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ドライブトレインの構成要素の密封及び組合せ方法
説明

ドライブトレインの構成要素の密封及び組合せ方法

本発明は、ドライブトレインの構成要素を密封し組み立てる方法であって、如何なる金属触媒例えば錫触媒も含まないシリコーン組成物を用いて、水の存在下での重縮合反応によって架橋することにより製造されるシリコーンエラストマーにより、ドライブトレインの構成要素を密封し組み立てる方法に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ドライブトレインの構成要素の、シリコーン組成物から調製されたシリコーンエラストマーによる密封及び組合せ方法に関するものであり、該組成物は、金属触媒例えば錫触媒などを含まず、水(例えば、周囲湿度)の存在下での重縮合反応によって架橋する。この発明の方法に基いて調製されたシリコーンエラストマーは、下記を示す:
− 用途に適した硬化速度(24時間で少なくとも2mmの架橋)
− 良好な機械的強度特性、例えば、破壊強さ、100%伸張モジュラス、及びショアー硬度、及び
− 化学的に攻撃的な液体、例えば、ドライブトレインにおいて用いられるもの、特にエンジンオイル、車軸及びトランスミッション潤滑油、油/ガソリン混合物、冷却液、燃料又は不凍液における老化への優れた耐性。
【背景技術】
【0002】
「冷却液」とは、熱エネルギーを機械又はエレクトロニクスシステムから排出するために用いられる任意の伝熱流体を意味する。
【0003】
ガスケットを形成するエラストマーに架橋可能なシリコーン組成物は、公知である。それらは、ガスケットの「その場での」形成に特に適しており、これらのガスケットは、特に自動車の部分において、構成要素の組合せ時に直接形成される。
【0004】
この種の用途のために公知であるエラストマーに架橋可能なシリコーン組成物のうちで、周囲温度から架橋するものを含むカテゴリーに、特別な注意が向けられている。何故なら、それらは、エネルギーを消費するオーブンの設備を必要としないからである。
【0005】
これらのシリコーン組成物は、2つの別々のグループである、一成分(RTV−1)組成物と二成分(RTV−2)組成物に分類される。用語「RTV」は、「Room Temperature Vulcanizing」の頭字語である。
【0006】
架橋に際しては、水(RTV−1組成物の場合には大気中の湿気から与えられ、RTV−2組成物の場合には、組成物の一部に導入される)が、重縮合反応を与え、それは、エラストマーネットワークの形成へと導く。
【0007】
一般的に、一成分(RTV−1)組成物は、大気中の水分にさらされると架橋する。重縮合反応の速度論は、通常、極めて遅く;それ故、それらの反応は、適当な触媒によって触媒される。
【0008】
二成分(RTV−2)の組成物は、2つの成分の形態で販売され、貯蔵される:即ち、第一の成分は、高分子の基材を含み、第二の成分は、触媒を含む。これらの二成分は、使用時に混合され、その混合物は、架橋して、比較的硬いエラストマーの形態となる。これらの二成分の組成物は、周知であり、Walter Noll, 「Chemistry and Technology of Silicones」、1968、第二版、第395-398頁に詳細に記載されている。
【0009】
これらの組成物は、一般に、少なくとも、3又は4種の異なる成分を含む:
− 反応性シリコーンポリマー(ヒドロキシル官能基を含むか、又はアルコキシ末端基を有するように予備官能化(prefunctionalize)されている)、
− 架橋剤、一般には、シラン、シリケート又はポリシリケート
− 縮合触媒、及び
− 随意の水(RTV−2の場合)。
【0010】
縮合触媒は、通常、有機錫化合物ベースである。実際、多くの錫ベースの触媒が、既に、これらRTV−1又はRTV−2組成物のための架橋用触媒として提案されてきている。慣用の重縮合用触媒は、ジアルキル錫化合物、特に、ジアルキル錫ジカルボキシレート例えばジブチル錫ジラウレート及びジブチル錫ジアセテート、アルキルチタン酸化合物例えばテトラブチル又はテトライソプロピルチタン酸塩、及びチタンキレート(EP−A−0885933,US−5519104,US−A−4,515,932,US−A−4,563,498,US−A−4,528,353)を含む。
【0011】
しかしながら、アルキル錫ベースの触媒は、非常に有効であり、通常、無色の液体で、シリコーン油に可溶性であるが、有毒であるという欠点を有している(CMR2、生殖に対して有毒)。
【0012】
これらの触媒に取って代わる目的で、国際出願WO2004/020525は、一成分(RTV−1)シリコーン組成物を記載しており、それは、漆くい又は接着剤の製造に用いられ、大気中の水分にさらされると低温架橋し、これらの組成物は、慣用的成分に加えて、下記を含む:
− 特殊な、必須の、架橋剤(D){これは、1−メチルビニルオキシ官能基を有するシランであり、慣用の架橋剤と比較して高い反応性が知られている}、及び
− 下記の式(I)又は(II)の有機イミノ官能性誘導体である触媒:
【化1】

(式中、Rは、次の群から選択される特殊な基である:メチル、イソプロピル、フェニル及びオルトトリル)。これらの有機イミン型誘導体の例は、1,3−ジフェニルグアニジン、1,3−ジ−o−トリルグアニジン、1,3−ジメチルグアニジン、及び1,1,3,3−テトラメチルグアニジン(好適誘導体)である。
【0013】
これらの誘導体は、置換されていないイミン官能基を有するという特徴を有しており、換言すれば、C=NH型の官能基を有している。慣用のトリアルコキシシラン架橋剤の成分(E)は、未だ、1−メチルビニルオキシ官能基の存在のために高い反応性で有名なシランである架橋剤(D)と組み合わせて用いられているということには注意すべきである。
【0014】
しかしながら、国際出願WO2004/020525に記載されたイミノ官能性有機触媒の使用と関連する問題は、それらを、非常に反応性で高価な特殊な架橋剤(1−メチルビニルオキシ官能基を有するシラン)の存在下で使用しなければならないということであり、アルキルトリアルコキシシラン、アルキルシリケート又はポリアルキルシリケートなどの、RTV−I又はRTV−II配合物中で広く用いられている単純な構造を有する慣用の架橋剤が、1−メチルビニルオキシ官能基を有するシランなどの高度に反応性の架橋剤の必須の存在なしでそれらと組み合わせることができないということである。その理由は、この非常に反応性のシランの存在なしでは、エラストマーを形成するための組成物の架橋が不十分であって良好な機械的特性を得ることができないということである。従って、この特許出願の好適な具体例において与えられる1,1,3,3−テトラメチルグアニジン(TMG)誘導体が、一成分RTV(RTV−I)において、慣用の架橋剤例えばポリアルキルシリケートと共に用いられ、反応性のメチルビニルオキシ官能性シランの存在がない場合には、そのシステムの架橋は、不十分であって、シリコンエラストマーを生じることができない。
【0015】
それ故、永続的開発のためには、周囲温度でシリコーンガスケットを形成するように非毒性触媒によって架橋し、一成分及び二成分配合物の両方に基づくエラストマーを形成する組成物の架橋において用いることのできる新規なシリコーン組成物を見出すことが必要であるようである。
【0016】
その凝固中に、ガスケットは、先ず、表面スキンを形成し(表面凝固)、次いで、架橋は、凝固が完結するまで持続しなければならない(全体凝固(through-setting))。凝固速度論は、これらのガスケットの必須の基準である。それ故、凝固速度論が可能なだけ急速である全体的架橋可能な一成分組成物を有することには、非常に有利なことである。
【0017】
これらの触媒が、シリコーン化学工業で一般に用いられる広範囲の架橋剤と共に用いることができることは有意である。
【0018】
その上、広く発展しつつある輸送業に照らして、エンジンの性能の向上、運転温度の上昇、燃料消費の低下、及びメンテナンス頻度の低下に関連して新たな制約が現れつつある。
【0019】
従って、ドライブトレイン用液(エンジンオイル、車軸及びトランスミッション潤滑液、油/ガソリン混合物、冷却液、燃料又は不凍液)の配合は、これらの製品の性能レベルが向上するように、増大する効果を有する添加剤の添加によって改良が続けられている。これらの製品に混合される添加剤の量は、益々、増大しつつあり、その結果は、可撓性部材例えばガスケットに対するそれらの化学的攻撃性を増大させている(これらのガスケットは、それらの製品が用いられる装置内に存在する)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0020】
それ故、錫を含まないオルガノポリシロキサン組成物ベースで調製され、これらのドライブトレインで用いられる様々な液体との接触に対して高度に耐性であるシリコーンエラストマーを用いて、ドライブトレインの構成要素を密封し組み合せる新しい方法の発見に対する増大する需要がある。
【0021】
従って、本発明の鍵となる目的の一つは、ドライブトレインの構成要素の密封及び組合せに有用なシリコーンエラストマーを製造するために、錫を含まず、水分の存在下で急速な表面凝固速度論とその後の完全な全体的凝固にてシリコーンエラストマーに凝固するオルガノポリシロキサン組成物を採用する方法を提供することである。
【0022】
他の目的は、ドライブトレインの構成要素の密封及び組合せのための、ドライブトレインで用いられる様々な液体との接触に対して高度に耐性であって、非毒性触媒を用いてシリコーン組成物ベースで製造されるシリコーンガスケットによる新規な方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0023】
他の内で、これらの目的は、ドライブトレインの少なくとも一の構成要素を密封し組み合せる新規な方法に関係する本発明により達成され、該方法は、下記の段階a)〜d)を含む:
a)金属触媒を含まず、下記を含み、重縮合反応によって架橋してエラストマーとなりうるポリオルガノシロキサン組成物Xを調製する:
− シリコーンエラストマーを形成するための、重縮合反応によって架橋しうる少なくとも一種のポリオルガノシロキサン油を含むシリコーン基剤B、及び
− 下記の一般式(I)に従う非シリル化有機化合物である触媒的に有効な量の少なくとも一種の重縮合用触媒A:
【化2】

