説明

パワー制御回路および車両

【課題】 サージ電圧が低減されたパワー制御回路および車両を提供する。
【解決手段】 電流制御回路11は、ノードN1とノードN2との間に並列接続され、各々が制御電極に与えられる信号に応じてノードN1,N2の間に流れる電流を制御するIGBT素子GA,GB,GCと、制御信号が与えられる共通入力ノードとIGBT素子GA,GB,GCの制御電極との間にそれぞれ接続され、互いに異なる抵抗値を有する抵抗素子RA,RB,RCとを含む。好ましくは、抵抗RA〜RCの各々は、接続されている電流制御素子であるIGBT素子GA〜GCの冷却特性に対応して定められた抵抗値を有する。IGBT素子GAは、IGBT素子GCに比較して冷却特性が良く、IGBT素子GAに接続される抵抗RAは、IGBT素子GCに接続される抵抗RA〜RCに比較して抵抗値が大きい。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、パワー制御回路および車両に関し、より特定的には、複数の電流制御素子を備えるパワー制御回路および車両に関する。
【背景技術】
【0002】
IGBT(絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ)素子等の電力制御用半導体素子が広く用いられているが、大電流をスイッチングするとサージ電圧が発生することがしばしば問題となる。
【0003】
IGBT素子のサージ電圧とスイッチング損失はトレードオフの関係にあり最適な抵抗値を選択することによりサージ電圧とスイッチング損失とを適切な範囲に抑え込む必要がある。
【0004】
しかし、半導体素子のサージ電圧の発生とスイッチング損失の発生とは半導体電力変換装置の運転状態によって異なるので、装置の運転状態に応じて半導体素子のゲート抵抗を変化させることで、サージ電圧抑制に余裕があるときはスイッチング損失抑制を十分にし、スイッチング損失抑制に余裕があるときにはサージ電圧抑制を十分に行なっている。
【0005】
特開2002−198792号公報(特許文献1)には、IGBT素子のゲートとゲートドライバ回路との間に並列に複数のゲート抵抗を設けスイッチで抵抗値を切換える半導体電力変換装置が開示されている。
【特許文献1】特開2002−198792号公報(図4)
【特許文献2】特開2002−199700号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
近年、モータで車輪を駆動する電気自動車、ハイブリッド自動車および燃料電池自動車が注目を浴びている。たとえば、ハイブリッドモータ制御用のインバータでは、数十〜数百アンペアの大電流の制御が要求されている。自動車用のモータを制御するインバータ装置は、大きな電流容量を必要とする一方で、今後の一層の普及のためにはさらなる軽量小型化およびコストダウンが要求されている。
【0007】
電流容量を増大し、かつコストダウンを可能とする方策の1つとして、汎用のIGBT素子を必要な電流容量に応じた数だけ並列接続して使用する方法が考えられる。
【0008】
技術的には、大容量の1素子のIGBTを製作することも可能であるが、1素子当りのチップ面積が大きくなるので、製造時の歩留りが悪化しこの場合はコストアップしてしまうというデメリットがあるからである。
【0009】
IGBT素子のゲート抵抗値が大きいときには、ゲートドライブ回路の時定数が大きくなるため素子のスイッチング速度が低下する。この場合は電流のオン/オフに要する時間が長くなるため、スイッチング損失が増大する。
【0010】
反対にゲート抵抗値が小さいときには素子のスイッチング速度は増加する。この場合スイッチング損失は小さくなるが、電流のオン/オフが高速化するので、インダクタンス成分によるサージ電圧が増加してしまう。つまりサージ電圧とスイッチング損失との間にはトレードオフの関係があるため、両者を同時に低減することができない。たとえばサージ電圧を低減するためにゲート抵抗値を大きくすると、スイッチング損失が大きくなってしまう。
【0011】
