説明

フォーカス表示制御可能な撮影装置

【課題】 デジタルカメラとコンピュータをUSBや無線接続しライブビュー画像を取得する際、通信速度が低下する状況において、リモートライブビュー表示のコマ落ちが少なく、より正確にリモートライブビュー画面にフォーカス領域を表示出来る機能を提供すること。
【解決手段】 デジタルカメラとコンピュータを接続して行うリモート撮影時のコンピュータ側のライブビュー表示画面にフォーカス領域を表示するフォーカスマスク表示制御において、コントラスト評価に伴うリモートライブビュー表示の速度低下を抑えるため、評価対象のライブビュー画像を間引いて評価する。通信帯域による通信速度の増減に合わせてコントラスト評価対象のまた、フォーカス領域の検出精度を上げるために、デジタルカメラから受け取ったライブビュー画像を複数枚から差分を取ってフォーカスマスクの表示を行い、検出精度を向上させること。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、リモート制御でのライブビュー表示可能な撮影装置に関し、特にリモートライブビュー撮影時のフォーカス状況確認の補助表示制御に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、スタジオでの商品撮影などにおいて、コンピュータとデジタルカメラをUSBや無線で接続し、デジタルカメラの背面液晶画面に表示されるライブビュー表示をコンピュータのディスプレイに拡大表示し、遠隔制御で撮影するリモートライブビュー撮影手法を用いて撮影を行う場合がある。フォーカス確認を迅速に行い被写体の撮影準備をより簡便に行うことを可能とするため、リモートライブビュー表示画面の画像表示にフォーカス領域を着色してピントを確認しやすくする機能(フォーカスマスク表示)がある。
【0003】
たとえばピントの確認やライブビュー表示を確認しながら撮影準備を進める状況において、リモートライブビュー表示画面にフォーカスマスク表示をおこなう場合、カメラからコンピュータにUSBや無線を介して転送されたライブビュー画像をコンピュータ側でコントラスト評価し、ある一定のしきい値を超えたコントラスト領域を検出して、検出したコントラスト値によって着色する。
【0004】
例えば、特許文献1ではカメラ本体におけるフォーカスマスク表示制御について開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開平6−113183号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上述の特許文献に開示された従来技術では、リモートライブビュー画面にフォーカスマスク表示を行う場合、通信速度の状態や受け取ったコンピュータの処理速度によってライブビュー表示にひどいコマ落ち表示が発生してしまう。また、フォーカスマスク表示のためのコントラスト評価を1枚のライブビュー画像から行うと、対象物背景が草むらなど一定時間に細かく動作して変化するような状況ではコントラスト領域の検出に影響され、フォーカス領域の検出精度が落ちてしまう問題が発生する。
【0007】
そこで、本発明の目的は、リモートライブビュー表示においてフォーカス領域算出方法を高速化し、さらにフォーカスしている箇所の精度を向上することを可能にして、より簡便に撮影者がリモートライブビュー画面のフォーカス状況を視認しやすくするための方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するために、本発明は、
コンピュータ40と撮影装置を接続し、リモートでの撮影に係る情報を表示する画面と、ライブビュー表示する画面(ディスプレイ41)とを有し、ライブビュー表示用の画面にライブビュー画像(321)をコントラスト評価しフォーカス領域をライブビュー画像と共に表示する画面とを備える撮影装置において、ライブビューを表示する手段(311)と、オーバーレイ画像をライブビュー表示に重ね合わせて表示する手段(311)、オートフォーカスを開始および終了する手段(312)、マニュアルでのフォーカス調整をする手段(313)、フォーカス領域表示の有効、無効を切り替える手段(315)、フォーカス領域の表示(333)を行うための設定を変更する手段(図4)とを有し、フォーカスマスク情報またはデジタルカメラ2から情報を取得し、フォーカス領域の表示設定に応じてフォーカス領域の表示(313)の形態を変更する手段(図5)を有することを特徴とする撮影装置である。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、リモートライブビュー画面の表示更新に重大なコマ落ちが発生せず、撮影者にとってストレス無く、より正確なリモートライブビュー画面のフォーカス状況を視認しやすくするための方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
