ビデオデータ送信装置、電話装置及びビデオデータ送信方法
【課題】 ビデオ通話の一時停止機能を実現する。通信相手に所定の画像を送る。
【解決手段】 電話装置として、ビデオ制御部4、ユーザインターフェイス制御部5、音声制御部6、メモリ7を備える。ビデオ制御部4は、ビデオデータを一時に記憶するカメラデータ入力/送信バッファ42と、ビデオデータをフレーム単位で、データ入力/送信バッファ42に取り込み、ネットワークインターフェイス10から通話相手に送出するビデオデータ送信部41と、ビデオデータを一時に記憶するビデオデータ受信/表示バッファ44と、通話相手からのビデオデータをネットワークインターフェイス10からビデオデータ受信/表示バッファ44に取り込み、ディスプレイ2に表示するビデオデータ受信/表示部43と、メモリ7に記憶されるデータを読み出すデータ読み出し部45とを有する。
【解決手段】 電話装置として、ビデオ制御部4、ユーザインターフェイス制御部5、音声制御部6、メモリ7を備える。ビデオ制御部4は、ビデオデータを一時に記憶するカメラデータ入力/送信バッファ42と、ビデオデータをフレーム単位で、データ入力/送信バッファ42に取り込み、ネットワークインターフェイス10から通話相手に送出するビデオデータ送信部41と、ビデオデータを一時に記憶するビデオデータ受信/表示バッファ44と、通話相手からのビデオデータをネットワークインターフェイス10からビデオデータ受信/表示バッファ44に取り込み、ディスプレイ2に表示するビデオデータ受信/表示部43と、メモリ7に記憶されるデータを読み出すデータ読み出し部45とを有する。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ビデオデータ送信装置、電話装置及びビデオデータ送信方法に係わり、特にビデオデータ一時停止機能を有するビデオデータ送信装置、電話装置、ビデオデータ送信方法及び当該方法を用いたプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来のビデオデータ送信制御装置の一例が、特許文献1に記載されている。図15に示すように、この従来のビデオデータ送信制御方式は、送信側100において、カメラ101の映像信号をA/D変換部102でディジタル変換し、静止画像記録部103および動画符号化部104に入力する。通常時、切換部105は動画符号化部104側に切り替わっており、動画を入出力部106より送出する。送出された映像データは、受信側110において、入出力部111より切換部112を介し動画復号部114に入力し、動画を復号し、D/A変換部115でアナログ変換し、モニタ116に表示する。送信側100において、入力部107より割込み指示を入力すれば、制御部109を介し判別部108で判別し、切換部105を静止画像記録部103側に切換え、このとき受信側110において、入力部117より割込み指示を入力すれば、制御部119を介し判別部118でも割込み指示を判別し、切換部112を静止画像再生部113側に切換え、複合された高詳細の静止画像をモニタ116に表示することができる。
【特許文献1】特開平11−308585号公報 (図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、従来のテレビ電話機能では、静止画像の受信、および、再生するための手段を受信側端末が有する必要があり、その手段を有していない端末に対しては、静止画像を送信することができない。すなわち、送信ビデオデータの一時停止/再開の機能を実現させるためには、受信側に、送信側からの一時停止/再開要求を受け付ける手段や、静止画像を表示するための手段が用意されている必要があった。
そのため、特定の端末同士でなければ、ビデオ通話の一時停止/再開機能を実現することができなかった。
【0004】
また、テレビ電話機能においては、ビデオ通話の開始と同時にビデオデータの送信を開始するため、何らかの理由により自画像を送信したくない場合でも、相手に自画像を送信してしまうという課題があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明のビデオデータ送信装置は、ビデオデータを保持するビデオデータ保持部と、ビデオデータ一時停止要求を受け、該ビデオデータ一時停止要求を受けたときに入力されるビデオデータを前記ビデオデータ保持部に保持し、前記ビデオデータ保持部に保持されたビデオデータを繰り返し送信し、該保持されたビデオデータ以降に入力されるビデオデータを前記ビデオデータ保持部に取り込まないビデオデータ送信部と、を有するものである。
【0006】
また本発明のビデオデータ送信装置は、ビデオデータ送信状態をビデオデータ一時停止とするか否かを示す設定データを記憶するメモリと、ビデオデータを送信するビデオデータ送信部と、前記メモリから前記設定データを読み出し、前記設定データがビデオデータ一時停止であるときに前記ビデオデータ送信部へビデオデータ一時停止要求を送るデータ読み出し部と、を有し、前記ビデオデータ送信部は前記ビデオデータ一時停止要求を受けたとき、前記ビデオデータの送信を行わないことを特徴とするものである。
【0007】
また本発明のビデオデータ送信装置は、ビデオデータ送信状態をビデオデータ一時停止とするか否かを示す設定データと送信先特定データと対応する送信開始時ビデオデータとを記憶するメモリと、ビデオデータを送信するビデオデータ送信部と、前記メモリから前記設定データを読み出し、前記設定データがビデオデータ一時停止であるときに前記送信先特定データに基づいて前記送信開始時ビデオデータを読み出すデータ読み出し部と、ビデオデータを保持するビデオデータ保持部とを有し、
前記ビデオデータ送信部は、前記送信開始時ビデオデータをビデオデータ保持部に保持し、前記ビデオデータ送信部は前記ビデオデータ保持部に保持された前記送信開始時ビデオデータを繰り返し送信するものである。
【0008】
本発明の電話装置は、上記本発明のビデオデータ送信装置と、ビデオデータを受信する受信装置と、音声を入力するマイクと、音声を出力するスピーカと、前記マイクからの音声の送信と受信した音声を前記スピーカに出力する音声制御部と、前記ビデオデータ送信装置にビデオデータを送る撮像装置と、前記受信装置により受信されたビデオデータ又は撮像装置からのビデオデータを表示する表示装置と、を備えたものである。
【0009】
本発明のビデオデータ送信方法は、ビデオデータ一時停止要求があったときに、該ビデオデータ一時停止要求があったときのビデオデータをビデオデータ保持部に保持し、
前記ビデオデータ保持部に保持されたビデオデータ以降に入力されるビデオデータを前記ビデオデータ保持部に取り込まず、保持されたビデオデータをビデオデータ送信部から繰り返し送信するものである。
【0010】
また本発明のビデオデータ送信方法は、ビデオデータ送信状態がビデオデータ一時停止とするか否かを示す設定データをメモリに記憶し、
前記設定データを前記メモリから読み出し、
前記メモリから読み出した前記設定データがビデオデータ一時停止であるときは、ビデオデータ送信部からビデオデータの送信を行わず、前記メモリから読み出した前記設定データがビデオデータ一時停止でないときは、前記ビデオデータ送信部からビデオデータ送信を行うものである。
【0011】
また本発明のビデオデータ送信方法は、ビデオデータ送信状態がビデオデータ一時停止とするか否かを示す設定データと、送信先特定データと対応する送信開始時ビデオデータとをメモリに記憶し、
前記設定データを前記メモリから読み出し、
前記メモリから読み出した前記設定データがビデオデータ一時停止であるときは、前記送信先特定データに基づいて、前記送信先特定データと対応する送信開始時ビデオデータを前記メモリから読み出し、
前記送信開始時ビデオデータを前記ビデオデータ保持部に保持し、前記ビデオデータ送信部から前記ビデオデータ保持部に保持された前記送信開始時ビデオデータを繰り返し送信するものである。
【0012】
本発明のプログラムは、上記本発明のビデオデータ送信方法をコンピュータに実現させるものである。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、通話相手の端末を特定せずに、ビデオデータ送信側の制御だけで、ビデオデータ送信の一時停止機能を実現することができる。
【0014】
また本発明によれば、ビデオデータ送信開始状態設定をメモリに記憶させることで、誤って自画像等のビデオデータを通話相手に送ってしまうことを防ぐことができる。
【0015】
また本発明によれば、ビデオデータ送信開始状態設定をメモリに記憶させると共に、ビデオデータ送信開始時に、通話相手毎に送信する画像をあらかじめ設定することで、誤って自画像等のビデオデータを通話相手に送ってしまうことを防ぐと共に、通話相手には、あらかじめ設定した画像を送信することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。
[実施形態1]
