説明

フランジ付き椎体間癒合装置

脊柱を治療するための方法および装置が開示される。固定プレートを骨に取り付けるねじの後退に抵抗するため、固定プレートのねじ穴内に保持構造を有する一体化された固定プレートおよびスペーサが提供される。可動関節が、固定プレートおよびスペーサの間に提供されてもよい。いくつかの実施形態では、ねじと固定プレートの間に作用する剪断力に抵抗するため、ねじ穴インサートも提供される。いくつかの実施形態では、2つ以上の一体化された固定プレートおよびスペーサ移植片を備え、各移植片の固定プレートが、隣接した椎骨間空間において移植片の取付けを可能にする補完的な形体を有する、一体化された固定プレートおよびスペーサシステムが提供される。代替固定システムも検討される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、米国特許法第119(e)条に基づいて、2005年3月17日出願の米国仮出願第60/662747号、および2005年8月17日出願の米国仮出願第60/708918号の優先権を主張し、それらの開示全体を参照により本明細書に組み込む。
【0002】
本発明は、一般に、脊椎の固定を行うためのシステムおよび方法に関する。本発明は、椎骨にスペーサを取り付けるために使用される、ねじの後退に抵抗するアタッチメントシステムを特徴とする、1つ以上の椎骨スペーサを備える。本発明は、複数の隣接したスペーサが脊柱に沿って使用されてもよいように構成されてもよい。
【背景技術】
【0003】
加齢ならびに損傷は、脊椎の骨、円板、関節、および靭帯における変性的変化につながり、痛みと不安定性を生じさせることがある。特定の状況下では、それらの問題は、脊椎固定術を行うことによって緩和することができる。脊椎固定術は、脊柱の2つ以上の椎骨が互いに癒合されて、癒合された椎骨間の動きを排除する外科的技術である。脊椎固定術は、脊椎が不安定性を示す症状を治療するために使用される。脊椎の不安定性は、骨折、脊柱側弯症、および1つ以上の椎骨が他の椎骨に対して前方に移動する脊椎すべり症などの原因による場合がある。椎間板切除術による脊椎固定術は、円板のヘルニアに対しても行われる。この手術は、罹患した円板の除去および隣接した椎骨の癒合を伴う。従来、骨グラフトが椎骨を癒合させるために使用されてきたが、様々なタイプの椎骨移植片も使用されてきた。
【非特許文献1】Campbell’s Operative Orthopaerdics, 10th ed., edited by Canale et al., pp. 1569−1588
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
損傷を治療するための骨プレートおよび骨ねじ固定システムの使用が、良好に確立されている。ほとんどの例では、骨プレートは、骨の損傷領域の上に、それを取り囲んで位置付けられ、骨に固定される。骨プレートは、骨プレートの穴を通して、かつ骨自体に挿入された骨ねじまたは他の類似の締結具によって骨に固定される。ねじは、適切な治癒を保証するため、骨プレートが治療される骨を適所で保持するようにして締められる。初期の固定装置は、長骨の損傷のみに適用可能なことが多く、下部腰椎の損傷および疾患に対する用途のみに限定されていた。しかし、プレート/ねじ固定システムの使用が、その後、頚椎の損傷を治療する固定装置を含む、椎骨の癒合などの脊椎の損傷に対するさらなる用途を含むまでに展開された。
【0005】
上述のことにも関わらず、脊椎の不安定性を治療するための改善された方法および装置が依然として必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0006】
脊柱を治療するための方法および装置が開示される。固定プレートを骨に取り付けるねじの後退(backout)に抵抗するため、固定プレートのねじ穴内に保持構造を有する一体化された固定プレートおよびスペーサが提供される。いくつかの実施形態では、ねじと固定プレートの間に作用する剪断力に抵抗するため、ねじ穴インサートも提供される。いくつかの実施形態では、2つ以上の一体化された固定プレートおよびスペーサ移植片を備え、各移植片の固定プレートが、隣接した椎骨間空間において移植片の取付けを可能にする補完的な形体を有する、一体化された固定プレートおよびスペーサシステムが提供される。代替固定システムも検討される。
【0007】
本発明の一実施形態では、第1のスペーサと一体化された、上方部分および下方部分を有する第1の安定化プレートと、第2のスペーサと一体化された、上方部分および下方部分を有する第2の安定化プレートとを備え、第1の安定化プレートの下方部分が第2の安定化プレートの上方部分の形体に対して補完的な形体を有する、椎骨間安定化システムが提供される。いくつかの実施形態では、第2の安定化プレートの下方部分の形体は、第2の安定化プレートの上方部分の形体に対して補完的である。いくつかの実施形態では、第2の安定化プレートの下方部分は、180°回転した第2の安定化プレートの上方部分の相対的形状に等しい相対的形状を有する。一実施形態では、第1の安定化プレートの上方部分は2つのアタッチメント穴を含んでもよく、第1の安定化プレートの下方部分は1つのアタッチメント穴を含んでもよい。椎骨間安定化システムは、第3の安定化プレートおよび第3のスペーサをさらに備えてもよく、その際、第3の安定化プレートの上方部分の形体は、第2の安定化プレートの下方部分の形体に対して補完的である。第3の安定化プレートは第3のスペーサと一体化されてもよい。第3の安定化プレートの下方部分は、第3の安定化プレートの上方部分の形体に対して補完的な形体を有してもよい。第3の安定化プレートの下方部分は、180°回転した第3の安定化プレートの上方部分の相対的形状に等しい相対的形状を有してもよい。別の実施形態では、椎骨間安定化システムは、また、第4の安定化プレートおよび第4のスペーサをさらに備えてもよく、その際、第4の安定化プレートの上方部分は第3の安定化プレートの下方部分の形体に対して補完的な形体を有する。この実施形態では、第2の安定化プレートおよび第3の安定化プレートは同じ形体を有してもよい。第2の安定化プレートの下方部分は、180°回転した第2の安定化プレートの上方部分の相対的形状と等しい相対的形状を有してもよい。一実施形態では、第1の安定化プレートの下方部分は右側の補完的形状を有し、第2の安定化プレートの上方部分は左側の補完的形状を有する。別の実施形態では、第1の安定化プレートの下方部分は左側の補完的形状を有し、第2の安定化プレートの上方部分は右側の補完的形状を有する。第2の安定化プレートの下方部分は、右側の補完的形状を有してもよい。第2の安定化プレートの下方部分は、左側の補完的形状を有してもよい。第1の安定化プレートの下方部分は内側の補完的形状を有してもよく、第2の安定化プレートの上方部分は外側の補完的形状を有する。第1の安定化プレートの下方部分は下側の補完的形状を有してもよく、第2の安定化プレートの上方部分は上側の補完的形状を有する。
【0008】
本発明の別の実施形態では、アクセス面および骨に面する面と上方部分および下方部分とを有する安定化プレート、骨に面する面で安定化プレートと一体化されたスペーサ、安定化プレートのアクセス面と骨に面する面の間の第1のアタッチメント内腔、安定化プレートのアクセス面に隣接した第1のアタッチメント直径を有する内腔、内腔表面、安定化プレートの骨に面する面に隣接した第2のアタッチメント直径、内腔表面に沿った保持チャネル、保持チャネルの周りの第3のアタッチメント直径、少なくとも部分的に保持チャネル内に位置する変形可能な保持リング、および内側インサート直径および外側インサート直径を有する第1のアタッチメント内腔インサートを備え、第1のアタッチメント直径が第2のアタッチメント直径よりも大きい、脊椎を治療するための移植片が提供される。スペーサの少なくとも一部は組織係合構造を含んでもよい。組織係合構造は歯を含んでもよい。移植片は、ねじ頭およびねじ体を有する骨ねじをさらに備えてもよく、その際、ねじ頭は、第1のアタッチメント直径よりも小さく第2のアタッチメント直径よりも大きい頭部直径か、または第1のアタッチメント直径よりも小さく内側インサート直径よりも大きい頭部直径を有する。移植片は、安定化プレートのアクセス面と骨に面する面の間に第2のアタッチメント内腔であって、安定化プレートのアクセス面に隣接した第4のアタッチメント直径、内腔表面、および安定化プレートの骨に面する面に隣接した第5のアタッチメント直径とを有する内腔をさらに備えてもよい。
【0009】
別の実施形態では、第1のスペーサと一体化された第1の安定化プレートであって、上方部分、下方部分、および複数のアタッチメント穴を備え、少なくとも1つのアタッチメント穴が保持構造およびアタッチメントインサートを備える、第1の安定化プレートを提供する段階と、スペーサ構成要素を、第1椎骨と第2椎骨の間の椎間腔に挿入する段階と、第1の安定化プレートの上方部分を第1椎骨に取り付ける段階と、第1の安定化プレートの下方部分を第2椎骨に取り付ける段階とを含む、脊椎を治療する方法が提供される。
【0010】
本発明の一実施形態では、第1の一体化された安定化プレートおよび第1のスペーサ、ならびに第2の一体化された安定化プレートおよび第2のスペーサを備え、各安定化プレートが上方部分および下方部分を有し、第1の一体化された安定化プレートの下方部分が、第2の一体化された安定化プレートの上方部分に対して補完的な形状を有する、一体化された安定化プレートおよびスペーサシステムを提供する段階と、第1のスペーサを、第1椎骨と第2椎骨の間の第1の椎間腔に挿入する段階と、第1の一体化された安定化プレートの上方部分を第1椎骨に取り付ける段階と、第1の一体化された安定化プレートの下方部分を第2椎骨に取り付ける段階と、第2のスペーサを、第2椎骨と第3椎骨の間の、脊柱に沿って第1の椎間腔に隣接した第2の椎間腔に挿入する段階と、第2の一体化された安定化プレートの上方部分を第2椎骨に取り付ける段階と、第2の一体化された安定化プレートの下方部分を第3椎骨に取り付ける工程とを含む、脊椎を治療する方法が提供される。いくつかの例では、提供段階の一体化された安定化プレートおよびスペーサシステムは、第3の一体化された安定化プレートおよび第3のスペーサをさらに備えてもよく、その際、第2の一体化された安定化プレートの下方部分は、第3の一体化された安定化プレートの上方部分に対して補完的形状を有する。脊椎を治療する方法は、第3のスペーサを、第3椎骨と第4椎骨の間の、脊柱に沿って第2の椎間腔に隣接した第3の椎間腔に挿入する段階と、第3の一体化された安定化プレートの上方部分を第3椎骨に取り付ける段階と、第3の一体化された安定化プレートの下方部分を第4椎骨に取り付ける段階とをさらに含んでもよい。
【0011】
本発明の一実施形態では、追従面、先行面、および少なくとも1つの内腔を有する安定化要素であって、内腔が、追従面に第1の開口部と、先行面に第1の開口部よりも小さい第2の開口部と、第1の開口部から第2の開口部まで延びる通路とを有する、安定化要素と、細長い本体、および本体の一端にそれと一体の頭部を有する固定要素と、通路の一部を規定する内腔インサート部材であって、内径および外径を有し、安定化要素および固定要素の間に働くあらゆる力を実質的に低減するように適合された内腔インサート部材とを備え、固定要素の頭部の直径が、内腔の第2の開口部とインサートの内径との間のより小さな直径よりも大きい、整形外科的移植片アセンブリが提供される。整形外科的移植片は、安定化要素の先行面と一体の椎体間要素、および/または少なくとも一方向において固定要素の移動に抵抗する係止アセンブリをさらに備えてもよい。
【0012】
別の実施形態では、アクセス面および骨に面する面と上方部分および下方部分とを有する固定プレートと、スペーサと、スペーサと固定プレートの骨に面する面との間を移動可能な接続部とを備える、脊椎を治療するための移植片が提供される。移動可能な接続部は、蝶番関節、球関節、またはスペーサと固定プレートの骨に面する面との間に取り付けられた金属コードであってもよい。
【0013】
一実施形態では、アクセス面および骨に面する面と上方部分および下方部分とを有する固定プレートと、固定プレートの骨に面する面に接続されたスペーサと、締結具によって固定プレートに部分的に取り付けられるとき、係止プレートの回転に摩擦によらずに抵抗するアラインメント構造を備える1つ以上の係止プレートとを備える、脊椎を治療するための移植片が提供される。
【0014】
別の実施形態では、アクセス面および骨に面する面と上方部分および下方部分とを有する固定プレートと、骨に面する面において固定プレートに接続されたスペーサと、安定化プレートのアクセス面と骨に面する面の間の第1のアタッチメント内腔であって、安定化プレートのアクセス面に隣接した第1のアタッチメント直径、内腔表面、安定化プレートの骨に面する面に隣接した第2のアタッチメント直径、内腔表面に沿った保持チャネル、および保持チャネルの周りの第3のアタッチメント直径を有し、第1のアタッチメント直径が第2のアタッチメント直径よりも大きい、第1のアタッチメント内腔と、保持セグメント、多軸セグメント、およびそれらの間の当接面を有する変形可能な保持リングであって、変形可能な保持セグメントが少なくとも部分的に保持チャネル内に位置する保持リングとを備える、脊椎を治療するための移植片が提供される。
【0015】
一実施形態では、アクセス面、対向面、アクセス面と対向面の間の、アクセス面に隣接した第1のアタッチメント直径を有する第1のアタッチメント内腔、第1の内腔表面、対向面に隣接した第2のアタッチメント直径、第1の内腔表面に沿った第1の保持チャネル、および第1の保持チャネルの周りの第3のアタッチメント直径を有するアタッチメント装置であって、第1のアタッチメント直径が第2のアタッチメント直径よりも大きいアタッチメント装置と、少なくとも部分的に保持チャネル内にある、第1のアタッチメント内腔内に突出する非圧縮形体と、第1のアタッチメント内腔内に突出しない圧縮形体とを有する、側面が付勢された遮断構造とを備える、構造に取り付けるためのシステムが提供される。遮断構造は傾斜した表面を含んでもよい。
【0016】
本発明の別の実施形態では、締結具頭部および締結具シャフトを備え、締結具頭部が、ねじ内腔、外部溝、ねじ内腔と外部溝の間の1つ以上の開口部、および少なくとも部分的に外部溝内に位置し、1つ以上の開口部を通ってねじ内腔内に突出する拡張可能な部材を備える、締結具が提供される。拡張可能な部材はリングであってもよい。締結具は、ねじ内腔用に構成された補助ねじをさらに備えてもよい。
【0017】
一実施形態では、第1のスペーサと一体化された、上方部分および下方部分を備える第1の安定化プレートと、第2のスペーサと一体化された、上方部分および下方部分を備える第2の安定化プレートとを備え、第1の安定化プレートの下方部分が、第2の安定化プレートの上方部分の形体に対して補完的な形体を有する、椎骨間安定化システムが提供される。第2の安定化プレートの下方部分の形体は、第2の安定化プレートの上方部分の形体に対して補完的であってもよい。第2の安定化プレートの下方部分は、180°回転した第2の安定化プレートの上方部分の相対的形状に等しい相対的形状を有してもよい。第1の安定化プレートの上方部分は2つのアタッチメント穴を備えてもよい。第1の安定化プレートの下方部分は1つのアタッチメント穴を備えてもよい。椎骨間安定化システムは、第3の安定化プレートおよび第3のスペーサをさらに備えてもよく、その際、第3の安定化プレートの上方部分の形体は、第2の安定化プレートの下方部分の形体に対して補完的であってもよい。第3の安定化プレートは第3のスペーサと一体化されてもよい。第3の安定化プレートの下方部分は、第3の安定化プレートの上方部分の形体に対して補完的な形体を有してもよい。第3の安定化プレートの下方部分は、180°回転した第3の安定化プレートの上方部分の相対的形状に等しい相対的形状を有してもよい。椎骨間安定化システムは、第4の安定化プレートおよび第4のスペーサをさらに備えてもよく、その際、第4の安定化プレートの上方部分は、第3の安定化プレートの下方部分の形体に対して補完的な形体を有する。第2の安定化プレートおよび第3の安定化プレートは同じ形体を有してもよい。第2の安定化プレートの下方部分は、180°回転した第2の安定化プレートの上方部分の相対的形状に等しい相対的形状を有してもよい。第1の安定化プレートの下方部分は右側の補完的形状を有してもよく、第2の安定化プレートの上方部分は左側の補完的形状を有してもよい。第1の安定化プレートの下方部分は左側の補完的形状を有してもよく、第2の安定化プレートの上方部分は右側の補完的形状を有してもよい。第2の安定化プレートの下方部分は右側の補完的形状を有してもよい。第2の安定化プレートの下方部分は左側の補完的形状を有してもよい。第1の安定化プレートの下方部分は内側の補完的形状を有してもよく、第2の安定化プレートの上方部分は外側の補完的形状を有してもよい。第1の安定化プレートの下方部分は下側の補完的形状を有してもよく、第2の安定化プレートの上方部分は上側の補完的形状を有してもよい。
【0018】
別の実施形態では、追従面、先行面、および少なくとも1つの内腔を有する安定化要素であって、内腔が、追従面に第1の開口部と、先行面に第1の開口部よりも小さくてもよい第2の開口部と、第1の開口部から第2の開口部まで延びる通路とを有する、安定化要素と、細長い本体、および本体の一端にそれと一体の頭部を有する固定要素と、通路の一部の中にある内腔インサート部材であって、内径および外径を備え、安定化要素および固定要素の間に働くあらゆる力を実質的に低減するように適合された内腔インサート部材とを備え、固定要素の頭部の直径が内腔の第2の開口部とインサートの内径との間のより小さな直径よりも大きくてもよい、整形外科的移植片アセンブリが提供される。整形外科的移植片アセンブリは、安定化要素の先行面と一体の椎体間要素をさらに備えてもよい。整形外科的移植片アセンブリは、少なくとも一方向において固定要素の移動に抵抗する係止アセンブリをさらに備えてもよい。
【0019】
一実施形態では、一体化された安定化プレートおよびスペーサシステムであって、第1の一体化された安定化プレートおよび第1のスペーサと、第2の一体化された安定化プレートおよび第2のスペーサとを備え、各安定化プレートが上方部分および下方部分を有し、第1の一体化された安定化プレートの下方部分が、第2の一体化された安定化プレートの上方部分に対して補完的な形状を有してもよい、一体化された安定化プレートおよびスペーサシステムを提供する段階と、第1のスペーサを、第1椎骨と第2椎骨の間の第1の椎間腔に挿入する段階と、第1の一体化された安定化プレートの上方部分を第1椎骨に取り付ける段階と、第1の一体化された安定化プレートの下方部分を第2椎骨に取り付ける段階と、第2のスペーサを、第2椎骨と第3椎骨の間の、脊柱に沿って第1の椎間腔に隣接してもよい第2の椎間腔に挿入する段階と、第2の一体化された安定化プレートの上方部分を第2椎骨に取り付ける段階と、第2の一体化された安定化プレートの下方部分を第3椎骨に取り付ける段階とを含む、脊椎を治療する方法が提供される。一体化された安定化プレートおよびスペーサシステムを提供する段階は、第3の一体化された安定化プレートおよび第3のスペーサをさらに含んでもよく、第2の一体化された安定化プレートの下方部分は、第3の一体化された安定化プレートの上方部分に対して補完的な形状を有してもよい。脊椎を治療する方法は、第3のスペーサを、第3椎骨と第4椎骨の間の、脊柱に沿って第2の椎間腔に隣接してもよい第3の椎間腔に挿入する段階と、第3の一体化された安定化プレートの上方部分を第3椎骨に取り付ける段階と、第3の一体化された安定化プレートの下方部分を第4椎骨に取り付ける段階とをさらに含んでもよい。
【0020】
一実施形態では、アクセス面および骨に面する面と上方部分および下方部分とを備える安定化プレートと、骨に面する面において安定化プレートと一体のスペーサと、安定化プレートのアクセス面と骨に面する面の間の第1のアタッチメント内腔であって、安定化プレートのアクセス面に隣接した第1のアタッチメント直径、内腔表面、安定化プレートの骨に面する面に隣接した第2のアタッチメント直径、内腔表面に沿った保持チャネル、および保持チャネルの周りの第3のアタッチメント直径を有し、第1のアタッチメント直径が第2のアタッチメント直径よりも大きくてもよい、第1のアタッチメント内腔と、少なくとも部分的に保持チャネル内に位置する変形可能な保持リングと、少なくとも部分的に第1のアタッチメント内腔内に位置し、内側インサート直径および外側インサート直径を有する第1のアタッチメント内腔インサートとを備える、脊椎を治療するための移植片が提供される。スペーサの少なくとも一部は組織係合構造を含んでもよい。組織係合構造は歯を含んでもよい。移植片は、ねじ頭およびねじ体を有する骨ねじをさらに備えてもよく、その際、ねじ頭は、第1のアタッチメント直径よりも小さく、第2のアタッチメント直径よりも大きい頭部直径を有してもよい。移植片は、ねじ頭およびねじ体を有する骨ねじをさらに備えてもよく、その際、ねじ頭は、第1のアタッチメント直径よりも小さく、内側インサート直径よりも大きい頭部直径を有してもよい。外側インサート直径は第2のアタッチメント直径よりも大きくてもよく、内側インサート直径は第2のアタッチメント直径よりも小さくてもよい。第2のアタッチメント直径および第3のアタッチメント直径はほぼ等しい。第1のアタッチメント内腔インサートは第1のアタッチメント内腔内に位置してもよい。第1のアタッチメント内腔インサートは内側凹状面を含んでもよい。骨ねじのねじ頭は外側凸状面を含んでもよい。ねじ頭の外側凸状面は、第1のアタッチメント内腔インサートの内側凹状面に対して補完的であってもよい。移植片は、安定化プレートのアクセス面と骨に面する面の間の第2のアタッチメント内腔をさらに備えてもよく、第2のアタッチメント内腔は、安定化プレートのアクセス面に隣接した第4のアタッチメント直径、内腔表面、および安定化プレートの骨に面する面に隣接した第5のアタッチメント直径を有する。
