説明

ブロードバンド通信

本発明は、通信ネットワークに関し、特に、電話交換機等の通信ステーションと、キャビネット等の少なくとも1つのインタフェースとを有する、通信ネットワークに関する。複数の光キャリヤが該交換機とキャビネットの間に設けられ、それにより例えばxDSL変調等の信号の変調を、該キャビネットよりも該交換機で実行できるようにする。この構成は該キャビネットに電力を供給するニーズを削減する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信ネットワークに関し、特に、例えば電話交換機等の通信ステーションと、例えばキャビネット等の少なくとも1つのインタフェースとを有する、通信ネットワークに関する。
【背景技術】
【0002】
最近では、特にインターネットの使用が増加するに伴い、より高速のデータレートをユーザに提供することに対する関心が急激に高まってきた。銅のアクセスネットワークに対して歴史的にかなりの投資が行われてきた国々における、この分野の開発の1つの目的は、既存のツイストペア電話回線を使用することであった。これの1つの結果が非対称型デジタル加入者回線(ADSL)手法であり、電話交換機から電話加入者の敷地への既存の銅対が、適切な変調技法を使用すると、毎秒約1.5Mbitというかなりのダウンストリームデータレートをサポートできることが判明した。しかしながら、実際に得られる現実の速度は交換機からの経路の質と長さに左右され、さらに高速のデータレートを提供する代替の提案は、ユーザにかなり近い点からだけ銅対を使用することである。これは超高速デジタル加入者回線(VDSL)と呼ばれることがあり、これらの技術は総称的に「xDSL」と呼ばれる傾向がある。
【発明の開示】
【0003】
図1は、「キャビネットへのファイバ」構成を描いている。電話交換機1は(おそらく1000の銅のツイストケーブルを含む)ケーブル2を介して電話サービスをストリートキャビネット(又は交差接続ポイント)3に提供し、そこからやや小さいツイストペアケーブル4が分配ポイント5に供給する。個々のツイストペア6は、電話装置8に供給するために分配ポイントから加入者敷地7に供給する。ブロードバンドサービスは、ATM又はSDH技法を使用して信号を多重化するマルチプレクサ/デマルチプレクサ9によって、交換機1から1本又は複数本の光ファイバ10に提供され、キャビネット3に供給し、同様に反対方向を移動する信号を逆多重化する。キャビネット3の中には、(ファイバごとに)光受信機11と光送信機12、デマルチプレクサ13、マルチプレクサ14、及び、分配ポイント5につながり、そこから対6を介して、フィルタ17が一方では従来の電話信号を、他方ではデータ装置18用のxDSL信号を(ダウンストリーム信号の場合には)分離、(アップストリームトラフィックの場合には)結合する、加入者の敷地7につながっているケーブル4の銅対にフィルタ16を介して接続されている、xDSLモデム15がある。キャビネット内には、受信機11、送信機12、デマルチプレクサ13、マルチプレクサ14及びモデム15に電力を供給するために、電源19も設けられている。
【0004】
本発明の1つの態様によると、
電話交換機(又は通信ステーション)と、
該交換機(又は該通信ステーション)をユーザ終端に接続する電気伝送回線と、
データ伝送手段と、
光キャリヤからの光信号を電気伝送回線の少なくとも1本での伝送のための電気信号に変換するために、該交換機(又は該通信ステーション)とユーザ終端の間に位置する少なくとも1つのインタフェースに、該データ伝送手段を接続する光キャリヤと、
を備える、電気通信ネットワークであって、データサービスを必要とする複数のユーザ終端のそれぞれに、
(a)前記光キャリヤの内の専用の光キャリヤが提供され、
(b)該データ伝送手段は、出力信号を光信号に変調するための手段が後に続く、該電気伝送回線上での伝送に適した出力信号に入力データ信号を変換するための変調手段を備え、
(c)該インタフェースは、前記出力信号を回復し、関連するユーザ終端に供給する電気伝送回線にこの信号を供給するように構成された、光電気(optoelectrical)変換手段を有する、電気通信ネットワークが提供される。
【0005】
本発明の他の態様は、添付の特許請求の範囲に提供されている。
【0006】
ユーザ終端の少なくともいくつかは、ユーザ終端を複数の追加のエンドポイントにそれぞれ接続する接続ポイントを含んでよく、「ユーザ」は例えばネットワークオペレータである。通信ネットワーク、特に通信ステーションは、交換機を含む電話サービスのための設備を含んでよい。
【0007】
