説明

トラック輸送の多目的積載方法。

【課題】 従来、特装車として架装の液体専用車を、標準バンボデー車又は保冷車等の荷台上に搭載可能な液体用伸縮コンテナーを提供して往復路共固液積載利用可能に設けて経済的効果を図り、かつ、CO2の排出量を削減して地球環境問題対策に寄与することを目的とする。
【解決手段】 液体用フレコン胴部中間部周囲に膨らみ防止の拘束手段12を配し、かつ、上部に加締め枠6を装着して伸縮コンテナー3A,3Bを容積可変のほぼ全水位満タン可能に、かつ、ライナー44装着可能に形成して軽量ラック上に固定の昇降伸縮コンテナー18Aを形成し、かつ、車輌荷台に重心高低下手段33を装備して縮小時天井部に収納して荷台上に空間部Aを形成している。又は伸縮コンテナーを荷台上に定置して架台39上に上下移動可能な可動フロアー方式18B、又は、積載パネルを中央部分割の開脚方式18Cに形成して各上部空間部Eに固形貨物を積載可能に形成している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、主に、ウィング式又は箱型トラック等を、従来のタンクローリーの如き液体輸送可能な機能を有し、かつ、固形貨物輸送を可能とするための多目的輸送方法に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、大容量の液体の道路輸送は、特装車として艤装された専用定型運搬容器を車体上に固定したタンクローリー車等が、往路、搭載した液体を目的地に於いて排出させるものであって復路に於いては空荷運行を余儀なくされていた。
また、一部食品液体の輸送等に於いては箱型トラックの荷台上に角型の鋼板組み立て式外部容器内にフレキシブルな袋状容器を用いて往路の輸送を行い、かつ、帰り便に於いてこれを格納して一般貨物積載可能な輸送方法もあるが袋状容器の組み立てと収納作業に難があり、更に、この内部洗浄等に多くの注意と時間を要していた。或いは、耐圧ゴム又は可撓樹脂シート製大型ピロー型搭載タンク等も実用化されているが前記同様、容器の装着脱に手間を要し、かつ、洗浄に難があって用途が極めて限定的であった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明は、従来のかかる課題に着目して案出されたもので、主に,危険物及び劇物を除く液体に於いて,往路積載の内部液を目的地で排出後上下方向に拡縮可能なコンテナーを提供して車両荷台、又は、可動フロアー、若しくは、積載パネル上の空間部に固形貨物の積載を可能として帰路に於ける空荷運行の撲滅を図って輸送効率の飛躍的向上及び燃費の節約等による経済的効果を図り、更には、CO2等の排出を確実に削減して地球温暖化問題対策に貢献することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明は上記課題の、主に、バンボデー車を、この荷台上に拡縮、かつ、昇降可能な伸縮コンテナーを搭載することによって固形及び液体貨物の積載兼用可能に形成することを目的とするもので、請求項1の如く、このコンテナーを、例えば、少なくとも中間胴部に補強入りの樹脂又はゴム等の耐圧耐水性可撓シートからなる耐久性に優れたフレコンを所定容量の立方体状、若しくは、縦断面台形等に設けて該容器上面の所定巾又は全面全長に、例えば、アルミ鋼又はFRP等の剛性の加締め枠を一体に接合形成し、同時に、この加締め枠にマンホールを設けて密閉式に、又は、所定大の開口部を開閉蓋付きに設け、かつ、フレコン胴部中間部周囲水平方向に胴部膨らみ防止用拘束手段を、例えば、中間胴部周長を底部周長より小の台形等に設けて剛性のフランジを配して胴部の膨らみ防止手段を講じ、かつ、縮小時の胴部シートの内部収納を容易にし、下部に給排用バルブを装着して上下拡縮可能なコンテナーを形成し、かつ、このコンテナー底面に、例えば、アルミ鋼又はFRP等の軽量骨材を用いて、かつ、上面に金網等を用いて軽量化を図った面状ラックを配して固定搭載してこの支持脚をほぼ車輌荷台全長に延長して形成し、かつ、この伸縮コンテナーをトラック荷台の上部前後部に、例えば、モーターブロック等の懸垂手段を配して空荷時昇降、かつ、天井部格納可能な昇降式伸縮コンテナーを形成し荷台上に生じた空間部に固形貨物積載可能に構成している。なお、前記加締め枠はこれを、例えば、ロープ等を用いて荷台上のフック等に玉賭けして緊締し、又は、荷台前後左右にガイドレールを嵌合可能に立設して揺れ防止を図って液体積載輸送可能に形成することが出来る。
