説明

データ管理装置及びデータ管理方法

【課題】有効期間を超過した記録媒体を係員の特殊操作により復旧した場合であっても記録媒体の管理データの信頼性を担保することを課題とする。
【解決手段】各プリペイドカードの有効期間内の管理データを有効期間内データ管理テーブル14bに格納するとともに、有効期間超過後の管理データを有効期間超過データ管理テーブル14cに格納しておき、管理データ更新処理部15cが、この有効期間内データ管理テーブル14b及び有効期間超過データ管理テーブル14cを用いて管理データを管理する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技に利用される有価価値が価値付けられた所定の有効期間を有する記録媒体に係るデータを管理するデータ管理装置及びデータ管理方法に関し、特に、有効期間を超過した記録媒体を係員の特殊操作により復旧した場合であっても記録媒体の管理データの信頼性を担保することができるデータ管理装置及びデータ管理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、パチンコ遊技やパチスロ遊技を提供する遊技店では、遊技店以外の第三者が発行する第三者発行型前払式証票(以下「プリペイドカード」と言う)をカード発行機から発行し、このプリペイドカードを用いてパチンコ玉やメダル等の遊技媒体を貸し出す遊技媒体貸出システムが採用されることが多い。かかるプリペイドカードには、度数と呼ばれる有価価値が価値付けられており、遊技媒体を貸し出す都度度数が減算されることになる。
【0003】
このプリペイドカードには、特許文献1に記載されるように有効期間が設定される場合があり、例えばカード発行当日しかプリペイドカードを使用できないことが多い。また、最近ではプリペイドカードの未使用分の度数を現金に精算できるシステムが登場してきたが、かかる精算についても有効期間が設定され、例えばカード発行当日しかプリペイドカードを精算できないのが通常である。
【0004】
このため、遊技店では、一日に販売したプリペイドカードの発行合計額(以下「発行額」と言う)、有効期間内すなわちカード発行日当日に利用された合計額(以下「期間内利用額」と言う)、有効期間内すなわちカード発行日当日に精算された合計額(以下「期間内精算額」と言う)をそれぞれデータ管理して、一日の現金管理に資する資料として利用している。
【0005】
なお、プリペイドカードを発行したにも係わらず精算も利用もされていないものは、失効額としてデータ管理されることになる(失効額=発行額−期間内利用額−期間内精算額)。また、現金管理上は、発行額から期間内精算額を差し引いた分が現金有高としてデータ管理される(現金有高=発行額−期間内精算額)。
【0006】
【特許文献1】特開平11−102464号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、有効期間内に利用及び精算されなかったプリペイドカードが遊技店に持ち込まれた場合に、遊技客を救済するために遊技店の係員の特殊操作によってプリペイドカードを復旧するケースがある。このように、係員の特殊操作によってプリペイドカードを復旧し該プリペイドカードを利用又は精算できることにすると、遊技店が行うデータ管理上の例外が生ずることになり、データの信頼性の低下を招く結果となる。このデータの信頼性を確保するためには、遊技店の係員が復旧分をデータ登録する必要があるが、プリペイドカードを復旧する度にデータ修正するのは現実的ではない。
【0008】
特に、最近になって遊技店自身がカード発行する自家発行型前払式証票(以下「ハウスカード」と言う)が採用されることが多いが、かかるハウスカードの場合には、有効期間がプリペイドカードと異なることがあるため、遊技客が有効期間を勘違いしてハウスカードを持ち帰ってしまい有効期間を超過したハウスカードを係員の特殊操作により復旧せねばならないケースも多い。
【0009】
さらに、上記説明では有効期間が一日である場合について説明したが、有効期間が二日以上に設定された場合には、遊技客の思い違いにより有効期間を超過するケースが累増し、このカードを特殊操作によって復旧せねばならない状況が多発すると予想されるため、上記データの信頼性をいかに担保するかが重要な課題となる。
【0010】
本発明は、上述した問題点(課題)を解消するためになされたものであって、有効期間を超過した記録媒体を係員の特殊操作により復旧した場合であっても記録媒体の管理データの信頼性を担保することができるデータ管理装置及びデータ管理方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記課題を解決するため、本発明は、遊技に利用される有価価値が価値付けられた所定の有効期間を有する記録媒体に係るデータを管理するデータ管理装置であって、各記録媒体に係る有効期間内の第1のデータ並びに該有効期間を超過した第2のデータを記憶する記憶手段と、前記有効期間超過後に記録媒体の復旧操作を受け付けた場合に、前記記憶手段に記憶した第2のデータを更新する更新手段とを備えたことを特徴とする。
