説明

パラメータ設定装置、パラメータ設定プログラム及びパラメータ設定方法

【課題】見易い表示形態での表示を可能とするとともに、ユーザが容易に所望のパラメータ値を設定することができるようにする。
【解決手段】シャッタスピード設定画面表示においては、スイッチ2〜10に、シャッタスピードにおいてマニュアル設定可能なパラメータ値である「1/1000」、「1/500」・・・「5」、「10」を割り当てる。そして、液晶モニタ16に、スイッチ2〜10と同一の形状であって、同一の位置関係からなるスイッチ画像2′〜10′を表示するとともに、これらスイッチ画像2′〜10′の近傍又はその内部に対応する前記スイッチ2〜10に割り当てられたパラメータ値を表示する。スイッチ2〜10のいずれかに対する操作があったならば、シャッタスピード設定処理を行って、操作されたスイッチに割り当てられているパラメータ値を設定する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、各種パラメータを設定するためのパラメータ設定装置、パラメータ設定プログラム及びパラメータ設定方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、例えばデジタルカメラにおいては、オートモードとマニュアルモードとを選択的に設定可能であり、マニュアルモードにおいては各種パラメータ値をユーザが任意に設定することができる。このマニュアルモードにおける従来のパラメータ値の設定方式は、直接方式と間接方式とに大別することができる。
【0003】
直接方式においては、複数種のパラメータ種を表示部に表示し、カーソルキーと決定キーの操作により、いずれかのパラメータが選択されると、当該パラメータにおいて設定可能な複数の値を表示する。これら複数種の値から、同様にカーソルキーと決定キーの操作によりいずれかが選択されると、この選択された値を当該パラメータのパラメータ値として保存する。
【0004】
また、間接方式においては、技術的な事項であるパラメータの種類等を表示することなく、アンケート的な質問事項からなる複数の選択肢を表示する。この選択肢からいずれかが選択されると、その下層となる詳細な質問事項からなる複数の選択肢を表示し、この選択肢からいずれかが選択されるとその下層となるより詳細な質問事項を表示し、最終層の質問事項の選択が終了した時点で、パラメータ値を決定して保存する(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2004−312508号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このように、直接方式及び間接方式のいずれにおいても、表示する項目の相違はあるももの、選択すべき事項を順次表示する階層構造表示を用い、ユーザのカーソルキーと決定キーによるスイッチ操作により選択させる。しかし、デジタルカメラ等の携帯型電子機器においては、表示部の表示面積には自ずと限界があることから、前記階層構造表示により選択肢のみが羅列表示されると、見にくい表示形態となってしまう。
【0006】
また、ユーザは選択に際して、階層構造表示上でカーソルキーの操作によりカーソルを移動させて、所望の選択肢に合致させる煩雑な作業を行わなければならず、さらに、カーソルキーの操作後に決定キーの操作も行わなければならない。したがって、選択時におけるスイッチ操作が煩雑であるとともにスイッチ操作回数も多く、容易にパラメータの値を設定することできない。
【0007】
本発明は、かかる従来の課題に鑑みてなされたものであり、見易い表示形態での表示を可能とするとともに、ユーザが容易に所望のパラメータ値を設定することができるパラメータ設定装置、パラメータ設定プログラム及びパラメータ設定方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題を解決するため請求項1記載の発明に係るパラメータ設定装置にあっては、複数個の操作スイッチと、複数種のパラメータと、パラメータ毎に設定可能な複数の選択肢とを記憶した記憶手段と、前記記憶手段に記憶されている複数種のパラメータからいずれかを選択する選択手段と、この選択手段により選択されたパラメータに対応する選択肢を前記記憶手段から読み出して、前記複数個の操作スイッチの各々に割り当てる割当手段と、この割当手段により割り当てられた前記複数個のスイッチに対する前記各選択肢の割当状態を表示する表示手段と、前記操作スイッチに対する操作に応じて、当該スイッチに割り当てられている前記選択肢を前記選択手段により選択されたパラメータの設定条件として保存する保存手段と、を備えることを特徴とする。
【0009】
また、請求項2記載の発明に係るパラメータ設定装置にあっては、複数個の操作スイッチと、複数種のパラメータと、パラメータ毎に設定可能な複数の選択肢とを記憶した記憶手段と、動作条件を設定する際に用いられる周囲環境要素の値を検出するセンサ手段と、前記記憶手段に記憶されている複数種のパラメータからいずれかを選択する選択手段と、この選択手段により選択されたパラメータに対応する選択肢を前記記憶手段から読み出す読出手段と、この読出手段により読み出された選択肢を、前記センサ手段により検出されている値、又は直前まで保存されていた当該パラメータの選択肢の少なくとも一方に基づく順序で、前記複数個の操作スイッチの各々に割り当てる割当手段と、この割当手段により割り当てられた前記複数個のスイッチに対する前記各選択肢の割当状態を表示する表示手段と、前記操作スイッチに対する操作に応じて、当該スイッチに割り当てられている前記選択肢を前記選択手段により選択されたパラメータの設定条件として保存する保存手段と、を備えることを特徴とする。
【0010】
また、請求項3記載の発明に係るパラメータ設定装置にあっては、複数個の操作スイッチと、複数種のパラメータと、パラメータ毎に設定可能な複数の選択肢とを記憶した記憶手段と、前記記憶手段に記憶されている複数種のパラメータからいずれかを選択する選択手段と、この選択手段により選択されたパラメータに対応する選択肢を前記記憶手段から読み出して、前記複数個の操作スイッチの各々に割り当てる割当手段と、この割当手段により割り当てられた前記複数個のスイッチに対する前記各選択肢の割当状態を、推奨する度合いに応じた異なる表示形態で表示する表示手段と、前記操作スイッチに対する操作に応じて、当該スイッチに割り当てられている前記選択肢を前記選択手段により選択されたパラメータの設定条件として保存する保存手段と、を備えることを特徴とする。
