ナビゲーション装置
【課題】 必要のないときに経路案内を行うのを不要にして煩わしさを解消することができるとともに、時間単位でより細やかな経路案内を行うことができるナビゲーション装置を提供すること。
【解決手段】 ナビゲーション装置が、目的地までの経路の探索案内を開始する日付を設定する予約日付設定手段４と、目的地までの経路の探索案内を開始する時刻を設定する予約時刻設定手段５と、経路の探索案内の開始日付および開始時刻と同じ日付および時刻になったことを検出する予約日付一致検出手段７および予約時刻一致検出手段８と、経路の探索案内の開始日時および開始時刻になったときに、地図情報および目的地に基づいて車両の現在位置から目的地までの経路を探索して案内を行う予約実行指示手段９、経路探索手段１０および経路案内手段１１とを備えている。
【解決手段】 ナビゲーション装置が、目的地までの経路の探索案内を開始する日付を設定する予約日付設定手段４と、目的地までの経路の探索案内を開始する時刻を設定する予約時刻設定手段５と、経路の探索案内の開始日付および開始時刻と同じ日付および時刻になったことを検出する予約日付一致検出手段７および予約時刻一致検出手段８と、経路の探索案内の開始日時および開始時刻になったときに、地図情報および目的地に基づいて車両の現在位置から目的地までの経路を探索して案内を行う予約実行指示手段９、経路探索手段１０および経路案内手段１１とを備えている。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【０００１】
本発明は、ナビゲーション装置に関し、例えば、 スケジュールデータを登録して目的地までの経路の探索案内を予約することができるナビゲーション装置に関する。
【背景技術】
【０００２】
近時、予め目的地と日付を予約して経路案内を行うナビゲーション装置がある。このナビゲーション装置では、運転を行う前に目的地を入力する手間を省くことができることから利便性が高い。
【０００３】
従来のこの種のナビゲーション装置としては、目的地、予約日時を含む予約情報を入力する入力手段と、経路探索に必要なデータを格納した情報記憶手段と、入力手段によって入力された予約情報を登録する登録手段と、登録手段によって登録された予約情報に基づく経路案内を実行するか否かを指定する指定手段と、指定手段によって予約情報に基づく経路案内を実行することが指定されたことを条件に、予約情報および情報記憶手段に記憶されたデータに基づいて経路探索を行う経路探索手段と、経路探索手段により探索された経路を用いて経路案内を行う制御手段とを備えたものがある（例えば、特許文献１参照）。
【特許文献１】特開２００１−２９６１３５号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
しかしながら、このような従来のナビゲーション装置にあっては、日付だけの予約しか行うことができないため、例えば、夜に行きたい目的地でも朝にエンジンを掛けると経路の探索案内を実行してしまうので、日中に必要もないのに経路の案内を行ってしまい、非常に煩わしいという問題があった。
【０００５】
そこで、本発明は、従来の問題を解決するためになされたもので、必要のないときに経路案内を行うのを不要にし、煩わしさを解消することができるとともに、時間単位でより細やかな経路案内を行うことができるナビゲーション装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明のナビゲーション装置は、移動体の現在位置の情報を取得する現在位置取得手段と、地図情報を取得する地図情報取得手段と、目的地を設定する目的地設定手段と、前記目的地までの経路の探索案内を開始する日付を設定する予約日付設定手段と、前記目的地までの経路の探索案内を開始する時刻を設定する予約時刻設定手段と、前記予約日付設定手段および前記予約時刻設定手段で設定された日付および時刻と同じ日付および時刻になったことを検出する予約日付・時刻検出手段と、経路の探索案内を開始する日時および予約した時刻になったときに、前記地図情報および目的地に基づいて前記移動体の現在位置から前記目的地までの経路を探索して案内を行う経路探索・案内手段とを備えたものから構成される。
【０００７】
この構成により、経路を探索して案内して欲しい目的地、日付および時刻を予約することにより、予約した日付の時刻になると自動的に予約した目的地までの経路の探索案内を行うことができるので、出発前にわざわざ目的地を設定する操作を不要にすることができる。また、１日のうちで必要のない時刻に経路案内を行うのを不要にして煩わしさを解消することができる。これに加えて、時間単位で目的地までの経路の探索案内の予約を行うことができるので、より細やかな経路案内を行うことができる。
【０００８】
また、本発明のナビゲーション装置は、前記目的地までの経路の探索案内の終了時刻を設定する予約終了時刻設定手段を備え、前記予約日付・時刻検出手段は、前記経路の探索案内の開始時刻および終了時刻の間の時間帯になったことを検出し、前記経路探索・案内手段は、前記時間帯内で前記目的地までの経路の探索案内を行うものから構成される。
【０００９】
この構成により、ある時点の時刻でなく、任意の時間帯で経路案内を開始することができる。例えば、朝の通勤等で一定の時間帯にエンジンを掛けるけれども、その時刻は８時、９時等のように一定でないような場合であっても、毎朝エンジンを掛けた直後から経路の探索案内を開始することができる。
【００１０】
また、本発明のナビゲーション装置は、前記予約日付設定手段は、経路の探索案内を開始する日付を曜日毎、毎日の曜日あるいは所定の曜日間で設定し、前記予約日付・時刻検出手段は、設定された曜日、毎日の曜日あるいは曜日間を検出するものから構成される。
【００１１】
この構成により、経路案内の予約を曜日毎、毎日の曜日あるいは所定の曜日間で指定することができるので、頻繁に利用する目的地までの経路案内の予約をその都度行うのを不要にして、経路案内を一括して予約することができ、操作性を向上させることができる。
【００１２】
