説明

パネル受け台及びパネル加工方法

【課題】パネル部材の保持又は位置精度に優れ、かつ経済性に優れたパネル受け台及びパネルの加工方法を提供する。また、パネル部材の加工やこれに他の部品を組み込む作業のみならず、さらに広範な作業に使用可能なパネル受け台及びパネルの加工方法を提供する。
【解決手段】本発明に係るパネル受け台10は、車体を構成するパネル部材の加工やこれに他の部品の組み付けを行うためのパネル受け台であって、パネル部材50と同等の表面形状を有する受部材11と、受部材11を保持固定する支持部材15と、支持部材15を取り付ける保持台20と、パネル部材50を受部材11に当接させる固定手段40と、を有している。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車体を構成するドアパネル、フード等のパネル部材の加工やこれに他の部品を組み込む作業を好適に行うことができるパネル受け台及びパネル加工方法に関する。
【背景技術】
【0002】
車体を構成するドアパネル、フード等のパネル部材の加工やこれに他の部品を組み込む工程において、そのドアパネル等の部品を所定の位置又は姿勢におくためにワーク保持装置又はワーク位置決め装置(パネル受け台)が使用されている。このようなパネル受け台は、車種によってパネル部材の形状やサイズが種々異なるために多種類のものが要求されるところ、パネル部材を支持する手段や支持部の構造を工夫することによって多種類のパネル部材に適用することができるものが提案されている。
【0003】
例えば、特許文献1に、ワークが当接して位置決めを行う第1の位置決め部と、この第1の位置決め部に対する前記ワークの当接方向に垂直な面と平行な方向からワークが当接して位置決めし、かつ、この当接方向を含む面に対して垂直な面が互いに交差する第2、第3の各位置決め部とをそれぞれ有する位置決め治具を備えることを特徴とするワーク位置決め装置が提案されている。
【0004】
特許文献2に、形状の異なる複数種のワークに対し共用可能なワーク支持装置であって、一端にワークに当接可能な当接部を有し、互いに協働して1つのワークを支持可能な複数のワーク支持手段と、該ワーク支持手段を、その移動により前記当接部が上下動するように移動可能に案内する案内手段と、前記当接部が下方へ移動するのを任意の高さで規制可能で、かつ、この規制を解除可能な移動規制手段と、前記各ワーク支持手段に対応する所定の位置に配置されたとき自動的に作動し、前記ワーク支持手段を、前記当接部が前記各種のワークに対応して設定した高さとなるように移動させる移動手段と、該移動手段を前記各ワーク支持手段に対応する所定の位置に順次自動的に移送可能な移送手段と、を備えることを特徴とするワーク支持装置が提案されている。
【0005】
特許文献3には、ベース上に、ワーク受け部を少なくとも3個備え、前記ワーク受け部の少なくとも1個が前記ベース上をスライド可能、かつ固定位置を変更可能に構成されており、前記ワーク受け部の少なくとも1個が高さ調整可能に構成されているワーク保持装置が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開2006-247757号公報
【特許文献2】特開2007-69273号公報
【特許文献3】特開2003-1535号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかし、特許文献1に記載のワーク位置決め装置又は特許文献2に記載のワーク支持装置は、多種類のパネル部材に適用可能であるという利点はあるが、構造が複雑で高価になるという問題がある。特許文献3に記載のワーク保持装置は、簡単な構造であるという利点はあるが、適用可能な範囲を拡大するためにはパネル部材の支持部位を増やす必要があり、その利点が減殺される恐れがある。
【0008】
このような従来のワーク保持装置又はワーク位置決め装置は、元来パネル部材を点支持するものであるから、多種類のパネル部材に対応可能なものにするには支持点を増やす必要があり、対応可能な範囲を拡大するほど装置が高価複雑化するという問題がある。
【0009】
本発明は、このような従来のパネル受け台の問題点に鑑み、パネル受け台は特定のパネル部材の専用品であってもよいという技術思想の下に、従来のパネル位置決め治具と同等の精度を有しパネル部材の保持性に優れ、かつ経済性に優れたパネル受け台及びパネルの加工方法を提供することを目的とする。また、本発明は、パネル部材の加工やこれに他の部品を組み込む作業のみならず、さらに広範な作業に使用可能なパネル受け台及びパネルの加工方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明に係るパネル受け台は、車体を構成するパネル部材の加工やこれに他の部品の組み付けを行うためのパネル受け台であって、前記パネル部材と同等の表面形状を有する受部材と、前記受部材を保持固定する保持台と、前記パネル部材を前記受部材に当接させる固定手段と、を有している。
【0011】
