ち、これは隣のデータドライバ230dにTTL信号(データ、クロック、コントロール信号)を転送する。第3データドライバ230cはTTL送信機236cを持ち、これは隣のデータドライバ230eにTTL信号を転送する。その他も同様である。
【0051】
データドライバは各自用のピクセルデータDpを受け取ったあと、ピクセル回路を駆動するためピクセルデータDpを出力する。
【0052】
図8で、データドライバ230cはTTL受信機234c、TTL送信機236c、ラインバッファ400、レベル・シフタ402、デジタル/アナログコンバータ(DAC)404、バッファ406、出力マルチプレクサ408を含む。ラインバッファ400はTTL受信機234c、TTL送信機236cと結合している。ラインバッファ400はTTL受信機234cからのピクセルデータを格納でき、また受け取ったピクセルデータ、クロック信号、コントロール信号を次のデータドライバ(図示なし)にTTL送信機236cを通して転送することができる。
【0053】
ラインバッファ400は格納されたピクセルデータをレベル・シフタ402に転送し、クロック信号、コントロール信号に従いレベルシフトする。ピクセルデータはDAC404によりアナログ信号に変換され、一時的にバッファ406に格納され、出力マルチプレクサ408を通してピクセルデータDpとして出力される。バッファ406は高い駆動パワーを持つためピクセルデータDpを転送するデータ線を駆動できる。
【0054】
データドライバ230aの構造はデータドライバ230cと類似しているが、データドライバ230aが2個のTTL送信機236aを持つところとは異なる。
【0055】
図9に示すように、TTL信号の送受信はクロック片端でトリガされるので、データはクロックサイクルの例えば各上昇端で保持される。TTL信号の送受信はクロック両端でトリガするようにもでき、そのときデータはクロックサイクルの上昇端、下降端で保持される。送受信トリガにクロックの上昇端、下降端を使えば、上昇端だけの場合よりデータ転送速度が2倍になる。従ってクロック周波数がそのままでも、上昇端、下降端を送受信のトリガに使えば、ガラス基板210上に配置する転送線数は低減できる。ガラス基板上のアクティブ・ディスプレイ・エリア外の転送線割り当て必要領域がより小さくできるので、ディスプレイ200の外フレームを細くできる。
【0056】
図10はデータドライバ230、転送線232の断面図である。これらはガラス基板210上にパッシベーション後のプロセスで配置される。アルミニウムパッド602はデータドライバ230下に配置され、データドライバ230の信号線に接続される。アルミニウムパッド602はパッシベーション層604により互いに絶縁される。金導電層606はアルミニウムパッド602とパッシベーション層の下に配置され、アルミニウムパッド602と金コンタクトバンプ608を接続する。金コンタクトバンプ608は隣のデータドライバにつながる転送線に結合する。上述の構造を使うことにより、あるデータドライバが他のデータドライバにピクセルデータを送るとき、ピクセルデータを転送する信号線のインピーダンスが低減する。
【0057】
上述のフラットパネルディスプレイの実施例は下記のような多数の利点を持つ。
【0058】
1.TTL信号がデータドライバ間のクロック、データ、コントロール信号の転送に使用されると、TTL信号は他の信号転送法(例:ミニCVDS、ウイスパーバス信号)より大振幅でノイズの影響が小さい。TTL信号はパワー安定性も優れている。
【0059】
2.TTL信号を送受信するデータドライバは単純構造で、たとえばウイスパーバス信号を通信するデータドライバより省電力である。
【0060】
3.TTL信号のクロック両端を使用すると(図9)、従来のクロック片端方法と比べ、クロック周波数を低減できる(ノイズを低減できる)。またはデータドライバ間の信号線数を低減できる。従ってディスプレイフレームの幅が低減でき、ディスプレイの端を細くできる。
【0061】
4.ワイヤ・オン・アレイ転送構造(即ち転送線をガラス基板上に直接配置する構造)において、データドライバがガラス基板に上述のパッシベーション後の技術により配置されると、転送線のインピーダンスが低減できる。
【0062】