【図1】本発明に係るデジタルカメラの一実施の形態を示すシステム構成図である。
【図2】本発明に係るデジタルカメラの構成を示すブロック構成図である。
【図3】リモートライブビュー画面へのフォーカスマスク表示の制御形態を示す図である。
【図4】リモートライブビュー画面へのフォーカスマスク表示の設定画面である。
【図5】本発明に係るデジタルカメラの制御方法の制御手順を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0011】
以下に、本発明の好ましい実施の形態を、添付の図面に基づいて詳細に説明する。図1は、本発明の実施形態にかかわるシステム構成図である。
【0012】
[実施例1]
以下に、本発明の形態を示す実施例1を表す。
【0013】
図1に交換レンズ式のデジタルカメラの概略図を示す。
【0014】
交換可能なレンズ1は、一般的に、焦点距離を可変するためのズームレンズ11、明るさを制御するための絞り機構12、被写体にピントを合わせるためのフォーカスレンズ13を有している。また、この交換式レンズ1は、レンズ側のマウント14がデジタルカメラ2のマウント部27と機械的に接合することができる様になっている。デジタルカメラ2は、レンズを通過してきた光を21のハーフミラーで反射させ、ピント板24の位置で結像させる。ピント板24で結像した光は、プリズム25で反転され、接眼レンズ26を通して正立像として観測できる。
【0015】
また、撮影時には、ハーフミラー21が跳ね上がり、シャッター22が開き、レンズ1を通過してきた光が、撮像素子23に結像する。
【0016】
交換可能なレンズ1のマウント部14には、接点群15が組み込まれている。この接点群15は、デジタルカメラ本体から、電源を供給し、通信を行うための接点(不図示)である。接点群15としては、電源、グランド、送信、受信、クロックなどの用途にそれぞれ分かれている。
【0017】
この交換可能なレンズ1のマウント部14は、デジタルカメラ2のマウント部27と接合することによって、マウント部14にある接点群15とマウント部27にある接点群28の中の接続端子が各々つながる。
【0018】
その結果、接続端子を経由してデジタルカメラ2から、交換可能なレンズ1に電源が供給され、交換可能なレンズ1とデジタルカメラ2の間で通信が開始される。
【0019】
次に、図2にデジタルカメラ2の内部の構成について示す。
【0020】
撮像素子23は、CCDやCMOSのようなセンサーであり、撮像素子23に結像した光は、撮像素子23内の各画素において,入射光量に応じた量の電荷に変換される。
【0021】
タイミングジェネレータ32が発生させる信号は、撮像素子23を駆動し、センサーに蓄積した電荷を伝送し、順次電圧信号に変換される。
【0022】
前記変換された電圧信号は、相関二重サンプリング30(以下CDSと呼ぶ)でサンプリングされ,A/D変換器31でデジタル信号に変換される。
【0023】
デジタル信号に変換された画像データは、IC33に入力され、まず、前記データに対してホワイトバランスのためのデータを算出するためのWB回路33aに入り、35のメモリー1にいったん格納される。
【0024】
35のメモリー1に格納されたデータは、再びIC33に入力され、3つの画像処理を施される。
【0025】
まず、デジタル信号に変換された画像データは、そのままロスレス圧縮(可逆圧縮)をかけるロスレス圧縮回路33dにおいてロスレス圧縮されたRAWデータに変換されCPUバス34に送り出される。
【0026】
また、デジタル信号に変換された画像データは、例えば図2のようにRAWデータをブロック内平均したりローパスフィルタをかけたりして帯域を落とし、そこから間引くことによってダウンサンプリングされ、元の画像サイズより小さいサムネイル画像に変換されるためにRAWサムネイル回路33cで間引き処理され、CPUバス34に送られる。
【0027】
最後に、jpeg圧縮するための画像を作るために、画像処理回路33bにおいて画像処理を施され、その結果出力されるYcbCrは、ラスタブロック変換されて、jpeg圧縮回路33eでjpeg圧縮をされて、CPUバス34に送られる。
【0028】
CPU36は、電源が投入された直後、37のメモリー2内部のプログラムに従い、デジタルカメラ2を初期化し、交換レンズと通信を開始する。
【0029】
また、CPUは、撮影された画像データでCPUバス34に出力された画像データを一度35のメモリー1に格納し、インターフェース回路38を介して外部メモリー39に最終的に書き込む。
【0030】
CPU36につながるスイッチ40は、レリーズスイッチであり、スイッチ40を押すことによって、上記の撮影の動作が行われ、外部メモリー39に画像が書き込まれる。
【0031】