【0011】
また、請求項4記載の発明に係るパラメータ設定装置にあっては、前記推奨する度合いに応じた異なる表示形態には、明暗、濃淡、網掛け、表示色のいずれか少なくとも一つが含まれることを特徴とする。
【0012】
また、請求項5記載の発明に係るパラメータ設定装置にあっては、複数個の操作スイッチと、複数種のパラメータと、パラメータ毎に設定可能な複数の選択肢とを記憶した記憶手段と、前記記憶手段に記憶されている複数種のパラメータからいずれかを選択する選択手段と、この選択手段により選択されたパラメータに対応する選択肢を前記記憶手段から読み出して、前記複数個の操作スイッチの各々に割り当てる割当手段と、この割当手段により割り当てられた前記複数個のスイッチに対する前記各選択肢の割当状態を表示する表示手段と、前記操作スイッチに対する操作に応じて、当該スイッチに割り当てられている前記選択肢を前記選択手段により選択されたパラメータの設定条件として保存する保存手段と、前記操作スイッチに対する操作に応じて、前記選択手段に前記複数種のパラメータから選択されていないパラメータを選択させる選択制御手段とを備えることを特徴とする。
【0013】
また、請求項6記載の発明に係るパラメータ設定装置にあっては、前記表示手段は、前記操作スイッチと同一の形状であって、同一の位置関係からなるスイッチ画像を表示するとともに、前記各選択肢を各スイッチ画像に対応させて表示することにより、前記割当状態を表示することを特徴とする。
【0014】
また、請求項7記載の発明に係るパラメータ設定装置にあっては、撮影手段を備え、前記保存手段に保存される前記パラメータの設定条件は、前記撮影手段を制御するための撮影条件であることを特徴とする。
【0015】
また、請求項8記載の発明に係るパラメータ設定プログラムにあっては、複数個の操作スイッチと、複数種のパラメータと、パラメータ毎に設定可能な複数の選択肢とを記憶した記憶手段、及び表示手段を備える機器が有するコンピュータを、前記記憶手段に記憶されている複数種のパラメータからいずれかを選択する選択手段と、この選択手段により選択されたパラメータに対応する選択肢を前記記憶手段から読み出して、前記複数個の操作スイッチの各々に割り当てる割当手段と、この割当手段により割り当てられた前記複数個のスイッチに対する前記各選択肢の割当状態を前記表示手段に表示させる表示制御手段と、前記操作スイッチに対する操作に応じて、当該スイッチに割り当てられている前記選択肢を前記選択手段により選択されたパラメータの設定条件として保存する保存手段と、して機能させることを特徴とする。
【0016】
また、請求項9記載の発明に係るパラメータ設定プログラムにあっては、複数個の操作スイッチと、複数種のパラメータと、パラメータ毎に設定可能な複数の選択肢とを記憶した記憶手段と、動作条件を設定する際に用いられる周囲環境要素の値を検出するセンサ手段、及び表示手段を備える機器が有するコンピュータを、前記記憶手段に記憶されている複数種のパラメータからいずれかを選択する選択手段と、この選択手段により選択されたパラメータに対応する選択肢を前記記憶手段から読み出す読出手段と、この読出手段により読み出された選択肢を、前記センサ手段により検出されている値、又は直前まで保存されていた当該パラメータの選択肢の少なくとも一方に基づく順序で、前記複数個の操作スイッチの各々に割り当てる割当手段と、この割当手段により割り当てられた前記複数個のスイッチに対する前記各選択肢の割当状態を前記表示手段に表示させる表示制御手段と、前記操作スイッチに対する操作に応じて、当該スイッチに割り当てられている前記選択肢を前記選択手段により選択されたパラメータの設定条件として保存する保存手段と、して機能させることを特徴とする。
【0017】
また、請求項10記載の発明に係るパラメータ設定プログラムにあっては、複数個の操作スイッチと、複数種のパラメータと、パラメータ毎に設定可能な複数の選択肢とを記憶した記憶手段、及び表示手段を備える機器が有するコンピュータを、前記記憶手段に記憶されている複数種のパラメータからいずれかを選択する選択手段と、この選択手段により選択されたパラメータに対応する選択肢を前記記憶手段から読み出して、前記複数個の操作スイッチの各々に割り当てる割当手段と、この割当手段により割り当てられた前記複数個のスイッチに対する前記各選択肢の割当状態を、推奨する度合いに応じた異なる表示形態で前記表示手段に表示させる表示制御手段と、前記操作スイッチに対する操作に応じて、当該スイッチに割り当てられている前記選択肢を前記選択手段により選択されたパラメータの設定条件として保存する保存手段と、して機能させることを特徴とする。
【0018】
また、請求項11記載の発明に係るパラメータ設定プログラムにあっては、複数個の操作スイッチと、複数種のパラメータと、パラメータ毎に設定可能な複数の選択肢とを記憶した記憶手段、及び表示手段を備える機器が有するコンピュータを、前記記憶手段に記憶されている複数種のパラメータからいずれかを選択する選択手段と、この選択手段により選択されたパラメータに対応する選択肢を前記記憶手段から読み出して、前記複数個の操作スイッチの各々に割り当てる割当手段と、この割当手段により割り当てられた前記複数個のスイッチに対する前記各選択肢の割当状態を前記表示手段に表示させる表示制御手段と、前記操作スイッチに対する操作に応じて、当該スイッチに割り当てられている前記選択肢を前記選択手段により選択されたパラメータの設定条件として保存する保存手段と、前記操作スイッチに対する操作に応じて、前記選択手段に前記複数種のパラメータから選択されていないパラメータを選択させる選択制御手段として機能させることを特徴とする。
【0019】
また、請求項12記載の発明は、複数個の操作スイッチと、複数種のパラメータと、パラメータ毎に設定可能な複数の選択肢とを記憶した記憶手段、及び表示手段を備える機器におけるパラメータ設定方法であって、前記記憶手段に記憶されている複数種のパラメータからいずれかを選択する選択工程と、この選択工程により選択されたパラメータに対応する選択肢を前記記憶手段から読み出して、前記複数個の操作スイッチの各々に割り当てる割当工程と、この割当工程により割り当てられた前記複数個のスイッチに対する前記各選択肢の割当状態を前記表示手段に表示させる表示制御工程と、前記操作スイッチに対する操作に応じて、当該スイッチに割り当てられている前記選択肢を前記選択工程により選択されたパラメータの設定条件として保存する保存工程と、を含むことを特徴とする。
