説明

ファン運転支援装置およびファン運転支援システム

【課題】ファンを含む設備の調整作業を容易にすること。
【解決手段】ファン運転支援装置1は、ファンの定格回転数時の風量特性を記憶するファン特性記憶手段2と、前記ファン特性記憶手段2で記憶する前記ファンの定格回転数時の風量特性と前記ファンの回転数からファンの回転数調整時風量特性を計算する回転数調整時風量特性計算手段4と、前記ファンと接続された系統の風路抵抗特性を計算する系統抵抗計算手段6と、前記回転数調整時風量特性計算手段の計算結果4と前記系統抵抗計算手段6の計算結果を表示する表示手段7aとを有する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ファンの運転を支援するための装置に関する。
【背景技術】
【0002】
ファンの風量と風圧を調整する場合には、ファンの回転数を変化させたり、ファンに接続された系統(ファンに接続された風路)の風路抵抗を変化させるために風路の途中のある扉の開度やダンパの開度を変化させたりする方法が知られている。
【0003】
しかし、たとえば、風量を増やすために、風路抵抗を低くしたとしても、ファンの最大風量が目標の風量より少なければ、目的の風量とはならないため、ファンの風量特性(風量に対する風圧の関係)を知った上で調整を行う必要がある。
【0004】
そのため、ファンの風量特性をあらわしたグラフを現場にもって行き、測定した風量などをそのグラフに書き加えながら、適切な風路抵抗となるダンパの開度やファンの回転数などを探しながら作業を行うことが考えられる(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開昭60−138346号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ファンの風量特性はファンの回転数によって変化するため、現場でファンの回転数自体を調整する場合には、予めファンの回転数にあわせた風量特性のグラフを準備することはできず、また、現場でその風量特性のグラフを作図しながら、作業をすることも困難であるという課題がある。
【0006】
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものであり、ファンの回転数に応じた風量特性を容易に確認できるファン運転支援装置およびファン運転支援システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の目的を達成するために本発明は、ファンの定格回転数時の風量特性を記憶するファン特性記憶手段と前記ファン特性記憶手段で記憶する前記ファンの定格回転数時の風量特性と前記ファンの回転数からファンの回転数調整時風量特性を計算する回転数調整時風量特性計算手段と前記ファンと接続された系統の風路抵抗特性を計算する系統抵抗計算手段と前記回転数調整時風量特性計算手段の計算結果と前記系統抵抗計算手段の計算結果を表示する表示手段とを有することを特徴とするファン運転支援装置である。
【0008】
このようなファン運転支援装置を用いることにより、現場でファンの回転数が変化する場合でも、その周波数に応じた風量特性を容易に確認することができ、ファンの回転数やファンに接続された系統の風路抵抗を変化させたときの風量と風圧の変化を予測しながら調整を行うことが可能となる。
【発明の効果】
【0009】
本発明のファン運転支援装置およびファン運転支援システムによれば、ファンの回転数に応じた風量特性とファンに接続された系統の風路抵抗特性を画面で確認しながら作業を行うことが可能であるため、ファンの回転数や風路抵抗の調整作業が容易となる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
(第1の実施の形態)
図1から図2は、本実施の形態の説明図である。
【0011】
図1は、本実施の形態のファン運転支援装置1の構成図である。
【0012】
図2はこのファン運転支援装置1に用いるプログラムの流れを示している。
【0013】