また特開2002−198792号公報(特許文献1)に示されるように、使用するゲート抵抗を切換えるためのスイッチ回路を設けると、素子使用状況に応じてスイッチ回路を制御して使用するゲート抵抗を決定する制御回路も必要となる。ゲート抵抗の複数化に伴ってスイッチング回路、制御回路が複雑化しスペースおよびコスト上不利となる。
【0012】
この発明の目的は、サージ電圧が低減されたパワー制御回路および車両を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0013】
この発明は、要約すると、パワー制御回路であって、第1、第2のノードの間に並列接続され、各々が制御電極に与えられる信号に応じて第1、第2のノード間に流れる電流を制御する複数の電流制御素子と、制御信号が与えられる共通入力ノードと複数の電流制御素子の制御電極との間にそれぞれ接続され互いに異なる抵抗値を有する複数の抵抗素子とを備える。
【0014】
好ましくは、複数の抵抗素子の各々は、接続されている電流制御素子の冷却特性に対応して定められた抵抗値を有する。
【0015】
より好ましくは、複数の電流制御素子のうちの第1の電流制御素子は、複数の電流制御素子のうちの第2の電流制御素子に比較して冷却特性が良く、第1の電流制御素子に接続される複数の抵抗素子のうちの第1の抵抗素子は、第2の電流制御素子に接続される複数の抵抗素子のうちの第2の抵抗素子に比較して抵抗値が大きい。
【0016】
さらに好ましくは、パワー制御回路は、複数の電流制御素子および複数の抵抗素子が搭載される基板をさらに備える。第2の電流制御素子は前記第1の電流制御素子よりも前記基板の中心部に近くに配置される。
【0017】
さらに好ましくは、パワー制御回路は、冷却のための冷却流体を流す通路と、通路上に配置され、複数の電流制御素子および複数の抵抗素子が搭載される基板とをさらに備える。第2の電流制御素子は第1の電流制御素子よりも冷却流体の流れの下流側に配置される。
【0018】
この発明の他の局面に従うと、車両であって上記いずれかのパワー制御回路で構成されたインバータと、インバータによって駆動されるモータとを備える。
【発明の効果】
【0019】
本発明によれば、複数のスイッチング素子の入力ゲート抵抗値を異ならせることにより、素子発熱をあまり大きくせずにサージ電圧を抑制することができ、複数のスイッチング素子の温度も均一化することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して詳しく説明する。なお、図中同一または相当部品には同一の符号を付してそれらについての説明は繰返さない。
【0021】
図1は、本発明のパワー制御回路が用いられる車両のモータ駆動システム部分について説明するための回路図である。このようなモータ駆動システムは、たとえば電気自動車、ハイブリッド自動車および燃料電池自動車などに搭載される。
【0022】
図1に示される車両は、バッテリ4と、コンデンサ6と、インバータ装置2と、モータ8とを含む。
【0023】
バッテリ4は、たとえばニッケル水素またはリチウムイオン等の二次電池である。コンデンサ6およびインバータ装置2は、バッテリ4の正負電極間に並列に接続される。コンデンサ6は、インバータ装置2で発生されるサージ成分を平滑化する。
【0024】
インバータ装置2は、コンデンサ6によって平滑化されている電源電位を受けて交流モータ8を駆動する。また、インバータ装置2は、回生制動に伴い交流モータ8において発電された電力をバッテリ4に戻す。
【0025】
交流モータ8は、車両の図示しない駆動輪を駆動するためのトルクを発生するモータである。このモータは、たとえばハイブリッド自動車に搭載される場合には、エンジンによって駆動される発電機の性能を持ち、かつ、エンジンに対して電動機として動作しエンジンの始動を行ない得るようなものであってもよい。
【0026】
インバータ装置2は、電源電圧が与えられるコンデンサ6の端子間に並列に接続されるU相アームUAと、V相アームVAと、W相アームWAとを含む。インバータ装置2は、インテリジェントパワーモジュール(IPM)として1つのケースに、図示しない制御回路と共に収められていてもよい。
【0027】
