パソコン盗難防止用錠前
【課題】従来のような鍵本体が紛失や盗難などに遇った場合におけるキーロック(錠)の鍵の専門家への開錠の依頼手続きや錠、鍵の造り替え、錠、鍵の交換作業などの時間や手間を掛けずに、パソコン管理者自身によって、速やかに開錠することができ、パソコンを用いた業務に支障や不都合を生じさせずに、直ちにパソコンを使用可能とすることができるようにすることにある。
【解決手段】パソコンA本体の外面に設けられたフック差込用孔a内に差し込む第1の係合用フックF1 を一端部に取り付け、固定物を他端部に連結した索体Eとから構成される鍵部1と、該フック差込用孔a内に差し込まれる前記鍵部1の第1の係合用フックF1 に該パソコンA本体内部にて係合可能な第2の係合用フックF2 と、係合実施(施錠)と係合解除(開錠)とを行う施錠開錠動作部3とから構成される錠部2とを備える。
【解決手段】パソコンA本体の外面に設けられたフック差込用孔a内に差し込む第1の係合用フックF1 を一端部に取り付け、固定物を他端部に連結した索体Eとから構成される鍵部1と、該フック差込用孔a内に差し込まれる前記鍵部1の第1の係合用フックF1 に該パソコンA本体内部にて係合可能な第2の係合用フックF2 と、係合実施(施錠)と係合解除(開錠)とを行う施錠開錠動作部3とから構成される錠部2とを備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パソコンに搭載したソフトウエアの認証機能を用いて、パソコン本体の盗難を防止するための認証機能を用いたパソコン盗難防止用錠前に関する。
【背景技術】
【0002】
ノート型パソコンやディスクトップ型パソコン等のパソコン(PC)本体の盗難を防止するための従来の盗難防止方法としては、一般的にパソコン本体を、建屋内にある机(デスク)、柱、壁等の固定物に鎖やチェーン等を用いて連結し、その連結部分を機械的な構造の錠と鍵によって施錠する方法が採用されている。
【0003】
このような盗難防止方法には、例えば頑丈な金属製の鎖やチェーン(索体)の一端部にキーロック(錠)を取り付けたチェーン付きキーロックが使用される。チェーン付きキーロックのチェーン他端部を、机(デスク)等の固定物にずれないように連結し、チェーンの一端部のキーロック部分にあるフックをパソコン本体の側面などに設けたフック差込孔内に差し込んだ後、キーロック(キーロックのフック)を開閉するための鍵(キー)をキーロックの鍵孔内に挿入する。
【0004】
その後、キーロックの鍵孔内に挿入した鍵を、手指にて施錠方向に回転させ、そのパソコン本体内に差し込まれているキーロックのフック部分を、パソコンのフック差込孔内にて外れないようにロックして施錠し、手指にて開錠方向に回転させて、そのパソコン本体内に差し込まれているキーロックのフック部分を、パソコンのフック差込孔内にてアンロックして開錠するものである。
【0005】
これにより、パソコン本体が、キーロック(錠)とチェーンとによって固定物に連結されて、その位置から持ち運びや移動ができない状態となり、盗難が防止される。このようなパソコン盗難防止のための特許技術としては、例えば特許文献1、特許文献2、特許文献3などがある。
【0006】
このようなチェーン付きキーロック(錠)自体は、それを開錠するための鍵(キー)と一対で販売されており、このような機械的な構造のキーロック(錠)及び鍵は、通常、パソコンの管理者(使用者)自身によって管理されている。そのためにPC盗難防止用のキーロックの鍵の管理は、パソコン管理者(使用者)自身が厳重に管理する必要がある。
【0007】
しかしながら、パソコン管理者(使用者)自身が厳重に管理していても、万が一の鍵本体の紛失や盗難などの懸念事項は存在する。また、パソコン管理者による鍵の管理において、鍵本体が紛失や盗難に遇った場合には、そのキーロック(錠)用の鍵の専門家への開錠の依頼や発注の手続き、あるいは鍵の専門家によるキーロックと鍵の両方の造り替えや取り替えなどの時間や手間が掛かり、その間は、パソコンを使用することが不可能となって、パソコンを用いた業務に支障や不都合を生じる等の問題がある。
【0008】
以下に、本願に関連する先行技術文献を記載する。
【特許文献1】特開平10−225346号公報
【特許文献2】登録実用新案第3041742号公報
【特許文献3】登録実用新案第3062010号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の課題は、パソコンの盗難防止策におけるパソコン管理者による錠や鍵の管理において、従来以上の厳重な盗難防止対策が得られるとともに、従来のような鍵本体が紛失や盗難などに遇った場合におけるキーロック(錠)の鍵の専門家への開錠の依頼手続きや錠、鍵の造り替え、錠、鍵の交換作業などの時間や手間を掛けずに、パソコン管理者自身によって、速やかに開錠することができ、パソコンを用いた業務に支障や不都合を生じさせずに、直ちにパソコンを使用可能とすることができるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の請求項1に係る発明は、
a)パソコンA本体の外面に設けられたフック差込用孔a内に差し込む第1の係合用フックFと、該第1の係合用フックF1 を一端部に取り付け、建屋物、机、什器等の固定物を他端部に連結した索体Eとから構成される鍵部1と、
b)前記パソコンA本体のフック差込用孔aの内部に設けられ、該フック差込用孔a内に差し込まれる前記鍵部1の第1の係合用フックF1 に該パソコンA本体内部にて係合可能な第2の係合用フックF2 と、該第2の係合用フックF2 を駆動させて第1の係合用フックF1 と第2の係合用フックF2 との係合実施(施錠)と係合解除(開錠)とを行う施錠開錠動作部3とから構成される錠部2とを備え、
c)前記施錠開錠動作部3は、パソコンA本体に搭載する施錠制御アプリケーションプログラムに基づいて施錠制御部4から発信する認証指令信号にて動作し、
d)前記鍵部1の第1の係合用フックF1 と錠部2の第2の係合用フックF2 との係合実施(施錠)と係合解除(開錠)とを行う
ことを特徴とするパソコン盗難防止用錠前である。
【0011】
本発明の請求項2に係る発明は、
上記請求項1に係るパソコン盗難防止用錠前において、前記鍵部1の索体Eが、金属製の鎖又はチェーンであるパソコン盗難防止用錠前である。
【0012】
本発明の請求項3に係る発明は、
上記請求項1又は2に係るパソコン盗難防止用錠前において、前記認証指令信号が、IDナンバー、パスワード、記号等の暗号認証、又は指紋等の生体認証に基づく認証指令信号であるパソコン盗難防止用錠前である。
【発明の効果】
【0013】
本発明のパソコン盗難防止用錠前は、盗難を防止するためのパソコンA本体に搭載する施錠開錠制御アプリケーションプログラムに基づいて、施錠制御部4から発信する認証指令信号に基づいて動作する施錠開錠動作部と、当該パソコンを管理する管理者(パソコンユーザー)に予め付与されている当該管理者だけが知り得る認証情報の入力により発生するパソコン施錠とパソコン開錠のための認証指令信号にて動作する施錠開錠動作部を備えている。
【0014】
そして、パソコンの盗難防止策におけるパソコン管理者によるパソコン錠前の錠や鍵の管理においては、当該管理者だけが知り得る認証情報の入力により、当該パソコンに搭載する施錠開錠制御アプリケーションプログラムにアクセスすることによって、はじめて、当該パソコンの使用前後に必要な開錠、施錠を電子的操作にて行うことができるようになっている。
【0015】
そのために、従来以上の厳重な盗難防止対策が得られるとともに、従来のような鍵本体
が紛失や盗難などに遇った場合におけるキーロック(錠)の鍵の専門家への開錠の依頼手続きや錠、鍵の造り替え、錠、鍵の交換作業などの時間や手間を掛けずに、パソコン管理者自身によって、速やかに施錠や開錠をすることができ、パソコンを用いた業務に支障や不都合を生じさせずに、直ちにパソコンを使用可能とすることができる優れた効果があるものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
本発明のパソコン盗難防止用錠前を、実施の形態に基づいて図面を参照し、以下に詳細に説明する。
【0017】
図1は、本発明の錠前の一実施例におけるパソコンA本体(パソコンデータ処理制御部)と、パソコン用の液晶表示画面などディスプレイ画面Bと、パソコン用のキーボードCと、パソコン操作用のマウスDである。
【0018】
本発明におけるパソコンA本体(パソコンデータ処理制御部)は、その電子的機構や構造や機能を、特に限定するものではなく、例えば、一般的な構造であって、電源端子部11と、データ制御部12(CPU)及びマイクロプロセッサ13と、ハードディスクドライブ14(HDD)と、ランダムアクセスメモリ15(RAM)と、フロッピー(登録商標)ディスク(FD)ドライブ16(FDD)と、コンパクトディスク(CD)ドライブ17(CDD)と、PCカードスロット18と、SDカードスロット19とを備えている。
【0019】
本発明の錠前におけるパソコンA本体には、上記の機構や機能の他に、後述する第1の係合用フックF1 と第2の係合用フックF2 との係合実施(施錠)と係合解除(開錠)の両動作を行う施錠開錠動作部3と、施錠制御部4(施錠・開錠制御部)とを備えている。またパソコンA本体には、搭載するHDD14とRAM15から供給される制御アプリケーションプログラムに基づいて、前記施錠開錠動作部3に対し、係合実施(施錠)と係合解除(開錠)の両動作を許可して、その動作を指令するための認証指令信号を発信する施錠制御部4を備えている。なお、施錠開錠動作部3と施錠制御部4は、データ制御部12(CPU)及びマイクロプロセッサ13により制御動作可能となっている。
【0020】
