説明

パターン化された弁別部を備える雷保護シート

雷保護システムは、典型的に、航空機の外側表面上で使用するために提供され、これは導電性フィルムと、少なくとも1つのパターン化された非導電性弁別層と、を含む雷保護シートの使用を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
(関連出願の相互参照)
本出願は、その開示内容の全体を参照することにより本明細書に援用する米国特許仮出願第61/170360号(2009年4月17日出願)の利益を主張する。
【0002】
(発明の分野)
本開示は、少なくとも1つのパターン化された、典型的に航空機の外側表面上で使用するための非導電性弁別層を含む雷保護シートに関する。
【背景技術】
【0003】
飛行中の飛行機の落雷は希有な現象ではない。民間輸送航空機への落雷は、1年で航空機1台当たり約1回になると予測されている。航空工学における現在、より軽量な材料、より少ない機械システム、及びより多くの電子システムを使用する傾向にある。電子システムは機械システムよりも、例えば落雷によって生じる電磁妨害の影響を受けることが多い。最近では、航空機用、これと並んで風力発電機、自動車、スポーツ用品、家具、バス、トラック、及び硬質で軽量の材料、又は部材の強化が有益である他の用途の、より多くの部材を製造するために、非導電性又は部分的に導電性の繊維強化樹脂マトリックス材料が使用されている。これらのより軽量な構造物は、従来のアルミニウム構造体よりも雷に対して、効果の弱い保護を提供する。
【0004】
雷捕捉場所における状況は過酷である。航空機の雷捕捉に関して、200クーロンを超える電荷移行で200,000アンペアもの高い過渡電流が予想される。(SAE ARP5412 Revision A,Aircraft Lightning Environment and Related Test Waveforms,SAE International,01−Nov−1999.)風力発電機の雷捕捉は、地理的な位置及び高さによって大きく変化するが、300クーロンもの高い電荷移行で100,000アンペアもの高い過渡電流が予想される。(Technical Report 61400−24,Wind Turbine Generator Systems−Part 24:Lightning Protection,International Electrotechnical Commission,1st edition 2002−07。)落雷カラムにおけるプラズマの温度は、約28,000°K(27727℃)であると推定されている。(「A numerical modeling of an electric arc and its interaction with the anode:part III.Application to the interaction of a lightning strike and an aircraft in flight」(F Lago、J J Gonzalez、P Freton、F Uhlig、N Lucius及びG P Piau)2006 J.Phys.D:Appl.Phys.39 2294〜2310。)落雷によって生じる損傷のほとんどは、雷のアーク内の高温及び材料のオーム加熱によって生じる、落雷場所での過剰なレベルの熱によるものである。
【0005】
一部の研究者は、金属化織布、金属化紙、固体金属フィルム、小孔金属フィルム、金属線、金属メッシュ、金属粒子、エキスパンドメタルホイル、炭素粒子、又は炭素繊維などの導電性層を含む、落保護システムの使用を報告している。一部の発明者は、イオン性外側層(例えば塗料層など)を含む雷保護システムの使用を報告している。落雷はしばしば、捕捉部位にて保護機構を破壊し、最新の軽量構造体にかなり重大な損傷を引き起こす。これは、費用のかかる構造体の修理、及び関連するサービスの中断を余儀なくさせる。以下の参照はこのような技術に関する:国際公開第2005/032812(A)号、米国特許出願公開第2006/051592(A1)号、国際公開第2007/048426(A)号、米国特許出願公開第2008/142238(A1)、同第2004/0069895号、米国特許第4,920,163号、欧州特許第0227122(A)号、米国特許第7,277,266(B1)号、米国特許出願公開第2007/0236855(A1)号、国際公開第2007/123700(A1)号、米国特許出願公開第2007/0230085(A1)号、欧州特許第1,935,784(A2)号、国際公開第2008/040936(A1)号、米国特許第4,352,142号、国際公開第2008/076851(A1)号、米国特許出願公開第2007/0141927(A1)号、同第2008/0145555(A1)号、欧州特許第1,944,236(A2)号、米国特許出願公開第2008/0170349(A1)号、フランス特許出