図11はタイミングコントローラ242、10個のデータドライバ300a〜300e、302a〜302eを持つフラットパネルディスプレイ310の実施例の概略図である。タイミングコントローラ242はフレキシブルプリント回路306を通してデータドライバ300cにデータ、コントロール信号、クロック信号を送る。データドライバ300cはガラス基板210上に配置されたワイヤ・オン・アレイ構造の転送線を通してデータ、コントロール信号、クロック信号をデータドライバ300a、300b、300d、300eに送る。タイミングコントローラ242はデータドライバ302cにフレキシブルプリント回路308を通してデータ、コントロール信号、クロック信号を送る。データドライバ302cはガラス基板210上に配置されたワイヤ・オン・アレイ構造の転送線を通してデータドライバ302a、302b、302d、302eにデータ、コントロール信号、クロック信号を送る。
【0063】
この実施例のディスプレイ310は、17インチSXGAディスプレイで、解像度は1280×1024、フレームリフレッシュレートが60Hzである。VESA規格によると、空白線も勘定に入れるときSXGAディスプレイは1688×1066の解像度である。ディスプレイ310のクロック信号周波数は、60×1688×1066/2=54MHzで、これはタイミングコントローラ242から第3データドライバ300c、第8データドライバ302cにピクセルデータを送るのに使う。第3データドライバ300cはピクセルデータを第2、第4データドライバ300b、300dに送る。そのときのクロック信号周波数は54/2=27MHzである。同様に第8データドライバ302cはピクセルデータを第7、第9データドライバ302b、302dに送る。そのときのクロック信号周波数は54/2=27MHzである。
【0064】
各データドライバが384チャネル持つとすると、1280×3ピクセルを駆動するのに必要なデータドライバは1280×3/384=10個である。各行のピクセルデータをデータドライバに転送するのに必要な時間は6×384×2.5/18+2=322クロックサイクルである。
【0065】
タイミングコントローラ242、データドライバ300c、302cを持つディスプレイ310は2形態ある。第1形態は図12、図13にディスプレイ310aとして示されている。タイミングコントローラ242は第1クロック周波数でデータドライバ300c(または302c)にピクセルデータD1〜D5を送り、データドライバ300c(または302c)は第2クロック周波数でデータドライバ300b、300d(または302b、302d)にピクセルデータD1、D2、D4、D5を転送する。第2クロック周波数は第1クロック周波数より周波数が低い。第2形態は図14、図15にディスプレイ310bとして示されている。タイミングコントローラ242はデータドライバ300c(または302c)に36本の信号線を通してピクセルデータD1〜D5を送り、データドライバ300c(または302c)はデータドライバ300b、300d(または302b、302d)に18本の信号線を通してピクセルデータD1、D2、D4、D5を送る。
【0066】
図12に示すようにディスプレイ310aはフレキシブルプリント回路306を持つ。フレキシブルプリント回路306はパワー信号線312(例:Vcc、Vaa、グランド電圧信号)、クロック信号線314(例:クロック信号CLKDD1〜CLKDD5)、コントロール信号線316(例:TP1、STH、POLコントロール信号)、データドライバ300a〜300cで使用されるピクセルデータを送る18本のデータ線を含む。
【0067】
電圧信号Vccは約3.3Vで、データドライバ、スキャンドライバへ論理回路の高レベルの基準電圧を供給する。スキャンドライバはピクセル回路のスキャン線(ゲート線とも言われる)を駆動するのに使用される。電圧信号Vaaは約10Vで、ガラス基板上の薄膜トランジスタにアナログの高レベルレの基準電圧を与える。グランド電圧信号はデータドライバ、スキャンドライバに論理回路のグランド基準電圧を与える。
【0068】
