説明

ブロードキャスト/マルチキャストサービスネットワークにおけるマルチアンテナチャネル品質データ取得用の装置および方法

MBMSサブフレームからアンテナ情報などユニキャストチャネルデータの取得を行う様々な方法および装置。無線通信ネットワークインフラストラクチャエンティティを動作させる方法について開示する。この方法は、サブフレーム(300)を送信することと、サブフレームは同サブフレーム(300)内の第1の所定のシンボル位置にユニキャストシンボル(301)を含むことと、ユニキャストシンボル(301)は第1のアンテナ基準情報を含むことと、第1のアンテナ基準情報を第2のアンテナ基準情報として定義することと、第2のサブフレームを送信することと、第2のサブフレームは同第2のサブフレーム内の第2の所定のシンボル位置に第2のユニキャストシンボルを含むことと、第2のユニキャストシンボルは第2のアンテナ基準情報を含むことと、を含む。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は、マルチメディア・ブロードキャスト・マルチキャスト・サービス(MBMS)を提供する通信ネットワークに関する。より詳細には、本開示は、MBMSが通信ネットワークのカバレッジエリア内で発布(promulgate)されたとき、ユニキャストチャネル情報の提供および受信を行うための方法および装置に関する。
【背景技術】
【0002】
マルチメディア・ブロードキャスト・マルチキャスト・サービス(MBMS)については、3GPP(第3世代パートナーシップ・プロジェクト)、UMTS(Universal Mobile Telephone System)標準規格など、様々な標準規格において説明されている。さらに最近では、IEEE802.16e−2005年改訂または3GPP−LTE(Long Term Evolution)プロジェクト(これについてはEvolved MBMSまたはEMBMSの用語が適用されることもある)によって例示されるものなど、直交周波数分割多重(OFDM)物理層に関連して指定されている。OFDMおよび他の選択された物理層構造を通じたMBMS(EMBMSはその一例である)によって、マルチキャストブロードキャスト単一周波数ネットワーク(MBSFN)と呼ばれるマルチキャスト手法が可能となる。OFDMは、1つ以上の送信元から構造的に複数の信号経路を回復可能であるサイクリックプレフィックス(CP)をOFDMシンボルが含む場合、MBSFNの動作に特に好適である。MBSFN技術は、所与の地理的領域を通じて様々なセル(基地局トランシーバまたは「エンハンスド・ノードB」すなわちeNBの)からサイマルキャストを行うこと(すなわち、同一の時間周波数ネットワーク資源上で送信すること)によって、動作する。そのような領域は、1群の基地局トランシーバの無線カバレッジ領域、または基地局トランシーバのアンテナカバレッジセクタによって定義されるようなより小さな領域によって、定義される場合がある。用語、単一周波数ネットワーク領域(SFA)は、サイマルキャストを行う手続に参加するセルの集合として定義されることもある。
【0003】
MBMSサービス(本明細書において、一般的な用語、MBMSは、3GPP−LTEにより指定されるEMBMSを含むものとして理解される)の受信に加えて、移動局(「ユーザ機器」または「UE」とも呼ばれる)は、専用チャンネルを用いて通信に参加したり、UEが特定の基地局トランシーバと通信を行うユニキャストシグナリングを介して通信に参加したりもする。
【0004】
MBSFNは、一般に、UEが基地局トランシーバから1つの所望の複合信号を受信するように、1つ以上の基地局トランシーバ(すなわち、SFA)からブロードキャストされるので、ユニキャスト情報のUEによる受信はMBMS配信受理から識別可能である。したがって、MBMS受信の場合において、UEには個々の基地局トランシーバ送信を判別することは不可能である。なお、この意味では、実際的な場合として、複数の基地局からのMBSFN送信は典型的な動作モードであると予想され、一方、単一の基地局からの送信は詳細に認識されている。
【0005】