また、本発明の錠前におけるパソコンA本体には、図2(a)の正面図に示すように、パソコンA本体の外装板(キャビネットA1 )の外面の一部に、錠部2としてフック差込用孔aが設けられ、その差込用孔aはキャビネットA1 内に連通している。
【0021】
また、本発明の錠前におけるパソコンA本体には、図2(b)に示すように、金属製の鎖などの索体Eと、該索体Eの一端部に連結され、パソコンA本体の前記フック差込用孔a内に、差し込み、引き抜きが可能な金属製などの板状体やシャフト状体の第1の係合用フックF1 と、該フックF1 の差し込み方向に対して直交する方向にある片側又は両側の側端部に設けた1又は2以上の切欠部F11から構成される鍵部1を付属品として備えている。
【0022】
本発明の錠前におけるパソコンA本体には、図2(c)の平面図に示すように、錠部2を備え、該錠部2は、パソコンA本体のキャビネットA1 の外面に設けた前記フック差込用孔aを備え、その差込用孔aは、そのキャビネットA1 内に装備した施錠開錠動作部3に連通していて、キャビネットA1 の内面側の前記施錠開錠動作部3には、第2の係合用フックF2 が設けられ、フック差込用孔a内に差し込まれた第1の係合用フックF1 は第2の係合用フックF2 と対峙するようになっている。
【0023】
前記施錠開錠動作部3は、フック差込用孔a内に差し込まれた第1の係合用フックF1 とそれと対峙する第2の係合用フックF2 との係合実施(施錠)と係合解除(開錠)の両
動作を行うようになっている。
【0024】
本発明の錠前におけるパソコンA本体の内部にある錠部2を構成する施錠開錠動作部3の構造の一例を、図3(a)に示す施錠開錠動作部3の拡大側面図、及び図3(b)、及び図4(a)〜(b)の拡大正面図に基づいて以下に説明する。
【0025】
図3(a)の拡大側面図、及び図3(b)の拡大上面図に示すように、錠部2を構成する施錠開錠動作部3は、パソコンA本体のキャビネットA1 の内部にフック差込用孔aと対峙して、マイクロモーター等の回転駆動源(図示せず)にて駆動回転可能な回転軸21aに軸支された1対2個の円形状の回転体21、21と、該各々回転体21の円周面の1個所に設けた凹状の切欠部22とからなる第2の係合用フックF2 を備えている。
【0026】
錠部2である第2の係合用フックF2 の一対の回転体21、21は、開錠時には、その各々回転体21に設けた各々切欠部22が、図4(a)に示すように正対して対峙する位置に回転移動して、回転体21は回転を停止する。このようにして第2の係合用フックF2 の各々切欠部22が正対して対峙した際には、その対峙した切欠部22、22は、パソコンA本体の外側からフック差込用孔a内に差し込まれる鍵部1の第1の係合用フックF1 の両側面部F12が、該切欠部22内に嵌挿できるサイズ(奥行き(切欠深度)及び幅など)に設定されていて、その対峙した切欠部22、22内に第1の係合用フックF1 を差し込み抜き取り(着脱)できるようになっている。
【0027】
そして、錠部2である第2の係合用フックF2 の一対の回転体21、21は、施錠時には、その各々回転体21に設けた各々切欠部22が、正対して対峙する位置(例えば、その回転位相位置(角度)θを0°とする)から、図4(b)に示すように、互いに離反した位置(例えば、その回転位相位置(角度)θを±0°<θ<90°〜360°)に回転移動して、回転体21は回転を停止するようになっている。
【0028】
例えば鍵部1である第1の係合用フックF1 が、金属製プレートなど板状体であれば、錠部2にある第2の係合用フックF2 の切欠部22は、その第1の係合用フックF1 の板幅のプレートの側面部F12が装通できるような奥行きに設定され、その第1の係合用フックF1 の板厚のプレートの側面部F12が装通できるような幅に設定されている。
【0029】
次に、本発明の錠前の動作及びその使用形態について、図5(a)〜(b)、及び図6(a)〜(b)に基づいて以下に説明する。
【0030】
図5(a)〜(b)は、鍵部1を錠部2に差し込んだ状態における拡大図であり、パソコンA本体の外側からフック差込用孔a内に差し込まれた第1の係合用フックF1 と、そのパソコンA(キャビネットA1 )本体の内側にあるキャビネットA1 内側のフック差込用孔aと連通する施錠開錠動作部3、及びその施錠開錠動作部3に設けられた第2の係合用フックF2 を説明する拡大側面図、図6(a)〜(b)は、その拡大正面図である。
【0031】
図5(a)の側面図、図6(a)の正面図に示すように、錠部2である施錠開錠動作部3は、回転軸21aに軸支されてマイクロモーター等にて駆動回転可能な1個又は2個の円形状の回転体21と、該回転体21の円周面の1個所に設けた切欠部22とからなる第2の係合用フックF2 を備えている。
【0032】
まず、図2(a)に示すパソコンA本体の錠部2であるフック差込用孔a内に、図2(b)に示す鍵部1である第1の係合用フックF1 を、図2(c)に示すように差し込み、施錠する場合について以下に説明する。
【0033】
まず、図2(c)に示すように鍵部1の第1の係合用フックF1 をフック差込用孔a内に差し込む際には、図3(a)に示す錠部2である施錠開錠動作部3の第2の係合用フックF2 の一対の回転体21を、施錠開錠動作部3の制御によりマイクロモーター(ステップモーター、パルスモーターなど)などにて駆動回転させ、図3(b)及び図4(a)に示すように、各々回転体21の切欠部22を正対する回転位相位置に位置決めして対峙させて回転を停止させる。この回転位相の検出は、回転体21の回転軸21a等に取り付けた所定回転角度(0°〜360°の範囲)毎に回動するステップモーターや回転位相検出用のエンコーダ(ロータリー式)などにて行う。
【0034】
図4(a)に示すように施錠開錠動作部3の一対の回転体21、21の切欠部22が正対した状態で、図5(a)及び図6(a)〜(b)に示すように、第1の鍵部1の第1の係合用フックF1 を、フック差込用孔a内に、該第1の係合用フックF1 の切欠部F11が回転体21に正対する位置まで差し込む。なお、施錠開錠動作部3の一対の前記第2の係合用フックF2 、F2 の奥部には、第1の係合用フックF1 の先端部を該フックF1 の切欠部F11が回転体21に正対する位置にて当接させる停止板24(ストッパ)が必要に応じて設けられている。
【0035】
続いて、回転体21を駆動回転させ、図6(b)に示すように、各々切欠部22の位置を、互いに離反した位置(例えば、その回転位相位置(角度)θを±0°<θ<90°〜360°)まで回転移動させて、回転体21における切欠部22のない円周部分を、第1の係合用フックF1 の切欠部F11内に嵌合装填させて回転を停止させる。これにより、鍵部1である第1の係合用フックF1 は、錠部2である第2の係合用フックF2 、F2 の回転体21の切欠部22のない円周部分により、フック差込用孔aから引き抜くことができずにロックされ、施錠される。
【0036】
このようにして、前記第1の係合用フックF1 の差し込み幅方向の片側又は両側の切欠部F11及び側面部F12は、第2の係合用フックF2 の回転体21の外端面(周面と直交するスラスト面)により係合される。そして固定物に結び付けられた索体Eに取り付けられた鍵部1である第1の係合用フックF1 は、パソコンA本体の錠部2であるフック差込用孔aから抜け外れず、パソコン本体Aは索体Eによって固定物に連結されて、盗難や不用意な移動等からパソコン本体Aを保護することができるものである。なお、施錠された状態の錠前において、鍵部1の第1の係合用フックF1 を、錠部2の第2の係合用フックF2 から無理に引き抜いた場合には、鍵部1又は/及び錠部2は破壊されて、パソコンA本体は使用不能となるようになっている。
【0037】
次に、本発明のパソコン盗難防止用錠前の使用形態の一例を、図7〜図13のフローチャート図に基づいて以下に説明する。
【0038】
<ステップS1>
パソコンA(パソコンデータ処理制御部)の管理者(パソコンユーザー、施錠開錠者)はパソコンの駆動電源を入れる。
【0039】
<ステップS2>
パソコンAのパソコンデータ処理制御部及びオペレーティンクシステム(OS)が起動し、スタートアッププログラムが実行される。
【0040】
<ステップS3>
施錠開錠用の認証アプリケーションプログラムが起動する。
【0041】
<ステップS4>
パソコン画面上に施錠・開錠操作コマンドが表示される。スタートアップ及び認証アプリケーションプログラムに基づいて、パソコン画面上に起動画面が表示されて、各種の操作タイトル名、「盗難防止用錠前の施錠・開錠操作」「操作キャンセル」などの操作選択名、プログラムメーカー名、パソコンユーザー名など施錠・開錠操作コマンドが表示される。
【0042】
<ステップS5>
パソコン管理者(パソコンユーザーなど)は、操作選択タイトル名のうち、「施錠・開錠操作」、「キャンセル」のいずれか1つを選択してクリックする。
【0043】
<ステップS6>
パソコンAの画面上の「キャンセル」を選択した場合はステップS6aに進み、「施錠・開錠操作」を選択した場合はステップS6bに進む。
【0044】
<ステップS6a>
「キャンセル」を選択すると、施錠開錠用の認証アプリケーションプログラムを終了してステップS2に戻る。
【0045】
<ステップS6b>
「施錠・開錠操作実行」を選択すると、CPU12、マイクロプロセッサ12、及び施錠開錠制御部4は、施錠開錠を行うパソコンAの現在の施錠状態、開錠状態を、ハードディスクメモリ14(又はRAM15)から検索し、判定する。
【0046】
<ステップS7>
検索の結果、施錠状態と判定された場合はステップS7aに進み、開錠状態と判定された場合はステップS7bに進む。
【0047】
<ステップS7a>
施錠状態と判定されて、パソコンAの画面に「現在、施錠状態である」とコメント表示される。
