説明

ドキュメント処理装置をカスタム化するシステムおよび方法

【課題】ドキュメント処理装置のカスタム化を可能とするシステムおよび方法を提供する。
【解決手段】先ず、携帯形記憶装置が受け入れられ、携帯形記憶装置との双方向データ通信リンクが確立される。次に、ドキュメント処理装置の動作に関連する操作データが、携帯形記憶装置から転送される。次に、携帯形記憶装置から転送された操作データにしたがって、ドキュメント処理装置の動作が開始される。携帯形記憶装置が取り外されると、ドキュメント処理装置の動作は終了させられる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ドキュメント処理装置をカスタム化するシステムおよび方法に関し、特に、携帯形記憶装置を用いてドキュメント処理装置を一時的にカスタム化するシステムおよび方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ドキュメント処理装置には、コピー機、プリンタ、ファクシミリ装置、電子メール装置、記憶装置等がある。これらの機能の複数を実行する装置は、多機能周辺装置またはMFP(Multi-Function Peripheral)と呼ばれることが多い。
【0003】
ドキュメント処理装置は、通常、コントローラを備えている。このようなコントローラは、1つまたは複数の装置操作の制御と動作を実行するインテリジェントなコンピュータ・システムである。コントローラを使用する利点は、ドキュメント処理装置の動作に融通性と適応性を提供することである。コントローラは、装置の用途に関連したユーザ・インターフェイスを生成するためにも有効に使用される。ユーザ・インターフェイスは、MFPに備えられたLCD等の装置と関連付けられることもあり、リモート・コンピュータを介した携帯であることもある。リモート・コンピュータとのインターフェイスは、直接的な接続やネットワーク経由等の、有線接続または無線接続を介して利用可能である。リモート・システムとの接続は、通常、ウェブ・インターフェイス等のシン・クライアント(thin client)あるいはリモート・システム上にある印刷ドライバ等のシック・クライアント(thick client)を介したコントローラの対話によって達成される。
【0004】
コントローラ、すなわちドキュメント処理装置の動作には、適切な実行可能コードおよび適切な非実行可能データが必要であり、その動作によって状態情報が生成される。ドキュメント処理装置を共用する環境では、特定の操作は特定のユーザに制限され、また特定のデータは機密の場合があり、表示や読み出しを制限しなければならない。さらに、ユーザは、通常、特にMFPのタッチ・スクリーン等の装置に組み込まれたディスプレイに関連して、画一的なユーザ・インターフェイスを使わざるを得ない状況にある。
【0005】
したがってドキュメント処理装置のカスタム化を可能とするシステムおよび方法が望まれている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、上記の従来の問題点に鑑みてなされたもので、ドキュメント処理装置のカスタム化を可能とするシステムおよび方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明によるドキュメント処理装置をカスタム化するシステムは、携帯形記憶手段を受け入れるインターフェイス手段と、受け入れられた携帯形記憶手段との双方向データ通信リンクを確立する手段とを有する。また、本システムは、双方向データ通信リンクを介して、ドキュメント処理装置の操作と関連する操作データを携帯形記憶手段との間で転送する手段と、転送された操作データに合わせてドキュメント処理装置の動作を実行する手段とを有する。さらに、本システムは、受け入れられた携帯形記憶手段がインターフェイス手段から取り外されると、転送された操作データによるドキュメント処理装置の動作を終了させる手段を有する。
【0008】
本発明の一実施形態では、操作データは、ドキュメント処理装置に関連付けられたコントローラ上で動作するソフトウェア・アプリケーション・データを含む。本発明の別の実施形態では、操作データは、ドキュメント処理装置に関連付けられたディスプレイ手段にカスタム化されたユーザ・インターフェイスを表示するコード・データを含む。
【0009】
本発明のさらに別の実施形態では、操作データは、ドキュメント処理装置の動作状態の状態データを収集するソフトウェア・アプリケーション・データを含む。
【0010】
本発明のさらに他の実施形態では、システムは、受け入れた携帯形記憶手段から双方向データ通信リンクを介して電子ドキュメント・データを転送する手段を、さらに、有する。このような実施形態では、ドキュメント処理装置は、転送された電子ドキュメント・データに対して、転送された操作データに対応する処理を実行する。
【0011】
本発明のさらに別の実施形態では、携帯形記憶手段は、フラッシュ・メモリが組み込まれた記憶手段、またはCD、またはDVD、または携帯形ハードディスク・ドライブである。
【0012】
本発明の一実施形態によれば、双方向データ通信リンクは無線通信リンクである。
【0013】
また、本発明によるドキュメント処理装置をカスタム化する方法は、携帯形記憶装置を受け入れるステップと、受け入れられた携帯形記憶装置との双方向データ通信リンクを確立するステップと、確立された双方向データ通信リンクを介してドキュメント処理装置の操作と関連する操作データを携帯形記憶装置との間で転送するステップと、転送された前記操作データに合わせてドキュメント処理装置の動作を実行するステップと、受け入れられた携帯形記憶装置が取り外されると転送された操作データによるドキュメント処理装置の動作を終了させるステップとを含む。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、ドキュメント処理装置をカスタム化するシステムおよび方法が提供される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、適宜、図面を参照しながら本発明による実施形態の説明を行う。図1は本発明による実施形態にしたがったドキュメント処理装置をカスタム化するシステム全体の構成例を示す。図に示したシステム100は、コンピュータ・ネットワーク102として表されている分散コンピューティング環境を利用している。コンピュータ・ネットワーク102は、複数の電子装置間におけるデータの交換を可能とする本技術分野で知られている任意の分散通信システムである。コンピュータ・ネットワーク102は、例えば、仮想ローカル・エリア・ネットワーク、ワイド・エリア・ネットワーク、パーソナル・エリア・ネットワーク、ローカル・エリア・ネットワーク、インターネット、イントラネット、またはそれらの任意の組み合わせを含む本技術分野で知られている任意のコンピュータ・ネットワークである。本発明による一実施形態において、コンピュータ・ネットワーク102は、例えば、トークン・リング、IEEE802.11(x)、Ethernet(登録商標)またはその他の無線ベースまたは有線ベースのデータ通信メカニズム等の既存の多数のデータ転送メカニズムによって例示されるような物理レイヤおよびトランスポート・レイヤから構成される。図1にはコンピュータ・ネットワーク102を示したが、本発明は、本技術分野において知られているスタンドアローンのシステムにおいても同様に実施できる。
【0016】
