ネジ継手部の保護方法及びガス漏れ防止用保護材
【課題】ネジ部での鋼管の被覆部と金属配管の間の隙間より水分が侵入することにより金属配管に錆が発生しガス漏れ発生になることに対し、簡単にガス漏れ予防をしたり、ガス漏れを止めることができるようにする。
【解決手段】ガス配管に設けたネジ継手部の少なくとも螺合箇所の外側端部に、光硬化性樹脂組成物6を塗布して被覆部を形成し、その被覆部に光を照射して光硬化性樹脂組成物6を硬化反応させて前記ネジ継手部の保護層を形成する。
【解決手段】ガス配管に設けたネジ継手部の少なくとも螺合箇所の外側端部に、光硬化性樹脂組成物6を塗布して被覆部を形成し、その被覆部に光を照射して光硬化性樹脂組成物6を硬化反応させて前記ネジ継手部の保護層を形成する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ガス配管に設けたネジ継手部からのガス漏れを予防したり、阻止したりするネジ継手部の保護方法及びガス漏れ防止用保護材に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、都市ガス又は液化石油ガスを需要家に供給する場合、ガス導管の一つとして鋼管が使用されている。そして、鋼管同士又はこれとガス機器と接続するために、機械的接合やフランジ接合などの各種接合方式が採用されているが、ガスの最高使用圧力が中圧(98.065kPa以上、294.195kPa未満)又は低圧のときは、最も簡便な方式であるねじ接合が採用され、特に小口径(外径150mm以下)の鋼管の場合にねじ接合が採用されている。
ガス管などの配管の継手部には、特に、屋外で使用した場合、または、高温多湿で使用される継手は、継手部から錆が発生する。また、配管の防食性能を高めるために、配管全体を樹脂で覆っている場合がある。一般的に、このような樹脂被覆鋼管には、塩ビまたは、ポリエチレンの被覆鋼管が使用される。このような配管も、つなぐ場合、配管の端部をネジ状に切って、ソケットなどにつなぐ。そのため、そのネジ部では、鋼管の被覆部と金属配管の間に隙間ができ、その隙間より水分が浸入し、内部に浸入した水などが、金属配管を浸食し、そのため、錆が発生し、ネジ部からガス漏れが発生したりする場合がある。
【0003】
また、鋼管を、ねじ接合する場合、鋼管の端部外周面にオネジを形成し、このオネジを管継手の端部に設けられたメネジにねじ込むことが行われる。このオネジ部分に鋼管の素地が露出するので、腐食を防止するために、鋼管と管継手との接合部(螺合部分)にブチルゴムを主体とする防錆テープ(コーキングテープ)を巻き付けることが一般的である(特許文献1参照)。しかしながらコーキングテープを接合部に巻き付けた構造であると、このテープが長期間、屋外に放置されて風雨に曝されるため、接合部から剥離するなどして所望の防錆効果が得られないという問題がある。そこで鋼管と管継手との接合部に防錆テープを巻き付けた後、この接合部を被うように、ヒンジ部を介して拡開自在になされたカバー本体と、その両方の自由端を設けられてカバー本体を閉じた時に互いに嵌合して係止する係止機構を有する保護カバーを装着することが提案されている(特許文献2参照)。この保護カバーによれば、接合部に巻き付けられた防錆テープの表面の大半がカバーで覆われるので、長期間に亘って耐食性を維持することができるが、特許文献2の図10に記載されたように、非常に大きく、設置できない場所もあり、作業性が、あまり良くない。しかも、ガス管の口径や形状も多種あり、全てに対応させて準備するのは困難である。
【0004】
また、鋼管の継手部の防食方法として、特許文献3に示された方法がある。これは、有機溶剤を含有する塗料をネジ部に塗装し、その上から、自己接着型ゴム製テープを弾性的に伸張させながら互いに重なるように巻き付けて、前記樹脂層の外周面と前記管接続部材の外周面とに亘って一連に連続している防食被覆層を形成する配管接続部の防食方法であるが、大きな問題がある。ゴムを一体化させても、これらの先の尖ったカッターやハサミなどの刃物が、当たった場合、切れやすく、この部位分より再度、腐食が起こる。厨房では、包丁なども使用することが考えられるため、この刃物による切断の可能性があり、且つ、清掃時に金属タワシ等で磨いた場合、この自己接着型テープでは、表面に傷がつきやすく、劣化し、極めて、将来的に、水分が浸入し、発錆が起こる可能性がある。
【0005】
また、自己接着型テープで巻きつける場合、自己収縮して巻きつけられたテープは一体化する可能性があるが、保護すべきガス管との密着力は、粘着剤も塗られていないため、小さい。且つ、このテープの耐久性が、明確化されておらず、耐候性や耐水性など長期の暴露による劣化が判明せず、使用しにくい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平6−17990号公報
【特許文献2】特開2003−336787号公報
【特許文献3】特開2006−275177号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上述した従来の方法で、結局、ネジ継ぎ手部は、腐食してガス漏れが発生しやすくなり、そのガス漏れを防止するのは困難で、しかも、既にガス漏れしている箇所のガス漏れ阻止をするのも困難であった。
【0008】
従って、本発明の目的は、上記問題点を解消し、簡単にガス漏れ予防をしたり、ガス漏れを止めることができるようにするネジ継ぎ手部の保護方法及びガス漏れ防止用保護材を提供するところにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の第1の特徴構成は、ガス配管に設けたネジ継手部の少なくとも螺合箇所の外側端部に、光硬化性樹脂組成物を塗布して被覆部を形成し、その被覆部に光を照射して前記光硬化性樹脂組成物を硬化反応させて前記ネジ継手部の保護層を形成するところにある。
【0010】
本発明の第1の特徴構成によれば、ネジ継手部の少なくとも螺合箇所の外側端部に光硬化性樹脂組成物を塗布して被覆部を形成することで、配管の口径や種類に関係なくネジ部のガス漏れし易い螺合箇所の外側端部を覆うことができ、狭い作業空間であっても簡単に被覆部を形成できる。その上、その被覆部は、光を照射して硬化反応をさせる光硬化性樹脂組成物からなるために、短時間に強固な保護層を形成でき、防食作用はもとより、ガス漏れの予防及び阻止も迅速にできる。
【0011】
本発明の第2の特徴構成は、前記被覆部に光を照射する前に、前記被覆部の表面を透明樹脂フィルムで覆って前記被覆部の気密性を維持し、前記透明樹脂フィルムの外側から光を照射して前記光硬化性樹脂組成物を硬化反応させるところにある。
【0012】
本発明の第2の特徴構成によれば、前記被覆部に光を照射する前に、前記被覆部の表面を透明樹脂フィルムで覆って前記被覆部の気密性を維持することにより、光硬化性樹脂組成物は、空気を遮断され空気中の酸素による重合硬化阻害が生じることなく、ベト付きのない硬化物が迅速な反応で形成できる。
その上、透明樹脂フィルムによって未硬化の被覆部を覆うことで、例え被覆部の硬化途中にネジ継手部から漏れようとするガス漏れ現象があっても、そのガス圧を押さえてガス流路が被覆部中に形成されるのを阻止でき、引き続き透明樹脂フィルムの外側から光を照射して前記光硬化性樹脂組成物を硬化反応させることにより、ガス漏れ流路を被覆部に形成することなく、完全なガス漏れを阻止できる保護層を形成できる。
従って、ネジ継手部のガス漏れ予防はもとより、ガス漏れ時のガス漏れ停止作業も簡単迅速に行うことができるようになった。
その上、複雑なネジ継手部を透明樹脂フィルムで簡単に覆うことができ、従来のような成型された保護カバーを設けることなく、簡単で安価にネジ継手部を保護できる。
【0013】
本発明の第3の特徴構成は、予め透明樹脂フィルムの一方の面に光硬化性樹脂組成物を塗布して未硬化樹脂層付着部を形成しておいて、その未硬化樹脂層付着部をガス配管に設けたネジ継手部の少なくとも螺合箇所の外側端部に接着させて被覆部を形成し、前記被覆部に前記透明樹脂フィルムを通して光を照射して前記光硬化性樹脂組成物を硬化反応させ、前記ネジ継手部の保護層を形成するところにある。
【0014】
本発明の第3の特徴構成によれば、予め透明樹脂フィルムの一方の面に光硬化性樹脂組成物を塗布して未硬化樹脂層付着部を形成しておくだけで、いつでも短時間にガス配管のネジ継手部を覆って保護できる。
【0015】
本発明の第4の特徴構成は、前記透明樹脂フィルムは、光硬化性樹脂組成物が硬化した後に剥離するところにある。
【0016】
本発明の第4の特徴構成によれば、透明樹脂フィルムを通して光を照射して光硬化性樹脂組成物を硬化反応させた後に、透明樹脂フィルムを剥離することにより、保護層は、その表面を切削したりして滑らかに整えることができ、その後の塗装仕上げ加工などが良好に行える。
【0017】
本発明の第5の特徴構成は前記光硬化性樹脂組成物は、(A)ビスフェノールA型エポキシアクリレート30〜50質量部、(B)チタノセン化合物0.5〜2.5質量部、(C)充填材37〜55質量部を混合した物であるところにある。
【0018】
本発明の第5の特徴構成によれば、ビスフェノールA型エポキシアクリレート30〜50質量部を主材として使用することにより、耐水性、耐候性を有し、機械的強度の大きい保護層ができ、チタノセン化合物0.5〜2.5質量部を光重合開始剤として使用することで可視光の波長で重合反応を開始して、迅速に硬化させることができ、また、充填材37〜55質量部を混合したことにより、全体の流動性を抑えてネジ継手部の複雑な構造の箇所に、光硬化性樹脂組成物を密着保持させることができる。
【0019】
本発明の第6の特徴構成は、光の波長が400〜650nmの光源を有する照明器具で前記被覆部に照射するところにある。
【0020】
本発明の第6の特徴構成によれば、簡単な照明器具で光硬化性樹脂組成物を硬化反応させ、実用性及び取扱いの安全性を向上させることができた。
【0021】
本発明の第7のガス漏れ防止用保護材の特徴構成は、ガス配管に設けたネジ継手部の少なくとも螺合箇所の外側端部に塗布するガス漏れ防止用保護材であって、
(A)ビスフェノールA型エポキシアクリレート30〜50質量部、(B)チタノセン化合物0.5〜2.5質量部、(C)充填材37〜55質量部を混合した可視光硬化性樹脂組成物からなるところにある。
【0022】
本発明の第7の特徴構成によれば、ガス配管のネジ継手部を保護する材料として、耐水性、耐候性を有し、機械的強度の大きな保護層を簡単、且つ、迅速に形成することができる。
また、本発明の保護材は、一般的に残存するアルコールや、エポキシ樹脂の硬化剤から発生するアミン臭などのガス検知器に感応する成分が残存しにくく、ガス検知器に感応しないために、保護層形成後に、迅速にガス漏れ検査を行なって、補修箇所の保護状態の確認をできるようになった。
また、本発明の保護材は、引火点が250℃以上のために、消防法上の非危険物に該当し、取扱い上において安全性の高い材料を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】ガス配管ネジ継手の斜視図
【図2】ガス管継手部の保護方法を説明する一部断面側面図
【図3】ガス管継手部の保護方法を説明する一部断面側面図
【図4】ガス管継手部の保護方法を説明する一部断面側面図
【図5】面状ライトの斜視図
【図6】マジックテープ(登録商標)の固定図
【図7】面状ライトの照射図
【図8】ガス管継手部の保護方法を説明する一部断面側面図
【図9】ガス管継手部の保護方法を説明する一部断面側面図
【図10】ガス管継手部の保護方法を説明する一部断面側面図
【図11】光硬化性樹脂1〜7の組成表
【図12】評価結果表
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
〔実施形態1〕
ガス配管に設けたネジ継手部を保護する方法として、ネジ継手部の少なくとも螺合箇所の外側端部に、光硬化性樹脂組成物を塗布して被覆部を形成し、その被覆部に光を照射して光硬化性樹脂組成物を硬化反応させてネジ継手部の保護層を形成する。
【0025】
尚、前記被覆部に光を照射する前には、被覆部の表面を透明樹脂フィルムで覆って被覆部の気密性を維持し、透明樹脂フィルムの外側から光を照射して光硬化性樹脂組成物を硬化反応させ、光硬化性樹脂組成物が硬化した後に剥離する。
【0026】
光硬化性樹脂組成物として、図11に示す表のように、光硬化性樹脂1〜9の各種異なった組成物を、製造例1〜製造例9に基づいて製作準備した。尚、図11において、各数値は、質量部を表す。また、ビスコート#192はフェノキシエチルアクリレート(大阪有機化学株式会社製)を示し、KAYAMER PM−21はエチレンオキサイド変性リン酸ジメタクリレート(日本火薬株式会社製)を示し、Qunatacure ITXは、イソプロピルチオキサントン(日本シイベルヘグナー株式会社製)を示す。
【0027】
製造例1
ビスフェノールA型エポキシアクリレート樹脂 30.0質量部(Miwon Comercial Co.Ltd 製 Miramer PE210)、ビスコート#192 20.0質量部(大阪有機化学株式会社製)、KAYAMER PM−21 1.0質量部(日本火薬株式会社製)、チタノセン化合物 1.0質量部(チバ・ジャパン株式会社製 製品名 IRGACURE 784)、充填剤 48.0質量部(製品名 NK−64 富士タルク株式会社製)を、暗室内で、ミキサーで混錬して、パテ状物(光硬化性樹脂1)を得た。
【0028】
製造例2
ビスフェノールA型エポキシアクリレート樹脂 40.0質量部(Miwon Comercial Co.Ltd 製 Miramer PE210)、ビスコート#192 20.0質量部(大阪有機化学株式会社製)、KAYAMER PM−21 1.0質量部(日本火薬株式会社製)、チタノセン化合物 1.0質量部(チバ・ジャパン株式会社製 製品名 IRGACURE 784)、充填剤 タルク NK−64 38.0質量部(製品名 NK−64 富士タルク株式会社製)を、暗室内で、ミキサーで混錬して、パテ状物(光硬化性樹脂2)を得た。
【0029】
製造例3
ビスフェノールA型エポキシアクリレート樹脂 30.0質量部(Miwon Comercial Co.Ltd 製 Miramer PE210)、ビスコート#192 20.0質量部(大阪有機化学株式会社製)、KAYAMER PM−21 1.0質量部(日本火薬株式会社製)、チタノセン化合物 1.0質量部(製品名 IRGACURE 784 チバ・ジャパン株式会社製 )、イソプロピルチオキサントン 0.5質量部(製品名 QunatacureITX 日本シイベルヘグナー株式会社製)、トリエタノールアミン 0.5質量部(昭和化学株式会社製)、充填剤 タルク 47.0質量部(製品名 NK−64 富士タルク株式会社製)を、暗室内で、ミキサーで混錬して、パテ状物(光硬化性樹脂3)を得た。
【0030】
製造例4
ビスフェノールA型エポキシアクリレート樹脂 40.0質量部(Miwon Comercial Co.Ltd 製 Miramer PE210)、ビスコート#192 20.0質量部(大阪有機化学株式会社製)、KAYAMER PM−21 1.0質量部(日本火薬株式会社製)、チタノセン化合物 1.0質量部(チバ・ジャパン株式会社製 製品名 IRGACURE 784)、QunatacureITX 0.5質量部(日本シイベルヘグナー株式会社製)、トリエタノールアミン 0.5質量部(昭和化学株式会社製)、充填剤 タルク 37.0質量部(製品名 NK−64 富士タルク株式会社製)を、暗室内で、ミキサーで混錬して、パテ状物(光硬化性樹脂4)を得た。
【0031】
製造例5
ビスフェノールA型エポキシアクリレート樹脂 30.0質量部(Miwon Comercial Co.Ltd 製 Miramer PE210)、ビスコート#192 20.0質量部(大阪有機化学株式会社製)、KAYAMER PM−21 1.0質量部(日本火薬株式会社製)、チタノセン化合物 0.4質量部(チバ・ジャパン株式会社製 製品名 IRGACURE 784)、充填剤 タルク 48.6質量部(製品名 NK−64 富士タルク株式会社製)を、暗室内で、ミキサーで混錬して、パテ状物(光硬化性樹脂5)を得た。
【0032】
製造例6
ビスフェノールA型エポキシアクリレート樹脂 30.0質量部(Miwon Comercial Co.Ltd 製 Miramer PE210)、ビスコート#192 20.0質量部(大阪有機化学株式会社製)、KAYAMER PM−21 1.0質量部(日本火薬株式会社製)、チタノセン化合物 4.0質量部(チバ・ジャパン株式会社製 製品名 IRGACURE 784)、充填剤 タルク 45.0質量部(製品名 NK−64 富士タルク株式会社製)を、暗室内で、ミキサーで混錬して、パテ状物(光硬化性樹脂6)を得た。
【0033】
製造例7
ビスフェノールA型エポキシアクリレート樹脂 55.0質量部(Miwon Comercial Co.Ltd 製 Miramer PE210)、ビスコート#192 5.0質量部(大阪有機化学株式会社製)、KAYAMER PM−21 1.0質量部(日本火薬株式会社製)、チタノセン化合物 1.0質量部(チバ・ジャパン株式会社製 製品名 IRGACURE 784)、充填剤 タルク 38.0質量部(製品名 NK−64 富士タルク株式会社製)を、暗室内で、ミキサーで混錬して、パテ状物(光硬化性樹脂7)を得た。
【0034】
製造例8
ビスフェノールA型エポキシアクリレート樹脂 25.0質量部(Miwon Comercial Co.Ltd 製 Miramer PE210)、ビスコート#192 20.0質量部(大阪有機化学株式会社製)、KAYAMER PM−21 1.0質量部(日本火薬株式会社製)、チタノセン化合物 1.0質量部(チバ・ジャパン株式会社製 製品名 IRGACURE 784)、充填剤 タルク 53.0質量部(製品名 NK−64 富士タルク株式会社製)を、暗室内で、ミキサーで混錬して、パテ状物(光硬化性樹脂8)を得た。
【0035】
製造例9
ビスフェノールA型エポキシアクリレート樹脂 30.0質量部(Miwon Comercial Co.Ltd 製 Miramer PE210)、ビスコート#192 7.0質量部(大阪有機化学株式会社製)、KAYAMER PM−21 1.0質量部(日本火薬株式会社製)、チタノセン化合物 1.0質量部(チバ・ジャパン株式会社製 製品名 IRGACURE 784)、充填剤 タルク 60.0質量部(製品名 NK−64 富士タルク株式会社製)を、暗室内で、ミキサーで混錬して、パテ状物(光硬化性樹脂9)を得た。
【0036】
次に、前記光硬化性樹脂1〜9を夫々使用して、実施例1〜4、比較例1〜9の性能試験を、以下に示すように行った。
【実施例1】
【0037】
ガス管継手保護材として、光硬化性樹脂1を使用した。配管防食作業は、以下のように行った。硬質塩化ビニル被覆鋼管(口径25A 商標 PLV メーカー JFE継手株式会社製)の末端のネジとガス栓(口径25A 商標 メーターガス栓 品番 ST831A メーカー 藤井合金製作所株式会社製)を、軽く手で動かせる程度に繋いだ。ガスを低圧(2.5KPa)で通流させ、ガス検知器およびガス漏れ検知用発砲液でガス漏れを確認した。その結合した露出ネジ部に、ガス漏れ修繕を行った。屋内で、防食保護としては、硬質塩化ビニル被覆鋼管とガス栓ネジ部との間の露出したネジ部に、図3の6のように作成した光硬化性樹脂組成物を、ネジ部全体に塗りつけた。その後、図4の8のように、14ミクロンの厚さの透明無着色ポリエチレンフィルムで完全に覆い、しっかり巻きつけて手で押し付けて空気を追い出し遮断した。その後、ポリエチレンフィルムを通過してガスが漏れていないことを、ガス検知器およびガス漏れ検知用発砲液で確認した。この状態で、外部より、白色光を発光するLEDライト(波長 550nm 強度180ルーメンス)を、光の当たっている部位に3分程度あて、順次、照射位置を移動させ、各部に対して、3分照射し、全周に照射させた。照射させた後、無着色透明ポリエチレンフィルムを剥がした。光硬化性樹脂1の硬化物は、完全にタックフリーとなって、硬化していた。その後、ガス検知器 (可燃性ガス検知器 XP―702IIZ−B 検知感度 10ppm)で検知したが、ガス漏れはなかった。
また、同時に、ガス検知用発砲液で確認したが、ガス漏れはなかった。また、防食試験として、この施工した継手を、塩水噴霧試験240時間を行なった。本材料の塗り付けた部分は、全く剥がれておらず、且つ、その部分から発錆もなく、保護性能は高く、良好であった。
【実施例2】
【0038】
ガス管継手保護材として、光硬化性樹脂2を使用した。配管防食作業は、以下のように行った。硬質塩化ビニル被覆鋼管(口径25A 商標 PLV メーカー JFE継手株式会社製)の末端のネジとガス栓(口径25A 商標 メーターガス栓 品番 ST831A メーカー 藤井合金製作所株式会社製)を、軽く手で動かせる程度に繋いだ。ガスを低圧(2.5KPa)で通流させ、ガス検知器およびガス漏れ検知用発砲液でガス漏れを確認した。その結合した露出ネジ部に、ガス漏れ修繕を行った。屋内で、防食保護としては、硬質塩化ビニル被覆鋼管とガス栓ネジ部との間の露出したネジ部に、図3の6のように作成した光硬化性樹脂組成物を、ネジ部全体に塗りつけた。その後、図4の8のように、14ミクロンの厚さの透明無着色ポリエチレンフィルムで完全に覆い、しっかり巻きつけて手で押し付けて空気を追い出し遮断した。その後、ポリエチレンフィルムを通過してガスが漏れていないことを、ガス検知器およびガス漏れ検知用発砲液で確認した。この状態で、外部より、白色光を発光するLEDライト(波長 550nm 強度180ルーメンス)を、光の当たっている部位に3分程度あて、順次、照射位置を移動させ、各部に対して、3分照射し、全周に照射させた。照射させた後、無着色透明ポリエチレンフィルムを剥がした。光硬化性樹脂2は、完全にタックフリーとなって、硬化していた。その後、ガス検知器 (可燃性ガス検知器 XP―702IIZ−B 検知感度 10ppm)で検知したが、ガス漏れはなかった。
また、同時に、ガス検知用発砲液で確認したが、ガス漏れはなかった。また、防食試験としていつも、この施工した継手を、塩水噴霧試験240時間を行なった。本材料の塗り付けた部分は、全く剥がれておらず、且つ、その部分から発錆もなく、保護性能は高く、良好であった。
【実施例3】
【0039】
ガス管継手保護材として、光硬化性樹脂3を使用した。配管防食作業は、以下のように行った。硬質塩化ビニル被覆鋼管(口径25A 商標 PLV メーカー JFE継手株式会社製)の末端のネジとガス栓(口径25A 商標 メーターガス栓 品番 ST831A メーカー 藤井合金製作所株式会社製)を、軽く手で動かせる程度に繋いだ。ガスを低圧(2.5KPa)で通流させ、ガス検知器およびガス漏れ検知用発砲液でガス漏れを確認した。その結合した露出ネジ部に、ガス漏れ修繕を行った。屋内で、防食保護としては、硬質塩化ビニル被覆鋼管とガス栓ネジ部との間の露出したネジ部に、図3の6のように作成した光硬化性樹脂組成物を、ネジ部全体に塗りつけた。その後、図4の8のように、14ミクロンの厚さの透明無着色ポリエチレンフィルムで完全に覆い、しっかり巻きつけて手で押し付けて空気を追い出し遮断した。その後、ポリエチレンフィルムを通過してガスが漏れていないことを、ガス検知器およびガス漏れ検知用発砲液で確認した。この状態で、外部より、白色光を発光するLEDライト(波長 550nm 強度180ルーメンス)を、光の当たっている部位に3分程度あて、順次、照射位置を移動させ、各部に対して、3分照射し、全周に照射させた。照射させた後、無着色透明ポリエチレンフィルムを剥がした。光硬化性樹脂3の硬化物は、完全にタックフリーとなって、硬化していた。その後、ガス検知器 (可燃性ガス検知器 XP―702IIZ−B 検知感度 10ppm)で検知したが、ガス漏れはなかった。
また、同時に、ガス検知用発砲液で確認したが、ガス漏れはなかった。また、防食試験として、この施工した継手を、塩水噴霧試験240時間を行なった。本材料の塗り付けた部分は、全く剥がれておらず、且つ、その部分から発錆もなく、保護性能は高く、良好であった。
実施例2に比較して、光増感剤であるチオキサントン化合物およびアミン化合物を併用することにより、硬化性が改善され、より早く硬化し、ガス漏れを止めることができた。
【実施例4】
【0040】
ガス管継手保護材として、光硬化性樹脂4を使用した。配管防食作業は、以下のように行った。硬質塩化ビニル被覆鋼管(口径25A 商標 PLV メーカー JFE継手株式会社製)の末端のネジとガス栓(口径25A 商標 メーターガス栓 品番 ST831A メーカー 藤井合金製作所株式会社製)を、軽く手で動かせる程度に繋いだ。ガスを低圧(2.5KPa)で通流させ、ガス検知器およびガス漏れ検知用発砲液でガス漏れを確認した。その結合した露出ネジ部に、ガス漏れ修繕を行った。屋内で、防食保護としては、硬質塩化ビニル被覆鋼管とガス栓ネジ部との間の露出したネジ部に、図3の6のように作成した光硬化性樹脂組成物を、ネジ部全体に塗りつけた。その後、図4の8のように、14ミクロンの厚さの透明無着色ポリエチレンフィルムで完全に覆い、しっかり巻きつけて手で押し付けて空気を追い出し遮断した。その後、ポリエチレンフィルムを通過してガスが漏れていないことを、ガス検知器およびガス漏れ検知用発砲液で確認した。この状態で、外部より、白色光を発光するLEDライト(波長 550nm 強度180ルーメンス)を、光の当たっている部位に3分程度あて、順次、照射位置を移動させ、各部に対して、3分照射し、全周に照射させた。照射させた後、無着色透明ポリエチレンフィルムを剥がした。光硬化性樹脂4は、完全にタックフリーとなって、硬化していた。その後、ガス検知器 (可燃性ガス検知器 XP―702IIZ−B 検知感度 10ppm)で検知したが、ガス漏れはなかった。
また、同時に、ガス検知用発砲液で確認したが、ガス漏れはなかった。また、防食試験としていつも、この施工した継手を、塩水噴霧試験240時間を行なった。本材料の塗り付けた部分は、全く剥がれておらず、且つ、その部分から発錆もなく、保護性能は高く、良好であった。
実施例2に比較して、光増感剤であるチオキサントン化合物およびアミン化合物を併用することにより、硬化性が改善され、より早く硬化し、ガス漏れを止めることができた。
〔比較例1〕
【0041】
ガス管継手保護材として、光硬化性樹脂1を使用した。配管防食作業は、以下のように行った。硬質塩化ビニル被覆鋼管(口径25A 商標 PLV メーカー JFE継手株式会社製)の末端のネジとガス栓(口径25A 商標 メーターガス栓 品番 ST831A メーカー 藤井合金製作所株式会社製)を、軽く手で動かせる程度に繋いだ。ガスを低圧(2.5KPa)で通流させ、ガス検知器およびガス漏れ検知用発砲液でガス漏れを確認した。その結合した露出ネジ部に、ガス漏れ修繕を行った。屋内で、防食保護としては、硬質塩化ビニル被覆鋼管とガス栓ネジ部との間の露出したネジ部に、図3の6のように作成した光硬化性樹脂組成物を、ネジ部全体に塗りつけた。その後、図4の8のように、14ミクロンの厚さの透明無着色ポリエチレンフィルムで完全に覆い、しっかり巻きつけて手で押し付けて空気を追い出し遮断した。その後、ポリエチレンフィルムを通過してガスが漏れていないことを、ガス検知器およびガス漏れ検知用発砲液で確認した。この状態で、屋内でのガス漏れを予定して、直射日光の当たらないようにして、1時間放置した。光硬化性樹脂1は、全く硬化せず、ガス漏れを止めることはできなかった。
〔比較例2〕
【0042】
ガス管継手保護材として、光硬化性樹脂1を使用した。配管防食作業は、以下のように行った。硬質塩化ビニル被覆鋼管(口径25A 商標 PLV メーカー JFE継手株式会社製)の末端のネジとガス栓(口径25A 商標 メーターガス栓 品番 ST831A メーカー 藤井合金製作所株式会社製)を、軽く手で動かせる程度に繋いだ。ガスを低圧(2.5KPa)で通流させ、ガス検知器およびガス漏れ検知用発砲液でガス漏れを確認した。その結合した露出ネジ部に、ガス漏れ修繕を行った。屋内で、防食保護としては、硬質塩化ビニル被覆鋼管とガス栓ネジ部との間の露出したネジ部に、図3の6のように作成した光硬化性樹脂組成物を、ネジ部全体に塗りつけた。その後、透明無着色ポリエチレンフィルムで覆わずに、この状態で、外部より、白色光を発光するLEDライト(波長 550nm 強度180ルーメンス)を、光の当たっている部位に3分程度あて、順次、照射位置を移動させ、各部に対して、3分照射し、全周に照射させた。光硬化性樹脂1は、タックフリーとならず、表面が未硬化でべたつきが残った。その後、ガス検知器 (可燃性ガス検知器 XP―702IIZ−B 検知感度 10ppm)で検知したが、ガス検知器で感応し、ガス漏れを止めることはできなかった。