【0048】
<ステップS7b>
開錠状態と判定されて、パソコンAの画面に「現在、開錠状態である」とコメント表示される。
【0049】
<ステップS8a>
現在、パソコンAは施錠状態であり、「開錠する」、「キャンセル」の選択画面が表示される。
【0050】
<ステップS8b>
現在、パソコンAは開錠状態であり、「施錠する」、「キャンセル」の選択画面が表示される。
【0051】
<ステップS9a>
「開錠する」を選択した場合はS10に進み、「開錠しない」を選択した場合はS4に戻る。
【0052】
<ステップS9b>
「施錠する」を選択した場合はS10に進み、「施錠しない」を選択した場合はS4に戻る。
【0053】
<ステップS10>
CPU12、マイクロプロセッサ12、及び施錠開錠制御部4は、ハードディスクメモリ14(又はRAM15)に開錠・施錠のいずれかの操作指示情報を記憶つせる。
【0054】
<ステップS11>
パソコン管理者の暗証番号等の認証情報の登録の有無をハードディスクメモリ14(又はRAM15)から検索、照会する。
【0055】
<ステップS12>
登録済みの場合はステップS19に進み、未登録の場合はステップS13に進む。
【0056】
<ステップS13>
パソコンAの画面に暗証番号等の認証情報の入力を指示するコメントが表示される。
【0057】
<ステップS14>
パソコン管理者は、施錠、開錠用のユーザーID、パスワード、暗証番号、暗証記号等の認証情報を、入力指示画面を用いて入力する。
【0058】
<ステップS15>
認証情報を入力後、「OK」キーをクリックする。
【0059】
<ステップS16>
パソコンAの画面に認証情報に関する入力事項の変更の有無を問うコメントが表示される。
【0060】
<ステップS17>
入力事項に変更がない場合はステップS18に進み、変更が有る場合はステップS13に戻り、認証情報の再入力を行う。
【0061】
<ステップS18>
「確定」キーをクリックして、パソコンAの管理者の暗証番号等の認証情報の登録を終了する。
【0062】
<ステップS19>
パソコン画面に生体認証の使用、不使用をパソコンAの管理者に問うコメントが表示される。
【0063】
<ステップS20>
生体認証を使用する場合はステップS21に進み、使用しない場合はステップS35に進む。
【0064】
<ステップS21>
CPU12、マイクロプロセッサ12、及び施錠開錠制御部4は、ステップS12にて登録が確認された、又はステップS18にて登録済みとなった、施錠、開錠用のユーザーID、パスワード、暗証番号、暗証記号等の認証情報に対応する生体認証情報の登録済みの有無をハードディスクメモリ14(又はRAM15)から検索、照会する。
【0065】
<ステップS22>
パソコンAの管理者の生体認証が登録済みの場合はステップS35に進み、生体認証が
未登録の場合はステップS23に進む。
【0066】
<ステップS23>
パソコンAの画面に「生体認証未登録」のコメントが表示される。
【0067】
<ステップS24>
パソコンAの管理者に生体認証の登録をするか登録をしないかを問うコメントが表示され、登録する場合はステップS25に進み、登録しない場合はステップS19に戻る。
【0068】
<ステップS25>
CPU12、マイクロプロセッサ12、及び施錠開錠制御部4は、パソコンAの信号入力端子に、生体計測をするための生体計測手段Gが装着されているか装着されていないかを確認する。
【0069】
<ステップS26>
生体計測手段GがパソコンAの信号入力端子に装着されている場合はステップS35に進み、生体計測手段GがパソコンAの信号入力端子に装着されていない場合はステップS27に進む。
【0070】
<ステップS27>
パソコンAの信号入力端子に生体計測手段Gを装着するか、装着をキャンセルするかを問うコメントが表示され、装着する場合はステップS28に進み、「キャンセル」する場合はステップS19に進む。
【0071】
<ステップS28>
パソコン管理者は、生体計測手段GをパソコンAの信号入力端子に装着して、装着「OK」キーをクリックする。
【0072】
<ステップS29>
パソコンAに搭載する生体認証アプリケーションプログラムが起動し、パソコン画面上に、生体計測手段による生体計測データのパソコンメモリへのダウンロード登録操作画面が表示される。
【0073】
<ステップS30>
施錠、開錠を行うパソコン管理者は、生体計測手段Gの計測面に生体(指先の下面)を置き、計測開始「OK」キーをクリックする。
【0074】
<ステップS31>
生体計測手段Gは、パソコンAの生体認証アプリケーションプログラムに基づいて起動し、計測面の光学センサーが、施錠、開錠を行うパソコン管理者の生体(指先の指紋)を画像として認識し、計測して、生体計測データを得る。
【0075】
<ステップS32>
生体計測手段Gが生体の計測を終了すると、パソコンAの画面上に「計測終了」が表示され、生体計測データの「ダウンロード登録」、「再計測に戻る」、「キャンセル」の選択肢が表示される。
【0076】
<ステップS33>
「ダウンロード登録」を選択した場合はステップS33aに進み、「ダウンロード登録をしない」を選択した場合はステップS33bに進む。
【0077】
<ステップS33a>
「ダウンロード登録」を選択すると、パソコンAのハードディスクメモリ14(又はRAM15)に生体計測データが記憶され登録されて、ステップS34に進む。
【0078】
<ステップS33b>
「ダウンロード登録をしない」を選択すると、「再計測に戻るか」を問うコメントが表示され、「再計測に戻る」を選択した場合はステップS29に戻り、「再計測に戻らない」を選択した場合はステップS19に戻る。
【0079】
<ステップS34>
生体認証データが登録されて、生体認証の登録が終了する。
【0080】
<ステップS35>
パソコン管理者は、「施錠、開錠操作実行」、「キャンセル」のうち、いずれか1つを選択する。
【0081】
<ステップS36>
「施錠、開錠操作実行」を選択した場合はステップS37に進み、「キャンセル」を選択した場合はステップS4に戻る。
【0082】
<ステップS37>
パソコン画面に施錠、開錠操作をするパソコン管理者の施錠、開錠用に登録されているユーザーID、パスワード、暗証番号等の認証情報の入力を指示するコメントが表示される。
【0083】
<ステップS38>
パソコン管理者は、登録されているユーザーID、パスワード、暗証番号等の認証情報をパソコンAの画面の入力指示欄に入力する。
【0084】
<ステップS39>
パソコンAのCPU12、マイクロプロセッサ12、及び施錠開錠制御部4は、入力された認証情報と、登録されている認証情報とを照合する。
【0085】
<ステップS40>
照合の結果、入力された認証情報と登録されている認証情報とが一致している場合にはステップS40aに進み、不一致の場合はステップS40bに進む。
【0086】
<ステップS40a>
入力された認証情報と登録されている認証情報とが一致すると、生体認証の使用・不使用のいずれか1つを選択する選択肢がパソコンAの画面に表示される。
【0087】
<ステップS40b>
入力された認証情報と登録されている認証情報とが不一致であると、認証情報の再入力を問うコメントがパソコン画面に表示されて、「再入力する」を選択した場合はステップS37に戻り、「再入力しない」を選択した場合にはステップS4に戻る。
【0088】
<ステップS41>
パソコンAの画面に表示された生体認証の使用・不使用のうち、「生体認証を使用」を選択した場合はステップS42に進み、「生体認証を使用しない」を選択した場合はステ
ップS50aに進む。
【0089】
<ステップS42>
CPU12、マイクロプロセッサ12、及び施錠開錠制御部4は、パソコン管理者の入力した暗証番号等の認証情報に対応する生体認証の登録の有無をハードディスクメモリ14(又はRAM15)から検索、照会する。
【0090】
<ステップS43>
登録されている場合はステップS44に進み、登録されていない場合はステップS23に進む。
【0091】
<ステップS44>
CPU12、マイクロプロセッサ12、及び施錠開錠制御部4は、パソコンAの信号入力端子に、生体計測をするための生体計測手段Gが装着されているか装着されていないかを確認し、生体計測手段GがパソコンAの信号入力端子に装着されていない場合はステップS44aに進み、生体計測手段GがパソコンAの信号入力端子に装着されている場合はステップS44bに進む。
【0092】
<ステップS44a>
生体計測手段Gが装着されていない場合は、パソコンAの信号入力端子に生体計測手段Gを装着した後、装着「OK」キーをクリックする。
【0093】
<ステップS44b>
生体計測手段Gが装着されている場合は、パソコンAに搭載する生体認証アプリケーションプログラムが起動し、画面に生体計測手段により計測された生体計測データのパソコンAのハードディスクメモリ14(又はRAM15)へのダウンロード操作画面が表示される。
【0094】
<ステップS45>
パソコン管理者は、パソコンAのダウンロード操作画面に表示された、例えば「指先下面を生体計測手段の計測面に軽く接触させてください。」の指示に従って、生体計測手段Gの計測面に指先下面を置き、計測「OK」キーをクリックする。
【0095】
<ステップS46>
生体計測手段Gは、生体認証アプリケーションプログラムに基づいて起動し、計測面の光学センサーが指先の指紋を画像として認識し、計測して、生体計測データを得る。
【0096】
<ステップS47>
生体計測手段Gが計測を終了するとパソコンAの画面に「計測終了」が表示され、「ダウンロード」、「再計測に戻る」、「キャンセル」の選択肢が表示される。
【0097】
<ステップS48>
