説明

ブロードキャストOFDMシステムにおけるRFチャネル交換

1つまたは複数のチャネルが順方向のみ(FLO)信号を含むかどうか判定するために、無線通信環境でRFチャネルの監視を円滑にするシステムおよび方法が説明される。受信機は、FLO信号を有する第1のRFチャネルを受信することができ、FLO信号に関してその他のRFチャネルを監視することが可能である。監視されたRFチャネルがFLO信号を含むことが決定された時点で、RFチャネル間でスーパーフレーム同期化され得るFLO信号のシームレスな受信の実現を円滑にするために、受信機は第1のRFチャネルと監視されたRFチャネルの間で交換することが可能である。FLO信号検出は、広域識別チャネルエネルギー検出プロトコルおよび広域オーバヘッド情報記号復号誤り検出プロトコルのうちの1つまたは複数を使用して実行することが可能である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は、その全体が参照により本明細書に組み込まれている、2005年9月27日に出願した「RF CHANNEL SWITCHING IN BROADCAST OFDM SYSTEMS」という名称の米国仮特許出願第60/721,504号の利益を主張するものである。
【0002】
以下の説明は、一般に無線通信に関し、より詳細には、無線通信環境での無線周波数チャネルの監視および交換に関する。
【背景技術】
【0003】
無線通信システムは、世界中の大部分の人々が通信するようになった一般的な手段である。無線通信装置は、消費者ニーズを満たし、携帯性と利便性とを改善するために、より小さく、より強力になった。移動電話などの移動体装置内の処理能力の増大は、無線網通信システムの需要の増加をもたらした。かかるシステムは、一般に、その上で通信する移動装置のように簡単に更新されない。移動体装置の能力が拡大すると、新しい、改善された無線装置能力の十分な活用を円滑にするような形で旧無線網システムを維持することは困難な可能性がある。
【0004】
(例えば、周波数分割技術、時分割技術、および符号分割技術を用いる)典型的な無線通信網は、受信可能範囲領域を提供する1つまたは複数の基地局と、受信可能範囲領域内でデータを送受信することができる1つまたは複数の移動体(例えば、無線)端末とを含む。典型的な基地局は、ブロードキャストサービス、マルチキャストサービス、および/またはユニキャストサービスのために複数のデータストリームを同時に送信することができ、データストリームは、移動体端末にとって独立に受信することに関心があるものとすることができるデータのストリームである。その基地局の受信可能範囲領域内の移動体端末は、複合ストリームによって運ばれる1つのデータストリーム、2つ以上のデータストリーム、またはすべてのデータストリームを受信することに関心を持つ可能性がある。さらに、移動体端末はデータを基地局またはもう1つの移動体端末に送信することができる。基地局と移動体端末との間のまたは移動体端末間のかかる通信は、チャネル偏差および/または干渉電力のばらつきにより劣化する可能性がある。
【0005】
現在、順方向のみ(forward−link−only)(FLO)信号は、例えば、より低い700MHz周波数帯域内の6MHz帯域幅部分を占有する無線周波数(RF)チャネル上でユーザ装置に送信することが可能である。FLO信号は、例えば、コンテンツの複数のストリームを収容するために、2つ以上のRFチャネル内に存在する可能性がある。しかし、従来の無線システムは、FLO信号などを含む複数のRFチャネルの監視、および/またはそれらの間の交換を実現していない。したがって、かかる無線網システムにおいて、スループットを改善するシステムおよび/または方法の必要性が当技術分野に存在する。
【発明の開示】
【0006】
以下は、1つまたは複数の実施形態の基本的な理解をもたらすために、かかる実施形態の簡潔な概要を提示する。この概要は、すべての企図された実施形態の広範囲な概要ではなく、すべての実施形態の主要なもしくは重要な要素を識別することまたは任意のもしくはすべての実施形態の範囲を描写することを意図していない。その唯一の目的は、後に提示されるより詳細な説明の導入として簡潔な形態で1つまたは複数の実施形態のいくつかの概念を提示することである。
【0007】
1つまたは複数の実施形態およびそれらの対応する開示によれば、1つまたは複数のチャネルが順方向のみ(FLO)信号を含むかどうか判定するために、無線通信環境内のRFチャネルを監視することに関して様々な態様が説明される。受信機は、FLO信号を有する第1のRFチャネルを受信することができ、FLO信号に関して、1つまたは複数のその他のRFチャネルを監視することが可能である。監視されたRFチャネルがFLO信号を含むことを決定した時点で、受信機は、RFチャネル間でスーパーフレーム同期化される(superframe synchronized)ことが可能なFLO信号のシームレス受信の実現を円滑にするために、第1のRFチャネルと監視されたRFチャネルの間で交換することが可能である。FLO信号検出は、広域識別チャネルエネルギー検出プロトコル(wide−area identification channel energy detection protocol)および広域オーバヘッド情報記号復号誤り検出プロトコル(wide−area overhead information symbol decoding error detection protocol)の1つまたは複数を使用して実施することが可能である。
【0008】
一態様によれば、無線通信環境で無線周波数(RF)内の順方向のみ(FLO)信号を検出する方法は、監視条件が存在するかどうか判定すること、および、FLO信号がその中に存在するかどうか判定するために少なくとも1つの新しいRFチャネルを監視することを含んでよい。監視条件は、ロック外れ(loss−of−lock)事象および/またはアプリケーションによって開始された監視事象であってよい。さらに、少なくとも1つの新しいRFチャネルの監視は、連続的かつ/または周期的な所定のスケジュールに従って実行されてよい。方法は、TDMパイロットを検出するためにカウンタをゼロにすることを含んでよい、時分割多重(TDM)パイロットの検出を試みること、カウンタを増分すること、および、TDMパイロットが検出されたかどうか判定することをさらに含んでよい。パイロットが検出されない場合、カウンタをさらに増分することが可能である。パイロットが検出されたことが決定された場合、カウンタ値がパイロット値より大きいかどうかを評価するために、カウンタ値をパイロットに関連する値と比較することが可能である。カウンタ値がパイロット値より大きいと決定された場合、FLO信号が新しいRFチャネル内に存在しないという結論を引き出すことが可能である。方法は、広域識別(WID)チャネルに関連するエネルギーレベルを評価して、WIDチャネルエネルギーレベルが所定の閾値レベルより大きいかどうか判定することをさらに含んでよく、その場合、FLO信号が新しいRFチャネル内に存在するという結論を引き出すことが可能である。FLO信号が存在する場合、現在のチャネルと新しいRFチャネルの間の交換が開始され得る。
【0009】
関連する態様によれば、方法は、WIDエネルギーレベルが閾値レベルより大きい場合、広域オーバヘッド情報記号(WOIS)の復号の間に復号誤りが生じるかどうか判定することを含んでよい。方法は、復号誤りが生じた場合、FLO信号は新しいRFチャネル内に存在しないという結論、または復号誤りが生じていない場合、FLO信号は新しいRFチャネル内に存在するという結論を下すことをさらに含んでよい。FLO信号が存在する場合、現在のチャネルと新しいRFチャネルの間の交換が開始され得る。1つまたは複数の態様によれば、方法は、WIDエネルギー分析プロトコルおよびWOIS復号誤り検出プロトコルのどちらか、またはそれらの両方を含んでよい点が理解されるであろう。
【0010】
もう1つの態様は、無線通信環境で監視される無線周波数(RF)チャネル内の順方向リンクのみ(FLO)信号の検出を円滑にする無線通信装置に関し、現在のRFチャネル上でFLO信号を受信する間に少なくとも1つの新しいRFチャネルを監視する受信機と、RFチャネルに関する情報を記憶するメモリと、少なくとも1つの新しいRFチャネルがFLO信号の重複を含むと決定された場合、現在のRFチャネルと少なくとも1つの新しいRFチャネルの間で交換する、メモリに結合されたプロセッサとを含む。受信機は、ロック外れ事象およびアプリケーションによって開始されたFLO検出事象のうちの少なくとも1つの時点で新しいRFチャネル内のフロー信号を検出するFLO信号モニタと、FLO信号がその中に存在しているかどうか判定するために少なくとも1つの新しいRFチャネルを監視するバックグラウンドモニタとをさらに含む。バックグラウンドモニタは、制御チャネルを経由して新しいRFチャネルのリストを受信して、RFチャネル監視を連続的に実行する。加えてかつ/または代替として、バックグラウンドモニタはスーパーフレームごとに少なくとも1回、少なくとも1つの新しいRFチャネル内のFLO信号を検出することを周期的に試みることが可能である。受信機は、少なくとも1つの新しいRFチャネル内にFLO信号が存在するかどうか判定するために、広域識別チャネルエネルギーレベルが所定の閾値レベルより高いかどうか判定することが可能である。受信機は、少なくとも1つの新しいRFチャネル内にFLO信号が存在するかどうか判定するために、広域オーバヘッド情報記号の復号の間に復号誤りが生じたかどうかをさらに決定することが可能である。
【0011】
しかももう1つの態様は、FLO信号を含む現在のRFチャネルを受信するための手段と、新しいRFチャネルを監視するための手段と、FLO信号が新しいRFチャネル内に存在するかどうか判定するための手段と、FLO信号が新しいRFチャネル内に存在すると決定された場合、現在のRFチャネルと新しいRFチャネルの間で交換するための手段とを含む無線通信装置に関する。装置は、現在のRFチャネル上のロック外れおよび新しいRFチャネルのアプリケーションによって開始された監視のうちの少なくとも1つの時点でRFチャネル監視を実行するための手段と、新しいRFチャネルのバックグラウンド監視を実行するための手段とをさらに含んでよく、新しいRFチャネルは制御チャネルを経由して受信された利用可能なRFチャネルのリストから選択される。装置は、新しいRFチャネルに関して広域識別(WID)チャネルエネルギーレベルを評価するための手段と、新しいRFチャネルがFLO信号を含むかどうか判定するために、WIDチャネルエネルギーレベルを閾値レベルと比較するための手段とをさらに含んでよい。加えてまたは代替として、装置は、前述の事柄を円滑にする目的で、新しいRFチャネルがFLO信号を含むかどうかを査定するために、広域情報オーバヘッド記号(WOIS)復号誤りが生じたかどうか判定するための手段を含んでよく、現在のRFチャネル上および新しいRFチャネル上のFLO信号はスーパーフレーム同期化することが可能である。
【0012】