また、本発明のナビゲーション装置は、少なくとも前記目的地、経路の探索案内の開始日付、開始時刻または開始時間帯を１セットにして少なくとも１セット以上記憶する予約情報記憶手段を備え、前記予約日付・時刻検出手段は、前記予約情報記憶手段に記憶された１セット単位の前記開始日付、開始時刻または開始時間帯を検出するものから構成される。
【００１３】
この構成により、予め目的地、経路の探索案内の開始日付、開始時刻および開始時間帯を複数セット登録することができるので、多くの経路の探索案内をまとめて予約することができ、ナビゲーション装置の利用性を向上させることができる。
【００１４】
また、本発明のナビゲーション装置は、前記予約日付設定手段で設定された前記開始日付および前記予約時刻設定手段で設定された開始時刻または開始時間帯において、現在の日付が予約された日付を過ぎた場合、または、現在の日付が予約された日付と同じかつ現在の時刻が予約した時刻あるいは時間帯を過ぎた場合に、前記予約情報記憶手段に記憶された情報を消去する予約情報消去手段を有するものから構成される。
【００１５】
この構成により、経路の探索案内の開始日付および開始時刻が過ぎた予約情報を消去することができるので、不要な予約情報を消去して予約情報を記憶する予約情報記憶手段を効率よく使用することができる。
【００１６】
また、本発明のナビゲーション装置は、予約日付・時刻検出手段によって予約開始時刻あるいは予約開始時間帯が検出されたとき、経路案内中であった場合には、前記経路探索・案内手段は、現在実行中の探索経路に追加して予約時の目的地までの経路を探索するものから構成される。
【００１７】
この構成により、経路の探索案内中に予約時刻になった場合に、現在探索案内している経路に目的地を追加して経路探索することができるので、経路の探索案内中に予約時刻が過ぎて予約が取り消されてしまうのを防止することができ、予約した経路の探索案内を確実に行うことができる。
【発明の効果】
【００１８】
以上説明したように、本発明は、必要のないときに経路案内を行うのを不要にして煩わしさを解消することができるとともに、時間単位でより細やかな経路案内を行うことができるナビゲーション装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１９】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
【００２０】
図１、図２は本発明に係るナビゲーション装置の一実施の形態を示す図であり、本発明のナビゲーション装置を移動体としての車両に搭載したカーナビゲーションに適用した例を示している。
【００２１】
図１に示すように、カーナビゲーション装置は、現在位置取得手段１、地図情報記憶手段２、目的地設定手段３、予約日付設定手段４、予約時刻設定手段５、予約情報記憶手段６、予約日付一致検出手段７、予約時刻一致検出手段８、予約実行指示手段９、経路探索手段１０、経路案内手段１１、カレンダー１２およびタイマー１３を備えている。
【００２２】
ここで、現在位置取得手段１は、車両の現在位置を検出するものであり、車両の回転角速度を検出する角速度センサおよび自車の走行距離を検出する距離センサを含む自律航法センサと、車両の現在位置と現在方位を衛星航法で測位するＧＰＳ受信機と、自律航法センサおよびＧＰＳ受信機からの入力に基づいて自車位置を計算する自車位置計算装置とを含んで構成されている。
【００２３】
地図情報記憶手段（地図情報取得手段）２は、地図画像の表示や経路の探索に必要な地図情報を記憶する記憶媒体であり、例えば、ＣＤ、ＣＤ−ＲＯＭ、ＤＶＤーＲＯＭ、あるいはハードディスク等から構成されている。なお、地図情報は予め地図情報記憶手段２に記録されたものでも良く、インターネット上のサーバから地図情報記憶手段２にダウンロードされたものでも良い。
【００２４】
目的地設定手段３は、キーボードやタッチパネル、リモコン等の入力手段から構成されており、目的地を設定することができるように構成されている。予約日付設定手段４は、上述した入力手段から構成されており、予約する日付を、曜日毎、毎日の曜日あるいは所定の曜日間で設定するようになっている。予約時刻設定手段５は、上述した入力手段から構成されており、予約する時刻や時間帯を設定するようになっている。
【００２５】
予約情報記憶手段６は、ＣＤ、ＣＤ−ＲＯＭ、ＤＶＤーＲＯＭ、あるいはハードディスク等から構成されており、予約情報記憶手段６には目的地設定手段３によって設定された目的地、予約日付設定手段４によって設定された経路の探索案内の開始日付、予約時刻設定手段５によって設定された経路の探索案内の開始時刻または開始時間帯を１セットにして少なくとも１セット以上記憶するようになっている。なお、開始日時は曜日毎、毎日の曜日あるいは所定の曜日間で記憶されている。
【００２６】
予約日付一致検出手段（予約日付・時刻検出手段）７は、ＣＰＵ（Central Processing Unit）、ＲＯＭ（Read Only Memory）、ＲＡＭ（Random Access Memory）等からなるコンピュータを備えており、予約情報記憶手段６に記憶された曜日をカレンダー１２に記憶された曜日と比較して一致しているか否かを比較するようになっている。
【００２７】
予約時刻一致検出手段（予約日付・時刻検出手段）８は、上述したコンピュータを備えており、予約情報記憶手段６に記憶された予約開始時刻または時間帯をタイマー１３で計時された時刻と比較して一致しているか否かを比較するようになっている。
【００２８】
予約実行指示手段９は、上述したコンピュータを備えており、予約日付一致検出手段７および予約時刻一致検出手段８で検出した予約日付、予約時刻になったときに、経路の探索案内を実行するように経路探索手段１０に指示を行うようになっている。
【００２９】
経路探索手段１０は、上述したコンピュータから構成されており、現在位置取得手段１から取得した車両の現在位置から目的地設定手段３によって設定した目的値までの推奨経路を道路のコスト値を加味して公知のダイクストラ法等によって探索し、地図情報記憶手段２に記憶された地図上に推奨経路および自車位置を合成するようになっている。
【００３０】
