説明

ハイブリッドタッチパネルの作動モジュール及びその作動方法

【課題】ハイブリッドタッチパネルの作動を各アプリケーションに合うように静電容量方式または抵抗膜方式の駆動を制御することにより、タッチパネルのタッチ入力の信頼性及び正確性を向上させるためのハイブリッドタッチパネルの作動モジュール及びその作動方法を提供する。
【解決手段】本発明によるハイブリッドタッチパネル作動モジュールは、タッチ入力のための入力部100、タッチ入力によってタッチスクリーンの駆動方式を制御する制御部200、前記制御部によってタッチスクリーンを駆動させる抵抗膜方式駆動部と静電容量方式駆動部を含む駆動部300、及び前記タッチ入力値による出力値を表示する表示部400を含む。本発明によると、タッチ入力によってタッチパネルの駆動方式を選択的に駆動させる制御部200を含む作動モジュールを設計することによって、タッチパネル使用者のタッチ入力による求める結果を出力するプロセスの信頼性を向上させ、タッチ入力の正確性を高める効果がある。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明はハイブリッドタッチパネルの作動モジュール及びその作動方法に関する。
【背景技術】
【0002】
デジタル技術を用いるコンピューターが発達するにつれてコンピューターの補助装置もともに開発されていて、パソコン、ポータブル伝送装置、その他の個人専用の情報処理装置などはキーボード、マウスのような様々な入力装置(Input Device)を用いてテキスト及びグラフィックの処理を遂行する。しかし、情報化社会の急速な進行に伴い、コンピューターの用途がますます拡大される趨勢にあるなかで、現在入力装置の役割を担当するキーボード及びマウスだけでは効率的な製品の駆動が困難であるという問題点がある。従って、簡単で誤操作が少ないだけではなく、誰でも簡単に情報入力が可能な器機の必要性が高まっている。
【0003】
また、入力装置に関する技術は一般的な機能を満たす水準を越え、高信頼性、耐久性、革新性、設計及び加工関連技術などへと関心が移り変わっていて、このような目的を果たすためにテキスト、グラフィックなどの情報入力が可能な入力装置としてタッチスクリーン(Touch screen)が開発された。
【0004】
タッチスクリーンは電子手帳、液晶表示装置(LCD;Liquid Crystal Display Device)、PDP(Plasma Display Panel)、El(Electroluminescence)などのフラットパネルディスプレー装置及びCRT(Cathode Ray Tube)のような画像表示装置の表示面に取付けられ、使用者が画像表示装置を見ながら求める情報を選択するようにするために用いられる道具である。
【0005】
タッチスクリーンの種類は、抵抗膜方式(Resistive)、静電容量方式(Capacitive)、電磁方式(Electro‐Magnetic)、表面弾性波方式(SAW Type;Surface Acoustic Wave)及び赤外線方式(Infrared)に区分される。このような様々な方式のタッチスクリーンは信号増幅の問題、解像度の差異、設計及び加工技術の難易度、光学的特性、電気的特性、機械的特性、耐環境特性、入力特性、耐久性及び経済性を考慮して電子製品に採用されていて、現在もっとも幅広い分野で用いる方式は、抵抗膜方式タッチパネルと静電容量方式タッチパネルである。
【0006】
抵抗膜方式のタッチパネルはペンやその他の全ての手段を通じてタッチ入力が可能であるが、静電容量方式のタッチパネルは指または素手によって把持される伝導性装置でタッチされることができる。しかし、タッチパネルを用いた多様なアプリケーションを利用する使用者には夫々のアプリケーションに適するタッチパネルの駆動方式を採択してタッチ入力をすることにより、タッチの正確性及び信頼性を向上させて、より最適化された環境でアプリケーションの機能を利用することができる。従来は、静電容量方式または抵抗膜方式の単一方式で全てのアプリケーションを用いたため、夫々の機能及び作用に対して最適化されたタッチ方式の採用がなされないという問題点があった。また、ハイブリッドタッチパネルの場合にも夫々の駆動方式をタッチ入力値によって選択的に駆動することができなかったため、タッチパネルの最適化された駆動がなされないという問題点があった。このような問題点によって、各アプリケーションに合うタッチ方式の未備により、タッチ入力の不便及び正確性が低下されて、タッチパネルの利用の効率が低下される問題点もあった。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