(式中、
− 同一又は異なる基R1は、互いに独立に、直鎖又は分枝鎖の一価のアルキル基、シクロアルキル基、(シクロアルキル)アルキル基を表し、環状部分は、置換され又はされておらず、少なくとも一種のヘテロ原子又はフルオロアルキル基を有することができ、
− 基R2は、水素原子、直鎖又は分枝鎖の一価のアルキル基、シクロアルキル基、置換され又はされてない環状部分により置換されたアルキル基を表し、場合により、少なくとも一つのヘテロ原子、芳香族基、アリールアルキル基、フルオロアルキル基又はアルキルアミン又はアルキルグアニジン基を含み、
− 基R3は、直鎖又は分枝鎖の一価のアルキル基、シクロアルキル基、置換され又はされてない環状部分により置換されたアルキル基を現し、場合により、少なくとも一つのヘテロ原子、又はアリールアルキル、フルオロアルキル、アルキルアミン又はアルキルグアニジン基を含み、
− 基R2が、水素原子でない場合には、基R2及びR3は、結合して3、4、5、6又は7員の、一つ以上の置換基により随意に置換された脂環式部分を形成することができ、そして
− 基R1、R2及びR3は、ケイ素原子を含まないという更なる条件を伴う);
b)前記のポリオルガノシロキサン組成物Xは、該構成要素の少なくとも一種の接触域に、連続的に又は不連続的に、随意に、ビーズの形態で適用される;
c)前記のポリオルガノシロキサン組成物Xは、周囲空気により又は前以て添加された水により与えられる水分の存在下で、プロファイルガスケットを形成するように、シリコーンエラストマーへの架橋を引き起こされる;そして
d)当該構成要素は、ドライブトレインの他の構成要素に、形成された結合が、ドライブトレインの2つの構成要素間の組立て及び密封を与えるような仕方で、組み合せられる。
【0024】
この目的を達成するために、出願人は、この発明による重縮合触媒Aを含むポリオルガノシロキサンXの利用が、ドライブトレイン中で用いられる構成要素又はエレメントの密封及び組合せを可能にするシリコーンエラストマーを製造するために、この発明の方法によって、顕著に速い表面硬化速度論を有し、その後完全な全体的硬化に至るシリコーンエラストマーの製造を可能にするという、全く驚くべき、予想外の利益を示した。
【0025】
その上、この発明による方法において用いられるシリコーンエラストマーは、たとえそれらが化学的に攻撃的な液体例えばドライブトレイン中で用いられるものに長期間接触しても良好な機械的特性を維持するという利点を有している。
【0026】
化学的に攻撃的な液体の例には、例えば、以下が含まれる:エンジンオイル、車軸及びトランスミッション潤滑液、油/ガソリン混合物、冷却液、燃料油、及び不凍液が含まれる。
【0027】
本発明者は、更に、例えば、国際出願WO2004/020525により教示された、1,3−ジフェニルグアニジン、1,3−ジ-o-トリルグアニジン、1,3−ジメチルグアニジン又は1,1,3,3−テトラメチルグアニジンなどの構造的に近い触媒は、RTV配合物を架橋するために、特殊な、高度に反応性で高価な架橋剤(1−メチルビニルオキシ官能基を有するシラン)と組み合わせるべきであるという従来示唆されている技術的偏見を克服したという利益を有する。
【0028】
この発明の方法により用いられ、一般式(I)に従う非シリル化化合物は、1,2,3−三置換及び1,2,3,3−四置換されたグアニジンであり、液体であり、無色であり、無臭であり、そしてシリコーンマトリクスに可溶性であるという利点を有している。この発明によるこれらの非シリル化グアニジンは、架橋シリコーンシステムにおいて非常に少量で用いられ且つ量に応じて作業時間を用途に適合させることができ、同時に、生成したエラストマーの卓越した硬さを保証し又、卓越した熱安定性をも保証し、それにより、復元現象に関連する問題を排除する。
【0029】
一つの特定の具体例によれば、ステップc)及びd)は、それぞれ、下記のステップc1)及びd1)によって置き換えられる:
c1)該非架橋ポリオルガノシロキサン組成物Xを含む領域は、ドライブトレインの他の構成要素の接触面と接触し、そのドライブトレインの2つの構成要素を組み合せる、そして
d1)該ポリオルガノシロキサン組成物Xは、このドライブトレインの2つの構成要素間の組立て及び密封を与える産生されたガスケットを形成するように、周囲空気より又は前以て添加された水より与えられる水分の存在下で、シリコーンエラストマーへと架橋することを引き起こされる。
【0030】
自動車の部分内で、シリコーンエラストマーは、しばしば、シリコーンシールの形態で用いられる。用語「シリコーンシール」は、数種類のガスケットシールを包含する。即ち、「産生された」シール(YS)(扁平シールとも呼ばれる)及びプロファイルドシール(PS)(「成形されたシール」とも呼ばれる)。
【0031】
「産生された」シール(YS)は、一般に、組合せを必要とする2つの金属又はプラスチック要素の間の接触面に、組成物のビーズのペースト形態での適用後に形成される。このペーストのビーズは、最初、構成要素の一方に適用され、次いで、他の要素が第一の要素につけられ;その結果、このビーズは、エラストマーに転化する前に扁平化される。この種のシールは、現在分解できないアセンブリ(油だめシール、タイミングケースシールなど)に向けられている。
【0032】
「プロファイルド」シール(PS)は、一層特に、分解の可能性を必要とするすべてのエンジン要素例えばシリンダーヘッドカバー、オイルポンプ、水ポンプ、ラジエタータンク、油だめ、タイミングケース、及びクラッチガイドへのシーリング適用のために、輸送及び自動車部分において用いられる。「プロファイルド」シール(PS)は、一般に、組成物のビーズの、ペースト形態での、組み合せる必要のある2つの要素の接触域への適用の後に形成される。しかしながら、構成要素の一つへのペーストのビーズの適用後に、そのビーズは、エラストマーへの架橋を引き起こされ、次いで、第二の構成要素が、第一の構成要素につけられる。その結果、この種のアセンブリは、容易に分解することができる。何故なら、このシールを受けた構成要素につけられる構成要素は、そのシールに接着されないからである。その上、このシールのエラストマー性は、それが、結合される表面の凹凸に従い、従って、互いに接触される面を骨折って機械仕上げする箇所はなく、生成したアセンブリを力強く留めることを意味している。これらの特別な特徴は、ある程度まで、通常アセンブリの構成要素を硬化させ、補強することを意図した固定シール、支材及びリブを省略することを可能にする。この「プロファイルド」シールは、一般に、卵形の断面を有するシリコーンエラストマーの閉じたビーズであって、十分規定されたプロファイルに従って適用され、2つの(又は、より多くの)分解可能な構成要素間のシールを与えるのに必要とされる。
【0033】
この発明による方法で用いられる組成物は、周囲温度で、閉じ込められた環境でも急速に硬化するので、その結果、これらの組成物の硬化から生成するシリコーンガスケットシールは、非常に苛酷な工業的製造条件下で製造することができる。例えば、それらは、これらの組成物を適用するための自動装置を備えた典型的な自動車産業のアセンブリラインで製造することができる。この自動装置は、非常にしばしば、ミキサーヘッドとアプリケーターノズルを有し、後者は、製造すべきシールのプロフィルに従って動く。この装置により製造されて分配された組成物は、好ましくは、一方で、ミキサーヘッド内での凝固を防止し、他方で、ペーストのビーズの、結合させるべき構成要素への適用後の完全な架橋を得るようによく調節された凝固時間を有する。これらの「成形された」シールは、ロッカーアームカバー、トランスミッションカバー、タイミングストラット上のシール及び油だめ上のシールにさえ特に適している。
【0034】
構成要素は、その性質を変えることができ、ガラス、プラスチック、金属などから作ることができる。
【0035】
この発明による方法の他の特定の具体例によれば、ドライブトレインの構成要素は、シリンダーヘッド、油だめ、シリンダーヘッドカバー、タイミングケース、ベアリングバー、エンジンシリンダーブロック、トランスミッション、水ポンプ、ポジティブ・クランクケース・ベンチレーションボックス、水濾過器、油濾過器、油ポンプ、ドライブトレインの電子部品を収納したボックス、又はクラッチハウジングよりなる群から選択される。
【0036】
一般的に言えば、このシリコーン組成物は、連続若しくは不連続シートの形態で又は連続若しくは不連続層の形態で構成要素に適用される。連続若しくは不連続層を形成するためには、塗布又は被覆の慣用技術を使用することができる。
【0037】
好適な一具体例によれば、重縮合触媒Aは、一般式(I)に従う非シリル化有機化合物であり、式中:
− 同一又は異なる基R1及び基R3は、イソプロピル基、シクロヘキシル基、及び直鎖又は分枝鎖の一価のC1−C12アルキル基よりなる群から互いに独立に選択される。
− R2基は、水素原子、直鎖又は分枝鎖の一価のアルキル基、シクロアルキル基、環状部分により置換されたアルキル基(該環状部分は、置換され又はされておらず、多分、少なくとも一種のヘテロ原子を含む)、アリールアルキル基、フルオロアルキル基又はアルキルアミン又はアルキルグアニジン基を表し、そして
− 基R2が水素原子でない場合、基R2及びR3は、結合して、3員、4員、5員、6員又は7員の脂環式部分を形成することができ、それは、一つ以上の置換基によって置換されていてよい。
【0038】
好適な一具体例によれば、重縮合触媒Aは、下記の化合物(A1)〜(A6)よりなる群から選択される非シリル化有機化合物である:
【化3】