経路案内手段１１は、液晶ディスプレイやスピーカー等から構成されており、経路探索手段１０によって探索された経路を地図情報と共に液晶ディスプレイに表示するとともに、スピーカーから音声ガイダンスを出力して表示および音声による経路案内を行うようになっている。
【００３１】
また、予約実行指示手段９は、予約時刻一致検出手段８によって予約終了時刻が検出されたときに、経路探索手段１０に経路探索の終了を指令する終了コマンドを送信するようになっており、経路探索手段１０はこの終了コマンドを受信すると、経路探索を終了する。本実施の形態では、予約実行指示手段９、経路探索手段１０および経路案内手段１１が経路探索・案内手段を構成している。
【００３２】
なお、予約終了時刻とは、予約開始時刻が８時であれば、９時であり、予約開始時間帯が８時−１０時であれば、１１時である。予約開始時刻とは、経路探索の開始時刻または目的地への到着時刻の２種類があり、予約時刻設定手段５によって何れかの設定を行うことができるようになっている。
【００３３】
目的地への到着時刻に経路案内を行うように設定された場合には、予約時刻一致検出手段８がタイマー１３の計時時刻に基づいて目的地に到着する時刻より前の時刻（例えば、３時間前）になると、予約実行指示手段９に信号を出力し、予約実行指示手段９から経路探索手段１０によって目的地までの経路探索を行うように指示する。
【００３４】
経路探索手段１０は、現在位置取得手段１によって取得された現在位置から目的地設定手段３によって設定された目的地までの推奨経路を探索し、現在位置から目的地までの到着時刻から差引いた時刻に経路の案内を行う。
【００３５】
例えば、１０時に目的地に到達するように予約を行ったときに、現在時刻が８時であれば、経路探索手段１０によって推定された現在位置から目的地までの到着時刻が１時間かかるようであれば、実際の経路の案内は９時から行われる。
【００３６】
また、予約日付一致検出手段７および予約時刻一致検出手段８は、カレンダー１２に記憶された現在の日付が予約された日付を過ぎた場合、または、現在の日付がカレンダー１２に記憶された日付と同じかつタイマー１３で計時された現在の時刻が予約した時刻あるいは時間帯を過ぎた場合に、予約実行指示手段９に予約取消信号を送信するようになっており、予約実行指示手段９はこの予約取消信号を受信すると、予約情報記憶手段６に記憶された情報を消去するようになっている。本実施の形態では、予約実行指示手段９が予約情報消去手段を構成している。
【００３７】
また、予約実行指示手段９は、予約時刻一致検出手段８によって予約開始時刻あるいは予約開始時間帯が検出されたとき、経路探索手段１０が経路案内中であった場合には、追加コマンドを経路探索手段１０に送信する。経路探索手段１０は追加コマンドに基づいて、現在実行中の探索経路に予約時の目的地までの経路探索を追加する。
【００３８】
次に、図２のフローチャートに基づいてナビゲーション方法を説明する。なお、図２のフローチャートはＣＰＵによって実行されるＲＯＭに格納されたナビゲーション処理プログラムである。なお、このナビゲーション処理プログラムは車両のエンジンが掛けられるのと同時に実行される。また、このナビゲーション方法では、目的地への到着時刻ではなく、予約開始時刻になったときに、経路の探索案内を行うものについて説明する。
【００３９】
図２において、エンジンを掛けると、まず、予約日付一致検出手段７がカレンダー１２に記憶された曜日と予約情報記憶手段６に記憶された曜日とを比較する（ステップＳ１）。
【００４０】
なお、予約情報記憶手段６には曜日毎、毎日の曜日あるいは所定の曜日間が記憶されているので、予約日付一致検出手段７はカレンダー１２に記憶された曜日と予約情報記憶手段６に記憶された曜日毎とを比較する場合、予約情報記憶手段６に例えば、日曜日が記憶されている場合には、現在日付が日曜日になったときに、予約実行指示手段９に検出信号を送信する。
【００４１】
また、予約日付一致検出手段７はカレンダー１２に記憶された曜日と予約情報記憶手段６に記憶された毎日の曜日とを比較する場合、毎日、予約実行指示手段９に検出信号を送信する。
【００４２】
また、予約日付一致検出手段７はカレンダー１２に記憶された曜日と予約情報記憶手段６に記憶された曜日間とを比較する場合、予約情報記憶手段６に例えば、日曜日−水曜日が記憶されている場合には、現在日付が日曜日、月曜日、火曜日、水曜日になったときに、予約実行指示手段９に検出信号を送信する。
【００４３】
ステップＳ１で比較した曜日が一致すると、予約時刻一致検出手段８がタイマー１３の計時時刻と予約情報記憶手段６に記憶された時刻または時間帯とを比較し（ステップＳ２）、予約した時刻または時間帯が現在時刻が一致していないと、予約した時刻または時間帯と現在時刻との比較を継続する。
【００４４】
また、予約した時刻または時間帯が現在時刻と一致すると、予約していない経路探索を既に実行しているか否かを判別する（ステップＳ３）。ステップＳ３で予約していない経路探索を実行中でない場合には、予約実行指示手段９が経路探索手段１０に予約した目的地までの経路探索を行うように指示をする。
【００４５】
経路探索手段１０は、現在位置取得手段１から取得した車両の現在位置から目的地設定手段３によって設定した目的値までの推奨経路を道路のコスト値を加味して公知のダイクストラ法等によって探索し（ステップＳ４）、地図情報記憶手段２に記憶された地図上に推奨経路および自車位置を合成し、この推奨経路を経路案内手段１１に表示して経路案内を行う（ステップＳ６）。
【００４６】
一方、ステップＳ３で予約していない経路探索を実行中の場合には、予約実行指示手段９が経路探索手段１０に追加コマンドを送信するため、経路探索手段１０は追加コマンドに基づいて、現在実行中の探索経路に予約時の目的地までの推奨経路の探索を追加し（ステップＳ５）、推奨経路を経路案内手段１１に表示して経路案内を行う（ステップＳ６）。
【００４７】
次いで、予約時刻一致検出手段８がタイマー１３の計時時刻と予約情報記憶手段６に記憶された時刻または時間帯の予約終了時刻であるか否かを判別し（ステップＳ７）、予約終了時刻でない場合には、ステップＳ３に戻って経路の探索を継続し、予約終了時刻である場合には、予約情報記憶手段６に目的地までの経路の探索案内が予約されているか否かを判別する（ステップＳ８）。
