説明

パチンコ遊技機の大当たり遊技情報表示装置

【課題】入賞個数とラウンド回数との適切な把握化を図る。
【解決手段】可変入賞部品12における開閉体13の開閉による大当たり遊技が実行される場合、表示制御装置34が主制御装置31から命令された大当たり遊技のラウンド回数を開閉体13の開放前から開放するまでの時期に表示するように情報表示器16を制御し、表示制御装置34が主制御装置31から命令された可変入賞部品12への球の入賞個数を開閉体13の開放中に表示するように情報表示器16を制御することによって、ラウンド回数の表示が開閉体13の開放よりも前の時期である時刻t1から時刻t2まで行われ、時刻t2において開閉体13が開放し、入賞個数の表示が開閉体13の開放から閉鎖までの開放中である時刻t2から時刻t3まで行われるので、遊技者が入賞個数とラウンド回数とを適切に把握できるようになる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技者が入賞個数とラウンド回数とを適切に把握できるパチンコ遊技機の大当たり遊技情報表示装置に関する。
【背景技術】
【0002】
パチンコ遊技機の大当たり遊技情報表示装置には、大当たり遊技開始に伴う可変入賞部品への球の入賞個数と大当たり遊技開始に伴う大当たり遊技のラウンド回数とを情報表示器で表示して遊技者に知らせるものが知られている。しかしながら、図5に示すように、ラウンド回数が可変入賞部品における開閉体の開放中である時刻t11から時刻t12まで表示され、入賞個数がその後における開閉体の開放中である時刻t12から時刻t13まで表示される構造である。このため時刻t11から時刻t12までのラウンド回数の表示中は、可変入賞部品に入った球の入賞個数が表示されないので、ラウンド回数が表示されている間、遊技者が入賞個数を適切に把握できないという欠点がある。
【特許文献1】特開2001−87505号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
発明が解決しようとする問題点は、遊技者が入賞個数とラウンド回数とを適切に把握できないという点である。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明に係るパチンコ遊技機の大当たり遊技情報表示装置は、始動部品と始動球検出器と可変入賞部品と情報表示器および制御装置を備え、制御装置が電力で起動した後、遊技領域に発射された球が始動部品に入り、始動球検出器が始動信号を制御装置に出力し、制御装置が始動信号の入力に伴う抽選を行い、その抽選結果として当たりが選出され、制御装置が可変入賞部品の開閉体の開閉による大当たり遊技を実行する場合、制御装置が大当たり遊技のラウンド回数を開閉体の開放前から開放するまでの時期に表示しかつ可変入賞部品への球の入賞個数を開閉体の開放中に表示するように情報表示器を制御することを最も主要な特徴とする。入賞個数を表示する情報表示器とラウンド回数を表示する情報表示器とが唯一の情報表示器により構成されるか、または、入賞個数またはラウンド回数が情報表示器に加算表示されるか、または、入賞個数またはラウンド回数が情報表示器に減算表示されるか、または、入賞個数またはラウンド回数が情報表示器に減算表示されるものであって、制御装置が主制御装置と演出制御装置とに分別構成され、主制御装置から演出制御装置に命令された入賞個数またはラウンド回数の減算表示に対するデータ変換を演出制御装置が行ってもよい。
【発明の効果】
【0005】
本発明に係るパチンコ遊技機の大当たり遊技情報表示装置は、可変入賞部品の開閉体の開閉による大当たり遊技が実行される場合、大当たり遊技のラウンド回数が開閉体の開放する前の時期に表示され、可変入賞部品への球の入賞個数が開閉体の開放中に表示されるので、遊技者が入賞個数とラウンド回数とを適切に把握できるという利点がある。入賞個数を表示する情報表示器とラウンド回数を表示する情報表示器とが唯一の情報表示器により構成されれば、情報表示器の個数が最も少なくなるという利点がある。入賞個数またはラウンド回数が情報表示器に加算表示されれば、これから開始される入賞個数またはラウンド回数が何回目であるかを遊技者が把握できるという利点がある。入賞個数またはラウンド回数が情報表示器に減算表示されれば、これから開始される入賞個数またはラウンド回数を含む残りの入賞個数またはラウンド回数を遊技者が把握できるという利点がある。入賞個数またはラウンド回数が情報表示器に減算表示されるものであって、主制御装置から演出制御装置に命令された入賞個数またはラウンド回数の減算表示に対するデータ変換を演出制御装置が行えば、主制御装置に対するスレーブとしての演出制御装置を別の物に作り変えたり交換したりすることなく、共通に使用できるという利点がある。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
