説明

ブタクサアレルギーの治療用のAmba1ペプチド

本発明は、寛容化によるブタクサに対するアレルギーを予防又は治療するための組成物に関する。該組成物は、ブタクサ花粉中の主要アレルゲン、Amb a 1に由来するペプチド断片の組み合わせに基づく。また本発明は、本発明のポリペプチドを組み合わせて提供するために使用され得る製品、ベクター及び製剤に関する。更に本発明は、T細胞が本発明のポリペプチドを認識するか否かを決定するためのin vitroの方法、及びブタクサアレルゲンに応答したアレルギー症状により特徴付けられる状態を有するか又は該状態の危険があるか否かを決定するためのin vitroの方法に関する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
参照による組み込み
以下の優先出願の内容は、参照により本明細書中に組み込まれる:2008年8月15日に出願された英国特許出願第0814986.6号;いずれも2008年8月15日に出願された国際特許出願第PCT/GB08/002781号及び第PCT/GB08/002779号;2008年8月20日に出願された英国特許出願第0815218.3号及び2009年5月1日に出願された欧州特許出願番号第09251252.4号。
【0002】
発明の分野
本発明は、ブタクサに対するアレルギーを予防又は治療するための組成物に関する。
【背景技術】
【0003】
発明の背景
T細胞抗原認識は、抗原提示細胞(APC)が抗原断片(ペプチド)を主要組織適合複合体(MHC)分子に結合して、その細胞表面に提示することを必要とする。T細胞は、抗原特異的T細胞受容体(TCR)を使用して、APCによって提示された抗原断片を認識する。このような認識は免疫系への引き金として働き、認識された抗原を根絶するための様々な応答を引き起こす。
【0004】
ヒトなどの生体の免疫系による外部抗原の認識は、場合によっては、アトピー状態として知られる疾患をもたらし得る。後者の例としては、喘息、アトピー性皮膚炎及びアレルギー性鼻炎を含むアレルギー性疾患がある。この疾患群においては、Bリンパ球が、外部由来の抗原(これらの分子はアレルギー反応を引き起こすため、この文脈においてはアレルゲンと呼ばれる)を結合するIgEクラス(ヒトにおいて)の抗体を産生する。アレルゲン特異的IgEの産生は、Tリンパ球に依存性であり、Tリンパ球もアレルゲンによって活性化される(アレルゲンに対して特異的である)。アレルゲン特異的IgE抗体は、好塩基球及びマスト細胞などの細胞によるIgEに対する表面受容体の発現のおかげで、これらの細胞の表面に結合する。
【0005】
アレルゲンによる表面結合IgE分子の架橋の結果、これらのエフェクター細胞の脱顆粒が起こり、ヒスタミン、5−ヒドロキシトリプタミンなどの炎症メディエイター、及び、スルフィドロイコトリエン類(sulphidoleukotrienes)などの脂質メディエイターの放出が起こる。IgE依存性の事象に加えて、喘息などの特定のアレルギー性疾患が、IgE非依存性の事象によって特徴付けられる。
【0006】
アレルギー性IgE介在性疾患は現在のところ、症状の軽減又は予防をもたらす薬剤で治療される。このような薬剤の例としては、抗ヒスタミン剤、β2作動薬、及びグルココルチコステロイド類(glucocorticosteroids)がある。また、いくつかのIgE介在性疾患は、アレルゲン成分又は抽出物の定期的な注射を含む脱感作手段により治療される。脱感作治療は、アレルゲンについてIgEと競合するIgG反応を誘導し得、又はアレルゲンに対するIgEの合成を阻害する特異的サプレッサーT細胞を誘導し得る。この形態の治療は、常に効果的であるわけではなく、深刻な副作用、特に全身性アナフィラキシーショックを引き起こす危険がある。これは、直ちに認識され、アドレナリンで治療されない限り、致命的になり得る。他の外来性抗原への免疫反応性を変えることもアレルギー反応自体を引き起こすこともなしに、特定のアレルゲンへの望まれないアレルギー性免疫応答を軽減又は解消する治療的処置は、アレルギーを有する個体に非常に有用であろう。
【0007】
ブタクサアレルゲンは、喘息、アレルギー性鼻炎及びアレルギー性皮膚炎を含む、ヒト及び動物におけるアレルギー性疾患の主要な原因として広く認識されている。ブタクサ花粉中に存在するタンパク質は特に重要である。例えば、米国内の花粉症患者のおよそ75%は、ブタクサ花粉に対してアレルギーがある。花粉症は、くしゃみ、鼻水及び目のかゆみによって特徴付けられる季節性アレルギーの一形態についての一般用語である。用語「花粉症」は、この形態のアレルギー疾患が「干し草作りの季節」(多くの植物の開花期に対応し、それらが最も多量の花粉を放出する時である)の間に最も流行することから生じた。それは(北半球においては)晩夏から初秋、典型的には6月の終わりから9月の終わりに特に流行する。
【0008】
米国内の成人について、花粉症は第5位の慢性疾患であり、仕事の常習的欠勤の主要な原因であり、その結果毎年400万近い就業日が休まれるか又は失われ、その結果失われる総生産性において7億ドルを超える総コストになると、計算されている。アレルギーは子供において最も頻繁に報告される慢性状態でもあり、40%を超える子供について活動を制限している。毎年、アレルギーは、米国において1700万を超える外来患者の通院の原因となっている;花粉症などの季節性アレルギーは、これらのアレルギーによる受診の過半数を占める。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
したがって治療的又は予防的処置は、ブタクサアレルギーを患っている、又は患う危険のあるヒトにとって大きな利益になるであろう。
【課題を解決するための手段】
【0010】
発明の要旨
ブタクサアレルギーは、典型的には一般的なブタクサ(Ambrosia artemisiifolia)によって引き起こされる。ブタクサ花粉中の主要なアレルゲンはAmb a 1である。このタンパク質は、多数の異なるアイソフォーム、Amb a 1.1、1.2、1.3及び1.4として存在する。
本発明者らは、Amb a 1 タンパク質由来のペプチド断片の特定の組合せが、これらのアレルゲンに対して個体を脱感作するのに特に有用であることを発見した。本発明のポリペプチドの組み合わせは、多くのMHCクラスII分子に結合し、溶解性が高く、ブタクサアレルギー個体群から取り出された好塩基球からのヒスタミン放出を引き起こさず、且つブタクサアレルギー個体群由来の対象の高い割合においてサイトカイン応答を誘導する、それらの能力について選択された。従って本発明の組成物、製品、ベクター及び製剤は、寛容化によりブタクサに対するアレルギーを予防又は治療するために個体に提供され得る。
【0011】
本発明のペプチドは、in silicoの方法により可能性のあるT細胞エピトープとして選択された。エピトープを含む領域が同定されたとき、それらは、それらのうちのいずれが4つの異なるAmb a 1アイソフォームの間で高度に保存されているかを決定するために更に分析された。次いでこれらの候補ポリペプチドは、寛容化における使用可能性についてさらにスクリーニングされた。より具体的には、それらは溶解特性、及びブタクサアレルギー個体由来のPBMCからのサイトカイン放出を誘導する能力について分析された。場合によっては、溶解性を改善するため及び/又は二量体形成を減らすために、ペプチド配列が操作された。
【0012】
ペプチド免疫に基づく脱感作へのアプローチに伴う困難は、免疫に使用されるべきペプチドのための基礎として、アレルゲンの適切な大きさ及び領域をいかに選択するかという点にある。最適なペプチドの大きさは、極めて重要である。ペプチドが小さすぎれば、ワクチンは免疫応答の誘導において有効でないであろう。ペプチドが大きすぎれば、又はもし抗原全体が個体に導入されれば、有害反応(例えばアナフィラキシーなど)を誘導する危険があり、これは致命的であり得る。この危険は、ペプチドが難溶性である場合、より大きくなり得る。
【0013】
本発明のポリペプチドは、それらが分子全体のIgE結合性エピトープのコンフォメーションを保持することを可能にする顕著な三次構造を有さない程度に十分に小さい大きさでありながら、T細胞特異性を保持するよう選択された。従って本発明のポリペプチドは、マスト細胞及び好塩基球などの細胞上の近接した特異的IgE分子の顕著な架橋を誘導せず、ヒト好塩基球からの顕著なヒスタミン放出を引き起こさないことが示されている。
【0014】
本発明の利点は、主要組織適合複合体(MHC)分子を広く標的化するという、このペプチドの能力である。T細胞受容体(TCR)は、特異性において非常に多様である。多様性は、抗体分子と同様、細胞内の遺伝子組換え事象を通じて生み出される。TCRは、主要組織適合複合体(MHC)の遺伝子によりコードされる分子に結合した短いペプチドの形態の抗原を認識する。これらの遺伝子産物は、移植において使用される「組織型」を生じさせる、ヒト白血球抗原分子(HLA)(これらの用語は互換的に使用され得る)とも呼ばれる分子と、同じ分子である。個々のMHC分子は、ペプチド結合溝を有し、この溝は、それらの形及び電荷により、限られたペプチド群に結合することができるのみである。1つのMHC分子が結合するペプチドには、他のMHC分子が必ずしも結合しない場合がある。
【0015】
抗原又はアレルゲンなどのタンパク質分子が、抗原提示細胞(例えばBリンパ球、樹状細胞、単球及びマクロファージなど)により取り込まれると、その分子は細胞内で酵素的に分解される。分解の過程は、その分子のペプチド断片を生じさせ、次いで、それらが適切な大きさ、電荷及び形であれば、それらは特定のMHC分子のペプチド結合溝内に結合し得、続いて抗原提示細胞の表面上に提示され得る。ペプチド/MHC複合体が抗原提示細胞表面上に十分な数で存在すれば、それらは、次いで、適切なペプチド/MHC特異的T細胞受容体を有するT細胞を活性化し得る。
【0016】
MHCの多型性に起因して、ヒトなどの非近交系集団内の個体は、それらの細胞表面上に異なる組み合わせのMHC分子を発現するであろう。異なるMHC分子は、同じ分子由来の種々のペプチドを、そのペプチドの大きさ、電荷及び形に基づいて結合できるため、異なる個体は、MHC分子に結合した異なるレパートリーのペプチドを提示するであろう。ヒトなどの非近交系集団における普遍的なMHC結合性ペプチドエピトープの同定は、近交系動物(例えば実験室マウスの特定の系統など)におけるよりも困難である。個体間の示差的MHC発現、並びにペプチドの結合及びこれがもたらす提示における固有の相違に基づけば、ヒトにおける脱感作治療のために役立つ単一のペプチドが同定できるとは考えにくい。
【0017】
本発明の別の利点は、ブタクサアレルギー個体から新たに単離されたPBMCにおいて観察される応答に基づく、ペプチド及びペプチドの組み合わせの選択である。T細胞応答を試験するためにクローン性細胞株がアレルギー患者から樹立される場合の人為的シナリオとは対照的に、新たに単離されたPBMCのex vivo応答の評価は、培養プロセスにより誘導される潜在的な歪曲なしに、様々なペプチドの相対的なポピュレーションの重要性の代表的見解を可能にする。
【0018】
しかし本発明のペプチドの組み合わせは、複数の異なるMHC分子を標的とすることにより、広範囲にわたる有効性をヒト集団にもたらす。この範囲の広さは、集団内の多くの個体において陽性サイトカイン応答を引き起こす本発明のペプチドの組み合わせの能力によって説明される。したがって本発明のペプチドで製剤化したワクチンは、広い有用性を有する。
【0019】
本発明者らの研究は、以下の特徴を有するペプチドの組み合わせを生み出した:
−該組み合わせは、ブタクサアレルギー個体群からの対象の高い割合においてサイトカイン応答を誘導する
−該組み合わせのペプチドは可溶性である
−該組み合わせのペプチドは、ブタクサアレルギー個体群における顕著なヒスタミン放出を誘導しない。
【0020】
従って、本発明は、配列番号1〜31から選択される少なくとも1のポリペプチドを含む、寛容化によるブタクサに対するアレルギーの予防又は治療用組成物を提供する。典型的には、組成物は少なくとも4つのポリペプチドを含み、ここでポリペプチドは以下のいずれかから独立に選択される:
(i)配列番号1〜31のポリペプチド;又は
(ii)(i)に記載のポリペプチドの変異体、ここで前記変異体は、以下からなる領域を含む9〜30アミノ酸長のポリペプチドである:
−(i)の配列のいずれか;若しくは
−(i)の配列のいずれかに少なくとも65%の相同性を有する配列(該配列は、(i)の配列のいずれかに対して個体を寛容化することができる);又は
(iii)(i)に記載のポリペプチドの変異体、ここで前記変異体は、以下のいずれかを表す配列からなる領域を含む9〜30アミノ酸長のポリペプチドである:
−(i)の配列のいずれかの断片;若しくは
−(i)の配列のいずれかの断片のホモログ、
(該配列は、(i)の配列のいずれかに対して個体を寛容化することができ、少なくとも9アミノ酸長を有し、ここで前記ホモログは、(i)の配列のいずれか中の任意の9連続するアミノ酸に少なくとも65%の相同性を有する)。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【図1】図1は、IL−13又はIFN−γの産生により測定される、様々な本発明のペプチドの組み合わせに対して応答性の個体の割合を示す。
【図2】図2は、様々な本発明のペプチドで刺激された場合の、ブタクサアレルギー個体由来のPBMCにより産生されるIL−10(pg/ml)の平均産生量を示す。
【図3】図3は、様々なペプチドの組み合わせで刺激された場合の、ブタクサアレルギー個体由来のPBMCにより産生されるIL−10(pg/ml)のレベルを示す。
【発明を実施するための形態】
【0022】
本明細書中で言及する配列の説明
配列番号1〜31は、本発明のポリペプチド配列を提供する。配列番号32以降は追加の配列を提供する。
【0023】
発明の詳細な説明
本発明は、寛容化において使用され得るペプチド及びペプチドの組み合わせに関する。このようなペプチドは、配列番号1〜31)のいずれかに示される配列を含むか、該配列からなるか、又は該配列から本質的になり得る。これらの特定のペプチドの変異体も使用され得る。変異体は、配列番号1〜31のいずれか又は配列番号1〜31のいずれかのホモログの断片である配列を含むか、該配列からなるか、又は該配列から本質的になり得る。
【0024】
一実施形態において、本発明は、ブタクサに対するアレルギーの予防又は治療用組成物に関する。組成物は、典型的には少なくとも4、5、6、7、8、9、10、11、又は12のポリペプチド、最大で13までのポリペプチドを含むか、又は該ポリペプチドからなる。言い換えれば、組成物は4から13のポリペプチドを含む。ポリペプチドは、以下のいずれかから独立に選択される:
(i)配列番号1〜31のポリペプチド;又は
(ii)(i)に記載のポリペプチドの変異体、ここで前記変異体は、以下からなる領域を含む9〜30アミノ酸長のポリペプチドである:
−(i)の配列のいずれか;若しくは
−(i)の配列のいずれかに少なくとも65%の相同性を有する配列(該配列は、(i)の配列のいずれかに対して個体を寛容化することができる);又は
(iii)(i)に記載のポリペプチドの変異体、ここで前記変異体は、以下のいずれかを表す配列からなる領域を含む9〜30アミノ酸長のポリペプチドである:
−(i)の配列のいずれかの断片;若しくは
−(i)の配列のいずれかの断片のホモログ、
(該配列は、(i)の配列のいずれかに対して個体を寛容化することができ、少なくとも9アミノ酸長を有し、ここで前記ホモログは、(i)の配列のいずれか中の任意の9連続するアミノ酸に少なくとも65%の相同性を有する)。
【0025】
本発明は、寛容化によるブタクサアレルギーの予防又は治療用の、本発明のポリペプチドを含む製品及び製剤、並びに本発明のポリペプチドを発現することができるポリヌクレオチドを含む組成物、製品及びベクターも提供する。このような寛容化は、典型的には、配列番号1〜31のいずれか中に存在するエピトープ(例えばMHCクラスIIエピトープ)に対してである。
【0026】
ブタクサ種
ブタクサ種Ambrosia artemisiifolia(一般的なブタクサ)(及び、より少ない程度でAmbrosia trifida(オオブタクサ))は、世界中の高い割合のブタクサアレルギー、特にブタクサ花粉に関連するアレルギー(花粉症など)の原因である。一般的なブタクサは北アメリカ原産であるが、世界中のほとんどの大陸に広がっている。ブタクサは、北半球においては7月上旬−8月中旬に、又はより寒冷な天気が到来するまで花が咲く。ブタクサは先駆植物であり、新たに乱された土地にコロニーを形成するためによく適応している。天然の生息地においてはそれは他の植物との競争によりしばしば制限されるが、ヒトが既存の植生を一掃した地域においては、ブタクサは急速に、広く且つ激しく定着する。従って、ブタクサは、田舎の道路沿い、フェンス沿い、荒地、新たな掘削された穴、耕作地、庭、及び手入れの悪い芝生に非常に多い。このようにそれは多種多様な気候によく適応しており、広い土壌pH範囲(約4.5〜約8.5)に耐えることができ、そしてまた高い塩分濃度に耐性がある。
【0027】
ブタクサ花粉アレルゲンのペプチド断片
ブタクサ花粉中の主要アレルゲンはAmb a 1である。このタンパク質は、多数の異なるアイソフォーム、Amb a 1.1、1.2、1.3及び1.4として存在する。これらのアイソフォームは、実施例1において全て提示される。本発明者らは、MHCクラスII結合T細胞エピトープを含み、アイソフォーム間で高度に保存されている、Amb a 1中の領域を同定した(実施例1における分析を参照のこと)。この情報に基づけば、Amb a 1の関連する領域に由来するペプチドは、Amb a 1の全てのアイソフォームに対する寛容化によるブタクサアレルギーの予防又は治療に適している。
【0028】
用語「ペプチド」及び「ポリペプチド」は、本明細書中において互換的に使用される。上記タンパク質は、本明細書中において「アレルゲン」とも呼ばれる。
【0029】
表3、4及び6は、本発明のペプチドの配列を提示し、適切な場合には各ペプチドが由来する親タンパク質を示す。
【0030】
ペプチドの組み合わせ
組成物は、典型的には少なくとも3つの異なる本発明のポリペプチドの組み合わせを含み、最大13までの異なるポリペプチドの組み合わせを含む。したがって、本発明の組成物は、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12又は13のペプチドからなり得る。
【0031】
本発明の組成物中のポリペプチドの組み合わせは、可能な限り広くヒト集団を対象とするよう選択され、すなわち、本発明の組成物は、高い割合のブタクサアレルギー個体において、好ましくは、ブタクサアレルギー個体の群又は集団中のブタクサアレルギー個体の30%より多く、40%より多く、45%より多く、50%より多く、60%より多く又は70%より多くにおいて、免疫応答を引き起こすであろう。ブタクサアレルギー個体の集団中の個体数は、任意の適切な数であり得、典型的には少なくとも20、30、40、50、60、70、80、又は少なくとも100個体であり得る。好ましくは、集団は、白色人種集団に典型的な頻度の範囲内のMHC対立遺伝子頻度を有する。11の一般的なDRB1対立遺伝子ファミリーについての基準集団対立遺伝子頻度が、表1に示される(HLA Facts Book、Parham and Barberからのデータ)。
【0032】
本発明の組成物は、典型的には、以下を含む:
−RGW01、RGW01A若しくはRGW01Bのポリペプチドから選択される少なくとも1のポリペプチド又はその変異体;及び
−RGW03、RGW03A若しくはRGW03Bのポリペプチドから選択される少なくとも1のポリペプチド又はその変異体;及び
−RGW04若しくはRGW04Aのポリペプチドから選択される少なくとも1のポリペプチド又はその変異体。
【0033】
随意に、組成物はさらに、RGW02、RGW09、RGW06若しくはRGW06A、RGW10、RGW10A、RGW05若しくはRGW05Aのいずれかのポリペプチドから選択される少なくとも1の追加のポリペプチド又はその変異体を含み得る。
【0034】
随意に、組成物はさらに、RGW07、RGW07C、RGW07Dのいずれかのポリペプチドから選択される少なくとも1の追加のポリペプチド又はその変異体を含み得る。少なくとも1の追加のポリペプチドは、好ましくは、RGW07Dのポリペプチド、又はその変異体である。
【0035】
従って、より具体的には、一実施形態において、本発明は以下からなる3〜13のポリペプチドを含む組成物を提供する:
a)RGW01、RGW01A若しくはRGW01Bのポリペプチドのうち少なくとも1つ、又はその変異体、好ましくはRGW01;及び
b)RGW03、RGW03A若しくはRGW03Bのポリペプチドのうち少なくとも1つ、又はその変異体、好ましくはRGW03B;及び
c)RGW04若しくはRGW04Aのいずれかのポリペプチドのうち少なくとも1つ、又はその変異体、好ましくはRGW04A;及び随意に
d)RGW02、RGW09、RGW06、RGW06A、RGW10、RGW10A、RGW05若しくはRGW05Aのいずれかのポリペプチドのうち少なくとも1つ、好ましくは2つ、最も好ましくは3つ、又はその変異体、好ましくはRGW02及び/又はRGW06A及び/又はRGW05;及び随意に
e)RGW07、RGW07C、RGW07Dのいずれかのポリペプチドのうち少なくとも1つ、又はその変異体、好ましくはRGW07D。
【0036】
言い換えれば、本発明の1つの具体的な実施形態は、3〜13のペプチド配列を含む、寛容化によるブタクサアレルギーの予防又は治療用組成物を提供し、ここで組成物は以下からなる:
a)以下の配列を有するポリペプチドの少なくとも1つ:
RGW01 GMIKSNDGPPI;
RGW01A GLIKSHDGPPV;
RGW01B GLIKSNDGPAA;
又はその変異体、及び;
b)以下の配列を有するポリペプチドの少なくとも1つ:
RGW03 KDLLENGAIFVTSG;
RGW03A DVFENGAIFVPSG;
RGW03B RDLLENGAIFLPSG;
又はその変異体、及び;
c)以下の配列を有するポリペプチドの少なくとも1つ:
RGW04 KAGMIPAEPGEA;
RGW4A SAGMIPAEPGEA;
又はその変異体及び随意に;
d)以下の配列を有するポリペプチドの少なくとも1つ:
RGW02 GSSQIWIDHSSLSKS;
RGW04 KAGMIPAEPGEA;
RGW4A SAGMIPAEPGEA;
RGW06 VVNSDKTIDGRGVKVE;
RGW06A AINNDKTIDGRGAKVE;
RGW09 ETRRSLKTSGAYN;
RGW10 FGFFQVVNNNYD;
RGW10A HGFFQVVNNNYD;
RGW05 KEGTLRFAAAQNRP;
RGW05A KEGTLRFGAAQNRP;
又はその変異体及び随意に;
e)以下の配列を有するポリペプチドの少なくとも1つ:
RGW07 GEAAIKLTSSAGVLS;
RGW07C KGEAAIKLTSSAGVLSK;
RGW07D KGEAAIKLTSSAGVLSKK;
又はその変異体。
【0037】
上記(a)から(e)が、本発明の適切な組み合わせを同定するための、厳密かつ高度に選択的な基準を表すことが理解されるであろう。例えば、本発明の配列から無作為に6つのペプチドを選択する場合、100万近くの可能な組み合わせが選択されるであろう。対照的に、上記基準を適用して6つのポリペプチドの組み合わせの例を考慮することは有用である。例えば、以下のポリペプチドが選択される組み合わせを考慮する:
i)RGW01、RGW01A又はRGW01Bのポリペプチドのうちの任意の1つ、並びにRGW03、RGW03A又はRGW03Bポリペプチドのうちの任意の1つ、並びにRGW04及びRGW04Aのポリペプチドのうちの任意の1つ;及び
ii)RGW02、RGW09、RGW06、RGW06A、RGW10、RGW10A、RGW05又はRGW05Aのいずれかのポリペプチドから選択される3つの更なるポリペプチド;及び最後に
【0038】
このような選択に基づき、可能な組み合わせの数は、本発明者らによって決定された基準を適用しない場合の入手可能な組み合わせ総数のわずかな部分に相当する。
【0039】
上記に基づき、本発明の特に好ましい組み合わせは、RGW01、RGW03B、RGW04A、RGW02、RGW05及びRGW06Aのポリペプチド、又はそれらの変異体を含む、又はそれらからなる。
【0040】
更に好ましい組み合わせは、RGW01、RGW03B、RGW04A、RGW02、RGW05、RGW06A及びRGW07Dのポリペプチドを含む、又はそれらからなる。
【0041】
上記を条件として、組成物は随意に、合計13の特有のポリペプチドまで更なるポリペプチドを含み得る。これらの更なるポリペプチドは、他の配列、すなわち、既に選択されたポリペプチドの中にはない配列番号1〜31に関連する(すなわち、典型的にはそれらのホモログ及び/又は断片である)。更なるペプチドは、典型的には、配列番号1〜31のペプチドのうちの1つの機能的変異体である。更なるポリペプチドは、配列番号1〜31のいずれかと同一であり得る。したがって組成物は、配列番号1〜31のいずれかで提供されるような13までの異なるポリペプチドを含み得る。しかしながら、随意的な更なるポリペプチドは、配列番号1〜31のいずれかと100%同一である必要はない。それらは、先に選択されたポリペプチドの中にまだ選択されていない配列番号1〜31のいずれか中の少なくとも9(例えば少なくとも10、11、12又は13)以上連続するアミノ酸と、好ましくは少なくとも65%同一である。これらの連続するアミノ酸は、例えば本明細書において言及するMHC分子のいずれかに結合するMHCクラスIIエピトープを含み得る。言い換えれば、組成物は、合計13の特有のポリペプチドまで更なるポリペプチドを随意に含み得、ここで更なるポリペプチドは:
(i)上記(a)から(e)において選択されない上記配列番号1〜31のいずれか中の少なくとも9以上連続するアミノ酸に対し、少なくとも65%の配列同一性を有する配列を含み;且つ
(ii)9〜30アミノ酸長であり、
ここで異なる各ポリペプチドは、寛容化によるブタクサアレルギーの予防又は治療において、同時使用、別々の使用、又は逐次使用用である。
【0042】
したがってより詳細には、本発明は、寛容化によるブタクサアレルギーの予防又は治療における、同時使用、別々の使用、又は逐次使用用の、上記(a)から(e)において定義される3〜13のポリペプチド;及び随意に以下を含む製品を提供する:
(f)ポリペプチド:
(i)上記a)からd)において選択されなかった配列番号1〜31のいずれか中の少なくとも9以上連続するアミノ酸に対し、少なくとも65%の配列同一性を有する配列を含み;且つ
(ii)9〜30アミノ酸長である;及び随意に
(g)f)において定義されたが、上記f)においてさらに選択されなかったポリペプチド;及び随意に
(h)f)において定義されたが、上記f)からg)においてさらに選択されなかったポリペプチド;及び随意に
(i)f)において定義されたが、上記f)からh)においてさらに選択されなかったポリペプチド;及び随意に
(j)f)において定義されたが、上記f)からi)においてさらに選択されなかったポリペプチド;及び随意に
(k)f)において定義されたが、上記f)からj)においてさらに選択されなかったポリペプチド;及び随意に
(l)f)において定義されたが、上記f)からk)においてさらに選択されなかったポリペプチド;及び随意に
(m)f)において定義されたが、上記f)からl)においてさらに選択されなかったポリペプチド;及び随意に
(n)f)において定義されたが、上記f)からm)においてさらに選択されなかったポリペプチド;及び随意に
(o)f)において定義されたが、上記f)からn)においてさらに選択されなかったポリペプチド;及び随意に
(p)f)において定義されたが、上記f)からo)においてさらに選択されなかったポリペプチド。
【0043】
本発明の別の実施形態は、1以上のポリペプチドを含む、寛容化によるブタクサに対するアレルギーの予防又は治療用組成物であり、ここでポリペプチドは以下のいずれかから選択される:
(i)配列番号1〜31のいずれかのポリペプチド;又は
(ii)(i)に記載のポリペプチドの変異体であって、ここで前記変異体は、以下からなる領域を含む9〜30アミノ酸長のポリペプチドである:
−(i)の配列のいずれか;若しくは
−(i)の配列のいずれかに対して個体を寛容化することができる配列である、(i)の配列のいずれかに対し少なくとも65%の相同性を有する配列;又は
(iii)(i)に記載のポリペプチドの変異体であって、ここで前記変異体は、以下のいずれかを表す配列からなる領域を含む9〜30アミノ酸長のポリペプチドである:
−(i)の配列のいずれかの断片;若しくは
−(i)の配列のいずれかの断片のホモログ、
(該配列は、(i)の配列のいずれかに対して個体を寛容化することができ、少なくとも9アミノ酸長を有し、ここで前記ホモログは(i)の配列のいずれか中の任意の9連続するアミノ酸に対し、少なくとも65%の相同性を有する)。
【0044】
本発明の組成物又は製品は、上記定義した配列のいずれかの変異体を含み得る。変異体は、典型的には、配列番号1〜31の対応するペプチド中に存在するMHCクラスIIエピトープのうち1、2、3又はそれ以上を含む。
【0045】
機能的変異体が本明細書において言及される。このような変異体は、配列番号1〜31の対応するペプチド中に存在するクラスII MHCエピトープに対し、個体を寛容化することができる場合があり、したがって、典型的には、同じMHCクラスII分子に結合し、及び/又は配列番号1〜31のポリペプチド中の対応するエピトープを認識するT細胞により認識される、配列を含むであろう。
【0046】
配列番号1〜31の変異体は、トランケーションによって誘導される断片であり得る。トランケーションとは、配列番号1〜31のポリペプチドのN末端及び/又はC末端からの、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10又はそれ以上のアミノ酸の除去を言う。
【0047】
断片は、T細胞エピトープを構成する中核の9アミノ酸が実質的に破壊されない限り、1以上の内部欠失によっても作り出され得る。
【0048】
例えば、配列番号1の変異体は、配列番号1の断片、すなわちより短い配列を含み得る。これは、配列番号1のN末端からの、又は配列番号1のC末端からの、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、又はそれ以上のアミノ酸の欠失を含み得る。このような欠失は、配列番号1の両末端からなされ得る。配列番号1の変異体は、配列番号1の末端(複数可)を越えて伸びる付加的アミノ酸(例えば、そのペプチドが由来する親タンパク質の配列由来)を含み得る。変異体は、以上議論した欠失及び付加の組み合わせを含み得る。例えば、アミノ酸は、配列番号1の一方の末端から欠失され得るが、全長親タンパク質配列由来の付加的アミノ酸が、配列番号1の他方の末端に付加され得る。以上の変異体と同じ議論が、配列番号2〜31にも適用される。配列番号20の好ましい変異体は、ペプチドKKGEAAIKLTSSAGVLSKである。
【0049】
変異体ペプチドは、配列番号1〜31又はその断片のいずれかのアミノ酸配列からの、1以上のアミノ酸置換を含み得る。変異体ペプチドは、配列番号1〜31のいずれか中の少なくとも9以上連続するアミノ酸に対し、少なくとも65%の配列同一性を有する配列を含み得る。より好ましくは、適切な変異体は、配列番号1〜31のいずれかの少なくとも9連続するアミノ酸に対し、少なくとも70%、少なくとも75%、少なくとも80%、少なくとも85%、少なくとも90%、少なくとも95%、又は少なくとも98%のアミノ酸同一性を含み得る。このレベルのアミノ酸同一性は、ペプチドのいずれの部分において見られてもよいが、好ましくは中核領域である。アミノ酸同一性のレベルは、少なくとも9連続するアミノ酸にわたるが、比較対象のペプチドの大きさによっては、少なくとも10、11、12、13、14、15又は少なくとも16又は17アミノ酸であり得る。したがって、上で特定したレベルの同一性はいずれも、配列の全長にわたり得る。
【0050】
アミノ酸配列との関連で、「配列同一性」とは、以下のパラメータでクラスタルW(ClustalW)(Thompsonら, Nucleic Acids Res. 1994 Nov 11;22(22):4673-80)を使用して評価した場合に、所定の値を有する配列を言う:ペアワイズアラインメントパラメータ(Pairwise alignment parameters)−方法:正確(accurate)、マトリクス:PAM、ギャップオープンペナルティ(Gap open penalty):10.00、ギャップエクステンションペナルティ(Gap extension penalty):0.10;マルチプルアラインメントパラメータ(Multiple alignment parameters)−マトリクス:PAM、ギャップオープンペナルティ:10.00、%アイデンティティーフォーディレイ(% identity for delay):30、ペナライズエンドギャップ(Penalize end gaps):オン、ギャップセパレーションディスタンス(Gap separation distance):0、ネガティブマトリクス(Negative matrix):なし、ギャップエクステンションペナルティ:0.20、残基特異的ギャップペナルティ:オン、親水性ギャップペナルティ:オン、親水性残基:GPSNDQEKR。特定の残基における配列同一性は、単に誘導体化されている同一の残基を含むことが意図される。
【0051】
変異体ペプチドは、配列番号1〜31のいずれかからの、1、2、3、4、5若しくはそれ以上、又は10までのアミノ酸の置換を含み得る。置換変異体は、好ましくは、同数のアミノ酸での1以上のアミノ酸の交換であって、且つ保存的アミノ酸置換となる交換を含む。例えば、あるアミノ酸は、類似の特性を有する別のアミノ酸、例えば、別の塩基性アミノ酸、別の酸性アミノ酸、別の中性アミノ酸、別の荷電アミノ酸、別の親水性アミノ酸、別の疎水性アミノ酸、別の極性アミノ酸、別の芳香族アミノ酸又は別の脂肪族アミノ酸で置換され得る。適切な置換基を選択するために使用され得る20の主要なアミノ酸のいくつかの特性は以下の通りである:
【0052】
【表1】

