説明

データ収集装置

【課題】実際のワークの異常と生産設備の動作状態との関連性を明確にし、異常の解析を十分にすることができるデータ収集装置を提供する。
【解決手段】高速度撮像手段34と、電気信号を入力させる電気信号入力部38と、高速度撮像手段34が撮像した画像データと、電気信号の電圧変化データとを同期させる同期手段80と、高速度撮像手段34が撮像した画像データを、古い画像データに新たな画像データを上書きして画像データを記憶する第1の記憶手段74と、電気信号入力部から入力された電気信号の電圧変化データを、古い電圧変化データに新たな電圧変化データを上書きして電圧変化データを記憶する第2の記憶手段78と、高速度撮像手段34が撮像した画像データおよび電気信号の電圧変化データを同時に表示させる表示手段32とを備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、データを収集するデータ収集装置に関する。
【背景技術】
【0002】
生産設備などにおいては、仕損品の発生などによってラインが一時停止することもある(いわゆるチョコ停)。このようなチョコ停自体は、ワークなどをセットし直すことで再度正常に動作するので特に問題とはならないこともある。しかし、チョコ停が頻発すると、稼働率が低下するので、チョコ停の原因を究明する必要性も生じる。
【0003】
例えば、トイレットペーパー等の原紙を製造するに際し、原紙を巻き取った巻物(ログと称する)に穴あき、裂け、折り重なったダブリなどの欠陥が生じる場合がある。このようなログの欠陥を検出するために、ロール上を走行する原紙を高速度カメラで撮像し、この撮像された画像を画像処理装置において処理し、欠陥を検出する装置が既に知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
また、溶接形鋼の製造ラインにおいて、溶接ビード部のビード除去状態を監視する方法であって、形鋼のビード除去部を高速度カメラで撮像し、撮像されたデータを立体静止画像として画像処理し、正常・異常を判定する方法が知られている(例えば、特許文献2参照)。
【0005】
なお、上述した異常の判定手段は、あくまで撮像手段で撮像した画像データから画像処理手段によって異常検出しようとするものであった。
しかし、生産設備などで実行された処理の様々な数値を記憶させておくデータ収集装置も従来から知られている(例えば、特許文献3参照)。
【0006】
【特許文献1】特開2008−134107号公報
【特許文献2】特開平5−261553号公報
【特許文献3】特開2006−226846号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上述したような高速度カメラを用いた生産設備の監視装置においては、高速度カメラで撮像した画像データを画像処理して欠陥や異常を判定していたが、画像データだけでは、生産設備の電気的な動作状態が不明であり、実際のワークの異常と生産設備の動作状態との関連性が明確にならないという課題がある。
【0008】
また、同様に従来のデータ収集装置では、単なる数値と時刻との関連性は認識できるが、具体的なワークの状況などは不明であり、やはり実際のワークの異常と生産設備の動作状態との関連性が明確にならないという課題がある。
【0009】
そこで、本発明は上記課題を解決すべくなされ、その目的とするところは、実際のワークの異常と生産設備の動作状態との関連性を明確にし、異常の解析を十分にすることができるデータ収集装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は上記目的を達成すべく、以下の構成を備える。
すなわち、本発明にかかるデータ収集装置によれば、任意のフレームレートで対象物を撮像可能な高速度撮像手段と、電気信号を入力させる電気信号入力部と、前記高速度撮像手段が撮像した画像データと、前記電気信号の電圧変化データとを同期させる同期手段と、前記高速度撮像手段が撮像した画像データを複数フレーム分記憶し、新たに撮像される画像データが、記憶可能なフレーム数よりも多くなった場合には、古い画像データに新たな画像データを上書きして画像データを記憶する第1の記憶手段と、前記電気信号入力部から入力された電気信号の電圧変化データを所定時間分記憶し、新たに入力された電気信号の電圧変化データが、記憶可能な所定時間分よりも多くなった場合には、古い電圧変化データに新たな電圧変化データを上書きして電圧変化データを記憶する第2の記憶手段と、前記高速度撮像手段が撮像した画像データおよび前記電気信号の電圧変化データを同時に表示させる表示手段とを備えることを特徴としている。
この構成を採用することによって、生産設備等における実際のワークの状況を画像で把握しつつ、この画像と同期して生産設備や各種センサから出力される電気信号または騒音データや振動データ等とを同期させて表示させることができる。このため、ワークの状態と生産設備等の動作状態との関連性を明確にすることができる。
【0011】