【0020】
また、請求項13記載の発明は、複数個の操作スイッチと、複数種のパラメータと、パラメータ毎に設定可能な複数の選択肢とを記憶した記憶手段と、動作条件を設定する際に用いられる周囲環境要素の値を検出するセンサ手段、及び表示手段を備える機器におけるパラメータ設定方法であって、前記記憶手段に記憶されている複数種のパラメータからいずれかを選択する選択工程と、この選択工程により選択されたパラメータに対応する選択肢を前記記憶手段から読み出す読出工程と、この読出工程により読み出された選択肢を、前記センサ手段により検出されている値、又は直前まで保存されていた当該パラメータの選択肢の少なくとも一方に基づく順序で、前記複数個の操作スイッチの各々に割り当てる割当工程と、この割当工程により割り当てられた前記複数個のスイッチに対する前記各選択肢の割当状態を前記表示手段に表示させる表示制御工程と、前記操作スイッチに対する操作に応じて、当該スイッチに割り当てられている前記選択肢を前記選択工程により選択されたパラメータの設定条件として保存する保存工程と、を含むことを特徴とする。
【0021】
また、請求項14記載の発明は、複数個の操作スイッチと、複数種のパラメータと、パラメータ毎に設定可能な複数の選択肢とを記憶した記憶手段、及び表示手段を備える機器におけるパラメータ設定方法であって、前記記憶手段に記憶されている複数種のパラメータからいずれかを選択する選択工程と、この選択工程により選択されたパラメータに対応する選択肢を前記記憶手段から読み出して、前記複数個の操作スイッチの各々に割り当てる割当工程と、この割当工程により割り当てられた前記複数個のスイッチに対する前記各選択肢の割当状態を、推奨する度合いに応じた異なる表示形態で前記表示手段に表示させる表示制御工程と、前記操作スイッチに対する操作に応じて、当該スイッチに割り当てられている前記選択肢を前記選択工程により選択されたパラメータの設定条件として保存する保存工程と、を含むことを特徴とする。
【0022】
また、請求項15記載の発明は、複数個の操作スイッチと、複数種のパラメータと、パラメータ毎に設定可能な複数の選択肢とを記憶した記憶手段、及び表示手段を備える機器におけるパラメータ設定方法であって、前記記憶手段に記憶されている複数種のパラメータからいずれかを選択する選択工程と、この選択工程により選択されたパラメータに対応する選択肢を前記記憶手段から読み出して、前記複数個の操作スイッチの各々に割り当てる割当工程と、この割当工程により割り当てられた前記複数個のスイッチに対する前記各選択肢の割当状態を前記表示手段に表示させる表示制御工程と、前記操作スイッチに対する操作に応じて、当該スイッチに割り当てられている前記選択肢を前記選択工程により選択されたパラメータの設定条件として保存する保存工程と、前記操作スイッチに対する操作に応じて、前記選択工程に前記複数種のパラメータから選択されていないパラメータを選択させる選択制御工程とを含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【0023】
本発明によれば、ユーザが所望のパラメータ値を設定する際に、見易い表示形態で表示することができるとともに、迅速かつ容易に所望のパラメータ値を設定することができる
【発明を実施するための最良の形態】
【0024】
以下、本発明の一実施の形態を図に従って説明する。
(第1の実施の形態)
図1は、本発明の各実施の形態に共通するデジタルカメラの背面図であり、本実施の形態における後述のステップS502の処理内容を示す図でもある。このデジタルカメラ1の上面部にはシャッタボタン11が設けられ、背面部には液晶モニタ16が設けられている。この液晶モニタ16の側部には、矩形状の第1〜第4スイッチ2〜5が設けられているとともに、上カーソルスイッチ6と下カーソルスイッチ7、左カーソルスイッチ8と右カーソルスイッチ9とを一体に有するリング状のスイッチ、及びこのリング状のスイッチの中央部に配置された決定スイッチ10が設けられている。
【0025】
図2は、前記デジタルカメラ1の電気的構成の概略を示すブロック構成図である。デジタルカメラ1は、レンズ12等とともに撮像手段を構成するCCD17により撮像した画像をJPEG形式に変換する等の画像処理機能を備えたMPU19を中心に構成されている。CCD17の受光面には、前記レンズ12、フォーカスレンズ20、絞り21を通過して被写体の光学像が結像される。フォーカスレンズ20はAFモータ等からなる駆動機構22に保持されており、MPU19からの制御信号によりAFドライバー23が出力する駆動信号が駆動機構22に供給されることにより光軸上を前後に移動する合焦動作を行う。絞り21は、MPU19からの制御信号に基づき絞り駆動部24が発生する駆動信号により駆動し、CCD17に入射する被写体像の光量を調整する。
【0026】
また、MPU19には、タイミング信号を発生するTG(Timing Generator )25が接続されており、TG25が発生したタイミング信号に基づきVドライバー26(垂直方向ドライバー)がCCD17を駆動し、それに伴いCCD17により被写体像の輝度に応じたアナログの撮像信号が出力されユニット回路18へ送られる。ユニット回路18は、CCD17から出力された撮像信号を保持するCDSと、CDSから撮像信号を供給されるアナログアンプであるゲイン調整アンプ(AGC)と、ゲイン調整アンプに増幅され調整された撮像信号を画像データに変換するA/D変換器(AD)とからなり、CCD17の出力信号は、ここで黒レベルを合わせてサンプリングされデジタル信号としてMPU19に送られる。送られたデジタル信号(撮像信号)はDRAM27に一時保存されるとともに、MPU19によって各種の画像処理が施された後、最終的には圧縮された映像信号としてフラッシュメモリ(FLASH)28に保存される。保存された映像信号は、必要に応じてMPU19に読み出され、伸長処理、輝度信号及び色信号の付加等の処理を経てデジタルビデオ信号やアナログビデオ信号に生成される。
【0027】