図1乃至図4は、発明を実施するための最良の形態である。図1のa図は、パチンコ遊技機の大当たり遊技情報表示装置を示す。図1のb図は、開閉体13の開閉とラウンド回数表示および入賞個数表示のタイミングチャートを示す。図2は、主制御装置31による大当たり遊技処理の流れを示す。図3は、主制御装置31から命令された閉鎖回数と大当たり開始に含まれる最大ラウンド数とにより、統括制御装置32が行うデータ変換を示す。図4は、統括制御装置によるデータ変換処理の流れを示す。本明細書において、「前」、「後」、「左」、「右」、「上」、「下」の方向は、図1の状態に遊技機枠1を置いて図1の紙面の表側から見た場合に特定される方向である。
【0007】
図1のa図を参照し、パチンコ遊技機について説明する。先ず、特徴部分について説明し、次に、全体部分について説明する。特徴部分について、パチンコ遊技機の電源スイッチ25が投入され、制御装置が起動した後、遊技領域8に発射されたパチンコ球と呼ばれる球が始動部品11に入り、始動球検出器22が始動信号を主制御装置31に出力すると、主制御装置31が抽選を行う。抽選後において、確定表示器14が変動表示中かまたは可変入賞部品12が大当たり遊技中である場合、主制御装置31では、始動信号の入力と抽選結果とを保留メモリとしてRAMに記憶した後、次の始動信号の入力を待つ。抽選後において、確定表示器14も変動表示中でなくかつ可変入賞部品12も大当たり遊技中でない場合、主制御装置31では、抽選結果に応じ、当たり処理または外れ処理を実行した後、次の始動信号の入力を待つ。主制御装置31による当たり処理の結果、確定表示器14が変動表示後に抽選結果の当たりを遊技者に知らせるための確定表示を停止表示し、その後、可変入賞部品12の開閉体13が開閉する大当たり遊技が行われる。主制御装置31による外れ処理の結果、確定表示器14が変動表示後に抽選結果の外れを遊技者に知らせるための確定表示を停止表示し、その後、上記大当たり遊技が行われない。
【0008】
前記確定表示器14による抽選結果の当たりを遊技者に知らせるための確定表示の停止表示後に、可変入賞部品12の開閉体13が開閉する大当たり遊技が行われる場合、先ず、主制御装置31が大当たり開始を統括制御装置32に経由させて表示制御装置34に命令し、表示制御装置34が主制御装置31からの大当たり開始の命令に含まれる最大ラウンド数を表示するように情報表示器16を制御し、情報表示器16がこれから始まる大当たり遊技のラウンド回数たる最大ラウンド数を開閉体13の開放前から開放するまでの時期に表示する。次に、上記大当たり開始の出力から規定時間後に、主制御装置31が開閉体13を開放するように開閉駆動源17を制御し、かつ、主制御装置31が開放回数を統括制御装置32に命令する。これに伴い、統括制御装置32が開放開始を表示制御装置34に命令し、表示制御装置34が統括制御装置32からの開放開始の命令によって入賞個数の零を表示するように情報表示器16を制御し、情報表示器16が入賞個数としての初期値「0」を表示する。そして、開閉体13の開放中は、球が遊技領域8から可変入賞部品12に入り、入賞球検出器23が可変入賞信号を主制御装置31に出力するごとに、主制御装置31が入賞個数を統括制御装置32に経由させて表示制御装置34に命令し、表示制御装置34が主制御装置31からの入賞個数の命令に応じた数値を表示するように情報表示器16を制御し、情報表示器16が入賞個数に応じた数値を表示する。
【0009】
大当たり遊技は、開閉体13の1回の開放からの経過時間が主制御装置31のROMに設定された1ラウンド規定時間に到達するか、または、開閉体13の1回の開放中における可変入賞部品12への球の入賞個数が主制御装置31のROMに設定された入賞規定個数に到達するかのいずれか1つが成立したら、開閉体13が閉鎖されて大当たり遊技の1ラウンドを終了し、その後、開閉体13が再び開放されるというように、大当たり遊技が最大ラウンド数まで繰り返される遊技形態である。
【0010】
とりわけ、可変入賞部品12における開閉体13の開閉による大当たり遊技が実行される場合、表示制御装置34が主制御装置31から命令された大当たり遊技のラウンド回数を開閉体13の開放前から開放するまでの時期に表示するように情報表示器16を制御し、表示制御装置34が主制御装置31から命令された可変入賞部品12への球の入賞個数を開閉体13の開放中に表示するように情報表示器16を制御する。つまり、図1のb図に示すように、ラウンド回数の表示が開閉体13の開放よりも前の時期である時刻t1から時刻t2まで行われ、時刻t2において開閉体13が開放し、入賞個数の表示が開閉体13の開放から閉鎖までの開放中である時刻t2から時刻t3まで行われるので、遊技者が入賞個数とラウンド回数とを適切に把握できるという利点がある。
【0011】
図1のb図において、時刻t3において開閉体13が閉鎖し、開閉体13の閉鎖直前における最終入賞個数の表示が、開閉体13の閉鎖直前から閉鎖直後の規定時間までの間である時刻t4まで行われるようにしたのは、遊技者が最終入賞個数の表示も適切に把握できるようにしたという利点がある。その理由は、開閉体13の閉鎖直前における最終入賞個数の表示が開閉体13の閉鎖直前から閉鎖までであると、当該最終入賞個数の表示の時間が短すぎて、遊技者が当該最終入賞個数の表示を把握しにくいからである。次のラウンド回数の表示が開閉体13の開放よりも前の時期である時刻t4から時刻t5まで行われ、時刻t5において開閉体13が再び開放する。