また、前記電圧変化データの電圧値が予め設定された閾値を越えるかまたは下回った場合に、閾値を越えた時または下回った時から所定時間経過後に、前記高速度撮像手段によって撮像される画像データの前記第1の記憶手段への記憶および前記電気信号の電圧変化データの前記第2の記憶手段への記憶を停止するレベルトリガー手段を具備することを特徴としてもよい。
この構成によれば、通常動作時には画像データおよび電気信号の電圧変化データは常に上書きされた状態で記憶されているが、電気信号が変化した時(閾値を超えたまたは下回った異常状態になっとき)には、変化時から所定時間は記憶させてその後は画像データと電気信号の電圧変化データの記憶を停止するので、変化があった時点の前後の各データは確実に保存される。そして、変化があった時点の前後の各データを再度表示させるなどして、変化の原因の追求などを行うことができ、ワークの状態と生産設備等の動作状態との関連性を明確にすることができる。
【0012】
さらに、前記高速度撮像手段が撮像した画像データに変化があった場合に、変化があった時から所定時間経過後に、前記高速度撮像手段によって撮像される画像データの前記第1の記憶手段への記憶および前記電気信号の電圧変化データの前記第2の記憶手段への記憶を停止する画像トリガー手段を具備することを特徴としてもよい。
この構成によれば、通常動作時には画像データおよび電気信号の電圧変化データは常に上書きされた状態で記憶されているが、画像が変化した時(ワークや生産設備に何らかの動きがあったとき)には、変化時から所定時間は記憶させてその後は画像データと電気信号の電圧変化データの記憶を停止するので、変化があった時点の前後の各データは確実に保存される。そして、変化があった時点の前後の各データを再度表示させるなどして、変化の原因の追求などを行うことができ、ワークの状態と生産設備等の動作状態との関連性を明確にすることができる。
【0013】
また、前記画像トリガー手段が変化する画像位置を特定するための、トリガー検出領域を設定するトリガー検出領域設定手段を具備することを特徴としてもよい。
この構成によれば、撮像している対象物の中でもいずれの箇所の変化を検出するかを特定することができる。
【0014】
また、前記トリガー検出領域設定手段は、表示手段中のトリガー検出領域の大きさおよび位置を変更可能に設けられていることを特徴としてもよい。
【0015】
また、前記画像トリガー手段は、画像データの輝度および色差のうちの少なくともいずれかが、前記設定されたトリガー検出領域内で予め設定された閾値以上変化した場合に、画像データの前記第1の記憶手段への記憶および前記電気信号の電圧変化データの前記第2の記憶手段への記憶を停止することを特徴としてもよい。
【0016】
さらに、前記電気信号入力部から入力された電気信号の電圧変化データの波形形状に変化があった場合に、変化があった時から所定時間経過後に、前記高速度撮像手段によって撮像される画像データの前記第1の記憶手段への記憶および前記電気信号の電圧変化データの前記第2の記憶手段への記憶を停止する波形トリガー手段を具備することを特徴としてもよい。
この構成によれば、通常動作時には画像データおよび電気信号の電圧変化データは常に上書きされた状態で記憶されているが、電気信号の波形形状が変化した時(例えば正弦波から三角波に変化するなど)には、変化時から所定時間は記憶させてその後は画像データと電気信号の電圧変化データの記憶を停止するので、変化があった時点の前後の各データは確実に保存される。そして、変化があった時点の前後の各データを再度表示させるなどして、変化の原因の追求などを行うことができ、ワークの状態と生産設備等の動作状態との関連性を明確にすることができる。
【0017】
また、任意の時から所定時間経過後に、前記高速度撮像手段によって撮像される画像データの前記第1の記憶手段への記憶および前記電気信号の電圧変化データの前記第2の記憶手段への記憶を停止する手動トリガー手段を具備することを特徴としてもよい。
この構成によれば、通常動作時には画像データおよび電気信号の電圧変化データは常に上書きされた状態で記憶されているが、作業者の任意の時を指定すれば、その時から所定時間は記憶させてその後は画像データと電気信号の電圧変化データの記憶を停止するので、作業者が指定した時点の前後の各データは確実に保存される。そして、作業者が指定した時点の前後の各データを再度表示させるなどして、変化の原因の追求などを行うことができ、ワークの状態と生産設備等の動作状態との関連性を明確にすることができる。
【0018】
前記レベルトリガー手段、前記画像トリガー手段、前記波形トリガー手段および前記手動トリガー手段のうち少なくともいずれかを選択してトリガーをかけることができるトリガー選択手段を具備することを特徴としてもよい。
この構成によれば、生産設備の種類や環境などによって、ワークの状態と生産設備等の動作状態との関連性を最も適した状態で確認することができる。
【0019】
さらに、前記レベルトリガー手段、前記画像トリガー手段、前記波形トリガー手段および前記手動トリガー手段のうち少なくとも2つ以上の手段を組み合わせ、組み合わせた各手段における条件をANDまたはORで設定することができるトリガー条件設定手段を具備することを特徴としてもよい。
【0020】