また、本昇降伸縮コンテナーはラック上に単数、又は、分割して直列配置、或いは、所定巾の長手方向に形成の複数基を並列配置して搭載することが出来る。かつ、前記剛性フランジ装着のフレコン本体は胴部形状を鼓状に設けることも出来る。かつ、本伸縮コンテナーの前記胴部拘束手段は、例えば、胴部中間部周状に圧接棒を当接してこの上下に基部にヒンジ機構を設けた屈曲アームを、初期、所定の内角度付きに設けて装着して内部の水位の変化に従って自在にうち方向に可動して容器上下可変連動可能に設けて胴部の外膨らみ防止と内部液全水位満タン可能に形成することが出来る。なお、この場合、胴部上下間に高さ拘束用ストッパーを設けている。
従って、このように構成された本発明の伸縮コンテナーは初期、縮小した状態で下部ノズルから所定量の液体投入を行い、フレコン内部にエアーが残った場合エアーバルブでエアーを抜いて序々に上方に拡張しながら所定容量を充填することが出来、かつ、可撓性シートのフレコンの胴部中間部装着の拘束手段によって内部液による胴部の膨らみが拘束されて内部の液量に拘わらず容器の高さ及び内部容積の変化に追随して全水位満タン可能に形成され、かつ、加締め枠を玉掛けして加締めて内部圧を加えて内部液体の波立ちや泡立ちなく、かつ、延長枠をガイドレールに嵌合して輸送中の横揺れ防止を図って液体輸送を行うことが出来、かつ、目的地で液体を下部バルブを開栓することによって排出出来、かつ、容器胴部も無理なく折り畳み可能に形成されているため、各荷役作業のほぼ全てを一人作業可能としている。
また、本コンテナーはフレコン本体を、例えば、耐圧性を有する防水シート等を用いてプロテクター装着の複層に形成することも出来ると同時に、本体上面及び底部に鋼板又は硬質樹脂板等を用いて周囲胴部に可撓性シートを用いて伸縮コンテナーを形成することも出来る。かつ、本コンテナーは、内部に接液用ライナーを開口部から装着して容器の内部洗浄を不要とすることが出来ると同時に、用途の拡大と、品質管理及び作業性の向上を図ることが出来る。また、本昇降コンテナーのラックはこの前後部端部をスプリング構造等に設けて常時ボデーに蜜接触可能に設けることが望ましい。なお、本昇降伸縮式コンテナーは保冷車にも適用出来る。
【0005】
また、本発明は、請求項2の如く、前記ラック上に所定容量の上下伸縮可能なフレコンを搭載した昇降伸縮コンテナーをバンボデー車荷台上で胴部周囲に,例えば、剛性又は金網等の保護面板装着可能に形成するため、前記ラックの上面に配した加締め枠付きフレコンの前後部に、基部をヒンジ回転可能に固定してうち折り曲げ可能に設けた面板を装着して昇降可能に設けたコンテナーを荷台上に降下して載置し、このフレコン長手方向用の両側部面板を車輌のサイドパネル、又は、あおり内壁に固定装着し、又は、前記車輌内壁に強度を持たせて面板としてラック上の前後部面板と組み立てと分解可能な分離型枠式コンテナーを形成して液体を輸送し、かつ、荷台上に固形貨物積載可能に形成することが出来る。
なお、本分離型枠式コンテナーに於いても保冷車等に適用出来る。
【0006】
また、本発明は、請求項3の如く、前記、バンボデー車荷台上に、例えば、前記上部懸垂式コンテナー等の重量物搭載時の、特に、傾斜走行輸送時の安定化を図るため、懸垂装置を併設した門型々枠を車輌前後部のフロントパネルに沿って荷台上に両脚設置の独立式に配して懸垂物の垂直方向の車輌重心高の低下を図り、かつ、この門型吊り型枠左右外側に縦方向のガイドレールを昇降スライド可能に配して前記コンテナーの前後方向に延長のラックの支持脚、又は、加締め枠の延長枠を嵌合可能に形成して車輌走行中の傾斜時に反傾斜側のガイドレールがコンテナーの横方向の荷重を係止して低減可能とし、かつ、後部にはウイング車の後部固定型枠に沿って前記門型々枠とガイドレールを兼ねた兼用型枠を設置して垂直方向、及び、横方向の荷重を低下、かつ、係止可能に構成することが出来る。
【0007】
また、本発明は、請求項4の如く、前記バンボデー車荷台上に前記加締め枠、及び、胴部拘束手段装着の液体入排出可能な伸縮コンテナーを、ほぼ、直置き、又は、床材等を任意に配して定置式に形成、かつ、荷台上の該フレコン縮小時高さに荷重支持可能な複数の架台を所定位置に設け、かつ、この上部に上部所定ストローク間移動可能な可動フロアーを、例えば、エアーシリンダー等をボデーの床に内蔵したリフト等を下部に配して形成し、これを降下して可動フロアー上に固形貨物積載可能に、かつ、上昇させてコンテナーに液体を搭載して固液積載可能荷構成することが出来る。又、本可動フロアー式伸縮コンテナーはコンテナーを分割形成して複数基を荷台上に直列、又は、並列配置することが出来る。
このように構成された本方式の可動フロアーは液体積み降ろしの荷役作業時荷台上方の所定位置に保管し、かつ、液体輸送時、裏面に設けた嵌合ブロックをコンテナー上面に嵌合可能に形成している。なお、前記可動フロアーの昇降手段は上部電動懸垂式に設けることも出来ると同時に、荷台上の四隅に所定高の螺旋柱を電動回転可能に配して行うことも出来る。なお、本可動フロアー式コンテナーは平ボデー、若しくは、幌張り車等にも適用出来る。かつ、コンテナー底部に冷気通過可能な所定の隙間を設けて保冷車に対応出来る。
