説明

ピニオン軸用回転支持装置

【課題】ピニオンギヤ側の転がり軸受のアキシアル剛性を十分に確保できると共に、運転時の動トルク及び運転開始時の起動トルクを十分に低減できる構造を実現する。
【解決手段】ピニオンギヤ10側の転がり軸受として、タンデム型の複列アンギュラ玉軸受13aを使用すると共に、内輪軌道18a、18bの曲率半径Riと各玉19a、19bの直径Bdとの比(Ri/Bd)を、0.52≦Ro/Bdに規制する。又、上記タンデム型の複列アンギュラ玉軸受13aの内輪軌道、外輪軌道および玉のうちどれか一つ以上に、浸炭処理或いは浸炭窒化処理のいずれかを施す。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、例えば自動車のデファレンシャル装置や四輪駆動車のトランスファー装置を構成するピニオン軸用回転支持装置の改良に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来より、自動車のデファレンシャル装置や四輪駆動車のトランスファー装置は、通常、一端部にピニオンギヤを設けたピニオン軸を備えており、このピニオン軸をハウジングの内側に、軸方向に離隔して設けた1対の転がり軸受によって、回転自在に、且つ、両方向のアキシアル荷重を支承可能に支持する構造を有している。この種のピニオン軸用回転支持装置としては、ピニオンギヤ側の軸受と反ピニオンギヤ側の軸受の両方を円すいころ軸受で構成し、両軸受を互いに背面合わせに配置し、予圧を付加した状態でハウジング内に収容したものがある。ピニオンギヤ側の軸受には比較的大きなアキシアル荷重が作用することから、反ピニオンギヤ側の軸受よりも大型の円すいころ軸受を用いている。ところが、円すいころ軸受は大きな摩擦抵抗が作用するので回転トルクが大きく、したがって、トランスファ装置の効率の低下を招く不都合がある。燃費向上、軸受部の摩擦トルク減少を目的として、この種の軸受装置にタンデム型の複列アンギュラ玉軸受を用いるものがある。
【0003】
図5は、従来構造のタンデム型の複列アンギュラ玉軸受を組み込んだデファレンシャル装置を示している。このデファレンシャル装置は、自動車の動力伝達系の途中に設けてプロペラシャフトの回転を減速すると同時に回転方向を直角に変換する為のもので、ハウジングであるケース(不図示)の内側の前寄り(「前後方向」は車両の前後方向によるもので、図5の右側が「前」、左側が「後」)部分に1対の環状壁2a、2bを、前後方向に離隔して設けている。これら両環状壁2a、2bの内側にはピニオン軸3を、1対のアンギュラ玉軸受13、14によって、回転自在に、且つ、両方向のアキシアル荷重を支承可能に支持している。比較的大きなアキシアル荷重を支承するピニオンギヤ10側(図5の左側)の転がり軸受として、タンデム型の複列アンギュラ玉軸受13を使用している。このタンデム型の複列アンギュラ玉軸受13は、ピニオン軸3にピニオンギヤ10側から反ピニオンギヤ10側に向けて作用するアキシアル荷重を支承可能である。一方、比較的小さなアキシアル荷重を支承する反ピニオンギヤ10側(図5の右側)の転がり軸受として、単列アンギュラ玉軸受14を使用している。この単列アンギュラ玉軸受14は、上記ピニオン軸3に反ピニオンギヤ10側からピニオンギヤ10側に向けて作用するアキシアル荷重を支承可能である。
【0004】