システム100は、さらに、様々なドキュメント処理を実行するために適切な多機能周辺装置(Multi-Function Peripheral;以下、MFPということがある。)として図に表されている、第1のドキュメント処理装置104および第2のドキュメント処理装置114を含む。しかし、MFPはドキュメント処理装置の一形態であって、本発明におけるドキュメント処理装置がMFPに限定されるものではない。ドキュメント処理装置における処理動作には、例えば、ファクシミリ通信、画像走査、コピー、印刷、電子メール、ドキュメント管理またはドキュメント保存等が含まれる。本発明による一形態においては、ドキュメント処理装置104およびドキュメント処理装置114は、リモート・ドキュメント処理サービスを外部装置あるいはネットワーク装置に対して提供する。ドキュメント処理装置104および114は、ユーザあるいはネットワークに接続された装置等とやり取りするように構成された、ハードウェア、ソフトウェアおよびこれらの任意の適切な組み合わせを含んでいる。ドキュメント処理装置104および114の機能等については、後ほど図2と図3を参照しながら説明を行う。
【0017】
また、本発明による一実施形態において、ドキュメント処理装置104および114は、例えば、IEEE 1394あるいはUSBインターフェイスを有する各種ドライブ、多様なICメモリ・カード、CD、DVD、携帯形ハードディスク・ドライブ等の、複数の携帯形記憶媒体あるいは携帯形記憶装置128を受け入れるためのインターフェイスを備える。本発明によるさらに他の実施形態においては、携帯形記憶装置128を、例えば、USB、IEEE1394、SATA、シリアル、パラレルまたはカード・リーダ等の有線接続、あるいはBLUETOOTH(登録商標)、赤外線または無線周波数等の無線接続を介して、ドキュメント処理装置104に接続することができる。携帯形記憶媒体あるいは携帯形記憶装置128は、例えば、ソフトウェア・アップグレード、実行可能ファイル、拡張ワークフロー機能、診断キャプチャ機能、ポータブル個人GUI環境、テンプレート、基本設定、画像走査データ、保存ドキュメント・データまたは構成データ等を保存することができる。
【0018】
本発明の一実施形態によれば、携帯形記憶装置は、例えば、プラグ・アンド・プレイ機能を備えた装置のような、ドキュメント処理装置104または114によって、容易に検出可能である。
【0019】
本発明の実施形態においては、ドキュメント処理装置104および114のそれぞれは、さらに、タッチ・スクリーン、LCD、タッチ・パネルまたは英数字キーパッド等のユーザ・インターフェイス106および116を備え、ユーザは、このようなユーザ・インターフェイスを介して対応するドキュメント処理装置104または114と直接やり取りすることができる。本発明による一実施形態においては、ユーザ・インターフェイス106および116は、ユーザに対して情報を伝達するとともに、ユーザから選択内容を受け取るために用いられる。ユーザ・インターフェイス106および116は、本技術分野において知られているように、ユーザにデータを提示するために適切な多様なコンポーネントを含む。本発明の一実施形態によれば、ユーザ・インターフェイス106および116は、より詳細な説明を後述するとおり、それぞれ1つまたは複数のグラフィック要素、テキスト・データまたは画像等をユーザに表示し、ユーザから入力を受け取り、受け取ったユーザ入力をコントローラ108または118等のバックエンド・コンポーネントに伝達するために適切に適合されたディスプレイ装置を含む。第1のドキュメント処理装置104および第2のドキュメント処理装置114は、それぞれ適切な通信リンク112および122を介して、コンピュータ・ネットワーク102に通信可能に接続されている。適切な通信リンクには、例えば、WiMax(Worldwide Interoperability for Microwave Access)、IEEE802.11a、IEEE802.11b、IEEE802.11g、IEEE802.11(x)、Bluetooth(登録商標)、公衆交換電話網、専用通信ネットワーク、赤外線接続、光接続、または本技術分野において知られている他の適切な有線または無線のデータ通信チャネルがある。
【0020】
本発明による実施形態において、第1のドキュメント処理装置104および第2のドキュメント処理装置114は、さらに、対応するドキュメント処理装置104および114による処理動作をそれぞれ容易にする適切なコントローラ108および118として示したバックエンド・コンポーネントを、それぞれ内蔵している。コントローラ108および118は、対応するドキュメント処理装置104および114の動作を制御し、あるいはユーザ・インターフェイス106および116による画像の表示を容易にし、または電子画像データの操作を指示するように構成されたハードウェア、ソフトウェアあるいはこれらの適切な組み合わせによって実装される。以下の説明においては、コントローラ108および118という用語は、後述する動作を実行し、もしくは実行させ、もしくは制御し、またはその他の指示を行うように機能するハードウェア、ソフトウェア、またはこれらの組み合わせを含む、対応するドキュメント処理装置104および114に関連する任意の多数のコンポーネントの意味で、使用する。なお、図および上記の説明において、コントローラ108および118を対応するドキュメント処理装置104および114に内蔵された形態としたが、コントローラ108および118は、それぞれ対応するドキュメント処理装置104および114に通信可能に接続された外部装置の形態であってもよい。コントローラ108および118との関連において説明を行う動作は、本技術分野において知られている任意の汎用コンピューティング・システムによって実行可能である。したがって、コントローラ108および118は、このような汎用的なコンピューティング装置を表しており、以下の説明において使用する際にも、そのように意図されている。さらに、以下の説明においてはコントローラ108および118を使用しているが、これは実施形態の例にすぎず、その他の実施形態においても、本発明によるドキュメント処理装置をカスタム化するシステムおよび方法を利用することができる。コントローラ108および118の構成等については、後ほど図4と図5を参照しながら説明を行う。
【0021】
また、ドキュメント処理装置104および114には、それぞれデータ記憶装置110および120が通信可能に接続されている。データ記憶装置110および120は、例えば、ハードディスク・ドライブ、その他の磁気記憶装置、光学式記憶装置、フラッシュ・メモリまたはそれらの任意の組み合わせを含む本技術分野で知られている大容量記憶装置である。一実施形態において、データ記憶装置110および120は、ドキュメント・データ、画像データまたは電子データベースのデータ等を保存するように適切に適合されている。データ記憶装置110および120は、図においてはシステム100の独立したコンポーネントとして例示されているが、例えば、内蔵ハードディスク・ドライブ等のような、対応するドキュメント処理装置104および114の内部記憶装置、あるいは対応するコントローラ108および118のコンポーネント等として実装することができる。
【0022】
システム100は、通信リンク126を介してコンピュータ・ネットワーク102とデータ通信を行うユーザ装置124も含む。図においてはユーザ装置124をノート形パーソナル・コンピュータとして示しているが、これは例示にすぎない。ユーザ装置124は、例えば、コンピュータ・ワークステーション、デスクトップ形パーソナル・コンピュータ、携帯情報端末(Personal Digital Assistant;PDA)、ウェブ適合(web-enabled)携帯電話、スマートフォン、専用通信ネットワーク用の装置、またはその他のウェブ適合電子装置を含む、本技術分野において知られている任意のパーソナル・コンピューティング装置を表している。通信リンク126は、例えば、Bluetooth(登録商標)、WiMax、IEEE802.11a、IEEE802.11b、IEEE802.11g、IEEE802.11(x)、専用通信ネットワーク、赤外線接続、光接続、公衆交換電話網、または本技術分野において知られている他の適切な有線または無線のデータ通信チャネルである。ユーザ装置124は、例えば、電子ドキュメント、ドキュメント処理インストラクション、ユーザ・インターフェイスの修正、アップグレード、更新またはパーソナル化データ等を生成し、生成したデータを、ドキュメント処理装置104、ドキュメント処理装置114、サーバまたはコンピュータ・ネットワーク102に接続されているその他の任意の類似装置に送信する。
