説明

ピリダジン誘導体および治療剤としてのその使用

哺乳動物、好ましくはヒトにおけるSCD仲介疾患または状態の処置法が記載され、該方法は、それを必要とする哺乳動物に、式(Ia):
【化1】


〔式中、x、y、W、V、R、R、R、R、R、R6a、R、R7a、R、R8a、RおよびR9aはここで定義の通りである。〕の化合物を投与することを含む。式(I)の化合物を含む医薬組成物も記載する。


Notice: Undefined index: DEJ in /mnt/www/gzt_disp.php on line 298

【特許請求の範囲】
【請求項1】
ヒトステアロイル−CoAデサチュラーゼ(hSCD)活性の阻害法であって、hSCDを、式(Ia)
【化1】

〔式中、
xおよびyは、各々独立して1、2または3であり;
Wは直接結合、−C(O)N(R)−;−C(O)N[C(O)R1a]−、−N(R)C(O)N(R)−、−N(R)C(O)−、−OC(O)N(R)−、−N(R)S(O)−(ここで、pは1または2である)、−S(O)N(R)−(ここで、pは1または2である)、−C(O)−、−OS(O)N(R)−、−OC(O)−、−C(O)O−、−N(R)C(O)O−、−N(R)C(=NR1a)N(R)−、−N(R)C(=S)N(R)−、−N(R)C(=NR1a)−、または−C(=NR1a)N(R)−であり;
Vは−C(O)−、−C(O)O−、−C(S)−、−C(O)N(R)−、−S(O)−(ここで、tは0、1または2である)、−S(O)N(R)−(ここで、pは1または2である)、−C(R10)H−、または−C(=NR1a)−であり;
各Rは、水素;ハロ、メチルまたはトリフルオロメチルから成る群から選択される1個以上の置換基で所望により置換されているC−Cアルキル;ならびにメトキシおよびヒドロキシルから成る群から選択される1個以上の置換基で所望により置換されているC−Cアルキルから成る群から独立して選択され;
1aは、水素、−OR、シアノ、C−Cアルキルおよびシクロアルキルアルキルから成る群から選択され;
は、C−C12アルキル、C−C12アルケニル、C−C12ヒドロキシアルキル、C−C12ヒドロキシアルケニル、C−C12アルコキシ、C−C12アルコキシアルキル、C−C12シクロアルキル、C−C12シクロアルキルアルキル、アリール、C−C12アラルキル、C−C12ヘテロシクリル、C−C12ヘテロシクリルアルキル、C−C12ヘテロアリール、およびC−C12ヘテロアリールアルキルから成る群から選択されるか;
またはRは、2〜4個の環を有する多環構造であり、ここで、これらの環は独立してシクロアルキル、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリールから成る群から選択され、そして数個のまたは全ての環が互いに縮合していてもよく;
は、C−C12アルキル、C−C12アルケニル、C−C12ヒドロキシアルキル、C−C12ヒドロキシアルケニル、C−C12アルコキシ、C−C12アルコキシアルキル、C−C12シクロアルキル、C−C12シクロアルキルアルキル、アリール、C−C12アラルキル、C−C12ヘテロシクリル、C−C12ヘテロシクリルアルキル、C−C12ヘテロアリールおよびC−C12ヘテロアリールアルキルから成る群から選択されるか;
またはRは、2〜4個の環を有する多環構造であり、ここで、これらの環は独立してシクロアルキル、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリールから成る群から選択され、そして数個のまたは全ての環が互いに縮合していてもよく;
およびRは、各々独立して水素、フルオロ、クロロ、メチル、メトキシ、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロまたは−N(R12)から選択され;
、R6a、R、R7a、R、R8a、R、およびR9aは、各々独立して水素またはC−Cアルキルから選択されるか;
またはRおよびR6aが一緒になって、またはRおよびR7aが一緒になって、またはRおよびR8aが一緒になって、またはRおよびR9aが一緒になって、オキソ基である。ただし、Vが−C(O)−であるとき、RおよびR7aが一緒になってまたはRおよびR8aが一緒になってオキソ基を形成せず、残りのR、R6a、R、R7a、R、R8a、R、およびR9aは、各々独立して水素またはC−Cアルキルから選択されるか;
またはR、R6a、R、およびR7aの1個がR、R8a、RおよびR9aの1個と一緒になってアルキレン架橋を形成し、残りのR、R6a、R、R7a、R、R8a、R、およびR9aは、各々独立して水素またはC−Cアルキルから選択され;
10は水素またはC−Cアルキルであり;そして
各R12は、独立して水素またはC−Cアルキルから選択される。〕
の化合物、その立体異性体、エナンチオマーまたは互変異性体、薬学的に許容されるその塩、その医薬組成物またはそのプロドラッグと接触させることを含む、方法。
【請求項2】
哺乳動物におけるステアロイル−CoAデサチュラーゼ(SCD)が仲介する疾患または状態の処置法であって、それを必要とする哺乳動物に、有効量の式(Ia)
【化2】