【００４８】
ステップＳ８で予約がある場合には、ステップＳ２に戻って予約時刻一致検出手段８が予約情報記憶手段６に記憶された予約時刻と現在時刻とを比較する処理を行い、予約がある場合には、ステップＳ２に戻る。また、予約がない場合には、予約情報記憶手段６に記憶された予約情報を消去して（ステップＳ９）、今回の処理を終了する。
【００４９】
このように本実施の形態では、経路を探索して案内して欲しい目的地、日付および時刻を予約することにより、予約した日付の時刻になると自動的に予約した目的地までの経路の探索案内を行うことができるので、出発前にわざわざ目的地を設定する操作を不要にすることができるとともに、１日のうちで必要のない時刻に経路案内を行うのを不要にして煩わしさを解消することができる。これに加えて、時間単位で目的地までの経路の探索案内の予約を行うことができるので、より細やかな経路案内を行うことができる。
【００５０】
また、本実施の形態では、予約開始時刻および予約終了時刻の間の時間帯になったことを検出し、この時間帯内で目的地まで経路の探索案内を行うようにしたので、ある時点の時刻でなく、任意の時間帯で経路案内を開始することができる。このため、例えば、朝の通勤等で一定の時間帯にエンジンを掛けるけれども、その時刻は８時、９時等のように一定でないような場合であっても、毎朝エンジンを掛けた直後から経路の探索案内を開始することができる。
【００５１】
また、本実施の形態では、経路案内の予約を曜日毎、毎日の曜日あるいは所定の曜日間で指定するので、頻繁に利用する目的地までの経路案内の予約をその都度行うのを不要にして、経路案内を一括して予約することができ、操作性を向上させることができる。
【００５２】
また、本実施の形態では、目的地、経路の探索案内の開始日付、開始時刻および開始時間帯を１セットにして１セット以上記憶する予約情報記憶手段６を備えたので、多くの経路の探索案内をまとめて予約することができ、カーナビゲーション装置の利用性を向上させることができる。
【００５３】
また、本実施の形態では、予約日付設定手段４で設定された日付および予約時刻設定手段５で設定された時刻において、現在の日付が予約された日付を過ぎた場合、または、現在の日付が予約された日付と同じかつ現在の時刻が予約した時刻あるいは時間帯を過ぎた場合に予約を消去するようにしたので、不要な予約情報を消去して予約情報を記憶する予約情報記憶手段６を効率よく使用することができる。
【００５４】
また、本実施の形態では、予約開始時刻あるいは予約開始時間帯になったときに、予約をしていない経路の案内中であった場合には、現在実行中の探索経路に追加して予約時の目的地までの経路を探索するようにしたので、経路の探索案内中に予約時間が過ぎて予約が取り消されてしまうのを防止することができ、予約した経路の探索案内を確実に行うことができる。
【産業上の利用可能性】
【００５５】
以上のように、本発明に係るナビゲーション装置は、必要のないときに経路案内を行うのを不要にして煩わしさを解消することができるとともに、時間単位でより細やかな経路案内を行うことができるという効果を有し、スケジュールデータを登録して目的地までの経路の探索案内を予約することができるナビゲーション装置等として有用である。
【図面の簡単な説明】
【００５６】
【図１】本発明の一実施の形態のナビゲーション装置の構成図
【図２】一実施の形態のナビゲーション処理のフローチャート
【符号の説明】
【００５７】
１ 現在位置取得手段
２ 地図情報記憶手段（地図情報取得手段）
３ 目的地設定手段
４ 予約日付設定手段
５ 予約時刻設定手段
６ 予約情報記憶手段
７ 予約日付一致検出手段（予約日付・時刻検出手段）
８ 予約時刻一致検出手段（予約日付・時刻検出手段）
９ 予約実行指示手段（経路探索・案内手段、予約情報消去手段）
１０ 経路探索手段（経路探索・案内手段）
１１ 経路案内手段（経路探索・案内手段）
【技術分野】
【０００１】
本発明は、ナビゲーション装置に関し、例えば、 スケジュールデータを登録して目的地までの経路の探索案内を予約することができるナビゲーション装置に関する。
【背景技術】
【０００２】
近時、予め目的地と日付を予約して経路案内を行うナビゲーション装置がある。このナビゲーション装置では、運転を行う前に目的地を入力する手間を省くことができることから利便性が高い。
【０００３】
従来のこの種のナビゲーション装置としては、目的地、予約日時を含む予約情報を入力する入力手段と、経路探索に必要なデータを格納した情報記憶手段と、入力手段によって入力された予約情報を登録する登録手段と、登録手段によって登録された予約情報に基づく経路案内を実行するか否かを指定する指定手段と、指定手段によって予約情報に基づく経路案内を実行することが指定されたことを条件に、予約情報および情報記憶手段に記憶されたデータに基づいて経路探索を行う経路探索手段と、経路探索手段により探索された経路を用いて経路案内を行う制御手段とを備えたものがある（例えば、特許文献１参照）。
【特許文献１】特開２００１−２９６１３５号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
しかしながら、このような従来のナビゲーション装置にあっては、日付だけの予約しか行うことができないため、例えば、夜に行きたい目的地でも朝にエンジンを掛けると経路の探索案内を実行してしまうので、日中に必要もないのに経路の案内を行ってしまい、非常に煩わしいという問題があった。
【０００５】
そこで、本発明は、従来の問題を解決するためになされたもので、必要のないときに経路案内を行うのを不要にし、煩わしさを解消することができるとともに、時間単位でより細やかな経路案内を行うことができるナビゲーション装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明のナビゲーション装置は、移動体の現在位置の情報を取得する現在位置取得手段と、地図情報を取得する地図情報取得手段と、目的地を設定する目的地設定手段と、前記目的地までの経路の探索案内を開始する日付を設定する予約日付設定手段と、前記目的地までの経路の探索案内を開始する時刻を設定する予約時刻設定手段と、前記予約日付設定手段および前記予約時刻設定手段で設定された日付および時刻と同じ日付および時刻になったことを検出する予約日付・時刻検出手段と、経路の探索案内を開始する日時および予約した時刻になったときに、前記地図情報および目的地に基づいて前記移動体の現在位置から前記目的地までの経路を探索して案内を行う経路探索・案内手段とを備えたものから構成される。
