説明

ビデオ再生システムにおいてマウスの遠隔制御装置の機能を実現するためのボタンマップを生成するシステムおよび方法

【課題】ビデオ再生システムにおいて、標準の入力/出力デバイスの遠隔制御装置の機能を実現するためのボタンマップを生成するシステムおよび方法を提供する。
【解決手段】最初に、現在選択されているボタンとともにそれに隣接している選択可能なボタンをボタンマップに追加することと、ボタンマップ中にない新しい選択可能なボタンをボタンマップに繰り返し追加して、新しいボタンに対して隣接しているすべての選択可能なボタンをボタンマップに追加する。最後に、標準の入力/出力デバイスを使用してボタンマップ中のボタンのうちの1つのボタンを選択する。

【発明の詳細な説明】
【関連出願の相互参照】
【0001】
本出願は、2006年7月21日に出願された“ビデオ再生システムにおいてマウスの遠隔制御装置の機能を実現するためのシステムおよび方法”と題する米国仮特許出願シリアル番号第60/807,941号に対する優先権およびこの利益を主張している。この特許出願は、その全体が参照によりここに組み込まれている。
【技術分野】
【0002】
本開示は、一般的に、ビデオ再生システムにおける入力/出力デバイスの遠隔制御装置の機能のインプリメンテーションに関し、さらに詳細に述べると、ビデオ再生システムにおいて遠隔制御装置の機能をマウスによって実現する際に使用されるボタンマップを発生させるシステムおよび方法に関する。
【背景】
【0003】
ビデオ再生システムはよく知られており、さまざまなビデオ再生システムに関連するフォーマットおよび他の属性を管理する現在の標準規格にはさまざまなものがある。今日、DVD(デジタルビデオディスク)標準規格は高記憶容量であることから高品質のビデオおよびオーディオを記憶できるため、光ディスクの記憶に利用される主流のフォーマットである。結果的に、映画、テレビショーおよび音楽ビデオのようなメディアコンテンツは、DVDフォーマットで幅広く利用可能になった。VHSテープ(ビデオホームシステム)のような他の記憶フォーマットと比較してDVDの魅力ある観点のうちの1つは、映画自体の他にDVD上で提供される対話型メニューである。これらの対話型メニューは、映画またはテレビショーのようなメディアコンテンツをDVDで楽しむのに完全に必要不可欠の部分となった。今日、例えば、映画鑑賞に加えて、消費者は特定のチャプターを選択して見ることができ、オーディオ/ビデオオプション(サブタイトル等、再生される映画の言語)を設定でき、そして、映画を製作する際の“舞台裏”の様子のようなさらなるシーンでさえ鑑賞することができる。DVDの中には、原作の結末を気に入らない消費者が自分の好みの結末を実際に選択できる“代わりの結末”でさえも提供するものもある。DVDプレイヤーが1990年後半に消費者に最初に利用可能になってから、DVDプレイヤーは多くの家庭に普及している。これは、DVDプレイヤーのコストが部分的に下がったので、消費者にとって入手可能になったことによる。さらに、今日、大部分のパーソナルデスクトップとラップトップコンピュータはDVD−ROMプレイヤーを搭載して販売されており、DVDプレイヤーは以前よりさらにますます普及され、さらにますます持ち運びが可能になった。
【0004】
一般的に、従来の独立型DVDプレイヤー(例えば、コンピュータシステムに組み込まれていないプレイヤー、およびテレビのような別々の表示デバイスを必要とするプレイヤー)であれば、DVDプレイヤーには、DVDによって提供される機能に消費者がアクセスするために使用する遠隔制御装置が付いてくるだろう。この遠隔制御装置によって、消費者は、特定のDVDが提供する階層の対話型メニューを通して移動することができる。DVDプレイヤー用の一般的な遠隔制御装置は、1組の上/下矢印および左/右矢印を備えている。遠隔制御装置の中には、上/下および左/右のナビゲーションボタンの配列の中央に選択ボタンを備えているものもある。ナビゲーションボタンによって、ユーザは、メニュー内のあちこちに、より直感的に動けるようになる。例えば、ユーザが特定のチャプターを選択して見ることができるスクリーンにおいて、一連のサムネイルスクリーンショットが、グリッド配列のスクリーン(例えば、2x2の配列)で示されてもよい。特定のサムネイル、例えば、スクリーン上、左上のサムネイルは、デフォルトによって選択されて、強調表示されてもよい。ここから、ユーザは単に所望のサムネイルが強調表示されるまで、上/下、左/右のナビゲーションボタンを使用して、異なったサムネイルを強調表示させる。それから、ユーザが選択ボタンを押すと、ユーザの選択に入る。これに基づいて、映画において対応しているチャプターが再生される。
【0005】
デスクトップコンピュータまたはラップトップに組み込まれているDVDプレイヤーでは、ユーザは、一般的に、DVD内の一連のメニューを通して移動する遠隔制御装置の代わりに、グラフィカルユーザインターフェイス(GUI)に依存するだろう。GUIは、一般的に、遠隔制御装置と同じ機能をエミュレートする。例えば、ユーザは、さらに、見るチャプター、早送り、巻き戻しを選択、オーディオ/ビデオオプション等を設定することができるだろう。しかしながら、一連の上/下、左/右選択を用いてメニューを通して移動する代わりに、ユーザは、マウスまたはラップトップ上のタッチパッドのような入力デバイスを使用して、スクリーン上で示されているボタンをクリックしてもよい。
【0006】
今日、DVDの標準規格に取って代わるものになることを考慮したさまざまな標準規格がある。次世代の光ディスク標準規格になるように競合している2つのフォーマットは、ブルーレイディスクおよびHD DVD(高精細デジタルビデオディスク)である。これらのより新しい標準規格と同様に、ブルーレイディスクは、増加した記憶容量と向上した対話性(ディスクコンテンツのオーサリング、シームレスメニューのナビゲーション、ネットワーク/インターネットの接続性等)を含むさまざまな方法で、DVDおよび他の以前の光ディスクの標準規格を越える利点を提供する。ブルーレイディスクフレームワークは、対話型タイトルを生成するときに、コンテンツプロバイダにほぼ制限のない機能を提供する。製作者は、ユーザインターフェイスの設計において完全に自由であるが、ユーザインターフェイスは、遠隔制御装置上の標準規格のナビゲーションボタンを使用することによって制御可能である。