図1は本発明の実施形態におけるデータ送信制御装置及び電話装置の構成を示すブロック図である。
【0017】
図1を参照すると、本実施形態における電話装置は、ビデオ制御部4、ユーザインターフェイス制御部5、音声制御部6、メモリ7を備えている。
【0018】
ビデオ制御部4は、ビデオデータを一時保持する、ビデオデータ保持部となるカメラデータ入力/送信バッファ42と、撮像装置となるデジタルカメラ等のカメラ1で撮影したビデオデータをフレーム単位で、カメラデータ入力/送信バッファ42に取り込み、ネットワークインターフェイス10から通話相手に送出するビデオデータ送信部41と、ビデオデータを一時保持するビデオデータ受信/表示バッファ44と、通話相手からのビデオデータをネットワークインターフェイス10からビデオデータ受信/表示バッファ44に取り込み、ディスプレイ2に表示するビデオデータ受信/表示部43と、メモリ7に記憶されるデータを読み出すデータ読み出し部45とを有する。
【0019】
ユーザインターフェイス制御部5は、マウスやキーボード等の入力デバイス3から送信ビデオデータの一時停止要求や初期データ設定要求等を受け付ける入力データ受付部52と、現在の通話状態等をディスプレイ2に表示する表示制御部51と、設定データをメモリ7に格納するデータ格納部53とを有する。
【0020】
音声制御部6は、マイク9からの音声を、ネットワークインターフェイス10から通話相手に送出する音声データ送信部61と、通話相手からの音声を、スピーカ10から再生する音声データ受信部62とを有する。メモリ7は、ビデオデータ送信開始状態等の設定情報を記憶するものである。
【0021】
次に、図1及び図4、図5、図6のフローチャートを参照して本発明の第1の実施形態の動作について詳細に説明する。図4〜図6で一つの動作フローを示している。
【0022】
ユーザインターフェイス制御部5の入力データ受付部52が入力デバイス3を介してユーザからのビデオ通話相手アドレスを受け付けると(ステップA1)、ネットワークインターフェイス8を介して通話相手を呼び出す(ステップA2)。相手が応答すると(ステップA3)、音声制御部6の音声データ送信部61及び音声データ受信部62を用いて音声通話を開始し(ステップA4)、ビデオ制御部4のビデオデータ受信/表示部43は、通話相手からのビデオデータ受信を開始しディスプレイ2に表示する(ステップA5)。また、カメラ1での撮影を開始し(ステップA6)、カメラ1からの画像フレームをカメラデータ入力/送信バッファ42への取り込み(ステップA7)、該画像フレームをネットワークインターフェイス8から通話相手に送信し(ステップA8)、該画像フレームをカメラデータ入力/送信バッファ42から削除(ステップA9)を繰り返すことで、ビデオデータを送信する。
【0023】
続いて、ユーザインターフェイス制御部5の入力データ受付部52が入力デバイス3を介してビデオデータ送信一時停止要求を受け付けると(ステップA10)、次の1つ目の、カメラ1からの画像フレームをカメラデータ入力/送信バッファ42に取り込み(ステップA11)、該画像フレームをネットワークインターフェイス10から通話相手に送信し(ステップA12)、続くカメラ1からの画像フレームはカメラデータ入力/送信バッファ42に取り込まず破棄(ステップA13)を繰り返すことで、同じ画像を通話相手に送信し、ビデオデータの一時停止を行う。
【0024】
続いて、ユーザインターフェイス制御部5の入力データ受付部52が入力デバイス3を介してビデオデータ送信再開要求を受け付けると(ステップA14)、カメラ1からの画像フレームをカメラデータ入力/送信バッファ42へ取り込み(ステップA15)、該画像フレームをネットワークインターフェイス8から通話相手に送信し(ステップA16)、該画像フレームをカメラデータ入力/送信バッファ42から削除する(ステップA17)を繰り返すことで、ビデオデータ送信を再開する。
【0025】
最後に、ユーザインターフェイス制御部5の入力データ受付部52が入力デバイス3を介して終話要求を受け付けると(ステップA18)、音声制御部6は音声通話を終了し(ステップA19)、ビデオ制御部4は、通話相手からのビデオデータ受信を終了(ステップA20)すると共に、カメラ1での撮影を終了する(ステップA21)ことで、ビデオ通話を終了する。
【0026】
本実施形態の電話装置によれば、通話相手の端末を特定せずに、ビデオデータ送信の一時停止を実現できることにある。その理由は、ビデオデータ送信の一時停止要求を受けた時点の画像をバッファに保持することにより、同一画像を送信し続けることで、ビデオデータ送信側の制御だけで、ビデオデータ送信の一時停止機能を実現したためである。
[実施形態2]
次に、本発明の第2の実施形態について、図1及び図7、図8のフローチャートを参照して詳細に説明する。図7及び図8で一つの動作フローを示している。本発明の実施形態に用いるデータ送信制御装置及び電話装置の構成は図1に示した構成と同じである。
【0027】
ユーザはあらかじめ、ビデオデータ送信開始状態設定をメモリ7に登録する。この登録はマウスやキーボード等の入力デバイス3からビデオデータ送信開始状態設定データを入力データ受付部52、データ格納部53を介してメモリ7に記憶することで行う。
【0028】
ユーザインターフェイス制御部5の入力データ受付部52が入力デバイス3を介してユーザからのビデオ通話相手アドレスを受け付けると(ステップB1)、通話相手を呼び出し(ステップB2)、相手が応答すると(ステップB3)、音声制御部6の音声データ送信部61及び音声データ受信部62を用いて音声通話を開始し(ステップB4)、ビデオ制御部4のビデオデータ受信/表示部43は、通話相手からのビデオデータ受信を開始しディスプレイ2に表示する(ステップB5)。
【0029】
続いて、ビデオ制御部4のビデオデータ送信部41は、メモリ7より、データ読出部45を介してビデオデータ送信開始状態設定を読み出し(ステップB6)、設定データが一時停止である場合は、データ読出部45はビデオデータ送信部41へビデオデータ一時停止要求を送り、ビデオデータ送信部41は通話相手へのビデオデータ送信を開始しない(ステップB7)。
【0030】
設定データが一時停止でない場合は、ステップB9以降のステップでビデオデータ送信を開始する。
【0031】
続いて、ユーザインターフェイス制御部5の入力データ受付部52が入力デバイス3を介してビデオデータ送信再開要求を受け付けると(ステップB8)、ビデオ制御部4は、カメラ1での撮影を開始し(ステップB9)、カメラ1からの画像フレームをカメラデータ入力/送信バッファ5への取り込み(ステップB10)、該画像フレームをネットワークインターフェイス10から通話相手に送信し(ステップB11)、該画像フレームをカメラデータ入力/送信バッファ42から削除(ステップB12)を繰り返すことで、ビデオデータを送信する。
【0032】
最後に、ユーザインターフェイス制御部5の入力データ受付部52が入力デバイス3を介してが終話要求を受け付けると(ステップB13)、音声制御部6は音声通話を終了し(ステップB14)、ビデオ制御部4は、通話相手からのビデオデータ受信を終了(ステップB15)すると共に、カメラ1での撮影を終了する(ステップB16)ことで、ビデオ通話を終了する。
【0033】
本実施形態では、ビデオデータ送信開始状態設定をメモリに記憶させ、ビデオ通話開始時に設定に従って、ビデオデータ送信再開要求を受け付けるまでビデオデータ送信を開始しないことにより、誤って自画像等のビデオデータを通話相手に送ってしまうことを防ぐという効果がある。
【0034】
さらに、本実施形態におけるビデオデータ送信開始時の操作は、第1の実施形態におけるビデオデータ送信を開始後、一時停止を実施した後の再開の操作と同じであるため、ユーザインターフェイスが統一され、ユーザの使い勝手向上の効果もある。
[実施形態3]
次に、本発明の第3の実施形態について、図1及び図9、図10、図11のフローチャートを参照して詳細に説明する。図9〜図11で一つの動作フローを示している。本発明の実施形態に用いるデータ送信制御装置及び電話装置の構成は図1に示した構成と同じである。
【0035】
ユーザはあらかじめ、ビデオデータ送信開始状態設定をメモリ7に登録する。この登録はマウスやキーボード等の入力デバイス3からビデオデータ送信開始状態設定データを入力データ受付部52、データ格納部53を介してメモリ7に記憶することで行う。
【0036】
ユーザインターフェイス制御部5の入力データ受付部52が入力デバイス3を介してユーザからのビデオ通話相手アドレスを受け付けると(ステップC1)、通話相手を呼び出し(ステップC2)、相手が応答すると(ステップC3)、音声制御部6の音声データ送信部61及び音声データ受信部62を用いて音声通話を開始し(ステップC4)、ビデオ制御部4のビデオデータ受信/表示部43は、通話相手からのビデオデータ受信を開始しディスプレイ2に表示する(ステップC5)。
【0037】
