説明

プリンタによって印刷するシステム、プリンタ装置、無線端末装置

【課題】 無線LANネットワークにおいて、プリンタから離れた場所にあるAPを経由して送信された印刷文書がプリンタ上に放置される時間を短縮し、機密性を高める。
【解決手段】 プリンタから離れた場所にあるAPを経由して送信されたジョブを直ちに印刷せずにユーザが取りに来た時点で印刷する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、プリンタによって印刷するシステム、プリンタ装置、無線端末装置に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、無線LANのシステムにおいて、ユーザが無線端末を用いてアクセスポイントを介してドキュメントの印刷を行う場合、ユーザがプリンタから離れた位置にいる場合でもプリンタは直ちに印刷ジョブの印刷を実行する。このためユーザが印刷文書を回収するまでの間印刷文書はプリンタのトレー上に放置されていた(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】特開2001−203834号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、上記従来例では下記の問題が有った。
【0004】
ユーザが印刷ジョブを送信後すぐに印刷文書を回収に行けない場合や、プリンタの位置が遠くなればなるほど印刷文書がプリンタのトレー上に放置される時間が長くなり、その結果印刷文書の機密性が保てなくなるといった問題があった。
【0005】
本出願に係る第1の発明の目的は、ユーザが意識することなく、印刷文書がプリンタのトレー上に放置される時間を最小限に留め機密性を高めることの出来る、プリンタによって印刷するシステム、プリンタ装置、無線端末装置を提供する事である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するため、本出願に係る第1の発明は、
アクセスポイントを介して無線端末と通信し、前記無線端末から送信される印刷ジョブをネットワーク上のアクセスポイント機能を有するプリンタによって印刷するシステムにおいて、
前記無線端末に設けられ、前記アクセスポイントの通信可能エリア内に入ると前記アクセスポイントに対してアクセスポイント機能を有するプリンタであるか否かを問い合わせる情報を自装置の固有のIDと共に送信する手段と、前記アクセスポイントよりアクセスポイント機能を有するプリンタであることを表す応答情報を受信する手段と、前記アクセスポイントより応答情報を受信出来なかった場合それ以降前記アクセスポイント機能を有するプリンタに対して送信する印刷ジョブに自装置の固有のIDを付加する手段と、
前記アクセスポイント機能を有するプリンタに設けられ、前記無線端末より印刷ジョブを受信する手段と、前記受信した印刷ジョブに前記無線端末の固有のIDが付加されているかを検出する手段と、前記受信した印刷ジョブに固有のIDが付加されていた場合直ちに印刷することなく内部の記憶媒体に前記固有のIDに関連付けて前記印刷ジョブを保存する手段と、前記無線端末から送信されたアクセスポイント機能を有するプリンタであるか否かの問い合わせ情報を受信する手段と、前記無線端末にアクセスポイント機能を有するプリンタであることを知らせる情報を送信する手段と、前記アクセスポイント機能を有するプリンタであるか否かの問い合わせ情報から前記無線端末の固有のIDを抽出する手段と、前記内部の記憶媒体を検索し前記無線端末の固有のIDに対応する印刷ジョブを保持していた場合前記印刷ジョブを前記記憶媒体より取り出し印刷する手段と
を有することを特徴とするプリンタによって印刷するシステム
によって解決するものである。
【発明の効果】
【0007】
本出願の第1の発明によれば、プリンタから離れたアクセスポイントを介して送信した印刷文書がプリンタのトレー上に放置される時間を最小限に留めることが可能となる。これによりユーザが意識することなく、印刷文書の機密性が高められる。
【0008】
また、プリンタから離れた場所から印刷ジョブを送信し、その後印刷が不要になった場合でもユーザが印刷ジョブを削除することなく自動的に削除されるのでユーザの労力の削減が図れる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0009】
以下本発明を実施するための最良の形態を、実施例により詳しく説明する。
【実施例1】
【0010】
本発明の実施例1について図面を元に説明する。
【0011】
図1は本発明のシステム全体の構成をよく表す図面であり、同図において101は無線LANによってアクセスポイント102、およびアクセスポイント機能を有するプリンタ103と通信する無線端末、102は無線端末101が有線LANに接続するための基地局となるアクセスポイント、103はアクセスポイントの機能を兼ね備え、有線LANおよび無線LANによって受信した印刷ジョブを印刷するプリンタ、105は有線の通信ネットワークである有線LAN、106はアクセスポイント102の通信可能なエリアを表すアクセスポイント無線LANエリア、107はプリンタ103が通信可能なエリアを表すプリンタ無線LANエリアである。
【0012】
次に、動作を説明する。無線端末101は、アクセスポイント102の無線LANエリア106内ではアクセスポイント102に接続し、有線LAN105を介してプリンタ103に対して印刷ジョブを送信する。
【0013】
また、無線端末101は、プリンタ103の無線LANエリア107内ではプリンタ103に接続し、プリンタ103に対して印刷ジョブを送信する。
【0014】