【0021】
別の実施形態では、第1のスペーサと一体の第1の安定化プレートであって、上方部分、下方部分、および複数のアタッチメント穴を備え、少なくとも1つのアタッチメント穴が保持構造およびアタッチメントインサートを備える第1の安定化プレートを提供する段階と、第1のスペーサを、第1椎骨と第2椎骨の間の椎間腔に挿入する段階と、第1の安定化プレートの上方部分を第1椎骨に取り付ける段階と、第1の安定化プレートの下方部分を第2椎骨に取り付ける段階とを含む、脊椎を治療する方法が提供される。少なくとも1つのアタッチメント穴は保持溝をさらに備えてもよく、保持構造は、保持溝内に位置付けられた保持リングであってもよい。アタッチメントインサートは凹状面を備えてもよい。保持リングはアタッチメントインサートと一体であってもよい。第1の安定化プレートの上方部分を第1椎骨に取り付ける段階は、第1の安定化プレートの上方部分に位置する複数のアタッチメント穴を通して骨締結具を挿入し、第1椎骨を骨締結具と係合する段階を含んでもよい。方法は、第2のスペーサと一体の第2の安定化プレートを提供する段階をさらに含んでもよく、その際、第2の安定化プレートは上方部分および下方部分を備えてもよい。第1の安定化プレートの下方部分は、第2の安定化プレートの上方部分に対して補完的な形体を有してもよい。方法は、第2のスペーサを、第2椎骨と第3椎骨の間の椎間腔に挿入する段階を含んでもよい。
【0022】
一実施形態では、アクセス面および骨に面する面と上方部分および下方部分とを備える固定プレートと、骨に面する面において固定プレートに接続されたスペーサと、固定プレートのアクセス面と骨に面する面の間の第1のアタッチメント内腔であって、固定プレートのアクセス面に隣接した第1のアタッチメント直径、内腔表面、固定プレートの骨に面する面に隣接した第2のアタッチメント直径、内腔表面に沿った保持チャネル、および保持チャネルの周りの第3のアタッチメント直径を有し、第1のアタッチメント直径が第2のアタッチメント直径よりも大きい、第1のアタッチメント内腔と、保持セグメント、多軸セグメント、およびそれらの間の当接面を有する変形可能な保持リングであって、変形可能な保持セグメントが少なくとも部分的に保持チャネル内に位置してもよい保持リングとを備える、脊椎を治療するための移植片が提供される。
【0023】
別の実施形態では、アクセス面および骨に面する面と上方部分および下方部分とを有する固定プレートと、スペーサと、スペーサと固定プレートの骨に面する面との間の脱離不能な接合部位(articulation)とを備える、脊椎を治療するための移植片が提供される。脱離不能な接合部位は蝶番関節であってもよい。蝶番関節は、固定プレートと交差しない関節軸を有してもよい。蝶番関節は、移植されたときに脊柱の長手方向軸にほぼ垂直であるように構成された関節軸を有してもよい。蝶番関節は、移植されたときに脊柱の長手方向軸にほぼ平行であるように構成された関節軸を有してもよい。脱離不能な接合部位は球関節であってもよい。脱離不能な接合部位は、スペーサと固定プレートの骨に面する面との間に取り付けられた金属コードを備えてもよい。脱離不能な接合部位は旋回する接合部位であってもよい。
【0024】
一実施形態では、アクセス面および骨に面する面と上方部分および下方部分とを有する固定プレートと、スペーサと、スペーサと固定プレートの骨に面する面との間の旋回する接合部位を備える、脊椎を治療するための移植片が提供される。旋回する接合部位は蝶番関節であってもよい。蝶番関節は、移植されたときに脊柱の長手方向軸にほぼ垂直であるように構成された関節軸を有してもよい。蝶番関節は、移植されたときに脊柱の長手方向軸にほぼ平行であるように構成された関節軸を有してもよい。旋回する接合部位は球関節であってもよい。旋回する接合部位は、スペーサと固定プレートの骨に面する面との間に取り付けられた金属コードを備えてもよい。旋回する接合部位は脱離可能な接合部位であってもよい。
【0025】
別の実施形態では、アクセス面および骨に面する面と上方部分および下方部分とを有する固定プレートと、スペーサと、スペーサと固定プレートの間にあり、回転軸を備える回転可能な接合部位であって、回転可能な回転軸が固定プレートと交差しない接合部位とを備える、脊椎を治療するための移植片が提供される。回転可能な接合部位の回転軸は、固定プレートにほぼ平行であってもよい。回転可能な接合部位は、固定プレートとスペーサの可逆的な分離を可能にするように構成されてもよい。
【0026】
別の実施形態では、アクセス面および骨に面する面、上方部分、下方部分、ならびにアクセス面と骨に面する面の間の少なくとも1つのアタッチメント内腔を備える固定プレートと、固定プレートの骨に面する面に接続されたスペーサと、少なくとも1つのアタッチメント内腔の上に重なるように構成された係止プレートであって、締結具によって固定プレートに部分的に取り付けられるとき、係止プレートの回転に摩擦によらずに抵抗するアラインメント構造を備える係止プレートとを備える、脊椎を治療するための移植片が提供される。移植片は、2つのアタッチメント内腔をさらに備えてもよく、係止プレートは、2つのアタッチメント内腔の少なくとも1つの上に重なってもよい。係止プレートは、2つのアタッチメント内腔の両方の上に重なってもよい。固定プレートは第3のアタッチメント内腔をさらに備えてもよい。係止プレートは、2つのアタッチメント内腔および第3のアタッチメント内腔の上に重なってもよい。固定プレートは第4のアタッチメント内腔をさらに備えてもよい。係止プレートは、2つのアタッチメント内腔、第3のアタッチメント内腔、および第4のアタッチメント内腔の上に重なってもよい。スペーサの少なくとも一部は組織係合構造を備えてもよい。組織係合構造は歯を備えてもよい。スペーサは、固定プレートの骨に面する面と一体であってもよく、または、関節接合部(articulation joint)によって固定プレートの骨に面する面に接続されてもよい。関節接合部は、分離可能または分離不能であってもよい。固定プレートの下方部分は、固定プレートの上方部分の形体に対して補完的な形体を有してもよい。アラインメント構造は細長い部材を備えてもよく、固定プレートは、細長い部材を受け入れるように構成されたアラインメント内腔をさらに備えてもよい。細長い部材およびアラインメント内腔は、アラインメント内腔内にあるときの細長い部材の回転に抵抗するように構成されてもよい。係止プレートは、X字形の形体またはH字形の形体を有してもよい。係止プレートは第2のアラインメント構造をさらに備えてもよく、固定プレートは、第2のアラインメント構造を受け入れるように構成された第2のアラインメント内腔をさらに備えてもよい。係止プレートは2つのアタッチメント内腔の1つの上に重なってもよく、移植片は、2つのアタッチメント内腔の他方の上に重なる第2の係止プレートをさらに備えてもよい。
【0027】
別の実施形態では、スペーサ本体およびフランジ部分を備えるフランジ付き椎骨間スペーサであって、フランジ部分が、アクセス面および骨に面する面、上方部分、下方部分、アクセス面と骨に面する面の間の4つのアタッチメント内腔、ならびに2つのアラインメント内腔を備えるスペーサと、4つのアタッチメントカバー部分および2つのアラインメントピンを備える係止プレートであって、4つのアタッチメントカバー部分がフランジ部分の4つのアタッチメント内腔を覆うように構成され、2つのアラインメントピンがフランジ部分の2つのアラインメント内腔に挿入されるように構成された係止プレートとを備える、脊椎を治療するための移植片が提供される。
【0028】
一実施形態では、アクセス面、対向面、アクセス面と対向面の間の、アクセス面に隣接した第1のアタッチメント直径を有する第1のアタッチメント内腔、第1の内腔表面、対向面に隣接した第2のアタッチメント直径、第1の内腔表面に沿った第1の保持チャネル、および第1の保持チャネルの周りの第3のアタッチメント直径を有するアタッチメント装置であって、第1のアタッチメント直径が第2のアタッチメント直径よりも大きくてもよいアタッチメント装置と、少なくとも部分的に保持チャネル内にある、第1のアタッチメント内腔内に突出する非圧縮形体と、第1のアタッチメント内腔内に突出しない圧縮形体とを有する、側面が付勢された遮断構造とを備える、構造に取り付けるためのシステムが提供される。遮断構造は傾斜面を備えてもよい。遮断構造は弓状構造であってもよい。弓状構造は環状構造であってもよい。遮断構造は貫通内腔を備えた方形プレートであってもよい。貫通内腔は円形の貫通内腔であってもよい。アタッチメント装置は、椎体間スペーサ、フランジ付き椎体間スペーサ、固定プレート、脊椎固定プレート、または前頚部固定プレートであってもよい。遮断構造は、コイルばね部材、板ばね部材、または細長い付勢部材を備えてもよい。遮断構造は第2の細長い付勢部材を備えてもよい。細長い付勢部材は弓形状を有してもよい。
【0029】
一実施形態では、締結具内腔、締結具内腔の周りの固定構造空間、締結具内腔および固定構造空間内の固定構造を備える整形装置であって、固定構造が付勢要素および変形不能な遮断要素を備えてもよい、整形装置を提供する段階と、締結具を締結具内腔に挿入する段階と、付勢要素を圧縮することにより、変形不能な遮断要素の少なくとも一部を締結具内腔から固定構造空間内に変位させる段階と、付勢要素の再拡張を可能にするため、変形可能な遮断構造を締結具の頭部を越えて通過させる段階とを含む、脊椎を治療する方法が提供される。
【0030】
別の実施形態では、長手方向の内腔軸を備えた締結具内腔、締結具内腔の周りの固定構造空間、締結具内腔および固定構造空間内の固定構造を備える整形装置であって、固定構造が付勢された内腔ブロッカーを備えてもよい、整形装置を提供する段階と、締結具を締結具内腔に挿入する段階と、締結具内腔の長手方向軸に対して付勢された内腔ブロッカーを偏心的に変位させる段階と、付勢された内腔ブロッカーが以前の位置に向かって復帰することを可能にするため、締結具を付勢された内腔ブロッカーを越えて通過させる段階とを含む、脊椎を治療する方法が提供される。方法は、付勢された内腔ブロッカーを以前の位置に向かって、または以前の位置まで復帰させる段階をさらに含んでもよい。
【0031】
一実施形態では、締結具頭部および締結具シャフトを備え、締結具頭部が、ねじ内腔、外部溝、ねじ内腔と外部溝の間の1つ以上の開口部、および少なくとも部分的に外部溝内に位置し、1つ以上の開口部を通ってねじ内腔内に突出する拡張可能な部材を備える、締結具が提供される。拡張可能な部材はリングであってもよい。締結具は、ねじ内腔用に構成された補助ねじをさらに備えてもよい。
【0032】
一実施形態では、締結具頭部およびねじ付き締結具本体を備える締結具であって、締結具頭部が、内腔開口部、内腔開口部と連続する中央内部内腔、中央内部内腔と連続する側部内腔、および少なくとも部分的に側部内腔内に位置し、拡張された形体および縮小された形体を有する拡張部材を備える締結具を備える、整形外科的締結システムが提供される。締結具頭部は、雌ねじをさらに備えるとともに、中央内部内腔内に位置してもよく、雌ねじは近位位置および遠位位置を有する。雌ねじは、近位位置にあるとき側部内腔の周りに位置してもよく、遠位位置にあるとき側部内腔よりも遠位に位置してもよい。雌ねじの近位位置は、拡張部材を拡張された形体に変位させてもよい。雌ねじの整形外科的近位位置は、拡張部材を少なくとも部分的に側部内腔の外に変位させる。雌ねじの近位位置は、拡張部材が縮小された形体になることを可能にする。縮小された形体の拡張部材は部分的に中央内部内腔内に位置してもよい。雌ねじの近位位置は、拡張部材を少なくとも部分的に中央内部内腔の外に変位させる。拡張部材は縮小された形体に付勢される。締結具頭部は側部内腔と連続する拡張溝をさらに備えてもよく、拡張部材は拡張溝の周りに位置付けられた細長い本体を備えてもよい。細長い本体は弓状の細長い本体であってもよい。拡張部材は、少なくとも部分的に側部内腔内に位置する放射方向の細長い本体をさらに備えてもよい。整形外科的締結システムは、締結具を保持するように適合された締結具内腔を備える整形装置をさらに備えてもよい。締結具内腔は、近位側直径、中間部直径、および遠位側直径を備えてもよく、その際、近位側直径は中間部直径よりも小さい。締結具内腔の遠位側直径は、締結具内腔の近位側直径よりも小さくてもよい。締結具内腔は穴インサートを備えてもよい。穴インサートは、近位側直径、中間部直径、および遠位側直径を備えてもよく、その際、近位側直径は中間部直径よりも小さい。整形装置は、椎体間スペーサ、フランジ付き椎体間スペーサ、固定プレート、脊椎固定プレート、または前頚部固定プレートであってもよい。
【0033】
別の実施形態では、締結具内腔および締結具を備える整形装置を提供する段階であって、締結具が締結具頭部および締結具本体を備え、締結具頭部が、内腔開口部、内腔開口部と連続する中央内部内腔、中央内部内腔内に位置する雌ねじ、中央内部内腔と連続する側部内腔、および少なくとも部分的に側部内腔および中央内部内腔内に位置し、拡張された形体と縮小された形体を有する拡張部材を備える、整形装置を提供する段階と、整形装置を身体内の骨に取り付ける段階と、雌ねじを側部内腔の周りの位置に移動させる段階と、拡張部材を側部内腔に対して部分的に変位させる段階と、拡張部材をその拡張された形体に変化させる段階とを含む、整形装置を骨に固定する方法が提供される。締結部内腔は、中間部直径および近位側直径を備えてもよく、その際、近位側直径は中間部直径よりも小さくてもよい。拡張部材の縮小された形体は近位側直径よりも小さい直径を有してもよく、拡張部材の拡張された形体は、近位側直径と中間部直径の間の直径を有してもよい。整形装置を身体内の骨に取り付ける段階は、締結具を締結具内腔に挿入する段階と、締結具を身体内の骨に挿入する段階とを含んでもよい。整形装置は椎体間スペーサであってもよい。椎体間スペーサは、フランジ付き椎体間スペーサ、固定プレート、脊椎固定プレート、または前頚部固定プレートであってもよい。
【0034】
別の実施形態では、締結具内腔および締結具を備える装置であって、締結具が締結具頭部および締結具本体を備え、締結具頭部が、内腔開口部、内腔開口部と連続する中央内部内腔、中央内部内腔内に位置する雌ねじ、中央内部内腔と連続する側部内腔、および少なくとも部分的に側部内腔および中央内部内腔内に位置し、拡張された形体および縮小された形体を有する拡張部材を備える、整形装置を提供する段階と、装置を対象物に取り付ける段階と、雌ねじを側部内腔の周りの位置に移動させる段階と、拡張部材を側部内腔に対して部分的に変位させる段階と、拡張部材をその拡張された形体に変化させる段階とを含む、装置を対象物に固定する方法が提供される。締結具内腔は、中間部直径および近位側直径を備えてもよく、その際、近位側直径は中間部直径よりも小さくてもよい。拡張部材の縮小された形体は近位側直径よりも小さい直径を有してもよく、拡張部材の拡張された形体は、近位側直径と中間部直径の間の直径を有してもよい。装置を対象物に取り付ける段階は、締結具を締結具内腔に挿入する段階と、締結具を対象物に挿入する段階とを含んでもよい。
【0035】
一実施形態では、第1のスペーサと一体化された、上方部分および下方部分を備えてもよい第1の安定化プレートと、第2のスペーサと一体化された、上方部分および下方部分を備えてもよい第2の安定化プレートとを備え、第1の安定化プレートの下方部分が、第2の安定化プレートの上方部分の形体に対して補完的な形体を有してもよい、椎骨間安定化システムが提供される。第2の安定化プレートの下方部分の形体は、第2の安定化プレートの上方部分の形体に対して補完的であってもよく、または、180°回転した第2の安定化プレートの上方部分の相対的形状に等しい相対的形状を有してもよい。第1の安定化プレートの上方部分は2つのアタッチメント穴を備えてもよい。第1の安定化プレートの下方部分は1つのアタッチメント穴を備えてもよい。椎骨間安定化システムは、第3の安定化プレートおよび第3のスペーサをさらに備えてもよく、その際、第3の安定化プレートの上方部分の形体は、第2の安定化プレートの下方部分の形体に対して補完的であってもよい。第3の安定化プレートは第3のスペーサと一体化されてもよい。第3の安定化プレートの下方部分は、第3の安定化プレートの上方部分の形体に対して補完的な形体を有してもよく、または、180°回転した第3の安定化プレートの上方部分の相対的形状に等しい相対的形状を有してもよい。椎骨間安定化システムは、第4の安定化プレートおよび第4のスペーサをさらに備えてもよく、その際、第4の安定化プレートの上方部分は、第3の安定化プレートの下方部分の形体に対して補完的な形体を有してもよい。第2の安定化プレートおよび第3の安定化プレートは同じ形体を有する。第2の安定化プレートの下方部分は、180°回転した第2の安定化プレートの上方部分の相対的形状に等しい相対的形状を有してもよい。第1の安定化プレートの下方部分は右側の補完的形状を有してもよく、第2の安定化プレートの上方部分は左側の補完的形状を有してもよい。第1の安定化プレートの下方部分は左側の補完的形状を有してもよく、第2の安定化プレートの上方部分は右側の補完的形状を有してもよい。第2の安定化プレートの下方部分は右側の補完的形状を有してもよい。第2の安定化プレートの下方部分は左側の補完的形状を有してもよい。第1の安定化プレートの下方部分は内側の補完的形状を有してもよく、第2の安定化プレートの上方部分は外側の補完的形状を有してもよい。第1の安定化プレートの下方部分は下側の補完的形状を有してもよく、第2の安定化プレートの上方部分は上側の補完的形状を有してもよい。
【0036】
別の実施形態では、追従面、先行面、および少なくとも1つの内腔を有する安定化要素であって、内腔が、追従面に第1の開口部と、先行面に第1の開口部よりも小さい第2の開口部と、第1の開口部から第2の開口部まで延びる通路とを有する、安定化要素と、細長い本体と本体の一端にそれと一体の頭部とを有する固定要素と、通路の一部の中にある内腔インサート部材であって、内径および外径を有し、安定化要素および固定要素の間に働くあらゆる力を実質的に低減するように適合された内腔インサート部材とを備え、固定要素の頭部の直径が、内腔の第2の開口部とインサートの内径との間のより小さな直径よりも大きくてもよい、整形外科的移植片アセンブリが提供される。整形外科的移植片アセンブリは、安定化要素の先行面と一体の椎体間要素をさらに備えてもよい。整形外科的移植片アセンブリは、少なくとも一方向において固定要素の移動に抵抗する係止アセンブリをさらに備えてもよい。
【0037】
別の実施形態では、一体化された安定化プレートおよびスペーサシステムであって、第1の一体化された安定化プレートおよび第1のスペーサと、第2の一体化された安定化プレートおよび第2のスペーサとを備え、各安定化プレートが上方部分および下方部分を有し、第1の一体化された安定化プレートの下方部分が、第2の一体化された安定化プレートの上方部分に対して補完的な形状を有する、一体化された安定化プレートおよびスペーサシステムを提供する段階と、第1のスペーサを、第1椎骨と第2椎骨の間の第1の椎間腔に挿入する段階と、第1の一体化された安定化プレートの上方部分を第1椎骨に取り付ける段階と、第1の一体化された安定化プレートの下方部分を第2椎骨に取り付ける段階と、第2のスペーサを、第2椎骨と第3椎骨の間の、脊柱に沿って第1の椎間腔に隣接した第2の椎間腔に挿入する段階と、第2の一体化された安定化プレートの上方部分を第2椎骨に取り付ける段階と、第2の一体化された安定化プレートの下方部分を第3椎骨に取り付ける段階とを含む、脊椎を治療する方法が提供される。一体化された安定化プレートおよびスペーサシステムを提供する段階は、第3の一体化された安定化プレートおよび第3のスペーサをさらに含んでもよく、その際、第2の一体化された安定化プレートの下方部分は、第3の一体化された安定化プレートの上方部分に対して補完的な形状を有してもよい。脊椎を治療する方法は、第3のスペーサを、第3椎骨と第4椎骨の間の、脊柱に沿って第2の椎間腔に隣接した第3の椎間腔に挿入する段階と、第3の一体化された安定化プレートの上方部分を第3椎骨に取り付ける段階と、第3の一体化された安定化プレートの下方部分を第4椎骨に取り付ける段階とをさらに含んでもよい。
