説明

ピペリジン誘導体を含有する医薬

【課題】ピペリジン誘導体並びにその薬学的に許容される塩及び水和物の少なくとも一種を含有する抗ヒスタミン剤等の医薬を提供することにある。
【解決手段】本発明ピペリジン誘導体は強力なヒスタミン受容体拮抗活性を有する。さらに本発明化合物は、マウスに経口投与した脳内受容体結合試験においても低い脳内移行性を示すことから、眠気等の中枢性副作用の軽減という点で好ましい特性を有する。従って、本発明ピペリジン誘導体は眠気等の中枢性副作用が少ない新規な抗ヒスタミン剤等の医薬組成物の有効成分として非常に有用なものである。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ピペリジン誘導体並びにその薬学的に許容される塩及び水和物の少なくとも一種を含有する抗ヒスタミン剤等の医薬に関する。
【背景技術】
【0002】
ヒスタミン(histamine)はアレルギー反応を誘引するケミカルメディエーターとして代表的なものであり、アレルギーの原因となる物質が体内に入ると肥満細胞や好塩基球などの細胞から放出される。放出されたヒスタミンはヒスタミン1型受容体(H1受容体)蛋白質と結合し、血圧降下、血管透過性亢進、平滑筋収縮、血管拡張、腺分泌促進などの薬理作用を発揮し、アレルギー反応や炎症の発現に関与する。このように、ヒスタミンはヒトの様々な疾患に関係しており、その作用を抑制することによって、アレルギー疾患や炎症を予防または治癒することができ、ヒスタミンの遊離を抑制する薬剤や受容体との結合を阻害する薬剤(抗ヒスタミン薬)が多く市販されており、気管支喘息、アレルギー性鼻炎、花粉症、蕁麻疹、アトピー性皮膚炎等の疾患に用いられている。
【0003】
しかしながら、これまで知られている抗ヒスタミン薬は中枢作用に基づく鎮静作用、眠気、めまい、倦怠感等や、抗コリン作用に基づく口渇、粘膜乾燥感、視調節障害等の望ましくない副作用が発現することから、車の運転前の服用禁止等の使用制限がされており、使いにくさの原因となっている。そのため、このような問題が解決され且つ優れた効果を有する抗ヒスタミン剤が患者及び医療の現場において求められている。本発明者らは、本発明ピペリジン誘導体が、中枢性副作用が少なく且つ強力な抗ヒスタミン作用を有する医薬として有用であることを見出した。
【0004】
チアベンゾアズレン骨格を有するピペリジン誘導体については、特許文献1乃至13に開示されているが、これらのうち、特許文献1乃至7に開示されているのは、本発明化合物とは異なり、下記一般式(I)におけるR1及びR2の両方が水素である化合物である。また、特許文献8には下記一般式(I)におけるR1がアシル又はヒドロキシで置換されていてもよいアルキルでR2が水素又は塩素である化合物が開示され、特許文献9乃至13には下記一般式(I)におけるR1が水素でR2がハロゲン、アルキル又はアルコキシである化合物が開示されている。しかし、特許文献8では鎮痛作用を、特許文献9では下垂及びカタレプシーの拮抗作用や体温異常降下及び振せんの抑制作用を有することがそれぞれ開示されているものである。また、特許文献10乃至13で開示されている化合物は抗ヒスタミン作用を有することが記載されているが、本発明化合物のように従来の抗ヒスタミン薬の副作用である眠気等の中枢性副作用を改善したことを開示したものではない。例えば、特許文献10に開示されているフマル酸ケトチフェンは第二世代抗ヒスタミン薬として繁用されているが、眠気を誘引する副作用については使用上の注意事項とされてきた。このように、本発明化合物のような眠気等の中枢性副作用が少なく且つ強力な抗ヒスタミン作用を有するチアベンゾアズレン骨格を有するピペリジン誘導体についてはこれまで報告されていなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平3−294277号公報
【特許文献2】特表2001−519789号公報
【特許文献3】特表平6−504992号公報
【特許文献4】特開平1−104069号公報
【特許文献5】特開昭57−77673号公報
【特許文献6】特公昭57−60351号公報
【特許文献7】特表平3−504855号公報
【特許文献8】特開昭49−69677号公報
【特許文献9】特開昭51−110572号公報
【特許文献10】特公昭52−17030号公報
【特許文献11】特公昭55−8984号公報
【特許文献12】特開昭48−81869号公報
【特許文献13】フランス国特許第1437412号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、眠気等の中枢性の副作用が少ない抗ヒスタミン剤等の医薬を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは上述したような特徴を有する抗ヒスタミン化合物について鋭意研究を行った結果、下記構造式(I)で表されるピペリジン誘導体が優れた抗ヒスタミン作用を有し、且つ眠気等の中枢性副作用が軽減された医薬として有用な化合物であることを見出し、本発明を完成した。
【発明の効果】
【0008】
本発明ピペリジン誘導体は優れたヒスタミン受容体拮抗作用を有し、また、マウスに経口投与した場合の脳内受容体結合試験においても低い脳内移行性を示す結果、眠気等の中枢性副作用の軽減効果が奏されることから、抗ヒスタミン剤等の医薬組成物の有効成分として望まれる特性を有するものであり、その有用性は高いものである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本発明は下記一般式(I)で表されるピペリジン誘導体並びにその薬学的に許容される塩及び水和物の少なくとも一種を含有する医薬に関する。
【化1】