【0007】
新しいメニュースクリーンが呼び出されるごとに、DVDによる再生が中断される。例えば、ユーザが、映画を鑑賞しながら言語を英語からフランス語に変えることを望む場合、ユーザはオーディオメニューを選択しなければならない。しかしながら、これによって、映画は再生が中断されることになり、ユーザがメニューから選択を行うために、メニューが表示される。ユーザは、選択を行うと、映画を見るために戻る。現在のオーディオ/ビデオストリームを中断させないで、ディスクからデータを読み取るブルーレイディスクの能力によって、映画を再生しながらさまざまなメニューを表示することができる。さらに、メニューはいくつかのページから構成されていてもよい。映画を中断させないで、ユーザはさまざまなページのメニュー選択を通してブラウジングすることができる。
【0008】
さらに、DVDでは、オーディオを中断させないでユーザブラウジング可能なスライドショーは実行不可能であった。現在のオーディオ/ビデオストリームを中断させないで、ディスクからデータを読み取るブルーレイディスクの能力の結果として、ユーザは、オーディオを再生しながら、さまざまな静止映像(例えば、映画における、さまざまなのシーンのスナップショット)を通してブラウジングすることができる。これは、早送りおよび巻き戻しの選択のみに適用されない。すなわち、ユーザは、オーディオを再生しながら、何の映像を見るかについて異なる選択(または、サムネイル画像で提示されているスクリーンから選択)を行うことができる。DVDでは、オーディオ/ビデオストリーム中にサブタイトルが記憶されているので、サブタイトルには、言語および表示スタイルの数に関する制限がある。再度説明すると、ディスク上に独立してサブタイトルを記憶させることができるのは、現在のオーディオ/ビデオストリームを中断させないで、ディスクからデータを読み取るブルーレイディスクの能力によるものである。ディスクの提供に基づいて、ユーザは、サブタイトルに対して、異なったフォントスタイル、サイズおよび色、あるいはスクリーン上の位置を選択してもよい。サブタイトルをアニメ化、スクロールまたはフェードインおよびフェードアウトすることができる。
【0009】
ブルーレイディスクの標準規格と同様、DVDと比較して向上した対話型機能を提供する新しい機能がHD DVD標準規格に追加されている。HD DVDフレームワークによって、さらに、ディスクに対して対話型コンテンツを作成できる。
【0010】
特定の標準規格に関係なく、ブルーレイディスクおよびHD DVDのような、より新しい世代のビデオ標準規格は、基礎となるビデオコンテンツとのより高いレベルの対話およびユーザ制御を提供している。そのような対話を実現する1つの領域は、ボタンの提示および利用に関する。知られているように、対話型グラフィックにおいて、メニューには1ページ以上のページが含まれている。同様に、ページは1つ以上のボタンを含み、ボタンは、座標(例えば、x−y座標)、グラフィックオブジェクト、および1つ以上の関連するコマンドによって規定される。例えば、DVDビデオの状況では、一般的に、シーン選択機能のようなさまざまな機能がユーザに提供されている。この機能では、さまざまな単一の画像グラフィックがユーザに提示されてもよく、さまざまな単一の画像グラフィックは複数のシーンのそれぞれから抽出されて、複数のシーンのそれぞれに関係付けられる。DVDプレイヤー用の遠隔制御装置を使用することによって、ユーザは、これらの画像のうちの何らかのものを強調表示または選択してもよく、そしてさらに、対応している強調表示された画像をアクティブ化させることによって、所定のシーンに直接進むようにDVDプレイヤーに命令してもよい。
【0011】
さらなる技術的観点から、ユーザによって見られるようなこれらの画像は、“ボタン”と呼ばれるメカニズムの形態で提供される。このことは、遠隔制御装置上のボタンに対する基準と混同すべきでないことに留意すべきである。先に述べたように、そのような各ボタンは、座標(例えば、ボタンがスクリーン上で提示されるxおよびyの位置)、グラフィックオブジェクト(すなわち、ユーザに提示される画像)、および1つ以上の関連するコマンド(例えば、選択されたシーンに直接ジャンプまたはスキップするようにDVDプレイヤーに命令するコマンド)によって規定される。
【0012】
これから図1を参照すると、図1は、DVDプレイヤーのようなビデオ再生システム内の例示的な複数のページメニューを図示している。一般的に、ユーザは、遠隔制御装置を使用して、さまざまなページ間を移動する。ユーザがビデオディスク(例えば、DVDビデオ)を挿入すると、“メインメニュー”104、“言語”106、および“チャプター”108を表示するメインメニューが、第1のページ102上でユーザに提示されてもよい。DVDプレイヤー用の遠隔制御装置上の矢印キーを使用して、ユーザは、“言語”メニュー106のオプションのボタンを強調表示させてもよい。一度、強調表示させてから、ユーザが遠隔制御装置上の選択キーを押すと、“言語”112の表題を有する第2のページ110がユーザに提示されることになる。この表題の下に、関連するオーディオの各言語に対して一連のボタンが提示されてもよい。図1で図示している言語は、“英語”114と“フランス語”116である。
【0013】
代わりに、図1で示したように、ユーザが、第1のページ102から“チャプター”ボタン108を強調表示してアクティブ化させた場合、第3のページ118がユーザに提示される。図示したように、この第3のページは、“シーン1”122、“シーン2”124、“メイン”126および“次に”128とラベル付けされている4つの付加的なボタンとともに“チャプター1”120の表題を含む。さらに、ユーザは、遠隔制御装置上の矢印キーを使用して、これらのボタンを移動し、これらのボタンのうちの任意のものを強調表示させてもよい。一度、強調表示させてから、遠隔制御装置上で提供されている選択キーをユーザが押して所定のボタンをアクティブ化させてもよい。例えば、図面で図示したように、ユーザが“次に”ボタン128をアクティブ化させた場合、メニューは、(“シーン3”134および“シーン4”136の画像ボタンをユーザに提示している)第4のページ132を表示するように進む。知られているように、新しいビデオの標準規格は、これらのおよび他の強固な対話機能を提供し、一般的に、この対話機能が、グラフィックメディアとのユーザの経験を向上させる。