〔比較例3〕
【0043】
ガス管継手保護材として、光硬化性樹脂1を使用した。配管防食作業は、以下のように行った。硬質塩化ビニル被覆鋼管(口径25A 商標 PLV メーカー JFE継手株式会社製)の末端のネジとガス栓(口径25A 商標 メーターガス栓 品番 ST831A メーカー 藤井合金製作所株式会社製)を、軽く手で動かせる程度に繋いだ。ガスを低圧(2.5KPa)で通流させ、ガス検知器およびガス漏れ検知用発砲液でガス漏れを確認した。その結合した露出ネジ部に、ガス漏れ修繕を行った。屋内で、防食保護としては、硬質塩化ビニル被覆鋼管とガス栓ネジ部との間の露出したネジ部に、図3の6のように作成した光硬化性樹脂組成物を、ネジ部全体に塗りつけた。その後、図4の8のように、14ミクロンの厚さの透明無着色ポリエチレンフィルムで完全に覆い、しっかり巻きつけて手で押し付けて空気を追い出し遮断した。その後、ポリエチレンフィルムを通過してガスが漏れていないことを、ガス検知器およびガス漏れ検知用発砲液で確認した。この状態で、外部より、365nmを発光するブラックライトを使用したライト(パナソニック株式会社 型番 BF−644)で、光の当たっている部位に3分程度あて、順次、照射位置を移動させ、各部に対して、3分照射し、全周に照射させた。照射させた後、無着色透明ポリエチレンフィルムを剥がした。光硬化性樹脂1の硬化物は、硬化不良であった。表面に、べたつきがあった。その後、ガス検知器 (可燃性ガス検知器 XP―702IIZ−B 検知感度 10ppm)に感応し、ガス漏れを止められなかった。
〔比較例4〕
【0044】
ガス管継手保護材として、光硬化性樹脂1を使用した。配管防食作業は、以下のように行った。硬質塩化ビニル被覆鋼管(口径25A 商標 PLV メーカー JFE継手株式会社製)の末端のネジとガス栓(口径25A 商標 メーターガス栓 品番 ST831A メーカー 藤井合金製作所株式会社製)を、軽く手で動かせる程度に繋いだ。ガスを低圧(2.5KPa)で通流させ、ガス検知器およびガス漏れ検知用発砲液でガス漏れを確認した。その結合した露出ネジ部に、ガス漏れ修繕を行った。屋内で、防食保護としては、硬質塩化ビニル被覆鋼管とガス栓ネジ部との間の露出したネジ部に、図3の6のように作成した光硬化性樹脂組成物を、ネジ部全体に塗りつけた。その後、図4の8のように、14ミクロンの厚さの透明無着色ポリエチレンフィルムで完全に覆い、しっかり巻きつけて手で押し付けて空気を追い出し遮断した。その後、ポリエチレンフィルムを通過してガスが漏れていないことを、ガス検知器およびガス漏れ検知用発砲液で確認した。この状態で、外部より、700nmを発光する砲弾型LEDを10個使用したライトで、光の当たっている部位に3分程度あて、順次、照射位置を移動させ、各部に対して、3分照射し、全周に照射させた。照射させた後、無着色透明ポリエチレンフィルムを剥がした。光硬化性樹脂1の硬化物は、硬化不良であった。表面に、べたつきがあった。その後、ガス検知器 (可燃性ガス検知器 XP―702IIZ−B 検知感度 10ppm)に感応し、ガス漏れを止められなかった。
〔比較例5〕
【0045】
ガス管継手保護材として、光硬化性樹脂5を使用した。配管防食作業は、以下のように行った。硬質塩化ビニル被覆鋼管(口径25A 商標 PLV メーカー JFE継手株式会社製)の末端のネジとガス栓(口径25A 商標 メーターガス栓 品番 ST831A メーカー 藤井合金製作所株式会社製)を、軽く手で動かせる程度に繋いだ。ガスを低圧(2.5KPa)で通流させ、ガス検知器およびガス漏れ検知用発砲液でガス漏れを確認した。その結合した露出ネジ部に、ガス漏れ修繕を行った。屋内で、防食保護としては、硬質塩化ビニル被覆鋼管とガス栓ネジ部との間の露出したネジ部に、図3の6のように作成した光硬化性樹脂組成物を、ネジ部全体に塗りつけた。その後、図4の8のように、14ミクロンの厚さの透明無着色ポリエチレンフィルムで完全に覆い、しっかり巻きつけて手で押し付けて空気を追い出し遮断した。その後、ポリエチレンフィルムを通過してガスが漏れていないことを、ガス検知器およびガス漏れ検知用発砲液で確認した。この状態で、外部より、白色光を発光するLEDライト(波長 550nm 強度180ルーメンス)を、光の当たっている部位に3分程度あて、順次、照射位置を移動させ、各部に対して、3分照射し、全周に照射させた。照射させた後、無着色透明ポリエチレンフィルムを剥がした。硬化性が悪く、未硬化であった。その後、ガス検知器 (可燃性ガス検知器 XP―702IIZ−B 検知感度 10ppm)で検知したが、ガス検知器は感応した。ガス漏れを止めることはできなかった。
〔比較例6〕
【0046】
ガス管継手保護材として、光硬化性樹脂6を使用した。配管防食作業は、以下のように行った。硬質塩化ビニル被覆鋼管(口径25A 商標 PLV メーカー JFE継手株式会社製)の末端のネジとガス栓(口径25A 商標 メーターガス栓 品番 ST831A メーカー 藤井合金製作所株式会社製)を、軽く手で動かせる程度に繋いだ。ガスを低圧(2.5KPa)で通流させ、ガス検知器およびガス漏れ検知用発砲液でガス漏れを確認した。その結合した露出ネジ部に、ガス漏れ修繕を行った。屋内で、防食保護としては、硬質塩化ビニル被覆鋼管とガス栓ネジ部との間の露出したネジ部に、図3の6のように作成した光硬化性樹脂組成物を、ネジ部全体に塗りつけた。その後、図4の8のように、14ミクロンの厚さの透明無着色ポリエチレンフィルムで完全に覆い、しっかり巻きつけて手で押し付けて空気を追い出し遮断した。その後、ポリエチレンフィルムを通過してガスが漏れていないことを、ガス検知器およびガス漏れ検知用発砲液で確認した。この状態で、外部より、白色光を発光するLEDライト(波長 550nm 強度180ルーメンス)を、光の当たっている部位に3分程度あて、順次、照射位置を移動させ、各部に対して、3分照射し、全周に照射させた。照射させた後、無着色透明ポリエチレンフィルムを剥がした。硬化性は良好であったが、少しの光で硬化するために、ガス管に塗り付ける過程で、硬化が始まり、きれいに塗付できなく、作業性が悪かったと同時に、光硬化性樹脂6は、安定性も悪く、使用できない。
〔比較例7〕
【0047】
ガス管継手保護材として、光硬化性樹脂7を使用した。パテの混錬があまりに粘度が高くて、不可能であった。作業効率が極めて悪く、適さなかった。
〔比較例8〕
【0048】
ガス管継手保護材として、光硬化性樹脂8を使用した。パテの混錬があまりに粘度が高くて、不可能であった。作業効率が極めて悪く、適さなかった。
〔比較例9〕
【0049】
ガス管継手保護材として、光硬化性樹脂9を使用した。パテの混錬があまりに粘度が高くて、不可能であった。作業効率が極めて悪く、適さなかった。
【0050】
次に別の実施形態2〜実施形態11を比較例10〜比較例27と比較して図12に表示した。
【0051】
〔実施形態2〕
光硬化性樹脂組成物としては、ビニルエステル樹脂(品番名:リポキシR−804、昭和電工株式会社製)100質量部、無定形シリカゲル(商品名:AEROSIL300 日本アエロジル工業株式会社製)10質量部、可視光開始剤ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)シクロヘキシルホスフィンオキシド 10質量部を添加し、ディスパーで撹拌し、流動性のない程度に増粘させた光硬化性樹脂組成物を得た。粘度は、3000ポイズに調整した。
【0052】
配管防食作業は、以下のように行った。硬質塩化ビニル被覆鋼管(口径25A 商標 PLV メーカー JFE継手株式会社製)の末端のネジとガス栓(口径25A 商標 メーターガス栓 品番 ST831A メーカー 藤井合金製作所株式会社製)を繋いで、その結合した露出ネジ部に、防食保護を行った。屋内で、防食保護としては、硬質塩化ビニル被覆鋼管とガス栓ネジ部との間の露出したネジ部に、図3の6のように作成した光硬化性樹脂組成物を、ネジ部全体に塗りつけた。その後、図4の8のように、14ミクロンの厚さの透明無着色ポリエチレンフィルムで完全に覆い、ロールで押し付けて空気を追い出し遮断した。これを、図6の15のように、光照射したい部分の上下に、マジックテープ(登録商標、以下同様)を巻きつけ、図7の17のように、400nmの光を発生するLEDを使用した面状ライト17を設置し、10分間、照射させた。硬化後、無着色透明ポリエチレンフィルムを剥がした。
【0053】
評価試験としては、いつも、高温に晒され、温水のかかる条件を想定して、この施工した継手を、沸騰しない100℃の温水で、120時間、煮沸促進実験を行なった。その後、施工した樹脂組成物を、すべて剥ぎ取り、内部に水が浸入の有無を目視にて検証した。結果的には全く、異常はなく、結果は、良好であった。
〔実施形態3〕
【0054】
光硬化性樹脂組成物としては、ビニルエステル樹脂(品番名:リポキシR−804、昭和電工株式会社製)100質量部、無定形シリカゲル(商品名:AEROSIL300 日本アエロジル工業株式会社製)10質量部、可視光開始剤ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)シクロヘキシルホスフィンオキシド 10質量部を添加し、ディスパーで撹拌し、流動性のない程度に増粘させた光硬化性樹脂組成物を得た。粘度は、3000ポイズに調整した。可視光硬化型光硬化性シートを下記成分にて製作した。配合:ビニルエステル樹脂(品番名:リポキシR−804、昭和電工株式会社製)96.0部 可視光開始剤 4.0部から製造される。可視光開始剤はビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)シクロヘキシルホスフィンオキシドを使用した。上記の配合物に、イソシアナート系増粘剤(製品名:イソネート143L 製造者:三菱化学(株))5部添加し撹拌した。
【0055】
その後、上記配合物を減圧脱泡してスープとした。二枚の30ミクロンの厚さのポリビニルアルコールフィルムの上にスープを各々塗布し、その片方のスープ塗布フィルム上に2インチ長のガラスチョップドストランドを散布した。それをスープ同士が重なるように、残りの一枚のスープ塗布フィルムで被覆して、ローラー等で圧延することにより、含浸脱泡した後、室温まで冷却して可視光硬化型光硬化性シートを得た。可視光硬化型光硬化性シートの厚みは、1.0mmに調整した。チョップドストランドの含有率は25%であった。このシートをアルミの蒸着フィルムで包装し、光を遮光した。これら遮光された可視光硬化型光硬化性シートは、いずれも24℃の暗所環境下に10日放置し、所定の粘度に増粘されシート状となった可視光硬化型光硬化性シートが得られた。配管防食作業は、以下のように行った。硬質塩化ビニル被覆鋼管(口径25A 商標 PLV メーカー JFE継手株式会社製)の末端のネジとガス栓(口径25A 商標 メーターガス栓 品番 ST831A メーカー 藤井合金製作所株式会社製)を繋いで、その結合した露出ネジ部に、防食保護を行った。
【0056】
屋内で、防食保護としては、硬質塩化ビニル被覆鋼管とガス栓ネジ部との間の露出したネジ部に、図3の6のように作成した光硬化性樹脂組成物を、ネジ部全体に塗りつけた。その後、室温下、遮光下で、可視光硬化型光硬化性シートを、幅35mm×長さ150mmの短冊状に切断し、可視光硬化型光硬化性シートを得た。保護しているフィルムを剥がし、図8の7のように、25Aの被覆鋼管ガス管ネジ継手部に巻き付けた。その後、図9の8のように、この巻きつけた可視光硬化型光硬化性シート上を、14ミクロンの厚さの透明無着色ポリエチレンフィルムで完全に覆い、ロールで押し付けて空気を追い出し遮断した。これを、図6の15のように、光照射したい部分の上下に、マジックテープを巻きつけ、図7の17のように、400nmの光を発生するLEDを使用した面状ライト17を設置し、10分間、照射させた。硬化後、無着色透明ポリエチレンフィルムを剥がした。
【0057】
評価試験としては、いつも、高温に晒され、温水のかかる条件を想定して、この施工した継手を、沸騰しない100℃の温水で、120時間、煮沸促進実験を行なった。その後、施工した樹脂組成物を、すべて剥ぎ取り、内部に水が浸入の有無を目視にて検証した。結果的には全く、異常はなく、結果は、良好であった。
〔実施形態4〕
【0058】
光硬化性樹脂組成物としては、ビニルエステル樹脂(品番名:リポキシR−804、昭和電工株式会社製)100質量部、無定形シリカゲル(商品名:AEROSIL300 日本アエロジル工業株式会社製)10質量部、可視光開始剤ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)シクロヘキシルホスフィンオキシド 10質量部を添加し、ディスパーで撹拌し、流動性のない程度に増粘させた光硬化性樹脂組成物を得た。粘度は、3000ポイズに調整した。可視光硬化型光硬化性シートを下記成分にて製作した。配合:ビニルエステル樹脂(品番名:リポキシR−804、昭和電工株式会社製)96.0部 可視光開始剤 4.0部から製造される。可視光開始剤はビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)シクロヘキシルホスフィンオキシドを使用した。上記の配合物に、イソシアナート系増粘剤(製品名:イソネート143L 製造者:三菱化学(株))5部添加し撹拌した。
【0059】
その後、上記配合物を減圧脱泡してスープとした。二枚の30ミクロンの厚さのポリビニルアルコールフィルムの上にスープを各々塗布し、その片方のスープ塗布フィルム上に2インチ長のガラスチョップドストランドを散布した。それをスープ同士が重なるように、残りの一枚のスープ塗布フィルムで被覆して、ローラー等で圧延することにより、含浸脱泡した後、室温まで冷却して可視光硬化型光硬化性シートを得た。可視光硬化型光硬化性シートの厚みは、0.5mmに調整した。チョップドストランドの含有率は25%であった。このシートをアルミの蒸着フィルムで包装し、光を遮光した。これら遮光された可視光硬化型光硬化性シートは、いずれも24℃の暗所環境下に10日放置し、所定の粘度に増粘されシート状となった可視光硬化型光硬化性シートが得られた。
【0060】
配管防食作業は、以下のように行った。硬質塩化ビニル被覆鋼管(口径25A 商標 PLV メーカー JFE継手株式会社製)の末端のネジとガス栓(口径25A 商標 メーターガス栓 品番 ST831A メーカー 藤井合金製作所株式会社製)を繋いで、その結合した露出ネジ部に、防食保護を行った。屋内で、防食保護としては、硬質塩化ビニル被覆鋼管とガス栓ネジ部との間の露出したネジ部に、図10の6のように作成した光硬化性樹脂組成物を、ネジ部全体に塗りつけた。その後、室温下、遮光下で、可視光硬化型光硬化性シートを、幅35mm×長さ150mmの短冊状に切断し、可視光硬化型光硬化性シートを得た。保護しているフィルムを剥がし、図10の7のように、25Aの被覆鋼管ガス管ネジ継手部に巻き付けた。その後、図10の8のように、この巻きつけた可視光硬化型光硬化性シート上を、14ミクロンの厚さの透明無着色ポリエチレンフィルムで完全に覆い、ロールで押し付けて空気を追い出し遮断した。これを、図6の15のように、光照射したい部分の上下に、マジックテープを巻きつけ、図7の17のように、400nmの光を発生するLEDを使用した面状ライト17を設置し、10分間、照射させた。硬化後、無着色透明ポリエチレンフィルムを剥がした。
【0061】
評価試験としては、いつも、高温に晒され、温水のかかる条件を想定して、この施工した継手を、沸騰しない100℃の温水で、120時間、煮沸促進実験を行なった。その後、施工した樹脂組成物を、すべて剥ぎ取り、内部に水が浸入の有無を目視にて検証した。結果的には全く、異常はなく、結果は、良好であった。
〔実施形態5〕
【0062】
光硬化性樹脂組成物としては、ビニルエステル樹脂(品番名:リポキシR−804、昭和電工株式会社製)100質量部、無定形シリカゲル(商品名:AEROSIL300 日本アエロジル工業株式会社製)10質量部、可視光開始剤ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)シクロヘキシルホスフィンオキシド 10質量部を添加し、ディスパーで撹拌し、流動性のない程度に増粘させた光硬化性樹脂組成物を得た。粘度は、3000ポイズに調整した。可視光硬化型光硬化性シートを下記成分にて製作した。配合:ビニルエステル樹脂(品番名:リポキシR−804、昭和電工株式会社製)96.0部 可視光開始剤 4.0部から製造される。可視光開始剤はビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)シクロヘキシルホスフィンオキシドを使用した。上記の配合物に、イソシアナート系増粘剤(製品名:イソネート143L 製造者:三菱化学(株))5部添加し撹拌した。
【0063】
その後、上記配合物を減圧脱泡してスープとした。二枚の30ミクロンの厚さのポリビニルアルコールフィルムの上にスープを各々塗布し、その片方のスープ塗布フィルム上に2インチ長のガラスチョップドストランドを散布した。それをスープ同士が重なるように、残りの一枚のスープ塗布フィルムで被覆して、ローラー等で圧延することにより、含浸脱泡した後、室温まで冷却して可視光硬化型光硬化性シートを得た。可視光硬化型光硬化性シートの厚みは、1.5mmに調整した。チョップドストランドの含有率は25%であった。このシートをアルミの蒸着フィルムで包装し、光を遮光した。これら遮光された可視光硬化型光硬化性シートは、いずれも24℃の暗所環境下に10日放置し、所定の粘度に増粘されシート状となった可視光硬化型光硬化性シートが得られた。
【0064】
配管防食作業は、以下のように行った。硬質塩化ビニル被覆鋼管(口径25A 商標 PLV メーカー JFE継手株式会社製)の末端のネジとガス栓(口径25A 商標 メーターガス栓 品番 ST831A メーカー 藤井合金製作所株式会社製)を繋いで、その結合した露出ネジ部に、防食保護を行った。屋内で、防食保護としては、硬質塩化ビニル被覆鋼管とガス栓ネジ部との間の露出したネジ部に、図3の6のように作成した光硬化性樹脂組成物を、ネジ部全体に塗りつけた。その後、室温下、遮光下で、可視光硬化型光硬化性シートを、幅35mm×長さ150mmの短冊状に切断し、可視光硬化型光硬化性シートを得た。保護しているフィルムを剥がし、図8の7のように、25Aの被覆鋼管ガス管ネジ継手部に巻き付けた。その後、図9の8のように、この巻きつけた可視光硬化型光硬化性シート上を、14ミクロンの厚さの透明無着色ポリエチレンフィルムで完全に覆い、ロールで押し付けて空気を追い出し遮断した。これを、図6の15のように、光照射したい部分の上下に、マジックテープを巻きつけ、図7の17のように、400nmの光を発生するLEDを使用した面状ライト17を設置し、10分間、照射させた。硬化後、無着色透明ポリエチレンフィルムを剥がした。
【0065】
評価試験としては、いつも、高温に晒され、温水のかかる条件を想定して、この施工した継手を、沸騰しない100℃の温水で、120時間、煮沸促進実験を行なった。その後、施工した樹脂組成物を、すべて剥ぎ取り、内部に水が浸入の有無を目視にて検証した。結果的には全く、異常はなく、結果は、良好であった。
〔実施形態6〕
【0066】
光硬化性樹脂組成物としては、ビニルエステル樹脂(品番名:リポキシR−804、昭和電工株式会社製)100質量部、無定形シリカゲル(商品名:AEROSIL300 日本アエロジル工業株式会社製)6質量部、可視光開始剤ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)シクロヘキシルホスフィンオキシド 10質量部を添加し、ディスパーで撹拌し、流動性のない程度に増粘させた光硬化性樹脂組成物を得た。粘度は、100ポイズに調整した。可視光硬化型光硬化性シートを下記成分にて製作した。配合:ビニルエステル樹脂(品番名:リポキシR−804、昭和電工株式会社製)96.0部 可視光開始剤 4.0部から製造される。可視光開始剤はビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)シクロヘキシルホスフィンオキシドを使用した。上記の配合物に、イソシアナート系増粘剤(製品名:イソネート143L 製造者:三菱化学(株))5部添加し撹拌した。
【0067】
その後、上記配合物を減圧脱泡してスープとした。二枚の30ミクロンの厚さのポリビニルアルコールフィルムの上にスープを各々塗布し、その片方のスープ塗布フィルム上に2インチ長のガラスチョップドストランドを散布した。それをスープ同士が重なるように、残りの一枚のスープ塗布フィルムで被覆して、ローラー等で圧延することにより、含浸脱泡した後、室温まで冷却して可視光硬化型光硬化性シートを得た。可視光硬化型光硬化性シートの厚みは、1.0mmに調整した。チョップドストランドの含有率は25%であった。このシートをアルミの蒸着フィルムで包装し、光を遮光した。これら遮光された可視光硬化型光硬化性シートは、いずれも24℃の暗所環境下に10日放置し、所定の粘度に増粘されシート状となった可視光硬化型光硬化性シートが得られた。
【0068】
配管防食作業は、以下のように行った。硬質塩化ビニル被覆鋼管(口径25A 商標 PLV メーカー JFE継手株式会社製)の末端のネジとガス栓(口径25A 商標 メーターガス栓 品番 ST831A メーカー 藤井合金製作所株式会社製)を繋いで、その結合した露出ネジ部に、防食保護を行った。屋内で、防食保護としては、硬質塩化ビニル被覆鋼管とガス栓ネジ部との間の露出したネジ部に、図3の6のように作成した光硬化性樹脂組成物を、ネジ部全体に塗りつけた。その後、室温下、遮光下で、可視光硬化型光硬化性シートを、幅35mm×長さ150mmの短冊状に切断し、可視光硬化型光硬化性シートを得た。保護しているフィルムを剥がし、図8の7のように、25Aの被覆鋼管ガス管ネジ継手部に巻き付けた。その後、図9の8のように、この巻きつけた可視光硬化型光硬化性シート上を、14ミクロンの厚さの透明無着色ポリエチレンフィルムで完全に覆い、ロールで押し付けて空気を追い出し遮断した。これを、図6の15のように、光照射したい部分の上下に、マジックテープを巻きつけ、図7の17のように、400nmの光を発生するLEDを使用した面状ライト17を設置し、10分間、照射させた。硬化後、無着色透明ポリエチレンフィルムを剥がした。
【0069】
評価試験としては、いつも、高温に晒され、温水のかかる条件を想定して、この施工した継手を、沸騰しない100℃の温水で、120時間、煮沸促進実験を行なった。その後、施工した樹脂組成物を、すべて剥ぎ取り、内部に水が浸入の有無を目視にて検証した。結果的には全く、異常はなく、結果は、良好であった。
〔実施形態7〕
【0070】
光硬化性樹脂組成物としては、ビニルエステル樹脂(品番名:リポキシR−804、昭和電工株式会社製)100質量部、無定形シリカゲル(商品名:AEROSIL300 日本アエロジル工業株式会社製)20質量部、可視光開始剤ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)シクロヘキシルホスフィンオキシド 10質量部を添加し、ディスパーで撹拌し、流動性のない程度に増粘させた光硬化性樹脂組成物を得た。粘度は、40000ポイズに調整した。可視光硬化型光硬化性シートを下記成分にて製作した。配合:ビニルエステル樹脂(品番名:リポキシR−804、昭和電工株式会社製)96.0部 可視光開始剤 4.0部から製造される。可視光開始剤はビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)シクロヘキシルホスフィンオキシドを使用した。上記の配合物に、イソシアナート系増粘剤(製品名:イソネート143L 製造者:三菱化学(株))5部添加し撹拌した。
【0071】
その後、上記配合物を減圧脱泡してスープとした。二枚の30ミクロンの厚さのポリビニルアルコールフィルムの上にスープを各々塗布し、その片方のスープ塗布フィルム上に2インチ長のガラスチョップドストランドを散布した。それをスープ同士が重なるように、残りの一枚のスープ塗布フィルムで被覆して、ローラー等で圧延することにより、含浸脱泡した後、室温まで冷却して可視光硬化型光硬化性シートを得た。可視光硬化型光硬化性シートの厚みは、1.0mmに調整した。チョップドストランドの含有率は25%であった。このシートをアルミの蒸着フィルムで包装し、光を遮光した。これら遮光された可視光硬化型光硬化性シートは、いずれも24℃の暗所環境下に10日放置し、所定の粘度に増粘されシート状となった可視光硬化型光硬化性シートが得られた。
【0072】
配管防食作業は、以下のように行った。硬質塩化ビニル被覆鋼管(口径25A 商標 PLV メーカー JFE継手株式会社製)の末端のネジとガス栓(口径25A 商標 メーターガス栓 品番 ST831A メーカー 藤井合金製作所株式会社製)を繋いで、その結合した露出ネジ部に、防食保護を行った。屋内で、防食保護としては、硬質塩化ビニル被覆鋼管とガス栓ネジ部との間の露出したネジ部に、図3の6のように作成した光硬化性樹脂組成物を、ネジ部全体に塗りつけた。その後、室温下、遮光下で、可視光硬化型光硬化性シートを、幅35mm×長さ150mmの短冊状に切断し、可視光硬化型光硬化性シートを得た。保護しているフィルムを剥がし、図8の7のように、25Aの被覆鋼管ガス管ネジ継手部に巻き付けた。その後、図9の8のように、この巻きつけた可視光硬化型光硬化性シート上を、14ミクロンの厚さの透明無着色ポリエチレンフィルムで完全に覆い、ロールで押し付けて空気を追い出し遮断した。これを、図6の15のように、光照射したい部分の上下に、マジックテープを巻きつけ、図7の17のように、400nmの光を発生するLEDを使用した面状ライト17を設置し、10分間、照射させた。硬化後、無着色透明ポリエチレンフィルムを剥がした。
【0073】
評価試験としては、いつも、高温に晒され、温水のかかる条件を想定して、この施工した継手を、沸騰しない100℃の温水で、120時間、煮沸促進実験を行なった。その後、施工した樹脂組成物を、すべて剥ぎ取り、内部に水が浸入の有無を目視にて検証した。結果的には全く、異常はなく、結果は、良好であった。
〔実施形態8〕
【0074】
光硬化性樹脂組成物としては、ビニルエステル樹脂(品番名:リポキシR−804、昭和電工株式会社製)100質量部、無定形シリカゲル(商品名:AEROSIL300 日本アエロジル工業株式会社製)20質量部、可視光開始剤ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)シクロヘキシルホスフィンオキシド 10質量部を添加し、ディスパーで撹拌し、流動性のない程度に増粘させた光硬化性樹脂組成物を得た。粘度は、5000ポイズに調整した。可視光硬化型光硬化性シートを下記成分にて製作した。配合:ビニルエステル樹脂(品番名:リポキシR−804、昭和電工株式会社製)96.0部 可視光開始剤 4.0部から製造される。可視光開始剤はビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)シクロヘキシルホスフィンオキシドを使用した。上記の配合物に、イソシアナート系増粘剤(製品名:イソネート143L 製造者:三菱化学(株))5部添加し撹拌した。
【0075】
その後、上記配合物を減圧脱泡してスープとした。二枚の30ミクロンの厚さのポリビニルアルコールフィルムの上にスープを各々塗布し、その片方のスープ塗布フィルム上に2インチ長のガラスチョップドストランドを散布した。それをスープ同士が重なるように、残りの一枚のスープ塗布フィルムで被覆して、ローラー等で圧延することにより、含浸脱泡した後、室温まで冷却して可視光硬化型光硬化性シートを得た。可視光硬化型光硬化性シートの厚みは、1.0mmに調整した。チョップドストランドの含有率は25%であった。このシートをアルミの蒸着フィルムで包装し、光を遮光した。これら遮光された可視光硬化型光硬化性シートは、いずれも24℃の暗所環境下に10日放置し、所定の粘度に増粘されシート状となった可視光硬化型光硬化性シートが得られた配管防食作業は、以下のように行った。
【0076】