ファン特性記憶手段2にはこのファン運転支援装置1を用いて施工または保守を行う設備に使用するファンの定格回転数の時の風量特性すなわちファンに風量と風圧の関係が記憶されている。
【0014】
定格回転数とは、ファンのメーカが風量特性データを示すために決めたファンの定格回転数でも良いし、ユーザーがファンの特性を計測するときに便宜的に決めたファンの回転数であってもよく、特定のファンの回転数の対するファンの風量特性の情報が取り出すことが出来ればよい。
【0015】
ファン回転数入力手段3はキーボードから特性を調べたいファンの回転数を入力または、ファンの回転数を計測する計測装置からの出力を入力して回転数調整時風量特性計算手段4に送る。
【0016】
ファンの回転数を計測する計測手段は直接ファンの回転数を計測しても良いし、ファンの回転数を制御するための電源の周波数を計測してその値からファンの回転数を推測するものであってもよい。
【0017】
回転数調整時風量特性計算手段4はファン特性記憶手段2から送られてきた風量特性とファン回転数入力手段3から送られてきた回転数を元にして、ファンの風量特性を計算する(図2 回転数調整時風量特性計算ステップS201)。
【0018】
そして、求まった、ファンの風量特性は画像データ生成手段5に送られる(図1)。
【0019】
次に、系統抵抗計算手段6はファンに接続された系統の風路抵抗を求める(図2 系統抵抗計算ステップS202)。
【0020】
例えば、系統中のダンパの開度などから計算式で求めるなどして、系統の風路抵抗すなわち風量に対する系統の入口の風圧を求める。
【0021】
そして、求まった風路抵抗は画像データ生成手段5に送られる(図1)。
【0022】
画像データ生成手段5は上記のように計算されて、送られてきた、ファンの風量特性と系統の風路抵抗の情報を元にして、それを画面に表示するための情報に変換してビットマップメモリ7に書き込む。
【0023】
表示手段7aはビットマップメモリ7の内容に基づいて表示を行う(図2 表示ステップS203)。
【0024】
表示手段7aの表示画面には図3のように横軸が風量で縦軸が風圧のグラフが表示される。
【0025】
ファンの風量特性は曲線8であらわされ、ファンに接続された系統の風路抵抗は曲線9であらわされる。
【0026】
従って、ファンの風量と風圧は曲線8と曲線9とが交わった点10であらわされることとなる。
【0027】
ここで、ファンが系統に送る空気の風量を増やしたいときは、系統内のダンパの開度を大きくするなどして風路抵抗を小さくした場合の風路抵抗を計算して曲線11を表示させる。
【0028】
曲線11と曲線8とが交わった点12が風路抵抗を小さくした場合の風量と風圧をあらわすこととなる。
【0029】
一方、風量を減らしたい場合は、風路抵抗を大きくする操作をした場合の風路抵抗を計算し曲線13を表示する。
【0030】
この場合は、曲線13と曲線8とが交わった点14が風量と風圧をあらわすこととなる。
【0031】
交点14では点10の場合よりも風圧が下がっていることが容易に確認できる。
【0032】
従って、風圧を上げたい場合は、風路抵抗を大きくする操作は試す必要がないことがわかり、無駄な調整作業を省くことができる。
【0033】
次に、ファンの回転数を変化させる場合について説明する。
【0034】
点10の状態で運転している場合に、風圧と風量の両方を小さくしたい場合は、ファンの回転数を少なくした場合について表示させる。
【0035】
すなわち、ファン回転数入力手段3に現在の回転数よりも少ない回転数を入力すると、その回転数が回転数調整時風量特性計算手段4で回転数調整時風量特性を再計算し、画像データ生成手段5がビットマップメモリ7の内容を書き換え、表示手段7aが表示する回転数調整時風量特性が曲線15であらわされる。
【0036】
従って、曲線15と曲線9とが交わった点16はファンの回転数を下げたときの風量と風圧をあらわしている。
【0037】
以上のように、画面で任意の回転数におけるファンの風量特性と系統抵抗特性を確認しながらファンの回転数と系統の風路抵抗を調整するために、調整後の風量と風圧の変化が予測できるため、無駄な作業が少なくなり、施工と保守の作業の効率が上がる。
