説明

バッテリ接続装置のパッチ及び関連システム及び方法

バッテリ接続装置とそれに伴うシステムのためのパッチ及び方法が開示される。ある実施態様に従うパッチ装置は、パッチを有する記憶媒体を含み、当該パッチは、当該パッチ装置のみに特異的でない情報を含む。パッチ装置はさらに、記憶媒体に結合され、ホスト装置のバッテリポートの対応するデータ端子に結合可能であるデータ端子を含む。パッチは、データ端子を通じて、記憶媒体から送出可能である。特定の実施態様に従う方法は、バッテリパックを、バッテリパックの電力端子とデータ端子及びホスト装置の対応する電力端子とデータ端子とを通じて、バッテリパックをホスト装置に接続することを含む。情報は、そのバッテリパックのみに特異的であるバッテリパックのデータ端子を通じて、ホスト装置に送出される。続いてホスト装置からバッテリパックが取り外され、パッチ装置が、ホスト装置に、パッチ装置のデータ端子とホスト装置の対応するデータ端子とを通じて、接続される。この方法はさらに、パッチを、パッチ装置の記憶媒体からホスト装置に、パッチ装置のデータ端子とホスト装置のデータ端子とを通じて、送信することを含み、このパッチは、パッチ装置のみに特異的でない情報を含んでいる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願との相互参照)
本願は、2010年10月21日に出願され、ここに参照によって援用される、係属中の米国仮出願番号61/253,830に優先権を主張する。前述の仮出願及び/又はその他のいかなるここに参照によって援用される材料が本願と競合する範囲においては、本願が支配する。
【0002】
(技術分野)
本開示は、充電器のようなバッテリ接続装置にパッチを適用する、又は、アップデートする方法に関する。
【背景技術】
【0003】
多くの携帯型電子機器は、従来型の電池や電池装置の代わりに、バッテリパッケージを採用している。現在のバッテリパッケージは、再充電可能かつカスタマイズ可能であり、典型的には、再充電可能なバッテリセルと、出力のモニタリング及び制御のための電気回路と、バッテリセルとバッテリ電気回路とを収容するケーシングとを含んでいる。さらに、バッテリパッケージは、バッテリセルが特定の出力要求に適合し、パッケージ電気回路が出力のフィードバックと制御とを提供し、また、パッケージケーシングが様々な環境要因からパッケージセルと電気回路とを保護するように、調整されている。例えば、携帯型医療機器(例えば、除細動装置、携帯型X線装置やインスリンポンプ)は厳密な出力誤差に対応するよう設計される。手持ち型のデータ収集装置のパッケージ電気回路(例えば、バーコード読み取り装置、RFID読み取り装置や携帯型プリンタ)は使用パターンに適応するように設計されており、現場計器のパッケージケーシングは、バッテリパッケージに湿気が侵入することを防ぐように、ゴアテックス(登録商標)シールが装着された接触開口部を有する。
【0004】
バッテリパッケージは通常、適切な充電器で再充電される。充電器は通常、例えばファームウェア、ソフトウェア及び/又はデータ等の情報を含んでおり、それによって充電器は、様々な充電(幾つかのケースでは放電も)及び/又はその他の機能を果たすことが可能となる。ある状況においては、このような情報を修正することが望まれる。しかしながら、配置される充電器の数に照らせば、このことは時間を要する労働集約的な作業である。また、産業界では、改良された充電器や付随するアップデート方法論へのニーズがある。
【発明の詳細な説明】
【0005】
本開示は、充電器のようなバッテリ接続ホスト装置や、コンピュータ、電話、医療機器や全地球測位システム(GPS)装置のような、バッテリ又はバッテリパックに接続される他の電子機器に、「パッチする」システム及び方法を開示する。「パッチ」は、ホスト装置の動作特性及び/又は他の属性を、アップデート、アップグレード、獲得又は変化させることができる。バッテリパックは、バッテリパックが接続する充電器や他のホスト装置にパッチが伝達されるよう、通信手段を提供しうる。続く説明と図1〜5において、この開示の様々な態様の完全なる理解を提供するために、若干の詳細が説明される。しかしながら、バッテリパックや充電器の周知の事項を説明するその他の詳細は、様々な実施態様の説明を不必要に曖昧にすることを避けるため、続く開示において説明されない。
【0006】
図面に示される詳細、大きさ、角度及びその他の特徴の多くは、特定の実施態様の単なる描写である。つまり、他の態様は他の詳細、大きさ、角度及び特徴を有しうる。さらに、さらなる実施態様は、次に記述される詳細のいくつかを有することなく、実施されうる。
【0007】
図面において、同一の符号は同一又は少なくとも一般的に類似の構成要素を特定する。それぞれの構成要素の説明を促進するために、各々の符号の最上位の桁は、その構成要素が最初に出てくる図面を示す。例えば、要素00は、図1に最初に紹介され、詳説される。
【図面の簡単な説明】
【0008】
【図1】図1は、本開示の実施態様に従って設計された、バッテリパッケージと充電器を含むシステムの等角図である。
【0009】
【図2】図2は、図1のシステムのコンポーネントを図示するブロック図である。
【0010】
【図3】図3は、本開示の実施態様による、充電器をパッチするためのプロセスのフローチャートである。
【0011】