なお、前記レベルトリガー手段、前記画像トリガー手段、前記波形トリガー手段および前記手動トリガー手段のうちいずれかの手段によって、第1の記憶手段または第2の記憶手段に記憶された画像データおよび電気信号の電圧変化データを記憶する、第3の記憶手段を具備することを特徴としてもよい。
この構成によれば、トリガーをかけて保存したデータを別の記憶手段内に保存することで、第1の記憶手段と第2の記憶手段からトリガーをかけて保存したデータを削除することができようになる。このため、第1の記憶手段と第2の記憶手段を用いて新たに対象物の撮像と電気信号のチェックが行えるようになる。
【発明の効果】
【0021】
本発明にかかるデータ収集装置によれば、実際のワークの状態と生産設備等の状態との関連性を明確することができ、異常の解析を十分にすることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0022】
以下、本発明の好適な実施の形態を添付図面に基づいて詳細に説明する。
図1に、本実施形態におけるデータ収集装置の外観構成を示し、図2にデータ収集装置本体の側面図を示し、図3にデータ収集装置本体の背面図を示す。
【0023】
(外観構成および概略動作)
データ収集装置30は、モニタ32を有するデータ収集装置本体31と、データ収集装置本体31にカメラケーブル33で接続された撮像手段である高速度カメラ34とを備えている。
本実施形態における高速度カメラ34には、データを記憶する記憶装置等は設けられておらず、撮像された画像データはデータ収集装置本体31に随時流し込まれる。画像データは、データ収集装置本体31内に設けられた所定容量のリングバッファ(後述する)内に一時的に記憶され、撮像された画像データがリングバッファの容量を上回ったときには、リングバッファに記憶されている古いデータから順番に上書きして記憶していく。
【0024】
データ収集装置本体31は第1筺体31aと第2筺体31bとが折りたたみ可能に構成されてなり、第1筺体31a表面には、各種スイッチ類39が配置されている。第2筺体31bの第1筺体31a表面と対向する対向面には、表示手段であるモニタ32が設けられている。第1筺体31aと第2筺体31bとが折りたたまれた際には、第1筺体31aのスイッチ類39と、第2筺体31bのモニタ32はそれぞれ外部には露出しないように設けられる。
【0025】
データ収集装置本体31には、脱着可能な記憶媒体の一例としてCF(Compact Flash)カード(第3の記憶手段)を挿入可能なカードスロット35、LANケーブルを接続可能なLANポート36、USBコネクタを接続可能なUSBポート37が設けられている。
【0026】
さらに、データ収集装置本体31は、高速度カメラ34と接続されるカメラケーブルが接続されるカメラケーブルコネクタ41と、電気信号が入力されるように電気信号入力用のアナログ信号ケーブルが接続されるアナログ信号ケーブルコネクタ38a〜38dとを備えている。アナログ信号ケーブルコネクタは、複数設けられており、複数の異なる電気信号を同時に入力させることができる。本実施形態では、4つのアナログ信号ケーブルコネクタ38a〜38dが設けられ、ch1〜ch4までの電気信号を入力できる。
【0027】
また、アナログ信号ケーブルコネクタ38a〜38dから入力された電気信号は、所定容量のリングバッファ(後述する)内に一時的に記憶され、入力された電気信号がリングバッファの容量を上回ったときには、リングバッファに記憶されている古いデータから順番に上書きして記憶していく。
【0028】
電気信号として入力させる対象としては、高速度カメラ34の撮像対象が生産機械などの装置である場合、この装置から出力され、動作状況を確認できる何らかの電気信号が考えられる。
ただし、電気信号としては、音量センサ(騒音センサ)、振動センサなどを接続して、音量変化を電圧変化で表した電気信号や、振動量を電圧変化で表した電気信号を入力させるようにしてもよい。
【0029】
なお、データ収集装置本体31の背面に設けられているコネクタ41は、カメラケーブル33を接続可能なカメラケーブルコネクタ41である。
【0030】
(高速度カメラ)
次に、高速度カメラについて図4に基づいて説明する。
本実施形態で用いられる高速度カメラ34は、光学レンズ40と、イメージセンサ42とを備えている。イメージセンサ42としては、CCDまたはCMOS等を採用することができる。イメージセンサ42で撮像されたアナログ画像データは、カメラケーブル33によって、データ収集装置本体31へ出力される。本実施形態では、高速度カメラ34には撮像された画像データを記憶させておくメモリ等は設けられていない。
【0031】
(データ収集装置本体)
次に、データ収集装置本体31の構成について図5に基づいて説明する。
データ収集装置本体31には、高速度カメラ34で撮像されたアナログ画像データが入力される画像データ制御部70が設けられている。画像データ制御部70は、入力されたアナログ画像データを、設定されたフレームレートで1フレームごとのデジタル画像データ(単に画像データと称する場合もある)に変換するA/D変換手段72と、A/D変換された画像データを1フレームごとに一時記憶するリングバッファ(第1の記憶手段)74とを有している。
