説明

パチンコ遊技機

【課題】満杯エラー報知が長期間実行されることによって、遊技の興趣が損なわれるのを軽減する。
【解決手段】満杯検知センサが球受皿の満杯を検知している間は、遊技者に球受皿の満杯解消を促す満杯エラー報知を間隔をおいて実行し、満杯検知開始から少なくとも所定期間は、満杯エラー報知を実行する間隔が段階的に長くなるよう設定する。かかる構成では、満杯エラー報知が徐々に実行されなくなる分、遊技者は、遊技演出に集中することが可能となる。このため、球受皿から遊技球を思うように排出できず、満杯エラー報知が長期間繰り返された場合でも、遊技者は、満杯エラー報知を過度に気にすることなく、遊技演出を楽しむことができる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、遊技球を貯留する球受皿が満杯となったときに、遊技者に満杯解消を促す満杯エラー報知を実行するパチンコ遊技機に関する。
【背景技術】
【0002】
従来のパチンコ遊技機は、賞球等の遊技球を、機体前面に設けられた球受皿に払い出すよう構成されている。ここで、少なくとも一つの球受皿には、遊技球で満杯になったことを検知する満杯検知センサが設けられており、当該球受皿が満杯となると、遊技球の払出しが停止して、遊技者に満杯解消を促す満杯エラー報知が実行される(例えば、特許文献1)。満杯エラー報知は、一般的に、遊技者に満杯解消を促す満杯エラー画像を画像表示器に表示したり、遊技者に満杯解消を促す満杯エラー音声をスピーカから出力したりすることにより実現される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2009−165758号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、満杯エラー報知は遊技演出と並行して実行されるため、満杯エラー報知が実行されると、遊技者は、演出画像や演出音声などの遊技演出を楽しみ難くなる。満杯エラー報知は、球受皿の遊技球を球箱に排出して満杯を解消すれば停止させることができるが、遊技場の係員が球箱を運んでくるのが遅くなると、遊技者は球受皿の遊技球を思うように排出できず、満杯エラー報知が長期間実行されることにより、遊技演出の効果が大きく損なわれてしまう。とりわけ、球受皿が満杯となるのは、賞球が多量に払い出される大当り遊技中であるが、大当り遊技中は、通常よりも盛大な遊技演出が行われるため、満杯エラー報知が長期間実行されると、大当り遊技が興醒めとなってしまう。
【0005】
本発明は、かかる現状に鑑みてなされたものであり、満杯エラー報知が長期間実行されることによって、遊技の興趣が損なわれるのを軽減できるパチンコ遊技機の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、画像表示器と、スピーカと、画像表示器に演出画像を表示させるとともに、スピーカに演出音声を出力させる演出制御手段と、遊技球を貯留する球受皿と、該球受皿の満杯を検知する満杯検知センサと、遊技球を前記球受皿に払い出す払出装置と、入賞が発生すると規定数の遊技球を払い出すように払出装置を制御し、且つ、満杯検知センサの満杯検知中は、払出装置を停止させ、入賞発生に基づいて払い出すべき遊技球数を、未払出球数として蓄積記憶する払出制御手段と、該満杯検知センサの満杯検知中に、遊技者に前記球受皿の満杯解消を促す満杯エラー報知を実行する満杯エラー報知手段とを備えてなるパチンコ遊技機において、満杯エラー報知手段は、満杯検知センサの満杯検知中にあって、未払出球数が所定個数増加する度に満杯エラー報知を実行するものであり、さらに、満杯検知センサの満杯検知開始から少なくとも所定期間は、満杯エラー報知の実行間隔を規定する前記所定個数が段階的に大きくなるように設定されていることを特徴とするパチンコ遊技機である。
【0007】
かかる構成にあっては、満杯エラー報知の実行間隔を規定する未払出球数の増加個数が段階的に大きくなることにより、満杯エラー報知が徐々に実行され難くなり、これに伴って、遊技演出が満杯エラー報知に邪魔され難くなる。このため、遊技者が球受皿から遊技球を思うように排出できず、満杯エラー報知が長期間繰り返された場合でも、遊技者は、満杯エラー報知を過度に気にすることなく、遊技演出を楽しむことが可能となる。
【0008】
本発明の別の態様は、画像表示器と、スピーカと、画像表示器に演出画像を表示させるとともに、スピーカに演出音声を出力させる演出制御手段と、遊技球を貯留する球受皿と、該球受皿の満杯を検知する満杯検知センサと、遊技球を前記球受皿に払い出す払出装置と、入賞が発生すると規定数の遊技球を払い出すように払出装置を制御し、且つ、満杯検知センサの満杯検知中は、払出装置を停止させ、入賞発生に基づいて払い出すべき遊技球数を、未払出球数として蓄積記憶する払出制御手段と、該満杯検知センサの満杯検知中に、遊技者に前記球受皿の満杯解消を促す満杯エラー報知を実行する満杯エラー報知手段とを備えてなるパチンコ遊技機において、満杯エラー報知手段は、満杯検知センサの満杯検知中にあって、満杯エラー報知を時間経過に伴って繰返し実行するものであり、満杯検知センサの満杯検知開始から少なくとも所定期間は、満杯エラー報知を実行する時間間隔が段階的に長くなるように設定されていることを特徴とするパチンコ遊技機である。