【0038】
別の実施形態では、アクセス面および骨に面する面と上方部分および下方部分とを備える安定化プレートと、骨に面する面において安定化プレートと一体のスペーサと、安定化プレートのアクセス面と骨に面する面の間の第1のアタッチメント内腔であって、安定化プレートのアクセス面に隣接した第1のアタッチメント直径、内腔表面、安定化プレートの骨に面する面に隣接した第2のアタッチメント直径、内腔表面に沿った保持チャネル、および保持チャネルの周りの第3のアタッチメント直径を有し、第1のアタッチメント直径が第2のアタッチメント直径よりも大きくてもよい、第1のアタッチメント内腔と、少なくとも部分的に保持チャネル内に位置する変形可能な保持リングと、少なくとも部分的に第1のアタッチメント内腔内に位置し、内側インサート直径および外側インサート直径を有する第1のアタッチメント内腔インサートとを備える、脊椎を治療するための移植片が提供される。スペーサの少なくとも一部は組織係合構造を備えてもよい。組織係合構造は歯を備えてもよい。脊椎を治療するための移植片は、ねじ頭およびねじ体を有する骨ねじをさらに備えてもよく、その際、ねじ頭は、第1のアタッチメント直径よりも小さく第2のアタッチメント直径よりも大きい頭部直径を有する。脊椎を治療するための移植片は、ねじ頭およびねじ体を有する骨ねじをさらに備えてもよく、その際、ねじ頭は、第1のアタッチメント直径よりも小さく内側インサート直径よりも大きい頭部直径を有してもよい。外側インサート直径は第2のアタッチメント直径よりも大きくてもよく、内側インサート直径は第2のアタッチメント直径よりも小さくてもよい。第2のアタッチメント直径および第3のアタッチメント直径はほぼ等しくてもよい。第1のアタッチメント内腔インサートは第1のアタッチメント内腔内に位置してもよい。第1のアタッチメント内腔インサートは内側凹状面を備えてもよい。骨ねじのねじ頭は外側凸状面を備えてもよい。ねじ頭の外部の凸状面は、第1のアタッチメント内腔インサートの内側凹状面に対して補完的であってもよい。脊椎を治療するための移植片は、安定化プレートのアクセス面と骨に面する面の間の第2のアタッチメント内腔をさらに備えてもよく、内腔は、安定化プレートのアクセス面に隣接した第4のアタッチメント直径、内腔表面、および安定化プレートの骨に面する面に隣接した第5のアタッチメント直径を有する。
【0039】
別の実施形態では、第1のスペーサと一体の第1の安定化プレートであって、上方部分、下方部分、および複数のアタッチメント穴を備えてもよく、少なくとも1つのアタッチメント穴が保持構造およびアタッチメントインサートを備える第1の安定化プレートを提供する段階と、第1のスペーサを、第1椎骨と第2椎骨の間の椎間腔に挿入する段階と、第1の安定化プレートの上方部分を第1椎骨に取り付ける段階と、第1の安定化プレートの下方部分を第2椎骨に取り付ける段階とを含む、脊椎を治療する方法が提供される。少なくとも1つのアタッチメント穴は保持溝をさらに備えてもよく、保持構造は、保持溝内に位置付けられた保持リングであってもよい。アタッチメントインサートは凹状面を備えてもよい。保持リングはアタッチメントインサートと一体であってもよい。第1の安定化プレートの上方部分を第1椎骨に取り付ける段階は、第1の安定化プレートの上方部分に位置する複数のアタッチメント穴を通して骨締結具を挿入し、第1椎骨を骨締結具と係合する段階を含んでもよい。脊椎を治療する方法は、第2のスペーサと一体の第2の安定化プレートを提供する段階をさらに含んでもよく、その際、第2の安定化プレートは上方部分および下方部分を備えてもよい。第1の安定化プレートの下方部分は、第2の安定化プレートの上方部分に対して補完的な形体を有してもよい。脊椎を治療する方法は、第2のスペーサを、第2椎骨と第3椎骨の間の椎間腔に挿入する段階をさらに含んでもよい。
【0040】
別の実施形態では、アクセス面および骨に面する面と上方部分および下方部分とを備える固定プレートと、骨に面する面において固定プレートに接続されたスペーサと、固定プレートのアクセス面と骨に面する面の間の第1のアタッチメント内腔であって、固定プレートのアクセス面に隣接した第1のアタッチメント直径、内腔表面、固定プレートの骨に面する面に隣接した第2のアタッチメント直径、内腔表面に沿った保持チャネル、および保持チャネルの周りの第3のアタッチメント直径を有し、第1のアタッチメント直径が第2のアタッチメント直径よりも大きい、第1のアタッチメント内腔と、保持セグメント、多軸セグメント、およびそれらの間の当接面を有する変形可能な保持リングであって、変形可能な保持セグメントが少なくとも部分的に保持チャネル内に位置する保持リングとを備える、脊椎を治療するための移植片が提供される。
【0041】
別の実施形態では、アクセス面および骨に面する面と上方部分および下方部分とを有する固定プレートと、スペーサと、スペーサと固定プレートの骨に面する面との間の脱離不能な接合部位とを備える、脊椎を治療するための移植片が提供される。脱離不能な接合部位は蝶番関節であってもよい。蝶番関節は固定プレートと交差しない関節軸を有してもよい。蝶番関節は、移植されたときに脊柱の長手方向軸にほぼ垂直であるように構成された関節軸を有してもよい。蝶番関節は、移植されたときに脊柱の長手方向軸にほぼ平行であるように構成された関節軸を有してもよい。脱離不能な接合部位は球関節であってもよい。脱離不能な接合部位は、スペーサと固定プレートの骨に面する面との間に取り付けられた金属コードを備えてもよい。脱離不能な接合部位は旋回する接合部位であってもよい。
【0042】
別の実施形態では、アクセス面および骨に面する面と上方部分および下方部分とを有する固定プレートと、スペーサと、スペーサと固定プレートの骨に面する面との間の旋回する接合部位とを備える、脊椎を治療するための移植片が提供される。旋回する接合部位は蝶番関節であってもよい。蝶番関節は、移植されたときに脊柱の長手方向軸にほぼ垂直であるように構成された関節軸を有してもよい。蝶番関節は、移植されたときに脊柱の長手方向軸にほぼ平行であるように構成された関節軸を有してもよい。旋回する接合部位は球関節であってもよい。旋回する接合部位は、スペーサと固定プレートの骨に面する面との間に取り付けられた金属コードを備えてもよい。旋回する接合部位は脱離可能な接合部位であってもよい。
【0043】
別の実施形態では、アクセス面および骨に面する面と上方部分および下方部分とを有する固定プレートと、スペーサと、スペーサと固定プレートの間にあり、回転軸を備える回転可能な接合部位であって、回転可能な回転軸が固定プレートと交差しない接合部位とを備える、脊椎を治療するための移植片が提供される。回転可能な接合部位の回転軸は固定プレートとほぼ平行であってもよい。回転可能な接合部位は、固定プレートとスペーサの可逆的な分離を可能にするように構成されてもよい。
【0044】
一実施形態では、アクセス面および骨に面する面、上方部分、下方部分、ならびに前記アクセス面と骨に面する面の間の少なくとも1つのアタッチメント内腔を備える固定プレートと、固定プレートの骨に面する面に接続されたスペーサと、少なくとも1つのアタッチメント内腔の上に重なるように構成された係止プレートであって、締結具によって固定プレートに部分的に取り付けられてもよいとき、係止プレートの回転に摩擦によらずに抵抗するアラインメント構造を備える係止プレートとを備える、脊椎を治療するための移植片が提供される。固定プレートは2つのアタッチメント内腔をさらに備えてもよく、係止プレートは、2つのアタッチメント内腔の少なくとも1つの上に重なる。係止プレートは2つのアタッチメント内腔の両方の上に重なってもよい。固定プレートは第3のアタッチメント内腔をさらに備えてもよい。係止プレートは、2つのアタッチメント内腔および第3のアタッチメント内腔の上に重なってもよい。固定プレートは第4のアタッチメント内腔をさらに備えてもよい。係止プレートは、2つのアタッチメント内腔、第3のアタッチメント内腔、および第4のアタッチメント内腔の上に重なってもよい。スペーサの少なくとも一部は組織係合構造を備えてもよい。組織係合構造は歯を備えてもよい。スペーサは、固定プレートの骨に面する面と一体であってもよい。スペーサは、関節接合部によって固定プレートの骨に面する面に接続されてもよい。関節接合部は、分離可能または分離不能であってもよい。固定プレートの下方部分は、固定プレートの上方部分の形体に対して補完的な形体を持っていてもよい。アラインメント構造は細長い部材を備えてもよく、その際、固定プレートは、細長い部材を受け入れるように構成されたアラインメント内腔をさらに備えてもよい。細長い部材およびアラインメント内腔は、アラインメント内腔内にあるときの細長い部材の回転に抵抗するように構成されてもよい。係止プレートはX字形の形体を有してもよい。係止プレートはH字形の形体を有してもよい。係止プレートは第2のアラインメント構造をさらに備えてもよく、その際、固定プレートは、第2のアラインメント構造を受け入れるように構成された第2のアラインメント内腔をさらに備えてもよい。係止プレートは2つのアタッチメント内腔の1つの上に重なってもよく、移植片は、2つのアタッチメント内腔の他方の上に重なる第2の係止プレートをさらに備えてもよい。
【0045】
一実施形態では、スペーサ本体およびフランジ部分を備えるフランジ付き椎骨間スペーサであって、フランジ部分が、アクセス面および骨に面する面、上方部分、下方部分、アクセス面と骨に面する面の間の4つのアタッチメント内腔、ならびに2つのアラインメント内腔を備えるフランジ付椎骨間スペーサと、4つのアタッチメントカバー部分および2つのアラインメントピンを備える係止プレートであって、4つのアタッチメントカバー部分がフランジ部分の4つのアタッチメント内腔を覆うように構成され、2つのアラインメントピンがフランジ部分の2つのアラインメント内腔に挿入されるように構成された係止プレートとを備える、脊椎を治療するための移植片が提供される。
【0046】
別の実施形態では、アクセス面、対向面、アクセス面と対向面の間の、アクセス面に隣接した第1のアタッチメント直径を有する第1のアタッチメント内腔、第1の内腔表面、対向面に隣接した第2のアタッチメント直径、第1の内腔表面に沿った第1の保持チャネル、および第1の保持チャネルの周りの第3のアタッチメント直径を有するアタッチメント装置であって、第1のアタッチメント直径が第2のアタッチメント直径よりも大きいアタッチメント装置と、少なくとも部分的に前記保持チャネル内にある、第1のアタッチメント内腔内に突出する非圧縮形体と、第1のアタッチメント内腔内に突出しない圧縮形体とを有する、側面が付勢された遮断構造とを備える、構造に取り付けるためのシステムが提供される。遮断構造は傾斜面を備えてもよい。遮断構造は弓状構造であってもよい。弓状構造は環状構造であってもよい。遮断構造は貫通内腔を備えた方形プレートであってもよい。貫通内腔は円形の貫通内腔であってもよい。アタッチメント装置は椎体間スペーサであってもよい。椎体間スペーサはフランジ付き椎体間スペーサであってもよい。アタッチメント装置は固定プレートであってもよい。アタッチメント装置は脊椎固定プレートであってもよい。脊椎固定プレートは前頚部固定プレートであってもよい。遮断構造はコイルばね部材を備えてもよい。遮断構造は板ばね部材を備えてもよい。遮断構造は細長い付勢部材を備えてもよい。遮断構造は第2の細長い付勢部材を備えてもよい。細長い付勢部材は弓形状を有してもよい。
【0047】
一実施形態では、締結具内腔、締結具内腔の周りの固定構造空間、締結具内腔および固定構造空間内の固定構造を備える整形装置であって、固定構造が付勢要素および変形不能な遮断要素を備える、整形装置を提供する段階と、締結具を締結具内腔に挿入する段階と、付勢要素を圧縮することにより、変形不能な遮断要素の少なくとも一部を締結具内腔から固定構造空間内に変位させる段階と、付勢要素の再拡張を可能にするため、変形不能な遮断要素を締結具の頭部を越えて通過させる段階とを含む、脊椎を治療する方法が提供される。
【0048】
別の実施形態では、長手方向の内腔軸を備えた締結具内腔、締結具内腔の周りの固定構造空間、締結具内腔および固定構造空間内の固定構造を備える整形装置であって、固定構造が付勢された内腔ブロッカーを備えてもよい、整形装置を提供する段階と、締結具を締結具内腔に挿入する段階と、締結具内腔の長手方向軸に対して付勢された内腔ブロッカーを偏心的に変位させる段階と、付勢された内腔ブロッカーが以前の位置に向かって復帰することを可能にするため、締結具を付勢された内腔ブロッカーを越えて通過させる段階とを含む、脊椎を治療する方法が提供される。脊椎を治療する方法は、付勢された内腔ブロッカーを以前の位置に向かって復帰させる段階をさらに含んでもよい。脊椎を治療する方法は、付勢された内腔ブロッカーを以前の位置まで復帰させる段階をさらに含んでもよい。
【0049】
一実施形態では、締結具頭部および締結具シャフトを備え、締結具頭部が、ねじ内腔、外部溝、ねじ内腔と外部溝の間の1つ以上の開口部、および少なくとも部分的に外部溝内に位置し、1つ以上の開口部を通ってねじ内腔内に突出する拡張可能な部材を備える、締結具が提供される。拡張可能な部材はリングであってもよい。締結具は、ねじ内腔用に構成された補助ねじをさらに備えてもよい。
【0050】
別の実施形態では、締結具頭部およびねじ付き締結具本体を備える締結具であって、締結具頭部が、内腔開口部、内腔開口部と連続する中央内部内腔、中央内部内腔と連続する側部内腔、および少なくとも部分的に側部内腔内に位置し、拡張された形体および縮小された形体を有する拡張部材を備えてもよい締結具頭部を備える、整形外科的締結システムが提供される。締結具頭部は、雌ねじをさらに備えるとともに、中央内部内腔内に位置してもよく、雌ねじは近位位置および遠位位置を有する。雌ねじは、近位位置にあるとき側部内腔の周りに位置してもよく、遠位位置にあるとき側部内腔よりも遠位に位置してもよい。雌ねじの近位位置は、拡張部材を拡張された形体に変位させてもよい。雌ねじの近位位置は、拡張部材を少なくとも部分的に側部内腔の外に変位させてもよい。雌ねじの近位位置は、拡張部材が縮小された形体になることを可能にしてもよい。縮小された形体の拡張部材は部分的に中央内部内腔内に位置してもよい。雌ねじの近位位置は、拡張部材を少なくとも部分的に中央内部内腔の外に変位させる。拡張部材は縮小された形体に付勢されてもよい。締結具頭部は側部内腔と連続する拡張溝をさらに備えてもよく、拡張部材は拡張溝の周りに位置付けられた細長い本体を備えてもよい。細長い本体は、弓状の細長い本体であってもよい。拡張部材は、少なくとも部分的に側部内腔内に位置する放射方向の細長い本体をさらに備えてもよい。整形外科的締結システムは、締結具を保持するように適合された締結具内腔を備える整形装置をさらに備えてもよい。締結具内腔は、近位側直径、中間部直径、および遠位側直径を備えてもよく、その際、近位側直径は中間部直径よりも小さくてもよい。締結具内腔の遠位側直径は、締結具内腔の近位側直径よりも小さくてもよい。締結具内腔は穴インサートを備えてもよい。穴インサートは、近位側直径、中間部直径、および遠位側直径を備えてもよく、その際、近位側直径は中間部直径よりも小さくてもよい。整形装置は椎体間スペーサであってもよい。椎体間スペーサはフランジ付き椎体間スペーサであってもよい。整形装置は固定プレートであってもよい。整形装置は脊椎固定プレートであってもよい。脊椎固定プレートは前頚部固定プレートであってもよい。
【0051】
別の実施形態では、締結具内腔および締結具を備える整形装置であって、締結具が締結具頭部および締結具本体を備え、締結具頭部が、内腔開口部、内腔開口部と連続する中央内部内腔、中央内部内腔内に位置する雌ねじ、中央内部内腔と連続する側部内腔、および少なくとも部分的に側部内腔および中央内部内腔内に位置し、拡張された形体および縮小された形体を有する拡張部材を備える、整形装置を提供する段階と、整形装置を身体内の骨に取り付ける段階と、雌ねじを側部内腔の周りの位置に移動させる段階と、拡張部材を側部内腔に対して部分的に変位させる段階と、拡張部材をその拡張された形体に変化させる段階とを含む、整形装置を骨に固定する方法が提供される。締結具内腔は中間部直径および近位側直径を備えてもよく、その際、近位側直径は中間部直径よりも小さくてもよい。拡張部材の縮小された形体は近位側直径よりも小さい直径を有してもよく、拡張部材の拡張された形体は、近位側直径と中間部直径の間の直径を有してもよい。整形装置を身体内の骨に取り付ける段階は、締結具を締結具内腔に挿入する段階と、締結具を身体の骨に挿入する段階とを含んでもよい。整形装置は椎体間スペーサであってもよい。椎体間スペーサはフランジ付き椎体間スペーサであってもよい。整形装置は固定プレートであってもよい。整形装置は脊椎固定プレートであってもよい。脊椎固定プレートは前頚部固定プレートであってもよい。
【0052】
別の実施形態では、締結具内腔および締結具を備える装置を提供する段階であって、締結具が締結具頭部および締結具本体を備え、締結具頭部が、内腔開口部、内腔開口部と連続する中央内部内腔、中央内部内腔内に位置する雌ねじ、中央内部内腔と連続する側部内腔、および少なくとも部分的に側部内腔および中央内部内腔内に位置し、拡張された形体と縮小された形体を有する拡張部材を備える、装置を提供する段階と、装置を対象物に取り付ける段階と、雌ねじを側部内腔の周りの位置に移動させる段階と、拡張部材を側部内腔に対して部分的に変位させる段階と、拡張部材をその拡張された形体に変化させる段階とを含む、装置を対象物に固定する方法が提供される。締結具内腔は中間部直径および近位側直径を備えてもよく、その際、近位側直径は中間部直径よりも小さくてもよい。拡張部材の縮小された形体は近位側直径よりも小さい直径を有してもよく、拡張部材の拡張された形体は、近位側直径と中間部直径の間の直径を有してもよい。装置を対象物に取り付ける段階は、締結具を締結具内腔に挿入する段階と、締結具を対象物に挿入する段階とを含んでもよい。
【0053】
上述の実施形態および使用方法は以下により詳細に記載される。
【0054】
本発明の構造および使用方法は、以下の本発明の実施形態の詳細な説明を添付図面と併せ読むことにより、さらに理解されるであろう。
【発明を実施するための最良の形態】
【0055】
加齢ならびに損傷は、脊椎の骨、円板、関節、および靭帯における変性的変化につながって、神経根の圧迫による痛みを生じさせることがある。特定の状況下では、痛みは、脊椎固定術を行うことによって緩和することができる。脊椎固定術は、2つ以上の隣接する椎骨を接合して、互いに対して移動することができないようにする処置である。
【0056】
既存の脊椎固定術移植片には、ねじが緩み、患者の喉領域内に後退することによる問題があった。後退とは、骨プレートを1つ以上の骨に固着する骨ねじが、プレートと骨の両方に対して緩み、その結果、固定、癒合、および最終的には治癒の不良に結び付くという傾向である。本質的に、この骨ねじの緩みにより、ねじが、それが移植された骨から出るように動く。これにより、骨プレートは適所に良好に固定されず、その固定能力が不足するようになる。通常、後退は、身体運動の慢性的ストレスによって引き起こされる。そのような緩みは、範囲が制限されていれば無害であるが、固定装置の完全な不良または不完全な骨癒合などの問題につながることがある。後退は、特に、脊椎など、身体のストレスおよび運動が活発な領域においてよく見られる。
【0057】
後退およびそれに関連する問題を緩和するため、現在のシステムは、補助的な係止ねじ、係止カラー、または、骨ねじを骨の中に展開した後に適所に保持する他の補助的な係止装置を利用している。ほとんどのシステムでは、骨ねじは、骨プレートの開口部を通して骨に固着される。次に、係止装置が骨ねじに挿入される。係止装置は、骨ねじの頭部に係合し、締め付けられ、それによって骨ねじが骨の中の適所に固定され、結果として後退を防ぐ。
【0058】
係止ねじまたはカラーは、後退を緩和することができるが、そのような係止装置システムを前頚椎内で首尾よく使用することは、解剖学的制約のため、特に困難である。複数のタイプのねじまたはカラーを使用して、骨ねじを適所に保持するシステムは、頚椎において利用可能な小さな動作領域の範囲内に展開することが困難である。さらに、動作領域が小さいことにより、装置を移植する外科医が、装置が適切に展開されているかを判断することが非常に困難である。その部位に移植される器具はいずれも、低侵襲性であって、さらにその器具が受ける生体力学的負荷に耐える適切な強度を有していなければならない。したがって、現在のシステムは、後退の事例を低減する助けとなり得るが、その複雑な性質により、適切に展開するのが非常に困難になっており、外科的エラーの機会が増加される。