コントロール信号STHは行ピクセルデータの転送開始を示す。コントロール信号TP1はデータドライバにトリガを与える。トリガによりデータドライバは受け取ったピクセルデータを対応するピクセル回路の駆動に使用する。コントロール信号POLは極性反転に使用される。極性を反転させる理由は、Vcom信号を基準としたとき、隣り合うフレーム間のピクセルのデータ信号は逆極性でなければならないからである。これは液晶分子が特定の方位に固着することを防止するためである。例えばもしVcom信号が4V、データ信号が5Vならば「正極性」、データ信号が3Vなら「負極性」と呼ばれる。
【0069】
図13は、ピクセルデータがデータドライバ300a〜300eに転送される様子を示すタイミング図である。STHコントロール信号線上のパルス340はデータ転送の開始を示す。タイミング図330によると、T1(最初の128クロックサイクル)中に、第3データドライバ300c用のピクセルデータD3が、18本のデータ信号線を通り、クロック信号CLKDD3に従い、データドライバ300cに送られる。18本の信号線を通して384×6ビットのピクセルデータが転送されるので、128クロックサイクルが第3データドライバ300c用のピクセルデータD3の転送に使われる。
【0070】
T2(次の256クロックサイクル)中にクロック信号CLKDD3に従い、データドライバ300b、300d用のピクセルデータD2、D4が第3データドライバ300cに送られる。第3データドライバ300cはクロック信号CLKDD2に従い、左出力を通して第2データドライバ300bにピクセルデータD2を出力する。クロック信号CLKDD2の周波数はクロック信号CLKDD3の半分である。第3データドライバ300cはクロック信号CLKDD4に従い右出力を通して第4データドライバ300dにピクセルデータD4を出力する。クロック信号CLKDD4の周波数もクロック信号CLKDD3の半分である。
【0071】
第3データドライバ300cがピクセルデータD2、D4を受け取る時刻と、第2、第4データドライバ300b、300dがそれぞれピクセルデータD2、D4を受け取る時刻との間には1クロックサイクルの遅れがある。第3データドライバ300cがピクセルデータD1、D5を受け取る時刻と、第1、第5データドライバ300a、300eがそれぞれピクセルデータD1、D5を受け取る時刻との間には2クロックサイクルの遅れがある。
【0072】
T3(次の256クロックサイクル)中にクロック信号CLKDD3に従い、データドライバ300a、300e用のピクセルデータD1、D5が第3データドライバ300cに送られる。第3データドライバ300cはクロック信号CLKDD1に従い、第2データドライバ300bにピクセルデータD1を送る。第2データドライバ300bはクロック信号CLKDD1に従い、第1データドライバにピクセルデータD1を送る。第3データドライバ300cは第5クロック信号CLKDD5に従い、第4データドライバ300dにピクセルデータD5を送る。第4データドライバ300dは第5クロック信号CLKDD5に従い、第5データドライバ300eにピクセルデータD5を送る。クロック信号CLKDD4、クロック信号CLKDD5の周波数はクロック信号CLKDD3の半分である。
【0073】
TP1コントロール信号上のパルス342のトリガにより、データドライバD1〜D5は受け取ったピクセルデータを使用して対応するピクセル回路を駆動する。
【0074】
タイミングコントローラ242はピクセルデータD6、D7、D8、D9、D10をデータドライバ302a、302b、302c、302d、302eに転送する。これはタイミングコントローラ242がピクセルデータD1〜D5をデータドライバ300a〜300eに転送するのと同様である。
【0075】
図14に示すように、ディスプレイ310bは2セットの信号線306a、306bを含むフレキシブルプリント回路306を持つ。各信号線はパワー信号線312、クロック信号線314、コントロール信号線316、データ線318を含む。信号線の第1セット306aはピクセルデータD1、D2およびD3の半分をデータドライバ300cの左入力に転送するのに使用される。そこではピクセルデータD1、D2がデータドライバ300a、300bに転送される。信号線の第2セット306bはピクセルデータD4、D5およびD3の残り半分をデータドライバ300cの右入力に転送するのに使用される。そこではピクセルデータD4、D5がデータドライバ300d、300eに転送される。