願公開第2,720,214(A1)号、米国特許出願公開第2007/0258182(A1)号、同第2007/0093163(A1)号、米国特許出願公開第2007/0201179(A1)号、米国特許第5,127,601号、同第3,989,984号、国際公開第2008/015082(A1)号、同第2008/006377(A1)号、同第2008/046186(A1)、同第2007/142354(A1)号、同第2008/048705(A2)、同第2008/056123(A1)号、欧州特許第1,935,631(A3)号、ロシア特許第2,263,581号、同第2,217,320(C1)号、国際公開第2002/076430(A)号、ロシア特許第2,192,991(C)号、欧州特許第1,011,182(A1)号、同第0,900,647(A)号、同第629,549(A)号、ドイツ特許出願公告第102006046002(B4)号、欧州特許第163,805(A1)号、米国特許第5,132,168(A)号、米国特許第3,755,713(A)号、及び米国特許出願公開第2006/0143920(A1)号。
【発明の概要】
【課題を解決するための手段】
【0006】
簡潔に、本開示は、典型的に0.01〜10マイクロメートルである厚さtを有する導電性フィルムと、この導電性フィルムの上に厚さTDLを有する非導電性の第1弁別層と、を含み、第1弁別層は、TDLの50%〜100%の深さdを有する谷形状、TDLの50%〜100%の溝部の深さdを有する隆起部と溝部の形状、又はこれらの組み合わせから構成される群から選択された複数の形状にパターン化されている、雷保護シートを提供する。いくつかの実施形態は、第1弁別層の部分を被覆する非導電性の第2弁別層を更に含み、この第2弁別層は、第1の複数の隆起部と溝部の形状と非平行である、第2の複数の隆起部と溝部の形状を含む。いくつかの実施形態では、導電性フィルムは、第1の複数の隆起部と溝部の形状と非平行である、第3の複数の隆起部と溝部の形状を含む。いくつかの実施形態は、第1弁別層の部分を被覆する非導電性の第2弁別層を更に含み、第1弁別層は、第1絶縁破壊強度を有し、第2弁別層は、第1絶縁破壊強度の90%未満である、第2絶縁破壊強度を有する。雷保護シートは典型的に、50g/m未満の重さである導電性材料の量を含む。雷保護シートは、1つ以上のイオン性塗料層を更に含んでもよい。
【0007】
他の態様では、本開示は、典型的に0.01〜10マイクロメートルである厚さtを有する導電性フィルムと、この導電性フィルムの上の厚さTDLを有する非導電性の第1弁別層と、を含み、第1弁別層は、第1絶縁破壊強度を有する第1材料、及び第1絶縁破壊強度の90%未満である第2絶縁破壊強度を有する第2材料の粒子を含み、粒子の平均直径は、TDLの50%〜100%である、雷保護シートを提供する。雷保護シートは典型的に、50g/m未満の重さである導電性材料の量を含む。雷保護シートは、1つ以上のイオン性塗料層を更に含んでもよい。
【0008】
別の態様において、本開示は、本開示による雷保護シートを有する航空機の複合材料構造体を提供する。
【0009】
本開示は概して、様々な「層」及び/又は「フィルム」を含む雷保護「シート」に関し、雷保護シートは、「構造体」、典型的に、航空機又は宇宙船の表面に保護を提供する。
【0010】
フィルム又は層に関して本明細書で使用されるとき、「実質的に連続的な」は、例えば締結具、通路等に関して、偶発的又は偶然の孔若しくは隙間以外の、フィルム又は層を貫通する孔若しくは隙間の繰り返しパターンを有さないことを意味する。フィルム又は層に関して、「本質的に連続的な」は、締結具、通路等に関して、偶発的又は偶然の孔若しくは隙間以外の、フィルム又は層を貫通する孔若しくは隙間を有さないことを意味する。
【0011】
フィルムに関して本明細書で使用されるとき、「厚さt」は、フィルムのいずれかのパターン化に関係なく、フィルムの面に直交して測定された平均厚さを意味し、適切な場合は、パターン化前の、本開示の実践で使用されるフィルムの公称厚さであるようにとられてもよい。
【0012】
層に関して本明細書で使用されるとき、「厚さTDL」は、フィルムの面に直交して測定された、厚さの局所的な最大値の平均である。
【0013】
本明細書で使用されるとき、フィルム又は層内の「丘形状」は、より低い高さの領域によって包囲されている高さにおける局所的な最大値を意味し、(高さはシートの全体的な平面に直交して測定される)(すなわち、下層の表面の屈曲若しくは湾曲を追従する屈曲又は湾曲に関係なく)を意味し、正の高さはシートの構造体の面から離れる方向である。丘形状には、錐体、半球、こぶ、3面、4面若しくはそれより多い面のピラミッド、又は前述のいずれかの硬質若しくは軟質の縁の付いた錐台を挙げることができるが、これらに限定されない。本明細書で使用されるとき、丘形状の高さhは、局所的な最大値と、360°にわたって平均化された隣接する局所的な最小値との間の高さにおける差を意味する。いくつかの実施形態では、丘形状はまた、くぼみ付きの錐台、例えば「火山」、又は二分割されたトーラス形状を挙げることができるがこれに限定されず、その場合には、丘形状の高さhは、丘形状の縁部で測定される。