〔式中、
xおよびyは、各々独立して1、2または3であり;
Wは直接結合、−C(O)N(R)−;−C(O)N[C(O)R1a]−、−N(R)C(O)N(R)−、−N(R)C(O)−、−OC(O)N(R)−、−N(R)S(O)−(ここで、pは1または2である)、−S(O)N(R)−(ここで、pは1または2である)、−C(O)−、−OS(O)N(R)−、−OC(O)−、−C(O)O−、−N(R)C(O)O−、−N(R)C(=NR1a)N(R)−、−N(R)C(=S)N(R)−、−N(R)C(=NR1a)−、または−C(=NR1a)N(R)−であり;
Vは−C(O)−、−C(O)O−、−C(S)−、−C(O)N(R)−、−S(O)−(ここで、tは0、1または2である)、−S(O)N(R)−(ここで、pは1または2である)、−C(R10)H−、または−C(=NR1a)−であり;
各Rは、水素;ハロ、メチルまたはトリフルオロメチルから成る群から選択される1個以上の置換基で所望により置換されているC−Cアルキル;ならびにメトキシおよびヒドロキシルから成る群から選択される1個以上の置換基で所望により置換されているC−Cアルキルから成る群から独立して選択され;
1aは、水素、−OR、シアノ、C−Cアルキルおよびシクロアルキルアルキルから成る群から選択され;
は、C−C12アルキル、C−C12アルケニル、C−C12ヒドロキシアルキル、C−C12ヒドロキシアルケニル、C−C12アルコキシ、C−C12アルコキシアルキル、C−C12シクロアルキル、C−C12シクロアルキルアルキル、アリール、C−C12アラルキル、C−C12ヘテロシクリル、C−C12ヘテロシクリルアルキル、C−C12ヘテロアリール、およびC−C12ヘテロアリールアルキルから成る群から選択されるか;
またはRは、2〜4個の環を有する多環構造であり、ここで、これらの環は独立してシクロアルキル、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリールから成る群から選択され、そして数個のまたは全ての環が互いに縮合していてもよく;
は、C−C12アルキル、C−C12アルケニル、C−C12ヒドロキシアルキル、C−C12ヒドロキシアルケニル、C−C12アルコキシ、C−C12アルコキシアルキル、C−C12シクロアルキル、C−C12シクロアルキルアルキル、アリール、C−C12アラルキル、C−C12ヘテロシクリル、C−C12ヘテロシクリルアルキル、C−C12ヘテロアリールおよびC−C12ヘテロアリールアルキルから成る群から選択されるか;
またはRは、2〜4個の環を有する多環構造であり、ここで、これらの環は独立してシクロアルキル、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリールから成る群から選択され、そして数個のまたは全ての環が互いに縮合していてもよく;
およびRは、各々独立して水素、フルオロ、クロロ、メチル、メトキシ、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロまたは−N(R12)から選択され;
、R6a、R、R7a、R、R8a、R、およびR9aは、各々独立して水素またはC−Cアルキルから選択されるか;
またはRおよびR6aが一緒になって、またはRおよびR7aが一緒になって、またはRおよびR8aが一緒になって、またはRおよびR9aが一緒になって、オキソ基である。ただし、Vが−C(O)−であるとき、RおよびR7aが一緒になってまたはRおよびR8aが一緒になってオキソ基を形成せず、残りのR、R6a、R、R7a、R、R8a、R、およびR9aは、各々独立して水素またはC−Cアルキルから選択されるか;
またはR、R6a、R、およびR7aの1個がR、R8a、RおよびR9aの1個と一緒になってアルキレン架橋を形成し、残りのR、R6a、R、R7a、R、R8a、R、およびR9aは、各々独立して水素またはC−Cアルキルから選択され;
10は水素またはC−Cアルキルであり;そして
各R12、独立して水素またはC−Cアルキルから選択される。〕
の化合物、その立体異性体、エナンチオマーまたは互変異性体薬学的に許容されるその塩、その医薬組成物またはそのプロドラッグを投与することを含む、方法。
【請求項3】
哺乳動物がヒトである、請求項2記載の方法。
【請求項4】
疾患または状態が、II型糖尿病、耐糖能障害、インスリン抵抗性、肥満、脂肪肝、非アルコール性脂肪性肝炎、異脂肪血症およびメタボリックシンドロームおよびこれらの任意の組み合わせから成る群から選択される、請求項3記載の方法。
【請求項5】
疾患または状態がII型糖尿病である、請求項4記載の方法。
【請求項6】
疾患または状態が肥満である、請求項4記載の方法。
【請求項7】
疾患または状態がメタボリックシンドロームである、請求項4記載の方法。
【請求項8】
疾患または状態が脂肪肝である、請求項4記載の方法。
【請求項9】
疾患または状態が非アルコール性脂肪性肝炎である、請求項4記載の方法。
【請求項10】
式(Ia):
【化3】