【0059】
頚椎、胸椎、および腰椎の腹側の椎骨に移植片を取り付けるのに使用される、骨ねじの緩みおよび後退を防ぐため、容易にかつ信頼性高く適所に係止することができる、係止機構を有する移植片が必要とされている。
【0060】
一連の隣接した椎骨に沿って移植することができる移植片も必要とされている。腰椎および胸椎に使用するように適合された移植片は、解剖学的な差異のため、頚椎においてはそれほど有用でなくなる。腰椎では、円板スペースは椎体の約25%の高さである(すなわち、椎体は、介在する円板スペースのほぼ4倍の高さである)。頚椎では、円板スペースは椎体の高さの50%であり得る。頚椎内の円板スペースは、ほとんどの人々において、一般に7または8mm以下である。
【0061】
2つの椎骨間に1つの固定プレートを取り付けることにより、2つの椎骨のうち1つと隣接する椎骨との間に追加の固定プレートを取り付けることができなくなる場合が多い。これは、頚椎部位において特に該当する。頚椎のサイズが小さいため、また各固定プレートに必要な最小限のサイズのため、1つの固定プレートを取り付けることによって、別の固定プレートを取り付けるのに利用可能な表面積が低減される。既存の脊椎固定装置におけるこの制限のため、隣接した椎骨の疾病を十分に治療することができないので、脊椎疾患の治療は最適状態に及ばないことがある。
【0062】
A.脊椎の解剖学
図1に示されるように、脊椎2は、身体上部を軸支し運動させる一連の交互の椎骨4および繊維性の円板6を備える。脊椎2は、一般的には、7個の頚椎(C1〜C7)、12個の胸椎(T1〜T12)、5個の腰椎(L1〜L5)、5個の癒合した仙椎、および4個の癒合した尾椎の、33個の椎骨4から成る。図2Aおよび2Bは一般的な胸椎を示す。脊椎はそれぞれ、後弓10を備えた腹側の本体8を含む。後弓10は、背側で接合されて骨棘16を形成する2つの茎12と2つの板14を備える。後弓10の各部位からは、横関節突起18、上関節突起20、および下関節突起22が突出している。上関節突起20および下関節突起22の小関節面24、26は、隣接した椎骨の関節突起とともに関節突起間関節28を形成する。
【0063】
図3に示される一般的な頚椎30は、それらの横突起40内の比較的大きな脊柱管32、楕円形の椎体34、二裂の骨棘36、および孔38を備え、他の椎骨とは異なっている。これらの横孔38は椎骨動脈および静脈を含む。第1および第2頚椎も、他の椎骨とはさらに異なっている。第1頚椎は椎体を有さず、その代わりに前結節を含む。その上関節窩は、頭骨の後頭突起と関節を成し、側矢状平面にほぼ向けられている。頭蓋はこの椎骨上で前後に滑動することができる。第2頚椎は、その本体から上に突出する歯状突起、すなわち歯を含む。それは、環椎の前結節と関節を成して、車軸関節を形成する。頭部の左右の動きはこの関節で生じる。第7頚椎は、二裂の骨棘を有さないため、異型と見なされることがある。
【0064】
図4を参照すると、一般的な腰椎42は、横孔がないこと、また椎体44の表面上に小関節面がないことにより、他の椎骨と区別することができる。腰椎体44は、胸椎体よりも大きく、背側に突出するより厚い茎46および板48を有する。椎孔50は三角形であり、頚椎内の孔よりも大きいが、胸椎内の孔よりも小さい。上関節突起52および下関節突起(図示なし)はそれぞれ、茎から上下に突出する。
【0065】
B.フランジ付きスペーサ
本発明の一実施形態では、椎体間椎骨移植片100が提供される。図5A〜5Cに示されるように、一実施形態では、移植片100は、上方部分104および下方部分106、骨に面する面108およびアクセス面110を有する安定化または固定プレート102を備える。使用中、一般的には、骨に面する面108は椎骨表面に実際に接触するが、他の実施形態では、他の構造または構成要素が、骨に面する面108と脊椎の骨表面との間にあってもよい。上方部分104および下方部分106はそれぞれ、移植片100を椎骨にしっかり固定するため、ねじおよび/または他のアタッチメント装置を受け入れるように構成された、骨に面する面108とアクセス面110の間に向けられた、1つ以上の空間または穴112を有する。1つ以上のスペーサまたはスペーシング構造114は、固定プレート102の骨に面する面108上に位置する。スペーサ114は、一般的に、骨に面する面108の周りで固定プレート102と一体化されている。
【0066】
1.スペーサ構成要素
スペーサは、2つの隣接した椎体間の分離を維持し、かつそれらの間の圧縮に抵抗するように構成された任意の構造も備えてもよい。スペーサは、スペーシング構造内に1つ以上の内腔を有する、あるいは有さない、方形の箱形、台形の箱形、H字形、O字形、V字形などであるがそれらに限定されない、様々な全体形状のいずれかを有してもよい。図5Bおよび5Cに示されるように、スペーサ114は、基部116、上面118、および下面120、側面122、124、および背面126を有する。表面118、120、122、124、126はそれぞれ、平坦である必要はなく、湾曲しているか、波形であるか、またはそれらの任意の組合せであってもよい。上面および下面118、120は、移植部位に隣接した上椎体および下椎体8または34に面するように構成される。上面118および下面120の相対的構成は、2つの隣接した椎骨間での所望の相対位置、椎骨の解剖学的形状、移植片の挿入の容易さ、および他の要因によって変わってもよい。例えば、2つの椎骨間で中立の垂直配置が望ましい場合、上面および下面118、120は、ほぼ平行の平坦な向きを有してもよい。例えば頚部部位における自然な脊柱弯曲を維持するため、非中立的な配置が望ましい場合、上面および下面118、120は、所望の非中立的位置で椎骨を固定できるようにするため、くさび様の関係を有してもよい。前後方向に対する非中立的な配置は、また、脊柱の他の部分における過度の前弯または後弯を補うために使用されてもよい。上面および下面118、120の間の任意の断面におけるスペーシング構造116の高さは、さらに、変性変化または解剖学的異常に適応して、所望の相対位置での固定を提供するように構成されてもよい。同様に、スペーシング構造114の側面122、124は、一般に、平行または斜めであってもよい。一実施形態では、移植片100の側面122、124は、移植片100の基部116から距離が増加するに従って先細になっている。先細のスペーシング構造は、椎間腔への移植片100の挿入を容易にすることがある。他の実施形態では、1つ以上の側面は、遠位側に向かってフレア状になっているか、またはテーバー状部分およびフレア状部分の両方を有してもよい。
【0067】
図5Bおよび5Cに示される装置は、上面および下面118、120の間に内腔128を有する閉じた形状のスペーサ114を備える、本発明の一実施形態である。側面122および124は、背側方向に沿ってわずかなテーパーを有してもよい。図6は、スペーサ内腔を有さないブロックスペーサ130を備える本発明の一実施形態を示す。図7は、2つの突出する部材134、136と、2つの突出する部材134、136の間の1つのブリッジ部材138とを有するH字形のスペーサ132を備える別の実施形態を示す。ブリッジ部材138は、2つの突出する部材134、136の間の様々な位置のいずれかに向けられてもよい。2つの突出する部材134、136は、類似の、または対称的な形状を有する必要はない。本発明のいくつかの実施形態は、3つ以上の突出する部材134、136、および/または1つもしくは複数のブリッジ部材138を有してもよい。
【0068】
図8Aおよび8Bは、2つの背側部材142、144を有するスペーサ140を備え、背側部材142、144がそれぞれ、背側部材の外側表面148と内側表面150の間に窓または穴146を有する、本発明の別の実施形態を示す。この窓または穴は、窓または穴の中に、かつ2つの背側部材142、144の間で骨が成長できるようにしてもよい。背側部材142、144の中および/または間の空間146、152は、また、グラフト材料(図示なし)で充填されてもよい。グラフト材料は、自家移植片、同種異系移植片、異種移植片、または合成材料であってもよい。合成グラフト材料は、セラミックベース、シリコンベース、またはカルシウムベースであってもよい。グラフト材料は、また、骨内殖を促進するため、骨形成誘導因子(osteoinductive factors)を含んでもよい。当業者であれば、舌骨セグメント間で、あるいはその周りで使用されてもよい、様々な合成グラフト材料および構成物質があることを理解するであろう。
【0069】
移植片の1つ以上の表面は、また、移植片の特性をさらに変更することができる、表面の突起、窪み、または穴もしくは細孔を有してもよい。図9Aおよび9Bを参照すると、一実施形態では、一方向でのスペーシング構造の挿入を可能にするが、反対方向の動きには抵抗する、角度が付けられた突起、かえし、歯154、あるいは、1つ以上のスペーサ表面から固定プレート102に向かって外向きに傾いた傾斜面が、1つ以上の表面上に提供されてもよい。これらの歯154は、椎間腔から外に出る装置の移動を低減するのに有利であってもよい。スペーサ156の改善された固定により、ねじ穴を椎体内にねじ込む間の装置の位置が維持されてもよく、また、ねじまたは他の保持構造に作用する力が低減され、それによって後退のリスクが低減されてもよい。歯154は、好ましくは、スペーサ156の上面118および/または下面120上に提供されるが、他の表面も、歯または他の組織係合構造を有してもよい。
【0070】
図9Aおよび9Bに示されるように、一実施形態では、組織係合構造は、骨の内殖を可能にするか、または骨マトリックスもしくは上述のようなグラフト材料で充填される、窪み、穴、または細孔と組み合わされてもよい。これらの穴は、移植片の挿入および安定化をさらに強化するため、他の表面特徴と併せて利用されてもよい。
【0071】
一実施形態では、スペーサ高さは、約4mm〜約50mm、または好ましくは約4mm〜約12mmである。場合によっては、スペーサ高さは約6mm〜約9mmである。いくつかの実施形態では、スペーサは、固定プレートの骨に面する面からスペーサの最後端部まで測定したとき、AP軸に沿って、約5mm〜約25mmの長さを有する。いくつかの実施形態では、スペーサ長さは約10mm〜約15mmである。スペーサ幅は、一般に約5mm〜約25mmであり、場合によっては約10mm〜約15mmである。当業者であれば、移植位置および特定の椎骨の形態学、神経学的解剖学、および疾病の状態に基づいて、スペーサを寸法決めすることができる。
【0072】
脊椎固定術移植片は、ヒトの脊椎に移植するのに適した人工または天然の材料を含むか、それで作られるか、処理されるか、コーティングされるか、充填されるか、それと組み合わせて使用されるか、あるいはそれを含有してもよい。これらの材料は、任意の骨形成源、骨成長促進材料、骨由来物質、骨形態発生タンパク質、ハイドロキシアパタイト、骨生成の遺伝子コーディング、および、皮質骨などであるがそれに限定されない骨を含む。移植片はまた、チタンおよびその合金などであるがそれらに限定されない金属、外科グレードのプラスチック、プラスチック複合材、セラミックス、または脊椎癒合移植片として使用するのに適した他の材料などの材料で形成することができる。いくつかの実施形態では、装置は、放射線透過性材料、放射線不透過性材料、またはそれらの組合せを含む。部分的または完全に放射線透過性である装置は、移植片移植後の効果を評価するときに有利なことがある。多くの既存の脊椎固定プレートおよび/またはスペーサは椎骨の視覚化を妨げ、それによって、術後の患者の状態の治療、診断、および予後が複雑になる場合がある。移植片は、身体内において生体吸収性である材料を少なくとも部分的に含んでもよい。本発明の移植片は、多孔性物質で形成することができ、または、隣接する椎体の1つから隣接する椎体の他方への骨の成長に本質的に関与する材料で形成することができる。移植片は、瘢痕組織の形成を阻害する物質で処理されるか、コーティングされるか、またはそれらと組み合わせて使用されてもよい。本発明の移植片は、銀イオンまたは他の物質で電気めっきまたはプラズマ溶射するなどであるがそれらに限定されない、抗細菌性を提供する材料で変性されるか、またはそれらと組み合わせて使用されてもよい。移植片は、任意に、感染を防ぐため、周囲組織内に銀イオンをイオン泳動させる電気源を備えてもよい。抗細菌性は、殺菌および/または静菌特性を含んでもよい。同様に、抗真菌特性も提供されてもよい。これらの材料のいずれも、必要に応じて、1つ以上の移植片が挿入された後の任意のときに使用されてもよい。
【0073】
2.固定構成要素
固定プレートは、ほぼ平坦な形体、湾曲した形体、またはそれらの組合せを有してもよい。任意に、固定プレートの表面も、それぞれ、ほぼ平坦なもしくは湾曲した形体、またはそれらの組合せを有してもよい。固定プレートの表面はそれぞれ同じ形体を有する必要はない。固定プレートの縁部は、任意に、丸くされるか、滑らかにされるか、または磨かれてもよい。一実施形態では、フランジは、スペーサの基部の縁部を約2mm越えて延びるようにして寸法決めされる。本発明のいくつかの実施形態では、固定構成要素は、一般に、固定プレートとの境界面において、スペーサ構成要素の断面境界を約1mm〜約20mm越えて延びるように寸法決めされる。他の実施形態では、フランジは、スペーサ基部を3mm、4mm、またはそれ以上越えて延びてもよい。フランジは、スペーサ縁部に沿って均一に延びても延びなくてもよい。フランジの形状はスペーサ基部の形状と異なってもよい。
【0074】
いくつかの実施形態では、固定プレートの平均厚さは約1mm〜約5mmの範囲内である。他の実施形態では、固定プレートの平均厚さは約1.5mm〜約3.0mmの範囲内である。固定プレートの厚さは均一である必要はない。一実施形態では、固定プレートは、移植部位の椎骨表面に一致する。
【0075】
本発明の他の実施形態では、スペーサ構成要素は、メッシュまたは格子を含む固定構成要素に取り付けられる。固定構成要素も、スペーサ構成要素と同じ、または異なる材料から作られてもよい。いくつかの例では、スペーサ構成要素は圧縮力に耐えるように構成されてもよく、固定構成要素が主に張力に耐えるように構成されるので、異なる材料を有する固定構成要素およびスペーサ構成要素が有益であり得る。固定構成要素は、ポリマー、織布材料、またはそれらの組合せを含んでもよい。
【0076】
図5A〜5Cを再び参照すると、固定プレート102の上方部分および下方部分はそれぞれ、移植片を椎骨にしっかり固定するため、ねじおよび/または他のアタッチメント要素を受け入れるように構成された、骨に面する面108とアクセス面110の間に向けられた1つ以上の空間または穴112を有する。図10Aおよび10Bに示されるように、本発明のいくつかの実施形態では、固定プレート102の1つ以上のねじ穴112を通って挿入されるように構成された1つ以上の骨ねじ158が提供される。図10Cおよび10Dに示されるように、骨ねじ158はそれぞれ、一般的にはねじ頭160およびねじ体162を含む。骨ねじ158および/またはアンカーは、セルフタッピングであってもなくてもよい。いくつかの実施形態では、本発明は、アンカー頭部とアンカー体を備える骨アンカーをさらに含む。アンカー頭部は、固定プレートを隣接した椎骨構造に接して保持するため、固定プレートと接触するように適合される。アンカー体は、骨に突き通して挿入し、アンカー頭部の位置を固定するためのねじ山またはかえしを含む。アンカー体は、椎骨に対する固定プレートの位置をさらに固定するための、固定プレートの穴との境界面を形成してもしなくてもよい。
【0077】
フランジまたは固定プレート102の穴112はそれぞれ、同じ形体またはサイズを有する必要はない。穴112は、一般的には、断面が丸く、ねじ体162がそれを貫通できる一方で、ねじ頭160が穴112を完全に貫通しないように寸法決めされる。ただし、他の実施形態では、穴112の少なくとも一部は、楕円形、正方形、長方形、多角形、または他の閉じた形状など、丸くない断面を有してもよい。穴112の内面は、穴を通るねじまたは他のアタッチメント装置の挿入および/または動きを容易にするため、潤滑性コーティングで覆われてもよい。
【0078】
図11に示される一実施形態では、穴はそれぞれ、第1の直径166を有するアクセス面110に隣接した第1の内面164、および第2の直径170を有する骨に面する面108に隣接した第2の内面168を備える。いくつかの実施形態では、第1の内面164および第2の内面168の1つまたは両方は、ほぼ1つの特定の向きで対応するねじ172を整列させるように寸法決めされてもよい。一実施形態では、ねじ穴112の第2の内面168は、ねじ山174を備え、穴112を通して挿入された対応するねじ172のねじ山176との回転可能な機械的嵌合を形成するように適合される。ねじ穴112の第1の内面164も、同様にねじ山が付けられてもよく、または、固定プレート102のアクセス面110に対してねじ頭178が同一平面にまたは窪んで位置付けられるように、穴112を通して挿入されたねじ172の頭部178を受け入れるように構成されてもよい。
【0079】
特定のフランジ穴112のための骨アンカーまたはねじ172は、一般的には、ねじまたはアンカー頭部178の最大直径が穴112の第2の直径170よりも大きくなるように選択される。窪んでいないねじまたはアンカーの場合、ねじまたはアンカー頭部178の最大直径は第1の直径166よりも大きくてもよい。同一平面の、部分的に、または完全に窪んだねじまたはアンカーの場合、ねじまたはアンカー頭部178の最大直径は、第1の直径166と第2の直径170の間である。一実施形態では、フランジ穴112は、約3mm〜約10mmの第1の直径166を有してもよく、他の実施形態では、約4mm〜約6mmの直径を有してもよい。一実施形態では、フランジ穴112は、第1の直径よりも約0.1mm〜約4.0mm小さい第2の直径170を有してもよく、一実施形態では、第1の直径166よりも約0.2mm〜約1.0mm小さい、さらには第1の直径166よりも約0.2mm〜約0.4mm小さい第2の直径170を有してもよい。一実施形態では、ねじ頭またはアンカー頭部178は約3.2mm〜約10.2mmの直径を有してもよく、一実施形態では、約4.4mm〜約6.4mmの直径を有してもよい。
【0080】
穴112の第1の内面164が、ねじ頭178が窪んで位置付けられるように適合された実施形態の場合、窪んだ位置付けは部分的または全体的であってもよい。部分的に窪んだ位置付けでは、挿入されたねじの一部のみが固定プレート102のアクセス面112の下方にあり、完全に窪んだ位置付けでは、すべてのねじ頭178が固定プレート102のアクセス面112に、またはその下方にあってもよい。第1の内面164の周りのねじ穴112は、様々な断面形状のいずれかを有することができる。
【0081】
いくつかの実施形態では、1つ以上の穴は、フランジ102のアクセス面110または骨に面する面108のどちらかまたは両方に対して、ほぼ垂直な向きを有してねじ172を整列させるように構成される。いくつかの実施形態では、1つ以上の穴112は、ねじを斜めに整列させるように構成されてもよい。場合によっては、斜めの向きは、穴がフランジの上方部分または下方部分に位置するかによって、それぞれ、わずかに上向きまたは下向きの角度を有してもよい。上向き/下向きの方向の斜めの向きにより、ねじ体と椎間腔の間に十分な骨構造を提供することで、ねじ172が椎体内で固定されたままになるリスクが低減されることがある。一実施形態では、ねじ穴112は、2つの対応する椎骨間の平面に対して約0°〜約60°の範囲内で上向きにねじ172を受け入れるように構成される。一実施形態では、ねじ穴は、約5°〜約30°の範囲内で上向きにねじ172を受け入れるように構成され、いくつかの実施形態では、約10°〜約20°の範囲内で上向きにねじ172を受け入れるように構成される。一実施形態では、ねじ穴172は、2つの対応する椎骨4の間の横断面に対して約0°〜約60°の範囲内で下向きにねじ172を受け入れるように構成される。一実施形態では、ねじ穴112は、約5°〜約30°の範囲内で下向きにねじ172を受け入れるように構成され、いくつかの実施形態では、約10°〜約20°の範囲内で下向きにねじ172を受け入れるように構成される。ねじ穴112の特定の向きは、装置とともに使用されるねじ172および装置が取り付けられる椎骨4の寸法によって決定されてもよい。
【0082】