【0014】
本明細書で使用されるとき、フィルム若しくは層における「谷形状」は、より大きな高さの領域によって包囲されている、高さにおける局所的な最小値を意味する。谷形状には、反転させた錐体、反転させた半球、反転させたこぶ、3面、4面若しくはそれより多い面の反転させたピラミッド、又は前述のいずれかの硬質若しくは軟質の縁の付いた錐台を挙げることができるが、これらに限定されない。本明細書で使用されるとき、谷形状の深さは、局所的な最小値と、360°にわたって平均化された隣接する局所的な最大値との間の高さにおける差を意味する。いくつかの実施形態では、谷形状は、反転させたくぼみ付きの錐台を挙げることができるが、これに限定されず、その場合には、谷形状の深さは、谷形状の最も深い点で測定される。いくつかの実施形態では、谷形状は、フィルム又は層を全体的に貫通してもよい。
【0015】
本明細書で使用されるとき、フィルム又は層における「隆起部と溝部の形状」は、交互の隆起部及び溝部含み、これは線状、湾曲状、又は角度が付いていてもよい。いくつかの実施形態では、隆起部と溝部の形状は枝分かれしていてもよい。いくつかの実施形態では、隆起部と溝部の形状は閉じた形状形成してもよい。本明細書で使用されるとき、所与の点における隆起形状の高さhは、局所的な最大値と、その点における隆起部に垂直な線に沿った、隣接する局所的な高さの最小値の平均との間の高さにおける差を意味する。本明細書で使用されるとき、溝部上の所与の点における溝部の形状の深さdは、局所的な最小値と、その点における溝部に垂直な線に沿った、隣接する局所的な高さの最大値の平均との間の高さにおける差を意味する。いくつかの実施形態では、溝部の形状は、フィルム又は層を全体的に貫通してもよい。
【0016】
本明細書で使用されるとき、「導電性」は、例えば、銅、アルミニウム、ニッケル、亜鉛、銀、金、チタン、クロム、プラチナ、ベリリウム、マグネシウム、鉄等の、これらの金属状態における金属の特徴であるように少なくとも高い、室温での高導電率を有することを意味する。
【0017】
本明細書で使用されるとき、「非導電性」は、典型的に室温の半導体及び絶縁体を含むが、いくつかの実施形態では、室温の絶縁体のみを含み、半導体は含まない、金属状態における金属の特徴よりも低い、室温における低い導電率を有することを意味する。
【図面の簡単な説明】
【0018】
【図1】本開示による雷保護システムの概略的な断面図。
【図2】本開示による雷保護システムの直交する突出部。
【図3】本開示による雷保護システムの直交する突出部。
【発明を実施するための形態】
【0019】
本開示は、典型的に、航空機の外側表面上で使用するための、導電性フィルムと、少なくとも1つのパターン化された非導電性弁別層と、を含む、雷保護シートを含む、雷保護システムを提供する。典型的に、本開示の雷保護システムを使用する航空機は、サービスの中断を余儀なくさせる修理を必要とすることなく、雷の衝撃に耐えることができる。典型的に、本開示の雷保護システムを使用する航空機は、航空機構造体への損傷もなく、雷の衝撃に耐えることができる。いくつかの実施形態では、本開示の雷保護システムを使用する航空機は、雷保護シートの導電性フィルムへの損傷もなく、雷の衝撃に耐えることができる。
【0020】
図1を参照して、本開示の一実施形態による雷保護システムは、典型的に航空機又は宇宙船の表面である構造体20上にある雷保護シート10を含んでもよい。雷保護シート10は、厚さtを有する、導電性フィルム30を含む。雷保護シート10は、導電性フィルム30の上に厚さTDLを有する第1弁別層40を更に含み、これは深さdを有する谷形状でパターン化されている。雷保護シート10は、第1弁別層40の上に第2弁別層60を所望により含んでもよく、これは所望により谷形状50を充填する。雷保護シート10は、例えば塗料層など、1つ以上の追加の表面層70を所望により含んでもよい。
【0021】
図2を参照して、本開示の一実施形態による雷保護システムは、典型的に航空機又は宇宙船の表面である構造体120上にある雷保護シート110を含んでもよい。雷保護シート110は、隆起部180及び溝部185を含む、隆起部と溝部の形状でパターン化されている導電性層130を含む。いくつかの実施形態では、導電性層130は、パターン化された支持層上にある薄型フィルムを含む。雷保護シート110は、上記の導電性層130の上に第1弁別層140を更に含み、これは隆起部155及び溝部150を含む隆起部と溝部の形状でパターン化されている。第1弁別層140の隆起部155及び溝部150は、典型的に導電性層130の隆起部180及び溝部185と非平行であり、より典型的に図示されるように垂直である。雷保護シート110は、所望により1つ以上の第2弁別層又は追加の表面層(図示せず)を含んでもよい。