【0012】
図1のa図に戻り、表示制御装置34が主制御装置31から命令された大当たり遊技開始に伴う可変入賞部品12への入賞個数を最小カウント数としての「0」から1ずつ加算表示するように情報表示器16を制御し、表示制御装置34が主制御装置31から命令された大当たり遊技開始に伴う大当たり遊技のラウンド回数を最大ラウンド数から1ずつ減算表示するように情報表示器16を制御するので、遊技者が情報表示器16を見た場合に入賞個数とラウンド回数とを適切に把握できるという利点がある。
【0013】
また、入賞個数を表示する情報表示器16とラウンド回数を表示する情報表示器16とが唯一の情報表示器16として構成されたので、情報表示器16の個数が最も少なくなるという利点がある。
【0014】
また、主制御装置31から統括制御装置32としての演出制御装置に命令されたラウンド回数の減算表示に対するデータ変換を、統括制御装置32としての演出制御装置が行うので、パチンコ遊技機の種類によって、大当たり遊技の最大ラウンド数が異なる場合であっても、統括制御装置32、図柄制御装置33、表示制御装置34、音制御装置など、主制御装置31に対するスレーブとしての複数の演出制御装置を別の物に作り変えたり交換したりすることなく、共通に使用できるという利点がある。
【0015】
全体部分について、パチンコ遊技機の遊技機枠1は、遊技機設置構造体に設置される。遊技機設置構造体は、遊技店のパチンコ遊技機を設置する島とも呼ばれる設備である。遊技機枠1の前部には、窓2と前面パネル3と球受皿4および球発射操作機構5が設けられる。窓2は、前後方向への貫通孔として形成される。前面パネル3は、窓2を後から閉鎖するガラスのような無色の光透過性の有る材料から構成される。球受皿4は、パチンコ球と呼ばれる球を入れる容器として設けられる。球発射操作機構5は、遊技者の操作量に応じた出力を図外の発射制御装置に出力する可変抵抗器などの電気部品を有する機構である。遊技機枠1の内部は、球発射機構6および遊技盤7が設けられる。球発射機構6は、発射制御装置からの制御によって球発射操作機構5の操作量に応じた発射力で駆動する機構である。
【0016】
遊技盤7が遊技機枠1に交換可能に格納された場合、遊技領域8、ガイドレール9、アウト口10、始動部品11、可変入賞部品12、開閉体13、確定表示器14、図柄表示器15、情報表示器16、図外の一般入賞部品が、遊技機枠1の前から窓2および前面パネル3を通して視認可能になる。遊技領域8は、球発射機構6から発射された球の飛び交う領域として、前面パネル3と遊技盤7の前面との間におけるガイドレール9で囲まれた部分として形成される。ガイドレール9は、遊技機枠1または遊技盤7に設けられる。アウト口10は、遊技領域8の最下部に到達した球を遊技盤7の後に排出する部分として遊技盤7に設けられる。可変入賞部品12は、開閉体13を開閉駆動源17で開閉する構造である。開閉体13が開放した場合、球が遊技領域8から可変入賞部品12に入り、開閉体13が閉鎖した場合、球が遊技領域8から可変入賞部品12に入らない。確定表示器14は、変動表示後の停止表示によって、始動部品11への球の入りに伴う抽選結果の確定したことを遊技者に知らせるための確定表示を行うものである。
【0017】
図柄表示器15は、モータ駆動図柄表示器により構成され、遊技演出を表現する図柄表示が遊技機枠1の前から見えるように、遊技機枠1または遊技盤7に設けられる。モータ駆動図柄表示器は、図柄表示体を図柄モータ18で回転する構造である。図柄表示体は、ドラムまたはリールまたは球体または半球体として構成される。図柄表示体には、複数の図柄が図柄表示体の外側から見えるように設けられる。各図柄は、個々異なる形状であって、個々異なる形状が不変である。図柄表示体の個数は、3個でもよいが、2個以上であればよい。複数の図柄表示体が、別々の図柄モータ18で個別に回転される。図柄モータ18は、ステップモータにより構成される。図柄表示体が図柄モータ18で回転された状態において、遊技者が遊技機枠1の正面から図柄表示器15を見ると、複数の図柄が上から下にまたは下から上にまたは左から右にまたは右から左に変動するように見える。つまり、図柄表示器15では、図柄表示体が図柄モータ18で回転すると、複数の図柄が変動表示される。図柄モータ18の動力を図柄表示体に伝達する回転機構19には、被検出部20が設けられる。図柄表示器15の固定部には原点位置検出器21が設けられる。原点位置検出器21は、被検出部20を検出するごとに、原点位置信号を図柄制御装置33に出力する。
【0018】
情報表示器16は、大当たり遊技のラウンド回数および開閉体13の1回の開放中における可変入賞部品12への球の入賞個数を数値表示するものであって、数値表示が遊技機枠1の前から見えるように、遊技機枠1または遊技盤7に設けられ、例えば、7セグメント表示器、ドットマトリックス表示器、デジタル表示器、液晶表示器など、電気的に数値の表示形態の変えられる画像を表示画面に表示する構造になっている。
【0019】
