説明

パーソナルケア用低分子量両性ポリマ

本発明は、ポリマ固体に基づいた、約0.1〜10重量%の水溶性両性ポリマを具え、このポリマは、少なくとも1重量%から多くとも95重量%の非イオン性アクリルアミド:少なくとも5重量%から多くても80重量%の陽イオンモノマのジメチルジアリルアンモニウムクロライド:少なくとも1重量%から多くても75重量%の陰イオンモノマ性アクリル酸:を具えることを開示する。本発明のポリマを具える化粧用組成物はケラチン性化合物に適用できることを開示する。さらに、ケラチン物質をトリートメントする方法であって、(1)〜(5)のステップで製造されるポリマ固体に基づいて約0.1〜10重量%の両性ポリマを具える化粧用に許容可能な組成物を塗布するステップを具え、(1)少なくとも1重量%から多くても95重量%の非イオン性モノマアクリルアミド:少なくとも5から多くても80重量%の陽イオンモノマジメチルジアリルアンモニウム塩化物:少なくとも1重量%から多くても75重量%の陰イオンモノマアクリル酸、含むモノマ溶液を調製するステップ、(3)選択的に、金属イオン封入剤、連鎖移動剤またはこれらの組合せを前記リアクタに充填するステップ、(4)前記リアクタの内容物を加熱するステップ、(5)前記リアクタ内に前記モノマ溶液および開始剤溶液を供給するステップ、を開示する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、低分子量の両性ポリマおよびその使用に関する。さらに、特に、本発明は、低分子ポリマを含む化粧用に許容される組成物およびパーソナルケア産業におけるその使用に関する。
【背景技術】
【0002】
ヒトの毛髪、肌や爪の表面特性は、コスメティックサイエンスにおいて基礎的な関心の対象であり、従って、ケラチン物質の局所的条件およびバルク条件に有利な影響を与える化粧品組成を発見することが長年にわたり望まれてきた。上記組成物は、最初に吸収されるだけでなく、水にさらされても保持されるように、十分に付着(adherent)特性を有するべきである。素地に吸収され、水で洗い流されないこのような能力は、付着染色性(substantivity)という。
【0003】
毛髪をトリートメントする組成物は、毛髪を柔らかくして柔軟にしつつ、湿潤な毛髪および乾燥した髪のくし通り(combability)を改善し、湿潤な毛髪をとかす際のデタングリングを促進し、乾燥した髪をとかす際に静電気でぼさぼさになるのを減少させる。シャンプーに使用される成分はシャンプーの泡の安定性を改善し、毛髪の固定剤組成物は湿潤な髪のくし通りに悪い影響を与えずに、優れたカールを保持するような特性を付与する。
【0004】
肌をトリートメントする組成物に関して、組成物は、肌の湿潤性を保持すること、肌の柔軟性、空気中の水分の吸引(attraction)、肌からの水分損失を遅らせること、感触、洗剤や石鹸などに接触することによって生じる肌刺激を低減すること等の特性を改善するように機能することが求められている。ネイルをトリートメントする組成は、もろくて壊れやすいネイルを強化して固化し、ネイル全体の表面を改善する。
【0005】
参照することで本明細書に組み込まれる、特にChenらに付与された米国特許第5,296,218号に記載される先行技術は、特にデタングリングや静電気によるぼさぼさ感の減少など湿潤な髪および乾燥した髪のくし通り、つや、および、特にカール保持など固定特性を改善する、ヘアケア製品に関する両性ターポリマ(terpolymer)のコンディショニング添加剤を開示している。開示されている両性電解質は、特に、約1万〜1000万の平均分子量を有し、(a)少なくとも1%から多くても95%の非イオン性モノマアクリルアミド、(b)少なくとも5重量%から多くても80重量%の陽イオンモノマのジメチルジアリルアンモニウムクロライド、および、(c)少なくとも1重量%から多くても75重量%の陰イオンモノマのアクリル酸を含む。
【特許文献1】米国特許第5,296,218号
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、先行技術よりも改善された性能特性を有する両性ポリマに関する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、ポリマ固体に基づいた、約0.1〜10重量%の水溶性両性ポリマを具え、このポリマは、
(a)少なくとも1重量%から多くとも95重量%の非イオン性アクリルアミド:

であり、ここで、RはHまたはCH、およびRおよびRは、各々、H、C1−4アルキル、CHOCH、CHOCHCH(CH、(CHCHO−)−H、ここでx=1〜50、またはフェニルであるか、あるいは、RおよびRはともにC3−6シクロアルキルであり、
(b)少なくとも5重量%から多くても80重量%の陽イオンモノマのジメチルジアリルアンモニウムクロライド:

であり、ここで、RおよびRは、各々、HまたはC1−12アルキルであり、部分Yは、適宜な陰イオンであり、
(c)少なくとも1重量%から多くても75重量%の陰イオンモノマ性アクリル酸:

であり、ここで、RはHまたはCH、RはXまたはHであり、Xは、カルボン酸塩を形成する適宜な陽イオンであり、
前記ポリマの平均分子量は、約5,000〜250,000である。
【0008】
本発明のポリマを具える化粧用組成物は、ケラチン性化合物に適用できる。
【0009】
さらに、本発明は、ポリマ固体に基づいて約0.1〜10重量%の両性ポリマを具え、このポリマは、以下のステップ:
(1)(a)〜(c)を含むモノマ溶液を調製するステップであって、
(a)少なくとも1重量%から95重量%の非イオン性モノマのアクリルアミド:

ここで、Rは、HまたはCH;および、RおよびRは、各々、H、C1−4アルキル、CHOCH、CHOCHCH(CH、(CHCHO−)−H、ここでx=1〜50、またはフェニル、あるいは、RおよびRはともにC3−6シクロアルキル:
(b)少なくとも5重量%〜多くても80重量%の陽イオンモノマー性ジメチルジアリルアンモニウムクロライド:

ここでRおよびRは、各々、HまたはC1−12アルキル、および、Y部分は、適宜な陰イオンであり;
(c)少なくとも1重量%から75重量%の陰イオンモノマ性アクリル酸:

ここでRはHまたはCH;およびRは、XまたはHであり、Xは、カルボン酸塩を形成する適宜な陽イオンである;ステップと、
(2)リアクタと、このリアクタに対する水と、を提供するステップと、
(3)金属イオン封鎖剤、連鎖移動剤またはこれらの組合せを前記リアクタに充填するステップと、
(4)前記リアクタの内容物を加熱するステップと、
(5)前記モノマ溶液および開始溶液を前記リアクタ内に供給するステップと、
を具えるステップによって作製される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
以下の略語は、次のような意味を有する:「DADMAC」はジアリルジメチルアンモニウムクロライド;「PVP」はポリビニルピロリドン;「MEA」はモノエタノールアミド;「DEA」はジエタノールアミド;「USP」米国薬局方;「PVM/MA」ポリメチルビニルエーテル/無水マレイン酸;「NF」は国民医薬品集;「PABA」はp−アミノベンゼン酸;「AMP」はアミノメチルプロペン;「VA」は酢酸ビニル;および「GPC」はゲル透過クロマトグラフィである。
【0011】
「LMW」は、本発明の一実施例の低分子量ポリマを意味し、ここで前記分子量の平均は、約150,000である。
【0012】
本発明の平均分子量は、GPCによって決定される。
【0013】
化粧用に許容される本発明の組成物は、ポリマ固体に基づいて約0.1〜10重量%の両性ポリマを具え、このポリマは、
(a)少なくとも1重量%〜95重量%の非イオン性モノマのアクリアミド:

であり、ここで、RはHまたはCH、および、RおよびRは、各々、H、C1−4アルキル、CHOCH、CHOCHCH(CH、(CHCHO−)−H、ここでx=1〜50であり、または、フェニル、あるいは、RおよびRはともにC3−6シクロアルキルであり、
(b)少なくとも5重量%から多くても80重量%の陽イオンモノマ性ジメチルジアリルアンモニウムクロライド:

であり、ここで、RおよびRは、各々、HまたはC1−12アルキル、および、Y部分は、適宜な陰イオンであり、
(c)少なくとも1重量%から75重量%の陰イオンモノマ性アクリル酸:

であり、ここで、RはHまたはCHであり、Rは、X、Hであり、Xは、カルボン酸塩を形成する適宜な陽イオンであり、
前記ポリマの平均分子量は、約5,000〜250,000である。
【0014】
一実施例において、前記化粧用に許容される組成物は、約78,000〜165,000の平均分子量を有する。
【0015】
他の実施例において、化粧用に許容される組成物は、約150,000の平均分子量を有する。
【0016】
他の実施例において、本発明の各種ポリマは組成物は、約10〜80重量%のアクリルアミド、約15〜60重量%のジメチルジアリルアンモニウムクロライド、および、約5〜40重量%のアクリル酸を含む。
【0017】
両性ポリマに加えて、本発明の化粧用に許容される組成物は、界面活性剤(surface−active agent)を含んでもよい。界面活性剤は、通常、製剤に洗剤機能を付与するか、あるいは単に湿潤剤として作用する界面活性物質(surfactant)を含む。通常、界面活性剤は、陰イオン界面活性剤、陽イオン界面活性剤、非イオン性界面活性剤、両性(amphoteric)界面活性剤、双性イオン性(zwitterionic)界面活性剤として分類される。
【0018】
本明細書に用いられる陰イオン活性剤は、米国特許第5,573,709号に開示されており、ここで参照することで本明細書に組み込む。例としては、アルキルおよびアルキルエーテル硫酸が含まれる。本発明で使用されるアルキルエーテル硫酸の一例は、ラウリル硫酸ナトリウムおよびラウリル硫酸アンモニウム、硫酸ラウリルエーテル、ココナッツアルキルトリエチレングリコールエーテル硫酸塩、牛脂(tallow)アルキルトリエチレングリコールエーテル硫酸塩、および、牛脂アルキルヘキサオキシエチレン硫酸塩である。非常に好ましい硫酸アルキルエーテルは、個々の化合物の混合物を具え、前記混合物は、約12〜16炭素原子の平均アルキル鎖長、および、約1〜6モルのエチレンオキシドの平均エトキシ化度を有する。
【0019】
陽イオン界面活性剤の他の適宜なクラスは、アルキル硫酸塩である。重要な例は、約8〜24炭素原子、好ましくは約12〜18炭素原子のiso−、neo−、ineso−、および、n−パラフィンを含むメタン類の炭化水性の有機硫酸反応生成物の塩、ならびに、例えば、ブリーチングおよび加水分解を含む周知の硫酸化方法によって得られるSO、HSO、発煙硝酸(oleum)などのスルホン化剤、である。好ましくは、アルカリ金属およびアンモニウム硫酸化C12−38n−パラフィンである。
【0020】
さらなる合成系界面活性剤は、オレフィンスルホン酸塩、βアルキルオキシアルケンスルホン酸塩、イセチオン酸でエステル化された脂肪酸反応生成物および水酸化ナトリウムで中和された脂肪酸反応生成物、ならびに、コハク酸塩(succinamate)を含む。コハク酸塩の一例は、2ナトリウムN−オクタデシル硫酸コハク酸塩(sulfosuccinamate);N−(1,2−ジカルボキシエチル)−N−オクタデシル硫酸コハク酸4ナトリウム、硫酸コハク酸ナトリウムのジアミルエステル;硫酸コハク酸ナトリウムのジヘキシルエステル;硫酸コハク酸ナトリウムのジオクチルエステルを含む。
【0021】
本発明の化粧用に許容される組成物において使用される好適な陰イオン界面活性剤は、ラウリル硫酸アンモニウム、ラウレス(laureth)硫酸アンモニウム、ラウレス硫酸トリエチルアミン、ラウリル硫酸トリエチルアミン、ラウレス硫酸トリエチルアミン、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、ラウレス硫酸トリエタノールアミン、ラウリル硫酸モノエタノールアミン、ラウレス硫酸モノエタノールアミン、ラウリル硫酸ジエタノールアミン、ラウレス硫酸ジエタノールアミン、ラウリル硫酸モノグリセリドナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウレス硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸カリウム、ラウレス硫酸カリウム、ラウリルサルコシン酸ナトリウム、ラウリルサルコシン酸塩、ココイルサルコシン酸、硫酸アンモニウムココイル、ラウリル硫酸アンモニウム、ココイル硫酸ナトリウム、ラウリル硫酸ナトリウム、ココイル硫酸カリウム、ラウリル硫酸カリウム、ラウリル硫酸トリエタノールアミン、ココイル硫酸モノエタノールアミン、ラウリル硫酸モノエタノールアミン、トリデシルベンゼン硫酸ナトリウム、および、ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムを含む。
【0022】
本発明の化粧用に許容される組成物において使用される両性界面活性剤は、脂肪族第2級および第3級アミンの誘導体を含み、この誘導体において、脂肪族置換基は、約8〜18の炭素原子、および、例えば、カルボキシ、スルホン酸塩、硫酸塩、リン酸塩またはホスホン酸塩などの陰イオン水溶性基を含む。代表的な例は、3−ドデシル−アミノプロピル酸ナトリウム、3−ドデシルアミノプロペン硫酸ナトリウム、ラウリルコハク酸ナトリウム、米国特許第2,658,072号に記載のように、ドデシルアミンをイセチオン酸と反応させることによって調製されるNアルキルタウリン、米国特許第2,438,091号に記載されるN−高級アルキルアスパラギン酸、および、米国特許第2,528,378号に記載されるMIRANOLTMの商品名で販売される製品を含む。他のサルコシン酸塩およびサルコシン酸誘導体は、参照することで本明細書に組み込まれるCTFA化粧品成分ハンドブック、第5版、1988、ページ42にみることができる。
【0023】
さらに、第4級アンモニウム化合物を、本発明の組成物に作用を及ぼさない範囲に限って、本発明の化粧用に許容される組成において使用することができる。陽イオン界面活性剤は、通常、限定する趣旨ではないが、約8〜18の炭素原子を含む脂肪族第4級アンモニウム化合物を含む。第4級アンモニウム化合物の陰イオンは、塩化物、硫酸エチル、硫酸メチル、酢酸塩、臭化物、乳酸、硝酸塩、リン酸塩、トシレートおよびこれらの混合物などの共通のイオンでもよい。長鎖アルキル基は、付加されたまたは置換された炭素原子または水素原子もしくはエーテルリンクを含む。第4級窒素の他の置換基は、水素、ベンジルまたは短鎖アルキル、または、メチル、エチル、ヒドロキシメチルまたはヒドロキシエチル、ヒドロキシプロピルまたはこれらの組合せなどヒドロキシアルキル基でもよい。
【0024】
第4級アンモニウム化合物の例は、限定する趣旨ではないが、ベヘントリモニウム塩化物、ココトリモニウム(cocotrimonium)塩化物、セセチルジモニウム(cethethyldimonium)臭化物、ジベヘニルジモニウム(dibehenyldimonium)塩化物、二水素化タロウ(tallow)ベンジルモニウム塩化物、ジタロウジモニウム(ditallowdimonium)塩化物、ジソヤジモニウム(disoyadimonium)塩化物、ヒドロキシセチル(hydroxycetyl)ジモニウム塩化物、ヒドロキシエチルベヘナミドプロピルジモニウム塩化物、ヒドロキシエチルセチルジモニウム塩化物、ヒドロキシエチルタロウジモニウム(tallowdimoniumu)塩化物、ミリスタルコニウム(myristalkonium)塩化物、PEG−2オレアモニウム(oleamoium)塩化物、PEG−5ステアロモニム(stearmonium)塩化物、PEG−15ココイル(cocoyl)クオタニウム4、PEG−2ステアラルコニウム4、ラウリルトリモニウム塩化物;クオタニウム−16;クオタニウム−18、ラウラルコニウム(lauralkominum)塩化物、オレアルコモニウム(olealkmonium)塩化物、セチルピリジニウム塩化物、ポリクオタニウム−5、ポリクオタニウム−6、ポリクオタニウム−7、ポリクオタニウム−10、ポリクオタニウム−22、ポリクオタニウム−37、ポリクオタニウム−39、ポリクオタニウム−47、セチルトリモニウム塩化物、ジラウリルジモニウム塩化物、セタルコニウム(cetalkonium)塩化物、ジセチルジモニウム塩化物、ソヤトリモニウム(soyatrimonium)塩化物、ステアリルオクチルジモニウムメタ硫酸およびその化合物を含む。他の第4級アンモニウム化合物は、参照することで本明細書に組み込まれるCTFA化粧品成分ハンドブック、第1版、41〜42頁に記載されている。
【0025】
化粧用に許容される組成物は、約C10〜22の長鎖ジアミン、長鎖脂肪酸アミンC10〜22およびこれらの混合物を含む。一例は、ジパルミチルアミン、ラウラミドプロピルジメチル、ステアラミドプロピルジメチルアミンを含む。さらに、本発明の化粧用に許容される化合物は、化粧用に許容されるエマルジョンや分散剤形態を安定させるために使用される脂肪酸アルコール(通常一価アルコール)、エトキシ化脂肪族アルコールおよび末端ジリン脂質を含む。さらに、これらの化合物は、化粧用に許容可能な粘度を提供する。実質的な飽和アルカノールである脂肪鎖C10〜32、好ましくは、C14〜22を有することを特徴とするアルコールが使用されるが、脂肪族アルコールの選択は重要ではない。例としては、ステアリルアルコール、セチルアルコール、セトステアリルアルコール、ミリスチルアルコール、ベヘニルアルコール、アラキジン酸アルコール、イソステアリルアルコールおよびイソセチルアルコールを含む。セチルアルコールが好ましく、また、セチルアルコールを単独で、もしくは、他の脂肪族アルコール、好ましくはステアリルアルコールと組み合わせて使用することができる。使用の際、脂肪族アルコールは、本発明の調合物(formulation)において、約1〜8重量%、より好適には約2〜6重量%の範囲内の濃度を含むことが好ましい。さらに、脂肪族アルコールはエトキシ化される。一実施例においては、セテアレス−20(cetereth)、ステアレス−20(steareth)、ステアレス−21(steareth)およびこれらの混合物を含む。さらに、ホスファチジルセリンおよびホスファチジルコリンおよびこれらの混合物などのリン脂質を含んでもよい。使用の際、脂肪族アルコール組成物は、約1〜10重量%、より好ましくは約2〜7重量%の濃度で調合物に含まれる。
【0026】
本発明の化粧用に許容される組成物において使用される非イオン性界面活性剤は、有機疎水性化合物(天然では、脂肪族またはアルキル芳香族でもよい)とともにアルキレン酸化物基(天然では親水性)を濃縮することによって生成される化合物として広く規定されるものを含む。非イオン性界面活性剤の好ましい分類の例としては、長鎖アルカノールアミド;アルキルフェノールのポリエチレン酸化物の濃縮物;エチレン酸化物と、直鎖または分岐鎖構造の約8〜18炭素を有する脂肪族アルコールと、の濃縮生成物;長鎖第3級アミン酸化物;長鎖第3級ホスフィン酸化物;1つの短鎖アルキルまたは約1〜3の炭素原子のヒドロキシアルキルラジカルを含む長鎖ジアルキルスルホキシド;アルキルポリグリコシドなどのアルキルポリサッカライド(APS)界面活性物質;ポリエチレングリコール(PEG)グリセリル脂肪族エステル、がある。
【0027】