〔式中、R1は下記(a)乃至(i)から選択される置換基又は水素を表し、
(a) シアノ、
(b) アクリル酸(アルキルエステル及びヒドロキシアルキルアミドを含む)、
(c) ウレイド、
(d) アルケニル、
(e) アルキルカルボニル又はアミノカルボニルで置換されていてもよいアミノアルキル、
(f) ヒドロキシ、アルコキシ又はヒドロキシアルキルアミノで置換されているカルボニルアルキル、
(g) ヒドロキシ、モルホリノ、アルコキシ、ヒドロキシアルキルアミノアルコキシ又はシクロヘキシルオキシカルボニルオキシアルコキシで置換されているカルボニル、
(h) アルキル又はアルコキシで置換されているカルボニルアミノ、
(i) アミノ、ヒドロキシ、アルコキシ、アルケニル及びアルキル(ハロゲン、チオール、ピペリジノ、アミノ、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アミノカルボニル又は1若しくは2のヒドロキシで置換されていてもよい)から選択される1又は2の置換基で置換されていてもよいアミノカルボニル、
R2は下記(j)乃至(r)から選択される置換基又は水素を表し、
(j) シアノ、
(k) アクリル酸(アルキルエステル及びヒドロキシアルキルアミドを含む)、
(l) ヒドロキシ又はピペリジノで置換されているアルキル、
(m) ヒドロキシ、アルコキシ(シクロヘキシルオキシカルボニルオキシで
置換されていてもよい)、ピペリジノ又はヒドロキシアルキルアミノで置換されているカルボニルアルキル、
(n) ヒドロキシ、アルコキシ又はヒドロキシアルキルアミノで置換されているカルボニル、
(o) ヒドロキシ又はアルコキシで置換されているカルボニルアルコキシ、
(p) ヒドロキシ又はアルコキシで置換されているカルボニルアルキルスルファニル、
(q) アルコキシ、
(r) ハロゲン、
R3は下記(s)乃至(w)から選択される置換基又は水素を表し、
(s) カルボキシ、シアノ、ピロリジル、ピペリジノ、アルコキシ、アルキルスルファニル又は1若しくは2のヒドロキシ置換されていてもよいアルキル、
(t) アルキル又はアルコキシで置換されているカルボニル、
(u) ヒドロキシ又はアルコキシで置換されているカルボニルアルコキシアルキル、
(v) アルキル、アルコキシ又はアルキルフェニルで置換されているカルボニルアルキル、
(w) アミノカルボニル又はアルカンスルホニルで置換されているアミノアルキル、
上記R1及びR2のいずれか一方は水素以外の置換基を表し、Aは無置換であるか又はオキソを表し、Bは炭素又は酸素を表し、X及びYはいずれか一方が炭素で他方が硫黄を表し、破線部分は単結合又は二重結合を表し、但し、R2がハロゲン又はアルコキシである場合、Aは無置換で、R1は水素以外の置換基、Bは酸素を表す。〕
【0010】
前記一般式(I)において、アルキル(アルキルエステル、アルキルフェニル、ヒドロキシアルキルアミド、ヒドロキシアルキルアミノ、アルキルカルボニル、アミノアルキル、カルボニルアルキル、ヒドロキシアルキルアミノアルコキシ、ヒドロキシアルキルアミノ、カルボニルアルコキシアルキル、アルキルスルファニル、カルボニルアルキルスルファニル中の「アルキル」も含む)とは、好ましくはメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、sec-ブチル、t-ブチル、ペンチル、イソペンチル、ネオペンチル、t-ペンチル、ヘキシル、イソヘキシル等の炭素数1乃至6の直鎖状又は分岐状のアルキル基を表す。又、アルカンスルホニルのアルカンとは、上記アルキルに対応する飽和炭化水素を表す。
アルコキシ(ヒドロキシアルキルアミノアルコキシ、アルコキシカルボニル、カルボニルアルコキシ、カルボニルアルコキシアルキル、シクロヘキシルオキシカルボニルオキシアルコキシ中の「アルコキシ」も含む)とは、好ましくはメトキシ、エトキシ、n-プロポキシ、イソプロポキシ、n-ブトキシ、イソブトキシ、sec-ブトキシ、t-ブトキシ、n-ペンチルオキシ、n-ヘキシルオキシ等の炭素数1乃至6の直鎖状又は分岐状のアルコキシ基を表す。
アルケニルとは好ましくはビニル、アリル、プロペニル、イソプロペニル、1-ブテニル、2-ブテニル等の炭素数2乃至4の直鎖状又は分岐状のアルケニル基を表す。
ハロゲンとは、フッ素、塩素、臭素、ヨウ素等を表す。
R1のアミノアルキル(e)は、アルキルカルボニル若しくはアミノカルボニルで置換されていてもよく、又、R3のアミノアルキル(w)はアミノカルボニル又はアルカンスルホニルで置換されているが、各置換基はアミノアルキルのアミノ基部分に置換するものである。
【0011】
本発明化合物中、好ましい化合物は以下の通りである。
塩酸 2-シアノ-4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン [化合物1]
臭化水素酸 2-ブロモ-4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-3-チアベンゾ[f]アズレン [化合物2]
[4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル]カルボン酸エチル [化合物3]
塩酸 [4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル]カルボン酸 [化合物4]
塩酸 [4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-3-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル]カルボン酸 [化合物5]
塩酸 3-[4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル]アクリル酸エチル [化合物6]
塩酸 3-[4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル]アクリル酸 [化合物7]
2-ブロモ-4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン [化合物8]
2-シアノ-4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-3-チアベンゾ[f]アズレン [化合物9]
2-t-ブトキシカルボニルアミノ-4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-3-チアベンゾ[f]アズレン [化合物10]
2-アセチルアミノ-4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-3-チアベンゾ[f]アズレン [化合物11]
二塩酸 2-アミノメチル-4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-3-チアベンゾ[f]アズレン [化合物12]
塩酸 2-アセチルアミノメチル-4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-3-チアベンゾ[f]アズレン [化合物13]
2-ウレイド-4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-3-チアベンゾ[f]アズレン [化合物14]
3-[4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-3-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル]アクリル酸 [化合物15]
2-t-ブトキシカルボニルアミノ-4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン [化合物16]
2-アセチルアミノ-4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン [化合物17]
2-ウレイド-4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン [化合物18]
【0012】
二塩酸 2-アミノメチル-4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン [化合物19]
塩酸 2-アセチルアミノメチル-4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン [化合物20]
[4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-3-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル]カルボン酸エチル [化合物21]
3-[4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-3-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル]アクリル酸エチル [化合物22]
塩酸 [4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-3-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル]酢酸エチル [化合物23]
[4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-3-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル]酢酸 [化合物24]
6-シアノ-4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-4,10-ジヒドロ-9-オキサ-3-チアベンゾ[f]アズレン [化合物25]
[4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-4,10-ジヒドロ-9-オキサ-3-チアベンゾ[f]アズレン-6-イル]カルボン酸 [化合物26]
[4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル]カルボン酸-N-(2-ヒドロキシエチル)アミド(IUPAC:N-(2-ヒドロキシエチル) [4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル]カルボキサミド)[化合物27]
塩酸 [4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル]カルボン酸-N,N-ビス(2-ヒドロキシエチル)アミド(IUPAC:塩酸 N,N-ビス(2-ヒドロキシエチル) [4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル]カルボキサミド)[化合物28]
二塩酸 [4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル]カルボン酸2-(2-ヒドロキシエチルアミノ)エチル [化合物29]
[4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル]カルボン酸-N-(3-ヒドロキシプロピル)アミド(IUPAC:N- (3-ヒドロキシプロピル) [4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル]カルボキサミド)[化合物30]
[4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル]カルボン酸アミド(IUPAC:[4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル]カルボキサミド)[化合物31]
[4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル]酢酸 [化合物32]
二塩酸 [4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル]カルボン酸-N-[2-(ピペリジン-1-イル)エチル]アミド(IUPAC:二塩酸 N-(2-ピペリジン-1-イル-エチル)[4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル]カルボキサミド)[化合物33]
塩酸 3-[4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-4,10-ジヒドロ-9-オキサ-3-チアベンゾ[f]アズレン-6-イル]アクリル酸エチル [化合物34]
3-[4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-4,10-ジヒドロ-9-オキサ-3-チアベンゾ[f]アズレン-6-イル]アクリル酸 [化合物35]
【0013】
塩酸 3-[4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-4,10-ジヒドロ-9-オキサ-3-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル]アクリル酸エチル [化合物36]
3-[4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-4,10-ジヒドロ-9-オキサ-3-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル]アクリル酸 [化合物37]
塩酸 [4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル]カルボン酸-N-(2-メトキシエチル)アミド(IUPAC:塩酸 N-(2-メトキシエチル)-[4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル]カルボキサミド)[化合物38]
二塩酸 [4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル]カルボン酸-N- (2-アミノエチル)アミド(IUPAC:二塩酸 N- (2-アミノエチル) [4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル]カルボキサミド)[化合物39]
塩酸 [4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル]カルボン酸-N-メトキシアミド(IUPAC:塩酸 N-メトキシ[4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル]カルボキサミド)[化合物40]
[4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル]カルボン酸-N-カルバモイルメチルアミド(IUPAC:N-{ [4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル]}カルボニル}アミノ酢酸アミド)[化合物41]
塩酸 [4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル]カルボン酸-N-酢酸メチルアミド(IUPAC:塩酸 N-{[4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル]カルボニル}アミノ酢酸メチル}[化合物42]
塩酸 [4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル]カルボン酸モルホリンアミド(IUPAC:塩酸 1-{[4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル]カルボニル}モルホリン)[化合物43]
塩酸 [4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-4,10-ジヒドロ-9-オキサ-3-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル]カルボン酸エチル [化合物44]
[4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-4,10-ジヒドロ-9-オキサ-3-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル]カルボン酸 [化合物45]
3-[4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-4H-3-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル]アクリル酸 [化合物46]
3-[4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-10-オキソ-9,10-ジヒドロ-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル]アクリル酸エチル [化合物47]
3-[4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-10-オキソ-9,10-ジヒドロ-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル]アクリル酸 [化合物48]
2-ウレイドメチル-4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン [化合物49]
[4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-10-オキソ-9,10-ジヒドロ-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル]カルボン酸エチル [化合物50]
[4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-10-オキソ-9,10-ジヒドロ-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル]カルボン酸 [化合物51]
3-[4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-3-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル]アクリル酸-N-(2-ヒドロキシエチル)アミド(IUPAC:N-(2-ヒドロキシエチル)-3-[4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-3-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル]アクリルアミド)[化合物52]
[4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-4,10-ジヒドロ-9-オキサ-3-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル]カルボン酸-N- (2-ヒドロキシエチル)アミド(IUPAC:N- (2-ヒドロキシエチル)-[4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-4,10-ジヒドロ-9-オキサ-3-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル]カルボキサミド)[化合物53]
塩酸 [4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-4,10-ジヒドロ-9-オキサ-3-チアベンゾ[f]アズレン-6-イル]酢酸 [化合物54]
[4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-4,10-ジヒドロ-9-オキサ-3-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル]カルボン酸-N- (2-ヒドロキシエチル)アミド(IUPAC:N- (2-ヒドロキシエチル)-{[4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-4,10-ジヒドロ-9-オキサ-3-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル]}カルボキサミド)[化合物55]
【0014】
塩酸 2-[4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル]プロピオン酸 [化合物56]
塩酸 2-[4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-4,10-ジヒドロ-9-オキサ-3-チアベンゾ[f]アズレン-6-イル]プロピオン酸 [化合物57]
塩酸 [4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-4,10-ジヒドロ-9-オキサ-3-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル]酢酸 [化合物58]
塩酸 [4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル]酢酸 [化合物59]
塩酸 2-[4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-3-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル]プロピオン酸 [化合物60]
[4-(1-エトキシカルボニルピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル]カルボン酸エチル [化合物61]
[4-(ピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル]カルボン酸エチル [化合物62]
[4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル]酢酸-N- (2-ヒドロキシエチル)アミド(IUPAC:N- (2-ヒドロキシエチル)-{[4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル]}アセタミド)[化合物63]
2-[4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-4,10-ジヒドロ-9-オキサ-3-チアベンゾ[f]アズレン-6-イル]プロピオン酸-N- (2-ヒドロキシエチル)アミド(IUPAC:N- (2-ヒドロキシエチル)-{2-[4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-4,10-ジヒドロ-9-オキサ-3-チアベンゾ[f]アズレン-6-イル]}プロピオンアミド)[化合物64]
2-メチル-2-[4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル]プロピオン酸 [化合物65]
3-[4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-4,10-ジヒドロ-9-オキサ-3-チアベンゾ[f]アズレン-6-イル]アクリル酸-N-(2-ヒドロキシエチル)アミド(IUPAC:N- (2-ヒドロキシエチル)-{3-[4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-4,10-ジヒドロ-9-オキサ-3-チアベンゾ[f]アズレン-6-イル]}アクリルアミド)[化合物66]
[4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-3-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル]カルボン酸-N- (2-ヒドロキシエチル)アミド(IUPAC:N- (2-ヒドロキシエチル)-{[4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-3-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル]}カルボキサミド)[化合物67]
2-メチル-2-[4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-4,10-ジヒドロ-9-オキサ-3-チアベンゾ[f]アズレン-6-イル]プロピオン酸 [化合物68]
塩酸 [4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル]カルボン酸-N-(2-ヒドロキシエチル)-N-メチルアミド(IUPAC:塩酸 N-(2-ヒドロキシエチル)-N-メチル-{[4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル]}カルボキサミド)[化合物69]
[4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル]カルボン酸-N- (2-ヒドロキシプロピル)アミド(IUPAC:N- (2-ヒドロキシプロピル)-{[4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル]}カルボキサミド)[化合物70]
[4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル]カルボン酸-N- (1-ヒドロキシプロピ-2-イル)アミド(IUPAC:N- (1-ヒドロキシプロピ-2-イル)-{[4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル]}カルボキサミド)[化合物71]
[4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル]カルボン酸-N- (1,2-ジヒドロキシプロピル)アミド(IUPAC:N- (1,2-ジヒドロキシプロピル)-{[4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル]}カルボキサミド)[化合物72]
【0015】
[4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル]カルボン酸-N- (1,3-ジヒドロキシプロピ-2-イル)アミド(IUPAC:N- (1,3-ジヒドロキシプロピ-2-イル)-{[4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル]}カルボキサミド)[化合物73]
[4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル]カルボン酸-N-ヒドロキシ-N-メチルアミド(IUPAC:N-ヒドロキシ-N-メチル-{[4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル]}カルボキサミド)[化合物74]
2-エトキシカルボニルアミノ-4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン [化合物75]
2-イソプロポキシカルボニルアミノ-4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン [化合物76]
[4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル]カルボン酸-N-(2-フルオロエチル)アミド(IUPAC:N-(2-フルオロエチル)-{[4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル]}カルボキサミド)[化合物77]
[4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル]カルボン酸-N-ヒドロキシアミド(IUPAC:N-ヒドロキシ-{[4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル]}カルボキサミド)[化合物78]
[4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル]カルボン酸-N-(2,2,2-トリフルオロエチル)アミド(IUPAC:N-(2,2,2-トリフルオロエチル)-{[4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル]}カルボキサミド)[化合物79]
[4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル]カルボン酸-N-(2-メチル-1-ヒドロキシプロピ-2-イル)アミド(IUPAC:N-(2-メチル-1-ヒドロキシプロピ-2-イル)-{[4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル]}カルボキサミド)[化合物80]
[4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル]カルボン酸-N-(3,3,3,2,2-ペンタフルオロプロピル)アミド(IUPAC:N-(3,3,3,2,2-ペンタフルオロプロピル)-{[4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル]}カルボキサミド)[化合物81]
[4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル]カルボン酸-N-(2-メルカプトエチル)アミド(IUPAC:N-(2-メルカプトエチル)-{[4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル]}カルボキサミド)[化合物82]
[4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル]カルボン酸-N-アミノ-N-(2-ヒドロキシエチル)アミド(IUPAC:N-アミノ-N-(2-ヒドロキシエチル)-{[4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル]}カルボキサミド)[化合物83]
[4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル]カルボン酸-N-メチル-N-メトキシアミド(IUPAC:N-メチル-N-メトキシ-{[4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル]}カルボキサミド)[化合物84]
[4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル]カルボン酸-N-プロピルアミド(IUPAC:N-プロピル-{[4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル]}カルボキサミド)[化合物85]
[4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル]カルボン酸-N-アリルアミド(IUPAC:N-アリル-{[4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル]}カルボキサミド)[化合物86]