【0038】
以上のように、本実施の形態のファン運転支援装置1を用いてファンを含む設備を調整することにより、ファンの風量特性とファンに接続された系統の風路抵抗をファン運転支援装置1に表示された画面を見ながら調整作業を行うため、現在のファンの状態が風量特性のいずれの位置にあるか認識して、調整した結果を予測しながら調整作業を行うことが可能となる。
【0039】
従って、現場でファンの風量特性図を作図したりする作業が必要なく、また、誤った方向に調整作業を行うことによる無駄も無くなるため、作業性が向上する。
【0040】
次に、図4を用いて、ファン特性記憶手段2について説明をする。
【0041】
ファン特性記憶手段2は、機種識別記号テーブル17を有し、その機種識別記号テーブル17にはファンの機種を識別するための識別記号(品番など機種を特定する情報)とその機種の特性すなわちファン特性データ18が記載されている記憶装置内のアドレスが関連付けて記憶されている。
【0042】
ファン特性データ18の中身は、複数個の風量Qと風圧Pの組からなる。
【0043】
ファン特性記憶手段2にファンの識別記号が入力されると、その識別記号をキーにして機種識別記号テーブル17を検索する。
【0044】
ファンの識別記号の入力はファンの品番をキーボードから入力する方法でも良いし、ファンやファンを有する設備に、ファンの識別記号が記録された無線で読み出し可能なメモリが取り付けられていて、そのメモリから無線で目的のファンの識別記号を入力する方法でも良い。
【0045】
機種識別記号テーブル17内で、該当する識別記号が見つかるとその識別記号に関連付けられたアドレスを読み、ファン特性データ18を読み出す。
【0046】
読み出したデータは回転数調整時風量特性計算手段4へ送られる。
【0047】
なお、上記の実施の形態では、回転数調整時風量特性計算ステップS201の後に系統抵抗計算ステップS202を実行していたが、この順番でなくても良い。
【0048】
すなわち、表示ステップS203の実行までにファンの回転数の情報とファン特性データの情報の両方が揃えばよいため、回転数調整時風量特性計算ステップS201と系統抵抗計算ステップS202は表示ステップS203を実行する前に実行されればよい。
【0049】
系統抵抗計算ステップS202、回転数調整時風量特性計算ステップS201、表示ステップS203の順番に実行するようにプログラムされていても良いし、回転数調整時風量特性計算ステップS201、系統抵抗計算ステップS202がそのときの状況に応じて順次または平行して実行され、回転数調整時風量特性計算ステップS201と系統抵抗計算ステップS202の終了を確認してから表示ステップS203が実行されるようにしても良い。
【0050】
なお、上記の実施の形態のファン運転支援装置1は図2のフローチャートの動作を機械語で記録した実行形式プログラムを、汎用コンピュータで実行させることによって実現してもよい。
【0051】
なお、上記のファン運転支援装置1は、運転状況(風量、風圧、ファンの回転数、系統の風路抵抗など)を記録して、記録結果(例えば、最大値と最小値)を表示するようにしてもよい。
【0052】
このようにすることにより、無人運転時にも所定の範囲内の風量と風圧でファンが運転されているか否かを確認することができ、不具合がある場合には、その情報を元にして再調整を行うことが可能となる。
【0053】
(第2の実施の形態)
第2の実施の形態では、ファン特性記憶手段2がファンの特性を記憶する方法が第1の実施の形態と異なるものについて説明する。
【0054】
図5を用いて、第2の実施の形態のファン特性記憶手段2を説明する。
【0055】
機種識別記号テーブル17は実施の形態1と同じものである。
【0056】
ファンの回転数が定格の回転数であるときの流量特性であるファン特性データ19として、流量Qから風圧Pを求めるために必要となる情報が記録されている。
【0057】
図5では、近似式として、
P=K11+K12×Q+K13×Q (0≦Q<L)
P=K21+K22×Q+K23×Q (L≦Q)
を用いた場合の例を示している。
【0058】