さらにもう1つの態様は、FLO信号を含む第1のRFチャネルを受信して、少なくとも1つのその他のRFチャネルを監視し、少なくとも1つのその他のRFチャネル内にFLO信号が存在するかどうか判定し、FLO信号が少なくとも1つのその他のRFチャネル内に存在すると決定された場合、第1のRFチャネルと少なくとも1つのその他のRFチャネルの間で交換するためのコンピュータ実行可能な命令を含むコンピュータプログラムを有するコンピュータ可読媒体に関する。コンピュータ可読媒体は、現在のRFチャネル上のロック外れおよび少なくとも1つのその他のRFチャネルのアプリケーションによって開始された監視のうちの少なくとも1つの時点でRFチャネル監視を実行するための命令と、少なくとも1つのその他のRFチャネルのバックグラウンド監視を実行するための命令とをさらに含んでよく、少なくとも1つのその他のRFチャネルは制御チャネルを経由して受信された利用可能なRFチャネルのリストから選択される。さらに、命令は、少なくとも1つのその他のRFチャネルに関して広域識別(WID)チャネルエネルギーレベルを評価すること、および、少なくとも1つのその他のRFチャネルがFLO信号を含むかどうか判定するためにWIDチャネルエネルギーレベルを閾値レベルと比較することを含んでよい。加えてかつ/または代替として、命令は、少なくとも1つのその他のRFチャネルがFLO信号を含むかどうかを査定するために広域情報オーバヘッド記号(WOIS)復号誤りが生じたかどうか判定することを含んでよい。第1のRFチャネル上および少なくとも1つのその他のRFチャネル上のFLO信号はスーパーフレーム同期化することが可能である。
【0013】
さらなる態様は、無線通信環境でスループットを高めるための命令を実行するプロセッサを提供し、命令は、FLO信号を含む第1のRFチャネルを受信すること、第2のRFチャネルを監視すること、FLO信号が第2のRFチャネル内に存在するかどうか判定すること、および、FLO信号が第2のRFチャネル内に存在すると決定された場合、第1のRFチャネルおよび第2のRFチャネルの間で交換することを含む。命令は、現在のRFチャネル上のロック外れおよび新しいRFチャネルのアプリケーションによって開始された監視のうちの少なくとも1つの時点でRFチャネルを監視すること、および/または第2のRFチャネルのバックグラウンド監視を実行することをさらに含んでよく、第2のRFチャネルは制御チャネルを経由して受信された利用可能なRFチャネルのリストから選択される。命令は、第2のRFチャネルに関して広域識別(WID)チャネルエネルギーレベルを評価すること、および、第2のRFチャネルがFLO信号を含むかどうか判定するためにWIDチャネルエネルギーレベルを閾値レベルと比較することをさらに含んでよい。加えてまたは代替として、命令は、第2のRFチャネルがFLO信号を含むかどうかを査定するために、広域情報オーバヘッド記号(WOIS)符号誤りが生じたかどうか判定することを含んでよい。第1のRFチャネル上および第2のRFチャネル上のFLO信号は、FLO信号が両方のRFチャネル内に存在する場合、第1および第2のRFチャネル間の交換を円滑にするためにスーパーフレーム同期化することが可能である。
【0014】
しかももう1つの態様は、タイマを初期化するための手段と、パイロットを検出して、タイマに関連するカウンタを増分するための手段と、カウンタ値をパイロットに関連する値と比較するための手段と、パイロットが検出されない場合、遅れパイロット検出アルゴリズムを実行するための手段と、FLO信号がパイロットを含む無線周波数チャネルを提示するかどうか判定するために、パイロットに関連する広域識別チャネルに関するエネルギーレベルを所定の閾値のエネルギーレベルと比較するための手段とを含む無線通信装置に関する。
【0015】
前述の目的および関連する目的の達成のために、1つまたは複数の実施形態は、以下で十分に説明され、特許請求の範囲で具体的に指摘される特徴を含む。以下の説明および添付の図面は、1つまたは複数の実施形態のいくつかの例示的な態様を詳細に記載する。しかし、これらの態様は、様々な実施形態の原理を用いることが可能な様々な方法のほんのいくつかを示し、説明される実施形態はすべてのかかる態様とそれらの均等物を含むことが意図される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0016】
次に、図面を参照して様々な実施形態が説明され、その中を通して、同様の符号は同様の要素を参照するために使用される。以下の説明で、説明の目的のために、1つまたは複数の実施形態の完全な理解をもたらすために、多数の特定の詳細が記載される。しかし、かかる(1つまたは複数の)実施形態は、これらの特定の詳細なしで実現され得ることは明らかであろう。その他の場合、1つまたは複数の実施形態の説明を円滑にするために、よく知られた構造および装置がブロック図形態で示される。
【0017】
本出願で使用されるように、用語「構成要素」、「システム」などは、コンピュータ関連の実体(entity)、すなわち、ハードウェア、ソフトウェア、実行中のソフトウェア、ファームウェア、ミドルウェア、マイクロコード、および/またはそれらの組合せを指すことが意図される。例えば、構成要素は、プロセッサ上で実行するプロセス、プロセッサ、オブジェクト(object)、エクセキュータブル(executable)、実行のスレッド、プログラム、および/またはコンピュータであってよいが、それらであることに限定されない。1つまたは複数の構成要素は、プロセスおよび/または実行のスレッド内に存在してよく、構成要素は1つのコンピュータ上にローカライズされてよくかつ/または2つ以上のコンピュータ間に分布されてもよい。また、これらの構成要素は、その上に記憶された様々なデータ構造を有する様々なコンピュータ可読媒体から実行してもよい。構成要素は、1つまたは複数のデータパケット(例えば、局所システム内、分布システム内、および/または信号を介してその他のシステムを用いたインターネットなどのネットワークを通してもう1つの構成要素と相互作用する1つの構成要素からのデータ)を有する信号に従ってなど、局所および/または遠隔処理によって通信することが可能である。加えて、当業者には理解されるように、本明細書で説明されるシステムの構成要素は、それに関して説明される様々な態様、目標、利点などの達成を円滑にするために、再配置および/または追加の構成要素によって補完することが可能であり、所与の図面に記載された正確な構成に限定されない。
【0018】
さらに、加入者局に関して様々な実施形態が本明細書で説明される。加入者局は、システム、加入者装置、移動体局、移動体、遠隔局、アクセスポイント、遠隔端末、アクセス端末、ユーザ端末、ユーザエージェント、ユーザ装置、またはユーザ装置と呼ばれる場合もある。加入者局は、移動通信電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(Session Initiation Protocol)(SIP)電話、無線ローカルループ(wireless local loop)(WLL)局、携帯情報端末(PDA)、無線接続能力を有するハンドヘルド装置、または無線モデムに接続されたその他の処理装置であってよい。
【0019】
さらに、本明細書で説明される様々な態様または特徴は、標準プログラミングおよび/または工学技術手法を用いた方法、装置、または製品として実施することが可能である。本明細書で使用される用語「製品」は、任意のコンピュータ可読装置、キャリア、または媒体からアクセス可能なコンピュータプログラムを包括することが意図される。例えば、コンピュータ可読媒体は、磁気記憶装置(例えば、ハードディスク、フロッピー(登録商標)ディスク、磁気ストリップ(magnetic strips)...)、光ディスク(例えば、コンパクトディスク(CD)、デジタル多目的ディスク(DVD)...)、スマートカード、およびフラッシュメモリ装置(例えば、カード、スティック、キードライブ...)を含んでよいが、これらに限定されない。加えて、本明細書で説明される様々な記憶媒体は、情報を記憶するための1つまたは複数の装置および/またはその他の機械可読媒体を表してよい。用語「機械可読媒体」は、無線チャネルおよび(1つまたは複数の)命令および/またはデータを記憶し、包括し、かつ/または運ぶことが可能なその他の様々な媒体を含んでよいが、これらに限定されない。
【0020】
次に図1を参照すると、本明細書で提示される様々な実施形態による無線網通信システム100が例示される。システム100は、互いにおよび/または1つまたは複数の移動体装置104に対して無線通信信号の受信、送信、中継などを行う1つまたは複数のセクタ内に1つまたは複数の基地局102を含んでよい。各基地局102は、送信機チェーンと受信機チェーンとを含んでよく、当業者には理解されるように、その各々は信号送受信に関連する複数の構成要素(例えば、プロセッサ、変調器、多重装置、復調器、デマルチプレクサ、アンテナなど)を含んでよい。移動体装置104は、例えば、移動通信電話、スマート電話、ラップトップ、ハンドヘルド通信装置、ハンドヘルドコンピューティング装置、衛星ラジオ、全地球測位システム、PDA、および/または無線網100上で通信するための任意のその他の適切な装置であってよい。システム100は、後続の図面に関して記載されるように、無線通信環境で順方向のみ(FLO)チャネル間の監視および/または交換を円滑にするために、本明細書で説明される様々な態様に関して用いることが可能である。
【0021】
例えば、基地局102は、複数の異なるRFチャネル上でFLO信号を送信することが可能であり、各基地局102は、1つまたは複数のRFチャネルを用いることができる。加えてかつ/または代替として、同じRFチャネルは2つ以上の基地局102によって利用され得る。(1つまたは複数の)ユーザ装置104は、その場合、FLO信号をブロードキャストするために利用されている複数のRFチャネルを監視するために、(例えば、プロセッサ、コンピュータ実行可能命令、コンピュータ可読メモリ、...を介して)1つまたは複数のアルゴリズムおよび/または方法を用いることができ、1つまたは複数の基地局102とユーザ装置104の間の通信スループットを改善するために、RFチャネル間で交換することが可能である。
【0022】
次に図2を参照すると、1つまたは複数の実施形態による多元接続無線通信システム200が例示される。システム200は、例示の目的のために提示され、下で記載される様々な態様に関して利用することが可能である。3セクタ基地局202は、複数のアンテナグループを含む。すなわち、1つのグループはアンテナ204と206とを含み、もう1つのグループはアンテナ208と210とを含み、第3のグループはアンテナ212と214とを含む。図によれば、各アンテナグループに関して2本のアンテナだけが示されるが、各アンテナグループに関してより多くのまたはより少ないアンテナが利用されてもよい。移動体装置216はアンテナ212および214と通信しており、アンテナ212および214は順方向リンク220上で移動体装置216に情報を送信し、逆方向リンク218上で移動体装置216から情報を受信する。移動体装置222はアンテナ204および206と通信しており、アンテナ204および206は順方向リンク226上で移動体装置222に情報を送信し、逆方向リンク224上で移動体装置222から情報を受信する。
【0023】
アンテナの各グループおよび/またはアンテナが通信のために指定される領域は、多くの場合、基地局202のセクタと呼ばれる。一実施形態では、各アンテナグループは、基地局202によってカバーされる領域のセクタ内の移動体装置と通信するように設計される。順方向リンク220および226上の通信において、基地局202の送信アンテナは、異なる移動体装置216および222に関して順方向リンクのSN比を改善するために、ビーム形成技術を利用することが可能である。加えて、その受信可能範囲全体にわたって不規則に散乱した移動体装置に送信するためにビーム形成を使用する基地局は、単一のアンテナを介してその受信可能範囲内のすべての移動体装置に送信する基地局よりも、隣り合うセル/セクタ内の移動体装置に少ない干渉を引き起こす。基地局は、端末との通信のために使用される固定局であってよく、アクセスポイント、ノードB、または何らかのその他の専門用語で呼ばれる場合がある。移動体装置は、移動体局、ユーザ装置(UE)、無線通信装置、端末、アクセス端末、ユーザ装置、または何らかのその他の専門用語で呼ばれる場合がある。