ピニオンギヤ10側に配置されたタンデム型の複列アンギュラ玉軸受13は、外輪15の内周面に形成した、それぞれがアンギュラ型である複列の外輪軌道16a、16bと、内輪17の外周面に形成した、それぞれがアンギュラ型である複列の内輪軌道18a、18bとの間に、両列毎に複数個ずつの玉19a、19bを、両玉列20a、20b同士で互いに同じ向きの接触角を付与した状態で配置して成り、且つ、ピニオンギヤ10側の玉列20aのピッチ円直径を、反ピニオンギヤ10側の玉列20bのピッチ円直径よりも大きくしている。一方、反ピニオンギヤ10側に配置された単列アンギュラ玉軸受14は、外輪21の内周面に形成したアンギュラ型の外輪軌道22と、内輪23の外周面に形成したアンギュラ型の内輪軌道24との間に、複数個の玉25を、接触角を付与した状態で転動自在に設けて成る。
【0005】
又、このピニオン軸3の前端部には、環状の結合部材8を外嵌固定している。この結合部材8の前端部を構成する結合フランジ9は、上記ケースの前端開口部から外部に突出した部分に配置している。この結合フランジ9には、図示しないプロペラシャフトの後端部を連結自在である。一方、上記ピニオン軸3の後端部には、ピニオンギヤ10を固設しており、このピニオンギヤ10とリングギヤ(不図示)とを互いに噛合させている。このリングギヤは、上記ケースの内側の後部に、回転のみ自在に支持している。
【0006】
ところで、近年、自動車の省燃費化に対する要求が強くなっており、上述の様なデファレンシャル装置並びにトランスファー装置を構成する、ピニオン軸用回転支持装置に組み込む1対の転がり軸受に関しても、動力の伝達ロスを低く抑えるべく、動トルク(回転抵抗)及び起動トルクをより小さくする事が要求される様になっている。但し、上述した従来構造の場合には、当該トルクが必ずしも十分に小さいとは言えなかった。
【0007】
本発明に関連する先行技術文献として、特許文献1があるが、この特許文献1に記載された発明は、ピニオン軸用回転支持装置に組み込まれる1対の転がり軸受として、タンデム型の複列アンギュラ玉軸受を使用し、軸受部材が窒素富化層を有している。この為、熱処理を施した内輪、外輪および玉の疲労特性を長寿命化させることが可能となり、PCDを小さくすることで低トルク化を図ると共に、内輪内径及び外輪外径寸法を小さくすることで複列アンギュラ軸受のコンパクト化を図っている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
【特許文献1】特開2008−020016号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
しかしながら、この先行技術には、反ピニオンギヤ側の転がり軸受として単列アンギュラ玉軸受を使用した場合に比べて、負荷容量を大きくできる反面、動トルク(回転抵抗)が大きくなる為、自動車の省燃費化に対する要求に応える事は難しいという問題がある。また、上記従来構造の図5の場合には、上記ピニオン軸3を回転自在に支持する為の1対の転がり軸受として、タンデム型の複列アンギュラ玉軸受13と単列アンギュラ玉軸受14とを使用している為、1対の単列円すいころ軸受を使用した場合に比べて、運転時の動トルクの低減を図れると共に、運転開始時の起動トルクの低減を図れる。但し、この様な従来構造の図5の場合にも、これらトルクの更なる低減を図る面からは、十分に検討がなされているとは言えず、未だ改良の余地がある。
【0010】
本発明のピニオン軸用回転支持装置は、上述の様な事情に鑑み、ピニオン軸を回転自在に支持する為の1対の転がり軸受のうち、ピニオンギヤ側のタンデム型の複列アンギュラ玉軸受に関して、軸受寿命を十分に確保できると共に、運転時の動トルク及び運転開始時の起動トルクを十分に低減できる構造を実現すべく発明したものである。
【課題を解決するための手段】
【0011】