[4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-10-オキソ-9,10-ジヒドロ-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル]酢酸 [化合物87]
[4-(1-エトキシカルボニルピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル]カルボン酸 [化合物88]
[4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-4H-3-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル]カルボン酸 [化合物89]
[4-(1-アセチルピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル]カルボン酸エチル [化合物90]
[4-(1-アセチルピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル]カルボン酸 [化合物91]
{4-[1-(2-カルボキシエチル)ピペリジン-4-イリデン]-9,10-ジヒドロ-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル}カルボン酸エチル [化合物92]
【0016】
3-[4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-3-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル]プロピオン酸 [化合物93]
{4-[1-(2-シアノエチル)ピペリジン-4-イリデン]-9,10-ジヒドロ-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル}カルボン酸 [化合物94]
[4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン-6-イル]カルボン酸エチル [化合物95]
[4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン-6-イル]カルボン酸 [化合物96]
3-[4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル]プロピオン酸エチル [化合物97]
3-[4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル]プロピオン酸 [化合物98]
塩酸 3-[4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-4,10-ジヒドロ-9-オキサ-3-チアベンゾ[f]アズレン-6-イル]ピロピオン酸ピペリジンアミド(IUPAC:塩酸 1-{3-[4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-4,10-ジヒドロ-9-オキサ-3-チアベンゾ[f]アズレン-6-イル]ピロピオニル}ピペリジン)[化合物99]
3-[4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-4,10-ジヒドロ-9-オキサ-3-チアベンゾ[f]アズレン-6-イル]ピロピオン酸 [化合物100]
二塩酸 {4-[1-(3-ピロリジルプロピル)ピペリジン-4-イリデン]-9,10-ジヒドロ-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル}カルボン酸エチル [化合物101]
{4-[1-(3-ピロリジルプロピル)ピペリジン-4-イリデン]-9,10-ジヒドロ-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル}カルボン酸 [化合物102]
塩酸 [4-(1-エチルピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル]カルボン酸エチル [化合物103]
6-(2-ヒドロキシメチル)-4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン [化合物104]
{4-[1-(2-ヒドロキシエチル)ピペリジン-4-イリデン]-9,10-ジヒドロ-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル}カルボン酸エチル [化合物105]
塩酸 [4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン-6-イル]酢酸エチル [化合物106]
塩酸 {4-[1-(2-ヒドロキシエチル)ピペリジン-4-イリデン]-9,10-ジヒドロ-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル}カルボン酸 [化合物107]
塩酸 [4-(1-エチルピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル]カルボン酸 [化合物108]
{4-{1-[4-(4-t-ブチルフェニル)-4-オキソブチル]ピペリジン-4-イリデン}-9,10-ジヒドロ-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル}カルボン酸エチル [化合物109]
塩酸 {4-[1-(2-エトキシカルボニルメトキシエチル)ピペリジン-4-イリデン]-9,10-ジヒドロ-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル}カルボン酸エチル [化合物110]
{4-[1-(2-カルボキシメトキシエチル)ピペリジン-4-イリデン]-9,10-ジヒドロ-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル}カルボン酸エチル [化合物111]
2-ビニル-4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン [化合物112]
【0017】
塩酸 (4-ピペリジン-4-イリデン-4,10-ジヒドロ-9-オキサ-3-チアベンゾ[f]アズレン-6-イル)酢酸エチル [化合物113]
(4-ピペリジン-4-イリデン-4,10-ジヒドロ-9-オキサ-3-チアベンゾ[f]アズレン-6-イル)酢酸 [化合物114]
4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-3-チアベンゾ[f]アズレン-6-カルボン酸エチル [化合物115]
塩酸 [4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-4,10-ジヒドロ-9-オキサ-1-チアベンゾ[f]アズレン-6-イル]酢酸メチル [化合物116]
[4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-4,10-ジヒドロ-9-オキサ-1-チアベンゾ[f]アズレン-6-イル]酢酸 [化合物117]
塩酸 {4-[1-(2-ヒドロキシエチル)ピペリジン-4-イリデン]-4,10-ジヒドロ-9-オキサ-3-チアベンゾ[f]アズレン-6-イル}酢酸メチル [化合物118]
{4-[1-(2-ヒドロキシエチル)ピペリジン-4-イリデン]-4,10-ジヒドロ-9-オキサ-3-チアベンゾ[f]アズレン-6-イル}酢酸 [化合物119]
4-[1-(4-ヒドロキシブチル)ピペリジン-4-イリデン]-9,10-ジヒドロ-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン-2-カルボン酸 [化合物120]
4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-3-チアベンゾ[f]アズレン-6-カルボン酸 [化合物121]
2-{4-[1-(2-ヒドロキシエチル)ピペリジン-4-イリデン]-4,10-ジヒドロ-9-オキサ-3-チアベンゾ[f]アズレン-6-イル}エタノール [化合物122]
塩酸 4-[4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-4,10-ジヒドロ-9-オキサ-3-チアベンゾ[f]アズレン-6-イル]酪酸メチル [化合物123]
4-[4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-4,10-ジヒドロ-9-オキサ-3-チアベンゾ[f]アズレン-6-イル]酪酸 [化合物124]
3-[4-(6-カルボキシメチル-10H-9-オキサ-3-チアベンゾ[f]アズレン-4-イリデン)ピペリジン-1-イル]プロピオン酸 [化合物125]
塩酸 (4-ピペリジン-4-イリデン-4,10-ジヒドロ-9-オキサ-3-チアベンゾ[f]アズレン-6-イル)酢酸メチル [化合物126]
塩酸 [4-(1-エチルピペリジン-4-イリデン)-4,10-ジヒドロ-9-オキサ-3-チアベンゾ[f]アズレン-6-イル]酢酸メチル [化合物127]
[4-(1-エチルピペリジン-4-イリデン)-4,10-ジヒドロ-9-オキサ-3-チアベンゾ[f]アズレン-6-イル]酢酸 [化合物128]
塩酸 [4-(1-プロピルピペリジン-4-イリデン)-4,10-ジヒドロ-9-オキサ-3-チアベンゾ[f]アズレン-6-イル]酢酸メチル [化合物129]
[4-(1-プロピルピペリジン-4-イリデン)-4,10-ジヒドロ-9-オキサ-3-チアベンゾ[f]アズレン-6-イル]酢酸 [化合物130]
塩酸 [4-(1-イソプロピルピペリジン-4-イリデン)-4,10-ジヒドロ-9-オキサ-3-チアベンゾ[f]アズレン-6-イル]酢酸メチル [化合物131]
[4-(1-イソプロピルピペリジン-4-イリデン)-4,10-ジヒドロ-9-オキサ-3-チアベンゾ[f]アズレン-6-イル]酢酸 [化合物132]
【0018】
塩酸 4-(1-プロピルピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン-2-カルボン酸エチル [化合物133]
塩酸 4-(1-プロピルピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン-2-カルボン酸 [化合物134]
塩酸 4-(4-ピペリジン-4-イリデン-4,10-ジヒドロ-9-オキサ-3-チアベンゾ[f]アズレン-6-イル)酪酸メチル [化合物135]
塩酸 4-(4-ピペリジン-4-イリデン-4,10-ジヒドロ-9-オキサ-3-チアベンゾ[f]アズレン-6-イル)酪酸 [化合物136]
塩酸 (4-ピペリジン-4-イリデン-4,10-ジヒドロ-9-オキサ-3-チアベンゾ[f]アズレン-6-イル)酢酸プロピル [化合物137]
塩酸 {4-[1-(3-ヒドロキシプロピル)ピペリジン-4-イリデン]-4,10-ジヒドロ-9-オキサ-3-チアベンゾ[f]アズレン-6-イル}酢酸メチル [化合物138]
{4-[1-(3-ヒドロキシプロピル)ピペリジン-4-イリデン]-4,10-ジヒドロ-9-オキサ-3-チアベンゾ[f]アズレン-6-イル}酢酸 [化合物139]
塩酸 [4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-4,10-ジヒドロ-9-オキサ-3-チアベンゾ[f]アズレン-6-イル]酢酸エチル [化合物140]
塩酸 4-[4-(1-エチルピペリジン-4-イリデン)-4,10-ジヒドロ-9-オキサ-3-チアベンゾ[f]アズレン-6-イル]酪酸メチル [化合物141]
4-[4-(1-エチルピペリジン-4-イリデン)-4,10-ジヒドロ-9-オキサ-3-チアベンゾ[f]アズレン-6-イル]酪酸 [化合物142]
塩酸 3-(4-ピペリジン-4-イリデン-4,10-ジヒドロ-9-オキサ-3-チアベンゾ[f]アズレン-6-イル)アクリル酸エチル [化合物143]
3-(4-ピペリジン-4-イリデン-4,10-ジヒドロ-9-オキサ-3-チアベンゾ[f]アズレン-6-イル)アクリル酸 [化合物144]
塩酸 3-(4-ピペリジン-4-イリデン-9,10-ジヒドロ-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル)アクリル酸エチル [化合物145]
3-(4-ピペリジン-4-イリデン-9,10-ジヒドロ-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル)アクリル酸 [化合物146]
塩酸 [4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-3-チアベンゾ[f]アズレン-6-イル]酢酸エチル [化合物147]
塩酸 [4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-3-チアベンゾ[f]アズレン-6-イル]酢酸 [化合物148]
塩酸 4-(1-イソプロピルピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン-2-カルボン酸エチル [化合物149]
4-(1-イソプロピルピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン-2-カルボン酸 [化合物150]
[4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン-6-イル]酢酸 [化合物151]
塩酸 2-メチル-2-(4-ピペリジン-4-イリデン-9,10-ジヒドロ-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル)プロピオン酸エチル [化合物152]
【0019】
塩酸 2-メチル-2-(4-ピペリジン-4-イリデン-9,10-ジヒドロ-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル)プロピオン酸 [化合物153]
塩酸 2-[4-(1-エチルピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル]-2-メチルプロピオン酸エチル [化合物154]
2-[4-(1-エチルピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル]-2-メチルプロピオン酸 [化合物155]
塩酸 5-[4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-4,10-ジヒドロ-9-オキサ-3-チアベンゾ[f]アズレン-6-イル]吉草酸メチル [化合物156]
5-[4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-4,10-ジヒドロ-9-オキサ-3-チアベンゾ[f]アズレン-6-イル]吉草酸 [化合物157]
3-[4-(1-エチルピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル]アクリル酸エチル [化合物158]
塩酸 3-[4-(1-エチルピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル]アクリル酸 [化合物159]
4-(1-エチルピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-3-チアベンゾ[f]アズレン-6-カルボン酸エチル [化合物160]
4-(1-エチルピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-3-チアベンゾ[f]アズレン-6-カルボン酸 [化合物161]
5-(4-ピペリジン-4-イリデン-4,10-ジヒドロ-9-オキサ-3-チアベンゾ[f]アズレン-6-イル)吉草酸 [化合物162]
二塩酸 {4-[1-(3-ピペリジン-1-イル-プロピル)ピペリジン-4-イリデン]-4,10-ジヒドロ-9-オキサ-3-チアベンゾ[f]アズレン-6-イル}酢酸メチル [化合物163]
{4-[1-(3-ピペリジン-1-イルプロピル)ピペリジン-4-イリデン]-4,10-ジヒドロ-9-オキサ-3-チアベンゾ[f]アズレン-6-イル}酢酸 [化合物164]
塩酸 [4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-4,10-ジヒドロ-9-オキサ-3-チアベンゾ[f]アズレン-6-イルオキシ]酢酸メチル [化合物165]
[4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-4,10-ジヒドロ-9-オキサ-3-チアベンゾ[f]アズレン-6-イルオキシ]酢酸 [化合物166]
塩酸 {4-[1-(2-オキソプロピル)ピペリジン-4-イリデン]-4,10-ジヒドロ-9-オキサ-3-チアベンゾ[f]アズレン-6-イル}酢酸メチル [化合物167]
{4-[1-(2-オキソプロピル)ピペリジン-4-イリデン]-4,10-ジヒドロ-9-オキサ-3-チアベンゾ[f]アズレン-6-イル}酢酸 [化合物168]
塩酸 {4-[1-(4-オキソペンチル)ピペリジン-4-イリデン]-4,10-ジヒドロ-9-オキサ-3-チアベンゾ[f]アズレン-6-イル}酢酸メチル [化合物169]
{4-[1-(4-オキソペンチル)ピペリジン-4-イリデン]-4,10-ジヒドロ-9-オキサ-3-チアベンゾ[f]アズレン-6-イル}酢酸 [化合物170]
塩酸 [4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-4,10-ジヒドロ-9-オキサ-3-チアベンゾ[f]アズレン-6-イルスルファニル]酢酸メチル [化合物171]
[4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-4,10-ジヒドロ-9-オキサ-3-チアベンゾ[f]アズレン-6-イルスルファニル]酢酸 [化合物172]
【0020】
塩酸 3-[4-(6-メトキシカルボニルメチル-10H-9-オキサ-3-チアベンゾ[f]アズレン-4-イリデン)ピペリジン-1-イル]プロピオン酸エチル [化合物173]
{4-[1-(2-ウレイドエチル)ピペリジン-4-イリデン]-4,10-ジヒドロ-9-オキサ-3-チアベンゾ[f]アズレン-6-イル}酢酸メチル [化合物174]
{4-[1-(2-ウレイドエチル)ピペリジン-4-イリデン]-4,10-ジヒドロ-9-オキサ-3-チアベンゾ[f]アズレン-6-イル}酢酸 [化合物175]
塩酸 4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン-2-カルボン酸 1-シクロヘキシルオキシカルボニルオキシエチル [化合物176]
塩酸 {4-[1-(2-メタンスルホニルアミノエチル)ピペリジン-4-イリデン]-4,10-ジヒドロ-9-オキサ-3-チアベンゾ[f]アズレン-6-イル}酢酸メチル [化合物177]
{4-[1-(2-メタンスルホニルアミノエチル)ピペリジン-4-イリデン]-4,10-ジヒドロ-9-オキサ-3-チアベンゾ[f]アズレン-6-イル}酢酸 [化合物178]
4-(6-カルボキシメチル-10H-9-オキサ-3-チアベンゾ[f]アズレン-4-イリデン)ピペリジン-1-カルボン酸 t-ブチル [化合物179]
塩酸 (4-ピペリジン-4-イリデン-4,10-ジヒドロ-9-オキサ-3-チアベンゾ[f]アズレン-6-イル)酢酸 1-シクロヘキシルオキシカルボニルオキシエチル [化合物180]
塩酸 4-[1-(2-エトキシエチル)ピペリジン-4-イリデン]-9,10-ジヒドロ-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン-2-カルボン酸エチル [化合物181]
4-[1-(2-エトキシエチル)ピペリジン-4-イリデン]-9,10-ジヒドロ-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン-2-カルボン酸 [化合物182]
二塩酸 1-メチル-4-[6-(2-ピペリジン-1-イルエチル)-10H-9-オキサ-3-チアベンゾ[f]アズレン-4-イリデン]ピペリジン [化合物183]
塩酸 4-{4-[1-(2,3-ジヒドロキシプロピル)ピペリジン-4-イリデン]-4,10-ジヒドロ-9-オキサ-3-チアベンゾ[f]アズレン-6-イル}酪酸メチル [化合物184]
4-{4-[1-(2,3-ジヒドロキシプロピル)ピペリジン-4-イリデン]-4,10-ジヒドロ-9-オキサ-3-チアベンゾ[f]アズレン-6-イル}酪酸 [化合物185]
3-{4-[6-(2-ピペリジン-1-イルエチル)-10H-9-オキサ-3-チアベンゾ[f]アズレン-4-イリデン]ピペリジン-1-イル}プロピオン酸 [化合物186]
塩酸 4-{4-[1-(4-オキソペンチル)ピペリジン-4-イリデン]-4,10-ジヒドロ-9-オキサ-3-チアベンゾ[f]アズレン-6-イル}酪酸メチル [化合物187]
4-{4-[1-(4-オキソペンチル)ピペリジン-4-イリデン]-4,10-ジヒドロ-9-オキサ-3-チアベンゾ[f]アズレン-6-イル}酪酸 [化合物188]
塩酸 2-メチル-2-[4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-4,10-ジヒドロ-9-オキサ-3-チアベンゾ[f]アズレン-6-イルスルファニル]プロピオン酸メチル [化合物189]
塩酸 2-メチル-2-[4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-4,10-ジヒドロ-9-オキサ-3-チアベンゾ[f]アズレン-6-イルスルファニル]プロピオン酸 [化合物190]
塩酸 {4-[1-(3-オキソブチル)ピペリジン-4-イリデン]-4,10-ジヒドロ-9-オキサ-3-チアベンゾ[f]アズレン-6-イル}酢酸メチル [化合物191]
{4-[1-(3-オキソブチル)ピペリジン-4-イリデン]-4,10-ジヒドロ-9-オキサ-3-チアベンゾ[f]アズレン-6-イル}酢酸 [化合物192]
【0021】
塩酸 {4-[1-(3-メタンスルホニルアミノプロピル)ピペリジン-4-イリデン]-4,10-ジヒドロ-9-オキサ-3-チアベンゾ[f]アズレン-6-イル}酢酸メチル [化合物193]
{4-[1-(3-メタンスルホニルアミノプロピル)ピペリジン-4-イリデン]-4,10-ジヒドロ-9-オキサ-3-チアベンゾ[f]アズレン-6-イル}酢酸 [化合物194]
塩酸 3-{4-[1-(2-メタンスルホニルアミノエチル) ピペリジン-4-イリデン]-4,10-ジヒドロ-9-オキサ-3-チアベンゾ[f]アズレン-6-イル}プロピオン酸メチル [化合物195]
3-{4-[1-(2-メタンスルホニルアミノエチル) ピペリジン-4-イリデン]-4,10-ジヒドロ-9-オキサ-3-チアベンゾ[f]アズレン-6-イル}プロピオン酸 [化合物196]
塩酸 (4-ピペリジン-4-イリデン-4,10-ジヒドロ-9-オキサ-3-チアベンゾ[f]アズレン-6-イルスルファニル)酢酸メチル [化合物197]
塩酸 {4-[1-(3-メチルスルファニルプロピル)ピペリジン-4-イリデン]-4,10-ジヒドロ-9-オキサ-3-チアベンゾ[f]アズレン-6-イル}酢酸メチル [化合物198]
{4-[1-(3-メチルスルファニルプロピル)ピペリジン-4-イリデン]-4,10-ジヒドロ-9-オキサ-3-チアベンゾ[f]アズレン-6-イル}酢酸 [化合物199]
塩酸 {4-[1-(2-メチルスルファニルエチル)ピペリジン-4-イリデン]-4,10-ジヒドロ-9-オキサ-3-チアベンゾ[f]アズレン-6-イル}酢酸メチル [化合物200]
{4-[1-(2-メチルスルファニルエチル)ピペリジン-4-イリデン]-4,10-ジヒドロ-9-オキサ-3-チアベンゾ[f]アズレン-6-イル}酢酸 [化合物201]
塩酸 2-メチル-2-[4-(1-プロピルピペリジン-4-イリデン)-4,10-ジヒドロ-9-オキサ-3-チアベンゾ[f]アズレン-6-イルスルファニル]プロピオン酸 [化合物202]
3-(4-ピペリジン-4-イリデン-9,10-ジヒドロ-4H-3-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル)アクリル酸 [化合物203]
[6-フルオロ-4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-4,10-ジヒドロ-9-オキサ-3-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル]酢酸 [化合物204]
[6-クロロ-4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-4,10-ジヒドロ-9-オキサ-3-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル]酢酸 [化合物205]
2-[6-クロロ-4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-4,10-ジヒドロ-9-オキサ-3-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル]-2-メチルプロピオン酸 [化合物206]
[6-メトキシ-4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-4,10-ジヒドロ-9-オキサ-3-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル]酢酸 [化合物207]
[6-メチル-4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-4,10-ジヒドロ-9-オキサ-3-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル]酢酸 [化合物208]
3-(4-ピペリジン-4-イリデン-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル)プロピオン酸 [化合物209]
3-(4-ピペリジン-4-イリデン-4H-3-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル)プロピオン酸 [化合物210]
4-ピペリジン-4-イリデン-9,10-ジヒドロ-4H-3-チアベンゾ[f]アズレン-6-カルボン酸 [化合物211]
4-(2-ブロモ-9,10-ジヒドロ-1-チアベンゾ[f]アズレン-4-イリデン)-1-メチルピペリジン [化合物212]
【0022】
本発明化合物中、前記一般式(I)において、R1及びR2のいずれか一方は水素を表す化合物が好ましく、より好ましい化合物として、後記表18及び19に記載されている化合物が挙げられ、さらに、抗ヒスタミン作用に優れ、且つ低い脳内移行性を有する表21に記載されている化合物が特に好ましい。
【0023】
以下に本発明化合物の一般的製法を示す。上記一般式(I)で表される本発明化合物は、以下に記載した方法によって製造することができる。但し、当業者においては、特定の化合物の製造に用いられる正確な方法は、その化学構造に応じて変わり得るものであることは明らかである。
【0024】
上記一般式(I)で表される本発明化合物の4-(ピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン化合物は特開昭49-69677に記載の方法、4-(ピペリジン-4-イリデン)-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン化合物は特開昭49-69677及びHelvetica Chimica Acta, Vol 49, Fasc. Emile Cherbuliez (1966) No. 26, 214-234に記載の方法、4-(ピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-3-チアベンゾ[f]アズレン化合物はHelvetica Chimica Acta, vol. 54, Fasc. 1 (1971), 277-282に記載の方法、4-(ピペリジン-4-イリデン)-4H-3-チアベンゾ[f]アズレン化合物は特開昭49-69677、Helvetica Chimica Acta, Vol 49, Fasc. Emile Cherbuliez (1966) No. 26, 214-234及びHelvetica Chimica Acta, Vol 54, Fasc. 1 (1971), 277-282に記載の方法、4-(ピペリジン-4-イリデン)-10-オキソ-9,10-ジヒドロ-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン化合物はHelvetica Chimica Acta, vol. 59, Fasc. 3 (1976), 866-877に記載の方法、4-(ピペリジン-4-イリデン)-4,10-ジヒドロ-9-オキサ-1-チアベンゾ[f]アズレン化合物及び4-(ピペリジン-4-イリデン)-4,10-ジヒドロ-9-オキサ-3-チアベンゾ[f]アズレン化合物はWO2005/003131に記載の方法に準じて製造することができる。
【0025】
芳香環の官能基化については、臭素又はNBS(N-ブロモサクシミド)を用いた臭素化、アルキルリチウム試薬を用いるリチオ化反応、Friedel-Craftsアシル化反応、Vilsmeier ホルミル化反応等により達成することができる。さらに、臭素化された化合物は、適宜パラジウム等の遷移金属触媒を用いて、カルボニル化反応、Heck 反応、シアノ化反応、ホルミル化反応、Ullmann 反応、鈴木カップリング反応等により所望の官能基を導入することができ、また、あらかじめ対応する位置に任意の置換基を持つ出発原料を選択することにより合成することもできる。
【0026】
(1)Aが無置換の場合
一般式(II)の4-(ピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン化合物、4-(ピペリジン-4-イリデン)-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン化合物、4-(ピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-3-チアベンゾ[f]アズレン化合物、4-(ピペリジン-4-イリデン)-4H-3-チアベンゾ[f]アズレン化合物、4-(ピペリジン-4-イリデン)-4,10-ジヒドロ-9-オキサ-1-チアベンゾ[f]アズレン化合物及び4-(ピペリジン-4-イリデン)-4,10-ジヒドロ-9-オキサ-3-チアベンゾ[f]アズレン化合物の一般製法を以下に示す。一般式(II)の化合物は、一般式(III)の化合物のアルキル化反応、Ullmann反応又はMichael反応によって得られる。例えば、アルキル化反応は、炭酸カリウム、水素化ナトリウム、カリウムブトキシド等の塩基存在下、アセトン、ベンゼン、DMF(ジメチルホルムアミド)等の溶媒中、室温から溶媒の沸点との間の好適な温度下で、ハロゲン化アルキル等を用いて行われる。
【化2】