【0023】
次に、図2および図3を参照しながら、本発明による実施形態におけるシステムの動作が実行されるドキュメント処理装置のハードウェアおよび機能構成等を説明する。図2に本発明による実施形態においてシステム100の動作が実行される、図1においては第1のドキュメント処理装置104および第2のドキュメント処理装置114として表した、ドキュメント処理装置200のハードウェア・アーキテクチャの構成例を示す。ドキュメント処理装置200には、少なくとも一つのCPUから構成されるプロセッサ202が含まれている。プロセッサ202は、互いに協調して動作する複数のCPUから構成されることもある。また、ドキュメント処理装置200には、BIOS機能、システム機能、システム構成データおよびドキュメント処理装置200の動作に使用するその他のルーチンもしくはデータ等の静的または固定的なデータ、あるいはインストラクションのために有効に使用される、不揮発性または読出し専用メモリ(ROM)204が含まれている。
【0024】
また、ドキュメント処理装置200には、ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ、スタティック・ランダム・アクセス・メモリ、または他の任意の適切なアドレス指定可能かつ書込み可能なメモリ・システムから構成されるRAM206が含まれている。RAM206は、プロセッサ202によって処理されるアプリケーションおよびデータ処理に関係するデータ・インストラクションのための記憶領域を提供する。
【0025】
ストレージ・インターフェイス208は、ドキュメント処理装置200に関連するデータの不揮発性保存、大容量保存または長期的な保存ためのメカニズムを提供する。ストレージ・インターフェイス208は、引用符号216で示したディスク・ドライブ、あるいは光学式ドライブ、テープ・ドライブ等の適切な任意のアドレス指定可能、またはシリアル記憶装置等の大容量記憶装置の他、当業者に知られている適切な任意の記憶媒体を使用する。
【0026】
ネットワーク・インターフェイス・サブシステム210は、ネットワークとの間の入出力を適切にルーティングすることによって、ドキュメント処理装置200が他の装置と通信することを可能にする。ネットワーク・インターフェイス・サブシステム210は、ドキュメント処理装置200の外部装置との一つまたは複数のコネクションを確立する。図においては、一例として、Ethernet(登録商標)およびトークン・リング等といった固定または有線ネットワークとのデータ通信のための少なくとも一つのネットワーク・インターフェイス・カード214、およびWiFi(Wireless Fidelity)、WiMax、無線モデム、セルラ・ネットワークまたは適切な任意の無線通信システム等の手段を介した無線通信のために適切な無線インターフェイス218を示している。ネットワーク・インターフェイス・サブシステム210は、任意の物理的データ転送レイヤあるいは物理的データ転送レイヤではないデータ転送レイヤまたはプロトコル・レイヤを適切に利用する。図においては、ネットワーク・インターフェイス・カード214は、例えば、ローカル・エリア・ネットワーク、ワイド・エリア・ネットワークまたはそれらの組合せから適切に構成される物理的ネットワーク220を介したデータ交換を行うために、相互接続されている。
【0027】
プロセッサ202、読出し専用メモリ(ROM)204、RAM206、ストレージ・インターフェイス208およびネットワーク・インターフェイス・サブシステム210の間のデータ通信は、バス212によって例示したバス・データ転送メカニズムを介して行われる。
【0028】
ドキュメント処理装置200における実行可能なインストラクションは、ワークステーション、他のドキュメント処理装置またはサーバ等の複数の外部装置との通信を円滑に実行する。動作の際、代表的な装置は自立的に動作するが、しばしば、ローカル・ユーザによる直接的な制御が望ましい場合もある。ローカル・ユーザによる直接的な制御は、ユーザ入出力(I/O)パネル224へのオプションの入出力(I/O)インターフェイス222を介して実行することができる。
【0029】
また、1つまたは複数のドキュメント処理エンジンへのインターフェイスも、バス212を介してデータ通信を行う。図に示した実施形態においては、印刷インターフェイス226、コピー・インターフェイス228、画像走査インターフェイス230およびファクシミリ・インターフェイス232は、それぞれ、印刷エンジン234、コピー・エンジン236、画像走査エンジン(スキャナ)238、およびファクシミリ・エンジン240との通信を容易にする。ドキュメント処理装置200は、1つまたは複数のドキュメント処理機能を適切に実行する。複数のドキュメント処理動作を実行するシステムは、前述したように一般に、多機能周辺装置(MFP)または多機能装置と呼ばれる。
【0030】
次に図3を参照しながらシステムの動作が実行される、図1においては第1のドキュメント処理装置104と第2のドキュメント処理装置114として示した、ドキュメント処理装置の機能ブロックを説明する。図3に、本発明による実施形態のシステム100の動作が実行されるドキュメント処理装置300の機能ブロックの構成例を示す。図3は、ソフトウェアおよびオペレーティング・システム機能と関連して、図2に示したハードウェアの機能性を例示している。
【0031】
ドキュメント処理装置300は、1つまたは複数のドキュメント処理動作を円滑に実行するドキュメント処理エンジン302を含んでいる。ドキュメント処理エンジン302は、印刷エンジン304、ファクシミリ・エンジン306、画像走査エンジン(スキャナ)308およびコンソール・パネル310を含む。印刷エンジン304は、ドキュメント処理装置300に伝達された電子ドキュメントを、物理的なドキュメント、すなわちハードコピーの出力を可能とする。ファクシミリ・エンジン306は、ファクシミリ・モデム等の装置を介して、外部のファクシミリ装置との間で相互にファクシミリ通信を行う。
【0032】
画像走査エンジン(スキャナ)308は、ハードコピー・ドキュメントを受け取り、このハードコピー・ドキュメントに対応する画像データに変換するように機能する。コンソール・パネル310等のユーザ・インターフェイスは、ユーザからのインストラクションの入力と、ユーザへの情報の表示を可能にする。画像走査エンジン308は、目に見える有形のドキュメントの入力を、ビットマップ・フォーマット、ベクター・フォーマットまたはページ記述言語(PDL)フォーマットの電子的な形態へ変換し、さらに、光学文字認識のためにも構成されている。また、実際の目に見える有形のドキュメントの画像走査は、ファクシミリ動作においても有効に機能する。
【0033】
図に示したドキュメント処理エンジン302は、ドライバ326を介したネットワークとのインターフェイス316も備え、例えばネットワーク・インターフェイス・カードから構成されている。ネットワークは、有線、無線あるいは光によるデータ通信のような任意の適切な物理的レイヤおよび物理的でないレイヤによって、十分なやり取りを実現している。
【0034】
ドキュメント処理エンジン302は、1つまたは複数のデバイス・ドライバ314と適切な通信を行う。デバイス・ドライバ314は、実際のドキュメント処理動作を実行するために、ドキュメント処理エンジン302と、1つまたは複数の物理的装置との間のデータ交換を可能とする。このようなドキュメント処理動作には、ドライバ318による印刷、ドライバ320によるファクシミリ通信、ドライバ322による画像走査、およびドライバ324によるユーザ・インターフェイス機能の中の1つまたは複数のものがある。これらの多様な装置は、ドキュメント処理エンジン302と関連する1つまたは複数の対応したエンジンと結合されている。本発明においては、ドキュメント処理動作の任意のセットまたはサブセットが想定されている。複数の利用可能なドキュメント処理オプションを含むドキュメント処理装置はMFPと呼ばれている。