遊技盤7または始動部品11には、始動球検出器22が設けられる。始動球検出器22は、始動部品11に入った球を検出して電気的な始動信号を主制御装置31に出力する。遊技盤7または可変入賞部品12には、入賞球検出器23が設けられる。入賞球検出器23は、可変入賞部品12に入った球を検出して電気的な可変入賞信号を主制御装置31に出力する。
【0020】
遊技機枠1の内部には、電源装置24が設けられる。電源装置24には、電源スイッチ25および初期化スイッチ26が設けられる。電源装置24が遊技機設置構造体に設けられる島電源装置に接続された状態において、電源スイッチ25が遊技店の店員によって投入されると、電源装置24が島電源装置から供給される24ボルトの交流電源をパチンコ機に使用する例えば5ボルト、12ボルト、24ボルトなどの電圧の直流電源に変換し、この変換した直流電源と変換しない24ボルトの交流電源とを電源装置24が主制御装置31、統括制御装置32、図柄制御装置33、表示制御装置34、図外の音制御装置、図外の発射制御装置、図外の払出制御装置に配電する。電源スイッチ25の投入後、初期化スイッチ26が遊技店の店員によって投入されると、電源装置24が初期化信号を主制御装置31や払出制御装置に出力し、主制御装置31が主制御装置31のRAMにバックアップ電源で保持されていたデータを消去(ラムクリア)し、払出制御装置が払出制御装置のRAMにバックアップ電源で保持されていたデータを消去(ラムクリア)する。
【0021】
停電などに関係無く電源スイッチ25の投入によって電源装置24から制御装置への電力供給が行われた場合と、停電などの復旧によって電源装置24から制御装置への電力供給が再開(電断復帰)した場合とを、主制御装置31や払出制御装置は次のように判定する。電源装置24から主制御装置31や払出制御装置への電力供給から規定時間までに、初期化スイッチ26からの初期化信号が主制御装置31や払出制御装置に入力された場合、主制御装置31や払出制御装置は停電などに関係無く電源スイッチ25の投入によって電源装置24から制御装置への電力供給が行われたものと判定する。電源装置24から主制御装置31や払出制御装置への電力供給から規定時間までに、初期化スイッチ26からの初期化信号が主制御装置31や払出制御装置に入力されない場合、主制御装置31や払出制御装置は電断復帰したものと判定する。
【0022】
主制御装置31、統括制御装置32、図柄制御装置33、表示制御装置34、音制御装置、発射制御装置、払出制御装置は、別々に構成され、パチンコ遊技機の制御装置を構成する。主制御装置31、統括制御装置32、図柄制御装置33、表示制御装置34、音制御装置は、遊技盤7の後部に設けられる。発射制御装置、払出制御装置は、遊技機枠1の内部に設けられる。主制御装置31のROMには、プログラム、機種情報、図柄情報、抽選知識、確定情報、ラウンド回数情報、最大ラウンド情報などが格納されている。プログラムは、主制御装置31のCPUを制御するデータである。機種情報は、主制御装置31の搭載されたパチンコ遊技機の機種を示すデータである。図柄情報は、確定表示器16で確定表示させる図柄を示すデータである。抽選知識は、乱数の数値と抽選結果との関係を規定したテーブルとして構成されたデータベースである。抽選結果には、外れ、当たりがある。確定情報は、抽選処理で選出された抽選結果を示すデータである。ラウンド回数情報は、大当たり遊技のラウンド回数を示すデータである。最大ラウンド情報は、大当たり遊技の繰り返される最大ラウンド数を示すデータであって、或る1つの種類のパチンコ遊技機の主制御装置31のROMには、当該パチンコ遊技機の種類によって決められた1つまたは複数の最大ラウンド情報がROMに格納される。
【0023】
電源スイッチ25が投入され、制御装置が電力の供給で起動すると、主制御装置31のCPUが乱数カウンタのカウント動作を開始する。電源スイッチ25が投入された場合、開閉体13は閉じている。そして、遊技者が球受皿4にパチンコ球と呼ばれる球を入れて球発射操作機構5を操作すると、球発射操作機構5が操作量に相当する可変抵抗値を発射制御装置に出力し、発射制御装置が入力された可変抵抗値に応じた発射力で球発射機構6を駆動し、球発射機構6が球受皿4から遊技機枠1の内部に取り込まれた球を1個ずつ遊技領域8に向けて発射する。
【0024】
遊技領域8に到達した球は、遊技領域8を流下する過程において、始動部品11や可変入賞部品12および一般入賞部品などの遊技部品に衝突して、流れる方向を変えながら、始動部品11または一般入賞部品に入る。始動部品11または一般入賞部品のいずれにも入らないで、遊技領域8の最下部に到達した球は、アウト口10から遊技盤7の後に排出される。遊技領域8を流下する球が一般入賞部品に入った場合、一般入賞部品に対応する入賞球検出器が一般入賞部品に入った球を検出して電気的な一般入賞信号を主制御装置31に出力し、主制御装置31がROMから抽出した一般入賞信号に対応する賞球払出個数および賞球払出に関する遊技情報を払出制御装置に出力し、払出制御装置が入力された賞球払出個数の賞球を払い出すように図外の球払出機構を制御し、球払出機構が賞球としての球を遊技者に払い出すべく球受皿4に払い出す。
【0025】