【化4】

【0039】
尚一層好適な一具体例によれば、重縮合触媒Aは、上記の化合物(A2)、(A3)及び(A4)よりなる群から選択される非シリル化有機化合物である。
【0040】
本発明による触媒は、アルキル錫ベースの触媒と異なって、生殖に対して非毒性である。その上、一成分組成物又は二成分組成物の両者について、それらは、ドライブトレインで使用される液体に対して、チタン又はアルキル錫ベースの触媒を含む慣用の組成物から得られるものと比較して増大した抵抗性を示す得られるべきガスケットを与える。
【0041】
この発明による重縮合触媒Aの量は、一般に、一成分又は二成分調製物につき、組成物の全重量に対して、0.1〜10重量%であり、好ましくは、0.1〜5重量%である。
【0042】
シリコーン基剤Bの説明
本願の残りにおいて、直鎖のポリオルガノシロキサン、分枝構造のポリオルガノシロキサン、及びポリオルガノシロキサン樹脂の慣用の記載が、下記の慣用表記法によって与えられるであろうが、これらは、式M、D、T及びQの異なるシロキシ単位を示すために用いられている:
【化5】

【化6】

【0043】
これらの式のうちで、Rは、様々な飽和又は不飽和の炭化水素基、特に、随意にヘテロ原子で置換された芳香族基を表すことができ、且つ非炭化水素基をも表しうる。
【0044】
慣習的に、この表記法においては、酸素原子は、2つのケイ素原子に共有される。慣習的に、特定の基Rは、それを、記号M、D又はTの後に上付きで記することにより示される。例えば、MOHは、一つの基Rが水酸基−OHであるM単位を表している。
【0045】
用語「実質的に直鎖」は、Dシロキシ単位からなるPOSオイルを意味すると理解されるべきであり、更に、Tシロキシ単位及び/又はQシロキシ単位を含んでも、T及びQシロキシ単位の数は、100ケイ素原子当たり一つ以下である。
【0046】
本発明で用いられるシリコーン基剤は、重縮合反応により架橋し、硬化するものであって、周知である。表現「重縮合反応により架橋可能なポリオルガノシロキサンオイル」は、例えば、特許出願EP−A1−1 985666の第4頁、第7〜52行に記載されたような、重縮合により架橋可能なケイ素含有基を含む有機ポリマーを含まない。
【0047】
この発明のシリコーン基剤は、多くの特許に、一層詳細に記載されており、それらは、市販されている。
【0048】
これらのシリコーン基剤は、一成分ベースであってよく、それ故、単一パック中に含むことができ、該シリコーン基剤は、水分のない貯蔵において安定であり、水分の存在下で硬化しうるが、一層詳細には、周囲空気により与えられる水分の存在下で硬化することができ、又は該ベースの使用時に、該ベース内で生成される水によって硬化することができる。
【0049】
一成分ベースに加えて、二成分ベースを使用することが可能であり、それ故、二つのパックに含まれたベースを使用することが可能であって、それらは、その2つの部分を混ぜたときに硬化する。それらは、2つの別々の画分への触媒の組み込み後にパッケージ化され、それは、これらの画分の一つが例えばこの発明の触媒だけを含み又は架橋剤との混合物を含むことを可能にする。
【0050】
他の好適具体例によれば、上記のこの発明によるポリオルガノシロキサン組成物Xは、それが、触媒的に有効な量の少なくとも一種のこの発明による本願で規定する重縮合触媒A及び下記を含むシリコーン基剤Bを更に含むことを特徴とする:
− 重縮合により架橋してエラストマーを与えることのできる少なくとも一種のポリオルガノシロキサン油C;
− 随意の、少なくとも一種の架橋剤D;
− 随意の、少なくとも一種の接着促進剤E;及び
− 随意の、少なくとも一種の非ケイ質有機充填剤及び/又はケイ質無機充填剤F。
【0051】
特に好適な一具体例によれば、重縮合反応によってエラストマーに架橋可能なポリオルガノシロキサン組成物Xは、下記を含む:
− 有機基が好ましくは、1〜20炭素原子を有するアルキル;3〜8炭素原子を有するシクロアルキル;2〜8炭素原子を有するアルケニル;及び5〜8炭素原子を有するシクロアルケニルよりなる群から選択される炭化水素基である反応性のα,ω−ジヒドロキシジオルガノポリシロキサンポリマーである重縮合により架橋可能な少なくとも一種のポリオルガノシロキサン油C100重量部当たり;
− 0.1〜60重量部の、ポリアルコキシシラン及びポリアルコキシシランの部分的加水分解から生じた生成物よりなる群から選択される少なくとも一種の架橋剤D;
− 0〜60重量部の下記の接着促進剤E;
− 0〜250重量部の好ましくは5〜200重量部の、少なくとも一種の非ケイ質有機充填剤及び/又はケイ質無機充填剤F;
− 0〜10重量部の水、
− 0〜100重量部の少なくとも一種の、一分子当たり、ケイ素原子に結合した同一又は異なる一価の有機置換基が、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、アリール、アルキルアリーレン及びアリールアルキレン基から選択される直鎖ホモポリマー又はコポリマーよりなる非反応性の直鎖ポリオルガノシロキサンポリマーG、
− 0〜20重量部の着色性ベース又は着色料H、
− 0〜70重量部のポリオルガノシロキサン樹脂I、及び
− 0〜20部の、可塑剤、有機希釈剤、架橋遅延剤、鉱質油、抗菌剤、及び熱安定剤例えば酸化チタン、酸化鉄又は酸化セリウムなどの当業者に公知の補助添加物J
及び
− 0.1〜50重量部の少なくとも一種の、この発明による本願で規定した重縮合触媒A。
【0052】
他の好適具体例によれば、ポリオルガノシロキサン油Cは、アルコキシ型の官能化された末端基を有しており、触媒的に有効量の水酸化リチウムの存在下で、ケイ素原子に結合したヒドロキシル基を有する、一般式Mxyz(式中、x、y及びzは、整数である)の分枝したポリジメチルシロキサン、又は各鎖端のケイ素原子に結合したヒドロキシル基を含む直鎖のジオルガノポリシロキサンを少なくとも一種の下記の式(II)のポリアルコキシシランと反応させることにより、その場で調製される:
【化7】

(式中:
− aは、0、1又は2であり、
− cは、0、1又は2であり、
− 和a+cは、0、1又は2に等しく、
− R4は、脂肪族、脂環式又は芳香族の、置換された又はされてない、飽和の又は不飽和の、一価の、C1〜C13炭化水素基を表し(R4は、R5と同じであってよい)、
− R5は、脂肪族、脂環式又は芳香族の、置換された又はされてない、飽和の又は不飽和の、一価の、C1〜C13炭化水素基を表し、それは、エポキシ、一級アミン、二級アミン又は三級アミン、又はメルカプト官能基を含むことができ、そして
− R6は、1〜8炭素原子を有する脂肪族有機基を表し、それは、特に、アルキル基、アルキルエーテル基、アルキルエステル基、アルキルケトン基、アルキルシアノ基、及びアルアルキル基(7〜13炭素原子を有する)から選択され、式(II)のシランのアルコキシ基は、各々、R6につき、異なった意味を有することも同じ意味を有することもできると解される)。
【0053】
他の好適具体例によれば、ポリオルガノシロキサン油Cは、好ましくは、25℃で50〜5000000mPa.sの粘度を有するα,ω−ジヒドロキシポリジオルガノシロキサンポリマーであり、架橋剤Dは、好ましくは、一分子当たり2つより多くの、ケイ素原子に結合した加水分解可能な基を有する有機ケイ素化合物である。
【0054】
ポリオルガノシロキサン油Cは又、その末端で、加水分解可能な基によって官能化することができ、ヒドロキシル官能基を有する前駆物質を加水分解可能な基を有する架橋用シランと縮合させることによって(又は、末端≡Siビニル又は≡SiH官能基のヒドロシリル化によって)得ることができる。分枝したポリオルガノシロキサンは又、随意に、アルキルシリル基を鎖内及び/又は鎖端に含むことも企図されうるものであり、これらは、鎖内及び/又は鎖端での重縮合反応によって反応することのできる基を有するポリオルガノシロキサンであり、「鎖間」アルキル基は、2つのポリオルガノシロキサン鎖を互いに結合させる。
【0055】
架橋剤Dは、シリコーン市場で入手できる生成物であり;その上、それらの、周囲温度で硬化する組成物における使用は、公知であり;特に、下記のフランス国特許において重要な役割を演じている
FR−A−1126411, FR−A−1179969, FR−A−1189216, FR−A−1198749, FR−A−1248826, FR−A−1314649, FR−A−1423477, FR−A−1432799,及びFR−A−2067636。
【0056】
架橋剤Dは、少なくとも一つの、下記のような加水分解可能な基を有する:
・式 −O−CO−R’のアシルオキシ
・式 −O−R’のアルコキシ
・式 −NR12のアミノ
・式 −NR1COR2のアミノ
・式 −O−CR1=CHR2のアルケニルオキシ
・式 −O−NR12のアミノキシ
・式 −O−N=CR12のケチミノキシ又は
【化8】

(式中、R’は、1〜15炭素原子を有するアルキル又はアリール基を表し、R1及びR2は、同一又は異なって、1〜8炭素原子を含むアルキル又はアリール基を表し、そしてTは、4〜8炭素原子を含むアルキレン基である)。R’、R1及びR2基は、非常に特に、次の基を含む:メチル、エチル、シクロヘキシル、及びフェニル。T基の内で、式−(CH24−,−(CH25−,及び−(CH26−のものを、非常に特に挙げることができる。
【0057】
アルコキシシランの例は、下記式のものを含む:

【0058】
ケチミノキシシラン架橋剤は、長期にわたって知られている。それらは、例えば、フランス国特許FR−A−1314649及びFR−A−1371250、米国特許US−A−3678003及びUS−A−3986999、英国特許GB−A−1468467、ベルギー国特許BE−A−901479、及び欧州特許EP−A−157580に記載されている
【0059】
ケチミノキシシランの例は、下記式のものを含む:


【0060】
アシルオキシシラン架橋剤は、長期にわたって周知である。それらは、特に、特許US−A−3077465,US−A−3382205,US−A−3701753,US−A−3957714,US−A−4115356,US−A−4273698,FR−A−2429811,及びFR−A−2459820に記載されている。
【0061】
アシルオキシシランの例は、下記式のものを含む:

【0062】
架橋剤Dの他の例は、下記を含む:
− 下記の一般式のシラン及びこのシランの部分的加水分解生成物:
【化9】

(式中:
− 記号R2は、同じであるか又は異なって、1〜8炭素原子を有するアルキル基例えばメチル、エチル、プロピル、ブチル、ペンチル、及び2−エチルヘキシル基;及びC3−C6オキシアルキレン基を表し、そして
− 記号R1は、直鎖又は分枝鎖の、飽和若しくは不飽和の脂肪族炭化水素基、又は飽和若しくは不飽和の及び/もしくは芳香族の、単環式若しくは多環式炭素環式基を表し、そしてkは、0、1又は2である);そして
【0063】
架橋剤Dの内で、特に、アルキルオキシシラン、ケチミノキシシラン、アルキルシリケート、及びポリアルキルシリケート(これらにおける有機基は、1〜4炭素原子を有するアルキル基である)が選択される。
【0064】
架橋剤Dの他の例は、ポリエチルシリケート又はポリ−n−プロピルシリケートを含む。
【0065】
一般的に言って、0.1〜60重量部の架橋剤Dが、重縮合によって架橋してエラストマーを与えることのできるポリオルガノシロキサンC、100重量部当たり使用される。
【0066】
従って、この発明による組成物は、少なくとも一種の接着促進剤E例えば下記の両方を有する有機ケイ素化合物を含むことができる:
(1)ケイ素原子に結合された一つ以上の加水分解可能な基、及び
(2)メルカプタン、尿素若しくはイソシアヌレート基の窒素原子やヘテロ原子(S又はO)を含む基により、又は(メタ)アクリレート、エポキシ、及びアルケニル基よりなる群から選択される基により置換された一つ以上の有機基。
そして、下記の化合物よりなる群から選択される(単独で、又は混合物として)有機ケイ素化合物が尚一層好ましい。
ビニルトリメトキシシラン(VTMO)、
3−グリシジルオキシプロピルトリメトキシシラン(GLYMO)、
メタクリロイルオキシプロピルトリメトキシシラン(MEMO)、