【0014】
しかしながら、これらの向上した機能にもかかわらず、ある問題が生じることが分かっている。その問題が生じることが分かっている1つの例は、ビデオを表示または見る(専用ビデオプレイヤーとは異なる)コンピュータの使用である。特に、専用ビデオプレイヤー(例えば、DVDプレイヤー)に提供されている遠隔制御装置を使用する代わりに、マウスのようなコンピュータの標準の入力/出力デバイスを使用してビデオコンテンツと対話するときに問題が生じる。同じビデオディスクがコンピュータ上で実行または表示されているとき、ユーザは単にボタンの表面上でマウスを動かすことによって、選択不可能なボタンを自由に選択するかもしれないことが分かっている。先に提示した例に戻ると、ユーザが第2のページ110上の“言語”ボタン112を横切ってマウスを動かした場合、これは、結果的に意図されない動作になる。基礎となるコンピュータプログラムが、この意図されない動作をどのように取り扱ったかによって、さまざまな異なった意図されない結果が生じる。例えば、ボタンは、強調表示式でユーザに提示されるかもしれない。しかしながら、ユーザがマウスを左クリックしてボタンをアクティブ化させるとき、ビデオディスクがそのボタンを、そのページから選択またはアクティブ化できるボタンであると意図していないと、ビデオプログラムは何も動作しないかもしれない。例のように、第2のページ110における“言語”ボタン112は、点線によって示されているように選択可能であることが意図されていない。このボタンより下にある2つのボタン(“英語”114および“フランス語”116)のみが、選択可能であることを意味している。このケースにおいて、“言語”112ボタンのアクティブ化を試みると、基礎となるアプリケーションの選択要求の処理の仕方次第では、コンピュータプログラムがクラッシュを引き起こす可能性がある。
【0015】
ここで名称を提供する目的のために、ボタンは一般的に、4つの可能性ある状態のうちの1つのボタンを持つ。これから図2を参照すると、図2は、ビデオ再生システム内のボタンの異なった状態を図示している。これらの状態は、“ディセーブルされた”状態202、“通常”状態204、“選択された”状態206および“アクティブ化された”状態208を含む。表示されている第2のページ110について、図1に戻って参照すると、基礎となるビデオコンテンツソフトウェアが、その特定のページから選択されるべきものであるとそのボタンを意図していないと、“言語”112ボタンはディセーブルされた状態である(このことは、ボタンの周りの点線によって示されている)。“フランス語”ボタン116は通常状態であり、一方、“英語”ボタン114は選択された状態である。マウスポインタが選択されたボタンをオーバーレイしているときに、ユーザが左マウスキーをクリックすると、すなわち、ユーザが、選択されたボタンに対する遠隔制御装置の選択キーを押すと、その選択されたボタンがアクティブ化されるので、アクティブ化された状態208に入る。アクティブ化された状態208は一時的な状態であり、これは、一般的に、ボタンに関連する1つ以上のコマンドを、基礎となるビデオコンテンツまたはソフトウェアに実行させる。
【0016】
図2に図示されているように、ボタンは、アクティブ化された状態208から他の3つの可能性ある状態のうちのいずれかに進む。再び図1では、第1のページについて、“言語”ボタン106が選択されている。“言語”ボタン106がアクティブ化されると、数ある可能性ある動作の中の関連するコマンドによってメニューが生じ、第2のページ110に進む。このとき、“言語”ボタン112はこのページのメニューからの選択が意図されていないので、ディセーブルされた状態に入る。特定の例示を提供するために図1に戻ると、(図面で提示している4つのページのうちの)最後の3つのページにおいて、最上段のボタンは、選択不可能なボタンであるかもしれない。すなわち、第2のページ110において、図面は、“言語”112、“英語”114、および“フランス語”116の3つのボタンを図示している。しかしながら、ユーザが“英語”114および“フランス語”116のボタンのみを選択できるように、システムは設計されていてもよい。この点に関して、“言語”ボタンは選択不可能なボタンである。したがって、専用ビデオディスクプレイヤーの遠隔制御装置を使用してユーザがビデオディスクと対話するとき、“英語”114が強調表示されてから、ユーザが遠隔制御装置上の上矢印キーを押下しても、“言語”ボタンは強調表示も選択もされない。
【0017】
そのような機能は、“隣接”プロパティのようなボタンのあるプロパティを通して、部分的に実現されてもよい。あるビデオ仕様(例えば、ブルーレイディスク仕様)によって規定されて知られているように、ボタンには、左および右、または上および下に隣接ボタンがあるように規定されてもよい。そのような状態では、所定のボタンを選択(例えば、強調表示)しているときに、遠隔制御装置上の上矢印、下矢印、左矢印、または右矢印ボタンのうちの任意のものを押すと、遠隔制御装置によって選択された方向で、選択されたボタンの隣接ボタンであると規定されているボタンを選択または強調表示させるように動作する。しかしながら、隣接ボタンが、任意の所定(またはすべて)の方向でボタンに関係付けられるようには要求されない。したがって、図面に戻ると、“フランス語”ボタン116のみが、隣接ボタンとして“英語”ボタン114に関係付けられている。したがって、“英語”ボタン114が選択されているとき、下矢印キーのみが有効または正当な矢印キー入力として認識される(例えば、他の矢印キーは無視される)であろう。この方法では、ビデオが提示している現在のページまたはコンテキストにおいて選択が意図されていないがスクリーン上では提示されているあらゆるボタンを、遠隔制御装置により選択することをユーザは許されない。