遊技領域8を流下する球が始動部品11に入った場合、始動球検出器22が始動信号を主制御装置31に出力し、主制御装置31のCPUが抽選処理と演出処理および確定処理を実行する。抽選処理は、内部抽選と呼ばれ、CPUが始動信号の入力されたタイミングに基づいて乱数カウンタの数値を乱数の数値として取得し、取得した乱数の数値をROMに格納された抽選知識に照合し、抽選知識から照合した乱数の数値に対応する抽選結果を抽出してRAMに記憶するとともに統括制御装置32に出力する。抽選結果としては、外れ、当たりのいずれか1つが選出される。乱数カウンタは、最小数値から数値を1ずつカウントアップし、カウントアップした数値が最大数値に到達した後に最小数値に戻る、巡回形のソフトカウンタまたは巡回形のハードカウンタである。乱数カウンタの最小数値は、抽選知識における乱数として設定された最小数値と同じ数値である。乱数カウンタの最大数値は、抽選知識における乱数として設定された最大数値と同じ数値である。図1において、結合子Aどうしは互いに接続され、結合子Bどうしは互いに接続される。
【0026】
図2を参照し、主制御装置31による当たり処理について説明する。この処理の説明において、可変入賞部品12、開閉体13、確定表示器14、開閉駆動源17、始動球検出器22、主制御装置31、統括制御装置32、表示制御装置34については、図1を参照。図2では、主制御装置31が確定表示器14を制御し、確定表示器14が変動表示に置換した確定表示を停止表示した後、ステップ101の処理が始まる。ステップ101では、主制御装置31が、大当たり開始の統括制御装置32に命令し、大当たり開始の統括制御装置32への命令からの経過時間をカウントアップし、ステップ102に進む。主制御装置31から統括制御装置32に出力される大当たり開始の命令には、選出された当たりの種類に応じた最大ラウンド数を指定するデータが含まれる。
【0027】
ステップ102では、ステップ101でカウントアップした経過時間が主制御装置31のROMに設定された第1規定時間に到達したか判定する。ステップ101でカウントアップした経過時間が第1規定時間に到達していなければ、ステップ102がNOになり、ステップ101に戻る。この場合、ステップ101では、大当たり開始の命令を統括制御装置32に出力することなく、大当たり開始の統括制御装置32への命令からの経過時間のカウントアップを継続する。ステップ101でカウントアップした経過時間が第1規定時間に到達した場合、ステップ102がYESとなり、ステップ103に進む。
【0028】
ステップ103では、主制御装置31が、開放回数を統括制御装置32に命令し、開放回数の統括制御装置32への命令からの経過時間をカウントアップし、ステップ104に進む。ステップ104では、ステップ103でカウントアップした経過時間が主制御装置31のROMに設定された第2規定時間に到達したか判定する。ステップ103でカウントアップした経過時間が第2規定時間に到達していなければ、ステップ104がNOになり、ステップ103に戻る。この場合、ステップ103では、開放回数の命令を統括制御装置32に出力することなく、大当たり開始の統括制御装置32への命令からの経過時間のカウントアップを継続する。ステップ103でカウントアップした経過時間が第2規定時間に到達した場合、ステップ104がYESとなり、ステップ105に進む。
【0029】
ステップ105では、主制御装置31が、開閉体13を開放するように開閉駆動源17を制御し、かつ、開閉体13の1回の開放からの経過時間をカウントアップし、ステップ106に進む。ステップ106では、主制御装置31が可変入賞であるかを判定する。入賞球検出器23から可変入賞信号が主制御装置31に入力された場合、ステップ106がYESになり、ステップ107に進む。
【0030】
ステップ107では、入賞球検出器23から可変入賞信号が主制御装置31に入力されるごとに、主制御装置31が、開閉体13の1回の開放中における可変入賞部品12への球の入賞個数を1ずつカウントアップして主制御装置31のRAMに記憶し、かつ、カウントアップされた入賞個数を統括制御装置32に命令し、ステップ108に進む。ステップ108では、主制御装置31が大当たり遊技の1ラウンド終了であるかを判定する。つまり、ステップ103でカウントアップされた開閉体13の1回の開放からの経過時間が1ラウンド規定時間に到達していないか、または、ステップ107でカウントアップされた開閉体13の1回の開放中における可変入賞部品12への球の入賞個数が入賞規定個数に到達していない場合、可変入賞部品12による大当たり遊技の1ラウンドが終了していないので、ステップ108がNOになり、ステップ106にジャンプする。逆に、ステップ103でカウントアップされた開閉体13の1回の開放からの経過時間が1ラウンド規定時間に到達したか、または、ステップ107でカウントアップされた開閉体13の1回の開放中における可変入賞部品12への球の入賞個数が入賞規定個数に到達した場合、可変入賞部品12による大当たり遊技の1ラウンドが終了するので、ステップ108がYESになり、ステップ109に進む。
【0031】