【0076】
信号線の第1セット306aのパワー信号線312、コントロール信号線316を通して転送される信号の様子は図12と同様である。ディスプレイ310bはディスプレイ310a(図12)とは異なったクロック信号を用いる。ディスプレイ310bではタイミングコントローラ242がクロック信号CLKに従って第3データドライバ300cにピクセルデータD1〜D5を送る。同じクロック信号CLKはデータドライバ間のピクセルデータ転送の同期をとるのに使用される。
【0077】
図15はピクセルデータがディスプレイ310b内でデータドライバ300a〜300eに転送される様子を示すタイミング図である。STHコントロール信号線上のパルス340はデータ転送開始を示す。タイミング図350によれば、T1(最初の64クロックサイクル)中にクロック信号CLKに従って第3データドライバ300c用のピクセルデータD3が36本のデータ信号線を通してデータドライバ300cの左右入力へ送られる。36本の信号線を通して384×6ビットのピクセルデータが送られるため、第3データドライバ300c用のピクセルデータD3を転送するのに64クロックサイクルが使用される。
【0078】
T2(次の128クロックサイクル)中にデータドライバ300b、300d用ピクセルデータD2、D4がクロック信号CLKに従って第3データドライバ300cに送られる。第3データドライバ300cはピクセルデータD2、D4をクロック信号CLKに従って左右出力を通してそれぞれ第2、第4データドライバ300b、300dに出力する。
【0079】
T3(次の128クロックサイクル)中にデータドライバ300a、300c用のピクセルデータD1、D5がクロック信号CLKに従って第3データドライバ300cに送られる。第3データドライバ300cはピクセルデータD1をクロック信号CLKに従って第2データドライバ300bに送る。第2データドライバ300bはクロック信号CLKに従ってピクセルデータD1を第1データドライバ300aに転送する。第3データドライバ300cはクロック信号CLKに従ってピクセルデータD5を第4データドライバ300dに転送する。第4データドライバ300dはクロック信号CLKに従ってピクセルデータD5を第5データドライバ300eに転送する。
【0080】
TPIコントロール信号上のパルス342のトリガにより、データドライバD1〜D5は受け取ったピクセルデータを使用して対応するピクセル回路を駆動する。
【0081】
タイミングコントローラ242はピクセルデータD6、D7、D8、D9、D10をデータドライバ302a、302b、302c、302d、302eに転送する。これはタイミングコントローラ242がピクセルデータD1〜D5をデータドライバ300a〜300eに転送するのと同様である。
【0082】
第3データドライバ300cがピクセルデータD2、D4を受け取る時刻と、第2、第4データドライバ300b、300dがピクセルデータD2、D4をそれぞれ受け取る時刻との間には1クロックサイクルの遅れがある。第3データドライバ300cがピクセルデータD1、D5を受け取る時刻と、第1、第5データドライバ300a、300eがピクセルデータD1、D5をそれぞれ受け取る時刻との間には2クロックサイクルの遅れがある。
【0083】
図16にディスプレイ310b(図14)のデータドライバ300cのブロック図を示す。データドライバ300cは左TTL受信機360a、右TTL受信機360bを含み、データ、コントロール信号、クロック信号をタイミングコントローラ242から受け取る。トランシーバ362a、362bはそれぞれ隣のデータドライバ300b、300dと通信するのに使用される。データドライバ300cはラインバッファ400、レベル・シフタ402、デジタル/アナログコンバータ(DAC)404、バッファ406、出力マルチプレクサ408を含む。これらは図8の対応部分と同様に作動する。
【0084】