【0022】
図3を参照して、本開示の一実施形態による雷保護システムは、典型的に航空機又は宇宙船の表面である構造体220上にある雷保護シート210を含んでもよい。雷保護シート210は、導電性フィルム230を含む。雷保護シート210は、上記の導電性層フィルム230の上に第1弁別層290を更に含み、これは隆起部280及び溝部285を含む隆起部と溝部の形状でパターン化されている。雷保護シート210は、上記の第1弁別層290の上に第2弁別層240を更に含み、これは隆起部255及び溝部250を含む隆起部と溝部の形状でパターン化されている。第2弁別層240の隆起部255及び溝部250は、典型的に第1弁別層290の隆起部280及び溝部285と非平行であり、より典型的に図示されるように垂直である。雷保護シート210は、所望により1つ以上の表面層(図示せず)を含んでもよい。
【0023】
構造体は、任意の好適な材料、典型的に航空機又は風力タービン構造体で使用される材料のものであってもよく、これは金属、木材、ポリマー、炭素粒子若しくは繊維、ガラス粒子若しくは繊維、上記の1つ以上を含む複合材料等を挙げることができるが、これらに限定されない。
【0024】
導電性フィルム又は層は、任意の好適な材料で作製されてよい。典型的に、導電性フィルムは、金属材料を含む。典型的に、導電性フィルムは、金属を含む。典型的に、導電性フィルムは、高い導電率、低密度、及び高い耐腐食性などの好ましいバランスを有する材料を含む。有用な金属には、銅、アルミニウム、ニッケル、亜鉛、銀、金、チタン、クロム、プラチナ、ベリリウム、マグネシウム、鉄等、並びにこれらの金属合金を挙げることができるが、これらに限定されない。いくつかの実施形態では、導電性フィルムは、実質的に連続的である。いくつかの実施形態では、導電性フィルムは、本質的に連続的である。いくつかの実施形態では、導電性フィルムは連続的である。いくつかの実施形態では、導電性フィルムは、連続的ではない。いくつかの実施形態では、導電性フィルムは、実質的に連続的ではない。いくつかの実施形態では、導電性フィルムは、エキスパンドホイルである。いくつかの実施形態では、導電性フィルムはメッシュである。いくつかの実施形態では、導電性フィルムは、その開示はここに援用するものである、2009年4月17日出願の米国特許出願第61/170,352号(代理人整理番号65148US002)に開示されるようにパターン化されてもよい。いくつかの実施形態では、導電性リムは隆起部と溝部の形状でパターン化されてもよい。
【0025】
導電性フィルム30の厚さtは、任意の好適な厚さであってもよい。より低い厚さは、より小さな重量を生じさせることができる。厚さtは、典型的に1mm未満、より典型的に100マイクロメートル未満、より典型的に50マイクロメートル未満、及び典型的に10マイクロメートル未満である。いくつかの実施形態では、厚さtは5マイクロメートル未満である。いくつかの実施形態では、厚さtは2マイクロメートル未満である。いくつかの実施形態では、厚さtは1マイクロメートル未満である。厚さtは典型的に、少なくとも0.001マイクロメートル、より典型的に少なくとも0.01マイクロメートル、及びより典型的に少なくとも0.1マイクロメートルである。
【0026】
第1弁別層は、任意の好適な材料で作製されてよい。典型的に、弁別層は、典型的に空気よりも高い、より典型的に5kV/mmより高い、より典型的に10kV/mmよりも高い、及びいくつかの実施形態では、25kV/mmよりも高い、高絶縁破壊強度を典型的に備える、非導電性材料で作製される。有用な材料には、セラミックス、高分子若しくは繊維材料、又は粒子、繊維若しくは成形充填剤を更に含み得るこれらの組み合わせなどを挙げることができるが、これらに限定されない。有用な材料にはエポキシ、ポリウレタン、ポリイミド、ポリエステル、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリアクリレート、フルオロポリマー、シリコーンを挙げることができるがこれらに限定されず、また、チタン酸バリウム、チタン酸鉛、チタン酸ストロンチウム(strontium, titanate)、スズ酸バリウム、チタン酸バリウムストロンチウム、ジルコン酸バリウム、酸化セシウム、酸化ランタン、酸化チタン、酸化亜鉛、炭素、シリカ、若しくはアラミドを含む添加剤、又は添加剤の組み合わせを更に挙げることができる。いくつかの実施形態では、第1弁別層は導電性フィルムの上面に一致し、これはパターン化されていても、あるいはパターン化されていなくてもよい。
【0027】