フランジ102の1つ以上の穴112も、中央/横方向に斜めの角度に構成されてもよい。一般的には、穴112は、椎体の外面を通って、または茎を通ってねじが挿入されるのを回避するため、中央方向に斜めの向きで構成されてもよいが、横方向のねじの向きも使用されてもよい。フランジ102上の中央に位置するねじ穴112は、横の向きを有してもよい。一実施形態では、ねじ穴112は、脊椎4を通る矢状面に対して約0°〜約45°の範囲内で中央向きにねじ172を受け入れるように構成される。一実施形態では、ねじ穴112は、約5°〜約30°の範囲内で中央向きにねじ172を受け入れるように構成され、いくつかの実施形態では、約10°〜約20°の範囲内で中央向きにねじ172を受け入れるように構成される。一実施形態では、ねじ穴112は、椎骨4を通る矢状面に対して約0°〜約45°の範囲内で横向きにねじ172を受け入れるように構成される。一実施形態では、ねじ穴は、約5°〜約30°の範囲内で横向きにねじ172を受け入れるように構成され、いくつかの実施形態では、約10°〜約20°の範囲内で横向きにねじ172を受け入れるように構成される。第1および第2の内面165、168の1つまたは両方は、ねじ山が付けられてもよく、また、対応するねじ172または他のアタッチメント装置のねじ山との回転可能な嵌合を形成することができてもよい。フランジ102の1つ以上の穴112も、装置がその移植部位で位置付けられた後に椎骨4のねじ穴を形成することができるように、対応するドリルガイドの先端を受け入れかつ/または配向するように構成されてもよい。装置を位置付けた後に椎骨4にねじ穴を空けることによって、椎骨のねじ穴およびフランジ穴112がずれるリスクが低減されてもよい。ずれは、移植片の適合不良および不安定性に結び付くことがある。
【0083】
図12に示される本発明のいくつかの実施形態では、固定プレートまたはフランジの1つ以上のねじ穴は、ねじ穴を通してねじが挿入されたとき、一連の対応するねじの向きを可能にするように構成されてもよい。本発明の一実施形態では、ねじ穴180内の一連のねじの向きを受け入れることができる凹状面184を有する、多軸のねじ穴180の内面182の少なくとも一部が、多軸のねじ穴180。凹状面184は、一般的にはねじ穴180の内面の全周を含むが、いくつかの実施形態では、ねじ穴180の円周の1つ以上の部分のみを含んでもよい。円周の限定された部分に沿った凹状面は、ねじ穴180の1つの軸に沿った旋回または一連の動きを可能にする一方、ねじ穴180の別の軸に沿った旋回を制限してもよい。いくつかの実施形態では、ねじ頭190の遠位面188は、ねじ穴180の凹状面184に対して凸状に補完するように構成されてもよい。
【0084】
一実施形態では、ねじ穴180は、ねじ穴の中心軸から約0°〜約60°の範囲のねじの向きを提供するように構成される。一実施形態では、ねじ穴180は、ねじ穴の中心軸から約5°〜約30°までの範囲のねじの向きを提供するように構成され、いくつかの実施形態では、約10°〜約20°までの範囲のねじの向きを提供するように構成される。一実施形態では、ねじ穴180は、2つの対応する椎骨4間の平面に対して上向きに約0°〜約60°の範囲のねじの向きを提供するように構成される。一実施形態では、ねじ穴180は、上向きに約5°〜約30°の範囲のねじの向きを提供するように構成され、いくつかの実施形態では、上向きに約10°〜約20°の範囲のねじの向きを提供するように構成される。一実施形態では、ねじ穴180は、2つの対応する椎骨間の横断面に対して下向きに約0°〜約60°の範囲のねじの向きを提供するように構成される。一実施形態では、ねじ穴180は、下向きに約5°〜約30°の範囲のねじの向きを提供するように構成され、いくつかの実施形態では、下向きに約10°〜約20°の範囲のねじの向きを提供するように構成される。ねじ穴の特定の向きは、装置とともに使用されるねじ186および装置が取り付けられる椎骨4の寸法によって決定されてもよい。フランジ102の1つ以上の穴180も、中央/横方向に斜めの角度に構成されてもよい。一般的には、穴180は、椎体8の外面を通って、または茎12を通ってねじ186が挿入されるのを回避するため、中央方向に斜めの向きで構成されてもよいが、横方向のねじの向きも使用されてもよい。一実施形態では、ねじ穴は、椎骨を通る矢状面に対して中央向きに約0°〜約45°の範囲のねじの向きを提供するように構成される。一実施形態では、ねじ穴は、中央向きに約5°〜約30°の範囲のねじの向きを提供するように構成され、いくつかの実施形態では、中央向きに約10°〜約20°の範囲のねじの向きを提供するように構成される。一実施形態では、ねじ穴は、椎骨を通る矢状面に対して横向きに約0°〜約45°の範囲のねじの向きを提供するように構成される。一実施形態では、ねじ穴は、横向きに約5°〜約30°の範囲のねじの向きを提供するように構成され、いくつかの実施形態では、横向きに約10°〜約20°の範囲のねじの向きを提供するように構成される。図10Aおよび10Bは、4つの多軸ねじ穴164を備えた正方形のフランジ102を有する移植片を備え、移植片を椎骨に固定するのに使用されるねじが、フランジまたは固定プレート102の骨に面する面108に対してほぼ中立の向きで挿入された本発明の一実施形態を示す。一実施形態では、フランジ102の上方部分のねじ穴164は、垂直軸の約+30°〜約−15°の挿入角度を可能にするように、構成されてもよい。フランジ102の下方部分のねじ穴164は、垂直軸の約+20°〜約−5°の挿入範囲を提供するように構成されてもよい。図10Cおよび10Dは、少なくとも1つのねじ158が移植片の上側ねじ穴164を通って、上向きに角度がつけられた向きで椎間腔の上側の椎体内に挿入された、図10Aおよび10Bの移植片の使用を示す。いくつかの例では、このねじの向きにより、同じ空間内へのねじ体の移動を伴って、または伴わずに、椎間腔内に骨の断片が入るリスクが低減されることがある。
【0085】
本発明の一実施形態では、挿入されたねじとさらに相互作用させるため、1つ以上の追加のねじ穴構造が提供される。図13A〜図13Cは、拡張可能な/折り畳み可能な保持器リングまたはカラー200を備える本発明の一実施形態を示す。保持器リング/カラー200は、ねじ穴204を通って一方向に対応するねじ202が挿入されるのを可能にするが、反対方向のねじ202の移動に抵抗する。保持器リング/カラー200は、その円周の少なくとも一部に沿って、保持器リング/カラー200の少なくとも外径部分を受け入れることができる凹部または窪み206を有する、1つ以上のねじ穴204内に位置付けられてもよい。凹部または窪み206は、一般的に、フランジ穴204の第1の直径210よりも大きい首径208を有するフランジ穴204の円周方向のチャネルを備える。凹部または窪み206は、一般的に、固定プレート102の骨に面する面108ではなくアクセス面110に近接して位置するが、ねじ穴204内の他の位置に位置してもよい。リングまたはカラー200は、保持器外径212および保持器内径214、固定プレート102のアクセス面110の方に近い保持器外径212と保持器内径214の間の第1の表面216、ならびに固定プレートの骨に面する面108の方に近い保持器外径212と保持器内径214の間の第2の表面218を有する。保持器の保持器内径の変化により、保持器の保持器外径が変化してもしなくてもよく、または逆であってもよい。いくつかの実施形態では、保持器リングまたはカラーは完全に閉じた形体を有するが、他の実施形態では、図13A〜13Cに示されるように、リングまたはカラー200は、拡張空間224の周りに2つの端部220、222を備える中断された形体を有する。保持器リング/カラー200は、2つの端部220、222の間の距離を変更することにより、放射方向に拡張させ、また折り畳むことができる。
【0086】
一実施形態では、保持器リング200は、保持器外径212がフランジ穴204の第1の直径166よりも小さくなり、それによって保持器リングがフランジ穴の凹部206に入るように、弾性的に折り畳まれるように構成される。次に、保持器リング200は、少なくとも部分的にフランジ穴の凹部206を占めるように、その保持器外径212を再拡張することができる。保持器リング200は、さらに、ねじまたはアンカー頭部226が保持器リング/カラー200を貫通することができるように、その保持器内径214を弾性的に拡張させるように構成される。保持器内径214の拡張により、フランジ穴の凹部内の追加の空間を占めるため、保持器外径212の拡張が生じても生じなくてもよい。いくつかの実施形態では、保持器リング/カラーは、保持器外径の増加を必要とせずに保持器内径を増加することができるように、圧縮可能または変形可能な材料を含む。
【0087】
ねじまたはアンカー頭部226が増加された力で保持器リング/カラー200を貫通するとき、保持器リング/カラー200が弾性的に変形するように構成することにより、保持器リング/カラー200は、ねじ202の後退に抵抗するか、または後退力がねじ202に作用するところでしっかり固定することができ、あるいは、しっかりした固定は、リング/カラー200を拡張させ、ねじ202またはアンカーの移動を可能にするのには不十分である。ねじまたはアンカーを後退させるのに必要な力は、保持リング/カラー、および/またはねじもしくはアンカーの頭部の周りに傾斜面を提供することにより、ねじまたはアンカーを保持リング/カラーに通すのに必要な力に比べて増加されてもよい。
【0088】
図14を参照すると、固定プレート102の骨に接触する面108に向かって放射方向内向きに傾斜したまたは傾いた、リング/カラー230の保持器内径214の周りの表面228は、保持器リング/カラーを通してねじ202またはアンカーを挿入することを容易にする一方、後退に抵抗するため、ねじまたはアンカーのより大きな第2の表面232を提供してもよい。同様に、ねじまたはアンカー頭部は、また、ねじ体から放射方向外向きに傾斜したまたは傾いた表面を有してもよく、それが、保持器リング/カラーを通してねじまたはアンカーを挿入することを容易にする一方、後退に抵抗するため、より大きなねじまたはアンカー頭部の表面領域を提供してもよい。
【0089】
保持器構造の断面形状は、円形、楕円形、正方形、長方形、多角形、または他の閉じた形状など、様々な形状のいずれかであってもよい。保持器の断面形状は保持器の長さに沿って変化してもよい。ねじ穴の窪みの断面形状も、円形、楕円形、正方形、長方形、多角形、または他の閉じた形状など、様々な形状のいずれかであってもよい。外径に沿った保持器の断面形状は、ねじ穴の円周の窪みまたは凹部の断面形状に類似してもしなくてもよい。
【0090】
図13Bおよび13Cに示される本発明の一実施形態では、移植片は、ねじまたはアンカー頭部226とフランジ穴204の内面236との間に材料の中間層を提供する、フランジ穴インサート234をさらに備える。インサート234は、外側のフランジ穴に接触する面238および内側のアンカーに接触する面240を備える、一般に、ポリマー、金属、またはセラミックの部材を備えてもよく、外側のフランジ穴に接触する面238は、フランジ穴204の内面236の周りの少なくとも一部に一致するように形作られる。アンカーに接触する面240は、ねじまたはアンカー頭部表面242の少なくとも一部に一致してもしなくてもよい。本発明の一実施形態では、フランジ穴インサート234は、固定プレート102とねじ204またはアンカーとの間で伝達される摩耗力を吸収することができる。移植片のこれらの2つの構成要素間の力の吸収により、2つの構成要素間の境界面で生じる移植片の不良および/または緩みのリスクを低減することができる。
【0091】
好ましい一実施形態では、フランジ付き椎体間装置は、PEK、PEEK、PEKK、PEKEKK、またはそれらのブレンドなどであるがそれらに限定されない、ポリアリールポリマーを含み、インサートは、チタンまたはチタン合金を含む。当業者には知られているように、他の組合せも使用されてもよい。
【0092】
3.補完的なフランジ形体
好ましい一実施形態では、フランジは、椎間腔の周りで、フランジの上方部分が上位椎骨に接触するように適合され、フランジの下方部分が下位椎骨に接触するように適合されるようにして、椎間腔を横切って位置付けられるように構成される。他の実施形態では、フランジは、椎間腔の周りの単一の椎骨、または3つ以上の椎骨に接触するように構成されてもよい。いくつかの実施形態では、フランジは、2つ以上の椎間腔にまたがってもよい。一般的には、移植片は、椎体の前面に沿って、椎骨の前面に対して位置付けられるように適合される。いくつかの例では、移植片のフランジはまた、茎、横突起、関節突起間関節、上下関節突起、および骨棘などの、他の椎骨構造に接触するように構成されてもよい。さらに他の実施形態では、移植片は、椎体に付着または接触することなくこれらの椎骨構造に付着するように構成される。
【0093】
図5A〜5Cに示される本発明の一実施形態では、移植片100のフランジ102は、ほぼ正方形または長方形の形状を有し、移植変100を隣接した椎体8に安定して取り付けることができるように寸法決めされる。フランジの任意の2つの辺が交わる角は、角度がつけられるか、丸くされるか、または湾曲されてもよい。図5A〜5Cに示されるフランジ付き移植片100は、丸くされた角を備える。他の実施形態では、フランジ102は、台形、円形、楕円形、多角形、または他の閉じた形状など、様々な他の形状のいずれかを含んでもよい。フランジ102は、フランジの上方および下方部分ならびに/または右側および左側部分に対して、対称的な形体を有しても有さなくてもよい。
【0094】
移植位置に応じて、フランジの形状および/または寸法は、隣接した椎間腔における追加の移植片の移植を可能にしてもしなくてもよい。図15Aおよび15Bに示されるいくつかの実施形態では、1つの移植片246のフランジ244は、対応する隣接した移植片と補完的な形状を形成するように、かつ/または隣接した移植片248との重なりもしくは機械的干渉を防ぐように構成され、寸法決めされる。2つの隣接した移植片間の補完的な適合は、緩くてもきつくてもよい。対応するフランジ間の境界面は、図15Aおよび15Bに示されるように重なり合わなくても、または図25Aおよび25Bに示されるように重なり合ってもよい。補完的なフランジは、フランジの右側および左側部分、ならびに/または上方および下方部分に対して、非対称または対称であってもよい。したがって、フランジは、右側を上にして、または上下逆に使用されても、フランジの垂直な向きが隣接したフランジとの補完的な接触に影響しないように構成されてもよい。
【0095】
図15Aおよび15Bは、上位移植片および下位移植片を備える移植片システムを含む本発明の一実施形態を示す。上位移植片フランジ244の下位部分252は、下位移植片フランジ250の上位部分254の対応する左側の非対称性に対して補完的な、右側の非対称性を有する。補完的形状のフランジにより、そうでなければ従来形状の固定プレートを移植することができない隣接した椎間腔において、上位フランジおよび下位フランジを移植することが可能になる。本発明の他の実施形態では、固定システムでの各移植片の左側/右側の非対称性は反対であってもよい。さらに、図15Aおよび15Bに示されるようないくつかの実施形態では、上位の移植片246およびフランジ244は、下位の移植片248およびフランジ250と同一であるが、180°回転されている。
【0096】
図16Aおよび16Bに示される本発明の一実施形態では、固定システムは、1つ以上の中間フランジ移植片256、上端フランジ移植片246、および/または下端フランジ移植片248をさらに備えてもよい。上位フランジ移植片246および下位フランジ移植片248は、端部移植片それぞれに隣接するものが2つではなく1つのみなので、中間のフランジ移植片よりも大きな表面積を有する形体および/または寸法を有してもよい。これにより、中間移植片256に比べて、端部移植片246、248において利用可能なより大きな安定性および固定性を提供し、利用することができる。上位フランジ移植片246の下位部分252は、中間移植片フランジ256の上位部分258の対応する左側の非対称性に対して補完的な、右側の非対称性を有してもよい。中間フランジ移植片256の下位部分260は、下位フランジ移植片248の上位部分254の対応する左側の非対称性に対して補完的な、右側の非対称性を有してもよい。補完的形状のフランジにより、そうでなければ従来形状の固定プレートを移植することができない連続する椎間腔において、上位、中間、および下位のフランジを移植することが可能になる。
【0097】
図17Aおよび17Bを参照すると、本発明の別の実施形態では、2つ以上の中間フランジ移植片が提供される。図17Aおよび17Bに示される特定の実施形態では、各中間フランジ移植片256の上位部分258が、各中間フランジ移植片256の下位部分260ならびに上位フランジ移植片246の下位部分252に対して補完的であるようにして、各中間移植片256のフランジは類似の構成にされる。
【0098】
本発明のいくつかの実施形態では、異なる幅の連続する移植片を備える固定システムが提供される。図18に示されるように、各移植片は、上述したように左側/右側の補完的形体を備えるが、異なる左右幅を有する移植片256、262、264,および266が提供される。異なる幅は、固定システムの移植片256、262、264、266の補完的形体を妨げない。椎骨のサイズは脊柱の連続する長さにそって変わるので、異なる幅を有する移植片を有することによって、異なる寸法にされた移植変の選択が可能になる。さらに、図18の中に示されるように、移植片の異なる幅は、移植順序に従って漸進的に増減させる必要はなく、また、一連の椎骨移植片に沿って特定の移植片を特定の椎骨の解剖学的形状に合わせることを可能にしてもよい。各移植片の幅の差は、左側および右側に対して対称である必要はない。異なる左右幅のスペーサも提供されてもよい。スペーサのサイズは、フランジのサイズまたは形体の変化と相関する必要はない。
【0099】
図19を参照すると、下側椎骨のサイズの変化および/または高さの病理学的変化を補うため、いくつかの実施形態では、異なる高さの移植片256、268、270、272も提供されてもよい。異なる高さの移植片はまた、異なる幅を有してもよい。
【0100】
図20を参照すると、本発明の別の実施形態では、固定システムの各移植片268は、各移植片の下位フランジ部分に対して補完的な上位フランジ部分を有し、特定の上端および下端移植片は有さない。
【0101】
図21〜23は、固定システムの各移植片フランジの上位および下位部分が左右方向に補完的ではないが、各移植片フランジ全体が左右方向に補完的である、本発明の実施形態を示す。図21は、右側の上位移植片274、左側の中間移植片276、および右側の下位移植片278を備える、3つの移植片の固定システムを示す。図22は、右側の上位移植片274、左側の中間移植片276、右側の中間移植片278、および左側の下位移植片278を備える、4つの移植片の固定システムを示す。いくつかの例では、左側の中間移植片276および右側の中間移植278は、180°の回転によってのみ異なる。図23は、左側の上位移植片274、2つの左側の中間移植片276、1つ右側の中間移植片278、および右側の下位移植片248を備える、5つの移植片の固定システムを示す。同じく、6つ以上の移植片が同様に構成され連続して移植されてもよい。
【0102】
図24ならびに25Aおよび25Bは、フランジが、脊柱に沿って連続して移植することを可能にするように構成されているが、フランジおよびフランジ穴が左右の対称性を維持している、本発明の実施形態を示す。一実施形態では、左右の対称性を維持することにより、本願の別の箇所に記載されている非対称の移植片に比べて、移植片に作用するねじり歪みまたは応力を低減してもよいことが仮定される。ただし、左右の対称性を有するフランジはこの理論によって束縛されない。図24は、中間および下位の移植片フランジ284、286の上方部分280、282が両側性の形体を有し、中間および上位の移植片フランジ284の下位部分288、290が中央の形体を有する、本発明の一実施形態を示す。図24に示される実施形態は、上端および下端移植片292、286を含むが、どちらの移植片292、286も本発明に必須ではない。
【0103】
図25Aおよび25Bは、補完的な重なり合うフランジ形状を有する移植片294、296、298を備える、本発明の一実施形態を示す。ここで、中間および下位移植片296、298の上位部分300、302は前方の形体を有し、中間および上位移植片296、294の下位部分304、306は後方の向きを有する。
【0104】
C.移植手順
本発明の一実施形態では、患者は挿管され、全身麻酔が行われる。患者は、通常の殺菌方法で準備され布で覆われる。脊椎に対する前方進入路が、腹側の椎体を露出させるために使用される。脊柱に対する多くの前方進入路が、本明細書に参照により組み込まれる、非特許文献1などの様々な医学書に記載されている。一実施形態では、上部頚椎がアクセスされる。前方上部頚椎は、経口または喉頭後経路によって、あるいは部分的または拡大顎骨切開術を使用することによってアクセスされてもよい。他の実施形態では、下部頚椎、顎胸接合部、胸椎、胸腰接合部、腰部、腰仙接合部、仙骨、または上記部位の組合せがアクセスされる。
【0105】