【0012】
また、本発明は、上記発明において、前記記憶手段は、各記録媒体をそれぞれ精算有効期間内に精算した期間内精算額を含むデータを前記第1のデータとして記憶し、各記録媒体をそれぞれ精算有効期間超過後に精算した期間切れ精算額を含むデータを前記第2のデータとして記憶したことを特徴とする。
【0013】
また、本発明は、上記発明において、前記記憶手段は、各記録媒体をそれぞれ利用有効期間内に利用した期間内利用額を含むデータを前記第1のデータとして記憶し、各記録媒体をそれぞれ利用有効期間超過後に復旧した復旧額及び該復旧額のうち利用された復旧分利用額を含むデータを前記第2のデータとして記憶したことを特徴とする。
【0014】
また、本発明は、上記発明において、前記記憶手段は、各記録媒体を発行した発行額及び有効期間の超過により失効した失効額を前記第1のデータとしてさらに記憶したことを特徴とする。
【0015】
また、本発明は、上記発明において、前記記憶手段は、前記復旧額から前記復旧分利用額を除いた完全失効額を含むデータを前記第2のデータとして記憶したことを特徴とする。
【0016】
また、本発明は、上記発明において、前記更新手段は、遊技店の係員による特殊な記録媒体の復旧操作がなされた場合に、前記記憶手段に記憶した第2のデータを更新することを特徴とする。
【0017】
また、本発明は、遊技に利用される有価価値が価値付けられた所定の有効期間を有する記録媒体に係るデータを管理するデータ管理方法であって、前記有効期間超過後に記録媒体の取扱操作を受け付けた場合に、所定の記憶部に記憶した各記録媒体に係る有効期間内の第1のデータを更新する第1の更新工程と、前記有効期間超過後に記録媒体の復旧操作を受け付けた場合に、前記記憶部に記憶した各記録媒体に係る有効期間超過後の第2のデータを更新する第2の更新工程とを含んだことを特徴とする。
【発明の効果】
【0018】
本発明によれば、各記録媒体に係る有効期間内の第1のデータ並びに該有効期間を超過した第2のデータを記憶しておき、有効期間超過後に記録媒体の復旧操作を受け付けた場合に、記憶した第2のデータを更新するよう構成したので、有効期間を超過した記録媒体を復旧した場合であっても、かかるデータを第2のデータとして管理及び更新できるため、記録媒体の管理データの信頼性を担保することができる。
【0019】
また、本発明によれば、各記録媒体をそれぞれ精算有効期間内に精算した期間内精算額を含むデータを第1のデータとして記憶し、各記録媒体をそれぞれ精算有効期間超過後に精算した期間切れ精算額を含むデータを第2のデータとして記憶するよう構成したので、精算有効期間が設定されており該精算有効期間を超過した記録媒体を復旧した場合であっても、かかるデータを第2のデータとして管理及び更新することができる。
【0020】
また、本発明によれば、各記録媒体をそれぞれ利用有効期間内に利用した期間内利用額を含むデータを第1のデータとして記憶し、各記録媒体をそれぞれ利用有効期間超過後に復旧した復旧額及び該復旧額のうち利用された復旧分利用額を含むデータを第2のデータとして記憶するよう構成したので、利用有効期間が設定されており該利用有効期間を超過した記録媒体を復旧して再利用可能とした場合であっても、かかるデータを第2のデータとして管理及び更新することができる。
【0021】
また、本発明によれば、各記録媒体を発行した発行額及び有効期間の超過により失効した失効額を第1のデータとしてさらに記憶するよう構成したので、発行額及び失効額を含む記録媒体に係るデータを一括して管理し、もってデータの有用性を高めることができる。
【0022】
また、本発明によれば、復旧額から復旧分利用額を除いた完全失効額を含むデータを第2のデータとして記憶するよう構成したので、再利用できない最終的な失効確定額を管理することができる。
【0023】
また、本発明によれば、遊技店の係員による特殊な記録媒体の復旧操作がなされた場合に、第2のデータを更新するよう構成したので、係員により期間超過後に例外的に復旧する場合のデータ管理を行うことができる。
【0024】
また、本発明によれば、有効期間超過後に記録媒体の取扱操作を受け付けた場合に、所定の記憶部に記憶した各記録媒体に係る有効期間内の第1のデータを更新し、有効期間超過後に記録媒体の復旧操作を受け付けた場合に、記憶部に記憶した各記録媒体に係る有効期間超過後の第2のデータを更新するよう構成したので、有効期間を超過した記録媒体を復旧した場合であっても、かかるデータを第2のデータとして管理及び更新できるため、記録媒体の管理データの信頼性を担保することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0025】
以下、本発明に係るデータ管理装置及びデータ管理方法の好適な実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、本実施例においては、精算有効期間及び利用有効期間がともに1日(カード発行日のみ)のプリペイドカードに本発明を適用した場合を中心に説明することとする。