【0053】
更なる変異体には、天然に存在するアミノ酸の代わりに、配列中に現れるアミノ酸がそれらの構造アナログであるものが含まれる。配列中に使用されるアミノ酸は、そのペプチドの機能が顕著に悪影響を受けない限り、修飾(例えば、標識)もされ得る。
【0054】
ペプチドが配列番号1〜31のいずれか又はその断片の配列と異なる配列を有する場合、置換は、配列番号1〜31のいずれかの配列内、又は配列番号1〜31のいずれかの配列外に、配列の全長にわたり起こり得る。例えば、本明細書中に記載される変異(例えば付加、欠失、置換及び修飾など)は、配列番号1〜31のいずれかの配列内に起こり得る。変異体ペプチドは、1、2、3、4又はそれ以上のアミノ酸の置換がなされた配列番号1〜31のいずれかのアミノ酸配列を含み得、又はそれらから本質的になり得る。変異体ペプチドは、配列番号1〜31のいずれかよりも大きい親タンパク質の断片を含み得る。この実施形態において、本明細書中に記載される変異(例えば置換及び修飾など)は、配列番号1〜31のいずれかの配列内及び/又は外に起こり得る。
【0055】
本発明の変異体ペプチドは、9〜30アミノ酸長(9及び30を含む)である。好ましくは、それらは、9〜20アミノ酸長であり得、又はより好ましくは13〜17アミノ酸長であり得る。ペプチドは、配列番号1〜31のいずれか1つのペプチド配列と同じ長さであり得る。
【0056】
ペプチドは、例えばタンパク質分解的切断により、ポリペプチドアレルゲンから化学的に誘導され得、又は、例えばポリペプチドアレルゲンのアミノ酸配列を利用し、その配列に基づきペプチドを合成することにより、ポリペプチドアレルゲンから知的な意味において誘導され得る。ペプチドは、当該分野で周知の方法を使用して合成され得る。
【0057】
ポリペプチドが、製造中に維持することが典型的には難しい残基を含む場合、これらの残基は置換されてもよい。例えば、グルタミン酸は、特にペプチドのN末端に存在する場合、溶液中で自発的にピログルタミン酸を形成する。したがって、天然のアレルゲンタンパク質配列の配列中のグルタミン酸又はグルタミン残基に対応する、本発明のペプチドの残基は、このような残基がペプチドのN末端に存在する場合、本発明のペプチドにおいてピログルタミン酸で置換されてもよい。
【0058】
用語「ペプチド」は、アミノ酸残基がペプチド(−CO−NH−)結合により連結されている分子だけでなく、ペプチド結合が反転している分子も含む。このようなレトロ−インベルソ(retro-inverso)ペプチド模倣体は、例えばMeziereら(1997) J. Immunol.159, 3230-3237に記載されているものなどの、当該分野で公知の方法を使用して作製され得る。このアプローチは、主鎖に関する変化を含み、側鎖の配向性に関する変化は含まない擬ペプチドを作製することを含む。Meziereら(1997)は、少なくともMHCクラスII及びヘルパーT細胞応答については、これらの擬ペプチドが有用であることを示している。レトロ−インベルソペプチド(CO−NHペプチド結合の代わりにNH−CO結合を含む)は、タンパク質分解に対してはるかに抵抗性である。
【0059】
同様に、ペプチド結合は、アミノ酸残基の炭素原子間の間隔を保持する適切なリンカー部分が使用される限り、完全になくしてもよい;リンカー部分がペプチド結合と実質的に同じ電荷分布及び実質的に同じ平面性を有している場合が、特に好ましい。末端タンパク質分解性(exoproteolytic)消化への感受性を低減するのを助けるために、ペプチドがそのN末端又はC末端において都合良くブロックされ得ることも好ましい。例えば、ペプチドのN末端アミノ基は、カルボン酸と反応させることにより保護され得、ペプチドのC末端カルボキシル基は、アミンと反応させることにより保護され得る。修飾の他の例としては、糖鎖付加及びリン酸化が挙げられる。別の可能性のある修飾は、R又はKの側鎖アミン上の水素がメチレン基で置換される場合(−NH→−NH(Me)又は−N(Me))である。
【0060】
本発明に従うペプチドのアナログは、in vivoにおけるペプチドの半減期を延長又は短縮させるペプチド変異体をも含み得る。本発明に従って使用されるペプチドの半減期を延長させることのできるアナログの例としては、ペプチドのペプトイド(peptoid)アナログ、ペプチドのD−アミノ酸誘導体、及びペプチド−ペプトイドハイブリッドが挙げられる。本発明に従って使用される変異体ポリペプチドの更なる実施形態は、D−アミノ酸型のポリペプチドを含む。L−アミノ酸ではなくD−アミノ酸を使用するポリペプチドの調製は、正常な代謝過程によるこのような薬剤の望ましくないいかなる分解も大幅に減少させ、その投与頻度とともに投与に必要とされる薬剤の量を減少させる。
【0061】
本発明により提供されるペプチドは、親タンパク質鎖をコードする一次転写産物の選択的スプライシングにより作り出されるmRNAにコードされる親タンパク質のスプライス変異体に由来し得る。ペプチドは、アレルゲンの少なくともMHC結合特性を保持する、親タンパク質のアミノ酸変異体、糖鎖付加変異体及び、他の共有結合誘導体にも由来し得る。典型的な誘導体としては、本発明のペプチドが、置換、化学的手段、酵素的手段、又は他の適切な手段により、天然に存在するアミノ酸以外の部分によって共有結合的に修飾されている分子が挙げられる。さらに、様々なダニにおいて見出される親タンパク質の、天然に存在する変異体が挙げられる。このような変異体は、対立遺伝子変異体によりコードされ得、又は選択的スプライシング変異体を示し得る。
【0062】
上記のような変異体は、ペプチドの合成中に、又は産生後修飾により、あるいはペプチドが組換え型の場合には、部位特異的変異誘発、ランダム変異誘発、又は核酸の酵素的切断及び/若しくはライゲーションという公知技術を使用して、調製され得る。
【0063】
本発明によれば、組成物が含み得る更なるペプチドは、好ましくは、配列番号1〜31のいずれかの機能的変異体である。すなわち、ペプチドは、好ましくは、免疫応答を誘導することができる。特に、ペプチドは、好ましくはブタクサアレルギー個体においてサイトカイン産生を誘導することができる。したがって、典型的には、本発明の組成物は、ブタクサアレルギー個体の集団中の個体の45%より多く、50%より多く、55%より多く、好ましくは60%より多く又は65%より多くにおいてサイトカイン応答を引き起こす、少なくとも1のポリペプチド又はその変異体を含むであろう。ブタクサアレルギー個体群中の個体数は、1より大きい任意の数であり得、例えば、少なくとも20、30、40、50、80、又は少なくとも100個体であり得る。好ましくは、組成物は少なくとも2、3又は最も好ましくは4のこのようなペプチドを含む。好ましくは、サイトカイン応答はIL−13又はIFN−γの産生である。サイトカイン産生は、任意の適切な方法により測定され得る。典型的には、ペプチドの存在下で産生されるサイトカインのレベルが、刺激の非存在下で産生される当該サイトカインのバックグラウンドレベル(すなわち、ペプチド又は他の任意の刺激の非存在下において同じ個体により産生されるレベル)よりも少なくとも2、3、4又は5倍高い場合、サイトカイン産生がペプチドに応答して起こったとみなされる。あるいは、典型的には250μl中およそ1.25x10細胞のサンプルから産生されるサイトカインの量が、認識された限界、典型的には90、95、又は好ましくは100pg/mlを超える場合、サイトカインの産生が起こったとみなされ得る。
【0064】
サイトカイン産生を測定するための適切な方法としては、典型的には、対象から採取されたサンプル由来の末梢血単核球(PBMC)からのサイトカイン放出の測定が挙げられる。サンプルは、典型的には血液又は血清である。PBMCからのサイトカイン放出は、所定のペプチドの存在下で細胞をインキュベートした後、測定される。次いで、インキュベーション混合物からの上清は、任意の適切なアッセイ、例えばELISA、ELISPOTアッセイ又はフローサイトメトリーアッセイを用いて、サイトカインの存在について試験される。特に好ましい方法としては、例えばde Jagerら;Clinical and Diagnostic Laboratory Immunology, 2003, Vol 10(1) p. 133-139に記載されるような多重ビーズアレイアッセイ(Multiplex bead array assays)が挙げられる。典型的には、組成物は、既に選択されたポリペプチドの中にない、少なくとも1の追加のペプチド又はその変異体を、合計13の異なるペプチドまで含み得、該組成物は、ブタクサアレルギー個体の集団内の個体の、30%より多く、35%より多く、40%より多く、好ましくは45%より多く、又は50%より多くにおいてサイトカイン応答を引き起こす。
【0065】
組成物は、既に選択されたポリペプチドの中にない、1以上の追加のペプチド又はその変異体を、合計13の異なるペプチドまでさらに含み得、該組成物は、ブタクサアレルギー個体の集団内の個体の、10%より多く、15%より多く、20%より多く、25%より多く、好ましくは30%又は35%より多くにおいてサイトカイン応答を引き起こす。
【0066】
組成物は、IL−10の放出を誘導する1以上の追加のペプチドを更に含み得る。IL−10は、T細胞応答をアレルギー型応答から切り換えることができる免疫調節因子として知られている。顕著なIL−10放出は、組成物の他のペプチドの存在の容認を生じさせるか又は改善する制御性T細胞の誘導をもたらし得る。
【0067】
好ましくは、前記ペプチドは、ある集団の少なくとも35、40、45、50又は55%においてIL−10の放出を誘導し得る。したがってこの実施形態において、ペプチドは、サンプル集団の同じ割合を代表するMHC対立遺伝子の一部に結合することができる。好ましくは、ペプチドは、ある集団の55%以上、65%以上、70%以上、75%以上、80%以上、85%以上、又は90%以上においてIL−10放出を誘導する。
【0068】
本明細書において「IL−10放出の誘導」は、当該分野において一般に使用される方法により測定可能な放出として定義される。典型的には、応答は、アレルギー個体から得られるT細胞を使用してin vitroで測定される。「誘導」は、T細胞がペプチドにさらされない場合の対照サンプルにおいて観察されるものよりも高いIL−10レベルとして採点される。いくつかの実施形態において、寛容化に適したIL−10放出の誘導は、第一のポリペプチドがその断片である、タンパク質アレルゲン全体に応答して放出される平均IL−10量の少なくとも35、40、45、50又は55%のIL−10放出として定義され得る。対照として使用されるタンパク質アレルゲンは、完全なポリペプチド全体であり得るか又はタンパク質アレルゲンに対する免疫応答を仲介するT細胞エピトープを含むトランケートされた形態であり得ることが理解されるべきである。一般に、タンパク質アレルゲン由来の個々のペプチドは、上記定義されたタンパク質アレルゲン全体又はトランケートされたタンパク質アレルゲンに応答して得られるよりもずっと低い平均IL−10放出を示すであろう。しかしながら、タンパク質アレルゲン全体又はトランケートされたタンパク質アレルゲンに対するIL−10放出の少なくとも35、40、45、50又は55%のIL−10放出を示す個々のペプチドが、特に好適な寛容化剤であり得る。ペプチドは、タンパク質アレルゲン全体又はトランケートされたタンパク質アレルゲンに応答して得られる応答と同じか又はそれよりも強い平均応答も示し得る。
【0069】
あるいは、放出されるIL−10の平均レベルは、絶対的表現において測定され得、この場合、典型的には250μl中およそ1.25x10細胞のサンプルから、およそ400、450、500又は550pg/mlを上回る平均レベルは、誘導としてみなされるであろう。
【0070】
平均(average)は、集団において観察される個々のIL−10放出の平均値(mean)、中央値又は最頻値であり得ることが理解されるべきである。集団中のある個体が集団の他のメンバーと比較して異常に低い又は異常に高いIL−10放出を示す場合、それらは平均から除外され得ることが理解されるべきである。これは、集団において示される応答をより忠実に代表する平均の測定を可能にし得る。用語「異常に低い又は異常に高い」とは、異常なIL−10放出特性を示す個体を除外したIL−10放出のより忠実に代表する平均と比較して10倍又は20倍の差異をいい得る。
【0071】
TCRへ結合できる適切な変異体は経験的に誘導され、又は公知の基準に従って選択され得る。単一ペプチド内に、MHC抗原結合溝内での結合に寄与する特定の残基、及びT細胞受容体の超可変領域と相互作用する他の残基が存在する(Allenら(1987) Nature 327: 713-5)。
【0072】
T細胞受容体相互作用に寄与する残基の中で、所定のペプチド残基の置換に対するT細胞活性化の依存性に関する序列が実証されている。異なるアミノ酸で置換された1以上のT細胞受容体接触残基を有するペプチドを使用して、いくつかのグループが、T細胞活性化の過程に対する大きな影響を実証している。Evavold & Allen (1991) Nature 252: 1308-10)は、T細胞増殖とサイトカイン産生との断絶を実証した。このin vitroモデルにおいて、ヘモグロビン(I−Eとの関連で)の64〜76残基に特異的なT細胞クローンが、アスパラギン酸のグルタミン酸への保存的置換がなされているペプチドアナログでチャレンジされた。この置換は、このアナログのI−Eへの結合能力を顕著に妨げることはなかった。
【0073】
このアナログでのT細胞クローンのin vitroチャレンジの後、そのクローンがB細胞応答を助ける能力同様、IL−4分泌は維持されたが、増殖は検出されなかった。その後の研究において、同じグループが、T細胞媒介性細胞溶解の、サイトカイン産生からの分離を実証した。この場合、前者は変わらないままであった一方、後者は損なわれた。改変ペプチドリガンドのin vivoにおける有効性は、McDevittらによるEAE(実験的アレルギー性脳脊髄炎)のマウスモデルにおいて最初に実証された(Smilekら(1991) Proc Natl Acad Sci USA 88 : 9633-9637)。このモデルにおいて、EAEは、MBP(ミエリン塩基性タンパク質)の脳炎誘発性ペプチドAc1−11での免疫により誘導される。アラニン残基での4位(リジン)の置換は、その拘束要素(AαAβ)にはよく結合するが、感受性PL/JxSJLF1系統において非免疫原性であるペプチドを生み出し、このペプチドはさらに、脳炎誘発性ペプチドでの免疫の前後いずれかに投与された場合、EAEの発症を予防した。こうして、T細胞の種々の機能を誘導するペプチドの能力に影響するペプチド中の残基が同定され得る。
【0074】
有利なことに、ペプチドは、T細胞増殖及び脱感作誘導に有利に働くよう設計され得る。MetzlerとWraithは、ペプチド−MHC親和性を増強する置換がなされたペプチドの免疫寛容誘発能の向上を実証している(Metzler & Wraith(1993) Int Immunol〜:1159-65)。改変ペプチドリガンドがクローン化T細胞において長期かつ重度のアネルギーを引き起こし得ることは、Sloan-Lancasterら(1993) Nature 363: 156-9により実証された。
【0075】
本発明の組成物は、アレルゲンに感作される個体において遅発型反応を誘導することができる。用語「遅発型反応」は、Allergy and Allergic Diseases (1997) A. B. Kay (編), Blackwell Science, pp 1113-1130に示されるような意味を含む。遅発型反応は、任意の遅発型反応(LPR)であり得る。好ましくは、ペプチドは、遅発型喘息反応(LAR)若しくは遅発型鼻炎反応、又は遅発型皮膚反応若しくは遅発型眼反応を誘導することができる。特定のペプチドがLPRを引き起こし得るかどうかは、当分野で周知の方法を使用して決定され得る;特に好ましい方法は、Cromwell O, Durham SR, Shaw RJ, Mackay J及びKay AB. Provocation tests and measurements of mediators from mast cells and basophils in asthma and allergic rhinitis.、Handbook of Experimental Immunology (4) 第127章, 編者: Weir DM, Blackwell Scientific Publications, 1986に記載されている方法である。
【0076】
したがって、好ましくは、本発明の個々のペプチドは、アレルゲンに感作された個体においてLPRを誘導することができる。個体がアレルゲンに感作されているかどうかは、アレルゲン抽出物溶液での皮膚プリックテスト、皮膚LPRの誘導、病歴、アレルゲンチャレンジ、及びアレルゲン特異的IgEの測定のための放射性アレルゲン吸着テスト(RAST)などの周知の手順により決定され得る。特定の個体が治療から効果を得ることが期待されるかどうかは、例えばこのようなテストに基づき医者によって決定され得る。
【0077】
アレルゲンに対して個体を脱感作すること又は寛容化することは、適切に感作された個体においてアレルゲンにより誘導されるアレルギー性組織反応の阻害又は鈍化を意味する。T細胞が選択的に活性化され得、次いで非応答性にされ得ることが示されている。さらに、これらのT細胞のアネルギー化又は除去は、特定のアレルゲンに対する患者の脱感作をもたらす。脱感作は、アレルゲン又はアレルゲン由来ペプチドの2回目以降の投与の際の、アレルゲン又はアレルゲン由来ペプチドへの反応の減少、又は好ましくはこのような反応の除去として現れる。2回目の投与は、脱感作を起こさせるために適切な期間が経過した後になされ得る;これは好ましくは、1日と数週間との間の任意の期間である。およそ2週間の間隔が好ましい。
【0078】
本発明の組成物は、ブタクサアレルギー個体においてLPRを誘導することができるが、組成物が患者を治療するために使用される場合には、観察可能なLPRが起こらないがその反応は次の(好ましくはより高い)用量が与えられ得るようT細胞を部分的に脱感作するのに十分であるような、十分に低濃度の組成物が使用されることなどが好ましいことが理解されるべきである。このように、用量は増加され、大抵患者においてLPRを全く誘導することなく、完全な脱感作を与える。とはいえ、組成物又はペプチドは、投与される濃度よりも高い濃度において、そのようにすることができる。
【0079】
本発明の組成物は、好ましくは、集団からのブタクサアレルギー個体群の50%以上において遅発型反応を誘導することができる。より好ましくは、組成物は、群中の感作された個体の、55%以上、60%以上、65%以上、70%以上、75%以上、80%以上、85%以上、又は90%以上においてLPRを誘導することができる。組成物が対象群の特定の割合においてLPRを誘導することができるかどうかは、当分野で周知の方法により決定され得る。
【0080】
本発明のペプチドが、MHCクラスII結合のために必要な最小の必須の配列である、中核の9アミノ酸からなるT細胞エピトープを含むことが理解されるであろう。しかしながら、ペプチドは中核の9アミノ酸に隣接する追加の残基も含み得る。したがってペプチドは、エピトープの機能に影響することなくいくつかの残基が修飾され得る、T細胞エピトープを含む領域を含み得る。したがって、上で定義されたペプチドの機能的変異体は、そのペプチドの天然の配列と比較して、それらの溶解性を改善するよう変えられたペプチドを含む。対象への難溶性薬剤の投与が、望ましくない非寛容化炎症応答を引き起こすので、溶解性の改善は、本発明のペプチドが由来するアレルゲンに対する対象の寛容化のために有利である。ペプチドの溶解性は、T細胞エピトープを含む領域に隣接する残基を変えることにより改善され得る。本発明のペプチドは、より溶解性が高くなるよう、以下を含むように操作されてもよい:
i)ペプチドのT細胞エピトープに隣接する残基のN末端側:ペプチドが由来するタンパク質の配列中の前記残基のすぐN末端側の2〜6連続するアミノ酸に対応する1〜6連続するアミノ酸;及び/又は
ii)ペプチドのT細胞エピトープに隣接する残基のC末端側:ペプチドが由来するタンパク質の配列中の前記残基のすぐC末端側の1〜6連続するアミノ酸に対応する1〜6連続するアミノ酸;又は
iii)ペプチドのT細胞エピトープに隣接する残基のN末端側及びC末端側の両方、アルギニン、リジン、ヒスチジン、グルタミン酸及びアスパラギン酸から選択される少なくとも1つのアミノ酸。
【0081】
随意に、ペプチドは、より溶解性が高くなるよう、以下であるようにさらに操作されてもよい:
i)ペプチドの天然の配列中の任意のシステイン残基がセリン又は2−アミノ酪酸で置換されている;及び/又は
ii)T細胞エピトープ中に含まれない、ペプチドの天然の配列のN末端又はC末端の任意の残基が欠失している;及び/又は
iii)T細胞エピトープ中に含まれない、ペプチドの天然の配列のN末端又はC末端における4アミノ酸までにおいて配列Asp−Glyを含む任意の2連続するアミノ酸が欠失している。
【0082】
核酸及びベクター
本発明の組成物及び製品を構成する個々のペプチドは、直接投与してもよく、又はコード配列からの発現により間接的に投与してもよい。例えば、上記ペプチドのいずれかなどの本発明のペプチドをコードするポリヌクレオチドが提供され得る。したがって、本発明のペプチドは、それをコードし、かつ発現できるポリヌクレオチドから作製され得、又はそのようなポリヌクレオチドの形態で送達され得る。本発明のペプチドの使用、送達又は投与に関する本明細書中の任意の言及は、このようなペプチドの、それをコードするポリヌクレオチドからの発現を介した間接的な使用、送達又は投与を含むことが意図される。
【0083】
用語「核酸分子」及び「ポリヌクレオチド」は、本明細書中において互換的に使用され、任意の長さの高分子形態のヌクレオチド(デオキシリボヌクレオチド若しくはリボヌクレオチドのいずれか、又はそれらのアナログ)を言う。ポリヌクレオチドの非限定的な例としては、遺伝子、遺伝子断片、メッセンジャーRNA(mRNA)、cDNA、組換えポリヌクレオチド、プラスミド、ベクター、任意の配列の単離されたDNA、任意の配列の単離されたRNA、核酸プローブ、及びプライマーが挙げられる。本発明のポリヌクレオチドは、単離又は精製された形態で提供され得る。選択されたポリペプチドを「コードする」核酸配列は、適切な制御配列の制御下に置かれたときに、in vivoにおいて転写(DNAの場合)及びポリペプチドへと翻訳(mRNAの場合)される核酸分子である。コード配列の境界は、5’(アミノ)末端の開始コドン及び3’(カルボキシ)末端の翻訳終止コドンにより決定される。本発明のために、このような核酸配列には、ウイルス、原核生物又は真核生物のmRNA由来のcDNA、ウイルス若しくは原核生物のDNA若しくはRNA由来のゲノム配列、及び合成DNA配列までもが含まれ得るが、これらに限定されない。転写終結配列は、コード配列の3’側に位置し得る。
【0084】
本発明のポリヌクレオチドは、例としてSambrookら(1931, Molecular Cloning - a laboratory manual; Cold Spring Harbor Press)に記載されるような、当該分野で周知の方法に従って合成され得る。
【0085】
本発明のポリヌクレオチド分子は、挿入配列に作動可能に連結された制御配列を含み、したがって標的対象においてin vivoで本発明のペプチドを発現させる、発現カセットの形態で提供され得る。これらの発現カセットは今度は、典型的には、核酸免疫用試薬としての使用に適したベクター(例えば、プラスミド又は組換えウイルスベクター)内で提供される。このような発現カセットは、宿主対象へと直接投与され得る。あるいは、本発明のポリヌクレオチドを含むベクターが、宿主対象へと投与され得る。好ましくは、ポリヌクレオチドは、遺伝子ベクターを使用して調製及び/又は投与される。適切なベクターは、十分量の遺伝情報を運搬することができ、本発明のペプチドを発現させる、任意のベクターであり得る。
【0086】
したがって本発明は、このようなポリヌクレオチド配列を含む発現ベクターを含む。したがって、本発明は、4以上のポリヌクレオチド配列(本発明の異なるポリペプチドをコードする)及び随意に1以上の更なるポリヌクレオチド配列(本明細書中で定義されるような異なるポリペプチドをコードする)を含む、寛容化によるブタクサアレルギーの予防又は治療用ベクターを提供する。ベクターは、本発明の異なるポリペプチドをコードする4、5、6又は7のポリヌクレオチド配列を含み得る。
【0087】
さらに、本発明の組成物及び製品は、ポリペプチド及びポリヌクレオチドの混合物を含み得ることが理解されよう。したがって、本発明は、本明細書中で定義するような組成物又は製品を提供し、ここで前記ポリペプチドを発現できるポリヌクレオチドが、ポリペプチドのいずれか1つの代わりとなる。
【0088】
発現ベクターは、分子生物学分野において日常的に構築され、例えばプラスミドDNA及び適切なイニシエーター、プロモーター、エンハンサー及び、例えば、必要であり得るポリアデニル化シグナルなどの他の要素の使用を含み得、それらは、本発明のペプチドを発現させるために正しい向きに置かれる。他の適切なベクターは、当業者には明らかであろう。これに関する更なる例として、本発明者らはSambrookらを参照する。
【0089】
したがって、本発明のポリペプチドは、このようなベクターを細胞に送達し、ベクターからの転写を起こさせることにより提供され得る。好ましくは、ベクター中の、本発明の、又は本発明での使用のためのポリヌクレオチドは、宿主細胞によるコード配列の発現を提供できる制御配列に作動可能に連結されている、すなわちこのベクターは発現ベクターである。
【0090】
「作動可能に連結された」とは、そのように記載される構成要素がそれらの通常の機能を果たすように配列される、要素の配置を言う。したがって、核酸配列に作動可能に連結された所定の制御配列(例えばプロモーターなど)は、適切な酵素が存在するときには、その配列の発現をもたらすことができる。プロモーターは、配列の発現を指揮するよう機能する限り、その配列と連続的である必要はない。したがって、例えば、翻訳されないが転写はされる介在配列が、プロモーター配列と核酸配列との間に存在し得るが、プロモーター配列は、それでもなおコード配列に「作動可能に連結された」とみなされ得る。
【0091】
多くの発現系が当分野において記載されており、それらは各々、典型的には、発現制御配列に作動可能に連結された目的の遺伝子又はヌクレオチド配列を含むベクターからなる。これらの制御配列には、転写プロモーター配列並びに転写開始及び終結配列が含まれる。本発明のベクターは、例えば、複製起点、随意に前記ポリヌクレオチド発現用のプロモーター及び随意にプロモーターのレギュレーターが提供された、プラスミドベクター、ウイルスベクター又はファージベクターであり得る。「プラスミド」は、染色体外遺伝要素の形態のベクターである。ベクターは、1以上の選択マーカー遺伝子、例えば細菌プラスミドの場合にはアンピシリン耐性遺伝子、あるいは真菌ベクター用の耐性遺伝子を含み得る。ベクターは、例えばDNA又はRNAの作製のためにin vitroで使用され得、又は宿主細胞(例えば、哺乳動物宿主細胞)をトランスフェクト又は形質転換するために使用され得る。ベクターは、in vivoで使用するため、例えばポリペプチドをin vivo発現させるためにも、適合され得る。
【0092】
「プロモーター」は、ポリペプチドをコードするポリヌクレオチドの転写を開始及び調節するヌクレオチド配列である。プロモーターは、誘導性プロモーター(このプロモーターに作動可能に連結されたポリヌクレオチド配列の発現は、分析物、補因子、調節タンパク質などにより誘導される)、抑制可能なプロモーター(このプロモーターに作動可能に連結されたポリヌクレオチド配列の発現は、分析物、補因子、調節タンパク質などにより抑制される)及び構成的プロモーターを含み得る。用語「プロモーター」又は「制御要素」には、全長プロモーター領域及び、これらの領域の機能的(例えば、転写又は翻訳を制御する)部分が含まれることが意図される。
【0093】
本発明に従うポリヌクレオチド、発現カセット又はベクターは、シグナルペプチド配列をさらに含み得る。シグナルペプチド配列は一般的に、シグナルペプチドが発現され、これもまたプロモーターと作動可能に連結されているコード配列にコードされるポリペプチドの分泌を促進するように、プロモーターと作動可能に連結され挿入される。
【0094】
典型的には、シグナルペプチド配列は、10〜30アミノ酸、例えば15〜20アミノ酸のペプチドをコードする。アミノ酸は、主に疎水性であることが多い。典型的な状況では、シグナルペプチドは、シグナルペプチドを有する成長中のポリペプチド鎖を、発現細胞の小胞体へと標的化する。シグナルペプチドは、小胞体内で切断され、ゴルジ体経由でポリペプチドを分泌させる。したがって、本発明のペプチドは、個体内の細胞からの発現及びこれらの細胞からの分泌により、個体に提供され得る。
【0095】
あるいは、本発明のポリヌクレオチドは、抗原提示細胞の表面において、MHCクラスII分子により本発明のペプチドを提示させるのに適切な様式で発現され得る。例えば、本発明のポリヌクレオチド、発現カセット又はベクターは、抗原提示細胞に標的化され得、又はコードされたペプチドの発現が、このような細胞において優先的に刺激又は誘導され得る。
【0096】
目的のポリヌクレオチドは、本発明のペプチドの作製において、in vitro、ex vivo又はin vivoで使用され得る。このようなポリヌクレオチドは、寛容化によるアレルギーの予防又は治療において投与又は使用され得る。
【0097】
遺伝子送達のための方法は、当分野で公知である。例えば、米国特許第5,399,346号、第5,580,859号及び第5,531,466号を参照されたい。核酸分子は、例えば標準の筋肉内又は皮内注射;経皮的粒子送達;吸入;局所的、又は経口、鼻腔内若しくは粘膜投与方法などにより、受容対象内へ直接導入され得る。あるいは、分子は、対象から取り出された細胞中に、ex vivoで導入され得る。例えば、本発明のポリヌクレオチド、発現カセット又はベクターは、ex vivoで個体のAPC内へ導入され得る。目的の核酸分子を含む細胞は、この核酸分子によりコードされるペプチドに対して免疫応答が起こされ得るように、対象内に再導入される。このような免疫において使用される核酸分子は、一般的に、本明細書中では「核酸ワクチン」と呼ぶ。
【0098】
本発明のポリペプチド、ポリヌクレオチド、ベクター又は細胞は、実質的に単離された形態で存在し得る。それらは、それらの意図された使用を妨げない担体又は希釈剤と混合され得、それでもなお実質的に単離されているとみなされ得る。それらは、実質的に精製された形態でもあり得、この場合、それらは一般的に、タンパク質、ポリヌクレオチド、細胞又は調製物の乾燥質量の少なくとも90%、例えば、少なくとも95%、98%又は99%を構成する。
【0099】
抗原提示細胞(APC)
本発明は、本発明のペプチドをその表面に提示し、その後治療において使用され得るAPC集団の作製方法のin vitroでの使用を包含する。このような方法は、患者から得た細胞サンプルに対しex vivoで実施され得る。したがって、このようにして作製されたAPCは、寛容化によるブタクサアレルギーの治療又は予防において使用され得る医薬を形成する。この細胞は、その個体由来であるため、その個体の免疫系により容認されるはずである。したがって、このようにして作製された細胞の、それらを元々得た個体への送達は、本発明の治療実施形態を形成する。
【0100】
製剤化及び組成物
本発明のペプチド、ポリヌクレオチド、ベクター及び細胞は、単独で又は併用して個体へと提供され得る。本発明の各分子又は細胞は、単離された、実質的に単離された、精製された又は実質的に精製された形態で、個体へと提供され得る。例えば、本発明のペプチドは、他のペプチドを実質的に含まずに、個体へと提供され得る。
【0101】
本発明に従うペプチド、ポリヌクレオチド又は組成物は、未加工の形態で提供することが可能であり得るが、それらを医薬製剤として提供することが好ましい。したがって、本発明の更なる態様によれば、本発明は、寛容化によるブタクサに対するアレルギーの予防又は治療用の医薬製剤であって、1以上の医薬上許容可能な担体又は希釈剤及び随意に1以上の他の治療成分とともに、本発明に従う組成物、ベクター又は製品を含む医薬製剤を提供する。担体(複数可)は、製剤の他の成分と適合し、かつその受容者に有害でないという意味で、「許容可能」でなければならない。典型的には、注射用担体及び最終製剤は、無菌かつパイロジェンフリーである。
【0102】
本発明のペプチド、ポリヌクレオチド又は細胞を含む組成物の製剤化は、標準の医薬製剤化学及び方法論(それらは全て、当業者にとって容易に入手可能である)を使用して、実施され得る。
【0103】
例えば、本発明の1以上の分子又は細胞を含む組成物は、1以上の医薬上許容可能な賦形剤又はビヒクルと組み合わせられ得る。補助物質(例えば湿潤剤又は乳化剤、pH緩衝物質など)が、賦形剤又はビヒクル中に存在し得る。これらの賦形剤、ビヒクル及び補助物質は、一般的に、組成物を受け入れる個体において免疫応答を誘導せず、過度の毒性なしで投与され得る医薬である。医薬上許容可能な賦形剤としては、水、生理食塩水、ポリエチレングリコール、ヒアルロン酸及びエタノールなどの液体が挙げられるが、これらに限定されない。医薬上許容可能な塩(例えば、塩酸塩、臭化水素酸塩、リン酸塩、硫酸塩などの鉱酸塩;及び酢酸塩、プロピオン酸塩、マロン酸塩、安息香酸塩などの有機酸塩)もまた、それらに含まれ得る。医薬上許容可能な賦形剤、ビヒクル及び補助物質の詳細な考察は、Remington's Pharmaceutical Sciences (Mack Pub. Co., N.J. 1991)で得られる。
【0104】
このような組成物は、ボーラス投与又は継続投与のために適した形態で、調製、包装、又は販売され得る。注射可能な組成物は、単位剤形(例えばアンプルで)又は保存剤を含む複数回投与容器で、調製、包装、又は販売され得る。組成物としては、懸濁液、溶液、油性又は水性ビヒクル中の乳液、ペースト、及び埋め込み型の徐放性又は生分解性製剤が挙げられるが、これらに限定されない。このような組成物は、さらに、懸濁剤、安定剤、又は分散剤を含むがこれらに限定されない、1以上の追加成分を含み得る。非経口投与用組成物の一実施形態において、活性成分は、再構成された組成物の非経口投与の前の、適切なビヒクル(例えば、無菌のパイロジェンフリーの水)での再構成のために、乾燥(例えば、粉末又は顆粒)形態で提供される。医薬組成物は、無菌の注射可能な水性若しくは油性の懸濁液若しくは溶液の形態で、調製、包装、又は販売され得る。この懸濁液又は溶液は、公知技術に従って製剤化され得、活性成分に加えて、本明細書中に記載の分散剤、湿潤剤、又は懸濁剤などの追加成分を含み得る。このような無菌の注射可能な製剤は、無毒性の非経口的に許容可能な希釈剤又は溶媒(例えば、水又は1,3−ブタンジオールなど)を使用して調製され得る。他の許容可能な希釈剤及び溶媒としては、リンガー溶液、等張塩化ナトリウム溶液、及び合成モノグリセリド又はジグリセリドなどの固定油が挙げられるが、これらに限定されない。有用な他の非経口投与可能な組成物としては、微結晶形態で、リポソーム調製物中に、又は生分解性ポリマーシステムの構成成分として、活性成分を含むものが挙げられる。除放用又は埋め込み用組成物は、乳液、イオン交換樹脂、難容性ポリマー、又は難容性塩などの、医薬上許容可能なポリマー材料又は疎水性材料を含み得る。
【0105】
あるいは、本発明のペプチド又はポリヌクレオチドは、粒状担体に、封入され、吸着され、又は結合され得る。適切な粒状担体としては、ポリメチルメタクリレートポリマー由来のもの、並びにポリ乳酸(poly(lactides))及びポリ乳酸/グリコール酸共重合体(poly(lactide-co- glycolides))由来のPLG微粒子が挙げられる。例えば、Jefferyら(1993) Pharm. Res. 10:362-368を参照されたい。他の粒状システム及びポリマー(例えば、ポリリジン、ポリアルギニン、ポリオルニチン、スペルミン、スペルミジンなどのポリマー、並びにこれらの分子のコンジュゲート)も使用され得る。
【0106】
本明細書中で言及されるペプチド、ポリヌクレオチド又は細胞のいずれかの製剤化は、物質の性質及び送達方法などの因子に依存するであろう。任意のこのような物質は、種々の剤形で投与され得る。これは、経口投与(例えば、錠剤、トローチ、薬用ドロップ(lozenges)、水性又は油性の懸濁液、分散性粉末又は顆粒として)、非経口投与、皮膚上投与、皮下投与、吸入投与、静脈内投与、筋肉内投与、胸骨内(intrasternally)投与、経皮投与、皮内投与、舌下投与、経鼻投与(instranasally)、頬側投与又は点滴技術によって投与され得る。物質は、坐薬としても投与され得る。医師は、各特定の個人のために必要な投与経路を決定することができるであろう。
【0107】
本発明の製剤の組成物は、有害反応を引き起こすことなく有効であるように、適切な濃度の各ペプチド/ポリヌクレオチド/細胞を含むであろう。典型的には、組成物中の各ペプチドの濃度は、0.03〜200nmol/mlの範囲内であろう。より好ましくは、0.3〜200nmol/ml、3〜180nmol/ml、10〜150nmol/ml又は30〜120nmol/mlの範囲内である。組成物又は製剤は、95%又は98%よりも高い純度、又は少なくとも99%の純度を有するべきである。
【0108】
したがって、一実施形態において、本発明のペプチド、ポリヌクレオチド、細胞又は組成物は、1以上の他の治療剤と組み合わせて治療に使用される。これらの薬剤は、別々に、同時に又は逐次的に投与され得る。それらは同じ又は異なる組成物中で投与され得る。したがって、本発明の方法において、対象は更なる治療剤でも治療され得る。
【0109】
したがって、本発明の分子及び/又は細胞を含み、1以上の他の治療用分子も含む組成物が製剤化され得る。あるいは、本発明の組成物は、併用治療の一部として、1以上の他の治療用組成物と、同時に、逐次的に又は別々に使用され得る。
【0110】
治療方法及び治療されるべき個体
本発明は、上記のアレルゲンに対してヒト個体を脱感作又は寛容化することができ、したがってブタクサアレルギーの予防又は治療に有用である、ペプチド、ポリヌクレオチド、ベクター及び細胞に関する。本発明は、寛容化によるブタクサに対するアレルギーの予防又は治療用の組成物、製品、ベクター及び製剤を提供する。本発明は、上記のように、本発明のポリペプチド/ポリヌクレオチド/細胞を単独で又は併用して投与することを含む、ブタクサアレルギー個体の寛容化又は脱感作の方法も提供する。
【0111】
治療されるべき、すなわち本発明の組成物又は製剤が提供されるべき個体は、好ましくはヒトである。治療されるべき個体は、アレルゲンに感作されることが分かっている、感作される危険がある、又は感作されている疑いがある個体であり得ることが理解されよう。個体は、当分野において周知である技術及び本明細書中に記載される技術を使用して、感作について検査され得る。あるいは、個体は、ブタクサに対するアレルギーの家族暦を有し得る。ブタクサに曝露されると、個体はアレルギー症状を表し得るため、ブタクサへの感作について個体を検査することは不必要であり得る。曝露とは、例えば、ブタクサ植物、又はブタクサ植物由来の物質若しくは産物、又は上記のいずれかを含有するか若しくは含む物質若しくは産物に、近接することを意味する。ブタクサ植物由来の物質又は製品は、典型的にはブタクサ花粉である。近接とは、上記の品目から10メートル以下、5メートル以下、2メートル以下、1メートル以下、又は0メートルを意味する。アレルギー症状は、目のかゆみ、鼻水、呼吸困難、肌の赤化とかゆみ又は発疹を含み得る。
【0112】
治療されるべき個体は、任意の年齢であり得る。しかし、好ましくは、個体は、1〜90、5〜60、10〜40、又はより好ましくは18〜35の年齢群であり得る。
【0113】
好ましくは、治療されるべき個体は、白色人種集団に典型的な頻度の範囲内のMHC対立遺伝子頻度を有する集団由来である。11の一般的なDRB1対立遺伝子ファミリーについての基準集団対立遺伝子頻度は、表1に示される(HLA Facts Book, Parham and Barberからのデータ)。
【0114】
【表2】