バススイッチ364はタイミングコントローラ242から受け取ったピクセルデータを近くのデータドライバ(300b、300d)に、またはラインバッファ400に用るのに使用される。ピクセルデータはタイミングコントローラ242からデータドライバ300cにシリアルビットとして送られる。バススイッチ364がピクセルデータをラインバッファ400に用たとき、シフトレジスタ366はシリアルピクセルデータをタイミングコントローラから受け取り、ピクセルデータをラインバッファ400に出力する。ラインバッファ400は1ライン分のピクセルデータをレベル・シフタ402にパラレルに出力する。
【0085】
図17に示すように、ディスプレイ310の第3形態(ディスプレイ310c)においては、フレキシブルプリント回路306は信号線2セット306a、306bを含み、それぞれがパワー信号線312、クロック信号線314、コントロール信号線316、データ線318を含む。信号線306a、306bは各々9本の信号線を含む。信号線の第1セット306aはピクセルデータD1、D2およびD3の半分をデータドライバ300cの左入力へ転送するのに使用される。データドライバ300cでは、ピクセルデータD1、D2がそれぞれデータドライバ300a、300bに転送される。信号線の第2セット306bはピクセルデータD4、D5およびD3の残り半分をデータドライバ300cの右入力へ転送するのに使用される。データドライバ300cでは、ピクセルデータD4、D5がそれぞれデータドライバ300d、300eに転送される。
【0086】
信号線の第1セット306a内のパワー信号線312、コントロール信号線316を通しての信号転送は図14と同様である。ディスプレイ310bはディスプレイ310a(図14)とは異なるクロック信号を用いる。ディスプレイ310cでは、タイミングコントローラ242はクロック信号CLKに従い第3データドライバ300cにピクセルデータD1〜D5を送る。タイミングコントローラ242から第3データドライバ300cへのTTL信号の送受信はクロック両端でトリガされるので、データはクロックサイクルの上昇端と下降端の両方で保持される。一方データドライバから他のデータドライバへのTTL信号の送受信はクロック信号の片端でトリガされる。この実施例では、18本の信号線がピクセルデータをデータドライバから他のデータドライバへ転送するのに使用される。一方9本の信号線がタイミングコントローラ242から第3データドライバ300cへのピクセルデータ転送に使用される。
【0087】
タイミングコントローラ242からデータドライバへのピクセルデータ転送にクロック両端を使用する利点は次のとおりである。第3データドライバ300c、タイミングコントローラ242のコストが削減できる。理由は図14と比較してピン数が少ないからである。またフレキシブルプリント回路のコストが削減できる。理由は図14と比較して信号線が少ないからである。
【0088】
いくつかの実施例を上述したが、他の実施例や応用も本願請求項の範囲内である。例えばフラットパネルディスプレイには有機発光ダイオード(OLED)ディスプレイ、プラズマディスプレイ、電界放射ディスプレイなどの外フレームが薄型のディスプレイもある。データドライバ間に転送される信号はTTL信号に限らない。低圧差動シグナル伝達LVDSのような差動シグナル伝達も使用できる。ディスプレイのピクセル数、データドライバ数、各データドライバのチャネル数、クロック周波数などのパラメータは全て調整可能である。
【産業上の利用可能性】
【0089】
本発明のディスプレイおよびその駆動方法により次の特徴をもつディスプレイが得られる。
1.データドライバ間の信号転送をノイズの影響を受けないで安定して行なう。
2.データドライバ間の信号転送の周波数を低くしディスプレイ起因の電磁妨害を低減する。
3.データドライバ間の信号線数を削減し、ディスプレイフレーム幅を細くする。
4.信号転送線のインピーダンスを低減する。
【図面の簡単な説明】
【0090】
【図1】フラットパネルディスプレイの概略図
【図2】フラットパネルディスプレイの概略図
【図3】タイミングコントローラ、データドライバのブロック図
【図4】タイミング図
【図5】タイミングコントローラ、データドライバのブロック図
【図6】タイミング図
【図7】タイミングコントローラ、データドライバの図
【図8】データドライバのブロック図
【図9】タイミング図
【図10】基板上に配置されたデータドライバ、転送線の断面図