又は、20%より多い量の上記有機基を含むポリオルガノシロキサンオリゴマー。
【0067】
これらの一成分塩基は、例えば、一方で、アミノ、ウレイド、イソシアネート、エポキシ、アルケニル、イソシアヌレート、ヒデントイル、グアニジノ、及びメルカプトエステル基よりなる群から選択される基により置換された有機基、他方で、ケイ素原子に結合された加水分解可能な基、一般に、アルコキシ基の、両方を有する有機ケイ素化合物から選択される接着促進剤Eと混合することができる。かかる接着剤の例は、米国特許US3517001、US4115356、US4180642、US4273698、及びUS4356116及び欧州特許EP31996及びEP74001に記載されている。
【0068】
一成分ベース及び2成分ベースは、平均粒径が0.1μm未満の微粉化生成物の、無機充填剤Fとして使用される。これらの充填剤は、ヒュームド・シリカ及び沈降シリカを含み;それらのBET比表面積は、一般に、40m2/gより大きい。これらの充填剤は又、0.1μmより大きい平均粒径を有する一層粗い粉末の形態をとることもできる。かかる充填剤の例は、石英粉末、ケイソウ土シリカ、炭酸カルシウム(随意に、有機酸又は有機酸のエステルで表面処理されている)、か焼クレー、ルチル形二酸化チタン、鉄、亜鉛、クロム、ジルコニウム、及びマグネシウムの酸化物、様々な形態のアルミナ(水和したもの又はしてないもの)、窒化ホウ素、リトポン、メタホウ酸バリウム、硫酸バリウム、及びガラスミクロビーズを含み;それらの比表面積は、一般に、30m2/g未満である。
【0069】
これらの充填剤は、表面改変の目的のために一般的に用いられる様々な有機ケイ素化合物による処理により表面改変されていてよい。従って、これらの有機ケイ素化合物は、オルガノクロロシラン、ジオルガノシクロポリシロキサン、ヘキサオルガノジシロキサン、ヘキサオルガノジシラザン又はジオルガノシクロポリシラザンであってよい(フランス国特許FR−A−1126884、FR−A−1136885及びFR−A−1236505、英国特許GB−A−1024234)。殆どの場合に、処理された充填剤が、有機ケイ素化合物の3〜30重量%含まれる。これらの充填剤は、異なる粒度の2〜3種類の充填剤の混合物よりなってよく;従って、例えば、それらは、30〜70%の40m2/gを超えるBET比表面積を有する微粉シリカと、70〜30%の30m2/g未満の比表面積を有する一層粗い粉末のシリカより構成されうる。これらの充填剤は、表面処理されていてよい。
【0070】
充填剤を導入する目的は、良好な機械的特性及び流動学的特性をエラストマーに与えることであり、それは、この発明による組成物の硬化から生じる。
【0071】
これらの充填剤と協力して、有機及び/又は無機の顔料を使用することが可能であり、これらのエラストマーの熱抵抗性を増進させる薬剤(希土類の塩及び酸化物例えばセリウムの酸化物及び水酸化物)及び/又は難燃性を増進させる薬剤を使用することも可能である。例えば、国際出願WO98/29488に記載された酸化物のカクテルの使用をすることができる。難燃性を増進させる薬剤は、ハロゲン化有機物誘導体、有機リン誘導体、白金誘導体例えば塩化白金酸(アルカノール及びエーテル酸化物との反応の生成物)、及び二塩化白金オレフィンを含む。これらの顔料及び薬剤は、合わせて、充填剤の重量の20%以下である。
【0072】
他の通常の添加剤及び助剤を、この発明による組成物に組み込むことができ;それらは、該組成物が用いられる応用に従って選択される。
【0073】
この発明による組成物の製造に用いられるシリコーン基剤は、下記を含むことができる:
− 100部の、重縮合によって架橋してエラストマーを与えることのできるポリオルガノシロキサン油C;
− 0〜20部の架橋剤D;
− 0〜20部の接着促進剤E;及び
− 0〜50部の充填剤F。
【0074】
主成分に加えて、非反応性の直鎖ポリオルガノシロキサンポリマーGを、この発明による組成物の物理的特性及び/又はこれらの組成物の硬化から生成するエラストマーの機械的特性に影響を与える目的のために導入することができる。
【0075】
これらの非反応性のポリオルガノシロキサンポリマーGは、周知であり;それらは、一層特に、本質的にジオルガノシロキシユニットから及び1%以下のモノオルガノシロキシ及び/又はシロキシユニットから形成され、25℃で少なくとも10mPa.sの粘度を有するα,ω−ビス(トリオルガノシロキシ)ジオルガノポリシロキサンポリマーを含み、ケイ素原子に結合した有機基は、メチル、ビニル及びフェニル基から選択され、これらの有機基の少なくとも60%は、メチル基であり、ビニル基は10%以下である。これらのポリマーの粘度は、25℃で数千万mPa.sに達することができ;それ故、それらは、液体から粘性の外観までの油、及び軟らかいガムから硬いガムまでを含む。それらは、通常の技術、一層特にフランス国特許FR−A−978058、FR−A−1025150、FR−A−1108764及びFR−A−1370884に記載された技術によって製造される。25℃で10〜1000mPa.sの粘度を有するα,ω−ビス(トリメチルシロキシ)ジメチルポリシロキサン油を用いるのが好まれる。これらのポリマーは、可塑剤として作用するが、重縮合によって架橋しうるポリオルガノシロキサン油Cの100部当たり70部以下の、好ましくは5〜20部の比率で導入することができる。
【0076】
この発明による組成物は、更に、有利には、少なくとも一種のシリコーン樹脂Hを含む。これらのシリコーン樹脂は、周知であって市販されている分枝したオルガノポリシロキサンポリマーである。それらは、一分子当たり、式R'''3SiO1/2(ユニットM)、R'''2SiO2/2(ユニットD)、R'''SiO3/2(ユニットT)、及びSiO4/2(ユニットQ)のものから選択される少なくとも2つの異なるユニットを示す。基R'''は、同一であるか又は異なり、1〜10炭素原子を有する直鎖又は分枝鎖のアルキル基、ビニル基、フェニル基及び3,3,3−トリフルオロプロピル基から選択される。これらのアルキル基は、1〜6炭素原子を有する。一層特に、アルキル基Rとして、メチル、エチル、イソプロピル、t−ブチル、及びn−ヘキシル基を挙げることができる。
【0077】
樹脂の例には、MQ樹脂、MDQ樹脂、DT樹脂、及びMDT樹脂が含まれる。
【0078】
この発明による組成物を製造するためには、一成分組成物の場合には、様々な基本成分が、無水環境で、熱の供給がある場合とない場合において、均質に混合されることを可能にする装置を使用することが必要であり、これらの基本成分は、随意に、前述の補助剤及び添加剤を混合される。まず第一に、オルガノポリシロキサン油Cと充填剤Fを混ぜ、次いで、その結果生成したペーストに架橋剤D、化合物E、及びこの発明による触媒を加えることが可能である。油Cに、架橋剤D、化合物E及び充填剤Fを混ぜ、その後、この発明による触媒を加えることも可能である。これらの操作中、混合物は、揮発性物質の除去を促進するために、大気圧下で又は減圧下で、50〜180℃の範囲の温度で加熱することができる。一つのバージョンによれば、アルコキシユニットを有するシリコーン油は、α,ω−ジヒドロキシポリジメチルシロキサン油の、触媒的に有効な量の水酸化リチウムの存在下でのシラン又はポリアルコキシシランとの反応による官能化反応によって、その場で製造される(特許出願FR−2638752に記載された方法)。
【0079】
この発明による一成分組成物は、そのまま即ち希釈せずに用いられ、又は希釈剤中の分散の形態で、水の非存在下での貯蔵で安定であり、水の存在下で、低温から(分散の場合、溶剤の除去後に)硬化してエラストマーを形成する。
【0080】
これらの組成物のそのままでの固体基材への、湿った大気中での適用後に、エラストマーへの硬化の過程が認められ、それは、適用された材料の外側から起きて内側へ進む。まず外皮層が表面に形成され、次いで、架橋が深部へと継続する。外皮層の完全な形成は、表面に非粘着感を生じるが、数分間の時間を要し、この時間は、組成物の周囲の大気の相対湿度及び該組成物の架橋性による。
【0081】
この発明による二成分組成物の製造は、同様に、適当な装置内での様々な成分の混合により起きる。均質な組成物を得るためには、第一に、ポリマーAを充填剤Cと混合することが好ましく;全混合物を、油による充填剤の浸潤が完了するように、80℃より高温で少なくとも30分間にわたって加熱することができる。その結果生成した混合物を、好ましくは、80℃より低温例えば周囲温度のオーダーにして、他の成分即ち架橋剤、触媒、及び随意に、様々な添加剤及び補助剤と、水とさえ混合することができる。
【0082】
他の特に好適な具体例によれば、重縮合反応によってエラストマーに架橋可能なポリオルガノシロキサン組成物Xは、二成分系から製造され、該系は、2つの別々の部分P1及びP2の形態をとり、それらは、混合されて該組成物Xを形成することを意図したものであり、これらの部分の一方は、本願に記載のようにこの発明による重縮合触媒A及び架橋剤Dを含み、他方、他の部分は、前述の種を欠いていて、下記を含む:
− 重縮合により架橋してエラストマーを形成することのできる油Cの100重量部当たり、0.001〜10重量部の水。
【0083】
他の特に好適な具体例によれば、重縮合反応によってエラストマーに架橋可能なポリオルガノシロキサン組成物Xは、一成分系から製造され、該系は、水分の非存在下での貯蔵において安定であり、水の存在下でエラストマーに架橋し、下記を含む:
− 官能化アルコキシ、オキシム、アシル及び/又はエノキシ、好ましくは、アルコキシ末端基を有する少なくとも一種の架橋可能な直鎖のポリオルガノシロキサン油C、
− 少なくとも一種の架橋剤D、
− 少なくとも一種の充填剤F、及び
− 少なくとも一種の、この発明の重縮合触媒Aであり本願に記載の通りの、重縮合反応の触媒。
【0084】
一成分ベースは、例えば、特許EP141685、EP147323、EP102268、EP21859、FR2121289及びFR2121631(参考として援用する)中に詳述されている。
【0085】
二成分ベースは、例えば、特許EP118325、EP117772、EP10478、EP50358、EP184966、US3801572、及びUS3888815(参考として援用する)中に詳述されている。
【0086】
この発明の特に有利な具体例によれば、重縮合反応によってエラストマーに架橋しうるポリオルガノシロキサン組成物Xは、チキソトロープ性を有するように、十分量の少なくとも一種のチキソトロープ剤Kを含む。
【0087】
この発明の意味において、チキソトロープシリコーン組成物は、揺変性を示す組成物であり、揺変性は、材料を漸進的に構造破壊へと導く剪断を受ける材料の部分における流動学的挙動として定義される。それ故、揺変性は、可逆的現象であって、休止状態ではゲル形態であり、攪拌または剪断にかけられると液化する組成物を得ることを可能にする。従って、チキソトロープ材料は、加えられる剪断が増大すると粘性が減少し、ある時間の後に剪断がもはや加えられなくなると初期粘性状態に戻る(流動学ハンドブック「A Practical Guide to Rheological Additives」、Rheox, Inc., 1998参照)。
【0088】
チキソトロープ剤Kの添加は、エラストマーに架橋しうるポリオルガノシロキサン組成物Xのレオロジーを制御可能にし、一層特に、該組成物に、非流動性(nonrunning)の粘弾性の挙動を与える。
【0089】
チキソトロープ剤は、当分野で周知である。それらには、シリコーン組成物で一般的に用いられる様々な有機及び無機の増粘剤が含まれる。
【0090】
この発明によるチキソトロープ剤Kは、好ましくは、下記よりなる群から選択される:
− 無機増粘剤、ホウ酸及びホウ酸塩、チタン酸塩、アルミン酸塩、及びジルコン酸塩;
− ヒドロキシル基を有する化合物;
− ポリエチレン及び/又はポリプロピレンベースの化合物;
− 環状アミン官能基を含む化合物;
− ポリエーテル型の化合物又はポリエーテル基を含む化合物;及び
− フッ素樹脂、好ましくは、ポリフルオロエチレン(PFE)ベースの、尚一層好ましくは、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE又はテフロン(商標))ベースのフッ素樹脂。
【0091】
ヒドロキシル基を有する化合物には、特に、ヒドロキシル基を有する親水性シリコーン例えばポリジメチルシロキサン又はポリメチルフェニルシロキサン又はポリジフェニルシロキサン又はこれらの末端ジメチルヒドロキシ基を有するコポリマー、又は「MDT」型のヒドロキシル化シリコーン樹脂が含まれる。
【0092】
ポリエチレン及び/又はポリプロピレンベースの化合物には、結晶性ポリエチレン又はポリプロピレンワックスが含まれ、これらは、フッ素含有基を有していてよい(Crayvallac (商標))。
【0093】
この発明の意味において、「フッ素樹脂」は、下記のような、C−F結合を含む任意のフルオロポリマー(例えば、「Encyclopedia of Chemical Technology」、第4版、1994, Vol. 11, pp. 621-721参照)である:
− ポリビニルフルオリド、
− ポリビニリデンフルオリド、
− ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、
− ポリモノクロロトリフルオロエチレン、
− ポリフルオロポリエーテル、
− エチレンとテトラフルオロエチレンとのコポリマー、
− テトラフルオロエチレンとパーフルオロビニルエーテルとのコポリマー、及び
− パーフルオロエチレンとパーフルオロプロピレンとのコポリマー。
【0094】
この発明は、更に、重縮合反応によって、上で規定したように、エラストマーに架橋しうるポリオルガノシロキサン組成物Xの、ドライブトレインで用いられる液体中での老化に対する良好な耐性を有するシリコーンガスケットの製造のための利用を与える。
【0095】
本発明の他の利点及び特徴は、下記の非制限的実例として与える実施例を読むことにより、一層明確になるであろう。
【実施例】
【0096】
I)この発明による触媒の製造
a)1−ブチル−2,3−ジイソプロピルグアニジン(A1)
【化10】

33gのN−ブチルアミン(0.45モル)と19gのジイソプロピルカルボジイミド(0.15モル)の混合物を、3時間30分、還流して加熱する。その後、GC分析は、ジイソプロピルカルボジイミドの99.5%を超える転化を示す。無色の最終混合物を、20mバールで、2時間、60℃で濃縮して、29gの無色で事実上無臭の低粘度の液体を与えるが、これは、予想されるグアニジンに相当する(収率96.7%)。
1H NMR/CDCl3(ppm):0.93(3H,t),1.14(12H,d),1.37(2H,sex),1.52(2H,quint),3.01(2H,t),3.57(2H,m)。
【0097】
b)1−ブチル−2,3−ジイソプロピル−1−メチルグアニジン(A3)
【化11】

32.68gのN−ブチル−N−メチルアミン(0.375モル)と23.66gのジイソプロピルカルボジイミド(0.1875モル)の混合物を、3時間、還流して加熱する。その後、GC分析は、ジイソプロピルカルボジイミドの99.5%を超える転化を示す。無色の最終混合物を、5mバールで、2時間、60℃で濃縮して、40gの無色で事実上無臭の低粘度の液体を与えるが、これは、予想されるグアニジンに相当する(収率100%)。
1H NMR/CDCl3(ppm):0.88(3H,t),1.06(12H,d),1.26(2H,sex),1.46(2H,quint),2.67(3H,s),3.05(2H,t),3.35(2H,m)。
【0098】
c)1−ブチル−2,3−ジシクロヘキシルグアニジン (A2) CAS−RN=60006−40−8
【化12】

15.69gのN−ブチルアミン(0.214モル)と22.13gのジシクロヘキシルカルボジイミド(0.107モル)の混合物を、2時間、還流して加熱する。その後、GC分析は、ジシクロヘキシルカルボジイミドの99.6%を超える転化を示す。無色の最終混合物を、1mバールで、2時間、60℃で濃縮して、無色で事実上無臭の、中程度の粘度の液体を与えるが、これは、予想されるグアニジンに相当する(収率99%)。
【0099】
d)1−ブチル−2,3−ジシクロヘキシル−1−メチルグアニジン(A4)
【化13】