「ダウンロードする」を選択した場合はステップS48aに進み、「ダウンロードしない」を選択した場合はステップS48bに進む。
【0098】
<ステップS48a>
「ダウンロードする」を選択すると、パソコンAのハードディスクメモリ14(又はRAM15)に生体計測データが「入力生体計測データ」として記憶されて、ステップS49に進む。
【0099】
<ステップS48b>
「ダウンロードしない」を選択すると、生体の再計測に戻るかを問うメッセージが表示されて、「再計測に戻る」を選択した場合はステップS45に戻り、「再計測に戻らない」を選択した場合はステップS4に戻る。
【0100】
<ステップS49>
CPU12、マイクロプロセッサ12、及び施錠開錠制御部4は、既に登録されている「登録生体認証データ」と、「入力生体認証データ」との照合を行う。
【0101】
<ステップS50>
照合の結果、「登録生体認証データ」と「入力生体認証データ」が一致している場合はステップS50aに進み、不一致の場合はステップS50bに進む。
【0102】
<ステップS50a>
「登録生体認証データ」と「入力生体認証データ」が一致すると、ステップS10にてパソコンAのハードディスクメモリ14(又はRAM15)に既に記憶されている「施錠操作指示」(施錠)か、又は「開錠操作指示」(開錠)のいずれの「操作指示情報」であるかを、そのハードディスクメモリ14(又はRAM15)から抽出して、ステップS51に進む。
【0103】
<ステップS51>
ハードディスクメモリ14(又はRAM15)からの「操作指示情報」の抽出により、[「施錠操作指示」(施錠)]である場合はステップS51aに進み、[「施錠操作指示(施錠)でない「開錠操作指示」(開錠)]である場合はステップS51bに進む。
【0104】
<ステップS51a>
パソコンAの画面に、「施錠実行」又は「キャンセル」の選択肢が表示される。
【0105】
<ステップS52a>
パソコンAの画面に表示された「施錠実行」又は「キャンセル」の選択肢のうち、「施錠実行」を選択した場合はステップS53aに進み、「キャンセル」を選択した場合はステップS4に戻る。
【0106】
<ステップS53a>
「施錠実行」を選択すると、パソコンAの画面に、「差込孔内に鍵部を差し込んでください。」との指示がコメント表示される。
【0107】
<ステップS54a>
パソコンAの画面に表示された「差込孔内に鍵部を差し込んでください。」との指示に従って、パソコンAの管理者(施錠者)は、パソコンAの差込孔a内に、鍵部1を差し込む。
【0108】
<ステップS55a>
パソコンAの施錠制御部4(施錠・開錠制御部)は、差込孔a内に差し込まれた鍵部1の先端部の差し込み状態(当接)を停止板24などに設置されたセンサーにて検知した場合は、「差込完了」として鍵差込完了信号検知を発信し、パソコンaの画面に「差込完了」のコメントが表示されて、ステップS56aに進む。一方、差込孔a内に差し込まれた鍵部1の先端部の差し込み状態(当接)を停止板24などに設置されたセンサーにて検知しない場合は、「差込不良」として鍵差込不良検知信号を発信し、パソコンaの画面に「差込不良」のコメントが表示されて、ステップS54aに戻り、パソコン管理者は再度、
鍵部1の差し込み動作を行う。
【0109】
<ステップS56a>
パソコンAのCPU12は、搭載する認証アプリケーションプログラム(施錠制御アプリケーションプログラム)に基づいて、施錠制御部4に施錠実行信号を発信し、施錠制御部4は、施錠・開錠動作部3に認証指令信号である施錠許可信号を発信する。
【0110】
<ステップS57>
パソコンAの施錠・開錠動作部3は、施錠制御部4から発信する認証指令信号である施錠許可信号を受信し、該認証指令信号に基づいて施錠動作を行う。
【0111】
<ステップS58>
パソコンAの施錠・開錠動作部3による施錠動作により、パソコンAの錠部2の差込孔a内にある回転体21が駆動回転して、第2の係合用フックF2 を施錠方向に回転させ、これにより、パソコンAの錠部2である差込孔a内に差し込まれている状態にある鍵部1の第1の係合用フックF1 と第2の係合用フックF2 とが係合して錠前が施錠して、施錠動作が終了する。そしてステップS4に戻る。
【0112】
<ステップS50b>
一方、「登録生体認証データ」と「入力生体認証データ」が不一致であると、パソコンAの画面に生体の再計測を問うコメントが表示され、「再計測する」を選択した場合はステップS45に戻り、生体の再計測を行い、「再計測しない」を選択した場合はステップS4に戻る。
【0113】
<ステップS51b>
パソコンAの画面に、「開錠実行」又は「キャンセル」の選択肢が表示される。
【0114】
<ステップS52b>
パソコンAの画面に表示された「開錠実行」又は「キャンセル」の選択肢のうち、「開錠実行」を選択した場合はステップS53bに進み、「キャンセル」を選択した場合はステップS4に戻る。
【0115】
<ステップS53b>
「開錠実行」を選択すると、パソコンAのCPU12は、搭載する認証アプリケーションプログラム(施錠制御アプリケーションプログラム)に基づいて、施錠制御部4に開錠実行信号を発信し、施錠制御部4は、施錠・開錠動作部3に認証指令信号(開錠許可信号)を発信する。
【0116】
<ステップS54b>
パソコンAの施錠・開錠動作部3は、施錠制御部4から発信する認証指令信号である開錠許可信号を受信し、該認証指令信号に基づいて開錠動作を行う。
【0117】
<ステップS55b>
パソコンAの施錠・開錠動作部3による開錠動作により、パソコンAの錠部2の差込孔a内にある回転体21が駆動回転して、第2の係合用フックF2 を開錠方向に回転させ、これにより、パソコンAの錠部2である差込孔a内に差し込まれて施錠されている状態にある鍵部1の第1の係合用フックF1 と第2の係合用フックF2 との係合が解除して錠前が開錠して、施錠動作が終了する。そしてステップS4に戻る。
【図面の簡単な説明】
【0118】
【図1】本発明のパソコン盗難防止用錠前を説明するパソコン本体及びそのデータ処理制御部とディスプレイ画面とキーボードとマウスDと生体計測手段を説明するブロック図。
【図2】(a)は本発明のパソコン盗難防止用錠前におけるパソコン本体及びデータ処理制御部の錠部にある鍵差込孔とディスプレイ画面とキーボードとマウスを説明する全体正面図、(b)は鍵部の全体側面図、(c)はパソコンA本体の錠部にある鍵差込孔に鍵部を差し込んだ状態を説明する全体側面図。
【図3】(a)は本発明のパソコン盗難防止用錠前におけるパソコン本体内に装備された錠部の構造の一例を説明する拡大側面図、(b)は、その上面図。
【図4】(a)〜(b)は本発明のパソコン盗難防止用錠前におけるパソコン本体内に装備された錠部の構造の一例を説明する拡大正面図。
【図5】(a)〜(b)は本発明のパソコン盗難防止用錠前におけるパソコン本体内に装備された錠部に鍵部を差し込んだ状態の一例を説明する拡大側面図、(b)はその上面図。
【図6】(a)〜(b)は本発明のパソコン盗難防止用錠前におけるパソコン本体内に装備された錠部に鍵部を差し込んだ状態の一例を説明する拡大正面図。
【図7】本発明のパソコン盗難防止用錠前による施錠・開錠動作の一例を説明する動作フローチャート図。
【図8】本発明のパソコン盗難防止用錠前による施錠・開錠動作の一例を説明する動作フローチャート図。
【図9】本発明のパソコン盗難防止用錠前による施錠・開錠動作の一例を説明する動作フローチャート図。
【図10】本発明のパソコン盗難防止用錠前による施錠・開錠動作の一例を説明する動作フローチャート図。
【図11】本発明のパソコン盗難防止用錠前による施錠・開錠動作の一例を説明する動作フローチャート図。
【図12】本発明のパソコン盗難防止用錠前による施錠・開錠動作の一例を説明する動作フローチャート図。
【図13】本発明のパソコン盗難防止用錠前による施錠・開錠動作の一例を説明する動作フローチャート図。
【符号の説明】
【0119】
A…パソコン本体(データ処理制御部)
a…差込孔
B…パソコンディスプレイ画面
C…キーボード
D…マウス
E…索体
F1 …第1の係合用フック
F2 …第2の係合用フック
G…生体計測手段
1…鍵部
2…錠部
3…施錠開錠動作部
4…施錠開錠制御部
11…電源端子
12…CPU
13…マイクロプロセッサ
14…ハードディスクドライブ
15…RAM
16…フロッピー(登録商標)ディスクドライブ
17…CDドライブ
18…PCカードスロット
19…SDカードスロット
21…回転体
22…切欠部
23…軸受部
24…停止板
【技術分野】
【0001】
本発明は、パソコンに搭載したソフトウエアの認証機能を用いて、パソコン本体の盗難を防止するための認証機能を用いたパソコン盗難防止用錠前に関する。
【背景技術】
【0002】
ノート型パソコンやディスクトップ型パソコン等のパソコン(PC)本体の盗難を防止するための従来の盗難防止方法としては、一般的にパソコン本体を、建屋内にある机(デスク)、柱、壁等の固定物に鎖やチェーン等を用いて連結し、その連結部分を機械的な構造の錠と鍵によって施錠する方法が採用されている。
【0003】
このような盗難防止方法には、例えば頑丈な金属製の鎖やチェーン(索体)の一端部にキーロック(錠)を取り付けたチェーン付きキーロックが使用される。チェーン付きキーロックのチェーン他端部を、机(デスク)等の固定物にずれないように連結し、チェーンの一端部のキーロック部分にあるフックをパソコン本体の側面などに設けたフック差込孔内に差し込んだ後、キーロック(キーロックのフック)を開閉するための鍵(キー)をキーロックの鍵孔内に挿入する。
【0004】