【０００７】
この構成により、経路を探索して案内して欲しい目的地、日付および時刻を予約することにより、予約した日付の時刻になると自動的に予約した目的地までの経路の探索案内を行うことができるので、出発前にわざわざ目的地を設定する操作を不要にすることができる。また、１日のうちで必要のない時刻に経路案内を行うのを不要にして煩わしさを解消することができる。これに加えて、時間単位で目的地までの経路の探索案内の予約を行うことができるので、より細やかな経路案内を行うことができる。
【０００８】
また、本発明のナビゲーション装置は、前記目的地までの経路の探索案内の終了時刻を設定する予約終了時刻設定手段を備え、前記予約日付・時刻検出手段は、前記経路の探索案内の開始時刻および終了時刻の間の時間帯になったことを検出し、前記経路探索・案内手段は、前記時間帯内で前記目的地までの経路の探索案内を行うものから構成される。
【０００９】
この構成により、ある時点の時刻でなく、任意の時間帯で経路案内を開始することができる。例えば、朝の通勤等で一定の時間帯にエンジンを掛けるけれども、その時刻は８時、９時等のように一定でないような場合であっても、毎朝エンジンを掛けた直後から経路の探索案内を開始することができる。
【００１０】
また、本発明のナビゲーション装置は、前記予約日付設定手段は、経路の探索案内を開始する日付を曜日毎、毎日の曜日あるいは所定の曜日間で設定し、前記予約日付・時刻検出手段は、設定された曜日、毎日の曜日あるいは曜日間を検出するものから構成される。
【００１１】
この構成により、経路案内の予約を曜日毎、毎日の曜日あるいは所定の曜日間で指定することができるので、頻繁に利用する目的地までの経路案内の予約をその都度行うのを不要にして、経路案内を一括して予約することができ、操作性を向上させることができる。
【００１２】
また、本発明のナビゲーション装置は、少なくとも前記目的地、経路の探索案内の開始日付、開始時刻または開始時間帯を１セットにして少なくとも１セット以上記憶する予約情報記憶手段を備え、前記予約日付・時刻検出手段は、前記予約情報記憶手段に記憶された１セット単位の前記開始日付、開始時刻または開始時間帯を検出するものから構成される。
【００１３】
この構成により、予め目的地、経路の探索案内の開始日付、開始時刻および開始時間帯を複数セット登録することができるので、多くの経路の探索案内をまとめて予約することができ、ナビゲーション装置の利用性を向上させることができる。
【００１４】
また、本発明のナビゲーション装置は、前記予約日付設定手段で設定された前記開始日付および前記予約時刻設定手段で設定された開始時刻または開始時間帯において、現在の日付が予約された日付を過ぎた場合、または、現在の日付が予約された日付と同じかつ現在の時刻が予約した時刻あるいは時間帯を過ぎた場合に、前記予約情報記憶手段に記憶された情報を消去する予約情報消去手段を有するものから構成される。
【００１５】
この構成により、経路の探索案内の開始日付および開始時刻が過ぎた予約情報を消去することができるので、不要な予約情報を消去して予約情報を記憶する予約情報記憶手段を効率よく使用することができる。
【００１６】
また、本発明のナビゲーション装置は、予約日付・時刻検出手段によって予約開始時刻あるいは予約開始時間帯が検出されたとき、経路案内中であった場合には、前記経路探索・案内手段は、現在実行中の探索経路に追加して予約時の目的地までの経路を探索するものから構成される。
【００１７】
この構成により、経路の探索案内中に予約時刻になった場合に、現在探索案内している経路に目的地を追加して経路探索することができるので、経路の探索案内中に予約時刻が過ぎて予約が取り消されてしまうのを防止することができ、予約した経路の探索案内を確実に行うことができる。
【発明の効果】
【００１８】
以上説明したように、本発明は、必要のないときに経路案内を行うのを不要にして煩わしさを解消することができるとともに、時間単位でより細やかな経路案内を行うことができるナビゲーション装置を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【００１９】
以下、本発明の実施の形態について、図面を用いて説明する。
【００２０】
図１、図２は本発明に係るナビゲーション装置の一実施の形態を示す図であり、本発明のナビゲーション装置を移動体としての車両に搭載したカーナビゲーションに適用した例を示している。
【００２１】
図１に示すように、カーナビゲーション装置は、現在位置取得手段１、地図情報記憶手段２、目的地設定手段３、予約日付設定手段４、予約時刻設定手段５、予約情報記憶手段６、予約日付一致検出手段７、予約時刻一致検出手段８、予約実行指示手段９、経路探索手段１０、経路案内手段１１、カレンダー１２およびタイマー１３を備えている。
【００２２】
ここで、現在位置取得手段１は、車両の現在位置を検出するものであり、車両の回転角速度を検出する角速度センサおよび自車の走行距離を検出する距離センサを含む自律航法センサと、車両の現在位置と現在方位を衛星航法で測位するＧＰＳ受信機と、自律航法センサおよびＧＰＳ受信機からの入力に基づいて自車位置を計算する自車位置計算装置とを含んで構成されている。
【００２３】
地図情報記憶手段（地図情報取得手段）２は、地図画像の表示や経路の探索に必要な地図情報を記憶する記憶媒体であり、例えば、ＣＤ、ＣＤ−ＲＯＭ、ＤＶＤーＲＯＭ、あるいはハードディスク等から構成されている。なお、地図情報は予め地図情報記憶手段２に記録されたものでも良く、インターネット上のサーバから地図情報記憶手段２にダウンロードされたものでも良い。
【００２４】