【0035】
次に、図4および図5を参照しながら、本発明による実施形態におけるシステムの動作が実行されるコントローラのハードウェアおよび機能構成等を説明する。図4に本発明による実施形態においてシステム100の動作が実行されるバックエンド・コンポーネント、すなわち、図1においてはコントローラ108および118として示した、コントローラ400のハードウェア・アーキテクチャの構成例を説明するための図を示す。尚、図4においては、コントローラの構成要素の意義をより明確にするため、参照符号432で表した、コントローラ以外のドキュメント処理装置の構成要素の一部を併せて示している。コントローラ400は、本明細書に記載する動作を円滑に実行する能力を有する、本技術分野において知られている任意の汎用的なコンピューティング装置を表している。コントローラ400には、少なくとも一つのCPUを含むプロセッサ402が含まれている。プロセッサ402は、互いに協調して動作する複数のCPUから構成されることもある。また、コントローラ400には、BIOS機能、システム機能、システム構成データおよびコントローラ400の動作に使用されるその他のルーチンもしくはデータ等の静的または固定的なデータ、あるいはインストラクションのために有効に使用される、不揮発性または読出し専用メモリ(ROM)404が含まれている。
【0036】
また、コントローラ400には、ダイナミック・ランダム・アクセス・メモリ、スタティック・ランダム・アクセス・メモリ、または他の任意の適切なアドレス指定可能かつ書込み可能なメモリ・システムから構成されるRAM406が含まれている。RAM406は、プロセッサ402によって処理されるアプリケーションおよびデータ処理に関係するデータ・インストラクションのための記憶領域を提供する。
【0037】
ストレージ・インターフェイス408は、コントローラ400に関連するデータの不揮発性保存、大容量保存または長期的な保存ためのメカニズムを提供する。ストレージ・インターフェイス408は、引用符号416で示したディスク・ドライブ、あるいは光学式ドライブ、テープ・ドライブ等の適切な任意のアドレス指定可能、またはシリアル記憶装置等の大量記憶装置の他、当業者に知られている適切な任意の記憶媒体を使用する。
【0038】
ネットワーク・インターフェイス・サブシステム410は、ネットワークとの間の入出力を適切にルーティングすることによって、コントローラ400が他の装置と通信することを可能にする。ネットワーク・インターフェイス・サブシステム410は、コントローラ400に対する外部装置との一つまたは複数のコネクションのインターフェイスを適切にとる。図においては、例えば、Ethernet(登録商標)およびトークン・リング等といった固定または有線ネットワークとのデータ通信のための少なくとも一つのネットワーク・インターフェイス・カード414と、WiFi、WiMax、無線モデム、セルラ・ネットワークまたは適切な任意の無線通信システム等の手段を介した無線通信のために適切な無線インターフェイス418とを示している。ネットワーク・インターフェイス・サブシステム410は、任意の物理的データ転送レイヤあるいは物理的データ転送レイヤではないデータ転送レイヤまたはプロトコル・レイヤを適切に利用する。図においては、ネットワーク・インターフェイス・カード414は、例えば、ローカル・エリア・ネットワーク、ワイド・エリア・ネットワークまたはそれらの組合せから適切に構成される物理的ネットワーク420を介したデータ交換を行うために、相互接続されている。
【0039】
プロセッサ402、読出し専用メモリ(ROM)404、RAM406、ストレージ・インターフェイス408およびネットワーク・インターフェイス・サブシステム410の間のデータ通信は、バス412によって例示したバス・データ転送メカニズムを介して行われる。
【0040】
また、ドキュメント・プロセッサ・インターフェイス422もバス412を介してデータ通信を行う。ドキュメント・プロセッサ・インターフェイス422は、様々なドキュメント処理動作を実行するドキュメント処理ハードウェア432との接続を提供する。そのようなドキュメント処理動作には、コピー・ハードウェア424によって実行されるコピー、画像走査ハードウェア426によって実行される画像走査、印刷ハードウェア428によって実行される印刷、およびファクシミリ・ハードウェア430によって実行されるファクシミリ通信がある。コントローラ400は、これらのドキュメント処理動作のいずれかまたは全部を適切に動作させる。複数のドキュメント処理動作を実行可能なシステムは、前述したように、MFPまたは多機能装置と呼ばれる。システム100の機能は、ドキュメント処理装置と関連するインテリジェント・サブシステムとして図4に示したコントローラ400(図1においてはコントローラ108および118として示した)を含む、ドキュメント処理装置104あるいは114等の適切なドキュメント処理装置において実行される。
【0041】
次に図5を参照しながらシステムの動作が実行されるコントローラの機能ブロックと動作の概要を説明する。図5に、本発明による実施形態のシステム100の動作が実行されるコントローラの機能ブロックの構成例を説明するための図を示す。尚、図5においても、コントローラの機能要素の意義をより明確にするため、コントローラ以外のドキュメント処理装置の機能要素の一部を併せて示している。図5は、ソフトウェアおよびオペレーティング・システム機能と関連して、図4に示したハードウェアの機能性を例示している。
【0042】
コントローラの機能は、ドキュメント処理エンジン502を含む。一実施形態において、ドキュメント処理エンジン502は、印刷動作、コピー動作、ファクシミリ通信動作および画像走査動作を可能にする。これらの機能が一つの装置で実行できる装置は、業界において一般に好まれているドキュメント処理周辺装置であるMFPである。しかし、コントローラが上記のドキュメント処理動作のすべてを可能にする必要は必ずしもない。コントローラは、上記のドキュメント処理動作の一部を実行する専用のドキュメント処理装置、あるいはより限定した目的のドキュメント処理装置においても有効に用いられる。
【0043】
ドキュメント処理エンジン502はユーザ・インターフェイス・パネル510と適切にインターフェイスされている。ユーザまたは管理者は、このユーザ・インターフェイス・パネル510を介して、ドキュメント処理エンジン502によって制御される機能にアクセスすることができる。アクセスは、コントローラにローカルに接続されているインターフェイスを介して行われるか、または遠隔のシン・クライアント(thin client)もしくはシック・クライアント(thick client)によって遠隔から行われる。
【0044】
ドキュメント処理エンジン502は、印刷機能部504、ファクシミリ通信機能部506および画像走査機能部508とデータ通信を行う。これらの機能部は、印刷、ファクシミリの送受信、およびドキュメント画像をコピーのために取得するか、またはドキュメント画像の電子バージョンを生成するための、ドキュメント画像走査の実際の処理動作を容易にする。
【0045】
ジョブ・キュー(job queue)512は、印刷機能部504、ファクシミリ通信機能部506および画像走査機能部508とデータ通信を行う。ビットマップ・フォーマット、ページ記述言語(PDL)フォーマットまたはベクター・フォーマット等の種々の画像形式は、画像走査機能部508からジョブ・キュー512を介して以降の処理のために中継される。
【0046】