【実施例】
【0026】
図1は、本実施例で用いる遊技システムの概略構成を示すブロック図である。同図に示すように、この遊技システムは、複数の遊技機(パチンコ機)50と各遊技機50に併設された複数の玉貸ユニット40により島が形成され、各島ごとに島コントローラ20が配設されている。また、各玉貸ユニット40は、島コントローラ20を介してターミナルコントローラ(以下「T/C」と言う)10に接続されている。また、このT/C10には、カード発行機30及びカード精算機31が接続されている。
【0027】
T/C10は、遊技店で利用されるプリペイドカードに価値付けられた度数を管理する管理装置である。このT/C10は、カード発行機30から新たなプリペイドカードを発行する場合には、このプリペイドカードのカードID、残度数、利用有効期間及び精算有効期間等を対応付けて登録する。また、カード精算機31によりプリペイドカードの残度数が精算される場合には、このT/C10が管理する残度数が0クリアされ、玉貸ユニット40により残度数が利用される場合には、このT/C10が管理する残度数から貸出度数分(例えば5度数)が減算される。
【0028】
このT/C10は、各プリペイドカードごとの残度数等を管理するだけではなく、遊技店全体として発行、利用及び精算されたプリペイドカードに係わる管理データについても管理する。具体的には、一日に発行されたプリペイドカードの発行総額(以下「発行額」と言う)、一日にプリペイドカードが利用された利用総額(以下「利用額」と言う)、一日にプリペイドカードが精算された精算総額(以下「精算額」と言う)を管理データとして管理することで、遊技店の管理者がプリペイドカードに係わる管理データを把握できるようにしている。
【0029】
特に、このT/C10では、精算有効期間内に精算された期間内精算額や利用有効期間内に利用された期間内利用額を管理するだけではなく、精算有効期間を超過した後係員による特殊操作で精算された精算額(以下「期間切れ精算額」と言う)、利用有効期間を超過した後係員による特殊操作で復旧した復旧額(以下「期間切れ復旧額」と言う)、この期間切れ復旧額のうち利用された利用額(以下「期間切れ利用額」と言う)、復旧したものの利用されずに失効した失効額(以下「完全失効額」と言う)を管理する点にその特徴がある。従来技術では管理できなかった係員による特殊操作で復旧した管理データを適正に管理し、管理データの信頼性を高めたものである。なお、このT/C10の構成等の詳細な説明については後述する。
【0030】
島コントローラ20は、T/C10と各玉貸ユニット40の間に介在する中継装置であり、玉貸ユニット40からの残度数確認要求(カードIDを含む)をT/C10へ転送するとともに、この要求に応答してT/C10が返送する残度数を玉貸ユニット40に中継する等の制御を行う。
【0031】
カード発行機30は、遊技客によるプリペイドカードの購入操作に応答して、該購入操作されたプリペイドカードを発行する装置である。このカード発行機30によりプリペイドカードが発行されたならば、発行されたプリペイドカードのカードID及び発行額がT/C10に通知される。
【0032】
また、このカード発行機30は、利用有効期間を超過したプリペイドカードを復旧させる際にも利用される。具体的には、遊技店の係員がカード発行機30に対して特殊操作を行いつつ利用有効期間を超過したプリペイドカードをカード発行機30に投入すると、T/C10上に記憶した該プリペイドカードの利用有効期間が更新され残度数が利用可能状態となる。その詳細な説明は後述するが、利用有効期間の超過を示すフラグ「0」から復旧を示すフラグ「2」に更新される。
【0033】
カード精算機31は、有価価値である度数が残っている精算有効期間内のプリペイドカードの挿入を受け付けた場合に、このプリペイドカードの残度数を精算して現金を払い出す装置である。具体的には、受け付けたプリペイドカードのカードIDをT/C10に送信して残度数を確認し、このT/C10上の残度数を0にするとともに該残度数に対応する現金を払い出すことになる。
【0034】
また、このカード精算機31は、精算有効期間を超過したプリペイドカードを精算する際にも利用される。具体的には、遊技店の係員がカード精算機31に対して特殊操作を行いつつ精算有効期間を超過したプリペイドカードをカード精算機31に投入すると、T/C10上に記憶した該プリペイドカードの精算有効期間が更新され残度数が精算可能状態となる。その詳細な説明は後述するが、精算有効期間の超過を示すフラグ「0」から復旧を示すフラグ「2」に更新される。
【0035】