【0115】
基準頻度は、頻度を報告する複数の調査の分析により得られ、示される数値は平均値である。したがって好ましくは、治療されるべき個体は、例えばそれらの数値プラス又はマイナス1、2、3、5、10、15又は20%の範囲内で、表1で言及される対立遺伝子について(例えば少なくとも1、2、3、4、5又は全ての対立遺伝子について)基準集団と同等のMHC対立遺伝子頻度を有する集団由来である。
【0116】
好ましくは、個体は、以下のDRB1対立遺伝子の対立遺伝子頻度が、
4−少なくとも9%、
7−少なくとも10%、
11−少なくとも8%
である集団由来である。
【0117】
個体は、少なくとも2週間、1月間、6月間、1年間又は5年間、ブタクサへのアレルギーを有していてもよい。個体は、アレルギーにより引き起こされる発疹、鼻づまり、鼻水及び/又はせきを患っていてもよい。個体は、ブタクサアレルギーを治療する他の組成物/化合物を投与されていてもされていなくてもよい。
【0118】
個体は、典型的には、温暖且つ湿気の多い気候の地理的領域に住む。個体は、典型的には、特定の季節にブタクサへのアレルギーを患う。季節は、典型的にはブタクサの開花期に相当し、該季節は典型的には夏から秋、好ましくは晩夏(北半球においては7月から8月の間)から初秋(北半球においては9月から10月)である。ブタクサアレルギー個体は、典型的にはブタクサ花粉へのアレルギーである。
【0119】
併用免疫治療
多くの個体が数種のポリペプチド抗原に対してアレルギーであり、又はそれらに対して脱感作することが必要であり得るため、本発明は、複数の抗原に対してアレルギーである個体を脱感作する手段も提供する。個体において最初のポリペプチド抗原又はアレルゲンに対して誘導される「免疫寛容(tolerance)」は、その個体において、他の抗原への免疫寛容を提供するために、他の抗原への不適切な免疫応答がダウンレギュレートされ得る、「寛容原性環境(tolergeneic environment)」を作り出し得る。
【0120】
この知見は、複数のアレルゲンに対してアレルギーの個体が、大幅に短縮された期間で治療され得ること、あるアレルゲン(例えば、ピーナッツ)には深刻なアレルギーだが他のアレルゲン(例えば、猫鱗屑)にはより穏やかなアレルギーの個体が、より穏やかなアレルゲンへの免疫寛容が確立され、次いでこの寛容原性環境を使用して他のより極端なアレルゲンへの免疫寛容を提供するという治療から利益を得うること、を意味する。また、自己免疫疾患を患い、無関係の抗原又はアレルゲンにさらに感作されている(または別の方法で免疫を有する)個体は、無関係の抗原又はアレルゲンへの免疫寛容が最初に確立され、次いでこの寛容原性環境を使用して自己免疫疾患に関連する自己抗原への免疫寛容を提供するという治療レジメンから利益を得うる。
【0121】
したがって、ブタクサアレルギーの個体を上記のようなブタクサアレルゲン及び1以上の更なる異なるポリペプチド抗原に対し脱感作するための方法が提供される。本方法は、最初の段階で、本明細書中に記載されるような本発明に従う組成物/製品/製剤(一次組成物)を個体に投与することを必要とし、ここでその投与はブタクサアレルゲンに対する低応答性状態を作り出すのに十分な様式で実施される。ブタクサアレルゲンに対する低応答性状態が確立されると、又は少なくとも脱感作への転換が起こると、本方法は、個体が感作されるべき第二の異なるポリペプチド抗原を含む二次組成物の投与を必要とする。二次組成物の投与は、一次組成物の使用により確立された寛容原性環境(ここでは今や、第二の異なるポリペプチド抗原への免疫寛容を確立することが可能である)を利用する方法で実施される。二次組成物は、最初の一次組成物又は一次組成物が由来するアレルゲンのより大きな断片のいずれかと同時投与される。「同時投与される(coadministered)」とは、同時(simultaneous)投与又は同時(concurrent)投与のいずれかを意味し、例えば、2つが同じ組成物中に存在する場合、又は別個の組成物中でほぼ同時にしかし異なる部位で投与される場合、並びに別個の組成物中のポリペプチド抗原の異なる時間における送達である。例えば、二次組成物は、同じ部位又は異なる部位において、最初の組成物の送達前又は後に送達され得る。送達間のタイミングは、約数秒間隔から約数分間隔、数時間間隔、又は数日間隔の範囲でさえあり得る。さらに、異なる送達方法が使用され得る。
【0122】
好ましくは第二のポリペプチド抗原は、ブタクサアレルゲンとは異なるアレルゲンである。本発明の方法における使用に適したアレルゲンは、当然、公知の方法を使用して得られ及び/又は作製され得る。適切なアレルゲンの種類としては、他のブタクサアレルゲン、花粉、動物鱗屑(特に猫鱗屑)、草、カビ、ちり、抗生物質、刺咬昆虫毒、及び種々の環境アレルゲン(化学物質及び金属を含む)、薬物アレルゲン及び食品アレルゲンが挙げられるが、これらに限定されない。一般的な樹木アレルゲンとしては、ハコヤナギ、ポプラ(popular)、セイヨウトネリコ、カバノキ、カエデ、オーク、ニレ、ヒッコリー、及びペカンの木由来の花粉が挙げられる;一般的な植物アレルゲンとしては、ヨモギ、ブタクサ、ヘラオオバコ、タデ(sorrel-dock)及びアカザ由来のものが挙げられる;植物接触アレルゲンとしては、有毒オーク、ツタウルシ及びイラクサ由来のものが挙げられる;一般的な草アレルゲンとしては、ライグラス、オオアワガエリ、ジョンソングラス(Johnson)、バミューダグラス(Bermuda)、ウシノケグサ及びイチゴツナギのアレルゲンが挙げられる;一般的なアレルゲンは、アルテルナリア属(Alternaria)、フザリウム属(Fusarium)、ホルモデンドラム属(Hormodendrum)、アスペルギルス属(Aspergillus)、ミクロポリスポラ属(Micropolyspora)、ムコール属(Mucor)及び好熱性放線菌などのカビ又は真菌からも得られ得る;表皮性アレルゲンは、ハウスダスト若しくは有機塵(典型的には真菌由来)から、又は羽毛、及び犬鱗屑などの動物発生源から得られ得る;一般的な食品アレルゲンとしては、牛乳及びチーズ(乳製品(diary))、卵、小麦、ナッツ(例えば、ピーナッツ)、魚介(例えば、甲殻類)、エンドウ、豆及びグルテンのアレルゲンが挙げられる;一般的な環境アレルゲンとしては、金属(ニッケル及び金)、化学物質(ホルムアルデヒド、トリニトロフェノール及びテレビン油)、ラテックス、ゴム、繊維(綿又は羊毛)、バーラップ、毛染め剤、化粧品、界面活性剤及び香料のアレルゲンが挙げられる;一般的な薬物アレルゲンとしては、局所麻酔薬及びサリチル酸塩のアレルゲンが挙げられる;抗生物質アレルゲンとしては、ペニシリン、テトラサイクリン及びスルホンアミドのアレルゲンが挙げられる;及び一般的な昆虫アレルゲンとしては、ハチ毒、スズメバチ毒及びアリ毒、及びゴキブリ杯状器官(calyx)アレルゲンが挙げられる。特によく特徴付けられているアレルゲンとしては、主要猫アレルゲンFel d1、ハチ毒ホスフォリパーゼA2(PLA)(Akdisら(1996) J. Clin. Invest. 98:1676- 1683)、カバノキ花粉アレルゲンBet v 1(Bauerら(1997) Clin. Exp. Immunol. 107:536-541)、及び多エピトープ性組換え草アレルゲンrKBG8.3(Caoら(1997) Immunology 90:46-51)が挙げられるが、これらに限定されない。これらの及び他の適切なアレルゲンは市販されており、及び/又は公知技術に従って抽出物として容易に調製され得る。
【0123】
好ましくは、第二のポリペプチドアレルゲンは、下記アレルゲン配列及びデータベースアクセション番号(NCBI Entrezアクセション番号)のリストから選択される。NCBIは、国立生物工学情報センターであり、米国国立衛生研究所の一部門である。NCBIウェブサイト(そこからデータベースにアクセスする)は、www.ncbi.nlm.nih.gov/である。アレルゲンの配列及びデータベースアクセション番号(NCBI Entrezアクセション番号):
【0124】
Dermatophagoides pteronyssinus