ステップ109では、主制御装置31が、開閉体13を閉鎖するように開閉駆動源17を制御し、かつ、ラウンド回数を1カウントアップして主制御装置31のRAMに格納し、カウントアップされたラウンド回数に相当する閉鎖回数を統括制御装置32に命令し、ステップ110に進む。ステップ110では、主制御装置31は1カウントアップしてRAMに格納されたラウンド回数が最大ラウンド数に到達しているかを判定する。ラウンド回数が最大ラウンド数に到達していなければ、ステップ110がNOになり、ステップ103にジャンプする。逆に、ラウンド回数が最大ラウンド数に到達した場合、ステップ110がYESになり、ステップ111に進む。ステップ111では、主制御装置31が、RAMに格納された大当たり開始、開放回数、入賞個数、閉鎖回数、大当たり終了などの処理データを「0」にリセットし、かつ、大当たり終了を統括制御装置32に命令し、主制御装置31のCPUによる1サイクルの処理を終了する。
【0032】
要するに、図2の主制御処理における当たり処理では、ステップ102乃至ステップ105に示すように、主制御装置31が、大当たり開始の命令を統括制御装置32に出力し、それから第1規定時間後に、開放回数の命令を統括制御装置32に出力し、それから第2規定時間後に、開閉体13を開放する。これによって、主制御装置31が、表示制御装置34によるラウンド回数を開閉体13の開放前から開放するまでの時期に表示するように情報表示器16を制御することを待つ、待機処理を行う。その後、ステップ106乃至108に示すように、主制御装置31が、可変入賞部品12への球の入賞ごとに入賞個数の命令を統括制御装置32に出力する。これによって、表示制御装置34による入賞個数を開閉体13の開放中に表示するように情報表示器16を制御するための、主制御装置31の処理が行われる。
【0033】
また、図2の主制御処理における当たり処理では、主制御装置31が、大当たり開始、開放回数、入賞個数、閉鎖回数、大当たり終了などの命令を統括制御装置32に出力する。そして、統括制御装置32は、大当たり開始、開放回数、入賞個数、大当たり終了の命令をデータ変換することなく表示制御装置28に出力するのに対し、閉鎖回数の命令をデータ変換して表示制御装置28に出力する。
【0034】
図3を参照し、主制御装置31から命令された閉鎖回数と大当たり開始に含まれる最大ラウンド数とにより、統括制御装置32が行うデータ変換について説明する。このデータ変換の説明において、情報表示器16、主制御装置31、統括制御装置32、表示制御装置34については、図1を参照。図3のa図は、最大ラウンド数が「2」の場合を示す。図3のa図では、主制御装置31から閉鎖1回目を示すコマンド「A」を受けた統括制御装置32は、コマンド「A」をそのまま表示制御装置34に命令し、表示制御装置34が「01」を表示するように情報表示器16を制御し、残ラウンド数があと1回であることを示す「01」を情報表示器16が表示する。主制御装置31から閉鎖2回目なる最大ラウンド数であることを示すコマンド「B」を受けた統括制御装置32は、コマンド「B」をコマンド「Q」に変換し、このコマンド「Q」を表示制御装置34に命令し、表示制御装置34が残ラウンド数が零であることを示すように「消灯」するように情報表示器16を制御し、残ラウンド数が零であることを示すように情報表示器16が何も表示しない消灯の状態になる。
【0035】
図3のb図は、最大ラウンド数が「3」の場合を示す。図3のb図では、主制御装置31から閉鎖1回目を示すコマンド「A」を受けた統括制御装置32は、コマンド「A」を閉鎖2回目なるコマンド「B」に変換し、このコマンド「B」を表示制御装置34に命令し、表示制御装置34が「02」を表示するように情報表示器16を制御し、残ラウンド数があと2回であることを示す「02」を情報表示器16が表示する。主制御装置31から閉鎖2回目なるコマンド「B」を受けた統括制御装置32は、コマンド「B」を閉鎖1回目なるコマンド「A」に変換し、このコマンド「A」を表示制御装置34に命令し、表示制御装置34が「01」を表示するように情報表示器16を制御し、残ラウンド数が1回であることを示す「01」を情報表示器16が表示する。主制御装置31から開閉3回目なる最大ラウンド数であることを示すコマンド「C」を受けた統括制御装置32は、コマンド「C」を残ラウンド数が零であることを示すコマンド「Q」に変換し、このコマンド「Q」を表示制御装置34に命令し、表示制御装置34が残ラウンド数が零であることを示すように「消灯」するように情報表示器16を制御し、残ラウンド数が零であることを示すように情報表示器16が何も表示しない消灯の状態になる。
【0036】
図3のc図は、最大ラウンド数が「15」の場合を示す。図3のc図では、主制御装置31から閉鎖1回目を示すコマンド「A」を受けた統括制御装置32は、コマンド「A」を閉鎖14回目なるコマンド「N」に変換し、このコマンド「N」を表示制御装置34に命令し、表示制御装置34が「14」を表示するように情報表示器16を制御し、残ラウンド数があと14回であることを示す「14」を情報表示器16が表示する。主制御装置31から閉鎖2回目なるコマンド「B」を受けた統括制御装置32は、コマンド「B」を閉鎖13回目なるコマンド「M」に変換し、このコマンド「M」を表示制御装置34に命令し、表示制御装置34が「13」を表示するように情報表示器16を制御し、残ラウンド数が13回であることを示す「13」を情報表示器16が表示する。主制御装置31から開閉3回目であることを示すコマンド「C」を受けた統括制御装置32は、コマンド「C」を閉鎖12回目なるコマンド「L」に変換し、このコマンド「L」を表示制御装置34に命令し、表示制御装置34が残ラウンド数が12回であることを示すように「12」を表示するように情報表示器16を制御し、残ラウンド数が12回であることを示す「12」を情報表示器16が表示する。