続いて、ビデオ制御部4のビデオデータ送信部41は、メモリ7より、データ読出部45を介してビデオデータ送信開始状態設定を読み出し(ステップC6)、設定データが一時停止である場合は、通話相手へのビデオデータ送信を開始しない(ステップC7)。
【0038】
設定データが一時停止でない場合は、ステップC9以降のステップでビデオデータ送信を開始する。
【0039】
続いて、ユーザインターフェイス制御部5の入力データ受付部52が入力デバイス3を介してビデオデータ送信再開要求を受け付けると(ステップC8)、ビデオ制御部4は、カメラ1での撮影を開始し(ステップC9)、カメラ1からの画像フレームをカメラデータ入力/送信バッファ42への取り込み(ステップC10)、該画像フレームをネットワークインターフェイス10から通話相手に送信し(ステップC11)、該画像フレームをカメラデータ入力/送信バッファ42から削除(ステップC12)を繰り返すことで、ビデオデータを送信する。
【0040】
続いて、ユーザインターフェイス制御部5の入力データ受付部52が入力デバイス3を介してビデオ終了要求を受け付けると(ステップC13)、ビデオ制御部4は、通話相手からのビデオデータ受信を終了(ステップC14)すると共に、カメラ1での撮影を終了(ステップC15)し、音声制御部6による音声のみの通話となる。
【0041】
続いて、ユーザインターフェイス制御部部5の入力データ受付部52が入力デバイス3を介してビデオ開始要求を受け付けると(ステップC16)、ビデオ制御部4のビデオデータ受信/表示部43は、通話相手からのビデオデータ受信を開始しディスプレイ2に表示し(ステップC17)、メモリ7より、データ読出部45を介してビデオデータ送信開始状態設定を読み出し(ステップC18)、設定データが一時停止である場合は、通話相手へのビデオデータ送信を開始せず(ステップC19)、音声制御部6により音声のみの通話を継続する。
【0042】
設定データが一時停止でない場合は、C21以降のステップでビデオデータ送信を開始し、ビデオ通話状態となる。
【0043】
続いて、ユーザインターフェイス制御部5の入力データ受付部52が入力デバイス3を介してビデオデータ送信再開要求を受け付けると(ステップC20)、ビデオ制御部4は、カメラ1での撮影を開始し(ステップC21)、カメラ1からの画像フレームをカメラデータ入力/送信バッファ42への取り込み(ステップC22)、該画像フレームをネットワークインターフェイス10から通話相手に送信し(ステップC23)、該画像フレームをカメラデータ入力/送信バッファ42から削除(ステップC24)を繰り返すことで、ビデオデータを送信する。
【0044】
最後に、ユーザインターフェイス制御部5の入力データ受付部52が入力デバイス3を介して終話要求を受け付けると(ステップC25)、音声制御部6は音声通話を終了し(ステップC26)、ビデオ制御部4は、通話相手からのビデオデータ受信を終了(ステップC27)すると共に、カメラ1での撮影を終了する(ステップC28)ことで、ビデオ通話を終了する。
【0045】
本実施形態では、ビデオ通話開始時だけでなく、ビデオ終了(音声のみの通話)後のビデオ開始時にも設定に従って、ビデオデータ送信再開要求を受け付けるまでビデオデータ送信を開始しないことにより、誤って自画像を通話相手に送ってしまうことを防ぐという効果がある。
[実施形態4]
次に、本発明の第4の実施形態について、図1、図2及び図9、図10、図11のフローチャートを参照して詳細に説明する。本発明の実施形態に用いるデータ送信制御装置及び電話装置の構成は図1に示した構成と同じである。
【0046】
ユーザは、前述の第3の実施形態における、ビデオデータ送信開始状態設定の代わりに、あらかじめ、図2に示す、送信先特定データとなる通話相手アドレス22に対応した、ビデオデータ送信開始状態23を設定する、通話相手毎ビデオデータ送信開始状態設定テーブル21を、メモリ7に登録する。この登録は、マウスやキーボード等の入力デバイス3から入力データ受付部52、データ格納部53を介してメモリ7に記憶することで行われる。
【0047】
また、前述の第3の実施形態におけるフローチャートのステップC6、C18において、通話相手アドレス22をキーにデータ読出部45により通話相手毎ビデオデータ送信開始状態設定テーブル21を検索して、ビデオデータ送信開始状態23を読み出し、ステップC7、C19において、その設定にしたがって動作する。
【0048】
本実施形態では、ビデオ通話開始時、および、ビデオ終了(音声のみの通話)後のビデオ開始時に、ビデオデータ送信を開始するかしないかを通話相手毎に設定することができるため、誤って自画像等の画像データを通話相手に送ってしまうことを防ぐと共に、自画像を送信することに支障のない相手との通話に関しては、ビデオデータ送信開始の操作を簡略化することができる。
[実施形態5]
次に、本発明の第5の実施形態について、図1、図3及び図12、図13のフローチャートを参照して詳細に説明する。図12及び図13で一つの動作フローを示している。本発明の実施形態に用いるデータ送信制御装置及び電話装置の構成は図1に示した構成と同じである。
【0049】
ユーザはあらかじめ、ビデオデータ送信開始状態設定をメモリ7に登録する。この登録はマウスやキーボード等の入力デバイス3からビデオデータ送信開始状態設定データを入力データ受付部52、データ格納部53を介してメモリ7に記憶することで行う。
【0050】
さらに、図3に示す、通話相手アドレス32に対応した、送信開始時画像データ33を設定する、通話相手毎送信開始時画像データ設定テーブル31を、メモリ9に登録する。この登録は、マウスやキーボード等の入力デバイス3から入力データ受付部52、データ格納部53を介してメモリ7に記憶することで行われる。
【0051】
ユーザインターフェイス制御部5の入力データ受付部52が入力デバイス3を介してユーザからのビデオ通話相手アドレスを受け付けると(ステップD1)、ネットワークインターフェイス8を介して通話相手を呼び出し(ステップD2)、相手が応答すると(ステップD3)、音声制御部6の音声データ送信部61及び音声データ受信部62を用いて音声通話を開始し(ステップD4)、ビデオ制御部4のビデオデータ受信/表示部43は、通話相手からのビデオデータ受信を開始しディスプレイ2に表示する(ステップD5)。
【0052】
続いて、ビデオ制御部4は、データ読出部45を介してメモリ7より、ビデオデータ送信開始状態設定を読み出し(ステップD6)、設定データが一時停止でない場合(ステップD7)は、D13以降のステップで通話相手へのビデオデータ送信を開始する。
【0053】
設定データが一時停止である場合(ステップD7)は、データ読出部45により通話相手アドレス32をキーに通話相手毎送信開始時画像データ設定テーブル31を検索して、送信開始時画像データ33を読み出し(ステップD8)、登録がない場合は、画像の送信を開始しない(ステップD9)。
【0054】
登録がある場合は、検索した画像データをカメラデータ入力/送信バッファ42へ取り込み(ステップD10)、その画像をネットワークインターフェイス8から通話相手に送信(ステップD11)することを繰り返すことで、あらかじめユーザが登録した画像データを通話相手に一時停止ビデオデータとして送信する。
【0055】
続いて、ユーザインターフェイス制御部5の入力データ受付部52が入力デバイス3を介してビデオデータ送信再開要求を受け付けると(ステップD12)、ビデオ制御部4は、カメラ1での撮影を開始し(ステップD13)、カメラ1からの画像フレームをカメラデータ入力/送信バッファ42への取り込み(ステップD14)、該画像フレームをネットワークインターフェイス8から通話相手に送信(ステップD15)、該画像フレームをカメラデータ入力/送信バッファ42から削除(ステップD16)を繰り返すことで、ビデオデータを送信する。
【0056】
最後に、ユーザインターフェイス制御部5の入力データ受付部52が入力デバイス3を介して終話要求を受け付けると(ステップD17)、音声制御部6は音声通話を終了し(ステップD18)、ビデオ制御部4は、通話相手からのビデオデータ受信を終了(ステップD19)すると共に、カメラ1での撮影を終了する(ステップD20)ことで、ビデオ通話を終了する。
【0057】
本実施形態では、ビデオデータ送信開始状態設定をメモリに記憶させると共に、ビデオデータ送信開始時に、通話相手毎に送信する画像をあらかじめ設定することができるため、誤って自画像を通話相手に送ってしまうことを防ぐと共に、通話相手には、あらかじめ設定した画像を送信するため、通話相手はビデオ通話開始時に画像を受信することができるので、ビデオ通話が正常に行われていることを認識でき安心感を与えることができる。
[実施形態6]
次に、本発明の第6の実施形態について、図1、図3及び図12、図13、図14のフローチャートを参照して詳細に説明する。本発明の実施形態に用いるデータ送信制御装置及び電話装置の構成は図1に示した構成と同じである。
【0058】
前述の第5の実施形態と比較し、本実施形態では、通話相手毎送信開始時画像データ設定テーブル31をユーザがあらかじめ登録を行わない代わりに、前述の第5の実施形態におけるフローチャートのステップD15とステップD16の間に、次のステップを実行する。