光キャリヤは搬送波であってよく、それぞれの波長チャネルを形成するために異なる搬送波が異なる周波数を有する。データを搬送するためには、各光キャリヤはこのキャリヤ上で搬送されるデータで変調できる。この状況では、搬送波の少なくともいくつかは好ましくは、波長分割多重様式で共通光ファイバ等の共通伝送媒体上で送信される。波長依存カプラ手段等の波長分割多重手段は、好ましくは、異なる波長チャネルを1つの共通した光媒体上で結合できるようにするために交換機に設けられる。
【0008】
代わりに、それぞれ光キャリヤは光ファイバ等のそれぞれの光伝送回線によって形成されてよい。光ファイバは光ファイバケーブルを形成するように集められてよい。
【0009】
本発明のいくつかの実施形態が、ここで例証として添付図面を参照して説明される。
【発明を実施するための最良の形態】
【0010】
図2は、本発明の第1のバージョンによる電気通信システムの一部を示しており、キャビネットから加入者敷地まで従来の電話とツイストペア回線を共用する一方で、交換機からキャビネットまで光ファイバを活用するという点で、図1に示されているものに類似する。しかしながら、この構成では、目的はキャビネット内に設置される電子回路の量を削減することである。この特定のバージョンでは、光ファイバはダウンストリーム伝送のためだけに使用される。アップストリームデータ伝送(必要とされる場合)は、加入者データ装置の変調器30と交換機1の復調器31を介して、従来のADSLシステムと同じ技法を使用して、加入者敷地から交換機へ銅対を使用して提供される。光ファイバ10上では多重化は利用されていないため、1本のファイバ10が、ブロードバンドサービスを提供されなければならない加入者回線6のそれぞれに提供される。デマルチプレクサはキャビネット4内で利用される。さらにデジタルデータをツイストペア4、6上でのダウンストリーム伝送に適した形式に変換するための適切な変調は、交換機1内でのxDSL変調器32により提供される。これらの変調器は従来型であり、例えば離散マルチトーン(DMT)変調又はキャリヤレス振幅/位相(CAP)変調等の目的にあわせた任意の技法を使用して、図1のモデム15の変調器部分と同様の方法で動作される。各変調器の変調された出力は、レーザ33を変調する。
【0011】
キャビネット4では、ファイバ10上で受信される変調された光信号を電気的な形態に変換し、ケーブル4の内の1本の中の適切な対に適切な高域フィルタ34を介してこの信号を適用することが必要なだけである。ここでは、本発明の最も簡略な実現では、この変換はゼロバイアスPINフォトダイオード35によって実行され、次に高域フィルタ26を介してケーブル4に供給される。キャビネットに対する電力の供給は必要とされない。周波数が低いと思われる(1GHz未満)ので、広域ダイオードを使用することができ、単純な低コストの位置合わせ及び高電力動作(通常は0から+10dBm)が可能になる。
【0012】
加入者の敷地では、ダウンストリーム信号がxDSL復調器36によって(別個の高域フィルタと低域フィルタ16a、16bとして示される)スプリッタ/コンバイナ16から受信される。
【0013】
ファイバ10と銅ケーブル布線の間のインタフェースは、それが分配ポイント5、又は事実上、交換機と加入者の敷地の間の他の中間位置でも等しく問題なく発生するため、キャビネット4内で発生する必要がないことに留意されたい。
【0014】
しかしながら、フォトダイオードバイアスを提供することが好ましい場合には、これは交換機により(例えば1つのダイオードの場合に図2の39で示されるように)回線2に印加される直流(d.c.)から電力を引き出すことによって、あるいは対6上で加入者敷地から電力を供給することによって、局所的な電源を用いて提供できるであろう。
【0015】
図2に予想されるように交換機まで遡って銅を使用してアップストリームデータ経路を提供することを好まない場合には、図3に描かれているように双方向でファイバを使用できるであろう。ここでは、ダウンストリームの構成は図2を参照して説明されるようであるが、加入者は完全に従来型であるxDSLモデム40を有する。キャビネット3内では、回線4からのアップストリーム信号は、交換機1でフォトダイオード43によって受信され、xDSLモデム44に供給される光信号を発生させるために、高域フィルタ41を介してレーザダイオード42に供給される。高域フィルタ36、41は、それぞれダウンストリーム信号とアップストリーム信号に対応する周波数スペクトルのそれぞれの部分に合わせて調整される。事実上、装置33、43、44は、所望される場合には他の何らかの交換機に、あるいはファイバ10が便利に接続できる任意の他の位置に置くことができるので、これらを交換機1に置くことが必須ではないことに留意されたい。