【0009】
かかる構成にあっては、満杯エラー報知の実行間隔が段階的に長くなっていき、これに伴って、遊技演出が満杯エラー報知に邪魔され難くなる。このため、遊技者が球受皿から遊技球を思うように排出できず、満杯エラー報知が長期間繰り返された場合でも、遊技者は、満杯エラー報知を過度に気にすることなく、遊技演出を楽しむことが可能となる。
【0010】
本発明にあって、上記「所定期間」は、絶対時間で定められるものに限らず、所定条件が満了するまでの期間も含む。また、パチンコ遊技機には、球受皿が上下二段に配設されるものがあるが、かかるパチンコ遊技機では、満杯検知センサが配設される下側の球受皿が、本発明に係る「球受皿」に相当する。
【0011】
本発明にあって、満杯エラー報知手段による前記満杯エラー報知は、満杯検知センサの満杯検知中に、前記画像表示器に、遊技者に前記球受皿の満杯解消を促す満杯エラー画像を、演出画像と同時に表示することによるものである構成が提案される。かかる構成にあっては、球受皿の満杯中に満杯エラー画像が段階的に表示され難くなっていき、これに伴って、遊技者は演出画像を視認し易くなる。このため、満杯エラー報知が長期間繰り返された場合でも、遊技者は、画像表示器に表示される演出画像を楽しむことができる。
【0012】
また、満杯エラー報知手段による前記満杯エラー報知は、満杯検知センサの満杯検知中に、スピーカに、遊技者に前記球受皿の満杯解消を促す満杯エラー音声を出力することによるものである構成も提案される。かかる構成にあっては、球受皿の満杯中に満杯エラー音声が徐々に出力され難くなっていき、これに伴って、遊技者は演出音声を聞き取り易くなる。このため、満杯エラー報知が長期間繰り返された場合でも、遊技者は、スピーカから出力される演出音声を楽しむことができる。
【0013】
また、本発明にあって、満杯エラー報知手段は、満杯検知センサの満杯検知中にあって、未払出球数が、所定の上限個数に達すると満杯エラー報知を実行しなくなる、又は、満杯検知開始から所定の上限時間が経過すると満杯エラー報知を実行しなくなるものである構成が提案される。すなわち、かかる構成にあっては、満杯エラー報知は、少なくとも所定期間が経過するまでは、段階的に報知され難くなっていき、満杯状態がさらに長期化した場合には、満杯エラー報知が実行されなくなる。このため、遊技者は、球受皿の満杯状態が極めて長期化した場合には、満杯エラー報知に煩わされず、遊技演出を楽しむことが可能となる。
【発明の効果】
【0014】
以上に述べたように、本発明によれば、大当り遊技などの際に、球受皿からの遊技球排出に手間取り、満杯エラー報知が長期間繰り返された場合でも、遊技者は、満杯エラー報知に大きく煩わされることなく遊技演出を楽しむことができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【図1】パチンコ遊技機1の斜視図である。
【図2】遊技盤10の正面図である。
【図3】(a)は、パチンコ遊技機1の背面図であり、(b)は、(a)のA部分の拡大図である。
【図4】遊技を制御する制御回路を示すブロック図である。
【図5】満杯エラー報知の実行態様を示すタイミングチャートである。
【図6】満杯エラー画像の表示態様を示す説明図である。
【図7】実施例2に係る満杯エラー報知の実行態様を示すタイミングチャートである。
【図8】実施例3に係る満杯エラー報知の実行態様を示すタイミングチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明の実施形態を、以下の実施例に従って説明する。
【実施例1】
【0017】
本実施例のパチンコ遊技機1は、図1に示すように、遊技島設備(図示省略)に固定される外枠2と、この外枠2の前面開口部を覆う遊技機本体3とからなる。遊技機本体3は、中央上部の略円形の開口部に遊技盤10が取り付けられた前枠5を備え、この前枠5の一側縁がヒンジ部材4,4を介して外枠2に開閉可能に枢着されている。前枠5には、遊技盤10を覆うガラス板6が設けられている。また、前枠5の下部には、二つの球受皿7,8が上下に列設されており、各球受皿7,8を臨む位置には、遊技球が払い出される球払出口20,21が夫々開口している。二つの球受皿7,8のうち、下側に設置された下部球受皿8の底部には、開閉可能な球抜孔23が設けられており、遊技者は、下部球受皿8の手前側に設けられた球抜レバー24を操作して球抜孔23を開放することで、下部球受皿8の遊技球を機外に排出できる。また、前枠5には、右下部に発射ハンドル9が突設され、右上部にスピーカ16が配設される。
【0018】
図2は、遊技盤10の正面図である。遊技盤10の前面には、ガイドレール11によって略円形の遊技領域12が区画形成されている。遊技領域12の中央には、各種遊技部材を組み込んだセンターケース13が配設される。このセンターケース13には、本発明に係る画像表示器14が組み付けられている。画像表示器14は、液晶表示器又はCRT表示器等からなり、その表示画面19には各種の演出画像等が表示される。