しかしながら、UEは、モビリティおよびリンク適応目的の両方において、個々の基地局の測定を行う性能を有する必要がある。3GPP−LTE(3rd Generation Partnership Project Long Term Evolution)コア仕様書では、基地局トランシーバは4つまでのアンテナポートにより定義され得る。関連する基準シンボルの集合(RS、番号付きのRS0、1、2、3)が定義され、ユニキャストダウンリンクトラフィックのMIMO(Multiple Input Multiple Output)送信に対し適用され得る。しかしながら、UEは、一般にモビリティ測定の目的でRS0および1のみにアクセスを行う必要があり、さらに、MBSFN送信に調和する手法により配信される特定のセルからユニキャスト送信を受信するために、RS0および1のみにアクセスを行う必要がある。
【0006】
3GPPによって指定されるように、マルチキャストチャネル(MCH)を通じてマルチキャストブロードキャスト単一周波数ネットワーク手法(MBSFN)を用いるMBMS送信用にフォーマットの決定されたダウンリンクサブフレームは、時分割多重化(TDM)ユニキャストおよびMBSFNサブフレームによって適用される(なおここで、用語、MCHおよびMBSFNサブフレームは、1つまたは大抵の基地局によってサイマルキャストの行われるサブフレームを示す)。1つ以上の構成では、制御データに関連した任意のMBSFNサブフレーム領域において、RS0およびRS1のみが存在し、各基地局によってユニキャストモードで送信され、サブフレームのMBSFNまたはMCH部分を通じて送信される任意の基準シンボルは、MIMOユニキャスト送信を復調するため、または任意の後続のユニキャストサブフレーム(すなわち、3GPP LTEの場合において、所謂ダウンリンク共有チャネル(DL−SCH)によって用いる専用のサブフレーム)を復調するための位相基準として用いられない場合があるMBSFNを通じて送信される基準シンボルも、セル指定ユニキャスト送信に関連した他の目的(リンク適応やMIMO送信ランク適応など)に用いられない場合がある。
【0007】
したがって、3GPP LTE(および同様のシステム)におけるMBSFN構造への採用済みTDM手法や、ユニキャスト割り当てサブフレームを与えると、MBSFN割当(すなわち、MCH割当)サブフレーム中にRS2および3が存在しないため、ブロードキャストサブフレームに続くユニキャストサブフレームにおいて可能な全てのMIMOストリーム(4以内)について適切なリンク適応メトリックを維持することは不可能である。
【0008】
MCH割当サブフレームの受信中に第3および第4のアンテナ(番号が2および3のアンテナ)を観察し、第3および第4のアンテナを考慮してリンク適応を行うことを可能とするための手段、または少なくとも、非MBSFN送信の再開始より前にMBSFNを受信しつつアンテナ2および3を観察しないことの影響を最小化するための手段が必要である。
【図面の簡単な説明】
【0009】
【図1】1つのユニキャストOFDM制御シンボルおよび11個のOFDM MBSFNまたはMCH関連シンボルを含み、単一のOFDM制御シンボルがアンテナ1およびアンテナ2に対する基準シンボル(RS)を含む、代表的なMBSFN OFDMサブフレームを示すブロック図。
【図2】サブフレームの様々なシンボルがアンテナ情報を含み得る代表的なOFDMユニキャストサブフレームを示す図。
【図3】単一の制御シンボルを有する代表的なOFDMサブフレームを示すブロック図。制御シンボルの含むアンテナ情報は後続のサブフレーム上で再定義され得る。
【図4】第1の制御シンボルを有する代表的なOFDMサブフレームを示すブロック図。ユニキャスト送信を伴う第2のシンボルが送信され、アンテナ3またはアンテナ3および4についての情報を含む。
【図5】代表的なOFDMサブフレームを示すブロック図。MBSFNサブフレームの後の第1のユニキャストサブフレームは、アンテナ3またはアンテナ3および4についての情報を含む。
【図6】様々な実施形態による基地局トランシーバまたはeNBのブロック図。
【図7】様々な実施形態による移動局またはユーザ機器(UE)のブロック図。