本発明のピニオン軸用回転支持装置は、自動車のデファレンシャル装置や四輪駆動車のトランスファー装置を構成する為に使用可能なもので、一端部にピニオンギヤを設けたピニオン軸をハウジングの内側に、軸方向に離隔して設けた1対の転がり軸受によって、回転自在に、且つ、両方向のアキシアル荷重を支承可能に支持して成る。
【0012】
特に、本発明のピニオン軸用回転支持装置に於いては、上記両転がり軸受のうち、ピニオンギヤ側の転がり軸受が、上記ピニオン軸にピニオンギヤ側から反ピニオンギヤ側に作用するアキシアル荷重を支承可能な、タンデム型の複列アンギュラ玉軸受{ピニオンギヤ側の玉列のピッチ円直径(及び軌道径)が反ピニオンギヤ側の玉列のピッチ円直径(及び軌道径)よりも大きく、且つ、両列の接触角の向きが同じである、並列組み合わせ型の複列アンギュラ玉軸受}である。そして、複数の軌道を有するタンデム型の複列アンギュラ玉軸受を構成する内輪軌道の曲率半径をRiとし、同じく玉の直径をBdとした場合に、少なくとも1つの軌道が
0.52≦Ri/Bd
なる関係を満たす。
【0013】
本発明を実施する場合に好ましくは、反ピニオンギヤ側の転がり軸受が、上記ピニオン軸に反ピニオンギヤ側からピニオンギヤ側に作用するアキシアル荷重を支承可能な、単列アンギュラ玉軸受である。
【0014】
又、本発明を実施する場合に好ましくは、タンデム型の複列アンギュラ玉軸受を構成する内輪軌道、外輪軌道および玉のうちどれか一つ以上に、浸炭処理或いは浸炭窒化処理のいずれかを施す。
【発明の効果】
【0015】
内輪溝R比(Ri/Bd)を大きくすることによりトルクを減少することができるが、同時に動定格荷重が低減し、軸受寿命は短くなる。そのため、従来は溝R比をある程度以上には大きく出来ないという制限があったが、特殊熱処理により軸受部材の疲労特性を向上させることで、溝R比を大きくしても軸受の寿命が維持されるため、トルク低減と長寿命化とを両立することができる。本発明によれば、特殊熱処理による部材の寿命向上と、溝R比増大によるトルク低減効果とを関連付け、低トルクかつ長寿命となるピニオン軸受用回転支持装置を提供することができる。また、上述の様な構成を有する本発明のピニオン軸用回転支持装置の場合には、ピニオン軸を回転自在に支持する為の1対の転がり軸受のうち、ピニオンギヤ側の転がり軸受に関して、アキシアル剛性を十分に確保できると共に、運転時の動トルク及び運転開始時の起動トルクを十分に低減できるという効果が有る。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明の実施の形態を示す、図5のA部に相当する拡大断面図。
【図2】溝R比とトルクとの関係を示す図。
【図3】内輪溝R比とトルクとの関係を示す図。
【図4】内輪溝R比と軸受寿命との関係を示す図。
【図5】従来構造のピニオン軸用回転支持装置を示す半部断面図。
【発明を実施するための形態】
【0017】
図1は、本発明の実施の形態を示している。尚、本例のピニオン軸用回転支持装置の特徴は、運転時の動トルク及び運転開始時の起動トルクを十分に低減するべく、ピニオンギヤ10(図5参照)側に配置したタンデム型の複列アンギュラ玉軸受13の構造を工夫した点にある。その他の部分の構造及び作用・効果に就いては、前述の図5に示した従来構造の例とほぼ同様であるから、同等部分に関する図示並びに説明は、省略若しくは簡略にし、以下、本例の特徴部分を中心に説明する。
【0018】
本例のピニオン軸用回転支持装置の場合にも、上記図5に示した従来構造の例の場合と同様に、ピニオンギヤ10側の転がり軸受として、ピニオン軸3にピニオンギヤ10側から反ピニオンギヤ10側に向けて作用するアキシアル荷重を支承可能な、図1に示す様な、タンデム型の複列アンギュラ玉軸受13aを使用している。一方、反ピニオンギヤ10側の転がり軸受として、上記ピニオン軸3に反ピニオンギヤ10側からピニオンギヤ10側に向けて作用するアキシアル荷重を支承可能な、図5に示す様な、単列アンギュラ玉軸受14を使用している。