Der p 1
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Der p 5
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Der p 6
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Der p 7
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Der p9
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Dermatophagoides farinae

Der f 1
MKFVLAIASLLVLTVYARPASIKTFEFKKAFNKNYATVEEEEVARKNFLESLKYVEANKGAINHLSDLSLDEFKNRYLMSAEAFEQLKTQFDLNAETSACRINSVNVPSELDLRSLRTVTPIRMQGGCGSCWAFSGVAATESAYLAYRNTSLDLSEQELVDCASQHGCHGDTIPRGIEYIQQNGVVEERSYPYVAREQRCRRPNSQHYGISNYCQIYPPDVKQIREALTQTHTAIAVIIGIKDLRAFQHYDGRTIIQHDNGYQPNYHAVNIVGYGSTQGDDYWIVRNSWDTTWGDSGYGYFQAGNNLMMIEQYPYVVIM

Der f 2
MISKILCLSLLVAAVVADQVDVKDCANNEIKKVMVDGCHGSDPCIIHRGKPFTLEALFDANQNTKTAKIEIKASLDGLEIDVPGIDTNACHFMKCPLVKGQQYDIKYTWNVPKIAPKSENVVVTVKLIGDNGVLACAIATHGKIRD

Der f 3
MMILTIVVLLAANILATPILPSSPNATIVGGVKAQAGDCPYQISLQSSSHFCGGSILDEYWILTAAHCVNGQSAKKLSIRYNTLKHASGGEKIQVAEIYQHENYDSMTIDNDVALIKLKTPMTLDQTNAKPVPLPAQGSDVKVGDKIRVSGWGYLQEGSYSLPSELQRVDIDVVSREQCDQLYSKAGADVSENMICGGDVANGGVDSCQGDSGGPVVDVATKQIVGIVSWGYGCARKGYPGVYTRVGNFVDWIESKRSQ

Der f 4
AVGGQDADLAEAPFQISLLK

Der f 7
MMKFLLIAAVAFVAVSADPIHYDKITEEINKAIDDAIAAIEQSETIDPMKVPDHADKFERHVGIVDFKGELAMRNIEARGLKQMKRQGDANVKGEEGIVKAHLLIGVHDDIVSMEYDLAYKLGDLHPTTHVISDIQDFVVALSLEISDEGNITMTSFEVRQFANVVNHIGGLSILDPIFGVLSDVLTAIFQDTVRKEMTKVLAPAFKRELEKN

追加のダニアレルゲン配列(NCBI entrezアクセション):

1170095; 1359436; 2440053; 666007; 487661; 1545803; 84702; 84699; 625532; 404370; 1091577; 1460058; 7413; 9072; 387592.


ネコ属配列(NCBI entrezアクセション):

539716; 539715; 423193; 423192; 423191; 423190; 1364213; 1364212; 395407; 163827; 163823; 163825; 1169665; 232086; 1169666.

ラテックス
ハベア属(Hevea)配列:

Hev b 1
MAEDEDNQQGQGEGLKYLGFVQDAATYAVTTFSNVYLFAKDKSGPLQPGVDIIEGPVKNVAVPLYNRFSYIPNGALKFVDSTVVASVTIIDRSLPPIVKDASIQVVSAIRAAPEAARSLASSLPGQTKILAKVFYGEN

Hev b 3
MAEEVEEERLKYLDFVRAAGVYAVDSFSTLYLYAKDISGPLKPGVDTIENVVKTVVTPVYYIPLEAVKFVDKTVDVSVTSLDGVVPPVIKQVSAQTYSVAQDAPRIVLDVASSVFNTGVQEGAKALYANLEPKAEQYAVITWRALNKLPLVPQVANVVVPTAVYFSEKYNDVVRGTTEQGYRVSSYLPLLPTEKITKVFGDEAS

追加のハベア属配列(NCBI entrezアクセション):
3319923; 3319921; 3087805; 1493836; 1480457; 1223884; 3452147; 3451147; 1916805; 232267; 123335; 2501578; 3319662; 3288200; 1942537; 2392631; 2392630; 1421554; 1311006; 494093; 3183706; 3172534; 283243; 1170248; 1708278; 1706547; 464775; 266312; 231586; 123337; 116359; 123062; 2213877; 542013; 2144920; 1070656; 2129914; 2129913; 2129912; 100135; 82026; 1076559; 82028; 82027; 282933; 280399; 100138; 1086972; 108697; 1086976; 1086978; 1086978; 1086976; 1086974; 1086972; 913758; 913757; 913756; 234388; 1092500; 228691; 1177405; 18839; 18837; 18835; 18833; 18831; 1209317; 1184668; 168217; 168215; 168213; 168211; 168209; 348137.

ライグラス
ロリウム属(Lolium)配列:

126385 Lol p 1
MASSSSVLLVVALFAVFLGSAHGIAKVPPGPNITAEYGDKWLDAKSTWYGKPTGAGPKDNGGACGYKNVDKAPFNGMTGCGNTPIFKDGRGCGSCFEIKCTKPESCSGEAVTVTITDDNEEPIAPYHFDLSGHAFGSMAKKGEEQNVRSAGELELQFRRVKCKYPDDTKPTFHVEKASNPNYLAILVKYVDGDGDVVAVDIKEKGKDKWIELKESWGAVWRIDTPDKLTGPFTVRYTTEGGTKSEFEDVIPEGWKADTSYSAK

126386 Lol p 2a
AAPVEFTVEKGSDEKNLALSIKYNKEGDSMAEVELKEHGSNEWLALKKNGDGVWEIKSDKPLKGPFNFRFVSEKGMRNVFDDVVPADFKVGTTYKPE

126387 Lol p 3
TKVDLTVEKGSDAKTLVLNIKYTRPGDTLAEVELRQHGSEEWEPMTKKGNLWEVKSAKPLTGPMNFRFLSKGGMKNVFDEVIPTAFTVGKTYTPEYN

2498581 Lol p 5a
MAVQKYTVALFLRRGPRGGPGRSYAADAGYTPAAAATPATPAATPAGGWREGDDRRAEAAGGRQRLASRQPWPPLPTPLRRTSSRSSRPPSPSPPRASSPTSAAKAPGLIPKLDTAYDVAYKAAEAHPRGQVRRLRHCPHRSLRVIAGALEVHAVKPATEEVLAAKIPTGELQIVDKIDAAFKIAATAANAAPTNDKFTVFESAFNKALNECTGGAMRPTSSSPPSRPRSSRPTPPPSPAAPEVKYAVFEAALTKAITAMTQAQKAGKPAAAAATAAATVATAAATAAAVLPPPLLVVQSLISLLIYY

2498582 Lol p 5b
MAVQKHTVALFLAVALVAGPAASYAADAGYAPATPATPAAPATAATPATPATPATPAAVPSGKATTEEQKLIEKINAGFKAAVAAAAVVPPADKYKTFVETFGTATNKAFVEGLASGYADQSKNQLTSKLDAALKLAYEAAQGATPEAKYDAYVATLTEALRVIAGTLEVHAVKPAAEEVKVGAIPAAEVQLIDKVDAAYRTAATAANAAPANDKFTVFENTFNNAIKVSLGAAYDSYKFIPTLVAAVKQAYAAKQATAPEVKYTVSETALKKAVTAMSEAEKEATPAAAATATPTPAAATATATPAAAYATATPAAATATATPAAATATPAAAGGYKV

455288 Lol p アイソフォーム9
MAVQKHTVALFLAVALVAGPAASYAADAGYAPATPATPAAPATAATPATPATPATPAAVPSGKATTEEQKLIEKINAGFKAAVAAAAVVPPADKYKTFVETFGTATNKAFVEGLASGYADQSKNQLTSKLDAALKLAYEAAQGATPEAKYDAYVATLTEALRVIAGTLEVHAVKPAAEEVKVGAIPAAEVQLIDKVDAAYRTAATAANAAPANDKFTVFENTFNNAIKVSLGAAYDSYKFIPTLVAAVKQAYAAKQATAPEVKYTVSETALKKAVTAMSEAEKEATPAAAATATPTPAAATATATPAAAYATATPAAATATATPAAATATPAAAGGYKV

1582249 Lol p 11
DKGPGFVVTGRVYCDPCRAGFETNVSHNVEGATVAVDCRPFDGGESKLKAEATTDKDGWYKIEIDQDHQEEICEVVLAKSPDKSCSEIEEFRDRARVPLTSNXGIKQQGIRYANPIAFFRKEPLKECGGILQAY

追加のロリウム属配列(NCBI entrezアクセション):

135480; 417103; 687261; 687259; 1771355; 2388662; 631955; 542131; 542130; 542129; 100636; 626029; 542132; 320616; 320615; 320614; 100638; 100634; 82450; 626028; 100639; 283345; 542133; 1771353; 1763163; 310877; 310875; 250525; 55317; 515377; 510911; 939932; 439950; 2718; 168316; 168314; 485371; 2388664; 2832717; 2828273; 548867.

オリーブの木
オリーブ配列

416610 Ole e 1
EDIPQPPVSQFHIQGQVYCDTCRAGFITELSEFIPGASLRLQCKDKENGDVTFTEVGYTRAEGLYSMLVERDHKNEFCEITLISSGRKDCNEIPTEGWAKPSLKFKLNTVNGTTRTVNPLGFFKKEALPKCAQVYNKLGMYPPNM

ヒカゲミズ属(Parietaria)
ヒカゲミズ属配列:

2497750 Par j P2
MRTVSMAALVVIAAALAWTSSAEPAPAPAPGEEACGKVVQDIMPCLHFVKGEEKEPSKECCSGTKKLSEEVKTTEQKREACKCIVRATKGISGIKNELVAEVPKKCDIKTTLPPITADFDCSKIQSTIFRGYY

1352506 Par j P5
MVRALMPCLPFVQGKEKEPSKGCCSGAKRLDGETKTGPQRVHACECIQTAMKTYSDIDGKLVSEVPKHCGIVDSKLPPIDVNMDCKTVGVVPRQPQLPVSLRHGPVTGPSDPAHKARLERPQIRVPPPAPEKA

1532056 Par j P8
MRTVSMAALVVIAAALAWTSSAELASAPAPGEGPCGKVVHHIMPCLKFVKGEEKEPSKSCCSGTKKLSEEVKTTEQKREACKCIVAATKGISGIKNELVAEVPKKCGITTTLPPITADFDCSKIESTIFRGYY

1532058 Par j P9 MRTVSAPSAVALVVIVAAGLAWTSLASVAPPAPAPGSEETCGTVVRALMPCLPFVQGKEKEPSKGCCSGAKRLDGETKTGLQRVHACECIQTAMKTYSDIDGKLVSEVPKHCGIVDSKLPPIDVNMDCKTLGVVPRQPQLPVSLRHGPVTGPSDPAHKARLERPQIRVPPPAPEKA

2497749 Par j P9
MRTVSARSSVALVVIVAAVLVWTSSASVAPAPAPGSEETCGTVVGALMPCLPFVQGKEKEPSKGCCSGAKRLDGETKTGPQRVHACECIQTAMKTYSDIDGKLVSEVPKHCGIVDSKLPPIDVNMDCKTLGVLHYKGN

1086003 Par j 1
MVRALMPCLPFVQGKEKEPSKGCCSGAKRLDGETKTGPQRVHACECIQTAMKTYSDIDGKLVSEVPKHCGIVDSKLPPIDVNMDCKTVGVVPRQPQLPVSLRHGPVTGPSRSRPPTKHGWRDPRLEFRPPHRKKPNPAFSTLG

追加のヒカゲミズ属配列(NCBI entrezアクセション):

543659; 1836011; 1836010; 1311513; 1311512; 1311511; 1311510; 1311509; 240971.