また、本発明に係るパネル受け台は、車体を構成するパネル部材の加工やこれに他の部品の組み付けを行うためのパネル受け台であって、前記パネル部材と同等の表面形状を有する受部材と、前記受部材を保持固定する支持部材と、前記支持部材を取り付ける保持台と、前記パネル部材を前記受部材に当接させる固定手段と、を有している。
【0012】
上記発明において、パネル部材及び受部材は、ともにプレス成型されたものとすることができる。
【0013】
固定手段は、吸引口がパネル部材の表面に当接するように支持された真空吸着手段とすることができ、また、パネル部材の表面に当接するように支持された磁気吸着手段とすることができる。
【0014】
また、上記発明において、パネル部材が当接する受部材の表面に緩衝部材を設けることができる。これにより、パネル部材が受部材に押圧されるような場合であっても、パネル部材に疵等が発生するのを防止することができる。
【0015】
本発明に係るパネル加工方法は、車体を構成するパネル部材の加工やこれに他の部品の組み付けをパネル受け台上で行うパネル加工方法であって、前記パネル部材を、そのパネル部材の製品表面形状と同等の形状を有するパネル受け台の受面に当接又は押圧させて行うことにより実施される。
【発明の効果】
【0016】
本発明に係るパネル受け台は、従来のパネル位置決め治具と同等の精度を有しており、パネル部材を受け部材で面支持するものであるからパネル部材の保持性に優れ、かつ経済性に優れている。また、本発明に係るパネル受け台は、パネル部材の加工又はこれに他の部品を組み込む工程、加工又は部品が組み込まれアセンブルされたパネル部材の検査工程等において好適に使用することができ、さらに、パネル部材の金型代用のパネル受け台としても使用可能であるなど広範な用途に使用可能である。
【図面の簡単な説明】
【0017】
【図1】本発明に係るパネル受け台の基本構成を示す説明図である。
【図2】テールゲート加工用のパネル受け台の斜視図である。
【図3】図2の保持台と固定手段部分を示す斜視図である。
【図4】固定手段部分の拡大図である。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明を実施するための形態について説明する。本発明に係るパネル受け台は、車体を構成するドアパネル、フード等のパネル部材の加工やこれに他の部品を組み込む作業において使用され、その加工等の作業が行われるパネル部材を所定の位置又は姿勢にセットして作業を行うために使用される。本発明に係るパネル受け台の構成を図1に示す。本発明に係るパネル受け台10は、図1に示すように、加工等に係るパネル部材50と同等の表面形状を有する受部材11と、その受部材11を保持固定する支持部材15と、支持部材15を取り付ける保持台20と、パネル部材50を受部材11に当接させる固定手段40とを、有している。
【0019】
受部材11は、パネル部材50と同等の表面形状を有しており、例えば、パネル部材50がドアパネルであるならば、プレス加工されたドアパネルと同等の表面形状をしているものである。従って、受部材11は、プレス加工されたドアパネルそのものを利用することができる。なお、受部材11は、以下に説明するように、パネル部材50が当接するようにこれに固定されるものであるから、受部材11にパネル部材50が積み重なるのを妨げる部分(凹凸等)が有る場合には、プレス加工されたドアパネルの所要の部分を除去することが必要になる。すなわち、受部材11はパネル部材50と同一のものであってもよいが、必要に応じてその一部が削除又は修正されたものであってもよく、少なくとも同等といえるほどの表面形状をしているものであれば足りる。
【0020】
本発明において、当接させるとは、パネル部材50を受部材11に積み重なる程度に接触させることを意味する。しかしながら、本パネル受け台10は、パネル部材50が受部材11に押圧される程度に接触させるようにすることもできる。すなわち、本発明に係るパネル受け台10においては、パネル部材50は受部材11により面支持されるようになっていればよい。パネル部材50が受部材11により面支持されることにより、パネル部材50は容易に所定の位置及び姿勢に保持されるようになる。
【0021】
支持部材15は、受部材11を保持固定する機能を有し、受部材11の形状を所定形状に保持し、かつ、受部材11が所定の強度で固定されるように保持するための強度部材である。この支持部材15により強化された受部材11は、プレス加工後の弾性変形等が防止され所定の形状が確保されて寸法又は形状精度が高く、また、耐久性の高いものになる。
【0022】
支持部材15の受部材11との接合面は、パネル部材50の製品表面形状に合わせた形状にすることができる。これにより、受部材11の寸法又は形状を高精度に確保することができる。支持部材15の受部材11との接合面の加工は、例えば、パネル部材50の製品図面を利用することによって容易に行うことができる。
【0023】
一方、支持部材15と受部材11との接合面を直線状等のシンプルな形状にすることもできる。例えば、受部材11の支持部材15との接合部分が曲面状である場合に、支持部材15の受部材11に接合させる端部形状を直線又はV字状にし、支持部材15が受部材11に外接するような形状にすることができる。これにより、支持部材15の加工や支持部材15の受部材11への溶接加工等を容易にすることができる。