【0032】
画像データ制御部70は、高速度カメラ34で撮像された画像データ(アナログ)が入力してくる間は、デジタル変換した画像データをリングバッファ74に記憶し続ける。リングバッファ74の容量一杯に画像データが記憶されると、古い画像データの上に新しい画像データが上書きされて記憶されていく。
【0033】
また、画像データ制御部70は、A/D変換手段72で所定のフレームレートで画像データを生成する際に、1フレーム単位ごとにフレーム信号を出力する。フレーム信号は、後述するように電気信号と画像データと同期させるために使用される。
【0034】
データ収集装置本体31には、アナログ信号ケーブルコネクタ38a〜38dから入力された電気信号が入力されるデータロガー制御部76が設けられている。データロガー制御部76は、入力されたアナログ電気信号を、予め設定されたサンプリングレートでデジタルデータとしての電圧の瞬時値データを生成するA/D変換手段77と、生成された瞬時値データを記憶するリングバッファ(第2の記憶手段)78とを有している。
【0035】
また、データ収集装置本体31には、データ収集装置全体の動作を統括制御するメイン制御部50が設けられている。
また、メイン制御部50は、後述する同期制御部80に対してトリガー信号を出力して画像データと瞬時値データのリングバッファ74、78への記憶を停止させるトリガー出力手段82を有している。
【0036】
さらに、データ収集装置本体31には、画像データと瞬時値データの同期をとるための同期制御部80が設けられている。
同期制御部80には、メイン制御部50からのトリガー信号と、画像データ制御部70からのフレーム信号が入力される。同期制御部80では、メイン制御部50からトリガー信号が入力されると、トリガー信号入力時から次に入力されるフレーム信号に合わせて、画像データ制御部70とデータロガー制御部76に対してそれぞれフレーム信号に同期した同期トリガー信号を出力する。このため、画像データ制御部70とデータロガー制御部76においては、同時に同期トリガー信号が入力される。
【0037】
同期トリガー信号が入力した画像データ制御部70では、同期トリガー信号が入力してから予め設定された時間経過後にリングバッファ74への画像データの記憶を停止する。
同様に、同期トリガー信号が入力したデータロガー制御部76では、同期トリガー信号が入力してから予め設定された時間経過後にリングバッファ78への瞬時値データの記憶を停止する。
【0038】
なお、同期制御部80は、同期トリガー信号をメイン制御部50へも出力する。メイン制御部50ではこの同期トリガー信号を基準として実際に画像データおよび瞬時値データが記憶されているものとして、リングバッファ74から同期トリガー信号を中心にした前後の予め設定された時間分の画像データを抽出可能となる。
同様に、メイン制御部50では、リングバッファ78から同期トリガー信号を中心にした前後の予め設定された時間分の瞬時値データを抽出可能となる。
【0039】
メイン制御部50に接続された再生スイッチ61(上述した各種スイッチ類39に含まれる)が押下されると、メイン制御部50は、リングバッファ74から同期トリガー信号を中心にした前後の予め設定された時間分の画像データを抽出するとともに、リングバッファ78から同期トリガー信号を中心にした前後の予め設定された時間分の瞬時値データを抽出し、それぞれを同一の画面上でモニタ32に表示させるようにモニタ制御部84へ各データを送信する(図6参照)。
図6に示すように、モニタ32には、画像データと、瞬時値データ連続させて表示させたグラフが同時に表示されている。
【0040】
モニタ制御部84は、モニタ32へ実際に表示させる画像信号を生成してモニタ32へ出力する機能を有しており、メイン制御部50から入力された画像データと瞬時値データとのコントラスト等を調整してから画像信号を生成し、モニタ32へ出力する。
【0041】
以下、メイン制御部のその他の機能について、図7に基づいて説明する。
メイン制御部50には、高速度カメラ34が撮像した画像データをリングバッファ74に記憶する際のフレームレートを作業者がスイッチ39を操作することで設定可能なフレームレート選択手段81が設けられている。
フレームレートは50fpsから8000fpsまでの間で作業者が選択可能に設けられており、小さいフレームレートではリングバッファ74に対する記憶可能秒数が増え、大きいフレームレートではリングバッファ74に対する記憶可能秒数が減る。フレームレート選択手段81は、設定されたフレームレートで画像の記憶をするように画像データ制御部70へ制御信号を出力する。
【0042】
また、メイン制御部50には、モニタ32における瞬時値データ(電圧変化の波形)の表示位置を変更させる、表示位置変更手段86が設けられている。瞬時値データが画像データにおける重要な位置に重なって表示されると画像データが見えにくくなるおそれもあるからである。
瞬時値データの表示位置は、作業者がスイッチ39を操作することで動かすことができる。表示位置変更手段86はスイッチ操作に基づいて瞬時値データの表示位置を変更してモニタ制御部84へ画像データと瞬時値データを出力する。