オオアワガエリ
フレウム属(Phleum)配列:

Phl p 1
MASSSSVLLVVVLFAVFLGSAYGIPKVPPGPNITATYGDKWLDAKSTWYGKPTGAGPKDNGGACGYKDVDKPPFSGMTGCGNTPIFKSGRGCGSCFEIKCTKPEACSGEPVVVHITDDNEEPIAPYHFDLSGHAFGAMAKKGDEQKLRSAGELELQFRRVKCKYPEGTKVTFHVEKGSNPNYLALLVKYVNGDGDVVAVDIKEKGKDKWIELKESWGAIWRIDTPDKLTGPFTVRYTTEGGTKTEAEDVIPEGWKADTSYESK

Phl p 1
MASSSSVLLVVALFAVFLGSAHGIPKVPPGPNITATYGDKWLDAKSTWYGKPTAAGPKDNGGACGYKDVDKPPFSGMTGCGNTPIFKSGRGCGSCFEIKCTKPEACSGEPVVVHITDDNEEPIAAYHFDLSGIAFGSMAKKGDEQKLRSAGEVEIQFRRVKCKYPEGTKVTFHVEKGSNPNYLALLVKFSGDGDVVAVDIKEKGKDKWIALKESWGAIWRIDTPEVLKGPFTVRYTTEGGTKARAKDVIPEGWKADTAYESK

Phlp 2
MSMASSSSSSLLAMAVLAALFAGAWCVPKVTFTVEKGSNEKHLAVLVKYEGDTMAEVELREHGSDEWVAMTKGEGGVWTFDSEEPLQGPFNFRFLTEKGMKNVFDDVVPEKYTIGATYAPEE

Phl p 5
ADLGYGGPATPAAPAEAAPAGKATTEEQKLIEKINDGFKAALAAAAGVPPADKYKTFVATFGAASNKAFAEGLSAEPKGAAESSSKAALTSKLDAAYKLAYKTAEGATPEAKYDAYVATLSEALRIIAGTLEVHAVKPAAEEVKVIPAGELQVIEKVDSAFKVAATAANAAPANDKFTVFEAAFNNAIKASTGGAYESYKFIPALEAAVKQAYAATVATAPEVKYTVFETALKKAFTAMSEAQKAAKPATEATATATAAVGAATGAATAATGGYKV

Phl p 5
ADLGYGGPATPAAPAEAAPAGKATTEEQKLIEKINDGFKAALAAAAGVPPADKYKTFVATFGAASNKAFAEGLSAEPKGAAESSSKAALTSKLDAAYKLAYKTAEGATPEAKYDAYVATLSEALRIIAGTLEVHAVKPAAEEVKVIPAGELQVIEKVDSAFKVAATAANAAPANDKFTVFEAAFNNAIKASTGGAYESYKFIPALEAAVKQAYAATVATAPEVKYTVFETALKKAITAMSEAQKAAKPATEATATATAAVGAATGAATAATGGYKV

Phl p 5b
AAAAVPRRGPRGGPGRSYTADAGYAPATPAAAGAAAGKATTEEQKLIEDINVGFKAAVAAAASVPAADKFKTFEAAFTSSSKAAAAKAPGLVPKLDAAYSVAYKAAVGATPEAKFDSFVASLTEALRVIAGALEVHAVKPVTEEPGMAKIPAGELQIIDKIDAAFKVAATAAATAPADDKFTVFEAAFNKAIKESTGGAYDTYKCIPSLEAAVKQAYAATVAAAPQVKYAVFEAALTKAITAMSEVQKVSQPATGAATVAAGAATTAAGAASGAATVAAGGYKV

Phl p 5a
ADLGYGPATPAAPAAGYTPATPAAPAGADAAGKATTEEQKLIEKINAGFKAALAGAGVQPADKYRTFVATFGPASNKAFAEGLSGEPKGAAESSSKAALTSKLDAAYKLAYKTAEGATPEAKYDAYVATLSEALRIIAGTLEVHAVKPAAEEVKVIPAGELQVIEKVDAAFKVAATAANAAPANDKFTVFEAAFNDEIKASTGGAYESYKFIPALEAAVKQAYAATVATAPEVKYTVFETALKKAITAMSEAQKAAKPAAAATATATAAVGAATGAATAATGGYKV

Phl p 5
MAVQKYTVALFLAVALVAGPAASYAADAGYAPATPAAAGAEAGKATTEEQKLIEDINVGFKAAVAAAASVPAADKFKTFEAAFTSSSKAATAKAPGLVPKLDAAYSVSYKAAVGATPEAKFDSFVASLTEALRVIAGALEVHAVKPVTEEPGMAKIPAGELQIIDKIDAAFKVAATAAATAPADTVFEAAFNKAIKESTGGAYDTYKCIPSLEAAVKQAYAATVAAAPQVKYAVFEAALTKAITAMSEVQKVSQPATGAATVAAGAATTAAGAASGAATVAAGGYKV

Phl p 5
MAVQKYTVALFLAVALVAGPAASYAADAGYAPATPAAAGAEAGKATTEEQKLIEDINVGFKAAVAAAASVPAADKFKTFEAAFTSSSKAATAKAPGLVPKLDAAYSVAYKAAVGATPEAKFDSFVASLTEALRVIAGALEVHAVKPVTEDPAWPKIPAGELQIIDKIDAAFKVAATAAATAPADDKFTVFEAAFNKAIKESTGGAYDTYKCIPSLEAAVKQAYAATVAAAPQVKYAVFEAALTKAITAMSEVQKVSQPATGAATVAAGAATTATGAASGAATVAAGGYKV

Phl p 5
ADAGYAPATPAAAGAEAGKATTEEQKLIEDINVGFKAAVAAAASVPAADKFKTFEAAFTSSSKAATAKAPGLVPKLDAAYSVAYKAAVGATPEAKFDSFVASLTEALRVIAGALEVHAVKPVTEEPGMAKIPAGELQIIDKIDAAFKVAATAAATAPADDKFTVFEAAFNKAIKESTGGAYDTYKCIPSLEAAVKQAYAATVAAAPQVKYAVFEAALTKAITAMSEVQKVSQPATGAATVAAGAATTAAGAASGAATVAAGGYKV

Phl p 5
SVKRSNGSAEVHRGAVPRRGPRGGPGRSYAADAGYAPATPAAAGAEAGKATTEEQKLIEDINVGFKAAVAAAASVPAADKFKTFEAAFTSSSKAATAKAPGLVPKLDAAYSVAYKAAVGATPEAKFDSFVASLTEALRVIAGALEVHAVKPVTEEPGMAKIPAGELQIIDKIDAAFKVAATAAATAPADDKFTVFEAAFNKAIKESTGGAYDTYKCIPSLEAAVKQAYAATVAAAPQVKYAVFEAALTKAITAMSEVQKVSQPATGAATVAAGAATTAAGAASGAATVAAGGYKV

Phl p 5
MAVHQYTVALFLAVALVAGPAGSYAADLGYGPATPAAPAAGYTPATPAAPAGAEPAGKATTEEQKLIEKINAGFKAALAAAAGVPPADKYRTFVATFGAASNKAFAEGLSGEPKGAAESSSKAALTSKLDAAYKLAYKTAEGATPEAKYDAYVATVSEALRIIAGTLEVHAVKPAAEEVKVIPAGELQVIEKVDAAFKVAATAANAAPANDKFTVFEAAFNDAIKASTGGAYESYKFIPALEAAVKQAYAATVATAPEVKYTVFETALKKAITAMSEAQKAAKPAAAATATATAAVGAATGAATAATGGYKV

Phl p 5
ADLGYGGPATPAAPAEAAPAGKATTEEQKLIEKINDGFKAALAAAAGVPPADKYKTFVATFGAASNKAFAEGLSAEPKGAAESSSKAALTSKLDAAYKLAYKTAEGATPEAKYDAYVATLSEALRIIAGTLEVHAVKPAAEEVKVIPAGELQVIEKVDSAFKVAATAANAAPANDKFTVFEAAFNNAIKASTGGAYESYKFIPALEAAVKQAYAATVATAPEVKYTVFETALKKAFTAMSEAQKAAKPATEATATATAAVGAATGAATAATGGYKV

Phl p5b
AAAAVPRRGPRGGPGRSYTADAGYAPATPAAAGAAAGKATTEEQKLIEDINVGFKAAVAAAASVPAADKFKTFEAAFTSSSKAAAAKAPGLVPKLDAAYSVAYKAAVGATPEAKFDSFVASLTEALRVIAGALEVHAVKPVTEEPGMAKIPAGELQIIDKIDAAFKVAATAAATAPADDKFTVFEAAFNKAIKESTGGAYDTYKCIPSLEAAVKQAYAATVAAAPQVKYAVFEAALTKAITAMSEVQKVSQPATGAATVAAGAATTAAGAASGAATVAAGGYKV

Phl p5a
ADLGYGPATPAAPAAGYTPATPAAPAGADAAGKATTEEQKLIEKINAGFKAALAGAGVQPADKYRTFVATFGPASNKAFAEGLSGEPKGAAESSSKAALTSKLDAAYKLAYKTAEGATPEAKYDAYVATLSEALRIIAGTLEVHAVKPAAEEVKVIPAGELQVIEKVDAAFKVAATAANAAPANDKFTVFEAAFNDEIKASTGGAYESYKFIPALEAAVKQAYAATVATAPEVKYTVFETALKKAITAMSEAQKAAKPAAAATATATAAVGAATGAATAATGGYKV

Phl p 5
AVPRRGPRGGPGRSYAADAGYAPATPAAAGAEAGKATTEEQKLIEDINVGFKAAVAAAASVPAGDKFKTFEAAFTSSSKAATAKAPGLVPKLDAAYSVAYKAAVGATPEAKFDSFVASLTEALRVIAGALEVHAVKPVTEEPGMAKIPAGELQIIDKIDAAFKVAATAAATAPADDKFTVFEAAFNKAIKESTGGAYDTYKCIPSLEAAVKQAYAATVAAAPQVKYAVFEAALTKAITAMSEVQKVSQPATGAATVAAGAATTATGAASGAATVAAGGYKV

Phl p 5b
MAVPRRGPRGGPGRSYTADAGYAPATPAAAGAAAGKATTEEQKLIEDINVGFKAAVAARQRPAADKFKTFEAASPRHPRPLRQGAGLVPKLDAAYSVAYKAAVGATPEAKFDSFVASLTEALRVIAGALEVHAVKPVTEEPGMAKIPAGELQIIDKIDAAFKVAATAAATAPADDKFTVFEAAFNKAIKESTGGAYDTYKCIPSLEAAVKQAYAATVAAAAEVKYAVFEAALTKAITAMSEVQKVSQPATGAATVAAGAATTAAGAASGAATVAAGGYKV

Phl p 5
MAVHQYTVALFLAVALVAGPAASYAADLGYGPATPAAPAAGYTPATPAAPAEAAPAGKATTEEQKLIEKINAGFKAALAAAAGVQPADKYRTFVATFGAASNKAFAEGLSGEPKGAAESSSKAALTSKLDAAYKLAYKTAEGATPEAKYDAYVATLSEALRIIAGTLEVHAVKPAAEEVKVIPAGELQVIEKVDAAFKVAATAANAAPANDKFTVFEAAFNDAIKASTGGAYESYKFIPALEAAVKQAYAATVATAPEVKYTVFETALKKAITAMSEAQKAAKPAAAATATATAAVGAATGAATAATGGYKV

Phl p 5
EAPAGKATTEEQKLIEKINAGFKAALARRLQPADKYRTFVATFGPASNKAFAEGLSGEPKGAAESSSKAALTSKLDAAYKLAYKTAEGATPEAKYDAYVATLSEALRIIAGTLEVHAVKPAAEEVKVIPAAELQVIEKVDAAFKVAATAANAAPANDKFTVFEAAFNDEIKASTGGAYESYKFIPALEAAVKQAYAATVATAPEVKYTVFETALKKAITAMSEAQKAAKPPPLPPPPQPPPLAATGAATAATGGYKV

Phl p 5
MAVHQYTVALFLAVALVAGPAASYAADLGYGPATPAAPAAGYTPATPAAPAEAAPAGKATTEEQKLIEKINAGFKAALAAAAGVQPADKYRTFVATFGAASNKAFAEGLSGEPKGAAESSSKAALTSKLDAAYKLAYKTAEGATPEAKYDAYVATLSEALRIIAGTLEVHAVKPAAEEVKVIPAGELQVIEKVDAAFKVAATAANAAPANDKFTVFEAAFNDAIKASTGGAYESYKFIPALEAAVKQAYAATVATAPEVKYTVFETALKKAITAMSEAQKAAKPAAAATATATAAVGAATGAATAATGGYKV

Phl p 5b
MAVPRRGPRGGPGRSYTADAGYAPATPAAAGAAAGKATTEEQKLIEDINVGFKAAVAARQRPAADKFKTFEAASPRHPRPLRQGAGLVPKLDAAYSVAYKAAVGATPEAKFDSFVASLTEALRVIAGALEVHAVKPVTEEPGMAKIPAGELQIIDKIDAAFKVAATAAATAPADDKFTVFEAAFNKAIKESTGGAYDTYKCIPSLEAAVKQAYAATVAAAAEVKYAVFEAALTKAITAMSEVQKVSQPATGAATVAAGAATTAAGAASGAATVAAGGYKV

Phl p 5a
ADLGYGPATPAAPAAGYTPATPAAPAGADAAGKATTEEQKLIEKINAGFKAALAGAGVQPADKYRTFVATFGPASNKAFAEGLSGEPKGAAESSSKAALTSKLDAAYKLAYKTAEGATPEAKYDAYVATLSEALRIIAGTLEVHAVKPAAEEVKVIPAGELQVIEKVDAAFKVAATAANAAPANDKFTVFEAAFNDEIKASTGGAYESYKFIPALEAAVKQAYAATVATAPEVKYTVFETALKKAITAMSEAQKAAKPPPLPPPPQPPPLAATGAATAATGGYKV

Phl p 5
MAVHQYTVALFLAVALVAGPAASYAADLGYGPATPAAPAAGYTPATPAAPAEAAPAGKATTEEQKLIEKINAGFKAALAAAAGVQPADKYRTFVATFGAASNKAFAEGLSGEPKGAAESSSKAALTSKLDAAYKLAYKTAEGATPEAKYDAYVATLSEALRIIAGTLEVHAVKPAAEEVKVIPAGELQVIEKVDAAFKVAATAANAAPANDKFTVFEAAFNDAIKASTGGAYESYKFIPALEAAVKQAYAATVATAPEVKYTVFETALKKAITAMSEAQKAAKPAAAATATATAAVGAATGAATAATGGYKV

Phl p 6
MAAHKFMVAMFLAVAVVLGLATSPTAEGGKATTEEQKLIEDVNASFRAAMATTANVPPADKYKTFEAAFTVSSKRNLADAVSKAPQLVPKLDEVYNAAYNAADHAAPEDKYEAFVLHFSEALRIIAGTPEVHAVKPGA

Phl p 6
SKAPQLVPKLDEVYNAAYNAADHAAPEDKYEAFVLHFSEALHIIAGTPEVHAVKPGA

Phl p 6
ADKYKTFEAAFTVSSKRNLADAVSKAPQLVPKLDEVYNAAYNAADHAAPEDKYEAFVLHFSEALHIIAGTPEVHAVKPGA

Phl p 6
TEEQKLIEDVNASFRAAMATTANVPPADKYKTLEAAFTVSSKRNLADAVSKAPQLVPKLDEVYNAAYNAADHAAPEDKYEAFVLHFSEALRIIAGTPEVHAVKPGA

Phl p 6
MAAHKFMVAMFLAVAVVLGLATSPTAEGGKATTEEQKLIEDINASFRAAMATTANVPPADKYKTFEAAFTVSSKRNLADAVSKAPQLVPKLDEVYNAAYNAADHAAPEDKYEAFVLHFSEALHIIAGTPEVHAVKPGA

Phl p 6
MVAMFLAVAVVLGLATSPTAEGGKATTEEQKLIEDVNASFRAAMATTANVPPADKYKTFEAAFTVSSKRNLADAVSKAPQLVPKLDEVYNAAYNAADHAAPEDKYEAFVLHFSEALRIIAGTPEVHAVKPGA

Phl p 7
MADDMERIFKRFDTNGDGKISLSELTDALRTLGSTSADEVQRMMAEIDTDGDGFIDFNEFISFCNANPGLMKDVAKVF

Phl p 11
MSWQTYVDEHLMCEIEGHHLASAAILGHDGTVWAQSADFPQFKPEEITGIMKDFDEPGHLAPTGMFVAGAKYMVIQGEPGRVIRGKKGAGGITIKKTGQALVVGIYDEPMTPGQCNMVVERLGDYLVEQGM

追加のフレウム属配列(NCBI entrezアクセション):

458878; 548863; 2529314; 2529308; 2415702; 2415700; 2415698; 542168; 542167; 626037; 542169; 541814; 542171; 253337; 253336; 453976; 439960 .

スズメバチ(及び近縁)
クロスズメバチ属(Vespula)配列:

465054 ALLERGEN VES V 5
MEISGLVYLIIIVTIIDLPYGKANNYCKIKCLKGGVHTACKYGSLKPNCGNKVVVSYGLTKQEKQDILKEHNDFRQKIARGLETRGNPGPQPPAKNMKNLVWNDELAYVAQVWANQCQYGHDTCRDVAKYQVGQNVALTGSTAAKYDDPVKLVKMWEDEVKDYNPKKKFSGNDFLKTGHYTQMVWANTKEVGCGSIKYIQEKWHKHYLVCNYGPSGNFMNEELYQTK

1709545 ALLERGEN VES M 1
GPKCPFNSDTVSIIIETRENRNRDLYTLQTLQNHPEFKKKTITRPVVFITHGFTSSASEKNFINLAKALVDKDNYMVISIDWQTAACTNEYPGLKYAYYPTAASNTRLVGQYIATITQKLVKDYKISMANIRLIGHSLGAHVSGFAGKRVQELKLGKYSEIIGLDPARPSFDSNHCSERLCETDAEYVQIIHTSNYLGTEKILGTVDFYMNNGKNNPGCGRFFSEVCSHTRAVIYMAECIKHECCLIGIPRSKSSQPISRCTKQECVCVGLNAKKYPSRGSFYVPVESTAPFCNNKGKII

1352699 ALLERGEN VES V 1
MEENMNLKYLLLFVYFVQVLNCCYGHGDPLSYELDRGPKCPFNSDTVSIIIETRENRNRDLYTLQTLQNHPEFKKKTITRPVVFITHGFTSSASETNFINLAKALVDKDNYMVISIDWQTAACTNEAAGLKYLYYPTAARNTRLVGQYIATITQKLVKHYKISMANIRLIGHSLGAHASGFAGKKVQELKLGKYSEIIGLDPARPSFDSNHCSERLCETDAEYVQIIHTSNYLGTEKTLGTVDFYMNNGKNQPGCGRFFSEVCSHSRAVIYMAECIKHECCLIGIPKSKSSQPISSCTKQECVCVGLNAKKYPSRGSFYVPVESTAPFCNNKGKII

1346323 ALLERGEN VES V 2
SERPKRVFNIYWNVPTFMCHQYDLYFDEVTNFNIKRNSKDDFQGDKIAIFYDPGEFPALLSLKDGKYKKRNGGVPQEGNITIHLQKFIENLDKIYPNRNFSGIGVIDFERWRPIFRQNWGNMKIHKNFSIDLVRNEHPTWNKKMIELEASKRFEKYARFFMEETLKLAKKTRKQADWGYYGYPYCFNMSPNNLVPECDVTAMHENDKMSWLFNNQNVLLPSVYVRQELTPDQRIGLVQGRVKEAVRISNNLKHSPKVLSYWWYVYQDETNTFLTETDVKKTFQEIVINGGDGIIIWGSSSDVNSLSKCKRLQDYLLTVLGPIAINVTEAVN

549194 ALLERGEN VES VI
5KVNYCKIKCLKGGVHTACKYGTSTKPNCGKMVVKAYGLTEAEKQEILKVHNDFRQKVAKGLETRGNPGPQPPAKNMNNLVWNDELANIAQVWASQCNYGHDTCKDTEKYPVGQNIAKRSTTAALFDSPGKLVKMWENEVKDFNPNIEWSKNNLKKTGHYTQMVWAKTKEIGCGSVKYVKDEWYTHYLVCNYGPSGNFRNEKLYEKK

追加のクロスズメバチ属配列(NCBI entrezアクセション):
549193; 549192; 549191; 549190; 549131; 117414; 126761; 69576; 625255; 627131; 627188; 627187; 482382; 112561; 627186; 627185; 1923233; 317645; 317647; 745570; 225764; 162551.

樹木アレルゲン配列(主にカバノキ)配列:

114922 Bet v 1
MGVFNYETETTSVIPAARLFKAFILDGDNLFPKVAPQAISSVENIEGNGGPGTIKKISFPEGFPFKYVKDRVDEVDHTNFKYNYSVIEGGPIGDTLEKISNEIKIVATPDGGSILKISNKYHTKGDHEVKAEQVKASKEMGETLLRAVESYLLAHSDAYN

130975 Bet v 2
MSWQTYVDEHLMCDIDGQASNSLASAIVGHDGSVWAQSSSFPQFKPQEITGIMKDFEEPGHLAPTGLHLGGIKYMVIQGEAGAVIRGKKGSGGITIKKTGQALVFGIYEEPVTPGQCNMVVERLGDYLIDQGL

1168696 Bet v 3
MPCSTEAMEKAGHGHASTPRKRSLSNSSFRLRSESLNTLRLRRIFDLFDKNSDGIITVDELSRALNLLGLETDLSELESTVKSFTREGNIGLQFEDFISLHQSLNDSYFAYGGEDEDDNEEDMRKSILSQEEADSFGGFKVFDEDGDGYISARELQMVLGKLGFSEGSEIDRVEKMIVSVDSNRDGRVDFFEFKDMMRSVLVRSS

809536 Bet v 4
MADDHPQDKAERERIFKRFDANGDGKISAAELGEALKTLGSITPDEVKHMMAEIDTDGDGFISFQEFTDFGRANRGLLKDVAKIF

543675 Que a I - Quercus alba=オークの木(断片)
GVFTXESQETSVIAPAXLFKALFL

543509 Car b I - Carpinus betulus=シデの木(断片)
GVFNYEAETPSVIPAARLFKSYVLDGDKLIPKVAPQAIXK

543491 Aln g I - Alnus glutinosa=ハンノキの木(断片)
GVFNYEAETPSVIPAARLFKAFILDGDKLLPKVAPEAVSSVENI

1204056 Rubisco
VQCMQVWPPLGLKKFETLSYLPPLSSEQLAKEVDYLLRKNLIPCLEFELEHGFVYREHNRSPGYYDGRYWTMWKLPMFGCNDSSQVLKELEECKKAYPSAFIRIIGFDDK

追加の樹木アレルゲン配列(NCBI entrezアクセション番号):

131919; 128193; 585564; 1942360; 2554672; 2392209; 2414158; 1321728; 1321726; 1321724; 1321722; 1321720; 1321718; 1321716; 1321714; 1321712; 3015520; 2935416; 464576; 1705843; 1168701; 1168710; 1168709; 1168708; 1168707; 1168706; 1168705; 1168704; 1168703; 1168702; 1842188; 2564228; 2564226; 2564224; 2564222; 2564220; 2051993; 1813311; 1536831; 534910; 534900; 534318; 1340000; 1339998; 2149808; 66207; 2129477; 1076249; 1076247; 629480; 481805; 81443; 1361968; 1361967; 1361966; 1361965; 1361964; 1361963; 1361962; 1361961; 1361960; 1361959; 320546; 629483 ; 629482; 629481; 541804; 320545; 81444; 541814:; 629484; 474911; 452742; 1834387; 298737; 298736; 1584322; 1584321; 584320; 1542873; 1542871; 1542869; 1542867; 1542865; 1542863; 1542861; 1542859; 1542857; 1483232; 1483230; 1483228; 558561; 551640; 488605; 452746; 452744; 452740; 452738; 452736; 452734; 452732; 452730; 452728; 450885; 17938; 17927; 17925; 17921; 297538; 510951; 231331; 231329; 166953 .