17.78gのN−ブチル−N−メチルアミン(0.204モル)と21.05gのジシクロヘキシルカルボジイミド(0.102モル)の混合物を、3時間、還流して加熱する。その後、GC分析は、ジシクロヘキシルカルボジイミドの99.5%を超える転化を示す。無色の最終混合物は、1mバールで、2時間、60℃で濃縮して、29.9gの無色で事実上無臭の、中程度の粘度の液体を与えるが、これは、予想されるグアニジンに相当する(収率99.7%)。
1H NMR/CDCl3(ppm):0.89(3H,t),1−1.4(10H,m),1.47(2H,quint),1.5−2(12H,several m),2.67(3H,s),2.90(1H,m),2.97(1H,m),3.06(2H,t)。
【0100】
e)1,2−ジシクロヘキシル−3−ピペリジルグアニジン (A5) CAS−RN=60006−25−9
【化14】

11.69gのピペリジン(0.137モル)と14.16gのジシクロヘキシルカルボジイミド(0.0686モル)の混合物を、3時間30分、還流して加熱する。その後、GC分析は、ジシクロヘキシルカルボジイミドの99.7%を超える転化を示す。無色の最終混合物を、1mバールで、2時間、60℃で濃縮して、19.9gの無色で事実上無臭の、非常に高粘度の液体を与えるが、これは、予想されるグアニジンに相当する(収率99.5%)。
【0101】
f)1,2−ジシクロヘキシル−3−ピロリジルグアニジン (A6) CAS−RN=60006−28−2
【化15】

19.2gのピロリジン(0.27モル)と18.6gのジシクロヘキシルカルボジイミド(0.09モル)の混合物を、4時間、還流して加熱する。その後、GC分析は、ジシクロヘキシルカルボジイミドの99.8%を超える転化を示す。無色の最終混合物を、1mバールで、1時間、60℃で濃縮して、24.9gの無色で事実上無臭の、中程度の粘度の液体を与えるが、これは、予想されるグアニジンに相当する(収率99.6%)。
【0102】
II)一成分組成物の製造 − ペーストテスト − ビニルトリメトキシシラン架橋剤
用いたペーストは、次のようにして調製される:3464gの、粘度20000センチポアズで0.066%のOHを含むα,ω−ジヒドロキシ油と120gのビニルトリメトキシシランの混合物を、16gの、2重量%の水酸化リチウムメタノール溶液と攪拌して混合し、5分後に、400gのAE55ヒュームドシリカを添加する。この混合物を、真空下で、揮発性物質を除去し、その後、水分のない環境に貯蔵する。
【0103】
各テストで、試験される触媒は、このペースト50gと混合されてから、触媒潜在能力を、次の3つの方法で評価される:
− スキンオーバータイム(SOT)、それ以降、2mm皮膜上に、表面の架橋が認められる時間;
− 48時間での、粘着感の持続性;
− 制御された条件下(23℃で、50%相対湿度)での、増大する時間(2、3、4、7及び14日)にわたる、6mm厚のビーズの硬度(ショアーA硬度)、及び周囲温度での7日(7d)とその後の100℃での7日の同硬度。結果の表において、記号「>」は、ビーズの上部で測定された硬度値に相当し、記号「<」は、ビーズの下部で測定された硬度値に相当する(ビーズの下部は、上部よりも、周囲の空気にさらされない)。
【0104】
この発明による様々な触媒を、試験した。比較のために、以前と同様に、下記も試験した;
− 錫ベースの触媒:ジブチル錫ジラウレート(DBTDL)、
及び
− 1,1,3,3−テトラメチルグアニジン(TMG)(これは、国際出願WO2004/020525に記載されている)。
結果を、下記の表Iに示す:
【0105】
【表1】

【0106】
1,1,3,3−テトラメチルグアニジン(TMG)は、この発明の(A1)から(A4)によるグアニジンより遥かに高いモル濃度であっても、シリコーン油の架橋を与えない。1,2,3−三置換グアニジン(A1)及び(A2)は、非常に短いスキンオーバータイム及びエラストマーを生じる。1,2,3,3−四置換グアニジン(A3)及び(A4)は、スキンオーバータイムの持続時間を、それらの量を非常に低値に適合させることによって変えることを可能にするだけでなく、高い熱安定性及び錫触媒(DBTDL)によるよりも僅かに高レベルの架橋を有するエラストマーを得ることをも可能にする。これらの結果は、この発明の(A1)から(A4)による触媒が、無毒性であって、錫ベースの触媒(DBTDL)及びテトラメチルグアニジン(TMG)よりも一層有効な触媒作用を生じることを示している。それ故、この発明によるこれらの触媒は、既存の触媒に有利に取って代わることができる。
【0107】
XI)試験1 油耐性
用いるテスト用ペーストは、次のように製造する:3464gの、20000センチポアズの粘度を有し、0.066%のOHを含むα,ω−ジヒドロキシポリジメチルシロキサン油と120gのビニルトリメトキシシランの混合物を、メタノール中の水酸化リチウムの2重量%溶液16gと攪拌して混合し、次いで、5分後に、400gのAE55ヒュームドシリカを加える。次いで、試験下の触媒を、x重量%の量で加え、その後、この混合物を、揮発性物質を除去してからカートリッジに詰める。
【0108】
2mm厚の薄膜の形態のジョイントを、試験用配合物から調製し、前以て、23℃で50%の湿度に調節されたチャンバー内で14日間架橋する。各事例において、等しい3面を有する試験片を、予め測定したショアーA硬度を有するこれらのジョイントから切り出して、5W30ディーゼル油(Total社より販売)を満たした150mlのガラス製フラスコに導入する。150℃で3日間加熱した後に周囲温度に戻し、これらの試験片を吸取り紙でぬぐい、ショアーA硬度をツウィック硬度計によって測定する。下記の3種類のグアニジンを試験した:
【0109】
下記の3種類のグアニジンを試験し:
【化16】

そして、次の「慣用の」縮合触媒も試験した:
− DBTDL:ジブチル錫ジラウレート
− アミノシラン:N−□−アミノエチル−□−アミノプロピルメチルジメトキシシラン
− PITA SM:チタンビス(エチルアセチルアセタート)ジイソプロポキシド
− TBOT:チタンテトラ(ブトキシド)
【0110】
得られた結果を下記の表IIに示す:
【表2】

