説明

ネットワーク

各ノードが、情報を受信し送信する手段と、情報を処理するための手段とを有し、各ノードがネットワークの近接するノードに接続されている、複数のノードを有する非集中化ネットワークにおいて、例えば航空機軌跡等のシステムの状態を推定するための方法であって、該方法は、各ノードにおいて、
(i)前記システム状態の推定値を表す粒子と関連する重みの集合を維持することと、
(ii)チャネルフィルタの中のガウス分布の混合物として前記推定されたシステム状態を表現し、近接するノードに前記混合物を通信することと、
(iii)システム状態の独自の推定値の類似するガウス表現を含むチャネルフィルタ内で前記混合物を受け取り、前記ノードで維持される前記システム状態の前記推定値を更新するために、入信する混合物を既存の混合物で除算する、近接するノードと、
を備える。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、複数のノードを備えるネットワーク全体で情報を処理するための方法及び手段に関する。各ノードは情報を受信し、送信するための手段と、情報を処理するための手段とを有する。本発明は特に、いわゆる粒子フィルタを実現するようなネットワークに関する。
【背景技術】
【0002】
前記粒子フィルタ技術は公知である。Arulampalam、IEEE信号処理に関する報告書(IEEE Transactions on Signal Processing)第50巻、第2号、2002年2月、174188ページ「オンライン非線形/非ガウスベイズ追跡調査用粒子フィルタに関するチュートリアル(A Tutorial on Particle Filters for Online Nonlinear/Non−Gaussian Bayesian Tracking)」を参照されたい。粒子フィルタアルゴリズムは、以下の重要なステップを含むとして要約されてよい。
【0003】
1.システム状態の候補代表である粒子の集合が維持される。各粒子に重みが割り当てられ、前記状態の推定値が前記粒子の加重和(非分析的確率分布関数(pdf))によって得られる。
【0004】
2.予測と更新という2つの段階を有する再帰動作が実行される。
【0005】
3.予測の場合、時間t=kのときに、前記pdfは過去の時間瞬間t=k−1で公知である。システムモデルは、時間t=kでの状態を予測するために使用される。
【0006】
4.更新の場合、時間t=kでは、予測段階で計算された前記pdfを更新するために使用されるシステムの測定が使用可能になる。更新中、前記粒子は小さな重みの付いた粒子を除去するために再サンプリングされてよい。
【0007】
5.3に戻る。
【発明の開示】
【0008】
粒子フィルタリングの目的は、多くのセンサを用いた一連の観察によって、例えば航空機の状態等の重要な変数を、それが経時的に進化するにつれて追跡調査することであってよい。前記観察は通常、非ガウス測定関数を有する。前記技法は、システム状態の候補代表である状態軌跡(または粒子)の集合が維持される、逐次モンテカルロ(sequential Monte Carlo)法である。新しい観察が行われると、各軌跡が伸ばされ、重みが各粒子に、前記測定値を考慮してそれが表現する状態の尤度に従って割り当てられる。新粒子の個体群は、前記重みに比例して旧粒子個体群から再サンプリングすることによって旧個体群を置換するために生成される。
【0009】
ネットワーク上で問題を解決するためのアルゴリズムは、3つのクラスに分類される。
【0010】
集中アルゴリズム:集中アルゴリズムは、すべてのデータが単一のノードに送信されることを必要とする。処理はそのノードで発生し、割り当て解決策は全ノードに送出される。集中アルゴリズムはロバストではなく、ネットワークのサイズに十分に縮尺しない。中央ノードの除去により完全な障害が引き起こされるので、それらはロバスト(robust)ではない。それらは、既定のリンクを下って送信されなければならないメッセージ数が、ネットワークのサイズに応じて大きくなる(あるいは中央ノードへのリンク数が大きくなる)傾向があるので、十分に縮尺しない。