その後、キーロックの鍵孔内に挿入した鍵を、手指にて施錠方向に回転させ、そのパソコン本体内に差し込まれているキーロックのフック部分を、パソコンのフック差込孔内にて外れないようにロックして施錠し、手指にて開錠方向に回転させて、そのパソコン本体内に差し込まれているキーロックのフック部分を、パソコンのフック差込孔内にてアンロックして開錠するものである。
【0005】
これにより、パソコン本体が、キーロック(錠)とチェーンとによって固定物に連結されて、その位置から持ち運びや移動ができない状態となり、盗難が防止される。このようなパソコン盗難防止のための特許技術としては、例えば特許文献1、特許文献2、特許文献3などがある。
【0006】
このようなチェーン付きキーロック(錠)自体は、それを開錠するための鍵(キー)と一対で販売されており、このような機械的な構造のキーロック(錠)及び鍵は、通常、パソコンの管理者(使用者)自身によって管理されている。そのためにPC盗難防止用のキーロックの鍵の管理は、パソコン管理者(使用者)自身が厳重に管理する必要がある。
【0007】
しかしながら、パソコン管理者(使用者)自身が厳重に管理していても、万が一の鍵本体の紛失や盗難などの懸念事項は存在する。また、パソコン管理者による鍵の管理において、鍵本体が紛失や盗難に遇った場合には、そのキーロック(錠)用の鍵の専門家への開錠の依頼や発注の手続き、あるいは鍵の専門家によるキーロックと鍵の両方の造り替えや取り替えなどの時間や手間が掛かり、その間は、パソコンを使用することが不可能となって、パソコンを用いた業務に支障や不都合を生じる等の問題がある。
【0008】
以下に、本願に関連する先行技術文献を記載する。
【特許文献1】特開平10−225346号公報
【特許文献2】登録実用新案第3041742号公報
【特許文献3】登録実用新案第3062010号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明の課題は、パソコンの盗難防止策におけるパソコン管理者による錠や鍵の管理において、従来以上の厳重な盗難防止対策が得られるとともに、従来のような鍵本体が紛失や盗難などに遇った場合におけるキーロック(錠)の鍵の専門家への開錠の依頼手続きや錠、鍵の造り替え、錠、鍵の交換作業などの時間や手間を掛けずに、パソコン管理者自身によって、速やかに開錠することができ、パソコンを用いた業務に支障や不都合を生じさせずに、直ちにパソコンを使用可能とすることができるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明の請求項1に係る発明は、
a)パソコンA本体の外面に設けられたフック差込用孔a内に差し込む第1の係合用フックFと、該第1の係合用フックF1 を一端部に取り付け、建屋物、机、什器等の固定物を他端部に連結した索体Eとから構成される鍵部1と、
b)前記パソコンA本体のフック差込用孔aの内部に設けられ、該フック差込用孔a内に差し込まれる前記鍵部1の第1の係合用フックF1 に該パソコンA本体内部にて係合可能な第2の係合用フックF2 と、該第2の係合用フックF2 を駆動させて第1の係合用フックF1 と第2の係合用フックF2 との係合実施(施錠)と係合解除(開錠)とを行う施錠開錠動作部3とから構成される錠部2とを備え、
c)前記施錠開錠動作部3は、パソコンA本体に搭載する施錠制御アプリケーションプログラムに基づいて施錠制御部4から発信する認証指令信号にて動作し、
d)前記鍵部1の第1の係合用フックF1 と錠部2の第2の係合用フックF2 との係合実施(施錠)と係合解除(開錠)とを行う
ことを特徴とするパソコン盗難防止用錠前である。
【0011】
本発明の請求項2に係る発明は、
上記請求項1に係るパソコン盗難防止用錠前において、前記鍵部1の索体Eが、金属製の鎖又はチェーンであるパソコン盗難防止用錠前である。
【0012】
本発明の請求項3に係る発明は、
上記請求項1又は2に係るパソコン盗難防止用錠前において、前記認証指令信号が、IDナンバー、パスワード、記号等の暗号認証、又は指紋等の生体認証に基づく認証指令信号であるパソコン盗難防止用錠前である。
【発明の効果】
【0013】
本発明のパソコン盗難防止用錠前は、盗難を防止するためのパソコンA本体に搭載する施錠開錠制御アプリケーションプログラムに基づいて、施錠制御部4から発信する認証指令信号に基づいて動作する施錠開錠動作部と、当該パソコンを管理する管理者(パソコンユーザー)に予め付与されている当該管理者だけが知り得る認証情報の入力により発生するパソコン施錠とパソコン開錠のための認証指令信号にて動作する施錠開錠動作部を備えている。
【0014】
そして、パソコンの盗難防止策におけるパソコン管理者によるパソコン錠前の錠や鍵の管理においては、当該管理者だけが知り得る認証情報の入力により、当該パソコンに搭載する施錠開錠制御アプリケーションプログラムにアクセスすることによって、はじめて、当該パソコンの使用前後に必要な開錠、施錠を電子的操作にて行うことができるようになっている。
【0015】
そのために、従来以上の厳重な盗難防止対策が得られるとともに、従来のような鍵本体
が紛失や盗難などに遇った場合におけるキーロック(錠)の鍵の専門家への開錠の依頼手続きや錠、鍵の造り替え、錠、鍵の交換作業などの時間や手間を掛けずに、パソコン管理者自身によって、速やかに施錠や開錠をすることができ、パソコンを用いた業務に支障や不都合を生じさせずに、直ちにパソコンを使用可能とすることができる優れた効果があるものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
本発明のパソコン盗難防止用錠前を、実施の形態に基づいて図面を参照し、以下に詳細に説明する。
【0017】
図1は、本発明の錠前の一実施例におけるパソコンA本体(パソコンデータ処理制御部)と、パソコン用の液晶表示画面などディスプレイ画面Bと、パソコン用のキーボードCと、パソコン操作用のマウスDである。
【0018】
本発明におけるパソコンA本体(パソコンデータ処理制御部)は、その電子的機構や構造や機能を、特に限定するものではなく、例えば、一般的な構造であって、電源端子部11と、データ制御部12(CPU)及びマイクロプロセッサ13と、ハードディスクドライブ14(HDD)と、ランダムアクセスメモリ15(RAM)と、フロッピー(登録商標)ディスク(FD)ドライブ16(FDD)と、コンパクトディスク(CD)ドライブ17(CDD)と、PCカードスロット18と、SDカードスロット19とを備えている。
【0019】
本発明の錠前におけるパソコンA本体には、上記の機構や機能の他に、後述する第1の係合用フックF1 と第2の係合用フックF2 との係合実施(施錠)と係合解除(開錠)の両動作を行う施錠開錠動作部3と、施錠制御部4(施錠・開錠制御部)とを備えている。またパソコンA本体には、搭載するHDD14とRAM15から供給される制御アプリケーションプログラムに基づいて、前記施錠開錠動作部3に対し、係合実施(施錠)と係合解除(開錠)の両動作を許可して、その動作を指令するための認証指令信号を発信する施錠制御部4を備えている。なお、施錠開錠動作部3と施錠制御部4は、データ制御部12(CPU)及びマイクロプロセッサ13により制御動作可能となっている。
【0020】
また、本発明の錠前におけるパソコンA本体には、図2(a)の正面図に示すように、パソコンA本体の外装板(キャビネットA1 )の外面の一部に、錠部2としてフック差込用孔aが設けられ、その差込用孔aはキャビネットA1 内に連通している。
【0021】
また、本発明の錠前におけるパソコンA本体には、図2(b)に示すように、金属製の鎖などの索体Eと、該索体Eの一端部に連結され、パソコンA本体の前記フック差込用孔a内に、差し込み、引き抜きが可能な金属製などの板状体やシャフト状体の第1の係合用フックF1 と、該フックF1 の差し込み方向に対して直交する方向にある片側又は両側の側端部に設けた1又は2以上の切欠部F11から構成される鍵部1を付属品として備えている。
【0022】
本発明の錠前におけるパソコンA本体には、図2(c)の平面図に示すように、錠部2を備え、該錠部2は、パソコンA本体のキャビネットA1 の外面に設けた前記フック差込用孔aを備え、その差込用孔aは、そのキャビネットA1 内に装備した施錠開錠動作部3に連通していて、キャビネットA1 の内面側の前記施錠開錠動作部3には、第2の係合用フックF2 が設けられ、フック差込用孔a内に差し込まれた第1の係合用フックF1 は第2の係合用フックF2 と対峙するようになっている。
【0023】
前記施錠開錠動作部3は、フック差込用孔a内に差し込まれた第1の係合用フックF1 とそれと対峙する第2の係合用フックF2 との係合実施(施錠)と係合解除(開錠)の両
動作を行うようになっている。
【0024】
本発明の錠前におけるパソコンA本体の内部にある錠部2を構成する施錠開錠動作部3の構造の一例を、図3(a)に示す施錠開錠動作部3の拡大側面図、及び図3(b)、及び図4(a)〜(b)の拡大正面図に基づいて以下に説明する。
【0025】
図3(a)の拡大側面図、及び図3(b)の拡大上面図に示すように、錠部2を構成する施錠開錠動作部3は、パソコンA本体のキャビネットA1 の内部にフック差込用孔aと対峙して、マイクロモーター等の回転駆動源(図示せず)にて駆動回転可能な回転軸21aに軸支された1対2個の円形状の回転体21、21と、該各々回転体21の円周面の1個所に設けた凹状の切欠部22とからなる第2の係合用フックF2 を備えている。
【0026】
錠部2である第2の係合用フックF2 の一対の回転体21、21は、開錠時には、その各々回転体21に設けた各々切欠部22が、図4(a)に示すように正対して対峙する位置に回転移動して、回転体21は回転を停止する。このようにして第2の係合用フックF2 の各々切欠部22が正対して対峙した際には、その対峙した切欠部22、22は、パソコンA本体の外側からフック差込用孔a内に差し込まれる鍵部1の第1の係合用フックF1 の両側面部F12が、該切欠部22内に嵌挿できるサイズ(奥行き(切欠深度)及び幅など)に設定されていて、その対峙した切欠部22、22内に第1の係合用フックF1 を差し込み抜き取り(着脱)できるようになっている。