【0059】
現在通話中の通話相手アドレスが、通話相手毎送信開始時画像データ設定テーブル31の通話相手アドレス32に登録されているかを検索し(ステップE1)、登録されている場合は(ステップE2)、ステップD15で送信した画像を、通話相手アドレス32に対応する、送信開始時画像データ33に上書き登録する。
【0060】
登録されていない場合は(ステップE2)、新規に、通話相手アドレス32と、送信開始時画像データ33を、通話相手毎送信開始時画像データ設定テーブル31に登録する。
【0061】
本実施形態では、通話相手毎に最後に送信した画像をメモリに記憶することで、通話開始時には、前回の通話で送信した最後の画像(すなわち、通話相手に送信することに何ら支障の無い画像)を送信することができるため、ユーザがあらかじめ通話相手毎に送信する画像を登録する手間なく、第5の実施形態と同じ効果を得ることができる。
【0062】
以上説明した各実施形態はテレビ電話機能を有するソフトフォンをコンピュータで実現するためのプログラムとして具現化される。すなわち、図16に示すようなコンピュータにおいて、ビデオ制御部4、ユーザインターフェイス制御部5、音声制御部6の機能は図4〜図14のフローを記述したプログラムにより実現され、かかるプログラムや図1のメモリ7に記憶させるデータをハードディスク装置等のディスク装置124やROM等の記憶装置に記憶し、CPU126によりそのプログラムが実行される。キーボード121は図1の入力デバイス3となる。CRTや液晶表示装置からなるディスプレイ(図ではCRTとして表示されている)122(図1のディスプレイ2に対応する)は情報処理状況やビデオデータを表示するものである。125はデータバス等のバス、123はCPU126の情報処理に必要な情報を記憶するDRAM等のメモリを示す。図1のカメラ1、マイク9、スピーカ10はコンピュータに接続される。
【0063】
なお、ビデオ制御部4、ユーザインターフェイス制御部5、音声制御部6の機能はソフトウェアで実現しても、ハードウェア構成で実現してもよい。ソフトウェアにより本実施形態を実現する場合、テレビ電話機能を有するソフトフォンをコンピュータに実現するためのプログラムの他に、テレビ電話機能を有する電話機端末(カメラ付き携帯電話機を含む)に搭載するプログラムといった用途に適用できる。また、電話機能のような双方向の通信システムではなく、一の端末から他の端末への情報発信のような、片方向の通信システムを実現するためのプログラムといった用途にも適用可能である。
【産業上の利用可能性】
【0064】
本発明は、ビデオデータ一時停止機能を有するビデオデータ送信装置を有するテレビ電話装置、テレビ電話機能を有するソフトフォンをコンピュータに実現するためのプログラムやテレビ電話機能を有する電話機端末に搭載するプログラム等の用途に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0065】
【図1】本発明の実施形態におけるデータ送信制御装置及び電話装置の構成を示すブロック図である。
【図2】ビデオデータ送信開始状態設定の内容を示す図である。
【図3】通話相手毎送信開始時画像データ設定テーブルを示す図である。
【図4】本発明の第1の実施形態の動作を説明するフローチャートである。
【図5】本発明の第1の実施形態の動作を説明するフローチャートである。
【図6】本発明の第1の実施形態の動作を説明するフローチャートである。
【図7】本発明の第2の実施形態の動作を説明するフローチャートである。
【図8】本発明の第2の実施形態の動作を説明するフローチャートである。
【図9】本発明の第3及び第4の実施形態の動作を説明するフローチャートである。
【図10】本発明の第3及び第4の実施形態の動作を説明するフローチャートである。
【図11】本発明の第3及び第4の実施形態の動作を説明するフローチャートである。
【図12】本発明の第5の実施形態の動作を説明するフローチャートである。
【図13】本発明の第5の実施形態の動作を説明するフローチャートである。
【図14】本発明の第5の実施形態の動作を説明するフローチャートである。
【図15】従来のビデオデータ送信制御装置の一例を示すブロック図である。
【図16】コンピュータの構成を示す図である。
【符号の説明】
【0066】
4 ビデオ制御部
5 ユーザインターフェイス制御部
6 音声制御部
7 メモリ
9 マイク
10 ネットワークインターフェイス
41 ビデオデータ送信部
42 カメラデータ入力/送信バッファ
43 ビデオデータ受信/表示部
44 ビデオデータ受信/表示バッファ
45 データ読み出し部
51 表示制御部
52 入力データ受付部
53 データ格納部
61 音声データ送信部
62 データ受信部
【技術分野】
【0001】
本発明は、ビデオデータ送信装置、電話装置及びビデオデータ送信方法に係わり、特にビデオデータ一時停止機能を有するビデオデータ送信装置、電話装置、ビデオデータ送信方法及び当該方法を用いたプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
従来のビデオデータ送信制御装置の一例が、特許文献1に記載されている。図15に示すように、この従来のビデオデータ送信制御方式は、送信側100において、カメラ101の映像信号をA/D変換部102でディジタル変換し、静止画像記録部103および動画符号化部104に入力する。通常時、切換部105は動画符号化部104側に切り替わっており、動画を入出力部106より送出する。送出された映像データは、受信側110において、入出力部111より切換部112を介し動画復号部114に入力し、動画を復号し、D/A変換部115でアナログ変換し、モニタ116に表示する。送信側100において、入力部107より割込み指示を入力すれば、制御部109を介し判別部108で判別し、切換部105を静止画像記録部103側に切換え、このとき受信側110において、入力部117より割込み指示を入力すれば、制御部119を介し判別部118でも割込み指示を判別し、切換部112を静止画像再生部113側に切換え、複合された高詳細の静止画像をモニタ116に表示することができる。
【特許文献1】特開平11−308585号公報 (図1)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、従来のテレビ電話機能では、静止画像の受信、および、再生するための手段を受信側端末が有する必要があり、その手段を有していない端末に対しては、静止画像を送信することができない。すなわち、送信ビデオデータの一時停止/再開の機能を実現させるためには、受信側に、送信側からの一時停止/再開要求を受け付ける手段や、静止画像を表示するための手段が用意されている必要があった。
そのため、特定の端末同士でなければ、ビデオ通話の一時停止/再開機能を実現することができなかった。
【0004】
また、テレビ電話機能においては、ビデオ通話の開始と同時にビデオデータの送信を開始するため、何らかの理由により自画像を送信したくない場合でも、相手に自画像を送信してしまうという課題があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明のビデオデータ送信装置は、ビデオデータを保持するビデオデータ保持部と、ビデオデータ一時停止要求を受け、該ビデオデータ一時停止要求を受けたときに入力されるビデオデータを前記ビデオデータ保持部に保持し、前記ビデオデータ保持部に保持されたビデオデータを繰り返し送信し、該保持されたビデオデータ以降に入力されるビデオデータを前記ビデオデータ保持部に取り込まないビデオデータ送信部と、を有するものである。
【0006】
また本発明のビデオデータ送信装置は、ビデオデータ送信状態をビデオデータ一時停止とするか否かを示す設定データを記憶するメモリと、ビデオデータを送信するビデオデータ送信部と、前記メモリから前記設定データを読み出し、前記設定データがビデオデータ一時停止であるときに前記ビデオデータ送信部へビデオデータ一時停止要求を送るデータ読み出し部と、を有し、前記ビデオデータ送信部は前記ビデオデータ一時停止要求を受けたとき、前記ビデオデータの送信を行わないことを特徴とするものである。
【0007】
また本発明のビデオデータ送信装置は、ビデオデータ送信状態をビデオデータ一時停止とするか否かを示す設定データと送信先特定データと対応する送信開始時ビデオデータとを記憶するメモリと、ビデオデータを送信するビデオデータ送信部と、前記メモリから前記設定データを読み出し、前記設定データがビデオデータ一時停止であるときに前記送信先特定データに基づいて前記送信開始時ビデオデータを読み出すデータ読み出し部と、ビデオデータを保持するビデオデータ保持部とを有し、
前記ビデオデータ送信部は、前記送信開始時ビデオデータをビデオデータ保持部に保持し、前記ビデオデータ送信部は前記ビデオデータ保持部に保持された前記送信開始時ビデオデータを繰り返し送信するものである。