【0024】
上記支持部材15は、受部材11と一体になって、以下に説明する保持台20に取り付けられる。このような場合は、支持部材15の保持台20への取付をネジ結合等の脱着可能な構造にすることにより、保持台20の構造を簡単で汎用性に富んだものにすることができる。これに対し、支持部材15を除いて受部材11を直接保持台20に保持固定させた構造のパネル受け台を構成することができる。このパネル受け台は、所定のパネル部材の専用品として使用することができ、パネル部材50の製品表面形状に合わせた形状の支持部材15を製作する必要がないので、安価にパネル受け台10を製作することができる。
【0025】
保持台20は、支持部材15を取り付けることができるものであればその構造は特に限定されない。しかしながら、保持台20は、支持部材15により強化された受部材11を所定の位置、高さ又は姿勢に保持できるようになっているものがよい。例えば、図1に示すように、保持台20の脚部が伸縮でき、また、支持部材15の取り付け部分が回転可能になっているのがよい。
【0026】
本パネル受け台10は、上述のように、受部材11がパネル部材50と同等の寸法及び形状精度を有するものであるから、パネル部材50を受部材11に当接させるだけでパネル部材50を容易に所定の位置、姿勢にセットすることができる。このため、保持台20は、以下に説明するように、簡単な構造のものにすることができ、また、汎用性の高い構造のものにすることができる。
【0027】
固定手段40は、パネル部材50を受部材11に当接させる機能を有する。固定手段40は、例えば、真空吸着手段、磁気吸着手段又はクランプ等の機械的固定手段を使用することができる。本パネル受け台10においては、受部材11がパネル部材50と同等の表面形状を有し、これらは相互に容易に積み重なることができるものであるから、固定手段40は簡単な構造のものを採用することができる。
【0028】
固定手段40が磁気吸着手段である場合、パネル部材50に磁気吸着させる磁石は、電磁石であっても永久磁石であってもよい。永久磁石式のものである場合は、永久磁石をシリンダ内を上下動させて磁力をオン/オフさせる方式のものがよい。
【0029】
パネル部材50は、具体的にはドアパネル、フード等であるが、これらに限定されない。本パネル受け台10は、ドアパネル、フード、テールゲート等のプレス加工により成形されるパネル部材、さらには、樹脂製のバンパーなどの樹脂製のパネル部材等、車体を構成する各種のパネル部材を対象とすることができる。
【0030】
パネル部材50がプレス成形品である場合は、パネル部材50と同等の表面形状を有する受部材11を容易かつ安価に入手できる利点がある。また、本パネル受け台10によりパネル部材50の加工やこれに他の部品を組み込む作業を行うにあたって、受部材11とパネル部材50とのすり合わせ(育成)工程を省くことができる利点がある。
【0031】
本パネル受け台10は、上述のように、ドアパネル等の加工又はこれに他の部品の組み付けを行う作業に使用することができるが、これに限定されない。例えば、パネル部材50が加工等された後のドアパネル、ドア等の精度、品質等を確認するための検査業務のための受け台としても使用することができる。また、本パネル受け台10は、受部材11がパネル部材50と同等の寸法及び形状精度を有するとともに、強度及び耐久性に優れるものであるから、複数のロボットで数工程の加工を行う場合に、ロボット-ロボット間の加工品を搬送する基台としても使用することができる。さらに、複数のプレス機でパネル部材50の加工を行う際に先ずプレス金型確認作業が行われるが、本パネル受け台10は、プレス機-プレス機間のダミー金型としても使用することができる。すなわち、本発明に係るパネル受け台は、広い意味でパネル部材の加工、組み付け、検査、搬送等においてパネル部材を所定の位置及び姿勢に保持するための受け台として使用することができる。
【0032】
このようなパネル受け台10を用いて本発明に係るパネル加工方法を好適に実施することができる。すなわち、本発明に係るパネル加工方法は、車体を構成するパネル部材の加工やこれに他の部品の組み付けをパネル受け台上で行うパネル加工方法である。そして、加工等がされるパネル部材を、そのパネル部材の製品表面形状と同等の形状を有するパネル受け台の受面に当接又は押圧して行うパネル加工方法である。換言すれば、本発明に係るパネル加工方法は、ドアパネル、フード、あるいはテールゲート等のパネル部材の加工、サブアセンブリー、あるいは検査等を手作業又はロボットを使用して行うにあたって、パネル部材と同等の受け台を使用し、この受け台にパネル部材を積み重ねて加工等を行う方法である。このため、本発明に係るパネル加工方法によれば、加工やこれに他の部品の組付けを行おうとするドアパネル等の位置又は姿勢を高精度に保持することができ、また、加工やこれに他の部品の組付けを行う作業を容易、かつ効率的に行うことができる。