さらに、MPU19にはMROM29と、電源回路30、図1に示した各種のスイッチ2〜10等を含む操作キー部31、前記液晶モニタ16、測光センサ14及び閃光装置15が接続されている。MROM29は、後述するフローチャートに示すMPU19の動作プログラムが記録されたプログラムROMである。
【0028】
また、MROM29には、シャッタスピード、絞り、測光方式、ISO感度、ホワイトバランス各々に関して、マニュアル設定可能な複数のパラメータ値が格納されており、撮影時の適正な露出値(EV)に対応する絞り値(F)とシャッタスピードとの組み合わせを示すプログラム線図を構成するプログラムAEデータ等も格納されている。
【0029】
MPU19は、内蔵するRAMをワーキングメモリとして前記動作プログラムに従い動作することにより、デジタルカメラ1の各部を制御し、また、前記プログラム線図に従って前記CCD17の電荷蓄積時間や、前記絞り21の開放度、前記ユニット回路18のゲイン調整アンプ(AGC)のゲイン設定等を行う。MPU19が設定した電荷蓄積時間はシャッタパルスとして、TG25を介してVドライバー26に供給され、これに従いVドライバー26がCCD17を駆動することにより電荷蓄積時間すなわち露光時間が制御される。つまりCCD17は電子シャッタとして機能する。また、MROM29に格納された動作プログラムには、オートフォーカス制御に関するプログラムが含まれており、かかるプログラムに基づきMPU19は、前記フォーカスレンズ20を駆動させピント合わせ(オートフォーカス)を行う。
【0030】
液晶モニタ16は、撮影モードにおいては逐次撮像された画像をスルー画像として表示し、再生モードにおいては前記フラッシュメモリ28に記録された画像データから生成されたアナログビデオ信号に基づく映像を表示する。閃光装置15は、映像取り込みキーの操作時(撮影時)に必要に応じて駆動され補助光を発する。
【0031】
なお、前述したMROM29に記憶されているプログラムデータ等は、その記録内容の保持が可能であれば、別途固定的に設けたもの、若しくは脱着自在に装着可能なICカード等の他の記録媒体に記録される構成にしてもよく、更に、前記プログラムデータ等をパソコン等の他の機器から供給可能な構成としてもよい。
【0032】
以上の構成に係る本実施の形態において、電源スイッチをオン操作するとMPU19は、MROM29に記憶されているプログラムに従って、図3のフローチャートに示す処理を実行する。すなわち、MPU19は先ずイニシャライズ処理を行って、内蔵するRAMやDRAM27内の不要データを消去する(ステップS1)。次に、撮影モードが設定されているか否かを判断し(ステップS2)、再生モード等の撮影モード以外のその他のモードが設定されている場合には、当該その他のモード処理に移行する(ステップS3)。
【0033】
撮影モードが設定されている場合には、オートモードとマニュアルモードのいずれが設定されているかを判断する(ステップS4)。マニュアルモードが設定されている場合には、後述するマニュアル設定処理を実行した後(ステップS5)、ステップS6に進む。オートモードが設定されている場合には、直接ステップS6に進み、シャッタボタン11が押下されたか否かを判断する。シャッタボタン11が押下されない場合には、ステップS7〜S10の処理を行うことなく、ステップS11に進む。
【0034】
シャッタボタン11が押下されたならば、AF(オートフォーカス)処理を実行する(ステップS7)。すなわち、MPU19は、MROM29に格納されているオートフォーカス制御に関するプログラムに基づきAFドライバー23を制御し、駆動機構22によりフォーカスレンズ20を駆動させ駆動させピント合わせ(合焦)を行う
【0035】
また、設定モードがオートモードとマニュアルモードのいずれであるかを判断する(ステップS8)。設定モードがオートモードである場合には、測光センサ14の測定値や前記プログラムAEデータ等に応じて、各種パラメータ値を自動設定した後(ステップS9)、ステップS10に進む。設定モードがマニュアルモードである場合には、このステップS9の処理を実行することなくステップS10に進む。しかし、マニュアルモードである場合には、後述するようにステップS5において各種パラメータ値が手動設定されている。
【0036】
したがって、ステップS10においては、オートモードが設定されている場合には、ステップS9で自動設定されたパラメータ設定値に応じた撮像・記録処理を実行し、マニュアルモードが設定されている場合には、ステップS5で手動設定されたパラメータ設定値に応じた撮像・記録処理を実行する。そして、この撮像・記録処理を実行により、CCD17の受光面に結像された被写体の光学像を、最終的に圧縮された映像信号としてフラッシュメモリ28に保存する。引き続き、その他の処理を実行し(ステップS11)、電源がオフされたか否かを判断して(ステップS12)、電源オフとされるまでステップS2からの処理を繰り返す。
【0037】
図4は、前記マニュアル設定処理(ステップS5)の詳細を示すサブルーチンである。マニュアルモードにおいて、シャッタスピードが既に決定済みであるか否かを判断する(ステップS501)。シャッタスピードが未だ決定されていない場合(MPU19内蔵のRAMに記憶されていない場合)には、シャッタスピード設定画面表示を実行する(ステップS502)。
【0038】
このシャッタスピード設定画面表示においては、前記スイッチ2〜10(図1参照)に、シャッタスピードにおいてマニュアル設定可能なパラメータ値である「1/1000」、「1/500」・・・「5」、「10」を割り当てる。そして、図1に示すように、前記スイッチ2〜10の左隣に設けられている液晶モニタ16に、スイッチ2〜10と同一の形状であって、同一の位置関係からなるスイッチ画像2′〜10′を表示する。さらに、これらスイッチ画像2′〜10′の近傍又はその内部に対応する前記スイッチ2〜10に割り当てられたパラメータ値を表示する。これにより、スイッチ画像2′の近傍にはパラメータ値「1/1000」が、スイッチ画像3′の近傍にはパラメータ値「1/500」が、・・・スイッチ画像9′の近傍にはパラメータ値「5」が、スイッチ画像10′の内部にはパラメータ値「10」が各々表示されることとなる。
【0039】