目的地設定手段３は、キーボードやタッチパネル、リモコン等の入力手段から構成されており、目的地を設定することができるように構成されている。予約日付設定手段４は、上述した入力手段から構成されており、予約する日付を、曜日毎、毎日の曜日あるいは所定の曜日間で設定するようになっている。予約時刻設定手段５は、上述した入力手段から構成されており、予約する時刻や時間帯を設定するようになっている。
【００２５】
予約情報記憶手段６は、ＣＤ、ＣＤ−ＲＯＭ、ＤＶＤーＲＯＭ、あるいはハードディスク等から構成されており、予約情報記憶手段６には目的地設定手段３によって設定された目的地、予約日付設定手段４によって設定された経路の探索案内の開始日付、予約時刻設定手段５によって設定された経路の探索案内の開始時刻または開始時間帯を１セットにして少なくとも１セット以上記憶するようになっている。なお、開始日時は曜日毎、毎日の曜日あるいは所定の曜日間で記憶されている。
【００２６】
予約日付一致検出手段（予約日付・時刻検出手段）７は、ＣＰＵ（Central Processing Unit）、ＲＯＭ（Read Only Memory）、ＲＡＭ（Random Access Memory）等からなるコンピュータを備えており、予約情報記憶手段６に記憶された曜日をカレンダー１２に記憶された曜日と比較して一致しているか否かを比較するようになっている。
【００２７】
予約時刻一致検出手段（予約日付・時刻検出手段）８は、上述したコンピュータを備えており、予約情報記憶手段６に記憶された予約開始時刻または時間帯をタイマー１３で計時された時刻と比較して一致しているか否かを比較するようになっている。
【００２８】
予約実行指示手段９は、上述したコンピュータを備えており、予約日付一致検出手段７および予約時刻一致検出手段８で検出した予約日付、予約時刻になったときに、経路の探索案内を実行するように経路探索手段１０に指示を行うようになっている。
【００２９】
経路探索手段１０は、上述したコンピュータから構成されており、現在位置取得手段１から取得した車両の現在位置から目的地設定手段３によって設定した目的値までの推奨経路を道路のコスト値を加味して公知のダイクストラ法等によって探索し、地図情報記憶手段２に記憶された地図上に推奨経路および自車位置を合成するようになっている。
【００３０】
経路案内手段１１は、液晶ディスプレイやスピーカー等から構成されており、経路探索手段１０によって探索された経路を地図情報と共に液晶ディスプレイに表示するとともに、スピーカーから音声ガイダンスを出力して表示および音声による経路案内を行うようになっている。
【００３１】
また、予約実行指示手段９は、予約時刻一致検出手段８によって予約終了時刻が検出されたときに、経路探索手段１０に経路探索の終了を指令する終了コマンドを送信するようになっており、経路探索手段１０はこの終了コマンドを受信すると、経路探索を終了する。本実施の形態では、予約実行指示手段９、経路探索手段１０および経路案内手段１１が経路探索・案内手段を構成している。
【００３２】
なお、予約終了時刻とは、予約開始時刻が８時であれば、９時であり、予約開始時間帯が８時−１０時であれば、１１時である。予約開始時刻とは、経路探索の開始時刻または目的地への到着時刻の２種類があり、予約時刻設定手段５によって何れかの設定を行うことができるようになっている。
【００３３】
目的地への到着時刻に経路案内を行うように設定された場合には、予約時刻一致検出手段８がタイマー１３の計時時刻に基づいて目的地に到着する時刻より前の時刻（例えば、３時間前）になると、予約実行指示手段９に信号を出力し、予約実行指示手段９から経路探索手段１０によって目的地までの経路探索を行うように指示する。
【００３４】
経路探索手段１０は、現在位置取得手段１によって取得された現在位置から目的地設定手段３によって設定された目的地までの推奨経路を探索し、現在位置から目的地までの到着時刻から差引いた時刻に経路の案内を行う。
【００３５】
例えば、１０時に目的地に到達するように予約を行ったときに、現在時刻が８時であれば、経路探索手段１０によって推定された現在位置から目的地までの到着時刻が１時間かかるようであれば、実際の経路の案内は９時から行われる。
【００３６】
また、予約日付一致検出手段７および予約時刻一致検出手段８は、カレンダー１２に記憶された現在の日付が予約された日付を過ぎた場合、または、現在の日付がカレンダー１２に記憶された日付と同じかつタイマー１３で計時された現在の時刻が予約した時刻あるいは時間帯を過ぎた場合に、予約実行指示手段９に予約取消信号を送信するようになっており、予約実行指示手段９はこの予約取消信号を受信すると、予約情報記憶手段６に記憶された情報を消去するようになっている。本実施の形態では、予約実行指示手段９が予約情報消去手段を構成している。
【００３７】
また、予約実行指示手段９は、予約時刻一致検出手段８によって予約開始時刻あるいは予約開始時間帯が検出されたとき、経路探索手段１０が経路案内中であった場合には、追加コマンドを経路探索手段１０に送信する。経路探索手段１０は追加コマンドに基づいて、現在実行中の探索経路に予約時の目的地までの経路探索を追加する。
【００３８】
次に、図２のフローチャートに基づいてナビゲーション方法を説明する。なお、図２のフローチャートはＣＰＵによって実行されるＲＯＭに格納されたナビゲーション処理プログラムである。なお、このナビゲーション処理プログラムは車両のエンジンが掛けられるのと同時に実行される。また、このナビゲーション方法では、目的地への到着時刻ではなく、予約開始時刻になったときに、経路の探索案内を行うものについて説明する。
【００３９】
図２において、エンジンを掛けると、まず、予約日付一致検出手段７がカレンダー１２に記憶された曜日と予約情報記憶手段６に記憶された曜日とを比較する（ステップＳ１）。
【００４０】
なお、予約情報記憶手段６には曜日毎、毎日の曜日あるいは所定の曜日間が記憶されているので、予約日付一致検出手段７はカレンダー１２に記憶された曜日と予約情報記憶手段６に記憶された曜日毎とを比較する場合、予約情報記憶手段６に例えば、日曜日が記憶されている場合には、現在日付が日曜日になったときに、予約実行指示手段９に検出信号を送信する。
【００４１】