【0027】
そして、錠部2である第2の係合用フックF2 の一対の回転体21、21は、施錠時には、その各々回転体21に設けた各々切欠部22が、正対して対峙する位置(例えば、その回転位相位置(角度)θを0°とする)から、図4(b)に示すように、互いに離反した位置(例えば、その回転位相位置(角度)θを±0°<θ<90°〜360°)に回転移動して、回転体21は回転を停止するようになっている。
【0028】
例えば鍵部1である第1の係合用フックF1 が、金属製プレートなど板状体であれば、錠部2にある第2の係合用フックF2 の切欠部22は、その第1の係合用フックF1 の板幅のプレートの側面部F12が装通できるような奥行きに設定され、その第1の係合用フックF1 の板厚のプレートの側面部F12が装通できるような幅に設定されている。
【0029】
次に、本発明の錠前の動作及びその使用形態について、図5(a)〜(b)、及び図6(a)〜(b)に基づいて以下に説明する。
【0030】
図5(a)〜(b)は、鍵部1を錠部2に差し込んだ状態における拡大図であり、パソコンA本体の外側からフック差込用孔a内に差し込まれた第1の係合用フックF1 と、そのパソコンA(キャビネットA1 )本体の内側にあるキャビネットA1 内側のフック差込用孔aと連通する施錠開錠動作部3、及びその施錠開錠動作部3に設けられた第2の係合用フックF2 を説明する拡大側面図、図6(a)〜(b)は、その拡大正面図である。
【0031】
図5(a)の側面図、図6(a)の正面図に示すように、錠部2である施錠開錠動作部3は、回転軸21aに軸支されてマイクロモーター等にて駆動回転可能な1個又は2個の円形状の回転体21と、該回転体21の円周面の1個所に設けた切欠部22とからなる第2の係合用フックF2 を備えている。
【0032】
まず、図2(a)に示すパソコンA本体の錠部2であるフック差込用孔a内に、図2(b)に示す鍵部1である第1の係合用フックF1 を、図2(c)に示すように差し込み、施錠する場合について以下に説明する。
【0033】
まず、図2(c)に示すように鍵部1の第1の係合用フックF1 をフック差込用孔a内に差し込む際には、図3(a)に示す錠部2である施錠開錠動作部3の第2の係合用フックF2 の一対の回転体21を、施錠開錠動作部3の制御によりマイクロモーター(ステップモーター、パルスモーターなど)などにて駆動回転させ、図3(b)及び図4(a)に示すように、各々回転体21の切欠部22を正対する回転位相位置に位置決めして対峙させて回転を停止させる。この回転位相の検出は、回転体21の回転軸21a等に取り付けた所定回転角度(0°〜360°の範囲)毎に回動するステップモーターや回転位相検出用のエンコーダ(ロータリー式)などにて行う。
【0034】
図4(a)に示すように施錠開錠動作部3の一対の回転体21、21の切欠部22が正対した状態で、図5(a)及び図6(a)〜(b)に示すように、第1の鍵部1の第1の係合用フックF1 を、フック差込用孔a内に、該第1の係合用フックF1 の切欠部F11が回転体21に正対する位置まで差し込む。なお、施錠開錠動作部3の一対の前記第2の係合用フックF2 、F2 の奥部には、第1の係合用フックF1 の先端部を該フックF1 の切欠部F11が回転体21に正対する位置にて当接させる停止板24(ストッパ)が必要に応じて設けられている。
【0035】
続いて、回転体21を駆動回転させ、図6(b)に示すように、各々切欠部22の位置を、互いに離反した位置(例えば、その回転位相位置(角度)θを±0°<θ<90°〜360°)まで回転移動させて、回転体21における切欠部22のない円周部分を、第1の係合用フックF1 の切欠部F11内に嵌合装填させて回転を停止させる。これにより、鍵部1である第1の係合用フックF1 は、錠部2である第2の係合用フックF2 、F2 の回転体21の切欠部22のない円周部分により、フック差込用孔aから引き抜くことができずにロックされ、施錠される。
【0036】
このようにして、前記第1の係合用フックF1 の差し込み幅方向の片側又は両側の切欠部F11及び側面部F12は、第2の係合用フックF2 の回転体21の外端面(周面と直交するスラスト面)により係合される。そして固定物に結び付けられた索体Eに取り付けられた鍵部1である第1の係合用フックF1 は、パソコンA本体の錠部2であるフック差込用孔aから抜け外れず、パソコン本体Aは索体Eによって固定物に連結されて、盗難や不用意な移動等からパソコン本体Aを保護することができるものである。なお、施錠された状態の錠前において、鍵部1の第1の係合用フックF1 を、錠部2の第2の係合用フックF2 から無理に引き抜いた場合には、鍵部1又は/及び錠部2は破壊されて、パソコンA本体は使用不能となるようになっている。
【0037】
次に、本発明のパソコン盗難防止用錠前の使用形態の一例を、図7〜図13のフローチャート図に基づいて以下に説明する。
【0038】
<ステップS1>
パソコンA(パソコンデータ処理制御部)の管理者(パソコンユーザー、施錠開錠者)はパソコンの駆動電源を入れる。
【0039】
<ステップS2>
パソコンAのパソコンデータ処理制御部及びオペレーティンクシステム(OS)が起動し、スタートアッププログラムが実行される。
【0040】
<ステップS3>
施錠開錠用の認証アプリケーションプログラムが起動する。
【0041】
<ステップS4>
パソコン画面上に施錠・開錠操作コマンドが表示される。スタートアップ及び認証アプリケーションプログラムに基づいて、パソコン画面上に起動画面が表示されて、各種の操作タイトル名、「盗難防止用錠前の施錠・開錠操作」「操作キャンセル」などの操作選択名、プログラムメーカー名、パソコンユーザー名など施錠・開錠操作コマンドが表示される。
【0042】
<ステップS5>
パソコン管理者(パソコンユーザーなど)は、操作選択タイトル名のうち、「施錠・開錠操作」、「キャンセル」のいずれか1つを選択してクリックする。
【0043】
<ステップS6>
パソコンAの画面上の「キャンセル」を選択した場合はステップS6aに進み、「施錠・開錠操作」を選択した場合はステップS6bに進む。
【0044】
<ステップS6a>
「キャンセル」を選択すると、施錠開錠用の認証アプリケーションプログラムを終了してステップS2に戻る。
【0045】
<ステップS6b>
「施錠・開錠操作実行」を選択すると、CPU12、マイクロプロセッサ12、及び施錠開錠制御部4は、施錠開錠を行うパソコンAの現在の施錠状態、開錠状態を、ハードディスクメモリ14(又はRAM15)から検索し、判定する。
【0046】
<ステップS7>
検索の結果、施錠状態と判定された場合はステップS7aに進み、開錠状態と判定された場合はステップS7bに進む。
【0047】
<ステップS7a>
施錠状態と判定されて、パソコンAの画面に「現在、施錠状態である」とコメント表示される。
【0048】
<ステップS7b>
開錠状態と判定されて、パソコンAの画面に「現在、開錠状態である」とコメント表示される。
【0049】
<ステップS8a>
現在、パソコンAは施錠状態であり、「開錠する」、「キャンセル」の選択画面が表示される。
【0050】
<ステップS8b>
現在、パソコンAは開錠状態であり、「施錠する」、「キャンセル」の選択画面が表示される。
【0051】
<ステップS9a>
「開錠する」を選択した場合はS10に進み、「開錠しない」を選択した場合はS4に戻る。
【0052】
<ステップS9b>
「施錠する」を選択した場合はS10に進み、「施錠しない」を選択した場合はS4に戻る。
【0053】
<ステップS10>
CPU12、マイクロプロセッサ12、及び施錠開錠制御部4は、ハードディスクメモリ14(又はRAM15)に開錠・施錠のいずれかの操作指示情報を記憶つせる。
【0054】
<ステップS11>
パソコン管理者の暗証番号等の認証情報の登録の有無をハードディスクメモリ14(又はRAM15)から検索、照会する。
【0055】
<ステップS12>
登録済みの場合はステップS19に進み、未登録の場合はステップS13に進む。
【0056】
<ステップS13>
パソコンAの画面に暗証番号等の認証情報の入力を指示するコメントが表示される。
【0057】
<ステップS14>
パソコン管理者は、施錠、開錠用のユーザーID、パスワード、暗証番号、暗証記号等の認証情報を、入力指示画面を用いて入力する。
【0058】
<ステップS15>
認証情報を入力後、「OK」キーをクリックする。
【0059】
<ステップS16>
パソコンAの画面に認証情報に関する入力事項の変更の有無を問うコメントが表示される。
【0060】
<ステップS17>
入力事項に変更がない場合はステップS18に進み、変更が有る場合はステップS13に戻り、認証情報の再入力を行う。
【0061】
<ステップS18>
「確定」キーをクリックして、パソコンAの管理者の暗証番号等の認証情報の登録を終了する。
【0062】
<ステップS19>
パソコン画面に生体認証の使用、不使用をパソコンAの管理者に問うコメントが表示される。
【0063】
<ステップS20>
生体認証を使用する場合はステップS21に進み、使用しない場合はステップS35に進む。
【0064】
<ステップS21>
CPU12、マイクロプロセッサ12、及び施錠開錠制御部4は、ステップS12にて登録が確認された、又はステップS18にて登録済みとなった、施錠、開錠用のユーザーID、パスワード、暗証番号、暗証記号等の認証情報に対応する生体認証情報の登録済みの有無をハードディスクメモリ14(又はRAM15)から検索、照会する。