【図11】ディスプレイの概略図
【図12】タイミングコントローラ、データドライバの図
【図13】タイミング図
【図14】タイミングコントローラ、データドライバの図
【図15】タイミング図
【図16】データドライバのブロック図
【図17】タイミングコントローラ、データドライバの図
【符号の説明】
【0091】
100 フラットパネルディスプレイ
110 ディスプレイパネル
112 データドライバ
120 プリント配線板
122 タイミングコントローラ
124 アクティブ・ディスプレイ・エリア
126 ガラス基板
130 フレキシブルプリント回路
132 タイミング図
138 タイミング図
200 フラットパネルディスプレイ
210 ガラス基板
220 ピクセルマトリックス
230a〜230c データドライバ
232 転送線
234a〜234c TTL受信機
236a〜236c TTL送信機
240 プリント配線板
242 タイミングコントローラ
244 信号線
246 TTLインターフェース
250 フレキシブルプリント回路
260a〜260e データドライバ
262a〜262e データドライバ
264 左入力
266 右入力
268 左出力
270 右出力
280 ディスプレイ
282 ディスプレイ
284 データ信号
286 クロック信号
288 コントロール信号
300a〜300e データドライバ
302a〜302e データドライバ
306 フレキシブルプリント回路
306a〜306b 信号線
308 フレキシブルプリント回路
310a〜310b ディスプレイ
312 パワー信号線
314 クロック信号線
316 コントロール信号線
318 データ線
340 パルス
342 パルス
350 タイミング図
360a〜360b 受信機
362a トランシーバ
364 バススイッチ
400 ラインバッファ
402 レベル・シフタ
404 DAC
406 バッファ
408 出力マルチプレクサ
602 アルミニウムパッド
604 パッシベーション層
606 金導電層
608 金コンタクトバンプ
CLK1〜CLK3 クロック信号
CLKDD1〜CLKDD5 クロック信号
D1〜D10 ピクセルデータ
POL コントロール信号
STH コントロール信号
TP1 コントロール信号

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ピクセル回路を有する配列基板と、前記ピクセル回路を駆動するデータドライバを含むディスプレイであって、
前記データドライバは第1データドライバを含み、
前記第1データドライバは第1クロック周波数に従ってピクセルデータを受け取り、前記ピクセルデータの一部を第2クロック周波数に従って第2データドライバへ転送し、
前記第2クロック周波数は前記第1クロック周波数と異なるディスプレイ。
【請求項2】
前記第1データドライバは、交互のクロックサイクル中に、前記ピクセルデータの互いに異なる部分を前記第2データドライバと前記第3データドライバへ交互に送る請求項1に記載のディスプレイ。
【請求項3】
前記第2クロック周波数は前記第1クロック周波数より低い請求項1に記載のディスプレイ。
【請求項4】
前記第1データドライバから前記第2データドライバへ前記ピクセルデータを転送するためガラス基板上に配置された転送線を更に含む請求項1に記載のディスプレイ。
【請求項5】
前記第1データドライバは、前記ピクセルデータを前記第2データドライバへ送るためトランジスタ−トランジスタ−論理回路(TTL)インターフェースを含む請求項1に記載のディスプレイ。
【請求項6】
前記第1データドライバは、前記ピクセルデータを前記第2データドライバへ送るため差動シグナル伝送インターフェースを含む請求項1に記載のディスプレイ。
【請求項7】
前記第2データドライバは、第1トランジスタ−トランジスタ−論理回路(TTL)インターフェースと第2TTLインターフェースを含み、
前記第1TTLインターフェースは前記第1データドライバから前記ピクセルデータの一部を受け取り、
前記第2TTLインターフェースは前記ピクセルデータの一部を第3データドライバへ転送する請求項1に記載のディスプレイ。
【請求項8】
パルスを有する第1クロック信号を出力するタイミングコントローラと、