【0008】
本発明の電話装置は、上記本発明のビデオデータ送信装置と、ビデオデータを受信する受信装置と、音声を入力するマイクと、音声を出力するスピーカと、前記マイクからの音声の送信と受信した音声を前記スピーカに出力する音声制御部と、前記ビデオデータ送信装置にビデオデータを送る撮像装置と、前記受信装置により受信されたビデオデータ又は撮像装置からのビデオデータを表示する表示装置と、を備えたものである。
【0009】
本発明のビデオデータ送信方法は、ビデオデータ一時停止要求があったときに、該ビデオデータ一時停止要求があったときのビデオデータをビデオデータ保持部に保持し、
前記ビデオデータ保持部に保持されたビデオデータ以降に入力されるビデオデータを前記ビデオデータ保持部に取り込まず、保持されたビデオデータをビデオデータ送信部から繰り返し送信するものである。
【0010】
また本発明のビデオデータ送信方法は、ビデオデータ送信状態がビデオデータ一時停止とするか否かを示す設定データをメモリに記憶し、
前記設定データを前記メモリから読み出し、
前記メモリから読み出した前記設定データがビデオデータ一時停止であるときは、ビデオデータ送信部からビデオデータの送信を行わず、前記メモリから読み出した前記設定データがビデオデータ一時停止でないときは、前記ビデオデータ送信部からビデオデータ送信を行うものである。
【0011】
また本発明のビデオデータ送信方法は、ビデオデータ送信状態がビデオデータ一時停止とするか否かを示す設定データと、送信先特定データと対応する送信開始時ビデオデータとをメモリに記憶し、
前記設定データを前記メモリから読み出し、
前記メモリから読み出した前記設定データがビデオデータ一時停止であるときは、前記送信先特定データに基づいて、前記送信先特定データと対応する送信開始時ビデオデータを前記メモリから読み出し、
前記送信開始時ビデオデータを前記ビデオデータ保持部に保持し、前記ビデオデータ送信部から前記ビデオデータ保持部に保持された前記送信開始時ビデオデータを繰り返し送信するものである。
【0012】
本発明のプログラムは、上記本発明のビデオデータ送信方法をコンピュータに実現させるものである。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、通話相手の端末を特定せずに、ビデオデータ送信側の制御だけで、ビデオデータ送信の一時停止機能を実現することができる。
【0014】
また本発明によれば、ビデオデータ送信開始状態設定をメモリに記憶させることで、誤って自画像等のビデオデータを通話相手に送ってしまうことを防ぐことができる。
【0015】
また本発明によれば、ビデオデータ送信開始状態設定をメモリに記憶させると共に、ビデオデータ送信開始時に、通話相手毎に送信する画像をあらかじめ設定することで、誤って自画像等のビデオデータを通話相手に送ってしまうことを防ぐと共に、通話相手には、あらかじめ設定した画像を送信することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
以下、本発明の実施の形態について図面を用いて詳細に説明する。
[実施形態1]
図1は本発明の実施形態におけるデータ送信制御装置及び電話装置の構成を示すブロック図である。
【0017】
図1を参照すると、本実施形態における電話装置は、ビデオ制御部4、ユーザインターフェイス制御部5、音声制御部6、メモリ7を備えている。
【0018】
ビデオ制御部4は、ビデオデータを一時保持する、ビデオデータ保持部となるカメラデータ入力/送信バッファ42と、撮像装置となるデジタルカメラ等のカメラ1で撮影したビデオデータをフレーム単位で、カメラデータ入力/送信バッファ42に取り込み、ネットワークインターフェイス10から通話相手に送出するビデオデータ送信部41と、ビデオデータを一時保持するビデオデータ受信/表示バッファ44と、通話相手からのビデオデータをネットワークインターフェイス10からビデオデータ受信/表示バッファ44に取り込み、ディスプレイ2に表示するビデオデータ受信/表示部43と、メモリ7に記憶されるデータを読み出すデータ読み出し部45とを有する。
【0019】
ユーザインターフェイス制御部5は、マウスやキーボード等の入力デバイス3から送信ビデオデータの一時停止要求や初期データ設定要求等を受け付ける入力データ受付部52と、現在の通話状態等をディスプレイ2に表示する表示制御部51と、設定データをメモリ7に格納するデータ格納部53とを有する。
【0020】
音声制御部6は、マイク9からの音声を、ネットワークインターフェイス10から通話相手に送出する音声データ送信部61と、通話相手からの音声を、スピーカ10から再生する音声データ受信部62とを有する。メモリ7は、ビデオデータ送信開始状態等の設定情報を記憶するものである。
【0021】
次に、図1及び図4、図5、図6のフローチャートを参照して本発明の第1の実施形態の動作について詳細に説明する。図4〜図6で一つの動作フローを示している。
【0022】
ユーザインターフェイス制御部5の入力データ受付部52が入力デバイス3を介してユーザからのビデオ通話相手アドレスを受け付けると(ステップA1)、ネットワークインターフェイス8を介して通話相手を呼び出す(ステップA2)。相手が応答すると(ステップA3)、音声制御部6の音声データ送信部61及び音声データ受信部62を用いて音声通話を開始し(ステップA4)、ビデオ制御部4のビデオデータ受信/表示部43は、通話相手からのビデオデータ受信を開始しディスプレイ2に表示する(ステップA5)。また、カメラ1での撮影を開始し(ステップA6)、カメラ1からの画像フレームをカメラデータ入力/送信バッファ42への取り込み(ステップA7)、該画像フレームをネットワークインターフェイス8から通話相手に送信し(ステップA8)、該画像フレームをカメラデータ入力/送信バッファ42から削除(ステップA9)を繰り返すことで、ビデオデータを送信する。
【0023】
続いて、ユーザインターフェイス制御部5の入力データ受付部52が入力デバイス3を介してビデオデータ送信一時停止要求を受け付けると(ステップA10)、次の1つ目の、カメラ1からの画像フレームをカメラデータ入力/送信バッファ42に取り込み(ステップA11)、該画像フレームをネットワークインターフェイス10から通話相手に送信し(ステップA12)、続くカメラ1からの画像フレームはカメラデータ入力/送信バッファ42に取り込まず破棄(ステップA13)を繰り返すことで、同じ画像を通話相手に送信し、ビデオデータの一時停止を行う。
【0024】
続いて、ユーザインターフェイス制御部5の入力データ受付部52が入力デバイス3を介してビデオデータ送信再開要求を受け付けると(ステップA14)、カメラ1からの画像フレームをカメラデータ入力/送信バッファ42へ取り込み(ステップA15)、該画像フレームをネットワークインターフェイス8から通話相手に送信し(ステップA16)、該画像フレームをカメラデータ入力/送信バッファ42から削除する(ステップA17)を繰り返すことで、ビデオデータ送信を再開する。
【0025】
最後に、ユーザインターフェイス制御部5の入力データ受付部52が入力デバイス3を介して終話要求を受け付けると(ステップA18)、音声制御部6は音声通話を終了し(ステップA19)、ビデオ制御部4は、通話相手からのビデオデータ受信を終了(ステップA20)すると共に、カメラ1での撮影を終了する(ステップA21)ことで、ビデオ通話を終了する。
【0026】
本実施形態の電話装置によれば、通話相手の端末を特定せずに、ビデオデータ送信の一時停止を実現できることにある。その理由は、ビデオデータ送信の一時停止要求を受けた時点の画像をバッファに保持することにより、同一画像を送信し続けることで、ビデオデータ送信側の制御だけで、ビデオデータ送信の一時停止機能を実現したためである。
[実施形態2]
次に、本発明の第2の実施形態について、図1及び図7、図8のフローチャートを参照して詳細に説明する。図7及び図8で一つの動作フローを示している。本発明の実施形態に用いるデータ送信制御装置及び電話装置の構成は図1に示した構成と同じである。
【0027】
ユーザはあらかじめ、ビデオデータ送信開始状態設定をメモリ7に登録する。この登録はマウスやキーボード等の入力デバイス3からビデオデータ送信開始状態設定データを入力データ受付部52、データ格納部53を介してメモリ7に記憶することで行う。
【0028】
ユーザインターフェイス制御部5の入力データ受付部52が入力デバイス3を介してユーザからのビデオ通話相手アドレスを受け付けると(ステップB1)、通話相手を呼び出し(ステップB2)、相手が応答すると(ステップB3)、音声制御部6の音声データ送信部61及び音声データ受信部62を用いて音声通話を開始し(ステップB4)、ビデオ制御部4のビデオデータ受信/表示部43は、通話相手からのビデオデータ受信を開始しディスプレイ2に表示する(ステップB5)。
【0029】