また、ライブビュー表示時には、ハーフミラー21が跳ね上げ、シャッター22を開き、レンズ1を通過してきた光が、撮像素子23に結像する。撮影された画像データを37のメモリー2に保存し、デジタルカメラ2に設置される背面ディスプレイへライブビュー表示を行う。ライブビュー表示は撮影された画像を一定間隔で更新し、光学ファインダーを通して行う撮影対象の確認を代替する。
【0032】
次に、本発明の外部インターフェースを介してコンピュータと接続したデジタルカメラにおけるフォーカスマスク表示の制御方法を説明する。
【0033】
外部インターフェースとコンピュータの接続形態はUSBや無線接続等データの受け渡しが可能なものであれば何でも良い
リモートライブビュー表示画像とフォーカスマスク表示との重ね合わせ表示は、コンピュータ40と接続されるディスプレイ41に表示する。
【0034】
図3aはコンピュータ40と接続したディスプレイ41へリモートライブビュー表示している操作・表示パネル310である。コンピュータと接続したデジタルカメラがライブビューを開始し、デジタルカメラからライブビュー画像がコンピュータ40へ送られ、操作・表示パネル310に設置されるライブビュー表示画面311にライブビュー表示がなされる(リモーライブビュー撮影手法)。
【0035】
そのほか、遠隔操作でデジタルカメラのオートフォーカスを行うためのオートフォーカス操作部材312が設置されており、操作部材312に設置されている、オートフォーカスONボタンを操作しオートフォーカスを行い、オートフォーカスOFFボタンを操作しオートフォーカスを中断する。
【0036】
無限方向及び至近方向へユーザがマニュアル操作でフォーカス送りを行う為に、複数段階のフォーカスパルス量をカメラに送る為の操作ボタン313を有したマニュアルフォーカス操作部材314が設置されている。
【0037】
なお、フォーカスマスク表示機能の有効および無効はフォーカスマスク表示操作部材315により行う。
【0038】
図3bは、コンピュータのディスプレイ上に表示されるライブビュー表示画面311の表示更新を行う為、カメラから取得したライブビュー画像321である。ライブビュー表示をさせる為の画像ファイル形式は、jpeg形式といった一般的な画像ファイル形式の画像ファイルのみならず、カメラから生成されたロスレス圧縮(可逆圧縮)形式の画像ファイルが使用可能である。また、YUVなどの画像データをカメラからコンピュータに転送しリモートライブビュー表示を行ってもよい。
【0039】
カメラからコンピュータへ取得した画像ファイルまたは画像データのコントラスト評価をコンピュータ側で行い、フォーカス領域を検出する。
【0040】
図3cは、図3aにて示したライブビュー表示画面311に図3bのライブビュー画像のコントラスト評価結果からフォーカス領域を選択したパターン状に着色表示している状態を示している。フォーカスマスク操作部材315のフォーカスマスク表示ONボタン332が有効になると、フォーカスマスク表示を行ったライブビュー表示画面331のような表示になる。
【0041】
フォーカスマスク表示を行うための処理は、図4に示したフォーカスマスク設定画面410にてユーザが設定した設定値に従う。フォーカスマスク設定画面410の設定項目は、コントラスト評価のしきい値を設定するコントラスト評価しきい値設定部材411、カメラから受け取ったライブビュー画像のコントラスト評価枚数を決定するコントラスト評価枚数設定部材414、フォーカスマスク表示におけるフォーカスマスクの色を表示する表示部材415、フォーカスマスクのパターンを表示する表示部材416で構成されている。
【0042】
コントラスト評価枚数設定部材414はフォーカスマスク領域の正確性を向上させるための評価枚数をユーザ決定するモード、カメラからライブビュー画像を受信する速度やフォーカスマスク領域の正確性を鑑みて自動でコントラスト評価枚数を決定するモードの2つのモードを選択するラジオボタン413が設置されている。
【0043】
フォーカスマスク色の表示部材415をユーザがマウスクリックした場合、色を選択する選択ダイアログが表示され、ユーザがフォーカスマスクの色を選択できる。同様にフォーカスマスクパターン表示部材416をユーザがマウスクリックした場合もフォーカスマスクパターン選択ダイアログが表示され、ユーザがフォーカスマスクのパターンを選択することができる。
【0044】
なお、フォーカスマスク表示の色の設定においては、色選択のダイアログにて透過率を設定する場合や、フォーカスマスク表示のパターンの設定において、パターンとしてテクスチャや画像を選択しても良い。
【0045】
フォーカスマスク設定画面410上のOKボタン417の操作によりフォーカスマスク設定画面410で更新した設定値が決定され、CANCELボタン418の操作により更新した設定値を破棄し、フォーカスマスク設定ダイアログを閉じる。
【0046】