【図8】図3に示す実施形態によるeNBの動作の方法を示すフローチャート。
【図9】図4に示す実施形態によるeNBの動作の方法を示すフローチャート。
【図10】図5に示す実施形態によるeNBの動作の方法を示すフローチャート。
【発明を実施するための形態】
【0010】
本明細書では、MBMSフレームの発布時にユニキャスト情報を提供する方法および装置について提供する。
上述のように、移動局(「ユーザ機器」または「UE」)は、モビリティサポートおよびリンク適応の両方に対するユニキャスト情報を受信する、個々の基地局の測定を行う性能を有する必要がある。本開示では、MBMSデータの受信時にUEがそのような情報を取得することができるような様々な解決策を提供する。
【0011】
ここで、同様の数字が同様の構成要素を表す図面を参照する。図1には、3GPP無線接続ネットワーク(RAN)ワーキンググループによって定義されるような、MBSFNサブフレームを示す。MBSFNサブフレーム100では、第1のOFDMシンボル101(シンボル番号0)、または第1のOFDMシンボル101と第2のOFDMシンボル103(シンボル番号1)との両方が、ユニキャスト制御情報を含んでよい。より一般的には、番号の大きい方のシンボルがユニキャスト制御情報を含んでよい。
【0012】
図1によって示すように、ユニキャスト制御チャネル(3GPP LTEにおいてはPDCCHと呼ばれる)の送信に第1のシンボル101のみが必要である場合、第1のシンボル101は第3および第4の基地局トランシーバについての基準シンボル(RS)を含まない、または「e−UTRAN NodeB」(eNB)アンテナポートが存在する。より詳細には、3GPP TS 36.211、物理チャネルおよび変調に関する3GPP技術仕様、セクション5.6.1.2、「物理資源マッピング」、2007年3月(引用によって本明細書に援用する)により定義されるRS位置を用いて、RSおよびRSが送信されることはない。
【0013】
例えば、UEは、チャネル品質インジケータ(CQI;Channel Quality Indicator)測定、より一般的には、MBSFNサブフレーム送信中における様々なアンテナに対する、ランク適応および予符号化ベクトル最適化を行うことができる。図2に示すような純粋なユニキャストサブフレームでは、OFDMサブフレーム200は、様々な適切なシンボル位置番号の様々なアンテナに対する基準シンボルを提供し得る。したがって、一部の解決策では、基準シンボルを提供し、MBSFNサブフレーム中に全てのアンテナについてCQI測定を行うことを可能とする必要がある。
【0014】
第1の実施形態について図3によって示す。図3では、MBSFNサブフレーム300は、単一のユニキャストシンボル301のみを含む。したがって、図3に示す実施形態では、アンテナ循環(rotation)、より一般的には再マッピングは、後続のMCHサブフレームにおいて適用される。図3に示すように、アンテナ0(または0および1)の定義は、4つのアンテナ全ての間に再マッピングされる。この方法は、4つのeNBアンテナ全てについての観測を可能にする非侵入性の方法である。
【0015】
したがって、各アンテナがサブフレームの1つ以上の送信について「アンテナ1」として指定され、各アンテナが他の送信についてアンテナ2として指定され、のように、順番に、MCH割当サブフレーム(または1群のサブフレーム)、アンテナ0乃至3が定義される。例えば、eNBが4つのアンテナをサポートする場合、利用可能なeNBアンテナは、先験的に知られている再マッピングの順番により、MCH割当サブフレーム300のユニキャスト領域(すなわち、ユニキャストシンボル301)において再マッピングされる。このマッピングは、サブフレームの構成に応じて、1つまたは2つの基準シンボル位置上にあってよいことが理解される。循環または交換も、図3の実施形態において可能である(すなわち、アンテナポートの順番にして、12、23、34、41、または12、34、12、34など)。図3の実施形態では、UEチャネル推定器をMBSFNサブフレーム内で動作させるように制限することができるが、ユニキャスト送信の再開始前に全てのeNBアンテナについての観測は可能である。