続いて、ビデオ制御部4のビデオデータ送信部41は、メモリ7より、データ読出部45を介してビデオデータ送信開始状態設定を読み出し(ステップB6)、設定データが一時停止である場合は、データ読出部45はビデオデータ送信部41へビデオデータ一時停止要求を送り、ビデオデータ送信部41は通話相手へのビデオデータ送信を開始しない(ステップB7)。
【0030】
設定データが一時停止でない場合は、ステップB9以降のステップでビデオデータ送信を開始する。
【0031】
続いて、ユーザインターフェイス制御部5の入力データ受付部52が入力デバイス3を介してビデオデータ送信再開要求を受け付けると(ステップB8)、ビデオ制御部4は、カメラ1での撮影を開始し(ステップB9)、カメラ1からの画像フレームをカメラデータ入力/送信バッファ5への取り込み(ステップB10)、該画像フレームをネットワークインターフェイス10から通話相手に送信し(ステップB11)、該画像フレームをカメラデータ入力/送信バッファ42から削除(ステップB12)を繰り返すことで、ビデオデータを送信する。
【0032】
最後に、ユーザインターフェイス制御部5の入力データ受付部52が入力デバイス3を介してが終話要求を受け付けると(ステップB13)、音声制御部6は音声通話を終了し(ステップB14)、ビデオ制御部4は、通話相手からのビデオデータ受信を終了(ステップB15)すると共に、カメラ1での撮影を終了する(ステップB16)ことで、ビデオ通話を終了する。
【0033】
本実施形態では、ビデオデータ送信開始状態設定をメモリに記憶させ、ビデオ通話開始時に設定に従って、ビデオデータ送信再開要求を受け付けるまでビデオデータ送信を開始しないことにより、誤って自画像等のビデオデータを通話相手に送ってしまうことを防ぐという効果がある。
【0034】
さらに、本実施形態におけるビデオデータ送信開始時の操作は、第1の実施形態におけるビデオデータ送信を開始後、一時停止を実施した後の再開の操作と同じであるため、ユーザインターフェイスが統一され、ユーザの使い勝手向上の効果もある。
[実施形態3]
次に、本発明の第3の実施形態について、図1及び図9、図10、図11のフローチャートを参照して詳細に説明する。図9〜図11で一つの動作フローを示している。本発明の実施形態に用いるデータ送信制御装置及び電話装置の構成は図1に示した構成と同じである。
【0035】
ユーザはあらかじめ、ビデオデータ送信開始状態設定をメモリ7に登録する。この登録はマウスやキーボード等の入力デバイス3からビデオデータ送信開始状態設定データを入力データ受付部52、データ格納部53を介してメモリ7に記憶することで行う。
【0036】
ユーザインターフェイス制御部5の入力データ受付部52が入力デバイス3を介してユーザからのビデオ通話相手アドレスを受け付けると(ステップC1)、通話相手を呼び出し(ステップC2)、相手が応答すると(ステップC3)、音声制御部6の音声データ送信部61及び音声データ受信部62を用いて音声通話を開始し(ステップC4)、ビデオ制御部4のビデオデータ受信/表示部43は、通話相手からのビデオデータ受信を開始しディスプレイ2に表示する(ステップC5)。
【0037】
続いて、ビデオ制御部4のビデオデータ送信部41は、メモリ7より、データ読出部45を介してビデオデータ送信開始状態設定を読み出し(ステップC6)、設定データが一時停止である場合は、通話相手へのビデオデータ送信を開始しない(ステップC7)。
【0038】
設定データが一時停止でない場合は、ステップC9以降のステップでビデオデータ送信を開始する。
【0039】
続いて、ユーザインターフェイス制御部5の入力データ受付部52が入力デバイス3を介してビデオデータ送信再開要求を受け付けると(ステップC8)、ビデオ制御部4は、カメラ1での撮影を開始し(ステップC9)、カメラ1からの画像フレームをカメラデータ入力/送信バッファ42への取り込み(ステップC10)、該画像フレームをネットワークインターフェイス10から通話相手に送信し(ステップC11)、該画像フレームをカメラデータ入力/送信バッファ42から削除(ステップC12)を繰り返すことで、ビデオデータを送信する。
【0040】
続いて、ユーザインターフェイス制御部5の入力データ受付部52が入力デバイス3を介してビデオ終了要求を受け付けると(ステップC13)、ビデオ制御部4は、通話相手からのビデオデータ受信を終了(ステップC14)すると共に、カメラ1での撮影を終了(ステップC15)し、音声制御部6による音声のみの通話となる。
【0041】
続いて、ユーザインターフェイス制御部部5の入力データ受付部52が入力デバイス3を介してビデオ開始要求を受け付けると(ステップC16)、ビデオ制御部4のビデオデータ受信/表示部43は、通話相手からのビデオデータ受信を開始しディスプレイ2に表示し(ステップC17)、メモリ7より、データ読出部45を介してビデオデータ送信開始状態設定を読み出し(ステップC18)、設定データが一時停止である場合は、通話相手へのビデオデータ送信を開始せず(ステップC19)、音声制御部6により音声のみの通話を継続する。
【0042】
設定データが一時停止でない場合は、C21以降のステップでビデオデータ送信を開始し、ビデオ通話状態となる。
【0043】
続いて、ユーザインターフェイス制御部5の入力データ受付部52が入力デバイス3を介してビデオデータ送信再開要求を受け付けると(ステップC20)、ビデオ制御部4は、カメラ1での撮影を開始し(ステップC21)、カメラ1からの画像フレームをカメラデータ入力/送信バッファ42への取り込み(ステップC22)、該画像フレームをネットワークインターフェイス10から通話相手に送信し(ステップC23)、該画像フレームをカメラデータ入力/送信バッファ42から削除(ステップC24)を繰り返すことで、ビデオデータを送信する。
【0044】
最後に、ユーザインターフェイス制御部5の入力データ受付部52が入力デバイス3を介して終話要求を受け付けると(ステップC25)、音声制御部6は音声通話を終了し(ステップC26)、ビデオ制御部4は、通話相手からのビデオデータ受信を終了(ステップC27)すると共に、カメラ1での撮影を終了する(ステップC28)ことで、ビデオ通話を終了する。
【0045】
本実施形態では、ビデオ通話開始時だけでなく、ビデオ終了(音声のみの通話)後のビデオ開始時にも設定に従って、ビデオデータ送信再開要求を受け付けるまでビデオデータ送信を開始しないことにより、誤って自画像を通話相手に送ってしまうことを防ぐという効果がある。
[実施形態4]
次に、本発明の第4の実施形態について、図1、図2及び図9、図10、図11のフローチャートを参照して詳細に説明する。本発明の実施形態に用いるデータ送信制御装置及び電話装置の構成は図1に示した構成と同じである。
【0046】
ユーザは、前述の第3の実施形態における、ビデオデータ送信開始状態設定の代わりに、あらかじめ、図2に示す、送信先特定データとなる通話相手アドレス22に対応した、ビデオデータ送信開始状態23を設定する、通話相手毎ビデオデータ送信開始状態設定テーブル21を、メモリ7に登録する。この登録は、マウスやキーボード等の入力デバイス3から入力データ受付部52、データ格納部53を介してメモリ7に記憶することで行われる。
【0047】
また、前述の第3の実施形態におけるフローチャートのステップC6、C18において、通話相手アドレス22をキーにデータ読出部45により通話相手毎ビデオデータ送信開始状態設定テーブル21を検索して、ビデオデータ送信開始状態23を読み出し、ステップC7、C19において、その設定にしたがって動作する。
【0048】
本実施形態では、ビデオ通話開始時、および、ビデオ終了(音声のみの通話)後のビデオ開始時に、ビデオデータ送信を開始するかしないかを通話相手毎に設定することができるため、誤って自画像等の画像データを通話相手に送ってしまうことを防ぐと共に、自画像を送信することに支障のない相手との通話に関しては、ビデオデータ送信開始の操作を簡略化することができる。
[実施形態5]
次に、本発明の第5の実施形態について、図1、図3及び図12、図13のフローチャートを参照して詳細に説明する。図12及び図13で一つの動作フローを示している。本発明の実施形態に用いるデータ送信制御装置及び電話装置の構成は図1に示した構成と同じである。
【0049】
ユーザはあらかじめ、ビデオデータ送信開始状態設定をメモリ7に登録する。この登録はマウスやキーボード等の入力デバイス3からビデオデータ送信開始状態設定データを入力データ受付部52、データ格納部53を介してメモリ7に記憶することで行う。
【0050】
さらに、図3に示す、通話相手アドレス32に対応した、送信開始時画像データ33を設定する、通話相手毎送信開始時画像データ設定テーブル31を、メモリ9に登録する。この登録は、マウスやキーボード等の入力デバイス3から入力データ受付部52、データ格納部53を介してメモリ7に記憶することで行われる。
【0051】