ジョブ・キュー512は、また、ネットワーク・サービス機能部514ともデータ通信を行う。一実施形態において、ジョブ制御信号、状態データまたは電子ドキュメント・データが、ジョブ・キュー512とネットワーク・サービス機能部514との間で交換される。これにより、クライアント側ネットワーク・サービス機能520を介したコントローラ機能にネットワーク・ベースでアクセスするために適したインターフェイスが提供され、このインターフェイスは、任意の適切なシン・クライアントまたはシック・クライアントである。一実施形態において、ウェブ・サービス・アクセスは、ハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP)、ファイル転送プロトコル(FTP)、ユニフォーム・データ・ダイアグラム・プロトコルまたは他の任意の適切な交換メカニズムによって実行される。ネットワーク・サービス機能部514は、また、FTP、電子メールまたはテルネット(TELNET)等による通信のために、クライアント側ネットワーク・サービス機能520とのデータ交換も有効に提供する。このように、コントローラ機能は、種々のネットワーク・アクセス・メカニズムによって、電子ドキュメントおよびユーザ情報の出力あるいは受信を容易にする。
【0047】
ジョブ・キュー512は、また、画像プロセッサ516ともデータ通信を行う。画像プロセッサ516は、印刷機能部504、ファクシミリ通信機能部506または画像走査機能部508等の装置機能部と、電子ドキュメントを交換するために適したフォーマットに変換するラスタ画像処理(RIP)、ページ記述言語インタープリタまたは任意の適切な画像処理を行うメカニズムである。
【0048】
最後に、ジョブ・キュー512は、ジョブ解析部(job parser)518とデータ通信を行い、このジョブ解析部518はクライアント装置サービス部522等の外部装置からの印刷ジョブ言語ファイルを受け取る働きをする。クライアント装置サービス部522は、電子ドキュメントの印刷、ファクシミリ通信、またはコントローラ機能による処理が有効である他の適切な電子ドキュメントの入力を含む。ジョブ解析部518は、受け取った電子ドキュメント・ファイルを解析し、前述した機能およびコンポーネントと関連する処理のために、解析した電子ドキュメント・ファイル情報をジョブ・キュー512に中継する働きをする。
【0049】
以下、本発明における動作の概要を説明する。先ず、携帯形記憶装置が受け入れられ、携帯形記憶装置との双方向データ通信リンクが確立される。次に、ドキュメント処理装置の動作に関連する操作データ(operational data)が、携帯形記憶装置から取得される。次に、携帯形記憶装置から取得された操作データにしたがって、ドキュメント処理装置の動作が開始される。携帯形記憶装置が取り外されると、ドキュメント処理装置の動作は終了させられる。
【0050】
本発明による例示的な一実施形態においては、第1のドキュメント処理装置104、第2のドキュメント処理装置114またはユーザ装置124によって、例えば、フラッシュ・メモリ、携帯形ハードディスク・ドライブ、CDまたはDVD等の携帯形記憶装置128が受け入れられる。ここで、以下の記載において、携帯形記憶装置を受け入れる、第1のドキュメント処理装置104、第2のドキュメント処理装置114またはユーザ装置を「受信側装置」と表現することがある。携帯形記憶装置128の受け入れは、第1のドキュメント処理装置104、第2のドキュメント処理装置114、ユーザ装置124等の対応する記憶装置読取りコンポーネント等のインターフェイスに携帯形記憶装置128を挿入することによって行うことができる。本発明の一実施形態によれば、ドキュメント処理装置104による携帯形記憶装置128の受け入れは、例えばUSB、IEEE1394、SATA、シリアル、パラレル、カード・リーダ等の有線接続、あるいは、例えばBLUETOOTH(登録商標)、赤外線、無線周波数等の無線接続によって行うことができる。携帯形記憶装置128が受け入れられると、携帯形記憶装置128を受け入れたインターフェイスに関連付けられた対応するディスプレイ装置、例えば第1のドキュメント処理装置104のユーザ・インターフェイス106、第2のドキュメント処理装置114のユーザ・インターフェイス116またはユーザ装置124のディスプレイ装置等によって、グラフィカル・ユーザ・インターフェイス(以下、GUIと言うことがある)が表示される。
【0051】
次に、受信側装置(recipient device)またはその適切なコンポーネント、例えば第1のドキュメント処理装置104のコントローラ108、第2のドキュメント処理装置114のコントローラ118またはユーザ装置124等が、携帯形記憶装置128に保存されているデータを検出する。次に、ユーザは、GUIを介して、インポート操作またはエクスポート操作を選択するように促される。インポート操作には、例えば、携帯形記憶装置128から、データ記憶装置110、データ記憶装置120、ユーザ装置124のハードディスク・ドライブ、またはコントローラ108もしくは118のシステム・メモリ等へのデータの転送がある。また、エクスポート操作には、例えば、データ記憶装置110または120、ユーザ装置124、またはドキュメント処理装置104もしくは114のシステム・メモリ等から、携帯形記憶装置128へのデータの転送がある。
【0052】
ユーザがエクスポート操作を選択した場合、ユーザは、データ記憶装置110を受け入れたドキュメント処理装置104もしくは114のそれぞれのユーザ・インターフェイス106または116に表示されるGUI、またはユーザ装置124等を介して、携帯形記憶装置128に転送するデータを選択するように促される。本発明による一実施形態において、携帯形記憶装置128に転送されるデータには、例えば、電子ドキュメント・データ、画像データ、操作データ、構成データ(configuration data)、カスタム化インターフェイス・データ、ユーザ選好データあるいは実行可能コード等がある。次に、ユーザによって選択されたデータは、受信側装置から携帯形記憶装置128に転送され、携帯形記憶装置128に保存される。ユーザが、携帯形記憶装置128に関連するさらに他の操作を望む場合には、GUIは、ユーザがインポート操作またはエクスポート操作を選択するように促す。受信側装置104、114または124から携帯形記憶装置128が取り外されると、携帯形記憶装置128から送られたすべての操作データは、後にも述べるように、受信側装置104、114または124から削除される。
【0053】
ユーザがインポート操作を選択した場合には、携帯形記憶装置128がどの装置に受け入れられたかによるが、第1のドキュメント処理装置104のコントローラ108、第2のドキュメント処理装置114のコントローラ118、またはユーザ装置124は、携帯形記憶装置128に保存されているデータを読み出す。次に、読み出されたデータは、ユーザ・インターフェイス106、ユーザ・インターフェイス116、またはユーザ装置124等を介して、ユーザに表示される。次に、表示されたデータの中からユーザが選択したデータを携帯形記憶装置128から受け取り、ユーザ選択データが操作データに対応するか否かが判断される。すなわち、受信側装置によるインポートのためのユーザ選択データが、受信側装置を構成、修正するための操作命令、基本設定、または実行可能コード等に対応しているか、あるいは受信側装置によって他の方法で実現されるかが判断される。本発明による一実施形態において、そのような操作データには、例えば、ソフトウェア・アップグレード、ワークフロー機能の拡張、ドキュメント処理装置の診断アプリケーション、またはドキュメント処理装置の状態を収集するアプリケーションのデータ、ドキュメント処理装置に関連付けられたディスプレイにカスタム化されたユーザ・インターフェイスを表示するコード・データ、スクリプト、ドキュメント処理装置のコントローラ上で動作するソフトウェア・アプリケーション等のデータがある。
【0054】