【0065】
<ステップS22>
パソコンAの管理者の生体認証が登録済みの場合はステップS35に進み、生体認証が
未登録の場合はステップS23に進む。
【0066】
<ステップS23>
パソコンAの画面に「生体認証未登録」のコメントが表示される。
【0067】
<ステップS24>
パソコンAの管理者に生体認証の登録をするか登録をしないかを問うコメントが表示され、登録する場合はステップS25に進み、登録しない場合はステップS19に戻る。
【0068】
<ステップS25>
CPU12、マイクロプロセッサ12、及び施錠開錠制御部4は、パソコンAの信号入力端子に、生体計測をするための生体計測手段Gが装着されているか装着されていないかを確認する。
【0069】
<ステップS26>
生体計測手段GがパソコンAの信号入力端子に装着されている場合はステップS35に進み、生体計測手段GがパソコンAの信号入力端子に装着されていない場合はステップS27に進む。
【0070】
<ステップS27>
パソコンAの信号入力端子に生体計測手段Gを装着するか、装着をキャンセルするかを問うコメントが表示され、装着する場合はステップS28に進み、「キャンセル」する場合はステップS19に進む。
【0071】
<ステップS28>
パソコン管理者は、生体計測手段GをパソコンAの信号入力端子に装着して、装着「OK」キーをクリックする。
【0072】
<ステップS29>
パソコンAに搭載する生体認証アプリケーションプログラムが起動し、パソコン画面上に、生体計測手段による生体計測データのパソコンメモリへのダウンロード登録操作画面が表示される。
【0073】
<ステップS30>
施錠、開錠を行うパソコン管理者は、生体計測手段Gの計測面に生体(指先の下面)を置き、計測開始「OK」キーをクリックする。
【0074】
<ステップS31>
生体計測手段Gは、パソコンAの生体認証アプリケーションプログラムに基づいて起動し、計測面の光学センサーが、施錠、開錠を行うパソコン管理者の生体(指先の指紋)を画像として認識し、計測して、生体計測データを得る。
【0075】
<ステップS32>
生体計測手段Gが生体の計測を終了すると、パソコンAの画面上に「計測終了」が表示され、生体計測データの「ダウンロード登録」、「再計測に戻る」、「キャンセル」の選択肢が表示される。
【0076】
<ステップS33>
「ダウンロード登録」を選択した場合はステップS33aに進み、「ダウンロード登録をしない」を選択した場合はステップS33bに進む。
【0077】
<ステップS33a>
「ダウンロード登録」を選択すると、パソコンAのハードディスクメモリ14(又はRAM15)に生体計測データが記憶され登録されて、ステップS34に進む。
【0078】
<ステップS33b>
「ダウンロード登録をしない」を選択すると、「再計測に戻るか」を問うコメントが表示され、「再計測に戻る」を選択した場合はステップS29に戻り、「再計測に戻らない」を選択した場合はステップS19に戻る。
【0079】
<ステップS34>
生体認証データが登録されて、生体認証の登録が終了する。
【0080】
<ステップS35>
パソコン管理者は、「施錠、開錠操作実行」、「キャンセル」のうち、いずれか1つを選択する。
【0081】
<ステップS36>
「施錠、開錠操作実行」を選択した場合はステップS37に進み、「キャンセル」を選択した場合はステップS4に戻る。
【0082】
<ステップS37>
パソコン画面に施錠、開錠操作をするパソコン管理者の施錠、開錠用に登録されているユーザーID、パスワード、暗証番号等の認証情報の入力を指示するコメントが表示される。
【0083】
<ステップS38>
パソコン管理者は、登録されているユーザーID、パスワード、暗証番号等の認証情報をパソコンAの画面の入力指示欄に入力する。
【0084】
<ステップS39>
パソコンAのCPU12、マイクロプロセッサ12、及び施錠開錠制御部4は、入力された認証情報と、登録されている認証情報とを照合する。
【0085】
<ステップS40>
照合の結果、入力された認証情報と登録されている認証情報とが一致している場合にはステップS40aに進み、不一致の場合はステップS40bに進む。
【0086】
<ステップS40a>
入力された認証情報と登録されている認証情報とが一致すると、生体認証の使用・不使用のいずれか1つを選択する選択肢がパソコンAの画面に表示される。
【0087】
<ステップS40b>
入力された認証情報と登録されている認証情報とが不一致であると、認証情報の再入力を問うコメントがパソコン画面に表示されて、「再入力する」を選択した場合はステップS37に戻り、「再入力しない」を選択した場合にはステップS4に戻る。
【0088】
<ステップS41>
パソコンAの画面に表示された生体認証の使用・不使用のうち、「生体認証を使用」を選択した場合はステップS42に進み、「生体認証を使用しない」を選択した場合はステ
ップS50aに進む。
【0089】
<ステップS42>
CPU12、マイクロプロセッサ12、及び施錠開錠制御部4は、パソコン管理者の入力した暗証番号等の認証情報に対応する生体認証の登録の有無をハードディスクメモリ14(又はRAM15)から検索、照会する。
【0090】
<ステップS43>
登録されている場合はステップS44に進み、登録されていない場合はステップS23に進む。
【0091】
<ステップS44>
CPU12、マイクロプロセッサ12、及び施錠開錠制御部4は、パソコンAの信号入力端子に、生体計測をするための生体計測手段Gが装着されているか装着されていないかを確認し、生体計測手段GがパソコンAの信号入力端子に装着されていない場合はステップS44aに進み、生体計測手段GがパソコンAの信号入力端子に装着されている場合はステップS44bに進む。
【0092】
<ステップS44a>
生体計測手段Gが装着されていない場合は、パソコンAの信号入力端子に生体計測手段Gを装着した後、装着「OK」キーをクリックする。
【0093】
<ステップS44b>
生体計測手段Gが装着されている場合は、パソコンAに搭載する生体認証アプリケーションプログラムが起動し、画面に生体計測手段により計測された生体計測データのパソコンAのハードディスクメモリ14(又はRAM15)へのダウンロード操作画面が表示される。
【0094】
<ステップS45>
パソコン管理者は、パソコンAのダウンロード操作画面に表示された、例えば「指先下面を生体計測手段の計測面に軽く接触させてください。」の指示に従って、生体計測手段Gの計測面に指先下面を置き、計測「OK」キーをクリックする。
【0095】
<ステップS46>
生体計測手段Gは、生体認証アプリケーションプログラムに基づいて起動し、計測面の光学センサーが指先の指紋を画像として認識し、計測して、生体計測データを得る。
【0096】
<ステップS47>
生体計測手段Gが計測を終了するとパソコンAの画面に「計測終了」が表示され、「ダウンロード」、「再計測に戻る」、「キャンセル」の選択肢が表示される。
【0097】
<ステップS48>
「ダウンロードする」を選択した場合はステップS48aに進み、「ダウンロードしない」を選択した場合はステップS48bに進む。
【0098】
<ステップS48a>
「ダウンロードする」を選択すると、パソコンAのハードディスクメモリ14(又はRAM15)に生体計測データが「入力生体計測データ」として記憶されて、ステップS49に進む。
【0099】
<ステップS48b>
「ダウンロードしない」を選択すると、生体の再計測に戻るかを問うメッセージが表示されて、「再計測に戻る」を選択した場合はステップS45に戻り、「再計測に戻らない」を選択した場合はステップS4に戻る。
【0100】
<ステップS49>
CPU12、マイクロプロセッサ12、及び施錠開錠制御部4は、既に登録されている「登録生体認証データ」と、「入力生体認証データ」との照合を行う。
【0101】
<ステップS50>
照合の結果、「登録生体認証データ」と「入力生体認証データ」が一致している場合はステップS50aに進み、不一致の場合はステップS50bに進む。
【0102】
<ステップS50a>
「登録生体認証データ」と「入力生体認証データ」が一致すると、ステップS10にてパソコンAのハードディスクメモリ14(又はRAM15)に既に記憶されている「施錠操作指示」(施錠)か、又は「開錠操作指示」(開錠)のいずれの「操作指示情報」であるかを、そのハードディスクメモリ14(又はRAM15)から抽出して、ステップS51に進む。
【0103】
<ステップS51>
ハードディスクメモリ14(又はRAM15)からの「操作指示情報」の抽出により、[「施錠操作指示」(施錠)]である場合はステップS51aに進み、[「施錠操作指示(施錠)でない「開錠操作指示」(開錠)]である場合はステップS51bに進む。
【0104】
<ステップS51a>
パソコンAの画面に、「施錠実行」又は「キャンセル」の選択肢が表示される。
【0105】
<ステップS52a>
パソコンAの画面に表示された「施錠実行」又は「キャンセル」の選択肢のうち、「施錠実行」を選択した場合はステップS53aに進み、「キャンセル」を選択した場合はステップS4に戻る。
【0106】
<ステップS53a>
「施錠実行」を選択すると、パソコンAの画面に、「差込孔内に鍵部を差し込んでください。」との指示がコメント表示される。
【0107】
<ステップS54a>
パソコンAの画面に表示された「差込孔内に鍵部を差し込んでください。」との指示に従って、パソコンAの管理者(施錠者)は、パソコンAの差込孔a内に、鍵部1を差し込む。
【0108】
<ステップS55a>