【0019】
また、センターケース13の下部には、4個のLED(発光ダイオード)からなる特別図柄表示装置15が配設される。この特別図柄表示装置15は、LEDの点灯態様によって特別図柄を表示するものであり、後述するように、所定契機によって、各LEDを点滅させることによって特別図柄が変動状態となり、点滅後にいずれかのLEDが点灯することで特別図柄が停止表示状態となる。本実施例では、右側のLEDが点灯した態様が当り態様、それ以外のLEDが点灯した態様がハズレ態様と設定されており、特別図柄が当り態様で停止表示された場合に、いわゆる「大当り」となって後述の大当り遊技に移行する。
【0020】
また、図2に示すように、センターケース13の下方には、各種の入賞装置17a〜17dが配設されており、これらの入賞装置17a〜17dに設けられた入賞口に遊技球が入賞すると、入賞装置17a〜17dに内蔵された球検知スイッチが球検知信号を出力し、かかる球検知信号に基づいて所定数の賞球が払い出される。
【0021】
また、パチンコ遊技機1の背面側には、図3(a)に示すように、遊技島から供給される遊技球を貯留する球タンク25と、該球タンク25から、球受皿7,8の球払出口20,21へ遊技球を流下させる球流下樋26と、球流下樋26に配設されて、球タンク25側から流下する遊技球を球払出口20,21側へ送り出すことで、球受皿7,8に遊技球を払い出す払出装置27とが設けられている。払出装置27が送り出す遊技球は、上側の上部球受皿7に優先的に払い出され、上部球受皿7が満杯となると自然に下部球受皿8へ遊技球が払い出されることとなる。そして、球流下樋26には、下部球受皿8の球払出口21の直前位置に、下部球受皿8の満杯状態を検知する満杯検知センサ28が配設される。この満杯検知センサ28は、リミットスイッチからなり、下部球受皿8が満杯となった時に、球払出口21の手前に滞留した遊技球を検知し、満杯検知信号を出力する。本実施例では、上下の球受皿7,8のうち、満杯検知センサ28が配設された下部球受皿8が、本発明に係る球受皿に相当する。
【0022】
かかるパチンコ遊技機1は、既存一般のパチンコ遊技機と同様の遊技内容を有している。すなわち、入賞装置17aに設けられた始動口に遊技球が入賞すると、特別図柄表示装置15が点滅して特別図柄が変動表示され、一定時間経過後に変動表示が停止する。そして、変動停止した時の特別図柄の停止態様が所定の大当り態様であった場合には、大入賞口を備える入賞装置17bが所定時間開閉作動する大当り遊技が実行されることとなる。
【0023】
そして、上記画像表示器14の表示画面19には、遊技の進行に合わせて図柄やキャラクターなどの演出画像が表示される。例えば、特別図柄が変動表示されている間は、表示画面19で演出図柄が変動表示され、時折リーチ演出画像や予告演出画像などが表示されることによって、遊技者の大当りへの期待感を盛り上げる。また、大当り遊技中には大当り用の演出画像が画像表示器14に表示され、大当り遊技を盛り上げる。また、演出画像の表示と並行して、演出用LED(図示省略)が発光・点滅する。さらに、これらと並行するように、スピーカ16から演出音声が逐次出力されることで、画像、光、音声などを組み合わせた盛大な演出が行われる。
【0024】
次に、本実施例のパチンコ遊技機の遊技作動を制御する制御回路を、図4を参照して説明する。
【0025】
マイクロコンピュータを構成する主制御基板60には、パチンコ遊技機の遊技作動等を制御するための基板回路が設けられる。この主制御基板60は、遊技の統括的な制御を実行するものである。この基板回路上には主制御用中央制御装置CPUが配設される。この主制御用中央制御装置CPUには、演算処理に用いる動作プログラムを格納する記憶装置ROMと、必要なデータを随時読み書きできる記憶装置RAMとが、データを読み書きするアドレスを指定する情報を一方的に伝えるアドレスバス(図示省略)と、データのやり取りを行うデータバス(図示省略)を介して接続され、主制御基板60の基板回路を構成している。記憶装置ROMには、制御プログラムや、抽選乱数を参照して当落判定や図柄の変動・停止態様、演出態様等を決定するための各種テーブルが格納されている。
【0026】
一方、記憶装置RAMには、各種球検知スイッチからの球検知信号等が一時的に記憶される記憶エリア、各種のタイマや乱数カウンタ、計数カウンタ等を構成するレジスタ領域、及びワークエリア等が設けられている。
【0027】
さらに、この主制御基板60の基板回路には、所定のクロックパルスを出力するクロック装置(図示省略)が設けられ、主制御用中央制御装置CPUに接続されている。そして主制御用中央制御装置CPUは、一定間隔のクロックパルスによって時系列的に演算処理を行い、一連の処理作動を順次実行する。また、このクロック装置により出力されたクロックパルスをカウントして、時間を計測するタイマTMも接続される。