ピーナッツ
ピーナッツ配列

1168391 Ara h 1
MRGRVSPLMLLLGILVLASVSATHAKSSPYQKKTENPCAQRCLQSCQQEPDDLKQKACESRCTKLEYDPRCVYDPRGHTGTTNQRSPPGERTRGRQPGDYDDDRRQPRREEGGRWGPAGPREREREEDWRQPREDWRRPSHQQPRKIRPEGREGEQEWGTPGSHVREETSRNNPFYFPSRRFSTRYGNQNGRIRVLQRFDQRSRQFQNLQNHRIVQIEAKPNTLVLPKHADADNILVIQQGQATVTVANGNNRKSFNLDEGHALRIPSGFISYILNRHDNQNLRVAKISMPVNTPGQFEDFFPASSRDQSSYLQGFSRNTLEAAFNAEFNEIRRVLLEENAGGEQEERGQRRWSTRSSENNEGVIVKVSKEHVEELTKHAKSVSKKGSEEEGDITNPINLREGEPDLSNNFGKLFEVKPDKKNPQLQDLDMMLTCVEIKEGALMLPHFNSKAMVIVVVNKGTGNLELVAVRKEQQQRGRREEEEDEDEEEEGSNREVRRYTARLKEGDVFIMPAAHPVAINASSELHLLGFGINAENNHRIFLAGDKDNVIDQIEKQAKDLAFPGSGEQVEKLIKNQKESHFVSARPQSQSQSPSSPEKESPEKEDQEEENQGGKGPLLSILKAFN

ブタクサ
ブタクサ属(Ambrosia)配列

113478 Amb a 1
MGIKHCCYILYFTLALVTLLQPVRSAEDLQQILPSANETRSLTTCGTYNIIDGCWRGKADWAENRKALADCAQGFAKGTIGGKDGDIYTVTSELDDDVANPKEGTLRFGAAQNRPLWIIFARDMVIRLDRELAINNDKTIDGRGAKVEIINAGFAIYNVKNIIIHNIIMHDIVVNPGGLIKSHDGPPVPRKGSDGDAIGISGGSQIWIDHCSLSKAVDGLIDAKHGSTHFTVSNCLFTQHQYLLLFWDFDERGMLCTVAFNKFTDNVDQRMPNLRHGFVQVVNNNYERWGSYALGGSAGPTILSQGNRFLASDIKKEVVGRYGESAMSESINWNWRSYMDVFENGAIFVPSGVDPVLTPEQNAGMIPAEPGEAVLRLTSSAGVLSCQPGAPC

113479 Amb a 2
MGIKHCCYILYFTLALVTLVQAGRLGEEVDILPSPNDTRRSLQGCEAHNIIDKCWRCKPDWAENRQALGNCAQGFGKATHGGKWGDIYMVTSDQDDDVVNPKEGTLRFGATQDRPLWIIFQRDMIIYLQQEMVVTSDKTIDGRGAKVELVYGGITLMNVKNVIIHNIDIHDVRVLPGGRIKSNGGPAIPRHQSDGDAIHVTGSSDIWIDHCTLSKSFDGLVDVNWGSTGVTISNCKFTHHEKAVLLGASDTHFQDLKMHVTLAYNIFTNTVHERMPRCRFGFFQIVNNFYDRWDKYAIGGSSNPTILSQGNKFVAPDFIYKKNVCLRTGAQEPEWMTWNWRTQNDVLENGAIFVASGSDPVLTAEQNAGMMQAEPGDMVPQLTMNAGVLTCSPGAPC

113477 Amb a 1.3
MGIKQCCYILYFTLALVALLQPVRSAEGVGEILPSVNETRSLQACEALNIIDKCWRGKADWENNRQALADCAQGFAKGTYGGKWGDVYTVTSNLDDDVANPKEGTLRFAAAQNRPLWIIFKNDMVINLNQELVVNSDKTIDGRGVKVEIINGGLTLMNVKNIIIHNINIHDVKVLPGGMIKSNDGPPILRQASDGDTINVAGSSQIWIDHCSLSKSFDGLVDVTLGSTHVTISNCKFTQQSKAILLGADDTHVQDKGMLATVAFNMFTDNVDQRMPRCRFGFFQVVNNNYDRWGTYAIGGSSAPTILCQGNRFLAPDDQIKKNVLARTGTGAAESMAWNWRSDKDLLENGAIFVTSGSDPVLTPVQSAGMIPAEPGEAAIKLTSSAGVFSCHPGAPC

113476 Amb a 1.2
MGIKHCCYILYFTLALVTLLQPVRSAEDVEEFLPSANETRRSLKACEAHNIIDKCWRCKADWANNRQALADCAQGFAKGTYGGKHGDVYTVTSDKDDDVANPKEGTLRFAAAQNRPLWIIFKRNMVIHLNQELVVNSDKTIDGRGVKVNIVNAGLTLMNVKNIIIHNINIHDIKVCPGGMIKSNDGPPILRQQSDGDAINVAGSSQIWIDHCSLSKASDGLLDITLGSSHVTVSNCKFTQHQFVLLLGADDTHYQDKGMLATVAFNMFTDHVDQRMPRCRFGFFQVVNNNYDRWGTYAIGGSSAPTILSQGNRFFAPDDIIKKNVLARTGTGNAESMSWNWRTDRDLLENGAIFLPSGSDPVLTPEQKAGMIPAEPGEAVLRLTSSAGVLSCHQGAPC

113475 Amb a 1.1
MGIKHCCYILYFTLALVTLLQPVRSAEDLQEILPVNETRRLTTSGAYNIIDGCWRGKADWAENRKALADCAQGFGKGTVGGKDGDIYTVTSELDDDVANPKEGTLRFGAAQNRPLWIIFERDMVIRLDKEMVVNSDKTIDGRGAKVEIINAGFTLNGVKNVIIHNINMHDVKVNPGGLIKSNDGPAAPRAGSDGDAISISGSSQIWIDHCSLSKSVDGLVDAKLGTTRLTVSNSLFTQHQFVLLFGAGDENIEDRGMLATVAFNTFTDNVDQRMPRCRHGFFQVVNNNYDKWGSYAIGGSASPTILSQGNRFCAPDERSKKNVLGRHGEAAAESMKWNWRTNKDVLENGAIFVASGVDPVLTPEQSAGMIPAEPGESALSLTSSAGVLSCQPGAPC

ヒマラヤスギ属(Cedar)配列

493634 Cry j IB前駆体
MDSPCLVALLVFSFVIGSCFSDNPIDSCWRGDSNWAQNRMKLADCAVGFGSSTMGGKGGDLYTVTNSDDDPVNPPGTLRYGATRDRPLWIIFSGNMNIKLKMPMYIAGYKTFDGRGAQVYIGNGGPCVFIKRVSNVIIHGLYLYGCSTSVLGNVLINESFGVEPVHPQDGDALTLRTATNIWIDHNSFSNSSDGLVDVTLTSTGVTISNNLFFNHHKVMSLGHDDAYSDDKSMKVTVAFNQFGPNCGQRMPRARYGLVHVANNNYDPWTIYAIGGSSNPTILSEGNSFTAPNESYKKQVTIRIGCKTSSSCSNWVWQSTQDVFYNGAYFVSSGKYEGGNIYTKKEAFNVENGNATPHLTQNAGVLTCSLSKRC

493632 Cry j IA前駆体
MDSPCLVALLVLSFVIGSCFSDNPIDSCWRGDSNWAQNRMKLADCAVGFGSSTMGGKGGDLYTVTNSDDDPVNPAPGTLRYGATRDRPLWIIFSGNMNIKLKMPMYIAGYKTFDGRGAQVYIGNGGPCVFIKRVSNVIIHGLHLYGCSTSVLGNVLINESFGVEPVHPQDGDALTLRTATNIWIDHNSFSNSSDGLVDVTLSSTGVTISNNLFFNHHKVMLLGHDDAYSDDKSMKVTVAFNQFGPNCGQRMPRARYGLVHVANNNYDPWTIYAIGGSSNPTILSEGNSFTAPNESYKKQVTIRIGCKTSSSCSNWVWQSTQDVFYNGAYFVSSGKYEGGNIYTKKEAFNVENGNATPQLTKNAGVLTCSLSKRC

1076242 Cry j II前駆体−杉(Japanese cedar)
MAMKLIAPMAFLAMQLIIMAAAEDQSAQIMLDSVVEKYLRSNRSLRKVEHSRHDAINIFNVEKYGAVGDGKHDCTEAFSTAWQAACKNPSAMLLVPGSKKFVVNNLFFNGPCQPHFTFKVDGIIAAYQNPASWKNNRIWLQFAKLTGFTLMGKGVIDGQGKQWWAGQCKWVNGREICNDRDRPTAIKFDFSTGLIIQGLKLMNSPEFHLVFGNCEGVKIIGISITAPRDSPNTDGIDIFASKNFHLQKNTIGTGDDCVAIGTGSSNIVIEDLICGPGHGISIGSLGRENSRAEVSYVHVNGAKFIDTQNGLRIKTWQGGSGMASHIIYENVEMINSENPILINQFYCTSASACQNQRSAVQIQDVTYKNIRGTSATAAAIQLKCSDSMPCKDIKLSDISLKLTSGKIASCLNDNANGYFSGHVIPACKNLSPSAKRKESKSHKHPKTVMVENMRAYDKGNRTRILLGSRPPNCTNKCHGCSPCKAKLVIVHRIMPQEYYPQRWICSCHGKIYHP

1076241 Cry j IIタンパク質−杉
MAMKFIAPMAFVAMQLIIMAAAEDQSAQIMLDSDIEQYLRSNRSLRKVEHSRHDAINIFNVEKYGAVGDGKHDCTEAFSTAWQAACKKPSAMLLVPGNKKFVVNNLFFNGPCQPHFTFKVDGIIAAYQNPASWKNNRIWLQFAKLTGFTLMGKGVIDGQGKQWWAGQCKWVNGREICNDRDRPTAIKFDFSTGLIIQGLKLMNSPEFHLVFGNCEGVKIIGISITAPRDSPNTDGIDIFASKNFHLQKNTIGTGDDCVAIGTGSSNIVIEDLICGPGHGISIGSLGRENSRAEVSYVHVNGAKFIDTQNGLRIKTWQGGSGMASHIIYENVEMINSENPILINQFYCTSASACQNQRSAVQIQDVTYKNIRGTSATAAAIQLKCSDSMPCKDIKLSDISLKLTSGKIASCLNDNANGYFSGHVIPACKNLSPSAKRKESKSHKHPKTVMVKNMGAYDKGNRTRILLGSRPPNCTNKCHGCSPCKAKLVIVHRIMPQEYYPQRWMCSRHGKIYHP

541803 Cry j I前駆体−杉
MDSPCLVALLVLSFVIGSCFSDNPIDSCWRGDSNWAQNRMKLADCAVGFGSSTMGGKGGDLYTVTNSDDDPVNPPGTLRYGATRDRPLWIIFSGNMNIKLKMPMYIAGYKTFDGRGAQVYIGNGGPCVFIKRVSNVIIHGLHLYGCSTSVLGNVLINESFGVEPVHPQDGDALTLRTATNIWIDHNSFSNSSDGLVDVTLSSTGVTISNNLFFNHHKVMLLGHDDAYSDDKSMKVTVAFNQFGPNCGQRMPRARYGLVHVANNNYDPWTIYAIGGSSNPTILSEGNSFTAPNESYKKQVTIRIGCKTSSSCSNWVWQSTQDVFYNGAYFVSSGKYEGGNIYTKKEAFNVENGNATPQLTKNAGVLTCSLSKRC

541802 Cry j I前駆体−杉
MDSPCLVALLVFSFVIGSCFSDNPIDSCWRGDSNWAQNRMKLADCAVGFGSSTMGGKGGDLYTVTNSDDDPVNPAPGTLRYGATRDRPLWIIFSGNMNIKLKMPMYIAGYKTFDGRGAQVYIGNGGPCVFIKRVSNVIIHGLYLYGCSTSVLGNVLINESFGVEPVHPQDGDALTLRTATNIWIDHNSFSNSSDGLVDVTLTSTGVTISNNLFFNHHKVMSLGHDDAYSDDKSMKVTVAFNQFGPNCGQRMPRARYGLVHVANNNYDPWTIYAIGGSSNPTILSEGNSFTAPNESYKKQVTIRIGCKTSSSCSNWVWQSTQDVFYNGAYFVSSGKYEGGNIYTKKEAFNVENGNATPHLTQNAGVLTCSLSKRC

イヌ
イヌ属(Canis)配列:

Can f 1
MKTLLLTIGFSLIAILQAQDTPALGKDTVAVSGKWYLKAMTADQEVPEKPDSVTPMILKAQKGGNLEAKITMLTNGQCQNITVVLHKTSEPGKYTAYEGQRVVFIQPSPVRDHYILYCEGELHGRQIRMAKLLGRDPEQSQEALEDFREFSRAKGLNQEILELAQSETCSPGGQ

血清アルブミン断片
EAYKSEIAHRYNDLGEEHFRGLVL

血清アルブミン断片
LSSAKERFKCASLQKFGDRAFKAWSVARLSQRFPKADFAEISKVVTDLTKVHKECCHGDLLECADDRADLAKYMCENQDSISTKLKECCDKPVLEKSQCLAEVERDELPGDLPSLAADFVEDKEVCKNYQEAKDVFLGTFLYEYSRRHPEYSVSLLLRLAKEYEATLEKCCATDDPPTCYAKVLDEFKPLVDEPQNLVKTNCELFEKLGEYGFQNALLVRYTKKAPQVSTPTLVVEVSRKLGKVGTKCCKKPESERMSCADDFLS

Can f 2
MQLLLLTVGLALICGLQAQEGNHEEPQGGLEELSGRWHSVALASNKSDLIKPWGHFRVFIHSMSAKDGNLHGDILIPQDGQCEKVSLTAFKTATSNKFDLEYWGHNDLYLAEVDPKSYLILYMINQYNDDTSLVAHLMVRDLSRQQDFLPAFESVCEDIGLHKDQIVVLSDDDRCQGSRD

追加のイヌアレルゲンタンパク質(NCBI entrezアクセション):

1731859

ウマ
ウマ属(Equus)配列:

1575778 Equ c1
MKLLLLCLGLILVCAQQEENSDVAIRNFDISKISGEWYSIFLASDVKEKIEENGSMRVFVDVIRALDNSSLYAEYQTKVNGECTEFPMVFDKTEEDGVYSLNYDGYNVFRISEFENDEHIILYLVNFDKDRPFQLFEFYAREPDVSPEIKEEFVKIVQKRGIVKENIIDLTKIDRCFQLRGNGVAQA

3121755 Equ c 2
SQXPQSETDYSQLSGEWNTIYGAASNIXK


ユーログリファス属(Euroglyphus)(ダニ)
ユーログリファス属配列

Eur m 1(変異体)
TYACSINSVSLPSELDLRSLRTVTPIRMQGGCGSCWAFSGVASTESAYLAYRNMSLDLAEQELVDCASQNGCHGDTIPRGIEYIQQNGVVQEHYYPYVAREQSCHRPNAQRYGLKNYCQISPPDSNKIRQALTQTHTAVAVIIGIKDLNAFRHYDGRTIMQHDNGYQPNYHAVNIVGYGNTQGVDYWIVRNSWDTTWGDNGYGYFAANINL

Eur m 1(変異体)
TYACSINSVSLPSELDLRSLRTVTPIRMQGGCGSCWAFSGVASTESAYLAYRNMSLDLAEQELVDCASQNGCHGDTIPRGIEYIQQNGVVQEHYYPYVAREQSCHRPNAQRYGLKNYCQISPPDSNKIRQALTQTHTAVAVIIGIKDLNAFRHYDGRTIMQHDNGYQPNYHAVNIVGYGNTQGVDYWIVRNSWDTTWGDNGYGYFAANINL

Eur m 1(変異体)
ETNACSINGNAPAEIDLRQMRTVTPIRMQGGCGSCWAFSGVAATESAYLAYRNQSLDLAEQELVDCASQHGCHGDTIPRGIEYIQHNGVVQESYYRYVAREQSCRRPNAQRFGISNYCQIYPPNANKIREALAQTHSAIAVIIGIKDLDAFRHYDGRTIIQRDNGYQPNYHAVNIVGYSNAQGVDYWIVRNSWDTNWGDNGYGYFAANIDL

Eur m 1(変異体)
ETSACRINSVNVPSELDLRSLRTVTPIRMQGGCGSCWAFSGVAATESAYLAYRNTSLDLSEQELVDCASQHGCHGDTIPRGIEYIQQNGVVEERSYPYVAREQQCRRPNSQHYGISNYCQIYPPDVKQIREALTQTHTAIAVIIGIKDLRAFQHYDGRTIIQHDNGYQPNYHAVNIVGYGSTQGVDYWIVRNSWDTTWGDSGYGYFQAGNNL

イチゴツナギ類(Poa)(草)配列

113562 POLLEN ALLERGEN POA P 9
MAVQKYTVALFLVALVVGPAASYAADLSYGAPATPAAPAAGYTPAAPAGAAPKATTDEQKMIEKINVGFKAAVAAAGGVPAANKYKTFVATFGAASNKAFAEALSTEPKGAAVDSSKAALTSKLDAAYKLAYKSAEGATPEAKYDDYVATLSEALRIIAGTLEVHGVKPAAEEVKATPAGELQVIDKVDAAFKVAATAANAAPANDKFTVFEAAFNDAIKASTGGAYQSYKFIPALEAAVKQSYAATVATAPAVKYTVFETALKKAITAMSQAQKAAKPAAAATGTATAAVGAATGAATAAAGGYKV

113561 POA P 9
MAVHQYTVALFLAVALVAGPAASYAADVGYGAPATLATPATPAAPAAGYTPAAPAGAAPKATTDEQKLIEKINAGFKAAVAAAAGVPAVDKYKTFVATFGTASNKAFAEALSTEPKGAAAASSNAVLTSKLDAAYKLAYKSAEGATPEAKYDAYVATLSEALRIIAGTLEVHAVKPAGEEVKAIPAGELQVIDKVDAAFKVAATAANAAPANDKFTVFEAAFNDAIKASTGGAYQSYKFIPALEAAVKQSYAATVATAPAVKYTVFETALKKAITAMSQAQKAAKPAAAVTATATGAVGAATGAVGAATGAATAAAGGYKTGAATPTAGGYKV

113560 POA P 9
MDKANGAYKTALKAASAVAPAEKFPVFQATFDKNLKEGLSGPDAVGFAKKLDAFIQTSYLSTKAAEPKEKFDLFVLSLTEVLRFMAGAVKAPPASKFPAKPAPKVAAYTPAAPAGAAPKATTDEQKLIEKINVGFKAAVAAAAGVPAASKYKTFVATFGAASNKAFAEALSTEPKGAAVASSKAVLTSKLDAAYKLAYKSAEGATPEAKYDAYVATLSEALRIIAGTLEVHGVKPAAEEVKAIPAGELQVIDKVDAAFKVAATAANAAPANDKFTVFEAAFNDAIKASTGGAYQSYKFIPALEAAVKQSYAATVATAPAVKYTVFETALKKAITAMSQAQKAAKPAAAVTGTATSAVGAATGAATAAAGGYKV

ゴキブリ配列

2833325 Cr p1
MKTALVFAAVVAFVAARFPDHKDYKQLADKQFLAKQRDVLRLFHRVHQHNILNDQVEVGIPMTSKQTSATTVPPSGEAVHGVLQEGHARPRGEPFSVNYEKHREQAIMLYDLLYFANDYDTFYKTACWARDRVNEGMFMYSFSIAVFHRDDMQGVMLPPPYEVYPYLFVDHDVIHMAQKYWMKNAGSGEHHSHVIPVNFTLRTQDHLLAYFTSDVNLNAFNTYYRYYYPSWYNTTLYGHNIDRRGEQFYYTYKQIYARYFLERLSNDLPDVYPFYYSKPVKSAYNPNLRYHNGEEMPVRPSNMYVTNFDLYYIADIKNYEKRVEDAIDFGYAFDEHMKPHSLYHDVHGMEYLADMIEGNMDSPNFYFYGSIYHMYHSMIGHIVDPYHKMGLAPSLEHPETVLRDPVFYQLWKRVDHLFQKYKNRLPRYTHDELAFEGVKVENVDVGKLYTYFEQYDMSLDMAVYVNNVDQISNVDVQLAVRLNHKPFTYNIEVSSDKAQDVYVAVFLGPKYDYLGREYDLNDRRHYFVEMDRFPYHVGAGKTVIERNSHDSNIIAPERDSYRTFYKKVQEAYEGKSQYYVDKGHNYCGYPENLLIPKGKKGGQAYTFYVIVTPYVKQDEHDFEPYNYKAFSYCGVGSERKYPDNKPLGYPFDRKIYSNDFYTPNMYFKDVIIFHKKYDEVGVQGH

2231297 Cr p2
INEIHSIIGLPPFVPPSRRHARRGVGINGLIDDVIAILPVDELKALFQEKLETSPDFKALYDAIRSPEFQSIISTLNAMQRSEHHQNLRDKGVDVDHFIQLIRALFGLSRAARNLQDDLNDFLHSLEPISPRHRHGLPRQRRRSARVSAYLHADDFHKIITTIEALPEFANFYNFLKEHGLDVVDYINEIHSIIGLPPFVPPSRRHARRGVGINGLIDDVIAILPVDELKALFQEKLETSPDFKALYDAIRSPEFQSIISTLNAMPEYQELLQNLRDKGVDVDHFIRVDQGTLRTLSSGQRNLQDDLNDFLALIPTDQILAIAMDYLANDAEVQELVAYLQSDDFHKIITTIEALPEFANFYNFLKEHGLDVVDYINEIHSIIGLPPFVPPSQRHARRGVGINGLIDDVIAILPVDELKALFQEKLETSPDFKALYDAIDLRSSRA

1703445 Bla g 2
MIGLKLVTVLFAVATITHAAELQRVPLYKLVHVFINTQYAGITKIGNQNFLTVFDSTSCNVVVASQECVGGACVCPNLQKYEKLKPKYISDGNVQVKFFDTGSAVGRGIEDSLTISNLTTSQQDIVLADELSQEVCILSADVVVGIAAPGCPNALKGKTVLENFVEENLIAPVFSIHHARFQDGEHFGEIIFGGSDWKYVDGEFTYVPLVGDDSWKFRLDGVKIGDTTVAPAGTQAIIDTSKAIIVGPKAYVNPINEAIGCVVEKTTTRRICKLDCSKIPSLPDVTFVINGRNFNISSQYYIQQNGNLCYSGFQPCGHSDHFFIGDFFVDHYYSEFNWENKTMGFGRSVESV

1705483 Bla g 4
AVLALCATDTLANEDCFRHESLVPNLDYERFRGSWIIAAGTSEALTQYKCWIDRFSYDDALVSKYTDSQGKNRTTIRGRTKFEGNKFTIDYNDKGKAFSAPYSVLATDYENYAIVEGCPAAANGHVIYVQIRFSVRRFHPKLGDKEMIQHYTLDQVNQHKKAIEEDLKHFNLKYEDLHSTCH

2326190 Bla g 5
YKLTYCPVKALGEPIRFLLSYGEKDFEDYRFQEGDWPNLKPSMPFGKTPVLEIDGKQTHQSVAISRYLGKQFGLSGKDDWENLEIDMIVDTISDFRAAIANYHYDADENSKQKKWDPLKKETIPYYTKKFDEVVKANGGYLAAGKLTWADFYFVAILDYLNHMAKEDLVANQPNLKALREKVLGLPAIKAWVAKRPPTDL

追加のゴキブリ配列(NCBI Entrezアクセション番号):
2580504; 1580797; 1580794; 1362590; 544619; 544618; 1531531; 1580792; 1166573; 1176397; 2317849.