【0024】
1つまたは複数の態様によれば、ユーザ装置216などのユーザ装置は、(例えば、順方向リンク220、...上で送信された)FLO信号を含む複数のRFチャネルを監視することが可能であり、ユーザ装置216での受信を最適化するためにかかるチャネル間で交換することができる。FLO信号は、通常、通信システムのより低い700MHz周波数帯域内のおよそ6MHzの帯域幅のチャネルを占有することが目標とされる。コンテンツのより多くの流れを収容するためにFLO信号が2つ以上の無線周波数(RF)チャネル内に存在する場合、異なるRFチャネルの監視、獲得、および当該チャネルへの交換の課題を調査することが所望される可能性がある。(例えば、ユーザ装置内の)受信機が新しいFLO RFチャネルの監視および当該チャネルへの交換を開始することができるシナリオはいくつかある。例えば、受信機は、現在のFLO RFチャネル上で生じる可能性がある、再獲得という状況に関してロック外れなど、深刻な失敗時にチャネルの監視および/または交換を開始することが可能である。もう1つの例によれば、アプリケーション層の開始時にFLO RFチャネルの開始および/または監視を行うことが所望される可能性がある。もう1つの例は、受信機のアイドルモードの間の新しいRFチャネルの監視および/または交換に関する。しかももう1つの例は、(例えば、周期的、受信品質に依存する(reception quality dependent)、...)新しいRFチャネルのバックグラウンド監視に関する。
【0025】
新しいチャネルの監視を開始する前に、その間で受信機がFLO信号に関して探索できるRFチャネルのリストが受信機に提供され得る。この初期のリストは、制御チャネルメッセージの復号によってFLOネットワークから取得され得る。ネットワークは、所定のスケジュール(例えば、スーパーフレームごとに1回、...)に従って制御チャネルを介してRF説明メッセージをFLO受信機にブロードキャストすることができる。かかる情報をFLO受信機に提供することを円滑にするために、複数の情報フィールドが定義および/または生成され(populated)てよい。例えば、「RFチャネルカウント」フィールドは、FLOブロードキャストを有するいくつかのRFチャネルを含んでよい。RFチャネルID、周波数、およびチャネルプランに関するフィールドは、RFチャネルカウント内で表示されたRFチャネルのチャネル識別子、中心周波数、およびチャネル帯域幅に関する情報をそれぞれ含んでよい。受信機は、これらのRFチャネル候補上でFLO信号を探索することができ、FLOブロードキャストが実際に利用可能であるか、またはかかるチャネル上で復号可能であるか判定することができる。
【0026】
図3〜5を参照すると、FLO信号検出に関する方法が例示される。例えば、方法は、FDMA環境、OFDMA環境、CDMA環境、WCDMA環境、TDMA環境、SDMA環境、または任意のその他の適切な無線環境でのFLO RFチャネル間の監視、検出、および/または交換に関する可能性がある。説明を簡単にするために、方法は一連の動作として示されかつ説明されるが、1つまたは複数の実施形態によれば、いくつかの動作は本明細書で示されかつ説明されるその動作と異なる順序でかつ/またはその他の動作と同時に発生する場合があるため、方法は動作の順序によって限定されない点を理解および認識されたい。例えば、当業者は、代替として方法が、状態ブロック図でなど、一連の相互関係のある状態または事象として表される場合がある点を理解および認識されよう。さらに、1つまたは複数の実施形態によれば、例示されたすべての動作が方法を実行するよう要求されるとは限らない場合がある。
【0027】
かかる方法によれば、新しいRFチャネルの監視は、例えば、現在のRFチャネル上での再獲得という状況に関してロック外れなど、FLO動作の一連の失敗の後に開始することが可能である。例えば、受信機は元のRFチャネル(例えば、失われたチャネル)上で受信を再獲得することを試みることができる。元のチャネルに関して再獲得タイムアウト範囲内で信号ロックが取得されない場合、受信機は制御チャネルメッセージから取得された候補リストに関して新しいRFチャネルを監視し始めることが可能である。元のチャネルのかかるロックはすでに失われているため、データチャネル(DC)、自動利得制御(AGC)、自動周波数制御(AFC)、および元のFLOチャネルのタイミングなど、ブロックの主要なパラメータを記憶および回復する必要はない。受信機は新しいRFチャネルに交換して、FLO信号の検出を再開することができる。
【0028】
図3は、本明細書で提示される様々な態様による、FLO信号検出を実行するための方法300の例示である。FLOサービスがRFチャネル上で利用可能であるかどうか判定するために、FLO検出を開始することが可能であり、302で、時分割多重(TDM)パイロット検出タイマは第1のTDMパイロット(TDM1)の検出を試みることができ、そこでCTDM1に関してタイマカウントは0で開始され得る。304で、TDM1が検出される可能性があり、カウンタCTDM1は増分され得る。
【0029】
306で、カウンタ値が追求されているパイロットの値より大きいかどうかに関して、決定することが可能である。例えば、追求されているパイロットがTDM1であり、304でカウンタが0から1に増分された場合、カウンタ値は追求されているパイロット値を超えない(例えば、この例では、値は等しい)ことが決定されることになり、方法はパイロットTDM1の検出でのもう1つの試みのために304に戻ることが可能である。加えて、306で、パイロットは首尾よく検出されたかどうかに関して決定することが可能である。決定が否定的である場合、方法は同様に304に戻ることができ、パイロット検出を再度試みることが可能である。パイロットが検出された場合、方法は308に進むことができ、そこでカウンタ値とパイロット値の比較が再評価される。例えば、方法300の特定の反復に関してカウンタ値が3であり、追求されているパイロットがTDM2(第2のTDMパイロット)である場合、カウンタは追求されているパイロットの値よりも進んでおり、方法は316に進むことができ、そこでFLO信号は検出されないという表示が生成される。追求されているパイロットの値がカウンタ値以下である場合、方法は310に進むことができる。308でのカウンタ値とパイロット値の比較の再評価は、カウンタ値が306で追求されているパイロットに関連する値より大きいと決定され、パイロットが306で検出されない場合には実行される必要がない点が理解されるであろう。むしろ、そのような場合には、方法は310に直接進むことができる。
【0030】
310で、遅れパイロット検出アルゴリズム(例えば、TDM1_LATE_DETECT)を使用すべきかどうかに関して決定され得る。遅れ検出アルゴリズムは、所定の時間TTDM1(例えば、TDM1パイロット検出タイムアウト)の後にアサートされる可能性があり、かかるアサート時に、方法はパイロット検出のために304に戻ることができる。遅れ検出アルゴリズムが用いられない場合、312で、分析されている伝送に関連する広域識別性(WID)チャネルに関してエネルギーレベルを確認し、所定の閾値のエネルギーレベルと比較することが可能である。検出されたWIDエネルギーが所定の閾値レベルを超えない場合、316でFLO信号は検出されない。検出されたWIDエネルギーが閾値より大きい場合、314で、FLO信号は検出される。方法300は反復的であり、例えば、FLO信号検出を円滑にするために無線通信環境で通信するユーザ装置によって繰返しかつ/または連続的に実行され得る点が理解されるであろう。
【0031】
図4は、様々な態様による、無線通信環境でFLO信号を検出するための方法400の例示である。FLO検出を開始することが可能であり、402で、TDMパイロット検出タイマは、TDMパイロット(TDM1)の検出を試みることができ、そこでCTDM1に関してタイマカウントが開始されて、0に設定することが可能である。404で、TDM1を検出しようと試みることが可能であり、カウンタCTDM1は増分され得る。406で、カウンタ値は追求されているパイロットの値より大きいかどうかに関して判定することが可能である。例えば、追求されているパイロットがTDM1であり、404でカウンタが0から1に増分された場合、406で、カウンタ値が追求されているパイロットの値より大きくないと決定することが可能であり、方法はパイロットTDM1の検出でのもう1つの試行のために404に戻ることができる。加えて、406で、パイロットが実際に首尾よく検出されたかどうかに関して決定され得る。決定が否定的である場合、方法は同様に404に戻り、そこで、パイロット検出を再度試みることが可能である。決定が肯定的である場合、方法は408に進むことができ、そこで、カウンタ値とパイロット値の比較が再評価され得る。例えば、方法400の特定の反復に関してカウンタ値が3であり、追求されているパイロットがTDM2(第2のTDMパイロット)である場合、カウンタは追求されているパイロットの値よりも進んでおり、方法は416に進むことができ、そこで、FLO信号は検出されないという表示が生成され得る。追求されているパイロットの値がカウンタ値以下である場合、方法は410に進むことができる。408でのカウンタ値とパイロット値の比較の再評価は、406で、カウンタ値が追求されているパイロットに関連する値より大きいことが決定され、パイロットが406で検出されない場合、実行される必要がない点が理解されるであろう。むしろ、そのような場合には、方法は410に直接進むことができる。
【0032】
遅れパイロット検出アルゴリズム(例えば、TDM1_LATE_DETECT)を使用すべきかどうかに関して、410で判定することが可能である。遅れ検出アルゴリズムは、所定の時間TTDM1(例えば、TDM1パイロット検出タイムアウト)の後にアサートされること可能性があり、かかるアサート時に、方法はパイロット検出のために404に戻ることができる。遅れ検出アルゴリズムが用いられない場合、412で、(例えば、伝送に関連するWIDの検出時に)分析されている伝送の際に広域オーバヘッド情報記号(WOIS)の復号の間に誤りが生じたかどうかに関して判定することが可能である。誤りが生じた場合、416で、FLO信号は検出されない。WOISの復号の間に誤りが生じていない場合、414で、FLO信号は検出される。方法400は反復的であり、例えば、FLO信号検出を円滑にするために無線通信環境で通信するユーザ装置によって繰返しかつ/または連続的に実行され得る点が理解されるであろう。
【0033】