【0028】
ここで主制御用中央制御装置CPU、及び後述する各制御基板62〜68に設置される各中央制御装置CPUは、所定のデータの処理を行う演算ユニット(ALU)を連成した演算装置と、この演算装置に入出力するデータや読み込んだ命令を保管しておくレジスタと、命令を解読するデコーダ等によって構成されている。そして、この主制御用中央制御装置CPUは、所定の形式で生成した制御信号を三つの制御基板62,63,64へ出力し、これらの制御基板62,63,64の中央制御装置CPUがこの制御信号に従って所定の制御を処理実行することとなる。
【0029】
また、この主制御基板60の基板回路には、主制御用中央制御装置CPUが周辺機器とデータ通信を行う入力ポート(図示省略)及び出力ポート(図示省略)が設けられており、この出力ポートを介して主制御基板60からの制御信号が、演出制御基板62、図柄制御基板63、及び払出制御基板64の各入力ポートに向け、一方向に出力されるように接続されている。また、主制御基板60の入力ポートや出力ポートには、盤面中継基板61を介して、入賞装置17a〜17d等が接続される。そして、主制御基板60が2msごとに、これらに内蔵された各スイッチの遊技球検出状態を調べ、遊技球検出があると、その球検出信号が波形整形回路により波形整形されて主制御用中央制御装置CPUに入力され、その情報を記憶装置RAMに記憶する。また、主制御用中央制御装置CPUが所定の条件を選出した場合に、17a〜17dに内蔵されたソレノイドを作動させる。
【0030】
上記の演出制御基板62には、パチンコ遊技機1で実行される演出全般を制御するための基板回路が設けられる。この基板回路は、演出を制御処理する演出制御用中央制御装置CPUに、多岐にわたる演出態様に関する固定データが格納されている記憶装置ROMと、必要なデータを読み書きできる記憶装置RAMと、入力ポート及び出力ポートとが接続されて構成されている。演出制御基板62の出力ポートには、画像表示器14を制御する画像制御基板65、スピーカ16を制御する音源制御基板66、及びLEDランプによる演出を制御する光源制御基板67が接続されている。そして、演出制御基板62は、主制御基板60からの制御信号が入力ポートに入力されると、演出制御用中央制御装置CPUにおいて演算処理し、該制御信号で指示された演出態様を実行するために、画像制御基板65、音源制御基板66、及び光源制御基板67へ向けて制御信号を送信する。
【0031】
上記の画像制御基板65には、画像表示器14の表示態様を制御するための基板回路が設けられる。この基板回路は、表示態様を制御処理する画像制御用中央制御装置CPUに、動作プログラムや画像データ等の固定データが格納されている記憶装置ROMと、描画領域等のデータを読み書きする領域が設けられた記憶装置RAMと、入力ポート及び出力ポートとが接続されて構成されている。画像制御基板65は、演出制御基板62から演出画像の表示に係る信号を受信し、また、払出制御基板64から満杯エラー画像の表示に係る信号を受信する。画像制御基板65は、これらの信号を受信すると、画像制御用中央制御装置CPUにおいて演算処理し、所要の演出画像や満杯エラー画像に係る画像データを記憶装置RAMに書き込んで一画面分の画像データを作成し、出力ポートを介して画像表示器14に出力し、画像表示器14の表示画面19に、出力した画像データに係る画像を表出させる。
【0032】
上記の音源制御基板66には、スピーカから発生する効果音等を制御するための基板回路が設けられる。この基板回路は、音響を制御する音源制御用中央制御装置CPUに、動作プログラムや音声データ等の固定データが格納されている記憶装置ROMと、必要なデータを読み書きする記憶装置RAMと、入力ポート及び出力ポートとが接続されて構成されている。音源制御基板66は、演出制御基板62から演出音声の出力に係る信号を受信し、また、払出制御基板64から満杯エラー音声の出力に係る信号を受信する。音源制御基板66は、これらの信号を受信すると、所要の演出音声や満杯エラー音声に係る音声データを記憶装置RAMで展開・混合してスピーカ16に送出し、スピーカ16から出力させる。
【0033】
上記の光源制御基板67には、遊技機本体3に配設された多数の演出用ランプを制御するための基板回路が設けられている。この基板回路は、演出用ランプの点灯、点滅等を制御する光源制御用中央制御装置CPUに、動作プログラムや、演出ランプを所定の発光態様に従って発光させるための発光パターン等の固定データが格納されている記憶装置ROMと、必要なデータを読み書きする記憶装置RAMと、入力ポート及び出力ポートとが接続されて構成されている。この光源制御基板67は、光源制御用中央制御装置CPUで、上記の演出制御基板62から入力ポートを介して入力された制御信号を演算処理し、出力ポートを介して、各種の演出用ランプを点灯、点滅させる。
【0034】