硬質塩化ビニル被覆鋼管(口径25A 商標 PLV メーカー JFE継手株式会社製)の末端のネジとガス栓(口径25A 商標 メーターガス栓 品番 ST831A メーカー 藤井合金製作所株式会社製)を繋いで、その結合した露出ネジ部に、防食保護を行った。屋内で、防食保護としては、硬質塩化ビニル被覆鋼管とガス栓ネジ部との間の露出したネジ部に、図3の6のように作成した光硬化性樹脂組成物を、ネジ部全体に塗りつけた。その後、室温下、遮光下で、可視光硬化型光硬化性シートを、幅35mm×長さ150mmの短冊状に切断し、可視光硬化型光硬化性シートを得た。保護しているフィルムを剥がし、図8の7のように、25Aの被覆鋼管ガス管ネジ継手部に巻き付けた。その後、図9の8のように、この巻きつけた可視光硬化型光硬化性シート上を、14ミクロンの厚さの透明無着色ポリエチレンフィルムで完全に覆い、ロールで押し付けて空気を追い出し遮断した。これを、図6の15のように、光照射したい部分の上下に、マジックテープを巻きつけ、図7の17のように、400nmの光を発生するLEDを使用した面状ライト17を設置し、10分間、照射させた。硬化後、無着色透明ポリエチレンフィルムを剥がした。
【0077】
評価試験としては、いつも、高温に晒され、温水のかかる条件を想定して、この施工した継手を、沸騰しない100℃の温水で、120時間、煮沸促進実験を行なった。その後、施工した樹脂組成物を、すべて剥ぎ取り、内部に水が浸入の有無を目視にて検証した。結果的には全く、異常はなく、結果は、良好であった。
〔実施形態9〕
【0078】
光硬化性樹脂組成物としては、ビニルエステル樹脂(品番名:リポキシR−804、昭和電工株式会社製)100質量部、無定形シリカゲル(商品名:AEROSIL300 日本アエロジル工業株式会社製)10質量部、可視光開始剤ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)シクロヘキシルホスフィンオキシド 10質量部を添加し、ディスパーで撹拌し、流動性のない程度に増粘させた光硬化性樹脂組成物を得た。粘度は、3000ポイズに調整した。可視光硬化型光硬化性シートを下記成分にて製作した。配合:ビニルエステル樹脂(品番名:リポキシR−804、昭和電工株式会社製)96.0部 可視光開始剤 4.0部から製造される。可視光開始剤はビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)シクロヘキシルホスフィンオキシドを使用した。上記の配合物に、イソシアナート系増粘剤(製品名:イソネート143L 製造者:三菱化学(株))5部添加し撹拌した。
【0079】
その後、上記配合物を減圧脱泡してスープとした。二枚の30ミクロンの厚さのポリビニルアルコールフィルムの上にスープを各々塗布し、その片方のスープ塗布フィルム上に2インチ長のガラスチョップドストランドを散布した。それをスープ同士が重なるように、残りの一枚のスープ塗布フィルムで被覆して、ローラー等で圧延することにより、含浸脱泡した後、室温まで冷却して可視光硬化型光硬化性シートを得た。可視光硬化型光硬化性シートの厚みは、1.0mmに調整した。チョップドストランドの含有率は25%であった。このシートをアルミの蒸着フィルムで包装し、光を遮光した。これら遮光された可視光硬化型光硬化性シートは、いずれも24℃の暗所環境下に10日放置し、所定の粘度に増粘されシート状となった可視光硬化型光硬化性シートが得られた。
【0080】
配管防食作業は、以下のように行った。硬質塩化ビニル被覆鋼管(口径25A 商標 PLV メーカー JFE継手株式会社製)の末端のネジとガス栓(口径25A 商標 メーターガス栓 品番 ST831A メーカー 藤井合金製作所株式会社製)を繋いで、その結合した露出ネジ部に、防食保護を行った。屋内で、防食保護としては、硬質塩化ビニル被覆鋼管とガス栓ネジ部との間の露出したネジ部に、図3の6のように作成した光硬化性樹脂組成物を、ネジ部全体に塗りつけた。その後、室温下、遮光下で、可視光硬化型光硬化性シートを、幅35mm×長さ150mmの短冊状に切断し、可視光硬化型光硬化性シートを得た。保護しているフィルムを剥がし、図8の7のように、25Aの被覆鋼管ガス管ネジ継手部に巻き付けた。その後、図9の8のように、この巻きつけた可視光硬化型光硬化性シート上を、14ミクロンの厚さの透明無着色ポリエチレンフィルムで完全に覆い、ロールで押し付けて空気を追い出し遮断した。これを、図6の15のように、光照射したい部分の上下に、マジックテープを巻きつけ、図7の17のように、400nmの光を発生するLEDを使用した面状ライト17を設置し、10分間、照射させた。硬化後、無着色透明ポリエチレンフィルムを剥がした。
【0081】
評価試験としては、いつも、高温に晒され、温水のかかる条件を想定して、この施工した継手を、沸騰しない100℃の温水で、120時間、煮沸促進実験を行なった。その後、施工した樹脂組成物を、すべて剥ぎ取り、内部に水が浸入の有無を目視にて検証した。結果的には全く、異常はなく、結果は、良好であった。
〔実施形態10〕
【0082】
光硬化性樹脂組成物としては、ビニルエステル樹脂(品番名:リポキシR−804、昭和電工株式会社製)100質量部、無定形シリカゲル(商品名:AEROSIL300 日本アエロジル工業株式会社製)10質量部、可視光開始剤ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)シクロヘキシルホスフィンオキシド 10質量部を添加し、ディスパーで撹拌し、流動性のない程度に増粘させた光硬化性樹脂組成物を得た。粘度は、3000ポイズに調整した。可視光硬化型光硬化性シートを下記成分にて製作した。配合:ビニルエステル樹脂(品番名:リポキシR−804、昭和電工株式会社製)96.0部 可視光開始剤 4.0部から製造される。可視光開始剤はビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)シクロヘキシルホスフィンオキシドを使用した。上記の配合物に、イソシアナート系増粘剤(製品名:イソネート143L 製造者:三菱化学(株))5部添加し撹拌した。
【0083】
その後、上記配合物を減圧脱泡してスープとした。二枚の30ミクロンの厚さのポリビニルアルコールフィルムの上にスープを各々塗布し、その片方のスープ塗布フィルム上に2インチ長のガラスチョップドストランドを散布した。それをスープ同士が重なるように、残りの一枚のスープ塗布フィルムで被覆して、ローラー等で圧延することにより、含浸脱泡した後、室温まで冷却して可視光硬化型光硬化性シートを得た。可視光硬化型光硬化性シートの厚みは、1.0mmに調整した。チョップドストランドの含有率は25%であった。このシートをアルミの蒸着フィルムで包装し、光を遮光した。これら遮光された可視光硬化型光硬化性シートは、いずれも24℃の暗所環境下に10日放置し、所定の粘度に増粘されシート状となった可視光硬化型光硬化性シートが得られた。
【0084】
配管防食作業は、以下のように行った。硬質塩化ビニル被覆鋼管(口径25A 商標 PLV メーカー JFE継手株式会社製)の末端のネジとガス栓(口径25A 商標 メーターガス栓 品番 ST831A メーカー 藤井合金製作所株式会社製)を繋いで、その結合した露出ネジ部に、防食保護を行った。屋内で、防食保護としては、硬質塩化ビニル被覆鋼管とガス栓ネジ部との間の露出したネジ部に、図3の6のように作成した光硬化性樹脂組成物を、ネジ部全体に塗りつけた。その後、室温下、遮光下で、可視光硬化型光硬化性シートを、幅35mm×長さ150mmの短冊状に切断し、可視光硬化型光硬化性シートを得た。保護しているフィルムを剥がし、図8の7のように、25Aの被覆鋼管ガス管ネジ継手部に巻き付けた。その後、図9の8のように、この巻きつけた可視光硬化型光硬化性シート上を、14ミクロンの厚さの透明無着色ポリエチレンフィルムで完全に覆い、ロールで押し付けて空気を追い出し遮断した。これを、図6の15のように、光照射したい部分の上下に、マジックテープを巻きつけ、図7の17のように、400nmの光を発生するLEDを使用した面状ライト17を設置し、10分間、照射させた。硬化後、無着色透明ポリエチレンフィルムを剥がした。
【0085】
評価試験としては、いつも、高温に晒され、温水のかかる条件を想定して、この施工した継手を、沸騰しない100℃の温水で、120時間、煮沸促進実験を行なった。その後、施工した樹脂組成物を、すべて剥ぎ取り、内部に水が浸入の有無を目視にて検証した。結果的には全く、異常はなく、結果は、良好であった。
〔実施形態11〕
【0086】
光硬化性樹脂組成物としては、ビニルエステル樹脂(品番名:リポキシR−804、昭和電工株式会社製)100質量部、無定形シリカゲル(商品名:AEROSIL300 日本アエロジル工業株式会社製)10質量部、可視光開始剤ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)シクロヘキシルホスフィンオキシド 10質量部を添加し、ディスパーで撹拌し、流動性のない程度に増粘させた光硬化性樹脂組成物を得た。粘度は、3000ポイズに調整した。可視光硬化型光硬化性シートを下記成分にて製作した。配合:ビニルエステル樹脂(品番名:リポキシR−804、昭和電工株式会社製)96.0部 可視光開始剤 4.0部から製造される。可視光開始剤はビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)シクロヘキシルホスフィンオキシドを使用した。上記の配合物に、イソシアナート系増粘剤(製品名:イソネート143L 製造者:三菱化学(株))5部添加し撹拌した。
【0087】
その後、上記配合物を減圧脱泡してスープとした。二枚の30ミクロンの厚さのポリビニルアルコールフィルムの上にスープを各々塗布し、その片方のスープ塗布フィルム上に2インチ長のガラスチョップドストランドを散布した。それをスープ同士が重なるように、残りの一枚のスープ塗布フィルムで被覆して、ローラー等で圧延することにより、含浸脱泡した後、室温まで冷却して可視光硬化型光硬化性シートを得た。可視光硬化型光硬化性シートの厚みは、1.0mmに調整した。チョップドストランドの含有率は25%であった。このシートをアルミの蒸着フィルムで包装し、光を遮光した。これら遮光された可視光硬化型光硬化性シートは、いずれも24℃の暗所環境下に10日放置し、所定の粘度に増粘されシート状となった可視光硬化型光硬化性シートが得られた。
【0088】
ガス漏れ修繕作業は、以下のように行った。硬質塩化ビニル被覆鋼管(口径25A 商標 PLV メーカー JFE継手株式会社製)の末端のネジとガス栓(口径25A 商標 メーターガス栓 品番 ST831A メーカー 藤井合金製作所株式会社製)を繋いで、その結合した露出ネジ部に、手で軽く締め付けてガス漏れが発生するまで緩め、ガス漏れ配管とした。このときのガス圧は、15KPaであった。このガス漏れ配管の漏れ修繕を行った。屋内で、漏れ配管としては、硬質塩化ビニル被覆鋼管とガス栓ネジ部との間の露出したネジ部にガスを流しながら、図3の6のように作成した光硬化性樹脂組成物を、ネジ部全体に塗りつけた。その後、室温下、遮光下で、可視光硬化型光硬化性シートを、幅35mm×長さ150mmの短冊状に切断し、可視光硬化型光硬化性シートを得た。図8の7のように、25Aの被覆鋼管ガス管ネジ継手部に巻き付けた。その後、図9の8のように、この巻きつけた可視光硬化型光硬化性シート上を、14ミクロンの厚さの透明無着色ポリエチレンフィルムで完全に覆い、ロールで押し付けて空気を追い出し遮断した。これを、図6の15のように、光照射したい部分の上下に、マジックテープを巻きつけ、図7の17のように、400nmの光を発生するLEDを使用した面状ライト17を設置し、10分間、照射させた。その後、透明無着色ポリエチレンフィルムを、完全に剥がした。
【0089】
ガス漏れ評価試験としては、発泡液で、ガス漏れを目視にて確認した。結果的には全く、ガス漏れは、完全に止まっており、結果は、良好であった。また、防食評価試験としては、いつも、高温に晒され、温水のかかる条件を想定して、この施工した継手を、沸騰しない100℃の温水で、120時間、煮沸促進実験を行なった。その後、施工した樹脂組成物を、すべて剥ぎ取り、内部に水が浸入の有無を目視にて検証した。結果的には全く、異常はなく、結果は、良好であった。
〔比較例10〕
【0090】
光硬化性樹脂組成物としては、ビニルエステル樹脂(品番名:リポキシR−804、昭和電工株式会社製)100質量部、無定形シリカゲル(商品名:AEROSIL300 日本アエロジル工業株式会社製)30質量部、可視光開始剤ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)シクロヘキシルホスフィンオキシド 10質量部を添加し、ディスパーで撹拌し、流動性のない程度に増粘させた光硬化性樹脂組成物を得た。粘度は、100000ポイズに調整した。
【0091】
配管防食作業は、以下のように行った。硬質塩化ビニル被覆鋼管(口径25A 商標 PLV メーカー JFE継手株式会社製)の末端のネジとガス栓(口径25A 商標 メーターガス栓 品番 ST831A メーカー 藤井合金製作所株式会社製)を繋いで、その結合した露出ネジ部に、防食保護を行った。屋内で、防食保護としては、硬質塩化ビニル被覆鋼管とガス栓ネジ部との間の露出したネジ部に、図3の6のように作成した光硬化性樹脂組成物を、ネジ部全体に塗りつけた。その結果、ネジ部に塗りにくく、極めて作業性が悪かった。
〔比較例11〕
【0092】
光硬化性樹脂組成物としては、ビニルエステル樹脂(品番名:リポキシR−804、昭和電工株式会社製)100質量部、無定形シリカゲル(商品名:AEROSIL300 日本アエロジル工業株式会社製)4質量部、可視光開始剤ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)シクロヘキシルホスフィンオキシド 10質量部を添加し、ディスパーで撹拌し、流動性のない程度に増粘させた光硬化性樹脂組成物を得た。粘度は、10ポイズに調整した。
【0093】
配管防食作業は、以下のように行った。硬質塩化ビニル被覆鋼管(口径25A 商標 PLV メーカー JFE継手株式会社製)の末端のネジとガス栓(口径25A 商標 メーターガス栓 品番 ST831A メーカー 藤井合金製作所株式会社製)を繋いで、その結合した露出ネジ部に、防食保護を行った。屋内で、防食保護としては、硬質塩化ビニル被覆鋼管とガス栓ネジ部との間の露出したネジ部に、図3の6のように作成した光硬化性樹脂組成物を、ネジ部全体に塗りつけた。その結果、ネジ部から、垂れて配管を汚し、極めて作業性が悪かった。
〔比較例12〕
【0094】
光硬化性樹脂組成物としては、ビニルエステル樹脂(品番名:リポキシR−804、昭和電工株式会社製)100質量部、無定形シリカゲル(商品名:AEROSIL300 日本アエロジル工業株式会社製)10質量部、可視光開始剤ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)シクロヘキシルホスフィンオキシド 10質量部を添加し、ディスパーで撹拌し、流動性のない程度に増粘させた光硬化性樹脂組成物を得た。粘度は、3000ポイズに調整した。可視光硬化型光硬化性シートを下記成分にて製作した。配合:ビニルエステル樹脂(品番名:リポキシR−804、昭和電工株式会社製)96.0部 可視光開始剤 4.0部から製造される。可視光開始剤はビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)シクロヘキシルホスフィンオキシドを使用した。上記の配合物に、イソシアナート系増粘剤(製品名:イソネート143L 製造者:三菱化学(株))5部添加し撹拌した。
【0095】
その後、上記配合物を減圧脱泡してスープとした。二枚の30ミクロンの厚さのポリビニルアルコールフィルムの上にスープを各々塗布し、その片方のスープ塗布フィルム上に2インチ長のガラスチョップドストランドを散布した。それをスープ同士が重なるように、残りの一枚のスープ塗布フィルムで被覆して、ローラー等で圧延することにより、含浸脱泡した後、室温まで冷却して可視光硬化型光硬化性シートを得た。可視光硬化型光硬化性シートの厚みは、1.0mmに調整した。チョップドストランドの含有率は25%であった。このシートをアルミの蒸着フィルムで包装し、光を遮光した。これら遮光された可視光硬化型光硬化性シートは、いずれも24℃の暗所環境下に10日放置し、所定の粘度に増粘されシート状となった可視光硬化型光硬化性シートが得られた。
【0096】
配管防食作業は、以下のように行った。硬質塩化ビニル被覆鋼管(口径25A 商標 PLV メーカー JFE継手株式会社製)の末端のネジとガス栓(口径25A 商標 メーターガス栓 品番 ST831A メーカー 藤井合金製作所株式会社製)を繋いで、その結合した露出ネジ部に、防食保護を行った。屋内で、防食保護としては、硬質塩化ビニル被覆鋼管とガス栓ネジ部との間の露出したネジ部に、図3の6のように作成した光硬化性樹脂組成物を、ネジ部全体に塗りつけた。その後、室温下、遮光下で、可視光硬化型光硬化性シートを、幅35mm×長さ150mmの短冊状に切断し、可視光硬化型光硬化性シートを得た。保護しているフィルムを剥がし、図8の7のように、25Aの被覆鋼管ガス管ネジ継手部に巻き付けた。巻きつけた時に、シートが途中から切れて、巻きつけられなかった。
〔比較例13〕
【0097】
光硬化性樹脂組成物としては、ビニルエステル樹脂(品番名:リポキシR−804、昭和電工株式会社製)100質量部、無定形シリカゲル(商品名:AEROSIL300 日本アエロジル工業株式会社製)10質量部、可視光開始剤ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)シクロヘキシルホスフィンオキシド 10質量部を添加し、ディスパーで撹拌し、流動性のない程度に増粘させた光硬化性樹脂組成物を得た。粘度は、3000ポイズに調整した。可視光硬化型光硬化性シートを下記成分にて製作した。配合:ビニルエステル樹脂(品番名:リポキシR−804、昭和電工株式会社製)96.0部 可視光開始剤 4.0部から製造される。可視光開始剤はビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)シクロヘキシルホスフィンオキシドを使用した。上記の配合物に、イソシアナート系増粘剤(製品名:イソネート143L 製造者:三菱化学(株))5部添加し撹拌した。
【0098】
その後、上記配合物を減圧脱泡してスープとした。二枚の30ミクロンの厚さのポリビニルアルコールフィルムの上にスープを各々塗布し、その片方のスープ塗布フィルム上に2インチ長のガラスチョップドストランドを散布した。それをスープ同士が重なるように、残りの一枚のスープ塗布フィルムで被覆して、ローラー等で圧延することにより、含浸脱泡した後、室温まで冷却して可視光硬化型光硬化性シートを得た。可視光硬化型光硬化性シートの厚みは、2.0mmに調整した。チョップドストランドの含有率は25%であった。このシートをアルミの蒸着フィルムで包装し、光を遮光した。これら遮光された可視光硬化型光硬化性シートは、いずれも24℃の暗所環境下に10日放置し、所定の粘度に増粘されシート状となった可視光硬化型光硬化性シートが得られた。
【0099】
配管防食作業は、以下のように行った。硬質塩化ビニル被覆鋼管(口径25A 商標 PLV メーカー JFE継手株式会社製)の末端のネジとガス栓(口径25A 商標 メーターガス栓 品番 ST831A メーカー 藤井合金製作所株式会社製)を繋いで、その結合した露出ネジ部に、防食保護を行った。屋内で、防食保護としては、硬質塩化ビニル被覆鋼管とガス栓ネジ部との間の露出したネジ部に、図3の6のように作成した光硬化性樹脂組成物を、ネジ部全体に塗りつけた。その後、室温下、遮光下で、可視光硬化型光硬化性シートを、幅35mm×長さ150mmの短冊状に切断し、可視光硬化型光硬化性シートを得た。保護しているフィルムを剥がし、図8の7のように、25Aの被覆鋼管ガス管ネジ継手部に巻き付けた。巻きつけた時に、シートが、厚すぎて、ネジ部に添わず、巻きにくく、巻きつけられなかった。
〔比較例14〕
【0100】
光硬化性樹脂組成物としては、ビニルエステル樹脂(品番名:リポキシR−804、昭和電工株式会社製)100質量部、無定形シリカゲル(商品名:AEROSIL300 日本アエロジル工業株式会社製)10質量部、可視光開始剤ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)シクロヘキシルホスフィンオキシド 10質量部を添加し、ディスパーで撹拌し、流動性のない程度に増粘させた光硬化性樹脂組成物を得た。粘度は、3000ポイズに調整した。可視光硬化型光硬化性シートを下記成分にて製作した。配合:ビニルエステル樹脂(品番名:リポキシR−804、昭和電工株式会社製)96.0部 可視光開始剤 4.0部から製造される。可視光開始剤はビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)シクロヘキシルホスフィンオキシドを使用した。上記の配合物に、イソシアナート系増粘剤(製品名:イソネート143L 製造者:三菱化学(株))5部添加し撹拌した。
【0101】
その後、上記配合物を減圧脱泡してスープとした。二枚の30ミクロンの厚さのポリビニルアルコールフィルムの上にスープを各々塗布し、その片方のスープ塗布フィルム上に2インチ長のガラスチョップドストランドを散布した。それをスープ同士が重なるように、残りの一枚のスープ塗布フィルムで被覆して、ローラー等で圧延することにより、含浸脱泡した後、室温まで冷却して可視光硬化型光硬化性シートを得た。可視光硬化型光硬化性シートの厚みは、1.0mmに調整した。チョップドストランドの含有率は25%であった。このシートをアルミの蒸着フィルムで包装し、光を遮光した。これら遮光された可視光硬化型光硬化性シートは、いずれも24℃の暗所環境下に10日放置し、所定の粘度に増粘されシート状となった可視光硬化型光硬化性シートが得られた。
【0102】
配管防食作業は、以下のように行った。硬質塩化ビニル被覆鋼管(口径25A 商標 PLV メーカー JFE継手株式会社製)の末端のネジとガス栓(口径25A 商標 メーターガス栓 品番 ST831A メーカー 藤井合金製作所株式会社製)を繋いで、その結合した露出ネジ部に、防食保護を行った。屋内で、防食保護としては、硬質塩化ビニル被覆鋼管とガス栓ネジ部との間の露出したネジ部に、図3の6のように作成した光硬化性樹脂組成物を、ネジ部全体に塗りつけた。その後、室温下、遮光下で、可視光硬化型光硬化性シートを、幅35mm×長さ150mmの短冊状に切断し、可視光硬化型光硬化性シートを得た。保護しているフィルムを剥がし、図8の7のように、25Aの被覆鋼管ガス管ネジ継手部に巻き付けた。その後、図9の8のように、この巻きつけた可視光硬化型光硬化性シート上を、5ミクロンの厚さの透明無着色ポリエチレンフィルムで完全に覆った。このとき、透明無着色ポリエチレンフィルムが、切れて、完全に巻きつけることが出来なかった。
〔比較例15〕
【0103】
光硬化性樹脂組成物としては、ビニルエステル樹脂(品番名:リポキシR−804、昭和電工株式会社製)100質量部、無定形シリカゲル(商品名:AEROSIL300 日本アエロジル工業株式会社製)10質量部、可視光開始剤ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)シクロヘキシルホスフィンオキシド 10質量部を添加し、ディスパーで撹拌し、流動性のない程度に増粘させた光硬化性樹脂組成物を得た。粘度は、3000ポイズに調整した。可視光硬化型光硬化性シートを下記成分にて製作した。配合:ビニルエステル樹脂(品番名:リポキシR−804、昭和電工株式会社製)96.0部 可視光開始剤 4.0部から製造される。可視光開始剤はビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)シクロヘキシルホスフィンオキシドを使用した。上記の配合物に、イソシアナート系増粘剤(製品名:イソネート143L 製造者:三菱化学(株))5部添加し撹拌した。
【0104】
その後、上記配合物を減圧脱泡してスープとした。二枚の30ミクロンの厚さのポリビニルアルコールフィルムの上にスープを各々塗布し、その片方のスープ塗布フィルム上に2インチ長のガラスチョップドストランドを散布した。それをスープ同士が重なるように、残りの一枚のスープ塗布フィルムで被覆して、ローラー等で圧延することにより、含浸脱泡した後、室温まで冷却して可視光硬化型光硬化性シートを得た。可視光硬化型光硬化性シートの厚みは、1.0mmに調整した。チョップドストランドの含有率は25%であった。このシートをアルミの蒸着フィルムで包装し、光を遮光した。これら遮光された可視光硬化型光硬化性シートは、いずれも24℃の暗所環境下に10日放置し、所定の粘度に増粘されシート状となった可視光硬化型光硬化性シートが得られた。
【0105】
配管防食作業は、以下のように行った。硬質塩化ビニル被覆鋼管(口径25A 商標 PLV メーカー JFE継手株式会社製)の末端のネジとガス栓(口径25A 商標 メーターガス栓 品番 ST831A メーカー 藤井合金製作所株式会社製)を繋いで、その結合した露出ネジ部に、防食保護を行った。屋内で、防食保護としては、硬質塩化ビニル被覆鋼管とガス栓ネジ部との間の露出したネジ部に、図3の6のように作成した光硬化性樹脂組成物を、ネジ部全体に塗りつけた。その後、室温下、遮光下で、可視光硬化型光硬化性シートを、幅35mm×長さ150mmの短冊状に切断し、可視光硬化型光硬化性シートを得た。保護しているフィルムを剥がし、図8の7のように、25Aの被覆鋼管ガス管ネジ継手部に巻き付けた。その後、図9の7のように、この巻きつけた可視光硬化型光硬化性シート上を、40ミクロンの厚さの透明無着色ポリエチレンフィルムで完全に覆った。このとき、透明無着色ポリエチレンフィルムが、硬すぎて、巻きづらく、完全に巻きつけることが出来なかった。
〔比較例16〕
【0106】
光硬化性樹脂組成物としては、ビニルエステル樹脂(品番名:リポキシR−804、昭和電工株式会社製)100質量部、無定形シリカゲル(商品名:AEROSIL300 日本アエロジル工業株式会社製)10質量部、可視光開始剤ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)シクロヘキシルホスフィンオキシド 10質量部を添加し、ディスパーで撹拌し、流動性のない程度に増粘させた光硬化性樹脂組成物を得た。粘度は、3000ポイズに調整した。可視光硬化型光硬化性シートを下記成分にて製作した。配合:ビニルエステル樹脂(品番名:リポキシR−804、昭和電工株式会社製)96.0部 可視光開始剤 4.0部から製造される。可視光開始剤はビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)シクロヘキシルホスフィンオキシドを使用した。上記の配合物に、イソシアナート系増粘剤(製品名:イソネート143L 製造者:三菱化学(株))5部添加し撹拌した。
【0107】
その後、上記配合物を減圧脱泡してスープとした。二枚の30ミクロンの厚さのポリビニルアルコールフィルムの上にスープを各々塗布し、その片方のスープ塗布フィルム上に2インチ長のガラスチョップドストランドを散布した。それをスープ同士が重なるように、残りの一枚のスープ塗布フィルムで被覆して、ローラー等で圧延することにより、含浸脱泡した後、室温まで冷却して可視光硬化型光硬化性シートを得た。可視光硬化型光硬化性シートの厚みは、1.0mmに調整した。チョップドストランドの含有率は25%であった。このシートをアルミの蒸着フィルムで包装し、光を遮光した。これら遮光された可視光硬化型光硬化性シートは、いずれも24℃の暗所環境下に10日放置し、所定の粘度に増粘されシート状となった可視光硬化型光硬化性シートが得られた。
【0108】