図5は、様々な態様による、FLO信号を検出するための方法500の例示である。FLO信号検出の開始時に、TDM1検出タイマを開始することが可能であり、TDMパイロット検出タイマはTDMパイロット(TDM1)の検出を試みることができ、そこでCTDM1に関してタイマカウントが開始され、502で0に設定することが可能である。504で、TDM1検出を試みることが可能であり、カウンタCTDM1は増分され得る。506で、カウンタ値が追求されているパイロットの値より大きいかどうかに関して決定され得る。例えば、追求されているパイロットがTDM1であり、504でカウンタが0から1に増分された場合、506で、カウンタ値は追求されているパイロットの値未満であると決定することが可能であり、方法はパイロットTDM1の検出でのもう1つの試みのために504に戻ることができる。加えて、506で、パイロットが実際に首尾よく検出されたかどうかに関して決定され得る。パイロットが検出されないことが決定された場合、方法は同様に504に戻ることができ、そこで、パイロット検出を再度試みることが可能である。決定がパイロット検出は成功したことを示す場合、方法は508に進むことができ、そこで、カウンタ値とパイロット値の比較が再評価され得る。例えば、方法500の特定の反復に関してカウンタ値が2であり、追求されているパイロットがTDM1(第1のTDMパイロット)である場合、カウンタは追求されているパイロットの値よりも進んでおり、方法は516に進むことができ、そこで、FLO信号が検出されないという表示が生成され得る。追求されているパイロットの値がカウンタ値以下である場合、方法は510に進むことができる。508でのカウンタ値とパイロット値の比較の再評価は、506でカウンタ値が追求されているパイロットに関連する値より大きいものと決定され、パイロットが506で検出されない場合には実行される必要がない点が理解されるであろう。むしろ、そのような場合には、方法は510に直接進むことができる。
【0034】
510で、遅れパイロット検出アルゴリズム(例えば、TDM1_LATE_DETECT)を使用すべきかどうかに関して決定され得る。遅れ検出アルゴリズムは、所定の時間TTDM1(例えば、TDM1パイロット検出タイムアウト)の後にアサートされる可能性があり、かかるアサート時に、方法はパイロット検出のために504に戻ることができる。遅れ検出アルゴリズムが用いられない場合、512で、分析されている伝送に関連する広域識別性(WID)チャネルに関してエネルギーレベルを確認し、所定の閾値のエネルギーレベルと比較することが可能である。検出されたWIDエネルギーが所定の閾値レベルより大きくない場合、516で、FLO信号は検出されないとの結論を引き出すことが可能である。検出されたWIDエネルギーが閾値より大きい場合、514で、(例えば、伝送に関連するWIDの検出時に)分析されている、伝送におけるWOISの復号の間に誤りが生じたかどうかに関して判定することが可能である。誤りが生じた場合、516で、FLO信号は検出されないとの結論を下すことができる。WOISの復号の間に誤りが生じなかった場合、518で、FLO信号が検出されたとの結論を引き出すことが可能である。方法500は反復的であり、例えば、FLO信号検出を円滑にするために無線通信環境で通信するユーザ装置によって繰返しかつ/または連続的に実行され得る点が理解されるであろう。
【0035】
したがって、方法300、400、および/または500のうちの1つまたは複数によれば、FLOサービスがもう1つのRFチャネル上で利用可能かどうか判定することが実行され得る。すべての手法は、まずTDMパイロット1(TDM1)の検出を試みる。TDMパイロット1検出が失敗した場合、または所定の期間TTDM1(TDMパイロット1検出タイムアウト)の後にTDM1_LATE_DETECTがアサートされた場合、FLOサービスは調査されているRFチャネル上で利用可能でないことが決定され得る。TTDM1の選択は監視モードに依存する。
【0036】
WID検出に関して、TDMパイロット1が首尾よく検出された場合、FLO信号探索方法300は、最も可能性の高い仮定のエネルギーを所定の閾値と比較する。WIDエネルギーが閾値より高い場合、FLOサービスは利用可能であると判断される。FLO探索方法400の場合、WIDの検出後、受信機はWOISパケットの復号に進む。例えば、FLOの存在を決定するための基準としてWOISターボ復号PERが使用されてよい。FCS(フレームチェックシーケンス)がターボ復号器アウトプットでWOISについていかなる誤ったパケットも検出しない場合、FLOサービスはRFチャネルに関して利用可能であると宣言される。FLO探索方法500は方法300と400の組合せである。TDMパイロット1検出後、WID検出が閾値より弱いエネルギーを戻す場合、FLO信号が新しいチャネル上で利用可能でないと宣言することが可能である。代わりに検出されたWIDエネルギーが閾値より高い場合、受信機はWOISの復号を続けて、検出基準としてターボ復号PERを使用する。
【0037】
受信機の消費電力を節約するために、早期終了条件として新しいチャネル上の受信信号強度指示器(received signal strength indicator)(RSSI)が使用されてよい。例えば、新しいチャネルへの交換および直流(DC)と自動利得制御(AGC)の獲得の後、受信機はまずデジタル可変利得増幅器(digital variable gain amplifier)(DVGA)ループアキュムレータとAGC利得状態情報とに基づいて新しいチャネルのRSSIを計算する。RSSIが所定の閾値より高い場合、受信機は3つの探索手順のうちの1つ(例えば、方法300、400、または500)の実行に進むことができる。そうでない場合、FLOは新しいチャネル上で利用可能でないと宣言され得る。
【0038】
本明細書で説明される1つまたは複数の態様によれば、チャネル監視、FLO信号検出、RFチャネル交換などに関して推測され得ることが理解されるであろう。本明細書で使用されるように、用語「推測する」または「推論」は、一般に、事象および/またはデータを経由して捕捉された考察のセットからのシステム、環境、および/またはユーザについての推測プロセスまたは推測状態を指す。推論は、特定のコンテキストまたは動作を識別するために用いることが可能であり、または、例えば、状態に関して可能性分布を生成することができる。推論は確率、すなわち、データおよび事象の考慮事項に基づく当該状態に関する可能性分布の計算であり得る。推論はまた、事象および/またはデータのセットからより高いレベルの事象を作成するために用いられる技術を指す場合もある。かかる推論は、事象が密接な時間的近接性(close temporal proximity)で相関していようとなかろうと、かつ事象とデータとが1つの事象およびデータのソースから来たものであろうとまたはいくつかの事象およびデータのソースから来たものであろうと、結果として、観測された事象および/または記憶された事象データのセットから新しい事象または動作の構成を生み出す。
【0039】
一実施例によれば、上に提示された1つまたは方法は、信号強度などの外因的情報に基づいてRFチャネル周波数間で交換するかどうかに関して推論を出すことを含んでよい。例えば、現在のRFチャネルに関連する電力レベルは、連続的にかつ/または周期的に監視することが可能である。ユーザ装置が無線通信システムのセクタまたは領域を進む(例えば、ユーザ装置がRF伝送のソースに向かって移動する)につれて、(例えば、受信機、プロセッサ、...によって)電力レベルが増加すると決定することが可能であり、その場合、現在、チャネル交換は必要でないという推論が下され得る。関連する実施例によれば、RFチャネル電力レベルの評価は、ユーザ装置が受信可能範囲を進む(例えば、ユーザ装置がRF伝送のソースから離れる)につれてチャネル電力が減ることを示すことができ、その場合、新しいRFチャネルへの交換は差し迫って所望されることになるとの推論を下すことが可能であり、それに関連する動作を開始することができる。かかる推論は、例えば、チャネル交換が所望されるかどうかを査定するために検出された電力レベルを所定の閾値の電力レベルと比較することに基づいてよい。加えてかつ/または代替として、連続する各電力レベル評価は、ユーザ装置が1つまたは複数の受信可能範囲を進むにつれて電力レベル傾向情報を提供するために、1つまたは複数の直前の電力レベルと比較されてよい。前述の実施例は、本質的に例示的であり、下され得る推論の数または本明細書で説明される様々な実施形態および/または方法に関してかかる推論が下される方法を限定することが意図されない点が理解されるであろう。
【0040】
図6は、1つまたは複数の態様による、提案されたFLO探索方式を用いたロック外れベースの監視方法およびアプリケーション層によって開始された監視方法のタイムライン600の例示である。図によれば、DC獲得602は、ロック外れまたはユーザ開始によってトリガされ得る、RF交換および整定時間の期間の後に発生することが可能である。AGC獲得ブロック604は、その後でRSSIエネルギーが所定の閾値未満であるかどうかに関して決定され得るDC獲得602に続く。決定が肯定的である場合、FLO信号は検出されないとの結論が下され得る。
【0041】
その後で、WIDチャネル(WIC)608伝送の間、FLO信号検出が評価され得る、TDMパイロット1検出のための期間TTDM1を表すTDM1ブロック606が例示される。TTDM1の終了時点で検出が失敗した場合、そのような表示が行われ得る。ローカルエリアIDチャネル(LIC)ブロック610は、その間に、特定のFLO信号検出方式に応じて様々な動作および/または査定が実行され得るWICブロック608に続く。例えば、方法300に関して、検出されたWIDエネルギーが所定の閾値レベル以上であるかどうかに関して判定することが可能であり、その場合、FLO信号が首尾よく検出されたとの結論が引き出され得る。関連する実施例によれば、方法500に関して、WIDエネルギーが所定の閾値以上であると決定された場合、WOISの復号と分析とが実行され得る。あるいは、WIDエネルギーが閾値未満であると決定された場合、FLO信号が検出されないと決定することが可能である。
【0042】
TDM2ブロックは、その後で、616でWOIS復号に関してチャネル推定の実行を円滑にするために広域遷移パイロットチャネル614が評価され得る、TDMパイロット2の検出期間を定義する612で示される。方法400および500の場合、WOISターボパケット誤り率(PER)がゼロに等しいかどうかに関して決定され得る。そうである場合、FLO信号は首尾よく検出された。そうでない場合、FLO信号は首尾よく検出されないとの結論が下され得る。
【0043】
図7は、1つまたは複数の態様による、FLOチャネル監視のためのハイレベル状態の遷移ブロック図700を例示する。702で、元のRFチャネルが復号され得る。ロック外れの発生時に、またはアプリケーション層によって開始された監視時に、704で、新しいRFチャネルに関してFLO信号探索が開始され得る。新しいチャネル監視の完了時に、706で、さらなる命令が待ち受ける可能性がある。もう1つの態様によれば、706で、その上でFLO信号が検出される第1のチャネルの復号が始まることが可能である。
【0044】
先の図に関して、ロック外れベースの監視の場合、FLO信号探索のすべての手法が適用され得る。その間にRF回路が新しいチャネルに交換する期間に続いて、新しいチャネルに関してDCブロックおよびAGCブロックの獲得のために2個のOFDM記号が使用されてよい。探索方式によってFLOサービスが利用可能であることが決定された場合、新しいFLO信号の復調が開始され得る。RF交換および整定時間は、例えば、およそ5msであり、これは1秒のスーパーフレーム期間と比較してほんのわずかである。新しいチャネル上でFLO信号が利用可能である場合、TDMパイロット1の次の発生までの待ち時間は最高で1秒である可能性があり、したがって、TDMパイロット1検出タイムアウトTTDM1はおよそ1秒と予め決めることができる。