パソコンAの施錠制御部4(施錠・開錠制御部)は、差込孔a内に差し込まれた鍵部1の先端部の差し込み状態(当接)を停止板24などに設置されたセンサーにて検知した場合は、「差込完了」として鍵差込完了信号検知を発信し、パソコンaの画面に「差込完了」のコメントが表示されて、ステップS56aに進む。一方、差込孔a内に差し込まれた鍵部1の先端部の差し込み状態(当接)を停止板24などに設置されたセンサーにて検知しない場合は、「差込不良」として鍵差込不良検知信号を発信し、パソコンaの画面に「差込不良」のコメントが表示されて、ステップS54aに戻り、パソコン管理者は再度、
鍵部1の差し込み動作を行う。
【0109】
<ステップS56a>
パソコンAのCPU12は、搭載する認証アプリケーションプログラム(施錠制御アプリケーションプログラム)に基づいて、施錠制御部4に施錠実行信号を発信し、施錠制御部4は、施錠・開錠動作部3に認証指令信号である施錠許可信号を発信する。
【0110】
<ステップS57>
パソコンAの施錠・開錠動作部3は、施錠制御部4から発信する認証指令信号である施錠許可信号を受信し、該認証指令信号に基づいて施錠動作を行う。
【0111】
<ステップS58>
パソコンAの施錠・開錠動作部3による施錠動作により、パソコンAの錠部2の差込孔a内にある回転体21が駆動回転して、第2の係合用フックF2 を施錠方向に回転させ、これにより、パソコンAの錠部2である差込孔a内に差し込まれている状態にある鍵部1の第1の係合用フックF1 と第2の係合用フックF2 とが係合して錠前が施錠して、施錠動作が終了する。そしてステップS4に戻る。
【0112】
<ステップS50b>
一方、「登録生体認証データ」と「入力生体認証データ」が不一致であると、パソコンAの画面に生体の再計測を問うコメントが表示され、「再計測する」を選択した場合はステップS45に戻り、生体の再計測を行い、「再計測しない」を選択した場合はステップS4に戻る。
【0113】
<ステップS51b>
パソコンAの画面に、「開錠実行」又は「キャンセル」の選択肢が表示される。
【0114】
<ステップS52b>
パソコンAの画面に表示された「開錠実行」又は「キャンセル」の選択肢のうち、「開錠実行」を選択した場合はステップS53bに進み、「キャンセル」を選択した場合はステップS4に戻る。
【0115】
<ステップS53b>
「開錠実行」を選択すると、パソコンAのCPU12は、搭載する認証アプリケーションプログラム(施錠制御アプリケーションプログラム)に基づいて、施錠制御部4に開錠実行信号を発信し、施錠制御部4は、施錠・開錠動作部3に認証指令信号(開錠許可信号)を発信する。
【0116】
<ステップS54b>
パソコンAの施錠・開錠動作部3は、施錠制御部4から発信する認証指令信号である開錠許可信号を受信し、該認証指令信号に基づいて開錠動作を行う。
【0117】
<ステップS55b>
パソコンAの施錠・開錠動作部3による開錠動作により、パソコンAの錠部2の差込孔a内にある回転体21が駆動回転して、第2の係合用フックF2 を開錠方向に回転させ、これにより、パソコンAの錠部2である差込孔a内に差し込まれて施錠されている状態にある鍵部1の第1の係合用フックF1 と第2の係合用フックF2 との係合が解除して錠前が開錠して、施錠動作が終了する。そしてステップS4に戻る。
【図面の簡単な説明】
【0118】
【図1】本発明のパソコン盗難防止用錠前を説明するパソコン本体及びそのデータ処理制御部とディスプレイ画面とキーボードとマウスDと生体計測手段を説明するブロック図。
【図2】(a)は本発明のパソコン盗難防止用錠前におけるパソコン本体及びデータ処理制御部の錠部にある鍵差込孔とディスプレイ画面とキーボードとマウスを説明する全体正面図、(b)は鍵部の全体側面図、(c)はパソコンA本体の錠部にある鍵差込孔に鍵部を差し込んだ状態を説明する全体側面図。
【図3】(a)は本発明のパソコン盗難防止用錠前におけるパソコン本体内に装備された錠部の構造の一例を説明する拡大側面図、(b)は、その上面図。
【図4】(a)〜(b)は本発明のパソコン盗難防止用錠前におけるパソコン本体内に装備された錠部の構造の一例を説明する拡大正面図。
【図5】(a)〜(b)は本発明のパソコン盗難防止用錠前におけるパソコン本体内に装備された錠部に鍵部を差し込んだ状態の一例を説明する拡大側面図、(b)はその上面図。
【図6】(a)〜(b)は本発明のパソコン盗難防止用錠前におけるパソコン本体内に装備された錠部に鍵部を差し込んだ状態の一例を説明する拡大正面図。
【図7】本発明のパソコン盗難防止用錠前による施錠・開錠動作の一例を説明する動作フローチャート図。
【図8】本発明のパソコン盗難防止用錠前による施錠・開錠動作の一例を説明する動作フローチャート図。
【図9】本発明のパソコン盗難防止用錠前による施錠・開錠動作の一例を説明する動作フローチャート図。
【図10】本発明のパソコン盗難防止用錠前による施錠・開錠動作の一例を説明する動作フローチャート図。
【図11】本発明のパソコン盗難防止用錠前による施錠・開錠動作の一例を説明する動作フローチャート図。
【図12】本発明のパソコン盗難防止用錠前による施錠・開錠動作の一例を説明する動作フローチャート図。
【図13】本発明のパソコン盗難防止用錠前による施錠・開錠動作の一例を説明する動作フローチャート図。
【符号の説明】
【0119】
A…パソコン本体(データ処理制御部)
a…差込孔
B…パソコンディスプレイ画面
C…キーボード
D…マウス
E…索体
F1 …第1の係合用フック
F2 …第2の係合用フック
G…生体計測手段
1…鍵部
2…錠部
3…施錠開錠動作部
4…施錠開錠制御部
11…電源端子
12…CPU
13…マイクロプロセッサ
14…ハードディスクドライブ
15…RAM
16…フロッピー(登録商標)ディスクドライブ
17…CDドライブ
18…PCカードスロット
19…SDカードスロット
21…回転体
22…切欠部
23…軸受部
24…停止板
【特許請求の範囲】
【請求項1】
a)パソコンA本体の外面に設けられたフック差込用孔a内に差し込む第1の係合用フックFと、該第1の係合用フックF1 を一端部に取り付け、建屋物、机、什器等の固定物を他端部に連結した索体Eとから構成される鍵部1と、
b)前記パソコンA本体のフック差込用孔aの内部に設けられ、該フック差込用孔a内に差し込まれる前記鍵部1の第1の係合用フックF1 に該パソコンA本体内部にて係合可能な第2の係合用フックF2 と、該第2の係合用フックF2 を駆動させて第1の係合用フックF1 と第2の係合用フックF2 との係合実施(施錠)と係合解除(開錠)とを行う施錠開錠動作部3とから構成される錠部2とを備え、
c)前記施錠開錠動作部3は、パソコンA本体に搭載する施錠制御アプリケーションプログラムに基づいて施錠制御部4から発信する認証指令信号にて動作し、
d)前記鍵部1の第1の係合用フックF1 と錠部2の第2の係合用フックF2 との係合実施(施錠)と係合解除(開錠)とを行うことを特徴とするパソコン盗難防止用錠前。
【請求項2】
請求項1記載のパソコン盗難防止用錠前において、前記鍵部1の索体Eが、金属製の鎖又はチェーンであるパソコン盗難防止用錠前。
【請求項3】
請求項1又は2記載のパソコン盗難防止用錠前において、前記認証指令信号が、IDナンバー、パスワード、記号等の暗号認証、又は指紋等の生体認証に基づく認証指令信号であるパソコン盗難防止用錠前。
【請求項1】
a)パソコンA本体の外面に設けられたフック差込用孔a内に差し込む第1の係合用フックFと、該第1の係合用フックF1 を一端部に取り付け、建屋物、机、什器等の固定物を他端部に連結した索体Eとから構成される鍵部1と、
b)前記パソコンA本体のフック差込用孔aの内部に設けられ、該フック差込用孔a内に差し込まれる前記鍵部1の第1の係合用フックF1 に該パソコンA本体内部にて係合可能な第2の係合用フックF2 と、該第2の係合用フックF2 を駆動させて第1の係合用フックF1 と第2の係合用フックF2 との係合実施(施錠)と係合解除(開錠)とを行う施錠開錠動作部3とから構成される錠部2とを備え、
c)前記施錠開錠動作部3は、パソコンA本体に搭載する施錠制御アプリケーションプログラムに基づいて施錠制御部4から発信する認証指令信号にて動作し、
d)前記鍵部1の第1の係合用フックF1 と錠部2の第2の係合用フックF2 との係合実施(施錠)と係合解除(開錠)とを行うことを特徴とするパソコン盗難防止用錠前。
【請求項2】
請求項1記載のパソコン盗難防止用錠前において、前記鍵部1の索体Eが、金属製の鎖又はチェーンであるパソコン盗難防止用錠前。
【請求項3】
請求項1又は2記載のパソコン盗難防止用錠前において、前記認証指令信号が、IDナンバー、パスワード、記号等の暗号認証、又は指紋等の生体認証に基づく認証指令信号であるパソコン盗難防止用錠前。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【公開番号】特開2009−162012(P2009−162012A)
【公開日】平成21年7月23日(2009.7.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−1904(P2008−1904)
【出願日】平成20年1月9日(2008.1.9)
【出願人】(000003193)凸版印刷株式会社 (10,630)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成21年7月23日(2009.7.23)
【国際特許分類】
【出願日】平成20年1月9日(2008.1.9)
【出願人】(000003193)凸版印刷株式会社 (10,630)
【Fターム(参考)】
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