【図4】図4は、本開示の別の実施態様による、充電器をパッチするためのプロセスのフローチャートである。
【0012】
【図5】図5は、本開示の実施態様に従って設計された、様々な装置の等角図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
図1は、特定の実施態様に従って設計された、バッテリパッケージ又はバッテリパック105又はその他のパッチ装置を含む全体システム100の等角図である。バッテリパッケージ105は、ケーシング、ハウジング又はシェル115を含みうる。バッテリパッケージ105は、少なくとも一つの再充電可能な電池(図1には示さず)を含む。バッテリパッケージ105はまた、データ接点又は端子112と、正極110aと負極110bとして示されている電源接点又は端子110とを含む。端子110、112の特徴は、例えば図2を参照して、より詳細に説明される。バッテリパッケージ105は、ここに参照によって援用される、Smart Battery Data Specification(追補1.1、1998年12月11日)の少なくとも幾らかの特徴を実装しうる。
【0014】
システム100はまた、充電器125又は他のホスト装置を含みうる。充電器125は、ケーシング、ハウジング又はシェル130と、ケーシング130の外側表面の外から視認可能なディスプレイ135(例えば、LEDディスプレイ又はLCDディスプレイ)とを含む。ディスプレイ135は、例えば充電器125やバッテリパック105に関するステイタス情報のような情報を表示しうる。充電器125はまた、それを通じて電力(例えば、交流電流)が充電器125に供給され、充電電流のバッテリパック125の電池への提供における使用及び/又は充電器125の内部での使用のための、電源接続装置140を含む。バッテリパッケージ105はまた、データ端子152と、正極端子150aと負極端子150bとして示される電源端子150とを含む。端子150、152の特徴は、例えば図2を参照して、より詳細に説明される。図示された充電器125は、単一のバッテリパッケージ125を充電するための単一のベイ又はポートのみを含んでいるが、ここで記述される技術は、複数のバッテリパッケージ125を充電できる複数ベイの充電器にも適用可能である。これらの実施形態において、各々のベイやポートは、取り外し可能なバッテリパックを受け、接続可能に設計された1又は複数の適切な電源端子と1又は複数の適切なデータ端子とを含む。
【0015】
充電器125は、ここに参照によって援用される、Smart Battery Charger Specification(追補1.1、1998年12月11日)及び/又はSmart Battery System Manager Specification(追補1.1、1998年12月15日)の少なくとも幾らかの特徴を実装しうる。Smart Battery Data Specification、Smart Battery Charger Specification及びSmart Battery System Manager Specificationは、ここではまとめて「Smart Battery Specifications」と称呼される。
【0016】
バッテリパッケージ105は、矢印160で示されるように充電器125に結合されるように設計され、ゆえに、バッテリパッケージ端子110、112は対応する充電器端子150、152に物理的に接触し、バッテリパッケージ105と充電器125との間に電気的な接続が生成される。これらの接続は、バッテリパッケージ105と充電装置125の間で電力とデータの両方が移送されることを可能にする。
【0017】
図2は、特定の実施態様に従って設定された、図1のシステム100のコンポーネントを描写するブロック図である。バッテリパッケージ105は1又は複数のバッテリセル205を含む。バッテリセル205は、アルカリ、リチウム、ニッケルカドミウム、ニッケル金属水素化物、及び/又はリチウムイオン構造のような、適切な化学的構造を含む。バッテリセル205は、正極110aと負極110bとに接続される。バッテリパッケージ105は、正極及び負極端子110a、110bを通じてホスト装置に電力を供給する。バッテリパッケージ105はまた、プロセッサ215、通信コンポーネント220及び記憶媒体225を含み、それらの全ては互いに、また、バッテリパッケージ105の他の要素と、例えばシステム・マネージメント・バス(SMBus)、ICバス、DQバス、HDQバス、1−ワイヤバス、及び/又は、製品に特異的な非標準の又は他の適切な物理的通信レイヤーのような他のタイプのシグナル経路によって、接続されうる。点線210によって囲まれたコンポーネントは、バッテリパッケージ105において集積回路として形成されうる。
【0018】
記憶媒体225は、プロセッサ215によってアクセスされうるいずれかの適当な媒体でありえ、揮発性及び不揮発性媒体の両方、及び、着脱式及び非着脱式媒体を含みうる。限定されない例示において、記憶媒体225は、情報の保存のための様々な適当な方法や技術を通じて実行される、揮発性及び不揮発性媒体の両方、及び、着脱式及び非着脱式媒体を含みうる。適切な記憶媒体は、限定されないが、RAM、ROM、EEPROM、フラッシュメモリ又は他のメモリ技術、もしくは、所望の情報を保存するために使用され、プロセッサ215によってアクセス可能である他の何らかの適切な媒体(例えば磁気ディスク)を含む。