【0045】
新しいチャネルの監視はまた、アプリケーション層によっても開始され得る。例えば、ソフトウェアは新しいRFチャネルを監視するように命令を発行することができ、元のチャネルの復号および/またはビデオ再生が結果として終了され得る。ロック外れベースの監視のように、元のFLOチャネルに関する主要なパラメータは復元される必要がなく、FLO信号探索方法300、400、および/または500のいずれかが用いられてよい。ロック外れベースの監視について行われた考慮は、このシナリオでも適用可能である。
【0046】
図8〜10は、本明細書で提示される1つまたは複数のFLO信号検出方法に関連するRFチャネルのバックグラウンド監視に関する。例えば、受信機は、バックグラウンドで、現在のRFチャネルの復号を妨げずに、制御チャネルから受信されたリストに関して新しいチャネルを監視することができる。実施例によれば、異なるRFチャネル上のFLO信号がスーパーフレーム同期化されることが想定され得る。そのような場合、受信機は新しいRFチャネル上で次に期待されるTDMパイロット1の知識を即時に有することができ、その結果、受信機は適切な時期にRF回路を新しい周波数に交換することができる。元のチャネルに関する復号は悪影響を与えられるべきでないため、影響を及ぼす複数レベルの符号化された区分(MLC)をフレーム1の始まり近くに抑圧するように、TDMパイロット1検出タイムアウトTTDM1サイズは所定のサイズ範囲内に維持されることが可能である。例えば、TDMパイロット1が期待された時期に検出されない場合、追求されたFLO信号が利用不可能であると宣言され、受信機は速やかに元のチャネルに交換することができるよう、TTDM1はゼロに設定されてよい。異なるRFチャネルの見逃しタイミングオフセット(residual timing offset)(例えば、およそ100マイクロ秒程度)を収容するために、TTDM1は1個のOFDM記号期間となるように選択されてもよい。
【0047】
RF回路は、次に期待されるTDMパイロット1の前におよそTSettle+TDCAcq+TAGCAcqで交換されることが可能であり、TSettleはRF整定時間であり、TDCAcqはDC獲得に関する1個のOFDM記号期間であり、TAGCAcqはAGC獲得に関する1個のOFDM記号期間である。元のチャネルの場合、受信機が新しいRFチャネルに関して動作する時間の間に予定された任意のMLCは受信されないことになる(元のチャネル用の「ブラックアウト(black−out)」時間)。これはフレーム4の終りに近いMLCだけに影響を与えることになる。「ブラックアウト」期間の最低期間は、RF交換/整定時間と、2個のOFDM記号期間(例えば、DCおよびAGCの獲得)の合計によって与えられる。RF交換と整定時間の5msの公称期間の場合、最低「ブラックアウト」期間は、およそ8個のOFDM記号期間である。良好な(benign)チャネル状態の場合、フレーム1、2、および3から受信されたパケットに基づいて、例えば、リードソロモン外部符号の実施によって、影響を受けたコードブロックは依然として正確に復号することが可能である。したがって、極端でない(non−extreme)チャネル条件とフレームの終り近くに予定されたコードブロック(code block)とに基づいて、受信機性能は悪影響を受けないことになる。およそ8個の記号の「ブラックアウト」期間の影響はまた、スーパーフレームの終りに配置されたPPC(ポジショニングパイロットチャネル)(Positioning Pilot Channel)記号の数にも依存する。6、10、14など、非ゼロ数のPPC記号の場合、フレーム4の終りでの「ブラックアウト」期間に関連する任意の否定的な影響はさらに削減され得る。
【0048】
バックグラウンド監視は、アプリケーション層によって開始され得る。他方で、その開始は受信品質に依存する場合がある。例えば、受信機は、元のチャネルに関する受信が低い品質のものである(例えば、所定の閾値レベル未満である、...)場合、新しいRFチャネルのバックグラウンド監視を開始することができる。受信品質は、RSSIがある閾値未満である場合、パケット消去率がある閾値より高い場合などに、低いものと決定され得る。周期的に、バックグラウンド監視によって決定されたFLOサービスを有するRFチャネルのリストは、ソフトウェアに戻され、次いで、ソフトウェアは新しいチャネルのうちの1つへの交換を開始することができる。受信機消費電力を節約するために、RF回路交換と整定時間の間、Σ−Δ型A/Dに続くデジタルベースバンドブロックを停止することが可能である。受信機が新しいRFチャネルを監視する速度は可変であってよい。最高速度は、フレーム4内のスーパーフレームごとに1つの新しいチャネルが監視されるようなものであってよい。受信機の消費電力をさらに保護するために、バックグラウンド監視は、いくつかのスーパーフレームごとに1回発生してもよい。新しいチャネルの監視はまた、FLO受信機が、ロック外れベースの監視またはアプリケーション層によって開始された監視に類似したアイドルモード(いかなるFLO信号も復号しない)である場合に開始されてもよい。したがって、それらのシナリオについて行われた考慮が適用可能である。
【0049】
図8は、1つまたは複数の態様による、WIDエネルギーベースのFLO信号検出方法を用いてバックグラウンド監視を実行するためのタイムライン800を例示する。例えば、タイムライン800は、上で説明された方法300に関連して見ることが可能である。「レジスタ記憶」期間ブロック802の間、元のRFチャネルに関連するレジスタが記憶され得る。RFチャネル交換と整定(例えば、およそ5ms)の後、その間に、新しいRFチャネルに関連するDC構成要素が除去され得るDC獲得ブロック804が例示される。DC獲得ブロック804の次に、その間に、利得制御情報が評価され得るAGC獲得ブロック806が続く。TDM1ブロック808は、その間に第1のパイロット(TDMパイロット1)の検出を試みることが可能である期間TTDM1を定義する。この期間の間、特定のRFチャネルに関してRSSIが所定の閾値未満であるかどうかについて判定することが可能である。そうである場合、FLO信号はRFチャネル内に存在しないとの結論が下され得る。TDM1ブロック808の後に、その間に、TTDM1の間にパイロットが検出されない場合、FLO信号はRFチャネル内に存在しないとの結論が引き出され得るWICブロック810が時を違えずに続く。LICブロック812の間に、ブロック810の間に検出されたWIDエネルギーの評価が実行され得る。WIDエネルギーが所定の閾値以上であると決定された場合、FLO信号は首尾よく検出される。そうでない場合、現在のRFチャネル内でFLO信号は検出されないとの想定が下され得る。もう1つのRF交換と整定期間の後、ブロック814で、レジスタを復元することができ、動作が再開され得る。動作の再開は、例えば、その中でFLO信号が検出されたRFチャネル上で通信を再開すること、FLO信号が検出されない場合、FLO信号検出のもう1つの反復を実行することなどを含んでもよい。
【0050】
図9は、1つまたは複数の態様による、WOIS−PERベースのFLO信号検出方法を用いてバックグラウンド監視を実行するためのタイムライン900を例示する。例えば、タイムライン900は、上で説明された方法400に関連して見ることが可能である。その中で、元のRFチャネルに関連するレジスタが記憶され得る「レジスタ記憶」期間ブロック902が示される。その間にRFチャネル交換と整定が生じる期間(例えば、およそ5ms)の後、その間に、新しいRFチャネルに関連するDC構成要素が除去され得るDC獲得ブロック904が例示される。DC獲得ブロック904の後に、その間に、利得制御情報が査定および/または評価され得るAGC獲得ブロック906が続く。TDM1ブロック908は、その間に、パイロット(TDMパイロット1)の検出を試みることが可能である期間TTDM1に対応する。この期間の間、特定のRFチャネルに関してRSSIは所定の閾値未満であるかどうかについて判定することが可能である。そうである場合、FLO信号は現在のRFチャネル内に存在しないと判断される。TDM1ブロック908の後には、その間に、パイロットがTTDM1の間に検出されない場合、FLO信号はRFチャネル内に存在しないとの結論が引き出され得るWICブロック910が続く。
【0051】
WICブロック910の後には、図6に関して上で説明されたものと類似した方法で、LICブロック912と、TDM2ブロック914と、WTPCブロック916と、WOISブロック918とが続いてよい。WOISブロックの終了時に、WOISターボPERがゼロに等しいかどうかに関して判定することが可能であり、その場合、FLO信号は検出される。WOIS PERがゼロに等しくない場合、FLO信号は検出されない。もう1つのRF交換および整定期間の後、ブロック920で、レジスタを復元することができ、もう1つの動作を再開することが可能である。動作の再開は、例えば、その中でFLO信号が検出されたRFチャネル上で通信を再開すること、FLO信号が検出されない場合、FLO信号検出のもう1つの反復を実行することなどを含んでもよい。
【0052】
図10は、1つまたは複数の態様による、組み合わされたWIDエネルギーベースおよびWOIS−PERベースのFLO信号検出方法を用いてバックグラウンド監視を実行するためのタイムライン1000を例示する。例えば、タイムライン1000は、上で説明された方法500に関連して見ることが可能である。その間に、元のRFチャネルに関連するレジスタが記憶され得る「レジスタ記憶」期間ブロック1002が示される。その間、RFチャネル交換および整定が発生する期間(例えば、およそ5ms)の後、その間に、新しいRFチャネルに関連するDC構成要素が除去され得るDC獲得ブロック1004が例示される。DC獲得ブロック1004の後には、その間に、利得制御情報が取り出されかつ/または評価され得るAGC獲得ブロック906が続く。その間に、パイロット(TDMパイロット1)の検出を試みることが可能な期間TTDM1に対応するTDM1ブロック1008は、AGC獲得ブロックに続く。期間TTDM1の間、特定のRFチャネルに関してRSSIが所定の閾値未満であるかどうかを査定するために、そのRSSIを評価することが可能である。そうである場合、FLO信号は現在のRFチャネル内に存在しないと判断される。TDM1ブロック1008の後には、その間に、TTDM1の間、パイロットが検出されない場合、FLO信号はRFチャネル内に存在しないとの結論が引き出され得るWICブロック1010が続く。
【0053】
WICブロック1010の後には、その間に、WICブロック1010の間に検出されたWIDエネルギーが所定の閾値以上であるかどうか判定するために、当該WIDエネルギーが査定され得るLICブロック1012が続いてよい。決定がWIDエネルギーは所定の閾値以上であることを示す場合、FLO信号は検出される。検出されたWIDエネルギーレベルが所定の閾値未満である場合、FLO信号は現在のRFチャネル内で検出されない。LICブロックの後には、図6に関して上で説明されたものと類似した方法で、TDM2ブロック1014と、WOIS復号のためにチャネルの推定を円滑にするWTPCブロック1016と、WOISブロック1018とが続く。WOISブロック1018の終了時に、WOISターボPERがゼロに等しいかどうかに関して判定することが可能であり、そうである場合、FLO信号は検出される。WOIS PERがゼロに等しくない場合、FLO信号は検出されない。もう1つのRF交換および整定期間の後、ブロック1020で、レジスタを復元することができ、動作を再開することが可能である。動作の再開は、例えば、その中でFLO信号が検出されたRFチャネル上で通信を再開すること、FLO信号が検出されない場合、FLO信号検出のもう1つの反復を実行すること、または任意のその他の適切な動作を含んでもよい点が理解されるであろう。