ファン特性データはファン特性演算手段20に送られた後に、
このファン特性演算手段20に流量Qが入力されると、上記の計算式に従って風圧が計算され、計算結果Pが出力され、それがそのままファン特性記憶手段2の出力となり回転数調整時風量特性計算手段4に伝わる。
【0059】
このようにすることにより、ファン特性のデータ量を減らすことが可能となる。
【0060】
次に、L、K11、K12、K13、K21、K22、K23の求め方を説明する。
【0061】
ファンの風圧Pは流量Qの関数であるが、図6に示すようにこの関数を近似するためには、3次式以上の近似式でなければ誤差が大きくなり、実用上問題がある。
【0062】
しかし、実測データから最小2乗法で3次式以上の近似式を求めようとすると、計算量が多くなるという問題がある。
【0063】
そこで、本実施の形態では、下記のようにして近似式の次元を少なくした。
【0064】
すなわち、風圧Pが極小となる流量Q1と風圧Pが極大となる流量Q2の平均値Lを境にして関数P(Q)を分けるとそれぞれの関数は、図6の破線21の右側と左側の曲線となり、いずれも、放物線に近くなることを発見した。
【0065】
そこで、Q≦Lの部分とL<Qの部分に分け、それぞれ別の、2次式で近似を行う。
【0066】
すなわち、近似式を
P=K11+K12×Q+K13×Q (0≦Q<L)
P=K21+K22×Q+K23×Q (L≦Q)
として、この式から求まる風圧Pと実測等で予めわかっている値との差の2乗の総和が最も少なくなるように定数K11〜K23を決める。
【0067】
このように2次式で近似しても実際の風圧に近い値が求まるため、上記のような2次式でも実用上問題なく利用可能である。
【0068】
以上のように、ファンの特性を多項式で近似して記憶させたことにより、ファン特性を記憶させるために記憶領域が少なくなり、かつ、任意の流量Qに対する風圧Pを求めることが容易となった。
【0069】
さらに、流量が一定に流量L以上の時と、そうでないときにわけて、それぞれ別の2次式を用いることにより、近似式のパラメータを求める計算時間が短くなり、また、近似式から風圧Pを求める時間も短くなった。
【0070】
なお、ファン特性記憶手段2に記憶させるパラメータは2次式を特定できるパラメータであればよく、係数を直接または間接に求めることができるパラメータであればよい。
【0071】
なお、近似式を切り替える境目の流量をL=(Q1+Q2)÷2としたが、これに限る必要はなく、Q1からQ2の間で適切に決めればよい。
【0072】
(第3の実施の形態)ファン効率も表示するようにした。
【0073】
第3の実施の形態では、ファンのエネルギー効率も表示手段に表示する場合について説明する。
【0074】
図7は、第3の実施の形態のファン運転支援装置1に用いるプログラムの流れを示したものである。
【0075】
第1と第2の実施の形態と異なる部分は、表示ステップS203の前にファン効率計算ステップS701がある点である。
【0076】
ファン効率計算ステップS701では、定格流量に対するファン効率を求める計算式に基づいて、計算を行う。
【0077】
この計算式は、ファン特性記憶手段2に記憶させておく。
【0078】
回転数調整時風量特性計算手段4はファンの回転数に対応する風量特性を計算した後にファン特性記憶手段2から送られた定格回転数時のファン効率の特性情報とファンの回転数に関する情報に基づいてファンの回転数に応じたファン効率を計算する。
【0079】
回転数調整時風量特性計算手段4の計算結果は画像データ生成手段5に送られ、ビットマップメモリ7の記憶内容に反映される。
【0080】
そして、ビットマップメモリ7の内容に基づいて、表示手段は、図8のファンの風量特性をあらわす曲線8と系統の風路抵抗特性をあらわす曲線9とともにファン効率をあらわす曲線22が表示される。
【0081】
調整を行う作業者は、この画面を見ながら、調整可能な範囲(求められる性能が維持できる範囲)内で最も効率が良くなるように調整を行うことが可能となる。
【0082】
(第4の実施の形態)
第4の実施の形態では、ファンの消費電力も表示手段に表示する場合について説明する。