上記の図柄制御基板63には、特別図柄表示装置15を制御するための基板回路が設けられている。この基板回路は、特別図柄表示装置15のLEDの点灯、点滅等を制御する図柄制御用中央制御装置CPUに、動作プログラムや、LEDを所定の発光態様に従って発光させるための発光パターン等の固定データが格納されている記憶装置ROMと、必要なデータを読み書きする記憶装置RAMと、入力ポート及び出力ポートとが接続されて構成されている。この図柄制御基板63は、図柄制御用中央制御装置CPUで、上記の主制御基板60から入力ポートを介して入力された制御信号を演算処理し、所定の光データを、出力ポートを介して、特別図柄表示装置15のLEDを発光作動するドライバを配した図柄作動基板に出力し、この図柄作動基板が、各装置のLEDを点灯、点滅させる。
【0035】
上記の払出制御基板64には、遊技球の払出しを制御するための基板回路が設けられている。この基板回路は、払出装置27のソレノイドを作動して、賞球の供給を制御する払出制御用中央制御装置CPUに、動作プログラム、賞球の球数パターン等の固定データが格納されている記憶装置ROMと、球数カウントデータや未払出球数等の必要なデータを読み書きする記憶装置RAMと、入力ポート及び出力ポートとが接続されて構成されている。この払出制御基板64は、主制御基板60から入力される払出要求信号を払出制御用中央制御装置CPUで演算処理し、出力ポートを介して払出装置27のソレノイドを作動して、規定数の賞球の払出しを実行する。また、払出制御基板64には、下部球受皿8の奥に配設された満杯検知センサ28が接続されており、下部球受皿8の満杯時には、満杯検知センサ28から払出制御基板64へ満杯検知信号が送信される。
【0036】
払出制御基板64の出力ポートには、発射制御基板68が接続される。発射制御基板68には、発射装置を制御するための基板回路が設けられている。この基板回路は、動作プログラム等が格納されている記憶装置ROMと、入出力信号等を一時的に記憶する記憶装置RAMと、入力ポート及び出力ポートとが接続されて構成されている。発射制御基板68の入力ポートには、発射ハンドル9に内蔵された回動角度検知センサから発射ハンドル9の現在角度に応じた電圧信号が入力される。発射制御基板68の出力ポートには発射装置が接続されており、発射制御基板68は、発射ハンドル9からの入力信号に応じた電圧強度で、発射装置に内蔵されたロータリーソレノイドを間欠的に駆動することで、発射ハンドル9の現在角度に応じた強さで遊技球を立て続けに打圧発射する。
【0037】
以上の、制御回路にあって、本発明に係る演出制御手段は、主に、演出制御基板62、画像制御基板65、及び音源制御基板66によって実現される。また、本発明に係る払出制御手段は、主に、主制御基板60及び払出制御基板64によって実現される。また、本発明に係る満杯エラー報知手段は、主に、払出制御基板64、画像制御基板65及び音源制御基板66によって実現される。
【0038】
以下に、本発明の要部に係る構成について説明する。
【0039】
本実施例では、遊技中に入賞が発生すると、通常は、入賞の種類に応じた数の遊技球が賞球として球受皿7,8に払い出される。払出装置27が送出する遊技球は、上述のように、上部球受皿7に優先的に払い出され、上部球受皿7が満杯となって遊技球が上部球受皿7に流入不能となると、下部球受皿8に払い出される。そして、下部球受皿8も満杯となると、遊技球の払出しが停止する。そして、下部球受皿8の満杯状態にあっては、遊技者に下部球受皿8からの遊技球排出を促す満杯エラー報知が時間を置いて繰返される。この満杯エラー報知は、画像表示器14での満杯エラー画像表示と、スピーカ16からの満杯エラー音声出力との、二種類の報知態様によって実現される。
【0040】
具体的には、入賞装置17a〜17dの入賞口に遊技球が入賞すると、球検知信号が主制御基板60に送信され、主制御基板60は、かかる球検知信号を受信すると、入賞の種類に応じた個数の遊技球を賞球として払い出すよう払出制御基板64に払出要求信号を送信する。払出制御基板64は、払出要求信号を受信すると、通常は、遅滞なく払出装置27を作動させて、所要の個数の遊技球を球受皿7,8へ送出する。
【0041】
一方、下部球受皿8の満杯時には、上述の満杯検知センサ28が作動して、満杯が解消されるまで払出制御基板64に満杯検知信号を送信し続ける。そして、払出制御基板64は、満杯検知信号の受信中は、払出要求信号を受信しても、払出装置27を作動させず、払出要求信号によって払出しを要求された遊技球数を「未払出球数」として記憶装置RAMに蓄積記憶する。
【0042】
また、払出制御基板64は、満杯検知センサ28から満杯検知信号を継続受信している時間を計測するソフトタイマ(満杯期間タイマ)と、満杯エラー報知の実行タイミングを記憶した報知時間テーブルとを備えている。払出制御基板64は、満杯検知センサ28から満杯検知信号を受信すると、満杯期間タイマをスタートさせる。そして、満杯期間タイマが報知時間テーブルに記憶された時間となる度に、画像制御基板65及び音源制御基板66に向けて満杯エラー信号を送信するよう構成される。本実施例では、報知時間テーブルには、「0秒」,「20秒」,「40秒」,「80秒」,「120秒」,「180秒」,「300秒」が設定されており、図5に示すように、払出制御基板64は、満杯期間タイマがこれらの設定時間となる度に満杯エラー信号を送信し、満杯期間タイマの値が300秒を超えると満杯エラー信号を送信しなくなる。