【0019】
記憶媒体225は、情報230を保存する。情報230は、プログラムモジュールのようなプロセッサ215によって実行されうる指令を含む。一般的に、プログラムモジュールは、ルーティン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、データストラクチャ、その他を含み、これらは特定のタスクを実行したり、又は、特定の抽象データ型を実行したりする。情報230はまた、メモリレジスタに保存された値のような、プロセッサ215によってアクセス可能であるか又は使用されるデータを含んでいる。バッテリパッケージ105は、情報230を、バッテリセル205の属性、特徴又は特性を測定することや、充電器125と通信すること、及び/又はその他の機能のような様々な機能を実行するために使用しうる。充電器125に送信される情報230の一部は、通常、バッテリパッケージ105に対して特異的である。例えば、この部分は、バッテリパック205の充電状況、温度、シリアルナンバー又は型式を含みうる。
【0020】
特定の実施態様において、記憶媒体225はまた、1又は複数のパッチ240を格納する。パッチ240は、指令やデータのような情報であり、充電器125に保存される情報(例えば、充電器ファームウェア、ソフトウェア、及び/又は他の情報)のような、他の情報を修正するために使用される情報である。パッチ240はパーマネントでもテンポラリでもよい。例えば、パッチ240は、充電器125の寿命のためにアクティブでありえ、もしくは、例えば別のパッチ240によって一部又は全体が代替され得、及び/又は、後で全体的又は部分的にキャンセルされ又は削除されうる。「パッチング」とは修正される情報にパッチを適用するプロセスのことをいう。パッチングは、プログラムエラーの修正、セキュリティリスクの低減又は制限、修正された情報によって使用されるロジックの改良、新しい特徴の追加及び/又は他の目的を含む多様な目的のために、情報を修正するために有用でありうる。例えば、充電器125は、充電器125が従前に充電可能であったよりも多くの及び/又は異なったタイプのバッテリパッケージ105を充電できるようにするために、パッチされうる。特定の例として、充電器125は1種類の化学的構造を有する電池を充電する指令を有することができ、そして、パッチは、別の異なるタイプの化学的構造の電池を充電するための指令を含みうる。別の例として、携帯型除細動装置のようなバッテリ接続装置は当初、いくつかの言語に対応している(例えば、その言語でユーザーインターフェイスを提供しうる)。この携帯型除細動装置は、追加の言語を提供したり、特定の言語を選択したりするためにパッチを適用され得る。また別の例では、パッチは、心臓マッサージ装置が患者に与える圧力のレートを、例えば新しい臨床データや医学的な発見に基づいて、変更することができる。一般的に、パッチによって移送される情報は、バッテリパック105(又は他のパッチ装置)が取り外された後に充電器125(又は他のホスト装置)によって保持され、使用される。前述の実施態様のいずれにおいても、バッテリパッケージ105又は他のパッチ装置によって提供されるパッチは、パッチ装置それ自体のみを超える適用可能性を有しうる。例えば、バッテリパッケージに特異的な情報(例えば、バッテリパッケージの温度や充電状態)とは違って、パッチは、バッテリパッケージのクラスやタイプの全部や、特定のバッテリパッケージやホスト装置を駆動するバッテリパッケージのタイプから独立のパラメータに従うホスト装置の操作に、適用可能である情報(例えば、新規な充電アルゴリズム)を含むことができる。
【0021】
図2はまた、電源コネクタ140と正極150aとに接続された電源コンポーネント285を含む、充電器125の要素を描写している。電源コンポーネント285は、定常/可変電圧源及び/又は定常/可変電流源及び/又は電力源の他の要素を含みうる。充電器125は、正極及び負極端子150を通じて、バッテリパッケージ105を充電する。充電器125はまた、プロセッサ255、通信コンポーネント260、及び記憶媒体265を含み、これらはいずれも互いに、また、充電器125の他の要素と、例えば1又は複数の前述のタイプのシグナルパス及び/又は通信プロトコルによって、結合可能である。点線250で囲まれたコンポーネントは集積回路として形成されうる。
【0022】
バッテリパッケージ105の記憶媒体225と同様に、充電器125の記憶媒体265は、プロセッサ255によってアクセス可能ないかなる種類の適切な媒体であってもよい。記憶媒体265は、情報270を含む。充電器125は、情報270を、バッテリパッケージ105に供給される電力を制御することや、バッテリパッケージ105と通信すること、及び/又はその他の機能のような様々な機能を果たすために使用しうる。
【0023】
バッテリパッケージ105と充電器125は、データ端子112、152を通じて通信する。例えば、充電器125とバッテリパッケージ105は、例えば充電電流、充電電圧、温度及び/又は他の情報等のデータを、データ端子112、152を通じて通信する。充電器125とバッテリパッケージ105は、このようなデータを、上述のSmart Battery Specificationsや他のプロトコルに従って通信する。データ端子112、152は、充電器125が適切にバッテリパッケージ105を充電するために必要でありうる。例えば図3を参照してより詳細に説明されるように、バッテリパッケージ105はまた、充電器125のデータ端子112と充電器125のデータ端子152を通じて、充電器125に1又は複数のパッチ240を提供する。