従って、本発明は上述のような問題点を解決するために導き出されたものであり、本発明はハイブリッドタッチパネルの作動を各アプリケーションに合うように静電容量方式または抵抗膜方式の駆動を制御することにより、タッチパネルのタッチ入力の信頼性及び正確性を向上させるためのハイブリッドタッチパネルの作動モジュール及びその作動方法を提供することをその目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の好ましい実施例によるハイブリッドタッチパネル作動モジュールは、タッチ入力のための入力部、タッチ入力によってタッチスクリーンの駆動方式を制御する制御部、前記制御部によってタッチスクリーンを駆動させる抵抗膜方式駆動部と静電容量方式駆動部を含む駆動部、及び前記タッチ入力値による出力値を表示する表示部を含む。
本発明の第1実施例によるハイブリッドタッチパネルの作動方法は、タッチ入力段階、前記タッチ入力の手段を判別する判別段階、前記タッチ入力手段によってタッチスクリーンが駆動する駆動段階、及び前記タッチスクリーンが駆動する駆動段階によって出力値を表示する表示段階を含む。
【0009】
ここで、前記タッチ入力の手段を判別する判別段階は、前記タッチ入力手段が人の手またはペンであるか否かを判別することを特徴とし、前記タッチスクリーンが駆動する駆動段階は、前記タッチ入力手段を判別する判別段階でタッチ入力手段が人の手と判別された場合には静電容量方式で駆動し、前記タッチ入力手段がペンと判別された場合には抵抗膜方式で駆動することを特徴とする。
【0010】
本発明の第2実施例によるハイブリッドタッチパネルの作動方法は、タッチ入力段階、前記タッチ入力される座標領域を判別する判別段階、前記タッチ入力される座標領域によってタッチスクリーンが駆動する駆動段階、及び前記タッチスクリーンが駆動する駆動段階によって出力値を表示する表示段階を含む。
ここで、前記タッチ入力される座標領域を判別する判別段階は、タッチされる位置の座標値を算出して、前記座標値が静電容量方式駆動領域または抵抗膜方式駆動領域のうちどの領域に位置するかを判別することを特徴とし、前記タッチスクリーンが駆動する駆動段階は、前記タッチ入力の座標領域を判別する判別段階で、タッチ入力による座標値が静電容量方式駆動領域と判別された場合には静電容量方式で駆動し、前記タッチ入力による座標値が抵抗膜方式駆動領域と判別された場合には抵抗膜方式で駆動することを特徴とする。
【0011】
本発明の第3実施例によるハイブリッドタッチパネルの作動方法は、タッチ入力段階、タッチ入力値が複数個であるか否かを判別する判別段階、前記タッチ入力値によってタッチスクリーンが駆動する駆動段階、前記タッチ入力値が複数個と判別される場合にタッチされる夫々の座標での圧力値のうち最大値を算出する段階、及び前記算出された最大圧力値によるタッチ入力値の出力値を表示する表示段階;を含む。
【0012】
ここで、前記タッチ入力値が複数個であるか否かを判別する判別段階で、前記タッチ入力値が複数個と判別される場合には前記タッチスクリーンが駆動する駆動段階で前記タッチスクリーンは抵抗膜方式で駆動し、前記タッチ入力値が単一値と判別される場合には前記タッチスクリーンが駆動する駆動段階で前記タッチスクリーンは静電容量方式または抵抗膜方式で駆動することを特徴とする。
【0013】
また、前記タッチ入力値が複数個であるか否かを判別する判別段階で、前記タッチ入力値が複数個であると判別された場合、前記複数個のタッチ入力によってタッチされる夫々の座標でのタッチ圧力値のうち最大値と判別された場合には対応されるタッチ座標でのタッチ入力値による出力値を表示し、前記複数個のタッチ入力によってタッチされる夫々の座標でのタッチ圧力値のうち最大値以外の値と判別された場合にはタッチパネルの作動が終了されることを特徴とする。