第1弁別層の厚さTDLは、任意の好適な厚さであってもよい。典型的に、TDLは、1マイクロメートル〜1cm、より典型的に10マイクロメートル〜1mm、及びより典型的は10マイクロメートル〜100マイクロメートルである。いくつかの実施形態では、第1弁別層は、TDLの50%〜100%、いくつかの実施形態ではTDLの75%〜100%の、及びいくつかの実施形態では、TDLの95%〜100%の深さdを有する複数の谷形状にパターン化されている。いくつかの実施形態では、第1弁別層は、TDLの50%〜100%、いくつかの実施形態ではTDLの75%〜100%の、及びいくつかの実施形態では、TDLの95%〜100%の溝部の深さdを有する複数の隆起部と溝部の形状にパターン化されている。いくつかの実施形態では、第1弁別層は、上記の形状の組み合わせである、複数の形状にパターン化されている。TDLの100%の深さは、層を貫通する形状を意味する。
【0028】
形状のピッチは、同様な形状の間の平均若しくは典型的な距離を意味し、任意の好適なピッチであってもよい。形状のピッチは典型的に、10マイクロメートル〜1cm、より典型的に25マイクロメートル〜10mm、及びより典型的に20マイクロメートル〜1mmである。
【0029】
本開示による雷保護システムは、1つ以上の第2弁別層を所望により含んでもよい。第2弁別層は、任意の好適な材料で作製されてよい。典型的に、第2弁別層は、弁別層よりも低い絶縁破壊強度、典型的に弁別層の絶縁破壊強度の90%未満、より典型的に弁別層の絶縁破壊強度の75%未満、及びより典型的に弁別層の絶縁破壊強度の50%未満を有する非導電性材料から作製される。いくつかの実施形態では、第2弁別部は、第1弁別層に関して上記の任意の方法でパターン化されてもよく、第2弁別層の任意のパターン化は、第1弁別層の任意のパターン化とは別個に選択される。第2弁別部は、例えば均一又は不均一なリブレット又は目盛の形態で、概ね平坦であるか又は構造化されている外側表面を有してもよい。かかるパターン化された構造体は、例えば米国特許第5,133,516号に教示されている摩擦抵抗を低減するために、ノイズを低減するために、又は他の目的のために使用されてもよい。いくつかの実施形態では、第2弁別層の下面は、第1弁別層の上面に追従する。いくつかの実施形態では、連続的な第2弁別層は、第1弁別層の凹形状を充填する又は部分的に充填する。いくつかの実施形態では、連続的な第2弁別層は、第1弁別層の凹形状を充填する又は部分的に充填する。
【0030】
いくつかの実施形態では、存在する場合、第1弁別層、第2弁別層、及び導電性フィルムのパターン化は、協働して別個の潜在的な捕捉点のパターンを作る。例えば、いくつかの実施形態では第1弁別層、第2弁別層、及び導電性フィルムの2つ又はそれ以上は、隆起部と溝部の形状でパターン化され、ここでは1つの層の隆起部及び溝部は、他の層の隆起部と溝部と非平行であり、より典型的に、これに垂直である。
【0031】
本開示よる雷保護システムは、所望により、1つ以上の追加の表面層、例えば塗料層を含んでもよい。追加の表面層は、パターン化された又はパターン化されていない塗料など、これに限定されない任意の好適な材料で作製されてもよい。いくつかの実施形態では、本開示による雷保護システムは、イオン性塗料層である、1つ以上の追加の表面層70を含む。このようなイオン性塗料層は、例えば、落雷中に存在する熱又は電流の適用により蒸発する成分を含み、これによって落雷捕捉点の他の場所に対するマイグレーションへの耐性を瞬間的に低減することができる、落雷の領域における雷保護シートの上に、導電性蒸気を提供する。このような成分には、イオン性顔料、例えば二酸化チタン、酸化亜鉛、酸化スズ、オルトチタン酸亜鉛、酸化鉄、酸化クロム、酒石酸セシウム、シュウ酸バリウム、セシウム塩、バリウム塩、又は酒石酸セシウムなどを挙げることができるが、これに限定されない。いくつかの実施形態では、追加の表面層は、弁別層よりも低い絶縁破壊強度、典型的に弁別層の絶縁破壊強度の90%未満、より典型的に弁別層の絶縁破壊強度の75%未満、及びより典型的に弁別層の絶縁破壊強度の50%未満を有する材料から作製される。追加の表面層は、例えば均一又は不均一なリブレット又は目盛の形態で、概ね平坦であるか又は構造化されている外側表面を有してもよい。かかるパターン化された構造体は、例えば米国特許第5,133,516号に教示されている摩擦抵抗を低減するために、ノイズを低減するために、又は他の目的のために使用されてもよい。
【0032】
いくつかの実施形態では、第2弁別層及び追加の表面層の機能及び特性は、単一層内で組み合わされてもよい。いくつかの実施形態では、第2弁別層及び追加の表面層は、異なる組成物を有さなければならない。
【0033】
