説明

トレーラ及びトレーラ人力走行用支援装置

【課題】 、自動車等で円滑に牽引されて走行できるとともに、自動車等から切り離された場合に人力で容易かつ正確に操作できるトレーラ及びトレーラ人力走行用支援装置を提供すること。
【解決手段】 フレーム前部11Fに設けられた円筒状部材12と、当該部材12に前部用車輪付軸部材21を使用位置P1および待機位置P2とのいずれかに位置決め可能な位置決め部41と、当該軸部材21に連結されたハンドル部41とを備える。また、フレーム前部11Fに固定可能な保持部14と、当該保持部14に装着可能な前部用車輪付軸部材21と、当該軸部材21を使用位置P1および待機位置P2のいずれかに位置決め可能な位置決め部31と、当該軸部材21に連結されたなハンドル部41とからなるトレーラ人力走行用支援装置を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、荷物(水上オートバイやキャンピングハウス等)を自動車等で牽引して運搬するのに用いられるトレーラ及び当該トレーラに使用するのに好適なトレーラ人力走行用支援装置に関する。
【背景技術】
【0002】
一般に、自動車等(乗用車など)は、荷物を積載するスペースは広くないので、比較的大型の荷物(水上オートバイやキャンピングハウス等)を運搬する場合には、トレーラが使われることが多い。
【0003】
トレーラは、金属製のフレームを有し、当該フレームの前部には牽引用の被牽引部が設けられているとともに、当該フレームの後部には複数の車輪(例えば、左右両側のタイヤ)が回転自在に設けられている。そして、前記フレームに荷物(水上オートバイやキャンピングハウス等)を積み、被牽引部を乗用車に連結して、当該乗用車で引っ張るようにして運搬していた。
【特許文献1】特開2004−26016号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、従来のトレーラを使用した荷物運びには、次のような不都合が指摘されていた。
【0005】
(1).トレーラは、自動車等で牽引して前進させる場合には動く方向も予測しやすいが、自動車等をバックさせて後退させる場合には動く方向が予測しがたく、設定した地点に止めにくい。これを解消するために、トレーラを自動車等から切り離して人力でバックさせることが考えられるが(この場合には、当然トレーラの前部を人が支持しなくてはならないが)、トレーラには荷物を積んでいることもあって非常に重く動かしにくくて正確な地点に止めにくい。この際、トレーラに通常付いているジャッキを使用することも考えられるが、地面の状態が悪いと(例えば、ぬかるんでいると)ジャッキの舵取りができなくなり、設定した地点に止めにくいことには変わりがない。
【0006】
(2).駐車させたトレーラから荷物(水上オートバイやキャンピングハウス等)を降ろして、人力で運べる荷車(例えば、ランチャー)に積み替えて、さらに人が引っ張るなどして別の場所まで移動させることがある。例えば、海岸近くの駐車場でトレーラから水上オートバイを降ろして、ランチャーに積みなおし、当該ランチャーを人力で砂浜等を動かして着水場所まで移動させることがある。かかる荷物の積み替えは、当該荷物が重く嵩がはるほど重労働となる。また、荷車を現場で調達することは難しいので、荷車も荷物とともにトレーラに積んで運搬することになり、より大型のトレーラを使わざるを得なくなる。これにより、トレーラを牽引する乗用車の運転もしにくくなる。
【0007】
本発明の目的は、自動車等で円滑に牽引されて走行できるとともに、自動車等から切り離された場合に人力で容易かつ正確に操作できるトレーラを提供することにある。また、自動車等から切り離されたトレーラを人力で移動させる場合に役立つとともに、ひいてはトレーラの小型化にも寄与するトレーラ人力走行用支援装置を提供することも目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
請求項1の発明は、フレームの前部に被牽引部が設けられるとともに、当該フレームの後部に複数個の後部車輪が回転自在に設けられ、当該フレームに荷物を積んだ状態で前記被牽引部を介して自動車等に牽引されて走行可能、かつ、自動車等から切り離し可能なトレーラにおいて、前記フレームの前部に設けられた保持部と、当該保持部に前部用車輪を回転自在に装着した軸部材を当該前部用車輪を接地させて前記後部車輪と協働して前記フレームを支持して人力で走行可能な使用位置および当該前部用車輪が接地した位置から離れた待機位置とのいずれかに位置決め可能な位置決め部と、当該軸部材に連結されこの軸部材を人力で軸線と中心として回動操作可能かつ前記フレームを人力で走行可能なハンドル部とを備えたことを特徴とするものである。