ベタインなどの双性イオン(zwitterionic)界面活性剤は、さらに、本発明の化粧用に受容可能な組成物において使用される。ここで有用なベタインの例は、ココジメチルカルボキシメチルベタイン、ココアミドプロピルベタイン、ココベタイン、ラウリルアミドプロピルベタイン、オレイルベタイン、ラウリルジメチルカルボキシメチルベタイン、ラウリルジメチルαカルボキシエチルベタイン、セチルジメチルカルボキシメチルベタイン、ラウリルビス−(2−ヒドロキシエチル)カルボキシベタイン、ステアリルビス−(2−ヒドロキシプロピル)カルボキシメチルベタイン、オレイルジメチルγカルボキシプロピルベタイン、および、ラウリルビス−(2−ヒドロキシプロピル)α−カルボキシエチルベタインなど、高級アルキルベタインを含む。スルホベタインは、ココジメチルスルホプロピルベタイン、ステアリルジメチルスルホプロピルベタイン、ラウリルジメチルスルホエチルベタイン、ラウリルビス−(2−ヒドロキシエチル)スルホプロピルベタインなど;アミドベタインおよびアミドスルホベタインによって表されてもよく、RCONH(CHラジカルは、本発明において有益なベタインの窒素原子に結合する。
【0028】
本発明の化粧用に許容可能な組成物に使用される陰イオン、陽イオン、非イオン性、両性(amphoteric)または双性イオン(zwitterionic)界面活性剤は、通常、約0.1〜50重量%、好ましくは、約0.5〜40重量%、最も好ましくは、約1〜20重量%で使用される。
【0029】
本発明の化粧用に許容可能な組成物は、吸湿性剤として作用する湿潤剤を含み、吸収され、捕捉、保持されることで水分量を増加させる。本発明の調合剤の適宜な吸湿剤は、限定する趣旨ではないが、アセトアミドMEA、乳酸アンモニウム、キトサンおよびその誘導体、コロイド状オートミール、ガラクトアラビナン、グルコースグルタメート、グレレシス(glerecyth)−7、グリゲリス(glygeryth)−12、グリセレス(glycereth)−26、グリセリス(glyceryth)−31、グリセリン、ラクトアミドMEA、ラクトアミドDEA、酪酸、メチルグルセス(gluceth)−10、メチルグルセス−20、パンテノール、プロピレングリコール、ソルビトール、ポリエチレングリコール、1,3−ブタンジオール、1,2,6−ヘキサンチオール、水素添加されたデンプン加水分解物、イノシトール、マンニトール、PEG−5ペンタエリスリトールエーテル、ポリグリセリルソルビトール、キシリトール、スクロース、ヒアルロン酸ナトリウム、PCAナトリウム、および、これらの組合せを含む。グリセリンは、特に好ましい湿潤剤である。この湿潤剤は、約0.5〜40重量%、約0.5〜20重量%、および、より好ましくは約0.5〜12重量%の濃度でこの組成物に存在することが好ましい。
【0030】
本発明の化粧用に許容可能な組成物は、ペトロラタム(petrolatum)またはミネラルオイル組成物を含み、これらが選択される際、USPまたはNFグレードである。ペトロラタムは、白色または黄色でもよい。このペトロラタムの粘度または軟度(consistency)は狭義では重要ではない。ペトロラタムは、外観および軟度に関してペトロラタムに類似するように調合可能な炭化水素材料の混合物と部分的に置換できる。例えば、ペトロラタムまたはミネラルオイルの混合物は、様々なワックスなどと組み合わせることができる。好ましいワックスは、ベイベリーワックス、カンデリラワックス、セレシン、ジョジョバ(jojoba)バター、ラノリンワックス、モンタンワックス、オゾケライト、ポリグリセリル−3−蜜ろう、ポリグリセリル−6−ペンタステアレート、微結晶ろう、パラフィンワックス、イソパラフィン、ワセリン固体パラフィン、スクアレン、オリゴマオレフィン、蜜ろう、合成カンデリラワックス、合成カルナウバ、合成蜜ろう、および、混合することのできる他のろうなどを含む。置換の程度を変化させたアルキルメチルシロキサンを、肌が保持する水分を増加させるために使用することができる。2503ワックスとして公知のステアリルジメチコーン、AMS−C30ワックスとして公知のC30−45アルキルメチコーン、580ワックスとして公知のステアロキシトリメチルシラン(および)ステアリルアルコールは、各々、アメリカ合衆国ミシガン州ミッドランドにあるDow Corning(登録商標)から購入可能である。Dow Corning(登録商標)593として公知のジメチコーン(および)トリメチルシロキシシリケート、Dow Corning(登録商標)749流体として公知のシクロメチコーン(および)トリメチルシロキシシリケートなどのレジン(樹脂)を、スキンケア製品の膜形成を促進するために使用することができる。使用の際、ペトロラタム、ワックスまたは炭化水素、あるいはオイル成分は、調合剤において、約1〜20重量%、より好ましくは約1〜12重量%の濃度で含まれる。使用の際、シリコーンレジンは、約0.1〜10重量%含まれる。
【0031】
皮膚軟化剤は、肌をやわらかく、なめらかにし、かつ、しなやかな感じに保持するのを助ける物質として規定される。皮膚軟化剤は、肌の表面または角質層に保持される能力によって機能する。本発明の化粧用に許容可能な組成物は、国際化粧品成分事典(International Cosmetic Ingredient Dictionary)、8版、2000、p1768〜1773に挙げられる。本発明の調合剤において使用される適宜な脂肪エステルの一例は、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、カプリン酸(capric)トリグリセリド、乳酸セチル、パルミチン酸セチル、水素添加ひまし油、グリセリルエステル、イソステアリン酸ヒドロキシセチル、リン酸ヒドロキシセチル、イソステアリン酸イソプロピル、イソステアリン酸イソステアリル、セバシン酸ジイソプロピル、PPG−5−セテス(Ceteth)−20、2−エチルヘキシルイソノノエート(isononoate)、ステアリン酸2−エチルヘキシル、C12〜16の乳酸脂肪族アルコール、ラノリン酸イソプロピル、サリチル酸2−エチルヘキシル、および、これらの混合物を含む。現在好まれている脂肪族エステルは、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、PPG5−セテス(Ceteth)−20およびカプリン酸トリグリセリドである。使用の際、脂肪族エステル皮膚軟化剤は、約1〜8重量%、より好ましくは、約2〜5重量%の濃度で本発明の調合剤に含まれることが好ましい。
【0032】
さらに、本発明の組成物は、シリコーン化合物を含む。好ましくは、シリコーン成分の粘度は、室温25℃で、約0.5〜12,500cpsである。適宜な材料の例は、ジメチルポリシロキサン、ジエチルポリシロキサン、ジメチルポリシロキサン−ジフェニルポリシロキサン、シクロメチコーン、トリメチルポリシロキサン、ジフェニルポリシロキサンおよびこれらの混合物である。ジメチコーン、トリメチルユニットでエンドブロックしたジメチルポリシロキサンは、好適な一実施例である。50〜1,000cpsの粘度を有するジメチコーンは、特に好ましい。使用の際、シリコーンオイルは、好ましくは、0.1〜5重量%、より好ましくは、1〜2重量%の濃度で、本発明の調合剤に含まれる。
【0033】
本発明の化粧用の許容可能な組成物は、揮発性および非揮発性のシリコーンオイルまたは流体を含んでもよい。このシリコーン化合物は、約0.5〜100センチストークの粘度を有する揮発性または循環性(サイクリック)ポリジメチルシロキサンでもよい。最も好ましい直線状のポリジメチルシロキサン化合物は、約0.5〜50センチストークである。一例としての直線状、低分子、揮発性ポリジメチルシロキサンは、オクタメチルトリシロキサンであり、約1センチストークの粘度を有するDow Corning(登録商標)の商品名で入手可能である。使用の際、シリコーンオイルは、本発明の調合剤において、0.1〜30重量%、より好ましくは1〜20重量%の濃度で含まれることが好ましい。
【0034】
本発明の化粧用に許容可能な組成物は、揮発性、循環性、低分子ポリジメチルシロキサン(シクロメチコーン)を含む。好ましい循環性揮発性シロキサンは、平均繰り返しユニットが4〜6、粘度が約2.0〜7.0センチストークを有するポリジメチルシクロシロキサン、および、これらの混合物でもよい。好ましいシクロメチコーンは、アメリカ合衆国ミシガン州ミッドランドのDow Corning社から入手可能なDow Corning(登録商標)244流体、Dow Corning(登録商標)245流体、Dow Corning(登録商標)246、Dow Corning(登録商標)344流体およびDow Corning(登録商標)345、ならびに、アメリカ合衆国ニューヨーク州ウォーターフォードのGeneral Electric社のシリコーンSF1173およびシリコーンSF−1202、である。使用の際、シリコーンオイルは、0.1〜30重量%、より好ましくは1〜20重量%の濃度で本発明の調合剤に含まれることが好ましい。
【0035】
ポリオキシエチレン側鎖またはポリオキシプロピレン側鎖を有するシリコーン界面活性物質またはエマルジョンは、本発明の組成物に使用することができる。好ましい実施例は、ジメチコーンコポリオール、アメリカ合衆国ミシガン州ミッドランドのDow Corning社のDow Corning(登録商標)3225Cおよび5225Cの調合補助剤、および、アメリカ合衆国ニューヨーク州ウォーターフォードのGeneral Electric社のシリコーンSF−1528である。さらに、これらの側鎖は、ラウリルまたはセチルなどのアルキル基を含む。Dow Corning(登録商標)5200調合補助剤として公知のラウリルメチコーンコポリオール、および、アメリカ合衆国バージニア州Goldschmidt Chemical CorporationからAbil EM−90として公知のセチルジメチコーンコポリオールも好ましい。ドイツ国ミュンヘンワッカーケミエから入手可能なBelsil LDM3107VPとして公知のラウリルジメチコーンも好ましい。使用の際、シリコーン界面活性物質は、0.1〜30重量%、より好ましくは1〜15重量%の濃度で本発明の調合剤に含まれていることが好ましい。
【0036】
アミン機能化シリコーンおよびエマルジョンを本発明に使用することができる。好ましい実施例は、アメリカ合衆国ミシガン州ミッドランドのDow Corning社から全て入手可能なDow Corning(登録商標)8220、Dow Corning(登録商標)939、Dow Corning(登録商標)949、Dow Corning(登録商標)2−8194、を含む。さらに、アメリカ合衆国ニューヨーク州ウォーターフォードのGeneral Electric社から入手可能なシリコーン SM253も好ましい。使用の際、アミン機能化シリコーンは、0.1〜5重量%、より好ましくは0.1〜2.0重量%の濃度で本発明の調合剤が含まれることが好ましい。
【0037】
本発明の化粧用に許容可能な組成物は、揮発性炭化水素オイルを含むことができる。揮発性炭化水素は、約C6〜22の原子を具える。好ましい揮発性炭化水素は、約C6〜16の炭素原子の長鎖を有する脂肪性炭化水素である。好ましい化合物の例は、アメリカ合衆国ニュージャージ州サウスプレインフィールドのPresperse社から入手可能な商品名Permethyl101Aのイソヘキサデカンを含む。好ましい揮発性炭化水素の他の例は、アメリカ合衆国テキサス州ベイタウンのExxon社から入手可能なC12〜14のイソパラフィンである。使用の際、揮発性炭化水素は、0.1〜30重量%、より好ましくは1〜20重量%の濃度で本発明の調合剤に含まれることが好ましい。
【0038】