次に、スイッチ2〜10のいずれかに対する操作があったか否かを判断する(ステップS503)。スイッチ2〜10のいずれかに対する操作があったならば、シャッタスピード設定処理を行って、操作されたスイッチに割り当てられているパラメータ値をマニュアル設定されたシャッタスピードとして、MPU19内蔵のRAMに記憶する(ステップS504)。
【0040】
また、シャッタスピードが既に決定済みである場合には、絞りが決定済みであるか否かを判断する(ステップS505)。絞りが未だ決定されていない場合(MPU19内蔵のRAMに記憶されていない場合)には、絞り設定画面表示を実行する(ステップS506)。
【0041】
この絞り設定画面表示においては、前記スイッチ2〜10(図1参照)に、絞りにおいてマニュアル設定可能なパラメータ値を割り当て、前述と同様に前記スイッチ2〜10の左隣に設けられている液晶モニタ16に、スイッチ2〜10と同一の形状であって、同一の位置関係からなるスイッチ画像2′〜10′を表示するとともに、これらスイッチ画像2′〜10′の近傍又はその内部に対応する前記スイッチ2〜10に割り当てられたパラメータ値を表示する。
【0042】
次に、スイッチ2〜10のいずれかに対する操作があったか否かを判断する(ステップS507)。スイッチ2〜10のいずれかに対する操作があったならば、絞り設定処理を行って、操作されたスイッチに割り当てられているパラメータ値をマニュアル設定された絞りとして、MPU19内蔵のRAMに記憶する(ステップS508)。
【0043】
また、絞りが既に決定済みである場合には、測光方式が決定済みであるか否かを判断する(ステップS509)。測光方式が未だ決定されていない場合(MPU19内蔵のRAMに記憶されていない場合)には、測光方式設定画面表示を実行する(ステップS510)。
【0044】
この測光方式設定画面表示においては、前記スイッチ2〜10(図1参照)に、マニュアル設定可能な測光方式を割り当て、前述と同様に前記スイッチ2〜10の左隣に設けられている液晶モニタ16に、スイッチ2〜10と同一の形状であって、同一の位置関係からなるスイッチ画像2′〜10′を表示するとともに、これらスイッチ画像2′〜10′の近傍又はその内部に対応する前記スイッチ2〜10に割り当てられた測光方式を表示する。
【0045】
次に、スイッチ2〜10のいずれかに対する操作があったか否かを判断する(ステップS511)。スイッチ2〜10のいずれかに対する操作があったならば、測光方式設定処理を行って、操作されたスイッチに割り当てられている測光方式をマニュアル設定された測光方式として、MPU19内蔵のRAMに記憶する(ステップS512)。
【0046】
なお、マニュアル設定可能な測光方式の種類数がスイッチ2〜10よりも少ない場合には、例えば3種類のみである場合には、スイッチ2、3、4のみに測光方式を割り当て、これら測光方式が割り当てられたスイッチ2、3、4に対応するスイッチ画像2′、3′、4′のみを表示するようにすればよい。
【0047】
また、測光方式が既に決定済みである場合には、ISO感度が決定済みであるか否かを判断する(ステップS513)。ISO感度が未だ決定されていない場合(MPU19内蔵のRAMに記憶されていない場合)には、ISO感度設定画面表示を実行する(ステップS514)。
【0048】
このISO感度設定画面表示においては、前記スイッチ2〜10(図1参照)に、ISO感度においてマニュアル設定可能なパラメータ値を割り当て、前述と同様に前記スイッチ2〜10の左隣に設けられている液晶モニタ16に、スイッチ2〜10と同一の形状であって、同一の位置関係からなるスイッチ画像2′〜10′を表示するとともに、これらスイッチ画像2′〜10′の近傍又はその内部に対応する前記スイッチ2〜10に割り当てられたパラメータ値を表示する。
【0049】
次に、スイッチ2〜10のいずれかに対する操作があったか否かを判断する(ステップS515)。スイッチ2〜10のいずれかに対する操作があったならば、ISO感度設定処理を行って、操作されたスイッチに割り当てられているパラメータ値をマニュアル設定されたISO感度として、MPU19内蔵のRAMに記憶する(ステップS516)。
【0050】
また、ISO感度が既に決定済みである場合には、ホワイトバランスが決定済みであるか否かを判断する(ステップS517)。ホワイトバランスが未だ決定されていない場合(MPU19内蔵のRAMに記憶されていない場合)には、ホワイトバランス設定画面表示を実行する(ステップS518)。
【0051】
このホワイトバランス設定画面表示においては、前記スイッチ2〜10(図1参照)に、ホワイトバランスにおいてマニュアル設定可能なパラメータ値を割り当て、前述と同様に前記スイッチ2〜10の左隣に設けられている液晶モニタ16に、スイッチ2〜10と同一の形状であって、同一の位置関係からなるスイッチ画像2′〜10′を表示するとともに、これらスイッチ画像2′〜10′の近傍又はその内部に対応する前記スイッチ2〜10に割り当てられたパラメータ値を表示する。
【0052】
次に、スイッチ2〜10のいずれかに対する操作があったか否かを判断する(ステップS519)。スイッチ2〜10のいずれかに対する操作があったならば、ホワイトバランス設定処理を行って、操作されたスイッチに割り当てられているパラメータ値をマニュアル設定されたホワイトバランスとして、MPU19内蔵のRAMに記憶する(ステップS520)。
【0053】
したがって、以上の処理により、パラメータ値等はスイッチ画像2′〜10′とともに、該スイッチ画像2′〜10′に対応して表示されることから、階層構造表示により選択肢のみが文字で羅列表示された場合のように見にくい表示形態となってしまうことがなく、見易い表示形態で表示を行うことができる。
【0054】
しかも、スイッチ画像2′〜10′は、スイッチ2〜10と同一の形状であって、同一の位置関係で表示されることから、ユーザは割り当てられたパラメータ値とスイッチ画像2′〜10′との割り当て関係を容易に把握することができる。
【0055】
また、従来のようにカーソルキーにより選択操作を行い、さらに決定キーで選択を決定する煩雑な操作を行う必要もなく、スイッチ2〜10に対するワンタッチ操作により、容易にパラメータ値等を設定することができる。したがって、デジタルカメラにおけるマニュアル設定に不慣れな初心者であっても、マニュアル設定での撮影が容易となる。
【0056】