玉貸ユニット40は、利用有効期間内若しくは利用有効期間超過後復旧処理されたプリペイドカード並びに遊技客による所定の玉貸操作を受け付けた場合に、このプリペイドカードの残度数の範囲内でパチンコ玉の貸出処理を行う装置である。この玉貸ユニット40は、カードIDをT/C10に送信して該T/C10上で管理される残度数の範囲内で玉貸し処理を行うものであり、T/C10は、カードIDに対応するプリペイドカードデータを確認し、利用有効期間内の利用であり、かつ、貸出単位以上の残度数が存在する場合にのみ、玉貸ユニット40に玉貸し指示を行うことになる。
【0036】
このように、上記遊技システムでは、カード発行機30で発行したプリペイドカードが玉貸しユニット40に挿入された場合に玉貸し処理を行い、プリペイドカードがカード精算機31に挿入された場合に残度数を精算する処理を行うことになる。
【0037】
特に、この遊技システムでは、有効期間(利用有効期間、精算有効期間)内のプリペイドカードだけではなく、係員による特殊な復旧操作によりカード発行機30で復旧処理がなされた期間切れのプリペイドカードについても玉貸しユニット40で利用することができ、係員による特殊な復旧操作により精算期間切れのプリペイドカードについてもカード精算機31で精算することができる。そして、T/C10では、かかる有効期間内の利用額、精算額と有効期間超過後に復旧した利用額、精算額とをそれぞれ管理することで、管理データの信頼性を高めている。
【0038】
次に、図1に示したT/C10の構成について説明する。図2は、図1に示したT/C10の構成を示す機能ブロック図である。同図に示すように、T/C10は、入力部11と、表示部12と、通信インタフェース(以下「通信I/F」と略記する)部13と、プリペイドカードデータ管理テーブル14a、有効期間内データ管理テーブル14b及び有効期間超過データ管理テーブル14cを記憶する記憶部14と、プリペイドカードデータ管理部15a、有効期間更新処理部15b及び管理データ更新処理部15cを有する制御部15とからなる。
【0039】
なお、請求項1の記憶手段は記憶部14に対応し、第1のデータは有効期間内データ管理テーブル14bに対応し、第2のデータは有効期間超過データ管理テーブル14cに対応し、更新手段は管理データ更新処理部15cに対応する。
【0040】
入力部11は、管理者からの操作入力を受け付けるキーボードやマウス等の入力デバイスであり、表示部12は、入力部11からの入力操作に応答する表示内容等を表示する液晶パネル等からなる表示デバイスであり、通信I/F部13は、島コントローラ20を介してカード発行機30、カード精算機31及び各玉貸しユニット40とのデータ授受を行うインターフェース部である。
【0041】
プリペイドカードデータ管理テーブル14aは、各プリペイドカードのカードIDごとに残度数、利用有効期間及び精算有効期間等を管理するテーブルである。このプリペイドカードデータ管理テーブル14aは、カード発行機30から新たなプリペイドカードを発行するごとにカードデータ(行)が追加され、カード精算機31で残度数が精算される際に該カードデータ内の残度数が0クリアされ、玉貸しユニット40で玉貸し処理がされる際に該カードデータ内の残度数から玉貸し分の度数が減算される。なお、本実施例では、利用有効期間及び精算有効期間がそれぞれカード発行当日のみであるものとする。
【0042】
図3は、図2に示したプリペイドカードデータ管理テーブル14aの一例を示す図である。同図に示すように、ここではこのプリペイドカードデータ管理テーブル14aにおいてカードIDが0001〜0003のプリペイドカードの残度数、利用有効期間及び精算有効期間等を管理する場合を示している。なお、利用有効期間及び精算有効期間は0、1又は2の3種類のフラグのいずれかからなり、フラグ「0」は有効期間超過を示し、フラグ「1」は有効期間内を示し、フラグ「2」は有効期間超過後に係員による特殊な復旧操作により復旧処理された状態を示している。
【0043】
有効期間内データ管理テーブル14bは、プリペイドカードの有効期間内利用額や有効期間内精算額等を管理するために利用されるテーブルである。この有効期間内データ管理テーブル14bは、上記プリペイドカードデータ管理テーブル14aのようにプリペイドカードごとにデータを記憶するのではなく、遊技店内で利用又は精算された各プリペイドカードの総額が格納される。具体的には、管理者が入力部11を用いて所定の操作(例えば年月日入力)を行うと、この有効期間内データ管理テーブル14b内に記憶された当日分の精算額や利用額が表示部12に表示されることになる。
【0044】
図4は、図1に示した有効期間内データ管理テーブル14bの一例を示す図であり、同図に示すように、ここでは年月日ごとに、カード発行額(E)、期間内利用額(H)、期間内精算額(B)及び期間切れ金額(M)を管理する場合を示している。
【0045】
ここで、カード発行額(E)とは、指定された年月日に発行したプリペイドカードの総額であり、期間内利用額(H)とは、有効期間内に利用されたプリペイドカードの総額である。この期間内利用額(H)とは利用された度数を金額換算した総額であり、有効期間超過後に復旧利用された利用額は含まない。期間内精算額(B)とは、有効期間内に精算されたプリペイドカードの総額であり、有効期間超過後に精算された精算額は含まない。期間切れ金額(M)とは、有効期間内に利用も精算もされなかった残度数を金額換算した総額である。