【0054】
図11は、本明細書で記載される1つまたは複数の態様による、無線通信環境でFLOチャネル監視および/またはFLOチャネルの交換を円滑にするユーザ装置1100の例示である。ユーザ装置1100は、例えば、受信アンテナ(図示せず)から信号を受信する受信機1102を含み、そこで受信信号に関して典型的な動作(例えば、フィルタ処理、増幅、ダウンコンバートなど)を実行し、サンプルを取得するために条件づけられた信号をデジタル化する。復調器1104は、受信パイロット信号を復調して、チャネル推定のためにプロセッサ1106に提供することができる。プロセッサ1106は、受信機1102によって受信された情報を分析する、および/または送信機1116による伝送のために情報を生成する専用のプロセッサ、ユーザ装置1100の1つまたは複数の構成要素を制御するプロセッサ、および/または受信機1102によって受信された情報を分析し、送信機1116による伝送のために情報を生成し、ユーザ装置1100の1つまたは複数の構成要素を制御するプロセッサであってもよい。
【0055】
ユーザ装置1100は、加えて、プロセッサ1106に動作可能に結合され、RFチャネル識別性に関する情報、それに関連するTDMパイロット情報、TDMパイロットカウンタ調整値、それに関連する情報を含む(1つまたは複数の)ルックアップテーブル、および本明細書で説明される無線通信システムでユーザにシームレスな情報表示を提供するために、RFチャネルの監視および/または交換をサポートするための任意のその他の適切な情報を記憶するメモリ1108を含んでよい。メモリ1108は、加えて、本明細書で説明される様々な方法を実行するためにユーザ装置1100が記憶されたプロトコルおよび/またはアルゴリズムを用いることができるように、RFチャネル監視用プロトコル、RFチャネル交換用プロトコルなどを記憶してもよい。
【0056】
本明細書で説明されるデータ記憶(例えば、メモリ)構成要素は、揮発性メモリもしくは非揮発性メモリであってよく、または揮発性メモリと非揮発性メモリの両方を含んでもよい点が理解されるであろう。限定ではなく例示として、非揮発性メモリは、読出し専用メモリ(ROM)、プログラム可能ROM(PROM)、電子的にプログラム可能なROM(EPROM)、電子的に消去可能なROM(EEPROM)、またはフラッシュメモリを含んでよい。揮発性メモリは、外部のキャッシュメモリとしての機能を果たすランダムアクセスメモリ(RAM)を含んでもよい。限定ではなく例として、RAMは、同期RAM(SRAM)、ダイナミックRAM(DRAM)、同期DRAM(SDRAM)、ダブルデータレート(double data rate)SDRAM(DDR SDRAM)、拡張SDRAM(ESDRAM)、シンクリンク(Synchlink)DRAM(SLDRAM)、およびダイレクトランバス(direct Rambus)RAM(DRRAM)など、多くの形態で利用可能である。対象となるシステムおよび方法のメモリ1108は、限定されることなしに、これらのおよび任意のその他の適切な種類のメモリを含むことが意図される。
【0057】
受信機1102は、例えば、上で説明されたように、ロック外れの発生時に、新しいFLO RFチャネルの監視の開始を円滑にするFLOチャネルモニタ1110をさらに含んでよい。加えてかつ/または代替として、FLOチャネルモニタ1110は、やはり先の図に関して説明されたように、アプリケーションによって開始されたFLOチャネル監視を実行してもよい。受信機1102は、1つまたは複数のRFチャネルのバックグラウンド監視に関連する様々な動作を実行するバックグラウンドモニタ1112をなおさらに含んでもよい。例えば、バックグラウンドモニタ1112は、RF周波数が交換復帰した場合、元のチャネルに関して受信機動作を復元するために、DCブロック、AGCブロック、AFCブロック、およびタイミングブロックに関していくつかの制約を行使してよい。
【0058】
例えば、DCブロックに関して、新しいRFチャネルに交換する前に、現在のRFチャネルに関連する粗と密の(coarse and fine)ループアキュムレータ(および/またはレジスタ)がメモリ1108内に記憶され得る。かかるループアキュムレータは、元のチャネルに交換復帰した後に回復されることが可能である。現在のチャネルに関するAGCブロック、AGC利得状態、およびDVGAループアキュムレータ値は、交換の前に記憶されて、交換復帰時に回復されることが可能である。AFCブロックの場合、外部ループ周波数アキュムレータは、新しいチャネルへの交換後と、元のチャネルに交換復帰する前とに凍結される(例えば、記憶される)ことが可能である。RFはFLO信号を探索するために一時的にだけ交換するため、新しいチャネル上で動作する場合、外部ループ更新は、温度補償電圧制御水晶発振器(TCVCXO)と関連づけることが可能であり、内部ループは、例えば、新しいチャネルに関して見逃し周波数誤りおよびドップラを追跡するために用いることが可能である。内部ループの周波数アキュムレータは、新しいチャネルに交換する前にメモリ1108内に記憶されてもよく、元のチャネルに交換復帰した後で回復されることができ、その時点で外部ループは元のチャネル上の動作の再開を円滑にするために再度更新され得る。タイミングブロックの場合、かつ前述のFLO探索方法は新しいチャネル上でTDMパイロット1を検出するという事実に鑑みて、例えば、
4625−TDM1前の旧サンプルカウンタ+TDM1後の新しいサンプルカウンタ
として表現され得るTDMパイロット1カウンタ調整値は、TDMパイロット1が新しいチャネル上で検出された後でメモリ1108に記憶することが可能であり、チャネルが元の周波数に交換復帰する前に取り消すことができる。FLO信号探索に関して、WOIS PER方法を使用しようと、組み合わされたWID/WOIS方法を使用しようと、新しいチャネルに関するTDMパイロット2は、元のチャネルに交換復帰する前に新しいチャネルに関してTDMパイロット2カウンタ調整値が記憶されかつ取り消されることも可能であるように常に処理される。このように、受信機1102は、FLO信号探索および/または改善されたユーザ経験とストリーミングデータなどのシームレスな受信を円滑にするための交換に関連して、複数のRFチャネル監視機能を実行することができる。
【0059】
図12は、様々な態様による、無線通信環境で複数のRFチャネルの提供を円滑にするシステム1200の例示である。システム1200は、複数の受信アンテナ1206を介して1つまたは複数のユーザ装置1204から(1つまたは複数の)信号を受信する受信機1210と、送信アンテナ1208を介して1つまたは複数のユーザ装置1204に送信する送信機1222とを有する基地局1202を含む。受信機1210は、受信アンテナ1206から情報を受信して、受信情報を復調する復調器1212に関連して動作可能である。復調された記号は、図11に関して上で説明されたプロセッサに類似し、ユーザ識別性、RFチャネル周波数、RFチャネル上で送信されたデータ、当該データに関するルックアップテーブル、および/または本明細書で記載される様々な動作および機能を実行することに関連する任意のその他の適切な情報を記憶するメモリ1216に結合されたプロセッサ1214によって分析される。プロセッサ1214は、先の図に関して説明されたように(1つまたは複数の)ユーザ装置1204によるRFチャネル交換を円滑にすることが可能な、複数のRFチャネル上のスーパーフレーム伝送を同期化するFLOチャネルガバナ(channel governor)1218にさらに結合される。変調器1220は、(1つまたは複数の)ユーザ装置1204に対する送信アンテナ1208を介した送信機1222による伝送に関して信号を多重化することが可能である。このように、基地局1202は、RFチャネル交換、FLO信号検出、チャネル監視などを可能にするために、(1つまたは複数の)ユーザ装置1204と相互作用することができる。
【0060】
図13は、例示的な無線通信システム1300を示す。無線通信システム1300は、簡潔さのために、1つの基地局と1つの端末とを示す。しかし、システムは、2つ以上の基地局および/または2つ以上の端末を含んでよく、追加の基地局および/または端末は、下で説明される例示的な基地局および端末と実質上同じであってよく、または異なってもよい点が理解されるであろう。加えて、基地局および/または端末は、その間で無線通信を円滑にするために、本明細書で説明されるシステム(図1、2、および6〜13)および/または方法(図3〜5)を用いてよい点が理解されるであろう。
【0061】
次に図13を参照すると、ダウンリンク上のアクセスポイント1305で、送信(TX)データプロセッサ1310は、トラヒックデータを受信、フォーマット、符号化、インタリーブ、および変調(または記号マップ)して、変調記号(「データ記号」)を提供する。記号変調器1315は、データ記号およびパイロット記号を受信および処理して、記号のストリームを提供する。記号変調器1320は、データ記号およびパイロット記号を多重化して、それらを送信機装置(TMTR)1320に提供する。各送信記号は、データ記号、パイロット記号、またはゼロの信号値であってよい。パイロット記号は、各記号期間内に同時に送信されてよい。パイロット記号は、周波数分割多重(FDM)、直交周波数分割多重(OFDM)、時分割多重(TDM)、周波数分割多重(FDM)、または符号分割多重(CDM)されてよい。
【0062】
TMTR1320は、記号のストリームを受信して、1つまたは複数のアナログ信号に変換し、無線チャネル上での伝送に適したダウンリンク信号を生成するためにアナログ信号をさらに条件づける(例えば、増幅、フィルタ処理、および周波数アップコンバートする)。ダウンリンク信号は、次いで、アンテナ1325を介して端末に送信される。端末1330で、アンテナ1335は、ダウンリンク信号を受信して、受信信号を受信機装置(RCVR)1340に提供する。受信機装置1340は、受信信号を条件づけして(例えば、フィルタ処理、増幅、および周波数ダウンコンバートして)、サンプルを取得するために条件づけされた信号をデジタル化する。記号復調器1345は、受信パイロット信号を復調して、チャネル推定のためにプロセッサ1350に提供する。記号復調器1345は、プロセッサ1350からダウンリンクのために周波数応答推定をさらに受信して、(送信されたデータ記号の推定である)データ記号推定を取得するために受信データ記号に関してデータ復調を実行して、送信トラヒックデータを回復するために、データ記号推定を復調(すなわち、記号デマップ)、ディインタリーブ、および復号するRXデータプロセッサ1355にデータ記号推定を提供する。記号復調器1345とRXデータプロセッサ1355とによる処理は、アクセスポイント1305で、それぞれ記号変調器1315とTXデータプロセッサ1310とによる処理に対して補完的である。
【0063】
アップリンク上で、TXデータプロセッサ1360は、トラヒックデータを処理して、データ記号を提供する。記号変調器1365は、パイロット記号を有するデータ記号を受信および多重化して、変調を実行し、記号のストリームを提供する。送信機装置1370は、次いで、アンテナ1335によってアクセスポイント1305に送信されるアップリンク信号を生成するために記号のストリームを受信および処理する。