〔式中、
xおよびyは、各々独立して1、2または3であり;
Wは直接結合、−C(O)N(R)−;−C(O)N[C(O)R1a]−、−N(R)C(O)N(R)−、−N(R)C(O)−、−OC(O)N(R)−、−N(R)S(O)−(ここで、pは1または2である)、−S(O)N(R)−(ここで、pは1または2である)、−C(O)−、−OS(O)N(R)−、−OC(O)−、−C(O)O−、−N(R)C(O)O−、−N(R)C(=NR1a)N(R)−、−N(R)C(=S)N(R)−、−N(R)C(=NR1a)−、または−C(=NR1a)N(R)−であり;
Vは−C(O)−、−C(O)O−、−C(S)−、−C(O)N(R)−、−S(O)−(ここで、tは0、1または2である)、−S(O)N(R)−(ここで、pは1または2である)、−C(R10)H−、または−C(=NR1a)−であり;
各Rは、水素;ハロ、メチルまたはトリフルオロメチルから成る群から選択される1個以上の置換基で所望により置換されているC−Cアルキル;ならびにメトキシおよびヒドロキシルから成る群から選択される1個以上の置換基で所望により置換されているC−Cアルキルから成る群から独立して選択され;
1aは、水素、−OR、シアノ、C−Cアルキルおよびシクロアルキルアルキルから成る群から選択され;
は、C−C12アルキル、C−C12アルケニル、C−C12ヒドロキシアルキル、C−C12ヒドロキシアルケニル、C−C12アルコキシ、C−C12アルコキシアルキル、C−C12シクロアルキル、C−C12シクロアルキルアルキル、アリール、C−C12アラルキル、C−C12ヘテロシクリル、C−C12ヘテロシクリルアルキル、C−C12ヘテロアリール、およびC−C12ヘテロアリールアルキルが、から成る群から選択されるか;
またはRは、2〜4個の環を有する多環構造であり、ここで、これらの環は独立してシクロアルキル、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリールから成る群から選択され、そして数個のまたは全ての環が互いに縮合していてもよく;
は、C−C12アルキル、C−C12アルケニル、C−C12ヒドロキシアルキル、C−C12ヒドロキシアルケニル、C−C12アルコキシ、C−C12アルコキシアルキル、C−C12シクロアルキル、C−C12シクロアルキルアルキル、アリール、C−C12アラルキル、C−C12ヘテロシクリル、C−C12ヘテロシクリルアルキル、C−C12ヘテロアリールおよびC−C12ヘテロアリールアルキルから成る群から選択されるか;
またはRは、2〜4個の環を有する多環構造であり、ここで、これらの環は独立してシクロアルキル、ヘテロシクリル、アリールおよびヘテロアリールから成る群から選択され、そして数個のまたは全ての環が互いに縮合していてもよく;
およびRは、各々独立して水素、フルオロ、クロロ、メチル、メトキシ、トリフルオロメチル、シアノ、ニトロまたは−N(R12)から選択され;
、R6a、R、R7a、R、R8a、R、およびR9aは、各々独立して水素またはC−Cアルキルから選択されるか;
またはRおよびR6aが一緒になって、またはRおよびR7aが一緒になって、またはRおよびR8aが一緒になって、またはRおよびR9aが一緒になって、オキソ基である。ただし、Vが−C(O)−であるとき、RおよびR7aが一緒になってまたはRおよびR8aが一緒になってオキソ基を形成せず、残りのR、R6a、R、R7a、R、R8a、R、およびR9aは、各々独立して水素またはC−Cアルキルから選択されるか;
またはR、R6a、R、およびR7aの1個がR、R8a、RおよびR9aの1個と一緒になってアルキレン架橋を形成し、残りのR、R6a、R、R7a、R、R8a、R、およびR9aは、各々独立して水素またはC−Cアルキルから選択され;
10は水素またはC−Cアルキルであり;そして
各R12、独立して水素またはC−Cアルキルから選択される。〕
の化合物、その立体異性体、エナンチオマーまたは互変異性体薬学的に許容されるその塩、その医薬組成物またはそのプロドラッグ。
【請求項11】
Wが−N(R)C(O)−であり、そしてVが−C(=NH)−である、請求項10記載の化合物。
【請求項12】
Wが−N(R)C(=NR1a)−である、請求項10記載の化合物。
【請求項13】
Wが−N(R)C(=NR1a)N(R)−または−N(R)C(=S)N(R)−である、請求項10記載の化合物。
【請求項14】
哺乳動物におけるステアロイル−CoAデサチュラーゼ(SCD)が仲介する疾患または状態を処置する方法であって、それを必要とする哺乳動物に、治療的有効量の請求項10記載の化合物を投与することを含む、方法。
【請求項15】
薬学的に許容される賦形剤および治療的有効量の請求項10記載の化合物を含む、医薬組成物。

【公表番号】特表2008−530098(P2008−530098A)
【公表日】平成20年8月7日(2008.8.7)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−555182(P2007−555182)
【出願日】平成18年2月8日(2006.2.8)
【国際出願番号】PCT/US2006/004389
【国際公開番号】WO2006/086447
【国際公開日】平成18年8月17日(2006.8.17)
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.テフロン
【出願人】(506030826)ゼノン・ファーマシューティカルズ・インコーポレイテッド (47)
【氏名又は名称原語表記】XENON PHARMACEUTICALS INC.
【Fターム(参考)】