【0046】
そして、プリペイドカードデータ管理テーブル14aに新たなプリペイドカードのカードデータが登録された場合には、該プリペイドカードのカード発行額がカード発行額(E)に加算される。また、玉貸しユニット40により利用有効期間内のプリペイドカードの残度数が利用された場合には、その利用額(例えば5度数玉貸しした場合には5度数×100円/度数=500円)が期間内利用額(H)に加算される。さらに、カード精算機31で精算有効期間内のプリペイドカードの残度数が精算された場合には、精算額(例えば残度数30が精算された場合には30度数×100円/度数=3000円)が期間内精算額(B)に加算される。また、一日の締め時に管理者によりT/C10上で所定の操作がなされた場合には、利用有効期間内のフラグが「1」のデータの残度数に対応する金額が期間切れ金額(M)にそれぞれ加算される。
【0047】
有効期間超過データ管理テーブル14cは、プリペイドカードの有効期間を超過してこれを復旧したものを利用した利用額(期間切れ利用額)や精算額(期間切れ精算額)の管理に利用されるテーブルである。この有効期間超過データ管理テーブル14cは、従来管理されていなかった期間切れ利用額や期間切れ精算額を管理するものである。
【0048】
図5は、図1に示した有効期間超過データ管理テーブル14cの一例を示す図であり、同図に示すように、ここでは年月日ごとに、期間切れ精算額(C)、期間切れ復旧額(F)、期間切れ利用額(I)及び完全失効額(K)を管理した場合を示している。
【0049】
この期間切れ精算額(C)とは、カード精算機31において係員による特殊操作により精算された有効期間内超過後の残度数を金額換算した総額であり、期間切れ復旧額(F)とは、カード発行機30において係員による特殊操作により復旧された有効期間内超過後の残度数を金額換算した総額である。期間切れ利用額(I)とは、期間切れ復旧額(F)のうち玉貸しユニット40で利用された利用度数を金額換算した総額であり、完全失効額(K)とは、期間切れ復旧額(F)のうち玉貸しユニット40で利用されずに再度有効期間切れとなった残度数を金額換算した総額である。この期間切れ復旧額(F)、期間切れ利用額(I)、完全失効額(K)の間には、完全失効額(K)=期間切れ復旧額(F)−期間切れ利用額(I)の関係式が成立する。なお、各項目の更新については、後ほどフローチャートを用いて詳細に説明する。
【0050】
制御部15は、T/C10を全体制御する制御部であり、具体的には、図示しないROMに記憶したプリペイドカードデータ管理部15a、有効期間更新処理部15b及び管理データ更新処理部15cに対応するプログラムをCPUに読み込んで実行する。
【0051】
プリペイドカードデータ管理部15aは、すでに説明したプリペイドカードデータ管理テーブル14aを用いて各カードIDごとにプリペイドカードの残度数等を管理する管理部である。具体的には、カード発行機30から新規のプリペイドカードを発行する場合には該プリペイドカードのカードIDに対応する欄をプリペイドカードデータ管理テーブル14aに登録する。また、カード精算機31で残度数が精算された場合や玉貸しユニット40で残度数が使用された場合には、該当するカードIDのデータを減算する。
【0052】
有効期間更新処理部15bは、カード発行機30又はカード精算機31において係員による特殊操作がなされた場合に、プリペイドカードデータ管理テーブル14aの利用有効期間又は精算有効期間を変更する処理部である。例えば、カード精算機31において図3に示したカードID0002のプリペイドカードが精算操作された場合には、精算有効期間のフラグを期間切れを意味する「0」から復旧精算を意味する「2」に変更する。同様に、カード発行機30においてカードID0002のプリペイドカードが復旧操作された場合には、利用有効期間のフラグを期間切れを意味する「0」から復旧を意味する「2」に変更する。
【0053】
管理データ更新処理部15cは、有効期間内データ管理テーブル14b及び有効期間超過データ管理テーブル14cを用いて管理データを更新する処理部である。具体的には、プリペイドカード管理部15aによってプリペイドカードデータ管理テーブル14a内のデータが更新されたならば、この更新に応答して有効期間内データ管理テーブル14b又は有効期間超過データ管理テーブル14cのデータを更新する。ただし、上述した期間切れ金額(M)及び完全失効額(K)については締め時の処理で更新されることになる。
【0054】
次に、図2に示した制御部15による期間切れ精算処理手順について説明する。図6は、図2に示した制御部15による期間切れ精算処理手順を示すフローチャートである。同図に示すように、カード精算機31が係員による特殊操作(精算有効期間切れのプリペイドカードを精算するための特殊操作)を受け付けるとともに(ステップS101)、プリペイドカードを受け付けたならば(ステップS102)、カード精算機31は、T/C10に対して期間切れ精算要求を行う(ステップS103)。