【0016】
さらに追加の変形では、必要とされるファイバの量を削減するために、図4に示されるように、前記特徴のいくつかをWDM PONと組み合わせることができるであろう。加入者は個々のツイスト銅対4に接続されているXDSLモデム40を有する。キャビネット3では、回線4からのアップストリーム電気信号は、レーザダイオード42によって生成される光信号を変調するために高域フィルタ41を介して供給される。レーザダイオード42は、自由実行状態では、その波長間隔が規則正しく、レーザダイオードの特性によって決定されている一連の波長で光を発生させるであろう、ファブリー−ペロレーザダイオードからなる。レーザダイオードは、この例では交換機1から、それに供給される光シード信号の波長によって決定される1つの波長で主に光を発生させるように構成されている(参考文献1と2を参照されたい)。例えば、図4は交換器1内のブロードバンド光源(例えばエルビウム添加ファイバ増幅器)45により生じ、光サーキュレータ46を介して光ファイバ10に供給される広範囲の波長での光を示している。キャビネット3では、光ファイバは、特定の波長λLNを選択し、それをレーザダイオード42に渡す、薄膜フィルタ又はアレイ導波路回折格子等の波長依存型スプリッタ/コンバイナ47に接続される。レーザダイオードは次に、アップストリームデータで変調された波長λLNで光を発生させ、波長依存型スプリッタ/コンバイナ及び光ファイバ10を介してそれを交換機に伝達する。交換機では、光信号は、光サーキュレータ46を介して第2の波長依存型スプリッタ/コンバイナ48まで通過する。該波長依存型スプリッタ/コンバイナ48は、特定の波長でそれぞれ光を受光する複数のフォトダイオード43に接続されている(各波長は、このようにして交換機内のXDSLモデムに供給される、ある特定のカスタマからのアップストリームデータを搬送する)。
【0017】
ダウンストリーム方向では、第2のブロードバンド光源49が、第1の光源45に対して波長の異なる帯域で光を発生させる。例えば、第1のブロードバンド光源と第2のブロードバンド光源45と49がエルビウム添加ファイバ増幅器である場合には、一方はいわゆる「C帯域」で波長を供給でき、他方はいわゆる(ITU規格の)「Lバンド」で他方に供給できるであろう。ブロードバンド光源49は、光サーキュレータ50及び追加の波長依存型スプリッタ/コンバイナ51を介して、やはりファブリー−ペロレーザダイオードからなる一組のレーザダイオード52に接続される。このようにして、レーザダイオード52のそれぞれは、それが波長依存型スプリッタ/コンバイナのどのポートに接続されるのかに応じて、異なる波長で光を発生させる。レーザダイオード52のそれぞれは、交換機32内の一組のXDSL変調器の内の1つ321、322からのダウンストリーム出力で変調される。レーザダイオード52からの該変調されたダウンストリーム光信号は、光ファイバに沿って交換機からキャビネット3に通過する。簡略な1×2WDM光波長帯域スプリッタ/コンバイナフィルタ53と54は、2つのブロードバンド光源のそれぞれにより生成される光信号が、同じ単一の光ファイバを共用できるようにする。波長の関数としての波長依存型スプリッタ/コンバイナ47の伝送は、ある特定のカスタマのためのアップストリームデータとダウンストリームデータが同じ光ファイバに沿って伝搬するように周期的である。変調されたダウンストリーム光信号はキャビネット3に達すると、信号を電気形態に変換し、適切な高域フィルタ26を介してカスタマ用の適切なツイスト銅対4にそれを適用する、ゼロバイアスPINフォトダイオード35等の装置に、波長依存型スプリッタ/コンバイナ47によって渡される。任意には、キャビネット内に位置するレーザダイオード42とフォトダイオード35は、該又はある銅対上で加入者敷地又は交換機から低レベルの直流(dc)電力で供給できるであろう。ファイバ10と銅ケーブル布線間のインタフェースは、分配ポイント5で、あるいは事実上交換機と加入者の敷地間の他の中間位置で等しく発生できるであろうために、これがキャビネット3内で発生する必要はない。さらに交換機内のブロードバンド光源(例えば49)とレーザダイオード(例えば52)は、代わりに一組の波長指定DFBレーザで置換できるであろう。
【0018】