前記第1クロック信号の奇数番パルスに対応するパルスを有する第2クロック信号と、
前記第1クロック信号の偶数番パルスに対応するパルスを有する第3クロック信号とを更に含む請求項1に記載のディスプレイ。
【請求項9】
前記第1データドライバは、前記ピクセルデータの一部を前記第2クロック信号に従って前記第2データドライバへ送り、
前記ピクセルデータの一部を前記第3クロック信号に従って前記第3データドライバへ送る請求項8に記載のディスプレイ。
【請求項10】
ピクセル回路を有する配列基板と、第1データドライバと、第2データドライバを含むディスプレイであって、
前記第1データドライバは、タイミングコントローラからピクセルデータを受け取り、前記ピクセルデータをピクセル回路の第1部分を駆動するのに使用し、
更に前記第1データドライバは前記タイミングコントローラから付加ピクセルデータを受け取るが、前記付加ピクセルデータはピクセル回路を駆動するのに使用せず、
前記第2データドライバは前記第1データドライバから前記付加ピクセルデータを受け取り、ピクセル回路の第2部分を駆動するのに使用するディスプレイ。
【請求項11】
前記第1データドライバは、前記ディスプレイのガラス基板に取り付けられた信号線を通して前記付加ピクセルデータを第2データドライバへ送る請求項10に記載のディスプレイ。
【請求項12】
前記第1データドライバは、前記タイミングコントローラから第1クロック周波数に従って付加ピクセルデータを受け取り、
前記第1データドライバは、前記付加ピクセルデータを、前記第1クロック周波数とは異なる第2クロック周波数に従って前記第2データドライバへ送る請求項10に記載のディスプレイ。
【請求項13】
前記第1データドライバは、前記ピクセル回路の前記第1部分を駆動するための前記ピクセルデータを前記タイミングコントローラから第1番号の信号線を通して受け取り、
前記第1データドライバは、前記第2データドライバ用の前記付加ピクセルデータを前記タイミングコントローラから第2番号の信号線を通して受け取り、
前記第1番号と前記第2番号が異なる請求項10に記載のディスプレイ。
【請求項14】
前記第1データドライバは、前記付加ピクセルデータを前記第2データドライバへ送るためトランジスタ−トランジスタ−論理回路(TTL)インターフェースを含む請求項10に記載のディスプレイ。
【請求項15】
前記第1データドライバは、前記付加ピクセルデータを前記第2データドライバへ送るため差動シグナル伝送インターフェースを含む請求項10に記載のディスプレイ。
【請求項16】
ピクセル回路を有する配列基板とデータドライバを含むディスプレイであって、
前記データドライバは前記ピクセル回路を駆動し、
前記データドライバは第1データドライバを含み、
前記第1データドライバは第1番号の信号線を通してピクセルデータを受け取り、前記ピクセルデータの一部を第2番号の信号線を通して第2データドライバへ転送し、
前記第2番号は前記第1番号と異なり、
前記第2データドライバは受け取ったピクセルデータを対応するピクセル回路の駆動に用いるディスプレイ。
【請求項17】
前記第1データドライバは同時に前記第2データドライバと第3データドライバへピクセルデータの互いに異なる部分を送る請求項16に記載のディスプレイ。
【請求項18】
前記第2番号が前記第1番号より小である請求項16に記載のディスプレイ。
【請求項19】
前記第2番号の信号線はガラス基板上に配置されている請求項16に記載のディスプレイ。
【請求項20】
前記第1データドライバは前記ピクセルデータを前記第2データドライバへ送るためトランジスタ−トランジスタ−論理回路(TTL)インターフェースを含み、
前記第2データドライバは前記ピクセルデータを受け取るためTTLインターフェースを含む請求項16に記載のディスプレイ。
【請求項21】
基板と、前記基板上に配置されたピクセル回路配列と、タイミングコントローラと、第1データドライバと、第2データドライバと、第3データドライバを含むディスプレイであって、
前記タイミングコントローラはピクセルデータ、第1クロック信号、第2クロック信号、第3クロック信号を出力し、
前記第2、第3クロック信号の周波数は前記第1クロック信号の周波数より低く、