【0055】
この期間切れ精算要求を受け付けたT/C10の制御部15は、該プリペイドカードのカードIDに対応する残度数をプリペイドカードデータ管理テーブル14aから読み出し(ステップS104)、精算可能な残度数が存在するか否かを確認する(ステップS105)。その結果、残度数が存在しない場合には(ステップS105否定)、カード精算機31に対してエラー処理(精算可能な残度数が存在しない旨を表示してプリペイドカードを返却する処理)を行うよう指示する。
【0056】
これに対して、残度数が存在する場合には(ステップS105肯定)、該カードIDの精算有効期間のフラグを精算有効期間超過を意味する「0」から復旧を意味する「2」に更新するとともに(ステップS106)、この残度数から精算額を算定する(ステップS107)。例えば、残度数が「30」である場合には、1度数が100円相当であるから3000円を精算額とする。
【0057】
その後、このカードIDの残度数を0クリアし(ステップS108)、精算額をカード精算機31に通知した後(ステップS109)、この精算額を有効期間超過データ管理テーブル14c内の期間切れ精算額(C)に加算する(ステップS110)。
【0058】
一方、カード精算機31は、精算額の受信待ち状態(ステップS111)中に精算額を受信したならば(ステップS111肯定)、この精算額の現金の払い出し処理を行うとともに(ステップS112)、所定の表示部に期間切れ精算が完了した旨を表示し(ステップS113)、プリペイドカードを返却する(ステップS114)。なお、かかる精算済みのプリペイドカードの返却については省略して内部に取り込むこともできる。
【0059】
上記一連の処理を行うことにより、精算有効期間を超過したプリペイドカードの精算要求がなされた場合に、有効期間超過データ管理テーブル14c内の期間切れ精算額(C)を更新することができる。
【0060】
次に、図2に示した制御部15による期間切れ復旧処理手順について説明する。図7は、図2に示した制御部15による期間切れ復旧処理手順を示すフローチャートである。同図に示すように、同図に示すように、カード発行機30が係員による特殊操作(利用有効期間切れのプリペイドカードを復旧するための特殊操作)を受け付けるとともに(ステップS201)、プリペイドカードを受け付けたならば(ステップS202)、カード発行機30は、T/C10に対して復旧要求を行う(ステップS203)。
【0061】
この復旧要求を受け付けたT/C10の制御部15は、該プリペイドカードのカードIDに対応する残度数をプリペイドカードデータ管理テーブル14aから読み出し(ステップS204)、残度数が存在するか否かを確認する(ステップS205)。その結果、残度数が存在しない場合には(ステップS205否定)、カード発行機30に対してエラー処理(復旧可能な残度数が存在しない旨を表示してプリペイドカードを返却する処理)を行うよう指示する。
【0062】
これに対して、残度数が存在する場合には(ステップS205肯定)、該カードIDの利用有効期間のフラグを利用有効期間超過を意味する「0」から復旧を意味する「2」に更新するとともに(ステップS206)、カード発行機30に対して復旧完了通知を行う(ステップS207)。その後、残度数から復旧額を算定し(ステップS208)、算定した復旧額を期間切れ復旧額(F)に加算する(ステップS209)。
【0063】
一方、カード発行機30は、復旧完了通知待ち状態(ステップS210)中に復旧完了通知を受信したならば(ステップS210肯定)、所定の表示部に復旧を完了した旨を表示し(ステップS211)、プリペイドカードを返却する(ステップS212)。
【0064】
上記一連の処理を行うことにより、利用有効期間を超過したプリペイドカードの復旧操作がなされた場合に、有効期間超過データ管理テーブル14c内の期間切れ復旧額(C)を更新することができる。
【0065】
次に、図2に示した制御部15による復旧分利用時の処理手順について説明する。図8は、図2に示した制御部15による復旧分利用時の処理手順を示すフローチャートである。同図に示すように、玉貸しユニット40がプリペイドカードを受け付けるとともに(ステップS301)、玉貸し操作がなされたならば(ステップS302)、T/C10に対して玉貸し要求が行われる(ステップS303)。
【0066】
この玉貸し要求を受け付けたT/C10の制御部15は、該プリペイドカードのカードIDに対応する残度数をプリペイドカードデータ管理テーブル14aから読み出し(ステップS304)、残度数が存在するか否かを確認する(ステップS305)。その結果、残度数が存在しない場合には(ステップS305否定)、玉貸しユニット40に対してエラー処理(復旧可能な残度数が存在しない旨を表示してプリペイドカードを返却する処理)を行うよう指示する。