【0018】
しかしながら、同じビデオディスクがコンピュータ上で実行または表示されているとき、ユーザはボタンの表面上でマウスを単に動かすことによって、選択不可能なボタンを自由に選択するかもしれないことが分かっている。先に提示した例に戻ると、ユーザが“言語”ボタン112を横切ってマウスを動かした場合、これは、結果的に意図されない動作になる。基礎となるコンピュータプログラムが、この意図されない動作をどのように取り扱ったかによって、さまざまな異なった意図されない結果が生じる。例えば、ボタンは、強調表示式でユーザに提示されるかもしれない。しかしながら、ユーザがマウスを左クリックして、ボタンをアクティブ化させるとき、(ビデオディスクがそのボタンを、そのページから選択またはアクティブ化できるボタンであると意図していないと)ビデオプログラムは何も動作しないかもしれない。代わりに、そのようなボタンのアクティブ化を試みると、コンピュータプログラムがクラッシュを引き起こす可能性がある。
【0019】
マウスまたは他のコンピュータ入力デバイスの使用を試みるとき、2つのボタンが互いにオーバーレイしているときに、別の問題点の例が生じる。マウスのような入力デバイスを使用して対話型ビデオディスクとインターフェイスしながらコンピュータを使用してビデオディスクを再生するときに、問題が生じるかもしれない。先に述べたように、1つの問題は、選択が意図されていないで、通常状態にある任意のボタン上でマウスが動かされたときに、システムがエラーまたは混乱させる結果を発生させるかもしれないことである。さらに、マウスを使用して、オーバーレイしているボタンを選択するときに、ユーザは、それらの2つのボタンの間をトグルするための実行可能な手段を持たない。その理由は、2つのボタンはスクリーン上で同じ位置に表示されているからである。この点に関して、マウスキーを押すと、現在強調表示されているこれらのボタンのうちのどちらかを選択することになるが、マウスには遠隔制御装置の左矢印または右矢印に対応するキーがないので、ユーザは他のボタンに対してトグルすることができないであろう。
【0020】
さらに、別の問題点または問題は、サイズが小さすぎるボタンの使用、または“透明”ボタンの使用に関連して生じる。ユーザが遠隔制御装置の入力デバイス上のあるボタンを押下するときに、ユーザにボタンを可視的に提示しないでアクションを提供する従来のツールとして、透明ボタンが使用されることもある。これらのボタンは、ユーザに見えないために正確な位置が知られていないので、ユーザがマウスを使用してこれらのボタンを選択することは実現不可能である。
【0021】
前述では、マウスの従来の“ポイントアンドクリック”アクションを越えた特別な選択方法が必要である対話型ビデオグラフィックを提供している状態のほんのいくつかの例を提示した。したがって、これらの問題および他の類似した問題に対する解決策が望まれる。本発明の実施形態の1つの主な観点は、マウスでボタンを選択する従来の手段を越えた特別な選択方法が必要であるボタンの検出および識別である。本発明の実施形態の別の主な観点は、所定のページ内にあるすべての“数値”ボタンを識別して記憶するボタンマップの使用である。数字ボタンは、ボタンに関係付けられている対応する数字を持つボタン、および遠隔制御装置上の数字キーに対応する同じキーを押すことによって通常選択されるボタンである。ボタンマップには、本発明のさまざまな実施形態に開示されている特別な選択方法を使用して、選択されるすべてのボタンの完全なリストが含まれている。ボタンマップ内にないボタンは、単に無視される。したがって、数ある中で、コンピュータの標準の入力/出力デバイスを使用して、ビデオコンテンツ内の対話型グラフィックを利用する能力をユーザに提供する必要性がある。さらに、数ある中で、ビデオ再生システム中のページ内の数字ボタンのグループから識別して選択する手段をユーザに提供する必要性がある。概して、本発明の実施形態は、対話型ビデオ再生システム内のページにおけるボタンに関連して生じる未解決の問題点に対して、強力ないし効率的な解決策または対策を提供する。
【概要】
【0022】
簡単に記述すると、数ある中の1つの実施形態は、ビデオ再生システムにおいて、標準の入力/出力デバイスに対して遠隔制御装置の機能を実現するためのボタンマップを生成させる方法に向けられている。方法は、最初に、現在選択されているボタンとともにそれに隣接している選択可能なボタンをボタンマップに追加することと、ボタンマップ中にない新しい選択可能なボタンをボタンマップに繰り返し追加して、新しいボタンに対して隣接しているすべての選択可能なボタンをボタンマップに追加することとを含む。最後に、方法は、標準の入力/出力デバイスを使用して、ボタンマップ中のボタンのうちの1つのボタンを選択することを含む。
【0023】
本開示の他のシステム、方法、機能および効果は、図面および詳細な説明を考察すると、当業者に明らかであり、または明らかになるだろう。すべてのこのような付加的なシステム、方法、機能、および効果は、本開示の範囲内である詳細な説明内に含まれ、そして、添付した特許請求の範囲によって保護されることを意図している。
【0024】
標準入力/出力デバイスを使用して、遠隔制御装置の機能を実現するためのボタンマップを生成させる方法および基礎となる方法の多くの観点は、図面を参照すると、よりよく理解することができる。必ずしも図面中のコンポーネントはスケーリングされていないが、代わりに、遠隔ビデオ編集システムの原理を明瞭に図示する際に強調がなされている。さらに、図面における同じ参照符号は、いくつかの図面にわたって対応している部分を示している。
【詳細な説明】
【0025】
本開示のさまざまな観点を要約して、図面で図示しているような開示の説明をこれから詳細に参照する。これらの図面に関連して本開示を記述するが、ここで開示する1つ以上の実施形態に開示を限定する意図はない。反対に、添付した特許請求の範囲によって規定されているような本開示の精神および範囲内に含まれているすべての代替実施形態、修正および均等物を対象とすることを意図している。