アレルゲン(一般的)配列:
NCBIアクセション番号

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1322183; 317645 ; 317647 ; 1850544 ; 1850542 ; 1850540 ; 283117; 452742; 1842045 ; 1839305; 1836011; 1836010; 1829900; 1829319; 1829318; 1829317; 1829316; 1829315; 1829314; 1825459 ; 1803187 ; 159653 ; 1773369 ; 1769849; 1769847; 608690 ; 310877 ; 310875; 1438761; 1311513; 1311512; 1311511; 1311510; 1311509; 1311631; 1246120; 1246119; 1246118; 1246117; 1246116; 1478293; 1478292; 1311642; 1174278; 1174276; 1086972; 1086974; 1086976; 1086978; 1086978; 1086976; 1086974; 1086972; 999009; 999356; 999355; 994866; 994865; 913758; 913757; 913756; 913285; 913283; 926885; 807138; 632782; 601807; 546852; 633938; 544619; 544618; 453094; 451275; 451274; 407610; 407609; 404371; 409328; 299551; 299550; 264742; 261407; 255657; 250902; 250525; 1613674; 1613673; 1613672; 1613671; 1613670; 1613304; 1613303; 1613302; 1613240; 1613239; 1613238; 1612181; 1612180; 1612179; 1612178; 1612177; 1612176; 1612175; 1612174; 1612173; 1612172; 1612171; 1612170; 1612169; 1612168; 1612167; 1612166; 1612165; 1612164; 1612163; 1612162; 1612161; 1612160; 1612159; 1612158; 1612157; 1612156; 1612155; 1612154; 1612153; 1612152; 1612151; 1612150; 1612149; 1612148; 1612147; 1612146; 1612145; 1612144; 1612143; 1612142; 1612141; 1612140; 1612139; 1093120; 447712; 447711; 447710; 1587177; 158542; 1582223; 1582222; 1531531 ; 1580792 ; 886215; 1545317; 1545315; 1545313; 1545311; 1545831; 1545887; 1545885; 1545883; 1545881; 1545879; 1545877; 1545875; 166486 ; 1498496 ; 1460058; 972513; 1009442 ; 1009440 ; 1009438 ; 1009436 ; 1009434 ; 7413 ; 1421808 ; 551228; 452606 ; 32905; 1377859 ; 1364213; 1364212; 395407; 22690 ; 22688 ; 22686; 22684 ; 488605 ; 17680 ; 1052817 ; 1008445 ; 1008443 ; 992612; 706811 ; 886683; 747852 ; 939932 ; 19003 ; 1247377 ; 1247375; 1247373; 862307 ; 312284 ; 999462; 999460 ; 999458 ; 587450 ; 763064 ; 886209 ; 1176397 ; 1173557 ; 902012; 997915; 997914; 997913; 997912; 997911; 997910; 99790; 997908; 997907; 997906; 997905; 997904; 997903; 997902; 997901; 997900; 997319; 997318; 997317; 997316; 997315; 997314; 997313; 997312; 910984; 910983; 910982; 910981; 511604 ; 169631 ; 169629 ; 169627 ; 168316 ; 168314 ; 607633 ; 555616; 293902 ; 485371 ; 455288 ; 166447 ; 166445 ; 166443 ; 166435 ; 162551 ; 160780; 552080 ; 156719 ; 156715 ; 515957 ; 515956 ; 515955 ; 515954 ; 515953 ; 459163; 166953 ; 386678 ; 169865.
【0125】
特に好ましいアレルゲン/抗原としては以下が挙げられる:猫鱗屑タンパク質Fel d1;ブタクサタンパク質Der Pl、Der P2及びDer P7;ブタクサタンパク質amb a 1.1、a 1.2、al.3又はal.4;ライグラスタンパク質lol p1及びlol p5;オオアワガエリタンパク質phl p1及びphl p5;バミューダグラス(Bermuda grass)タンパク質Cyn d 5;Alternaria alternateタンパク質Alt a 1、Alt a 2及びエノラーゼ(Alt a 6);カバノキタンパク質Bet v1及びP14;チャバネゴキブリタンパク質Bla g 1、Bla g 2、Bla g 3、Bla g 4、Bla g 5及びBla g 6;ヨモギタンパク質Art v 1;ロシアアザミタンパク質Sal k 1及びSal k 2;ピーナッツAra h1、Ara h2、Ara h3、Ara h4、Ara h5、Ara h6、植物プロフィリン若しくは脂質輸送タンパク質又はヒト白血球抗原。
【0126】
送達方法
製剤化されると、本発明の組成物は、種々の公知の経路及び技術を使用してin vivoで対象へ送達され得る。例えば、組成物は、注射可能な溶液、懸濁液又は乳液として提供され得、通常の針と注射器とを使用して、又は液体ジェット式注射システムを使用して、非経口の、皮下、皮膚上、表皮、皮内、筋肉内、動脈内、腹腔内、静脈内注射によって投与され得る。組成物は、皮膚又は粘膜組織に局所的にも(例えば経鼻的に、気管内に、腸に(intestinal)、直腸内に又は膣内に)投与され得、又は呼吸器投与若しくは肺内投与に適した微細化したスプレーとしても提供され得る。他の投与形態としては、経口投与、坐薬、舌下投与、及び能動又は受動経皮送達技術が挙げられる。
【0127】
本発明のペプチドが投与される場合、それが適切な抗原提示細胞と接触する能力を有しかつそれ(又はそれら)が個体のT細胞と接触する機会を有する体の部位に、ペプチドを投与することが好ましい。APCが投与される場合、それが個体の適切なT細胞と接触しかつ活性化する能力を有する体の部位に、APCを投与することが好ましい。
【0128】
送達レジメン
ペプチド/ポリヌクレオチド/細胞(例えば複数のペプチドを含む組成物など)の投与は、上記のような任意の適切な方法によってなされ得る。ペプチドの適切な量は、実験的に決定され得るが、典型的には、下記の範囲内である。各ペプチドの単回投与が、患者に対して有益な効果を有するのに十分であり得るが、ペプチドが1回より多く投与される場合にそれが有益であり得ることが理解され、その場合、典型的な投与レジメンは、例えば、1週間に1又は2回を6ヶ月毎に2〜4週間、又は1日1回を4から6ヶ月毎に1週間であり得る。理解されるように、各ペプチド又はポリヌクレオチド、或いはペプチド及び/又はポリヌクレオチドの組み合わせは、単独で又は併用して、患者に投与され得る。
【0129】
投与のための用量は、組成物の性質、投与経路並びに投与レジメンのスケジュール及びタイミングを含む多くの要因に依存するであろう。本発明の分子の適切な用量は、投与1回当たり、15μgまで、20μgまで、25μgまで、30μgまで、50μgまで、100μgまで、500μgまで、又はそれ以上のオーダーであり得る。適切な用量は、15μg未満であり得るが、少なくとも1ng、又は少なくとも2ng、又は少なくとも5ng、又は少なくとも50ng、又は少なくとも100ng、又は少なくとも500ng、又は少なくとも1μg、又は少なくとも10μgであり得る。本発明のいくつかの分子について、使用される用量はより高くてもよく、例えば、1mgまで、2mgまで、3mgまで、4mgまで、5mgまで、又はより高くてもよい。このような用量は、選択された経路による投与に適切な容量を可能にするのに適した濃度で、液体製剤中で提供され得る。
【0130】
キット
本発明はまた、容器中にキットの形態で包装された、本発明の治療における使用に適した、本明細書中に記載の構成成分の組み合わせに関する。このようなキットは、本発明の治療を可能にする一連の構成成分を含み得る。例えば、キットは、本発明の1以上の異なるペプチド、ポリヌクレオチド及び/若しくは細胞、又は本発明の1以上のペプチド、ポリヌクレオチド若しくは細胞、並びに同時投与、又は逐次投与若しくは別々の投与に適した1以上の追加の治療剤を含み得る。キットは随意に、他の適切な試薬(複数可)又は使用説明書などを含み得る。
【0131】
本発明は、以下の実施例により説明される。
【実施例】
【0132】
実施例1
可能性のあるT細胞エピトープ
下記のAmb a 1の領域を、1以上のT細胞エピトープを含む可能性のあるものとして同定した:
【0133】
【表3】

【0134】
優先出願、GB0815258.3における領域G、I及びJについて提供される配列は、以下の通りである:GEAAIKLTSSAGVLSCRP(領域G)、HGFFQVVNNNYDRGTYA(領域I)及びETRRLTTSGAYN(領域J)。これらの配列は、下記のAmb a 1アイソフォーム1.3全長配列由来の関連する領域に対応するように、表2において修正している。
【0135】
次いで、表2中に示す領域を、それらのいずれが以下に示す4つの異なるAmb a1アイソフォーム(1.1、1.2、1.3及び1.4)間で高度に保存されているかを見出すために更に分析した。下記の配列について、以下のテキスト形式を使用して目的の領域を示す:
【0136】
【数1】

【0137】
【数2】

【0138】
【数3】

【0139】
【数4】

【0140】
【数5】

【0141】
以下のペプチドを、高度に保存されているとみなし、従って更なる試験に進めた:
【0142】
【表4】

【0143】
明らかであるように、上記配列は目的の領域の天然の配列と必ずしも同一ではない。特に、本発明のペプチドは、溶解性を改善し、且つ/又は二量体形成を低減し、且つ/又は天然の配列と比較してIgE架橋の可能性を低減するために、操作され得る。以下の表(表4)は、表3のペプチド(配列番号1〜31)を製造するために本発明者らが適用する上記原則の具体例を提供する。
【0144】
【表5】

【0145】
上記表において灰色で強調した行は、領域の天然の配列を表す。本発明に従って修飾したペプチドを各天然の配列の下に示す。太字且つ下線を引いた残基は、天然の配列への付加又は天然の配列の置換を表す。
【0146】
サイトカインアッセイ及び好ましい組み合わせの選択
配列番号1〜31のペプチドを使用したペプチド刺激に応答した、50個体のPBMCからのサイトカイン分泌プロファイルを分析した。サイトカイン放出アッセイからの上清を、多重ビーズアレイアッセイを使用してIL−13及びIFN−γの存在について試験した。
【0147】
典型的なサイトカイン放出アッセイは、対象当たり40x10個のPBMCを必要とする。より詳細には、適切な抗原又はペプチド濃度の200μg/ml溶液250μlを、48ウェルプレートの適切なウェル中に分配する。プレートを、加湿5%COインキュベーターで最長4時間、37℃でインキュベートする。次いで5x10細胞/mlのPBMC懸濁液250μlを各ウェルに加え、プレートを5日間インキュベーターへ戻す。刺激の後、培養上清のサンプルを、標準的プロトコールに従い、多重ビーズアッセイにより試験するために回収する。データを、>100pg/mlのインターフェロンγ又はIL−13に対する応答を有する対象について分析し、下記表5中に示す%応答者率に基づきペプチドの優先順位をつけた。
【0148】
【表6】

【0149】
以上に基づき、本発明の好ましい組み合わせを、以下を含むように選択した:
RGW01(RGW01A又はRGW01Bで置換される可能性がある);及びRGW03、RGW03A又はRGW03Bのうち1つ;及びRGW04又はRGW04Aのうち1つ。
【0150】
残りのペプチドのうち、次に最も強力なのは、RGW02、RGW09、RGW06、RGW06A、RGW10又はRGW10A、RGW05又はRGW05Aである。好ましいペプチドの組み合わせは、典型的にはこの群から選択される少なくとも1つの追加のペプチドを含み得る。
【0151】
溶解性は、患者に投与されるペプチドについて重要な基準であるため、更なるin vitro溶解性試験を行ない、酸性環境(pH2.97、0.1mM HCl、0.5%(w/v)、1−チオグリセロール(およそ46mM)、230mMトレハロース)におけるペプチドの溶解性を評価した。例えば、RGW03Bが、RGW03についての<0.62mg/mlと比較して、3.85mg/mlの溶解性を有することを見出した。従って、本発明者らは、RGW03BがRGW03よりも好ましいと決定した。
【0152】
図1は、RGW01、RGW03B及びRGW04Aの中核的な混合物に応答する個体数を示す。中核的な混合物中に表されるペプチドについての陽性IFNγ又はIL−13応答の複合分析は、これらの3ペプチドが38/50のブタクサアレルギー個体(調査対象集団の76%)をカバーすることを示す。このことは、中核的な混合物のペプチドがほとんどのMHCクラスII DR分子に結合すること、及びこれらの複合体がアレルギー個体の大部分においてT細胞によって認識されることを示す。RGW02、RGW05及びRGW06Aの添加の増加効果も示す。第二の群のペプチド由来のエピトープの添加の利益が明確に示される。
【0153】
更なるサイトカインアッセイを行い、配列番号1〜31のペプチドにより誘導される、同じ群の個体からのIL−10放出を評価した。IL−10応答の分析は、RGW07及びRGW07Bが顕著な量のIL−10を誘導することを示す(図2)。RGW07はそのままで49/50個体においてIL−10を誘導した。従って、好ましいペプチドの組み合わせは、典型的にはRGW07群から選択される少なくとも1つの追加のペプチドを含み得る。RGW07と共に、図1において同定される6ペプチド(RGW01 + RGW03B + RGW04A + RGW02 + RGW05 + RGW06A)の混合物において表されるペプチドについての陽性IFNγ又はIL−13応答の複合分析は、49/50対象において陽性IFNγ又はIL−13応答を与えた。従って、このペプチドの組み合わせは効果的に調査対象集団全体をカバーし、そして完全なカバーが、改善されたRGW07溶解性変異体(下記参照)の使用において期待されるであろう。RGW01 + RGW03B + RGW04A + RGW02 + RGW05 + RGW06A又はそれらの変異体を、RGW07又はその変異体と共に含むペプチドの組み合わせも、陽性IL−10応答を提供するという利点がある(下記及び図3参照)。
【0154】
溶解性試験は、RGW07が酸性環境において溶解性が低いことを示したため、追加のリジン残基をRGW07に付加した(表6に示す)。修飾ペプチドを、溶解性について、及び図1において同定されるペプチドの混合物(RGW01 + RGW03B + RGW04A + RGW02 + RGW05 + RGW06A)の存在下でPBMCからIL−10を誘導するそれらの能力について、試験した。対照は、RGW07変異体を含まず、且つAmb a 1アレルゲン全体を含むペプチド混合物を含んだ。結果を図3に示す。
【0155】
【表7】

【0156】
これらの分析に基づき、RGW07Dが、溶解性及び他の6ペプチドの存在下でIL−10を誘導するその能力の両方について好ましいことを見出した。
【0157】
実施例2- ヒスタミン放出アッセイ
本アッセイの目的は、治療中にアレルギー反応をもたらし得るヒスタミン放出をもたらす、血中好塩基球(組織マスト細胞の代わりとして)を活性化することができる、個々のペプチドを同定することであった。ヒスタミン放出を誘導するペプチド又はペプチドの組み合わせは、しばしばペプチドワクチン中に含めるのには適さないとみなされ得る。
【0158】
ヒスタミン放出は、好塩基球の表面上の近接する特異的IgE分子の架橋を必要とする。評価されるペプチドは小さく(11〜18アミノ酸長)、従ってそれらが分子全体のIgE結合エピトープのコンフォメーションを保持することを可能にする顕著な三次構造を有さないはずである。さらに、溶液中のペプチド単量体は、たとえそれらがIgEに結合されたとしても、近接するIgE分子を架橋することができないはずである。
【0159】
ブタクサアレルギー対象由来の新鮮末梢全血からのヒスタミン放出を評価した。アッセイには実用的でない組織マスト細胞の代わりとして、末梢血好塩基球を使用した。血液を、実施例1において同定された個々のペプチド(RGW01、RGW02、RGW03B、RGW04A、RGW05、RGW06A、RGW07及びRGW07D)と共にin vitroでインキュベートした。また、実施例1において同定した7ペプチドの好ましい混合物への応答を分析した。試験した7ペプチドの好ましい混合物は、i)RGW01、RGW02、RGW03B、RGW04A、RGW05、RGW06A、RGW07並びにii)RGW01、RGW02、RGW03B、RGW04A、RGW05、RGW06A、及びRGW07Dからなった。
【0160】
ブタクサアレルゲン全体抽出物に応答したヒスタミン放出を、好塩基球感作を確認するために、各対象において測定した。陽性対照(総ヒスタミン放出を表し、細胞を2回凍結/解凍することにより作り出した)を各アッセイに含めた。自発的ヒスタミン放出についての陰性対象は、細胞をバッファーのみでインキュベートすることにより作り出した。
【0161】
イムノテック(Immunotech)ヒスタミン放出イムノアッセイキットを製造者の使用説明書に従って使用して、アッセイを実施した。マイクロタイタープレートウェル中でのペプチド、ペプチド混合物、アレルゲン全体又はバッファーでの血中好塩基球のin vitroチャレンジの後、上清を取り出し、サンプル中のヒスタミンをアシルヒスタミンに変換した。アシル化したサンプルを競合的アシルヒスタミンELISAにより試験した。
【0162】
ペプチドを、5log10の範囲(1〜10,000ng/ml)にわたって、ヒスタミン放出を誘導するそれらの能力についてアッセイした。アッセイした濃度範囲は、治療中達成され得る理論上のin vivoでのペプチドの用量に基づき選択した。例えば、ヒスタミン放出アッセイ用量範囲の下端において、5リットルの血液容量に入る31μg用量の各ペプチド(およそ3nmol/ペプチドに相当)は、6ng/mlの血中濃度となる。ブタクサアレルゲン全体抽出物は、わずかに高い濃度範囲(10〜100,000ng/ml)にわたり使用した。
【0163】
各希釈率について単回測定を実施した。ELISAの完了後、ELISAアッセイにおいて作成された標準曲線からの内挿法により、個々のヒスタミンレベルを決定した。サンプルからの結果を調節し、希釈を可能にした。2以上の連続する希釈率のペプチド/アレルゲン調製物が、凍結解凍した陽性対照において見られる総ヒスタミン放出の>15%を引き起こした場合(陽性対照の>15%)、又は陽性対照の>15%の単一の値が、試験した最も高い濃度において達成された場合(ペプチドについて10μg/mL)、これを「陽性ヒスタミン放出」とみなした。
【0164】
合計49ヒスタミン放出アッセイを研究において完了した。これらのうち、6アッセイは、培地+バッファーの陰性対照ウェルにおける許容不可能な高レベルの自発的放出(陽性対照の>15%)のため、却下した。従って、合計43対象を分析に含めた。これらの対象のうち20をRGW07Dペプチド及びそれを含む混合物で試験した。研究結果を表7にまとめる。
【0165】
【表8】

【0166】
アッセイにおいて試験したペプチドの最も高い用量(10μg/ml)について結果を示す。ブタクサアレルゲン対照は、43対象の65%において顕著なヒスタミン放出を誘導した。最も低い濃度の10ng/mlにおいてさえも、アレルゲン全体抽出物は、22/43(51%)の個体において顕著なヒスタミン放出を誘導し、43対象についての平均放出は陽性対照の30%であった。ブタクサ全体粗抽出物は、およそ0.5%の主要アレルゲン Amb a1を含み、ペプチド(10ug/mlにおいては、10ng/mlの粗抽出物中のAmb a1よりも>10,000倍過剰に存在する)の安全性の評価についてのin vitro好塩基球アッセイの優れた感度を強調する。
【0167】
データは、8つの個別のペプチドが、アレルゲン全体と比較してブタクサアレルギー個体の好塩基球からの顕著なヒスタミン放出を引き起こさないことを示す。ペプチドRGW01、RGW02、RGW03B、RGW04A、RGW05、RGW06A、RGW07の組み合わせも、43対象において顕著なヒスタミン放出を引き起こさなかった。
【0168】
ペプチドRGW01、RGW02、RGW03B、RGW04A、RGW05、RGW06A、及びRGW07Dの組み合わせは、2個体において弱い陽性応答を与え、値は最も高いペプチド濃度10μg/mLにおいて陽性対照の16%及び20%であった。試験した4つのより低い濃度における%放出値は<15%、即ち陰性であった。臨床投与後の可能性のあるペプチド血中濃度と比較して大過剰のペプチド用量を本アッセイにおいて試験したことを考えると−試験した最も高い濃度は、期待される血中濃度よりも>1000倍過剰に相当する−、このペプチドの組み合わせが、IgEを介するか又は直接ペプチドを介した好塩基球又はマスト細胞の活性化及び脱顆粒による顕著なヒスタミン放出を引き起こすことは予測されない。
【0169】
実施例3:ペプチドの組み合わせの臨床試験
ペプチドRGW01、RGW02、RGW03B、RGW04A、RGW05、RGW06A、及びRGW07Dからなる7ペプチドの好ましい混合物を、無作為化したプラセボ対照の盲検臨床試験において試験する。アレルギー症状の軽減におけるこの混合物の有効性を評価する。臨床試験の研究設計は、医薬品の臨床試験の実施の基準(good clinical practice)ガイドラインに従う。
【0170】
ブタクサアレルギー対象をスクリーニングし、ブタクサアレルゲンでのチャレンジ後の遅発型皮膚反応(LPSR)及び眼粘膜誘発試験(CPT)スコアを同定する。LPSR及びCPTアッセイの詳細を以下に提供する。力価測定は、適切なLPSR及びCPTスコアの生成のためのアレルゲン全体の最低有効濃度を同定するために実施する。血液サンプルを採り、ブタクサ特異的IgEのレベルを評価する。
【0171】
調査投薬の1〜4週間前に行なったベースラインチャレンジ(Baseline Challenge)を使用して、全ての対象についてのブタクサアレルゲンへのベースライン皮膚応答及び結膜応答を確立する。スクリーニングにおいて同定した最低有効濃度でのブタクサアレルゲンの皮内注射を、選択した前腕の掌表面に投与する。対象がブタクサアレルゲン全体への初期皮膚反応(EPSR)、CPT及び遅発型皮膚反応(LPSR)を経験することを保証するために、対象を評価し、ベースライン反応の大きさを以下のように記録する:
【0172】
注射の15分(±3分)後、全てのEPSRの輪郭をボールペンで皮膚の上に描く。各反応について、最長径及び直交する直径を測定及び記録し、各腕における反応の面積を計算する。
【0173】
注射の最低30分後に、スクリーニングにおいて同定した最低有効濃度のブタクサアレルゲンを、選択した眼に注入する。次いで、対象が評価したかゆみ並びに観察者が評価した充血及び流涙を5分後(±2分)に評価する。評価システムを下記表8に示す。
【0174】
各注射の8時間(±10分)後、全ての遅発型反応の輪郭を、ボールペンで皮膚の上に描く。各反応について、最長径及び直交する直径を測定及び記録し、各腕における反応の面積を計算する。
【0175】
適切なベースライン反応を生じる対象を、投与群に割り当て、無作為化し、治療段階に入れる。
【0176】
【表9】