【0014】
本発明の第4実施例によるハイブリッドタッチパネルの作動方法は、タッチ入力段階、特定アイコングループのタッチ入力であるか否かを判別する第1判別段階、前記タッチされた特定アイコングループのうち文字入力アイコンであるか否かを判別する第2判別段階、上記のように判別する前記判別段階によるタッチ入力値によってタッチスクリーンが駆動する駆動段階、及び前記タッチ入力値によってタッチスクリーンが駆動する駆動段階を通じて出力値を表示する表示段階を含む。
【0015】
ここで、前記特定アイコングループのタッチ入力であるか否かを判別する第1判別段階は、前記特定されたアイコングループのうち何れか一つのアイコンがタッチされる場合、前記アイコンが前記文字入力アイコンであるか否かを判別する第2判別段階を経て、前記特定されたアイコングループ以外のアイコンがタッチされる場合、前記駆動段階は静電容量方m式または抵抗膜方式でタッチスクリーンを駆動して、前記表示段階を経て出力値を表示することを特徴とする。
【0016】
また、前記第2判別段階で、前記特定されたアイコングループのうち何れか一つのアイコンがタッチされて、前記タッチされたアイコンが文字入力アイコンの場合には前記駆動段階は抵抗膜方式でタッチスクリーンを駆動し、前記タッチされたアイコンが文字入力アイコン以外のアイコンの場合には前記駆動段階は静電容量方式でタッチスクリーンを駆動することを特徴とする。
【0017】
本発明の特徴及び利点は添付図面に基づいた以下の詳細な説明によってさらに明白になるであろう。
本発明の詳細な説明に先立ち、本明細書及び請求範囲に用いられた用語や単語は通常的かつ辞書的な意味に解釈されてはならず、発明者が自らの発明を最善の方法で説明するために用語の概念を適切に定義することができるという原則にしたがって本発明の技術的思想にかなう意味と概念に解釈されなければならない。
【発明の効果】
【0018】
本発明によると、タッチ入力によってタッチパネルの駆動方式を選択的に駆動させる制御部を含む作動モジュールを設計することによって、タッチパネル使用者のタッチ入力による求める結果を出力するプロセスの信頼性を向上させ、タッチ入力の正確性を高める効果がある。
【0019】
また、タッチパネルの入力手段によって静電容量方式または抵抗膜方式の駆動方式を制御することによって、入力手段に適する駆動方式を採択し、タッチ入力の信頼性、迅速性及び正確性を向上させる効果がある。
【0020】
また、タッチパネルの各アイコンを配置するにおいて、静電容量方式または抵抗膜方式に適する方式による駆動領域を分割、制御することにより、タッチ入力の信頼性、迅速性及び正確性を向上させ、夫々のアイコンが有する機能及び効果に適する駆動方式を採択することができる効果がある。
【0021】
また、タッチパネルの入力時のノイズを減らすために、タッチ入力値が複数個の場合には抵抗膜方式を駆動するように制御することにより、複数個のタッチ時に印加されるタッチ圧力を測定して最大の圧力値を有するタッチ入力値を採択することによって、使用者が求めるタッチ入力値を採択出力値で表示するようにする効果がある。
【0022】
また、抵抗膜方式の採択が効果的なアイコンと静電容量方式の採択が効果的なアイコングループを設定して、各アイコンが有する機能及び効果に適するタッチパネルの駆動方式で使用者がタッチ入力が可能である効果がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0023】
本発明の目的、特定の長所及び新規の特徴は添付図面と以下の詳細な説明および好ましい実施例によってさらに明白になるであろう。本明細書において、各図面の構成要素に参照番号を付け加えるに際し、同一の構成要素に限っては、たとえ異なる図面に示されても、できるだけ同一の番号を付けるようにしていることに留意しなければならない。また、第1、第2などの用語は一つの構成要素を他の構成要素と区別するために用いられるものであり、構成要素が前記用語によって限定されるものではない。また、本発明の説明において、本発明の要旨を不必要にぼかす可能性がある係わる公知技術に対する詳細な説明は省略することにする。