U相アームUAは、コンデンサ6の端子間に直列接続された電流制御回路11,12と、電流制御回路11,12とそれぞれ並列に接続されるダイオード21,22とを含む。V相アームVAは、コンデンサ6の端子間に直列接続された電流制御回路13,14と、電流制御回路13,14とそれぞれ並列に接続されるダイオード23,24とを含む。W相アームWAは、コンデンサ6の端子間に直列接続された電流制御回路15,16と、電流制御回路15,16とそれぞれ並列に接続されるダイオード25,26とを含む。
【0028】
電流制御回路11,12の接続ノードはモータ8の図示しないU相コイルの一方端に接続される。電流制御回路13,14の接続ノードはモータ8の図示しないV相コイルの一方端に接続される。電流制御回路15,16の接続ノードはモータ8の図示しないW相コイルの一方端に接続される。U相コイル,V相コイル,W相コイルの各他方端は中点に共に結合される。
【0029】
図2は、図1における電流制御回路11の構成を示した回路図である。
【0030】
図2を参照して、電流制御回路11は、ノードN1とノードN2との間に並列接続され、各々が制御電極に与えられる信号に応じてノードN1,N2の間に流れる電流を制御するIGBT素子GA,GB,GCと、制御信号が与えられる共通入力ノードとIGBT素子GA,GB,GCの制御電極との間にそれぞれ接続され、互いに異なる抵抗値を有する抵抗素子RA,RB,RCとを含む。ここでノードN1からN2に流れる電流をIOUTとし、ノードN1,N2の間の電圧をVOUTとする。
【0031】
なお、図1における電流制御回路11〜16は、図2で説明した電流制御回路11と同様な構成を有するので、その構成については説明を繰返さない。
【0032】
図3は、図2における抵抗素子RA〜RCの抵抗値を説明するための図である。
【0033】
図3においてゲート抵抗値というのはIGBT素子の制御電極であるゲートに接続されている抵抗の抵抗値という意味である。このゲート抵抗値は抵抗RA,RB,RCを比較すると抵抗RA,RB,RCの順に大中小となっている。
【0034】
ゲート抵抗値が大きいとIGBT素子のスイッチングに時間がかかりスイッチング損失が大きいので、IGBT素子GAを搭載する位置は冷却効率がよい位置である必要がある。一方、ゲート抵抗値が小さいとIGBT素子のスイッチング速度が速くなりスイッチング損失は小さくなるので、IGBT素子GCの搭載する位置はIGBT素子GAに比較すると冷却効率が多少悪くてもよい。IGBT素子GBの搭載位置はIGBT素子GAとIGBT素子GCの搭載位置の中間的な冷却効率の搭載位置である。
【0035】
つまり、抵抗RA〜RCの各々は、接続されている電流制御素子であるIGBT素子GA〜GCの冷却特性に対応して定められた抵抗値を有する。IGBT素子GAは、IGBT素子GCに比較して冷却特性が良く、IGBT素子GAに接続される抵抗RAは、IGBT素子GCに接続される抵抗RA〜RCに比較して抵抗値が大きい。
【0036】
図4は、IGBT素子の搭載位置の例を説明するための図である。
【0037】
図4においてIGBT素子GA1,GB1,GC1および抵抗素子RA1,RB1,RC1は図1の電流制御回路11に対応する素子群である。一方、IGBT素子GC2,GB2,GA2および抵抗素子RC2,RB2,RA2は、図1の電流制御回路12に対応する素子群である。
【0038】
これらのIGBT素子はIPMモジュールの放熱プレート40上に搭載されている。放熱プレート40の中心部は周辺部に比較すると冷却能力が悪くなる。つまり、このような搭載位置にすればIGBT素子GC1,GC2の放熱は悪く、これに対し周辺に近いIGBT素子GA1,GA2の放熱はよくなる。このような搭載位置にしたときにIGBT素子GC1,GC2のそれぞれの制御電極に接続される抵抗素子RC1,RC2は抵抗値を小とし、これに比較してIGBT素子GA1,GA2のそれぞれの制御電極に接続される抵抗素子RA1,RA2の抵抗値は大とする。
【0039】