インポート用に選択されたデータが操作データであると判断されると、その操作データは、携帯形記憶装置128から受信側装置104、114または124に転送され、受け取った操作データに応じて受信側装置104、114または124の動作が開始される。例えば、操作データが、カスタム化されたドキュメント処理のワークフローに対応するとき、受信側ドキュメント処理装置104または114はそのようなワークフローを実装または実行し、そのことによってユーザは、携帯形記憶装置128からのカスタム化されたワークフローにしたがって、ドキュメント処理操作を実行することができる。その後、ユーザ基本設定、ワークフロー、構成等の操作データは、携帯形記憶装置128が受信側装置から取り外される時まで、ユーザからアクセス可能な状態を維持する。携帯形記憶装置128が取り外されると、操作データは、受信側装置104、114または124から、セキュリティ面で安全に削除される。
【0055】
インポート用に選択されたデータが操作データに対応しない場合には、ユーザは、GUIを介して、選択されたデータに対して実行する操作を選択するように促される。例えば、受信側装置が、ドキュメント処理装置104または114であり、選択されたデータが電子ドキュメント・データまたは画像データである場合、ユーザは対応するドキュメント処理操作を選択するように促される。操作が選択された後、ドキュメント処理装置104または114は、選択されたドキュメント処理操作を、選択されたデータに対して実行する。次に、携帯形記憶装置128に保存されているデータに対する他の操作が所望されているか否かが判断される。さらに他の操作が所望されているときは、ユーザは、GUIを介して、所望の操作、すなわちインポートまたはエクスポートを選択し、処理操作は継続する。他に操作が所望されていない場合には、携帯形記憶装置128から受信側装置104、114または124に転送された操作データは、携帯形記憶装置128を取り外したときに受信側装置104、114または124から、セキュリティ面で安全に削除される。
【0056】
したがって、以上述べた例示的な実施形態によれば、例えば、以下の動作が可能である。すなわち、先ず、ユーザが、携帯形記憶装置128を第1のドキュメント処理装置104に接続する。ユーザは、GUIとの対話によって、携帯形記憶装置128に転送されるドキュメント処理装置の状態データを収集するためのカスタム化されたアプリケーションを選択する。次に、そのアプリケーションは、携帯形記憶装置128に保存される。次に、ユーザは、携帯形記憶装置128を第2のドキュメント処理装置114に備えられた、携帯形記憶装置128を受け入れるインターフェイスに挿入する。次に、第2のドキュメント処理装置114のコントローラ118は、携帯形記憶装置128を検出し、ユーザ・インターフェイス116を介して、受け入れた携帯形記憶装置128に関連するデータをインポートまたはエクスポートするように、ユーザを促す。ユーザによってインポート操作が選択された場合、コントローラ118は、携帯形記憶装置128にアクセスし、その装置に保存されているデータ・ファイルを読み出す。次に、読み出されたファイルが、ユーザ選択のために、ユーザ・インターフェイス116を介して、ユーザに表示される。ユーザが前述した、ドキュメント処理装置の状態データを収集するためのカスタム化されたアプリケーションを選択すると、コントローラ118は、選択されたアプリケーションのデータを、携帯形記憶装置128から、第2のドキュメント処理装置114と関連付けられたデータ記憶装置120またはシステム・メモリ等への転送を実行する。次に、コントローラ118は、転送されたアプリケーションを実行し、その後、アプリケーションにしたがって監視操作を開始する。第2のドキュメント処理装置114から携帯形記憶装置128を取り外すと、携帯形記憶装置128から転送された状態アプリケーションが、データ記憶装置120またはシステム・メモリ等から削除される。したがって、本発明の実施形態によって、携帯形記憶装置128を使用してドキュメント処理装置に追加機能の提供が可能であることは当業者に明らかであろう。
【0057】
図1ないし図5を参照しながら説明を行ったシステム100および関連するコンポーネントの動作は、図6および図7を参照しながら行う以下の説明によって、より良好な理解が得られる。図6に、本発明による実施形態におけるドキュメント処理装置をカスタム化する基本的な動作例を表すフローチャートを示す。先ずS602で、携帯形記憶装置が、ドキュメント処理装置、例えば第1のドキュメント処理装置104によって受け入れられる。単に説明を簡潔にするため、以降、第1のドキュメント処理装置104が受信側装置である場合について説明を行う。例えば、ソフトウェア・アップグレード、改善されたワークフロー機能、カスタム化されたGUIデータ、診断データ検索アプリケーション等の操作データを、ユーザ装置124またはその他の適切な装置との有線または無線による接続から、携帯形記憶装置128に予め転送することができる。携帯形記憶装置128の適切な例としては、例えば、フラッシュ・メモリ、CD、DVD、携帯形ハードディスク・ドライブ等がある。
【0058】
次にS604で、第1のドキュメント処理装置104と携帯形記憶装置128の間に双方向データ通信リンクが確立される。そのような双方向データ通信リンクには、例えば、USB、IEEE1394、フラッシュカード・インターフェイス等の有線通信リンクあるいは無線通信リンクがある。次いでS606で、双方向通信リンクを介して、ドキュメント処理装置の動作に関連する操作データが、携帯形記憶装置128から取得される。次にS608で、携帯形記憶装置128から取得した操作データにしたがって、ドキュメント処理装置104の動作が開始される。次に、開始されたドキュメント処理装置104の動作は、S610で、携帯形記憶装置128がドキュメント処理装置104から取り外されたときに終了させられる。
【0059】
次に図7を参照しながら、本発明による例示的な実施形態におけるドキュメント処理装置をカスタム化する動作を説明する。図7に、本発明による例示的な実施形態におけるドキュメント処理装置をカスタム化する動作例を表したフローチャートを示す。先ずS702で、携帯形記憶装置128が、例えば、ドキュメント処理装置104によって受け入れられる。本発明による一実施形態における携帯形記憶装置128としては、例えば、フラッシュ・メモリが組み込まれた多様なICメモリ・カード、フラッシュ・メモリが組み込まれたUSBメモリ、USBドライブ、携帯形ハードディスク・ドライブのようなUSBインターフェイスもしくはIEEE 1394インターフェイスを有する各種ドライブ、CD、DVD等がある。また、ドキュメント処理装置104による携帯形記憶装置128の受け入れは、例えば、USB、IEEE1394、SATA、シリアル、パラレル、カード・リーダ等の有線接続、または、例えば、BLUETOOTH(登録商標)、赤外線、無線周波数等の無線接続を用いたインターフェイスによって実現することができる。次に、S704で、ユーザ・インターフェイス106によって、ユーザとドキュメント処理装置104の対話を容易にするGUIが表示される。受け入れた携帯形記憶装置128にデータが保存されている場合には、S706で、携帯形記憶装置128に保存されているデータがコントローラ108やドキュメント処理装置104の他の適切なコンポーネントによって検出される。その後S708で、ユーザは、GUI 106を介して、インポート操作またはエクスポート操作を選択するように促される。すなわち、ユーザは、携帯形記憶装置128にデータを転送するエクスポート操作か、携帯形記憶装置128からドキュメント処理装置104にデータを転送するインポート操作を選択することを促される。
【0060】