【0111】
エンジンオイル中の延長した浸漬後の残留SAH(%)で見られるように、油耐性が、この発明による触媒(A2)、(A3)及び(A4)を含む組成物を用いて得られた3つのジョイントについて特に優れていることは明らかである。
【0112】
IV)試験2 油耐性
IV−1)配合物は、下記のa)〜g)節に記載された手順に従って製造される:
【0113】
a)触媒(A3)を有する配合物1 − 本発明
バタフライ型攪拌機を備えたミキサーに、1035gの、23℃で20000mPa.sの粘度を有するα,ω−ジヒドロキシポリジメチルシロキサン油と36gのビニルトリメトキシシラン(VTMO)を充填する。この混合物を、「バタフライ」の2分間の200rpmの回転によって均質化する。次に、4.8gの、水酸化リチウム一水和物ベースの官能化触媒のメタノール中の溶液を、30秒にわたって加える。この後、400rpmで4分間の均質化相が続く。次いで、120gのD4処理したシリカを、160rpmの中程度の攪拌速度で導入し、更に4分間、400rpmで分散させる。次いで、この混合物を、50mバールの部分的真空下で8分間の脱気を130rpmでの攪拌により行い、その後、3.6gのジ(イソプロピル)メチルブチルグアニジン(A3)を、窒素下で加えて、400rpmで5分間分散させる。この混合物を、40mバールで3分間の第二の脱気を130rpmの攪拌を用いて行なう。最後に、この混合物を、閉じたプラスチック製カートリッジに移す。
【0114】
b)触媒(A4)を有する配合物2 − 本発明
後続の手順は、配合物1について記載したものと同じであるが、3.6gのジ(シクロヘキシル)メチルブチルグアニジン(A4)をジ(イソプロピル)メチルブチルグアニジン(A3)の代わりに加える。
【0115】
c)触媒(A4)を有する配合物3 − 本発明
バタフライ型攪拌機を備えたミキサーに、908gの、23℃で20000mPa.sの粘度を有するα,ω−ジヒドロキシポリジメチルシロキサン油と24gのビニルトリメトキシシラン(VTMO)を充填する。この混合物を、「バタフライ」の2分間の200rpmでの回転により均質化する。次に、4.8gの、水酸化リチウム一水和物ベースの官能化触媒のメタノール中の溶液を30秒にわたって加える。この後、4分間の400rpmでの均質化相が続く。次いで、108gの、オクタメチルシクロテトラシロキサン(D4)処理したシリカを、160rpmの中程度の攪拌速度で混合し、更に、4分間、400rpmで分散させる。144gのケイ藻土、セライト350を同様にして導入する。次いで、この混合物を、50mバールの部分的真空下で8分間の脱気を130rpmでの攪拌により行い、その後、10.8gのジ(シクロヘキシル)メチルブチルグアニジン(A4)を窒素下で加え、400rpmで5分間分散させる。この混合物を、40mバールで3分間の第二の脱気を130rpmの攪拌を用いて行なう。最後に、この混合物を、閉じたプラスチック製カートリッジに移す。
【0116】
d)触媒(A4)を有する配合物4 − 本発明
バタフライ型攪拌機を備えたミキサーに、768gの、23℃で20000mPa.sの粘度を有するα,ω−ジヒドロキシポリジメチルシロキサン油と24gのビニルトリメトキシシラン(VTMO)を充填する。この混合物を、「バタフライ」の2分間の200rpmでの回転により均質化する。次に、4.8gの、水酸化リチウム一水和物ベースの官能化触媒のメタノール中の溶液を30秒にわたって加える。この後、4分間の400rpmでの均質化相が続く。次いで、36gのD4処理したシリカを、160rpmの中程度の攪拌速度で混合し、更に、4分間、400rpmで分散させる。360gの、Solvay社のWinnofilカーボネートを同様にして導入する。次いで、この混合物を、50mバールの部分的真空下で8分間の脱気を130rpmでの攪拌により行い、その後、7.2gのジ(シクロヘキシル)メチルブチルグアニジン(A4)を窒素下で加え、400rpmで5分間分散させる。この混合物を、40mバールで3分間の第二の脱気を130rpmの攪拌を用いて行なう。最後に、この混合物を、閉じたプラスチック製カートリッジに移す。
【0117】
e)触媒(A4)を有する配合物4a − 本発明(分枝シリコーン)
バタフライ型攪拌機を備えたミキサーに、696gの、一般式MxDyQzの、0.06重量%のヒドロキシル基OHを含む分枝したポリジメチルシロキサン油と36gのビニルトリメトキシシラン(VTMO)を充填する。この混合物を、「バタフライ」の2分間の200rpmでの回転により均質化する。次に、4.8gの、水酸化リチウム一水和物ベースの官能化触媒のメタノール中の溶液を30秒にわたって加える。この後、4分間の400rpmでの均質化相が続く。次いで、36gのD4処理したシリカを、160rpmの中程度の攪拌速度で混合し、更に、4分間、400rpmで分散させる。420gの、Solvay社のWinnofilカーボネートを同様にして導入する。次いで、この混合物を、50mバールの部分的真空下で8分間の脱気を130rpmでの攪拌により行い、その後、7.2gのジ(シクロヘキシル)メチルブチルグアニジン(A4)を窒素下で加え、400rpmで5分間分散させる。この混合物を、40mバールで3分間の第二の脱気を130rpmの攪拌を用いて行なう。最後に、この混合物を、閉じたプラスチック製カートリッジに移す。
【0118】
f)配合物 5 PITA SM 触媒 − 比較例
バタフライ型攪拌機を備えたミキサーに、763gの、23℃で20000mPa.sの粘度を有するα,ω−ジヒドロキシポリジメチルシロキサン油と120gの、23℃で100mPa.sの粘度を有するα,ω−トリメチルシリルポリジメチルシロキサン油、12gの、カーボンブラックを含む黒色基剤、及び24gのビニルトリメトキシシラン(VTMO)を充填する。この混合物を、「バタフライ」の2分間の200rpmでの回転により均質化する。次に、4.8gの、水酸化リチウム一水和物ベースの官能化触媒のメタノール中の溶液を30秒にわたって加える。この後、4分間の400rpmでの均質化相が続く。次いで、108gの、テトラオクチルシクロシロキサン(D4)で表面処理したシリカを、160rpmの中程度の攪拌速度で混合し、更に、4分間、400rpmで分散させる。144gのケイ藻土、セライト350を同様にして導入する。
【0119】
次いで、この混合物を、50mバールの部分的真空下で8分間の脱気を130rpmでの攪拌により行い、その後、24gのPITA SM触媒(Dupont社:80%の(iPro)2(EAA)2Ti及び20%のメチルトリメトキシシランの混合物、ここに、EAA=エチルアセトアセテート)を窒素下で加え、5分間、400rpmで分散させる。
【0120】
この混合物を、40mバールで3分間の第二の脱気を130rpmの攪拌を用いて行なう。最後に、この混合物を、閉じたプラスチック製カートリッジに移す。
【0121】
g)配合物 6 PITA SM 触媒 − 比較例
バタフライ型攪拌機を備えたミキサーに、667gの、23℃で20000mPa.sの粘度を有するα,ω−ジヒドロキシポリジメチルシロキサン油、109gの、23℃で100mPa.sの粘度を有するα,ω−トリメチルシリルポリジメチルシロキサン油、12gの、カーボンブラックを含む黒色基剤、及び27gのビニルトリメトキシシラン(VTMO)を充填する。この混合物を、「バタフライ」の2分間の200rpmでの回転により均質化する。次に、4.8gの、水酸化リチウム一水和物ベースの官能化触媒のメタノール中の溶液を30秒にわたって加える。この後、4分間の400rpmでの均質化相が続く。次いで、33gのD4処理したシリカを、160rpmの中程度の攪拌速度で混合し、更に、4分間、400rpmで分散させる。328gの、Solvay社のWinnofilカーボネートを同様にして導入する。次いで、この混合物を、50mバールの部分的真空下で8分間の脱気を130rpmでの攪拌により行い、その後、22gのPITA SM触媒(Dupont社)を窒素下で加え、5分間、400rpmで分散させる。この混合物を、40mバールで3分間の第二の脱気を130rpmの攪拌を用いて行なう。最後に、この混合物を、閉じたプラスチック製カートリッジに移す。
【0122】
IV−2)次いで、上記の架橋用配合物1〜6により製造した、2mm厚の薄膜の形態のジョイントを、アルミニウム基材に適用する。制御された条件下(23℃±2℃で、湿度50±5%)で、14日後に、ショアーA硬度及び張力に対する機械的特性(100%伸張時の、破壊強さ及びモジュラス)を2mm厚の試験片について測定する。
【0123】
IV−3)その後、コートされた支持体を、エンジンオイル(ELF 5W30ディーゼル)に浸漬し、150℃で70時間加熱する。この加熱期間の後に、それらをオイルに浸漬したままで周囲温度に戻し、次いで、オイルから取り出す。次いで、下記の特性を測定する:
− オイルで膨潤した薄膜のショアーA硬度、及び
− オイルで膨潤した試験片の張力に対する機械的性質。
【0124】
IV−4)配合物3、4及び5については、加熱エンジンオイル密封試験も、組み合せるべき2つの要素の一方の接触面に未架橋試験配合物からのビーズを適用することによって行う(要素=アルミニウム基材)。これらの要素を、それらの接触域で互いに適合させることにより、組成物がエラストマーに架橋する前に組み合せ、その後、組成物を、シリコーンガスケットを形成するように、周囲空気により与えられる水分の存在下でシリコーンエラストマーに架橋させる。このアセンブリを、次いで、参照用エンジンオイルに浸漬する。このオイルの温度を、3日間、150℃に維持する。冷却後、これら2つの要素を離すのに加えなければならない力(接着層破断強さ、単位N)を測定する。これらの結果を下記の表IIに示す。
【0125】
基準DIN53505に従って測定されたショアーA硬度(SAH);
基準AFNOR NFT 46002に従って測定された破断強さ(B/S)(MPa);及び
前述の基準に従って測定された、100%での弾性率(MPa)。
【0126】
【表3】

【0127】
この発明による触媒により得られる密封を与えるシリコーンエラストマーは、150℃のエンジンオイルに70時間浸漬した後に、比較例より優れた機械的性質(ショアーA硬度、破断強さ、100%での弾性率)を示し、それ故、ドライブトレインで用いられる液体に接触した要素が遭遇しうる極端な条件をシミュレートしていることが見出される。
【0128】
加熱エンジンオイル密封試験について、この発明の配合物3及び4は、比較例(配合物5)より4〜5倍優れた特性を示すことが見出される。
【0129】
V)定性的接着試験(アセトキシRTV−1 − アセトキシ型シラン架橋剤)
a)試験した配合物(重量%):
下記のペーストを製造する:
− 70.8%の、50000mPa.sの粘度を有するα,ω−ジヒドロキシポリジメチルシロキサン油
− 6.4%の、14000mPa.sの粘度を有するα,ω−ジヒドロキシポリジメチルシロキサン油
α,ω−ジヒドロキシ
− 9.6%の、500mPa.sの粘度を有するポリジメチルシロキサン油
− 10.4のジメチルシラザン処理したシリカ
【0130】
次いで、このペーストを、x%の試験する触媒及び3.8%のエチルトリアセトキシシランとメチルトリアセトキシシランとの混合物と混合する。
【0131】
b)加える触媒の量(重量%)//当量数(eq)/錫のモル数
DBTDL 0.06%//1eq
触媒(A3)=0.14%//5eq
触媒(A4)=0.10%//5eq
【0132】
c)定性的接着試験を行うために、試験する配合物から製造した製品のビーズを、予め清浄化したアルミニウム基材に適用する。7日の架橋時間(23℃で、50%RH=残留湿度)後、基材/密封界面での離層の開始の後に、手作業による剥離を行う。これらの結果は、製品のビーズの破断モードの関数として表される:
− 「AF」:接着破断(ビーズが基材からの離層を生じる)、
− 「AF+」:粘着傾向を伴うが、ビーズを離層するのに力を加えることを必要とする破断、
− 「AF++」:粘着傾向を伴うが、ビーズを離層するのに相当の力を加えることを必要とする破断及び、
− 「CF」:凝集破断(非常に大きい力を加えることにより、部分的にさえ基材からの離層なしに、ビーズが破壊される);この場合、基材への接着は、最適である。
【0133】
【表4】

PMMA基材=ポリメチルメタクリレート基材
PVC基材=ポリビニルクロリド基材。
【0134】
この発明による触媒を用いて製造したエラストマーは、錫触媒を用いて製造したものと同程度の良好な接着を示すことが注目される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ドライブトレインの少なくとも一の構成要素を密封し組み立てる方法であって、下記の段階a)〜d)を含む当該方法:
a)金属触媒を含まず、下記を含み、重縮合反応によって架橋してエラストマーとなりうるポリオルガノシロキサン組成物Xを調製する:
− シリコーンエラストマーを形成するための、重縮合反応によって架橋しうる少なくとも一種のポリオルガノシロキサン油を含むシリコーン基剤B、及び
− 下記の一般式(I)に従う非シリル化有機化合物である触媒的に有効な量の少なくとも一種の重縮合用触媒A:
【化1】