【0016】
第1のOFDMシンボル301のみがMBSFNサブフレーム300のPDCCH目的で割り当てられる場合、TS 36.211ではRSおよびRSに対するRS位置が指定される。これらの位置は、1つのセルから次のセルへの、または1つのサブフレームから次のサブフレームへの、シンボル内におけるRS位置のホッピングまたはシフトを伴ってもよい。したがって、アンテナポート3,4の観測を可能とする第1の実施形態の方法では、RSと各MBSFN割当サブフレームにおけるアンテナポートとの関連付けの循環、すなわち、再マッピングを行う。例えば、サブフレームnでは、アンテナポート0,1は、それぞれRS,RSに関連付けられているが、サブフレームn+1では、アンテナポート2,3がそれぞれRS,RSに関連付けられている、などである。
【0017】
図4によって示す第2の実施形態では、MBSFNに関与する各基地局によってユニキャスト方式で送信されるアンテナ2,3の基準シンボルは、MCHもしくはデータまたは基準シンボルの位置においてMBSFNサブフレームへ挿入される。
【0018】
図4では、ユニキャスト制御部分401は、アンテナ0,1の基準シンボルを含む。ユニキャスト部分401には、一連のMCHまたはMBSFN割当OFDMシンボル(1乃至11の番号が付けられたシンボル)が続いてよい。MBSFN割当OFDMシンボルのうちの1つ以上、例えば、シンボル番号3(403)、シンボル番号7(405)またはシンボル番号1(406)は、ユニキャストOFDMシンボルで置き換えられ、アンテナ2,3の追加のユニキャスト基準シンボルを含む。
【0019】
より詳細には、最初にPDCCH送信についてMBSFNサブフレーム400における第1のOFDMシンボル401のみが割り当てられる場合、したがって、UEにおける処理についてRS,RSのみが最初に利用可能であった場合、MBSFNサブフレームの残りの部分、すなわち、サブフレーム400の番号1乃至11のシンボルうちの1つにより、RSまたはRSとRSとを含む追加のユニキャストシンボルが送信される。なお、RSと、RSおよびRSとのいずれの送信も可能であるとき、許可されるアンテナポートの番号に対するさらなる制限によって、RSおよびRSのみを送信するように選択肢を制限することもできる。
【0020】
MBSFNサブフレームにおいて第1のOFDMシンボル401および第2のOFDMシンボルが最初にPDCCH送信に対し割り当てられる場合、RS,RSに対する位置が利用可能であっても、UEにおける処理についてRS,RSのみ最初に利用可能となってよい。RS,RSのみを最初に利用可能としてもよい理由は、RSシンボルのオーバヘッドを最小化すること、または、例えば、4本のアンテナからのRSからユニキャスト制御情報自身が有意な利益を得ることがないことが含まれる。RS,RSは、次いで、最初にRS,RSについてのみ構成されたMBSFNサブフレームへ挿入されてもよい。
【0021】
さらに、RS,RSは、RS,RSを含む第1のユニキャストOFDMシンボルへ挿入されてもよいが、RSがサブキャリア6つずつ離間されている場合のオーバヘッドは非常に大きく、シンボルのうちの2/3は4つのアンテナからのRSについて用いられる。
【0022】
一般に、挿入は置換またはパンクチャリングを介して行われてよい。1つのマルチキャストシンボルが置換されてもよく、ユニキャストRS情報によってマルチキャストシンボルの一部のパンクチャリングが行われてもよい。アンテナ3,4からのRSに最初に用いられないユニキャストシンボルの一部のパンクチャリングが行われてもよい。
【0023】
さらに、様々な実施形態では、MBSFNサブフレームが一体にクラスタ化される場合、システムに対するそのようなユニキャストRS置き換えの影響は最小化される。