次にS710で、ユーザが、インポート操作を選択したか否かが判断される。ユーザが、ドキュメント処理装置104から携帯形記憶装置128にデータをエクスポートするように選択した場合には、処理はS712に進み、ユーザは、GUIを介して、携帯形記憶装置128に転送するデータを選択するように促される。転送されるデータとしては、例えば、ドキュメント・データ、または画像データ等がある。さらに、転送されるデータとして、操作データがある。転送される操作データとしては、例えば、カスタム化されたワークフロー・データ(すなわち、処理されたドキュメントを出力するためにドキュメント処理装置によって実行される一連の操作のデータ)、カスタム化されたユーザ・インターフェイス・データ(すなわち、ドキュメント処理装置のユーザ・インターフェイスによって実装されるユーザ・ホームページ等のデータ)、状態アプリケーション・データ(すなわち、ドキュメント処理装置の状態データを収集するための、ドキュメント処理装置によって実行可能なプログラムのデータ)、機能拡張アプリケーション・データ(すなわち、ドキュメント処理装置に付加機能を追加するソフトウェア・プログラムのデータ)、アップグレード、構成データ、ユーザ基本設定データ等がある。次にS714で、選択されたデータは、携帯形記憶装置128に転送された後に保存され、処理はS732に進む。
【0061】
S732で、携帯形記憶装置128が取り外されたか否かが判断される。装置が取り外されると、S736で、携帯形記憶装置128からドキュメント処理装置104に転送されたすべての操作データが削除され、第1のドキュメント処理装置104に関連した動作が終了する。携帯形記憶装置128が取り外されていないときには、処理はS734に進み、ユーザが、他の操作を望んでいるか否か、または他の操作を選択したか否か、すなわちユーザがインポート操作またはエクスポート操作を選択したか否かが判断される。ユーザがさらに他の操作を所望していない場合には、処理はS732に戻り、携帯形記憶装置128が取り外されるのを待つ。ユーザがさらに他の操作を所望している場合には、処理はS734からS708に戻り、処理は前述したように続く。したがって、携帯形記憶装置128に保存された操作データは、第1のドキュメント処理装置104と第2のドキュメント処理装置114からのアプリケーションやプログラム等の転送を可能にする。したがって、ユーザは、後で説明するように、ワークフローやカスタム化された基本設定等をある装置から別の装置に転送することができる。
【0062】
S710に戻り、インポート操作が選択されたと判断された場合には、処理はS710からS716に進み、携帯形記憶装置128に保存されているデータが、コントローラ108、またはドキュメント処理装置104と関連付けられた他の適切なコンポーネントによって読み出される。次にS718で、読み出されたデータがドキュメント処理装置104のユーザ・インターフェイス106上のGUIに表示される。S720で、コントローラ108、またはドキュメント処理装置104と関連付けられた他の適切なコンポーネントは、ユーザ・インターフェイス106に表示された読み出されたデータの中からユーザによって選択されたデータを表す、ユーザ選択データを、GUIを介し受け取る。次にS722で、ユーザが選択したデータが操作データであるか否かが判断される。すなわち、ユーザが、受信側ドキュメント処理装置104によって、追加のアプリケーション、機能、カスタム化等を利用できるようになる、ドキュメント処理装置104が実行することができる携帯形記憶装置128に保存されている実行可能コード、スクリプト、構成ファイル等を、ユーザが、選択したか否かが判断される。操作データが選択されているときには、処理はS724に進み、操作データが携帯形記憶装置128からドキュメント処理装置104に転送される。操作データは、例えば、コントローラ108のシステム・メモリに直接転送されてもよいし、データ記憶装置110等に転送されてもよい。次にS726で、操作データの影響を受けるリソース、アプリケーションまたは機能が、操作データにしたがって、コントローラ108によって再開され、ドキュメント処理装置104の動作が開始される。次に、処理操作はS732に進み、以降、前述した処理が行われる。
【0063】
S722に戻り、ユーザが選択したデータが操作データではないと判断された場合には、処理はS728に進み、ユーザは、選択したデータについて、ドキュメント処理装置104によって実行されるドキュメント処理操作を選択するように促される。ユーザによる所望の操作の選択の後、処理はS730に進み、ドキュメント処理装置104は、選択されたドキュメント処理操作を、選択したデータに対して、実行する。次にS732で、携帯形記憶装置128がドキュメント処理装置104から取り外されているか否かが判断される。携帯形記憶装置128が取り外されているときには、S736で、ドキュメント処理装置104に転送された操作データは、ドキュメント処理装置104に関連する記憶装置またはシステム・メモリから、安全に削除される。携帯形記憶装置128が取り外されていないときには、S734で、例えば、装置128からのデータ・インポートや装置128へのデータ・エクスポートといった他の操作が、ユーザによって望まれているか否かが判断される。他の操作がさらに所望されているときは、処理はS708に戻り、ユーザに所望の操作を選択するように促す。さらに他の操作がさらに所望されていないと判断された場合には、処理はS732に進み、ドキュメント処理装置104のコントローラ108は、携帯形記憶装置128の取り外し、または他の操作の選択を待つ。
【0064】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば、携帯形記憶装置を用いてドキュメント処理装置を一時的にカスタム化するシステムおよび方法が提供される。また、本発明の一実施形態によれば、個々のユーザが携帯形記憶装置をドキュメント処理装置まで運ぶことによって、ドキュメント処理装置によるカスタム化された動作、データ収集、あるいはカスタム化されたユーザ・インターフェイスをセキュリティ面で安全に可能にするシステムおよび方法が提供される。
【0065】
本発明は、ソース・コード、オブジェクト・コード、部分的にコンパイルされた形のようなコード中間ソースおよびオブジェクト・コードの形、あるいは本発明の実施形態で使用するために適した任意の他の形のコンピュータ・プログラムをも含む。コンピュータ・プログラムは、スタンドアローンのアプリケーション、ソフトウェア・コンポーネント、スクリプトまたは他のアプリケーションへのプラグ・インとすることができる。本発明を実施するコンピュータ・プログラムは、例えば、ROMやRAM等の記憶媒体、CD−ROM等の光記録媒体、フロッピー(登録商標)ディスク等の磁気記録媒体等の、コンピュータ・プログラムを伝達することができる任意の実体または装置である担体上で具体化することができ、また、電気ケーブルまたは光ケーブルによって、あるいは無線や他の手段によって伝えられる電気信号や光信号等の任意の担体によって伝達することができる。コンピュータ・プログラムは、サーバからインターネットを介してダウンロードすることもできる。また、コンピュータ・プログラムの機能は集積回路に組み込むこともできる。説明を行った本発明の原理を実質的にコンピュータまたはプロセッサに実行させるコードを含む任意およびすべての実施形態は、本発明の範囲内にある。
【0066】
本発明の好ましい実施形態の以上の説明は、例示と説明のために行った。説明は網羅的ではなく、本発明を開示した形態に限定しようとするものでもない。以上の開示を鑑みて明らかな修正または変形が可能である。例えば、本発明による実施形態の説明に記したシステムおよび方法は、例えば、通信、汎用コンピューティングまたはデータ処理等を含む、携帯形記憶装置を用いる複数の様々な分野に対しても適用可能であり、本発明がドキュメント処理への適用に限定されるものではない。実施形態は、本発明の原理とその実際的な応用例を最もよく示し、それにより当業者が、本発明を、意図された特定の使用に適した様々な実施形態において様々な修正で使用できるように選択され説明された。そのようなすべての修正と変形は、特許請求の範囲の記載に明示されるとおりの本発明の原理および範囲内において、当業者によって行われ得ることは明らかであり、特許請求の範囲の記載によって定められる本発明の範囲内にある。
【図面の簡単な説明】
【0067】
【図1】本発明による実施形態にしたがったドキュメント処理装置をカスタム化するシステム全体の構成例である。