【0027】
一般式(III)の化合物は、一般式(IV)の化合物のアルカリ加水分解、臭化水素酸分解、還元反応により得られる。例えば、アルカリ加水分解反応は、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の強塩基存在下、ブタノール、イソプロパノール等の溶媒中、加熱還流して行われる。
【化3】

【0028】
一般式(IV)の化合物は、一般式(V)の化合物のカルボニル反応によって合成できる。例えば、エチルクロロホルメート、2,2,2-トリクロロエチルクロロホルメート等の存在下、ベンゼン、ジクロロエタン等の溶媒中、加熱還流して行われる。
【化4】

【0029】
一般式(V)の化合物は、適宜パラジウム触媒を用い、一般式(VI)の化合物のシアノ化反応、カルボニル化反応、Heck 反応、アルキル化反応、ホルミル化反応、又は一般式(VI)の化合物をホウ酸化合物に変換してからの鈴木カップリング反応により得られる。例えば、シアノ化反応は青酸銅、青酸亜鉛、フェロシアン化鉄、青酸ナトリウムを用い、Pd(dba)2(ビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム(0))、Pd2(dba)3(トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0))、Pd(OAc)2(酢酸パラジウム(II))、Pd(PPh3)4(テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(0))の存在下、DPPF(1,1'-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン)、PPh3(トリフェニルホスフィン)、P(o-tol)3(トリス(2-メチルフェニル)ホスフィン)、P(t-Bu)3(トリ-tert.-ブチルホスフィン)、N, N'-(2,6-ジイソプロピルフェニル)ジヒドロイミダゾリウムクロリド等のリガンドを用いて行うことができる。その反応は、DMF、水、アセトン、アセトニトリル、トルエン、THF(テトラヒドロフラン)又はそれらの混合物などの適合する溶媒中、好ましくは室温から溶媒の沸点との間の好適な温度で行うことができる。
【化5】

【0030】
一般式(VI)の化合物は、一般式(VII)の化合物の臭素化により得られる。臭素化剤としては臭素、NBS等を用いることが出来る。その反応は酢酸、クロロホルム、四塩化炭素、酢酸エチル、メタノール又はそれらの混合物等の適合する溶媒中、好ましくは0℃から溶媒の沸点との間の好適な温度で行うことができる。
【化6】

【0031】
一般式(VII)の化合物は、一般式(VIII)の化合物のGrignard反応を行った後の脱水反応又はMcMurry反応により得られる。例えば、Grignard反応はマグネシウム、4-クロル-N-メチルピペリジンから調製したGrignard試薬を THF、トルエン等の無水溶媒中で、溶媒の融点から沸点までの好適な温度で、一般式(VIII)の化合物と反応させることにより行われる。引き続く脱水反応は塩酸、トリフルオロ酢酸、塩化チオニル等を用いて、無溶媒又は水、エタノール、ジクロロメタン等の好適な溶媒中で、溶媒の融点から沸点までの至適な反応温度で行うことができる。一般式(VIII)の化合物は特開昭49-69677、Helvetica Chimica Acta, vol. 54, Fasc. 1 (1971), 277-282、WO2005/003131の方法に準じて合成できる。
【化7】

【0032】
(2)Aがオキソの場合
一般式(IX)の4-(ピペリジン-4-イリデン)-10-オキソ-9,10-ジヒドロ-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン化合物は、一般式(X)の化合物のメチルエノールエーテルの加水分解反応とアルコールの脱水反応を同時に行うことにより得られる。この反応は塩酸等の無機酸又は有機酸を用いて、水、エタノール等の含水溶媒を用いて室温から沸点との間の温度で行うことができる。
【化8】

【0033】
一般式(X)の化合物は、適宜パラジウム触媒を用い、一般式(XI)の化合物のシアノ化反応、カルボニル化反応、Heck反応、アルキル化反応、ホルミル化反応、又は一般式(XI)の化合物をホウ酸化合物に変換してからの鈴木カップリング反応により得られる。例えば、シアノ化反応は青酸銅、青酸亜鉛、フェロシアン化鉄、青酸ナトリウムを用い、Pd(dba)2、Pd2(dba)3、Pd(OAc)2、Pd(PPh3)4の存在下、DPPF、PPh3、P(o-tol)3、P(t-Bu)3、N, N'-(2,6-ジイソプロピルフェニル)ジヒドロイミダゾリウムクロリド等のリガンドを用いて行うことができる。その反応は、DMF、水、アセトン、アセトニトリル、トルエン、THF又はそれらの混合物等の適合する溶媒中、好ましくは室温から溶媒の沸点との間の好適な温度で行うことができる。
【化9】

【0034】
一般式(XI)の化合物は、一般式(XII)の化合物のGrignard反応などにより得られる。例えば、Grignard反応はマグネシウム、4-クロル-N-メチルピペリジンから調製したGrignard試薬をTHF、トルエン等の無水溶媒中で、溶媒の融点から沸点までの好適な温度で、一般式(XII)の化合物と反応させることにより行うことができる。
【化10】

【0035】
一般式(XII)の化合物は、一般式(XIII)の化合物のメタノール分解反応に引き続く、β脱離反応等により得ることができる。例えば、メタノール分解はメタノール中、加熱還流することにより行われる。β脱離反応はTHF、ベンゼン、トルエン、メタノール等の溶媒中、DBU(1,8-ジアザビシクロ[5,4,0]ウンデ-7-エン)、トリエチルアミン、カリウムブトキシド等の塩基を用いて、室温から溶媒の沸点までの好適な温度で行うことができる。
【化11】

【0036】
一般式(XIII)の化合物は、一般式(XIV)の化合物のNBS等を用いた臭素化反応などにより合成される。例えば臭素化反応は開始剤として過酸化ベンゾイル等を少量用い、クロロホルム、四塩化炭素、ジクロロエタン、トルエン等の適当な溶媒中、加熱還流することにより行われる。
【化12】

【0037】
一般式(XIV)の化合物は、一般式(XV)の化合物の臭素を用いた臭素化などにより合成される。臭素化はクロロホルム、酢酸、メタノールなどの溶媒中、融点から沸点までの好適な温度で行われる。
【化13】

【0038】
一般式(XV)の化合物は、一般式(XVI)の化合物の分子内Friedel-Crafts反応等により合成される。例えば、分子内Friedel-Crafts反応はカルボン酸のままか、又は酸クロリド、混合酸無水物に変換した後、必要であれば、ポリリン酸、塩化アルミ、塩化チタン、塩化スズ、BF3・OEt2(三フッ化ホウ素・ジエチルエーテル錯体)等のルイス酸存在下で、THF、ジクロロメタン、クロロホルム、ジクロロエタン、二硫化炭素、ニトロベンゼン等の溶媒を適宜用いて、溶媒の融点から300℃までの間の至適な温度で行われる。
【化14】

【0039】
一般式(XVI)の化合物は、一般式(XVII)の化合物のAldol反応、Wittig反応、Wittig-Horner反応、Peterson反応等により合成することが出来る。例えば、Wittig反応を用いる場合は、一般式(XVII)の化合物に対し、NBSを用いてメチル基を臭素化した後に、トリフェニルホスフィンと反応させ、ホスホニウム塩とする。この時、臭素化反応は反応開始剤として過酸化ベンゾイル等を少量用い、四塩化炭素、ジクロロエタン等の溶媒中で加熱還流して行われる。臭素化反応により得られるベンジルブロミドとトリフェニルホスフィンとの反応はベンゼン、トルエン、ジクロロエタン等の溶媒中で加熱することにより行われる。得られたホスホニウム塩をブトキシカリウム、水素化ナトリウム等の塩基を用いてイリドとした後、チオフェンアルデヒドと縮合し、最後に二重結合を還元して一般式(XVI)の化合物へと変換できる。この時、ホスホニウム塩とチオフェンアルデヒドの反応はTHF、アセトニトリル、ベンゼン、トルエン等の溶媒中、その溶媒の融点から沸点までの好適な温度で行われる。Wittig反応生成物の二重結合の還元は、パラジウム触媒若しくはWillkinson錯体を用いた接触還元、触媒的水素移動反応又はヒドラジン還元により行われる。
【化15】