本開示による雷保護システムは、所望により導電性フィルムを有する支持層を含んでもよい。導電性フィルムがパターン化されている実施形態を含む、いくつかの実施形態では、支持層は導電性フィルムの下面に一致してもよい。いくつかの実施形態では、支持層は、導電性フィルムの下面のみを充填し、導電性フィルムの下型に延在しない。支持層は、任意の好適な材料で作製されてよい。典型的に、支持層は、例えばセラミックス、高分子若しくは繊維材料、又は粒子、繊維若しくは成形充填剤を更に含み得るこれらの組み合わせなど、これらに限定されない非導電性材料で作製される。有用な材料にはエポキシ、ポリウレタン、ポリイミド、ポリエステル、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリアクリレート、フルオロポリマー、シリコーンを挙げることができるがこれらに限定されず、また、チタン酸バリウム、チタン酸鉛、チタン酸ストロンチウム(strontium, titanate)、スズ酸バリウム、チタン酸バリウムストロンチウム、ジルコン酸バリウム、酸化セシウム、酸化ランタン、酸化チタン、酸化亜鉛、炭素、シリカ、若しくはアラミドを含む添加剤、又は添加剤の組み合わせを更に挙げることができる。いくつかの実施形態では、支持層は接着剤を含まない。いくつかの実施形態では、支持層は未硬化ポリマーを含まない。いくつかの実施形態では、支持層は感圧接着剤を含まない。
【0034】
本開示による雷保護システムは、導電性層の下に1つ以上の追加の非導電性層を所望により含んでもよい。追加の非導電層は、電流、熱、又は両方の伝達に対する更なる絶縁を提供するのに有用であり得る。追加の非導電層は、下層の構造体が導電性である場合には有用であり得る。追加の非導電層は、セラミックス、高分子若しくは繊維材料、又はこれらの組み合わせが挙げられるが、これらに限定されない任意の材料で作製されてもよく、これは更に微粒子、繊維又は整形された充填材を含んでもよい。有用な材料には、エポキシ、ポリウレタン、ポリイミド、ポリエステル、ポリエチレン、ポリカーボネート、ポリアクリレート、フルオロポリマーを更に挙げることができるが、これらに限定されず、また、チタン酸バリウム、チタン酸鉛、チタン酸ストロンチウム、スズ酸バリウム、チタン酸バリウムストロンチウム、ジルコン酸バリウム、酸化セシウム、酸化ランタン、酸化チタン、ガラス、又はアラミドを含む添加剤又は添加剤の組み合わせ挙げることができる。いくつかの実施形態では、追加の非導電性層は接着剤を含まない。いくつかの実施形態では、追加の非導電性層は未硬化ポリマーを含まない。いくつかの実施形態では、追加の非導電性層は感圧接着剤を含まない。
【0035】
本開示による雷保護システムは、1つ以上の接着層を所望により含んでもよい。接着層は、感圧接着剤、ホットメルト接着剤、硬化性接着剤等が挙げられるが、これらに限定されない任意の好適な接着剤材料で作製されてもよく、これらにはエポキシ、ポリウレタン、ポリエステル、ポリエチレン、ポリアクリレート、ポリカーボネート、ポリスルフィド、又はシリコーン接着剤を挙げることができる。いくつかの実施形態では、本開示による雷保護システムは、接着層を含まない。雷保護シートが接着層を含む実施形態では、シートには、構造体へのシートの適用前に、接着層から取り除かれるべき剥離ライナーが備わっていてもよい。
【0036】
いくつかの実施形態では、支持層及び追加の非導電層の機能及び特性は、単一層内で組み合わされてもよい。いくつかの実施形態では、支持層及び追加の非導電層は、異なる組成物を有さなければならない。いくつかの実施形態では、支持層及び接着層の機能及び特性は、単一層内で組み合わされてもよい。いくつかの実施形態では、支持層及び接着層は、異なる組成物を有さなければならない。いくつかの実施形態では、追加の非導電層及び接着層の機能及び特性は、単一層内で組み合わされてもよい。いくつかの実施形態では、追加の非導電性層及び接着層は異なる構成要素を有さなければならない。いくつかの実施形態では、支持層の機能及び特徴、追加の非導電性層、及び接着層は単一層内で組み合わされてもよい。いくつかの実施形態では、支持層、追加の非導電層、及び接着層は、異なる組成物を有さなければならない。
【0037】
代替の実施形態では、本開示による雷保護シートの、厚さTDLを有する第1弁別層は、第1絶縁破壊強度を有する第1材料、及びこの第1絶縁破壊強度の90%未満、より典型的には75%未満、及びより典型的に50%未満である第2絶縁破壊強度を有する第1材料を含み、粒子の平均直径は、TDLの50%〜100%である。第1弁別層に関して上記の材料のいずれかは、第1材料に好適であり得る。第2弁別層に関して上記の材料のいずれかは、第2材料に好適であり得る。パターン化されている、又はパターン化されていない導電性層、追加の表面層、追加の支持層等、上記に記載の任意の追加層が追加されてもよい。
【0038】