【0043】
このようなメイン制御部50は、CPUと、ROMおよびRAM等のメモリとから構成されている。ROMに予め記憶させておいた各種制御プログラムをCPUが読み出して実行することにより、上述した各手段が実現される。
【0044】
(トリガー動作)
また、データ収集装置本体31におけるトリガーの機能について図8に示す。
データ収集装置本体31は、メイン制御部50から、データを保存するためのトリガーとなるトリガー信号を出力するトリガー出力手段82を備えているが、トリガー信号をどのような条件を満たした場合に出力するかを以下に説明する。
【0045】
メイン制御部50には、レベルトリガー手段52、画像トリガー手段54、波形トリガー手段56および手動トリガー手段58が設けられている。また、画像トリガー手段54の動作時に、用いられるトリガー検出領域を設定するトリガー検出領域設定手段55もメイン制御部50内に設けられている。
【0046】
レベルトリガー手段52、画像トリガー手段54、波形トリガー手段56、手動トリガー手段58およびトリガー検出領域設定手段55は、それぞれメイン制御部50のメモリ領域に記憶されたレベルトリガープログラム、画像トリガープログラム、波形トリガープログラム、手動トリガープログラムが、メイン制御部50を構成するプロセッサに読み出されて動作することによって実現される。
【0047】
メイン制御部50には、各トリガー手段を設定するための操作スイッチ39が接続されており、作業者が操作スイッチ39を操作することによって、いずれかのトリガー手段を選択して決定することができる。
なお、メイン制御部50には、録画スイッチ62が設けられており、この録画スイッチ62がオンになると、手動トリガー手段58が動作する。つまり、録画スイッチ62のオン時から所定時間経過後にトリガー信号が出力される。
【0048】
(レベルトリガー手段)
続いて、各トリガー手段について、図8〜図10に基づいて説明する。
レベルトリガー手段52は、操作スイッチ39の操作により設定されると、データロガー制御部76を制御し、リングバッファ78に記憶される瞬時値データの値が、あらかじめ設定された閾値を越えるかどうかを常に検出させる。なお、閾値は、メイン制御部50のメモリ領域の所定領域またはデータロガー制御部76のメモリ領域に予め記憶されており、操作スイッチ39の操作によって値を変更することもできる。
レベルトリガー手段52は、瞬時値データの値が、あらかじめ設定された閾値を越えた旨の信号がデータロガー制御部76から入力された場合、トリガー出力手段82から同期制御部80にトリガー信号を出力させる。
【0049】
なお、レベルトリガー手段52はデータロガー制御部76内に設けられていてもよい。このような場合、あらかじめ設定された閾値を越えた旨の信号はデータロガー制御部76からメイン制御部50のトリガー出力手段82に出力する。
【0050】
なお、上述したレベルトリガー手段52の動作は、電気信号の立ち上がりを見て電圧値が閾値を超えたか否かを判断した。
しかし、レベルトリガー手段52としては、電気信号の立ち下がりを見て電圧値が閾値を下回ったか否かで判断してもよい。
このようにレベルトリガー手段52における、立ち上がりをみるか、立ち下りをみるかは、作業者が操作スイッチ39を操作してレベルトリガー手段52の設定をする際に、立ち上がりをみるか、立ち下りをみるかを選択させて設定させればよい。
【0051】
(画像トリガー手段)
画像トリガー手段54は、操作スイッチ39の操作により設定されると、画像データ制御部70を制御し、リングバッファ74に記憶される画像データのうち、トリガー検出領域設定手段55によって設定されたトリガー検出領域内の画像データに変化が生じたかどうかを常に検出させる。なお、ここでいう画像データの変化とは、トリガー検出領域内に存在する画像データの中の全画素のうち、輝度および色差のうちのいずれかが予め設定された量以上変化した場合には、変化があったものとして画像データ制御部70が判断する。
【0052】
具体的には、リングバッファ74に記憶される画像データは、輝度Y成分、色差U成分、色差V成分の三種類で規定される画像フォーマットで構成されているが、画像データ制御部70は、トリガー検出領域内の全画素における輝度Y成分、色差U成分、色差V成分のそれぞれの平均値と、比較画像(後述する)の平均値との差が、各成分の階調に対して何%変化したかで、画像が変化したか否かを判断する。
【0053】
検出変化量は、予め作業者が設定可能に設けられているものであり、操作スイッチ39によって、検出変化量は例えば5%、10%、20%、30%、40%のいずれかの数字に設定可能である。作業者が操作スイッチ39を操作して設定した検出変化量は、メイン制御部50のメモリ領域内または画像データ制御部70のメモリ領域内に記憶される。
【0054】
なお、高速度カメラ34がモノクロカメラの場合、色差成分は存在しない。したがって、この場合には、画像トリガー手段54は、トリガー検出領域内の全画素における輝度成分の平均値と、比較画像の平均値との差が何%変化したかで画像が変化したか否かを画像データ制御部70に判断させる。