【0026】
ビデオ再生システムにおいて数字ボタンのボタンマップを生成させるシステムおよび方法の実施形態を記述する。ボタンマップは、一般的に、所定のページに位置するすべての選択可能な数字ボタンのリストに関連する。リストは、マウスのような標準の入力/出力デバイスを使用して、特別な選択方法を必要とするボタンに対応する。
【0027】
これから図3Aを参照すると、図3Aは、複数のページメニュー内でボタンマップを作成する基本的な動作を図示している。例によると、図3Aはビデオ再生システムにおけるページ内の2シリーズのボタンを示している。第1シリーズは、ボタンX302、Y304、Z306から構成されており、第2シリーズは、“シーン1”から“シーン6”までラベル付けされているボタン308、310、312、314、316、318から構成されている。この図示では、第1シリーズのボタン302、304、306のうちのいずれのものにも数値は関係付けられていない。しかしながら、第2シリーズのボタンに対するボタン308、310、312、314、316、318は、それぞれ1から6の数値に関係付けられている。この例の場合には、関係付けられている数値は、特定のシーン番号に対応している。一般的に、遠隔制御装置は、遠隔制御装置上の対応している数字ボタンを単に押すことによって特定のボタンをアクティブ化させるために使用される。本発明の1つの実施形態では、遠隔制御装置の機能は、マウスのような入力/出力デバイスに対して実現される。この実施形態は、すべての数字ボタンのリストを含むボタンマップを使用することによって数字ボタンを選択してアクティブ化させることを可能にする。第1シリーズのボタンについては、このシリーズ中のボタンのうちのいずれのものにも関係付けられている数字ボタンがないので、ボタンマップは生成されない。第2シリーズのボタンマップを作成する際に、デフォルトボタンが最初に識別される。新しいページがユーザに提示されたときに、デフォルトボタンは、自動的に選択モードになる(例えば、強調表示される)ページ内のボタンである。これは、ページ内のいずれかのボタンであってもよい。例えば、デフォルトボタンは、3x3グリッドの数字ボタンを提示しているページ中にある最も左上のボタンであってもよい。図3Aでは、ボタンの周りの実線で示されているように、“シーン3”がデフォルトボタンとして指定されており、それに伴って“シーン3”が現在選択されている。このボタンはボタンマップ中に記憶されており、ボタンマップを生成する起点として機能する。次に、デフォルトボタン(すなわち、“シーン3”)の周囲にある第1の組の隣接しているボタンが識別される。このケースでは、隣接しているボタンは、(左隣の)“シーン1”308、(下隣の)“シーン4”314、そして(右隣の)“シーン5”316である。さらに、これらのボタンもボタンマップに追加される。ここから、これらの隣接しているボタンのそれぞれに対して隣接しているすべてのボタンが決定される。第1の組の隣接しているボタンが処理される順番は、残りのボタンが識別されてボタンマップに記憶される順番を決定することに留意すべきである。しかしながら、ページ内のすべての数字ボタンが、結局、ボタンマップに追加されるので、ボタンがボタンマップに追加される順番は重要ではない。例のように、図3Aにおいて、“シーン4”314が、処理されるべき第1の組の隣接しているボタン内の第1のボタンである場合に、“シーン2”310を次に処理することができる(代わりに、“シーン4”314の右隣にある“シーン6”318を最初に処理することができる)。次に、“シーン2”310に対して隣接しているボタンが識別される。図3Aでは、この隣接しているボタンは“シーン1”308である。その分岐のボタンがなくなるまで、この横断は生じる。最後に、ページ内の識別されるべき残りの数字ボタンがなくなったときに、ボタンマップは完成である。
【0028】
図3Bは、複数のページメニュー内のボタンマップを作成する本発明の別の実施形態を図示している。このケースでは、“シーン1”308が、デフォルトボタン、すなわち処理されるべき“シーン3”312の周囲の第1の組の隣接しているボタン内の第1のボタンである。先に述べたように、第1の組の隣接しているボタン内のボタンが処理される順番は、数字ボタンが発見される順番を決定することになる。このケースでは、“シーン1”308の下隣の“シーン2”310が次に処理される。これは、その特定のボタンに対して隣接しているすべてのボタンが処理されるまで、反復式に行われる。したがって、この例では、“シーン4”314、次に“シーン6”318、そして最後に“シーン5”316が処理される。図3Aおよび図3Bにおいて先に記述した実施形態は、可能性あるインプリメンテーションの単なる例であることを強調する。本開示の原理から逸脱することなく、先に記述した実施形態に対して多くの変更および修正を実行してもよい。本開示の範囲内であるここにすべてのこのような変更および修正を含むことを意図する。
【0029】
これから、図4および図5を参照すると、図4および図5は、ビデオ再生デバイスにおいて、マウスを使用する選択方法のさまざまな例を図示している。図4は、マウスをドラッグすることによってボタンマップ内の数字ボタンを選択することを図示している。“ページ0”404が、5つのボタン406、408、410、412、414を表示しており、第3のボタン410が現在選択されている状態を考える。さらに、第3のボタン410は、左隣接ボタンとして第2のボタン408を規定し、そして右隣接ボタンとして第4のボタン412を規定していると仮定する。第3のボタン410が選択されていて、左または右方向のいずれかにマウスをドラッグすると、対応する隣接ボタンが選択されることになる。したがって、図4で図示しているように、マウスが右にドラッグされる場合、動作結果は“ページ1”418の提示となり、“ページ1”418では、現在、第4のボタン412が選択されていることを示している。このページからのボタン3の410またはボタン5の414の選択は、左または右のいずれかにドラッグする同様の方法で実現される。類似する動作は、同様に、上または下の方向へのドラッグ操作によって実現できる。