典型的に、本開示の雷保護システムは軽量である。いくつかの実施形態では、雷保護システムは、100g/m未満、いくつかの実施形態では50g/m未満、いくつかの実施形態では25g/m未満、いつくかの実施形態では15g/m未満、いくつかの実施形態では10g/m未満の重さである。雷保護シートは典型的に、少なくとも1g/m未満の重さである。いくつかの実施形態では、雷保護シートは、50g/m未満、いくつかの実施形態では35g/m未満、いくつかの実施形態では20g/m未満、いくつかの実施形態では10g/m未満、いくつかの実施形態では4g/m未満の重さである導電性材料の量を含む。雷保護シートは典型的に、少なくとも0.5g/mの導電性材料を含む。いくつかの実施形態では、雷保護シートの構成要素を形成する複数の丘形状にパターン化された導電性フィルムは、50g/m未満、いくつかの実施形態では35g/m未満、いくつかの実施形態では20g/m未満、いくつかの実施形態では10g/m未満、いくつかの実施形態では4g/m未満の重さである。雷保護シートの構成要素を形成する複数の丘形状にパターン化された導電性フィルムは典型的に、少なくとも0.5g/mの重さである。
【0039】
理論に束縛されるものではないが、本発明者らは、本開示による雷保護システムが、落雷時において、多重の捕捉点を促進することによって、並びに捕捉点の急速なマイグレーションを促進することによって、航空機構造体及び/又は航空機自体への損傷を防ぐよう機能することができると考える。いくつかの実施形態では、捕捉点は、谷形状で発生するのが好ましい場合がある。いくつかの実施形態では、捕捉点は、異なる層の隆起形状又は溝部の形状の交点で発生するのが好ましい場合がある。いくつかの実施形態では、落雷捕捉点に雷を捕捉するときに、他の雷捕捉点までの距離にわたる伝導度が、隣接する弁別部、コーティング、又は空気を通るものよりも低くなるまで、落雷捕捉点での又は落雷捕捉点を包囲する導電性フィルムの電気伝導度が急速に低下するように、導電性フィルムの特定の熱、熱伝導率、密度、厚さ若しくは面積、導電率、及び蒸発温度の特性を組み合わせることができる。いくつかの実施形態では、イオン性外側層は、落雷の瞬間に捕捉点付近の空気中の伝導度を一時的に上昇させることにより、この効果を高めることができる。いくつかの実施形態では、これは、導電性フィルムの温度がその蒸発温度を超える前に、捕捉点のマイグレーションを生じさせる。いくつかの実施形態では、これは、下層の航空機構造体の材料の温度が、その蒸発温度を超える前に、捕捉点のマイグレーションを生じさせる。いくつかの実施形態では、これは、下層の航空機構造体の材料の温度が、そのガラス転移温度を超える前に、捕捉点のマイグレーションを生じさせる。いくつかの実施形態では、これは、下層の航空機構造体の材料の温度が、その損傷閾値温度を超える前に、捕捉点のマイグレーションを生じさせる。
【0040】
本開示による雷保護システムは、任意の好適な方法によって作製されてもよい。いくつかの実施形態では、本開示による雷保護システムは、アップリケとして作製され、既存の航空機の部材に取り付けられてもよい。いくつかのこのような実施形態では、雷保護シートは、部材に取り付けるための接着層を含んでもよい。いくつかの実施形態では、本開示による雷保護シートは、部材の製造時に航空機部材に組み込まれる。いくつかの実施形態では、本開示による雷保護シートは、部材に一体として航空機部材の製造時に製造される。
【0041】
本開示による雷保護シートが複合部材を保護するいくつかの実施形態では、雷保護シートは、効果前に、プリプレグ又は同様な複合材料構成要素の層に沿って、ツール内に積層され、これによって雷保護シートは部材に一体化する。典型的に、雷保護シートは、部材の最も外側の層を形成するように、ツール内に積層される最初の層又はツール内に積層される最後の層である。いくつかの実施形態では、部材の外側表面から最も遠い、雷保護シートの最下層は、接着剤を含み、これはいくつかの実施形態では、未硬化ポリマーであってもよく、いくつかの実施形態では部分的に硬化したポリマーであってもよく、又はいくつかの実施形態では硬化性ポリマーであってもよい。いくつかの実施形態では、部材の外側表面から最も遠い、雷保護シートの最下層は、接着剤を含まないいくつかの実施形態では、部材の外側表面から最も遠い、雷保護シートの最下層は、未硬化ポリマーを含まない。
【0042】
弁別層は、任意の好適な方法によってパターン化されてもよい。いくつかの実施形態では、既存のフィルムは、任意の好適な方法、例えば、鍛造、エンボス加工、カレンダー加工、鋳造、機械加工等によってパターン化されてもよい。そのようにパターン化されたフィルムは次いで、任意の好適な手段によって他の層と組み合わされてもよく、これには、積層、コーティング、噴霧塗布、印刷方法等による、固体材料の層、可鍛性材料の層、材料の液体若しくは懸濁液等の層の導入を挙げることができる。いくつかの実施形態では、隣接する層は、他の層の一方又は両方の層にパターンを付与してもよい。層は任意の好適な方法、例えば積層、コーティング、噴霧塗布、印刷方法、接着剤の使用、その場での硬化(in situ cure)等によって組み合わされてもよい。
【0043】