【0067】
これに対して、残度数が存在する場合には(ステップS305肯定)、該カードIDの利用有効期間のフラグを確認する(ステップS306)。その結果、この利用有効期間のフラグが「1」である場合には(ステップS306否定)、利用有効期間内のプリペイドカードであるため通常の玉貸し処理を行うとともに、有効期間内データ管理テーブル14bを更新する。また、この利用有効期間のフラグが「0」である場合には(ステップS306否定)、利用有効期間を超過したプリペイドカードであるためエラー処理(利用有効期間の超過により玉貸しできない旨を玉貸しユニット40に通知する処理)を行う。
【0068】
さらに、この利用有効期間のフラグが「2」である場合には(ステップS306肯定)、利用有効期間の超過後に復旧されたプリペイドカードであるため、玉貸し分の度数を残度数から減算する処理を行った後に(ステップS307)、玉貸しユニット40に対して玉貸し指示を行うとともに(ステップS308)、玉貸し分の度数を現金換算して利用額を算定し(ステップS309)、算定した利用額を期間切れ利用額(I)に加算する(ステップS310)。
【0069】
一方、玉貸しユニット40は、玉貸し指示待ち状態(ステップS311)中に玉貸し指示を受信したならば(ステップS311肯定)、減算された度数分の玉を投出するよう遊技機(パチンコ台)50に通知する玉投出処理を行う(ステップS312)。
【0070】
上記一連の処理を行うことにより、利用有効期間を超過した後に復旧されたプリペイドカードを用いて玉貸し操作がなされた場合に、有効期間超過データ管理テーブル14c内の期間切れ利用額(I)を更新することができる。
【0071】
次に、遊技店の閉店時等の締め時に行われる完全失効額(K)の算定処理手順について説明する。図9は、遊技店の閉店時等の締め時に行われる完全失効額(K)の算定処理手順を示すフローチャートである。なお、閉め操作がなされた場合には、有効期間内データ管理テーブル14bの期間切れ金額(M)の算定処理についても行われるが、ここでは有効期間超過データ管理テーブル14cの完全失効額(K)の算定処理についてのみ説明することとする。
【0072】
同図に示すように、T/C10の入力部11から締め操作を受け付けると(ステップS401)、プリペイドカードデータ管理テーブル14aのカードIDの利用有効期間のフラグが「2」であるか(有効期間超過後復旧されたものであるか)否かをチェックする(ステップS402)。そして、カードIDの利用有効期間のフラグが「2」でない場合には(ステップS402否定)、ステップS407に移行する。
【0073】
これに対して、利用有効期間のフラグが「2」である場合には(ステップS402肯定)、残度数があるか否かを確認し(ステップS403)、残度数がない場合には(ステップS403否定)、ステップS407に移行する。
【0074】
一方、残度数がある場合には(ステップS403肯定)、利用有効期間を超過したプリペイドカードの残度数を復旧したにもかかわらず再度有効期間切れとなったことを意味するので、これを完全失効とみなす処理を行う。具体的には、残度数から失効額を算出した後(ステップS404)、残度数を0クリアし(ステップS405)、失効額を有効期間超過データ管理テーブル14cの完全失効額(K)に加算する処理を行う(ステップS406)。
【0075】
上記一連の処理を未処理カードIDがなくなるまで繰り返し(ステップS407)、すべてのカードIDについて処理を行ったならば(ステップS407否定)処理を終了する。かかる処理を行うことにより、利用有効期間を超過した後に復旧された後に再度有効期間が超過した残度数を完全失効とみなして有効期間超過データ管理テーブル14c内の完全失効額(K)を更新することができる。
【0076】
上述してきたように、本実施例では、各プリペイドカードの有効期間内の管理データを有効期間内データ管理テーブル14bに格納するとともに、有効期間超過後の管理データを有効期間超過データ管理テーブル14cに格納しておき、管理データ更新処理部15cが、この有効期間内データ管理テーブル14b及び有効期間超過データ管理テーブル14cを用いて管理データを管理するよう構成したので、有効期間内の管理データだけではなく有効期間を超過した管理データをも適正に管理することができるので、管理データの信頼性を高めることが可能となる。
【0077】
なお、本実施例では、有効期間内データ管理テーブル14bと有効期間超過データ管理テーブル14cを別々に設けた場合を示したが、本発明はこれに限定されるものではなく、同一のテーブルを用いて管理データを管理することもできる。また、テーブルの形式については、有効期間が超過したプリペイドカードの利用・精算を有効期間内の利用・精算と明確に区別することができれば、いかなる形式でも構わない。
【0078】
また、本実施例では、本発明をパチンコ機に適用した場合を示したが、有効期間が設定されたプリペイドカードを用いるのであれば、他の遊技機(パチスロ機など)に適用することもできる。