【0008】
また、本発明は、請求項5の如く、前記バンボデー車荷台上に、加締め枠、及び、拘束手段装着の液体入排出可能な伸縮コンテナーを、主に、短冊状の長手方向に形成して複数基を荷台上に並列配置の、直置き、又は、床材を任意に設けて設置し、かつ、荷台の左右及び中央部にこのコンテナー縮小時高さの複数の耐荷架台を配し、かつ、この上部に、荷台車巾方向のほぼ、中央部分割の上方開脚式積載用パネルを両サイドにヒンジ回転可能に固定してサイドパネルに立て掛け保持可能な開脚パネル式伸縮コンテナーを形成して液体の荷役作業及び輸送を可能とし、かつ、コンテナーを縮小後前記分割パネルを架台上に戻して固形貨物積載可能に形成することが出来る。なお、本開脚パネル式伸縮コンテナーに於いても保冷車、又は、平ボデー、若しくは、幌張り車等にも適用出来る。
【0009】
また、本発明は請求項6の如く、液貨積載兼用トラック用の伸縮コンテナーの内部洗浄を不要とし、かつ、多種液体の輸送を可能とするため、容器内部装着脱容易なライナーを所定の肉厚を有する、例えば、ポリエチレンフィルム等からなる所定径に射出及びインフレート成型された円筒状のチューブを用いてこの前後両端部を、例えば、玉シール状に熱溶着密封加工して所定容量の、主に、横型円筒状に胴部形成して任意にマンホール又はノズル等を設けて液体入排出可能に形成し、かつ、フレコン開口部大の該胴部拡張時の所定高の水平方向に、かつ、所定開口部に合わせて前記シートの部分所定巾を摘まみ合せて熱溶着成型の摘まみフランジを胴部周状の断続的複数箇所又は連続的に設けたライナーを形成して前記コンテナー内部に、例えば、粘着テープ等を用いて装着脱可能に設け、かつ、これを使い捨て、又は、所定回数使用可能に設けて前記コンテナーを非接液の非洗浄式に形成して作業性、及び、品質管理を高めることが出来る。又、本摘まみフランジ式ライナーは横型剛性一般容器にも対応可能である。
【発明の効果】
【0010】
本発明は上記の如く従来の液体輸送専用のタンクローリー車に変わって汎用バンボデー車に上下伸縮能な液体用コンテナーを搭載して往復路液体、又は、固形貨物を積載輸送可能等に設けることによって以下のごとく優れた効果を奏するものである。
(1)標準箱型トラックの新車、又は、既存車を架装して本液体用伸縮コンテナーを荷台上に搭載して固液積載兼用の多目的輸送を可能とすることが出来る。
(2)そのため、従来の液体輸送専用車の帰路の空荷運行を撲滅して輸送効率を飛躍的に高め、かつ、燃費の節約と物流コストの低減を図って物流の経済的効果を高めることが出来る。
(3)従来のタンクローリーに比して車両に搭載するコンテナー装置の重量が軽量化されるため、相対的に積載貨物重量を大とすることが出来る。
(4)また、本伸縮コンテナーはフレコンの胴部の膨らみ拘束手段と可締め枠によって液体の注入量に拘わらず全水位満タン充填可能として輸送中の波揺れ及び泡立ちを防止して輸送液体の安全と輸送液体の品質保持を可能としている。
(5)また、冷凍車への対応も可能なため品質及び衛生管理の徹底を図ることが出来る。
(6)かつ、フレコン内に耐蝕性及び衛生上優れた接液用のライナーの着脱が容易に出来るため、これを併用して産業用液体又は食品液体等巾広く、かつ、長期にわたる繰り返し使用が可能である。
(7)更に、これを使い捨てに用いて容器の内部洗浄を不要とすることが出来る。
(8)多目的車の荷役作業及び格納作業を一人作業で、かつ、短時間で行うことが出来る。
(9)空荷運行を撲滅してCO2の排出削減、及び、車輌運行回数の低減を可能として地球温暖化対策に対する積極的な貢献が期待出来る。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明の形態を図1〜図16によって説明する。
【実施例1】
【0012】
本発明は、図1〜図8に示す如く、主に、標準バンボデー車1の荷台2上に搭載して昇降可能に設けた伸縮コンテナー3Aを提供して、例えば、往路、液体(図示しない)を輸送して目的地で荷役終了後の帰路、コンテナー3Aを天井部に格納して荷台上の空間部Aに固形貨物(図示しない)を積載可能な多目的の兼用積載車を形成することを目的とするもので、この伸縮コンテナー3Aは、例えば、図3及び図7の如くゴム又は樹脂等の補強入りの耐圧及び耐水性を有し、かつ、耐蝕性及び耐久性等に優れた可撓性シート4からなるフレコン本体5Aを、例えば、胴部中間部周長Bを底部周長Cより小の平面形状ほぼ角型の所定高の台形状に設けて上部に、図4の如き所定巾、若しくは、全巾の容器全長に設けた剛性のアルミ鋼又はFRP材等の加締め枠6を一体接合してロープ7等を用いて荷台のフック8に緊締して加締め可能に設け、同時に、開閉蓋9A付きの開口部9、又は、マンホール(図示しない)、及び、エアー抜き口