【0009】
上記請求項1の発明の場合、例えば一般乗用車で牽引して運搬する場合には、位置決め部材を用いて軸部材を待機位置に位置決めしておく。これによって、前部用車輪に邪魔されることなくかつ改造車と見られることもなくトレーラを一般乗用車で公道を牽引して運搬することができる。ここで、後述する理由で、荷物を人力で運ぶための荷車(ランチャー等)をトレーラに積み込む必要もない。これにより、積載物の軽量化を図ることができ、より一層円滑に自動車等に牽引されて走行させることができる。
【0010】
また、本発明に係るトレーラを後退させて設定した地点に正確に止めようとする場合には、当該トレーラを自動車等から切り離し、位置決め部を用いて軸部材を使用位置に位置決めする。これにより、トレーラは、フレームに荷物を積んだ状態で前部用の車輪と後部車輪とで支持されることになり、その状態でハンドル部を操作することにより予定した走行方向に動かして当該トレーラを設定地点に止めることができる。この際、トレーラは、その前部および後部を車輪で支持されているので、軽い人力で動かしやすい。
【0011】
請求項2の発明は、フレームの前部に被牽引部が設けられるとともに、当該フレームの後部に複数個の後部車輪が回転自在に設けられ、当該フレームに荷物を積んだ状態で前記被牽引部を介して自動車等に牽引されて走行可能、かつ、自動車等から切り離し可能なトレーラに使用されるトレーラ人力走行用支援装置において、前記フレームの前部に固定可能な保持部と、当該保持部に前部用車輪を回転自在に装着した軸部材を当該前部用車輪を接地させて前記後部車輪と協働して前記フレームを支持して人力で走行可能な使用位置および当該前部用車輪が接地した位置から離れた待機位置とのいずれかに位置決め可能な位置決め部と、当該軸部材に連結されこの軸部材を人力で軸線と中心として回動操作可能かつ前記フレームを人力で走行可能なハンドル部とを備えたことを特徴とするものである。
【0012】
上記請求項1の発明の場合、例えば一般乗用車で牽引して運搬する場合には、位置決め部を用いて軸部材を待機位置に位置決めしておく。これによって、前部用車輪等に邪魔されることなくかつ改造車と見られることもなくトレーラを一般乗用車で公道を牽引して運搬することができる。ここで、後述する理由で、荷物を人力で運ぶための荷車(ランチャー等)をトレーラに積み込む必要もない。これにより、トレーラは、荷物を積めるだけのスペースがあれば十分であり、トレーラの小型化に寄与することになる。
【0013】
また、トレーラを後退させて設定した地点に正確に止めようとする場合には、当該トレーラを自動車等から切り離し、位置決め部材を用いて軸部材を使用位置に位置決めする。これにより、トレーラ(詳しくは、フレームに積んだ荷物を含む)は、前部用の車輪と後部車輪とで支持されることになり、ハンドル部を操作することにより予定した走行方向に動かして当該トレーラを設定地点に止めることができる。この際、トレーラは、その前部および後部を車輪で支持されているので、軽い人力で動かしやすくなる。
【発明の効果】
【0014】
請求項1の発明によれば、自動車等で牽引されている場合には軸部材を待機位置に位置決めして円滑に走行することができ、自動車等から切り離された場合には軸部材を使用位置に位置決めして前部用車輪と後部車輪とで荷物が積まれたフレームを支持することができるとともに、前部用車輪の走行の向きをハンドル部を使って自由に変えることができるので、人力で容易かつ正確に操作できる。また、本発明に係るトレーラを後退させて設定した地点に正確に止めようとする場合には、上記したように軸部材を使用位置に位置決めして、当該トレーラを前部用の車輪と後部車輪とで支持させ、その状態でハンドル部を操作することにより予定した走行方向に動かして当該トレーラを設定地点に止めることができる。
【0015】
請求項2の発明によれば、荷物を積んでいるトレーラに、必要な場合に前輪を簡単に付加可能な構成としたので、請求項1の発明と同様な効果を奏するともに、既存のトレーラにも簡単に適用できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。
【0017】
(第1の実施形態)