【0043】
そして、下部球受皿8の満杯状態が解消されて、満杯検知センサ28が満杯検知信号の送信を停止すると、図5に示すように、払出制御基板64は、満杯期間タイマをクリアして満杯エラー信号の送信を停止するとともに、画像制御基板65及び音源制御基板66に向けて満杯エラー解除信号を送信する。そして、払出制御基板64は、払出装置27を作動させて、未払出球数として蓄積記憶した個数の遊技球の払出しを開始する。
【0044】
画像制御基板65は、払出制御基板64から満杯エラー信号を受信していない状態では、演出制御基板62から送信される信号にしたがって、図6(a)に示すように、画像表示器14の表示画面19に演出画像30を表示させる。一方、画像制御基板65は、払出制御基板64から満杯エラー信号を受信すると、図6(b)に示すように、画像表示器14に満杯エラー画像31を表示させる。満杯エラー画像31は、矩形の枠に「球受皿が満杯です!/球を排出して下さい!」というメッセージを表記してなるものであり、演出画像30の上を覆うように表示される。具体的には、満杯エラー画像31に係る画像データは、画像制御基板65の記憶装置ROMに記憶されており、満杯エラー画像31を表示する際は、満杯エラー画像31に係る画像データが記憶装置ROMから読み出され、該画像データを演出画像30の画像データと重ね合わせた画像データが画像表示器14へ出力される。そして、画像制御基板65は、満杯エラー画像31を10秒間表示すると満杯エラー画像31の表示を停止し、次の満杯エラー信号を受信するまで、画像表示器14に演出画像30のみを表示する(図6(a)参照)。また、画像制御基板65は、満杯エラー画像31の表示中に満杯エラー解除信号を受信すると、直ちに満杯エラー画像31の表示を停止する。
【0045】
音源制御基板66は、払出制御基板64から満杯エラー信号を受信していない状態では、演出制御基板62から送信される信号にしたがって、スピーカ16に演出音声を出力させる。一方、音源制御基板66は、払出制御基板64から満杯エラー信号を受信すると、満杯エラー音声をスピーカ16に出力させる。満杯エラー音声は、「球受皿が満杯です!球を排出して下さい!」という音声からなり、演出音声と混合されてスピーカ16から出力される。具体的には、満杯エラー音声に係る音声データは、音源制御基板66の記憶装置ROMに記憶されており、満杯エラー音声を表示する際には、記憶装置ROMから読み出された満杯エラー音声に係る音声データが、演出音声の音声データと混合されてスピーカ16に出力される。そして、音源制御基板66は、演出音声を1回出力させると、次の満杯エラー信号を受信するまで、演出音声のみをスピーカ16に出力させる。また、音源制御基板66は、満杯エラー音声の出力中に満杯エラー解除信号を受信すると、直ちに満杯エラー音声の出力を中止する。
【0046】
上述のように、本発明に係る満杯エラー報知は、満杯エラー画像31の表示と、満杯エラー音声の出力の二種類で構成され、これらは払出制御基板64の満杯エラー信号の送信を契機として実行される。すなわち、本実施例では、図5に示すように、満杯検知センサ28が下部球受皿8の満杯を検知してから「0秒」,「20秒」,「40秒」,「80秒」,「120秒」,「180秒」,「300秒」のタイミングで満杯エラー報知が実行される。このように、下部球受皿8の満杯状態では、満杯検知開始から300秒間(5分間)、上記報知時間テーブルに設定されたタイミングで、満杯エラー報知が繰返し実行される。
【0047】
ここで、報知時間テーブルの設定内容によれば、満杯エラー報知は、一定間隔で実行されず、図5に示すように、20秒→40秒→60秒→120秒と、時間間隔が段階的に長くなるように実行される。かかる構成によれば、満杯エラー画像31の表示間隔や満杯エラー音声の出力間隔が、満杯検知センサ28の満杯検知開始から段階的に長くなることで、遊技者は、徐々に満杯エラー画像や満杯エラー音声に煩わされ難くなる。したがって、かかる構成では、遊技者が下部球受皿8からの遊技球排出に手間取って、満杯エラー報知が繰り返された場合でも、遊技者は、満杯エラー報知を過度に気にすることなく、演出画像や演出音声を楽しむことができる。
【0048】
また、満杯エラー報知は、図5に示すように、満杯検知センサ28が満杯を検知してから300秒が経過すると実行されなくなるため、遊技者は、300秒経過後は、満杯エラー報知に邪魔されずに、遊技演出に集中することができる。
【0049】
なお、本実施例では、満杯エラー画像31が演出画像30を部分的に覆うようにして表示されているが(図6(b)参照)、本発明に係る満杯エラー画像は、演出画像と重ねずに並列表示してもよいし、また、表示画面全体に表示してもよい。また、本発明に係る満杯エラー音声は、演出音声と異なるスピーカから出力してもよいし、演出音声を消音した状態で出力するようにしてもよい。