【0024】
以下、添付された図面を参照して本発明の好ましい実施例を詳細に説明する。
図1は本発明によるハイブリッドタッチパネル作動モジュールを概略的に示した模式図である。本発明によるハイブリッドタッチパネル作動モジュールは、タッチ入力のための入力部100、タッチ入力によってタッチスクリーンの駆動方式を制御する制御部200、前記制御部によってタッチスクリーンを駆動させる抵抗膜方式駆動部と静電容量方式駆動部を含む駆動部300、及び前記タッチ入力値による出力値を表示する表示部400を含む。
【0025】
入力部100はタッチによる特定値を入力する役割をする。入力部100の入力方法は多様になされることができるが、本発明はタッチパネルの作動モジュールに関するものであり、タッチ手段による入力が好ましい。
制御部200は入力部100を通じて入力されるタッチ値を通じてハイブリッドタッチパネルの駆動方式を選択する役割をする。タッチ入力値によって最適化された環境でタッチパネルを作動させるために、静電容量方式または抵抗膜方式の駆動方式を選択的に駆動させる。ハイブリッドタッチパネルの駆動方式を制御するためには、後述するタッチパネルの作動方法のように、タッチ手段による駆動制御、タッチ圧力値による駆動制御、タッチされる位置の座標値による駆動制御、タッチされるアイコンの種類による駆動制御など、多様な方式でなされることができて、その他にも多様な方式のタッチ入力値の制御を通じてハイブリッドタッチパネルの駆動方式を制御することができる。
【0026】
駆動部300は静電容量方式駆動部と抵抗膜方式駆動部を含んでなり、制御部200で採択する駆動方式によってタッチパネルを駆動させる。
出力値表示部400は駆動部300の駆動を通じて得られる出力値を表示して、例えば、ディスプレーなどを通じてその値を出力、表示することができる。
【0027】
図2は本発明の第1実施例によるタッチパネルの作動方法を示すフローチャートである。本発明の第1実施例によるタッチパネルの作動方法は、タッチ入力段階、前記タッチ入力の手段を判別する判別段階、前記タッチ入力手段によってタッチスクリーンが駆動する駆動段階、及び前記タッチスクリーンが駆動する駆動段階によって出力値を表示する表示段階を含む。
【0028】
第1段階はタッチ入力段階(S110)である。本段階はタッチパネルにタッチ手段を通じて入力する段階である。タッチ入力は静電容量方式または抵抗膜方式によって異なることができるが、タッチ手段に対する特別な制限はない。但し、一般的にタッチ入力は静電容量方式では手によってなされることが一般的であり、抵抗膜方式の場合にはタッチのための別途のペンなどの道具などによってなされている。また、抵抗膜方式の場合には指などでタッチ入力が可能であることはいうまでもない。しかし、抵抗膜方式の場合には所定の圧力が印加されなければならず、静電容量方式の場合には伝導性装置などによってタッチされることにより、タッチパネルに接触するだけでタッチ入力が可能である特徴がある。
【0029】
第2段階はタッチ入力手段を判別する判別段階(S120)である。本段階はタッチ入力の手段によって適するタッチパネルの駆動方式を採択する。タッチ入力手段は一般的にペンまたは指が代表的な手段である。ペンのように筆記または絵を描くなどの作業を遂行するためには抵抗膜方式のタッチパネルの作動が有利であり、画面の転換などのように指などで軽く接触することで遂行される場合には静電容量方式が容易である。特に、静電容量方式は微細なタッチ入力などを遂行するにおいては、抵抗膜方式に比べて相対的にタッチ時の正確性や信頼性が落ちる短所がある。従って、このようなタッチ入力手段に対する夫々の長短所を考慮して、タッチ入力手段の種類によってタッチパネルの駆動方式を制御し、静電容量方式または抵抗膜方式でハイブリッドタッチパネルを駆動するようになる。
【0030】
第3段階は、もしタッチ入力手段が指によってなされる場合には、微細なタッチによる入力を目的とするよりは軽いタッチだけでタッチ入力が可能な静電容量方式のタッチパネルが駆動する段階(S130)であり、第4段階は反対に、タッチ入力手段がペンなどによってなされ、微細なタッチが必要な場合には、抵抗膜方式でタッチパネルが駆動する段階(S140)である。夫々の段階ではタッチ入力手段による最適の効果を表すことができるタッチパネルの駆動方式を採択することにより、タッチパネル使用者のタッチ入力の正確性及び信頼性を向上させ、使用者のタッチ入力の便宜性を高めることができる。