【0018】
本発明に係るトレーラ1は、図1に示すように、フレーム11を有している。このフレーム11の前部11Fには被牽引部2が設けられており、当該フレーム11の後部11Rには複数個(ここでは2個)の後部車輪(26,26)が回転自在に設けられている。そして、本トレーラ1は、フレーム11に荷物(この実施形態では小型舟艇S)を積んだ状態で上記被牽引部2を介して自動車等(C)に牽引されて走行可能、かつ、自動車等(C)から切り離し可能に構成されている。
【0019】
本トレーラ1には、上記フレーム11の前部11Fに設けられた保持部(12)と、当該保持部(12)に前部用車輪(25,25)を回転自在に装着した軸部材(前部用車輪付軸部材)21を当該前部用車輪(25,25)を接地させて前記後部車輪(26,26)と協働して前記フレーム11を支持して人力で走行可能な使用位置および当該前部用車輪(25,25)が接地した位置から離れた待機位置とのいずれかに位置決め可能な位置決め部31と、当該軸部材21に連結されこの軸部材21を人力で軸線と中心として回動操作可能かつ上記フレーム11を走行可能なハンドル部41とが設けられている。
【0020】
より具体的には、保持部は、図3に示すように、金属製の円筒状の部材(以下、円筒状部材12)より形成されている。円筒状部材12は、本トレーラ1のフレーム11の前部11Fに鉛直方向に開けられた穴部に被嵌されており、溶接されて固定されている。したがって、円筒状部材12の縦軸線は鉛直方向となっている。
【0021】
前部用車輪付軸部材21は、図4に示すように、横軸22と当該横軸22の中央に接合され鉛直方向に伸延する縦軸23とからなり、当該横軸22の両端部には前部用車輪(25,25)が回転自在に装着されている。この前部用車輪付軸部材21の縦軸23は、上記円筒状部材12に挿入して縦軸線方向に移動自在かつ縦軸線を中心として回転自在になるように形成されている。
【0022】
位置決め部31は、一対の係止用リング32と、当該係止用リング32を固定するためのピン部材(この実施形態ではボルト39B)と、当該ピン部材(39B)を被嵌可能に前部用車輪付軸部材21の縦軸23に形成された所定個数の横貫通穴34とから構成されている。なお、ボルト39にはナット39Nが螺合される。
【0023】
例えば、図4において、前部用車輪付軸部材21の縦軸23の所定個数の横貫通穴34のうちの最下方の横貫通穴34にピン部材(ボルト39B)を差し込んで1つの係止用リング32を固定し、その状態で当該軸部材21の縦軸23を上記円筒状部材12に下方から差し込み、その後に前記横貫通穴34と対となる横貫通穴34にピン部材(39B)を差し込んでもう1つの係止用リング32を固定すると、図6に示すように、当該軸部材21は前部用車輪25が地面Eと接触しない位置(すなわち、待機位置P2)に位置決め固定される。
【0024】
また、図4に示す軸部材21の縦軸23の所定個数の横貫通穴34のうちの下から2番目の横貫通穴34にピン部材(39B)を差し込んで1つの係止用リング32を固定し、その状態で当該軸部材21の縦軸23を上記円筒状部材12に下方から差し込み、その後に前記横貫通穴34と対となる横貫通穴34にピン部材(39B)を差し込んでもう1つの係止用リング32を固定すると、図7に示すように、当該軸部材21は前部用車輪25が地面Eと接触する位置(すなわち、使用位置P1)に位置決め固定される。ここで、軸部材21を使用位置P1に位置決め固定すれば上記後部車輪(26,26)と協働して上記フレーム11を支持して人力で走行可能となる。また、軸部材21を待機位置P2に位置決め固定すれば、上記後部車輪(26,26)だけの車輪走行の邪魔にはならない。
【0025】
なお、図8に示すように、軸部材21を前部用車輪(25,25)がフレーム11の上方にくるように固定することにより待機位置P2に固定してもよい。上記2つの待機位置P2への位置固定方法を述べたが、前部用車輪(25,25)が地面Eと接触しない位置に位置決め固定するのであれば、これらに限定されず、その固定態様は任意である。
【0026】