【0024】
特定の実施態様として、パッチングのプロセスは主として、例えば充電器125がパッチ240を要求し、バッテリパッケージ105からそれを得る時に、充電器125によって実行される。他の態様では、パッチングのプロセスは、全体又は部分的に、バッテリパッケージ105によって実行され得る。例えば、充電器125が製造され又は初期設定された時には、データ端子152を通じてパッチを要求したり、バッテリパッケージ105からパッチを得たりするように設計されていないかもしれない。ゆえに、バッテリパッケージ105はこれらの機能を果たし得る。しかしながら、充電器125は、充電器125がデータ端子152を通じてパッチを要求したり得たりできるように、改良され、又は再設計されうる。いくつかのケースでは、バッテリパッケージ105は、バッテリパッケージ105が(パッチを通じた)この改良又はアップグレードを、単独に又は他のアップデートを組み合わせて、提供しうる。従って、バッテリパック105は、充電装置125に受動的なパッチ装置で後のパッチ機能が実行できる能力をインストールすることを含む、最初のパッチ機能を実行しうる。他の例として、充電器125は、当初からアップデートパッチを受信する能力を持って製造されて、当初からデータ端子152を通じてバッテリパッケージ105にパッチを要求し、得ることができるように設計される。従って、パッチングのプロセスは、データ端子152を通じてバッテリパッケージ105にパッチを要求し、獲得して、充電器125によって実行されうる。
【0025】
図3は、本開示の実施態様に従って、充電器125にパッチングするためのプロセス300のフローチャートである。図3を参照して後述される幾つかの要素は、図2に示されている。ブロック305では、充電器125はバッテリパッケージ105を認識するかどうかを判断する。例えば、充電器125は、Smart Battery Specification 機能シリアルナンバー()を、バッテリパッケージ記憶媒体225(図2)に保存されているバッテリパッケージ105の識別子を得るために呼び出しうる。付加的又は代替的に、充電器125は識別子を得るための他の技術、例えば識別子を返す他の機能を呼び出すことや、記憶媒体225の1又は複数のロケーションから識別子を読むことを用いうる。識別子は一般にユニーク(これは、多様なバッテリパッケージの中で、そのバッテリパッケージ105を、例えば、シリアルナンバーや適当な識別子をもって特別に識別することを意味している。)であり得る。続いて、充電器125はその識別子を、充電器の記憶媒体265に保存されている1又は複数の識別子と比較し、又は、その識別子を分析しうる。充電器125が識別子を認識しなければ、プロセス300は終了する。充電器125が識別子を認識すれば、プロセス300はブロック310に続く。付加的又は代替的に、充電器125は、バッテリパッケージ105を認識するかどうかの決定のために他の技術を使用しうる。例えば、充電器125は、バッテリパッケージ105の製造者の名前を取得し、バッテリパッケージ105を認識するかどうか決定するためにその名前を分析しうる。
【0026】
ブロック310では、充電器125はバッテリパッケージ105を認証する。例えば、充電器125は、バッテリパッケージ105を認証するために、SHA−1アルゴリズム(当分野の当業者には周知)に基づいた認証技術を用い得る。1例として、充電器125とバッテリパッケージ105は、ともに認証キーを保存しうる。充電器125はバッテリパッケージ105に確認要求を送信できる。続いて、バッテリパッケージ105は、認証キーを用いて要求への応答を算出し、充電器125による検索のためにそれを記憶媒体225に書き込む。充電器125は記憶媒体225からの応答を読み取ることができ、それを、充電器125が認証キーと要求とを用いて算出した、予測される応答と比較する。充電器125が2つの応答が合致すると判断すれば、充電器125はバッテリパッケージ105を認証し、プロセス300はブロック315に続く。2つの応答が合致しなければ、充電器125はバッテリパッケージ105を拒否し、プロセス300は終了する。付加的又は代替的に、充電器125はバッテリパッケージ105を認証するために他の技術を用い得る。
【0027】
ブロック315では、充電器125は、充電器315のパッチングに適切な条件が存在するかどうかを判断する。例えば、充電器125は、充電器125が別のバッテリパッケージ105を充電している最中である、及び/又は、充電器125がすでにパッチされている、及び/又は充電器125がパッチされることを回避する別の条件など、1又は複数の条件の存在によって、パッチから除外される。適切な条件が存在しなければ、プロセス300は終了する。さもなければ、プロセス300はブロック320に続く。
【0028】