【0033】
本発明に係るパネル加工方法の実施において、受け台の受面にパネル部材を接触させる(当接させる)程度に積み重ねるか、または、押圧させる程度に積み重ねるかはパネル部材の形状等によって最適な方法が採用される。押圧させる程度に積み重ねる場合は、受け台の受面に緩衝部材を設けてパネル部材の損傷を防止することも必要になる。
【実施例1】
【0034】
テールゲートのサブアセンブリーを行うためのパネル受け台を作製した。作製したパネル受け台10を図2〜図4に示す。パネル受け台10の全体を図2に示す。パネル受け台10の保持台20及び固定手段40部分(受部材11及び支持部材15を除いた部分)を図3に示す。固定手段40部分を図4に示す。なお、図3の一点鎖線部分は、支持部材15である。
【0035】
受部材11は、プレス成形に係るテールゲートを利用したものである。本例の受け部材11には、図2に示すように、パネル部材50が当接する面に緩衝部材18が設けられている。緩衝部材18として、例えばニトリルゴム板を使用することができる。
【0036】
保持台20は、図3に示すように、パイプ状の横部材22と、縦部材23及び脚部材24が継手25により連結された簡単な構造をしている。支持部材15は、継手26を介して保持台20に取り付けられるようになっており、継手26が横部材22又は縦部材23の回りに回転可能になっている。このため、受部材11は、所定の姿勢角度で保持台20に取り付けることができるようになっている。また、保持台20の脚部材24は、高さ調整可能になっており、受部材11の高さを調整することができる。
【0037】
固定手段40は、本例の場合は真空吸着手段が用いられている。図4に示すように、真空ポンプ(図示せず)に連通された吸引口42が自在に首振りできる構造になっており、さらに、吸引口42の全体が軸43回りに回転可能になっている。このため、吸引口42をパネル部材50の表面に正対させて当接させることができ、容易かつ確実にパネル部材50を受部材11に当接させることができる。
【0038】
本パネル受け台10は、図3に示すように、パネル部材50が受部材11に積み重ねられやすいようにガイド35を設けることができる。また、本パネル受け台10は、図3に示すように、静置式の構造になっているが、保持台20を移動可能にさせてライン作業に使用することができる。
【符号の説明】
【0039】
10 パネル受け台
11 受部材
15 支持部材
18 緩衝部材
20 保持台
22 横部材
23 縦部材
24 脚部材
25、26 継手
35 ガイド
40 固定手段
42 吸引口
43 軸
50 パネル部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
車体を構成するパネル部材の加工やこれに他の部品の組み付けを行うためのパネル受け台であって、
前記パネル部材と同等の表面形状を有する受部材と、
前記受部材を保持固定する保持台と、
前記パネル部材を前記受部材に当接させる固定手段と、を有するパネル受け台。
【請求項2】
車体を構成するパネル部材の加工やこれに他の部品の組み付けを行うためのパネル受け台であって、
前記パネル部材と同等の表面形状を有する受部材と、
前記受部材を保持固定する支持部材と、
前記支持部材を取り付ける保持台と、
前記パネル部材を前記受部材に当接させる固定手段と、を有するパネル受け台。
【請求項3】
パネル部材及び受部材は、プレス成形されたものであることを特徴とする請求項1又は2に記載のパネル受け台。
【請求項4】
固定手段は、吸引口がパネル部材の表面に当接するように支持された真空吸着手段であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のパネル受け台。
【請求項5】
固定手段は、磁石がパネル部材の表面に当接するように支持された磁気吸着手段であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載のパネル受け台。
【請求項6】
パネル部材が当接する受部材の表面に緩衝部材を設けたことを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載のパネル受け台。
【請求項7】
車体を構成するパネル部材の加工やこれに他の部品の組み付けをパネル受け台上で行うパネル加工方法であって、
前記パネル部材を、そのパネル部材の製品表面形状と同等の形状を有するパネル受け台の受面に当接又は押圧して行うパネル加工方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【公開番号】特開2011−225064(P2011−225064A)
【公開日】平成23年11月10日(2011.11.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−95481(P2010−95481)
【出願日】平成22年4月16日(2010.4.16)
【出願人】(000135999)株式会社ヒロテック (62)
【Fターム(参考)】