5aを同バルブ10A付き等に設け、かつ、下部にノズル5bを設けて給排用バルブ10Bを装着し、かつ、胴部の中間位置の周囲水平方向に剛性フランジ11等の胴部膨らみ拘束手段12を配した伸縮コンテナー3Aを形成し、底部に図5の如きアルミ鋼又はFRP等軽量型鋼13を用いて上面所定面積に金網14等を張って軽量化を図った面状ラック15上に固定搭載して昇降式の液体積載可能に構成し、かつ、加締め枠の延長枠6A、及び、ラック延長支持脚15Aをほぼ荷台2全長に設けて係止部6a,15aをボデー前後部の縦方向のガイドレール16に嵌合し、かつ、トラック荷台の上部前後部にモーターブロック等の懸垂手段17を配してフレコンの内部液排出縮小後の空荷時,第2図の如く昇降、かつ、天井部格納可能に設けて荷台上に生じた空間部Aに固形貨物積載可能な伸縮コンテナー3Aによる昇降コンテナー方式18Aを提供してバントラックを多目的積載可能に構成することが出来る。
また、本コンテナーは、図示しないが正面胴部中絞りの鼓状の所定高さに設けてこの中間部水平方向に剛性のフランジを装着することも出来る。或いは、図8の如く、伸縮コンテナー3Bを、フレコン本体5Bをほぼ、立方体状に設けて上部加締め枠6と下部固定フランジ19間の胴部中間部周囲に圧接棒20を当接して上中下点に3にヒンジ機構を配した屈曲アーム21装着の胴部膨らみ拘束手段12を形成することも出来る。なお、この場合、コンテナー胴部上下間にストッパー22を設け、かつ、屈曲アーム21をうち方向の所定角度D付きに設けている。なお、圧接棒20の各端部を初期,又は、折り畳み時の内部で交差可能に設けることが望ましい。かつ、前記加締め枠の延長枠の係止部6aをガイドレール16に噛み合わせて液体輸送時のコンテナーの揺れ防止を図ると同時に、ロープ7を用いて荷台のフック8、又は、ラック支持脚に緊締することが望ましい。また、本コンテナーは、図示しないがフレコン本体を、少なくとも周囲胴部に可撓性シート4を用いて本体上面及び底部に鋼板又は硬質樹脂板等を用いて上下伸縮可能に形成することも出来る。と同時に本伸縮コンテナー3A、3Bはフレコン外部全面又は下部胴部に、例えば、耐圧性を有する防水布等のプロテクター23を装着の複層式に設けることも出来る。
かつ、本コンテナーは、フレコンを分割形成して複数基を直列配置、或いは、長手方向に形成3Xしてラック上に並列配置して搭載することも出来る。
【0013】
従って、このように構成された本発明の伸縮コンテナー3A,3Bは、初期、フレコン本体5A,5Bが縮小した状態で下部装着のバルブ10Bから液体を注入し、内部にエアーが残った場合エアーバルブ10Aでこれを抜いて伸縮コンテナー3A,3Bが序々に上方に拡張されながら所定容量の液体を充填することが出来るため内部の液量に拘わらず容器の高さが内部容積の変化に連動して全水位満タン可能に形成され、かつ、胴部拘束手段12によって胴部の膨らみを拘束し、かつ、上部の加締め枠6を荷台のフック8に玉掛けして緊締して容器胴部を加締めて内部加圧して内部液が中位のときもこれを満タンの弾性固体化して波立ちや泡立ちなく液体輸送を行うことが出来る。かつ、目的地でバルブ10Bを開栓して内部液排出後、フレコンが、各上位フランジの内周囲が下位フランジの内周囲より小に設けられているため胴部シートがほぼ自動的にうち方向に折り畳まれて無理なくラック上に収縮収納可能に設けることが出来、かつ、折り畳まれた本ラック式昇降コンテナー17Aを上部に配した懸垂手段17を用いて天井部に格納して荷台上の空間部Aに固形貨物を積載することが出来る。なお、伸縮コンテナー3Aは上部開口部9、又は、エアー抜き口5aからも液体を上部投入することも出来る。また、コンテナーには図示しないが簡易ジャッキ等を設けて上下拡縮等の作業性を高めることが出来る。かつ、面状ラック15は延長支持脚15Aを車輌荷台の、ほぼ、全長に設けて、かつ、前、又は、後部端部の一方をスプリング構造24等に設けてボデーに常時接触又は嵌合可能に設けることが望ましい。
【0014】
従って、本発明の車両搭載式伸縮コンテナー3Aがこのように構成されて、バンボデー車の新車に初期組み込み可能に、又は、標準既製車の荷台上に後架装して搭載することが可能なため、従来、専用のローリー車によって,又は、専用容器によって輸送され、帰路空荷、又は、空容器を積んで運行されていたが、これを、いわば、標準バントラックを固液積載兼用可能車として利便性を高め、かつ、本コンテナーは装置重量の軽量化が図られているため液体及び固形貨物の積載量をより大に設けることが出来る。かつ、中間胴部にフランジ式、又は、屈曲式等の拘束手段12による膨らみ防止を図って荷台上の有効コンテナー巾を大にし、かつ、液体の充填容量に拘わらず満タン輸送を可能とし、かつ、容器高さを低位に設けて走行安定性を高めている。かつ、上部加締め枠6をロープ7等を用いて荷台のフック8に緊張して玉掛けすることによって充填された内部液の運行時の揺れと泡立ちを完全防止可能として各種産業用液体及び食品液体等の路上輸送を最適条件で運行することが出来る。かつ、往路液体輸送のトラックが目的地で荷役終了後、手間を掛けずに自動的に折り畳まれてコンテナー3A搭載のラック15を天井部に格納して荷台上に空間Aを確保可能な昇降コンテナー方式18Aを形成して復路固形貨物積載用トラックに変身可能に構成されている。