ユーザインターフェイス制御部5の入力データ受付部52が入力デバイス3を介してユーザからのビデオ通話相手アドレスを受け付けると(ステップD1)、ネットワークインターフェイス8を介して通話相手を呼び出し(ステップD2)、相手が応答すると(ステップD3)、音声制御部6の音声データ送信部61及び音声データ受信部62を用いて音声通話を開始し(ステップD4)、ビデオ制御部4のビデオデータ受信/表示部43は、通話相手からのビデオデータ受信を開始しディスプレイ2に表示する(ステップD5)。
【0052】
続いて、ビデオ制御部4は、データ読出部45を介してメモリ7より、ビデオデータ送信開始状態設定を読み出し(ステップD6)、設定データが一時停止でない場合(ステップD7)は、D13以降のステップで通話相手へのビデオデータ送信を開始する。
【0053】
設定データが一時停止である場合(ステップD7)は、データ読出部45により通話相手アドレス32をキーに通話相手毎送信開始時画像データ設定テーブル31を検索して、送信開始時画像データ33を読み出し(ステップD8)、登録がない場合は、画像の送信を開始しない(ステップD9)。
【0054】
登録がある場合は、検索した画像データをカメラデータ入力/送信バッファ42へ取り込み(ステップD10)、その画像をネットワークインターフェイス8から通話相手に送信(ステップD11)することを繰り返すことで、あらかじめユーザが登録した画像データを通話相手に一時停止ビデオデータとして送信する。
【0055】
続いて、ユーザインターフェイス制御部5の入力データ受付部52が入力デバイス3を介してビデオデータ送信再開要求を受け付けると(ステップD12)、ビデオ制御部4は、カメラ1での撮影を開始し(ステップD13)、カメラ1からの画像フレームをカメラデータ入力/送信バッファ42への取り込み(ステップD14)、該画像フレームをネットワークインターフェイス8から通話相手に送信(ステップD15)、該画像フレームをカメラデータ入力/送信バッファ42から削除(ステップD16)を繰り返すことで、ビデオデータを送信する。
【0056】
最後に、ユーザインターフェイス制御部5の入力データ受付部52が入力デバイス3を介して終話要求を受け付けると(ステップD17)、音声制御部6は音声通話を終了し(ステップD18)、ビデオ制御部4は、通話相手からのビデオデータ受信を終了(ステップD19)すると共に、カメラ1での撮影を終了する(ステップD20)ことで、ビデオ通話を終了する。
【0057】
本実施形態では、ビデオデータ送信開始状態設定をメモリに記憶させると共に、ビデオデータ送信開始時に、通話相手毎に送信する画像をあらかじめ設定することができるため、誤って自画像を通話相手に送ってしまうことを防ぐと共に、通話相手には、あらかじめ設定した画像を送信するため、通話相手はビデオ通話開始時に画像を受信することができるので、ビデオ通話が正常に行われていることを認識でき安心感を与えることができる。
[実施形態6]
次に、本発明の第6の実施形態について、図1、図3及び図12、図13、図14のフローチャートを参照して詳細に説明する。本発明の実施形態に用いるデータ送信制御装置及び電話装置の構成は図1に示した構成と同じである。
【0058】
前述の第5の実施形態と比較し、本実施形態では、通話相手毎送信開始時画像データ設定テーブル31をユーザがあらかじめ登録を行わない代わりに、前述の第5の実施形態におけるフローチャートのステップD15とステップD16の間に、次のステップを実行する。
【0059】
現在通話中の通話相手アドレスが、通話相手毎送信開始時画像データ設定テーブル31の通話相手アドレス32に登録されているかを検索し(ステップE1)、登録されている場合は(ステップE2)、ステップD15で送信した画像を、通話相手アドレス32に対応する、送信開始時画像データ33に上書き登録する。
【0060】
登録されていない場合は(ステップE2)、新規に、通話相手アドレス32と、送信開始時画像データ33を、通話相手毎送信開始時画像データ設定テーブル31に登録する。
【0061】
本実施形態では、通話相手毎に最後に送信した画像をメモリに記憶することで、通話開始時には、前回の通話で送信した最後の画像(すなわち、通話相手に送信することに何ら支障の無い画像)を送信することができるため、ユーザがあらかじめ通話相手毎に送信する画像を登録する手間なく、第5の実施形態と同じ効果を得ることができる。
【0062】
以上説明した各実施形態はテレビ電話機能を有するソフトフォンをコンピュータで実現するためのプログラムとして具現化される。すなわち、図16に示すようなコンピュータにおいて、ビデオ制御部4、ユーザインターフェイス制御部5、音声制御部6の機能は図4〜図14のフローを記述したプログラムにより実現され、かかるプログラムや図1のメモリ7に記憶させるデータをハードディスク装置等のディスク装置124やROM等の記憶装置に記憶し、CPU126によりそのプログラムが実行される。キーボード121は図1の入力デバイス3となる。CRTや液晶表示装置からなるディスプレイ(図ではCRTとして表示されている)122(図1のディスプレイ2に対応する)は情報処理状況やビデオデータを表示するものである。125はデータバス等のバス、123はCPU126の情報処理に必要な情報を記憶するDRAM等のメモリを示す。図1のカメラ1、マイク9、スピーカ10はコンピュータに接続される。
【0063】
なお、ビデオ制御部4、ユーザインターフェイス制御部5、音声制御部6の機能はソフトウェアで実現しても、ハードウェア構成で実現してもよい。ソフトウェアにより本実施形態を実現する場合、テレビ電話機能を有するソフトフォンをコンピュータに実現するためのプログラムの他に、テレビ電話機能を有する電話機端末(カメラ付き携帯電話機を含む)に搭載するプログラムといった用途に適用できる。また、電話機能のような双方向の通信システムではなく、一の端末から他の端末への情報発信のような、片方向の通信システムを実現するためのプログラムといった用途にも適用可能である。
【産業上の利用可能性】
【0064】
本発明は、ビデオデータ一時停止機能を有するビデオデータ送信装置を有するテレビ電話装置、テレビ電話機能を有するソフトフォンをコンピュータに実現するためのプログラムやテレビ電話機能を有する電話機端末に搭載するプログラム等の用途に適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0065】
【図1】本発明の実施形態におけるデータ送信制御装置及び電話装置の構成を示すブロック図である。
【図2】ビデオデータ送信開始状態設定の内容を示す図である。
【図3】通話相手毎送信開始時画像データ設定テーブルを示す図である。
【図4】本発明の第1の実施形態の動作を説明するフローチャートである。
【図5】本発明の第1の実施形態の動作を説明するフローチャートである。
【図6】本発明の第1の実施形態の動作を説明するフローチャートである。
【図7】本発明の第2の実施形態の動作を説明するフローチャートである。
【図8】本発明の第2の実施形態の動作を説明するフローチャートである。
【図9】本発明の第3及び第4の実施形態の動作を説明するフローチャートである。
【図10】本発明の第3及び第4の実施形態の動作を説明するフローチャートである。
【図11】本発明の第3及び第4の実施形態の動作を説明するフローチャートである。
【図12】本発明の第5の実施形態の動作を説明するフローチャートである。
【図13】本発明の第5の実施形態の動作を説明するフローチャートである。
【図14】本発明の第5の実施形態の動作を説明するフローチャートである。
【図15】従来のビデオデータ送信制御装置の一例を示すブロック図である。
【図16】コンピュータの構成を示す図である。
【符号の説明】
【0066】
4 ビデオ制御部
5 ユーザインターフェイス制御部
6 音声制御部
7 メモリ
9 マイク
10 ネットワークインターフェイス
41 ビデオデータ送信部
42 カメラデータ入力/送信バッファ
43 ビデオデータ受信/表示部
44 ビデオデータ受信/表示バッファ
45 データ読み出し部
51 表示制御部
52 入力データ受付部
53 データ格納部
61 音声データ送信部
62 データ受信部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ビデオデータを保持するビデオデータ保持部と、ビデオデータ一時停止要求を受け、該ビデオデータ一時停止要求を受けたときに入力されるビデオデータを前記ビデオデータ保持部に保持し、前記ビデオデータ保持部に保持されたビデオデータを繰り返し送信し、該保持されたビデオデータ以降に入力されるビデオデータを前記ビデオデータ保持部に取り込まないビデオデータ送信部と、を有するビデオデータ送信装置。
【請求項2】
ビデオデータ送信状態をビデオデータ一時停止とするか否かを示す設定データを記憶するメモリと、ビデオデータを送信するビデオデータ送信部と、前記メモリから前記設定データを読み出し、前記設定データがビデオデータ一時停止であるときに前記ビデオデータ送信部へビデオデータ一時停止要求を送るデータ読み出し部と、を有し、前記ビデオデータ送信部は前記ビデオデータ一時停止要求を受けたとき、前記ビデオデータの送信を行わないことを特徴とするビデオデータ送信装置。