【0079】
また、本実施例では、プリペイドカードデータ管理テーブル14aを更新する都度有効期間内データ管理テーブル14bと有効期間超過データ管理テーブル14cを更新する場合を示したが(期間切れ金額(M)及び完全失効額(K)を除く)、本発明はこれに限定されるものではなく、カード発行額(E)等のカードデータについても締め時にまとめて算定することもできる。
【0080】
また、本実施例では、発行済みのプリペイドカードに追加入金する場合の説明を省略したが、かかる追加入金額についても有効期間内データ管理テーブル14bを用いてテーブル管理することができる。
【産業上の利用可能性】
【0081】
本発明は、有効期間を超過した記録媒体を係員の特殊操作により復旧した場合であっても記録媒体の管理データの信頼性を担保する場合に適している。
【図面の簡単な説明】
【0082】
【図1】本実施例に係る遊技システムの概略構成を示すブロック図である。
【図2】図1に示したターミナルコントローラ(T/C)の構成を示す機能ブロック図である。
【図3】図2に示したプリペイドカードデータ管理テーブルの一例を示す図である。
【図4】図2に示した有効期間内データ管理テーブルの一例を示す図である。
【図5】図2に示した有効期間超過データ管理テーブルの一例を示す図である。
【図6】図2に示した制御部による期間切れ精算処理手順を示すフローチャートである。
【図7】図2に示した制御部による期間切れ復旧処理手順を示すフローチャートである。
【図8】図2に示した制御部による復旧分利用時の処理手順を示すフローチャートである。
【図9】遊技店の閉店時等の締め時に行われる完全失効額(K)の算定処理手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0083】
10 T/C
11 入力部
12 表示部
13 通信I/F部
14 記憶部
14a プリペイドカードデータ管理テーブル
14b 有効期間内データ管理テーブル
14c 有効期間超過データ管理テーブル
15 制御部
15a プリペイドカードデータ管理部
15b 有効期間更新処理部
15c 管理データ更新処理部
20 島コントローラ
30 カード発行機
31 カード精算機
40 玉貸しユニット
50 遊技機(パチンコ機)

【特許請求の範囲】
【請求項1】
遊技に利用される有価価値が価値付けられた所定の有効期間を有する記録媒体に係るデータを管理するデータ管理装置であって、
各記録媒体に係る有効期間内の第1のデータ並びに該有効期間を超過した第2のデータを記憶する記憶手段と、
前記有効期間超過後に記録媒体の復旧操作を受け付けた場合に、前記記憶手段に記憶した第2のデータを更新する更新手段と
を備えたことを特徴とするデータ管理装置。
【請求項2】
前記記憶手段は、各記録媒体をそれぞれ精算有効期間内に精算した期間内精算額を含むデータを前記第1のデータとして記憶し、各記録媒体をそれぞれ精算有効期間超過後に精算した期間切れ精算額を含むデータを前記第2のデータとして記憶したことを特徴とする請求項1に記載のデータ管理装置。
【請求項3】
前記記憶手段は、各記録媒体をそれぞれ利用有効期間内に利用した期間内利用額を含むデータを前記第1のデータとして記憶し、各記録媒体をそれぞれ利用有効期間超過後に復旧した復旧額及び該復旧額のうち利用された復旧分利用額を含むデータを前記第2のデータとして記憶したことを特徴とする請求項1又は2に記載のデータ管理装置。
【請求項4】
前記記憶手段は、各記録媒体を発行した発行額及び有効期間の超過により失効した失効額を前記第1のデータとしてさらに記憶したことを特徴とする請求項3に記載のデータ管理装置。
【請求項5】
前記記憶手段は、前記復旧額から前記復旧分利用額を除いた完全失効額を含むデータを前記第2のデータとして記憶したことを特徴とする請求項3又は4に記載のデータ管理装置。
【請求項6】
前記更新手段は、遊技店の係員による特殊な記録媒体の復旧操作がなされた場合に、前記記憶手段に記憶した第2のデータを更新することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一つに記載のデータ管理装置。
【請求項7】
遊技に利用される有価価値が価値付けられた所定の有効期間を有する記録媒体に係るデータを管理するデータ管理方法であって、
前記有効期間超過後に記録媒体の取扱操作を受け付けた場合に、所定の記憶部に記憶した各記録媒体に係る有効期間内の第1のデータを更新する第1の更新工程と、
前記有効期間超過後に記録媒体の復旧操作を受け付けた場合に、前記記憶部に記憶した各記録媒体に係る有効期間超過後の第2のデータを更新する第2の更新工程と
を含んだことを特徴とするデータ管理方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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