前記第1データドライバは対応するピクセル回路を駆動し、
前記第2データドライバは対応するピクセル回路を駆動し、
前記第3データドライバは対応するピクセル回路を駆動し、
第1期間に前記第1データドライバはピクセルデータを前記第1クロック信号に従って前記タイミングコントローラから受け取り、バッファに前記ピクセルデータを格納し、
第2期間に前記第1データドライバはピクセルデータをタイミングコントローラから第1クロック信号に従って受け取り、前記ピクセルデータの一部を第2データドライバへ前記第2クロック信号に従って送り、前記ピクセルデータの一部を第3データドライバへ第3クロック信号に従って送り、前記第2、第3データドライバは受け取った前記ピクセルデータをバッファに格納するディスプレイ。
【請求項22】
第4データドライバと、第5データドライバを更に含む請求項21記載のディスプレイであって、
第3期間に前記第2データドライバと前記第3データドライバはピクセルデータを前記第1データドライバから受け取り、前記受け取ったピクセルデータをそれぞれ前記第4、第5データドライバへ転送し、
前記第4、第5データドライバは前記受け取ったピクセルデータをバッファに格納する請求項21に記載のディスプレイ。
【請求項23】
第5期間に前記第1、第2、第3、第4、第5データドライバはそれぞれのバッファに格納したピクセルデータにより対応するピクセル回路を駆動する請求項22に記載のディスプレイ。
【請求項24】
ピクセルデータを第1クロック周波数でタイミングコントローラから第1データドライバへ転送し、
前記ピクセルデータを第2クロック周波数で前記第1データドライバから第2データドライバへ転送し、
前記第2クロック周波数は前記第1クロック周波数と異なるディスプレイの駆動方法。
【請求項25】
前記第2データドライバが受け取った前記ピクセルデータに基づき、前記第2データドライバを使用してピクセル回路を駆動することも含む請求項24に記載のディスプレイの駆動方法。
【請求項26】
ピクセルデータをタイミングコントローラから第1番号の信号線を通して第1データドライバへ転送し、
前記ピクセルデータを前記第1データドライバから第2番号の信号線を通して第2データドライバへ転送し、
前記第1番号が前記第2番号と異なるディスプレイの駆動方法。
【請求項27】
前記第2データドライバが受け取った前記ピクセルデータに基づき、前記第2データドライバを使用してピクセル回路を駆動することも含む請求項26に記載のディスプレイの駆動方法。
【請求項28】
ピクセル回路を有する配列基板を含むディスプレイの駆動方法であって、
第1ピクセルデータをタイミングコントローラから第1データドライバへ転送し、
第2ピクセルデータを前記タイミングコントローラから第1データドライバへ転送し、
前記第2ピクセルデータを前記第1データドライバから第2データドライバへ転送し、
前記第3ピクセルデータを前記タイミングコントローラから前記第1データドライバへ転送し、
前記第3ピクセルデータを前記第1データドライバから第3データドライバへ転送することを含むディスプレイの駆動方法。
【請求項29】
前記第1データドライバから前記第2データドライバへ前記第2ピクセルデータを転送することは、ガラス基板上に配置された信号線を通して前記第1データドライバから前記第2データドライバへ前記第2ピクセルデータを転送することを含む請求項28に記載のディスプレイの駆動方法。
【請求項30】
前記第1ピクセルデータはピクセル回路の行の第1部分の彩度値についての情報を有し、
前記第2ピクセルデータはピクセル回路の行の第2部分の彩度値についての情報を有する請求項28に記載のディスプレイの駆動方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【公開番号】特開2006−350341(P2006−350341A)
【公開日】平成18年12月28日(2006.12.28)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2006−162080(P2006−162080)
【出願日】平成18年6月12日(2006.6.12)
【出願人】(599142729)奇美電子股▲ふん▼有限公司 (19)
【Fターム(参考)】