(式中、
− 同一又は異なる基R1は、互いに独立に、直鎖又は分枝鎖の一価のアルキル基、シクロアルキル基、(シクロアルキル)アルキル基を表し、環状部分は置換され又はされておらず、少なくとも一つのヘテロ原子又はフルオロアルキル基を含有することができ、
− 基R2は、水素原子、直鎖又は分枝鎖の一価のアルキル基、シクロアルキル基、置換され又はされてない環状部分により置換されたアルキル基を表し、少なくとも一つのヘテロ原子、芳香族基、アリールアルキル基、フルオロアルキル基又はアルキルアミン又はアルキルグアニジン基を含有することができ、
− 基R3は、直鎖又は分枝鎖の一価のアルキル基、シクロアルキル基、置換され又はされてない環状部分により置換されたアルキル基を表し、少なくとも一つのヘテロ原子、又はアリールアルキル、フルオロアルキル、アルキルアミン又はアルキルグアニジン基を含有することができ、
− 基R2が、水素原子でない場合には、基R2及びR3は、結合して3、4、5、6又は7員の、一つ以上の置換基により随意に置換された脂環式部分を形成することができ、そして
− 基R1、R2及びR3は、ケイ素原子を含まないという更なる条件を伴う);
b)前記のポリオルガノシロキサン組成物Xは、該構成要素の少なくとも一の接触域に、連続的に又は不連続的に、随意に、ビーズの形態として適用される;
c)前記のポリオルガノシロキサン組成物Xは、プロファイルガスケットを形成するように、周囲空気により又は前以て添加した水によって与えられる水分の存在下で、シリコーンエラストマーへの架橋を引き起こされる;そして
d)当該構成要素は、ドライブトレインの他の構成要素に、形成された結合がドライブトレインの2つの構成要素間の組立て及び密封を与えるような仕方で、組み合わせられる。
【請求項2】
ステップc)及びd)が、それぞれ、下記のステップc1)及びd1)によって置き換えられた請求項1に記載の方法:
c1)該非架橋ポリオルガノシロキサン組成物Xを含有する一つ又は複数の領域は、ドライブトレインの他の構成要素の接触面と接触され、そのドライブトレインの2つの構成要素は組み合わせられる、そして
d1)該ポリオルガノシロキサン組成物Xは、このドライブトレインの2つの構成要素間の組立て及び密封を与える産生されたガスケットを形成するように、周囲の空気より又は前以て添加した水により与えられる水分の存在下で、シリコーンエラストマーへの架橋を引き起こされる。
【請求項3】
ドライブトレインの構成要素が、シリンダーヘッド、油だめ、シリンダーヘッドカバー、タイミングケース、ベアリングバー、エンジンシリンダーブロック、トランスミッション、水ポンプ、ポジティブ・クランクケース・ベンチレーションボックス、水濾過器、油濾過器、油ポンプ、ドライブトレインの電子部品を収納したボックス、又はクラッチハウジングよりなる群から選択される、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
重縮合触媒Aが、下記の化合物(A1)〜(A6)よりなる群から選択される非シリル化有機化合物である、請求項1に記載の方法:
【化2】

【化3】

【請求項5】
重縮合反応によりエラストマーに架橋しうるポリオルガノシロキサン組成物Xが、触媒的に有効な量の少なくとも一種の請求項1又は5で規定する重縮合触媒A及び下記を含有するシリコーン基剤Bを含むことを特徴とする、請求項1に記載の方法:
− 重縮合により架橋してエラストマーを与えることのできる少なくとも一種のポリオルガノシロキサン油C;
− 随意の、少なくとも一種の架橋剤D;
− 随意の、少なくとも一種の接着促進剤E;及び
− 随意の、少なくとも一種の非ケイ質有機充填剤及び/又はケイ質無機充填剤F。
【請求項6】
重縮合反応によってエラストマーに架橋可能なポリオルガノシロキサン組成物Xが、下記を含む、請求項1に記載の方法:
− 有機基が好ましくは、1〜20個の炭素原子を有するアルキル;3〜8炭素原子を有するシクロアルキル;2〜8個の炭素原子を有するアルケニル;及び5〜8個の炭素原子を有するシクロアルケニルよりなる群から選択される炭化水素基である反応性のα,ω−ジヒドロキシジオルガノポリシロキサンポリマーである重縮合により架橋可能な少なくとも一種のポリオルガノシロキサン油C100重量部当たり;
− 0.1〜60重量部の、ポリアルコキシシラン、ポリアルコキシシランの部分的加水分解から生じた生成物及びポリアルコキシシロキサンよりなる群から選択される少なくとも一種の架橋剤D;
− 0〜60重量部の上記の接着促進剤E;
− 0〜250重量部の好ましくは5〜200重量部の、少なくとも一種の非ケイ質有機充填剤及び/又はケイ質無機充填剤F;
− 0〜10重量部の水、
− 0〜100重量部の少なくとも一種の、一分子当たり、ケイ素原子に結合した互いに同一又は異なる一価の有機置換基が、アルキル、シクロアルキル、アルケニル、アリール、アルキルアリーレン及びアリールアルキレン基から選択される直鎖ホモポリマー又はコポリマーよりなる非反応性の直鎖ポリオルガノシロキサンポリマーG、
− 0〜20重量部の着色性ベース又は着色料H、
− 0〜70重量部のポリオルガノシロキサン樹脂I、及び
− 0〜20部の、可塑剤、有機希釈剤、架橋遅延剤、鉱質油、抗菌剤、及び熱安定剤例えば酸化チタン、酸化鉄又は酸化セリウムなどの当業者に公知の補助添加物J
及び
− 0.1〜50重量部の少なくとも一の、請求項1及び5の何れかで規定した重縮合触媒A。
【請求項7】
重縮合反応によってエラストマーに架橋可能なポリオルガノシロキサン組成物Xが、二成分系から製造され、該系は、2つの別々の部分P1及びP2の形態をとり、それらは、混合されて該ポリオルガノシロキサン組成物Xを形成することを意図したものであり、これらの部分の一方は、請求項1、2及び6の何れかで規定した重縮合触媒A及び架橋剤Dを含み、他方、他の部分は、上記の種を含まず、下記を含む、請求項1又は6に記載の方法:
− 重縮合によりエラストマーに架橋可能な一種又は複数種のポリオルガノシロキサン油Cの100重量部当たり
0.001〜10重量部の水。
【請求項8】
重縮合反応によってエラストマーに架橋可能なポリオルガノシロキサン組成物Xが、一成分系から製造され、該系は、水分の非存在下での貯蔵において安定であり、水の存在下でエラストマーに架橋し、下記を含む、請求項1に記載の方法:
− 官能化アルコキシ、オキシム、アシル及び/又はエノキシ末端基、好ましくは、アルコキシ末端基を有する少なくとも一種の架橋可能な直鎖のポリオルガノシロキサン油C、
− 少なくとも一種の架橋剤D、
− 少なくとも一種の充填剤F、及び
− 少なくとも一種の、請求項1、2及び6の何れかで規定した重縮合触媒Aである、重縮合反応の触媒。
【請求項9】
ポリオルガノシロキサン油Cが、アルコキシ型の官能化された末端基を有しており、触媒的に有効量の水酸化リチウムの存在下で、ケイ素原子に結合したヒドロキシル基を有する、一般式Mxyz(式中、x、y及びzは、整数である)の分枝したポリジメチルシロキサン、又は各鎖端のケイ素原子に結合したヒドロキシル基を含む直鎖のジオルガノポリシロキサンを少なくとも一種の下記の式(II)のポリアルコキシシランと反応させることにより、その場で調製される、請求項8に記載の方法:
【化4】

(式中:
− aは、0、1又は2であり、
− cは、0、1又は2であり、
− 和a+cは、0、1又は2に等しく、
− R4は、脂肪族、脂環式又は芳香族の、置換された又はされてない、飽和の又は不飽和の、一価の、C1〜C13炭化水素基を表し、R4は、R5と同じであってよく、
− R5は、脂肪族、脂環式又は芳香族の、置換された又はされてない、飽和の又は不飽和の、一価の、C1〜C13炭化水素基を表し、それは、エポキシ、一級アミン、二級アミン又は三級アミン、又はメルカプト官能基を含むことができ、そして
− R6は、1〜8個の炭素原子を有する脂肪族有機基を表し、それは、特に、アルキル基、アルキルエーテル基、アルキルエステル基、アルキルケトン基、アルキルシアノ基、及びアルアルキル基(7〜13炭素原子を有する)から選択され、式(II)のシランのアルコキシ基は、各々、R6につき、異なった意味を有することも同じ意味を有することもできると解される)。
【請求項10】
請求項1〜9の何れかに記載の、重縮合反応によってエラストマーに架橋可能なポリオルガノシロキサン組成物Xの、ドライブトレインにおいて使用される液体において高い老化抵抗性を示すシリコーンガスケットの製造のための使用。

【公表番号】特表2012−529551(P2012−529551A)
【公表日】平成24年11月22日(2012.11.22)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−514508(P2012−514508)
【出願日】平成22年6月10日(2010.6.10)
【国際出願番号】PCT/FR2010/000421
【国際公開番号】WO2010/142871
【国際公開日】平成22年12月16日(2010.12.16)
【出願人】(507421304)ブルースター・シリコーンズ・フランス (62)
【Fターム(参考)】