つまり、パワー制御回路であるインバータ装置2は、複数の電流制御素子であるIGBT素子GA1〜GC1,GA2〜GC2および複数の抵抗素子であるRA1〜RC1,RA2〜RC2が搭載される基板に相当する放熱プレート40を備えている。そして、IGBT素子GC1,GC2はIGBT素子GA1,GA2よりも放熱プレート40の中心部に近くに配置される。
【0040】
このような配置とすることでIGBT素子の素子温度を均一に保つことができ、ある特定の素子が飛び抜けて高温となって破壊してしまうのを防ぐことができる。
【0041】
図5は、本発明の電流制限回路の出力波形を説明するための動作波形図である。
【0042】
図2、図5を参照して、波形W1,W3は抵抗RA,RB,RCを等しい抵抗値に選択した場合の電流および電圧波形を示し、波形W2,W4は、図3で示したようなゲート抵抗値を選択した場合の電流および電圧波形を示す。なお、波形W1は、図3の抵抗RCと等しい値に抵抗RA,RBを設定した場合について示している。
【0043】
波形W2は時刻t1における立上がりおよび時刻t2における立下がり時間は、IGBT素子GA,GBのスイッチング速度が抵抗値RA,RBを大きく設定したことにより大きくなっている。しかし、IGBT素子GA,GB,GCのスイッチング期間の重なりがずれるので、サージ電圧は波形W3から波形W4に示すように低減している。
【0044】
図6は、IGBT素子の配置の第2の例について説明するための図である。
【0045】
図6を参照して、冷却水が流れる通路52上にヒートシンク54および絶縁基板56が設けられ、絶縁基板56の上にはIGBT素子GA3,GB3,GC3が搭載されている。冷却水はIGBT素子の熱を吸収することにより上流よりも下流の方が温度が高くなる。このため上流側に配置されているIGBT素子GA3は冷却が良好になされ、下流側に配置されているIGBT素子GC3は冷却が悪くなっている。それらの中間に配置されているIGBT素子GB3は冷却が中程度に行なわれる。
【0046】
このため、図2におけるIGBT素子GAを図6のIGBT素子GA3の位置に搭載し、IGBT素子GBを図6のGB3の位置に搭載し、IGBT素子GCを図6のGC3の位置に搭載することにより、図3で示した関係が成立し、サージ電圧の低減を図ることができる。
【0047】
つまり、パワー制御回路であるインバータ装置2は、冷却のための冷却流体を流す通路52と、通路52上に配置され、IGBT素子および抵抗素子が搭載される基板56とを備えている。そして、IGBT素子GC3は、IGBT素子GA3よりも冷却水の流れの下流側に配置されている。
【0048】
以上説明したように、本発明の実施の形態においては、複数の並列接続されたIGBT素子などのスイッチング素子のゲートに接続される抵抗値に、互いに異なるゲート抵抗値を用いることで、複数のスイッチング素子を順次にオン/オフさせることができる。その結果、スイッチング時の全体の電流変化率(di/dt)が小さくなり、サージ電圧の発生を抑制することができる。
【0049】
たとえば、すべてのゲート抵抗値を大きくした場合にもサージ電圧を抑制することはできるが、その場合スイッチング損失による素子発熱が大きくなってしまう。本実施の形態では、冷却効率が相対的に高い素子のゲート抵抗値のみを大きくするだけで、素子発熱をあまり大きくせずにサージ電圧を抑制することができ、複数のスイッチング素子の温度も均一化することができる。
【0050】
[変形例]
複数のIGBT素子などのスイッチング素子を並列接続して用いる際、その複数のスイッチング素子に製造時に発生するばらつきに起因する損失特性の差が生ずる場合がある。
【0051】
通常は、素子の損失特性を管理した上で、ばらつきが大きい素子については除外して、なるべく均一な損失特性を有するスイッチング素子を使用する必要がある。
【0052】
しかしながら、そのように選別を厳しくするとスイッチング素子の価格が上昇してしまう。そこで、スイッチング素子の損失にばらつきがある場合において、その損失について予め測定しておき、比較的損失が大きい素子については小さな抵抗をゲートに接続してその抵抗でゲート電圧を駆動する。一方、比較的損失が小さな素子についてはゲート抵抗値を大きくする。ゲート抵抗は、スイッチング素子の損失特性に合わせたものを選んで実装しても良いが、たとえばプリント配線基板に実装後にトリミングなどによって抵抗値を変えられるものを使用しても良い。