【0040】
前記一般式(I)で表される化合物は、その薬学的に許容しうる塩が存在する場合はそれら各種の塩を包含し、例えば、塩酸、シュウ酸、フマル酸、p-トルエンスルホン酸、マレイン酸、コハク酸、酢酸、クエン酸、酒石酸、炭酸、硝酸等との酸との付加塩を挙げることができる。また、カルボキシル基の塩も、ナトリウム、カリウム、カルシウム等の適当なアルカリ金属塩を包含しうる。これらの塩は公知の方法により、遊離の各化合物より製造でき、或いは相互に変換できる。また、シス−トランス異性体、光学異性体、配座異性体等の立体異性体或いは水和物又は金属錯化合物の状態で存在する場合においても、そのいずれの立体異性体、水和物及び錯化合物をも本発明は包含する。
【0041】
本発明化合物は、適当な医薬用の担体若しくは希釈剤と組み合わせて医薬とすることができ、通常の如何なる方法によっても製剤化可能であり、錠剤、カプセル剤、粉末剤、液剤等の経口剤として、又は皮下、筋肉内、直腸内、鼻腔内投与用の非経口剤として製剤化できる。処方にあたっては、本発明化合物をその薬学的に許容しうる塩の形で用いてもよく、単独若しくは適宜組み合わせて用いることができ、又、他の医薬活性成分との配合剤としてもよい。
【0042】
経口投与製剤としては、そのまま或いは適当な添加剤、例えば乳糖、マンニット、トウモロコシデンプン、バレイショデンプン等の慣用の賦形剤と共に、結晶セルロース、セルロース誘導体、アラビアゴム、トウモロコシデンプン、ゼラチン等の結合剤、トウモロコシデンプン、バレイショデンプン、カルボキシメチルセルロースカリウム等の崩壊剤、タルク、ステアリン酸マグネシウム等の滑沢剤、その他増量剤、湿潤化剤、緩衝剤、保存剤、香料等を適宜組み合わせて錠剤、散剤、顆粒剤或いはカプセル剤とすることができる。
【0043】
また疾患の種類や患者に応じて、その治療に最適な上記以外の剤形、例えば、注射剤、座剤、吸入剤、エアゾール剤、シロップ剤、点眼剤、軟膏等の外用剤等に製剤化することができる。
【0044】
本発明化合物の望ましい投与量は、投与対象、剤形、投与方法、投与期間等によって変わるが、所望の効果を得るには、一般に成人に対して、本発明化合物0.5乃至1000 mg、好ましくは1乃至500を一日1乃至数回に分けて経口投与することができる。非経口投与(例えば注射剤)の場合、一日投与量は、前記各々の投与量の3乃至10分の1の用量レベルが好ましい。
【実施例】
【0045】
次に実施例を挙げて本発明を具体的に説明するが、本発明はこれに何ら限定されるものではない。
融点は試料をガラスキャピラリーに入れ、ヤマトMP-21型融点測定器で測定した(温度計の補正は行っていない)。MSスペクトルはPOLARIS Q (Thermo Quest社) で測定した。1H-NMRはBruker ARX500型核磁気共鳴装置で測定し、ケミカルシフト値は内部標準として加えたTMS(δ= 0 ppm)を基準としてppmで表した。シリカゲルカラムクロマトグラフィーはクロマトグラフィー用シリカゲルBW-127ZH(富士シリシア化学)を用いて行った。薄層クロマトグラフィーはSilica gel F254(Merck、No.5715)を使用し、UVランプ及び5%リンモリブデン酸-エタノール発色試薬を用いて検出した。
【0046】
実施例1.
4-(2-ブロモ-9,10-ジヒドロ-1-チアベンゾ[f]アズレン-4-イリデン)-1-メチルピペリジン [化合物212]の製造
4-(9,10-ジヒドロ-1-チアベンゾ[f]アズレン-4-イリデン)-1-メチルピペリジン (5.76 g, 19.5 mmol) のクロロホルム (50 mL) 溶液に、0℃で臭素 (1.0 mL, 19.5 mmol) を滴下した。室温で2時間かき混ぜた後、飽和重曹水を加え、有機層を分離した。有機層を飽和食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下で溶媒を留去し、残渣をカラムクロマトグラフィー(クロロホルム−メタノール = 9 : 1)で精製して、表題化合物を白色結晶として 5.6 g (91 %) 得た。
Mp. 141-142℃. MS (EI) : m/z 375 [M++2], 373 [M+]. 1H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.90-2.79 (m, 13H), 3.18-3.22 (m, 2H), 6.85 (s, 1H), 6.98-7.30 (m, 4H).
【0047】
実施例2.
塩酸 4-(2-シアノ-9,10-ジヒドロ-1-チアベンゾ[f]アズレン-4-イリデン)-1-メチルピペリジン [化合物1]の製造
実施例1で得られた化合物 (5.0 g, 14.7 mmol) の DMF (25 mL) 溶液に、アルゴン雰囲気下にて、Zn(CN)2 (0.94 g, 8.8 mmol)、Pd2(dba)3 (0.61 g, 0.74 mmol)、DPPF (0.89 g, 1.8 mmol) を加え、80℃で一晩かき混ぜた。不溶物を濾去した後、濾液に飽和食塩水 (50 mL) を加え、生成物を酢酸エチルで抽出した。減圧下で溶媒を留去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム−メタノール = 9 : 1)で精製し、得られた油状物を4 mol/L 塩化水素−ジオキサンで処理して、表題化合物を結晶として1.9 g (40 %) 得た。
【0048】
実施例3.
塩酸 4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン-2-カルボン酸 [化合物4]の製造
化合物1 (1.5 g, 4.2 mmol) のエタノール (10 mL) 溶液に 2 mol/L水酸化ナトリウム水溶液 (20 mL) を加え、加熱還流しながら一晩かき混ぜた。減圧下でエタノールを留去し、得られた残渣に 6 mol/L塩酸を加えて析出した結晶を濾取し水で十分に洗浄した。減圧下、五酸化リン上 50℃で乾燥して、表題化合物を0.96 g (67 %) 得た。
【0049】
実施例4.
4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン-2-カルボン酸エチル [化合物3]の製造
エタノール (10 mL) を0℃に冷却し、塩化チオニル (0.24 mL, 0.32 mmol) を滴下した。その溶液に化合物4 (100 mg, 0.29 mmol) を加え、室温で30分かき混ぜた後、2時間加熱還流した。放冷後、減圧下で溶媒を留去し、析出した結晶を濾別乾燥し、表題化合物を白色結晶として 107 mg (100%) 得た。
【0050】
実施例5.
[4-(1-エトキシカルボニルピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル]カルボン酸エチル [化合物61]の製造
化合物3 (22.0 g, 59.9 mmol) のジクロロエタン (140 mL) 溶液にクロロ炭酸エチル (57 mL, 599 mmol) を加え、加熱還流しながら一晩かき混ぜた。減圧下にて溶媒を留去し得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(クロロホルム)で精製して、表題化合物を26.3 g (100%) 得た。
【0051】
実施例6.
[4-(ピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル]カルボン酸エチル [化合物62]の製造
化合物61 (10.5 g, 24.7 mmol) の酢酸 (90 mL) 溶液に 33 %臭化水素−酢酸溶液 (23 mL, 133.2 mmol) を加え、5時間加熱還流した。放冷後、減圧下にて溶媒を留去し、析出した結晶を濾別乾燥し、表題化合物を8.8 g (82 %) 得た。
【0052】
実施例7.
{4-{1-[4-(4-t-ブチルフェニル)-4-オキソブチル]ピペリジン-4-イリデン}-9,10-ジヒドロ-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル}カルボン酸エチル [化合物109]の製造
化合物62 (3.0 g, 6.9 mmol) の DMF (75 mL) 溶液にトリエチルアミン (2.1 mL, 15.1 mmol)、1-(4-tert-ブチルフェニル)-4-クロロブタン-1-オン (1.98 g, 8.3 mmol) を加え、80℃で21時間かき混ぜた。減圧下にて溶媒を留去した後、残渣に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下にて溶媒を留去した後、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)で精製し表題化合物を 0.9 g (23 %) 得た。
【0053】
実施例8.
臭化水素酸2-ブロモ-4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-3-チアベンゾ[f]アズレン [化合物2]の製造
4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-3-チアベンゾ[f]アズレン (3.0 g, 10.2 mmol) のクロロホルム (30 mL) 溶液に、0℃で臭素 (0.52 mL, 10.2 mmol) を滴下した。室温で2日間かき混ぜた後、飽和重曹水を加え、有機層を分離した。有機層を飽和食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下で溶媒を留去し、残渣をカラムクロマトグラフィー(クロロホルム−メタノール = 9 : 1)で精製して、表題化合物を白色結晶として 3.8 g (100%) 得た。
【0054】
実施例9.
3-[4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-3-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル]アクリル酸エチル [化合物22]の製造
化合物2 (9.2 g, 24.5 mmol) の DMF (160 mL) 溶液に、トリエチルアミン (35.5 mL, 255 mmol)、アクリル酸エチル (26.8 mL, 246 mmol)、酢酸パラジウム (0.4 g, 1.8 mmol)、トリ(o-トルイル)ホスフィン (1.5 g, 5.0 mmol) を加え、アルゴン雰囲気下、80℃で一晩かき混ぜた。反応混合物に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え、酢酸エチルで抽出した後、有機層を飽和食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下で溶媒を留去して得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(クロロホルム−メタノール = 9 : 1)で精製して、表題化合物を白色結晶として 7.6 g (79 %) 得た。
【0055】
実施例10.
4-(6-ブロモ-10H-9-オキサ-3-チアベンゾ[f]アズレン-4-イリデン)-1-メチルピペリジンの製造
4-クロロ-N-メチルピペリジン (20 mL, 150 mmol) と金属マグネシウム (3.6 g, 150 mmol)、ジブロモエタン(0.1 mL)、THF (200 mL) から調製したグリニャール試薬に、6-ブロモ-10H-9-オキサ-3-チアベンゾ[f]アズレン-4-オン (21.6 g, 100 mmol) を加えた。反応混合物を室温で2時間かき混ぜ、その溶液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え反応を停止した後、酢酸エチルで生成物を抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下で溶媒を留去し、得られた残渣をジクロロメタン (300 mL) に溶解しトリフルオロ酢酸 (77 mL, 1.0 mol) を加え、一晩かき混ぜた。減圧下にて溶媒を留去し、飽和重曹水を加えた。生成物を酢酸エチルで抽出し、飽和食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下で溶媒を留去し、得られた残渣をカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル = 3 : 2)で精製して、表題化合物を16.2 g (81 %) 得た。
MS (EI) : m/z 378.0 [M++1]. 1H-NMR (DMSO-d6) δ: 2.09-2.77 (m, 11H), 4.85 (d, J = 15.5 Hz, 1H), 5.42 (d, J = 15.5 Hz, 1H), 6.81-7.45 (m, 5H).
【0056】
実施例11.
塩酸 2-[4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-4,10-ジヒドロ-9-オキサ-3-チアベンゾ[f]アズレン-6-イル]プロピオン酸 [化合物57]の製造
アルゴン雰囲気下にてヘキサメチルジシラザン (5.0 mL, 31.2 mmol) を氷冷し、1.6 mol/L ブチルリチウム−ヘキサン溶液 (19.5 mL, 31.2 mmol) を滴下した。30分攪拌後、その溶液にプロピオン酸-t-ブチル (2.1 g, 16.1 mmol) を滴下し30分攪拌した。さらに Pd(dba)2 (0.45 g, 0.8 mmol)、N, N'-(2,6-ジイソプロピルフェニル)ジヒドロイミダゾリウムクロリド (0.34 g, 0.8 mmol) を加えて10分かき混ぜた後、4-(6-ブロモ-10H-9-オキサ-3-チアベンゾ[f]アズレン-4-イリデン)-1-メチルピペリジン (3.0 g, 8.0 mmol) のトルエン (25 mL) 溶液を滴下した。室温で一晩かき混ぜた後、反応混合物に水を加え酢酸エチルで抽出した。有機層の溶媒を減圧下にて留去し残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)で精製した。精製した化合物をジオキサン (10 mL) に溶解し、4 mol/L 塩化水素−ジオキサン溶液 (12.5 mL, 50 mmol) を加え一晩かき混ぜた。減圧下にて溶媒を留去し析出した結晶を濾取し、表題化合物を1.5 g (69 %) 得た。
【0057】
実施例12.
2-ブロモ-9,10-ジヒドロ-1-チアベンゾ[f]アズレン-4-オンの製造
9,10-ジヒドロ-1-チアベンゾ[f]アズレン-4-オン (23.2 g, 108 mmol) のクロロホルム (300 mL) 溶液に臭素 (8.5 mL, 165 mmol) を滴下し、4時間かき混ぜた。反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出後、有機層を飽和重曹、飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下にて溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)で精製し、表題化合物を 22.0 g (69 %) 得た。
MS (EI) : m/z 294 [M++2], 292 [M+]. 1H-NMR (DMSO-d6) δ: 3.19 (s, 4H), 7.38-7.42 (m, 2H), 7.52-7.55 (m, 2H), 7.78-7.79 (m, 1H).
【0058】
実施例13.
2,9,10-トリブロモ-9,10-ジヒドロ-1-チアベンゾ[f]アズレン-4-オンの製造
実施例12で得られた化合物 (53.9 g, 184 mmol) のジクロロエタン (500 mL) 溶液に NBS (65.4 g, 367 mmol)、過酸化ベンゾイル (0.1 g, 0.5 mmol) を加え、4時間加熱還流した。反応混合物を放冷後、飽和炭酸カリウムを加え有機層を分離した。有機層をさらに飽和炭酸カリウム、飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下にて溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)で精製し、表題化合物を 76.8 g (93 %) 得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 5.96 (d, J = 5.3 Hz, 1H), 6.22 (d, J = 5.3 Hz, 1H), 7.67-7.74 (m, 4H), 8.03-8.05 (m, 1H).
【0059】
実施例14.
2-ブロモ-10-メトキシ-1-チアベンゾ[f]アズレン-4-オンの製造
実施例13で得られた化合物 (90.2 g, 200 mmol) のメタノール (1100 mL) 溶液を一晩加熱還流した。放冷後、さらに DBU (63.4 g, 417 mmol) を加えさらに一晩加熱還流した。反応混合物を放冷し、析出した結晶を濾別乾燥し、表題化合物を55.7 g, 173 mmol (2 steps, 87 %) 得た。
MS (EI) : m/z 322 [M++2], 320 [M+]. 1H-NMR (DMSO-d6) δ: 4.02 (s, 3H), 6.98 (s, 1H), 7.61-7.62 (m, 1H), 7.77-7.80 (m, 1H), 7.90-7.96 (m, 2H), 8.46-8.47 (m, 1H).
【0060】
実施例15.
2-ブロモ-10-メトキシ-4-(1-メチルピペリジン-4-イル)-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン-4-オールの製造
4-クロロ-N-メチルピペリジン (2.7 mL, 20 mmol) と金属マグネシウム (0.49 g, 21 mmol)、ジブロモエタン(0.2 mL)、THF (20 mL) から調製したグリニャール試薬に、実施例14で得られた化合物 (4.27 g, 13.3 mmol) を加えた。反応混合物を室温で2時間かき混ぜ、その溶液に飽和塩化アンモニウム水溶液を加え反応を停止した後に、酢酸エチルで生成物を抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下で溶媒を留去し、得られた残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)で精製し、表題化合物を2.8 g (50 %) 得た。
MS (EI) : m/z 422 [M++3], 420 [M++1]. 1H-NMR (DMSO-d6) δ: 0.41-0.43 (m, 1H), 0.77-0.87 (m, 2H), 1.18-1.52 (m, 3H), 1.83-1.92 (m, 1H), 1.99 (s, 3H), 2.50-2.55 (m, 1H), 2.64-2.66 (m, 1H), 5.83 (s, 1H), 6.40 (s, 1H), 7.22-7.26 (m, 2H), 7.31-7.34 (m, 1H), 7.38-7.39 (m, 1H), 7.72-7.73 (m, 1H).
【0061】
実施例16.
[4-ヒドロキシ-10-メトキシ-4-(1-メチルピペリジン-4-イル)-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル]酢酸エチルの製造
アルゴン雰囲気下にてヘキサメチルジシラザン (16.8 g, 104 mmol) を氷冷し、1.6 mol/L ブチルリチウム−ヘキサン溶液 (65 mL, 104 mmol) を滴下した。30分攪拌後、その溶液に酢酸エチル (5 mL, 51 mmol) を滴下し30分攪拌した。さらに Pd(dba)2 (1.5 g, 2.6 mmol)、N, N'-(2,6-ジイソプロピルフェニル)ジヒドロイミダゾリウムクロリド (1.1 g, 2.6 mmol) を加えて10分かき混ぜた後、実施例15で得られた化合物 (5.0 g, 12 mmol) のトルエン (100 mL) 溶液を滴下した。室温で一晩かき混ぜた後、反応混合物に水を加え酢酸エチルで抽出した。有機層の溶媒を減圧下にて留去し残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル)で精製し、表題化合物を3.1 g (60 %) 得た。
MS (EI) : m/z 428 [M++1]. 1H-NMR (DMSO-d6) δ: 0.41-0.78 (m, 2H), 1.18 (t, J = 7.1 Hz, 3H), 1.30-1.83 (m, 5H), 1.99 (s, 3H), 2.50-2.63 (m, 2H), 3.84-3.92 (m, 5H), 4.08 (q, J = 7.1 Hz, 2H), 5.68 (s, 1H), 6.33 (s, 1H), 7.10 (s,1H), 7.20-7.74 (m, 4H).
【0062】
実施例17.
[4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-10-オキソ-9,10-ジヒドロ-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル]酢酸 [化合物87]の製造
実施例16で得られた化合物 (2.0 g, 4.7 mmol) のエタノール (24 mL) 溶液に塩酸 (8 mL) を加え、一晩加熱還流した。溶媒を留去後、残渣に水 (20 mL)、水酸化ナトリウム (0.8 g, 20 mmol) を加え、室温で一晩かき混ぜた。塩酸で液性を pH = 6.5 に調整し析出した結晶を濾別乾燥し、表題化合物を0.68 g (39 %) 得た。
【0063】
実施例18.
(4-ヒドロキシフェニルスルファニル)酢酸エチルの製造
4-メルカプトフェノール (23.1 g, 183 mmol) の DMF (450 mL) 溶液にブロモ酢酸エチル (21.5 mL, 194 mmol)、炭酸カリウム (50.7 g, 367 mmol) を加え室温で一晩かき混ぜた。減圧下にて溶媒を留去し、残渣に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下にて溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=5:1)で精製し、表題化合物を 30.3 g (78 %) 得た。
MS (EI) : m/z 212 [M+]. 1H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.11 (t, J = 7.1 Hz, 3H), 3.60 (s, 2H), 4.03 (q, J = 7.1 Hz, 2H), 6.72-6.74 (m, 2H), 7.25-7.27 (m, 2H), 9.64 (s, 1H).
【0064】
実施例19.
3-(4-エトキシカルボニルメチルスルファニルフェノキシメチル)チオフェン-2-カルボン酸メチルの製造
実施例18で得られた化合物 (28.1 g, 132 mmol) のDMF (300 mL) 溶液に3-ブロモメチルチオフェン-2-カルボン酸メチル (28.2 ml, 120 mmol)、炭酸カリウム (36.6 g, 264 mmol) を加え室温で一晩かき混ぜた。減圧下にて溶媒を留去し、残渣に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下にて溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=5:1)で精製し、表題化合物を 35.1 g (80 %) 得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.11 (t, J = 7.1 Hz, 3H), 3.70 (s, 2H), 3.83 (s, 3H), 4.04 (q, J = 7.1 Hz, 2H), 5.41 (s, 2H), 6.96-7.38 (m, 5H), 7.89-7.90 (m, 1H).