また、スイッチ操作が検出されると(ステップS503、S507、S511、S515、S519→YES)、未だ決定されていないパラメータの種類(ステップS501、S505、S509、S513、S517→NO)を順次選択して画面表示する(ステップS502、S506、S510、S514、S518)ことから、マニュアル設定可能なパラメータの全種に対して確実にマニュアル設定を行うことができる。
【0057】
(第2の実施の形態)
図5は、本発明の第2の実施の形態におけるステップS502の処理内容を示す図である。本実施の形態のシャッタスピード設定画面表示においては、前記スイッチ2〜10(図1参照)に、シャッタスピードにおいてマニュアル設定可能なパラメータ値である「1/1000」、「1/500」・・・「5」、「10」を、測光センサ14により検出されている値に基づきオート設定されたシャッタスピードや、直前までMPU19内蔵のRAMに保存されていたシャッタスピードに基づく順序で割り当てる。
【0058】
つまり、この例においては「1/125」がオート設定されたシャッタスピード、又は前回の撮影で使用した直前までMPU19内蔵のRAMに保存されていたシャッタスピードであって最も推奨する最推奨シャッタスピードである。また、最推奨シャッタスピード「1/125」に続く、「1/25」、「1/250」、「1/2」・・・が推奨順のシャッタスピードである。そして、この最推奨シャッタスピード「1/125」を左上端部のスイッチ2に割り当て、他のスイッチ3〜10に順次推奨順にシャッタスピードを割り当てる。
【0059】
そして、図5に示すように、前記スイッチ2〜10の左隣に設けられている液晶モニタ16に、スイッチ2〜10と同一の形状であって、同一の位置関係からなるスイッチ画像2′〜10′を表示するとともに、これらスイッチ画像2′〜10′の近傍又はその内部に対応する前記スイッチ2〜10に割り当てられたパラメータ値を表示する。これにより、スイッチ画像2′の近傍にはパラメータ値「1/125」が、スイッチ画像3′の近傍にはパラメータ値「1/25」が、・・・スイッチ画像9′の近傍にはパラメータ値「1/1000」が、スイッチ画像10′の内部にはパラメータ値「5」が各々表示されることとなる。
【0060】
なお、ステップS502以外のステップS506、S510、S514、S518においても、前述と同様に最推奨パラメータ値をスイッチ2に割り当て、他のスイッチ3〜10には推奨順序でパラメータ値を割り当てる。
【0061】
したがって、本実施の形態によれば、最推奨パラメータ値が所定のスイッチに割り当てられ、他のスイッチには推奨順序でパラメータ値が割り当てられることから、初心者であっても、最適なパラメータ値を容易に設定することができる。
【0062】
(第3の実施の形態)
図6は、本発明の第3の実施の形態におけるステップS514の処理内容を示す図である。本実施の形態のISO感度設定画面表示においては、前記スイッチ2〜10(図1参照)に、ISO感度においてマニュアル設定可能なパラメータ値である「6400」、「3200」・・・「200」、「100」を割り当てる。なお、本例のISO感度においては、パラメータ値の数(7種)がスイッチ数(9個)が少ないので、スイッチ6、7にはパラメータ値が割り当てられていない。
【0063】
そして、図6に示すように、前記スイッチ2〜10の左隣に設けられている液晶モニタ16に、スイッチ2〜10と同一の形状であって、同一の位置関係からなるスイッチ画像2′〜10′を表示するとともに、これらスイッチ画像6′、7′を除くスイッチ画像2′〜10′の近傍又はその内部に対応する前記スイッチ2〜10に割り当てられたパラメータ値を表示する。これにより、スイッチ画像2′の近傍にはパラメータ値「6400」が、スイッチ画像3′の近傍にはパラメータ値「3200」が、・・・スイッチ画像9′の近傍にはパラメータ値「100」が、スイッチ画像10′の内部にはパラメータ値「200」が各々表示されることとなる。
【0064】
さらに、本実施の形態においては、図示のように、最も推奨する単一の最推奨パラメータ値のスイッチ画像を点滅表示させるとともに、次に推奨する複数のパラメータ値である準推奨パラメータ値のスイッチ画像を明暗、濃淡、網掛け、表示色のいずれかにより表示する。すなわち、図6に示した例においては、最推奨パラメータ値の「800」に対応するスイッチ画像5′を点滅表示させるとともに、次の準推奨パラメータ値「1600」、「400」に対応するスイッチ画像4′、8′を通常表示させ、さらに次の準推奨パラメータ値「6400」、「3200」、「100」、「200」に対応するスイッチ画像2′、3′、9′、10′を明暗くしたり、薄くしたり、網掛けしたり、表示色を変えたりして表示する。
【0065】
なお、ステップS514以外のステップS502、S506、S510、S514、S518においても、最推奨パラメータ値と準推奨パラメータ値に対応するスイッチ画像を前述と同様の表示形態で表示する。
【0066】
したがって、本実施の形態によれば、最推奨パラメータ値のスイッチ画像が所定の表示形態で表示されるとともに、準推奨パラメータ値のスイッチ画像が異なる所定の表示形態で表示される。よって、初心者であっても、スイッチ画像の表示形態を参照することにより、最適なパラメータ値を容易に設定することができる。
【0067】
なお、実施の形態においては、本発明をデジタルカメラに適用した場合を示したが、これに限ることなく、適宜の電子機器に適用し得ることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0068】
【図1】本発明第1の実施の形態におけるステップS502の処理内容を示す図である。
【図2】本発明の一実施の形態に係るデジタルカメラの回路構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の一実施の形態における処理手順を示すフローチャートである。
【図4】マニュアル設定処理(ステップS5)の詳細を示すサブルーチンである。
【図5】本発明第2の実施の形態におけるステップS502の処理内容を示す図である。
【図6】本発明第3の実施の形態におけるステップS514の処理内容を示す図である。
【符号の説明】
【0069】
1 デジタルカメラ
2〜10 スイッチ
2′〜10′ スイッチ画像
11 シャッタボタン
12 レンズ