配管防食作業は、以下のように行った。硬質塩化ビニル被覆鋼管(口径25A 商標 PLV メーカー JFE継手株式会社製)の末端のネジとガス栓(口径25A 商標 メーターガス栓 品番 ST831A メーカー 藤井合金製作所株式会社製)を繋いで、その結合した露出ネジ部に、防食保護を行った。屋内で、防食保護としては、硬質塩化ビニル被覆鋼管とガス栓ネジ部との間の露出したネジ部に、図3の6のように作成した光硬化性樹脂組成物を、ネジ部全体に塗りつけた。その後、室温下、遮光下で、可視光硬化型光硬化性シートを、幅35mm×長さ150mmの短冊状に切断し、可視光硬化型光硬化性シートを得た。保護しているフィルムを剥がし、図8の7のように、25Aの被覆鋼管ガス管ネジ継手部に巻き付けた。その後、図9の8のように、この巻きつけた可視光硬化型光硬化性シート上を、14ミクロンの厚さの黒色に着色されたポリエチレンフィルムで完全に覆い、ロールで押し付けて空気を追い出し遮断した。これを、図6の15のように、光照射したい部分の上下に、マジックテープを巻きつけ、図7の17のように、400nmの光を発生するLEDを使用した面状ライト17を設置し、10分間、照射させた。照射後、無着色透明ポリエチレンフィルムを剥がした。硬化性が悪く、半硬化状態であった。
〔比較例17〕
【0109】
光硬化性樹脂組成物としては、ビニルエステル樹脂(品番名:リポキシR−804、昭和電工株式会社製)100質量部、無定形シリカゲル(商品名:AEROSIL300 日本アエロジル工業株式会社製)10質量部、可視光開始剤ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)シクロヘキシルホスフィンオキシド 10質量部を添加し、ディスパーで撹拌し、流動性のない程度に増粘させた光硬化性樹脂組成物を得た。粘度は、3000ポイズに調整した。可視光硬化型光硬化性シートを下記成分にて製作した。配合:ビニルエステル樹脂(品番名:リポキシR−804、昭和電工株式会社製)96.0部 可視光開始剤 4.0部から製造される。可視光開始剤はビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)シクロヘキシルホスフィンオキシドを使用した。上記の配合物に、イソシアナート系増粘剤(製品名:イソネート143L 製造者:三菱化学(株))5部添加し撹拌した。
【0110】
その後、上記配合物を減圧脱泡してスープとした。二枚の30ミクロンの厚さのポリビニルアルコールフィルムの上にスープを各々塗布し、その片方のスープ塗布フィルム上に2インチ長のガラスチョップドストランドを散布した。それをスープ同士が重なるように、残りの一枚のスープ塗布フィルムで被覆して、ローラー等で圧延することにより、含浸脱泡した後、室温まで冷却して可視光硬化型光硬化性シートを得た。可視光硬化型光硬化性シートの厚みは、1.0mmに調整した。チョップドストランドの含有率は25%であった。このシートをアルミの蒸着フィルムで包装し、光を遮光した。これら遮光された可視光硬化型光硬化性シートは、いずれも24℃の暗所環境下に10日放置し、所定の粘度に増粘されシート状となった可視光硬化型光硬化性シートが得られた。
【0111】
配管防食作業は、以下のように行った。硬質塩化ビニル被覆鋼管(口径25A 商標 PLV メーカー JFE継手株式会社製)の末端のネジとガス栓(口径25A 商標 メーターガス栓 品番 ST831A メーカー 藤井合金製作所株式会社製)を繋いで、その結合した露出ネジ部に、防食保護を行った。屋内で、防食保護としては、硬質塩化ビニル被覆鋼管とガス栓ネジ部との間の露出したネジ部に、図3の6のように作成した光硬化性樹脂組成物を、ネジ部全体に塗りつけた。その後、室温下、遮光下で、可視光硬化型光硬化性シートを、幅35mm×長さ150mmの短冊状に切断し、可視光硬化型光硬化性シートを得た。保護しているフィルムを剥がし、図8の7のように、25Aの被覆鋼管ガス管ネジ継手部に巻き付けた。その後、図9の8のように、この巻きつけた可視光硬化型光硬化性シート上を、14ミクロンの厚さの透明無着色ポリエチレンフィルムで完全に覆い、ロールで押し付けて空気を追い出し遮断した。ガス管照射部より30cm離した位置に、1kwの高圧水銀灯を設置し、10分間、照射させた。照射後、無着色透明ポリエチレンフィルムを剥がした。表面は、非常に高温に熱され、熱くなったが、硬化不良であり、裏面は、硬化していなかった。
〔比較例18〕
【0112】
光硬化性樹脂組成物としては、ビニルエステル樹脂(品番名:リポキシR−804、昭和電工株式会社製)100質量部、無定形シリカゲル(商品名:AEROSIL300 日本アエロジル工業株式会社製)10質量部、可視光開始剤ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)シクロヘキシルホスフィンオキシド 10質量部を添加し、ディスパーで撹拌し、流動性のない程度に増粘させた光硬化性樹脂組成物を得た。粘度は、3000ポイズに調整した。可視光硬化型光硬化性シートを下記成分にて製作した。配合:ビニルエステル樹脂(品番名:リポキシR−804、昭和電工株式会社製)96.0部 可視光開始剤 4.0部から製造される。可視光開始剤はビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)シクロヘキシルホスフィンオキシドを使用した。上記の配合物に、イソシアナート系増粘剤(製品名:イソネート143L 製造者:三菱化学(株))5部添加し撹拌した。
【0113】
その後、上記配合物を減圧脱泡してスープとした。二枚の30ミクロンの厚さのポリビニルアルコールフィルムの上にスープを各々塗布し、その片方のスープ塗布フィルム上に2インチ長のガラスチョップドストランドを散布した。それをスープ同士が重なるように、残りの一枚のスープ塗布フィルムで被覆して、ローラー等で圧延することにより、含浸脱泡した後、室温まで冷却して可視光硬化型光硬化性シートを得た。可視光硬化型光硬化性シートの厚みは、1.0mmに調整した。チョップドストランドの含有率は25%であった。このシートをアルミの蒸着フィルムで包装し、光を遮光した。これら遮光された可視光硬化型光硬化性シートは、いずれも24℃の暗所環境下に10日放置し、所定の粘度に増粘されシート状となった可視光硬化型光硬化性シートが得られた。
【0114】
配管防食作業は、以下のように行った。硬質塩化ビニル被覆鋼管(口径25A 商標 PLV メーカー JFE継手株式会社製)の末端のネジとガス栓(口径25A 商標 メーターガス栓 品番 ST831A メーカー 藤井合金製作所株式会社製)を繋いで、その結合した露出ネジ部に、防食保護を行った。屋内で、防食保護としては、硬質塩化ビニル被覆鋼管とガス栓ネジ部との間の露出したネジ部に、図3の6のように作成した光硬化性樹脂組成物を、ネジ部全体に塗りつけた。その後、室温下、遮光下で、可視光硬化型光硬化性シートを、幅35mm×長さ150mmの短冊状に切断し、可視光硬化型光硬化性シートを得た。保護しているフィルムを剥がし、図3の7のように、25Aの被覆鋼管ガス管ネジ継手部に巻き付けた。その後、図8の7のように、この巻きつけた可視光硬化型光硬化性シート上を、14ミクロンの厚さの透明無着色ポリエチレンフィルムで完全に覆い、ロールで押し付けて空気を追い出し遮断した。これを、図6の15のように、光照射したい部分の上下に、マジックテープを巻きつけ、図7の17のように、355nmの光を発生するLEDを使用した面状ライト17を設置し、10分間、照射させた。照射後、無着色透明ポリエチレンフィルムを剥がした。硬化不良であり、半硬化であった。
〔比較例19〕
【0115】
光硬化性樹脂組成物としては、ビニルエステル樹脂(品番名:リポキシR−804、昭和電工株式会社製)100質量部、無定形シリカゲル(商品名:AEROSIL300 日本アエロジル工業株式会社製)10質量部、可視光開始剤ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)シクロヘキシルホスフィンオキシド 10質量部を添加し、ディスパーで撹拌し、流動性のない程度に増粘させた光硬化性樹脂組成物を得た。粘度は、3000ポイズに調整した。可視光硬化型光硬化性シートを下記成分にて製作した。配合:ビニルエステル樹脂(品番名:リポキシR−804、昭和電工株式会社製)96.0部 可視光開始剤 4.0部から製造される。可視光開始剤はビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)シクロヘキシルホスフィンオキシドを使用した。上記の配合物に、イソシアナート系増粘剤(製品名:イソネート143L 製造者:三菱化学(株))5部添加し撹拌した。
【0116】
その後、上記配合物を減圧脱泡してスープとした。二枚の30ミクロンの厚さのポリビニルアルコールフィルムの上にスープを各々塗布し、その片方のスープ塗布フィルム上に2インチ長のガラスチョップドストランドを散布した。それをスープ同士が重なるように、残りの一枚のスープ塗布フィルムで被覆して、ローラー等で圧延することにより、含浸脱泡した後、室温まで冷却して可視光硬化型光硬化性シートを得た。可視光硬化型光硬化性シートの厚みは、1.0mmに調整した。チョップドストランドの含有率は25%であった。このシートをアルミの蒸着フィルムで包装し、光を遮光した。これら遮光された可視光硬化型光硬化性シートは、いずれも24℃の暗所環境下に10日放置し、所定の粘度に増粘されシート状となった可視光硬化型光硬化性シートが得られた。
【0117】
配管防食作業は、以下のように行った。硬質塩化ビニル被覆鋼管(口径25A 商標 PLV メーカー JFE継手株式会社製)の末端のネジとガス栓(口径25A 商標 メーターガス栓 品番 ST831A メーカー 藤井合金製作所株式会社製)を繋いで、その結合した露出ネジ部に、防食保護を行った。屋内で、防食保護としては、硬質塩化ビニル被覆鋼管とガス栓ネジ部との間の露出したネジ部に、図3の6のように作成した光硬化性樹脂組成物を、ネジ部全体に塗りつけた。その後、室温下、遮光下で、可視光硬化型光硬化性シートを、幅35mm×長さ150mmの短冊状に切断し、可視光硬化型光硬化性シートを得た。保護しているフィルムを剥がし、図3の7のように、25Aの被覆鋼管ガス管ネジ継手部に巻き付けた。その後、図8の7のように、この巻きつけた可視光硬化型光硬化性シート上を、14ミクロンの厚さの透明無着色ポリエチレンフィルムで完全に覆い、ロールで押し付けて空気を追い出し遮断した。これを、図6の15のように、光照射したい部分の上下に、マジックテープを巻きつけ、図7の17のように、570nmの光を発生するLEDを使用した面状ライト17を設置し、10分間、照射させた。照射後、無着色透明ポリエチレンフィルムを剥がした。硬化不良であり、半硬化であった。
〔比較例20〕
【0118】
可視光硬化型光硬化性シートを下記成分にて製作した。配合:ビニルエステル樹脂(品番名:リポキシR−804、昭和電工株式会社製)96.0部 可視光開始剤 4.0部から製造される。可視光開始剤はビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)シクロヘキシルホスフィンオキシドを使用した。上記の配合物に、イソシアナート系増粘剤(製品名:イソネート143L 製造者:三菱化学(株))5部添加し撹拌した。
【0119】
その後、上記配合物を減圧脱泡してスープとした。二枚の30ミクロンの厚さのポリビニルアルコールフィルムの上にスープを各々塗布し、その片方のスープ塗布フィルム上に2インチ長のガラスチョップドストランドを散布した。それをスープ同士が重なるように、残りの一枚のスープ塗布フィルムで被覆して、ローラー等で圧延することにより、含浸脱泡した後、室温まで冷却して可視光硬化型光硬化性シートを得た。可視光硬化型光硬化性シートの厚みは、1.0mmに調整した。チョップドストランドの含有率は25%であった。このシートをアルミの蒸着フィルムで包装し、光を遮光した。これら遮光された可視光硬化型光硬化性シートは、いずれも24℃の暗所環境下に10日放置し、所定の粘度に増粘されシート状となった可視光硬化型光硬化性シートが得られた。
【0120】
配管防食作業は、以下のように行った。硬質塩化ビニル被覆鋼管(口径25A 商標 PLV メーカー JFE継手株式会社製)の末端のネジとガス栓(口径25A 商標 メーターガス栓 品番 ST831A メーカー 藤井合金製作所株式会社製)を繋いで、その結合した露出ネジ部に、防食保護を行った。屋内で、防食保護としては、硬質塩化ビニル被覆鋼管とガス栓ネジ部との間の露出したネジ部に、紐状パテ(製品名:プラシール B−R メーカー 日東化成工業株式会社製)を、継手部に、一周巻きつけた。この紐状パテを光硬化性樹脂組成物の代替として使用した。その後、室温下、遮光下で、可視光硬化型光硬化性シートを、幅35mm×長さ150mmの短冊状に切断し、可視光硬化型光硬化性シートを得た。保護しているフィルムを剥がし、図8の7のように、25Aの被覆鋼管ガス管ネジ継手部に巻き付けた。その後、図9の8のように、この巻きつけた可視光硬化型光硬化性シート上を、14ミクロンの厚さの透明無着色ポリエチレンフィルムで完全に覆い、ロールで押し付けて空気を追い出し遮断した。これを、図6の15のように、光照射したい部分の上下に、マジックテープを巻きつけ、図7の17のように、400nmの光を発生するLEDを使用した面状ライト17を設置し、10分間、照射させた。照射後、無着色透明ポリエチレンフィルムを剥がした。評価試験としては、この施工した継手を、沸騰しない100℃の温水で、120時間、煮沸促進実験を行なった。その後、施工した樹脂組成物を、すべて剥ぎ取り、内部に水が浸入の有無を目視にて検証した。結果的には、内部に水の侵入が確認された。この施工方法の場合、内部に空間があり、この部分に雨水などが入りこむ可能性があるが、実際の使用状態では、内部を、外部から目視にて、確認することはできないため、結果的に、内部に水がたまり、錆の成長を助長する可能性がある。
〔比較例21〕
【0121】
硬質塩化ビニル被覆鋼管(口径25A 商標 PLV メーカー JFE継手株式会社製)の末端のネジとガス栓(口径25A 商標 メーターガス栓 品番 ST831A メーカー 藤井合金製作所株式会社製)を繋いで、その結合した露出ネジ部に、まず、コーキングテープ(製品名:コーキングテープ#100N 製造者:積水化学工業(株))を1重に巻きつけた。次に、軟質ビニルテープ(製品名:ビニルテープNo.302 製造者:(株)寺岡製作所)を巻きつけた。この施工した継手を、沸騰しない100℃の温水で、120時間、煮沸促進実験を行なった。この促進実験により、テープの保護性能を検証した。目視確認を行なった。テープは、すべて剥がれた。
〔比較例22〕
【0122】
硬質塩化ビニル被覆鋼管(口径25A 商標 PLV メーカー JFE継手株式会社製)の末端のネジとガス栓(口径25A 商標 メーターガス栓 品番 ST831A メーカー 藤井合金製作所株式会社製)を繋いで、その結合した露出ネジ部に、まず、コーキングテープ(製品名:コーキングテープ#100N 製造者:積水化学工業(株))を1重に巻きつけた。その上から、特開2003−336787号公報で試作したカバーを、はめ込んだ。この施工した継手を、沸騰しない100℃の温水で、120時間、煮沸促進実験を行なった。この促進実験により、内部に水の侵入が確認された。この方法の場合、内部に空間があり、この部分に雨水などが入りこむ可能性があるが、内部を、外部から目視にて、確認することはできないため、結果的に、錆の成長を助長する可能性がある。
〔比較例23〕
【0123】
硬質塩化ビニル被覆鋼管(口径25A 商標 PLV メーカー JFE継手株式会社製)の末端のネジとガス栓(口径25A 商標 メーターガス栓 品番 ST831A メーカー 藤井合金製作所株式会社製)を繋いで、その結合した露出ネジ部に、手で軽く締め付けてガス漏れが発生するまで緩め、ガス漏れ配管とした。このときのガス圧は、15KPaであった。このガス漏れ配管の漏れ修繕を行った.屋内で、漏れ配管としては、硬質塩化ビニル被覆鋼管とガス栓ネジ部との間の露出したネジ部にガスを流しながら、(非特許文献1)に記載されたガス漏れ修繕方法にて、修繕を行った。ガス漏れ部に、KDシールを塗りつけ、その後、シール剤保持用テープを所定の巻き数にて巻きつけ、その後、シール剤加圧維持用テープを巻きつけ、10分間放置後、すべてのテープを取り除いた。評価試験としては、発泡液で、ガス漏れを目視にて確認した。結果的には全く、ガス漏れは、完全に止まっておらず、結果は、不良であった。
〔比較例24〕
【0124】
可視光硬化型光硬化性シートを下記成分にて製作した。配合:ビニルエステル樹脂(品番名:リポキシR−804、昭和電工株式会社製)96.0部 可視光開始剤 4.0部から製造される。可視光開始剤はビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)シクロヘキシルホスフィンオキシドを使用した。上記の配合物に、イソシアナート系増粘剤(製品名:イソネート143L 製造者:三菱化学(株))5部添加し撹拌した。
【0125】
その後、上記配合物を減圧脱泡してスープとした。二枚の30ミクロンの厚さのポリビニルアルコールフィルムの上にスープを各々塗布し、その片方のスープ塗布フィルム上に2インチ長のガラスチョップドストランドを散布した。それをスープ同士が重なるように、残りの一枚のスープ塗布フィルムで被覆して、ローラー等で圧延することにより、含浸脱泡した後、室温まで冷却して可視光硬化型光硬化性シートを得た。可視光硬化型光硬化性シートの厚みは、1.0mmに調整した。チョップドストランドの含有率は25%であった。このシートをアルミの蒸着フィルムで包装し、光を遮光した。これら遮光された可視光硬化型光硬化性シートは、いずれも24℃の暗所環境下に10日放置し、所定の粘度に増粘されシート状となった可視光硬化型光硬化性シートが得られた。
【0126】
配管ガス漏れ修繕用配管は、以下のよう作成した。硬質塩化ビニル被覆鋼管(口径25A 商標 PLV メーカー JFE継手株式会社製)の末端のネジとガス栓(口径25A 商標 メーターガス栓 品番 ST831A メーカー 藤井合金製作所株式会社製)を繋いで、その結合した露出ネジ部に、手で軽く締め付けてガス漏れが発生するまで緩め、ガス漏れ配管とした。
【0127】
ガス漏れ修繕作業としては、硬質塩化ビニル被覆鋼管とガス栓ネジ部との間の露出したネジ部のガス漏れ部に、紐状パテ(製品名:プラシール B−R メーカー 日東化成工業株式会社製)を、継手部に、一周巻きつけた。この紐状パテを光硬化性樹脂組成物の代替として使用した。その後、室温下、遮光下で、可視光硬化型光硬化性シートを、幅35mm×長さ150mmの短冊状に切断し、可視光硬化型光硬化性シートを得た。保護しているフィルムを剥がし、図8の7のように、25Aの被覆鋼管ガス管ネジ継手部に巻き付けた。その後、図9の8のように、この巻きつけた可視光硬化型光硬化性シート上を、14ミクロンの厚さの透明無着色ポリエチレンフィルムで完全に覆い、ロールで押し付けて空気を追い出し遮断した。これを、図6の15のように、光照射したい部分の上下に、マジックテープを巻きつけ、図7の17のように、400nmの光を発生するLEDを使用した面状ライト17を設置し、10分間、照射させた。照射後、無着色透明ポリエチレンフィルムを剥がした。ガス漏れ評価試験としては、発泡液で、ガス漏れを目視にて確認した。結果的には全く、ガス漏れは、完全に止まり、結果は、良好であった。
【0128】
しかし、継手保護評価試験としては、この施工した継手を、沸騰しない100℃の温水で、120時間、煮沸促進実験を行なった。その後、施工した樹脂組成物を、すべて剥ぎ取り、内部に水が浸入の有無を目視にて検証した。結果的には、内部に水の侵入が確認された。結果的に、内部に水がたまり、錆の成長を助長する可能性があり、不良であった。
〔比較例25〕
【0129】
光硬化性樹脂組成物としては、ビニルエステル樹脂(品番名:リポキシR−804、昭和電工株式会社製)100質量部、無定形シリカゲル(商品名:AEROSIL300 日本アエロジル工業株式会社製)10質量部、紫外光硬化開始剤 2.2−ジメトキシ−1.2−ジフェニルエタン−1−オン(吸収波長360nm) 10質量部を添加し、ディスパーで撹拌し、流動性のない程度に増粘させた光硬化性樹脂組成物を得た。粘度は、3000ポイズに調整した。配管防食作業は、以下のように行った。硬質塩化ビニル被覆鋼管(口径25A 商標 PLV メーカー JFE継手株式会社製)の末端のネジとガス栓(口径25A 商標 メーターガス栓 品番 ST831A メーカー 藤井合金製作所株式会社製)を繋いで、その結合した露出ネジ部に、防食保護を行った。屋内で、防食保護としては、硬質塩化ビニル被覆鋼管とガス栓ネジ部との間の露出したネジ部に、図3の6のように作成した光硬化性樹脂組成物を、ネジ部全体に塗りつけた。その後、図4の8のように、14ミクロンの厚さの透明無着色ポリエチレンフィルムで完全に覆い、ロールで押し付けて空気を追い出し遮断した。これを、図6の15のように、光照射したい部分の上下に、マジックテープを巻きつけ、図7の17のように、400nmの光を発生するLEDを使用した面状ライト17を設置し、10分間、照射させた。照射後、無着色透明ポリエチレンフィルムを剥がした。硬化不良であった。
〔比較例26〕
【0130】
光硬化性樹脂組成物としては、ビニルエステル樹脂(品番名:リポキシR−804、昭和電工株式会社製)100質量部、無定形シリカゲル(商品名:AEROSIL300 日本アエロジル工業株式会社製)10質量部、可視光開始剤ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)シクロヘキシルホスフィンオキシド 10質量部を添加し、ディスパーで撹拌し、流動性のない程度に増粘させた光硬化性樹脂組成物を得た。粘度は、3000ポイズに調整した。
【0131】
配管防食作業は、以下のように行った。硬質塩化ビニル被覆鋼管(口径25A 商標 PLV メーカー JFE継手株式会社製)の末端のネジとガス栓(口径25A 商標 メーターガス栓 品番 ST831A メーカー 藤井合金製作所株式会社製)を繋いで、その結合した露出ネジ部に、防食保護を行った。屋内で、防食保護としては、硬質塩化ビニル被覆鋼管とガス栓ネジ部との間の露出したネジ部に、図3の6のように作成した光硬化性樹脂組成物を、ネジ部全体に塗りつけた。その後、透明無着色ポリエチレンフィルムを巻かず、これを、図6の15のように、光照射したい部分の上下に、マジックテープを巻きつけ、図7の17のように、400nmの光を発生するLEDを使用した面状ライト17を設置し、10分間、照射させた。表面の硬化が遅く、また、表面がガタガタで、美感上、きれいではない。全体的に硬化不良であり、且つ、臭気があり、作業環境も不良であった。
〔比較例27〕
【0132】
光硬化性樹脂組成物としては、ビニルエステル樹脂(品番名:リポキシR−804、昭和電工株式会社製)100質量部、無定形シリカゲル(商品名:AEROSIL300 日本アエロジル工業株式会社製)10質量部、可視光開始剤ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)シクロヘキシルホスフィンオキシド 10質量部を添加し、ディスパーで撹拌し、流動性のない程度に増粘させた光硬化性樹脂組成物を得た。粘度は、3000ポイズに調整した。
【0133】
配管防食作業は、以下のように行った。硬質塩化ビニル被覆鋼管(口径25A 商標 PLV メーカー JFE継手株式会社製)の末端のネジとガス栓(口径25A 商標 メーターガス栓 品番 ST831A メーカー 藤井合金製作所株式会社製)を繋いで、その結合した露出ネジ部に、防食保護を行った。屋内で、防食保護としては、硬質塩化ビニル被覆鋼管とガス栓ネジ部との間の露出したネジ部に、図3の6のように作成した光硬化性樹脂組成物を、ネジ部全体に塗りつけた。その後、図4の8のように、14ミクロンの厚さの黒色着色ポリエチレンフィルムで完全に覆い、ロールで押し付けて空気を追い出し遮断した。これを、図6の15のように、光照射したい部分の上下に、マジックテープを巻きつけ、図7の17のように、400nmの光を発生するLEDを使用した面状ライト17を設置し、10分間、照射させた。硬化後、黒色透明ポリエチレンフィルムを剥がした。黒色のフィルムのため、光が透過せず、硬化不良であった。
【0134】
〔別実施形態〕
以下に他の実施の形態を説明する。
【0135】
・ 前記無機充填材は、タルクに代えて炭酸カルシウムを含むものであってもよく、また、タルクと炭酸カルシウムを共に含むものであってもよい。
・ 前記光硬化性樹脂組成物は、ネジ継手部全体に塗布してもよく、螺合箇所からガス漏れしている時に、そのガス漏れを阻止するためには、前記被覆部の表面を透明樹脂フィルムで覆って気密状態にして、ガス漏れ流路を形成しないようにしながら、光を透明樹脂フィルムを通して光硬化性樹脂組成物に照射して硬化させるのがよいが、ネジ継手部のガス漏れ予防のために、事前にネジ継手部に光硬化性樹脂組成物を塗布する場合は、光硬化性樹脂組成物の硬化前に、前記被覆部の表面を透明樹脂フィルムで覆わなくても良い。
・ 前記ネジ継手部には、光硬化性樹脂組成物を塗布した後に、透明樹脂フィルムを被覆部の全周に覆う方法を採用したが、予め透明樹脂フィルムの一方の面に光硬化性樹脂組成物を塗布して未硬化樹脂層付着部を形成しておいて、その未硬化樹脂層付着部をガス配管に設けたネジ継手部の少なくとも螺合箇所の外側端部に接着させて被覆部を形成し、被覆部に透明樹脂フィルムを通して光を照射して光硬化性樹脂組成物を硬化反応させ、ネジ継手部の保護層を形成することもできる。尚、この方法では、ネジ継手部に限らず、ガス配管における導管本体部分において、腐食等によりガス漏れ孔が形成された箇所を塞ぐために使用することもできる。
・ 本発明は、ガス配管において、被覆鋼管の継手部以外に、樹脂被覆されていない鋼管の継手部を保護する場合にも使用できる。
【0136】
尚、上述のように、図面との対照を便利にするために符号を記したが、該記入により本発明は添付図面の構成に限定されるものではない。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
【産業上の利用可能性】
【0137】
本発明は、ガスに限らず、すべての気体に対し効果的であり、ガス用被覆鋼管継手部の保護方法として極めて有用である。
【符号の説明】
【0138】
1 ネジ部
2 樹脂被覆鋼管
3 ソケット(メネジ部)
4 樹脂被覆部
5 原管
6 光硬化性樹脂組成物
7 可視光硬化型光硬化性シート
8 未着色透明フィルム(ポリエチレンなど)
9 ガス栓
10 LED
11 基盤
12 スポンジゴム
13 マジックテープ
14 電源用ジャック(乾電池と接続用)
15 両面マジックテープ
16 ガス配管
17 面状ライト
18 電源コード
19 光硬化照射部(露出ネジ部)
【技術分野】
【0001】
本発明は、ガス配管に設けたネジ継手部からのガス漏れを予防したり、阻止したりするネジ継手部の保護方法及びガス漏れ防止用保護材に関する。
【背景技術】
【0002】
一般的に、都市ガス又は液化石油ガスを需要家に供給する場合、ガス導管の一つとして鋼管が使用されている。そして、鋼管同士又はこれとガス機器と接続するために、機械的接合やフランジ接合などの各種接合方式が採用されているが、ガスの最高使用圧力が中圧(98.065kPa以上、294.195kPa未満)又は低圧のときは、最も簡便な方式であるねじ接合が採用され、特に小口径(外径150mm以下)の鋼管の場合にねじ接合が採用されている。
ガス管などの配管の継手部には、特に、屋外で使用した場合、または、高温多湿で使用される継手は、継手部から錆が発生する。また、配管の防食性能を高めるために、配管全体を樹脂で覆っている場合がある。一般的に、このような樹脂被覆鋼管には、塩ビまたは、ポリエチレンの被覆鋼管が使用される。このような配管も、つなぐ場合、配管の端部をネジ状に切って、ソケットなどにつなぐ。そのため、そのネジ部では、鋼管の被覆部と金属配管の間に隙間ができ、その隙間より水分が浸入し、内部に浸入した水などが、金属配管を浸食し、そのため、錆が発生し、ネジ部からガス漏れが発生したりする場合がある。
【0003】
また、鋼管を、ねじ接合する場合、鋼管の端部外周面にオネジを形成し、このオネジを管継手の端部に設けられたメネジにねじ込むことが行われる。このオネジ部分に鋼管の素地が露出するので、腐食を防止するために、鋼管と管継手との接合部(螺合部分)にブチルゴムを主体とする防錆テープ(コーキングテープ)を巻き付けることが一般的である(特許文献1参照)。しかしながらコーキングテープを接合部に巻き付けた構造であると、このテープが長期間、屋外に放置されて風雨に曝されるため、接合部から剥離するなどして所望の防錆効果が得られないという問題がある。そこで鋼管と管継手との接合部に防錆テープを巻き付けた後、この接合部を被うように、ヒンジ部を介して拡開自在になされたカバー本体と、その両方の自由端を設けられてカバー本体を閉じた時に互いに嵌合して係止する係止機構を有する保護カバーを装着することが提案されている(特許文献2参照)。この保護カバーによれば、接合部に巻き付けられた防錆テープの表面の大半がカバーで覆われるので、長期間に亘って耐食性を維持することができるが、特許文献2の図10に記載されたように、非常に大きく、設置できない場所もあり、作業性が、あまり良くない。しかも、ガス管の口径や形状も多種あり、全てに対応させて準備するのは困難である。