【0031】
第5段階は各駆動方式によってタッチ入力値が入力されると、各入力値によって出力値を表示する表示段階(S150)である。表示段階(S150)を通じてタッチパネルの使用者は求める情報や多様なデータを確認することができる。
【0032】
図3は本発明の第2実施例によるタッチパネルの作動方法を示すフローチャートである。本発明の第2実施例によるタッチパネルの作動方法は、タッチ入力段階、タッチ入力される座標領域を判別する判別段階、前記タッチ入力される座標領域によってタッチスクリーンが駆動する駆動段階、及び前記タッチスクリーンが駆動する駆動段階によって出力値を表示する表示段階を含む。
【0033】
第1段階はタッチによる入力段階(S210)である。タッチによる入力は指だけでなく多様な手段によってなされることができる。
第2段階はタッチによって入力された値がタッチパネルのどの領域でなされたかの可否を判別する段階(S220)である。即ち、タッチ入力される座標領域を判別する判別段階(S220)である。ここで、タッチパネルに形成される多様なアイコンの特徴によって、静電容量方式が駆動される領域と抵抗膜方式が駆動される領域に分割された各領域にタッチすることにより、別個のタッチ駆動方式が駆動されるようになるのである。
【0034】
第3段階はタッチ入力される座標領域が、静電容量方式が駆動される領域でなされた場合に静電容量方式が駆動される段階(S230)である。静電容量方式が駆動される領域には、大体軽いタッチによる入力が容易な多様なアイコンと、微細で正確なタッチよりは迅速で軽い接触だけでアプリケーションを運営することができるアイコンが形成されることを特徴とする。従って、静電容量方式の駆動方式に最適化されたアイコンが形成された領域を設定することにより、各アイコンの特徴に適する静電容量方式でタッチパネルが駆動するようになる。
【0035】
第4段階はタッチ入力される座標領域が、抵抗膜方式が駆動される領域でなされた場合に抵抗膜方式が駆動される段階(S240)である。抵抗膜方式が駆動される領域には、大体筆記手段による文字の入力など微細なタッチ入力が必要なアプリケーションを有するアイコンが形成される。また、加圧によってタッチ入力が制御されるなど、抵抗膜方式の駆動が適するアイコンが形成されるようになる。従って、抵抗膜方式の駆動方式に最適化されたアイコンが形成された領域を設定することにより、各アイコンの特徴に適する抵抗膜方式でタッチパネルが駆動するようになる。
【0036】
第5段階は前記第3段階及び第4段階を通じてタッチパネルが駆動されることにより、タッチ入力値による出力値が表示される表示段階(S250)である。各アイコンが有する機能及び特徴により静電容量方式または抵抗膜方式を採択して選択的に駆動することによって、タッチパネルの入力を通じてより正確で信頼性を有する出力値を得ることができるのである。
【0037】
図4は本発明の第3実施例によるタッチパネルの作動方法を示すフローチャートである。本発明の第3実施例によるタッチパネルの作動方法は、タッチ入力段階、タッチ入力値が複数個であるか否かを判別する判別段階、前記タッチ入力値によってタッチスクリーンが駆動する駆動段階、前記タッチ入力値が複数個と判別される場合、タッチされる夫々の座標での圧力値のうち最大値であるか否かを判別する判別段階、及び前記最大値であるか否かを判別する判別段階によってタッチ入力値の出力値を表示する表示段階を含む。
【0038】
第1段階はタッチによる入力段階(S310)である。タッチによる入力は指だけでなく多様な手段によってなされることができる。