本発明の化粧用に許容可能な組成は、陽イオンおよび両性(ampholytic)コンディショニングポリマを含んでもよい。このようなポリマの実施例は、限定する趣旨ではないが、D.C.20036、ワシントン、スイート300、1101 17番N.W.の米国化粧品香料工業協会(CTFA)によって出版された国際化粧品成分事典に記載されたものを含む。一般的な例は、セルロースエーテルの第4級誘導体、グアー(guar)の第4級誘導体、DADMACのホモポリマおよびコポリマ、MAPTACのホモポリマおよびコポリマ、MAPTACのホモポリマおよびコポリマ、ならびに、デンプンの第4級誘導体を含む。CTFA指定を用いる一実施例は、限定する趣旨ではないが、ポリクオタニウム−10、グアーのヒドロキシプロピルトリモニウム塩化物、デンプンのヒドロキシプロピルトリモニウム塩化物、ポリクオタニウム−4、ポリクオタニウム−5、ポリクオタニウム−6、ポリクオタニウム−7、ポリクオタニウム−14、ポリクオタニウム−15、ポリクオタニウム−22、ポリクオタニウム−24、ポリクオタニウム−28、ポリクオタニウム−32、ポリクオタニウム−33、ポリクオタニウム−36、ポリクオタニウム−37、ポリクオタニウム−39、ポリクオタニウム−45、ポリクオタニウム−47、ポリクオタニウム−53、ポリクオタニウム−55およびポリメタクリルアミドプロピルトリモニウム塩化物、および、これらの混合物を含む。使用の際、コンディショニングポリマは、本発明の化粧用に許容可能な組成物において、0.1〜10重量%、好ましくは約0.2〜6重量%、最も好ましくは約0.2〜5重量%の濃度で含まれることが好ましい。
【0039】
本発明の化粧用に許容可能な組成物は、1又はそれ以上のレオロジー修飾剤を含むことができる。本発明に使用可能なレオロジー修飾剤は、限定する趣旨ではないが、高分子量のクロスリンクしたアクリル酸のホモポリマ、アメリカ合衆国オハイオ州クリーブランドのNoveon Inc社から2つとも入手可能なCarbopol(登録商標)およびPemulen(登録商標)シリーズなどのアクリレート/C10〜30アルキルアクリレートクロスポリマ;アメリカ合衆国ノースカロライナ州ハイポイントのCiba Specialitiesから入手可能である、Salcare(登録商標)ASTなどの陰イオンアクリレートポリマおよびSalcare(登録商標)SC96などの陽イオンアクリレートポリマ;アクリルアミドプロピルトリモニウム塩化物/アクリルアミド;ヒドロキシエチルメタクリレートポリマ、ステアレス−10アリルエーテル/アクリル酸コポリマ;アメリカ合衆国ニュージャージ州ウェインのInternational Specialitiesから入手可能なアクリン(登録商標)28として公知のアクリル酸/ベヘネス−25メタクリレートコポリマ;ベントナイト;アルギン酸などのゴム、カラギーナン、アカシアゴム、アラビアゴム、ガッチ(gahtti)ゴム、カラヤゴム、トラガントゴム、グアーゴム;グアーのヒドロキシプロピルトリモニウム塩化物、キサンタンゴムまたはジェランゴム;カルボキシメチルセルロースナトリウムなどセルロース誘導体、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシメチルカルボキシエチルセルロース、ヒドロキシメチルカルボキシプロピルセルロース、エチルセルロース、硫酸化セルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、微結晶セルロース、寒天;ペクチン;ゼラチン;デンプンおよびその誘導体;キトサンおよびヒドロキシエチルキトサンなどキトサン誘導体;ポリビニルアルコール、PVM/MAコポリマ、PVM/MAデカジエンクロスポリマ、ポリ(エチレン酸化物)ベースの増粘剤、カルボマーNa、および、これらの混合物を含む。使用の際、レオロジー修飾剤は、本発明の化粧用に許容可能な組成物において、約0.01〜12重量%、好ましくは約0.05〜10重量%、最も好ましくは、約0.1〜6重量%の濃度で含まれることが好ましい。
【0040】
本発明の化粧用に許容可能な組成物は、限定する趣旨ではないが、BHT、BHA、エリソルビン酸、亜硫酸水素塩、チオグリコレート、トコフェロール、メタ亜硫酸水素ナトリウム、ビタミンEアセテート、および、アスコビルパラミテートを含む1又はそれ以上の抗酸化剤を含むことがでる。抗酸化物は、化粧用に許容可能な組成物の約0.01〜5重量%、好ましくは約0.1〜3重量%、最も好ましくは約0.2〜2重量%である。
【0041】
本発明の化粧用に許容可能な組成物は、1又はそれ以上の日焼け止め活性剤である。日焼け止め活性剤の例は、限定する趣旨ではないが、オクチルメトキシ桂皮酸塩(エチルヘキシルp−メトキシシンナマート)、オクチルサリチレートオキシベンゾン(ベンゾフェノン−3)、ベンゾフェノン−4、メンチルアントラニル酸塩、ジオキシベンゾン、アミノ安息香酸、アミルジメチルPABA、ジエタノールアミンp−メトキシシンナマート、エチル4−ビス(ヒドロキシプロピル)アミノベンゾエート、2−エチルヘキシ1−2−シアノ−3,3−ジフェニルアクリレート、ホモメンチルサリチレート、グリセリルアミノベンゾエート、ジヒドロキシアセトン、オクチルジメチルPABA、2−フェニルベンジミダゾール−5−硫酸、サリチル酸トリエタノールアミン、亜鉛酸化物、チタン酸化物、および、これらの混合物を含む。本発明の化粧用に許容可能な組成物に使用される日焼け止めの量は、特定の日焼け止め活性剤の特定のUV吸収波長に基づいて変化し、通常では、約0.1〜10重量%、好ましくは約2〜8重量%である。
【0042】
本発明の化粧用に許容可能な組成物は、1又はそれ以上の保存剤を含んでもよい。使用される保存剤の例は、限定する趣旨ではないが、1,2−ジブロモ−2,4−ジシアノブタン(アメリカ合衆国イリノイ州ナパービルのNalco ComapanyのMERGUARD(登録商標)として公知のMethyldibromo Glutarotitorile)、ベンジルアルコール、イミダゾールイジニールウレア、1,3−ビス−(ヒドロキシメチル)−5,5−ジメチル−2,3−イミダゾリジンジオン(例えば、アメリカ合衆国ニュージャージ州フェアローンのLonza社製GLYDANT(登録商標)として公知のDMDM Hydantoin)、メチルクロロイソチアゾリノン(methylchloroisothiazolinon)およびメチルイソチアゾリノン(例えば、アメリカ合衆国フィラデルフィアのRohm&Haas Co.社製のKathon(登録商標))、メチルパラベン、プロピルパラベン、フェノキシエタノール、安息香酸ナトリウム、および、これらの混合物を含む。
【0043】
本発明の化粧用に許容可能な組成物は、化粧品に通常使用される他の成分を含むことができる。このような成分の例は、限定する趣旨ではないが、緩衝剤、芳香成分、キレート剤、色添加剤、すなわち、組成物自体またはケラチンを色づけするのに役立つ染料、金属イオン封鎖剤、柔軟剤、泡協力作用剤、泡安定化剤、サンフィルタおよび素練り促進剤を含む。
【0044】
二酸化チタン、亜鉛酸化物、タルク、炭酸カルシウムまたはカオリンなど、色素(pigment)表面を、本明細書に記載された不飽和第4級アンモニウム化合物で処理することができ、次いで、本発明の化粧用に許容可能な組成物に使用される。これらの処理された色素は、日焼け止め活性剤として、また、メークアップやマスカラなどの色用化粧品の使用に関してより効果がある。
【0045】
本発明の化粧用に許容可能な組成物は、様々な形状で存在することができる。このような形状の例は、限定する趣旨ではないが、溶液、液体、クリーム、エマルジョン、分散剤、ジェル、増粘ローションを含む。
【0046】
本発明の化粧用に許容可能な組成物は、水分、および、化粧用に許容可能な溶媒を含む。可能な溶媒の例は、限定する趣旨ではないが、1〜8の炭素原子を有するアルカノールなどのモノアルコール(エタノール、イソプロパノール、ベンジルアルコールおよびフェニルエチルアルコールなど)、アルキレングリコールなどのポリアルコール(グリセリン、エチレングリコール、プロピレングリコールなど)、ならびに、例えば、単独でまたは組み合わせて使用されるエチレングリコールモノメチルエーテルおよびジエチレングリコールモノメチルエーテルなど、モノ−、ジ−、トリ−エチレングリコールモノアルキルエーテルなどのグリコールエーテル、を含む。
【0047】
本発明の化粧用に許容可能な組成物は、さらに、エアロゾルとしてパッケージングされることができ、この場合、エアロゾルスプレーの形状もしくはエアロゾル泡の形状として塗布可能である。これらのエアロゾル用の噴霧ガスとしては、特に、ジメチルエーテル、二酸化炭素、窒素、亜酸化窒素、空気、ならびに、ブタン、イソブタンおよびプロパンなどの揮発性炭化水素を使用することができる。
【0048】
本発明の化粧用に許容可能な組成物は、さらに、アルミニウムクロロハイドレート、例えば、ナトリウム、カリウムまたはリチウム塩などのアルカリ金属塩(これらの塩は、好ましくは、塩化物または臭化物などのハロゲン化物および硫酸塩)、または、酢酸または乳酸などの有機酸との塩、さらに、好ましくは、カルシウム、マグネシウムおよびストロンチウムの炭酸塩、珪酸塩、硝酸塩、酢酸塩、グルコース酸塩、パントテン酸塩および乳酸塩などのアルカリ土類金属塩、電解質を含むことができる。
【0049】
1又はそれ以上の化粧用に許容可能な賦形剤を、本発明のポリマに関連して添加することができる。本発明の他の実施例において、さらなる化粧用に許容可能な組成物は、水、サッカライド、界面活性剤、保湿剤、ペトロラタム、ミネラルオイル、脂肪族アルコール、脂肪族エステル皮膚軟化剤、ワックスおよびシリコーン含有ワックス、シリコーンオイル、シリコーン界面活性物質、揮発性炭化水素オイル、第4級窒素化合物、アミン機能化シリコーン、コンディショニングポリマ、レオロジー修飾剤、抗酸化剤、日焼け止め活性剤、約C10〜22の長鎖ジアミン、約C10〜22の長鎖脂肪族アミン、脂肪族アルコール、エトキシ化アルコールおよび末端ジリン脂質である。
【0050】
本発明の他の実施例において、化粧用に許容可能な組成物は、シャンプー、アフターシェーブ、日焼け止め、ローション、ハンドクリームおよびボディクリーム、液体石鹸、棒状石鹸、バスオイルバー(bath oil bar)、シェービングクリーム、皿洗い用液体、コンディショナー、パーマネントウェーブ液、縮毛矯正剤(hair relaxer)、毛髪ブリーチ剤、毛髪デタングリングローション、スタイリングジェル、スタイリンググレーズ、スプレーフォーム(foam)、スタイリングクリーム、スタイリングワックス、スタイリングローション、ムース、スプレージェル、ポマード、シャワージェル、バブルバス、ヘアカラー調製液、一時的また持続的ヘアカラー、カラーコンディショナー、ヘアライトナー(lightener)、カラーリングヘアリンスおよび非カラーリングヘアリンス、毛染め料、ヘアウェーブセット、パーマネントウェーブ液、カーリング剤、ヘアストレートナー、ヘアグルーミング補助剤、ヘアトニック、理容(hair dressing)および酸化物製品、スプリッツ(spritze)、スタイリングワックス、および、バーム(balm)からなる群から選択される。
【0051】
さらに、ケラチン物質を処理する方法をクレームする。特に、ポリマ固体に基づいて約0.1〜10重量%の両性ポリマを具える化粧用に許容可能な組成物を適用することによってケラチン物質を処理する方法は、
(a)少なくと1重量%から95重量%の非イオンモノマアクリルアミド:

であり、Rは、HまたはCH;RおよびRは、各々、H、C1〜4アルキル、CHOCH、CHOCHCH(CH、(CHCHO−)−H、ここでx=1〜50、または、フェニルであり、あるいは、RおよびRは、ともにC3〜6のシクロアルキルであり;
(b)少なくとも5重量%から多くても80重量%の陽イオンモノマジメチルジアリルアンモニウム塩化物:

であり、ここで、RおよびRは、各々、HまたはC1〜12アルキルであり、Y部分は、適宜な陰イオンであり;
(c)少なくとも1重量%から多くても75重量%の陰イオンモノマアクリル酸:

であり、ここで、Rは、HまたはCHであり、Rは、X、Hであり、Xは、カルボン酸塩を形成する適宜な陽イオンであり、
前記ポリマの平均分子量は、約5,000〜250,000である。
【0052】
一実施例において、ケラチン物質は、毛髪または皮膚である。
【0053】
他の実施例において、ケラチン物質に塗布される化粧用に許容可能な組成物は、約78,000〜165,000の平均分子量を有する。
【0054】
他の実施例において、化粧用に許容可能な組成物は、約150,000の平均分子量を有する。
【0055】
他の実施例において、ケラチン物質に塗布される化粧用に許容可能な組成物は、約10〜80重量%のアクリルアミドを含み、約15〜60重量%のジメチルジアリルアンモニウム塩化物、および、約5〜40重量%のアクリル酸を含む。
【0056】
皮膚をトリートメントする組成物は、ローション、ハンドクリーム/ボディクリーム、シェービングジェルまたはシェービングクリーム、ボディソープ、日焼け止め、液体石鹸、デオドラント、発刊抑制剤、日焼け用ローション、アフターサンジェル、バブルバス、手または機械の皿洗い用組成物など、そのまま残しておく(leave on)ため、または、洗い流すための肌ケア製品を含む。このようなポリマに加え、肌ケア組成物は、スキンケア調合剤において従来から使用されている組成物を含む。このような組成物は、例えば、(a)保湿剤、(b)ペトロラタムまたはミネラルオイル、(c)脂肪族アルコール、(d)脂肪族エステル皮膚軟化剤、(e)シリコーンオイルまたは流体、(f)保存料を含む。これらの組成物は、一般的に、ヒトの肌に使用されるために安全である必要があり、調合剤の他の成分と相性がよくなければならない。このような化合物は、通常、当分野の技術範囲内で、選択することができる。さらに、これらのスキンケア用組成物は、化粧用スキンケア調合物において用いられる従来の添加剤を含む。このような添加剤は、美容(aesthetci)促進剤、香料オイル、染料およびメンソールなどの医薬品などを含む。
【0057】
本発明のスキンケア組成物は、水中油型エマルジョン、油中水型エマルジョン、トリプルエマルジョンまたは分散剤として調製される。
【0058】
好ましい水中油型エマルジョンは、例えば、不飽和第4級アンモニウム化合物、保湿剤、水溶性保存剤など、水溶性化合物の水溶性混合液を形成することによって調製され、その後、水不溶性成分を添加する。この水不溶性成分は、分散剤(emusifier)、水不溶性保存剤、ペトロランタンまたはミネラルオイル成分、脂肪族アルコール成分、脂肪族皮膚軟化剤、シリコーンオイル成分を含む。混合エネルギの入力を高くして、滑らかな様相の油中水型エマルジョンを形成するのに十分な時間保持する(エマルジョン中のミセルが比較的小さいことを示唆している)。好ましい分散剤は、通常、水溶性成分の水性混合液を形成することによって調製され、その後、水不溶性材料用の懸濁用粉末で増粘剤が加えられる。
【0059】
毛髪の状態(condition)および様相は、毛髪の状態を整え柔らかくし、特定のスタイルや形状に髪を維持するのを助ける組成物を塗布することによって改善可能である。ローション、ジェル、ムース、ワックス、クリーム、バーム(balm)、スタイリングスプレーおよびへアスプレーを含む様々な媒体(vehicle)を髪のセットに使用することができる。これらの組成物は、従来の物質としてポリマー樹脂と調合することができ、カールを保持し、強度を付与する。「ヘアケアにおけるポリマの歴史」、化粧品およびトイレタリ、Vol.103、1988年12月において、R.Y.Lochheadは、スタイリング補助剤を形成するのに使用される多くの合成ポリマを議論している。
【0060】
ヘアスタイリングおよびセットに関する一般的な法則は、The Science of Hair Care,Marcel Dekker、pp149〜181(1986)においてZviakによって、Hair and Hair Care、Marcel Dekker、pp.105〜165(1997)において、DallalおよびRochafortによって、議論されている。Zviak、DallalおよびRocafortは、ヘアスタイリング組成物に使用されるポリマおよび調合法則を概説しており、このヘアスタイリング組成物は、カール保持、ウェットな櫛すき(combing)、ボディ、バウンス、安定性およびコントロールとしての有益なヘアセット特性を提供する。最終用途がヘアスタイリングである製品の調合物において、実施例が示しているのは、いくつかの利点が、競合する利点(優れた保持力と滑らかな感じなど)を幾分犠牲にしなければならないことである。従って、ヘアスタイリング組成物の調合剤は、しばしば、保持力と感覚特性の双方の適正なバランスを決定する妥協点である。
【0061】
ヘアをトリートメントする組成物は、バブルバス、石鹸、オイル、シャンプー、コンディショナー、ヘアブリーチ、ヘアカラー調製液、一時的および持続的ヘアカラー、カラーコンディションナー、ヘアライトナー、カラーリングヘアリンスおよび非カラーリングヘアリンス、毛髪染料、ヘアウェーブセット、パーマネントウェーブ液、カーリング剤、ヘアストレートナー、ヘアグルーミング補助剤、ヘアトニック、ヘア化粧(dressing)および酸化物製品などのバス調製剤を含む。これらのポリマは、さらに、きれいに自然で、べたつき感のなく整えられ管理された髪を提供するために、ジェル、ムース、スプリッツ(spritze)、スタイリングクリーム、スタイリングワックス、ポマード、バームなど、単独で、あるいは、他のポリマまたは構造化剤と組み合わせて使用される。
【0062】
毛髪を洗うためのシャンプーなどクレンジング調合物、液体ハンドソープ、肌を洗うためのシャワージェルの場合、組成物は、約3〜50重量%、好ましくは約3〜20重量%、陰イオン、陽イオン、非イオン、双性(zwitterionic)または両性(amphoteric)界面活性剤を含み、これらのpHは、通常、約3〜10の範囲である。
【0063】
本発明の好ましいシャンプーは、陰イオン界面活性物質と、双性および/または両性界面活性物質との混合物を含む。特に好ましいシャンプーは、0から約16%のアルキル硫酸と、0から約50の重量%のエトキシル化アルキル硫酸と、非イオン性、両性および双性界面活性剤から選択される0から約50重量%の界面活性剤と、ともに、少なくとも5重量%の硫酸アルキル、エトキシ化硫酸アルキル、または、これらの混合物であり、約10〜25重量%の総界面活性物質濃度です。
【0064】
さらに、毛髪を洗うためのシャンプーは、シリコーン、および、シャンプーに通常使用されるコンディショニングポリマなどの他のコンディショニング添加剤を含むことができる。米国特許第5,573,709号は、シャンプーに使用することができる非揮発性シリコーンコンディショニング剤のリストを提供する。本発明で利用されるコンディショニングポリマは、米国化粧品香料工業協会(CTFA)事典に掲載されている。一例は、ポリクオタニウム(例えば、ポリクオタニウム−1からポリクオタニウム−67)、グアー(Guar)のヒドロキシプロピルトリモニウムクロライド、デンプンのヒドロキシプロピルトリモニウムクロライド、および、ポリメタクリルアミドプロピルトリモニウムクロライドを含む。
【0065】
他の好適な組成物は、主にシャンプー前と後に塗布される洗い流すための(rinsing)ローションの形状で使用される。これらのローションは、通常、水性、水性−アルコール溶液、エマルジョン、増粘ローションまたはジェルである。組成物がエマルジョンの形状である場合、非イオン性、陰イオンまたは陽イオンでもよい。非イオン性エマルジョンは、オイルおよび/または脂肪族アルコールと、ポリオキシエチレン化ステアリルアルコールまたはセチル/ステアリルアルコールなどのポリオキシエチレン化アルコールから、主に構成され、陽イオン界面活性剤を上記組成物に加えることができる。この陰イオンエマルジョンは、実質的に石鹸から形成される。
【0066】
前記組成物が増粘ローションまたはジェルの形状である場合、組成物が溶媒の存在下または非存在下で増粘剤を含む。使用することができるこれらの増粘剤は、Noveon/Lubrizolから入手可能なレジン、アクリレートおよびアクリル酸増粘剤;キサンタンゴム、アルギン酸ナトリウム、アラビアゴム;
セルロース誘導体、および、ポリ(エチレン酸化物)ベースの増粘剤であり、ポリエチレングリコールステアラートまたはジステアラートの組合せによって、あるいは、リン酸エステルおよびアミドの組合せによって、増粘がなされることも可能である。増粘剤の濃度は、通常、約0.05〜15重量%である。これらの組成物がスタイリングローション、シャンプー用ローション、セット用ローションの形状である場合、組成物は、通常、水性、アルコールまたは水性−アルコール溶液において、上記で規定された両性ポリマを具える。
【0067】
毛髪固定剤の場合、組成物は、さらに、1またはそれ以上のさらなる毛髪固定ポリマを含むことができる。使用の際、付加的な毛髪固定ポリマは、総量が約0.25〜10重量%で存在する。あらゆる毛髪固定レジン(resin)は、レジンが本発明の所定のポリマと反応しない限りにおいて、以下の群から選択することができる。上記群は、アクリルアミドコポリマ、アクリルアミド/アクリル酸ナトリウムコポリマ、アクリル酸塩/メタクリル酸アンモニウムコポリマ、アクリル酸塩コポリマ、アクリル/アクリル酸塩コポリマ、アジピン酸/ジメチルアミノヒドロキシプロピルジエチレントリアミンコポリマ、アジピン酸/エポキシプロピルジエチレントリアミンコポリマ、アリルステアレート/VAコポリマ、リン酸アクリル酸アミノエチル/アクリル酸塩コポリマ、アクリル酸アンモニウムコポリマ、酢酸アンモニウムビニル/アクリル酸塩コポリマ、AMPアクリル酸塩/ジアセトンアクリルアミドコポリマ、AMPDアクリル酸塩/ジアセトンアクリルアミドコポリマ、エチレン/無水マレイン酸のブチルエステルのコポリマ、PVM/MAのブチルエステルのコポリマ、カルシウム/ナトリウムPVM/MAコポリマ、コーンのデンプン/アクリルアミド/アクリル酸ナトリウムコポリマ、ジエチレングリコールアミン/エピクロロヒイドリン(epichlorohydrin)/ピペラジン−(piperazine−)コポリマ、ドデカン二酸/セテアリル(cetearyl)アルコール/グリコールコポリマ、PVM/MAのエチルエステルコポリマ、PVM/MAのイソプロピルエステルのコポリマ、カラヤゴム、メタクリル酸(methacryloyl)エチルベタイン/メタクリル酸塩コポリマ、オクチルアクリルアミド/アクリル酸塩/ブチルアミノエチルメタクリル酸塩コポリマ、オクチルアクリルアミド/アクリル酸塩コポリマ、無水フタル酸/グリセリン/デカン酸グリシドリルコポリマ、フタル酸/トリメリト酸/グリコールコポリマ、ポリアクリルアミド、ポリアクリルアミドメチルプロパンスルホン酸、ポリブチレンテレフタル酸塩、ポリエチルアクリル酸塩、ポリエチレン、ポリクオタニウム−1、ポリクオタニウム−2、ポリクオタニウム−4、ポリクオタニウム−5、ポリクオタニウム−6、ポリクオタニウム−7、ポリクオタニウム−8、ポリクオタニウム−9、ポリクオタニウム−10、ポリクオタニウム−11、ポリクオタニウム−12、ポリクオタニウム−13、ポリクオタニウム−14、ポリクオタニウム−15、ポリクオタニウム−39、ポリクオタニウム−47、酢酸ポリビニル、ポリビニルブチラール、酢酸ポリビニルイミダゾリニウム、ポリビニルメチルエーテル、PVM/MAコポリマ、PVP、PVP/ジメチルアミノエチルメタクリレートコポリマ、PVP/エイコセンコポリマ、PVP/メタクリル酸エチル/メタクリル酸コポリマ、PVP/ヘキサデセンコポリマ、PVP/VAコポリマ、PVP/酢酸ビニル/イタコン酸コポリマ、セラック(shellac)、アクリル酸ナトリウム/ビニルアルコールコポリマ、ナトリウムカラゲナン、デンプンジエチルアミノエチルエーテル、ステアリルビニルエーテル/無水マレイン酸コポリマ、安息香酸スクロース/イソ酪酸酢酸スクロース/フタル酸ブチルベンジルコポリマ、安息香酸スクロース/イソ酪酸酢酸スクロース/フタル酸ブチルベンジル/メタクリル酸メチルコポリマ、安息香酸スクロース/イソ酪酸酢酸スクロールコポリマ、酢酸ビニル/クロトン酸塩コポリマ、酢酸ビニル/クロトン酸コポリマ、酢酸ビニル/クロトン酸/メタクリルオキシベンゾフェノン−1コポリマ、酢酸ビニル/クロトン酸/ネオデカン酸ビニルコポリマ、および、これらの混合物、からなる。「ヘアケアにおけるポリマの歴史(The History of Polymers in Haircare)」Cosmetics and Toiletries,Vol.103、1988年12月、において、R.Y.Lochheadは、スタイリング補助剤に使用されてきた多くの合成ポリマについて記述しており、ここに参照することによって、本明細書に組み込む。
【0068】
本発明のヘアスタイリング組成物は、スプレーで乾いた毛髪または湿潤な毛髪に塗布されるか、または手で毛髪にこすりつけることで塗布される。次いで、このようにトリートメントされた毛髪を、例えば、各種ローラーまたはカーラー(curler)を用いて、所望の構成に機械的に固定する。湿潤な毛髪に使用する場合、次いで、周囲の空気、例えば、ドライヤーなどを用いる電気乾燥すなわち高温空気乾燥で、毛髪を乾燥させる。そこで、毛髪をすいて、所望のヘアスタイルにする。
【0069】
糖類(サッカライド)は、増粘、美容促進、コンディショニング、感触、カール保持力の利点、あるいは、他の調合剤の利点を提供するために使用可能である。本発明に使用されるサッカライドは、アガロース、アミロペクチン、アミロース、アラビナン、アラビノガラクタン、アラビノキシレン、カラゲナン、アラビアゴム、グアーゴムのカルボキシメチル、グアーゴムのカルボキシメチル(ヒドロキシプロピル)、ヒドロキシエチルグアーゴム、カルボキシメチルセルロース、陽イオングアーゴム、メチルセルロース含有セルロースエーテル、コンドロイチン、キチン、キトサン、キトサンピロリドンカルボキシレート、キトサングリコレートキトサン乳酸塩、ココジモニウムヒドロキシプロピルオキシエチルセルロース、コロミン酸(ポリ(Nアセチル−ノイラミン酸))、コーンデンプン、カードラン(curdlan)、硫酸ダーマチン(dermatin)、デキストラン、フルセララン、クロスリンクしたデキストラン、デキストリン、エマルジョン、エチルヒドロキシエチルセルロース、亜麻仁サッカライド(酸性)、ガラクトグルコマンナン、ガラクトマンナン、グルコマンナン、グリコーゲン、グアーゴム、ヒドロキシエチルデンプン、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルデンプン、ヒドロキシプロピル化グアーゴム、ジェランゴム、ジェラン、ガティ(ghatti)ゴム、カラヤゴム、トランガカント(トラガカンチン)ゴム、ヘパリン、ヒアルロン酸、イヌリン、硫酸ケラチン、コンニャクマンナン、修飾されたデンプン、ラミナラン、ラウルジモニウムヒドロキシプロピルオキシエチルセルロース、オクラ(okra)ゴム、酸化されたデンプン、ペクチン酸、ペクチン、ポリデキシトロース、ポリクオタニウム−4、ポリクオタニウム−10、ポリクオタニウム−28、ポテトデンプン、プロトペクチン、オオバコ種子ゴム、プルラン、ヒアルロン酸ナトリウム、デンプンジエチルアミノエチルエーテル、ステアルジモニウム(steardimonium)ヒドロキシエチルセルロース、ラフィノース、ラムサン(rhamsan)、タピオカデンプン、ウェラン(whelan)、レバン(levan)、スクレログルカン、アルギン酸ナトリウム、スタキロース(stachylose)、スクシノグリカン、小麦デンプン、キサンタンゴム、キシラン、キシログルカン、および、これらの混合物などの非イオン性または陽イオン性サッカライドを含む。微生物のサッカライドは、Kirk−Othemer Encyclopedia of Chemical Technolgy、第4版、Vol.16、John Wiley and Sons,NY pp.578−611(1994)に記載されており、ここで参照することにより本明細書に組み込まれる。炭化水素複合体は、Kirk−Othemer Encyclopedia of Chemical Technolgy、第4版、Vol.4、John Wiley and Sons,NY pp.930−948(1995)に記載されており、ここで参照することにより本明細書に組み込まれる。
【0070】
上述の内容は、さらに、例示を目的とするものであって本発明の範囲を限定する趣旨ではない以下の実施例を参照することによって、より理解されるであろう。
【0071】
実施例1
両性ポリマの調製
モノマ供給重合化プロセスは、ポリマの分子量および組成物を制御するために使用される。温度は、還流することによって制御される。このモノマ溶液は、所望量の脱イオン水、アクリルアミド(AM)、アクリル酸(AA)およびジアリルジメチルアンモニウム塩化物(DADMAC)を混合することによって作成される。水酸化ナトリウムを加えてアクリル酸を部分的に中和した。この溶液の全モノマ濃度は、約50%である。開始溶液は、脱イオン水で約25%の過硫酸アンモニウムからなる。リアクタに、少量のエチレンジアミン四酢酸(EDTA)を含む脱イオン水を充填し、微量金属およびギ酸ナトリウムを制御し、ポリマ分子量を調整する。このリアクタ内容物は、窒素ガスでパージされ、酸素を除去し、80〜100℃に加熱される。この時点で、開始溶液およびモノマ溶液をリアクタに供給する。モノマの供給が完了した後、開始剤の供給が続けられ、重合化が完了する。重合化が完了した後、亜硫酸水素ナトリウムが加えられ、残ったアクリルアミドモノマを取り除く。製造されるポリマの一例は、以下の通りである。