従って、本昇降伸縮コンテナー方式18Aは荷役作業が極めて簡単で、かつ、荷役時のほぼ全ての作業を一人作業で行うことが出来ると同時に、トラックの帰路の空荷輸送の撲滅を図って経済性を高め、かつ、燃費の浪費を排除し、更には、帰路の空荷運行時排出されていたCO2等を確実に削減して地球温暖化防止対策等に対する積極的な貢献が期待出来、かつ、陸上輸送の物流の合理化を飛躍的に高めて物流コストの低減をも可能とし、かつ、本可動コンテナーは保冷車内にも搭載可能とし、例えば、往路生乳を低温輸送し、帰路、納入先から冷凍製品を持ち帰ることを可能とする優れた発明である。なお、本コンテナーは普通トラック搭載時に登録及び車検を受けることによって運行することが出来る。又、本発明のコンテナーは有蓋トレーラー及び幌張り車、又は、鉄道車両等に於いても適用可能である。また、上記の如く上部開閉蓋9A方式に設けられた本伸縮コンテナーは開閉蓋を十分にロック25して内部に交換可能な接液用ライナー43を装着して非洗浄式に形成することが出来る。そのため、往復路における異種液の輸送も可能となる。また、この場合上部ノズル及び下部ノズルにサニタリーフランジ(図示しない)等を用いてライナーのノズルの装着脱を容易にすることが出来る。
【実施例2】
【0015】
また、本発明は、更に、図9、図10に示す如く、前記昇降用コンテナーを液体輸送時このフレコン5Bの胴部周囲に、例えば、剛性、又は、金網等の保護面板装着の昇降可能なコンテナー3Cを形成のため、上部に加締め枠6を配してラック15上に固定のフレコン5B前後部基部にヒンジ機構26を設けてうち方向に折り曲げ可能な前後面板27を配し、かつ、長手方向の側部用面板28を箱型ボデーサイドパネル29内壁に接合して前後部面板27と組み立てと分離可能な分離型枠式コンテナー3Cを昇降可能18Xに形成することも出来る。或いは、車輌サイドパネル29に所定の補強を施して組み立て可能に形成することも出来る。従って、このように形成された分離型枠式伸縮コンテナー3Cは、例えば、これがウィング車の場合、サイドパネル固定の側板28はあおり30側に装着されて車輌両サイドに外倒しし、昇降ラック上に搭載のフレコン5B前後に保護面板27を装着のコンテナー18Xを天井部に収納して荷台2を開放して空間部Aに固形貨物積載可能に使用することが出来る。かつ、液体輸送の積み下ろしの荷役時には、ラックを荷台に降下したあと、あおり30を上げて前後面板27と側部面板28と各コーナーをロック25することによって組み立てを確認して分離型枠コンテナー3Cを完成させることが出来る。
なお、このとき、フレコン5B及びバルブ10B及び前後面板27及び上面の加締め枠6は昇降ラック15上に常時搭載されていてすばやく組み立てが出来、かつ、注入作業を開始することができる。又、液体排出時にはこれを組み立てたまま開栓することが出来る。
また、図示しないがコンテナー3Cをマンホール付きの密閉式に設けることが出来ると同時に、加締め枠6を用いて所定の開口部9に開閉蓋9Aを設けて内部にライナー43を装着することも出来る。かつ、保冷車にも対応出来る。なお、前記側部面板の前後に補助面板28Aを設けて前後面板27と組み立てることが望ましい。
【実施例3】
【0016】
また、本発明はトラックの積載効率を高めるための、例えば、前記折り畳み式液体用容器等を天井部に懸垂格納して荷台2上に固形貨物を積載する場合等の車体重心高(図示しない)の低下を図って、特に、傾斜走行時の転倒に対する安定化を図るため、図11、図12に示す如く、車輌前部フロントパネル31に沿って重量物懸垂手段17を備えた門型吊り型枠32を車輌荷台上左右に両脚固定の独立式に設けた重心高低下装置33を荷台上に設置して垂直方向の重心高の低下を図り、かつ、この型枠の左右外側に、縦方向のガイドレール16を立設して前記懸垂用ラックの延長支持脚15A等に反転倒側のガイドレールが噛み合わせ可能な係止部15aを設けて走行車輌の傾斜時に懸垂物の横方向の荷重(図示しない)を係止可能に設けるものとし、ウイング車の場合、後部を固定型枠34に添って前記門型吊り型枠とガイドレールの機能を一体化した兼用門型々枠35を設けて同様に設置することが出来る。