【図2】本発明による実施形態のシステムの動作が実行されるドキュメント処理装置のハードウェアの構成例である。
【図3】本発明による実施形態のシステムの動作が実行されるドキュメント処理装置の機能ブロックの構成例である。
【図4】本発明による実施形態のシステムの動作が実行されるコントローラのハードウェアの構成例を説明するための図である。
【図5】本発明による実施形態のシステムの動作が実行されるコントローラの機能ブロックの構成例を説明するための図である。
【図6】本発明による実施形態におけるドキュメント処理装置をカスタム化する基本的な動作例を表すフローチャートである。
【図7】例示的な実施形態におけるドキュメント処理装置をカスタム化する動作例を表したフローチャートである。
【符号の説明】
【0068】
100 システム
102 コンピュータ・ネットワーク、分散通信システム
104、114 ドキュメント処理装置、MFP
106、116 ユーザ・インターフェイス
108、118 コントローラ
110、120 データ記憶装置
112、122、126 通信リンク
124 ユーザ装置
128 携帯形記憶装置、携帯形記憶媒体
200 ドキュメント処理装置
202、402 プロセッサ
204、404 読出し専用メモリ、ROM
206、406 RAM
208、408 ストレージ・インターフェイス
210、410 ネットワーク・インターフェイス・サブシステム
212、412 バス
214、316、414 ネットワーク・インターフェイス・カード
216、416 ディスク・ドライブ
218、418 無線インターフェイス
220、420 物理的ネットワーク
222 オプションの入出力インターフェイス
224 ユーザ入出力パネル
226 印刷インターフェイス
228 コピー・インターフェイス
230 画像走査インターフェイス
232 ファクシミリ・インターフェイス
234、304 印刷エンジン
236 コピー・エンジン
238、308 画像走査エンジン
240、306 ファクシミリ・エンジン
310 コンソール・パネル
314 デバイス・ドライバ
318、320、322、324、326 ドライバ
400 コントローラ
422 ドキュメント・プロセッサ・インターフェイス
424 コピー・ハードウェア
426 画像走査ハードウェア
428 印刷ハードウェア
430 ファクシミリ・ハードウェア
432 ドキュメント処理ハードウェア
502、302 ドキュメント処理エンジン
504 印刷機能部
506 ファクシミリ通信機能部
508 画像走査機能部
510 ユーザ・インターフェイス・パネル
512 ジョブ・キュー
514 ネットワーク・サービス機能部
516 画像プロセッサ
518 ジョブ解析部
520 クライアント側ネットワーク・サービス機能
522 クライアント装置サービス部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
携帯形記憶手段を受け入れるインターフェイス手段と、
このインターフェイス手段によって受け入れられた前記携帯形記憶手段との双方向データ通信リンクを確立する手段と、
この手段によって確立された前記双方向データ通信リンクを介して、ドキュメント処理装置の操作と関連する操作データを、前記携帯形記憶手段との間で転送する手段と、
この手段によって転送された前記操作データに合わせて前記ドキュメント処理装置の動作を実行する手段と、
受け入れられた前記携帯形記憶手段が前記インターフェイス手段から取り外されると、前記転送された操作データによるドキュメント処理装置の動作を終了させる手段と
を有することを特徴とするドキュメント処理装置をカスタム化するシステム。
【請求項2】
前記操作データは、前記ドキュメント処理装置に関連付けられたコントローラ上で動作するソフトウェア・アプリケーション・データを含むことを特徴とする請求項1に記載のドキュメント処理装置をカスタム化するシステム。
【請求項3】
前記操作データは、ドキュメント処理装置に関連付けられたディスプレイ手段にカスタム化されたユーザ・インターフェイスを表示するコード・データを含むことを特徴とする請求項1に記載のドキュメント処理装置をカスタム化するシステム。
【請求項4】
前記操作データは、前記ドキュメント処理装置の動作状態の状態データを収集するソフトウェア・アプリケーション・データを含むことを特徴とする請求項1に記載のドキュメント処理装置をカスタム化するシステム。
【請求項5】
受け入れた前記携帯形記憶手段から前記双方向データ通信リンクを介して電子ドキュメント・データを転送する手段を、さらに、有し、
前記ドキュメント処理装置は、転送された前記電子ドキュメント・データに対して、転送された操作データに対応する処理を実行することを特徴とする請求項1に記載のドキュメント処理装置をカスタム化するシステム。
【請求項6】
前記携帯形記憶手段は、フラッシュ・メモリが組み込まれた記憶手段、またはCD、またはDVD、または携帯形ハードディスク・ドライブであることを特徴とする請求項1に記載のドキュメント処理装置をカスタム化するシステム。
【請求項7】
前記双方向データ通信リンクは、無線通信リンクであることを特徴とする請求項1に記載のドキュメント処理装置をカスタム化するシステム。
【請求項8】
携帯形記憶装置を受け入れるステップと、
受け入れられた前記携帯形記憶装置との双方向データ通信リンクを確立するステップと、
確立された前記双方向データ通信リンクを介して、ドキュメント処理装置の操作と関連する操作データを、前記携帯形記憶装置との間で転送するステップと、
転送された前記操作データに合わせて前記ドキュメント処理装置の動作を実行するステップと、
受け入れられた前記携帯形記憶装置が取り外されると、前記転送された操作データによるドキュメント処理装置の動作を終了させるステップと
を含むことを特徴とするドキュメント処理装置をカスタム化する方法。
【請求項9】
前記操作データは、前記ドキュメント処理装置に関連付けられたコントローラ上で動作するソフトウェア・アプリケーション・データを含むことを特徴とする請求項8に記載のドキュメント処理装置をカスタム化する方法。
【請求項10】
前記操作データは、ドキュメント処理装置に関連付けられたディスプレイ装置にカスタム化されたユーザ・インターフェイスを表示するコード・データを含むことを特徴とする請求項8に記載のドキュメント処理装置をカスタム化する方法。
【請求項11】
前記操作データは、前記ドキュメント処理装置の動作状態の状態データを収集するソフトウェア・アプリケーション・データを含むことを特徴とする請求項8に記載のドキュメント処理装置をカスタム化する方法。
【請求項12】
受け入れた前記携帯形記憶装置から前記双方向データ通信リンクを介して電子ドキュメント・データを転送するステップと、
転送された前記電子ドキュメント・データに対して、転送された操作データに対応する処理を前記ドキュメント処理装置によって実行するステップと
を、さらに、含むことを特徴とする請求項8に記載のドキュメント処理装置をカスタム化する方法。
【請求項13】
前記携帯形記憶装置は、フラッシュ・メモリが組み込まれた記憶装置、またはCD、またはDVD、または携帯形ハードディスク・ドライブであることを特徴とする請求項8に記載のドキュメント処理装置をカスタム化する方法。
【請求項14】
前記双方向データ通信リンクは、無線通信リンクであることを特徴とする請求項8に記載のドキュメント処理装置をカスタム化する方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2009−65648(P2009−65648A)
【公開日】平成21年3月26日(2009.3.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−191817(P2008−191817)
【出願日】平成20年7月25日(2008.7.25)
【出願人】(000003078)株式会社東芝 (54,554)
【出願人】(000003562)東芝テック株式会社 (5,631)
【Fターム(参考)】