【0004】
また、鋼管の継手部の防食方法として、特許文献3に示された方法がある。これは、有機溶剤を含有する塗料をネジ部に塗装し、その上から、自己接着型ゴム製テープを弾性的に伸張させながら互いに重なるように巻き付けて、前記樹脂層の外周面と前記管接続部材の外周面とに亘って一連に連続している防食被覆層を形成する配管接続部の防食方法であるが、大きな問題がある。ゴムを一体化させても、これらの先の尖ったカッターやハサミなどの刃物が、当たった場合、切れやすく、この部位分より再度、腐食が起こる。厨房では、包丁なども使用することが考えられるため、この刃物による切断の可能性があり、且つ、清掃時に金属タワシ等で磨いた場合、この自己接着型テープでは、表面に傷がつきやすく、劣化し、極めて、将来的に、水分が浸入し、発錆が起こる可能性がある。
【0005】
また、自己接着型テープで巻きつける場合、自己収縮して巻きつけられたテープは一体化する可能性があるが、保護すべきガス管との密着力は、粘着剤も塗られていないため、小さい。且つ、このテープの耐久性が、明確化されておらず、耐候性や耐水性など長期の暴露による劣化が判明せず、使用しにくい。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平6−17990号公報
【特許文献2】特開2003−336787号公報
【特許文献3】特開2006−275177号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上述した従来の方法で、結局、ネジ継ぎ手部は、腐食してガス漏れが発生しやすくなり、そのガス漏れを防止するのは困難で、しかも、既にガス漏れしている箇所のガス漏れ阻止をするのも困難であった。
【0008】
従って、本発明の目的は、上記問題点を解消し、簡単にガス漏れ予防をしたり、ガス漏れを止めることができるようにするネジ継ぎ手部の保護方法及びガス漏れ防止用保護材を提供するところにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の第1の特徴構成は、ガス配管に設けたネジ継手部の少なくとも螺合箇所の外側端部に、光硬化性樹脂組成物を塗布して被覆部を形成し、その被覆部に光を照射して前記光硬化性樹脂組成物を硬化反応させて前記ネジ継手部の保護層を形成するところにある。
【0010】
本発明の第1の特徴構成によれば、ネジ継手部の少なくとも螺合箇所の外側端部に光硬化性樹脂組成物を塗布して被覆部を形成することで、配管の口径や種類に関係なくネジ部のガス漏れし易い螺合箇所の外側端部を覆うことができ、狭い作業空間であっても簡単に被覆部を形成できる。その上、その被覆部は、光を照射して硬化反応をさせる光硬化性樹脂組成物からなるために、短時間に強固な保護層を形成でき、防食作用はもとより、ガス漏れの予防及び阻止も迅速にできる。
【0011】
本発明の第2の特徴構成は、前記被覆部に光を照射する前に、前記被覆部の表面を透明樹脂フィルムで覆って前記被覆部の気密性を維持し、前記透明樹脂フィルムの外側から光を照射して前記光硬化性樹脂組成物を硬化反応させるところにある。
【0012】
本発明の第2の特徴構成によれば、前記被覆部に光を照射する前に、前記被覆部の表面を透明樹脂フィルムで覆って前記被覆部の気密性を維持することにより、光硬化性樹脂組成物は、空気を遮断され空気中の酸素による重合硬化阻害が生じることなく、ベト付きのない硬化物が迅速な反応で形成できる。
その上、透明樹脂フィルムによって未硬化の被覆部を覆うことで、例え被覆部の硬化途中にネジ継手部から漏れようとするガス漏れ現象があっても、そのガス圧を押さえてガス流路が被覆部中に形成されるのを阻止でき、引き続き透明樹脂フィルムの外側から光を照射して前記光硬化性樹脂組成物を硬化反応させることにより、ガス漏れ流路を被覆部に形成することなく、完全なガス漏れを阻止できる保護層を形成できる。
従って、ネジ継手部のガス漏れ予防はもとより、ガス漏れ時のガス漏れ停止作業も簡単迅速に行うことができるようになった。
その上、複雑なネジ継手部を透明樹脂フィルムで簡単に覆うことができ、従来のような成型された保護カバーを設けることなく、簡単で安価にネジ継手部を保護できる。
【0013】
本発明の第3の特徴構成は、予め透明樹脂フィルムの一方の面に光硬化性樹脂組成物を塗布して未硬化樹脂層付着部を形成しておいて、その未硬化樹脂層付着部をガス配管に設けたネジ継手部の少なくとも螺合箇所の外側端部に接着させて被覆部を形成し、前記被覆部に前記透明樹脂フィルムを通して光を照射して前記光硬化性樹脂組成物を硬化反応させ、前記ネジ継手部の保護層を形成するところにある。
【0014】
本発明の第3の特徴構成によれば、予め透明樹脂フィルムの一方の面に光硬化性樹脂組成物を塗布して未硬化樹脂層付着部を形成しておくだけで、いつでも短時間にガス配管のネジ継手部を覆って保護できる。
【0015】
本発明の第4の特徴構成は、前記透明樹脂フィルムは、光硬化性樹脂組成物が硬化した後に剥離するところにある。
【0016】
本発明の第4の特徴構成によれば、透明樹脂フィルムを通して光を照射して光硬化性樹脂組成物を硬化反応させた後に、透明樹脂フィルムを剥離することにより、保護層は、その表面を切削したりして滑らかに整えることができ、その後の塗装仕上げ加工などが良好に行える。
【0017】
本発明の第5の特徴構成は前記光硬化性樹脂組成物は、(A)ビスフェノールA型エポキシアクリレート30〜50質量部、(B)チタノセン化合物0.5〜2.5質量部、(C)充填材37〜55質量部を混合した物であるところにある。
【0018】
本発明の第5の特徴構成によれば、ビスフェノールA型エポキシアクリレート30〜50質量部を主材として使用することにより、耐水性、耐候性を有し、機械的強度の大きい保護層ができ、チタノセン化合物0.5〜2.5質量部を光重合開始剤として使用することで可視光の波長で重合反応を開始して、迅速に硬化させることができ、また、充填材37〜55質量部を混合したことにより、全体の流動性を抑えてネジ継手部の複雑な構造の箇所に、光硬化性樹脂組成物を密着保持させることができる。
【0019】
本発明の第6の特徴構成は、光の波長が400〜650nmの光源を有する照明器具で前記被覆部に照射するところにある。
【0020】
本発明の第6の特徴構成によれば、簡単な照明器具で光硬化性樹脂組成物を硬化反応させ、実用性及び取扱いの安全性を向上させることができた。
【0021】
本発明の第7のガス漏れ防止用保護材の特徴構成は、ガス配管に設けたネジ継手部の少なくとも螺合箇所の外側端部に塗布するガス漏れ防止用保護材であって、
(A)ビスフェノールA型エポキシアクリレート30〜50質量部、(B)チタノセン化合物0.5〜2.5質量部、(C)充填材37〜55質量部を混合した可視光硬化性樹脂組成物からなるところにある。
【0022】
本発明の第7の特徴構成によれば、ガス配管のネジ継手部を保護する材料として、耐水性、耐候性を有し、機械的強度の大きな保護層を簡単、且つ、迅速に形成することができる。
また、本発明の保護材は、一般的に残存するアルコールや、エポキシ樹脂の硬化剤から発生するアミン臭などのガス検知器に感応する成分が残存しにくく、ガス検知器に感応しないために、保護層形成後に、迅速にガス漏れ検査を行なって、補修箇所の保護状態の確認をできるようになった。
また、本発明の保護材は、引火点が250℃以上のために、消防法上の非危険物に該当し、取扱い上において安全性の高い材料を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
【図1】ガス配管ネジ継手の斜視図
【図2】ガス管継手部の保護方法を説明する一部断面側面図
【図3】ガス管継手部の保護方法を説明する一部断面側面図
【図4】ガス管継手部の保護方法を説明する一部断面側面図
【図5】面状ライトの斜視図
【図6】マジックテープ(登録商標)の固定図
【図7】面状ライトの照射図
【図8】ガス管継手部の保護方法を説明する一部断面側面図
【図9】ガス管継手部の保護方法を説明する一部断面側面図
【図10】ガス管継手部の保護方法を説明する一部断面側面図
【図11】光硬化性樹脂1〜7の組成表
【図12】評価結果表
【発明を実施するための形態】
【0024】
以下に本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。
〔実施形態1〕
ガス配管に設けたネジ継手部を保護する方法として、ネジ継手部の少なくとも螺合箇所の外側端部に、光硬化性樹脂組成物を塗布して被覆部を形成し、その被覆部に光を照射して光硬化性樹脂組成物を硬化反応させてネジ継手部の保護層を形成する。
【0025】
尚、前記被覆部に光を照射する前には、被覆部の表面を透明樹脂フィルムで覆って被覆部の気密性を維持し、透明樹脂フィルムの外側から光を照射して光硬化性樹脂組成物を硬化反応させ、光硬化性樹脂組成物が硬化した後に剥離する。
【0026】
光硬化性樹脂組成物として、図11に示す表のように、光硬化性樹脂1〜9の各種異なった組成物を、製造例1〜製造例9に基づいて製作準備した。尚、図11において、各数値は、質量部を表す。また、ビスコート#192はフェノキシエチルアクリレート(大阪有機化学株式会社製)を示し、KAYAMER PM−21はエチレンオキサイド変性リン酸ジメタクリレート(日本火薬株式会社製)を示し、Qunatacure ITXは、イソプロピルチオキサントン(日本シイベルヘグナー株式会社製)を示す。
【0027】
製造例1
ビスフェノールA型エポキシアクリレート樹脂 30.0質量部(Miwon Comercial Co.Ltd 製 Miramer PE210)、ビスコート#192 20.0質量部(大阪有機化学株式会社製)、KAYAMER PM−21 1.0質量部(日本火薬株式会社製)、チタノセン化合物 1.0質量部(チバ・ジャパン株式会社製 製品名 IRGACURE 784)、充填剤 48.0質量部(製品名 NK−64 富士タルク株式会社製)を、暗室内で、ミキサーで混錬して、パテ状物(光硬化性樹脂1)を得た。
【0028】
製造例2
ビスフェノールA型エポキシアクリレート樹脂 40.0質量部(Miwon Comercial Co.Ltd 製 Miramer PE210)、ビスコート#192 20.0質量部(大阪有機化学株式会社製)、KAYAMER PM−21 1.0質量部(日本火薬株式会社製)、チタノセン化合物 1.0質量部(チバ・ジャパン株式会社製 製品名 IRGACURE 784)、充填剤 タルク NK−64 38.0質量部(製品名 NK−64 富士タルク株式会社製)を、暗室内で、ミキサーで混錬して、パテ状物(光硬化性樹脂2)を得た。
【0029】
製造例3
ビスフェノールA型エポキシアクリレート樹脂 30.0質量部(Miwon Comercial Co.Ltd 製 Miramer PE210)、ビスコート#192 20.0質量部(大阪有機化学株式会社製)、KAYAMER PM−21 1.0質量部(日本火薬株式会社製)、チタノセン化合物 1.0質量部(製品名 IRGACURE 784 チバ・ジャパン株式会社製 )、イソプロピルチオキサントン 0.5質量部(製品名 QunatacureITX 日本シイベルヘグナー株式会社製)、トリエタノールアミン 0.5質量部(昭和化学株式会社製)、充填剤 タルク 47.0質量部(製品名 NK−64 富士タルク株式会社製)を、暗室内で、ミキサーで混錬して、パテ状物(光硬化性樹脂3)を得た。
【0030】
製造例4
ビスフェノールA型エポキシアクリレート樹脂 40.0質量部(Miwon Comercial Co.Ltd 製 Miramer PE210)、ビスコート#192 20.0質量部(大阪有機化学株式会社製)、KAYAMER PM−21 1.0質量部(日本火薬株式会社製)、チタノセン化合物 1.0質量部(チバ・ジャパン株式会社製 製品名 IRGACURE 784)、QunatacureITX 0.5質量部(日本シイベルヘグナー株式会社製)、トリエタノールアミン 0.5質量部(昭和化学株式会社製)、充填剤 タルク 37.0質量部(製品名 NK−64 富士タルク株式会社製)を、暗室内で、ミキサーで混錬して、パテ状物(光硬化性樹脂4)を得た。
【0031】
製造例5
ビスフェノールA型エポキシアクリレート樹脂 30.0質量部(Miwon Comercial Co.Ltd 製 Miramer PE210)、ビスコート#192 20.0質量部(大阪有機化学株式会社製)、KAYAMER PM−21 1.0質量部(日本火薬株式会社製)、チタノセン化合物 0.4質量部(チバ・ジャパン株式会社製 製品名 IRGACURE 784)、充填剤 タルク 48.6質量部(製品名 NK−64 富士タルク株式会社製)を、暗室内で、ミキサーで混錬して、パテ状物(光硬化性樹脂5)を得た。
【0032】
製造例6
ビスフェノールA型エポキシアクリレート樹脂 30.0質量部(Miwon Comercial Co.Ltd 製 Miramer PE210)、ビスコート#192 20.0質量部(大阪有機化学株式会社製)、KAYAMER PM−21 1.0質量部(日本火薬株式会社製)、チタノセン化合物 4.0質量部(チバ・ジャパン株式会社製 製品名 IRGACURE 784)、充填剤 タルク 45.0質量部(製品名 NK−64 富士タルク株式会社製)を、暗室内で、ミキサーで混錬して、パテ状物(光硬化性樹脂6)を得た。
【0033】
製造例7
ビスフェノールA型エポキシアクリレート樹脂 55.0質量部(Miwon Comercial Co.Ltd 製 Miramer PE210)、ビスコート#192 5.0質量部(大阪有機化学株式会社製)、KAYAMER PM−21 1.0質量部(日本火薬株式会社製)、チタノセン化合物 1.0質量部(チバ・ジャパン株式会社製 製品名 IRGACURE 784)、充填剤 タルク 38.0質量部(製品名 NK−64 富士タルク株式会社製)を、暗室内で、ミキサーで混錬して、パテ状物(光硬化性樹脂7)を得た。
【0034】
製造例8
ビスフェノールA型エポキシアクリレート樹脂 25.0質量部(Miwon Comercial Co.Ltd 製 Miramer PE210)、ビスコート#192 20.0質量部(大阪有機化学株式会社製)、KAYAMER PM−21 1.0質量部(日本火薬株式会社製)、チタノセン化合物 1.0質量部(チバ・ジャパン株式会社製 製品名 IRGACURE 784)、充填剤 タルク 53.0質量部(製品名 NK−64 富士タルク株式会社製)を、暗室内で、ミキサーで混錬して、パテ状物(光硬化性樹脂8)を得た。
【0035】
製造例9
ビスフェノールA型エポキシアクリレート樹脂 30.0質量部(Miwon Comercial Co.Ltd 製 Miramer PE210)、ビスコート#192 7.0質量部(大阪有機化学株式会社製)、KAYAMER PM−21 1.0質量部(日本火薬株式会社製)、チタノセン化合物 1.0質量部(チバ・ジャパン株式会社製 製品名 IRGACURE 784)、充填剤 タルク 60.0質量部(製品名 NK−64 富士タルク株式会社製)を、暗室内で、ミキサーで混錬して、パテ状物(光硬化性樹脂9)を得た。
【0036】
次に、前記光硬化性樹脂1〜9を夫々使用して、実施例1〜4、比較例1〜9の性能試験を、以下に示すように行った。
【実施例1】
【0037】
ガス管継手保護材として、光硬化性樹脂1を使用した。配管防食作業は、以下のように行った。硬質塩化ビニル被覆鋼管(口径25A 商標 PLV メーカー JFE継手株式会社製)の末端のネジとガス栓(口径25A 商標 メーターガス栓 品番 ST831A メーカー 藤井合金製作所株式会社製)を、軽く手で動かせる程度に繋いだ。ガスを低圧(2.5KPa)で通流させ、ガス検知器およびガス漏れ検知用発砲液でガス漏れを確認した。その結合した露出ネジ部に、ガス漏れ修繕を行った。屋内で、防食保護としては、硬質塩化ビニル被覆鋼管とガス栓ネジ部との間の露出したネジ部に、図3の6のように作成した光硬化性樹脂組成物を、ネジ部全体に塗りつけた。その後、図4の8のように、14ミクロンの厚さの透明無着色ポリエチレンフィルムで完全に覆い、しっかり巻きつけて手で押し付けて空気を追い出し遮断した。その後、ポリエチレンフィルムを通過してガスが漏れていないことを、ガス検知器およびガス漏れ検知用発砲液で確認した。この状態で、外部より、白色光を発光するLEDライト(波長 550nm 強度180ルーメンス)を、光の当たっている部位に3分程度あて、順次、照射位置を移動させ、各部に対して、3分照射し、全周に照射させた。照射させた後、無着色透明ポリエチレンフィルムを剥がした。光硬化性樹脂1の硬化物は、完全にタックフリーとなって、硬化していた。その後、ガス検知器 (可燃性ガス検知器 XP―702IIZ−B 検知感度 10ppm)で検知したが、ガス漏れはなかった。
また、同時に、ガス検知用発砲液で確認したが、ガス漏れはなかった。また、防食試験として、この施工した継手を、塩水噴霧試験240時間を行なった。本材料の塗り付けた部分は、全く剥がれておらず、且つ、その部分から発錆もなく、保護性能は高く、良好であった。
【実施例2】
【0038】
ガス管継手保護材として、光硬化性樹脂2を使用した。配管防食作業は、以下のように行った。硬質塩化ビニル被覆鋼管(口径25A 商標 PLV メーカー JFE継手株式会社製)の末端のネジとガス栓(口径25A 商標 メーターガス栓 品番 ST831A メーカー 藤井合金製作所株式会社製)を、軽く手で動かせる程度に繋いだ。ガスを低圧(2.5KPa)で通流させ、ガス検知器およびガス漏れ検知用発砲液でガス漏れを確認した。その結合した露出ネジ部に、ガス漏れ修繕を行った。屋内で、防食保護としては、硬質塩化ビニル被覆鋼管とガス栓ネジ部との間の露出したネジ部に、図3の6のように作成した光硬化性樹脂組成物を、ネジ部全体に塗りつけた。その後、図4の8のように、14ミクロンの厚さの透明無着色ポリエチレンフィルムで完全に覆い、しっかり巻きつけて手で押し付けて空気を追い出し遮断した。その後、ポリエチレンフィルムを通過してガスが漏れていないことを、ガス検知器およびガス漏れ検知用発砲液で確認した。この状態で、外部より、白色光を発光するLEDライト(波長 550nm 強度180ルーメンス)を、光の当たっている部位に3分程度あて、順次、照射位置を移動させ、各部に対して、3分照射し、全周に照射させた。照射させた後、無着色透明ポリエチレンフィルムを剥がした。光硬化性樹脂2は、完全にタックフリーとなって、硬化していた。その後、ガス検知器 (可燃性ガス検知器 XP―702IIZ−B 検知感度 10ppm)で検知したが、ガス漏れはなかった。
また、同時に、ガス検知用発砲液で確認したが、ガス漏れはなかった。また、防食試験としていつも、この施工した継手を、塩水噴霧試験240時間を行なった。本材料の塗り付けた部分は、全く剥がれておらず、且つ、その部分から発錆もなく、保護性能は高く、良好であった。
【実施例3】
【0039】
ガス管継手保護材として、光硬化性樹脂3を使用した。配管防食作業は、以下のように行った。硬質塩化ビニル被覆鋼管(口径25A 商標 PLV メーカー JFE継手株式会社製)の末端のネジとガス栓(口径25A 商標 メーターガス栓 品番 ST831A メーカー 藤井合金製作所株式会社製)を、軽く手で動かせる程度に繋いだ。ガスを低圧(2.5KPa)で通流させ、ガス検知器およびガス漏れ検知用発砲液でガス漏れを確認した。その結合した露出ネジ部に、ガス漏れ修繕を行った。屋内で、防食保護としては、硬質塩化ビニル被覆鋼管とガス栓ネジ部との間の露出したネジ部に、図3の6のように作成した光硬化性樹脂組成物を、ネジ部全体に塗りつけた。その後、図4の8のように、14ミクロンの厚さの透明無着色ポリエチレンフィルムで完全に覆い、しっかり巻きつけて手で押し付けて空気を追い出し遮断した。その後、ポリエチレンフィルムを通過してガスが漏れていないことを、ガス検知器およびガス漏れ検知用発砲液で確認した。この状態で、外部より、白色光を発光するLEDライト(波長 550nm 強度180ルーメンス)を、光の当たっている部位に3分程度あて、順次、照射位置を移動させ、各部に対して、3分照射し、全周に照射させた。照射させた後、無着色透明ポリエチレンフィルムを剥がした。光硬化性樹脂3の硬化物は、完全にタックフリーとなって、硬化していた。その後、ガス検知器 (可燃性ガス検知器 XP―702IIZ−B 検知感度 10ppm)で検知したが、ガス漏れはなかった。
また、同時に、ガス検知用発砲液で確認したが、ガス漏れはなかった。また、防食試験として、この施工した継手を、塩水噴霧試験240時間を行なった。本材料の塗り付けた部分は、全く剥がれておらず、且つ、その部分から発錆もなく、保護性能は高く、良好であった。
実施例2に比較して、光増感剤であるチオキサントン化合物およびアミン化合物を併用することにより、硬化性が改善され、より早く硬化し、ガス漏れを止めることができた。
【実施例4】
【0040】
ガス管継手保護材として、光硬化性樹脂4を使用した。配管防食作業は、以下のように行った。硬質塩化ビニル被覆鋼管(口径25A 商標 PLV メーカー JFE継手株式会社製)の末端のネジとガス栓(口径25A 商標 メーターガス栓 品番 ST831A メーカー 藤井合金製作所株式会社製)を、軽く手で動かせる程度に繋いだ。ガスを低圧(2.5KPa)で通流させ、ガス検知器およびガス漏れ検知用発砲液でガス漏れを確認した。その結合した露出ネジ部に、ガス漏れ修繕を行った。屋内で、防食保護としては、硬質塩化ビニル被覆鋼管とガス栓ネジ部との間の露出したネジ部に、図3の6のように作成した光硬化性樹脂組成物を、ネジ部全体に塗りつけた。その後、図4の8のように、14ミクロンの厚さの透明無着色ポリエチレンフィルムで完全に覆い、しっかり巻きつけて手で押し付けて空気を追い出し遮断した。その後、ポリエチレンフィルムを通過してガスが漏れていないことを、ガス検知器およびガス漏れ検知用発砲液で確認した。この状態で、外部より、白色光を発光するLEDライト(波長 550nm 強度180ルーメンス)を、光の当たっている部位に3分程度あて、順次、照射位置を移動させ、各部に対して、3分照射し、全周に照射させた。照射させた後、無着色透明ポリエチレンフィルムを剥がした。光硬化性樹脂4は、完全にタックフリーとなって、硬化していた。その後、ガス検知器 (可燃性ガス検知器 XP―702IIZ−B 検知感度 10ppm)で検知したが、ガス漏れはなかった。
また、同時に、ガス検知用発砲液で確認したが、ガス漏れはなかった。また、防食試験としていつも、この施工した継手を、塩水噴霧試験240時間を行なった。本材料の塗り付けた部分は、全く剥がれておらず、且つ、その部分から発錆もなく、保護性能は高く、良好であった。
実施例2に比較して、光増感剤であるチオキサントン化合物およびアミン化合物を併用することにより、硬化性が改善され、より早く硬化し、ガス漏れを止めることができた。
〔比較例1〕
【0041】
ガス管継手保護材として、光硬化性樹脂1を使用した。配管防食作業は、以下のように行った。硬質塩化ビニル被覆鋼管(口径25A 商標 PLV メーカー JFE継手株式会社製)の末端のネジとガス栓(口径25A 商標 メーターガス栓 品番 ST831A メーカー 藤井合金製作所株式会社製)を、軽く手で動かせる程度に繋いだ。ガスを低圧(2.5KPa)で通流させ、ガス検知器およびガス漏れ検知用発砲液でガス漏れを確認した。その結合した露出ネジ部に、ガス漏れ修繕を行った。屋内で、防食保護としては、硬質塩化ビニル被覆鋼管とガス栓ネジ部との間の露出したネジ部に、図3の6のように作成した光硬化性樹脂組成物を、ネジ部全体に塗りつけた。その後、図4の8のように、14ミクロンの厚さの透明無着色ポリエチレンフィルムで完全に覆い、しっかり巻きつけて手で押し付けて空気を追い出し遮断した。その後、ポリエチレンフィルムを通過してガスが漏れていないことを、ガス検知器およびガス漏れ検知用発砲液で確認した。この状態で、屋内でのガス漏れを予定して、直射日光の当たらないようにして、1時間放置した。光硬化性樹脂1は、全く硬化せず、ガス漏れを止めることはできなかった。
〔比較例2〕
【0042】
ガス管継手保護材として、光硬化性樹脂1を使用した。配管防食作業は、以下のように行った。硬質塩化ビニル被覆鋼管(口径25A 商標 PLV メーカー JFE継手株式会社製)の末端のネジとガス栓(口径25A 商標 メーターガス栓 品番 ST831A メーカー 藤井合金製作所株式会社製)を、軽く手で動かせる程度に繋いだ。ガスを低圧(2.5KPa)で通流させ、ガス検知器およびガス漏れ検知用発砲液でガス漏れを確認した。その結合した露出ネジ部に、ガス漏れ修繕を行った。屋内で、防食保護としては、硬質塩化ビニル被覆鋼管とガス栓ネジ部との間の露出したネジ部に、図3の6のように作成した光硬化性樹脂組成物を、ネジ部全体に塗りつけた。その後、透明無着色ポリエチレンフィルムで覆わずに、この状態で、外部より、白色光を発光するLEDライト(波長 550nm 強度180ルーメンス)を、光の当たっている部位に3分程度あて、順次、照射位置を移動させ、各部に対して、3分照射し、全周に照射させた。光硬化性樹脂1は、タックフリーとならず、表面が未硬化でべたつきが残った。その後、ガス検知器 (可燃性ガス検知器 XP―702IIZ−B 検知感度 10ppm)で検知したが、ガス検知器で感応し、ガス漏れを止めることはできなかった。
〔比較例3〕
【0043】
ガス管継手保護材として、光硬化性樹脂1を使用した。配管防食作業は、以下のように行った。硬質塩化ビニル被覆鋼管(口径25A 商標 PLV メーカー JFE継手株式会社製)の末端のネジとガス栓(口径25A 商標 メーターガス栓 品番 ST831A メーカー 藤井合金製作所株式会社製)を、軽く手で動かせる程度に繋いだ。ガスを低圧(2.5KPa)で通流させ、ガス検知器およびガス漏れ検知用発砲液でガス漏れを確認した。その結合した露出ネジ部に、ガス漏れ修繕を行った。屋内で、防食保護としては、硬質塩化ビニル被覆鋼管とガス栓ネジ部との間の露出したネジ部に、図3の6のように作成した光硬化性樹脂組成物を、ネジ部全体に塗りつけた。その後、図4の8のように、14ミクロンの厚さの透明無着色ポリエチレンフィルムで完全に覆い、しっかり巻きつけて手で押し付けて空気を追い出し遮断した。その後、ポリエチレンフィルムを通過してガスが漏れていないことを、ガス検知器およびガス漏れ検知用発砲液で確認した。この状態で、外部より、365nmを発光するブラックライトを使用したライト(パナソニック株式会社 型番 BF−644)で、光の当たっている部位に3分程度あて、順次、照射位置を移動させ、各部に対して、3分照射し、全周に照射させた。照射させた後、無着色透明ポリエチレンフィルムを剥がした。光硬化性樹脂1の硬化物は、硬化不良であった。表面に、べたつきがあった。その後、ガス検知器 (可燃性ガス検知器 XP―702IIZ−B 検知感度 10ppm)に感応し、ガス漏れを止められなかった。
〔比較例4〕
【0044】
ガス管継手保護材として、光硬化性樹脂1を使用した。配管防食作業は、以下のように行った。硬質塩化ビニル被覆鋼管(口径25A 商標 PLV メーカー JFE継手株式会社製)の末端のネジとガス栓(口径25A 商標 メーターガス栓 品番 ST831A メーカー 藤井合金製作所株式会社製)を、軽く手で動かせる程度に繋いだ。ガスを低圧(2.5KPa)で通流させ、ガス検知器およびガス漏れ検知用発砲液でガス漏れを確認した。その結合した露出ネジ部に、ガス漏れ修繕を行った。屋内で、防食保護としては、硬質塩化ビニル被覆鋼管とガス栓ネジ部との間の露出したネジ部に、図3の6のように作成した光硬化性樹脂組成物を、ネジ部全体に塗りつけた。その後、図4の8のように、14ミクロンの厚さの透明無着色ポリエチレンフィルムで完全に覆い、しっかり巻きつけて手で押し付けて空気を追い出し遮断した。その後、ポリエチレンフィルムを通過してガスが漏れていないことを、ガス検知器およびガス漏れ検知用発砲液で確認した。この状態で、外部より、700nmを発光する砲弾型LEDを10個使用したライトで、光の当たっている部位に3分程度あて、順次、照射位置を移動させ、各部に対して、3分照射し、全周に照射させた。照射させた後、無着色透明ポリエチレンフィルムを剥がした。光硬化性樹脂1の硬化物は、硬化不良であった。表面に、べたつきがあった。その後、ガス検知器 (可燃性ガス検知器 XP―702IIZ−B 検知感度 10ppm)に感応し、ガス漏れを止められなかった。