従って、本発明は、従来、車検に於ける35度の転倒角度試験をクリアーすることが困難であった車輌を重心高低下可能な手段を装着形成して、例えば、前記伸縮コンテナー等を天井部に懸垂して格納した時の荷台をフル活用して固形貨物積載可能に設けて車輌を多目的積載可能に形成することが出来。なお、この場合に於いても昇降コンテナーのラック支持脚の前又は後部端部をスプリング構造24等に設けて常時ボデーに蜜接触嵌合して上下スライド可能に設けることが望ましい。
【実施例4】
【0017】
また、本発明は図13に示す如く、バントラックの荷台2上に、可締め枠6、及び、胴部拘束手段12装着の液体入排出、及び、積載可能な伸縮コンテナー3Aを底部に床材36を介して設置し、かつ、このフレコン本体胴部縮小時収納可能な高さの荷重支持可能な架台39を左右の複数個所に配置し、かつ、この上部位置にアルミ鋼、又は、FRP等の可動フロアー37を、例えば、ボデー下部にエアーシリンダー(図示しない)等内蔵のリフト38を配して所定区間上下移動可能に設けて接続形成し、液体出し入れの荷役時、この可動フロアーを上方に停止して縮小した荷台上のコンテナー3Aに底部のバルブ10Bから所定量の液体を注入後コンテナーを玉掛けして輸送を行い、目的地で荷役終了後コンテナー3Aを内部液排出縮小後可動フロアー37を降下して架台39上に載置してこの上部空間Eに固形貨物積載可能な可動フロアー方式伸縮コンテナー18Bを設けて形成して多目的積載可能なトラックを形成することが出来る。なお、この場合、可動フロアー裏面に加締め枠嵌合ブロック40を設けて、より、液体輸送時のコンテナーの前後左右の揺れ防止を図ることが出来る。かつ、本可動フロアー方式は図示しないが上部に電動式懸垂手段等を配して昇降することも出来ると同時に、荷台四隅に電動回転可能な螺旋柱を装備して昇降を行うことも出来る。又、直置きの場合の液体の排出入は非フランジタイプとして排出ホースに接続してバルブを装着することが出来る。かつ、本可動フロアー式伸縮コンテナーに於いても、底部に軽量型枠又は木材等を用いて所定高の隙間を設けて貨物の保冷輸送に対応することが出来、かつ、平ボデー車、及び、幌張り車にも対応出来る。かつ、開閉蓋付きに設けて内部に接液用ライナー43を装着脱出来る。又、本可動フロアー式伸縮コンテナーに於いても分割形成して複数基を荷台上に直列、又は、並列配置して架台を所定位置に設けて可動フロアー式に形成することが出来る。
【実施例5】
【0018】
また、本発明は図14、図15に示す如く、バンボデー車の荷台2上に加締め枠6、及び、胴部拘束手段12装着の伸縮コンテナー3Xを、例えば、これを荷台上に長尺成形の並列に設けて直置き、又は、床材36を介して定置し、かつ、このコンテナー3X収縮時収容可能な高さの耐荷重架台39を、荷台上の中央部、及び、両側の周辺進行方向に配し、かつ、荷台巾方向ほぼ中央部分割の、かつ、両外側部にヒンジ機構26を設けて半回転可能に固定の上方開脚式パネル41を装着して伸縮コンテナー搭載の固液積載可能な開脚パネル方式18C搭載の車輌を形成することが出来る。
従って、このように形成されたバンボデー車搭載の本開脚パネル方式18Cは液体輸送時、開脚パネル41をボデーのサイドパネル29に立て掛けて固定し、縮小したコンテナー3Xに所定量の液体を注入後玉賭けして緊締を図り、目的地で内部液排出後半自動的に荷台上に折り畳まれて収納され、かつ、その上部に、開脚パネル41をフレコンと接触することなく降ろして上部空間部Eに固形貨物を積載可能に形成することが出来る。なお、図示しないが、開脚パネルの操作は例えば、チェーンブロック等を用いて行うことが望ましい。
かつ、本開脚パネル方式は、ウイング車の場合の液体荷役はウイングを下ろしたままで行うことが望ましい。もとより、固形貨物荷役時にはウイングを十分上げて車輌の両サイドから架台上に降ろされた分割パネル上にフォークリフト等を用いて荷役操作を行うことが出来る。なお、本開脚パネル方式に於いても上部開口部9から接液用ライナー43を装着脱出来、かつ、底部に所定高の隙間を設けて保冷車、若しくは、幌張り車にも対応することが出来る。かつ、図示しないが伸縮コンテナーを長手方向に直列配置可能に分割して開脚パネル本開脚パネル方式に形成することが出来る。
【実施例6】
【0019】
また、本発明の液貨積載兼用のコンテナーは、図16に示す如く、主に、横型の上下フランジ開閉式可動容器のフレコン5A.5B内部の洗浄を不要とするため、所定径のチューブ状に出及びインフレートして成型された、例えば、ポリエチレン樹脂等の筒状のフィルム42からなる接液用ライナー43を、この胴部前後両端部を、例えば、玉シール44加工し、かつ、上部ノズル43a及び下部ノズル43bを設けて所定容量の円筒状の横型に形成し、かつ、この円筒状のライナー胴部の、被装着容器開口部9フランジ高さ位置の水平状の断続的複数箇所の部分所定巾を水平方向に摘まみ合せて摘まみフランジ43Aを熱加工成型して摘まみフランジ式ライナー43を形成してフレコン内に装着可能に、かつ、交換可能に形成することが出来る。若しくは、図示しないが摘まみフランジ全周に設けることも出来る。