椎間腔が創面切除される。フランジ付き椎体間移植片は、任意に、天然骨もしくは人工骨マトリックスおよび/または他の骨形成因子で満たされ、椎間腔に挿入される。フランジは前頚部椎体に接して位置付けられ、ねじまたはアンカーを用いて取り付けられる。手術部位は抗生物質で洗浄され、手術分野は縫合して閉じられる。脊柱がアクセスされ、1つ以上の椎間腔が識別されアクセスされる。いくつかの実施形態では、2つ以上の椎間腔がアクセスされ、さらに他の実施形態では、2つ以上の隣接した椎間腔がアクセスされる。手術部位は抗生物質溶液でゆすがれ、手術分野は層を成して閉じられる。
【0106】
別の実施形態では、本発明は、第1の固定プレートおよび第1のスペーサと、第2の固定プレートおよびスペーサとを備える椎骨間移植片システムを提供する段階を含み、その際、第1の固定プレートの下方部分は、第2の固定プレートの上方部分における対応する補完的形状に対して補完的な形状を有する。
【0107】
D.ピボットプレート
本発明の別の実施形態では、椎体間スペーサおよび固定プレートは、互いの間である程度相対的に動くように構成される。椎体間スペーサと固定プレート部分の間にある程度の相対的な動きを提供することにより、装置は、移植部位における既存の解剖学的形状に対する一致が改善されて、骨構造に対する固定が改善されてもよい。図26A〜26Dは、矢状面内で旋回できるように配向された蝶番関節308を備えるそのような一実施形態を示す。本発明の他の実施形態では、蝶番関節308は、横断面、前額面、または3つの平面の間の任意の平面などの、他の平面内で旋回できるように配向されてもよい。椎体間スペーサ114と固定プレート102の間に提供される関節は、さらに、提供される動きの範囲を制限するように構成されてもよい。他の実施形態では、椎体間スペーサ114および/または固定プレート102の形体は、2つの構成要素間の相対的な運動範囲を限定してもよい。固定プレート102が凹部を有し、または椎体間スペーサ構成要素114のサイズが可動関節(movement joint)308の周りで減少しているか、もしくは先細になっていることにより、より大きな動きが可能になってもよい。当業者であれば、可動関節308は、動きに対する摩擦抵抗またはラチェット式の抵抗など、可動関節の他の特性を変化させるように構成されてもよいことが理解されるであろう。図26A〜26Dの蝶番関節は、椎体間スペーサおよび固定プレート上で対称的な位置で示されているが、偏心的な位置が使用されてもよい。さらに、単一の椎体間スペーサ114、固定プレート102、可動関節308が示されているが、他の実施形態は、2つ以上の可動関節308を有し、その際、固定プレート102および/または椎体間スペーサ114のどちらかが分割された形体を有し、それにより、分割された構成要素がそれ自体の可動関節308を有し、既存の解剖学的形状にさらに一致するように独立して移動または旋回することができる。さらに他の実施形態では、固定プレート102および/または椎体間スペーサ114は、装置が既存の解剖学的形状にさらに良好に一致するように、構成要素内部の蝶番または可動関節を有して提供される、2つ以上のサブコンポーネントを備えて構成されてもよい。例えば、装置の固定プレート構成要素は、蝶番関節を間に有する左右のサブコンポーネントとして構成されてもよい。別の例では、椎体間スペーサの上面および下面が旋回できるようにするため、椎体間スペーサは、蝶番関節を間に有する上位および下位のサブコンポーネントを有してもよい。蝶番関節の向きによって、椎体間スペーサの上面および下面は、横方向に、前後方向に、またはそれらの間の任意の方向に旋回してもよい。
【0108】
ヒンジ式の可動関節が図26A〜26Dに示されるが、限定された多軸方向の動きを可能にするため、固定プレートと椎体間スペーサの間に埋め込まれた、もしくは取り付けられた、球関節または1つもしくは複数の金属コードなどであるが、それらに限定されない、椎体間スペーサ構成要素と固定プレートの間の他のタイプの関節または接続部も検討される。
【0109】
E.代替ねじ係止部
上述のねじ保持アセンブリの実施形態に加えて、他のねじ保持アセンブリも考慮され、上述の椎体間癒合装置とともに使用されてもよい。後述する他のねじ保持アセンブリも、他のタイプの整形および医療装置とともに、ならびに、建設、家の修繕、消費財、電子装置、および他の用途などであるがそれらに限定されない、医療以外の用途で使用されてもよい。
【0110】
1.ピボット面を有するねじ保持器
図27および28は、部分的に締結具内腔112の拡張溝312内にあり、かつ部分的に締結具内腔112自体の中にある拡張可能な締結具保持リング310を備える、本発明の代替実施形態を示す。保持リング310は縮小された形体および拡張された形体を有するが、縮小された形体に付勢されている。保持リング310は、保持セグメント314および旋回セグメント316を有する。図28を参照すると、保持セグメント314は、拡張溝312に嵌入するように適合された、拡大された外径を有する。保持リング310の拡張された形体では、保持セグメント314は拡張溝312内にさらに拡張し、それによって保持セグメント314の内径318が増加される。保持セグメント318の内径318は、保持リング310の近位側開口部322から狭くなる傾斜した内表面320を有する。傾斜した表面320により、締結具158が保持セグメント314に挿入されるとその拡張が容易になる。締結具頭部160が保持リング310の保持セグメント314を貫通すると、保持リング310の多軸セグメント316の内径324がより大きくなって、保持リング310に対して拡張力を働かせることなく締結具頭部160が保持リング310内に留まることが可能になる。これにより、保持リング310が、完全にではなくても少なくとも部分的に、その縮小された形体まで戻ることが可能になる。後退力が締結具頭部160に働いた場合、締結具頭部160は、リング310の保持セグメント314および多軸セグメント316の内径318、324からの移行部分に位置するほぼ垂直な保持面232に当接し、締結具頭部160の後退に抵抗する。
【0111】
保持リング310の多軸セグメント316は、多軸セグメント316の最小直径が締結具頭部160の最大直径よりも小さくなるように、保持リング310の遠位側開口部328に向かって傾斜する減少した直径326を備え、締結具頭部160が保持リング310を完全に貫通するのを防ぎ、またはそれに抵抗する。保持リングを通る断面の傾斜は、直線状、曲線状、歯状、鋸歯状、または他の任意の傾斜した表面であってもよい。
【0112】
2.締結具頭部が埋め込まれた拡張係止部
図29Aおよび29Bに示される本発明の別の実施形態では、締結具330は、締結具頭部336内の補助ねじ332およびねじ内腔334を備える。縮小された形体および拡張された形体を有する拡張可能なリング338またはディスクは、締結具頭部336の周りの溝340内に提供され、拡張可能なリングまたはディスクは縮小された形体に付勢される。溝340は、拡張可能なリング338またはディスクが縮小された形体のとき、拡張可能なリング338またはディスクの内面346の一部344が部分的にねじ内腔334内に突出するようにして、1つ以上の開口部342において締結具頭部336のねじ内腔334と連続している。締結具330の補助ねじ332は、一般的には補助ねじ332の頭部348である拡張部分を有し、それは、拡張リング338またはディスクがねじ内腔334内に突出するねじ内腔334内の距離352よりも大きい外径350を有する。補助ねじ332の拡張部分348が、拡張可能なリング338またはディスクの内側突出部分344と接触していないとき、拡張可能なリング338またはディスクは縮小された形体のままであることができる。補助ねじ332の拡張部分348が、拡張可能なリング338またはディスクの突出部分344に完全に接して位置付けられているとき、それは、拡張可能なリング338あるいはディスクに対して作用し、拡張可能なリング338またはディスクをその拡張された形体に拡大させる。拡張された形体では、拡張可能なリング338またはディスクの外径354は、締結具330の残りの部分の中で最大外径よりも大きい。縮小された形体では、拡張可能なリングまたはディスクの外径は、溝から放射方向に延びても延びなくてもよい。
【0113】
図37を参照すると、締結具330は、好ましくは、近位側直径358、中間部直径360、および遠位側直径362を有する1つ以上の締結具内腔356を有する装置に使用され、その際、近位側直径358は、遠位側直径362よりも大きいが中間部直径360よりも小さく、近位側直径358は、縮小された形体の拡張可能なリング354またはディスクの外径364よりも小さい。拡張可能なリング338またはディスクの外径は、拡張された形体では、締結具内腔356の近位側直径358よりも大きく、それによって締結具330の後退を防ぎ、またはそれに抵抗する。図29Aに示される他の実施形態では、ねじ内腔は、その近位側直径、中間部直径、および遠位側直径の同様の関係を有する穴インサート366によって並べられてもよい。例えば、締結具システムを利用する整形装置が、金属の締結具による摩耗を示すことがある材料を含む場合に、穴インサート366が好ましいことがある。穴インサート366は、そのような摩耗に対して保護するために提供されてもよい。
【0114】
図29Aを再び参照すると、拡張可能なリング338またはディスクのねじ内腔開口部342および内側突出部344よりも遠位側の位置で、補助ねじ332が完全にねじ内腔334内にあることができるように、締結具330のねじ内腔334は、一般的に締結具頭部溝340と連続する開口部342から遠位側に延びるが、それは必須ではない。これにより、後で補助ねじ332を締結具330に挿入して、拡張可能なリング338またはディスクを拡大する必要なしに、締結具330を所望の構造に取り付けることが可能になる。その代わりに、締結具330が所望の構造に取り付けられると、拡張可能なリング338またはディスクに作用し、拡張可能なリング338またはディスクをその拡張された形体に拡大し、締結具を適所で保持するため、補助ねじ332は、単にねじ内腔334内で近位側に移動すればよい。締結具330を既に適所にある補助ねじ332に取り付けることを可能にすることにより、頚部癒合プレートまたは椎体間癒合装置を取り付けるなど、固定のまたは限定されたアクセス範囲内で締結具330を使用する際、小さな補助ねじ332をアタッチメント装置の端部上で維持しようとしながら、小さな補助ねじ332を締結具頭部のねじ内腔334と整列させようとする必要がない。締結具330のユーザは、補助ねじを操作するために、単にそのねじ回しを補助ねじと整列させればよい。
【0115】
3.側面が付勢されたねじ頭係止部
本発明の別の実施形態では、ねじ保持アセンブリは、締結具内腔の周りのアクセス空間にある付勢された遮断本体を備える。図30Aおよび30Bを参照すると、遮断本体368は、締結具158が通ることができるようにサイズ決めされた固定の開口部370を有する構造を備える。遮断本体368は、図30Aの非圧縮形体に付勢された1つ以上の付勢部材372をさらに備えるが、付勢は、付勢部材372を図30Bのような圧縮形体に動かすことによって克服されてもよい。図31は、非圧縮形体の締結具内腔112の周りに位置する、図30Aおよび30Bの遮断本体368を示す。図32A〜32Cでは、遮断本体368は、締結具本体162が遮断本体368の開口部370を通ることを可能にするアクセス空間374内の第1の位置を有する。遮断本体368の開口部370は、好ましくは、締結具頭部160が遮断本体368の開口部370に挿入されると、遮断本体368がその圧縮形体に変位するのを容易にするため、その近位面378からその遠位面380に向かって狭くなる傾斜した表面376を有する。図33A〜33Cは、締結具頭部160が遮断本体368を越えるのを防ぐ、またはそれに抵抗するアクセス空間374内の遮断本体368の第2の位置を示す。
【0116】
図30A〜33Cに示される本発明の実施形態は、ほぼループ状の構造を備える遮断本体368を示すが、当業者であれば、ループの一部のみが遮断機能の役割を果たし、したがって、本発明の他の実施形態では、遮断本体は、部分的なループ、または、非圧縮形体の締結具内腔112または通路内に突出し、かつ圧縮形体の締結具内腔112または通路内には突出しないように構成された他の任意形状の構造であってもよいことが理解されるであろう。遮断本体368は、曲線状またはループ状である必要はない。さらに、図30A〜33Cに示される付勢部材372は遮断本体368に取り付けられているが、当業者であれば、遮断本体をその第2の位置に付勢するのに使用される付勢構造は、遮断本体に取り付けられる必要はないことが理解されるであろう。その代わりに、付勢構造は、アクセス空間のより多くの表面の1つに取り付けられるか、またはアクセス空間にあり、ただしいずれの構造にも取り付けられなくてもよい。例えば、アクセス空間は、アクセス空間の表面と遮断本体の間に拡張力を働かせて、遮断本体を第2の位置に付勢する、コイルばねまたは板ばねなどの別個の遮断本体および付勢構造を含んでもよい。
【0117】
4.係止プレート
本発明の別の実施形態では、フランジ付き椎体間癒合装置382のいくつかの実施形態は、1つ以上の骨ねじ158または締結具頭部160の少なくとも一部の上に重なって、後退を防ぐ、またはそれに抵抗するようにして固定プレート102に取り付けられてもよい、係止プレート384を備えてもよい。図34Aおよび34Bは、締結具386を使用して固定プレート102に取付け可能なX字形の係止プレート384を有する、本発明の一実施形態を示す。装置を骨に締結するのに使用される骨ねじの特定の配置および数に応じて、他の係止プレート形体も使用されてもよい。図34Bに示されるように、係止プレート384は、締結具386、一般的にはねじが回転されて係止プレート384を固定プレート102に係合したとき、係止プレート384が回転するのを防ぐ、1つ以上のアラインメント構造388を備えてもよい。アラインメント構造は、一般的に、固定プレート102上の補完的構造と接続するが、これは必須ではない。他の実施形態では、締結具のアラインメント構造または他の部分は固定プレート102とスナップ嵌合を形成してもよいので、締結具は不要であってもよい。
【0118】
図35Aおよび35Bに示されるように、2つ以上の係止プレート390が使用されてもよい。図36Aおよび36Bに示されるように、係止プレート392は角度がつけられるか、そうでなければ特定の固定プレート形体用に形作られてもよい。
【0119】
F.結論
本発明を様々な代表的実施形態に関して記載してきたが、様々な追加の実施形態および記載された実施形態に対する変更が本発明の範囲内で検討される。したがって、上記の記載のいずれの部分も、特許請求の範囲において説明される本発明の範囲を限定するものと解釈されるべきでない。上述の実施形態のすべてについて、方法の段階を連続的に行う必要はない。
【図面の簡単な説明】
【0120】
【図1】脊柱の一部の側面立面図である。
【図2A】胸椎の上面立面図である。
【図2B】胸椎の側面立面図である。
【図3】頚椎の上面立面図である。
【図4】腰椎の上面立面図である。
【図5A】一体化された固定プレートおよびスペーサの一実施形態の斜視図である。
【図5B】一体化された固定プレートおよびスペーサの一実施形態の上面立面図である。
【図5C】一体化された固定プレートおよびスペーサの一実施形態の側面立面図である。
【図6】一体化された固定プレートおよびスペーサの別の実施形態の上面立面図である。
【図7】一体化された固定プレートおよびスペーサの別の実施形態の上面立面図である。
【図8A】一体化された固定プレートおよびスペーサの別の実施形態の上面立面図である。
【図8B】一体化された固定プレートおよびスペーサの別の実施形態の側面立面図である。
【図9A】一体化された固定プレートおよびスペーサの別の実施形態の上面立面図である。
【図9B】一体化された固定プレートおよびスペーサの別の実施形態の側面立面図である。
【図10A】脊柱に取り付けられた本発明の一実施形態の概略斜視図である。
【図10B】脊柱に取り付けられた本発明の一実施形態の概略側面図である。
【図10C】角度が付けられたねじを用いて脊柱に取り付けられた本発明の別の実施形態の概略斜視図である。
【図10D】角度が付けられたねじを用いて脊柱に取り付けられた本発明の別の実施形態の概略側面図である。
【図11】ねじおよび固定プレート穴の一実施形態の断面拡大図である。
【図12】ねじおよび多軸固定プレート穴の一実施形態の断面拡大図である。
【図13A】保持リングおよび固定穴インサートを備える本発明の一実施形態の斜視図である。
【図13B】図13Aの装置の断面図である。
【図13C】図13Aの装置の断面図である。
【図14】角度が付けられた保持リングを備える本発明の別の実施形態の断面図である。
【図15A】補完的な2スペーサシステムの一実施形態の正面図である。
【図15B】補完的な2スペーサシステムの一実施形態の斜視図である。
【図16A】補完的な3スペーサシステムの一実施形態の正面図である。
【図16B】補完的な3スペーサシステムの一実施形態の斜視図である。
【図17A】補完的な4スペーサシステムの一実施形態の正面図である。
【図17B】補完的な4スペーサシステムの一実施形態の斜視図である。
【図18】可変幅のスペーサシステムを備える本発明の一実施形態の正面図である。
【図19】可変高さのスペーサシステムを備える本発明の一実施形態の正面図である。
【図20】補完的な同一の4スペーサシステムの一実施形態の正面図である。
【図21】補完的な3スペーサシステムの別の実施形態の正面図である。
【図22】補完的な4スペーサシステムの別の実施形態の正面図である。
【図23】補完的な5スペーサシステムの一実施形態の正面図である。
【図24】補完的な4スペーサシステムの別の実施形態の正面図である。
【図25A】補完的な重なり合うスペーサシステムを備える一実施形態の正面図である。
【図25B】補完的な重なり合うスペーサシステムを備える一実施形態の側面図である。
【図26A】旋回可能な椎体間プレート装置の図である。
【図26B】旋回可能な椎体間プレート装置の図である。
【図26C】旋回可能な椎体間プレート装置の図である。
【図26D】旋回可能な椎体間プレート装置の図である。
【図27】締結具保持アセンブリの別の実施形態の等角立面図である。
【図28】図27の締結具保持アセンブリおよび挿入されたねじとともに固定装置を示す断面図である。
【図29A】拡張リングを備える締結具の別の実施形態の断面図である。
【図29B】図29Aの締結具および拡張リングの分解組立図である。
【図30A】非圧縮位置にある側面付勢部材を備える締結具保持本体の上面斜視図である。
【図30B】圧縮位置にある側面付勢部材を備える締結具保持本体の上面斜視図である。
【図31】締結具内腔の周りの保持本体空間内にある図30Aの締結具保持本体の断面斜視図である。
【図32A】締結具内腔内に位置付けられ、それによって締結具が締結具保持本体を圧縮位置に変位させている、締結具頭部の上面立面図である。
【図32B】図32Aの締結具頭部および締結具保持本体の上面断面図である。
【図32C】図32Aの締結具頭部および締結具保持本体の側面断面図である。
【図33A】締結具内腔内に位置付けられ、それによって締結具頭部が締結具保持本体を完全に貫通し、かつ締結具保持本体がその非圧縮形体に復帰されている、締結具頭部の上面立面図である。
【図33B】図33Aの締結具頭部および締結具保持本体の上面断面図である。
【図33C】図33Aの締結具頭部および締結具保持本体の側面断面図である。
【図34A】係止プレートおよびフランジ付き椎体間癒合装置を備える本発明の一実施形態の正面立面図である。
【図34B】フランジ付き椎体間癒合装置から分離された図34Aの係止プレートの図である。
【図35A】二重係止プレートを備える本発明の別の実施形態の斜視図である。
【図35B】二重係止プレートを備える本発明の別の実施形態の正面立面図である。
【図36A】角度が付けられた係止プレートを備える本発明の別の実施形態の側面立面図である。
【図36B】角度が付けられた係止プレートを備える本発明の別の実施形態の正面立面図である。
【図37】拡張リングを備える締結具の別の実施形態の断面図である。
【符号の説明】
【0121】
100 移植片
102 固定プレート
104 上方部分
106 下方部分
108 骨に面する面
110 アクセス面
112 穴
114 スペーサ
116 基部
118 上面
120 下面
122、124 側面
126 背面

【特許請求の範囲】
【請求項1】
締結具頭部および締結具シャフトを備え、前記締結具頭部が、ねじ内腔、外部溝、前記ねじ内腔と前記外部溝との間の1つ以上の開口部、および少なくとも部分的に前記外部溝内に位置し、前記1つ以上の開口部を通って前記ねじ内腔内に突出する拡張可能な部材を備える、締結具。
【請求項2】
前記拡張可能な部材はリング状であることを特徴とする請求項1に記載の締結具。
【請求項3】
前記ねじ内腔用に構成された補助ねじをさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の締結具。