また、予約日付一致検出手段７はカレンダー１２に記憶された曜日と予約情報記憶手段６に記憶された毎日の曜日とを比較する場合、毎日、予約実行指示手段９に検出信号を送信する。
【００４２】
また、予約日付一致検出手段７はカレンダー１２に記憶された曜日と予約情報記憶手段６に記憶された曜日間とを比較する場合、予約情報記憶手段６に例えば、日曜日−水曜日が記憶されている場合には、現在日付が日曜日、月曜日、火曜日、水曜日になったときに、予約実行指示手段９に検出信号を送信する。
【００４３】
ステップＳ１で比較した曜日が一致すると、予約時刻一致検出手段８がタイマー１３の計時時刻と予約情報記憶手段６に記憶された時刻または時間帯とを比較し（ステップＳ２）、予約した時刻または時間帯が現在時刻が一致していないと、予約した時刻または時間帯と現在時刻との比較を継続する。
【００４４】
また、予約した時刻または時間帯が現在時刻と一致すると、予約していない経路探索を既に実行しているか否かを判別する（ステップＳ３）。ステップＳ３で予約していない経路探索を実行中でない場合には、予約実行指示手段９が経路探索手段１０に予約した目的地までの経路探索を行うように指示をする。
【００４５】
経路探索手段１０は、現在位置取得手段１から取得した車両の現在位置から目的地設定手段３によって設定した目的値までの推奨経路を道路のコスト値を加味して公知のダイクストラ法等によって探索し（ステップＳ４）、地図情報記憶手段２に記憶された地図上に推奨経路および自車位置を合成し、この推奨経路を経路案内手段１１に表示して経路案内を行う（ステップＳ６）。
【００４６】
一方、ステップＳ３で予約していない経路探索を実行中の場合には、予約実行指示手段９が経路探索手段１０に追加コマンドを送信するため、経路探索手段１０は追加コマンドに基づいて、現在実行中の探索経路に予約時の目的地までの推奨経路の探索を追加し（ステップＳ５）、推奨経路を経路案内手段１１に表示して経路案内を行う（ステップＳ６）。
【００４７】
次いで、予約時刻一致検出手段８がタイマー１３の計時時刻と予約情報記憶手段６に記憶された時刻または時間帯の予約終了時刻であるか否かを判別し（ステップＳ７）、予約終了時刻でない場合には、ステップＳ３に戻って経路の探索を継続し、予約終了時刻である場合には、予約情報記憶手段６に目的地までの経路の探索案内が予約されているか否かを判別する（ステップＳ８）。
【００４８】
ステップＳ８で予約がある場合には、ステップＳ２に戻って予約時刻一致検出手段８が予約情報記憶手段６に記憶された予約時刻と現在時刻とを比較する処理を行い、予約がある場合には、ステップＳ２に戻る。また、予約がない場合には、予約情報記憶手段６に記憶された予約情報を消去して（ステップＳ９）、今回の処理を終了する。
【００４９】
このように本実施の形態では、経路を探索して案内して欲しい目的地、日付および時刻を予約することにより、予約した日付の時刻になると自動的に予約した目的地までの経路の探索案内を行うことができるので、出発前にわざわざ目的地を設定する操作を不要にすることができるとともに、１日のうちで必要のない時刻に経路案内を行うのを不要にして煩わしさを解消することができる。これに加えて、時間単位で目的地までの経路の探索案内の予約を行うことができるので、より細やかな経路案内を行うことができる。
【００５０】
また、本実施の形態では、予約開始時刻および予約終了時刻の間の時間帯になったことを検出し、この時間帯内で目的地まで経路の探索案内を行うようにしたので、ある時点の時刻でなく、任意の時間帯で経路案内を開始することができる。このため、例えば、朝の通勤等で一定の時間帯にエンジンを掛けるけれども、その時刻は８時、９時等のように一定でないような場合であっても、毎朝エンジンを掛けた直後から経路の探索案内を開始することができる。
【００５１】
また、本実施の形態では、経路案内の予約を曜日毎、毎日の曜日あるいは所定の曜日間で指定するので、頻繁に利用する目的地までの経路案内の予約をその都度行うのを不要にして、経路案内を一括して予約することができ、操作性を向上させることができる。
【００５２】
また、本実施の形態では、目的地、経路の探索案内の開始日付、開始時刻および開始時間帯を１セットにして１セット以上記憶する予約情報記憶手段６を備えたので、多くの経路の探索案内をまとめて予約することができ、カーナビゲーション装置の利用性を向上させることができる。
【００５３】
また、本実施の形態では、予約日付設定手段４で設定された日付および予約時刻設定手段５で設定された時刻において、現在の日付が予約された日付を過ぎた場合、または、現在の日付が予約された日付と同じかつ現在の時刻が予約した時刻あるいは時間帯を過ぎた場合に予約を消去するようにしたので、不要な予約情報を消去して予約情報を記憶する予約情報記憶手段６を効率よく使用することができる。
【００５４】
また、本実施の形態では、予約開始時刻あるいは予約開始時間帯になったときに、予約をしていない経路の案内中であった場合には、現在実行中の探索経路に追加して予約時の目的地までの経路を探索するようにしたので、経路の探索案内中に予約時間が過ぎて予約が取り消されてしまうのを防止することができ、予約した経路の探索案内を確実に行うことができる。
【産業上の利用可能性】
【００５５】
以上のように、本発明に係るナビゲーション装置は、必要のないときに経路案内を行うのを不要にして煩わしさを解消することができるとともに、時間単位でより細やかな経路案内を行うことができるという効果を有し、スケジュールデータを登録して目的地までの経路の探索案内を予約することができるナビゲーション装置等として有用である。
【図面の簡単な説明】
【００５６】
【図１】本発明の一実施の形態のナビゲーション装置の構成図
【図２】一実施の形態のナビゲーション処理のフローチャート
【符号の説明】
【００５７】
１ 現在位置取得手段
２ 地図情報記憶手段（地図情報取得手段）
３ 目的地設定手段
４ 予約日付設定手段
５ 予約時刻設定手段
６ 予約情報記憶手段
７ 予約日付一致検出手段（予約日付・時刻検出手段）
８ 予約時刻一致検出手段（予約日付・時刻検出手段）
９ 予約実行指示手段（経路探索・案内手段、予約情報消去手段）
１０ 経路探索手段（経路探索・案内手段）