【実施例2】
【0050】
本実施例は、上記実施例1から、満杯エラー報知の実行態様を変更し、下記のように、満杯検知センサ28の満杯検知中に増加する未払出球数に応じて、満杯エラー報知の実行間隔が長くなるよう構成したものである。
未払出球数 0〜 99個 : 20秒間隔
未払出球数100〜199個 : 40秒間隔
未払出球数200〜299個 : 60秒間隔
未払出球数300〜399個 :120秒間隔
未払出球数400個以上 : 実行せず
【0051】
図7を参照して具体的に説明すると、払出制御基板64は、まず、満杯検知センサ28から満杯検知信号を受信すると、未払出球数が100個に達するまでは、払出20秒間隔で満杯エラー信号を送信し、これにより、満杯エラー画像表示や満杯エラー音声出力が20秒間隔で実行される。そして、入賞発生により未払出球数が100個に達すると、払出制御基板64は、満杯エラー信号の送信間隔を40秒に変更し、これにより、満杯エラー報知が40秒間隔で実行される。同様にして、払出制御基板64は、未払出球数が200個に達すると満杯エラー信号の送信間隔を60秒に、未払出球数が300個に達すると満杯エラー信号の送信間隔を120秒に変更し、これにより、満杯エラー報知の実行間隔が段階的に延長されていく。そして、未払出球数が400個を超えると、払出制御基板64は満杯エラー信号の送信を停止し、これにより、満杯エラー報知が実行されなくなる。
【0052】
したがって、かかる構成にあっては、未払出球数が400個を超えるまでは、未払出球数の増加に伴って、満杯エラー報知を実行する時間間隔が段階的に長くなる。このため、遊技者は、下部球受皿8の満杯状態が長期化した場合でも、満杯エラー報知に煩わされずに、演出画像や演出音声による遊技演出を楽しむことができる。
【実施例3】
【0053】
本実施例は、上記実施例1から、満杯エラー報知の実行態様を変更し、下記のように、満杯検知センサ28の満杯検知中は、未払出球数が下記の個数だけ増加する度に、満杯エラー報知を実行するようにしたものである。
報知回数 1回 : 0個
報知回数2〜5回 : 30個
報知回数6〜7回 : 40個
報知回数8〜9回 : 50個
報知回数 10回 :100個
【0054】
図8を参照して具体的に説明すると、払出制御基板64は、満杯検知センサ28から満杯検知信号を受信すると、まず、満杯エラー信号を1回送信し、これにより、1回目の満杯エラー報知が実行される。この時、未払出球数は0個であるため、払出制御基板64は、報知回数が5回に達するまでは、未払出球数が30個,60個,90個,120個となる度に、すなわち、未払出球数が30個増加する度に満杯エラー信号を送信する。そして、満杯エラー報知が5回に達すると、払出制御基板64は、満杯エラー信号の送信間隔を、未払出球数40個間隔に変更する。すなわち、5回目の満杯エラー報知の時点で未払出球数は120個であるため、6,7回目の送信は、未払出球数がそれぞれ160個,200個に達した時点で実行される。以下、同様にして、8,9回目の満杯エラー信号の送信は250個,300個と、未払出球数が50個増加する度に実行され、10回目の送信は、未払出球数がさらに100個増加した、未払出球数400個の時点で実行される。そして、未払出球数が400個を超えると、払出制御基板64は、満杯エラー信号の送信を停止し、これにより、満杯エラー報知が実行されなくなる。
【0055】
したがって、かかる構成にあっては、満杯検知センサ28の作動開始から未払出球数が400個増加するまでの期間は、満杯エラー報知の実行間隔を規定する未払出球数の増加個数が段階的に大きくなり、これに伴って、満杯エラー報知が徐々に実行され難くなっていく。したがって、かかる構成にあっても、遊技者は、下部球受皿8の満杯状態が長期化した場合でも、満杯エラー報知に煩わされずに、演出画像や演出音声による遊技演出を楽しむことが可能となる。一方で、本実施例では、未払出球数の増加速度が速いほど満杯エラー報知の時間間隔が短くなるため、未払出球数の増加速度が速く、球受皿の満杯を早急に解消する必要性が高い場合には、遊技者に満杯解消を強く促すことができるという利点がある。
【実施例4】
【0056】
本実施例は、上記実施例3の構成をさらに変更し、満杯検知センサ28の満杯検知中は、未払出球数が所定個数に達する度に、満杯エラー報知を実行するようにしたものである。具体的には、本実施例では、払出制御基板64は、満杯エラー報知を実行する時の未払出球数を記憶した報知個数テーブルを備え、未払出球数が、当該テーブルに記憶された個数に達する度に満杯エラー信号を送信する。例えば、報知個数テーブルに、「30個,60個,90個,120個,160個,200個,250個,300個,400個」と記憶しておけば、満杯検知信号の受信開始時に未払出球数が0個であれば、実施例3と同様に、未払出球数の増加に伴って満杯エラー報知が実行される(図8参照)。
【0057】