【0065】
実施例20.
3-(4-カルボキシメチルスルファニルフェノキシメチル)チオフェン-2-カルボン酸の製造
実施例19で得られた化合物 (35.1 g, 96 mmol) のメタノール (250 mL) 溶液に水酸化ナトリウム (19.2 g, 480 mmol) 水溶液を加え2時間加熱還流した。放冷後、減圧下にて溶媒を留去し、残渣に水を加えた。溶液を塩酸を用い中和し、析出した結晶を濾別乾燥し、表題化合物を 30.0 g (97 %) 得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 3.64 (s, 2H), 5.41 (s, 2H), 6.94-7.36 (m, 5H), 7.79-7.80 (m, 1H), 13.04 (brs, 2H).
【0066】
実施例21.
(4-オキソ-4,10-ジヒドロ-9-オキサ-3-チアベンゾ[f]アズレン-6-イルスルファニル)酢酸の製造
実施例20で得られた化合物 (29.0 g, 89 mmol) のジクロロエタン (300 mL) 溶液に無水トリフルオロ酢酸 (28.0 mL, 201 mmol) を加え 60℃で一晩かき混ぜた。減圧下にて溶媒を留去し、残渣に水を加えた。析出した結晶を濾別乾燥し、表題化合物を 26.7 g (98 %) 得た。
MS (EI) : m/z 307 [M++1]. 1H-NMR (DMSO-d6) δ: 3.81 (s, 2H), 5.31 (s, 2H), 7.20-8.10 (m, 5H), 12.78 (brs, 1H).
【0067】
実施例22.
(4-オキソ-4,10-ジヒドロ-9-オキサ-3-チアベンゾ[f]アズレン-6-イルスルファニル)酢酸メチルの製造
実施例21で得られた化合物 (26.1 g, 85 mmol) のDMF (200 mL) 溶液にヨウ化メチル (6.5 mL, 104 mmol)、炭酸水素カリウム (17.0 g, 170 mmol) を加え室温で一晩かき混ぜた。減圧下にて溶媒を留去し、残渣に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下にて溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=5:1)で精製し、表題化合物を 24.0 g (88 %) 得た。
MS (EI) : m/z 320 [M+]. 1H-NMR (DMSO-d6) δ: 3.64 (s, 3H), 3.91 (s, 2H), 5.31 (s, 2H), 7.20-7.27 (m, 2H),7.63-7.66 (m, 1H), 7.97-8.10 (m, 2H).
【0068】
実施例23.
[4-ヒドロキシ-4-(1-メチルピペリジン-4-イル)-4,10-ジヒドロ-9-オキサ-3-チアベンゾ[f]アズレン-6-イルスルファニル]酢酸メチルの製造
マグネシウム (2.8 g, 116 mmol)、4-クロロ-1-メチルピペリジン (15.5 mL, 116 mmol)、THF (180 mL) より調製したグリニヤール試薬を氷冷し、実施例22で得られた化合物 (18.5 g, 58 mmol) の THF (120 mL) 溶液を滴下した。30分反応させた後、飽和塩化アンモニウムを加え、生成物を酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和塩化アンモニウム、飽和食塩水で順次洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下にて溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=3:2)で精製し、表題化合物を 4.4 g (18 %) 得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 0.78-0.80 (m, 1H), 1.34-1.64 (m, 5H), 2.05 (s, 3H), 2.26-2.29 (m, 1H), 2.63-2.75 (m, 2H), 3.61 (s, 3H), 3.80-3.87 (m, 2H), 4.74 (d, J = 15.5 Hz, 1H), 5.38 (d, J = 15.5 Hz, 1H), 6.06 (s, 1H), 6.70-6.71 (m, 1H), 7.09-7.48 (m, 4H).
【0069】
実施例24.
[4-(1-メチルピペリジン-4-イル)-4,10-ジヒドロ-9-オキサ-3-チアベンゾ[f]アズレン-6-イルスルファニル]酢酸メチルの製造
実施例23で得られた化合物 (5.7 g, 14 mmol) のジクロロメタン溶液にトリフルオロ酢酸 (10 mL) を加え、室温で一晩かき混ぜた。溶媒を留去し、残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=3:2)で精製し遊離の化合物を得た後、4 mol/L 塩化水素−ジオキサン (8.0 mL, 32 mmol) を加え、1時間かき混ぜた。減圧下にて溶媒を留去し、残渣にエーテルを加え結晶化させた。析出した結晶を濾別乾燥し、表題化合物を 4.1 g (69 %) 得た。
Mp. 210-212 ℃. 1H-NMR (DMSO-d6) δ: 2.36-3.60 (m, 11H), 3.60 (s, 3H), 3.81-3.93 (m, 2H), 4.87 (d, J = 15.3 Hz, 1H), 5.45 (d, J = 15.3 Hz, 1H), 6.85-7.53 (m, 5H), 10.67 (brs, 1H).
【0070】
実施例25.
[4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-4,10-ジヒドロ-9-オキサ-3-チアベンゾ[f]アズレン-6-イルスルファニル]酢酸 [化合物172] の製造
実施例24で得られた化合物 (2.9 g, 6.7 mmol) のエタノール (40 mL) 溶液に水酸化ナトリウム (1.4 g, 680 mmol) 水溶液を加え、2時間加熱還流した。放冷後、減圧下にて溶媒を留去し、残渣に水を加え、塩酸で中和した。析出した結晶を濾別乾燥し表題化合物を 1.3 g (50 %) 得た。
【0071】
実施例26.
塩酸 4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-9,10-ジヒドロ-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン-2-カルボン酸 1-シクロヘキシルオキシカルボニルオキシエチル [化合物176] の製造
化合物4 (3.0 g, 8.84 mmol) の DMF (50 mL) 溶液にトリエチルアミン (6.2 mL, 44.2 mmol)、ヨウ化カリウム (4.4 g, 26.5 mmol)、炭酸1-クロロエチルシクロヘキシル (2.2 g, 10.6 mmol) を加え80℃で一晩かき混ぜた。減圧下にて溶媒を留去し、残渣に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下にて溶媒を留去した。残渣をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル=5:1)で精製した。得られた遊離のアミノ酸をジオキサン (20 mL) に溶解し、4 mol/L 塩化水素−ジオキサンを加え1時間かき混ぜた。減圧下にて溶媒を留去し、エーテルを加え塩酸塩を結晶化させた。結晶を濾別乾燥し、表題化合物を 1.8 g (2 steps 37 %) 得た。
【0072】
実施例27.
4-(2-ブロモ-10H-9-オキサ-3-チアベンゾ[f]アズレン-4-イリデン)-1-メチル-ピペリジンの製造
1-メチル-4-(10H-9-オキサ-3-チアベンゾ[f]アズレン-4-イリデン)ピペリジン(19.3 g, 65.0 mmol) のクロロホルム (300 mL) 溶液に、0℃で臭素 (5 mL, 98 mmol) を滴下した。0℃で2時間かき混ぜた後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液を加え有機層を分離した。有機層を飽和食塩水で洗浄、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧下で溶媒を留去し、残渣をカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール = 9 : 1)で精製した。石油エーテルから結晶化して表題化合物を 11.2 g (46 %) 得た。
Mp. 101-103 ℃. 1H-NMR (CDCl3) 2.10-2.71 (m, 11H), 4.76 (d, J = 15.4 Hz, 1H), 5.36 (d, J = 15.4 Hz, 1H), 6.93 (s, 1H), 7.08-7.12 (m, 3H), 7.26-7.29 (m, 1H).
【0073】
実施例28.
[4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-4,10-ジヒドロ-9-オキサ-3-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル]酢酸t-ブチルエステルの製造
アルゴン雰囲気下、ヘキサメチルジシラザン (11.97 g, 74.2 mmol) を氷冷し、1.6 mol/L n-ブチルリチウム−ヘキサン溶液 (46.6 mL, 74.6 mmol) を滴下した。その溶液に酢酸t-ブチル (4.9 mL, 36.7 mmol) を滴下し30分間かき混ぜた。Pd(dba)2 (1.05 g, 1.8 mmol) 、N,N'-(2,6-ジイソプロピルフェニル)ジヒドロイミダゾリウムクロリド (0.80 g, 1.9 mmol) 、実施例27で得られた化合物 (7.0 g, 18.6 mmol) を加え、混合物を室温まで昇温し、一晩かき混ぜた。反応混合物に水を加え酢酸エチルで抽出し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。有機層を減圧下にて留去し残渣をカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル = 9:1)で精製して表題化合物を油状物として3.30 g (43 %) 得た。
MS (EI) : m/z 412 [M++1]. 1H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.40 (s, 9H), 2.11-2.28 (m, 6H), 2.39-2.57 (m, 3H), 2.68-2.74 (m, 2H), 3.70 (s, 2H), 4.76 (d, J = 15.4 Hz, 1H), 5.36 (d, J = 15.4 Hz, 1H), 6.58 (s, 1H), 7.05-7.10 (m, 3H), 7.25 (dd, J = 2.3, 8.5 Hz, 1H).
【0074】
実施例29.
塩酸 [4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-4,10-ジヒドロ-9-オキサ-3-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル]酢酸 [化合物58]の製造
実施例28で得られた化合物 (2.21 g, 5.4 mmol) のジオキサン (30 mL) 溶液に、4 mol/L 塩化水素−ジオキサン溶液 (10 mL, 塩化水素 40 mmol相当) を加え、40℃で8時間かき混ぜた。減圧下にて溶媒を留去し析出した結晶をろ取して表題化合物を0.5当量のジオキサンを含む結晶として1.70 g (81 %) 得た。
【0075】
実施例30.
{4-[1-(4-オキソペンチル)ピペリジン-4-イリデン]-4,10-ジヒドロ-9-オキサ-3-チアベンゾ[f]アズレン-6-イル}酢酸メチルエステルの製造
(4-ピペリジン-4-イリデン-4,10-ジヒドロ-9-オキサ-3-チアベンゾ[f]アズレン-6-イル)酢酸メチル (2.50 g, 7.0 mmol) 、無水炭酸カリウム (2.15 g, 15.6 mmol) 、ヨウ化カリウム (1.41 g, 8.5 mmol) の DMF (50 mL) 溶液に5-クロロ-2-ペンタノン (2.4 mL, 20.9 mmol) を加え 80℃で一晩かき混ぜた。減圧下にて溶媒を留去し、残渣に水を加え、酢酸エチルで抽出した。有機層を無水硫酸ナトリウムを用いて乾燥した後、減圧下にて溶媒を留去した。残渣をカラムクロマトグラフィー(クロロホルム:メタノール = 19:1)で精製して表題化合物を油状物として 2.40 g (78 %) 得た。
MS (EI) : m/z 439 [M+]. 1H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.63 (tt, J = 7.1 ,7.1 Hz, 2H), 2.09 (s, 3H), 2.17-2.33 (m, 5H), 2.36-2.47 (m, 3H), 2.49-2.61 (m, 2H), 2.65-2.72 (m, 2H), 3.59 (s, 3H), 3.61 and 3.65 (ABq, J = 15.7 Hz, 2H), 4.82 (d, J = 15.3 Hz, 1H), 5.40 (d, J = 15.3 Hz, 1H), 6.79 (d, J = 5.2 Hz, 1H), 7.00 (d, J = 2.0 Hz, 1H), 7.03 (d, J = 8.2 Hz, 1H), 7.13 (dd, J = 2.0, 8.2 Hz, 1H), 7.42 (d, J = 5.2 Hz, 1H).
【0076】
実施例31.
{4-[1-(4-オキソペンチル)ピペリジン-4-イリデン]-4,10-ジヒドロ-9-オキサ-3-チアベンゾ[f]アズレン-6-イル}酢酸 [化合物170]の製造
実施例30で得られた化合物(2.40 g, 5.5 mmol)のエタノール(20 mL)溶液に 2 mol/L水酸化ナトリウム水溶液(5 mL, 水酸化ナトリウム 10 mmol 相当)を加え室温で2時間かき混ぜた。溶媒を留去後、残渣に水を加え、その水溶液を希塩酸で pH = 7 に調整した。析出した結晶をろ別乾燥して表題化合物を 1.30 g(56 %)得た。
【0077】
実施例32.
塩酸 2-メチル-2-[4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-4,10-ジヒドロ-9-オキサ-3-チアベンゾ[f]アズレン-6-イルスルファニル]プロピオン酸[化合物190]の製造
塩酸 2-メチル-2-[4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-4,10-ジヒドロ-9-オキサ-3-チアベンゾ[f]アズレン-6-イルスルファニル]プロピオン酸メチル[化合物189] (0.88 g, 1.8 mmol)のエタノール (20 mL)溶液に水酸化ナトリウム (0.82 g, 20.6 mol)の水 (10 mL) 溶液を加え6時間加熱還流した。減圧下にて溶媒を留去した後、残渣を水に溶解し希塩酸で中和したて析出した結晶をろ別乾燥し、表題化合物を結晶として 0.67 g (72 %) 得た。
【0078】
実施例33.
4-(2-ブロモ-9,10-ジヒドロ-1-チア-ベンゾ[f]アズレン-4-イリデン)ピペリジン-1-カルボン酸エチルエステルの製造
実施例1で得られた化合物 (21.0 g, 56 mmol) のトルエン (200 mL) 溶液に、クロロ炭酸エチル (32 mL, 336 mmol) を加え6時間加熱還流した。放冷後、飽和炭酸水素ナトリウム水溶液に反応混合物を加え有機層を分離した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧下で溶媒を留去し、残渣をカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル = 19 : 1)で精製して表題化合物を油状物として 15.0 g (62%) 得た。
MS (EI) : m/z 433 [M++2], 431 [M+]. 1H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.17 (t, J = 7.1 Hz, 3H), 2.10-2.23 (m, 2H), 2.38-2.48 (m, 2H), 2.68-2.83 (m, 2H), 2.92-3.26 (m, 4H), 3.52-3.78 (m, 2H), 4.04 (q, J = 7.1 Hz, 2H), 6.90 (s, 1H), 7.02-7.13 (m, 1H), 7.16-7.36 (m, 3H).
【0079】
実施例34.
4-[2-(2-エトキシカルボニルビニル)-9,10-ジヒドロ-1-チアベンゾ[f]アズレン-4-イリデン]ピペリジン-1-カルボン酸エチルエステルの製造
実施例33で得られた化合物 (8.80 g, 17.0 mmol) のDMF (50 mL) 溶液にアルゴン気流下にてアクリル酸エチル (18.5 mL, 170 mmol) 、トリエチルアミン (24 mL, 170 mmol) 、酢酸パラジウム (0.3 g, 1.3 mmol) 及びトリ(o-トルイル)ホスフィン (2.0 g, 6.6 mmol) を加え80℃で一晩かき混ぜた。放冷後、反応混合物に水を加え、酢酸エチルで抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄した後、無水硫酸ナトリウムで乾燥した。減圧下にて溶媒を留去し、残渣をカラムクロマトグラフィー(ヘキサン−酢酸エチル = 9 : 1)で精製して表題化合物を油状物として 6.1 g (79 %) 得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.18 (t, J = 7.0 Hz, 3H), 1.23 (t, J = 7.0 Hz, 3H), 2.11-2.16 (m, 1H), 2.20-2.28 (m, 1H), 2.38-2.48 (m, 2H), 2.78-2.86 (m, 2H), 2.96-3.14 (m, 1H), 3.20-3.32 (m, 3H), 3.55-3.61 (m, 1H), 3.68-3.74 (m, 1H), 4.04 (q, J = 7.0 Hz, 2H), 4.15 (m, 2H), 6.06 (d, J = 15.7 Hz, 1H), 7.03 (d, J = 7.2 Hz, 1H), 7.16-7.24 (m, 2H), 7.27 (s, 1H), 7.31 (d, J = 8.0 Hz, 1H), 7.72 (d, J = 15.7 Hz, 1H).
【0080】
実施例35.
4-[2-(2-エトキシカルボニルエチル)-1-チアベンゾ[f]アズレン-4-イリデン]ピペリジン-1-カルボン酸-t-ブチルエステルの製造
実施例34で得られた化合物 (6.10 g, 13.5 mmol) の酢酸 (50 mL) 溶液に30 %の臭化水素−酢酸溶液 (3.8 mL, 臭化水素 67.5 mmol相当) を加え、120℃で4時間かき混ぜた。反応混合物を室温まで放冷し、減圧下で溶媒を留去して得られた残渣をエタール (50 mL) に溶かし、2 mol/L水酸化ナトリウム水溶液 (14 mL, 水酸化ナトリウム 28 mmol相当) を加え、室温で3時間かき混ぜた。溶媒を留去後、残渣に水を加え、その水溶液を希塩酸で pH = 7 に調整し、クロロホルムで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄し、減圧下にて溶媒を留去した後、残渣のジクロロメタン (50 mL) 溶液にジ-t-ブチルジカーボネート (3.0 g, 13.7 mmol) を加え、室温で3時間かき混ぜた。水を加え有機層を分離して、無水硫酸ナトリウムで乾燥した後、減圧下で溶媒を留去した。残渣のDMF (50 mL) 溶液に炭酸水素カリウム (4.0 g, 40.5 mmol) 及びヨウ化エチル (1.1 mL, 13.5 mmol) を加え室温で一晩かき混ぜた。反応混合物に水を加え酢酸エチルで抽出して有機層を飽和食塩水で洗浄後、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、減圧下にて溶媒を留去した。残渣をカラムクロマトグラフィー(ヘキサン:酢酸エチル = 19:1)で精製して表題化合物を油状物として 2.9 g (45 %) 得た。
1H-NMR (CDCl3) δ: 1.24 (t, J = 7.1 Hz, 3H), 1.45 (s, 9H), 2.08-2.14 (m, 1H), 2.20-28 (m, 1H), 2.30-2.36 (m, 2H), 2.65 (t, J = 7.6 Hz, 2H), 2.84-3.01 (m, 1H), 3.02 (m, 1H), 3.12 (t, J = 7.6 Hz, 1H), 3.56-3.70 (m, 2H), 4.14 (q, J = 7.1 Hz, 1H), 6.59 (s, 1H), 6.76 (d, J = 11.5 Hz, 1H), 6.84 (d, J = 11.5 Hz, 1H), 7.10 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 7.23-7.28 (m, 1H), 7.31-7.36 (m, 2H).
【0081】
実施例36.
3-(4-ピペリジン-4-イリデン-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル)プロピオン酸エチルエステルの製造
実施例35で得られた化合物 (2.9 g, 6.0 mmol) のジオキサン (30 mL) 溶液に塩化水素−ジオキサン (7.5 mL, 塩化水素 30 mmol相当) を加え室温で5時間かき混ぜた。減圧下にて溶媒を留去して、残渣をカラムクロマトグラフィー(クロロホルム−メタノール = 19 : 1)で精製して表題化合物を油状物として 2.0 g (88 %) 得た。
1H-NMR (DMSO-d6) δ: 1.15 (t, J = 7.1 Hz, 3H), 1.82-1.89 (m, 1H), 2.03-2.10 (m, 1H), 2.11-2.18 (m, 1H), 2.26-2.32 (m, 1H), 2.44-2.58 (m, 1H), 2.60-2.68 (m, 2H), 2.70-2.82 (m, 1H), 3.02 (t, J = 7.3 Hz, 2H), 3.44-3.52 (m, 1H), 3.65-3.74 (m, 1H), 4.04 (q, J = 7.1 Hz, 2H), 6.67 (s, 1H), 6.85 (d, J = 11.5 Hz, 1H), 6.89 (d, J = 11.5 Hz, 1H), 7.09 (d, J = 7.5 Hz, 1H), 7.25-7.30 (m, 1H), 7.34-7.38 (m, 2H).
【0082】
実施例37.
3-(4-ピペリジン-4-イリデン-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル)プロピオン酸[化合物209]の製造
実施例36で得られた化合物 (2.0 g, 5.3 mmol) のエタノール (30 mL) 溶液に2 mol/L水酸化ナトリウム水溶液 (10 mL, 水酸化ナトリウム 20 mmol 相当) を加え室温で2時間かき混ぜた。溶媒を留去後、残渣に水を加え、希塩酸で pH = 7 に調整した。析出した結晶をろ別乾燥して表題化合物を 1.1 g (59 %) 得た。
【0083】
上記以外の本発明化合物についても、実施例中の原料の代わりに適当な原料を用い、前記の一般的製法及び実施例に記載の方法に従った同様の方法で製造した。製造して得られた本発明化合物の物性データを表1乃至表17に示す。
【0084】
【表1】