a.AM:AA:DADMACのモル%、36.2:35.8:28
【0072】
脱イオン水(147.2g)、AM(49.9%水溶液215.5g)、AA(106.5g)およびDADMAC(62%水溶液301.7g)を、モノマ供給容器内で混合した。水酸化ナトリウム(50%水溶液24.7g)を加え、アクリルアミド(AA)を部分的に中和した。最終的なモノマ溶液のpHは、約4.4であった。開始剤、亜硫酸水素アンモニウム(4.4g)を脱イオン水(13.2g)に溶解した。撹拌機および還流濃縮器を備えた1.5lの重合化リアクタに、DI水(168.2g)、ギ酸ナトリウム(0.15g)およびEDTA(0.20g)を充填した。溶液のpHを少量の塩酸で約6に調節した。リアクタの内容物を窒素ガスで30分間パージし、酸素を除去して、90℃に加熱した。この時点で、リアクタへの開始剤の供給を始めた。流速を調整し、総供給時間を150分とした。開始剤の流れを確立してすぐに、リアクタへのモノマ溶液の供給を開始した。モノマの流速を調整し、総供給時間を120分とした。リアクタ内容物を徐々に温め、モノマ供給の最初の20分の間に100℃とした。温度を、残りの重合化のために、還流時(100〜103℃)の温度に保持した。モノマ供給を終えた後、開始剤の供給を約30分間続けた。開始剤の供給を完了した後、ポリマを90〜100℃で60分間撹拌し、重合化を完了させた。DI水(12.8g)中にメタ亜硫酸水素ナトリウム(5.5g)の溶液を加え、残りのアクリルアミドモノマを取り除いた。適宜な化粧用に許容可能な保存料を重合化後に加えた。