【0055】
また、画像トリガー手段54における、比較画像とは、最新の画像データよりも所定フレーム(または所定時間)前の画像データのことであってもよく、予め設定しておいた基準画像データのことであってもよい。そして、本実施形態では、最新の画像データよりも所定フレーム(または所定時間)前の画像データとの比較は差分検出と称しており、予め設定しておいた基準画像データとの比較は比較検出と称する(図10参照)。
【0056】
画像データ制御部70による、差分検出による画像変化の検出または比較検出による画像変化の検出は、作業者がいずれの方法で検出するかを選択することができる。選択は、操作スイッチ39の操作によって行うことができる。画像トリガー手段54は、操作スイッチ39が、差分検出を選択したことを検出すると、画像データ制御部70に最新の画像データと所定時間前(例として100ms)の画像データとを比較させ、トリガー検出領域内の全画素における輝度Y成分、色差U成分、色差V成分のそれぞれの平均値と、比較画像(後述する)の平均値との差が、各成分の階調に対して何%変化したかで、画像が変化したか否かを判断させる。
【0057】
一方、画像トリガー手段54は、操作スイッチ39が、比較検出を選択したことを検出すると、画像データ制御部70に予め設定された基準画像データをメイン制御部50のメモリ領域または画像データ制御部70のメモリ領域から抽出させ、最新の画像データと比較させる。比較の結果、トリガー検出領域内の全画素における輝度Y成分、色差U成分、色差V成分のそれぞれの平均値と、比較画像(後述する)の平均値との差が、各成分の階調に対して何%変化したかで、画像が変化したか否かを判断させる。
【0058】
なお、比較検出の場合、予め基準画像データを設定し、メイン制御部50のメモリ領域に記憶させておく必要がある。
基準画像データの設定は、画像トリガー手段54が、作業者が差分検出を選択した際の操作スイッチ39を押下時にモニタ32に表示されている画像を基準画像データとして設定し、メイン制御部50のメモリ領域または画像データ制御部70のメモリ領域に記憶させることによって、決定される。
【0059】
また、メイン制御部50には、モニタ32上での対象とする画像位置を検出領域として設定するトリガー検出領域設定手段55が設けられている。トリガー検出領域設定手段55は、作業者が操作スイッチ39を操作することにより、トリガー検出領域のモニタ32上の位置の移動、範囲(大きさ)を変更することができる。トリガー検出領域の位置および範囲は設定されるとメイン制御部50のメモリ領域または画像データ制御部70のメモリ領域に記憶される。
このような画像トリガー手段54は、トリガー検出領域内の画像が変化したと判断した旨の信号が画像データ制御部70に入力された場合、同期制御部80にトリガー信号を出力する。
【0060】
なお、画像トリガー手段54は画像データ制御部70内に設けられていてもよい。このような場合、あらかじめ設定された閾値を越えた旨の信号は画像データ制御部70からメイン制御部50のトリガー出力手段82に出力される。
【0061】
波形トリガー手段56は、操作スイッチ39の操作により設定されると、データロガー制御部76を制御し、リングバッファ78に記憶される瞬時値データの値が形成する波形に変化が生じたかどうかを常に検出させる。
波形の変化としては、正弦波、三角波、矩形波、鋸波あるいは直線状などの波形の相互の変化などを挙げることができる。
【0062】
波形の変化の算出は、データロガー制御部76内にあらかじめ設けられた波形検出手段88によって実行される。
たとえば、波形検出手段88は、瞬時値データによって形成される波形の特徴点を抽出し、その部分の動線トレースを行い、正常時の動線から特徴量を抽出して基準空間を作成する。そして、波形検出手段は、波形トリガー手段56の動作開始後に抽出した動線の特徴量と、正常時の特徴量とのマハラノビス距離を算出し、マハラビノス距離があらかじめ設定された閾値を超えていた場合に、波形が変化したと判断することができる。
【0063】
また、波形検出手段88の動作の他の実施例としては、入力されたアナログの電気信号の波形を用いて波形検出をすることもできる。かかる場合には、波形検出手段は、正常時のアナログの電気信号を所定のサンプリングレートでサンプリングし特徴量を抽出して基準空間を作成する。そして、波形検出手段は、波形トリガー手段56の動作開始後に抽出したアナログの電気信号の特徴量と、正常時の特徴量とのマハラノビス距離を算出し、マハラビノス距離があらかじめ設定された閾値を超えていた場合に、波形が変化したと判断することができる。
【0064】
手動トリガー手段58は、録画スイッチ62が押圧されたことを検出したとき、押圧された時点から所定時間経過後にトリガー信号を出力する。
【0065】
なお、上述してきた各トリガー手段は、いずれか複数を組み合わせて設定可能に設けても良い。このとき、各トリガー手段によるトリガー信号の発信は、各トリガー手段の条件がいずれか1つでも満たしていればトリガー信号を発信させるようにしてもよいし、あるいはいずれか複数のトリガー手段の条件が満たされたときにトリガー信号を発信させるようにしてもよい。