【0011】
分散(Distributed)アルゴリズム:分散アルゴリズムは、すべてのデータがすべてのノードに送信されることを必要とする。次に各ノードは、最適な解決策に到達するために前記データを処理できる。分散アルゴリズムは、ロバストであるが、スケラブル(scaleable)ではない。
【0012】
非集中(Decentralized)アルゴリズム:これは、各ノードが、ネットワークの選択された他のノード、一般的には近接するノードに情報を受信または送信するために接続される、ネットワークに適用される。非集中アルゴリズムは、情報が接続されているノード上で渡される前に各ノードでの(本明細書の目的のために、情報の処理を意味するためにデータ融合が意図される)データ融合を含む。これによりある特定のノードで最適な回答に到達するために必要な処理のいくらかを、近接するノードで実行できるようになり、すべてのデータがすべてのノードに送信されるという要件が回避される。非集中アルゴリズムはロバストであり、スケラブルである。
【0013】
非集中ネットワークは以下の特性を有する。
【0014】
1.単一の中心決定センタはない。つまりどのノードもネットワークの無事運用に中心的であってはならない。
【0015】
2.ノードはネットワークトポロジ、またはサイズに関する、大局的な知識を有さない。つまりノードは、それら自体の近隣での接続についてだけ理解していなければならない。
【0016】
データ処理が、ノードのネットワークの選択されているノードで局所的に実施され、各ノードが例えばセンサに相当する、粒子フィルタを非集中化するための公表されている方法がある。データ処理の結果は近接するノード間で交換される。文献で公表されている非集中化方法は、粒子フィルタの粒子個体群のコンパクトな表現により非集中化を達成する。以下を参照されたい。
【0017】
M.Rosencrantz、G.Gordon、S.Thrun「分散粒子フィルタを有する非集中センサ融合(Decentralized Sensor Fusion With Distributed Particle Filters)」、人工知能の不確実性に関する第19回年次会議(19th Annual Conference on Uncertainty in Artificial Intelligence)(UAI−03)の会議録、Morgan Kaufmann出版社、サンフランシスコ、カリフォルニア2003年493〜500ページ
M.Coates「センサネットワーク用の分散粒子フィルタ(Distributed Particle Filters For Sensor Networks)」、センサネットワーク内での情報処理に関する第3回国際シンポジウムのセンサネットワーク手順内の情報処理(Information Processing in Sensor Networks Proceedings)、米国カリフォルニア州バークレイ、2004年99〜107ページ
これらの公開されている方法の問題は、それらがロバストな表現を提供しない、達成された表現の質の定量的な測度がない、及び表現は、非集中化追跡調査方式での包含にも十分に適していないという点である。
【0018】
ガウス分布の混合を、非集中化追跡調査において非ガウス確率分布のためのコンパクトな表現として使用することは、S.Kumar及びB.Upcroftの「ANSWER II中間進捗状況報告書:アルゴリズム設計」、航空宇宙、メカトロニクス及び機械エンジニアリング学部、シドニー大学、2004年7月に記載されている。この研究は粒子フィルタリングに対する応用に関して言及しておらず、大きな計算要件のある欠点として識別される複数のガウス混合分散の同化を必要とする。
【0019】
一つの態様では、本発明は、各ノードが情報を受信し送信するための手段と、情報を処理するための手段を有し、各ノードがネットワークの選択された他のノードに接続されている複数のノードを備える、システムの状態を推定するためのネットワークを提供し、各ノードは、
システムの状態の推定値を表す粒子と関連する重みの集合を維持するための粒子フィルタ手段と、新しい情報が入手可能であるときに前記集合を更新するための手段と、