さらに追加の変形では、図3のフォトダイオード35とレーザ42は、ダウンストリーム光信号を検出し、アップストリーム経路のために該信号を変調する両方の役割を果たす電界吸収変調器によって、置換できるであろう。これはキャビネットから交換機へ双方向のファイバリンクを利用し、下り経路での該光信号の検出と、戻り経路のための該信号の変調の両方を行うために、電界吸収変調器を活用する。xDSL変調は、キャビネット内又はDPでのどちらかで変調器で光学的に終端するであろう交換機内で、レーザに適用されるであろう。加入者端からの戻りxDSL信号は、交換機に反射し直される光信号を同様に変調するであろう変調器に、適用されるだろう。アップストリーム信号とダウンストリーム信号が周波数で分離されていることを考慮すると、復調は適切な受動フィルタリングの問題になる。変調器は、このようにして1本のファイバだけを必要とする反射モードで動作することが想定される。別々の接点は、二重波長動作と結合できるであろう検出器と変調器のセクションを定義するために使用できるであろう。
【0019】
図2のシステムの一部の変形は、図5に示されている(同様の構成要素には同様の参照符号が付けられている)。ここでは、レーザ33は異なるそれぞれの搬送周波数で送信するように構成される。交換機にある波長分割マルチプレクサ33は、それぞれのレーザから信号を受信し、共通のファイバ101等の1つの共通のリンク上で波長分割多重化された信号として信号を送信するように構成されている。キャビネット3にある対応する波長分割デマルチプレクサ332は、共通のファイバ101から波長分割多重化信号を受信し、該信号を逆多重化する。逆多重化された光信号は次にそれぞれのフォトダイオード35に渡され、フォトダイオードはそれぞれの電気信号を、図2に類似した様式でxDSL復調器36に提供する。このようにして、交換機1とインタフェース3の間で信号を多重化すると、交換機とインタフェースの間で必要とされる光ファイバの数が削減される。
【0020】
本発明の実施形態により、各カスタマ又は各終端装置のためのデータは、DSLフォーマットで交換機から−行程の少なくとも一部を光ファイバ上で、及び行程の残りを銅対で−送信できる。この1つの利点は、キャビネット/縁石(kerb)にある装置が受動的となり、電気的な動力供給を必要としないか、あるいは電気通信銅対で安全に配信できるレベルの、少なくともはるかに削減された光動力供給を必要とするという点である。
【0021】
電界吸収変調器は、本発明者らの国際特許出願第98/04057号に説明されている。
【0022】
以下の参考文献が参照してここに組み込まれる。
【0023】
1.「ASE注入ファブリー−ペロ半導体レーザを備える低コストWDMソース(A low cost WDM source with an ASE injected Fabry−Perot semiconductor laser)」、IEEE光通信学技術レター(IEEE photonics technology letters)、第12巻、第8号、2000年8月、1067−1069ページ
2.波長−選択−自由送信機を使用する128人の加入者向けハイブリッドWDM/TDM pon(Hybrid WDM/TDM pon for 128 subscribers using wavelength−selection−free transmitters)」、OFC2004会議、締め切り後論文PDP4
【図面の簡単な説明】
【0024】
【図1】従来技術のネットワークの一部の例を示す図である。
【図2】本発明によるネットワークの一部を概略して示す図である。
【図3】本発明によるネットワークの追加実施形態を示す図である。
【図4】本発明のさらなる追加の実施形態を示す図である。
【図5】図2の実施形態に対して考えられる変形の、いくつかの特徴を示す図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
通信ステーションと、
ユーザ終端に前記通信ステーションを接続する電気伝送回線と、
データ伝送手段と、
光キャリヤからの光信号を、前記電気伝送回線の少なくとも1本での伝送のための電気信号に変換するために、前記通信ステーションとユーザ終端の間に位置する少なくとも1つのインタフェースに前記データ伝送手段を接続する、光キャリヤと、
を備える、通信ネットワークであって、
データサービスを必要とする複数のユーザ終端のそれぞれに、
(a)前記光キャリヤの内の専用のキャリヤが設けられ、
(b)前記データ伝送手段は、前記出力信号を光信号に変調する手段が後に続く、前記電気伝送回線上での伝送に適した出力信号に入力データ信号を変換するための変調手段を備え、
(c)前記インタフェースは、出力信号を回復し、それらを該関連ユーザ終端に供給する前記電気伝送回線にそれらを供給するように構成された、光電気変換手段を有する、