図4に示した方法は、MBSFNまたはMCH割当サブフレームにおいて、必要となるまで、すなわち、MIMOに対応したユニキャスト送信の再開始の直前までの不要なRSの供給によるスペクトル効率の損失を抑えることが可能である。この手法は、MBSFNまたはMCHサブフレームが特定の時間間隔(リソース割当間隔またはスーパーフレームとも呼ばれる)において1つまたは複数のグループにクラスタ化されている場合、最も効率的である。一部の実施形態では、MBSFNまたはMCHに関連する1群のサブフレームのうちの最後のサブフレームは、4つのアンテナ全てからのRSを有することができる。
【0024】
したがって、図4に示した一実施形態では、MIMOに対応したユニキャスト送信を含んでいる第1のサブフレームより前の1つのまたは一連のMBSFNサブフレームにおいて、少なくとも第2のOFDMシンボルのユニキャスト送信が必要である。詳細には、全てのセル(すなわち、全てのeNB)がMBSFNに参加するには、指定されたMBSFNサブフレームにより2つ以上のユニキャスト制御シンボルを送信することが必要となる。
【0025】
一部の実施形態では、そのようなPDCCH割当の配信は、各単一周波数領域(SFA。MBSFNによってカバーされる領域)を通じた配信のためのトランスポートブロックの寸法を決定する際、半ば静的に構成されたMBSFNサブフレームシーケンスに埋め込まれてもよく、MCE(Multicast Coordination Entity)とも呼ばれる中央集約化されたエンティティによって組み込まれてもよい。さらに、様々な実施形態では、MBSFNサブフレームが一体にクラスタ化される場合、システムに対する追加のユニキャスト制御オーバヘッドの影響は最小化される。
【0026】
図3および図4の実施形態は、周期的遅延ダイバーシチなどの単一ストリーム送信ダイバーシチ技術が、ユニキャスト送信ではなくMBSFNまたはMCHサブフレーム送信について(例えば、MCHに対するRSオーバヘッドを最小化するために)、またはユニキャスト送信の前の最終のMCHサブフレームについて用いられる場合、非効率的であり得る。
【0027】
そのような場合について、図5には、少なくとも第3および第4のアンテナに対する基準シンボルがMBSFNサブフレーム501の後の第1のユニキャストサブフレーム503に位置する別の実施形態を示す。後続のユニキャストサブフレームの第1のユニキャストサブフレーム503は、MCHサブフレームにおいて観察可能でないアンテナに対する基準シンボルを含むために必要である。
【0028】
次の、すなわち、第2のユニキャストサブフレームは、データ送信などの標準的な動作で開始してよい。この方法によってシステムに制約が置かれるので、様々な実施形態では、MCHサブフレームを1つの連続したブロックへとグループ化することによって、この制約を緩和することができる。図3および図4に関連して記載した実施形態を改良するために同様のグループ化手法が用いられることが理解される。
【0029】
しかしながら、連続したMCHサブフレームが充分に長いブロックを形成する場合、ユニキャストトラフィックにおけるギャップはユーザが認識する程になる(例えば、通常、音声についての100ms以上のギャップは認識され得る)という不利が生じ得る。したがって、代替の一実施形態では、時間においてサイズが最大のMCHサブフレームのバーストまたはクラスタを定義してよい。
【0030】
図6は、様々な実施形態による基地局トランシーバまたはeNB600のブロック図である。基地局トランシーバまたはeNBは、これに代えてセルとも呼ばれる。eNB600は、1つまたは複数のトランシーバ601を備え、マルチアンテナ(図示せず)を備える。トランシーバ601は、1つまたは複数のプロセッサ603に接続されている。様々な実施形態では、1つまたは複数のプロセッサ603は、本明細書に記載の様々な実施形態において、ユニキャストサブフレームおよびマルチキャストサブフレームへアンテナ基準シンボルを含めるためのユニキャスト基準シンボル605モジュールを備える。
【0031】
図6は例示を目的としたものに過ぎず、本開示によるモジュール605を示すものであり、基地局トランシーバ/eNBに必要な様々な構成要素およびそれらの間の接続の完全な概略図であることを意図したものでないことが理解される。したがって、eNBは、図6に示していない他の様々な構成要素を備えたところで、依然として本開示の範囲内にあるものである。
【0032】