【0085】
【表2】

【0086】
【表3】

【0087】
【表4】

【0088】
【表5】

【0089】
【表6】

【0090】
【表7】

【0091】
【表8】

【0092】
【表9】

【0093】
【表10】

【0094】
【表11】

【0095】
【表12】

【0096】
【表13】

【0097】
【表14】

【0098】
【表15】

【0099】
【表16】

【0100】
【表17】

【0101】
実施例38.
In vitroヒトヒスタミンH1受容体結合実験
リコンビナントヒトヒスタミンH1受容体プラスミド(インビトロジェン社にて作製)はLipofectamine2000(インビトロジェン社製)を用いてHEK293A細胞へトランスフェクトした。ヒトヒスタミンH1受容体安定発現細胞はジェネティシン(Geneticin、インビトロジェン社製)を用いて選別した。細胞は10%ウシ胎仔血清、0.1 mmol/L MEM Non-Essential Amino Acids Solution、2 mmol/L L-グルタミン及び0.7 mg/mL ジェネティシンを含むDulbecco's Modified Eagle Mediumを用いて、37℃の5% CO2インキュベーターで培養を続けた。ヒトヒスタミンH1受容体安定発現細胞は0.1%牛血清アルブミンを含む50 mmol/L Tris-HCl(pH 7.5)(以下、緩衝液)を用いて3×106個/mLとなるように調製し、細胞標本とした。96ウェルプレートの各ウェルに50 μLの緩衝液、50 μLの種々の濃度の被験物質溶液及び50 μLの[3H]ピリラミン溶液(最終濃度3 nmol/L)を添加して攪拌した後、100 μLの細胞標本(3×105個/ウェル)を加えて反応を開始した。
【0102】
室温で60分間インキュベーションした後、0.5% ポリエチレンイミンに浸したUniFilter GF/Cプレート(パッカード社製)上にセルハーベスタ(IH-110、イノテック社製)を用いてろ過して反応を停止し、緩衝液で洗浄した。洗浄後のプレートは十分乾燥させた後、各ウェルに20 μLのシンチレータ(MaxiLight、Hidex社製)を加え、Count per minute(cpm)をマルチラベルマイクロプレートリーダー(Plate Chameleo II、Hidex社製)にて計測した。非特異的結合は30 μmol/Lのピリラミンを添加した時のcpmとした。実験はn=3で実施し、少なくとも3回繰り返した。
結果の一例を表18に示す。本発明化合物はIn vitroヒトヒスタミンH1受容体結合実験において、非常に強力な活性を示した。
【0103】
【表18】