ブロック320では、充電器125が、パッチ240をバッテリパッケージ105から充電器125へと移送する。特定の実施態様において、充電器125は、バッテリパッケージ105の記憶媒体225からパッチ240を読み、それを充電器125の記憶媒体265に書き込むことによって、それを行う。続いて充電器125は、パッチ240を、記憶媒体265に保存された情報270を修正するために、例えばパッチ240を実行することによって、適用する。いくつかの実施態様では、充電器125は、パッチ240を実行することなく、情報270を修正するためにパッチ240を適用する。そして、プロセス300はブロック325へ続く。
【0029】
ブロック325では、充電器125は、パッチングのプロセスが成功したかどうかを判断する。充電器125はこの判断を、例えば、パッチ240に含まれるクライテリアを評価すること、記憶媒体265の様々な部分に保存されているデータを認証すること、及び/又は他の方法などの多様な方法ですることができる。パッチングが成功していなければ、プロセス300はブロック330に続き、充電器125は例えばディスプレイ135を用いて赤いライトを表示することによって、エラーを示す。充電器125は、例えば、使用者にバッテリパッケージ105を充電するために充電器125が使われるべきでないことを知らせるためなど、様々の理由のために、エラーを表示しうる。ブロック330の後、プロセス300は終了する。パッチングが成功した場合も、プロセス300は終了する。
【0030】
図4は、本開示の他の実施態様に従う充電器125のパッチングのためのプロセス400のフローチャートである。プロセス400は、データ端子152を通じてバッテリパッケージ105からパッチを獲得するように特別に設計されていない充電器125のような充電器125を、バッテリパッケージ105によって修正することで、実行され得る。ブロック405及び410は其々、プロセス300のブロック305及び310と一般的に類似であり、ゆえに、ブロック405及び410はここではさらに説明されない。他の実施態様では、ブロック405及び410は、例えば、バッテリの認証無しに充電器125にパッチを提供することが望まれる時には、除外される。
【0031】
ブロック415では、バッテリパッケージ105は、充電器125がパッチされるかどうかを判断する。バッテリパッケージ105は、例えば充電器125が以前にパッチされたかどうか判断することによる等、様々な方法でこの判断をすることができる。バッテリパッケージ105が、充電器125がパッチされないと判断した場合には、プロセス400は終了する。バッテリパッケージ105が、充電器125がパッチされると判断した場合には、プロセス400はブロック420に続く。
【0032】
ブロック420では、バッテリパッケージ105がパッチ240を充電器125に移送する。バッテリパッケージ105はパッチを移送するために様々な技術を用いうる。例えば、充電器125は何らかの関数を呼び出し、バッテリパッケージ105がある量のデータを提供することによって関数呼び出しに応答することを予測しうる。しかしながら、バッテリパッケージ105は充電器125に予測量を超えるデータを提供することができ、このようにして、充電器125に記憶媒体265の特定の場所に超過データをコピーさせ、超過データを実行させうる。超過データは、充電器125によって実行されるときには、充電器125に記憶媒体265に保存された情報を修正させる指令でありうる。この技術は、バッファオーバーフロー攻撃及び/又は充電器125のセキュリティ欠陥及び/又は欠落の標的型攻撃の他の技術と類似でありうる。他の例として、充電器125は記憶媒体225のある部分から情報を読み出し、それを記憶媒体265のある部分にコピーしうる。続いてプロセッサ255又は他の要素は、記憶媒体265中のコピーされた情報を実行して、パッチ240が充電器125に適用されるようにしうる。バッテリパッケージ105はまた、コンピュータウィルスによって使われる技術を、パッチ240が適用されるようコンピュータ装置がコードを実行し、記憶媒体265に保存された情報を修正させるように、採用しうる。バッテリパッケージ105はまた、充電器125のブートローダを、パッチを移送させ、パッチ240を適用させるように用い得る。そして、プロセス400はブロック425に続く。ブロック425及び430は其々、プロセス300のブロック325及び330と一般に類似であり、ゆえに、ブロック425及び430はここではさらに説明されない。ブロック425及び430は、いくらかの実施態様においては充電装置125によって、他の実施態様ではバッテリパッケージ105によって、実行され得る。ブロック425又はブロック430の後、プロセス400は終了する。
【0033】
ある実施態様では、バッテリパッケージ105によってパッチがされた後、充電器125は他のバッテリパッケージ105にパッチ240を移送することができ、こうして、他のバッテリパッケージ105は、他の充電器125に続けてパッチができる。従って、この技術はパッチを一つの充電器(又は他のホスト装置)から他へと広げるために使用され得る。
【0034】
図5は、本開示の実施態様に従って設計された2つの異なるパッチ装置の等角図である。2つのパッチ装置の各々は、充電器及び/又は他の電子機器に接続して使用されうる。第一のパッチ装置は模擬バッテリ505を含む。模擬バッテリ505は、バッテリパッケージ105の幾らか又は全てのコンポーネント(例えば、プロセッサ215、通信コンポーネント220及び記憶媒体225)を含み得る。しかしながら、模擬バッテリ505は、外部の電子機器に電力を供給するために使用される電池を含まないだろう。代わりに、模擬バッテリ505は、模擬バッテリ505の内部のみの電力コンポーネントである電池又は他の電源を含みうる。他の実施態様では、模擬バッテリ505は、電池や他の電源を含まない。模擬バッテリ505は、充電器又は他の電子機器の対応するデータ端子に接続するよう設計されたデータ端子512を含む。