カメラから受け取ったライブビュー画像をコンピュータ側でコントラスト評価し、フォーカスマスク設定値のしきい値を超えた画素に対してフォーカスマスク設定に従って着色及びパターン適用し、図3cに示したライブビュー画像にフォーカスマスク表示したリモートライブビュー画面となるが、ライブビュー画像のコントラスト評価には時間がかかることと、カメラとコンピュータ間とのUSB通信の伝送線路状況による通信速度低下や無線通信において電波状況悪化などによる通信速度低下により、リモートライブビュー画面の表示更新速度が低下し、ひどいコマ落ちが発生する。
【0047】
そこで、リモートライブビュー画面更新の低下を軽減するため、カメラから受け取ったライブビュー画像のコントラスト評価を間引いて行うことでリモートライブビュー画面更新の低下を起こさないようにする。
【0048】
例えば、カメラとコンピュータをUSBで接続した場合、1秒間に15コマ前後リモートライブビュー画面を更新できるが、フォーカスマスクの評価時間が500ms程度かかる場合、1秒間に受け取ったライブビュー画像の半数をコントラスト評価対象とすることで、フォーカスマスク表示を有効にすることによるコマ落ちを低減する事が可能である。さらに、無線でのカメラとコンピュータ間の接続で通信速度低下が発生した場合、受信状況を鑑みてコントラスト評価対象のライブビュー画像を減らすことでリモートライブビュー画面のコマ落ちを防止する。
【0049】
1枚のライブビュー画像からコントラスト評価を行った場合、撮影対象の背景状況により、撮影対象ではないものまでフォーカスマスク表示してしまう場合が多々発生する。そこで、フォーカスマスク設定のコントラスト評価枚数設定に従い、過去に評価を行った複数枚のライブビュー画像のコントラスト評価結果を合わせて差分を取りコントラスト評価を行うことで、フォーカスマスク表示の精度を向上させる。また、フォーカスマスク設定のコントラスト評価枚数設定がAUTOだった場合、カメラとコンピュータ間の通信速度によるフォーカスマスク表示のコマ落ちを考慮し、過去に評価を行ったライブビュー画像のコントラスト評価結果の対象数を自動で決定する。
【0050】
なお、コントラスト評価結果は評価枚数分コンピュータに保存しておく。
【0051】
図5は本発明のフォーカスマスク表示制御フローチャートであって本プログラムはコンピュータにて実行する。
【0052】
デジタルカメラ2は、インターフェース38を介して、コンピュータ40と接続される。コンピュータ40は、デジタルカメラ2と通信を行い、デジタルカメラ2の内部の表1に相当する情報を得ることができる。
【0053】
ステップS101でデジタルカメラ2およびコンピュータ40を共に電源を入れ、通電させ動作可能な状態にする。
【0054】
ステップS102でコンピュータ40からデジタルカメラ2へ、現在のコンピュータ40の設定情報を通知して、デジタルカメラ2はコンピュータ40の設定状態を受信する。
【0055】
ステップS102でデジタルカメラ2からコンピュータ40へ、現在のカメラ設定情報を通知し、コンピュータ40はデジタルカメラ2の状態を受信する。
【0056】
ステップS102でデジタルカメラ2から受信した設定情報とは、撮影モードの設定状態、ホワイトバランスの設定情報、ライブビュー状態などの各情報である。
【0057】
デジタルカメラの設定情報はカメラの状態が撮影者による設定変更された場合、コンピュータ40からのデジタルカメラ2への設定変更された場合により、デジタルカメラ2からコンピュータ40へ更新通知される。
【0058】
ステップS103では、コンピュータ40にてリモートライブビューの開始をデジタルカメラ2へ通知し、デジタルカメラ2はライブビューを開始し、コンピュータ2はデジタルカメラ2からライブビュー画像を一定間隔で受信しディスプレイ41のライブビュー表示画面311のライブビュー表示を更新する。
【0059】
ステップS104では、ライブビュー画像をデジタルカメラからコンピュータが受信したか否かを判断し、その答えが肯定(YES)の場合はステップS105に進み、その答えが否定(NO)のときは、ステップS109へ進む。
【0060】
ステップS105では、ライブビュー表示画面311にフォーカスマスク表示機能が有効になっているかどうかを判断し、その答えが肯定(YES)の場合はステップS106に進み、その答えが否定(NO)のときは、ステップS109へ進む。
【0061】
ステップS106では、デジタルカメラとコンピュータの通信状況からコントラスト評価を行うか否かを判断し、その答えが肯定(YES)の場合はステップS107に進み、その答えが否定(NO)のときは、ステップS108へ進む。
【0062】
ステップS107ではコントラスト評価結果から算出したフォーカスマスク領域をライブビュー画像に表示しライブビュー表示画面311のライブビュー画像を更新する。
【0063】
ステップS108ではデジタルカメラから受信したライブビュー画像のコントラスト評価をおこなう。コントラスト評価方法はコントラスト評価設定値の評価枚数設定から前回評価したコントラスト評価値と照らし合わせて評価結果を算出し、ステップS109に進む。