【0083】
図9は、第3の実施の形態のファン運転支援装置1に用いるプログラムの流れを示したものである。
【0084】
第1から第3の実施の形態と異なる部分は、表示ステップS203の前に電力計算ステップS901がある点である。
【0085】
電力計算ステップS901では、定格流量に対するファンの消費電力を求める計算式に基づいて、計算を行う。
【0086】
この計算式は、ファン特性記憶手段2に記憶させておく。
【0087】
回転数調整時風量特性計算手段4はファンの回転数に対応する風量特性を計算した後にファン特性記憶手段2から送られた定格回転数時のファンの消費電力の特性情報とファンの回転数に関する情報に基づいてファンの回転数に応じたファンの消費電力を計算する。
【0088】
回転数調整時風量特性計算手段4の計算結果は画像データ生成手段5に送られ、ビットマップメモリ7の記憶内容に反映される。
【0089】
そして、ビットマップメモリ7の内容に基づいて、表示手段は、図10のファンの風量特性をあらわす曲線8と系統の風路抵抗特性をあらわす曲線9とともにファンの消費電力をあらわす曲線23が表示される。
【0090】
調整を行う作業者は、この画面を見ながら、調整可能な範囲(求められる性能が維持できる範囲)内で消費電力を勘案しながら調整を行うことが可能となる。
【0091】
(第5の実施の形態)
第5の実施の形態では、運転に適さない領域も表示手段に表示する場合について説明する。
【0092】
図11は、第5の実施の形態のファン運転支援装置1に用いるプログラムの流れを示したものである。
【0093】
第1と第2の実施の形態と異なる部分は、表示ステップS203の前に運転不能領域計算ステップS1101がある点である。
【0094】
運転不能領域計算ステップS1101では、定格流量に対する運転不能領域を求める計算式に基づいて、計算を行う。
【0095】
この計算式は、ファン特性記憶手段2に記憶させておく。
【0096】
回転数調整時風量特性計算手段4はファンの回転数に対応する風量特性を計算した後にファン特性記憶手段2から送られた定格回転数時のファン効率の特性情報とファンの回転数に関する情報に基づいてファンの回転数に応じたファン効率を計算する。
【0097】
回転数調整時風量特性計算手段4の計算結果は画像データ生成手段5に送られ、ビットマップメモリ7の記憶内容に反映される。
【0098】
ビットマップメモリ7の内容に基づいて、表示手段は、図12に示す内容を表示する。
【0099】
図12のファンの風量特性をあらわす曲線8と系統の風路抵抗特性をあらわす曲線9とともに運転不能領域をあらわす斜線24が表示される。
【0100】
このようにすれば、調整を行う作業者は、この画面を見ながら、運転不能領域をあらわす斜線24内に曲線8と曲線9とが交わった点10が入らないように調整を行うことが可能となる。
【産業上の利用可能性】
【0101】
本発明のファン運転支援装置およびファン運転支援システムは、ファンを含む設備の施工と保守の作業を容易にするため、ファンを含む設備の施工と保守の分野に有効である。
【図面の簡単な説明】
【0102】
【図1】本発明の第1の実施の形態のファン運転支援装置1の構成を示す図
【図2】同実施の形態のファン運転支援装置1に用いるプログラムのフローチャート
【図3】同実施の形態のファン運転支援装置1の画面の正面図
【図4】同実施の形態のファン運転支援装置1に用いるファン特性記憶手段2の構成を示す図
【図5】本発明の第2の実施の形態のファン運転支援装置1に用いるファン特性記憶手段2の構成を示す図
【図6】本発明の第2の実施の形態のファン運転支援装置1に用いるファン特性記憶手段2の説明図
【図7】本発明の第3の実施の形態のファン運転支援装置1に用いるプログラムのフローチャート
【図8】本発明の第3の実施の形態のファン運転支援装置1の画面の正面図
【図9】本発明の第4の実施の形態のファン運転支援装置1に用いるプログラムのフローチャート
【図10】本発明の第4の実施の形態のファン運転支援装置1の画面の正面図
【図11】本発明の第5の実施の形態のファン運転支援装置1に用いるプログラムのフローチャート