【請求項4】
締結具頭部およびねじ付き締結具本体を備える締結具であって、前記締結具頭部が、内腔開口部、該内腔開口部と連続する中央内部内腔、該中央内部内腔と連続する側部内腔、および少なくとも部分的に前記側部内腔内に位置し、拡張された形体および縮小された形体を有する拡張部材を備える締結具を備える、整形外科的締結システム。
【請求項5】
前記締結具頭部は、雌ねじをさらに備えるとともに、前記中央内部内腔内に位置し、前記雌ねじが近位位置および遠位位置を有することを特徴とする請求項4に記載の整形外科的締結システム。
【請求項6】
前記雌ねじは、前記近位位置にあるときに前記側部内腔の周りに位置し、前記遠位位置にあるときに前記側部内腔よりも遠位に位置することを特徴とする請求項5に記載の整形外科的締結システム。
【請求項7】
前記雌ねじの前記近位位置は、前記拡張部材を前記拡張された形体に変位させることを特徴とする請求項5に記載の整形外科的締結システム。
【請求項8】
前記雌ねじの前記近位位置は、前記拡張部材を少なくとも部分的に前記側部内腔の外に変位させることを特徴とする請求項5に記載の整形外科的締結システム。
【請求項9】
前記雌ねじの前記近位位置は、前記拡張部材が前記縮小された形体になることを可能にすることを特徴とする請求項5に記載の整形外科的締結システム。
【請求項10】
前記縮小された形体の前記拡張部材は、部分的に前記中央内部内腔内に位置することを特徴とする請求項6に記載の整形外科的締結システム。
【請求項11】
前記雌ねじの前記近位位置は、前記拡張部材を少なくとも部分的に前記中央内部内腔の外に変位させることを特徴とする請求項10に記載の整形外科的締結システム。
【請求項12】
前記拡張部材は、前記縮小された形体に付勢されることを特徴とする請求項4に記載の整形外科的締結システム。
【請求項13】
前記締結具頭部は、前記側部内腔と連続する拡張溝をさらに備え、前記拡張部材は、前記拡張溝の周りに位置付けられた細長い本体を備えることを特徴とする請求項4に記載の整形外科的締結システム。
【請求項14】
前記細長い本体は、弓状の細長い本体であることを特徴とする請求項13に記載の整形外科的締結システム。
【請求項15】
前記拡張部材は、少なくとも部分的に前記側部内腔内に位置する放射方向の細長い本体をさらに備えることを特徴とする請求項13に記載の整形外科的締結システム。
【請求項16】
前記締結具を保持するように適合された締結具内腔を備える整形装置をさらに備えることを特徴とする請求項4に記載の整形外科的締結システム。
【請求項17】
前記締結具内腔は、近位側直径、中間部直径、および遠位側直径を備え、前記近位側直径は前記中間部直径よりも小さいことを特徴とする請求項16に記載の整形外科的締結システム。
【請求項18】
前記締結具内腔の前記遠位側直径は、前記締結具内腔の前記近位側直径よりも小さいことを特徴とする請求項17に記載の整形外科的締結システム。
【請求項19】
前記締結具内腔は、穴インサートを備えることを特徴とする請求項16に記載の整形外科的締結システム。
【請求項20】
前記穴インサートは、近位側直径、中間部直径、および遠位側直径を備え、前記近位側直径は、前記中間部直径よりも小さいことを特徴とする請求項19に記載の整形外科的締結システム。
【請求項21】
前記整形装置は、椎体間スペーサであることを特徴とする請求項16に記載の整形外科的締結システム。
【請求項22】
前記椎体間スペーサは、フランジ付きの椎体間スペーサであることを特徴とする請求項20に記載の整形外科的締結システム。
【請求項23】
前記整形装置は、固定プレートであることを特徴とする請求項16に記載の整形外科的締結システム。
【請求項24】
前記整形装置は、椎骨固定プレートであることを特徴とする請求項23に記載の整形外科的締結システム。
【請求項25】
前記椎骨固定プレートは、前頚部固定プレートであることを特徴とする請求項24に記載の整形外科的締結システム。
【請求項26】
締結具内腔および締結具を備える装置を提供するステップであって、前記締結具が締結具頭部および締結具本体を備え、前記締結具頭部が、内腔開口部、前記内腔開口部と連続する中央内部内腔、前記中央内部内腔内に位置する雌ねじ、前記中央内部内腔と連続する側部内腔、および、少なくとも部分的に前記側部内腔および前記中央内部内腔内に位置し、拡張された形体と縮小された形体とを有する拡張部材を備える、装置を提供するステップと、
前記装置を対象物に取り付けるステップと、
前記雌ねじを前記側部内腔の周りの位置に移動させるステップと、
前記拡張部材を前記側部内腔に対して部分的に変位させるステップと、
前記拡張部材をその拡張された形体に変化させるステップと、を含む、装置を対象物に固定する方法。
【請求項27】
前記締結具内腔は、中間部直径および近位側直径を備え、前記近位側直径は前記中間部直径よりも小さいことを特徴とする請求項26に記載の装置を対象物に固定する方法。
【請求項28】
前記拡張部材の前記縮小された形体は、前記近位側直径よりも小さい直径を有し、前記拡張部材の前記拡張された形体は、前記近位側直径と前記中間部直径との間の直径を有することを特徴とする請求項27に記載の装置を対象物に固定する方法。
【請求項29】
前記装置を前記対象物に取り付けるステップは、
前記締結具を前記締結具内腔に挿入するステップと、
前記締結具を前記対象物に挿入するステップと、を含む、請求項26に記載の装置を対象物に固定する方法。
【請求項30】
第1のスペーサと一体化された、上方部分および下方部分を備える第1の安定化プレートと、
第2のスペーサと一体化された、上方部分および下方部分を備える第2の安定化プレートと、を備え、
前記第1の安定化プレートの前記下方部分は、前記第2の安定化プレートの前記上方部分の形体に対して補完的な形体を有する、椎骨間安定化システム。
【請求項31】
前記第2の安定化プレートの下方部分の形体は、前記第2の安定化プレートの前記上方部分の形体に対して補完的であることを特徴とする請求項30に記載の椎骨間安定化システム。
【請求項32】
前記第2の安定化プレートの前記下方部分は、180°回転した前記第2の安定化プレートの前記上方部分の相対的形状に等しい前記相対的形状を有することを特徴とする請求項30に記載の椎骨間安定化システム。
【請求項33】
前記第1の安定化プレートの前記上方部分は、2つのアタッチメント穴を備えることを特徴とする請求項30に記載の椎骨間安定化システム。
【請求項34】
前記第1の安定化プレートの前記下方部分は、1つのアタッチメント穴を備えることを特徴とする請求項30に記載の椎骨間安定化システム。
【請求項35】
第3の安定化プレートおよび第3のスペーサをさらに備え、前記第3の安定化プレートの上方部分の形体は、前記第2の安定化プレートの前記下方部分の形体に対して補完的であることを特徴とする請求項30に記載の椎骨間安定化システム。
【請求項36】
前記第3の安定化プレートは、前記第3のスペーサと一体化されていることを特徴とする請求項35に記載の椎骨間安定化システム。
【請求項37】
前記第3の安定化プレートの下方部分は、前記第3の安定化プレートの前記上方部分の形体に対して補完的な形体を有することを特徴とする請求項35に記載の椎骨間安定化システム。
【請求項38】
前記第3の安定化プレートの下方部分は、180°回転した前記第3の安定化プレートの前記上方部分の相対的形状に等しい前記相対的形状を有することを特徴とする請求項35に記載の椎骨間安定化システム。
【請求項39】
第4の安定化プレートおよび第4のスペーサをさらに備え、前記第4の安定化プレートの上方部分は、前記第3の安定化プレートの前記下方部分の形体に対して補完的な形体を有することを特徴とする請求項35に記載の椎骨間安定化システム。
【請求項40】
前記第2の安定化プレートおよび前記第3の安定化プレートは同じ形体を有することを特徴とする請求項39に記載の椎骨間安定化システム。
【請求項41】
前記第2の安定化プレートの前記下方部分は、180°回転した前記第2の安定化プレートの前記上方部分の相対的形状に等しい前記相対的形状を有することを特徴とする請求項40に記載の椎骨間安定化システム。
【請求項42】
前記第1の安定化プレートの前記下方部分は右側の補完的形状を有し、前記第2の安定化プレートの前記上方部分は左側の補完的形状を有することを特徴とする請求項30に記載の椎骨間安定化システム。
【請求項43】
前記第1の安定化プレートの前記下方部分は左側の補完的形状を有し、前記第2の安定化プレートの前記上方部分は右側の補完的形状を有することを特徴とする請求項30に記載の椎骨間安定化システム。
【請求項44】
前記第2の安定化プレートの前記下方部分は、右側の補完的形状を有することを特徴とする請求項42に記載の椎骨間安定化システム。
【請求項45】
前記第2の安定化プレートの前記下方部分は、左側の補完的形状を有することを特徴とする請求項42に記載の椎骨間安定化システム。
【請求項46】
前記第1の安定化プレートの前記下方部分は内側の補完的形状を有し、前記第2の安定化プレートの前記上方部分は外側の補完的形状を有することを特徴とする請求項30に記載の椎骨間安定化システム。
【請求項47】
前記第1の安定化プレートの前記下方部分は下側の補完的形状を有し、前記第2の安定化プレートの前記上方部分は上側の補完的形状を有することを特徴とする請求項30に記載の椎骨間安定化システム。
【請求項48】
追従面、先行面、および少なくとも1つの内腔を有する安定化要素であって、前記内腔は、前記追従面に第1の開口部と、前記先行面に前記第1の開口部よりも小さい第2の開口部と、前記第1の開口部から前記第2の開口部まで延びる通路と、を有する安定化要素と、
細長い本体と、前記本体の一端に前記本体と一体の頭部とを有する固定要素と、
前記通路の一部の中にある内腔インサート部材であって、内径および外径を有し、前記安定化要素および前記固定要素の間に働くあらゆる力を実質的に低減するように適合された内腔インサート部材と、を備え、
前記固定要素の前記頭部の直径は、前記内腔の前記第2の開口部と前記インサートの前記内径との間のより小さな直径よりも大きい、整形外科的移植片アセンブリ。
【請求項49】
前記安定化要素の前記先行面と一体の椎体間要素をさらに備えることを特徴とする請求項48に記載の整形外科的移植片アセンブリ。
【請求項50】
少なくとも一方向において前記固定要素の移動に抵抗する係止アセンブリをさらに備えることを特徴とする請求項48に記載の整形外科的移植片アセンブリ。
【請求項51】
アクセス面および骨に面する面と、上方部分および下方部分とを備える安定化プレートと、
前記骨に面する面において前記安定化プレートと一体のスペーサと、
前記安定化プレートの前記アクセス面と前記骨に面する面との間の第1のアタッチメント内腔であって、前記安定化プレートの前記アクセス面に隣接した第1のアタッチメント直径、内腔表面、前記安定化プレートの前記骨に面する面に隣接した第2のアタッチメント直径、前記内腔表面に沿った保持チャネル、および前記保持チャネルの周りの第3のアタッチメント直径を有し、前記第1のアタッチメント直径は、前記第2のアタッチメント直径よりも大きい、第1のアタッチメント内腔と、
少なくとも部分的に前記保持チャネル内に位置する変形可能な保持リングと、
少なくとも部分的に前記第1のアタッチメント内腔内に位置し、内側インサート直径および外側インサート直径を有する第1のアタッチメント内腔インサートと、
を備える、脊椎を治療するための移植片。
【請求項52】
前記スペーサの少なくとも一部は、組織係合構造を備えることを特徴とする請求項51に記載の脊椎を治療するための移植片。
【請求項53】
前記組織係合構造は歯を備えることを特徴とする請求項52に記載の脊椎を治療するための移植片。
【請求項54】
骨ねじをさらに備え、該骨ねじはねじ頭およびねじ体を有し、前記ねじ頭は、前記第1のアタッチメント直径よりも小さく前記第2のアタッチメント直径よりも大きい頭部直径を有することを特徴とする請求項51に記載の脊椎を治療するための移植片。
【請求項55】
骨ねじをさらに備え、該骨ねじはねじ頭およびねじ体を有し、前記ねじ頭は、前記第1のアタッチメント直径よりも小さく前記内側インサート直径よりも大きい頭部直径を有することを特徴とする請求項51に記載の脊椎を治療するための移植片。
【請求項56】
前記外側インサート直径は前記第2のアタッチメント直径よりも大きく、前記内側インサート直径は前記第2のアタッチメント直径よりも小さいことを特徴とする請求項55に記載の脊椎を治療するための移植片。
【請求項57】
前記第2のアタッチメント直径および前記第3のアタッチメント直径はほぼ等しいことを特徴とする請求項55に記載の脊椎を治療するための移植片。
【請求項58】
前記第1のアタッチメント内腔インサートは、前記第1のアタッチメント内腔内に位置することを特徴とする請求項55に記載の脊椎を治療するための移植片。
【請求項59】
前記第1のアタッチメント内腔インサートは、内側凹状面を備えることを特徴とする請求項55に記載の脊椎を治療するための移植片。
【請求項60】
前記骨ねじの前記ねじ頭は、外側凸状面を備えることを特徴とする請求項59に記載の脊椎を治療するための移植片。
【請求項61】
前記ねじ頭の前記外側凸状面は、前記第1のアタッチメント内腔インサートの前記内側凹状面に対して補完的であることを特徴とする請求項60に記載の脊椎を治療するための移植片。
【請求項62】
前記安定化プレートの前記アクセス面と前記骨に面する面との間の第2のアタッチメント内腔をさらに備え、前記内腔は、前記安定化プレートの前記アクセス面に隣接した第4のアタッチメント直径、内腔表面、および前記安定化プレートの前記骨に面する面に隣接した第5のアタッチメント直径を有することを特徴とする請求項51に記載の脊椎を治療するための移植片。
【請求項63】
アクセス面および骨に面する面と、上方部分および下方部分とを備える固定プレートと、
前記骨に面する面において前記固定プレートに接続されたスペーサと、
前記固定プレートの前記アクセス面と前記骨に面する面との間の第1のアタッチメント内腔であって、前記固定プレートの前記アクセス面に隣接した第1のアタッチメント直径、内腔表面、前記固定プレートの前記骨に面する面に隣接した第2のアタッチメント直径、前記内腔表面に沿った保持チャネル、および前記保持チャネルの周りの第3のアタッチメント直径を有し、前記第1のアタッチメント直径は前記第2のアタッチメント直径よりも大きい、第1のアタッチメント内腔と、
保持セグメント、多軸セグメント、およびそれらの間の当接面を有する変形可能な保持リングであって、前記保持セグメントは少なくとも部分的に前記保持チャネル内に位置する保持リングと、
を備える、脊椎を治療するための移植片。
【請求項64】
アクセス面および骨に面する面と、上方部分および下方部分とを有する固定プレートと、
スペーサと、
前記スペーサと前記固定プレートの前記骨に面する面との間の脱離不能な接合部位とを備える、脊椎を治療するための移植片。
【請求項65】
前記脱離不能な接合部位は、蝶番関節であることを特徴とする請求項64に記載の脊椎を治療するための移植片。
【請求項66】
前記蝶番関節は、前記固定プレートと交差しない関節軸を有することを特徴とする請求項65に記載の脊椎を治療するための移植片。
【請求項67】
前記蝶番関節は、移植されたときに脊柱の長手方向軸にほぼ垂直であるように構成された関節軸を有することを特徴とする請求項65に記載の脊椎を治療するための移植片。
【請求項68】
前記蝶番関節は、移植されたときに脊柱の長手方向軸にほぼ平行であるように構成された関節軸を有することを特徴とする請求項65に記載の脊椎を治療するための移植片。
【請求項69】
前記脱離不能な接合部位は、球関節であることを特徴とする請求項64に記載の脊椎を治療するための移植片。
【請求項70】
前記脱離不能な接合部位は、前記スペーサと前記固定プレートの前記骨に面する面との間に取り付けられた金属コードを備えることを特徴とする請求項64に記載の脊椎を治療するための移植片。
【請求項71】
前記脱離不能な接合部位は、旋回する接合部位であることを特徴とする請求項64に記載の脊椎を治療するための移植片。
【請求項72】
アクセス面および骨に面する面と、上方部分および下方部分とを有する固定プレートと、
スペーサと、
前記スペーサと前記固定プレートの前記骨に面する面との間の旋回する接合部位とを備える、脊椎を治療するための移植片。
【請求項73】
前記旋回する接合部位は、蝶番関節であることを特徴とする請求項72に記載の脊椎を治療するための移植片。
【請求項74】
前記蝶番関節は、移植されたときに脊柱の長手方向軸にほぼ垂直であるように構成された関節軸を有することを特徴とする請求項73に記載の脊椎を治療するための移植片。
【請求項75】
前記蝶番関節は、移植されたときに脊柱の長手方向軸にほぼ平行であるように構成された関節軸を有することを特徴とする請求項73に記載の脊椎を治療するための移植片。
【請求項76】
前記旋回する接合部位は、球関節であることを特徴とする請求項72に記載の脊椎を治療するための移植片。
【請求項77】
前記旋回する接合部位は、前記スペーサと前記固定プレートの前記骨に面する面との間に取り付けられた金属コードを備えることを特徴とする請求項72に記載の脊椎を治療するための移植片。
【請求項78】
前記旋回する接合部位は、脱離可能な接合部位であることを特徴とする請求項72に記載の脊椎を治療するための移植片。
【請求項79】
アクセス面および骨に面する面と、上方部分および下方部分とを有する固定プレートと、
スペーサと、
前記スペーサと、前記固定プレートとの間にあり、回転軸を備える回転可能な接合部位であって、前記回転軸が前記固定プレートと交差しない前記回転可能な接合部位とを備える、脊椎を治療するための移植片。
【請求項80】
前記回転可能な接合部位の前記回転軸は、前記固定プレートにほぼ平行であることを特徴とする請求項80に記載の脊椎を治療するための移植片。
【請求項81】
前記回転可能な接合部位は、前記固定プレートと前記スペーサとの可逆的な分離を可能にするように構成された、請求項80に記載の脊椎を治療するための移植片。
【請求項82】
アクセス面および骨に面する面、上方部分、下方部分、ならびに前記アクセス面と前記骨に面する面との間の少なくとも1つのアタッチメント内腔を備える固定プレートと、
前記固定プレートの前記骨に面する面に接続されたスペーサと、
前記少なくとも1つのアタッチメント内腔の上に重なるように構成された係止プレートであって、締結具によって前記固定プレートに部分的に取り付けられるとき、前記係止プレートの回転摩擦によらずに抵抗するアラインメント構造を備える係止プレートと、を備える、脊椎を治療するための移植片。
【請求項83】
前記固定プレートは、2つのアタッチメント内腔をさらに備え、前記係止プレートは、前記2つのアタッチメント内腔の少なくとも1つの上に重なることを特徴とする請求項82に記載の脊椎を治療するための移植片。
【請求項84】
前記係止プレートは、前記2つのアタッチメント内腔の両方の上に重なることを特徴とする請求項83に記載の脊椎を治療するための移植片。
【請求項85】
前記固定プレートは、第3のアタッチメント内腔をさらに備えることを特徴とする請求項83に記載の脊椎を治療するための移植片。
【請求項86】
前記係止プレートは、前記2つのアタッチメント内腔および前記第3のアタッチメント内腔の上に重なることを特徴とする請求項85に記載の脊椎を治療するための移植片。
【請求項87】
前記固定プレートは、第4のアタッチメント内腔をさらに備えることを特徴とする請求項85に記載の脊椎を治療するための移植片。
【請求項88】
前記係止プレートは、前記2つのアタッチメント内腔、前記第3のアタッチメント内腔、および前記第4のアタッチメント内腔の上に重なることを特徴とする請求項87に記載の脊椎を治療するための移植片。
【請求項89】
前記スペーサの少なくとも一部は、組織係合構造を備えることを特徴とする請求項82に記載の脊椎を治療するための移植片。
【請求項90】
前記組織係合構造は、歯を備えることを特徴とする請求項89に記載の脊椎を治療するための移植片。
【請求項91】
前記スペーサは、前記固定プレートの前記骨に面する面と一体であることを特徴とする請求項82に記載の脊椎を治療するための移植片。
【請求項92】
前記スペーサは、関節接合部によって前記固定プレートの前記骨に面する面に接続されていることを特徴とする請求項82に記載の脊椎を治療するための移植片。
【請求項93】
前記関節接合部は分離可能であることを特徴とする請求項91に記載の脊椎を治療するための移植片。
【請求項94】
前記関節接合部は分離不能であることを特徴とする請求項91に記載の脊椎を治療するための移植片。
【請求項95】
前記固定プレートの前記下方部分は、前記固定プレートの前記上方部分の形体に対して補完的な形体を有することを特徴とする請求項82に記載の脊椎を治療するための移植片。
【請求項96】