【0035】
図5はまた、ユニバーサルシリアルバス(USB)コネクタ570を含む、第二のパッチ装置555を描写している。第二のパッチ装置555は、バッテリパッケージ105の幾らか又は全てのコンポーネント(例えば、プロセッサ215、通信コンポーネント220及び記憶媒体225)を含みうるが、装置555に電力を供給する電池を含まないだろう。代わりに、装置555は、端子560を通じて充電器から電力を受領しうる。装置555はまた、充電池又は他のホスト装置の対応するデータ端子に接続するよう設計されたデータ端子562を含む。パッチ装置555はUSBコネクタ570を通じて、例えば装置555が接続され得るコンピュータ装置から、パッチを受領できる。続いてパッチ装置は、データ端子562を通じてホスト装置にパッチを送信できる。
【0036】
パッチ装置505、555は、データ端子512、562を通じて、充電器にパッチを提供するために使われうる。他のタイプの装置(例えば、バッテリエリミネーター)もまた、その他のタイプの装置が充電器に接続するために適切なデータ端子を含んでいる限りにおいて、充電器にパッチを供給するために使用され得る。このような装置には、ある電源からホスト装置に適当な電力に、バッテリセルを含む必要なく、電力を変換するパワートランスミッター(例えば、AC/DC又はDC/DC変換器)を含みうる。
【0037】
バッテリパック105及び/又は他のパッチ装置505、555は、バッテリに接続し、パッチされる能力のある多様な電子機器にパッチを提供することができる。これらの電子機器には、パーソナルコンピュータ装置(例えば、ラップトップコンピュータ、ネットブックコンピュータ等)、現場機器(例えば、化学物質及びガス検出器、電話通信試験設備、ワイヤレス試験設備、電力測定装置等)、手持ち型又は携行型軍事機器(例えば、ワイヤレスLANトランシーバ、ヘッドマウントディスプレイ、ラジオ、衛星電話、GPS受信機、昼光ビデオスコープ、サーマルウェポンスコープ(thermal weapon scope)、ウェアラブルコンピュータ等)、データ収集装置(例えば、バーコード読み取り装置、手持ちリーダー、携帯型プリンタ、PDA、他の手持ち型コンピュータ等)、医療機器(例えば、除細動器、超音波装置、モニター、ポンプ、人工呼吸器等)、他の電子機器(例えば、コードレス電話、携帯電話、スマートフォン、照明機器)、充電器、他のバッテリに接続され、パッチされる能力のある電子機器を含み、これらに制限されない。
【0038】
ここに説明される技術や装置の少なくとも幾らかのうちの一つの有利性は、それらは、バッテリパックや充電器のデータ端子を用いて充電器をパッチすることを可能にすることである。データ端子のこの使用は、充電器をパッチするために、別個のデータポートやデータインターフェイス(例えば、シリアルポート)を用いる必要性がないことである。ゆえに、この開示に従って設計される充電器は、別個のデータポート無しに製造され得る。このことは、充電器の鋭敏な電気的コンポーネントに対してダメージを与える可能性のあるコンタミネーションが侵入する別個の手段を除外することによって、充電器へのダメージのリスクを低減する。
【0039】
ここに説明される技術や装置の少なくとも幾らかのうちの他の有利性は、それらは、(a)技術者が、充電器のある場所をサービスのため訪問したり、及び/又は(b)充電器がリコールされたり又はサービスセンターに移送されたりする必要を取り除くことである。代わりに、技術者やサービスセンターから離れた場所に居るユーザは、単に、充電器のパッチを含んでいるバッテリパッケージを充電器に接続するたけで、充電器をパッチできる。このことは、パッチングのプロセスを簡潔かつ簡単にし、バッテリパッケージを充電器に接続する能力がある人は誰でもこれを行うことを可能にする。従って、ここに説明される技術は、従来の技術よりもより手軽に、より簡単に、充電器をパッチすることを可能にする。この有利点は他のホスト機器や他のパッチ装置にも同様に適用可能である。
【0040】
上記のとおり、特定の代表的な実施態様が描写の目的でここに説明されたが、これらの実施態様には様々の改変がされうることが理解されるであろう。例えば、バッテリパッケージ105は上記で説明され図に示された以外の特徴を有することができ、それらの描写よりも多く、又は少ないコンポーネントを含みうる。例えば、ある実施態様ではバッテリパッケージ125は、AC/DCコンバータ及び/又はDC/DCコンバータ及び/又は付加的な電気的及び/又は電子的なコンポーネントを含む。ある実施態様では、様々な数のバッテリセルが様々なサイズのパッケージに収容されることができ、また別の実施態様では、バッテリセルは非再充電式の化学的構造を有しうる。ある実施態様ではバッテリセルは少なくとも部分的にシュリンク包装又は他の素材でバッテリセルを結合するようにカバーされていてもよい。ある実施態様では、バッテリセル205に加えて又は代替として、バッテリパッケージ105が、他のタイプのエネルギー保存装置、例えば、燃料電池、キャパシタ(例えばスーパーキャパシタ)又はこれらのエネルギー保存装置の1又は複数の組み合わせを含んでいてもよい。ある実施態様では、バッテリパックは、単一のエネルギー貯蔵装置とプリント基板のような電気的コンポーネントとを含む。バッテリパッケージは多様な、携帯可能で固定された電子機器に組み合わされる。この技術の幾らかの詳細は充電器のパッチの文脈で説明されたが、一般的に類似の装置と方法論が、充電器の他にも、バッテリに接続するホスト装置(例えば、設備及び/又はシステム)のパッチのために使用されうる。さらなる実施態様は、本開示の範囲内である。