【0066】
なお、レベルトリガー手段52は、複数の電気信号が入力されている場合には、複数の電気信号の電圧値がそれぞれ別個に設定された閾値をともに超えたときに、トリガー信号を発信するように設けられていてもよい。
【0067】
(トリガーがかかった後の動作)
上述してきた各トリガー手段によってトリガー信号がメイン制御部50から同期制御部80へ出力され、同期制御部80から互いに同期した同期トリガー信号が画像データ制御部70およびデータロガー制御部76へ出力されると、画像データ制御部70およびデータロガー制御部76は、同期トリガー信号を受信したときから所定時間経過後に各リングバッファ74,78へのデータの記憶を停止する。
この所定時間は作業者が設定可能に設けられていてもよい。
【0068】
トリガーがかかって、データ記憶停止後、作業者は、各リングバッファ74,78に記憶されている画像データおよび瞬時値データを読み出して再生することができる。
再生時には、メイン制御部50に設けられている画像再生手段92によって、画像データ制御部70とデータロガー制御部76への制御がなされ、順方向・逆方向の設定、再生速度の変更、コマ送り等の通常のビデオ再生で用いられる再生方法を実行することができる。
【0069】
画像再生手段92には、作業者が操作可能なジョグダイヤル90が接続されている。ジョグダイヤル90は、作業者が回転させることで回転速度に応じたパルス信号を画像再生手段92に出力することができる。画像再生手段92においては、パルス信号のパルス周期に応じた速度で各リングバッファ74,78に記憶されている画像データおよび瞬時値データを読み出す。このため、作業者は画像データおよび瞬時値データを任意の再生速度で視認することができる。
【0070】
また、ジョグダイヤル90は、回転方向に応じてパルス極性を逆向きにできるので、画像再生手段においては、パルス信号の極性に応じて各リングバッファ74,78に記憶されている画像データおよび瞬時値データの読み出しの時間的向きを順方向または逆方向に変更可能である。例えば、画像再生手段は、ジョグダイヤルを作業者が時計回りに回すことで時間的に順方向でデータを表示させ、ジョグダイヤルを作業者が反時計回りに回すことで時間的に逆方向でデータを表示させることができる。
【0071】
(記憶媒体への記憶)
メイン制御部50には、トリガーがかかってデータ記憶停止後、各リングバッファ74,78に記憶されている画像データおよび瞬時値データを読み出して、CFカード95に記憶させるカード記憶手段94が設けられている。
カード記憶手段94は、作業者が操作スイッチ39を操作することにより動作し、画像フォーマット(RAWやMPEG)を作業者に選択させたのち、各リングバッファ74,78に記憶されている画像データおよび瞬時値データを読み出して、選択された画像フォーマットでCFカード95に記憶させる。
【0072】
なお、画像データおよび瞬時値データの再生は、CFカード95に記憶されている画像データおよび瞬時値データから読み出して行うこともできる。
【0073】
以上本発明につき好適な実施例を挙げて種々説明したが、本発明はこの実施例に限定されるものではなく、発明の精神を逸脱しない範囲内で多くの改変を施し得るのはもちろんである。
【図面の簡単な説明】
【0074】
【図1】本発明のデータ収集装置の外観構成を示す斜視図である。
【図2】データ収集装置の側面図である。
【図3】データ収集装置の背面図である。
【図4】高速度カメラの内部構成を説明する説明図である。
【図5】データ収集装置本体の概略構成を示す説明図である。
【図6】モニタに表示される画像の一例である。
【図7】メイン制御部の他の機能について説明する説明図である。
【図8】トリガー機能について説明する説明図である。
【図9】レベルトリガーをかけたところを示す説明図である。
【図10】画像トリガーの具体例について示す説明図である。
【図11】画像の再生および記憶媒体への記憶について説明する説明図である。
【符号の説明】
【0075】
30 データ収集装置
31 データ収集装置本体
32 モニタ
33 カメラケーブル
34 高速度カメラ
35 カードスロット
36 LANポート
37 USBポート
38a〜38d アナログ信号ケーブルコネクタ
39 スイッチ
40 光学レンズ
41 カメラケーブルコネクタ
42 イメージセンサ
50 メイン制御部
52 レベルトリガー手段
54 画像トリガー手段
55 トリガー検出領域設定手段
56 波形トリガー手段
58 手動トリガー手段
61 再生スイッチ
62 録画スイッチ
70 画像データ制御部
72 A/D変換手段
74,78 リングバッファ
76 データロガー制御部
77 A/D変換手段
80 同期制御部
81 フレームレート選択手段
82 トリガー出力手段
84 モニタ制御部
86 表示位置変更手段
88 波形検出手段
90 ジョグダイヤル
92 画像再生手段
94 カード記憶手段
95 カード

【特許請求の範囲】
【請求項1】
任意のフレームレートで対象物を撮像可能な高速度撮像手段と、
電気信号を入力させる電気信号入力部と、
前記高速度撮像手段が撮像した画像データと、前記電気信号の電圧変化データとを同期させる同期手段と、