【0019】
ピニオンギヤ10側に配置された上記タンデム型の複列アンギュラ玉軸受13aは、外輪15aの内周面に形成したアンギュラ型の外輪軌道16a、16bと、内輪17aの外周面に形成したアンギュラ型の内輪軌道18a、18bとの間に、複数個の玉19a、19bを、転動自在に設けて成る。図1における複数個の玉19aと19bの直径は同径であるが、異径とする事もできる。さらに、両玉列20a、20b同士の間でピッチ円直径の大きさを異ならせており、ピニオンギヤ10側の玉列20aのピッチ円直径を、反ピニオンギヤ10側の玉列20bのピッチ円直径よりも大きくしている。又、上記外輪15aは、ケースの内側に設けた環状壁2aに内嵌固定されており、上記内輪17aは、上記ピニオン軸3の中間部に外嵌固定されている。
【0020】
特に本例の場合には、上記タンデム型の複列アンギュラ玉軸受13aに関して、上記内輪軌道18a、18bの(断面形状の)曲率半径をRiとし、上記各玉19a、19bの直径をBdとした場合に、曲率半径Riと直径Bdとの比である内輪溝R比(Ri/Bd)を、0.52≦Ri/Bdに規制している。
【0021】
本例の場合には、上記タンデム型の複列アンギュラ玉軸受13aを構成する軌道輪(外輪15a及び内輪17a)の材料として、SUJ2、SUJ3(高炭素クロム軸受鋼2種、3種)等の軸受鋼、軸受鋼に表面硬化層(窒素富化層)を得るべく浸炭処理或いは浸炭窒化処理を施したもの、又は、S53C等の中炭素鋼にSi、Mn、Cr、Mo等の合金元素を必要に応じて添加した合金鋼に浸炭処理或いは浸炭窒化処理を施したものを使用できる。特に、本例のピニオン軸用回転支持装置を、高速回転且つ高温条件下で使用する場合には、上記合金鋼の中でも、焼戻し軟化抵抗性を向上させる等の効果を得られるSiを多く含有した合金鋼に、浸炭処理或いは浸炭窒化処理を施したものを使用する事が好ましい。又、ステンレス鋼(例えばマルテンサイト系ステンレス鋼)や炭素鋼等の鉄系合金を使用する事もできる。
【0022】
更に、上記タンデム型の複列アンギュラ玉軸受13aを構成する両玉列20a、20bの各玉19a、19bの材料としても、SUJ2、SUJ3等の軸受鋼、軸受鋼に浸炭処理或いは浸炭窒化処理を施したもの、又は、中炭素鋼にSi、Mn、Cr、Mo等を必要に応じて添加した合金鋼に浸炭処理或いは浸炭窒化処理を施したもの等を使用できる。又、上記各玉19a、19bは、セラミック製としても良い。
【0023】
上述の様な構成を有する本例のピニオン軸用回転支持装置の場合には、前記ピニオン軸3を回転自在に支持する為の1対の転がり軸受のうち、ピニオンギヤ10側に配置したタンデム型の複列アンギュラ玉軸受に関して、アキシアル剛性を十分に確保できると共に、運転時の動トルク及び運転開始時の起動トルクを十分に低減できる。
【0024】
即ち、本例の場合には、ピニオンギヤ10側の転がり軸受として、タンデム型の複列アンギュラ玉軸受13aを使用すると共に、内輪溝R比(Ri/Bd)を、0.52≦Ri/Bdに規制している。この為、上記内輪軌道18a、18bと上記各玉19a、19bの転動面との接触面積が小さくなり、運転時の動トルク及び起動トルクを十分に低減できる。溝R比と動トルクとの関係は図2より、外輪よりも内輪の溝R比増大がトルク低減に有効であること、また図3より内輪溝R比を0.52以上とした場合に、トルクが十分に低くなることから、少なくとも内輪溝R比を0.52以上とする。内輪溝R比が0.52未満になると、上記内輪軌道18a、18bと上記各玉19a、19bの転動面との接触面積が大きくなり、トルクを十分には低減する事ができなくなる。