【0030】
図5は、ボタンマップ内の数字ボタンを選択する別の例を図示している。この例では、ボタンの選択は、グラフィック矢印を使用することによって実現される。図5において、メニューからのサンプルページ502が示されており、選択できるさまざまなシーン504、506、508、510、512、514が示されている。サーバ116から対話型コンテンツがダウンロードされると、ユーザ120はグラフィック矢印516a、516b、516cを使用することによって、ページ502内を移動することができる。この例では“シーン5”が現在選択されている。ユーザが、代わりに“シーン4”510を見ることを望む場合、ユーザは単に下矢印516b上をクリックして、その特定のシーンを選択する。同様に、ユーザ120が“シーン5”512を見ることに決めた場合、ユーザは単に右矢印516c上をクリックして、その特定のシーンを選択する。図4および図5は、標準の入力/出力デバイスの遠隔制御装置の機能を提供するために発生される対話型コンテンツのほんのいくつかの例である。
【0031】
図6は、ボタンマップ内の数字ボタンを選択する別の例をさらに図示している。この例では、ボタンの選択は、遠隔制御装置をエミュレートしているコンテキストメニューを使用することによって実現される。一般的なページ602が示されており、一連の数字ボタン608、610、612、616、618が示されている。すべての数字ボタンを含むボタンマップが生成されている。ここでは、“シーン1”から“シーン6”は、ボタンマップ中で識別されて記憶されている数字ボタンに関係付けられている。ページ602内の任意の位置上でマウス604を動かして、ボタン(例えば、右マウスキー)をクリックすることによって、コンテキストメニュー603が呼び出されてもよい。コンテキストメニューは、ボタンに関して実行されるさまざまなアクションをユーザに提示する。本発明のいくつかの実施形態では、コンテキストメニューは、図6で分かるように、遠隔制御装置をエミュレートしてもよい。この例では、一般的な遠隔制御装置のいくつかの基本的な機能がエミュレートされ、ユーザに提供されると、ユーザはコンテキストメニューからボタンを選択する。コンテキストメニュー603には、数字キーパッド606および“エンター”ボタン605が含まれていてもよい。コンテキストメニューを閉じるために“キャンセル”607ボタンもまた利用可能である。ユーザが、数ボタン上を単にクリックしてから“エンター”605ボタンをクリックして、ボタンをアクティブ化させることによって、数ボタンのうちの1つを選択する。例えば、“シーン4”614を選択するために、ユーザが、コンテキストメニュー603中の数ボタン4の606a上をクリックする。同様に、“シーン6”618を選択するために、ユーザは、コンテキストメニュー603中の数ボタン6の606b上をクリックする。ユーザは、コンテキストメニューを603を呼び出したものの全く選択を行わないことを決めた場合に、“キャンセル”607ボタン上をクリックしてもよい。
【0032】
図7は、ビデオ再生システムにおいて、ボタンマップを生成させて数字ボタンを選択するための方法のトップレベルの機能的動作のフローチャートである。ステップ710で始まると、ページ内で識別される数字ボタンを記憶するためにボタンマップが生成される。次に、ステップ720では、デフォルトボタンがページ内で識別される。このボタンは、横断が生じる起点として機能する。ステップ730において、デフォルトボタンに隣接しているすべてのボタンが識別されて記憶される。これは、第1の組の隣接しているボタンを含む。ここから、第1の組の隣接しているボタン内の各ボタンに対して隣接しているボタンのすべてが識別されて、記憶される(ステップ740)。これは、与えられた分岐に対するすべてのボタンが識別されて記憶されるまで、反復式で行われる(ステップ750−760)。ステップ770において、デフォルトボタンの周囲にある第1の組の隣接しているボタンから、次に隣接しているボタンが処理される。これは、第1の組の隣接しているボタン内の各ボタンが処理されるまで続く(ステップ780)。この時点で、ボタンマップは完成して、ページ内のすべての数字ボタンが記憶されている。
【0033】
図8は、ボタンマップ発生器810が実行されるビデオ再生デバイス802の例示的な実施形態を図示しているブロック図を図示している。一般的に述べると、ビデオ再生デバイス802は、デスクトップコンピュータ、ポータブルコンピュータ、専用サーバコンピュータ、マルチプロセッサコンピューティングデバイス、セルラ電話機、パーソナルデジタルアシスタント(PDA)、ハンドヘルドまたはペン入力コンピュータ、組込み型アプライアンス等のような、幅広いさまざまなワイヤおよび/またはワイヤレスコンピューティングデバイスのうちのいずれか1つを含むことができる。その特定の配置に関係なく、ビデオ再生デバイス802は、例えば、メモリ862、処理デバイス852、多くの入力/出力インターフェイス854、ネットワークインターフェイスデバイス856および大容量記憶装置864を具備でき、これらのデバイスのそれぞれは、データバス860に並列に接続されている。ディスプレイ858は、例えば、コンピュータモニタまたはPC向けのプラズマスクリーン、あるいはハンドヘルドデバイス上の液晶ディスプレイ(LCD)を含むことが可能である。
【0034】
処理デバイス852は、オーダーメードまたは商業的に入手可能なプロセッサ、中央処理ユニット(CPU)またはビデオ再生デバイス802に関係付けられているいくつかのプロセッサのうちの補助プロセッサ、(マイクロチップの形態の)半導体ベースのマイクロプロセッサ、マクロプロセッサ、1つ以上の特定用途向け集積回路(ASIC)、複数の適切に構成されているデジタルロジックゲート、ならびにコンピューティングシステムの全体的な動作を個々に、およびさまざまな組み合わせで調整するディスクリート素子を含む他の周知の電気構成を含むことが可能である。
【0035】