【請求項3】
請求項2記載のビデオデータ送信装置において、前記設定データは送信先特定データ毎に設定され、前記送信先特定データと対応させた前記設定データを前記メモリに記憶し、前記データ読み出し部は前記送信先特定データに基づいて前記設定データを読み出すことを特徴とするビデオデータ送信装置。
【請求項4】
ビデオデータ送信状態をビデオデータ一時停止とするか否かを示す設定データと送信先特定データと対応する送信開始時ビデオデータとを記憶するメモリと、ビデオデータを送信するビデオデータ送信部と、前記メモリから前記設定データを読み出し、前記設定データがビデオデータ一時停止であるときに前記送信先特定データに基づいて前記送信開始時ビデオデータを読み出すデータ読み出し部と、ビデオデータを保持するビデオデータ保持部とを有し、
前記ビデオデータ送信部は、前記送信開始時ビデオデータをビデオデータ保持部に保持し、前記ビデオデータ送信部は前記ビデオデータ保持部に保持された前記送信開始時ビデオデータを繰り返し送信するビデオデータ送信装置。
【請求項5】
請求項1から4のいずれか1項にビデオデータ送信装置と、ビデオデータを受信する受信装置と、音声を入力するマイクと、音声を出力するスピーカと、前記マイクからの音声の送信と受信した音声を前記スピーカに出力する音声制御部と、前記ビデオデータ送信装置にビデオデータを送る撮像装置と、前記受信装置により受信されたビデオデータ又は撮像装置からのビデオデータを表示する表示装置と、を備えた電話装置。
【請求項6】
ビデオデータ一時停止要求があったときに、該ビデオデータ一時停止要求があったときのビデオデータをビデオデータ保持部に保持し、
前記ビデオデータ保持部に保持されたビデオデータ以降に入力されるビデオデータを前記ビデオデータ保持部に取り込まず、保持されたビデオデータをビデオデータ送信部から繰り返し送信するビデオデータ送信方法。
【請求項7】
ビデオデータ送信状態がビデオデータ一時停止とするか否かを示す設定データをメモリに記憶し、
前記設定データを前記メモリから読み出し、
前記メモリから読み出した前記設定データがビデオデータ一時停止であるときは、ビデオデータ送信部からビデオデータの送信を行わず、前記メモリから読み出した前記設定データがビデオデータ一時停止でないときは、前記ビデオデータ送信部からビデオデータ送信を行うビデオデータ送信方法。
【請求項8】
請求項7記載のビデオデータ送信方法において、前記設定データは送信先特定データ毎に設定され、前記送信先特定データと対応させた前記設定データを前記メモリに記憶し、前記送信先特定データに基づいて前記設定データを読み出すことを特徴とするビデオデータ送信方法。
【請求項9】
ビデオデータ送信状態がビデオデータ一時停止とするか否かを示す設定データと、送信先特定データと対応する送信開始時ビデオデータとをメモリに記憶し、
前記設定データを前記メモリから読み出し、
前記メモリから読み出した前記設定データがビデオデータ一時停止であるときは、前記送信先特定データに基づいて、前記送信先特定データと対応する送信開始時ビデオデータを前記メモリから読み出し、
前記送信開始時ビデオデータを前記ビデオデータ保持部に保持し、前記ビデオデータ送信部から前記ビデオデータ保持部に保持された前記送信開始時ビデオデータを繰り返し送信するビデオデータ送信方法。
【請求項10】
請求項6から請求項9のいずれか1項に記載のビデオデータ送信方法をコンピュータに実現させるプログラム。
【請求項1】
ビデオデータを保持するビデオデータ保持部と、ビデオデータ一時停止要求を受け、該ビデオデータ一時停止要求を受けたときに入力されるビデオデータを前記ビデオデータ保持部に保持し、前記ビデオデータ保持部に保持されたビデオデータを繰り返し送信し、該保持されたビデオデータ以降に入力されるビデオデータを前記ビデオデータ保持部に取り込まないビデオデータ送信部と、を有するビデオデータ送信装置。
【請求項2】
ビデオデータ送信状態をビデオデータ一時停止とするか否かを示す設定データを記憶するメモリと、ビデオデータを送信するビデオデータ送信部と、前記メモリから前記設定データを読み出し、前記設定データがビデオデータ一時停止であるときに前記ビデオデータ送信部へビデオデータ一時停止要求を送るデータ読み出し部と、を有し、前記ビデオデータ送信部は前記ビデオデータ一時停止要求を受けたとき、前記ビデオデータの送信を行わないことを特徴とするビデオデータ送信装置。
【請求項3】
請求項2記載のビデオデータ送信装置において、前記設定データは送信先特定データ毎に設定され、前記送信先特定データと対応させた前記設定データを前記メモリに記憶し、前記データ読み出し部は前記送信先特定データに基づいて前記設定データを読み出すことを特徴とするビデオデータ送信装置。
【請求項4】
ビデオデータ送信状態をビデオデータ一時停止とするか否かを示す設定データと送信先特定データと対応する送信開始時ビデオデータとを記憶するメモリと、ビデオデータを送信するビデオデータ送信部と、前記メモリから前記設定データを読み出し、前記設定データがビデオデータ一時停止であるときに前記送信先特定データに基づいて前記送信開始時ビデオデータを読み出すデータ読み出し部と、ビデオデータを保持するビデオデータ保持部とを有し、
前記ビデオデータ送信部は、前記送信開始時ビデオデータをビデオデータ保持部に保持し、前記ビデオデータ送信部は前記ビデオデータ保持部に保持された前記送信開始時ビデオデータを繰り返し送信するビデオデータ送信装置。
【請求項5】
請求項1から4のいずれか1項にビデオデータ送信装置と、ビデオデータを受信する受信装置と、音声を入力するマイクと、音声を出力するスピーカと、前記マイクからの音声の送信と受信した音声を前記スピーカに出力する音声制御部と、前記ビデオデータ送信装置にビデオデータを送る撮像装置と、前記受信装置により受信されたビデオデータ又は撮像装置からのビデオデータを表示する表示装置と、を備えた電話装置。
【請求項6】
ビデオデータ一時停止要求があったときに、該ビデオデータ一時停止要求があったときのビデオデータをビデオデータ保持部に保持し、
前記ビデオデータ保持部に保持されたビデオデータ以降に入力されるビデオデータを前記ビデオデータ保持部に取り込まず、保持されたビデオデータをビデオデータ送信部から繰り返し送信するビデオデータ送信方法。
【請求項7】
ビデオデータ送信状態がビデオデータ一時停止とするか否かを示す設定データをメモリに記憶し、
前記設定データを前記メモリから読み出し、
前記メモリから読み出した前記設定データがビデオデータ一時停止であるときは、ビデオデータ送信部からビデオデータの送信を行わず、前記メモリから読み出した前記設定データがビデオデータ一時停止でないときは、前記ビデオデータ送信部からビデオデータ送信を行うビデオデータ送信方法。
【請求項8】
請求項7記載のビデオデータ送信方法において、前記設定データは送信先特定データ毎に設定され、前記送信先特定データと対応させた前記設定データを前記メモリに記憶し、前記送信先特定データに基づいて前記設定データを読み出すことを特徴とするビデオデータ送信方法。
【請求項9】
ビデオデータ送信状態がビデオデータ一時停止とするか否かを示す設定データと、送信先特定データと対応する送信開始時ビデオデータとをメモリに記憶し、
前記設定データを前記メモリから読み出し、
前記メモリから読み出した前記設定データがビデオデータ一時停止であるときは、前記送信先特定データに基づいて、前記送信先特定データと対応する送信開始時ビデオデータを前記メモリから読み出し、
前記送信開始時ビデオデータを前記ビデオデータ保持部に保持し、前記ビデオデータ送信部から前記ビデオデータ保持部に保持された前記送信開始時ビデオデータを繰り返し送信するビデオデータ送信方法。
【請求項10】
請求項6から請求項9のいずれか1項に記載のビデオデータ送信方法をコンピュータに実現させるプログラム。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図12】
【図13】
【図14】
【図15】
【図16】
【公開番号】特開2006−115184(P2006−115184A)
【公開日】平成18年4月27日(2006.4.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−300152(P2004−300152)
【出願日】平成16年10月14日(2004.10.14)
【出願人】(000227205)NECインフロンティア株式会社 (1,047)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成18年4月27日(2006.4.27)
【国際特許分類】
【出願日】平成16年10月14日(2004.10.14)
【出願人】(000227205)NECインフロンティア株式会社 (1,047)
【Fターム(参考)】
[ Back to top ]