【0025】
更に、本例の場合には、ピニオンギヤ10側に配置したタンデム型の複列アンギュラ玉軸受13aに関して、内輪軌道、外輪軌道あるいは玉のいずれか一つ以上に浸炭処理等の特殊熱処理を施している。特殊熱処理は、特に内輪の寿命が短いため、少なくとも内輪には施すことが望ましい。軸受部材と熱処理の組合せは、玉=浸炭処理・内輪=浸炭処理のように異部材・同熱処理でも良いし、玉=浸炭処理・内輪=浸炭窒化処理といった異部材・異熱処理でもよい。軸受寿命は、図4に示すように内輪溝R比を大きくすると低下するが、特殊熱処理を施すことにより軸受部材の疲労特性が向上し、内輪溝R比が小さい場合と同等以上の軸受寿命を維持することができる。
【0026】
以上の様な本例のピニオン軸用回転支持装置によれば、ピニオンギヤ10側のタンデム型の複列アンギュラ玉軸受13aのアキシアル剛性が高い為、ピニオンギヤとリングギヤとの噛合部での異音の発生を有効に防止できる。又、このタンデム型の複列アンギュラ玉軸受13aの動トルク及び起動トルクを十分に低減できる為、自動車の省燃費化に対する要求に十分に応える事ができる。
【産業上の利用可能性】
【0027】
本発明のピニオン軸用回転支持装置は、自動車のデファレンシャル装置や四輪駆動車のトランスファー装置に限られず、各種産業機械の動力伝達装置に適用することができる。
【符号の説明】
【0028】
2a、2b 環状壁
3 ピニオン軸
8 結合部材
9 結合フランジ
10 ピニオンギヤ
13、13a 複列アンギュラ玉軸受
14 単列アンギュラ玉軸受
15 外輪
16a、16b 外輪軌道
17 内輪
18a、18b 内輪軌道
19a、19b 玉
20a、20b 玉列
21 外輪
22 外輪軌道
23 内輪
24 内輪軌道
25 玉

【特許請求の範囲】
【請求項1】
一端部にピニオンギヤを設けたピニオン軸をハウジングの内側に、軸方向に離隔して設けられた1対の転がり軸受により、回転自在に、且つ、両方向のアキシアル荷重を支承可能にして支持して成るピニオン軸用回転支持装置に於いて、上記両転がり軸受のうち、ピニオンギヤ側の転がり軸受が、上記ピニオン軸にピニオンギヤ側から反ピニオンギヤ側に作用するアキシアル荷重を支承可能なタンデム型の複列アンギュラ玉軸受であり、
この複数の軌道を有するタンデム型の複列アンギュラ玉軸受を構成する内輪軌道の曲率半径をRiとし、同じく玉の直径をBdとした場合に、少なくとも1つの軌道が
0.52≦Ri/Bd
なる関係を満たすことを特徴とするピニオン軸用回転支持装置。
【請求項2】
反ピニオンギヤ側の転がり軸受が、上記ピニオン軸に反ピニオンギヤ側からピニオンギヤ側に作用するアキシアル荷重を支承可能な単列アンギュラ玉軸受であることを特徴とする請求項1に記載したピニオン軸用回転支持装置。
【請求項3】
タンデム型の複列アンギュラ玉軸受を構成する内輪軌道、外輪軌道および玉のうちどれか一つ以上に、浸炭処理或いは浸炭窒化処理のいずれかを施したことを特徴とする請求項1または2に記載したピニオン軸用回転支持装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−172730(P2012−172730A)
【公開日】平成24年9月10日(2012.9.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−33513(P2011−33513)
【出願日】平成23年2月18日(2011.2.18)
【出願人】(000004204)日本精工株式会社 (8,378)
【Fターム(参考)】