【0064】
アクセスポイント1305で、端末1330からのアップリンク信号はアンテナ1325によって受信されて、サンプルを取得するために受信機装置1375によって処理される。記号復調器1380は、次いで、サンプルを処理して、アップリンクに関して受信されたパイロット記号推定とデータ記号推定とを提供する。RXデータプロセッサ1385は、端末1330によって送信されたトラヒックデータを回復するためにデータ記号推定を処理する。プロセッサ1390は、アップリンク上の各アクティブ端末送信に関してチャネル推定を実行する。複数の端末は、それぞれの割り当てられたパイロット副帯域のセットに関してアップリンク上でパイロットを同時に送信することができ、パイロット副帯域のセットはインタレースされることが可能である。
【0065】
プロセッサ1390および1350は、それぞれ、アクセスポイント1305と端末1330とで、動作を指図(例えば、制御、調整、管理など)する。それぞれのプロセッサ1390および1350は、プログラムコードとプログラムデータを記憶するメモリ装置(図示せず)に関連づけられてよい。プロセッサ1390および1350はまた、それぞれ、アップリンクとダウンリンクとに関して周波数推定とインパルス応答推定とを導き出すために計算を実行することも可能である。
【0066】
多元接続システム(例えば、FDMA、OFDMA、CDMA、TDMAなど)の場合、複数の端末は、アップリンク上で同時に送信することができる。かかるシステムの場合、パイロット副帯域は異なる端末間で共有され得る。チャネル推定技術は、(場合によっては、帯域縁を除いて)各端末のためのパイロット副帯域が動作帯域全体にわたる場合に使用され得る。かかるパイロット副帯域構造は、各端末に関して周波数ダイバーシティを取得するために所望されることになる。本明細書で説明される技術は、様々な手段で実施されてよい。例えば、これらの技術は、ハードウェア、ソフトウェア、またはそれらの組合せで実施されてよい。ハードウェア実施の場合、チャネル推定に使用される処理装置は、特定用途向け集積回路(ASIC)、デジタル信号プロセッサ(DSP)、デジタル信号処理装置(DSPD)、プログラム可能な論理素子(PLD)、フィールドプログラム可能ゲートアレイ(FPGA)、プロセッサ、コントローラ、マクロコントローラ、マイクロプロセッサ、本明細書で説明される機能を実行するように設計された他の電子装置、またはそれらの組合せの1つまたは複数であってよい。ソフトウェアの場合、実施は、本明細書で説明される機能を実行するモジュール(例えば、手順、機能など)を介してもよい。ソフトウェアコードは、メモリ装置内に記憶されて、プロセッサ1390および1350によって実行されてよい。
【0067】
図14は、本明細書で提示される様々な態様による、FLO信号検出の実行を円滑にする装置1400の例示である。FLOサービスがRFチャネル上で利用可能であるかどうか判定するために、FLO検出を開始することが可能であり、時分割多重(TDM)パイロット検出タイマなど、タイマを初期化するための手段1402は、第1のTDMパイロット(TDM1)の検出を試みるために活動化させることが可能であり、そこでCTDM1のためのタイマカウントを0で開始することが可能である。タイマを初期化するための手段1402は、やはりカウンタCTDM1を増分することも可能な、パイロット(例えば、TDM1)を検出するための手段1404に動作可能に結合されてよい。比較するための手段1406は、カウンタ値が追求されているパイロットの値より大きいかどうか判定するために、CTDM1に関連するカウンタ値を追求されているパイロットに関連する値と比較することが可能である。例えば、追求されているパイロットがTDM1であり、カウンタがパイロットを検出するための手段404によって0から1に増分された場合、比較するための手段1406は、カウンタ値が追求されているパイロットの値よりも大きくない(例えば、この実施例では、値は等しい)ことを決定できる。そのような場合には、検出するための手段1404は、パイロット検出でもう1つの試行を開始して、カウンタを再度増分することができる。加えて、検出するための手段は、パイロットが首尾よく検出されたかどうかに関して決定することが可能である。決定が否定的である場合、遅れパイロット検出プロトコルを実行するための手段1408が活動化させることが可能であり、パイロット検出は検出するための手段1404によって再度試みることができる。遅れパイロット検出プロトコルを実行するための手段1408は、所定の時間TTDM1(例えば、TDM1パイロット検出タイムアウト)の後に、遅れ検出アルゴリズムをアサートすることができ、かかるアサート時に、パイロット検出のための手段1404はパイロットの検出を再度試みることが可能である。
【0068】
遅れ検出アルゴリズムが用いられない場合、広域識別性(WID)エネルギーを比較するための手段は、分析されている伝送に関連するWIDチャネルに関するエネルギーレベルを所定の閾値のエネルギーレベルと比較することができる。検出されたWIDエネルギーが所定の閾値レベルより大きくない場合、FLO信号は検出されない。検出されたWIDエネルギーが閾値より大きい場合、FLO信号は検出される。装置1400の様々な手段は、FLO信号検出を円滑にするために、例えば、無線通信環境で通信するユーザ装置によって繰返しかつ/または連続的に実行されかつ/または包括されてよい点が理解されるであろう。
【0069】
ソフトウェア実施の場合、本明細書で説明される技術は、本明細書で説明される機能を実行するモジュール(例えば、手順、機能など)により実施されてよい。ソフトウェアコードは、メモリ装置内に記憶され、プロセッサによって実行されてよい。メモリ装置は、プロセッサ内で実施されてよく、またはプロセッサの外部で実施されてもよく、その場合、当技術分野で知られている様々な手段によりプロセッサに通信可能に結合されてよい。
【0070】
上で説明されたことは、1つまたは複数の実施形態の例を含む。前述の実施形態を説明する目的で構成要素または方法のすべての考えられる組合せを説明することは当然不可能であるが、当業者は様々な実施形態の多くのさらなる組合せおよび置換えが可能であることを理解することが可能である。したがって、説明された実施形態は、添付の特許請求の範囲の精神および範囲に包括されるすべてのかかる変更形態、修正形態、および改変形態を含むことが意図される。さらに、用語「含む」が詳細な説明または請求項で使用される限り、かかる用語は、請求項で移行語として用いられる場合に用語「含む」が解釈されるように、用語「含む」と同様の方法で包括的とされることが意図される。
【図面の簡単な説明】
【0071】
【図1】本明細書で提示される様々な実施形態による無線網通信システムを例示する図。
【図2】1つまたは複数の実施形態による多元接続無線通信システムを例示する図。
【図3】本明細書で提示される様々な態様によるFLO信号検出を実行するための方法を例示する図。
【図4】様々な態様による、無線通信環境でFLO信号を検出するための方法を例示する図。
【図5】様々な態様による、FLO信号を検出するための方法を例示する図。
【図6】1つまたは複数の態様による、提案されるFLO探索方式を用いたロック外れベースおよびアプリケーション層によって開始された監視方法のタイムライン(timeline)を例示する図。
【図7】1つまたは複数の態様による、FLOチャネル監視のためのハイレベル状態遷移ブロック図。
【図8】1つまたは複数の態様による、WIDエネルギーベースのFLO信号検出方法を用いてバックグラウンド監視を実行するためのタイムラインを例示する図。
【図9】1つまたは複数の態様による、WOIS−PERベースのFLO信号検出方法を用いてバックグラウンド監視を実行するためのタイムラインを例示する図。
【図10】1つまたは複数の態様による、組み合わされたWIDエネルギーベースおよびWOIS−PERベースのFLO信号検出方法を用いてバックグラウンド監視を実行するためのタイムラインを例示する図。
【図11】本明細書で記載される1つまたは複数の態様による、無線通信環境でFLOチャネル監視および/またはFLOチャネルの交換を円滑にするユーザ装置を例示する図。
【図12】様々な態様による無線通信環境で複数のRFチャネルの提供を円滑にするシステムを例示する図。
【図13】本明細書で説明される様々なシステムおよび方法に関して用いることが可能な無線網環境を例示する図。
【図14】本明細書で提示される様々な態様によるFLO信号検出の実行を円滑にする装置を例示する図。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
無線通信環境で無線周波数(RF)内の順方向のみ(FLO)信号を検出する方法であって、
監視条件が存在するかどうか判定すること、および
FLO信号がその中に存在するかどうか判定するために少なくとも1つの新しいRFチャネルを監視すること
を含む方法。
【請求項2】
前記監視条件が、ロック外れ事象およびアプリケーションによって開始された監視事象のうちの少なくとも1つである、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記少なくとも1つの新しいRFチャネルのバックグラウンド監視が、連続的および周期的のうちの少なくとも1つである所定のスケジュールに従って実行される、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
時分割多重(TDM)パイロットの検出を試みることをさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記TDMパイロットを検出するためにカウンタをゼロにすることをさらに含む、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記カウンタを増分することをさらに含む、請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記TDMパイロットが検出されるかどうか判定することをさらに含む、請求項6に記載の方法。
【請求項8】
前記TDMパイロットが検出されない場合、前記カウンタをさらに増分することをさらに含む、請求項7に記載の方法。
【請求項9】
前記TDMパイロットが検出された場合、カウンタ値が前記TDMパイロットに関連する値より大きいかどうか判定することをさらに含む、請求項7に記載の方法。
【請求項10】
前記カウンタ値が前記TDMパイロット値より大きい場合、前記FLO信号が前記新しいRFチャネル内に存在しないという結論を下すことをさらに含む、請求項9に記載の方法。
【請求項11】
前記カウンタ値が前記TDMパイロット値より大きくない場合、遅れ検出試行を開始すべきかどうか判定することをさらに含む、請求項9に記載の方法。
【請求項12】
前記カウンタを再増分すること、および、遅れ検出試行が開始された場合、前記TDMパイロットの検出を試みることをさらに含む、請求項11に記載の方法。
【請求項13】
遅れ検出試行が開始されない場合、広域識別(WID)チャネルに関連するエネルギーレベルを評価すること、および、前記WIDチャネルエネルギーレベルを所定の閾値と比較することをさらに含む、請求項11に記載の方法。
【請求項14】