14 測光センサ
16 液晶モニタ
17 CCD
18 ユニット回路
19 MPU
20 フォーカスレンズ
22 駆動機構
23 AFドライバー
24 駆動部
27 DRAM
28 フラッシュメモリ
29 MROM
30 電源回路
31 操作キー部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数個の操作スイッチと、
複数種のパラメータと、パラメータ毎に設定可能な複数の選択肢とを記憶した記憶手段と、
前記記憶手段に記憶されている複数種のパラメータからいずれかを選択する選択手段と、
この選択手段により選択されたパラメータに対応する選択肢を前記記憶手段から読み出して、前記複数個の操作スイッチの各々に割り当てる割当手段と、
この割当手段により割り当てられた前記複数個のスイッチに対する前記各選択肢の割当状態を表示する表示手段と、
前記操作スイッチに対する操作に応じて、当該スイッチに割り当てられている前記選択肢を前記選択手段により選択されたパラメータの設定条件として保存する保存手段と、
を備えることを特徴とするパラメータ設定装置。
【請求項2】
複数個の操作スイッチと、
複数種のパラメータと、パラメータ毎に設定可能な複数の選択肢とを記憶した記憶手段と、
動作条件を設定する際に用いられる周囲環境要素の値を検出するセンサ手段と、
前記記憶手段に記憶されている複数種のパラメータからいずれかを選択する選択手段と、
この選択手段により選択されたパラメータに対応する選択肢を前記記憶手段から読み出す読出手段と、
この読出手段により読み出された選択肢を、前記センサ手段により検出されている値、又は直前まで保存されていた当該パラメータの選択肢の少なくとも一方に基づく順序で、前記複数個の操作スイッチの各々に割り当てる割当手段と、
この割当手段により割り当てられた前記複数個のスイッチに対する前記各選択肢の割当状態を表示する表示手段と、
前記操作スイッチに対する操作に応じて、当該スイッチに割り当てられている前記選択肢を前記選択手段により選択されたパラメータの設定条件として保存する保存手段と、
を備えることを特徴とするパラメータ設定装置。
【請求項3】
複数個の操作スイッチと、
複数種のパラメータと、パラメータ毎に設定可能な複数の選択肢とを記憶した記憶手段と、
前記記憶手段に記憶されている複数種のパラメータからいずれかを選択する選択手段と、
この選択手段により選択されたパラメータに対応する選択肢を前記記憶手段から読み出して、前記複数個の操作スイッチの各々に割り当てる割当手段と、
この割当手段により割り当てられた前記複数個のスイッチに対する前記各選択肢の割当状態を、推奨する度合いに応じた異なる表示形態で表示する表示手段と、
前記操作スイッチに対する操作に応じて、当該スイッチに割り当てられている前記選択肢を前記選択手段により選択されたパラメータの設定条件として保存する保存手段と、
を備えることを特徴とするパラメータ設定装置。
【請求項4】
前記推奨する度合いに応じた異なる表示形態には、明暗、濃淡、網掛け、表示色のいずれか少なくとも一つが含まれることを特徴とする請求項3記載のパラメータ設定装置。
【請求項5】
複数個の操作スイッチと、
複数種のパラメータと、パラメータ毎に設定可能な複数の選択肢とを記憶した記憶手段と、
前記記憶手段に記憶されている複数種のパラメータからいずれかを選択する選択手段と、
この選択手段により選択されたパラメータに対応する選択肢を前記記憶手段から読み出して、前記複数個の操作スイッチの各々に割り当てる割当手段と、
この割当手段により割り当てられた前記複数個のスイッチに対する前記各選択肢の割当状態を表示する表示手段と、
前記操作スイッチに対する操作に応じて、当該スイッチに割り当てられている前記選択肢を前記選択手段により選択されたパラメータの設定条件として保存する保存手段と、
前記操作スイッチに対する操作に応じて、前記選択手段に前記複数種のパラメータから選択されていないパラメータを選択させる選択制御手段と
を備えることを特徴とするパラメータ設定装置。
【請求項6】
前記表示手段は、前記操作スイッチと同一の形状であって、同一の位置関係からなるスイッチ画像を表示するとともに、前記各選択肢を各スイッチ画像に対応させて表示することにより、前記割当状態を表示することを特徴とする請求項1から5にいずれか記載のパラメータ設定装置。
【請求項7】
撮影手段を備え、
前記保存手段に保存される前記パラメータの設定条件は、前記撮影手段を制御するための撮影条件であることを特徴とする請求項1から6にいずれか記載のパラメータ設定装置。
【請求項8】
複数個の操作スイッチと、複数種のパラメータと、パラメータ毎に設定可能な複数の選択肢とを記憶した記憶手段、及び表示手段を備える機器が有するコンピュータを、
前記記憶手段に記憶されている複数種のパラメータからいずれかを選択する選択手段と、
この選択手段により選択されたパラメータに対応する選択肢を前記記憶手段から読み出して、前記複数個の操作スイッチの各々に割り当てる割当手段と、
この割当手段により割り当てられた前記複数個のスイッチに対する前記各選択肢の割当状態を前記表示手段に表示させる表示制御手段と、
前記操作スイッチに対する操作に応じて、当該スイッチに割り当てられている前記選択肢を前記選択手段により選択されたパラメータの設定条件として保存する保存手段と、
して機能させることを特徴とするパラメータ設定プログラム。
【請求項9】
複数個の操作スイッチと、複数種のパラメータと、パラメータ毎に設定可能な複数の選択肢とを記憶した記憶手段と、動作条件を設定する際に用いられる周囲環境要素の値を検出するセンサ手段、及び表示手段を備える機器が有するコンピュータを、
前記記憶手段に記憶されている複数種のパラメータからいずれかを選択する選択手段と、
この選択手段により選択されたパラメータに対応する選択肢を前記記憶手段から読み出す読出手段と、
この読出手段により読み出された選択肢を、前記センサ手段により検出されている値、又は直前まで保存されていた当該パラメータの選択肢の少なくとも一方に基づく順序で、前記複数個の操作スイッチの各々に割り当てる割当手段と、
この割当手段により割り当てられた前記複数個のスイッチに対する前記各選択肢の割当状態を前記表示手段に表示させる表示制御手段と、
前記操作スイッチに対する操作に応じて、当該スイッチに割り当てられている前記選択肢を前記選択手段により選択されたパラメータの設定条件として保存する保存手段と、