１１ 経路案内手段（経路探索・案内手段）
【特許請求の範囲】
【請求項１】
移動体の現在位置の情報を取得する現在位置取得手段と、
地図情報を取得する地図情報取得手段と、
目的地を設定する目的地設定手段と、
前記目的地までの経路の探索案内を開始する日付を設定する予約日付設定手段と、
前記目的地までの経路の探索案内を開始する時刻を設定する予約時刻設定手段と、
前記予約日付設定手段および前記予約時刻設定手段で設定された日付および時刻と同じ日付および時刻になったことを検出する予約日付・時刻検出手段と、
経路の探索案内を開始する日時および予約した時刻になったときに、前記地図情報および目的地に基づいて前記移動体の現在位置から前記目的地までの経路を探索して案内を行う経路探索・案内手段とを備えたことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項２】
前記目的地までの経路の探索案内の終了時刻を設定する予約終了時刻設定手段を備え、
前記予約日付・時刻検出手段は、前記経路の探索案内の開始時刻から終了時刻の間の時間帯になったことを検出し、前記経路探索・案内手段は、前記時間帯内で前記目的地までの経路の探索案内を行うことを特徴とする請求項１に記載のナビゲーション装置。
【請求項３】
前記予約日付設定手段は、経路の探索案内を開始する日付を曜日毎、毎日の曜日あるいは所定の曜日間で設定し、
前記予約日付・時刻検出手段は、設定された曜日、毎日の曜日あるいは曜日間を検出することを特徴とする請求項１または請求項２に記載のナビゲーション装置。
【請求項４】
少なくとも前記目的地、経路の探索案内の開始日付、開始時刻または開始時間帯を１セットにして少なくとも１セット以上記憶する予約情報記憶手段を備え、
前記予約日付・時刻検出手段は、前記予約情報記憶手段に記憶された１セット単位の前記開始日付、開始時刻または開始時間帯を検出することを特徴とする請求項１から請求項３の何れか１項に記載のナビゲーション装置。
【請求項５】
前記予約日付設定手段で設定された前記開始日付および前記予約時刻設定手段で設定された開始時刻または開始時間帯において、現在の日付が予約された日付を過ぎた場合、または、現在の日付が予約された日付と同じかつ現在の時刻が予約した時刻あるいは時間帯を過ぎた場合に、前記予約情報記憶手段に記憶された情報を消去する予約情報消去手段を有することを特徴とする請求項４に記載のナビゲーション装置。
【請求項６】
前記予約日付・時刻検出手段によって前記開始時刻あるいは開始時間帯が検出されたとき、経路案内中であった場合には、前記経路探索・案内手段は、現在実行中の探索経路に追加して予約時の目的地までの経路を探索することを特徴とする請求項１乃至請求項５の何れか１項に記載のナビゲーション装置。
【請求項１】
移動体の現在位置の情報を取得する現在位置取得手段と、
地図情報を取得する地図情報取得手段と、
目的地を設定する目的地設定手段と、
前記目的地までの経路の探索案内を開始する日付を設定する予約日付設定手段と、
前記目的地までの経路の探索案内を開始する時刻を設定する予約時刻設定手段と、
前記予約日付設定手段および前記予約時刻設定手段で設定された日付および時刻と同じ日付および時刻になったことを検出する予約日付・時刻検出手段と、
経路の探索案内を開始する日時および予約した時刻になったときに、前記地図情報および目的地に基づいて前記移動体の現在位置から前記目的地までの経路を探索して案内を行う経路探索・案内手段とを備えたことを特徴とするナビゲーション装置。
【請求項２】
前記目的地までの経路の探索案内の終了時刻を設定する予約終了時刻設定手段を備え、
前記予約日付・時刻検出手段は、前記経路の探索案内の開始時刻から終了時刻の間の時間帯になったことを検出し、前記経路探索・案内手段は、前記時間帯内で前記目的地までの経路の探索案内を行うことを特徴とする請求項１に記載のナビゲーション装置。
【請求項３】
前記予約日付設定手段は、経路の探索案内を開始する日付を曜日毎、毎日の曜日あるいは所定の曜日間で設定し、
前記予約日付・時刻検出手段は、設定された曜日、毎日の曜日あるいは曜日間を検出することを特徴とする請求項１または請求項２に記載のナビゲーション装置。
【請求項４】
少なくとも前記目的地、経路の探索案内の開始日付、開始時刻または開始時間帯を１セットにして少なくとも１セット以上記憶する予約情報記憶手段を備え、
前記予約日付・時刻検出手段は、前記予約情報記憶手段に記憶された１セット単位の前記開始日付、開始時刻または開始時間帯を検出することを特徴とする請求項１から請求項３の何れか１項に記載のナビゲーション装置。
【請求項５】
前記予約日付設定手段で設定された前記開始日付および前記予約時刻設定手段で設定された開始時刻または開始時間帯において、現在の日付が予約された日付を過ぎた場合、または、現在の日付が予約された日付と同じかつ現在の時刻が予約した時刻あるいは時間帯を過ぎた場合に、前記予約情報記憶手段に記憶された情報を消去する予約情報消去手段を有することを特徴とする請求項４に記載のナビゲーション装置。
【請求項６】
前記予約日付・時刻検出手段によって前記開始時刻あるいは開始時間帯が検出されたとき、経路案内中であった場合には、前記経路探索・案内手段は、現在実行中の探索経路に追加して予約時の目的地までの経路を探索することを特徴とする請求項１乃至請求項５の何れか１項に記載のナビゲーション装置。
【図１】
【図２】
【図２】
【公開番号】特開２００６−１０５６７６（Ｐ２００６−１０５６７６Ａ）
【公開日】平成１８年４月２０日（２００６．４．２０）
【国際特許分類】
【出願番号】特願２００４−２９０１９５（Ｐ２００４−２９０１９５）
【出願日】平成１６年１０月１日（２００４．１０．１）
【出願人】（０００００５８２１）松下電器産業株式会社 (73,050)
【Ｆターム（参考）】
【公開日】平成１８年４月２０日（２００６．４．２０）
【国際特許分類】
【出願日】平成１６年１０月１日（２００４．１０．１）
【出願人】（０００００５８２１）松下電器産業株式会社 (73,050)
【Ｆターム（参考）】
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