【0177】
治療段階は、各対象について6週間の期間からなる。この期間中、1つの対象群には、第1日目に、治療段階来診1において、好ましい混合物(1用量当たり0.03、0.3、3、1、12nmolの各ペプチド)又は希釈剤プラセボのいずれかの皮内注射を1回施す。皮内注射を、選択した前腕の屈側表面に行なう。次いで、それぞれ二週間間隔(14±2日)で治療段階来診2、3及び4において、反復投与を行なう。10対象のコホートには、各用量レベルにおいて治療を施す(8対象には好ましい混合物を、2対象にはプラセボを施す)。第一のコホートには、混合物中0.03nmolの各ペプチドを施し、その群のその後の各コホートには、次に高い用量レベルを施した。
【0178】
治療開始の19〜28週間後、治療後チャレンジ(PTC)において、対象をアレルゲン全体への皮膚及び結膜反応について再試験する。ブタクサアレルゲンへの皮膚応答は、上記のようにEPSR及びLPSRの測定により評価する。平均応答面積を上記のように計算する。ブタクサアレルゲンへの結膜応答は、上記のようにCPTの測定により評価する。血液サンプルをブタクサ特異的IgEの測定のために採取する。
【0179】
治療後の平均EPSR面積を、各対象についてのベースラインEPSR面積と比較する。次いで、各コホートにおける10患者全てについてEPSR面積の全体的変化を評価する。治療後の平均LPSR面積を、各対象についてのベースラインLPSR面積と比較する。次いで、各コホートにおける10患者全てについてLPSR面積の全体的変化を評価する。治療後のCPTスコアを、各対象についてのベースラインCPTスコアと比較する。次いで、各コホートにおける10患者全てについてCPTスコアの全体的変化を評価する。
【0180】
本発明の更なる実施形態
I.少なくとも3つのポリペプチドを含む、寛容化によるブタクサに対するアレルギーの予防又は治療用組成物であって、ポリペプチドが以下のいずれかから独立に選択される組成物:
(i)配列番号1〜31のいずれかのポリペプチド;又は
(ii)(i)に記載のポリペプチドの変異体であって、ここで前記変異体は以下からなる領域を含む9〜30アミノ酸長のポリペプチドである:
−(i)の配列のいずれか;若しくは
−(i)の配列のいずれかに対して個体を寛容化することができる、(i)の配列のいずれかに少なくとも65%の相同性を有する配列、又は
(iii)(i)に記載のポリペプチドの変異体であって、ここで前記変異体は以下のいずれかを表す配列からなる領域を含む9〜30アミノ酸長のポリペプチドである:
−(i)の配列のいずれかの断片;若しくは
−(i)の配列のいずれかの断片のホモログ
(該配列は、(i)の配列のいずれかに対して個体を寛容化することができ、少なくとも9アミノ酸長を有し、ここで前記ホモログは(i)の配列のいずれか中の任意の9連続するアミノ酸に少なくとも65%の相同性を有する)。
【0181】
II.項目Iに記載の組成物であって、該組成物は:
a)集団内のブタクサアレルギー個体群の少なくとも50%又は少なくとも60%を寛容化することができる;及び/又は
b)項目I(i)、又は項目I(ii)若しくはI(iii)において定義されるそれらの変異体から選択される少なくとも3つのポリペプチドを含む、及び/又は
c)合計13の特有の/異なるポリペプチドまで、少なくとも1の更なるポリペプチドを含み、ここで更なるポリペプチドは:
−(a)において選択されなかった上記配列番号1〜31のいずれか中の少なくとも9以上連続するアミノ酸に少なくとも65%の配列同一性を有する配列を含み;且つ
−9〜30アミノ酸長である;及び/又は
d)最大で13までのポリペプチドを含む。
【0182】
III.9〜20又は13〜17アミノ酸長である項目II(c)に記載のポリペプチドを少なくとも1つ含み、及び/又は前記ポリペプチドが配列番号1〜31のいずれか中の少なくとも9以上連続するアミノ酸に少なくとも70%の配列同一性を有する、項目I又はIIに記載の組成物。
【0183】
IV.RGW01、RGW01A若しくはRGW01B(配列番号1、2又は3)のポリペプチド又は項目I(ii)若しくは(iii)において定義されるその変異体から選択される少なくとも1つのポリペプチドを含む、項目I〜IIIのいずれか1に記載の組成物。
【0184】
V.少なくとも1つのポリペプチドがポリペプチドRGW01、又はその変異体である、項目IVに記載の組成物。
【0185】
VI.RGW03B、RGW03A若しくはRGW03(配列番号9、8又は7)のポリペプチド、又は項目I(ii)若しくは(iii)において定義されるその変異体から選択される少なくとも1つのポリペプチドを含む、項目IV又はVに記載の組成物;
【0186】
VII.少なくとも1つのポリペプチドがポリペプチドRGW03B、又はその変異体である、項目VIに記載の組成物。
【0187】
VIII.RGW04若しくはRGW04A(配列番号10又は11)のポリペプチド、又は項目I(ii)若しくは(iii)において定義されるその変異体から選択される少なくとも1つのポリペプチドを含む、項目IV〜VIIのいずれか1に記載の組成物。
【0188】
IX.RGW02、RGW09、RGW06、RGW06A、RGW10若しくはRGW10A、RGW05若しくはRGW05A(配列番号4、26、14、15、27、12又は13)のポリペプチド、又は項目I(ii)若しくは(iii)において定義されるその変異体から選択される少なくとも1つのポリペプチドを含む、項目IV〜VIIIのいずれか1に記載の組成物。
【0189】
X.RGW07、RGW07C若しくはRGW07D(配列番号16、19又は20)のポリペプチド、又は項目I(ii)若しくは(iii)において定義されるその変異体から選択される少なくとも1つのポリペプチドを含む、項目IV〜IXのいずれか1に記載の組成物。
【0190】
XI.少なくとも1つのポリペプチドがRGW07D(配列番号20)である、項目Xに記載の組成物。
【0191】
XII.以下からなる、項目I〜XIのいずれか1に記載の組成物:
a)RGW01、RGW01A若しくはRGW01B(配列番号1、2又は3)のポリペプチド、又は項目I(ii)若しくは(iii)において定義されるその変異体の少なくとも1つ;及び
b)RGW03B、RGW03A若しくはRGW03(配列番号9、8又は7)のポリペプチド、又は項目I(ii)若しくは(iii)において定義されるその変異体の少なくとも1つ;及び
c)RGW04若しくはRGW04A(配列番号10又は11)のポリペプチド、又は項目I(ii)若しくは(iii)において定義されるその変異体の少なくとも1つ;及び随意に
d)RGW02、RGW09、RGW06、RGW06A、RGW10若しくはRGW10A、RGW05若しくはRGW05A(配列番号4、26、14、15、27、12又は13)のポリペプチド、又は項目I(ii)若しくは(iii)において定義されるその変異体の少なくとも1つ;及び随意に
e)RGW07、RGW07C若しくはRGW07D(配列番号16、19又は20)、又は項目I(ii)若しくは(iii)において定義されるその変異体の少なくとも1つ。
【0192】
XIII.項目I〜XIIのいずれか1に記載の組成物であって、1以上のポリペプチドが以下から選択される1以上の修飾を有する、組成物:
(i) N末端アセチル化;
(ii) C末端アミド化;
(iii) アルギニン及び/又はリジンの側鎖アミン上の1以上の水素の、メチレン基での置換;
(iv) 糖鎖付加;及び
(v) リン酸化。
【0193】
XIV.項目I〜XIIIのいずれか1に記載の組成物であって、少なくとも1つのペプチドが、可溶性となるよう、それが以下を含むように操作されている組成物:
i)T細胞エピトープに隣接するペプチドの残基のN末端側:ペプチドが由来するタンパク質の配列中の前記残基のすぐN末端側の2〜6連続するアミノ酸に対応する1〜6連続するアミノ酸;及び/又は
ii)T細胞エピトープに隣接するペプチドの残基のC末端側:ペプチドが由来するタンパク質の配列中の前記残基のすぐC末端側の1〜6連続するアミノ酸に対応する1〜6連続するアミノ酸;又は
iii)T細胞エピトープに隣接するペプチドの残基のN末端側及び/又はC末端側、アルギニン、リジン、ヒスチジン、グルタミン酸及びアスパラギン酸から選択される少なくとも1つのアミノ酸、
ここでポリペプチドが少なくとも3.5mg/mlの溶解性を有し、T細胞エピトープが3.5mg/ml未満の溶解性を有する。
【0194】
XV.項目I〜XIVのいずれか1に記載の組成物であって、少なくとも1のペプチドが、可溶性となるよう、さらに以下であるように操作されている組成物:
i)ペプチドの天然の配列中の任意のシステイン残基がセリン又は2−アミノ酪酸で置換されている;及び/又は
ii)T細胞エピトープ中に含まれない、ペプチドの天然の配列のN末端及び/又はC末端の3アミノ酸までにおいて任意の疎水性残基が欠失している;及び/又は
iii)T細胞エピトープ中に含まれない、ペプチドの天然の配列のN末端及び/又はC末端における4アミノ酸までにおいて配列Asp−Glyを含む任意の2連続するアミノ酸が欠失している。
【0195】
XVI.各ポリペプチドが0.03〜200nmol/ml、0.3〜200nmol/ml又は30〜120nmol/mlの範囲の濃度を有する、項目I〜XVのいずれか1に記載の組成物。
【0196】
XVII.寛容化によるブタクサに対するアレルギーの予防又は治療用組成物であって、発現されると項目I〜XVIのいずれか1において定義される組成物の産生を引き起こす、少なくとも3のポリヌクレオチド配列を含む組成物。
【0197】
XVIII.項目XVIIに記載の組成物であって、異なるポリペプチドを発現することができる各ポリヌクレオチド配列が、同じか又は異なるポリヌクレオチドベクター中に存在する、組成物。
【0198】
XIX.それぞれ項目Iにおいて定義される異なるポリペプチドをコードする少なくとも3つのポリヌクレオチド配列、及び随意に項目IIにおいて定義される異なるポリペプチドをコードする1以上の更なるポリヌクレオチド配列を含む、寛容化によるブタクサに対するアレルギーの予防又は治療用ベクター。
【0199】
XX.それぞれ項目I又はIIにおいて定義される異なるポリペプチドをコードする3〜13の異なるポリヌクレオチド配列を含む、寛容化によるブタクサに対するアレルギーの予防又は治療用ベクターであって、ここで少なくとも1のポリヌクレオチドが、以下のポリペプチドの群のそれぞれから選択されるポリペプチドをコードするベクター:
a)RGW01、RGW01A又はRGW01B(配列番号1、2又は3;
b)RGW03B、RGW03A又はRGW03(配列番号9、8又は7);及び
c)RGW04又はRGW04A(配列番号10又は11)。
【0200】
XXI.3〜13のポリペプチドを含む製品であって、ここで少なくとも1つのポリペプチドが以下のポリペプチドの群のそれぞれから選択され:
a)RGW01、RGW01A若しくはRGW01B(配列番号1、2又は3)又は項目I(ii)若しくは(iii)において定義されるその変異体;
b)RGW03B、RGW03A若しくはRGW03(配列番号9、8又は7)又は項目I(ii)若しくは(iii)において定義されるその変異体;及び
c)RGW04若しくはRGW04A(配列番号10又は11)又は項目I(ii)若しくは(iii)において定義されるその変異体;
ここで異なる各ポリペプチドは、寛容化によるブタクサに対するアレルギーの予防又は治療における、同時使用、別々の使用、又は逐次使用用である、製品。
【0201】
XXII.それぞれ項目I又はIIにおいて定義される異なるポリペプチドをコードする3〜13のポリヌクレオチド配列を含む製品であって、ここで少なくとも1のポリヌクレオチドが、以下のポリペプチドの群のそれぞれから選択されるポリペプチドをコードし:
a)RGW01、RGW01A又はRGW01B(配列番号1、2又は3;
b)RGW03B、RGW03A又はRGW03(配列番号9、8又は7);及び
c)RGW04又はRGW04A(配列番号10又は11);
ここで異なる各ポリペプチドは、ヒトにおけるブタクサに対するアレルギーの予防又は治療における、同時使用、別々の使用、又は逐次使用用である、製品。
【0202】
XXIII.寛容化によるブタクサに対するアレルギーの予防又は治療用医薬製剤であって、項目I〜XVIIIのいずれか1に記載の組成物;項目XIX若しくはXXのいずれか1に記載のベクター;又は項目XXI若しくはXXIIのいずれか1に記載の製品;及び医薬上許容可能な担体若しくは希釈剤を含む医薬製剤。
【0203】
XXIV.経口投与、経鼻投与、皮膚上投与、皮下投与、舌下投与、皮内投与、頬側投与又は吸入若しくは注射による投与のために製剤化された、項目XXIIIに記載の組成物、ベクター又は製品。
【0204】
XXV.更なるポリペプチドアレルゲンに対する個体の寛容化用の更なるポリペプチドアレルゲンをさらに含む、項目I〜XVIIIのいずれか1において定義される組成物、又は項目XXI若しくはXXIIにおいて定義される製品。
【0205】
XXVI.T細胞が項目Iにおいて定義されるポリペプチドを認識するか否を決定するin vitroの方法であって、前記T細胞を前記ポリペプチドと接触させる工程、及び前記T細胞が前記ポリペプチドにより刺激されるか否かを検出する工程を含む方法。
【0206】
XXVII.個体が、ブタクサアレルゲンに応答したアレルギー症状により特徴付けられる状態を有するか又は該状態の危険があるか否かを決定するin vitroの方法であって、項目I〜XVIIIのいずれか1において定義される組成物に応答するT細胞を個体が有するか否かを試験する工程、それにより個体が該状態を有するか又は該状態の危険があるか否かを決定する工程、を含む方法。
【0207】
XXVIII.項目XXVIIに記載の方法であって、ここで前記組成物に対するT細胞免疫応答が、組成物とT細胞との相互作用が可能な条件下で、対象から採取されたサンプル中のT細胞と組成物とを接触させる工程;並びに任意のT細胞が刺激されるか否かを決定し、及びそれによりT細胞免疫応答が存在するかしないかを決定する工程、により測定される方法。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
寛容化によるブタクサに対するアレルギーの予防又は治療用組成物であって、以下を含む組成物:
(i)RGW03B、RGW03A若しくはRGW03(配列番号9、8若しくは7)から選択される少なくとも1の本来のポリペプチド又はその変異体;
(ii)RGW01、RGW01A若しくはRGW01B(配列番号1、2若しくは3)から選択される少なくとも1の本来のポリペプチド又はその変異体;
iii)RGW04若しくはRGW04A(配列番号10若しくは11)から選択される少なくとも1の本来のポリペプチド又はその変異体;及び
(iv)随意に、配列番号4〜6及び12〜31のいずれかから独立に選択される1以上の本来のポリペプチド又はその変異体;
ここで前記変異体は以下である:
(a)以下からなる領域を含む9〜20アミノ酸長のポリペプチド:
−同等の本来のペプチド配列;若しくは
−該同等の本来のペプチド配列に対して個体を寛容化することができる、該同等の本来のペプチド配列に少なくとも65%の相同性を有する相同配列、又は
(b)以下のいずれかを表す配列からなる領域を含む9〜20アミノ酸長のポリペプチド:
−同等の本来のペプチド配列の断片;若しくは
−同等の本来のペプチド配列の断片のホモログ
(該配列は、該同等の本来のペプチド配列に対して個体を寛容化することができ、少なくとも9アミノ酸長を有し、ここで前記ホモログは該同等の本来のペプチド配列中の任意の9連続するアミノ酸に少なくとも65%の相同性を有する)。
【請求項2】
請求項1に記載の組成物であって、該組成物は:
a)集団内のブタクサアレルギー個体群の少なくとも50%又は少なくとも60%を寛容化することができる;及び/又は
b)合計13の特有の/異なるポリペプチドまで、少なくとも1の更なるポリペプチドを含み、ここで更なるポリペプチドは:
−(i)から(iv)において選択されなかった上記配列番号1〜31のいずれか中の少なくとも9以上連続するアミノ酸に少なくとも65%の配列同一性を有する配列を含み;且つ
−9〜30アミノ酸長である;及び/又は
d)最大で13までのポリペプチドを含む。
【請求項3】
9〜20又は13〜17アミノ酸長である請求項2(b)に記載のポリペプチドを少なくとも1つ含み、及び/又は前記ポリペプチドが配列番号1〜31のいずれか中の少なくとも9以上連続するアミノ酸に少なくとも70%の配列同一性を有する、請求項1又は2に記載の組成物。
【請求項4】
ポリペプチドRGW01、又は請求項1(a)若しくは(b)において定義されるその変異体;ポリペプチドRGW03B、又は請求項1(a)若しくは(b)において定義されるその変異体;及びポリペプチドRGW04A、又は請求項1(a)若しくは(b)において定義されるその変異体を含む、請求項1〜3のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項5】
RGW02、RGW09、RGW06、RGW06A、RGW10若しくはRGW10A、RGW05若しくはRGW05A(配列番号4、26、14、15、27、12又は13)のポリペプチド、又は請求項1(a)若しくは(b)において定義されるその変異体から選択される少なくとも1つのポリペプチドを含み;及び随意に、RGW07、RGW07C若しくはRGW07D(配列番号16、19又は20)のポリペプチド、又は請求項1(a)若しくは(b)において定義されるその変異体をさらに含む、請求項1〜4のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項6】
RGW01又は請求項1(a)若しくは(b)において定義されるその変異体;RGW03B又は請求項1(a)若しくは(b)において定義されるその変異体;RGW04A又は請求項1(a)若しくは(b)において定義されるその変異体;RGW02又は請求項1(a)若しくは(b)において定義されるその変異体;RGW05又は請求項1(a)若しくは(b)において定義されるその変異体;RGW06A又は請求項1(a)若しくは(b)において定義されるその変異体;及びRGW07D又は請求項1(a)若しくは(b)において定義されるその変異体を含む、請求項1〜5のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項7】
(i)1以上のポリペプチドが以下から選択される1以上の修飾を有する:
(a)N末端アセチル化;
(b)C末端アミド化;
(c)アルギニン及び/又はリジンの側鎖アミン上の1以上の水素の、メチレン基での置換;
(d)糖鎖付加;及び
(e)リン酸化;並びに/又は
(ii) 少なくとも1つのペプチドが、可溶性となるよう、それが
(a)T細胞エピトープに隣接するペプチドの残基のN末端側:ペプチドが由来するタンパク質の配列中の前記残基のすぐN末端側の2〜6連続するアミノ酸に対応する1〜6連続するアミノ酸;及び/又は
(b)T細胞エピトープに隣接するペプチドの残基のC末端側:ペプチドが由来するタンパク質の配列中の前記残基のすぐC末端側の1〜6連続するアミノ酸に対応する1〜6連続するアミノ酸;又は
(c)T細胞エピトープに隣接するペプチドの残基のN末端側及び/又はC末端側、アルギニン、リジン、ヒスチジン、グルタミン酸及びアスパラギン酸から選択される少なくとも1つのアミノ酸
を含むように操作されており、
ここでポリペプチドが少なくとも3.5mg/mlの溶解性を有し、T細胞エピトープが3.5mg/ml未満の溶解性を有する;並びに/又は
(iii)少なくとも1のペプチドが、可溶性となるよう、さらに
(a)ペプチドの天然の配列中の任意のシステイン残基がセリン又は2−アミノ酪酸で置換されている;及び/又は
(b)T細胞エピトープ中に含まれない、ペプチドの天然の配列のN末端及び/又はC末端の3アミノ酸までにおいて任意の疎水性残基が欠失している;及び/又は
(c)T細胞エピトープ中に含まれない、ペプチドの天然の配列のN末端及び/又はC末端における4アミノ酸までにおいて配列Asp−Glyを含む任意の2連続するアミノ酸が欠失している
ように操作されている;並びに/又は
(iv)各ポリペプチドが、0.03〜200nmol/ml、0.3〜200nmol/ml又は30〜120nmol/mlの範囲の濃度を有する、
請求項1〜6のいずれか1項に記載の組成物。
【請求項8】
寛容化によるブタクサに対するアレルギーの予防又は治療用組成物であって、発現されると請求項1〜7のいずれか1項において定義される組成物の産生を引き起こす、少なくとも3のポリヌクレオチド配列を含み、ここで随意に、異なるポリペプチドを発現することができる各ポリヌクレオチド配列が、同じか又は異なるポリヌクレオチドベクター中に存在する、組成物。
【請求項9】
それぞれ請求項1又は2において定義される異なるポリペプチドをコードする3〜13の異なるポリヌクレオチド配列を含む、寛容化によるブタクサに対するアレルギーの予防又は治療用ベクターであって、ここで少なくとも1のポリヌクレオチドが、以下のポリペプチドの群のそれぞれから選択されるポリペプチドをコードするベクター:
a)RGW01、RGW01A若しくはRGW01B(配列番号1、2又は3)又は請求項1(a)若しくは(b)において定義されるその変異体;
b)RGW03B、RGW03A若しくはRGW03(配列番号9、8又は7)又は請求項1(a)若しくは(b)において定義されるその変異体;及び
c)RGW04若しくはRGW04A(配列番号10又は11)又は請求項1(a)若しくは(b)において定義されるその変異体。
【請求項10】
3〜13のポリペプチドを含む製品であって、ここで少なくとも1つのポリペプチドが以下のポリペプチドの群のそれぞれから選択され:
a)RGW01、RGW01A若しくはRGW01B(配列番号1、2又は3)又は請求項1(a)若しくは(b)において定義されるその変異体;
b)RGW03B、RGW03A若しくはRGW03(配列番号9、8又は7)又は請求項1(a)若しくは(b)において定義されるその変異体;及び
c)RGW04若しくはRGW04A(配列番号10又は11)又は請求項1(a)若しくは(b)において定義されるその変異体;
ここで異なる各ポリペプチドは、寛容化によるブタクサに対するアレルギーの予防又は治療における、同時使用、別々の使用、又は逐次使用用である、製品。
【請求項11】
それぞれ請求項1又は2において定義される異なるポリペプチドをコードする3〜13のポリヌクレオチド配列を含む製品であって、ここで少なくとも1のポリヌクレオチドが、以下のポリペプチドの群のそれぞれから選択されるポリペプチドをコードし:
a)RGW01、RGW01A若しくはRGW01B(配列番号1、2又は3)又は請求項1(a)若しくは(b)において定義されるその変異体;
b)RGW03B、RGW03A若しくはRGW03(配列番号9、8又は7)又は請求項1(a)若しくは(b)において定義されるその変異体;及び
c)RGW04若しくはRGW04A(配列番号10又は11)又は請求項1(a)若しくは(b)において定義されるその変異体;
ここで異なる各ポリペプチドは、ヒトにおけるブタクサに対するアレルギーの予防又は治療における、同時使用、別々の使用、又は逐次使用用である、製品。
【請求項12】
寛容化によるブタクサに対するアレルギーの予防又は治療用医薬製剤であって、請求項1〜8のいずれか1項に記載の組成物;請求項9に記載のベクター;又は請求項10若しくは11に記載の製品;及び医薬上許容可能な担体若しくは希釈剤を含み、ここで随意に、組成物、ベクター又は製品が、経口投与、経鼻投与、皮膚上投与、皮下投与、舌下投与、皮内投与、頬側投与又は吸入若しくは注射による投与のために製剤化された、医薬製剤。
【請求項13】
更なるポリペプチドアレルゲンに対する個体の寛容化用の更なるポリペプチドアレルゲンをさらに含む、請求項1〜8のいずれか1項において定義される組成物、又は請求項10若しくは11において定義される製品。
【請求項14】
T細胞が請求項1において定義される組成物を認識するか否を決定するin vitroの方法であって、前記T細胞を前記組成物と接触させる工程、及び前記T細胞が前記組成物により刺激されるか否かを検出する工程を含む方法。
【請求項15】
個体が、ブタクサアレルゲンに応答したアレルギー症状により特徴付けられる状態を有するか又は該状態の危険があるか否かを決定するin vitroの方法であって、該方法が、請求項1〜18のいずれか1項において定義される組成物に応答するT細胞を個体が有するか否かを試験する工程、それにより個体が該状態を有するか又は該状態の危険があるか否かを決定する工程、を含み、
ここで随意に、前記組成物に対するT細胞免疫応答が、組成物とT細胞との相互作用が可能な条件下で、対象から採取されたサンプル中のT細胞と組成物とを接触させる工程;並びに任意のT細胞が刺激されるか否かを決定し、及びそれによりT細胞免疫応答が存在するかしないかを決定する工程、により測定される方法。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【公表番号】特表2012−500193(P2012−500193A)
【公表日】平成24年1月5日(2012.1.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−522549(P2011−522549)
【出願日】平成21年8月14日(2009.8.14)
【国際出願番号】PCT/GB2009/001986
【国際公開番号】WO2010/018378
【国際公開日】平成22年2月18日(2010.2.18)
【出願人】(509330965)サーカッシア リミテッド (7)
【Fターム(参考)】