前記アラインメント構造は細長い部材を備え、前記固定プレートは、前記細長い部材を受け入れるように構成されたアラインメント内腔をさらに備えることを特徴とする請求項82に記載の脊椎を治療するための移植片。
【請求項97】
前記細長い部材および前記アラインメント内腔は、前記アラインメント内腔内にあるときの前記細長い部材の回転に抵抗するように構成されていることを特徴とする請求項96に記載の脊椎を治療するための移植片。
【請求項98】
前記係止プレートは、X字形の形体を有することを特徴とする請求項82に記載の脊椎を治療するための移植片。
【請求項99】
前記係止プレートは、H字形の形体を有することを特徴とする請求項82に記載の脊椎を治療するための移植片。
【請求項100】
前記係止プレートは第2のアラインメント構造をさらに備え、前記固定プレートは、前記第2のアラインメント構造を受け入れるように構成された第2のアラインメント内腔をさらに備えていることを特徴とする請求項96に記載の脊椎を治療するための移植片。
【請求項101】
前記係止プレートは前記2つのアタッチメント内腔の1つの上に重なり、前記移植片は、前記2つのアタッチメント内腔の他方の上に重なる第2の係止プレートをさらに備えていることを特徴とする請求項83に記載の脊椎を治療するための移植片。
【請求項102】
スペーサ本体およびフランジ部分を備えるフランジ付き椎骨間スペーサであって、前記フランジ部分が、アクセス面および骨に面する面、上方部分、下方部分、前記アクセス面と前記骨に面する面との間の4つのアタッチメント内腔、ならびに2つのアラインメント内腔を備えるスペーサと、
4つのアタッチメントカバー部分および2つのアラインメントピンを備える係止プレートであって、前記4つのアタッチメントカバー部分は前記フランジ部分の前記4つのアタッチメント内腔を覆うように構成され、前記2つのアラインメントピンは前記フランジ部分の前記2つのアラインメント内腔に挿入されるように構成された係止プレートとを備える、脊椎を治療するための移植片。
【請求項103】
アクセス面、対向面、前記アクセス面と前記対向面との間の、前記アクセス面に隣接した第1のアタッチメント直径を有する第1のアタッチメント内腔、第1の内腔表面、前記対向面に隣接した第2のアタッチメント直径、前記第1の内腔表面に沿った第1の保持チャネル、および前記第1の保持チャネルの周りの第3のアタッチメント直径を有するアタッチメント装置であって、前記第1のアタッチメント直径は前記第2のアタッチメント直径よりも大きいアタッチメント装置と、
少なくとも部分的に前記保持チャネル内にある、前記第1のアタッチメント内腔内に突出する非圧縮形体と、前記第1のアタッチメント内腔内に突出しない圧縮形体とを有する、側面が付勢された遮断構造とを備える、構造に取り付けるためのシステム。
【請求項104】
前記遮断構造は、傾斜面を備えることを特徴とする請求項103に記載の脊椎を治療するための移植片。
【請求項105】
前記遮断構造は、弓状構造であることを特徴とする請求項103に記載の脊椎を治療するための移植片。
【請求項106】
前記弓状構造は、環状構造であることを特徴とする請求項105に記載の脊椎を治療するための移植片。
【請求項107】
前記遮断構造は、貫通内腔を備えた方形プレートであることを特徴とする請求項103に記載の脊椎を治療するための移植片。
【請求項108】
前記貫通内腔は、円形の貫通内腔であることを特徴とする請求項107に記載の脊椎を治療するための移植片。
【請求項109】
前記アタッチメント装置は、椎体間スペーサであることを特徴とする請求項103に記載の脊椎を治療するための移植片。
【請求項110】
前記椎体間スペーサは、フランジ付き椎体間スペーサであることを特徴とする請求項109に記載の脊椎を治療するための移植片。
【請求項111】
前記アタッチメント装置は、固定プレートであることを特徴とする請求項103に記載の脊椎を治療するための移植片。
【請求項112】
前記アタッチメント装置は、椎骨固定プレートであることを特徴とする請求項111に記載の脊椎を治療するための移植片。
【請求項113】
前記椎骨固定プレートは、前頚部固定プレートであることを特徴とする請求項112に記載の脊椎を治療するための移植片。
【請求項114】
前記遮断構造は、コイルばね部材を備えることを特徴とする請求項103に記載の脊椎を治療するための移植片。
【請求項115】
前記遮断構造は、板ばね部材を備えることを特徴とする請求項103に記載の脊椎を治療するための移植片。
【請求項116】
前記遮断構造は、細長い付勢部材を備えることを特徴とする請求項103に記載の脊椎を治療するための移植片。
【請求項117】
前記遮断構造は、第2の細長い付勢部材を備えることを特徴とする請求項116に記載の脊椎を治療するための移植片。
【請求項118】
前記細長い付勢部材は、弓形状を有することを特徴とする請求項116に記載の脊椎を治療するための移植片。
【請求項119】
締結具内腔、前記締結具内腔の周りの固定構造空間、前記締結具内腔および前記固定構造空間内の固定構造を備える整形装置であって、前記固定構造は、付勢要素および変形不能な遮断要素を備える、整形装置を提供するステップと、
締結具を前記締結具内腔に挿入するステップと、
前記付勢要素を圧縮することにより、前記変形不能な遮断要素の少なくとも一部を前記締結具内腔から前記固定構造空間内に変位させるステップと、
前記付勢要素の再拡張を可能にするため、前記変形不能な遮断要素を前記締結具の頭部を越えて通過させるステップと、
を含む、脊椎を治療する方法。
【請求項120】
長手方向の内腔軸を備えた締結具内腔、前記締結具内腔の周りの固定構造空間、前記締結具内腔および前記固定構造空間内の固定構造を備える整形装置であって、前記固定構造は付勢された内腔ブロッカーを備える、整形装置を提供するステップと、
締結具を前記締結具内腔に挿入するステップと、
前記締結具内腔の前記長手方向軸に対して前記付勢された内腔ブロッカーを偏心的に変位させるステップと、
前記付勢された内腔ブロッカーが以前の位置に向かって復帰することを可能にするため、前記締結具を前記付勢された内腔ブロッカーを越えて通過させるステップと、
を含む、脊椎を治療する方法。
【請求項121】
前記付勢された内腔ブロッカーを以前の位置に向かって復帰させるステップをさらに含むことを特徴とする請求項120に記載の脊椎を治療する方法。
【請求項122】
前記付勢された内腔ブロッカーを以前の位置まで復帰させるステップをさらに含むことを特徴とする請求項121に記載の脊椎を治療する方法。
【請求項123】
一体化された安定化プレートおよびスペーサシステムであって、第1の一体化された安定化プレートおよび第1のスペーサと、第2の一体化された安定化プレートおよび第2のスペーサとを備え、各安定化プレートは上方部分および下方部分を有し、前記第1の一体化された安定化プレートの前記下方部分は、前記第2の一体化された安定化プレートの前記上方部分に対して補完的な形状を有する、安定化プレートおよびスペーサシステムを提供するステップと、
前記第1のスペーサを、第1椎骨と第2椎骨の間の第1の椎間腔に挿入するステップと、
前記第1の一体化された安定化プレートの前記上方部分を前記第1椎骨に取り付けるステップと、
前記第1の一体化された安定化プレートの前記下方部分を前記第2椎骨に取り付けるステップと、
前記第2のスペーサを、前記第2椎骨と第3椎骨の間の、脊柱に沿って前記第1の椎間腔に隣接した第2の椎間腔に挿入するステップと、
前記第2の一体化された安定化プレートの前記上方部分を前記第2椎骨に取り付けるステップと、
前記第2の一体化された安定化プレートの前記下方部分を前記第3椎骨に取り付けるステップと、
を含む、脊椎を治療する方法。
【請求項124】
前記一体化された安定化プレートおよびスペーサシステムを提供するステップは、第3の一体化された安定化プレートおよび第3のスペーサをさらに含み、前記第2の一体化された安定化プレートの前記下方部分は、前記第3の一体化された安定化プレートの上方部分に対して補完的な形状を有することを特徴とする請求項123に記載の脊椎を治療する方法。
【請求項125】
前記第3のスペーサを、前記第3椎骨と第4椎骨の間の、前記脊柱に沿って前記第2の椎間腔に隣接した第3の椎間腔に挿入するステップと、
前記第3の一体化された安定化プレートの前記上方部分を前記第3椎骨に取り付けるステップと、
前記第3の一体化された安定化プレートの前記下方部分を前記第4椎骨に取り付けるステップとをさらに含むことを特徴とする請求項124に記載の脊椎を治療する方法。
【請求項126】
第1のスペーサと一体の第1の安定化プレートであって、上方部分、下方部分、および複数のアタッチメント穴を備え、少なくとも1つのアタッチメント穴は、保持構造およびアタッチメントインサートを備える第1の安定化プレートを提供するステップと、
前記第1のスペーサを、第1椎骨と第2椎骨の間の椎間腔に挿入するステップと、
前記第1の安定化プレートの前記上方部分を前記第1椎骨に取り付けるステップと、
前記第1の安定化プレートの前記下方部分を前記第2椎骨に取り付けるステップとを含む、脊椎を治療する方法。
【請求項127】
前記少なくとも1つのアタッチメント穴は保持溝をさらに備え、前記保持構造は、前記保持溝内に位置付けられた保持リングであることを特徴とする請求項126に記載の脊椎を治療する方法。
【請求項128】
前記アタッチメントインサートは、凹状面を備えることを特徴とする請求項126に記載の脊椎を治療する方法。
【請求項129】
前記保持リングは、前記アタッチメントインサートと一体であることを特徴とする請求項126に記載の脊椎を治療する方法。
【請求項130】
前記第1の安定化プレートの前記上方部分を前記第1椎骨に取り付けるステップは、前記第1の安定化プレートの前記上方部分に位置する前記複数のアタッチメント穴の1つを通して骨締結具を挿入し、前記第1椎骨を前記骨締結具と係合するステップを含むことを特徴とする請求項126に記載の脊椎を治療する方法。
【請求項131】
第2のスペーサと一体の第2の安定化プレートであって、上方部分および下方部分を備える第2の安定化プレートを提供するステップをさらに含むことを特徴とする請求項126に記載の脊椎を治療する方法。
【請求項132】
前記第1の安定化プレートの前記下方部分は、前記第2の安定化プレートの前記上方部分に対して補完的な形体を有することを特徴とする請求項131に記載の脊椎を治療する方法。
【請求項133】
前記第2のスペーサを、前記第2椎骨と第3椎骨の間の椎間腔に挿入するステップをさらに含むことを特徴とする請求項132に記載の脊椎を治療する方法。
【請求項134】
締結具内腔および締結具を備える整形装置であって、前記締結具は締結具頭部および締結具本体を備え、前記締結具頭部は、内腔開口部、前記内腔開口部と連続する中央内部内腔、前記中央内部内腔内に位置する雌ねじ、前記中央内部内腔と連続する側部内腔、および少なくとも部分的に前記側部内腔および前記中央内部内腔内に位置し、拡張された形体および縮小された形体を有する拡張部材を備える、整形装置を提供するステップと、
前記整形装置を身体内の骨に取り付けるステップと、
前記雌ねじを前記側部内腔の周りの位置に移動させるステップと、
前記拡張部材を前記側部内腔に対して部分的に変位させるステップと、
前記拡張部材をその拡張された形体に変化させるステップと、
を含む、整形装置を骨に固定する方法。
【請求項135】
前記締結具内腔は中間部直径および近位側直径を備え、前記近位側直径は前記中間部直径よりも小さいことを特徴とする請求項134に記載の整形装置を骨に固定する方法。
【請求項136】
前記拡張部材の前記縮小された形体は前記近位側直径よりも小さい直径を有し、前記拡張部材の前記拡張された形体は、前記近位側直径と前記中間部直径の間の直径を有することを特徴とする請求項135に記載の整形装置を骨に固定する方法。
【請求項137】
前記整形装置を身体内の骨に取り付けるステップが、
前記締結具を前記締結具内腔に挿入するステップと、
前記締結具を前記身体の前記骨に挿入するステップと、
を含むことを特徴とする請求項134に記載の整形装置を骨に固定する方法。
【請求項138】
前記整形装置は、椎体間スペーサであることを特徴とする請求項134に記載の整形装置を骨に固定する方法。
【請求項139】
前記椎体間スペーサは、フランジ付き椎体間スペーサであることを特徴とする請求項138に記載の整形装置を骨に固定する方法。
【請求項140】
前記整形装置は、固定プレートであることを特徴とする請求項134に記載の整形装置を骨に固定する方法。
【請求項141】
前記整形装置は、椎骨固定プレートであることを特徴とする請求項140に記載の整形装置を骨に固定する方法。
【請求項142】
前記椎骨固定プレートは、前頚部固定プレートであることを特徴とする請求項141に記載の整形装置を骨に固定する方法。

【図1】
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【図2A】
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【図2B】
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【図3】
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【図4】
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【図5A】
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【図5B】
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【図5C】
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【図6】
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【図7】
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【図8A】
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【図8B】
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【図9A】
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【図9B】
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【図10A】
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【図10B】
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【図10C】
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【図10D】
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【図11】
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【図12】
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【図13A】
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【図13B】
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【図13C】
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【図14】
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【図15A】
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【図15B】
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【図16A】
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【図16B】
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【図17A】
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【図17B】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25A】
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【図25B】
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【図26A】
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【図26B】
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【図26C】
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【図26D】
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【図27】
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【図28】
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【図29A】
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【図29B】
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【図30A】
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【図30B】
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【図31】
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【図32A】
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【図32B】
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【図32C】
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【図33A】
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【図33B】
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【図33C】
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【図34A】
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【図34B】
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【図35A】
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【図35B】
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【図36A】
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【図36B】
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【図37】
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【公表番号】特表2008−537498(P2008−537498A)
【公表日】平成20年9月18日(2008.9.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−501962(P2008−501962)
【出願日】平成18年3月14日(2006.3.14)
【国際出願番号】PCT/US2006/009120
【国際公開番号】WO2006/101837
【国際公開日】平成18年9月28日(2006.9.28)
【出願人】(506166653)スパイナル・エレメンツ・インコーポレーテッド (8)
【Fターム(参考)】