前記推定されたシステムの状態をガウス分布の混合物として表現するための手段と、近接するノードに前記混合物を通信するための手段と、を含み
前記更新するための手段は、前記システム状態のその推定値を更新するために、近接するノードから前記混合物を受信することに反応する。
【0020】
さらなる態様では、本発明は、各ノードが、情報を受信し送信するための手段と、情報を処理するための手段とを有し、各ノードがネットワークの他の選択されたノードに接続されている複数のノードを備えるネットワークで適用される、システムの状態を推定するための方法を提供し、前記方法は、各ノードで、
(i)前記システムの状態の推定値を表す、粒子と関連する重みの集合を維持することと、
(ii)ガウス分布の混合物として前記推定されたシステム状態を表し、前記混合物を近接するノードに通信することと、
(iii)近接するノードから前記混合物を受信することに応じて、前記ノードで維持される前記システムの状態の前記推定値を更新することと、
を備える。
【0021】
本発明の少なくとも好ましい実施形態では、アルゴリズムは、局所的な粒子個体群がガウス混合物近似を生成するために使用されることを必要とする。次に、入信するPDF及び局所的なPDFが各粒子位置で評価され、分割され、重みとして粒子に適用される。非集中化フィルタリングを達成するために、各センサノードはそのトラックをその近傍に送信しなければならない。受信側ノードは、それから独自のトラックを送出する前に、入信するトラックの中の新しい情報を使用して独自のトラックを更新しなければならない。ネットワークはツリー構造となると仮定され、チャネルフィルタは、新しい情報が入信するトラックPDFによって局所的なトラックPDFを分割することによって計算できるように確立される。当然、新しい情報は更新される前記粒子個体群の離散位置で単に計算される必要があることになる。
【0022】
本発明の好ましい実施形態は、ここで添付図面を参照して説明される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
粒子フィルタリングは、追跡調査のための強力な非線形、非ガウス方法である。その能力は状態−空間のターゲットの表現によってもたらされる。それは、粒子の個体群を通じてこの表現を達成する。ネットワーク全体で非集中化した方法で粒子フィルタリングを実行できることはきわめて望ましい。個体群全体を送信することは実行不可能であるために、これを行うためには、粒子個体群のコンパクトな表現が必要とされる。近接ノードにおいて粒子個体群から別の粒子個体群に情報の更新を行う手段もまた、必要である。個々の粒子は、それらが個々にではなくむしろ、それらの個体群統計で確率分布を符号化するために、この点では直接的に役に立たない。
【0024】
本発明は、ガウス分布の混合物で分布を近似することにより、粒子個体群のコンパクトな表現を達成する。個体群に適用され、更新される個体群の粒子を使用して次に索引を付けられる、ガウス分布表現の混合物は、分散追跡調査で必要とされる情報更新を行う効率的な手段となる。ガウス分布表現の混合物は、特定の量の帯域幅を必要とする粒子個体群を表現する手段をさらに提供し、要件に従って調整できる。訓練は必要とされない。
【0025】
本手法の新しい要素は、それが汎用的且つ一般的な表現(ガウス混合物モデル)を利用し、交換される粒子個体群のコンパクトな表現を可能にするという点である。さらに、前記表現の形式は、受信側ノードの状態−空間の効率的な情報をベースにした更新に適している。更新は直ちに行うことができ、ノード全体での意見の一致は必要とされていない。表現は、一貫性についての容易なチェックも可能にし、その結果、帯域幅が使用可能であり、ある特定の粒子個体群がそれを必要とする場合には、(さらに多くのガウス分布カーネルを使用して)より正確な表現を渡すことができる。
【0026】
粒子フィルタは周知である。最も簡略な形式は以下のとおりである。粒子フィルタリングはベイズフィルタの一般的な問題に対する扱いやすい解決策である。
【0027】
予測する:
【数1】