【0053】
このようにすることによってもサージ電圧を抑制できると同時に各素子の発熱量を均一化することができる。スイッチング素子製造時の損失ばらつき許容幅を大きくとることができるので、ばらつき品を使用することやウェハロットの制約を解除することが可能となる。
【0054】
なお、本実施の形態では、スイッチング素子の一例としてIGBT素子を用いた場合について説明したが、スイッチング素子は、IGBT素子に代えてMOS−FET、バイポーラトランジスタ、GTO、逆素子サイリスタ等を用いても良い。
【0055】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【0056】
【図1】本発明のパワー制御回路が用いられる車両のモータ駆動システム部分について説明するための回路図である。
【図2】図1における電流制御回路11の構成を示した回路図である。
【図3】図2における抵抗素子RA〜RCの抵抗値を説明するための図である。
【図4】IGBT素子の搭載位置の例を説明するための図である。
【図5】本発明の電流制限回路の出力波形を説明するための動作波形図である。
【図6】IGBT素子の配置の第2の例について説明するための図である。
【符号の説明】
【0057】
2 インバータ装置、4 バッテリ、6 コンデンサ、8 モータ、11〜16 電流制御回路、21〜26 ダイオード、40 放熱プレート、52 通路、54 ヒートシンク、56 絶縁基板、GA〜GC,GA1〜GC1,GA2〜GC2,GA3〜GC3 IGBT素子、RA〜RC,RA1〜RC1,RC2〜RA2 抵抗素子、UA U相アーム、VA V相アーム、WA W相アーム。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1、第2のノードの間に並列接続され、各々が制御電極に与えられる信号に応じて前記第1、第2のノード間に流れる電流を制御する複数の電流制御素子と、
制御信号が与えられる共通入力ノードと前記複数の電流制御素子の制御電極との間にそれぞれ接続され互いに異なる抵抗値を有する複数の抵抗素子とを備える、パワー制御回路。
【請求項2】
前記複数の抵抗素子の各々は、接続されている電流制御素子の冷却特性に対応して定められた抵抗値を有する、請求項1に記載のパワー制御回路。
【請求項3】
前記複数の電流制御素子のうちの第1の電流制御素子は、前記複数の電流制御素子のうちの第2の電流制御素子に比較して冷却特性が良く、
前記第1の電流制御素子に接続される前記複数の抵抗素子のうちの第1の抵抗素子は、前記第2の電流制御素子に接続される前記複数の抵抗素子のうちの第2の抵抗素子に比較して抵抗値が大きい、請求項2に記載のパワー制御回路。
【請求項4】
前記複数の電流制御素子および前記複数の抵抗素子が搭載される基板をさらに備え、
前記第2の電流制御素子は前記第1の電流制御素子よりも前記基板の中心部に近くに配置される、請求項3に記載のパワー制御回路。
【請求項5】
冷却のための冷却流体を流す通路と、
前記通路上に配置され、前記複数の電流制御素子および前記複数の抵抗素子が搭載される基板とをさらに備え、
前記第2の電流制御素子は前記第1の電流制御素子よりも前記冷却流体の流れの下流側に配置される、請求項3に記載のパワー制御回路。
【請求項6】
請求項1〜5のいずれか1項に記載のパワー制御回路で構成されたインバータと、
前記インバータによって駆動されるモータとを備える、車両。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2006−191774(P2006−191774A)
【公開日】平成18年7月20日(2006.7.20)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2005−2883(P2005−2883)
【出願日】平成17年1月7日(2005.1.7)
【出願人】(000003207)トヨタ自動車株式会社 (59,920)
【Fターム(参考)】