〔比較例5〕
【0045】
ガス管継手保護材として、光硬化性樹脂5を使用した。配管防食作業は、以下のように行った。硬質塩化ビニル被覆鋼管(口径25A 商標 PLV メーカー JFE継手株式会社製)の末端のネジとガス栓(口径25A 商標 メーターガス栓 品番 ST831A メーカー 藤井合金製作所株式会社製)を、軽く手で動かせる程度に繋いだ。ガスを低圧(2.5KPa)で通流させ、ガス検知器およびガス漏れ検知用発砲液でガス漏れを確認した。その結合した露出ネジ部に、ガス漏れ修繕を行った。屋内で、防食保護としては、硬質塩化ビニル被覆鋼管とガス栓ネジ部との間の露出したネジ部に、図3の6のように作成した光硬化性樹脂組成物を、ネジ部全体に塗りつけた。その後、図4の8のように、14ミクロンの厚さの透明無着色ポリエチレンフィルムで完全に覆い、しっかり巻きつけて手で押し付けて空気を追い出し遮断した。その後、ポリエチレンフィルムを通過してガスが漏れていないことを、ガス検知器およびガス漏れ検知用発砲液で確認した。この状態で、外部より、白色光を発光するLEDライト(波長 550nm 強度180ルーメンス)を、光の当たっている部位に3分程度あて、順次、照射位置を移動させ、各部に対して、3分照射し、全周に照射させた。照射させた後、無着色透明ポリエチレンフィルムを剥がした。硬化性が悪く、未硬化であった。その後、ガス検知器 (可燃性ガス検知器 XP―702IIZ−B 検知感度 10ppm)で検知したが、ガス検知器は感応した。ガス漏れを止めることはできなかった。
〔比較例6〕
【0046】
ガス管継手保護材として、光硬化性樹脂6を使用した。配管防食作業は、以下のように行った。硬質塩化ビニル被覆鋼管(口径25A 商標 PLV メーカー JFE継手株式会社製)の末端のネジとガス栓(口径25A 商標 メーターガス栓 品番 ST831A メーカー 藤井合金製作所株式会社製)を、軽く手で動かせる程度に繋いだ。ガスを低圧(2.5KPa)で通流させ、ガス検知器およびガス漏れ検知用発砲液でガス漏れを確認した。その結合した露出ネジ部に、ガス漏れ修繕を行った。屋内で、防食保護としては、硬質塩化ビニル被覆鋼管とガス栓ネジ部との間の露出したネジ部に、図3の6のように作成した光硬化性樹脂組成物を、ネジ部全体に塗りつけた。その後、図4の8のように、14ミクロンの厚さの透明無着色ポリエチレンフィルムで完全に覆い、しっかり巻きつけて手で押し付けて空気を追い出し遮断した。その後、ポリエチレンフィルムを通過してガスが漏れていないことを、ガス検知器およびガス漏れ検知用発砲液で確認した。この状態で、外部より、白色光を発光するLEDライト(波長 550nm 強度180ルーメンス)を、光の当たっている部位に3分程度あて、順次、照射位置を移動させ、各部に対して、3分照射し、全周に照射させた。照射させた後、無着色透明ポリエチレンフィルムを剥がした。硬化性は良好であったが、少しの光で硬化するために、ガス管に塗り付ける過程で、硬化が始まり、きれいに塗付できなく、作業性が悪かったと同時に、光硬化性樹脂6は、安定性も悪く、使用できない。
〔比較例7〕
【0047】
ガス管継手保護材として、光硬化性樹脂7を使用した。パテの混錬があまりに粘度が高くて、不可能であった。作業効率が極めて悪く、適さなかった。
〔比較例8〕
【0048】
ガス管継手保護材として、光硬化性樹脂8を使用した。パテの混錬があまりに粘度が高くて、不可能であった。作業効率が極めて悪く、適さなかった。
〔比較例9〕
【0049】
ガス管継手保護材として、光硬化性樹脂9を使用した。パテの混錬があまりに粘度が高くて、不可能であった。作業効率が極めて悪く、適さなかった。
【0050】
次に別の実施形態2〜実施形態11を比較例10〜比較例27と比較して図12に表示した。
【0051】
〔実施形態2〕
光硬化性樹脂組成物としては、ビニルエステル樹脂(品番名:リポキシR−804、昭和電工株式会社製)100質量部、無定形シリカゲル(商品名:AEROSIL300 日本アエロジル工業株式会社製)10質量部、可視光開始剤ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)シクロヘキシルホスフィンオキシド 10質量部を添加し、ディスパーで撹拌し、流動性のない程度に増粘させた光硬化性樹脂組成物を得た。粘度は、3000ポイズに調整した。
【0052】
配管防食作業は、以下のように行った。硬質塩化ビニル被覆鋼管(口径25A 商標 PLV メーカー JFE継手株式会社製)の末端のネジとガス栓(口径25A 商標 メーターガス栓 品番 ST831A メーカー 藤井合金製作所株式会社製)を繋いで、その結合した露出ネジ部に、防食保護を行った。屋内で、防食保護としては、硬質塩化ビニル被覆鋼管とガス栓ネジ部との間の露出したネジ部に、図3の6のように作成した光硬化性樹脂組成物を、ネジ部全体に塗りつけた。その後、図4の8のように、14ミクロンの厚さの透明無着色ポリエチレンフィルムで完全に覆い、ロールで押し付けて空気を追い出し遮断した。これを、図6の15のように、光照射したい部分の上下に、マジックテープ(登録商標、以下同様)を巻きつけ、図7の17のように、400nmの光を発生するLEDを使用した面状ライト17を設置し、10分間、照射させた。硬化後、無着色透明ポリエチレンフィルムを剥がした。
【0053】
評価試験としては、いつも、高温に晒され、温水のかかる条件を想定して、この施工した継手を、沸騰しない100℃の温水で、120時間、煮沸促進実験を行なった。その後、施工した樹脂組成物を、すべて剥ぎ取り、内部に水が浸入の有無を目視にて検証した。結果的には全く、異常はなく、結果は、良好であった。
〔実施形態3〕
【0054】
光硬化性樹脂組成物としては、ビニルエステル樹脂(品番名:リポキシR−804、昭和電工株式会社製)100質量部、無定形シリカゲル(商品名:AEROSIL300 日本アエロジル工業株式会社製)10質量部、可視光開始剤ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)シクロヘキシルホスフィンオキシド 10質量部を添加し、ディスパーで撹拌し、流動性のない程度に増粘させた光硬化性樹脂組成物を得た。粘度は、3000ポイズに調整した。可視光硬化型光硬化性シートを下記成分にて製作した。配合:ビニルエステル樹脂(品番名:リポキシR−804、昭和電工株式会社製)96.0部 可視光開始剤 4.0部から製造される。可視光開始剤はビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)シクロヘキシルホスフィンオキシドを使用した。上記の配合物に、イソシアナート系増粘剤(製品名:イソネート143L 製造者:三菱化学(株))5部添加し撹拌した。
【0055】
その後、上記配合物を減圧脱泡してスープとした。二枚の30ミクロンの厚さのポリビニルアルコールフィルムの上にスープを各々塗布し、その片方のスープ塗布フィルム上に2インチ長のガラスチョップドストランドを散布した。それをスープ同士が重なるように、残りの一枚のスープ塗布フィルムで被覆して、ローラー等で圧延することにより、含浸脱泡した後、室温まで冷却して可視光硬化型光硬化性シートを得た。可視光硬化型光硬化性シートの厚みは、1.0mmに調整した。チョップドストランドの含有率は25%であった。このシートをアルミの蒸着フィルムで包装し、光を遮光した。これら遮光された可視光硬化型光硬化性シートは、いずれも24℃の暗所環境下に10日放置し、所定の粘度に増粘されシート状となった可視光硬化型光硬化性シートが得られた。配管防食作業は、以下のように行った。硬質塩化ビニル被覆鋼管(口径25A 商標 PLV メーカー JFE継手株式会社製)の末端のネジとガス栓(口径25A 商標 メーターガス栓 品番 ST831A メーカー 藤井合金製作所株式会社製)を繋いで、その結合した露出ネジ部に、防食保護を行った。
【0056】
屋内で、防食保護としては、硬質塩化ビニル被覆鋼管とガス栓ネジ部との間の露出したネジ部に、図3の6のように作成した光硬化性樹脂組成物を、ネジ部全体に塗りつけた。その後、室温下、遮光下で、可視光硬化型光硬化性シートを、幅35mm×長さ150mmの短冊状に切断し、可視光硬化型光硬化性シートを得た。保護しているフィルムを剥がし、図8の7のように、25Aの被覆鋼管ガス管ネジ継手部に巻き付けた。その後、図9の8のように、この巻きつけた可視光硬化型光硬化性シート上を、14ミクロンの厚さの透明無着色ポリエチレンフィルムで完全に覆い、ロールで押し付けて空気を追い出し遮断した。これを、図6の15のように、光照射したい部分の上下に、マジックテープを巻きつけ、図7の17のように、400nmの光を発生するLEDを使用した面状ライト17を設置し、10分間、照射させた。硬化後、無着色透明ポリエチレンフィルムを剥がした。
【0057】
評価試験としては、いつも、高温に晒され、温水のかかる条件を想定して、この施工した継手を、沸騰しない100℃の温水で、120時間、煮沸促進実験を行なった。その後、施工した樹脂組成物を、すべて剥ぎ取り、内部に水が浸入の有無を目視にて検証した。結果的には全く、異常はなく、結果は、良好であった。
〔実施形態4〕
【0058】
光硬化性樹脂組成物としては、ビニルエステル樹脂(品番名:リポキシR−804、昭和電工株式会社製)100質量部、無定形シリカゲル(商品名:AEROSIL300 日本アエロジル工業株式会社製)10質量部、可視光開始剤ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)シクロヘキシルホスフィンオキシド 10質量部を添加し、ディスパーで撹拌し、流動性のない程度に増粘させた光硬化性樹脂組成物を得た。粘度は、3000ポイズに調整した。可視光硬化型光硬化性シートを下記成分にて製作した。配合:ビニルエステル樹脂(品番名:リポキシR−804、昭和電工株式会社製)96.0部 可視光開始剤 4.0部から製造される。可視光開始剤はビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)シクロヘキシルホスフィンオキシドを使用した。上記の配合物に、イソシアナート系増粘剤(製品名:イソネート143L 製造者:三菱化学(株))5部添加し撹拌した。
【0059】
その後、上記配合物を減圧脱泡してスープとした。二枚の30ミクロンの厚さのポリビニルアルコールフィルムの上にスープを各々塗布し、その片方のスープ塗布フィルム上に2インチ長のガラスチョップドストランドを散布した。それをスープ同士が重なるように、残りの一枚のスープ塗布フィルムで被覆して、ローラー等で圧延することにより、含浸脱泡した後、室温まで冷却して可視光硬化型光硬化性シートを得た。可視光硬化型光硬化性シートの厚みは、0.5mmに調整した。チョップドストランドの含有率は25%であった。このシートをアルミの蒸着フィルムで包装し、光を遮光した。これら遮光された可視光硬化型光硬化性シートは、いずれも24℃の暗所環境下に10日放置し、所定の粘度に増粘されシート状となった可視光硬化型光硬化性シートが得られた。
【0060】
配管防食作業は、以下のように行った。硬質塩化ビニル被覆鋼管(口径25A 商標 PLV メーカー JFE継手株式会社製)の末端のネジとガス栓(口径25A 商標 メーターガス栓 品番 ST831A メーカー 藤井合金製作所株式会社製)を繋いで、その結合した露出ネジ部に、防食保護を行った。屋内で、防食保護としては、硬質塩化ビニル被覆鋼管とガス栓ネジ部との間の露出したネジ部に、図10の6のように作成した光硬化性樹脂組成物を、ネジ部全体に塗りつけた。その後、室温下、遮光下で、可視光硬化型光硬化性シートを、幅35mm×長さ150mmの短冊状に切断し、可視光硬化型光硬化性シートを得た。保護しているフィルムを剥がし、図10の7のように、25Aの被覆鋼管ガス管ネジ継手部に巻き付けた。その後、図10の8のように、この巻きつけた可視光硬化型光硬化性シート上を、14ミクロンの厚さの透明無着色ポリエチレンフィルムで完全に覆い、ロールで押し付けて空気を追い出し遮断した。これを、図6の15のように、光照射したい部分の上下に、マジックテープを巻きつけ、図7の17のように、400nmの光を発生するLEDを使用した面状ライト17を設置し、10分間、照射させた。硬化後、無着色透明ポリエチレンフィルムを剥がした。
【0061】
評価試験としては、いつも、高温に晒され、温水のかかる条件を想定して、この施工した継手を、沸騰しない100℃の温水で、120時間、煮沸促進実験を行なった。その後、施工した樹脂組成物を、すべて剥ぎ取り、内部に水が浸入の有無を目視にて検証した。結果的には全く、異常はなく、結果は、良好であった。
〔実施形態5〕
【0062】
光硬化性樹脂組成物としては、ビニルエステル樹脂(品番名:リポキシR−804、昭和電工株式会社製)100質量部、無定形シリカゲル(商品名:AEROSIL300 日本アエロジル工業株式会社製)10質量部、可視光開始剤ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)シクロヘキシルホスフィンオキシド 10質量部を添加し、ディスパーで撹拌し、流動性のない程度に増粘させた光硬化性樹脂組成物を得た。粘度は、3000ポイズに調整した。可視光硬化型光硬化性シートを下記成分にて製作した。配合:ビニルエステル樹脂(品番名:リポキシR−804、昭和電工株式会社製)96.0部 可視光開始剤 4.0部から製造される。可視光開始剤はビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)シクロヘキシルホスフィンオキシドを使用した。上記の配合物に、イソシアナート系増粘剤(製品名:イソネート143L 製造者:三菱化学(株))5部添加し撹拌した。
【0063】
その後、上記配合物を減圧脱泡してスープとした。二枚の30ミクロンの厚さのポリビニルアルコールフィルムの上にスープを各々塗布し、その片方のスープ塗布フィルム上に2インチ長のガラスチョップドストランドを散布した。それをスープ同士が重なるように、残りの一枚のスープ塗布フィルムで被覆して、ローラー等で圧延することにより、含浸脱泡した後、室温まで冷却して可視光硬化型光硬化性シートを得た。可視光硬化型光硬化性シートの厚みは、1.5mmに調整した。チョップドストランドの含有率は25%であった。このシートをアルミの蒸着フィルムで包装し、光を遮光した。これら遮光された可視光硬化型光硬化性シートは、いずれも24℃の暗所環境下に10日放置し、所定の粘度に増粘されシート状となった可視光硬化型光硬化性シートが得られた。
【0064】
配管防食作業は、以下のように行った。硬質塩化ビニル被覆鋼管(口径25A 商標 PLV メーカー JFE継手株式会社製)の末端のネジとガス栓(口径25A 商標 メーターガス栓 品番 ST831A メーカー 藤井合金製作所株式会社製)を繋いで、その結合した露出ネジ部に、防食保護を行った。屋内で、防食保護としては、硬質塩化ビニル被覆鋼管とガス栓ネジ部との間の露出したネジ部に、図3の6のように作成した光硬化性樹脂組成物を、ネジ部全体に塗りつけた。その後、室温下、遮光下で、可視光硬化型光硬化性シートを、幅35mm×長さ150mmの短冊状に切断し、可視光硬化型光硬化性シートを得た。保護しているフィルムを剥がし、図8の7のように、25Aの被覆鋼管ガス管ネジ継手部に巻き付けた。その後、図9の8のように、この巻きつけた可視光硬化型光硬化性シート上を、14ミクロンの厚さの透明無着色ポリエチレンフィルムで完全に覆い、ロールで押し付けて空気を追い出し遮断した。これを、図6の15のように、光照射したい部分の上下に、マジックテープを巻きつけ、図7の17のように、400nmの光を発生するLEDを使用した面状ライト17を設置し、10分間、照射させた。硬化後、無着色透明ポリエチレンフィルムを剥がした。
【0065】
評価試験としては、いつも、高温に晒され、温水のかかる条件を想定して、この施工した継手を、沸騰しない100℃の温水で、120時間、煮沸促進実験を行なった。その後、施工した樹脂組成物を、すべて剥ぎ取り、内部に水が浸入の有無を目視にて検証した。結果的には全く、異常はなく、結果は、良好であった。
〔実施形態6〕
【0066】
光硬化性樹脂組成物としては、ビニルエステル樹脂(品番名:リポキシR−804、昭和電工株式会社製)100質量部、無定形シリカゲル(商品名:AEROSIL300 日本アエロジル工業株式会社製)6質量部、可視光開始剤ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)シクロヘキシルホスフィンオキシド 10質量部を添加し、ディスパーで撹拌し、流動性のない程度に増粘させた光硬化性樹脂組成物を得た。粘度は、100ポイズに調整した。可視光硬化型光硬化性シートを下記成分にて製作した。配合:ビニルエステル樹脂(品番名:リポキシR−804、昭和電工株式会社製)96.0部 可視光開始剤 4.0部から製造される。可視光開始剤はビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)シクロヘキシルホスフィンオキシドを使用した。上記の配合物に、イソシアナート系増粘剤(製品名:イソネート143L 製造者:三菱化学(株))5部添加し撹拌した。
【0067】
その後、上記配合物を減圧脱泡してスープとした。二枚の30ミクロンの厚さのポリビニルアルコールフィルムの上にスープを各々塗布し、その片方のスープ塗布フィルム上に2インチ長のガラスチョップドストランドを散布した。それをスープ同士が重なるように、残りの一枚のスープ塗布フィルムで被覆して、ローラー等で圧延することにより、含浸脱泡した後、室温まで冷却して可視光硬化型光硬化性シートを得た。可視光硬化型光硬化性シートの厚みは、1.0mmに調整した。チョップドストランドの含有率は25%であった。このシートをアルミの蒸着フィルムで包装し、光を遮光した。これら遮光された可視光硬化型光硬化性シートは、いずれも24℃の暗所環境下に10日放置し、所定の粘度に増粘されシート状となった可視光硬化型光硬化性シートが得られた。
【0068】
配管防食作業は、以下のように行った。硬質塩化ビニル被覆鋼管(口径25A 商標 PLV メーカー JFE継手株式会社製)の末端のネジとガス栓(口径25A 商標 メーターガス栓 品番 ST831A メーカー 藤井合金製作所株式会社製)を繋いで、その結合した露出ネジ部に、防食保護を行った。屋内で、防食保護としては、硬質塩化ビニル被覆鋼管とガス栓ネジ部との間の露出したネジ部に、図3の6のように作成した光硬化性樹脂組成物を、ネジ部全体に塗りつけた。その後、室温下、遮光下で、可視光硬化型光硬化性シートを、幅35mm×長さ150mmの短冊状に切断し、可視光硬化型光硬化性シートを得た。保護しているフィルムを剥がし、図8の7のように、25Aの被覆鋼管ガス管ネジ継手部に巻き付けた。その後、図9の8のように、この巻きつけた可視光硬化型光硬化性シート上を、14ミクロンの厚さの透明無着色ポリエチレンフィルムで完全に覆い、ロールで押し付けて空気を追い出し遮断した。これを、図6の15のように、光照射したい部分の上下に、マジックテープを巻きつけ、図7の17のように、400nmの光を発生するLEDを使用した面状ライト17を設置し、10分間、照射させた。硬化後、無着色透明ポリエチレンフィルムを剥がした。
【0069】
評価試験としては、いつも、高温に晒され、温水のかかる条件を想定して、この施工した継手を、沸騰しない100℃の温水で、120時間、煮沸促進実験を行なった。その後、施工した樹脂組成物を、すべて剥ぎ取り、内部に水が浸入の有無を目視にて検証した。結果的には全く、異常はなく、結果は、良好であった。
〔実施形態7〕
【0070】
光硬化性樹脂組成物としては、ビニルエステル樹脂(品番名:リポキシR−804、昭和電工株式会社製)100質量部、無定形シリカゲル(商品名:AEROSIL300 日本アエロジル工業株式会社製)20質量部、可視光開始剤ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)シクロヘキシルホスフィンオキシド 10質量部を添加し、ディスパーで撹拌し、流動性のない程度に増粘させた光硬化性樹脂組成物を得た。粘度は、40000ポイズに調整した。可視光硬化型光硬化性シートを下記成分にて製作した。配合:ビニルエステル樹脂(品番名:リポキシR−804、昭和電工株式会社製)96.0部 可視光開始剤 4.0部から製造される。可視光開始剤はビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)シクロヘキシルホスフィンオキシドを使用した。上記の配合物に、イソシアナート系増粘剤(製品名:イソネート143L 製造者:三菱化学(株))5部添加し撹拌した。
【0071】
その後、上記配合物を減圧脱泡してスープとした。二枚の30ミクロンの厚さのポリビニルアルコールフィルムの上にスープを各々塗布し、その片方のスープ塗布フィルム上に2インチ長のガラスチョップドストランドを散布した。それをスープ同士が重なるように、残りの一枚のスープ塗布フィルムで被覆して、ローラー等で圧延することにより、含浸脱泡した後、室温まで冷却して可視光硬化型光硬化性シートを得た。可視光硬化型光硬化性シートの厚みは、1.0mmに調整した。チョップドストランドの含有率は25%であった。このシートをアルミの蒸着フィルムで包装し、光を遮光した。これら遮光された可視光硬化型光硬化性シートは、いずれも24℃の暗所環境下に10日放置し、所定の粘度に増粘されシート状となった可視光硬化型光硬化性シートが得られた。
【0072】
配管防食作業は、以下のように行った。硬質塩化ビニル被覆鋼管(口径25A 商標 PLV メーカー JFE継手株式会社製)の末端のネジとガス栓(口径25A 商標 メーターガス栓 品番 ST831A メーカー 藤井合金製作所株式会社製)を繋いで、その結合した露出ネジ部に、防食保護を行った。屋内で、防食保護としては、硬質塩化ビニル被覆鋼管とガス栓ネジ部との間の露出したネジ部に、図3の6のように作成した光硬化性樹脂組成物を、ネジ部全体に塗りつけた。その後、室温下、遮光下で、可視光硬化型光硬化性シートを、幅35mm×長さ150mmの短冊状に切断し、可視光硬化型光硬化性シートを得た。保護しているフィルムを剥がし、図8の7のように、25Aの被覆鋼管ガス管ネジ継手部に巻き付けた。その後、図9の8のように、この巻きつけた可視光硬化型光硬化性シート上を、14ミクロンの厚さの透明無着色ポリエチレンフィルムで完全に覆い、ロールで押し付けて空気を追い出し遮断した。これを、図6の15のように、光照射したい部分の上下に、マジックテープを巻きつけ、図7の17のように、400nmの光を発生するLEDを使用した面状ライト17を設置し、10分間、照射させた。硬化後、無着色透明ポリエチレンフィルムを剥がした。
【0073】
評価試験としては、いつも、高温に晒され、温水のかかる条件を想定して、この施工した継手を、沸騰しない100℃の温水で、120時間、煮沸促進実験を行なった。その後、施工した樹脂組成物を、すべて剥ぎ取り、内部に水が浸入の有無を目視にて検証した。結果的には全く、異常はなく、結果は、良好であった。
〔実施形態8〕
【0074】
光硬化性樹脂組成物としては、ビニルエステル樹脂(品番名:リポキシR−804、昭和電工株式会社製)100質量部、無定形シリカゲル(商品名:AEROSIL300 日本アエロジル工業株式会社製)20質量部、可視光開始剤ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)シクロヘキシルホスフィンオキシド 10質量部を添加し、ディスパーで撹拌し、流動性のない程度に増粘させた光硬化性樹脂組成物を得た。粘度は、5000ポイズに調整した。可視光硬化型光硬化性シートを下記成分にて製作した。配合:ビニルエステル樹脂(品番名:リポキシR−804、昭和電工株式会社製)96.0部 可視光開始剤 4.0部から製造される。可視光開始剤はビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)シクロヘキシルホスフィンオキシドを使用した。上記の配合物に、イソシアナート系増粘剤(製品名:イソネート143L 製造者:三菱化学(株))5部添加し撹拌した。
【0075】
その後、上記配合物を減圧脱泡してスープとした。二枚の30ミクロンの厚さのポリビニルアルコールフィルムの上にスープを各々塗布し、その片方のスープ塗布フィルム上に2インチ長のガラスチョップドストランドを散布した。それをスープ同士が重なるように、残りの一枚のスープ塗布フィルムで被覆して、ローラー等で圧延することにより、含浸脱泡した後、室温まで冷却して可視光硬化型光硬化性シートを得た。可視光硬化型光硬化性シートの厚みは、1.0mmに調整した。チョップドストランドの含有率は25%であった。このシートをアルミの蒸着フィルムで包装し、光を遮光した。これら遮光された可視光硬化型光硬化性シートは、いずれも24℃の暗所環境下に10日放置し、所定の粘度に増粘されシート状となった可視光硬化型光硬化性シートが得られた配管防食作業は、以下のように行った。
【0076】
硬質塩化ビニル被覆鋼管(口径25A 商標 PLV メーカー JFE継手株式会社製)の末端のネジとガス栓(口径25A 商標 メーターガス栓 品番 ST831A メーカー 藤井合金製作所株式会社製)を繋いで、その結合した露出ネジ部に、防食保護を行った。屋内で、防食保護としては、硬質塩化ビニル被覆鋼管とガス栓ネジ部との間の露出したネジ部に、図3の6のように作成した光硬化性樹脂組成物を、ネジ部全体に塗りつけた。その後、室温下、遮光下で、可視光硬化型光硬化性シートを、幅35mm×長さ150mmの短冊状に切断し、可視光硬化型光硬化性シートを得た。保護しているフィルムを剥がし、図8の7のように、25Aの被覆鋼管ガス管ネジ継手部に巻き付けた。その後、図9の8のように、この巻きつけた可視光硬化型光硬化性シート上を、14ミクロンの厚さの透明無着色ポリエチレンフィルムで完全に覆い、ロールで押し付けて空気を追い出し遮断した。これを、図6の15のように、光照射したい部分の上下に、マジックテープを巻きつけ、図7の17のように、400nmの光を発生するLEDを使用した面状ライト17を設置し、10分間、照射させた。硬化後、無着色透明ポリエチレンフィルムを剥がした。
【0077】
評価試験としては、いつも、高温に晒され、温水のかかる条件を想定して、この施工した継手を、沸騰しない100℃の温水で、120時間、煮沸促進実験を行なった。その後、施工した樹脂組成物を、すべて剥ぎ取り、内部に水が浸入の有無を目視にて検証した。結果的には全く、異常はなく、結果は、良好であった。
〔実施形態9〕
【0078】
光硬化性樹脂組成物としては、ビニルエステル樹脂(品番名:リポキシR−804、昭和電工株式会社製)100質量部、無定形シリカゲル(商品名:AEROSIL300 日本アエロジル工業株式会社製)10質量部、可視光開始剤ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)シクロヘキシルホスフィンオキシド 10質量部を添加し、ディスパーで撹拌し、流動性のない程度に増粘させた光硬化性樹脂組成物を得た。粘度は、3000ポイズに調整した。可視光硬化型光硬化性シートを下記成分にて製作した。配合:ビニルエステル樹脂(品番名:リポキシR−804、昭和電工株式会社製)96.0部 可視光開始剤 4.0部から製造される。可視光開始剤はビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)シクロヘキシルホスフィンオキシドを使用した。上記の配合物に、イソシアナート系増粘剤(製品名:イソネート143L 製造者:三菱化学(株))5部添加し撹拌した。
【0079】