【0104】
実施例39.
ラットヒスタミン誘発血管透過性亢進反応(in vivo 抗ヒスタミン作用)
180 gのSD系雄性ラット(SPF)を、温度22℃、湿度55%及び1日12時間(明期午前8時〜午後8時)の人工照明を設定した環境下で、固形飼料及び水道水を自由に摂取させて1週間以上予備飼育し、一夜絶食させて実験に使用した。ヒスタミン・2塩酸塩(以下、ヒスタミン)及びエバンスブルーは、使用時に生理食塩液に溶解して用いた。被験物質は注射用水で溶解又は 0.5 % カルボキシメチルセルロースナトリウムに懸濁し、ラットに経口投与(投与容量 5 mL/kg 体重)した。投与1時間後、エーテル麻酔下にて電気バリカンで剪毛したラットの背部に生理食塩液及びヒスタミン溶液(20μg/0.05 mL/箇所)をそれぞれ2ヶ所ずつ皮内に注射した。0.5% エバンスブルー生理食塩溶液(1 mL/200 g 体重)はヒスタミンの皮内注射直前に尾静脈内に注入した。
【0105】
30分後、動物を断頭して放血致死せしめて、皮膚を剥離し、青染部の漏出色素量を測定した。漏出色素量の測定は、色素漏出部位の皮膚2ヶ所を切り取り、試験管内にて2 mol/Lの水酸化カリウム溶液1 mLを加えて、37℃で一夜放置して溶解した後、0.67 mol/Lのリン酸とアセトンの1:3混液を6 mLを加え10分間激しく振とうした。その後ろ過し、ろ液の620 nmにおける吸光度を測定した。ブランク値として生理食塩液を注射した部位2ヶ所から得た吸光度を補正に用いた。色素漏出量は620 nmにおけるエバンスブルーの検量線から算出した。
結果の一例を表19に示す。本発明化合物はラットヒスタミン誘発血管透過性亢進反応において、非常に強力な拮抗活性を示した。
【0106】
【表19】

【0107】
実施例40.
マウス脳内H1受容体占有率(ex vivo)
6週齢のICR系雄性マウスを、温度22℃、湿度55%及び1日12時間の人工照明を設定した環境化で、固形飼料及び水道水を自由に摂取させて1週間以上予備飼育し、一夜絶食させて実験に使用した。被験物質は注射用水に溶解するか、又は 0.5 % カルボキシメチルセルロース溶液に懸濁して、マウスに経口投与(投与容量 0.1 mL/10g 体重)した。経口投与1時間後に断頭し、すみやかに小脳及び延髄を除く全脳を摘出した。摘出した脳組織は、氷冷した 50 mmol/L リン酸緩衝生理食塩液(pH7.4、100 mg/1.9 mL)中でポリトロン(Kinematica社製)を用いてホモジナイズした。
【0108】
反応用試験管(TPX-チューブ)に脳ホモジナイズ液180μL及び3H-ピリラミン溶液(最終濃度 2 nmol/L)10μLと、非標識ピリラミン溶液(最終濃度 200μmol/L)又は 50 mmol/L リン酸緩衝生理食塩液を10μL 加え、室温で45分間インキュベートした後、氷冷した 50 mmol/L リン酸緩衝生理食塩液 2.0 mL を加え、反応を停止した。反応液は GF/B filter(ADVANTEC社製)にろ過し、バイヤルに入れて60度で一夜乾燥した。乾燥後、シンチレーター(AL-1、トルエンベース、同仁化学研究所社製)10 mL を加えて、Disintegration per minute (dpm) を液体シンチレーションカウンタ(米国パッカード社製、TRI-CARB 2700TR)にて計測(5分間/バイヤル)した。
【0109】
結果の一例を表20に示す。本実験において、本発明化合物は脳内受容体を占有するためには高濃度を要し、脳内移行性が低いことを示した。この結果より、本発明化合物は脳内に移行せずに末梢選択的に抗ヒスタミン作用を示すもので、眠気等の中枢性副作用が軽減され得ることが明らかとなった。
【0110】
【表20】

【0111】
上記実施例39及び40の結果より、脳内受容体結合試験のID50値(表20)をヒスタミン誘発血管透過性亢進反応試験のED50値(表19)で除した値を表21に示す。脳内受容体結合試験のID50値(表20)は大きいほど、脳内移行性が低いこと、すなわち眠気等の中枢性副作用が少ないことを示し、ヒスタミン誘発血管透過性亢進反応試験のED50値(表19)は小さいほど、抗ヒスタミン作用が強いことを示す。従って、ID50値÷ED50値の値は大きいほど、強い抗ヒスタミン作用を有し、且つ眠気等の中枢性副作用が少ないことを示す指標とすることができる。表21に示すとおり、本発明化合物は、既存の抗ヒスタミン薬であるケトチフェンと比較しても、ID50値÷ED50値は大きい値を示すことから、本発明化合物は強い抗ヒスタミン作用を有し、且つ眠気等の中枢性副作用が少ないという医薬組成物、特に抗ヒスタミン剤の有効成分として望ましい特性を有しているということができる。
【0112】
【表21】

【産業上の利用可能性】
【0113】
本発明ピペリジン誘導体は、表18に示されるように、強力なヒスタミンH1受容体結合能を有し、また、表19に示されるように、ラットヒスタミン誘発血管透過性亢進反応において、強力なヒスタミン受容体拮抗活性を示した。さらに、表20から明らかなように、マウスに経口投与した脳内受容体結合試験においても低い脳内移行性を示し、本発明ピペリジン誘導体は、眠気等の中枢性副作用の軽減という点で好ましいものである。これらヒスタミン受容体拮抗活性と脳内移行性の両者を併せて評価する表21の値からも明らかなように、本発明ピペリジン誘導体は強力なヒスタミン受容体拮抗物質であり、且つ眠気等の中枢性副作用が少ないことから、所望される抗ヒスタミン剤等の医薬組成物の有効成分に適した特性を有しており、その有用性は非常に高い。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記一般式(I)で表されるピペリジン誘導体並びにその薬学的に許容される塩及び水和物の少なくとも一種を含有する医薬。
【化16】

〔式中、R1は下記(a)乃至(i)から選択される置換基又は水素を表し、
(a) シアノ、
(b) アクリル酸(アルキルエステル及びヒドロキシアルキルアミドを含む)、
(c) ウレイド、
(d) アルケニル、
(e) アルキルカルボニル又はアミノカルボニルで置換されていてもよいアミノアルキル、
(f) ヒドロキシ、アルコキシ又はヒドロキシアルキルアミノで置換されているカルボニルアルキル、
(g) ヒドロキシ、モルホリノ、アルコキシ、ヒドロキシアルキルアミノアルコキシ又はシクロヘキシルオキシカルボニルオキシアルコキシで置換されているカルボニル、
(h) アルキル又はアルコキシで置換されているカルボニルアミノ、
(i) アミノ、ヒドロキシ、アルコキシ、アルケニル及びアルキル(ハロゲン、チオール、ピペリジノ、アミノ、アルコキシ、アルコキシカルボニル、アミノカルボニル又は1若しくは2のヒドロキシで置換されていてもよい)から選択される1又は2の置換基で置換されていてもよいアミノカルボニル、
R2は下記(j)乃至(r)から選択される置換基又は水素を表し、
(j) シアノ、
(k) アクリル酸(アルキルエステル及びヒドロキシアルキルアミドを含む)、
(l) ヒドロキシ又はピペリジノで置換されているアルキル、
(m) ヒドロキシ、アルコキシ(シクロヘキシルオキシカルボニルオキシで
置換されていてもよい)、ピペリジノ又はヒドロキシアルキルアミノで置換されているカルボニルアルキル、
(n) ヒドロキシ、アルコキシ又はヒドロキシアルキルアミノで置換されているカルボニル、
(o) ヒドロキシ又はアルコキシで置換されているカルボニルアルコキシ、
(p) ヒドロキシ又はアルコキシで置換されているカルボニルアルキルスルファニル
(q) アルコキシ、
(r) ハロゲン、
R3は下記(s)乃至(w)から選択される置換基又は水素を表し、
(s)カルボキシ、シアノ、ピロリジル、ピペリジノ、アルコキシ、アルキルスルファニル又は1若しくは2のヒドロキシで置換されていてもよいアルキル、
(t) アルキル又はアルコキシで置換されているカルボニル、
(u) ヒドロキシ又はアルコキシで置換されているカルボニルアルコキシアルキル、
(v) アルキル、アルコキシ又はアルキルフェニルで置換されているカルボニルアルキル、
(w) アミノカルボニル又はアルカンスルホニルで置換されているアミノアルキル、
上記R1及びR2のいずれか一方は水素以外の置換基を表し、Aは無置換であるか又はオキソを表し、Bは炭素又は酸素を表し、X及びYはいずれか一方が炭素で他方が硫黄を表し、破線部分は単結合又は二重結合を表し、但し、R2がハロゲン又はアルコキシである場合、Aは無置換で、R1は水素以外の置換基、Bは酸素を表す。〕
【請求項2】
Aが無置換であるピペリジン誘導体並びにその薬学的に許容される塩及び水和物の少なくとも一種を含有する請求項1記載の医薬。
【請求項3】
R1又はR2の一方がヒドロキシで置換されているカルボニルアルキルで他方が水素であるピペリジン誘導体並びにその薬学的に許容される塩及び水和物の少なくとも一種を含有する請求項2記載の医薬。
【請求項4】
R1がヒドロキシで置換されているカルボニルアルキルであるピペリジン誘導体並びにその薬学的に許容される塩及び水和物の少なくとも一種を含有する請求項3記載の医薬。
【請求項5】
R2がヒドロキシで置換されているカルボニルアルキルであるピペリジン誘導体並びにその薬学的に許容される塩及び水和物の少なくとも一種を含有する請求項3記載の医薬。
【請求項6】
R1が水素でR2がヒドロキシで置換されているカルボニルアルキルスルファニルであるピペリジン誘導体並びにその薬学的に許容される塩及び水和物の少なくとも一種を含有する請求項2記載の医薬。
【請求項7】
Bが炭素であるピペリジン誘導体並びにその薬学的に許容される塩及び水和物の少なくとも一種を含有する請求項2乃至6のいずれか一項記載の医薬。
【請求項8】
Bが酸素であるピペリジン誘導体並びにその薬学的に許容される塩及び水和物の少なくとも一種を含有する請求項2乃至6のいずれか一項記載の医薬。
【請求項9】
R3が水素であるピペリジン誘導体並びにその薬学的に許容される塩及び水和物の少なくとも一種を含有する請求項2乃至8のいずれか一項記載の医薬。
【請求項10】
R3が無置換のアルキルであるピペリジン誘導体並びにその薬学的に許容される塩及び水和物の少なくとも一種を含有する請求項2乃至8のいずれか一項記載の医薬。
【請求項11】
R3がアルキルカルボニルアルキルであるピペリジン誘導体並びにその薬学的に許容される塩及び水和物の少なくとも一種を含有する請求項2乃至8のいずれか一項記載の医薬。
【請求項12】
[4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-4,10-ジヒドロ-9-オキサ-3-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル]酢酸並びにその薬学的に許容される塩及び水和物の少なくとも一種を含有する医薬。
【請求項13】
{4-[1-(4-オキソペンチル)ピペリジン-4-イリデン]-4,10-ジヒドロ-9-オキサ-3-チアベンゾ[f]アズレン-6-イル}酢酸並びにその薬学的に許容される塩及び水和物の少なくとも一種を含有する医薬。
【請求項14】
2-メチル-2-[4-(1-メチルピペリジン-4-イリデン)-4,10-ジヒドロ-9-オキサ-3-チアベンゾ[f]アズレン-6-イルスルファニル]プロピオン酸並びにその薬学的に許容される塩及び水和物の少なくとも一種を含有する医薬。
【請求項15】
3-(4-ピペリジン-4-イリデン-4H-1-チアベンゾ[f]アズレン-2-イル)プロピオン酸並びにその薬学的に許容される塩及び水和物の少なくとも一種を含有する医薬。
【請求項16】
抗ヒスタミン剤である請求項1乃至15のいずれか一項記載の医薬。

【公開番号】特開2010−150244(P2010−150244A)
【公開日】平成22年7月8日(2010.7.8)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−263792(P2009−263792)
【出願日】平成21年11月19日(2009.11.19)
【出願人】(000231796)日本臓器製薬株式会社 (23)
【Fターム(参考)】