図7は、様々な実施形態による移動局の構成要素を示すブロック図である。移動局700は、1つ以上のユーザインタフェース705と、1つ以上のプロセッサ703と、グラフィックディスプレイ707と、マルチアンテナから信号を受信可能な1つ以上のトランシーバ701とを備える。1つまたは複数のプロセッサ703は、本明細書に記載の様々な実施形態により移動局がアンテナ基準シンボルを検出し、CQI測定を行うことができるように、シンボル復号モジュール709も備える。
【0033】
図7は例示を目的としたものに過ぎず、本開示による移動局のシンボル復号モジュール709を示すものであり、移動局に必要な様々な構成要素およびそれらの間の接続の完全な概略図であることを意図したものでないことが理解される。したがって、移動局は、図7に示していない他の様々な構成要素を備えたところで、依然として本開示の範囲内にあるものである。
【0034】
図8は、図3に示す実施形態によるeNBの動作の方法を示すフローチャートである。801では、第1のアンテナ集合(1つ以上のアンテナを含む)の基準シンボルが、eNBによって定義される803では、基準シンボルを含む第1のサブフレーム上でユニキャストシンボルが送信される。805では、第1のアンテナの基準シンボルが、次のサブフレームの第2のアンテナまたはアンテナの集合に対する第1のサブフレームの同じOFDMシンボル番号位置にて、または他の適切なOFDMシンボル番号位置にて再定義される。807では、第2のサブフレームにおけるユニキャストシンボルが、第2のアンテナまたは第2のアンテナ集合の基準シンボルを含む。この基準シンボルは明示的に提供されなくてもよく、むしろ一部の実施形態では、基準シンボルの時間周波数位置、換言すると、ユニキャストアンテナ基準情報のみが、1つまたは複数の基準シンボルがUEによって取得されるように提供されてよい。
【0035】
図9には、図4に対応するeNBの動作の方法を示す。すなわち、901および903では、第1のアンテナまたは第1のアンテナ集合の基準シンボルを含む第1のサブフレーム上でユニキャストシンボルが送信される。905では、第2のアンテナまたは第2のアンテナ集合の基準シンボルを含む第2のユニキャストシンボルを送信するために、マルチキャストシンボル位置が定義される。第2のユニキャストシンボル(制御シンボルであってもよい)は、907にて、MBSFNサブフレームにより送信される。
【0036】
図10には、図5に示す実施形態によるeNBの動作の方法を示す。すなわち、1001においてアンテナシンボル情報を有する所与のマルチキャストサブフレームの後にユニキャストサブフレームが送信されたと仮定すると、続いて次のユニキャストサブフレーム上で基準シンボル情報が再送信される。
【0037】
以上、eNBなどのマルチアンテナ基地局トランシーバがユニキャスト/MBMSの混合構成においてキャリア周波数または周波数層を送信するように構成されるときにCQI測定値などの測定を可能とする、様々な実施形態について開示した。
【0038】
好適な実施形態について図示および説明したが、本開示がそれに限定されないことが理解される。添付の特許請求の範囲に規定される本発明の精神および範囲から逸脱することなく、当業者には様々な修正、変更、変形、置換および均等物が想到される。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信ネットワークインフラストラクチャエンティティを動作させる方法であって、
サブフレームを送信する工程と、サブフレームは同サブフレーム内の第1の所定のシンボル位置にユニキャストシンボルを含むことと、ユニキャストシンボルは第1のアンテナ基準情報を含むことと、
第1のアンテナ基準情報を第2のアンテナ基準情報として定義する工程と、
第2のサブフレームを送信する工程と、第2のサブフレームは同第2のサブフレーム内の第2の所定のシンボル位置に第2のユニキャストシンボルを含むことと、第2のユニキャストシンボルは第2のアンテナ基準情報を含むことと、からなる方法。
【請求項2】
第2の所定のシンボル位置は第1の所定のシンボル位置と同一である請求項1に記載の方法。
【請求項3】