【0028】
更新する:
【数2】

【0029】
この場合、
【数3】

【0030】
は尤度関数(測定されたPDF)であり、kは時間ステップの指数であり、xはシステムの状態であり、yは測定値の集合である。
【0031】
尤度関数がガウス分布であり、測定/運動モデルが線形であると仮定する場合、これらの方程式は分析的に扱いやすく、カルマンフィルタを有する。さらに一般的には、方程式は分析的に解くことができない。
【0032】
確率分布を点の個体群で表現する場合には、線形性及びガウス的性質を仮定することなくこれらの方程式を総和として解くことができるが、解は無限の総和/点の限度内で厳密に正しいにすぎない。
【0033】
仮定:N個の状態サンプルの集合及び対応する重み
【数4】

【0034】
の集合は、時間k−1での後部密度
【数5】

【0035】
を表す。
【0036】
手順:以下の反復に従って、現在時間kの後部密度
【数6】

【0037】
を表現するために粒子集合を更新し、
この場合、
【数7】

【0038】
は、サンプリングされ直した状態表現(すべての重みが等しい)である。
【0039】
図1を参照すると、以下のステップが起こる。
【0040】
a.図の一番上にある現在のシステム状態は、
【数8】

【0041】
である。
【0042】
b.図中の第2の線で表現される再サンプリング:
【数9】

【0043】
c.図の第3の線である予測段階:
【数10】

【0044】
d.図の最後の線である、新しい重みが割り当てられる測定と更新の段階:
【数11】

【0045】
図2では、2つの粒子個体群が示されている。個体群、 、は、示されている2つのセンサのそれぞれからの別々の測定値に基づいて状態空間(2−D空間と2−D速度、画像中には2−D空間だけが示される)での、ターゲットの確率分布関数(PDF)を表す。センサは、範囲と影響(bearing)のノイズの多い測度を示す。図3では、第3の個体群が示されている。これは、両方のセンサからの測定値がいくつかの中心ノードでの同じ粒子個体群に適用される、集中粒子フィルタリングに基づいた個体群を表す。測定値の両方の集合を使用することにより、さらに優れた局所化が達成されることがわかる。
【0046】
非集中的なフィルタリングを達成するために、各センサノードはこれのトラックをその近傍に送信しなければならない。受信側ノードは次に、独自のトラックを送出する前に入信するトラックの中の新しい情報を使用して、独自のトラックを更新しなければならない。本発明では、ネットワークはツリー構造化され、それがループを含んでおらず、及び入信トラックPDFによりローカルトラックPDFを分割することにより新しい情報を計算できるように、チャネルフィルタが確立されることを意味する。
【0047】
新しい情報は、更新される粒子個体群の離散位置で単に計算される必要がある。アルゴリズムは、ガウス混合物近似を生成するために局所的な粒子個体群が使用されることを必要とする。入信PDF及び局所的なPDFは次に各粒子位置で評価され、分割され、粒子に対する重みとして適用される。
【0048】
図4は、センサ1のための粒子分布の5つのカーネルのガウス混合物表現を示す。ここで4自由度の1000個の粒子の個体群が、平均と共分散の5つの4次元ベクトルによって表現されている。
【0049】
図5は、2つのセンサノードmとm+1を備える、非集中化されたネットワークの概略図である。矢印は動作のシーケンスを示す。各ノードはノードで保持される粒子PDFを概略的に示す第1の列によって表され、第2の列はノードのためのチャネルフィルタを示し、チャネルフィルタPDFは概略で示されている。チャネルフィルタは、水平に伸びる矢印によって示される通信リンク全体で接続される。垂直方向は時間軸を表す。
【0050】
具体的には、最初のステップで、ノードm+1に維持されている個体群PDFが、ノードm+1のチャネルフィルタ内で、時間T=tn−1の間にガウス表現の混合物として個体群のコンパクトな表現を生成するために使用される。これらはノードmのチャネルフィルタへの通信リンク全体で送信される(概略で示される)。混合物の各ガウス分布は、分布の平均と共分散を表す信号として送信される。したがって、最小量の情報だけを送信する必要がある。
【0051】
「Up」とラベルが付けられているステップは、チャネルフィルタ(T=tn−1から更新される粒子個体群)と入信するコンパクトな表現(ノードm+1からのガウス分布の混合物)を使用する、ノードm(P)での局所的な粒子個体群の更新である。入信するガウス混合物は、
【数12】

【0052】
であり、ここでNは粒子密度により表される親分布(parent distribution)を表現するために選ばれる、ガウス分布カーネル(平均μ、共分散σ)の数である。
【0053】
ノードmでノードm+1から受信するチャネルフィルタで維持される粒子個体群は、ガウス混合物表現
【数13】

【0054】
を生成するために使用される。粒子個体群Pは、粒子を重くし、再サンプリングすることによって、ノードmからの新しい情報で更新される。Pの中のi番目の粒子pi,mの重みwi,mは、以下により示される。
【数14】