その後、上記配合物を減圧脱泡してスープとした。二枚の30ミクロンの厚さのポリビニルアルコールフィルムの上にスープを各々塗布し、その片方のスープ塗布フィルム上に2インチ長のガラスチョップドストランドを散布した。それをスープ同士が重なるように、残りの一枚のスープ塗布フィルムで被覆して、ローラー等で圧延することにより、含浸脱泡した後、室温まで冷却して可視光硬化型光硬化性シートを得た。可視光硬化型光硬化性シートの厚みは、1.0mmに調整した。チョップドストランドの含有率は25%であった。このシートをアルミの蒸着フィルムで包装し、光を遮光した。これら遮光された可視光硬化型光硬化性シートは、いずれも24℃の暗所環境下に10日放置し、所定の粘度に増粘されシート状となった可視光硬化型光硬化性シートが得られた。
【0080】
配管防食作業は、以下のように行った。硬質塩化ビニル被覆鋼管(口径25A 商標 PLV メーカー JFE継手株式会社製)の末端のネジとガス栓(口径25A 商標 メーターガス栓 品番 ST831A メーカー 藤井合金製作所株式会社製)を繋いで、その結合した露出ネジ部に、防食保護を行った。屋内で、防食保護としては、硬質塩化ビニル被覆鋼管とガス栓ネジ部との間の露出したネジ部に、図3の6のように作成した光硬化性樹脂組成物を、ネジ部全体に塗りつけた。その後、室温下、遮光下で、可視光硬化型光硬化性シートを、幅35mm×長さ150mmの短冊状に切断し、可視光硬化型光硬化性シートを得た。保護しているフィルムを剥がし、図8の7のように、25Aの被覆鋼管ガス管ネジ継手部に巻き付けた。その後、図9の8のように、この巻きつけた可視光硬化型光硬化性シート上を、14ミクロンの厚さの透明無着色ポリエチレンフィルムで完全に覆い、ロールで押し付けて空気を追い出し遮断した。これを、図6の15のように、光照射したい部分の上下に、マジックテープを巻きつけ、図7の17のように、400nmの光を発生するLEDを使用した面状ライト17を設置し、10分間、照射させた。硬化後、無着色透明ポリエチレンフィルムを剥がした。
【0081】
評価試験としては、いつも、高温に晒され、温水のかかる条件を想定して、この施工した継手を、沸騰しない100℃の温水で、120時間、煮沸促進実験を行なった。その後、施工した樹脂組成物を、すべて剥ぎ取り、内部に水が浸入の有無を目視にて検証した。結果的には全く、異常はなく、結果は、良好であった。
〔実施形態10〕
【0082】
光硬化性樹脂組成物としては、ビニルエステル樹脂(品番名:リポキシR−804、昭和電工株式会社製)100質量部、無定形シリカゲル(商品名:AEROSIL300 日本アエロジル工業株式会社製)10質量部、可視光開始剤ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)シクロヘキシルホスフィンオキシド 10質量部を添加し、ディスパーで撹拌し、流動性のない程度に増粘させた光硬化性樹脂組成物を得た。粘度は、3000ポイズに調整した。可視光硬化型光硬化性シートを下記成分にて製作した。配合:ビニルエステル樹脂(品番名:リポキシR−804、昭和電工株式会社製)96.0部 可視光開始剤 4.0部から製造される。可視光開始剤はビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)シクロヘキシルホスフィンオキシドを使用した。上記の配合物に、イソシアナート系増粘剤(製品名:イソネート143L 製造者:三菱化学(株))5部添加し撹拌した。
【0083】
その後、上記配合物を減圧脱泡してスープとした。二枚の30ミクロンの厚さのポリビニルアルコールフィルムの上にスープを各々塗布し、その片方のスープ塗布フィルム上に2インチ長のガラスチョップドストランドを散布した。それをスープ同士が重なるように、残りの一枚のスープ塗布フィルムで被覆して、ローラー等で圧延することにより、含浸脱泡した後、室温まで冷却して可視光硬化型光硬化性シートを得た。可視光硬化型光硬化性シートの厚みは、1.0mmに調整した。チョップドストランドの含有率は25%であった。このシートをアルミの蒸着フィルムで包装し、光を遮光した。これら遮光された可視光硬化型光硬化性シートは、いずれも24℃の暗所環境下に10日放置し、所定の粘度に増粘されシート状となった可視光硬化型光硬化性シートが得られた。
【0084】
配管防食作業は、以下のように行った。硬質塩化ビニル被覆鋼管(口径25A 商標 PLV メーカー JFE継手株式会社製)の末端のネジとガス栓(口径25A 商標 メーターガス栓 品番 ST831A メーカー 藤井合金製作所株式会社製)を繋いで、その結合した露出ネジ部に、防食保護を行った。屋内で、防食保護としては、硬質塩化ビニル被覆鋼管とガス栓ネジ部との間の露出したネジ部に、図3の6のように作成した光硬化性樹脂組成物を、ネジ部全体に塗りつけた。その後、室温下、遮光下で、可視光硬化型光硬化性シートを、幅35mm×長さ150mmの短冊状に切断し、可視光硬化型光硬化性シートを得た。保護しているフィルムを剥がし、図8の7のように、25Aの被覆鋼管ガス管ネジ継手部に巻き付けた。その後、図9の8のように、この巻きつけた可視光硬化型光硬化性シート上を、14ミクロンの厚さの透明無着色ポリエチレンフィルムで完全に覆い、ロールで押し付けて空気を追い出し遮断した。これを、図6の15のように、光照射したい部分の上下に、マジックテープを巻きつけ、図7の17のように、400nmの光を発生するLEDを使用した面状ライト17を設置し、10分間、照射させた。硬化後、無着色透明ポリエチレンフィルムを剥がした。
【0085】
評価試験としては、いつも、高温に晒され、温水のかかる条件を想定して、この施工した継手を、沸騰しない100℃の温水で、120時間、煮沸促進実験を行なった。その後、施工した樹脂組成物を、すべて剥ぎ取り、内部に水が浸入の有無を目視にて検証した。結果的には全く、異常はなく、結果は、良好であった。
〔実施形態11〕
【0086】
光硬化性樹脂組成物としては、ビニルエステル樹脂(品番名:リポキシR−804、昭和電工株式会社製)100質量部、無定形シリカゲル(商品名:AEROSIL300 日本アエロジル工業株式会社製)10質量部、可視光開始剤ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)シクロヘキシルホスフィンオキシド 10質量部を添加し、ディスパーで撹拌し、流動性のない程度に増粘させた光硬化性樹脂組成物を得た。粘度は、3000ポイズに調整した。可視光硬化型光硬化性シートを下記成分にて製作した。配合:ビニルエステル樹脂(品番名:リポキシR−804、昭和電工株式会社製)96.0部 可視光開始剤 4.0部から製造される。可視光開始剤はビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)シクロヘキシルホスフィンオキシドを使用した。上記の配合物に、イソシアナート系増粘剤(製品名:イソネート143L 製造者:三菱化学(株))5部添加し撹拌した。
【0087】
その後、上記配合物を減圧脱泡してスープとした。二枚の30ミクロンの厚さのポリビニルアルコールフィルムの上にスープを各々塗布し、その片方のスープ塗布フィルム上に2インチ長のガラスチョップドストランドを散布した。それをスープ同士が重なるように、残りの一枚のスープ塗布フィルムで被覆して、ローラー等で圧延することにより、含浸脱泡した後、室温まで冷却して可視光硬化型光硬化性シートを得た。可視光硬化型光硬化性シートの厚みは、1.0mmに調整した。チョップドストランドの含有率は25%であった。このシートをアルミの蒸着フィルムで包装し、光を遮光した。これら遮光された可視光硬化型光硬化性シートは、いずれも24℃の暗所環境下に10日放置し、所定の粘度に増粘されシート状となった可視光硬化型光硬化性シートが得られた。
【0088】
ガス漏れ修繕作業は、以下のように行った。硬質塩化ビニル被覆鋼管(口径25A 商標 PLV メーカー JFE継手株式会社製)の末端のネジとガス栓(口径25A 商標 メーターガス栓 品番 ST831A メーカー 藤井合金製作所株式会社製)を繋いで、その結合した露出ネジ部に、手で軽く締め付けてガス漏れが発生するまで緩め、ガス漏れ配管とした。このときのガス圧は、15KPaであった。このガス漏れ配管の漏れ修繕を行った。屋内で、漏れ配管としては、硬質塩化ビニル被覆鋼管とガス栓ネジ部との間の露出したネジ部にガスを流しながら、図3の6のように作成した光硬化性樹脂組成物を、ネジ部全体に塗りつけた。その後、室温下、遮光下で、可視光硬化型光硬化性シートを、幅35mm×長さ150mmの短冊状に切断し、可視光硬化型光硬化性シートを得た。図8の7のように、25Aの被覆鋼管ガス管ネジ継手部に巻き付けた。その後、図9の8のように、この巻きつけた可視光硬化型光硬化性シート上を、14ミクロンの厚さの透明無着色ポリエチレンフィルムで完全に覆い、ロールで押し付けて空気を追い出し遮断した。これを、図6の15のように、光照射したい部分の上下に、マジックテープを巻きつけ、図7の17のように、400nmの光を発生するLEDを使用した面状ライト17を設置し、10分間、照射させた。その後、透明無着色ポリエチレンフィルムを、完全に剥がした。
【0089】
ガス漏れ評価試験としては、発泡液で、ガス漏れを目視にて確認した。結果的には全く、ガス漏れは、完全に止まっており、結果は、良好であった。また、防食評価試験としては、いつも、高温に晒され、温水のかかる条件を想定して、この施工した継手を、沸騰しない100℃の温水で、120時間、煮沸促進実験を行なった。その後、施工した樹脂組成物を、すべて剥ぎ取り、内部に水が浸入の有無を目視にて検証した。結果的には全く、異常はなく、結果は、良好であった。
〔比較例10〕
【0090】
光硬化性樹脂組成物としては、ビニルエステル樹脂(品番名:リポキシR−804、昭和電工株式会社製)100質量部、無定形シリカゲル(商品名:AEROSIL300 日本アエロジル工業株式会社製)30質量部、可視光開始剤ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)シクロヘキシルホスフィンオキシド 10質量部を添加し、ディスパーで撹拌し、流動性のない程度に増粘させた光硬化性樹脂組成物を得た。粘度は、100000ポイズに調整した。
【0091】
配管防食作業は、以下のように行った。硬質塩化ビニル被覆鋼管(口径25A 商標 PLV メーカー JFE継手株式会社製)の末端のネジとガス栓(口径25A 商標 メーターガス栓 品番 ST831A メーカー 藤井合金製作所株式会社製)を繋いで、その結合した露出ネジ部に、防食保護を行った。屋内で、防食保護としては、硬質塩化ビニル被覆鋼管とガス栓ネジ部との間の露出したネジ部に、図3の6のように作成した光硬化性樹脂組成物を、ネジ部全体に塗りつけた。その結果、ネジ部に塗りにくく、極めて作業性が悪かった。
〔比較例11〕
【0092】
光硬化性樹脂組成物としては、ビニルエステル樹脂(品番名:リポキシR−804、昭和電工株式会社製)100質量部、無定形シリカゲル(商品名:AEROSIL300 日本アエロジル工業株式会社製)4質量部、可視光開始剤ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)シクロヘキシルホスフィンオキシド 10質量部を添加し、ディスパーで撹拌し、流動性のない程度に増粘させた光硬化性樹脂組成物を得た。粘度は、10ポイズに調整した。
【0093】
配管防食作業は、以下のように行った。硬質塩化ビニル被覆鋼管(口径25A 商標 PLV メーカー JFE継手株式会社製)の末端のネジとガス栓(口径25A 商標 メーターガス栓 品番 ST831A メーカー 藤井合金製作所株式会社製)を繋いで、その結合した露出ネジ部に、防食保護を行った。屋内で、防食保護としては、硬質塩化ビニル被覆鋼管とガス栓ネジ部との間の露出したネジ部に、図3の6のように作成した光硬化性樹脂組成物を、ネジ部全体に塗りつけた。その結果、ネジ部から、垂れて配管を汚し、極めて作業性が悪かった。
〔比較例12〕
【0094】
光硬化性樹脂組成物としては、ビニルエステル樹脂(品番名:リポキシR−804、昭和電工株式会社製)100質量部、無定形シリカゲル(商品名:AEROSIL300 日本アエロジル工業株式会社製)10質量部、可視光開始剤ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)シクロヘキシルホスフィンオキシド 10質量部を添加し、ディスパーで撹拌し、流動性のない程度に増粘させた光硬化性樹脂組成物を得た。粘度は、3000ポイズに調整した。可視光硬化型光硬化性シートを下記成分にて製作した。配合:ビニルエステル樹脂(品番名:リポキシR−804、昭和電工株式会社製)96.0部 可視光開始剤 4.0部から製造される。可視光開始剤はビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)シクロヘキシルホスフィンオキシドを使用した。上記の配合物に、イソシアナート系増粘剤(製品名:イソネート143L 製造者:三菱化学(株))5部添加し撹拌した。
【0095】
その後、上記配合物を減圧脱泡してスープとした。二枚の30ミクロンの厚さのポリビニルアルコールフィルムの上にスープを各々塗布し、その片方のスープ塗布フィルム上に2インチ長のガラスチョップドストランドを散布した。それをスープ同士が重なるように、残りの一枚のスープ塗布フィルムで被覆して、ローラー等で圧延することにより、含浸脱泡した後、室温まで冷却して可視光硬化型光硬化性シートを得た。可視光硬化型光硬化性シートの厚みは、1.0mmに調整した。チョップドストランドの含有率は25%であった。このシートをアルミの蒸着フィルムで包装し、光を遮光した。これら遮光された可視光硬化型光硬化性シートは、いずれも24℃の暗所環境下に10日放置し、所定の粘度に増粘されシート状となった可視光硬化型光硬化性シートが得られた。
【0096】
配管防食作業は、以下のように行った。硬質塩化ビニル被覆鋼管(口径25A 商標 PLV メーカー JFE継手株式会社製)の末端のネジとガス栓(口径25A 商標 メーターガス栓 品番 ST831A メーカー 藤井合金製作所株式会社製)を繋いで、その結合した露出ネジ部に、防食保護を行った。屋内で、防食保護としては、硬質塩化ビニル被覆鋼管とガス栓ネジ部との間の露出したネジ部に、図3の6のように作成した光硬化性樹脂組成物を、ネジ部全体に塗りつけた。その後、室温下、遮光下で、可視光硬化型光硬化性シートを、幅35mm×長さ150mmの短冊状に切断し、可視光硬化型光硬化性シートを得た。保護しているフィルムを剥がし、図8の7のように、25Aの被覆鋼管ガス管ネジ継手部に巻き付けた。巻きつけた時に、シートが途中から切れて、巻きつけられなかった。
〔比較例13〕
【0097】
光硬化性樹脂組成物としては、ビニルエステル樹脂(品番名:リポキシR−804、昭和電工株式会社製)100質量部、無定形シリカゲル(商品名:AEROSIL300 日本アエロジル工業株式会社製)10質量部、可視光開始剤ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)シクロヘキシルホスフィンオキシド 10質量部を添加し、ディスパーで撹拌し、流動性のない程度に増粘させた光硬化性樹脂組成物を得た。粘度は、3000ポイズに調整した。可視光硬化型光硬化性シートを下記成分にて製作した。配合:ビニルエステル樹脂(品番名:リポキシR−804、昭和電工株式会社製)96.0部 可視光開始剤 4.0部から製造される。可視光開始剤はビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)シクロヘキシルホスフィンオキシドを使用した。上記の配合物に、イソシアナート系増粘剤(製品名:イソネート143L 製造者:三菱化学(株))5部添加し撹拌した。
【0098】
その後、上記配合物を減圧脱泡してスープとした。二枚の30ミクロンの厚さのポリビニルアルコールフィルムの上にスープを各々塗布し、その片方のスープ塗布フィルム上に2インチ長のガラスチョップドストランドを散布した。それをスープ同士が重なるように、残りの一枚のスープ塗布フィルムで被覆して、ローラー等で圧延することにより、含浸脱泡した後、室温まで冷却して可視光硬化型光硬化性シートを得た。可視光硬化型光硬化性シートの厚みは、2.0mmに調整した。チョップドストランドの含有率は25%であった。このシートをアルミの蒸着フィルムで包装し、光を遮光した。これら遮光された可視光硬化型光硬化性シートは、いずれも24℃の暗所環境下に10日放置し、所定の粘度に増粘されシート状となった可視光硬化型光硬化性シートが得られた。
【0099】
配管防食作業は、以下のように行った。硬質塩化ビニル被覆鋼管(口径25A 商標 PLV メーカー JFE継手株式会社製)の末端のネジとガス栓(口径25A 商標 メーターガス栓 品番 ST831A メーカー 藤井合金製作所株式会社製)を繋いで、その結合した露出ネジ部に、防食保護を行った。屋内で、防食保護としては、硬質塩化ビニル被覆鋼管とガス栓ネジ部との間の露出したネジ部に、図3の6のように作成した光硬化性樹脂組成物を、ネジ部全体に塗りつけた。その後、室温下、遮光下で、可視光硬化型光硬化性シートを、幅35mm×長さ150mmの短冊状に切断し、可視光硬化型光硬化性シートを得た。保護しているフィルムを剥がし、図8の7のように、25Aの被覆鋼管ガス管ネジ継手部に巻き付けた。巻きつけた時に、シートが、厚すぎて、ネジ部に添わず、巻きにくく、巻きつけられなかった。
〔比較例14〕
【0100】
光硬化性樹脂組成物としては、ビニルエステル樹脂(品番名:リポキシR−804、昭和電工株式会社製)100質量部、無定形シリカゲル(商品名:AEROSIL300 日本アエロジル工業株式会社製)10質量部、可視光開始剤ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)シクロヘキシルホスフィンオキシド 10質量部を添加し、ディスパーで撹拌し、流動性のない程度に増粘させた光硬化性樹脂組成物を得た。粘度は、3000ポイズに調整した。可視光硬化型光硬化性シートを下記成分にて製作した。配合:ビニルエステル樹脂(品番名:リポキシR−804、昭和電工株式会社製)96.0部 可視光開始剤 4.0部から製造される。可視光開始剤はビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)シクロヘキシルホスフィンオキシドを使用した。上記の配合物に、イソシアナート系増粘剤(製品名:イソネート143L 製造者:三菱化学(株))5部添加し撹拌した。
【0101】
その後、上記配合物を減圧脱泡してスープとした。二枚の30ミクロンの厚さのポリビニルアルコールフィルムの上にスープを各々塗布し、その片方のスープ塗布フィルム上に2インチ長のガラスチョップドストランドを散布した。それをスープ同士が重なるように、残りの一枚のスープ塗布フィルムで被覆して、ローラー等で圧延することにより、含浸脱泡した後、室温まで冷却して可視光硬化型光硬化性シートを得た。可視光硬化型光硬化性シートの厚みは、1.0mmに調整した。チョップドストランドの含有率は25%であった。このシートをアルミの蒸着フィルムで包装し、光を遮光した。これら遮光された可視光硬化型光硬化性シートは、いずれも24℃の暗所環境下に10日放置し、所定の粘度に増粘されシート状となった可視光硬化型光硬化性シートが得られた。
【0102】
配管防食作業は、以下のように行った。硬質塩化ビニル被覆鋼管(口径25A 商標 PLV メーカー JFE継手株式会社製)の末端のネジとガス栓(口径25A 商標 メーターガス栓 品番 ST831A メーカー 藤井合金製作所株式会社製)を繋いで、その結合した露出ネジ部に、防食保護を行った。屋内で、防食保護としては、硬質塩化ビニル被覆鋼管とガス栓ネジ部との間の露出したネジ部に、図3の6のように作成した光硬化性樹脂組成物を、ネジ部全体に塗りつけた。その後、室温下、遮光下で、可視光硬化型光硬化性シートを、幅35mm×長さ150mmの短冊状に切断し、可視光硬化型光硬化性シートを得た。保護しているフィルムを剥がし、図8の7のように、25Aの被覆鋼管ガス管ネジ継手部に巻き付けた。その後、図9の8のように、この巻きつけた可視光硬化型光硬化性シート上を、5ミクロンの厚さの透明無着色ポリエチレンフィルムで完全に覆った。このとき、透明無着色ポリエチレンフィルムが、切れて、完全に巻きつけることが出来なかった。
〔比較例15〕
【0103】
光硬化性樹脂組成物としては、ビニルエステル樹脂(品番名:リポキシR−804、昭和電工株式会社製)100質量部、無定形シリカゲル(商品名:AEROSIL300 日本アエロジル工業株式会社製)10質量部、可視光開始剤ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)シクロヘキシルホスフィンオキシド 10質量部を添加し、ディスパーで撹拌し、流動性のない程度に増粘させた光硬化性樹脂組成物を得た。粘度は、3000ポイズに調整した。可視光硬化型光硬化性シートを下記成分にて製作した。配合:ビニルエステル樹脂(品番名:リポキシR−804、昭和電工株式会社製)96.0部 可視光開始剤 4.0部から製造される。可視光開始剤はビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)シクロヘキシルホスフィンオキシドを使用した。上記の配合物に、イソシアナート系増粘剤(製品名:イソネート143L 製造者:三菱化学(株))5部添加し撹拌した。
【0104】
その後、上記配合物を減圧脱泡してスープとした。二枚の30ミクロンの厚さのポリビニルアルコールフィルムの上にスープを各々塗布し、その片方のスープ塗布フィルム上に2インチ長のガラスチョップドストランドを散布した。それをスープ同士が重なるように、残りの一枚のスープ塗布フィルムで被覆して、ローラー等で圧延することにより、含浸脱泡した後、室温まで冷却して可視光硬化型光硬化性シートを得た。可視光硬化型光硬化性シートの厚みは、1.0mmに調整した。チョップドストランドの含有率は25%であった。このシートをアルミの蒸着フィルムで包装し、光を遮光した。これら遮光された可視光硬化型光硬化性シートは、いずれも24℃の暗所環境下に10日放置し、所定の粘度に増粘されシート状となった可視光硬化型光硬化性シートが得られた。
【0105】
配管防食作業は、以下のように行った。硬質塩化ビニル被覆鋼管(口径25A 商標 PLV メーカー JFE継手株式会社製)の末端のネジとガス栓(口径25A 商標 メーターガス栓 品番 ST831A メーカー 藤井合金製作所株式会社製)を繋いで、その結合した露出ネジ部に、防食保護を行った。屋内で、防食保護としては、硬質塩化ビニル被覆鋼管とガス栓ネジ部との間の露出したネジ部に、図3の6のように作成した光硬化性樹脂組成物を、ネジ部全体に塗りつけた。その後、室温下、遮光下で、可視光硬化型光硬化性シートを、幅35mm×長さ150mmの短冊状に切断し、可視光硬化型光硬化性シートを得た。保護しているフィルムを剥がし、図8の7のように、25Aの被覆鋼管ガス管ネジ継手部に巻き付けた。その後、図9の7のように、この巻きつけた可視光硬化型光硬化性シート上を、40ミクロンの厚さの透明無着色ポリエチレンフィルムで完全に覆った。このとき、透明無着色ポリエチレンフィルムが、硬すぎて、巻きづらく、完全に巻きつけることが出来なかった。
〔比較例16〕
【0106】
光硬化性樹脂組成物としては、ビニルエステル樹脂(品番名:リポキシR−804、昭和電工株式会社製)100質量部、無定形シリカゲル(商品名:AEROSIL300 日本アエロジル工業株式会社製)10質量部、可視光開始剤ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)シクロヘキシルホスフィンオキシド 10質量部を添加し、ディスパーで撹拌し、流動性のない程度に増粘させた光硬化性樹脂組成物を得た。粘度は、3000ポイズに調整した。可視光硬化型光硬化性シートを下記成分にて製作した。配合:ビニルエステル樹脂(品番名:リポキシR−804、昭和電工株式会社製)96.0部 可視光開始剤 4.0部から製造される。可視光開始剤はビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)シクロヘキシルホスフィンオキシドを使用した。上記の配合物に、イソシアナート系増粘剤(製品名:イソネート143L 製造者:三菱化学(株))5部添加し撹拌した。
【0107】
その後、上記配合物を減圧脱泡してスープとした。二枚の30ミクロンの厚さのポリビニルアルコールフィルムの上にスープを各々塗布し、その片方のスープ塗布フィルム上に2インチ長のガラスチョップドストランドを散布した。それをスープ同士が重なるように、残りの一枚のスープ塗布フィルムで被覆して、ローラー等で圧延することにより、含浸脱泡した後、室温まで冷却して可視光硬化型光硬化性シートを得た。可視光硬化型光硬化性シートの厚みは、1.0mmに調整した。チョップドストランドの含有率は25%であった。このシートをアルミの蒸着フィルムで包装し、光を遮光した。これら遮光された可視光硬化型光硬化性シートは、いずれも24℃の暗所環境下に10日放置し、所定の粘度に増粘されシート状となった可視光硬化型光硬化性シートが得られた。
【0108】
配管防食作業は、以下のように行った。硬質塩化ビニル被覆鋼管(口径25A 商標 PLV メーカー JFE継手株式会社製)の末端のネジとガス栓(口径25A 商標 メーターガス栓 品番 ST831A メーカー 藤井合金製作所株式会社製)を繋いで、その結合した露出ネジ部に、防食保護を行った。屋内で、防食保護としては、硬質塩化ビニル被覆鋼管とガス栓ネジ部との間の露出したネジ部に、図3の6のように作成した光硬化性樹脂組成物を、ネジ部全体に塗りつけた。その後、室温下、遮光下で、可視光硬化型光硬化性シートを、幅35mm×長さ150mmの短冊状に切断し、可視光硬化型光硬化性シートを得た。保護しているフィルムを剥がし、図8の7のように、25Aの被覆鋼管ガス管ネジ継手部に巻き付けた。その後、図9の8のように、この巻きつけた可視光硬化型光硬化性シート上を、14ミクロンの厚さの黒色に着色されたポリエチレンフィルムで完全に覆い、ロールで押し付けて空気を追い出し遮断した。これを、図6の15のように、光照射したい部分の上下に、マジックテープを巻きつけ、図7の17のように、400nmの光を発生するLEDを使用した面状ライト17を設置し、10分間、照射させた。照射後、無着色透明ポリエチレンフィルムを剥がした。硬化性が悪く、半硬化状態であった。
〔比較例17〕
【0109】
光硬化性樹脂組成物としては、ビニルエステル樹脂(品番名:リポキシR−804、昭和電工株式会社製)100質量部、無定形シリカゲル(商品名:AEROSIL300 日本アエロジル工業株式会社製)10質量部、可視光開始剤ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)シクロヘキシルホスフィンオキシド 10質量部を添加し、ディスパーで撹拌し、流動性のない程度に増粘させた光硬化性樹脂組成物を得た。粘度は、3000ポイズに調整した。可視光硬化型光硬化性シートを下記成分にて製作した。配合:ビニルエステル樹脂(品番名:リポキシR−804、昭和電工株式会社製)96.0部 可視光開始剤 4.0部から製造される。可視光開始剤はビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)シクロヘキシルホスフィンオキシドを使用した。上記の配合物に、イソシアナート系増粘剤(製品名:イソネート143L 製造者:三菱化学(株))5部添加し撹拌した。
【0110】
その後、上記配合物を減圧脱泡してスープとした。二枚の30ミクロンの厚さのポリビニルアルコールフィルムの上にスープを各々塗布し、その片方のスープ塗布フィルム上に2インチ長のガラスチョップドストランドを散布した。それをスープ同士が重なるように、残りの一枚のスープ塗布フィルムで被覆して、ローラー等で圧延することにより、含浸脱泡した後、室温まで冷却して可視光硬化型光硬化性シートを得た。可視光硬化型光硬化性シートの厚みは、1.0mmに調整した。チョップドストランドの含有率は25%であった。このシートをアルミの蒸着フィルムで包装し、光を遮光した。これら遮光された可視光硬化型光硬化性シートは、いずれも24℃の暗所環境下に10日放置し、所定の粘度に増粘されシート状となった可視光硬化型光硬化性シートが得られた。
【0111】