本実施例では、未払出球数がほとんど変化しなければ、満杯検知センサ28が一時的にOFFとなった場合でも、満杯エラー報知の実行間隔を維持できるという利点がある。すなわち、上記実施例3では、下部球受皿8の満杯中に、遊技球の一時的な挙動や誤作動などによって満杯検知センサ28が一時的にOFFとなってしまうと、満杯検知センサ28がONに戻った時に、満杯検知開始時点の短い実行間隔で満杯エラー報知が実行されてしまうこととなる。これに対して、本実施例では、満杯検知センサ28が一時的にOFFとなった場合でも、未払出球数が変化しなければ、満杯エラー報知の実行間隔を維持しておくことができる。
【0058】
なお、本発明は、上記実施例の形態に限らず本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加えることができる。例えば、上記実施例では、満杯エラー画像表示による満杯エラー報知と、満杯エラー音声出力による満杯エラー報知を備え、二種類の満杯エラー報知の夫々について、実行間隔が段階的に長くなるようにしている。しかしながら、本発明は、かかる構成に限られず、二種類の満杯エラー報知のうち、一方の実行間隔のみを段階的に長くするだけでもよい。
【符号の説明】
【0059】
1 パチンコ遊技機
14 画像表示器
16 スピーカ
20,21 球払出口
26 球流下樋
27 払出装置
28 満杯検知センサ
30 演出画像
31 満杯エラー画像

【特許請求の範囲】
【請求項1】
画像表示器と、
スピーカと、
画像表示器に演出画像を表示させるとともに、スピーカに演出音声を出力させる演出制御手段と、
遊技球を貯留する球受皿と、
該球受皿の満杯を検知する満杯検知センサと、
遊技球を前記球受皿に払い出す払出装置と、
入賞が発生すると規定数の遊技球を払い出すように払出装置を制御し、且つ、満杯検知センサの満杯検知中は、払出装置を停止させ、入賞発生に基づいて払い出すべき遊技球数を、未払出球数として蓄積記憶する払出制御手段と、
該満杯検知センサの満杯検知中に、遊技者に前記球受皿の満杯解消を促す満杯エラー報知を実行する満杯エラー報知手段とを備えてなるパチンコ遊技機において、
満杯エラー報知手段は、満杯検知センサの満杯検知中にあって、未払出球数が所定個数増加する度に満杯エラー報知を実行するものであり、さらに、満杯検知センサの満杯検知開始から少なくとも所定期間は、満杯エラー報知の実行間隔を規定する前記所定個数が段階的に大きくなるように設定されていることを特徴とするパチンコ遊技機。
【請求項2】
画像表示器と、
スピーカと、
画像表示器に演出画像を表示させるとともに、スピーカに演出音声を出力させる演出制御手段と、
遊技球を貯留する球受皿と、
該球受皿の満杯を検知する満杯検知センサと、
遊技球を前記球受皿に払い出す払出装置と、
入賞が発生すると規定数の遊技球を払い出すように払出装置を制御し、且つ、満杯検知センサの満杯検知中は、払出装置を停止させ、入賞発生に基づいて払い出すべき遊技球数を、未払出球数として蓄積記憶する払出制御手段と、
該満杯検知センサの満杯検知中に、遊技者に前記球受皿の満杯解消を促す満杯エラー報知を実行する満杯エラー報知手段とを備えてなるパチンコ遊技機において、
満杯エラー報知手段は、満杯検知センサの満杯検知中にあって、満杯エラー報知を時間経過に伴って繰返し実行するものであり、満杯検知センサの満杯検知開始から少なくとも所定期間は、満杯エラー報知を実行する時間間隔が段階的に長くなるように設定されていることを特徴とするパチンコ遊技機。
【請求項3】
満杯エラー報知手段による前記満杯エラー報知は、満杯検知センサの満杯検知中に、前記画像表示器に、遊技者に前記球受皿の満杯解消を促す満杯エラー画像を、演出画像と同時に表示することによるものであることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載のパチンコ遊技機。
【請求項4】
満杯エラー報知手段による前記満杯エラー報知は、満杯検知センサの満杯検知中に、スピーカに、遊技者に前記球受皿の満杯解消を促す満杯エラー音声を出力することによるものであることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のパチンコ遊技機。
【請求項5】
満杯エラー報知手段は、満杯検知センサの満杯検知中にあって、未払出球数が、所定の上限個数に達すると満杯エラー報知を実行しなくなる、又は、満杯検知開始から所定の上限時間が経過すると満杯エラー報知を実行しなくなるものであることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか1項に記載のパチンコ遊技機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2012−239592(P2012−239592A)
【公開日】平成24年12月10日(2012.12.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−111651(P2011−111651)
【出願日】平成23年5月18日(2011.5.18)
【出願人】(591142909)マルホン工業株式会社 (524)
【Fターム(参考)】