このように形成のライナーを、開閉蓋9を開いた状態の本体容器内に、先ず、下部ノズル43bを装着した後、容器内で胴部を展張して摘まみフランジ43Aをフレコン開口部9フランジに、例えば、粘着テープ等を用いて仮止めすることによって装着することが出来る。従って、従来、容器内にライナー装着の時はその都度エアーを用いて膨らませて容器に馴染ませることが多かったが、本発明の摘まみフランジ式ライナー43のフランジ仮止め方式によって装着作業性を高め、かつ、液体の上部投入、及び、下部排出入をも容易に行うことが出来る。従って、この様に成型されたフランジ式ライナーは、横型上部蓋開閉式の一般剛性タンクにも対応して着脱可能とするもので、かつ、このライナーをいわゆる使い捨てに用いて内部洗浄を不要とし、或いは、異なる液体を任意に、かつ、多目的に使用可能とすることが出来、品質及び衛生上の管理を徹底することが出来る。もとより、所定回数使用可能に設けて前記コンテナーを非接液の非洗浄式に形成することが出来る。又、本摘まみフランジ式ライナーは装着脱が容易なため往復路に於ける異種液輸送を可能とし、かつ、図示しないが、横型剛性一般容器にも対応可能である。
【図面の簡単な説明】
【0020】
【図1】バンボデー車に懸垂装置を設けて昇降伸縮コンテナーを搭載した様子を示す一部切欠の斜視全体図。
【図2】同上伸縮コンテナーが搭載された後方図で片側が荷台上で水位満タンの様子を示し、片側が縮小して天井部に収納された状態を示す。
【図3】同上装着のフレコン本体の部分切欠の斜視全体図。
【図4】伸縮コンテナー上部加締め枠の斜視全体図。
【図5】同上の底部装着の面状ラック斜視全体図。
【図6】排出ノズル装着のフレコン下部フランジ用固定フランジ。
【図7】台形フレコンの胴部中間部に固定フランジ式胴部拘束手段着の正面図で片側が拡張、片側が収縮した様子を示す図。
【図8】角型フレコンの胴部中間部に屈曲式胴部拘束手段装着の正面図で片側が拡張、片側が収縮した様子を示す図。
【図9】本発明の、分離型枠式昇降伸縮コンテナーが荷台上で解体されてフレコン本体と前後部面板が天井部に格納され、側部面板が車輌サイドパネルに分離された様子を示す部分切欠の斜視図。
【図10】同上の前後部面板付きフレコン本体がラック上で折り畳まれた様子と、伸長した様子を示す部分切欠の斜視図。
【図11】本発明の、重心高低下装置が車輌荷台上のフロントパネルに沿って装備された様子を示す。
【図12】同上の垂直方向の荷重と横方向の荷重重心高低下用の兼用門型々枠が後部固定型枠に添って設置された様子を示す。
【図13】本発明の、可動フロアー式伸縮コンテナーが荷台上に搭載された様子を示す後方図で、片側が液体投入後の伸長した状態を示し、片側が縮小して可動フロアー上に空間部が設けられた様子を示す図。
【図14】本発明の、分割積載パネル式伸縮コンテナーが車輌に搭載された様子を示す斜視全体図で片側が液体投入のパネル開脚の様子を示し、片側は縮小してパネル上に空間部が設けられた様子を示す図。
【図15】同上のコンテナーが縮小して分割積載パネル上に空間部が形成された様子を示す後方図で、かつ、断面図で分割パネル開脚とコンテナー伸張の様子を示す。
【図16】両端が玉シールされた接液用摘まみフランジ式ライナーの図で、かつ、フコン内部に装着された様子を示す一部切欠の斜視図。
【符号の説明】
【0021】
1 バンボデー車 2 荷台
3A 胴部剛性フランジ式拘束手段装着の伸縮コンテナー
3B 胴部屈曲式拘束手段装着の伸縮コンテナー
3C 分離組み立て式伸縮コンテナー
3X 短冊状長手分割式伸縮コンテナー
4 可撓性シート 5A 台形フレコン本体 5B 角型フレコン本体
5a 上部ノズル 5b 下部ノズル 6 加締め枠
6A 同延長枠 7 ロープ 8 荷台のフック
9 開口部 9A 開閉蓋 10A エアーバルブ
10B 給排バルブ 11 剛性フランジ 12 胴部拘束手段
13 軽量型鋼 14 金網 15 面状ラック
15A 延長支持脚 15a 係止部 16 縦方向のガイドレール
17 モーターブロック等の懸垂手段
18A 昇降コンテナー方式
18B 可動フロアー方式
18C 開脚パネル方式
18X 全後部に保護面板装着の昇降コンテナー方式
19 下部固定フランジ 19A 同ノズル 20 圧接棒
21 屈曲アーム 22 上下ストッパー 23 防水布等のプロテクター
24 スプリング構造 25 ロック 26 ヒンジ機構
27 前後保護面板 28 側部保護面板 28A 同組み立て用補助面板
29 車輌サイドパネル 30 ウイング車のあおり 31 フロントパネル
32 門型吊り型枠 33 重心高低下装置 34 後部固定型枠