配管防食作業は、以下のように行った。硬質塩化ビニル被覆鋼管(口径25A 商標 PLV メーカー JFE継手株式会社製)の末端のネジとガス栓(口径25A 商標 メーターガス栓 品番 ST831A メーカー 藤井合金製作所株式会社製)を繋いで、その結合した露出ネジ部に、防食保護を行った。屋内で、防食保護としては、硬質塩化ビニル被覆鋼管とガス栓ネジ部との間の露出したネジ部に、図3の6のように作成した光硬化性樹脂組成物を、ネジ部全体に塗りつけた。その後、室温下、遮光下で、可視光硬化型光硬化性シートを、幅35mm×長さ150mmの短冊状に切断し、可視光硬化型光硬化性シートを得た。保護しているフィルムを剥がし、図8の7のように、25Aの被覆鋼管ガス管ネジ継手部に巻き付けた。その後、図9の8のように、この巻きつけた可視光硬化型光硬化性シート上を、14ミクロンの厚さの透明無着色ポリエチレンフィルムで完全に覆い、ロールで押し付けて空気を追い出し遮断した。ガス管照射部より30cm離した位置に、1kwの高圧水銀灯を設置し、10分間、照射させた。照射後、無着色透明ポリエチレンフィルムを剥がした。表面は、非常に高温に熱され、熱くなったが、硬化不良であり、裏面は、硬化していなかった。
〔比較例18〕
【0112】
光硬化性樹脂組成物としては、ビニルエステル樹脂(品番名:リポキシR−804、昭和電工株式会社製)100質量部、無定形シリカゲル(商品名:AEROSIL300 日本アエロジル工業株式会社製)10質量部、可視光開始剤ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)シクロヘキシルホスフィンオキシド 10質量部を添加し、ディスパーで撹拌し、流動性のない程度に増粘させた光硬化性樹脂組成物を得た。粘度は、3000ポイズに調整した。可視光硬化型光硬化性シートを下記成分にて製作した。配合:ビニルエステル樹脂(品番名:リポキシR−804、昭和電工株式会社製)96.0部 可視光開始剤 4.0部から製造される。可視光開始剤はビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)シクロヘキシルホスフィンオキシドを使用した。上記の配合物に、イソシアナート系増粘剤(製品名:イソネート143L 製造者:三菱化学(株))5部添加し撹拌した。
【0113】
その後、上記配合物を減圧脱泡してスープとした。二枚の30ミクロンの厚さのポリビニルアルコールフィルムの上にスープを各々塗布し、その片方のスープ塗布フィルム上に2インチ長のガラスチョップドストランドを散布した。それをスープ同士が重なるように、残りの一枚のスープ塗布フィルムで被覆して、ローラー等で圧延することにより、含浸脱泡した後、室温まで冷却して可視光硬化型光硬化性シートを得た。可視光硬化型光硬化性シートの厚みは、1.0mmに調整した。チョップドストランドの含有率は25%であった。このシートをアルミの蒸着フィルムで包装し、光を遮光した。これら遮光された可視光硬化型光硬化性シートは、いずれも24℃の暗所環境下に10日放置し、所定の粘度に増粘されシート状となった可視光硬化型光硬化性シートが得られた。
【0114】
配管防食作業は、以下のように行った。硬質塩化ビニル被覆鋼管(口径25A 商標 PLV メーカー JFE継手株式会社製)の末端のネジとガス栓(口径25A 商標 メーターガス栓 品番 ST831A メーカー 藤井合金製作所株式会社製)を繋いで、その結合した露出ネジ部に、防食保護を行った。屋内で、防食保護としては、硬質塩化ビニル被覆鋼管とガス栓ネジ部との間の露出したネジ部に、図3の6のように作成した光硬化性樹脂組成物を、ネジ部全体に塗りつけた。その後、室温下、遮光下で、可視光硬化型光硬化性シートを、幅35mm×長さ150mmの短冊状に切断し、可視光硬化型光硬化性シートを得た。保護しているフィルムを剥がし、図3の7のように、25Aの被覆鋼管ガス管ネジ継手部に巻き付けた。その後、図8の7のように、この巻きつけた可視光硬化型光硬化性シート上を、14ミクロンの厚さの透明無着色ポリエチレンフィルムで完全に覆い、ロールで押し付けて空気を追い出し遮断した。これを、図6の15のように、光照射したい部分の上下に、マジックテープを巻きつけ、図7の17のように、355nmの光を発生するLEDを使用した面状ライト17を設置し、10分間、照射させた。照射後、無着色透明ポリエチレンフィルムを剥がした。硬化不良であり、半硬化であった。
〔比較例19〕
【0115】
光硬化性樹脂組成物としては、ビニルエステル樹脂(品番名:リポキシR−804、昭和電工株式会社製)100質量部、無定形シリカゲル(商品名:AEROSIL300 日本アエロジル工業株式会社製)10質量部、可視光開始剤ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)シクロヘキシルホスフィンオキシド 10質量部を添加し、ディスパーで撹拌し、流動性のない程度に増粘させた光硬化性樹脂組成物を得た。粘度は、3000ポイズに調整した。可視光硬化型光硬化性シートを下記成分にて製作した。配合:ビニルエステル樹脂(品番名:リポキシR−804、昭和電工株式会社製)96.0部 可視光開始剤 4.0部から製造される。可視光開始剤はビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)シクロヘキシルホスフィンオキシドを使用した。上記の配合物に、イソシアナート系増粘剤(製品名:イソネート143L 製造者:三菱化学(株))5部添加し撹拌した。
【0116】
その後、上記配合物を減圧脱泡してスープとした。二枚の30ミクロンの厚さのポリビニルアルコールフィルムの上にスープを各々塗布し、その片方のスープ塗布フィルム上に2インチ長のガラスチョップドストランドを散布した。それをスープ同士が重なるように、残りの一枚のスープ塗布フィルムで被覆して、ローラー等で圧延することにより、含浸脱泡した後、室温まで冷却して可視光硬化型光硬化性シートを得た。可視光硬化型光硬化性シートの厚みは、1.0mmに調整した。チョップドストランドの含有率は25%であった。このシートをアルミの蒸着フィルムで包装し、光を遮光した。これら遮光された可視光硬化型光硬化性シートは、いずれも24℃の暗所環境下に10日放置し、所定の粘度に増粘されシート状となった可視光硬化型光硬化性シートが得られた。
【0117】
配管防食作業は、以下のように行った。硬質塩化ビニル被覆鋼管(口径25A 商標 PLV メーカー JFE継手株式会社製)の末端のネジとガス栓(口径25A 商標 メーターガス栓 品番 ST831A メーカー 藤井合金製作所株式会社製)を繋いで、その結合した露出ネジ部に、防食保護を行った。屋内で、防食保護としては、硬質塩化ビニル被覆鋼管とガス栓ネジ部との間の露出したネジ部に、図3の6のように作成した光硬化性樹脂組成物を、ネジ部全体に塗りつけた。その後、室温下、遮光下で、可視光硬化型光硬化性シートを、幅35mm×長さ150mmの短冊状に切断し、可視光硬化型光硬化性シートを得た。保護しているフィルムを剥がし、図3の7のように、25Aの被覆鋼管ガス管ネジ継手部に巻き付けた。その後、図8の7のように、この巻きつけた可視光硬化型光硬化性シート上を、14ミクロンの厚さの透明無着色ポリエチレンフィルムで完全に覆い、ロールで押し付けて空気を追い出し遮断した。これを、図6の15のように、光照射したい部分の上下に、マジックテープを巻きつけ、図7の17のように、570nmの光を発生するLEDを使用した面状ライト17を設置し、10分間、照射させた。照射後、無着色透明ポリエチレンフィルムを剥がした。硬化不良であり、半硬化であった。
〔比較例20〕
【0118】
可視光硬化型光硬化性シートを下記成分にて製作した。配合:ビニルエステル樹脂(品番名:リポキシR−804、昭和電工株式会社製)96.0部 可視光開始剤 4.0部から製造される。可視光開始剤はビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)シクロヘキシルホスフィンオキシドを使用した。上記の配合物に、イソシアナート系増粘剤(製品名:イソネート143L 製造者:三菱化学(株))5部添加し撹拌した。
【0119】
その後、上記配合物を減圧脱泡してスープとした。二枚の30ミクロンの厚さのポリビニルアルコールフィルムの上にスープを各々塗布し、その片方のスープ塗布フィルム上に2インチ長のガラスチョップドストランドを散布した。それをスープ同士が重なるように、残りの一枚のスープ塗布フィルムで被覆して、ローラー等で圧延することにより、含浸脱泡した後、室温まで冷却して可視光硬化型光硬化性シートを得た。可視光硬化型光硬化性シートの厚みは、1.0mmに調整した。チョップドストランドの含有率は25%であった。このシートをアルミの蒸着フィルムで包装し、光を遮光した。これら遮光された可視光硬化型光硬化性シートは、いずれも24℃の暗所環境下に10日放置し、所定の粘度に増粘されシート状となった可視光硬化型光硬化性シートが得られた。
【0120】
配管防食作業は、以下のように行った。硬質塩化ビニル被覆鋼管(口径25A 商標 PLV メーカー JFE継手株式会社製)の末端のネジとガス栓(口径25A 商標 メーターガス栓 品番 ST831A メーカー 藤井合金製作所株式会社製)を繋いで、その結合した露出ネジ部に、防食保護を行った。屋内で、防食保護としては、硬質塩化ビニル被覆鋼管とガス栓ネジ部との間の露出したネジ部に、紐状パテ(製品名:プラシール B−R メーカー 日東化成工業株式会社製)を、継手部に、一周巻きつけた。この紐状パテを光硬化性樹脂組成物の代替として使用した。その後、室温下、遮光下で、可視光硬化型光硬化性シートを、幅35mm×長さ150mmの短冊状に切断し、可視光硬化型光硬化性シートを得た。保護しているフィルムを剥がし、図8の7のように、25Aの被覆鋼管ガス管ネジ継手部に巻き付けた。その後、図9の8のように、この巻きつけた可視光硬化型光硬化性シート上を、14ミクロンの厚さの透明無着色ポリエチレンフィルムで完全に覆い、ロールで押し付けて空気を追い出し遮断した。これを、図6の15のように、光照射したい部分の上下に、マジックテープを巻きつけ、図7の17のように、400nmの光を発生するLEDを使用した面状ライト17を設置し、10分間、照射させた。照射後、無着色透明ポリエチレンフィルムを剥がした。評価試験としては、この施工した継手を、沸騰しない100℃の温水で、120時間、煮沸促進実験を行なった。その後、施工した樹脂組成物を、すべて剥ぎ取り、内部に水が浸入の有無を目視にて検証した。結果的には、内部に水の侵入が確認された。この施工方法の場合、内部に空間があり、この部分に雨水などが入りこむ可能性があるが、実際の使用状態では、内部を、外部から目視にて、確認することはできないため、結果的に、内部に水がたまり、錆の成長を助長する可能性がある。
〔比較例21〕
【0121】
硬質塩化ビニル被覆鋼管(口径25A 商標 PLV メーカー JFE継手株式会社製)の末端のネジとガス栓(口径25A 商標 メーターガス栓 品番 ST831A メーカー 藤井合金製作所株式会社製)を繋いで、その結合した露出ネジ部に、まず、コーキングテープ(製品名:コーキングテープ#100N 製造者:積水化学工業(株))を1重に巻きつけた。次に、軟質ビニルテープ(製品名:ビニルテープNo.302 製造者:(株)寺岡製作所)を巻きつけた。この施工した継手を、沸騰しない100℃の温水で、120時間、煮沸促進実験を行なった。この促進実験により、テープの保護性能を検証した。目視確認を行なった。テープは、すべて剥がれた。
〔比較例22〕
【0122】
硬質塩化ビニル被覆鋼管(口径25A 商標 PLV メーカー JFE継手株式会社製)の末端のネジとガス栓(口径25A 商標 メーターガス栓 品番 ST831A メーカー 藤井合金製作所株式会社製)を繋いで、その結合した露出ネジ部に、まず、コーキングテープ(製品名:コーキングテープ#100N 製造者:積水化学工業(株))を1重に巻きつけた。その上から、特開2003−336787号公報で試作したカバーを、はめ込んだ。この施工した継手を、沸騰しない100℃の温水で、120時間、煮沸促進実験を行なった。この促進実験により、内部に水の侵入が確認された。この方法の場合、内部に空間があり、この部分に雨水などが入りこむ可能性があるが、内部を、外部から目視にて、確認することはできないため、結果的に、錆の成長を助長する可能性がある。
〔比較例23〕
【0123】
硬質塩化ビニル被覆鋼管(口径25A 商標 PLV メーカー JFE継手株式会社製)の末端のネジとガス栓(口径25A 商標 メーターガス栓 品番 ST831A メーカー 藤井合金製作所株式会社製)を繋いで、その結合した露出ネジ部に、手で軽く締め付けてガス漏れが発生するまで緩め、ガス漏れ配管とした。このときのガス圧は、15KPaであった。このガス漏れ配管の漏れ修繕を行った.屋内で、漏れ配管としては、硬質塩化ビニル被覆鋼管とガス栓ネジ部との間の露出したネジ部にガスを流しながら、(非特許文献1)に記載されたガス漏れ修繕方法にて、修繕を行った。ガス漏れ部に、KDシールを塗りつけ、その後、シール剤保持用テープを所定の巻き数にて巻きつけ、その後、シール剤加圧維持用テープを巻きつけ、10分間放置後、すべてのテープを取り除いた。評価試験としては、発泡液で、ガス漏れを目視にて確認した。結果的には全く、ガス漏れは、完全に止まっておらず、結果は、不良であった。
〔比較例24〕
【0124】
可視光硬化型光硬化性シートを下記成分にて製作した。配合:ビニルエステル樹脂(品番名:リポキシR−804、昭和電工株式会社製)96.0部 可視光開始剤 4.0部から製造される。可視光開始剤はビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)シクロヘキシルホスフィンオキシドを使用した。上記の配合物に、イソシアナート系増粘剤(製品名:イソネート143L 製造者:三菱化学(株))5部添加し撹拌した。
【0125】
その後、上記配合物を減圧脱泡してスープとした。二枚の30ミクロンの厚さのポリビニルアルコールフィルムの上にスープを各々塗布し、その片方のスープ塗布フィルム上に2インチ長のガラスチョップドストランドを散布した。それをスープ同士が重なるように、残りの一枚のスープ塗布フィルムで被覆して、ローラー等で圧延することにより、含浸脱泡した後、室温まで冷却して可視光硬化型光硬化性シートを得た。可視光硬化型光硬化性シートの厚みは、1.0mmに調整した。チョップドストランドの含有率は25%であった。このシートをアルミの蒸着フィルムで包装し、光を遮光した。これら遮光された可視光硬化型光硬化性シートは、いずれも24℃の暗所環境下に10日放置し、所定の粘度に増粘されシート状となった可視光硬化型光硬化性シートが得られた。
【0126】
配管ガス漏れ修繕用配管は、以下のよう作成した。硬質塩化ビニル被覆鋼管(口径25A 商標 PLV メーカー JFE継手株式会社製)の末端のネジとガス栓(口径25A 商標 メーターガス栓 品番 ST831A メーカー 藤井合金製作所株式会社製)を繋いで、その結合した露出ネジ部に、手で軽く締め付けてガス漏れが発生するまで緩め、ガス漏れ配管とした。
【0127】
ガス漏れ修繕作業としては、硬質塩化ビニル被覆鋼管とガス栓ネジ部との間の露出したネジ部のガス漏れ部に、紐状パテ(製品名:プラシール B−R メーカー 日東化成工業株式会社製)を、継手部に、一周巻きつけた。この紐状パテを光硬化性樹脂組成物の代替として使用した。その後、室温下、遮光下で、可視光硬化型光硬化性シートを、幅35mm×長さ150mmの短冊状に切断し、可視光硬化型光硬化性シートを得た。保護しているフィルムを剥がし、図8の7のように、25Aの被覆鋼管ガス管ネジ継手部に巻き付けた。その後、図9の8のように、この巻きつけた可視光硬化型光硬化性シート上を、14ミクロンの厚さの透明無着色ポリエチレンフィルムで完全に覆い、ロールで押し付けて空気を追い出し遮断した。これを、図6の15のように、光照射したい部分の上下に、マジックテープを巻きつけ、図7の17のように、400nmの光を発生するLEDを使用した面状ライト17を設置し、10分間、照射させた。照射後、無着色透明ポリエチレンフィルムを剥がした。ガス漏れ評価試験としては、発泡液で、ガス漏れを目視にて確認した。結果的には全く、ガス漏れは、完全に止まり、結果は、良好であった。
【0128】
しかし、継手保護評価試験としては、この施工した継手を、沸騰しない100℃の温水で、120時間、煮沸促進実験を行なった。その後、施工した樹脂組成物を、すべて剥ぎ取り、内部に水が浸入の有無を目視にて検証した。結果的には、内部に水の侵入が確認された。結果的に、内部に水がたまり、錆の成長を助長する可能性があり、不良であった。
〔比較例25〕
【0129】
光硬化性樹脂組成物としては、ビニルエステル樹脂(品番名:リポキシR−804、昭和電工株式会社製)100質量部、無定形シリカゲル(商品名:AEROSIL300 日本アエロジル工業株式会社製)10質量部、紫外光硬化開始剤 2.2−ジメトキシ−1.2−ジフェニルエタン−1−オン(吸収波長360nm) 10質量部を添加し、ディスパーで撹拌し、流動性のない程度に増粘させた光硬化性樹脂組成物を得た。粘度は、3000ポイズに調整した。配管防食作業は、以下のように行った。硬質塩化ビニル被覆鋼管(口径25A 商標 PLV メーカー JFE継手株式会社製)の末端のネジとガス栓(口径25A 商標 メーターガス栓 品番 ST831A メーカー 藤井合金製作所株式会社製)を繋いで、その結合した露出ネジ部に、防食保護を行った。屋内で、防食保護としては、硬質塩化ビニル被覆鋼管とガス栓ネジ部との間の露出したネジ部に、図3の6のように作成した光硬化性樹脂組成物を、ネジ部全体に塗りつけた。その後、図4の8のように、14ミクロンの厚さの透明無着色ポリエチレンフィルムで完全に覆い、ロールで押し付けて空気を追い出し遮断した。これを、図6の15のように、光照射したい部分の上下に、マジックテープを巻きつけ、図7の17のように、400nmの光を発生するLEDを使用した面状ライト17を設置し、10分間、照射させた。照射後、無着色透明ポリエチレンフィルムを剥がした。硬化不良であった。
〔比較例26〕
【0130】
光硬化性樹脂組成物としては、ビニルエステル樹脂(品番名:リポキシR−804、昭和電工株式会社製)100質量部、無定形シリカゲル(商品名:AEROSIL300 日本アエロジル工業株式会社製)10質量部、可視光開始剤ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)シクロヘキシルホスフィンオキシド 10質量部を添加し、ディスパーで撹拌し、流動性のない程度に増粘させた光硬化性樹脂組成物を得た。粘度は、3000ポイズに調整した。
【0131】
配管防食作業は、以下のように行った。硬質塩化ビニル被覆鋼管(口径25A 商標 PLV メーカー JFE継手株式会社製)の末端のネジとガス栓(口径25A 商標 メーターガス栓 品番 ST831A メーカー 藤井合金製作所株式会社製)を繋いで、その結合した露出ネジ部に、防食保護を行った。屋内で、防食保護としては、硬質塩化ビニル被覆鋼管とガス栓ネジ部との間の露出したネジ部に、図3の6のように作成した光硬化性樹脂組成物を、ネジ部全体に塗りつけた。その後、透明無着色ポリエチレンフィルムを巻かず、これを、図6の15のように、光照射したい部分の上下に、マジックテープを巻きつけ、図7の17のように、400nmの光を発生するLEDを使用した面状ライト17を設置し、10分間、照射させた。表面の硬化が遅く、また、表面がガタガタで、美感上、きれいではない。全体的に硬化不良であり、且つ、臭気があり、作業環境も不良であった。
〔比較例27〕
【0132】
光硬化性樹脂組成物としては、ビニルエステル樹脂(品番名:リポキシR−804、昭和電工株式会社製)100質量部、無定形シリカゲル(商品名:AEROSIL300 日本アエロジル工業株式会社製)10質量部、可視光開始剤ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)シクロヘキシルホスフィンオキシド 10質量部を添加し、ディスパーで撹拌し、流動性のない程度に増粘させた光硬化性樹脂組成物を得た。粘度は、3000ポイズに調整した。
【0133】
配管防食作業は、以下のように行った。硬質塩化ビニル被覆鋼管(口径25A 商標 PLV メーカー JFE継手株式会社製)の末端のネジとガス栓(口径25A 商標 メーターガス栓 品番 ST831A メーカー 藤井合金製作所株式会社製)を繋いで、その結合した露出ネジ部に、防食保護を行った。屋内で、防食保護としては、硬質塩化ビニル被覆鋼管とガス栓ネジ部との間の露出したネジ部に、図3の6のように作成した光硬化性樹脂組成物を、ネジ部全体に塗りつけた。その後、図4の8のように、14ミクロンの厚さの黒色着色ポリエチレンフィルムで完全に覆い、ロールで押し付けて空気を追い出し遮断した。これを、図6の15のように、光照射したい部分の上下に、マジックテープを巻きつけ、図7の17のように、400nmの光を発生するLEDを使用した面状ライト17を設置し、10分間、照射させた。硬化後、黒色透明ポリエチレンフィルムを剥がした。黒色のフィルムのため、光が透過せず、硬化不良であった。
【0134】
〔別実施形態〕
以下に他の実施の形態を説明する。
【0135】
・ 前記無機充填材は、タルクに代えて炭酸カルシウムを含むものであってもよく、また、タルクと炭酸カルシウムを共に含むものであってもよい。
・ 前記光硬化性樹脂組成物は、ネジ継手部全体に塗布してもよく、螺合箇所からガス漏れしている時に、そのガス漏れを阻止するためには、前記被覆部の表面を透明樹脂フィルムで覆って気密状態にして、ガス漏れ流路を形成しないようにしながら、光を透明樹脂フィルムを通して光硬化性樹脂組成物に照射して硬化させるのがよいが、ネジ継手部のガス漏れ予防のために、事前にネジ継手部に光硬化性樹脂組成物を塗布する場合は、光硬化性樹脂組成物の硬化前に、前記被覆部の表面を透明樹脂フィルムで覆わなくても良い。
・ 前記ネジ継手部には、光硬化性樹脂組成物を塗布した後に、透明樹脂フィルムを被覆部の全周に覆う方法を採用したが、予め透明樹脂フィルムの一方の面に光硬化性樹脂組成物を塗布して未硬化樹脂層付着部を形成しておいて、その未硬化樹脂層付着部をガス配管に設けたネジ継手部の少なくとも螺合箇所の外側端部に接着させて被覆部を形成し、被覆部に透明樹脂フィルムを通して光を照射して光硬化性樹脂組成物を硬化反応させ、ネジ継手部の保護層を形成することもできる。尚、この方法では、ネジ継手部に限らず、ガス配管における導管本体部分において、腐食等によりガス漏れ孔が形成された箇所を塞ぐために使用することもできる。
・ 本発明は、ガス配管において、被覆鋼管の継手部以外に、樹脂被覆されていない鋼管の継手部を保護する場合にも使用できる。
【0136】
尚、上述のように、図面との対照を便利にするために符号を記したが、該記入により本発明は添付図面の構成に限定されるものではない。また、本発明の要旨を逸脱しない範囲において、種々なる態様で実施し得ることは勿論である。
【産業上の利用可能性】
【0137】
本発明は、ガスに限らず、すべての気体に対し効果的であり、ガス用被覆鋼管継手部の保護方法として極めて有用である。
【符号の説明】
【0138】
1 ネジ部
2 樹脂被覆鋼管
3 ソケット(メネジ部)
4 樹脂被覆部
5 原管
6 光硬化性樹脂組成物
7 可視光硬化型光硬化性シート
8 未着色透明フィルム(ポリエチレンなど)
9 ガス栓
10 LED
11 基盤
12 スポンジゴム
13 マジックテープ
14 電源用ジャック(乾電池と接続用)
15 両面マジックテープ
16 ガス配管
17 面状ライト
18 電源コード
19 光硬化照射部(露出ネジ部)
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ガス配管に設けたネジ継手部の少なくとも螺合箇所の外側端部に、光硬化性樹脂組成物を塗布して被覆部を形成し、
その被覆部に光を照射して前記光硬化性樹脂組成物を硬化反応させて前記ネジ継手部の保護層を形成するネジ継手部の保護方法。
【請求項2】
前記被覆部に光を照射する前に、前記被覆部の表面を透明樹脂フィルムで覆って前記被覆部の気密性を維持し、
前記透明樹脂フィルムの外側から光を照射して前記光硬化性樹脂組成物を硬化反応させる請求項1に記載のネジ継手部の保護方法。
【請求項3】
予め透明樹脂フィルムの一方の面に光硬化性樹脂組成物を塗布して未硬化樹脂層付着部を形成しておいて、その未硬化樹脂層付着部をガス配管に設けたネジ継手部の少なくとも螺合箇所の外側端部に接着させて被覆部を形成し、前記被覆部に前記透明樹脂フィルムを通して光を照射して前記光硬化性樹脂組成物を硬化反応させ、前記ネジ継手部の保護層を形成するネジ継手部の保護方法。
【請求項4】
前記透明樹脂フィルムは、光硬化性樹脂組成物が硬化した後に剥離する請求項2または3に記載のネジ継手部の保護方法。
【請求項5】
前記光硬化性樹脂組成物は、(A)ビスフェノールA型エポキシアクリレート30〜50質量部、(B)チタノセン化合物0.5〜2.5質量部、(C)充填材37〜55質量部を混合した物である請求項1〜4のいずれか1項に記載のネジ継手部の保護方法。
【請求項6】
光の波長が400〜650nmの光源を有する照明器具で前記被覆部に照射する請求項5に記載のネジ継手部の保護方法。
【請求項7】
ガス配管に設けたネジ継手部の少なくとも螺合箇所の外側端部に塗布するガス漏れ防止用保護材であって、
(A)ビスフェノールA型エポキシアクリレート30〜50質量部、(B)チタノセン化合物0.5〜2.5質量部、(C)充填材37〜55質量部を混合した可視光硬化性樹脂組成物からなるガス漏れ防止用保護材。
【請求項1】
ガス配管に設けたネジ継手部の少なくとも螺合箇所の外側端部に、光硬化性樹脂組成物を塗布して被覆部を形成し、
その被覆部に光を照射して前記光硬化性樹脂組成物を硬化反応させて前記ネジ継手部の保護層を形成するネジ継手部の保護方法。
【請求項2】
前記被覆部に光を照射する前に、前記被覆部の表面を透明樹脂フィルムで覆って前記被覆部の気密性を維持し、
前記透明樹脂フィルムの外側から光を照射して前記光硬化性樹脂組成物を硬化反応させる請求項1に記載のネジ継手部の保護方法。
【請求項3】
予め透明樹脂フィルムの一方の面に光硬化性樹脂組成物を塗布して未硬化樹脂層付着部を形成しておいて、その未硬化樹脂層付着部をガス配管に設けたネジ継手部の少なくとも螺合箇所の外側端部に接着させて被覆部を形成し、前記被覆部に前記透明樹脂フィルムを通して光を照射して前記光硬化性樹脂組成物を硬化反応させ、前記ネジ継手部の保護層を形成するネジ継手部の保護方法。
【請求項4】
前記透明樹脂フィルムは、光硬化性樹脂組成物が硬化した後に剥離する請求項2または3に記載のネジ継手部の保護方法。
【請求項5】
前記光硬化性樹脂組成物は、(A)ビスフェノールA型エポキシアクリレート30〜50質量部、(B)チタノセン化合物0.5〜2.5質量部、(C)充填材37〜55質量部を混合した物である請求項1〜4のいずれか1項に記載のネジ継手部の保護方法。
【請求項6】
光の波長が400〜650nmの光源を有する照明器具で前記被覆部に照射する請求項5に記載のネジ継手部の保護方法。
【請求項7】
ガス配管に設けたネジ継手部の少なくとも螺合箇所の外側端部に塗布するガス漏れ防止用保護材であって、
(A)ビスフェノールA型エポキシアクリレート30〜50質量部、(B)チタノセン化合物0.5〜2.5質量部、(C)充填材37〜55質量部を混合した可視光硬化性樹脂組成物からなるガス漏れ防止用保護材。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【公開番号】特開2012−37045(P2012−37045A)
【公開日】平成24年2月23日(2012.2.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−67999(P2011−67999)
【出願日】平成23年3月25日(2011.3.25)
【出願人】(305028763)株式会社コスモマテリアル (14)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成24年2月23日(2012.2.23)
【国際特許分類】
【出願日】平成23年3月25日(2011.3.25)
【出願人】(305028763)株式会社コスモマテリアル (14)
【Fターム(参考)】
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