第2段階はタッチ入力値が複数個であるか否かを判別する判別段階(S320)である。本段階は求めるアイコンをタッチ時、二つ以上のアイコンがタッチされることによって複数個のタッチ入力値が入力されることを意味する。特に、指でタッチする時そのタッチ面積が広いことによって、使用者がタッチしようとするアイコン以外の近接形成された他のアイコンが同時にタッチされる場合を意味する。二つ以上のアイコンがタッチ面積範囲で全部タッチされる場合、タッチ入力値のうち何れか一つの入力値を採択しなければならず、その採択値が使用者が求めるものでなければならない。ここで、二つ以上のアイコンが同時にタッチされることによって複数個のタッチ入力値が入力されると、これを判別して優先的にタッチパネルの駆動方式を採択するようになる。
【0039】
第3段階はタッチ入力値が複数個で入力されていない場合であり、この場合には正常に一つのアイコンがタッチされた場合であるため、静電容量方式または抵抗膜方式でタッチパネルが駆動する段階(S330)である。
第4段階はタッチ入力値が複数個で入力された場合であり、この場合には複数個のタッチ入力値のうち何れか一つの入力値を採択しなければならない。使用者が求めるアイコンを向けてタッチを遂行しても、近接したアイコンが同時にタッチされる可能性があり、そのタッチ面積またはタッチ圧力は夫々相異なるように表れる。従って、本段階は複数個のタッチ入力値が入力されると、まず抵抗膜方式のタッチパネルを駆動させる段階(S340)であり、後述するタッチ時に印加される夫々のタッチ圧力値を比較する段階を経て、複数個のタッチ入力値のうち正しい一つのタッチ入力値を採択するようになる。
【0040】
第5段階は抵抗膜方式が駆動され、複数個のタッチ時に印加される夫々の圧力値を比較して、最大圧力値であるか否かを判別する判別段階(S350)である。本段階はタッチ時に印加される夫々のタッチ圧力値のうち最大圧力値を算出して、対応される座標でのタッチ入力値を採択することにより、使用者が求める出力値を表示するようになる。もし、タッチ圧力値が最大圧力値でない場合には、タッチパネルの作動は別途の出力値を表示せず終了される。
【0041】
第6段階は前記のタッチパネルの各駆動段階を通じてタッチ入力値による出力値を表示する表示段階(S360)である。但し、第5段階のようにタッチ時に印加される圧力値を比較する過程で、最大圧力値以外の値に対応される座標でのタッチ入力値に対しては別途の出力値を表示せず、直ちにタッチパネルの作動が終了されるようになる。
【0042】
図5は本発明の第4実施例によるタッチパネルの作動方法を示すフローチャートである。本発明の第4実施例によるタッチパネルの作動方法は、タッチ入力段階、特定アイコングループのタッチ入力であるか否かを判別する第1判別段階、前記タッチされた特定アイコングループのうち文字入力アイコンであるか否かを判別する第2判別段階、前記判別する判別段階によるタッチ入力値によってタッチスクリーンが駆動する駆動段階、及び前記タッチ入力値によってタッチスクリーンが駆動する駆動段階を通じて出力値を表示する表示段階を含む。
【0043】
第1段階はタッチによる入力段階(S410)である。タッチによる入力は指だけでなく多様な手段によってなされることができる。
第2段階は特定アイコングループのタッチ入力であるか否かを判別する第1判別段階(S420)である。本段階の特定アイコングループとは、静電容量方式と抵抗膜方式のタッチパネル駆動方式に適する夫々のアイコンで構成されるグループを言う。例えば、抵抗膜方式の場合にはペンを用いるタッチが可能であることにより、文字入力に係るアイコンを用いる場合に容易である長所がある。その他に、画面の転換などのように柔らかいタッチや軽いタッチに適するアイコンは、静電容量方式でタッチパネルを駆動することが使用者の入力及び使用の便宜性が増大される効果がある。従って、このような各駆動方式に適するアイコンを一つのグループで設定し、夫々のアイコンに対する駆動方式を制御する。このような制御の前に使用者のタッチ入力値が前記の特定アイコングループに属するか可否を判別する。
【0044】
第3段階は、もし特定アイコングループ以外のアイコンがタッチされる場合には、静電容量方式または抵抗膜方式のタッチパネルが駆動される段階(S430)であり、各タッチ入力値によって出力値を表示する表示段階(S470)につながるようになる。