【0055】
追加の予測ステップと更新ステップは、関連するセンサ等から受信される測定の結果としてノードmで発生してよい。
【0056】
次のステップでは、ノードmに存在する個体群のコンパクトな表現は、前述された方法と同様な方法で、ノードm+1にコンパクトなガウス混合物表現として送信される。
【0057】
説明された方法は、チャネルフィルタを使用して、ツリー構造化されたセンサネットワーク全体で実現された。
【0058】
前記方法は、推定される共分散が真の共分散より小さくならない旨の共分散保証等の、ガウス混合物の保守的な方法の保守的な組み合わせに対する公知の解を使用して、一般的なネットワークに拡張されてよい。
【0059】
図5に示される2つのセンサノード実施形態の試験が実行され、結果は、コンパクトな表現を使用するとほとんど情報が失われない、及び前記方法が安定していることを示す。結果は、優れた一貫性のレベルを示す。
【図面の簡単な説明】
【0060】
【図1】本発明で使用するための粒子フィルタアルゴリズムの概略表現である。
【図2】2つの別々の未接続のセンサノードからの粒子フィルタリングの表現である。
【図3】図1の粒子フィルタリングであるが、センサノードが集中ネットワークで接続されている表現である。
【図4】粒子個体群のガウス混合物表現の線図である。
【図5】本発明の好ましい実施形態を実現する2つのセンサノードを備える、非集中化ネットワークの概略図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
各ノードが、情報を受信し送信する手段と、情報を処理する手段とを有し、各ノードがネットワークの選択された他のノードに接続されている、複数のノードを備えるネットワーク内で適用される、システムの状態を推定するための方法であって、各ノードにおいて、
(i)前記システム状態の推定値を表す粒子と関連する重みの集合を維持することと、
(ii)ガウス分布の混合物として前記推定されたシステム状態を表現し、前記混合物を近接ノードに通信することと、
(iii)近接ノードから前記混合物を受信することに応じて、前記ノードで維持される前記システム状態の推定値を更新することと、
を備える、方法。
【請求項2】
前記ノード内の前記既存の粒子集合から形成されるガウス分布の前記混合物で除算される、近接ノードから受信されるガウス分布の前記混合物を備える、粒子ごとの新しい重みを提供することを備える、各ノードでの前記更新が前記粒子を再サンプリングすることによって実行される、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記混合物の各ガウス分布が、前記分散の平均及び共分散を表現する信号として送信される、請求項1乃至請求項2に記載の方法。
【請求項4】
各粒子の更新された重みが決定される、各ノードの各ポートにチャネルフィルタを備えることを含む、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
システムの状態を推定するためのネットワークであって、前記ネットワークは、各ノードが、情報を受信し送信する手段と、情報を処理する手段とを有し、各ノードが前記ネットワークの選択された他のノードに接続されている、複数のノードを備え、各ノードは、
前記システム状態の推定値を表す、粒子と関連する重みの集合を維持するための粒子フィルタ手段と、新しい情報が入手できるときに前記集合を更新するための手段と、
ガウス分布の混合物として前記推定されたシステム状態を表現するための手段と、前記混合物を近接ノードに通信するための手段と、を含み、
前記更新するための手段は、前記システム状態の推定値を更新するために、近接ノードから前記混合物を受信することに応答する、
ネットワーク。
【請求項6】
各ノードの通信ポートがチャネルフィルタを含む、請求項5に記載のネットワーク。
【請求項7】
前記チャネルフィルタは再サンプリング動作で粒子ごとの新しい重みを計算するように動作し、前記新しい重みは、前記ノードに通信され、前記ノードでの前記既存の粒子集合を表現するガウス分布の前記混合物で除算される、ガウス分布の前記混合物を備える、請求項6に記載のネットワーク。
【請求項8】
通信するための前記手段は、前記分布の平均と共分散を表現する信号として、前記混合物の各ガウス分布を送信するように動作する、請求項5乃至請求項7のいずれか1項に記載のネットワーク。
【請求項9】
各ノードが航空機を追跡調査するためのセンサである、請求項5乃至請求項8のいずれか1項に記載のネットワーク。
【請求項10】
請求項5に記載され、実質的に添付図面を参照して説明されるネットワーク。
【請求項11】
請求項1に記載され、実質的に添付図面を参照して説明される方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate


【公表番号】特表2007−528685(P2007−528685A)
【公表日】平成19年10月11日(2007.10.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−507855(P2007−507855)
【出願日】平成18年3月15日(2006.3.15)
【国際出願番号】PCT/GB2006/050055
【国際公開番号】WO2006/097771
【国際公開日】平成18年9月21日(2006.9.21)
【出願人】(390038014)ビ−エイイ− システムズ パブリック リミテッド カンパニ− (74)
【氏名又は名称原語表記】BAE SYSTEMS plc
【Fターム(参考)】