b.AM:AA:DADMACのモル%、40:31:29
【0073】
脱イオン水(95.5g)、AM(49.5%水溶液235.3g)、AA(91.5g)およびDADMAC(62%水溶液309.8g)をモノマ供給容器内で混合した。水酸化ナトリウム(50%水溶液30.5g)を30%AA(アクリル酸)に加えた。得られたモノマ溶液のpHは、約4.5だった。開始剤、過硫酸アンモニウム(4.4g)を脱イオン水に溶解した(13.2g)。撹拌機および還流濃縮器を具えた1.5lの重合化リアクタに脱イオン水(200.0g)、約8%の上記モノマ溶液(61g)、ギ酸ナトリウム(1.4g)およびEDTA(0.20g)を充填した。リアクタ内容物を窒素ガスで30分間パージし、酸素を除去し、80℃に加熱した。この時点で約8%の上記開始剤溶液をリアクタに充填した。発熱が生じ、リアクタの内容物を100℃に加熱した。残りのモノマ溶液を110分かけてリアクタに供給しつつ、残りの開始剤溶液を140分かけてリアクタ内に供給した。この間、温度を還流時の温度(100〜103℃)で保持した。開始剤の供給を完了した後で、ポリマを90〜100℃で60分間撹拌し、重合化を完了させた。脱イオン水(12.8g)中にメタ亜硫酸水素ナトリウム(5.5g)溶液を加え、残りのアクリルアミドモノマを取り除いた。
【0074】
実施例2
ポリマ付着性(Deposition)/染色性(Substantivity)
ルミクレアーゼ(Lumicrease)染色試験はパーソナルケアインダストリにおいてよく使用され、毛髪などのケラチンベース物質の上の染色性または物質の付着性を測定する。以下に提供するデータは、テスト物質として損傷しているブリーチした金髪を用いて集めた。pH6で水と接触した損傷した毛髪は、負電荷サイトを保持する。従って、陽イオン物質は、毛髪表面の上記負電荷に引きつけられ、被覆(deposit)できる。陽イオンで処理した毛髪は、負電荷の赤色染料に導入されると、この染料は、陽イオンサイトに結合し、毛髪の束に赤色を付与する。色強度の濃度を、可視的に観察するか、より好適には、比色計や同様の装置を用いることで定量することができる。さらに、この一般的な試験は、ルービン染料試験(RubineDyeTest)として示し、初期の具体化(インカーネーション)において、ルービン染料を使用した(米国特許第3,769,398号)。しかしながら、RubineDyeは、もはや容易に入手できず、この場合、Lumicrease Bordeaux(ルミクレアーゼボルドー)3LR(Clariant)で代用する。ルミクレアーゼ染色試験の多数のバリエーションが文献に存在する(米国特許第6,627,776号および第6,210,689号)。
【0075】
下記のデータは一般的な工程を使用して集めた。ブリーチした金髪の束(長さ6インチ、2.2g)をSLESを用いて洗い(wash)、洗い流し(rinse)、空気乾燥した。比色計(HunterLab Labscan XE)を用いて、各束の基準色強度を測定し記録した。水中溶解する0.1%ポリマ固体からなるトリートメント溶液(500ml)を調製し、pHを6に調節した。0.1%固体ルミクレアーゼボルドー3LR染料溶液を脱イオン水を用いて調製し、pH2.65に調節し、40℃に加熱して保持した。毛髪束を0.1%ポリマ溶液で3分間トリートメントして、それからすぐに脱イオン水で2分間洗い流した。さらに、これらの束を加熱した染料溶液500mlに1分間浸漬し、すぐに脱イオン水で2分間洗い流した。これらの束を空気乾燥させ、次いで、再度、比色計を用いて測定した。基準および最終的な目盛り(reading)を用いてΔE値を各束について計算した。
【0076】
図1は、アメリカ合衆国イリノイ州ナパービレのNalco社から入手可能なMerquat(登録商標)3330、すなわちGPCによって決定される約1,500,000の平均分子量を有するNalco社の従来のPQ−39製品の1つと、CPGによって決定される約150,000の平均分子量を有するLMVと、の両方に関してルミクレアーゼデータを示しており、前記LMVは、40モルパーセントアクリルアミド、31モルパーセントのアクリル酸および29モルパーセントのDADMACを具えるモノマを用いて実験例1(b)に従って調製される。本発明によって示されるこれらの高いΔE値は、従来の比較的高い分子量PQ−39と比べて、かなり高いポリマ付着性および染色性を示唆した。
【0077】
実施例3
湿潤な毛髪のデタングリング(detangling)/コーミング(combing):コーミング力測定
ヘアケア製品に対して消費者が主に認知できることの1つは、湿潤な髪のデタングル/コーミングである。産業界では、一般的に、Instronまたは同様の道具を介して得るコーミング力測定を使用し、コーミング性能を定量化する。ここに示した実験において、Dia−Stron Mini Tensile Tester(MTT160)を用いて本発明のポリマ水溶液の湿潤時のコーミング性能を評価する。図2のデータは、以下の一般的な工程を用いて集めた。個々の毛髪束を8インチのブリーチした白髪を用いて調整し、SLESを用いて洗浄した。0.5%ポリマ固体を含有する水溶液を、各試験物質に対して調製し、pH6.0に調節した。各毛髪束に対するコーミング力の基準測定値をDia−Stronを用いて記録した。次いで、束を関連する0.5%のポリマ溶液でトリートメントして、脱イオン水で洗い流した。基準測定値とトリートメント後の結果とを用いて、各束の平均コーミング力における減少%を計算した。
【0078】
Merquat(登録商標)3330およびLMWの結果を図2に示す。これらは、実施例2に示されるポリマと同一の2つのポリマである。図2は、LMWが、水に対して、コーミングするのに必要な力が85.3%減少し、これに対して、Merquat(登録商標)3330は、80.9%減少したことを示す。このデータは、信頼係数90%で、統計的有意差があった。
【図面の簡単な説明】
【0079】
【図1】図1は、約1,500,000の平均分子量を有するアメリカ合衆国イリノイ州ナパービレのNalco社から入手可能なMerquat(登録商標)3330と、約150,000の平均分子量を有するLMVと、の両方のルミクレアーゼデータを示す。
【図2】図2は、LMWでトリートメントされた毛髪束が、水に対して、コーミングするのに必要な力が85.3%減少したのに対して、Merquat(登録商標)3330は、80.9%減少したコーミング力測定値を示す。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ポリマ固体に基づいて約0.1〜10重量%の両性ポリマを具える化粧用に受容可能な組成物であって、前記両性ポリマは、
(a)少なくとも1重量%から多くても95重量%の非イオン性モノマアクリルアミド:

であり、RがHまたはCH;および、RおよびRは各々H、C1−4アルキル、CHOCH、CHOCHCH(CH、(CHCHO−)−H、ここで、x=1〜50またはフェニル、あるいは、RおよびRはともにC3−6シクロアルキルであり;
(b)少なくとも5重量%から多くても80重量%の陽イオンモノマ性ジメチルジアリルアンモニウム塩化物:

であり、RおよびRは、各々、HまたはC1−12アルキル、およびY部分は適宜な陰イオンであり;
(c)少なくとも1重量%から多くても75重量%の陰イオンモノマアクリル酸:

を具え、ここで、RはHまたはCH;およびRはXまたはHであり、Xは、カルボン酸塩を形成する好適な陽イオンであり;
前記ポリマの平均分子量は、約5,000〜250,000であることを特徴とする化粧用に許容可能な組成物。
【請求項2】
前記平均分子量が、約78,000〜165,000であることを特徴とする請求項1に記載の化粧用に許容可能な組成物。
【請求項3】
前記平均分子量が、約150,000であることを特徴とする請求項1に記載の化粧用に許容可能な組成物。
【請求項4】
前記アクリルアミドの重量%が、約10〜80であり、前記ジメチルジアリルアンモニウム塩化物の重量%が、約15〜60であり、前記アクリル酸の重量%が、約5〜40であることを特徴とする請求項1に記載の化粧用に許容可能な組成物。
【請求項5】
水、サッカライド、界面活性剤、保湿剤、ペトロランタン、ミネラルオイル、脂肪族アルコール、脂肪族エステル皮膚軟化剤、ワックスおよびシリコーン含有ワックス、シリコーン流体、シリコーン界面活性物質、揮発性炭化水素オイル、第4級窒素化合物、アミン機能化シリコーン、コンディショニングポリマ、レオロジー修飾剤、抗酸化剤、日焼け止め活性剤、約C10−22の長鎖ジアミン、約C10−22の脂肪族アミン、脂肪族アルコール、エトキシ化脂肪族アルコール、末端ジリン酸脂質からなる群から選択される1またはそれ以上の賦形剤をさらに具えることを特徴とする請求項1に記載の化粧用に許容可能な組成物。
【請求項6】
前記組成物が、シャンプー、アフターシェーブ、日焼け止め、ローション、ハンドクリーム、ボディクリーム、液体石鹸、棒状石鹸、バスオイルバー、シェービングクリーム、皿洗い用液体、コンディショナー、パーマネントウェーブ液、縮毛矯正剤、ヘアブリーチ剤、ヘアデタンドリングローション、スタイリングジェル、スタイリンググレーズ、スプレーフォーム、スタイリングクリーム、スタイリングワックス、スタイリングローション、ムース、スプレージェル、ポマード、シャワージェル、バブルバス、ヘアカラーリング調製液、一時的または持続的ヘアカラー、カラーコンディショナー、ヘアライトナー、カラーリングおよび非カラーリングヘアリンス、毛髪染料、ヘアウェーブセット、パーマネントウェーブ液、カーリング液、ヘアストレイトナー、ヘアグルーミング補助剤、ヘアトニック、理容および酸化物、スプリッツ、スタイリングワックスまたはバームの形状であることを特徴とする請求項1に記載の化粧用に許容可能な組成物。
【請求項7】
請求項1に記載の化粧用に許容可能な組成物を塗布するステップを具えることを特徴とするケラチン物質をトリートメントする方法。
【請求項8】
前記平均分子量が約78,000〜165,000であることを特徴とする請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記平均分子量が150,000であることを特徴とする請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記ケラチン物質が毛髪または肌であることを特徴とする請求項7に記載の方法。
【請求項11】
前記アクリルアミドの重量%が10〜80であり、前記ジメチルジアリルアンモニウム塩化物の重量%が15〜60であり、前記アクリル酸の重量%が5〜40であることを特徴とする請求項7に記載の方法。
【請求項12】
ケラチン物質をトリートメントする方法であって、(1)〜(5)のステップで製造されるポリマ固体に基づいて約0.1〜10重量%の両性ポリマを具える化粧用に許容可能な組成物を塗布するステップを具え、前記(1)〜(5)のステップが、
(1)(d)〜(f)を含むモノマ溶液を調製するステップであって、
(d)少なくとも1重量%から多くても95重量%の非イオン性モノマアクリルアミド:

であり、ここで、Rは、HまたはCHであり、RおよびRは、各々、H、C1−4アルキル、CHOCH、CHOCHCH(CH、(CHCHO−)−H、ここで、x=1〜50またはフェニルであり、あるいは、RおよびRは、C3−6シクロアルキルであり;
(e)少なくとも5重量%から多くても80重量%の陽イオンモノマ性ジメチルジアリルアンモニウム塩化物:

であり、ここで、RおよびRは、各々、HまたはC1−12アルキルであり、Y部分は適宜な陰イオンであり、
(f)少なくとも1重量%から多くても75重量%の陰イオンモノマアクリル酸:

であり、ここで、RはHまたはCHであり、RはX、Hであり、Xは適宜なカルボン酸塩を形成する陽イオンである、ステップ、
(2)リアクタと、このリアクタへの水と、を提供するステップ、
(3)選択的に、金属イオン封入剤、連鎖移動剤またはこれらの組合せを前記リアクタに充填するステップ、
(4)前記リアクタの内容物を加熱するステップ、
(5)前記リアクタ内に前記モノマ溶液および開始剤溶液を供給するステップ、
である、ことを特徴とするケラチン物質のトリートメント方法。

【図1】
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【図2】
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【公表番号】特表2009−532335(P2009−532335A)
【公表日】平成21年9月10日(2009.9.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−558341(P2008−558341)
【出願日】平成19年3月6日(2007.3.6)
【国際出願番号】PCT/US2007/005630
【国際公開番号】WO2007/103337
【国際公開日】平成19年9月13日(2007.9.13)
【出願人】(507248837)ナルコ カンパニー (91)
【Fターム(参考)】