第4段階は使用者のタッチ入力が特定アイコングループ内のアイコンの場合であり、タッチされたアイコンが文字入力に係るアイコンに属するか否かを判別する第2判別段階(S440)である。文字入力に係るアイコン、例えば、メモ帳や文字を送信するアイコンなど、タッチスクリーンに直接文字を作成したり、タッチスクリーン上に文字入力のためのキー入力アイコンの場合には微細なタッチ入力が必要であるため、タッチペンのようなタッチ手段が必要である。従って、静電容量方式の場合には、文字入力に係るアイコンの機能を用いる場合、入力エラーやタッチの正確性が落ちるため、抵抗膜方式のタッチパネル駆動がより適する。本段階はタッチされたアイコンが文字入力に係るアイコンであるか否かを判断する段階(S440)であり、後述する段階でタッチパネルの駆動方式を選択的に駆動するようになる。
【0045】
第5段階はタッチ入力されたアイコンが文字入力に係るアイコンでない場合には静電容量方式でタッチパネルが駆動されることにより、アイコンの機能及び効果に適する駆動方式が採択されるようになる段階(S450)である。静電容量方式でタッチパネルを駆動させて、該当される出力値を表示する表示段階(S470)につながるようになる。
【0046】
第6段階はタッチ入力アイコンが文字入力に係るアイコンの場合には、上述のように、文字入力のような微細なタッチ入力が可能であるように抵抗膜方式でタッチパネルが駆動する段階(S460)である。抵抗膜方式でタッチパネルを駆動させることにより、タッチスクリーンの入力の正確性及び容易性が確保されて、使用者が求めるタッチによる出力値を得ることができる。
第7段階は静電容量方式または抵抗膜方式によって駆動される夫々のタッチ入力値によって出力値を表示する表示段階(S470)である。
【0047】
以上、本発明を具体的な実施例に基づいて詳細に説明したが、これは本発明を具体的に説明するためのものであり、本発明によるタッチパネルの作動方法はこれに限定されず、本発明の技術的思想内で該当分野における通常の知識を有する者によってその変形や改良が可能であることは明白であろう。本発明の単純な変形乃至変更はいずれも本発明の領域に属するものであり、本発明の具体的な保護範囲は添付の特許請求の範囲により明確になるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0048】
【図1】本発明によるハイブリッドタッチパネル作動モジュールを概略的に示した模式図である。
【図2】本発明の第1実施例によるハイブリッドタッチパネルの作動方法を示すフローチャートである。
【図3】本発明の第2実施例によるハイブリッドタッチパネルの作動方法を示すフローチャートである。
【図4】本発明の第3実施例によるハイブリッドタッチパネルの作動方法を示すフローチャートである。
【図5】本発明の第4実施例によるハイブリッドタッチパネルの作動方法を示すフローチャートである。
【符号の説明】
【0049】
100 入力部
200 制御部
300 駆動部
400 出力値表示部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
タッチ入力のための入力部;
タッチ入力によってタッチスクリーンの駆動方式を制御する制御部;
前記制御部によってタッチスクリーンを駆動させる抵抗膜方式駆動部と静電容量方式駆動部を含む駆動部;及び
前記タッチ入力値による出力値を表示する表示部;を含むハイブリッドタッチパネル作動モジュール。
【請求項2】
タッチ入力段階;
前記タッチ入力の手段またはタッチ入力される座標領域を判別する判別段階;
前記タッチ入力手段またはタッチ入力される座標領域によってタッチスクリーンが駆動する駆動段階;及び
前記タッチスクリーンが駆動する駆動段階によって出力値を表示する表示段階;
を含むハイブリッドタッチパネルの作動方法。
【請求項3】
前記タッチ入力の手段を判別する判別段階は、
前記タッチ入力手段が人の手またはペンであるか否かを判別することを特徴とし、
前記タッチスクリーンが駆動する駆動段階は、前記タッチ入力手段を判別する判別段階でタッチ入力手段が人の手と判別された場合には静電容量方式で駆動し、前記タッチ入力手段がペンと判別された場合には抵抗膜方式で駆動することを特徴とする請求項2に記載のハイブリッドタッチパネルの作動方法。
【請求項4】