して機能させることを特徴とするパラメータ設定プログラム。
【請求項10】
複数個の操作スイッチと、複数種のパラメータと、パラメータ毎に設定可能な複数の選択肢とを記憶した記憶手段、及び表示手段を備える機器が有するコンピュータを、
前記記憶手段に記憶されている複数種のパラメータからいずれかを選択する選択手段と、
この選択手段により選択されたパラメータに対応する選択肢を前記記憶手段から読み出して、前記複数個の操作スイッチの各々に割り当てる割当手段と、
この割当手段により割り当てられた前記複数個のスイッチに対する前記各選択肢の割当状態を、推奨する度合いに応じた異なる表示形態で前記表示手段に表示させる表示制御手段と、
前記操作スイッチに対する操作に応じて、当該スイッチに割り当てられている前記選択肢を前記選択手段により選択されたパラメータの設定条件として保存する保存手段と、
して機能させることを特徴とするパラメータ設定プログラム。
【請求項11】
複数個の操作スイッチと、複数種のパラメータと、パラメータ毎に設定可能な複数の選択肢とを記憶した記憶手段、及び表示手段を備える機器が有するコンピュータを、
前記記憶手段に記憶されている複数種のパラメータからいずれかを選択する選択手段と、
この選択手段により選択されたパラメータに対応する選択肢を前記記憶手段から読み出して、前記複数個の操作スイッチの各々に割り当てる割当手段と、
この割当手段により割り当てられた前記複数個のスイッチに対する前記各選択肢の割当状態を前記表示手段に表示させる表示制御手段と、
前記操作スイッチに対する操作に応じて、当該スイッチに割り当てられている前記選択肢を前記選択手段により選択されたパラメータの設定条件として保存する保存手段と、
前記操作スイッチに対する操作に応じて、前記選択手段に前記複数種のパラメータから選択されていないパラメータを選択させる選択制御手段と
して機能させることを特徴とするパラメータ設定プログラム。
【請求項12】
複数個の操作スイッチと、複数種のパラメータと、パラメータ毎に設定可能な複数の選択肢とを記憶した記憶手段、及び表示手段を備える機器におけるパラメータ設定方法であって、
前記記憶手段に記憶されている複数種のパラメータからいずれかを選択する選択工程と、
この選択工程により選択されたパラメータに対応する選択肢を前記記憶手段から読み出して、前記複数個の操作スイッチの各々に割り当てる割当工程と、
この割当工程により割り当てられた前記複数個のスイッチに対する前記各選択肢の割当状態を前記表示手段に表示させる表示制御工程と、
前記操作スイッチに対する操作に応じて、当該スイッチに割り当てられている前記選択肢を前記選択工程により選択されたパラメータの設定条件として保存する保存工程と、
を含むことを特徴とするパラメータ設定方法。
【請求項13】
複数個の操作スイッチと、複数種のパラメータと、パラメータ毎に設定可能な複数の選択肢とを記憶した記憶手段と、動作条件を設定する際に用いられる周囲環境要素の値を検出するセンサ手段、及び表示手段を備える機器におけるパラメータ設定方法であって、

前記記憶手段に記憶されている複数種のパラメータからいずれかを選択する選択工程と、
この選択工程により選択されたパラメータに対応する選択肢を前記記憶手段から読み出す読出工程と、
この読出工程により読み出された選択肢を、前記センサ手段により検出されている値、又は直前まで保存されていた当該パラメータの選択肢の少なくとも一方に基づく順序で、前記複数個の操作スイッチの各々に割り当てる割当工程と、
この割当工程により割り当てられた前記複数個のスイッチに対する前記各選択肢の割当状態を前記表示手段に表示させる表示制御工程と、
前記操作スイッチに対する操作に応じて、当該スイッチに割り当てられている前記選択肢を前記選択工程により選択されたパラメータの設定条件として保存する保存工程と、
を含むことを特徴とするパラメータ設定方法。
【請求項14】
複数個の操作スイッチと、複数種のパラメータと、パラメータ毎に設定可能な複数の選択肢とを記憶した記憶手段、及び表示手段を備える機器におけるパラメータ設定方法であって、
前記記憶手段に記憶されている複数種のパラメータからいずれかを選択する選択工程と、
この選択工程により選択されたパラメータに対応する選択肢を前記記憶手段から読み出して、前記複数個の操作スイッチの各々に割り当てる割当工程と、
この割当工程により割り当てられた前記複数個のスイッチに対する前記各選択肢の割当状態を、推奨する度合いに応じた異なる表示形態で前記表示手段に表示させる表示制御工程と、
前記操作スイッチに対する操作に応じて、当該スイッチに割り当てられている前記選択肢を前記選択工程により選択されたパラメータの設定条件として保存する保存工程と、
を含むことを特徴とするパラメータ設定方法。
【請求項15】
複数個の操作スイッチと、複数種のパラメータと、パラメータ毎に設定可能な複数の選択肢とを記憶した記憶手段、及び表示手段を備える機器におけるパラメータ設定方法であって、
前記記憶手段に記憶されている複数種のパラメータからいずれかを選択する選択工程と、
この選択工程により選択されたパラメータに対応する選択肢を前記記憶手段から読み出して、前記複数個の操作スイッチの各々に割り当てる割当工程と、
この割当工程により割り当てられた前記複数個のスイッチに対する前記各選択肢の割当状態を前記表示手段に表示させる表示制御工程と、
前記操作スイッチに対する操作に応じて、当該スイッチに割り当てられている前記選択肢を前記選択工程により選択されたパラメータの設定条件として保存する保存工程と、
前記操作スイッチに対する操作に応じて、前記選択工程に前記複数種のパラメータから選択されていないパラメータを選択させる選択制御工程と
を含むことを特徴とするパラメータ設定方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−85517(P2010−85517A)
【公開日】平成22年4月15日(2010.4.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−252113(P2008−252113)
【出願日】平成20年9月30日(2008.9.30)
【出願人】(000001443)カシオ計算機株式会社 (8,748)
【Fターム(参考)】