【0041】
特定の実施態様の文脈の中で説明された技術のある事項は、他の実施態様において結合され、又は、除外されうる。例えば、図5に示されたUSBポートは図1に示されたバッテリパック105の中に組み込まれて使用されうる。ここに説明された実施態様に従うバッテリパック及び/又は充電器の製造及び/又は形成の方法は、本開示の範囲内である。さらに、ある実施態様に従う有利点が、それらの実施例の文脈において説明されたが、他の実施態様もそのような有利点を示しうるし、また、全ての実施態様が、本開示の範囲内においてそのような有利点を示すことは必要ではない。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
充電器がそれを通じて電流を送る第一の電源端子と、
前記充電器がそれを通じてデータを受信し、送信し、又は、送受信する第一のデータ端子と、
前記第一のデータ端子に結合された第一の記憶媒体と、
を含む充電器と、
バッテリセルと、
前記バッテリセルに結合され、前記充電器から電流を受信するために、前記第一の電源端子に取り外し可能に結合可能である第二の電源端子と、
パッチを有し、当該パッチはそのバッテリパックのみに特異的でない情報を含むパッチである、第二の記憶媒体と、
前記第二の記憶媒体に結合され、前記充電器の第一のデータ端子に結合可能であり、前記パッチが前記第一及び第二のデータ端子を通じて充電器と通信可能である、第二のデータ端子と、
を含むバッテリパックと、
を含む、バッテリシステム。
【請求項2】
前記充電器がさらにプロセッサを含み、前記パッチが、前記プロセッサによって実行される指令を修正することを特徴とする、請求項1に記載のバッテリシステム。
【請求項3】
前記充電器がさらにファームウェアを含み、前記パッチが、前記ファームウェアによって実行される指令を修正することを特徴とする、請求項1に記載のバッテリシステム。
【請求項4】
前記バッテリセルが第一の化学的構造を有し、前記パッチが、前記第一の化学的構造と異なる第二の化学的構造を有するバッテリセルを充電するための充電アルゴリズムを含むことを特徴とする、請求項1に記載のバッテリシステム。
【請求項5】
対応するバッテリパックの電源端子に取り外し可能に連結されて配置される電源端子と、
対応するバッテリパックのデータ端子に取り外し可能に連結されて配置される第一のデータ端子と、
を含むホスト装置と、
前記ホスト装置の第一のデータ端子に結合可能な第二のデータ端子と、
前記第一及び第二のデータ端子を通じてホスト装置と通信可能であり、そのパッチ装置のみに特異的ではない情報を含むパッチを有する記憶媒体と、
を含むパッチ装置と、
を含むシステム。
【請求項6】
前記ホスト装置が充電器を含むことを特徴とする、請求項5に記載のシステム。
【請求項7】
前記ホスト装置が医療機器を含むことを特徴とする、請求項5に記載のシステム。
【請求項8】
前記パッチ装置がバッテリセルを含むことを特徴とする、請求項5に記載のシステム。
【請求項9】
さらに前記バッテリパックを含み、
前記ホスト装置が充電器であり、
前記バッテリパックが第一の化学的構造を有する第一のバッテリパックであり、
前記パッチ装置が第一の化学的構造を有する第二のバッテリパックの一部を形成し、
前記パッチ装置が少なくとも、前記第一の化学的性質と異なる第二の化学的性質を有するバッテリパックを充電するためのアルゴリズムの少なくとも一部を含む
ことを特徴とする請求項5に記載のシステム。
【請求項10】
バッテリセルと、
前記バッテリセルに結合され、ホスト装置の対応する電源端子に結合可能である電源端子と、
パッチを有し、当該パッチがそのバッテリパックのみに特異的でない情報を有する記憶媒体と、
前記記憶媒体に結合され、ホスト装置の対応するデータ端子に結合可能であり、前記パッチがデータ端子を通じて前記記憶媒体から送信可能であるデータ端子と、
を含む、バッテリパック。
【請求項11】
前記パッチが、ホスト装置によって実行される機械読み取り可能な指令を含んでいることを特徴とする、請求項10に記載のバッテリパック。
【請求項12】
前記指令が、ホスト装置によって実行されるときには、それによってホスト装置がバッテリセルを再充電するプロセスを制御する指令を含むことを特徴とする、請求項11に記載のバッテリパック。
【請求項13】
パッチを有し、当該パッチはそのパッチ装置のみに特異的でない情報を含む記憶媒体と、
前記記憶媒体に結合され、ホスト装置のバッテリポートの対応するデータ端子に結合可能であって、前記パッチは前記データ端子を通じて前記記憶媒体から送信可能であるデータ端子と、
を含む、パッチ装置。
【請求項14】
さらに、バッテリセルと、
前記バッテリセルに結合され、前記データ端子がホスト装置の対応するデータ端子に結合するのと同時に、前記ホスト装置のバッテリポートの対応する電源端子に結合可能である電源端子と、