前記タッチ入力される座標領域を判別する判別段階は、
タッチされる位置の座標値を算出して、前記座標値が静電容量方式駆動領域または抵抗膜方式駆動領域のうちどの領域に位置するかを判別することを特徴とし、
前記タッチスクリーンが駆動する駆動段階は、前記タッチ入力の座標領域を判別する判別段階で、タッチ入力による座標値が静電容量方式駆動領域と判別された場合には静電容量方式で駆動し、前記タッチ入力による座標値が抵抗膜方式駆動領域と判別された場合には抵抗膜方式で駆動することを特徴とする請求項2に記載のハイブリッドタッチパネルの作動方法。
【請求項5】
タッチ入力段階;
タッチ入力値が複数個であるか否かを判別する判別段階;、
前記タッチ入力値によってタッチスクリーンが駆動する駆動段階;
前記タッチ入力値が複数個と判別される場合にタッチされる夫々の座標での圧力値のうち最大値であるか否かを判別する判別段階;及び
前記最大値であるか否かを判別する判別段階によってタッチ入力値の出力値を表示する表示段階;を含むハイブリッドタッチパネルの作動方法。
【請求項6】
前記タッチ入力値が複数個であるか否かを判別する判別段階で、
前記タッチ入力値が複数個と判別される場合には前記タッチスクリーンが駆動する駆動段階で前記タッチスクリーンは抵抗膜方式で駆動し、
前記タッチ入力値が単一値と判別される場合には前記タッチスクリーンが駆動する駆動段階で前記タッチスクリーンは静電容量方式または抵抗膜方式で駆動することを特徴とする請求項5に記載のハイブリッドタッチパネルの作動方法。
【請求項7】
前記タッチ入力値が複数個であるか否かを判別する判別段階で、
前記タッチ入力値が複数個であると判別された場合、前記複数個のタッチ入力によってタッチされる夫々の座標でのタッチ圧力値のうち最大値と判別された場合には対応されるタッチ座標でのタッチ入力値による出力値を表示し、
前記複数個のタッチ入力によってタッチされる夫々の座標でのタッチ圧力値のうち最大値以外の値と判別された場合にはタッチパネルの作動が終了されることを特徴とする請求項6に記載のハイブリッドタッチパネルの作動方法。
【請求項8】
タッチ入力段階、
特定アイコングループのタッチ入力であるか否かを判別する第1判別段階;
前記タッチされた特定アイコングループのうち文字入力アイコンであるか否かを判別する第2判別段階;
上記ように判別する判別段階によるタッチ入力値によってタッチスクリーンが駆動する駆動段階;及び
前記タッチ入力値によってタッチスクリーンが駆動する駆動段階を通じて出力値を表示する表示段階;を含むハイブリッドタッチパネルの作動方法。
【請求項9】
前記特定アイコングループのタッチ入力であるか否かを判別する第1判別段階は、
前記特定されたアイコングループのうち何れか一つのアイコンがタッチされる場合、前記アイコンが前記文字入力アイコンであるか否かを判別する第2判別段階を経て、
前記特定されたアイコングループ以外のアイコンがタッチされる場合、前記駆動段階は静電容量方式または抵抗膜方式でタッチスクリーンを駆動して、前記表示段階を経て出力値を表示することを特徴とする請求項8に記載のハイブリッドタッチパネルの作動方法。
【請求項10】
前記第2判別段階で、
前記特定されたアイコングループのうち何れか一つのアイコンがタッチされて、
前記タッチされたアイコンが文字入力アイコンの場合には前記駆動段階は抵抗膜方式でタッチスクリーンを駆動し、
前記タッチされたアイコンが文字入力アイコン以外のアイコンの場合には前記駆動段階は静電容量方式でタッチスクリーンを駆動することを特徴とする請求項9に記載のハイブリッドタッチパネルの作動方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−18660(P2012−18660A)
【公開日】平成24年1月26日(2012.1.26)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−236253(P2010−236253)
【出願日】平成22年10月21日(2010.10.21)
【出願人】(594023722)サムソン エレクトロ−メカニックス カンパニーリミテッド. (1,585)
【Fターム(参考)】