【0037】
つまり、統括制御装置32が、主制御装置31から閉鎖1回目から閉鎖14回目までを示すコマンド「A」から「N」までを受けた場合、コマンド「A」をコマンド「N」に変換し、コマンド「B」をコマンド「M」に変換し、コマンド「C」をコマンド「L」に変換し、コマンド「D」をコマンド「K」に変換し、コマンド「E」をコマンド「J」に変換し、コマンド「F」をコマンド「I」に変換し、コマンド「G」をコマンド「H」に変換し、コマンド「H」をコマンド「G」に変換し、コマンド「I」をコマンド「F」に変換し、コマンド「J」をコマンド「E」に変換し、コマンド「K」をコマンド「D」に変換し、コマンド「L」をコマンド「C」に変換し、コマンド「M」をコマンド「B」に変換し、コマンド「N」をコマンド「A」に変換する。これによって、情報表示器16が開閉回数を「14」から「01」まで1ずつ減算表示する。そして、主制御装置31から開閉15回目なる最大ラウンド数であることを示すコマンド「O」を受けた統括制御装置32は、コマンド「O」をコマンド「Q」に変換し、このコマンド「Q」を表示制御装置34に命令し、表示制御装置34が残ラウンド数が零であることを示すように「消灯」するように情報表示器16を制御し、残ラウンド数が零であることを示すように情報表示器16が何も表示しない消灯の状態になる。
【0038】
図4を参照し、統括制御装置32によるデータ変換の処理について説明する。この処理の説明において、情報表示器16、主制御装置31、統括制御装置32、表示制御装置34については、図1を参照。図4では、統括制御装置32が主制御装置31から閉鎖回数の命令を受信すると、ステップ201の処理が始まる。ステップ201では、統括制御装置32は、主制御装置31から入力された閉鎖回数が最大ラウンド数であるかを判定する。主制御装置31から入力された閉鎖回数が最大ラウンド数である場合、ステップ201がYESになり、ステップ202に進む。主制御装置31から入力された閉鎖回数が最大ラウンド数でない場合、ステップ201がNOになり、ステップ203に進む。ステップ202では、統括制御装置32が主制御装置31から命令された閉鎖回数を残ラウンド数が零であることを示すコマンドにデータ変換し、このデータ変換されたコマンドを統括制御装置32が表示制御装置34に命令し、これによって、残ラウンド数が零であることを示すように情報表示器16が何も表示しない消灯の状態になる。ステップ203では、統括制御装置32が主制御装置31から命令された閉鎖回数を残ラウンド数を示すコマンドにデータ変換し、このデータ変換されたコマンドを統括制御装置32が表示制御装置34に命令し、これによって、情報表示器16が残ラウンド数を示す「数値」を1ずつ減算表示する状態になる。
【産業上の利用可能性】
【0039】
図1において、ラウンド回数を加算表示してもよい。その場合、確定表示器14による抽選結果の当たりを遊技者に知らせるための確定表示の停止表示後に、可変入賞部品12の開閉体13が開閉する大当たり遊技が行われる場合、先ず、主制御装置31が大当たり開始の命令の出力後、開放回数を統括制御装置32に経由させて表示制御装置34に命令し、表示制御装置34が主制御装置31から命令された開放回数を開閉体13の開放前から開放するまでの時期に表示するように情報表示器16を制御し、情報表示器16がこれから始まる大当たり遊技のラウンド回数を開閉体13の開放前から開放するまでの時期に表示する。これによって、情報表示器16がラウンド回数の進行するごとに、当該進行したラウンド回数を開閉体13の開放前から開放するまでの時期に加算表示する。このようにラウンド回数が情報表示器16に加算表示されれば、これから開始されるラウンド回数が何回目であるかを遊技者が把握できるという利点がある。
【0040】
図1において、入賞個数を減算表示してもよい。その場合、主制御装置31から統括制御装置32に出力される大当たり開始の命令には、主制御装置31のROMに設定された入賞規定個数としての例えば「10」または「9」などの数値を示すデータが含まれる。そして、主制御装置31が大当たり開始の命令の出力後、開放回数を統括制御装置32に経由させて表示制御装置34に命令し、表示制御装置34が主制御装置31から統括制御装置32を経由して命令された入賞規定個数を開閉体13の開放前から開放するまでの時期に表示するように情報表示器16を制御し、情報表示器16がこれから始まる大当たり遊技の入賞規定個数を開閉体13の開放前から開放するまでの時期に表示する。その後、表示制御装置34が主制御装置31から統括制御装置32を経由して入力される入賞個数の命令ごとに入賞規定個数を減算表示するように情報表示器16を制御し、情報表示器16が入賞個数に応じた残りの入賞規定個数の数値を表示する。