メモリ862は、揮発性メモリ素子(例えば、ランダムアクセスメモリ(DRAMおよびSRAM等のようなRAM))と不揮発性メモリ素子(例えば、ROM、ハードドライブ、テープ、CDROM等)との組み合わせのうちのいずれか1つを含むことができる。メモリ862は、一般的に、ネイティブオペレーティングシステム852、1つ以上のネイティブアプリケーション、エミュレーションシステム、あるいはさまざまなオペレーティングシステムおよび/またはエミュレートされたハードウェアプラットフォームのうちのいずれかのもののためのエミュレートされたアプリケーション、エミュレートされたオペレーティングシステム等を含む。例えば、アプリケーションは、ボタンマップ850を発生させて更新するために使用されるボタンマップ発生器810を含んでいてもよい。一般的に、メモリ862は、簡略する目的で省略されている他のコンポーネントを含むことができ、そして含むことになることを当業者は正しく認識するだろう。
【0036】
入力/出力インターフェイス854は、データを入力および出力する任意の数のインターフェイスを提供する。例えば、ビデオ再生デバイス802がパーソナルコンピュータを含む場合、これらのコンポーネントは、キーボードまたはマウスのような、ユーザ入力デバイスとインターフェイスしてもよい。ビデオ再生デバイス802が、ハンドヘルドデバイス(例えば、PDA、モバイル電話機)を含む場合、これらのコンポーネントは、機能キーまたは機能ボタン、タッチ感応型スクリーン、スタイラス等とインターフェイスしてもよい。
【0037】
さらに図8Bを参照すると、大容量記憶デバイス864は、例えば、ディスクドライブ、フラッシュメモリ、またはデータを記憶することができる幅広いさまざまな記憶デバイスの他の何らかのものであってもよい。本発明のいくつかの実施形態の場合には、大容量記憶デバイス864は、ボタンマップ発生器810によって発生されるボタンマップ850を記憶するデータベース804を含んでいてもよい。
【0038】
本発明のいくつかの実施形態は、ネットワークを通してデータ(例えば、ボタンマップ850)を送信および/または受信するために使用されるさまざまなコンポーネントから構成されるネットワークインターフェイスデバイス856を含んでいてもよい。例によると、ネットワークインターフェイスデバイス856は、入力および出力の双方と通信できるデバイス、例えば、変調器/復調器(例えば、モデム)、ワイヤレス(例えば、無線周波数(RF))トランシーバ、電話のインターフェイス、ブリッジ、ルーター、ネットワークカード等を含んでいてもよい。
【0039】
先に記述した実施形態は、可能性あるインプリメンテーションの単なる例であることを強調する。本開示の原理から逸脱することなく、先に記述した実施形態に対して多くの変更および修正を実行してもよい。本開示の範囲内であるここにすべてのこのような変更および修正を含み、特許請求の範囲によって保護することを意図する。
【図面の簡単な説明】
【0040】
【図1】図1は、ビデオ再生システム内の例示的な複数のページメニューを図示している。
【図2】図2は、ビデオ再生システム内のボタンの異なった状態を図示している。
【図3A】図3Aは、複数のページメニュー内のボタンマップを作成する基本的な動作を図示している。
【図3B】図3Bは、複数のページメニュー内のボタンマップを作成する本発明の別の実施形態を図示している。
【図4】図4は、マウスの遠隔制御装置の機能がビデオ再生システムに対して実現される例を図示している。
【図5】図5は、マウスの遠隔制御装置の機能がビデオ再生システムに対して実現される別の例を図示している。
【図6】図6は、マウスの遠隔制御装置の機能がビデオ再生システムに対して実現される別の例を図示している。
【図7】図7は、ビデオ再生システムにおいて、複数のページメニューにボタンマップを作成する方法のトップレベルの機能動作のフローチャートである。
【図8】図8は、ボタンマップ発生器810を実行させるビデオ再生デバイス802の例示的な実施形態を図示しているブロック図を図示している。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ビデオ再生システム内のページにおける複数の数字ボタン間で選択をする方法において、
各ページ内のすべての選択可能な数字ボタンを識別するためのボタンマップを生成させることと、
標準の入力/出力デバイスを使用して、ボタンマップ中の数字ボタンのうちの1つの数字ボタンを選択することとを含み、
ボタンマップを生成させることは、
現在選択されているボタンを識別して、ボタンマップに追加することと、
現在選択されているボタンの近くに位置する第1の組の隣接している数字ボタンをボタンマップに追加することと、
第1の組の隣接しているボタン内の各ボタンに対して、隣接しているボタンを反復式に識別して、ボタンマップに反復式に追加することと、
ページ内のすべての選択可能なボタンがボタンマップに追加されるまで、ボタンマップにまだ追加されていないページ内の新しいボタンをボタンマップに繰り返し追加し、すべての隣接しているボタンをボタンマップに追加することによって、ボタンマップを更新することとを有する方法。
【請求項2】
標準の入力/出力デバイスは、マウスデバイスである請求項1記載の方法。
【請求項3】
現在選択されているボタンは、ページが提示されたときに自動的に選択されたものである請求項1記載の方法。
【請求項4】
数字ボタンのうちの1つの数字ボタンを選択するステップは、
現在選択されている第1のボタン上にマウスデバイスが位置付けられている間に、マウスデバイス上のキーを押下することと、
キーを押下しながら、選択されるべき第2のボタンの方向にマウスデバイスをドラックすることと、
一度、マウスデバイスが第2のボタン上に位置付けられると、マウスデバイス上のキーを放して、第2のボタンを選択することとを含む請求項2記載の方法。
【請求項5】
数字ボタンのうちの1つの数字ボタンを選択するステップは、
ボタンマップ内のボタンのうち選択された状態にある第1のボタンを可視的に区別することと、
選択されるべき第2のボタンの方向にマウスデバイスをドラックすることと、