ハンドル部41は、図3および図5に示すように、柄42と、当該柄42の一端部に設けられたジョイント部51と、当該柄42の他端部に設けられた把持部61とからなり、ジョイント部51を介して上記軸部材21の縦軸23の上端部に連結されている。詳しくは、ハンドル部41のジョイント部51は、図4に示すように、所定間隔をあけて対向した軸受け部(52,53)を有する本体54と、軸部材21の縦軸23の貫通穴24に被嵌されるとともにその両端部が上記軸受け部(52,53)に保持されたボルト55と、このボルト55と螺合して外れ止めの役目を果たすナット56とからなり、ボルト55の軸線を中心として回動可能に軸部材21の縦軸23の上端部に連結されている。なお、ハンドル部41の柄42および把持部61は、図5に示すように、ともに鉄鋼製のパイプを利用して形成されている。把持部61は、フレーム11を人力で移動させる人の手に持ちやすいような形態とされている。かかるハンドル部41を操作すれば、上記軸部材21の縦軸23を縦軸線を中心として回動させて前部用車輪(25,25)の走行する向きを任意に変えることができる。
【0027】
而して、前部用車輪(25,25)付軸部材21を使用位置P1に位置決め固定すれば、当該軸部材21によってフレーム11の前部11Fは支持されることになる。なお、フレーム11の後部11Rは、後部車輪26によって支持される。すなわち、フレーム11(したがってトレーラ1)は小型舟艇Sを積載した状態で前部用車輪(25,25)と後部車輪26によって支持される。そして、ハンドル部31の把持部34を手でもってトレーラ1を引いたり押したりして移動させることができる。なお、この際、ハンドル部31を操作すれば、上記軸部材21の縦支軸27を縦軸線を中心として回動させて前部用車輪(25,25)の走行する向きを任意に変えることができる。なお、図2で、71はジャッキである。
【0028】
上記構成の本トレーラ1の場合、図1に示すように、一般乗用車Cで牽引して運搬する場合には、前部用車輪付軸部材21を待機位置P2に位置決め固定しておく。これによって、前部用車輪21等に邪魔されることなくかつ違法な改造車と見られることもなくトレーラ1を一般乗用車Cで公道を牽引して運搬することができる。ここで、後述する理由で、荷物(S)を人力で運ぶための荷車(ランチャー等)をトレーラに積み込む必要もない。これにより、トレーラ1は、荷物を積めるだけのスペースがあれば十分であり、トレーラの小型化に寄与することになる。
【0029】
また、トレーラ1を後退させて設定した地点に正確に止めようとする場合には、当該トレーラ1を一般乗用車Cから切り離し、位置決め部31を用いて軸部材21を使用位置P1に位置決めする。これにより、トレーラ1(詳しくは、フレーム11に積んだ荷物を含む)は、前部用車輪(25,25)と後部車輪(26,26)とで支持されることになり、ハンドル部41を操作することにより予定した走行方向に動かして当該トレーラ1を設定地点に簡単かつ正確に止めることができる。この際、トレーラ1は、その前部11Fおよび後部11Rを車輪(25,26)で支持されているので、軽い人力で動かしやすくなる。
【0030】
(第2の実施形態)
【0031】
第2の実施形態は、トレーラ人力走行用支援装置5であって、保持部14と、前部用車輪付軸部材21と、位置決め部31と、ハンドル部41とを1セットにした装置である。既存のトレーラに簡単に装着して、第1の実施形態の場合と同様な効果を奏することができる。
【0032】
ここで、保持部14の構成が第1の実施形態の場合の保持部(12)と多少相違するだけで、後の部品は第1の実施形態の場合と同一であるので同一の符号を付し、その説明を簡略もしくは省略する。
【0033】
保持部14は、円筒状部材12と、この円筒状部材12をフレーム11の前部11Fに固定するための万力部15とから構成されている。
【0034】
万力部15は、図10に示すように、固定部材18を介して円筒状部材12が固定されかつフレーム前部11Fの側面(同図中右の側面)と当接する第1の当接板16と、当該フレーム前部11Fの反対側の側面(同図中左の側面)と当接する第2の当接板17と、両当接板(16,17)を対応するフレーム11の側面に押圧させるための4本のボルト19B・ナット19Nとから構成されている。したがって、既存のトレーラ(1)のフレーム(11)の前部(11F)に万力部15を用いて円筒状部材12を簡単に固定することができる。
【0035】