【0064】
ステップS109では、デジタルカメラ2側のライブビューの終了操作または、コンピュータ40にてユーザがリモートライブビューの終了操作を行ったことを判断し、その答えが肯定(YES)の場合はステップS109に進み、その答えが否定(NO)のときは、ステップS104へ戻りユーザ操作(オペレーション)を判断する。
【0065】
ステップS110では、操作・表示パネル301閉じデジタルカメラ2へライブビューの終了を通知し、リモートライブビューを終了する。
【0066】
ステップS111にて通信が切断された場合、ステップS112にて電源をOFFし終了する。
【0067】
以上、本発明をその好適な実施形態に基づいて詳述してきたが、本発明はこれら特定の実施形態に限られるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の様々な形態も本発明に含まれる。上述の実施形態の一部を適宜組み合わせてもよい。
【0068】
また、上述の実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムを、記録媒体から直接、或いは有線/無線通信を用いてプログラムを実行可能なコンピュータを有するシステム又は装置に供給し、そのプログラムを実行する場合も本発明に含む。
【0069】
従って、本発明の機能処理をコンピュータで実現するために、該コンピュータに供給、インストールされるプログラムコード自体も本発明を実現するものである。つまり、本発明の機能処理を実現するためのコンピュータプログラム自体も本発明に含まれる。
【0070】
その場合、プログラムの機能を有していれば、オブジェクトコード、インタプリタにより実行されるプログラム、OSに供給するスクリプトデータ等、プログラムの形態を問わない。
【0071】
プログラムを供給するための記録媒体としては、例えば、ハードディスク、磁気テープ等の磁気記録媒体、光/光磁気記憶媒体、不揮発性の半導体メモリーでもよい。
【0072】
また、プログラムの供給方法としては、コンピュータネットワーク上のサーバに本発明を形成するコンピュータプログラムを記憶し、接続のあったクライアントコンピュータはがコンピュータプログラムをダウンロードしてプログラムするような方法も考えられる。
【符号の説明】
【0073】
1 交換可能なレンズ
2 レンズ交換可能なデジタルカメラ本体
23撮像素子
33画像処理IC
37光学補正データを格納するメモリー
38外部記憶手段や、コンピュータとデジタルカメラを接続するためのインターフェース
39外部記憶手段
40コンピュータ
41ディスプレイ


【特許請求の範囲】
【請求項1】
コンピュータ40と撮影装置を接続し、リモートでの撮影に係る情報を表示する画面と、ライブビュー表示する画面(ディスプレイ41)とを有し、ライブビュー表示用の画面にライブビュー画像(321)をコントラスト評価しフォーカス領域をライブビュー画像と共に表示する画面とを備える撮影装置において、ライブビューを表示する手段(311)と、オーバーレイ画像をライブビュー表示に重ね合わせて表示する手段(311)、オートフォーカスを開始および終了する手段(312)、マニュアルでのフォーカス調整をする手段(313)、フォーカス領域表示の有効、無効を切り替える手段(315)、フォーカス領域の表示(333)を行うための設定を変更する手段(図4)とを有し、フォーカスマスク情報またはデジタルカメラ2から情報を取得し、フォーカス領域の表示設定に応じてフォーカス領域の表示(313)の形態を変更する手段(図5)を有することを特徴とする撮影装置。
【請求項2】
デジタルカメラ2とコンピュータ40間の通信状況を判断し、コントラスト評価対象とするライブビュー画像を自動で判定し、コンピュータ40側のライブビュー表示更新の低下を軽減することを特徴とする請求項1に記載の撮影装置。
【請求項3】
デジタルカメラ2とコンピュータ40間の通信状況を判断し、複数のコントラスト評価結果と合わせて、コンピュータ40側のライブビュー画面上に重ねあわせ表示するフォーカス領域(333)の精度を向上することを特徴とする請求項1に記載の撮影装置。撮影装置。


【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公開番号】特開2012−99888(P2012−99888A)
【公開日】平成24年5月24日(2012.5.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2010−243334(P2010−243334)
【出願日】平成22年10月29日(2010.10.29)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】