本開示の雷保護システムは、飛行体、宇宙飛行体、風力発電機、自動車、バス、トラック、又は雷保護、電磁干渉遮蔽若しくは静電荷制御が、別の非導電性材料又は部分的に導電性材料上に必要とされる任意の他の用途に使用されてもよい。本開示の雷保護システムはまた、飛行体、宇宙飛行体、風力発電機、自動車、バス、トラック、又は雷保護、電磁干渉遮蔽若しくは静電荷制御が所望される任意の他の用途に適用されてもよい。
【0044】
本開示の様々な修正及び変更は、本開示の範囲及び原理から逸脱することなく当業者には明白であり、また、本発明は、上記で説明した例示的な実施形態に不当に限定して理解すべきではない。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
厚さtを有するs導電性フィルムと、該導電性フィルムの上に厚さTDLを有する非導電性の第1弁別層と、を含み、前記第1弁別層は、TDLの50%〜100%の深さdを有する谷形状、TDLの50%〜100%の溝部の深さdを有する隆起部と溝部の形状、又はこれらの組み合わせから構成される群から選択された複数の形状にパターン化されている、雷保護シート。
【請求項2】
前記第1弁別層が、TDLの50%〜100%の深さdを有する複数の谷形状にパターン化されている、請求項1に記載の雷保護シート。
【請求項3】
前記第1弁別層が、50%のTDLの50%〜100%の溝部の深さdを有する、第1の複数の隆起部と溝部の形状にパターン化されている、請求項1に記載の雷保護シート。
【請求項4】
前記第1弁別層の部分を被覆する非導電性の第2弁別層を更に含み、該第2弁別層は、前記第1の複数の隆起部と溝部の形状と非平行である、第2の複数の隆起部と溝部の形状を含む、請求項3に記載の雷保護シート。
【請求項5】
前記導電性フィルムが、前記第1の複数の隆起部と溝部の形状と非平行である、第3の複数の隆起部と溝部の形状を含む、請求項3に記載の雷保護シート。
【請求項6】
前記第1弁別層の部分を被覆する非導電性の第2弁別層を更に含み、前記第1弁別層が、第1絶縁破壊強度を有し、前記第2弁別層が、前記第1絶縁破壊強度の90%未満である第2絶縁破壊強度を有する、請求項1に記載の雷保護シート。
【請求項7】
前記非導電性の第2弁別層がイオン性顔料を含む、請求項4に記載の雷保護シート。
【請求項8】
前記非導電性の第1弁別層がイオン性顔料を含む、請求項1に記載の雷保護シート。
【請求項9】
tは0.001〜100マイクロメートルである、請求項1に記載の雷保護シート。
【請求項10】
tは0.01〜10マイクロメートルである、請求項1に記載の雷保護シート。
【請求項11】
dは6マイクロメートル〜1mmである、請求項1に記載の雷保護シート。
【請求項12】
50g/m未満の重さである導電性材料の量を含む、請求項1に記載の雷保護シート。
【請求項13】
イオン化塗料の層を更に含む、請求項1に記載の雷保護シート。
【請求項14】
請求項1に記載の雷保護シートを有する、航空機の複合材料構造体。
【請求項15】
厚さtを有する導電性フィルムと、該導電性フィルムの上の厚さTDLを有する非導電性の第1弁別層と、を含み、前記第1弁別層は、第1絶縁破壊強度を有する第1材料、及び該第1絶縁破壊強度の90%未満である第2絶縁破壊強度を有する第2材料の粒子を含み、該粒子の平均直径は、TDLの50%〜100%である、雷保護シート。
【請求項16】
tは0.001〜100マイクロメートルである、請求項15に記載の雷保護シート。
【請求項17】
tは0.01〜10マイクロメートルである、請求項15に記載の雷保護シート。
【請求項18】
前記粒子の前記平均直径が6マイクロメートル〜1mmである、請求項15に記載の雷保護シート。
【請求項19】
50g/m未満の重さである導電性材料の量を含む、請求項15に記載の雷保護シート。
【請求項20】
イオン化塗料の層を更に含む、請求項15に記載の雷保護シート。
【請求項21】
前記非導電性第1弁別層がイオン性顔料を含む、請求項15に記載の雷保護シート。
【請求項22】
請求項15に記載の雷保護シートを有する、航空機の複合材料構造体。
【請求項23】
請求項15に記載の雷保護シートを有する、風力発電機の構造体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公表番号】特表2012−524383(P2012−524383A)
【公表日】平成24年10月11日(2012.10.11)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−506236(P2012−506236)
【出願日】平成22年4月15日(2010.4.15)
【国際出願番号】PCT/US2010/031280
【国際公開番号】WO2010/121058
【国際公開日】平成22年10月21日(2010.10.21)
【出願人】(505005049)スリーエム イノベイティブ プロパティズ カンパニー (2,080)
【Fターム(参考)】