したがって、第2の実施形態の発明によれば、請求項1の発明の場合と同様に、一般乗用車Cで牽引されている場合には前部用前輪(25,25)を待機位置P2に位置決めすれば円滑に走行することができ、自動車等Cから切り離された場合には前部用前輪付軸部材21を使用位置P1に位置決めして当該前部用前輪(25,25)と後部車輪(26,26)とで荷物(S)が積まれたフレーム11を支持することができるとともに、当該前部用前輪(25,25)の走行の向きをハンドル部41を使って自由に変えることができるので、人力で容易かつ正確に操作できる。また、トレーラ1を後退させて設定した地点に正確に止めようとする場合には、上記したように軸部材21を使用位置p1に位置決めして、当該トレーラ1を前部用車輪(25,25)と後部車輪(26,26)とで支持させ、その状態でハンドル部41を操作することにより予定した走行方向に動かして当該トレーラ1を設定地点に簡単かつ正確に止めることができる。
【図面の簡単な説明】
【0036】
【図1】本発明に係るトレーラを説明するための図である。
【図2】トレーラのフレームに前部用車輪付軸部材およびハンドル部を装着した状態を示す図である。
【図3】前部用車輪付軸部材と円筒状部材とハンドル部との位置関係を説明するための図である。
【図4】前部用車輪付軸部材のフレーム前部の円筒状部材への取り付け方法と、当該軸部材へのハンドル部の取り付けを説明するための図である。
【図5】ハンドル部の柄と把持部とを説明するための図である。
【図6】前部用車輪付軸部材を待機位置に位置決め固定した図である。
【図7】前部用車輪付軸部材を使用位置に位置決め固定した図である。
【図8】前部用車輪付軸部材を待機位置に位置決めする別の方法を説明するための図である。
【図9】第2の実施形態の構成を説明するための図である。
【図10】第2の実施形態において、前部用車輪付軸部材を待機位置に位置決めした図である。
【図11】第2の実施形態において、前部用車輪付軸部材を使用位置に位置決めした図である。
【図12】第2の実施形態において、前部用車輪付軸部材を待機位置に位置決めする別の方法を説明するための図である。
【符号の説明】
【0037】
1 トレーラ
5 トレーラ人力走行用支援装置
11 フレーム
12 円筒状部材
14 保持部
15 万力部
21 前部用車輪付軸部材
22 横軸
23 縦軸
25 前部用車輪
26 後部車輪
31 位置決め部
32 係止用リング
35 横貫通穴
39B ボルト(ピン部材)
39N ナット
41 ハンドル部
42 柄
51 ジョイント部
61 把持部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
フレームの前部に被牽引部が設けられるとともに、当該フレームの後部に複数個の後部車輪が回転自在に設けられ、当該フレームに荷物を積んだ状態で前記被牽引部を介して自動車等に牽引されて走行可能、かつ、自動車等から切り離し可能なトレーラにおいて、
前記フレームの前部に設けられた保持部と、当該保持部に前部用車輪を回転自在に装着した軸部材を当該前部用車輪を接地させて前記後部車輪と協働して前記フレームを支持して人力で走行可能な使用位置および当該前部用車輪が接地した位置から離れた待機位置とのいずれかに位置決め可能な位置決め部と、当該軸部材に連結されこの軸部材を人力で軸線と中心として回動操作可能かつ前記フレームを人力で走行可能なハンドル部とを備えたことを特徴とするトレーラ。
【請求項2】
フレームの前部に被牽引部が設けられるとともに、当該フレームの後部に複数個の後部車輪が回転自在に設けられ、当該フレームに荷物を積んだ状態で前記被牽引部を介して自動車等に牽引されて走行可能、かつ、自動車等から切り離し可能なトレーラに使用されるトレーラ人力走行用支援装置において、
前記フレームの前部に固定可能な保持部と、当該保持部に前部用車輪を回転自在に装着した軸部材を当該前部用車輪を接地させて前記後部車輪と協働して前記フレームを支持して人力で走行可能な使用位置および当該前部用車輪が接地した位置から離れた待機位置とのいずれかに位置決め可能な位置決め部と、当該軸部材に連結されこの軸部材を人力で軸線と中心として回動操作可能かつ前記フレームを人力で走行可能なハンドル部とを備えたことを特徴とするトレーラ人力走行用支援装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2008−222036(P2008−222036A)
【公開日】平成20年9月25日(2008.9.25)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−63395(P2007−63395)
【出願日】平成19年3月13日(2007.3.13)
【出願人】(507082013)
【Fターム(参考)】