第2のボタンが選択されるときに、マウスデバイスの動きを中止することとを含む請求項2記載の方法。
【請求項6】
数字ボタンのうちの1つの数字ボタンを選択するステップは、
ボタンマップ中のボタンのうちの選択された状態にある第1のボタンを可視的に区別することと、
マウスデバイス上のホイールを回転させて、第1のボタンに関して第2のボタンの位置と相関がある方向にある第2のボタンを選択することと、
第2のボタンが選択されるときにホイールの回転を中止することとを含む請求項2記載の方法。
【請求項7】
数字ボタンのうちの1つの数字ボタンを選択するステップは、
ボタンマップ内のボタンのうちの1つのボタン上にマウスデバイスを位置付けることと、
マウスデバイス上のキーを押下したときにコンテキストメニューを表示することとを含み、
コンテキストメニューは、ボタンに関して実行することができる可能性あるアクションをユーザに提示する請求項2記載の方法。
【請求項8】
コンテキストメニューは、ボタンマップ内のボタンのうちの1つのボタンを選択するために使用される数字キーパッドを含む請求項7記載の方法。
【請求項9】
数字ボタンのうちの1つの数字ボタンを選択するステップは、
ボタンマップ内の各ボタンに対するプロパティを決定することと、
グラフィック表示を各ボタン上にオーバーレイすることとを含み、
グラフィック表示は、ボタンのプロパティに基づいて、ボタンに関して実行することができるすべての利用可能なアクションをユーザに提示する請求項2記載の方法。
【請求項10】
ビデオ再生システム内のページにおける複数の数字ボタン間で選択をする方法において、
現在選択されているボタンと、それに隣接している選択可能なボタンとをボタンマップに追加することと、
すべての選択可能なボタンがボタンマップに追加されるまで、ボタンマップ中にない新しい選択可能なボタンを繰り返しボタンマップに追加し、新しいボタンに対して隣接している選択可能ボタンのすべてを繰り返しボタンマップに追加することと、
標準の入力/出力デバイスを使用してボタンマップ中のボタンのうちの1つのボタンを選択することとを含む方法。
【請求項11】
標準の入力/出力デバイスは、マウスデバイスである請求項10記載の方法。
【請求項12】
現在選択されているボタンは、ページが提示されたときに自動的に選択されたものである請求項10記載の方法。
【請求項13】
数字ボタンのうちの1つの数字ボタンを選択するステップは、
現在選択されている第1のボタン上にマウスデバイスが位置付けられている間に、マウスデバイス上のキーを押下することと、
キーを押下しながら、選択されるべき第2のボタンの方向にマウスデバイスをドラックすることと、
一度、マウスデバイスが第2のボタン上に位置付けられると、マウスデバイス上のキーを放して、第2のボタンを選択することとを含む請求項11記載の方法。
【請求項14】
数字ボタンのうちの1つの数字ボタンを選択するステップは、
ボタンマップ内のボタンのうちの選択された状態にある第1のボタンを可視的に区別することと、
選択されるべき第2のボタンの方向にマウスデバイスをドラックすることと、
第2のボタンが選択されるときにマウスデバイスの動作を中止することとを含む請求項11記載の方法。
【請求項15】
数字ボタンのうちの1つの数字ボタンを選択するステップは、
ボタンマップ中のボタンのうちの選択された状態にある第1のボタンを可視的に区別することと、
マウスデバイス上のホイールを回転させて、第1のボタンに関して第2のボタンの位置と相関がある方向にある第2のボタンを選択することと、
第2のボタンが選択されるときにホイールの回転を中止することとを含む請求項11記載の方法。
【請求項16】
数字ボタンのうちの1つの数字ボタンを選択するステップは、
ボタンマップ内のボタンのうちの1つのボタン上にマウスデバイスを位置付けることと、
マウスデバイス上のキーを押下したときにコンテキストメニューを表示することとを含み、
コンテキストメニューは、ボタンに関して実行することができる可能性あるアクションをユーザに提示する請求項11記載の方法。
【請求項17】
コンテキストメニューは、ボタンマップ内のボタンのうちの1つのボタンを選択するために使用される数字キーパッドを含む請求項16記載の方法。
【請求項18】
ビデオ再生システム内のページにおける複数の数字ボタン間で選択をするシステムにおいて、
ビデオ内の各ページにおけるすべての選択可能なボタンからなるボタンマップを発生させて更新するボタンマップ発生器と、
ボタンマップを記憶するためのデータベースと、
ボタンマップからボタンを選択するための標準の入力/出力デバイスとを具備するシステム。
【請求項19】
標準の入力/出力デバイスは、マウスデバイスである請求項18記載のシステム。
【請求項20】
選択可能なボタンは、数字ボタンである請求項18記載のシステム。
【請求項21】
ボタンマップ発生器は、現在選択されているボタンとともに、それに隣接しているボタンをボタンマップに追加し、ボタンマップ中にない新しい選択可能なボタンとともに、それに隣接しているボタンを繰り返しボタンマップに追加するようにさらに構成されている請求項18記載のシステム。

【図1】
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【図2】
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【図3A】
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【図3B】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【公開番号】特開2008−134995(P2008−134995A)
【公開日】平成20年6月12日(2008.6.12)
【国際特許分類】
【外国語出願】
【出願番号】特願2007−190562(P2007−190562)
【出願日】平成19年7月23日(2007.7.23)
【出願人】(505187699)サイバーリンク・コーポレーション (6)
【Fターム(参考)】