【図12】本発明の第5の実施の形態のファン運転支援装置1の画面の正面図
【符号の説明】
【0103】
1 ファン運転支援装置
2 ファン特性記憶手段
3 ファン回転数入力手段
4 回転数調整時風量特性計算手段
5 画像データ生成手段
6 系統抵抗計算手段
7 ビットマップメモリ
7a 表示手段
8,9,11,13,15,22,23 曲線
10,12,14,16 点
17 機種識別記号テーブル
18,19 ファン特性データ
20 ファン特性演算手段
24 斜線
S201 回転数調整時風量特性計算ステップ
S202 系統抵抗計算ステップ
S203 表示ステップ
S701 ファン効率計算ステップ
S901 電力計算ステップ
S1101 運転不能領域計算ステップ





【特許請求の範囲】
【請求項1】
ファンの定格回転数時の風量特性を記憶するファン特性記憶手段と
前記ファン特性記憶手段で記憶する前記ファンの定格回転数時の風量特性と前記ファンの回転数からファンの回転数調整時風量特性を計算する回転数調整時風量特性計算手段と
前記ファンと接続された系統の風路抵抗特性を計算する系統抵抗計算手段と
前記回転数調整時風量特性計算手段の計算結果と前記系統抵抗計算手段の計算結果を表示する表示手段とを有することを特徴とするファン運転支援装置。
【請求項2】
前記ファン特性記憶手段が風量と風圧の組を複数記憶したことを特徴とする請求項1記載のファン運転支援装置。
【請求項3】
前記ファン特性記憶手段が、風量から風圧を求めるための計算式を表す情報を有していることを特徴とする請求項1記載のファン運転支援装置。
【請求項4】
風量から風圧を求める関数が、極大と極小を有する場合に、
風圧が極大となる風量と風圧が極小となる風量の間に所定の風量を定め、
その所定の風量を境にして、前記計算式が異なることを特徴とする請求項3記載のファン運転支援装置。
【請求項5】
前記計算式が2次式であることを特徴とする請求項4記載のファン運転支援装置。
【請求項6】
ファン効率の特性も表示することを特徴とする請求項1から請求項5までのいずれか一つに記載のファン運転支援装置。
【請求項7】
ファンの消費電力の特性も表示することを特徴とする請求項1から請求項6までのいずれか一つに記載のファン運転支援装置。
【請求項8】
運転に適さない流量と風圧の領域も表示することを特徴とする請求項1から請求項7までのいずれか一つに記載のファン運転支援装置。
【請求項9】
ファンの定格風量特性とこのファンの回転数からファンの回転数調整時風量特性を計算する回転数調整時風量特性計算ステップと
前記ファンと接続された系統の風路抵抗特性を計算する系統抵抗計算ステップと
前記回転数調整時風量特性計算ステップと前記系統抵抗計算ステップとで計算した計算結果を表示する表示ステップとからなる
ファン運転支援システム。
【請求項10】
ファン効率の特性を計算するファン効率計算ステップも有し
表示ステップで前記ファン効率計算ステップの計算結果も表示することを特徴とする
請求項9記載のファン運転支援システム。
【請求項11】
ファンの消費電力の特性を計算する電力計算ステップも有し
表示ステップで前記電力計算ステップの計算結果も表示することを特徴とする
請求項9または請求項10記載のファン運転支援システム。
【請求項12】
運転に適さない流量と風圧の領域を計算する運転不能領域計算ステップも有し
前記運転不能領域計算ステップの計算結果も表示することを特徴とする
請求項9から請求項11までのいずれか一つに記載のファン運転支援システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【公開番号】特開2009−174408(P2009−174408A)
【公開日】平成21年8月6日(2009.8.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−13323(P2008−13323)
【出願日】平成20年1月24日(2008.1.24)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】