第1のアンテナ基準情報および第2のアンテナ基準情報のうちの1つ以上は、ユニキャストアンテナ基準シンボルである請求項1に記載の方法。
【請求項4】
サブフレームを送信する工程は、
1つ以上のユニキャストシンボルと複数のマルチキャストシンボルとを含む混合設定サブフレームを送信する工程を含む請求項1に記載の方法。
【請求項5】
複数の直交周波数分割多重化(OFDM)シンボルを含むマルチキャストブロードキャスト単一周波数ネットワーク(MBSFN)サブフレームを送信する工程を含む請求項4に記載の方法。
【請求項6】
3つ以上の送信アンテナと、
前記3つ以上の送信アンテナに結合されたトランシーバと、
前記トランシーバに接続された1つ以上のプロセッサと、を備える基地局であって、
前記トランシーバおよび前記プロセッサは、
サブフレームを送信することと、サブフレームは同サブフレーム内の第1の所定のシンボル位置にユニキャストシンボルを含むことと、ユニキャストシンボルは第1のアンテナ基準情報を含むことと、
第1のアンテナ基準情報を第2のアンテナ基準情報として定義することと、
第2のサブフレームを送信することと、第2のサブフレームは同第2のサブフレーム内の第2の所定のシンボル位置に第2のユニキャストシンボルを含むことと、第2のユニキャストシンボルは第2のアンテナ基準情報を含むことと、を行うように構成されている基地局。
【請求項7】
第2の所定のシンボル位置は第1の所定のシンボル位置と同一である請求項6に記載の基地局。
【請求項8】
前記トランシーバおよび前記プロセッサは、
1つ以上のユニキャストシンボルと複数のマルチキャストシンボルとを含む混合設定サブフレームを送信するようにさらに構成されている請求項6に記載の基地局。
【請求項9】
前記トランシーバおよび前記プロセッサは、
複数の直交周波数分割多重化(OFDM)シンボルを含むマルチキャストブロードキャスト単一周波数ネットワーク(MBSFN)サブフレームを送信するようにさらに構成されている請求項8に記載の基地局。
【請求項10】
トランシーバと、
前記トランシーバに接続された1つ以上のプロセッサと、を備える移動局であって、
前記トランシーバおよび前記プロセッサは、
サブフレームを受信することと、サブフレームは同サブフレーム内の第1の所定のシンボル位置にユニキャストシンボルを含むことと、ユニキャストシンボルは第1のアンテナ基準情報を含むことと、
第2のサブフレームを受信することと、第2のサブフレームは同第2のサブフレーム内の第2の所定のシンボル位置に第2のユニキャストシンボルを含むことと、第2のユニキャストシンボルは第2のアンテナ基準情報を含むことと、を行うように構成されている移動局。
【請求項11】
第2の所定のシンボル位置は第1の所定のシンボル位置と同一である請求項10に記載の移動局。
【請求項12】
前記トランシーバおよび前記プロセッサは、
1つ以上のユニキャストシンボルと複数のマルチキャストシンボルとを含む混合設定サブフレームを受信するようにさらに構成されている請求項10に記載の移動局。
【請求項13】
前記トランシーバおよび前記プロセッサは、
複数の直交周波数分割多重化(OFDM)シンボルを含むマルチキャストブロードキャスト単一周波数ネットワーク(MBSFN)サブフレームを受信するようにさらに構成されている請求項12に記載の移動局。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公表番号】特表2010−519869(P2010−519869A)
【公表日】平成22年6月3日(2010.6.3)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−551762(P2009−551762)
【出願日】平成20年1月21日(2008.1.21)
【国際出願番号】PCT/US2008/051549
【国際公開番号】WO2008/115613
【国際公開日】平成20年9月25日(2008.9.25)
【出願人】(390009597)モトローラ・インコーポレイテッド (649)
【氏名又は名称原語表記】MOTOROLA INCORPORATED
【Fターム(参考)】