前記WIDチャネルエネルギーレベルが所定の閾値レベルより大きいかどうか判定することをさらに含む、請求項13に記載の方法。
【請求項15】
前記WIDチャネルエネルギーレベルが前記閾値レベルより大きくない場合、前記FLO信号が前記新しいRFチャネル内に存在しないという結論を下すことをさらに含む、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記WIDチャネルエネルギーレベルが前記閾値レベルより大きい場合、前記FLO信号が前記新しいRFチャネル内に存在するという結論を下すことをさらに含む、請求項14に記載の方法。
【請求項17】
現在のRFチャネルから前記新しいRFチャネルへのチャネル交換を可能にすることをさらに含む、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記WIDエネルギーレベルが前記閾値レベルより大きい場合、広域オーバヘッド情報記号(WOIS)の復号の間に復号誤りが生じたかどうか判定することをさらに含む、請求項14に記載の方法。
【請求項19】
復号誤りが生じた場合、前記FLO信号が前記新しいRFチャネル内に存在しないという結論を下すことをさらに含む、請求項18に記載の方法。
【請求項20】
復号誤りが生じなかった場合、前記FLO信号が前記新しいRFチャネル内に存在するという結論を下すことをさらに含む、請求項18に記載の方法。
【請求項21】
現在のRFチャネルから前記新しいRFチャネルへのチャネル交換を可能にすることをさらに含む、請求項20に記載の方法。
【請求項22】
遅れ検出試行が開始されない場合、WOISの復号の間に復号誤りが生じたかどうか判定することをさらに含む、請求項11に記載の方法。
【請求項23】
復号誤りが生じた場合、前記FLO信号が前記新しいRFチャネル内に存在しないという結論を下すことをさらに含む、請求項22に記載の方法。
【請求項24】
復号誤りが生じなかった場合、前記FLO信号が前記新しいRFチャネル内に存在するという結論を下すことをさらに含む、請求項22に記載の方法。
【請求項25】
現在のRFチャネルから前記新しいRFチャネルへのチャネル交換を可能にすることをさらに含む、請求項24に記載の方法。
【請求項26】
無線通信環境で監視された無線周波数(RF)チャネル内の順方向のみ(FLO)信号の検出を円滑にする装置であって、
現在のRFチャネル上でFLO信号を受信する間に、少なくとも1つの新しいRFチャネルを監視する受信機と、
前記RFチャネルに関連する情報を記憶するメモリと、
前記少なくとも1つの新しいRFチャネルが前記FLO信号の複製を含むと決定された場合、前記現在のRFチャネルと前記少なくとも1つの新しいRFチャネルの間で交換する、前記メモリに結合されたプロセッサと
を含む装置。
【請求項27】
前記受信機が、ロック外れ事象およびアプリケーションによって開始されたFLO検出事象のうちの少なくとも1つの時点で前記新しいRFチャネル内にフロー信号を検出するFLO信号モニタをさらに含む、請求項26に記載の装置。
【請求項28】
前記受信機が、FLO信号がその中に存在するかどうか判定するために前記少なくとも1つの新しいRFチャネルを監視するバックグラウンドモニタをさらに含む、請求項26に記載の装置。
【請求項29】
前記バックグラウンドモニタが制御チャネルを経由して新しいRFチャネルのリストを受信する、請求項28に記載の装置。
【請求項30】
前記バックグラウンドモニタが、RFチャネル監視を連続的に実行する、請求項28に記載の装置。
【請求項31】
前記バックグラウンドモニタが、スーパーフレームごとに少なくとも1回、前記少なくとも1つの新しいRFチャネル内のFLO信号の検出を周期的に試みる、請求項28に記載の装置。
【請求項32】
前記受信機が、前記FLO信号が前記少なくとも1つの新しいRFチャネル内に存在するかどうか判定するために、広域識別チャネルエネルギーレベルが所定の閾値レベルより高いかどうか判定する、請求項26に記載の装置。
【請求項33】
前記受信機が、前記FLO信号が前記少なくとも1つの新しいRFチャネル内に存在するかどうか判定するために、広域オーバヘッド情報記号の復号の間に復号誤りが生じたかどうか判定する、請求項26に記載の装置。
【請求項34】
無線通信装置であって、
FLO信号を含む現在のRFチャネルを受信するための手段と、
新しいRFチャネルを監視するための手段と、
FLO信号が前記新しいRFチャネル内に存在するかどうか判定するための手段と、
FLO信号が前記新しいRFチャネル内に存在すると決定された場合、前記現在のRFチャネルと前記新しいRFチャネルの間で交換するための手段と
を含む装置。
【請求項35】
現在のRFチャネル上のロック外れおよび前記新しいRFチャネルのアプリケーションによって開始された監視のうちの少なくとも1つの時点でRFチャネル監視を実行するための手段をさらに含む、請求項34に記載の装置。
【請求項36】
前記新しいRFチャネルのバックグラウンド監視を実行するための手段をさらに含み、前記新しいRFチャネルが制御チャネルを経由して受信された利用可能なRFチャネルのリストから選択される、請求項34に記載の装置。
【請求項37】
前記新しいRFチャネルに関して広域識別(WID)チャネルエネルギーレベルを評価するための手段をさらに含む、請求項34に記載の装置。
【請求項38】
前記新しいRFチャネルがFLO信号を含むかどうか判定するために、前記WIDチャネルエネルギーレベルを閾値レベルと比較するための手段をさらに含む、請求項37に記載の装置。
【請求項39】
前記新しいRFチャネルがFLO信号を含むかどうかを査定するために、広域情報オーバヘッド記号(WOIS)符号誤りが生じたかどうか判定するための手段をさらに含む、請求項34に記載の装置。
【請求項40】
前記現在のRFチャネル上および前記新しいRFチャネル上のFLO信号がスーパーフレーム同期化される、請求項34に記載の装置。
【請求項41】
FLO信号を含む第1のRFチャネルを受信し、
少なくとも1つのその他のRFチャネルを監視し、
前記少なくとも1つのその他のRFチャネル内にFLO信号が存在するかどうか判定し、
FLO信号が前記少なくとも1つのその他のRFチャネル内に存在すると決定された場合、前記第1のRFチャネルと前記少なくとも1つのその他のRFチャネルの間で交換する
ためのコンピュータ実行可能命令を含むコンピュータプログラムを有するコンピュータ可読媒体。
【請求項42】
現在のRFチャネル上のロック外れおよび前記少なくとも1つのその他のRFチャネルのアプリケーションによって開始された監視のうちの少なくとも1つの時点でRFチャネル監視を行うための命令をさらに含む、請求項41に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項43】
前記少なくとも1つのその他のRFチャネルのバックグラウンド監視を実行するための命令をさらに含み、前記少なくとも1つのその他のRFチャネルが制御チャネルを経由して受信された利用可能なRFチャネルのリストから選択される、請求項41に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項44】
前記少なくとも1つのその他のRFチャネルに関して広域識別(WID)チャネルエネルギーレベルを評価するための命令をさらに含む、請求項41に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項45】
少なくとも1つのその他のRFチャネルがFLO信号を含むかどうか判定するために、前記WIDチャネルエネルギーレベルを閾値レベルと比較するための命令をさらに含む、請求項44に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項46】
前記少なくとも1つのその他のRFチャネルがFLO信号を含むかどうかを査定するために、広域情報オーバヘッド記号(WOIS)復号誤りが生じたかどうか判定するための命令をさらに含む、請求項41に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項47】
前記第1のRFチャネル上および前記少なくとも1つのその他のRFチャネル上のFLO信号がスーパーフレーム同期化される、請求項41に記載のコンピュータ可読媒体。
【請求項48】
無線通信環境でスループットを高めるための命令を実行するプロセッサであって、前記命令が、
FLO信号を含む第1のRFチャネルを受信すること、
第2のRFチャネルを監視すること、
FLO信号が前記第2のRFチャネル内に存在するかどうか判定すること、および
FLO信号が前記第2のRFチャネル内に存在すると決定された場合、前記第1のRFチャネルと前記第2のRFチャネルの間で交換すること
を含むプロセッサ。
【請求項49】
前記命令が、現在のRFチャネル上のロック外れおよび新しいRFチャネルのアプリケーションによって開始された監視のうちの少なくとも1つの時点でRFチャネル監視を実行することをさらに含む、請求項48に記載のプロセッサ。
【請求項50】
前記命令が、前記第2のRFチャネルのバックグラウンド監視を実行することをさらに含み、前記第2のRFチャネルが制御チャネルを経由して受信された利用可能なRFチャネルのリストから選択される、請求項48に記載のプロセッサ。
【請求項51】
前記命令が、前記第2のRFチャネルに関して広域識別(WID)チャネルエネルギーレベルを評価することをさらに含む、請求項48に記載のプロセッサ。
【請求項52】
前記命令が、前記第2のRFチャネルがFLO信号を含むかどうか判定するために、前記WIDチャネルエネルギーレベルを閾値レベルと比較することをさらに含む、請求項51に記載のプロセッサ。
【請求項53】
前記命令が、前記第2のRFチャネルがFLO信号を含むかどうかを査定するために、広域情報オーバヘッド記号(WOIS)復号誤りが生じたかどうか判定することをさらに含む、請求項48に記載のプロセッサ。
【請求項54】
前記第1のRFチャネル上および前記第2のRFチャネル上のFLO信号がスーパーフレーム同期化される、請求項48に記載のプロセッサ。
【請求項55】
無線通信装置であって、
タイマを初期化するための手段と、
パイロットを検出して、前記タイマに関連するカウンタを増分するための手段と、
カウンタ値を前記パイロットに関連する値と比較するための手段と、
前記パイロットが検出されない場合、遅れ(late)パイロット検出アルゴリズムを実行するための手段と、
FLO信号が前記パイロットを含む無線周波数チャネル内に存在するかどうか判定するために、前記パイロットに関連する広域識別チャネルに関するエネルギーレベルを所定の閾値のエネルギーレベルと比較するための手段と
を含む装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【公表番号】特表2009−514269(P2009−514269A)
【公表日】平成21年4月2日(2009.4.2)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−533638(P2008−533638)
【出願日】平成18年9月27日(2006.9.27)
【国際出願番号】PCT/US2006/037992
【国際公開番号】WO2007/038723
【国際公開日】平成19年4月5日(2007.4.5)
【出願人】(595020643)クゥアルコム・インコーポレイテッド (7,166)
【氏名又は名称原語表記】QUALCOMM INCORPORATED
【Fターム(参考)】