このように可変入賞部品12への入賞ごとに、入賞規定個数が情報表示器16に減算表示されれば、あと何個の球を可変入賞部品12に入賞させればよいかを遊技者が把握できるという利点がある。この場合、情報表示器16に減算表示された残りの入賞規定個数の数値が「0」にならないうちに、開閉体13の1回の開放からの経過時間が主制御装置31のROMに設定された1ラウンド規定時間に到達する1ラウンド終了の判定に伴う1ラウンド終了を統括制御装置32に経由して表示制御装置34に命令し、表示制御装置34が主制御装置31から命令された1ラウンド終了を示すように「消灯」するように情報表示器16を制御し、情報表示器16が何も表示しない消灯の状態になる。
【0041】
表示制御装置34が主制御装置31から命令された大当たり遊技開始に伴う可変入賞部品12への入賞個数を最大の入賞規定個数から1ずつ減算表示するように情報表示器16を制御し、表示制御装置34が主制御装置31から命令された大当たり遊技開始に伴う大当たり遊技のラウンド回数を最小ラウンド数の「0」から1ずつ加算表示するように情報表示器16を制御しても、遊技者が情報表示器16を見た場合に入賞個数とラウンド回数とを適切に把握できるという利点がある。
【0042】
図1において、発射制御装置と払出制御装置とが1つの容器からなる発射払出制御装置として構成されたり、統括制御装置32が除去されたり、図柄制御装置33と表示制御装置34および音制御装置が1つの容器からなる制御装置として構成されたり、図柄制御装置33と表示制御装置34および音制御装置のいずれか2つが1つの容器からなる制御装置として構成されたりしてもよい。統括制御装置32が除去された場合、主制御装置31が遊技情報を図柄制御装置33と表示制御装置34および音制御装置に個別に出力する。
【0043】
大当たり遊技の最大ラウンド数は、1つの数値または異なる2個以上の数値が主制御装置31のROMに設定された場合でも適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】a図はパチンコ遊技機の大当たり遊技情報表示装置の模式図、b図は開閉体の開閉とラウンド回数表示および入賞個数表示のタイミングチャート(最良の形態)。
【図2】主制御処理による大当たり遊技のフローチャート(最良の形態)。
【図3】統括制御装置のデータ変換の図表(最良の形態)。
【図4】統括制御装置によるデータ変換のフローチャート(最良の形態)。
【図5】開閉体の開閉とラウンド回数表示および入賞個数表示のタイミングチャート(従来)。
【符号の説明】
【0045】
1は遊技機枠、2は窓、3は前面パネル、4は球受皿、5は球発射操作機構、6は球発射機構、7は遊技盤、8は遊技領域、9はガイドレール、10はアウト口、11は始動部品、12は可変入賞部品、13は開閉体、14は確定表示器、15は図柄表示器、16は情報表示器、17は開閉駆動源、18は図柄モータ、19は回転機構、20は被検出部、21は原点位置検出器、22は始動球検出器、23は入賞球検出器、24は電源装置、25は電源スイッチ、26は初期化スイッチ、27乃至30は欠番、31は主制御装置、32は統括制御装置、33は図柄制御装置、34は表示制御装置。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
始動部品と始動球検出器と可変入賞部品と情報表示器および制御装置を備え、制御装置が電力で起動した後、遊技領域に発射された球が始動部品に入り、始動球検出器が始動信号を制御装置に出力し、制御装置が始動信号の入力に伴う抽選を行い、その抽選結果として当たりが選出され、制御装置が可変入賞部品の開閉体の開閉による大当たり遊技を実行する場合、制御装置が大当たり遊技のラウンド回数を開閉体の開放前から開放するまでの時期に表示しかつ可変入賞部品への球の入賞個数を開閉体の開放中に表示するように情報表示器を制御することを特徴とするパチンコ遊技機の大当たり遊技情報表示装置。
【請求項2】
請求項1記載の入賞個数を表示する情報表示器とラウンド回数を表示する情報表示器とが唯一の情報表示器により構成されたことを特徴とするパチンコ遊技機の大当たり遊技情報表示装置。
【請求項3】
請求項1記載の入賞個数またはラウンド回数が情報表示器に加算表示されることを特徴とするパチンコ遊技機の大当たり遊技情報表示装置。
【請求項4】
請求項1記載の入賞個数またはラウンド回数が情報表示器に減算表示されることを特徴とするパチンコ遊技機の大当たり遊技情報表示装置。
【請求項5】
請求項4記載の入賞個数またはラウンド回数が情報表示器に減算表示されるものであって、制御装置が主制御装置と演出制御装置とに分別構成され、主制御装置から演出制御装置に命令された入賞個数またはラウンド回数の減算表示に対するデータ変換を演出制御装置が行うことを特徴とするパチンコ遊技機の大当たり遊技情報表示装置。

【図1】
image rotate

【図2】
image rotate

【図3】
image rotate

【図4】
image rotate

【図5】
image rotate