35 兼用門型々枠 36 床材 37 可動フロア
38 リフト 39 耐荷架台 40 嵌合ブロック
41 開脚式パネル 42 筒状のフィルム 43 摘まみフランジ式接液用ライナー
43A 摘まみフランジ 43a 上部ノズル 43b 下部ノズル
44 玉シール加工
A 荷台上部空間 B 胴部中間部周長 C 底部周長
D 屈曲アームの初期角度 E 可動フロアー又は積載パネル上部空間

【特許請求の範囲】
【請求項1】
主に、ウィング又は箱型トラック(以下共通してバンボデー車と言う)に、該荷台上部に懸垂手段を配し、かつ、軽量化を図った面状ラック上に所定容量のほぼ、平面形状角型の単又は複数基の液体入排出可能な底部バルブ付きの伸縮可能な袋体(以下フレコン又はフレコン本体とも言う)を装着して昇降式伸縮コンテナーを搭載可能に形成するものとし、かつ、該コンテナーは、前記フレコン本体を、少なくとも胴部に耐圧性を有する可撓性シ−トを配して上下拡縮可能に設け、かつ、該胴部中間部周囲に該周長を底部周長より小に設けて剛性フランジを、又は、ほぼ同等に設けて内方向の屈曲機構(以下合せて胴部拘束手段という)を当接し、かつ、上面に所定巾の剛性枠(以下加締め枠という)を外部緊締可能に接合して液体輸送可能に形成し、かつ、該コンテナーを縮小時トラック天井部に格納して荷台上に固形貨物積載可能に構成されたトラック輸送の多目的積載方法。
【請求項2】
前記昇降可能なラックに搭載の伸縮コンテナーを液体輸送時該胴部周囲に保護面板装着形成のため、前記加締め枠を上部に装着したラック上のフレコン前後部に所定の強度を有する面板を基部内方向折り曲げ可能に配し、かつ、同側部用面板を車輌側部パネル内壁に接合形成、又は、車輌パネル自身を用いて荷台上に降下載置の前記ラック上の前後部面板と組み立てと分離可能な分離型枠式伸縮コンテナーを形成して荷台上に固形貨物積載可能に構成された請求項1記載のトラック輸送の多目的積載方法。
【請求項3】
前記荷台上で前記昇降伸縮コンテナー等重量物懸垂時の車体重心位置(以下重心高と言う)低下のため、該荷台上の前後部に、該車巾方向左右に脚を置く懸垂装置併設の門型吊り型枠、及び、縦方向のガイドレールそれぞれを設置、若しくは、前記両者兼用の一体型々枠形成可能に設けて垂直方向の重心高の低下、及び、車輌傾斜時の横荷重係止可能に構成された請求1及び2記載のトラック輸送の多目的積載方法。
【請求項4】
前記加締め枠、及び、胴部拘束手段装着の液体輸送用伸縮コンテナーを定置式に設けて単又は複数基を車輌荷台上に設置し、かつ、該コンテナー縮小時収容可能な所定高の荷重支持可能な複数の架台(以下耐荷架台又は架台という)を所定位置に配し、かつ、該上部に上下移動可能な積載用面板(以下可動フロアーという)を、主に、該下部に昇降手段(以下リフトという)を配して形成し、該可動フロアー降下時の上面に固形貨物積載可能に構成された請求項1及び3記載のトラック輸送の多目的積載方法。
【請求項5】
前記定置式液体輸送用伸縮コンテナーを、主に、短冊状の長手方向に形成して荷台上に複数基を並列搭載し、かつ、荷台両側部及び並列の間隙部に前記所定高の複数の架台を配し、かつ、積載用パネルを荷台車巾方向ほぼ中央部分割の上方開脚型に設けて該両外側部を回転可能に装着して分割積載パネル式伸縮コンテナー方式を形成して前記パネルを開脚して液体輸送を、かつ、パネル面状載置上面に固形貨物積載可能に構成された請求項1及び4記載のトラック輸送の多目的積載方法。
【請求項6】
前記液体用コンテナーのフレコン内部洗浄を不要とし、かつ、用途拡大を図るため、該容器上部に所定大の開閉蓋付き開口部を設けて接液用内袋(以下ライナーと言う)をフレコン内部装着脱容易に形成するものとし、該ライナーは所定径に射出及びインフレート成型されて所定の肉厚を有する可撓性、及び、耐蝕性シートからなるチューブ等を用いて該前後両端部を密封加工して前記容器容量大の横型円筒状に設けて液体入排出可能に形成し、かつ、該胴部膨張時の前記容器開口部フランジ位置の水平方向周状に断続的又は連続的に前記シート部分所定巾を摘まみ合せて熱溶着成型のフランジ付きライナー(以下摘まみフランジ式ライナーと言う)を形成して前記容器内部に装着脱可能に構成された請求項1及び2及び4及び5記載のトラック輸送の多目的積載方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【公開番号】特開2008−213821(P2008−213821A)
【公開日】平成20年9月18日(2008.9.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−303681(P2007−303681)
【出願日】平成19年10月29日(2007.10.29)
【出願人】(395019111)有限会社ライセン (10)
【Fターム(参考)】