通信ネットワーク。
【請求項2】
前記通信ステーションにおいて、前記ユーザ終端からデータを受信するために前記電気伝送回線に接続されているデータ受信手段を含む、請求項1に記載のネットワーク。
【請求項3】
データ受信手段を含み、前記ユーザ終端からデータを受信するための前記光キャリヤに接続されており、前記インタフェースは、前記電気伝送回線から信号を受信し、前記関連するユーザ終端に供給する前記光キャリヤにそれらを供給するように構成される、電気光学変換手段を含む、請求項1に記載のネットワーク。
【請求項4】
前記光電気変換手段と前記電気光学変換手段は、電界吸収変調器によって共に提供される、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のネットワーク。
【請求項5】
前記光電気変換手段はゼロバイアスフォトダイオードである、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のネットワーク。
【請求項6】
前記光電気変換手段は半導体素子であり、前記半導体素子に電力を提供するために前記電気伝送回線から電力を引き出すための手段を含む、請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のネットワーク。
【請求項7】
前記光電気変換手段はフォトダイオードであり、前記電気伝送回線から電力を引き出すための前記手段は、フォトダイオードバイアスを提供するように構成されている、請求項6に記載のネットワーク。
【請求項8】
前記電気光学変換手段と前記光電気変換手段の少なくとも1つは半導体素子である、請求項7に記載のネットワーク。
【請求項9】
前記電気光学変換手段はファブリー−ペロレーザダイオードであり、前記電気光学変換手段の前記出力波長は、前記通信ステーションから供給されるシード波長により決定される、請求項7に記載のネットワーク。
【請求項10】
前記又はそれぞれの半導体素子にバイアスを提供するために、前記電気伝送回線から電力を引き出すための手段が提供される、請求項8又は9に記載のネットワーク。
【請求項11】
前記光キャリヤはそれぞれの波長チャネルによって形成される、請求項1乃至請求項10のいずれか1項に記載のネットワーク。
【請求項12】
前記波長チャネルの少なくともいくつかが、1つの共通した光媒体上、好ましくは1つの共通した光ファイバ上で搬送される、請求項11に記載のネットワーク。
【請求項13】
前記光キャリヤはそれぞれの光伝送回線により形成される、請求項1乃至請求項7のいずれか1項に記載のネットワーク。
【請求項14】
前記通信ステーションは電話交換機である、請求項1乃至請求項13のいずれか1項に記載のネットワーク。
【請求項15】
電話交換機と、
前記交換機をユーザ終端に接続する電気伝送回線と、
データ伝送手段と、
光伝送回線からの光信号を、前記電気伝送回線の1つでの伝送用の電気信号に変換するために、前記交換機とユーザ終端の間に位置する、少なくとも1つのインタフェースに前記データ伝送手段を接続する光伝送回線と、
を備える、電気通信ネットワークであって、
データサービスを必要とする複数のユーザ終端の各々に対して、
(a)前記光伝送回線の内の専用の1本が提供され、
(b)前記データ伝送手段は、出力信号を光信号に変調するための手段が後に続く、前記電気伝送回線上での伝送に適した出力信号に入力信号を変換するための変調手段を備え、
(c)前記インタフェースは、前記出力信号を回復し、関連するユーザ終端に供給する前記電気伝送回線にそれらを供給するように構成された、光電気変換手段を有する、
電気通信ネットワーク。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【公表番号】特表2007−506380(P2007−506380A)
【公表日】平成19年3月15日(2007.3.15)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−527465(P2006−527465)
【出願日】平成16年9月22日(2004.9.22)
【国際出願番号】PCT/GB2004/004030
【国際公開番号】WO2005/029907
【国際公開日】平成17年3月31日(2005.3.31)
【出願人】(390028587)ブリティッシュ・テレコミュニケーションズ・パブリック・リミテッド・カンパニー (104)
【氏名又は名称原語表記】BRITISH TELECOMMUNICATIONS PUBLIC LIMITED COMPANY
【Fターム(参考)】