前記高速度撮像手段が撮像した画像データを複数フレーム分記憶し、新たに撮像される画像データが、記憶可能なフレーム数よりも多くなった場合には、古い画像データに新たな画像データを上書きして画像データを記憶する第1の記憶手段と、
前記電気信号入力部から入力された電気信号の電圧変化データを所定時間分記憶し、新たに入力された電気信号の電圧変化データが、記憶可能な所定時間分よりも多くなった場合には、古い電圧変化データに新たな電圧変化データを上書きして電圧変化データを記憶する第2の記憶手段と、
前記高速度撮像手段が撮像した画像データおよび前記電気信号の電圧変化データを同時に表示させる表示手段とを備えることを特徴とするデータ収集装置。
【請求項2】
前記電圧変化データの電圧値が予め設定された閾値を越えるかまたは下回った場合に、閾値を越えた時または下回った時から所定時間経過後に、前記高速度撮像手段によって撮像される画像データの前記第1の記憶手段への記憶および前記電気信号の電圧変化データの前記第2の記憶手段への記憶を停止するレベルトリガー手段を具備することを特徴とする請求項1記載のデータ収集装置。
【請求項3】
前記高速度撮像手段が撮像した画像データに変化があった場合に、変化があった時から所定時間経過後に、前記高速度撮像手段によって撮像される画像データの前記第1の記憶手段への記憶および前記電気信号の電圧変化データの前記第2の記憶手段への記憶を停止する画像トリガー手段を具備することを特徴とする請求項1または請求項2記載のデータ収集装置。
【請求項4】
前記画像トリガー手段が変化する画像位置を特定するための、トリガー検出領域を設定するトリガー検出領域設定手段を具備することを特徴とする請求項3記載のデータ収集装置。
【請求項5】
前記トリガー検出領域設定手段は、
表示手段中のトリガー検出領域の大きさおよび位置を変更可能に設けられていることを特徴とする請求項4記載のデータ収集装置。
【請求項6】
前記画像トリガー手段は、画像データの輝度および色差のうちの少なくともいずれかが、前記設定されたトリガー検出領域内で予め設定された閾値以上変化した場合に、画像データの前記第1の記憶手段への記憶および前記電気信号の電圧変化データの前記第2の記憶手段への記憶を停止することを特徴とする請求項4または請求項5記載のデータ収集装置。
【請求項7】
前記電気信号入力部から入力された電気信号の電圧変化データの波形形状に変化があった場合に、変化があった時から所定時間経過後に、前記高速度撮像手段によって撮像される画像データの前記第1の記憶手段への記憶および前記電気信号の電圧変化データの前記第2の記憶手段への記憶を停止する波形トリガー手段を具備することを特徴とする請求項1〜請求項6のうちのいずれか1項記載のデータ収集装置。
【請求項8】
任意の時から所定時間経過後に、前記高速度撮像手段によって撮像される画像データの前記第1の記憶手段への記憶および前記電気信号の電圧変化データの前記第2の記憶手段への記憶を停止する手動トリガー手段を具備することを特徴とする請求項1〜請求項7のうちのいずれか1項記載のデータ収集方法。
【請求項9】
前記レベルトリガー手段、前記画像トリガー手段、前記波形トリガー手段および前記手動トリガー手段のうち少なくともいずれかを選択してトリガーをかけることができるトリガー選択手段を具備することを特徴とする請求項2〜請求項8のうちのいずれか1項記載のデータ収集装置。
【請求項10】
前記レベルトリガー手段、前記画像トリガー手段、前記波形トリガー手段および前記手動トリガー手段のうち少なくとも2つ以上の手段を組み合わせ、組み合わせた各手段における条件をANDまたはORで設定することができるトリガー条件設定手段を具備することを特徴とする請求項2〜請求項9のうちのいずれか1項記載のデータ収集装置。
【請求項11】
前記レベルトリガー手段、前記画像トリガー手段、前記波形トリガー手段および前記手動トリガー手段のうちいずれかの手段によって、第1の記憶手段または第2の記憶手段に記憶された画像データおよび電気信号の電圧変化データを記憶する、第3の記憶手段を具備することを特徴とする請求項2〜請求項10のうちのいずれか1項記載のデータ収集装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図11】
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【図6】
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【図10】
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【公開番号】特開2010−72739(P2010−72739A)
【公開日】平成22年4月2日(2010.4.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−236884(P2008−236884)
【出願日】平成20年9月16日(2008.9.16)
【出願人】(000106944)シナノケンシ株式会社 (316)
【Fターム(参考)】