を含む、請求項13に記載のパッチ装置。
【請求項15】
さらに、ホスト装置と電源との間に取り外し可能に結合可能である電力伝送装置を含むことを特徴とする、請求項13に記載のパッチ装置。
【請求項16】
前記パッチが、ホスト装置が後のパッチを受け取る方法を変更するための指令を含むことを特徴とする、請求項13に記載のパッチ装置。
【請求項17】
ホスト装置に第一のバッテリパックを接続することでホスト装置を駆動すること、
ここで第一のバッテリパックを接続することには、第一のバッテリパックの電源端子をホスト装置の対応する電源端子に接続することと、第一のバッテリパックのデータ端子をホスト装置の対応するデータ端子に接続することとを含む、と、
前記第一のバッテリパックのデータ端子を通じて、ホスト装置に、前記第一のバッテリパックに特異的な情報を伝達すること、
前記ホスト装置から前記第一のバッテリパックを取り外すこと、
前記ホスト装置に第二のバッテリパックを接続すること、
ここで第二のバッテリパックを接続することには、第二のバッテリパックの電源端子を前記ホスト装置の対応する電源端子に接続することと、第二のバッテリパックのデータ端子を前記ホスト装置の対応するデータ端子に接続することとを含む、と、
第二のバッテリパックの記憶媒体から、第二のバッテリパックのデータ端子と前記ホスト装置のデータ端子とを通じて、前記ホスト装置にパッチを送信すること
ここで、前記パッチは、前記第二のバッテリパックのみに特異的でない情報を含み、さらに、前記ホスト装置によって実行されるアルゴリズム又はアルゴリズムの変更を含む、
を含む、バッテリ駆動式のホスト装置をアップデートする方法。
【請求項18】
前記ホスト装置が第一のホスト装置であり、
前記方法がさらに、
前記第一のホスト装置から、前記第二のバッテリパックと異なる第三のバッテリパックに前記パッチを送信することと、
前記第三のバッテリパックから、前記第一のホスト装置と異なる第二のホスト装置に前記パッチを送信すること、
を含むことを特徴とする、請求項17に記載の方法。
【請求項19】
バッテリパックをホスト装置に接続することでホスト装置を駆動すること、
ここで、バッテリパックを接続することには、バッテリパックの電源端子を前記ホスト装置の対応する電源端子に接続することと、バッテリパックのデータ端子を前記ホスト装置の対応するデータ端子に接続することとを含む、
前記バッテリパックのデータ端子を通じて、前記バッテリパックのみに特定の情報を、前記ホスト装置に伝送すること、
前記ホスト装置から前記バッテリパックを取り除くこと、
前記ホスト装置にパッチ装置を接続すること、
ここで、パッチ装置を接続することには、パッチ装置のデータ端子を前記ホスト装置の対応するデータ端子に接続することを含む、
前記パッチ装置の記憶媒体から、パッチ装置のデータ端子とホスト装置のデータ端子とを通じて、前記ホスト装置にパッチを送信すること、
ここでパッチは当該パッチ装置のみに特異的でない情報を含む、
を含む、バッテリ駆動式のホスト装置をアップデートする方法。
【請求項20】
さらに、パッチ送信操作が終了したことを自動的に確認することを特徴とする、請求項19に記載の方法。
【請求項21】
さらに、パッチ送信の前に、パッチ装置を認証することを含む、請求項19に記載の方法。
【請求項22】
パッチの送信が、パッチ装置が認証されているか否かと独立して行われることを特徴とする、請求項19に記載の方法。
【請求項23】
前記ホスト装置が第一のホスト装置であり、前記パッチ装置が第一のパッチ装置であり、前記方法がさらに、
前記第一のホスト装置から、前記第一のパッチ装置と異なる第二のパッチ装置にパッチを送信すること、
前記第二のパッチ装置から前記第一のホスト装置と異なる第二のホスト装置にパッチを送信すること、
を含むことを特徴とする、請求項19に記載の方法。
【請求項24】
パッチ装置の記憶媒体に、当該パッチ装置のみに特異的でない情報を含むパッチを保存すること、
前記記憶媒体を、ホスト装置の対応するデータ端子に取り外し可能に接続可能であるパッチ装置のデータ端子に接続すること、
ここで、前記対応するデータ端子もまた、ホスト装置に電力を供給するバッテリパックに含まれるバッテリパックデータ端子に取り外し可能に接続可能である、
を含む、製造方法。
【請求項25】
前記記憶媒体にパッチを保存することには、前記記憶媒体を前記第一のデータ端子に接続した後、前記第一のデータ端子を通じて記憶媒体にパッチを保存することを含むことを特徴とする、請求項24に記載の方法。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate


【公表番号】特表2013−509153(P2013−509153A)
【公表日】平成25年3月7日(2013.3.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−535368(P2012−535368)
【出願日】平成22年10月21日(2010.10.21)
【国際出願番号】PCT/US2010/053554
【国際公開番号】WO2011/050166
【国際公開日】平成23年4月28日(2011.4.28)
【出願人】(512104878)マイクロパワー エレクトロニクス インコーポレイテッド (1)
【Fターム(参考)】