図2は本発明のプリンタ103の構成を良く表す図面であり、同図において200はアクセスポイントとして機能するアクセスポイント部、201は無線LANの電波を送受信するアンテナ、202は無線LANの物理層の送受信制御を行う無線物理層部、203は無線LANのMAC(Medium Access Control)層の送受信制御を行う無線MAC層部、207は有線LANの物理層の送受信制御を行う有線物理層部、208は有線LANのMAC層の送受信制御を行う有線MAC層部、209は無線LANおよび有線LANにおけるパケットの送受信の処理を行うCPU部、210は有線LANおよび無線LANにおけるパケットのバッファやCPU部209で動作するプログラムの記憶エリア、およびワークエリアとして機能するメモリ部、211はアクセスポイント部200の各部を接続する内部バス、220はプリンタとして機能するプリンタ部、221はプリンタ部220の制御を司るプリンタCPU部、222はプリンタCPU部221で動作するプログラムの記憶エリア、およびワークエリアとして機能するプリンタメモリ部、223はユーザがプリンタを制御する操作部、224は印刷ジョブをイメージデータに展開後紙などの記録媒体に印刷する印刷部、225はアクセスポイント部とインタフェースする機器インタフェース部、226は印刷ジョブを一時的に保存しておくHDD(Hard Disc Drive)部、227はプリンタ部220の各部を接続するプリンタ内部バスである。なお、105は図1と同様である。
【0015】
次に、動作を説明する。まず、アクセスポイント部200の動作について説明する。アンテナ201および無線物理層部202、無線MAC層部203によって受信した無線LANパケットは、メモリ部210に書き込まれる。CPU部209は受信した無線LANパケットをメモリ部210から読み出し、有線LANパケットとして有線MAC部208、有線物理層部207によって有線LAN105へ送信する。また、有線LAN105から受信した有線LANパケットは逆の手順によって無線LANパケットとしてアンテナ201によって送信される。有線LANおよび無線LANから受信したパケットが印刷ジョブやプリンタ確認情報等の自装置宛であった場合、プリンタ部220が認識可能な情報フォーマットに変換後機器インタフェース部225を介してプリンタ部220へ送信する。
【0016】
続いて、プリンタ部220の動作を説明する。機器インタフェース部225から印刷ジョブを受信した場合、一度プリンタメモリ部222へ書き込み、直ちに印刷する時はプリンタCPU部221によってイメージデータへ展開後印刷部224によって紙面に印刷する。直ちに印刷を行わず印刷ジョブを一時保存する時はHDD部226に書き込み、印刷を実行するタイミングでHDD部226より印刷ジョブを読み出しプリンタメモリ部222へ書き込み、プリンタCPU部221によってイメージデータへ変換後印刷部224によって紙面に印刷する。また、機器インタフェース部225からプリンタ確認情報を受信した場合、一度プリンタメモリ部222へ書き込み、プリンタCPU部221によって解析し、その結果を元に応答情報を作成して機器インタフェース部225を介してアクセスポイント部200へ送信する。
【0017】
本実施例ではプリンタ103にアクセスポイント部200を内蔵する例として示しているが、アクセスポイント102を機器インタフェース部225を介して接続することでも実現可能であることは言うまでもない。更に、機器インタフェース部225に接続する有線LANインタフェースを設け、アクセスポイント102と有線LANを介して接続することによっても実現可能である。
【0018】
図3は本発明のプリンタ確認パケットフォーマットをよく表す図であり、同図においてaは確認要求パケットであり、311はプリンタであるか否かの確認を要求する情報を格納する確認要求フィールド、312は送信元のパケットのバージョンを表すコードを格納するバージョンフィールド、bは確認応答パケットであり、321はプリンタであるか否かの確認要求に対して応答する情報を格納する確認応答フィールド、322は送信元のパケットのバージョンを表すコードを格納するバージョンフィールド、323はプリンタの機種名や装備等に関する情報を格納するプリンタ機種フィールド、324はエラーや警告等プリンタの状態に関する情報を格納するプリンタステータスフィールドである。
【0019】
これらのパケットに無線LANのMACヘッダーを付加し、無線LANパケットとして無線端末101とアクセスポイント102、またはプリンタ103との間で通信を行う。確認要求パケットaは無線端末101からのみ送信され、確認応答パケットbはプリンタからのみ送信される。アクセスポイント102は確認要求パケットaには応答しないため、無線端末101は通信相手がプリンタ103なのか、もしくはアクセスポイント102なのかを判断することが可能となる。
【0020】
図4は本発明の無線端末101の動作をよく表すフローチャート図であり、同図において無線端末101は図1に示すアクセスポイント102の無線LANエリア内、もしくはプリンタ103の無線LANエリア内107に入ると、この時点においては通信相手がアクセスポイント102なのか、あるいはプリンタ103なのかを判断することが出来ないため通信相手に対してプリンタであるか否かを確認する確認要求パケット(図3に示すa)を送信する(S401)。所定の時間内に確認応答パケット(図3に示すb)を受信したかを判別し(S402)、偽であれば通信相手はアクセスポイント102であることが判るので、以降の印刷ジョブに識別用に自装置のMACアドレスを示す情報を埋め込み(S403)送信する(S404)。真であれば通信相手はプリンタ103であることが判るので、以降の印刷ジョブをそのまま送信する(S404)。
【0021】
図5は本発明のプリンタ103における、無線端末101が通信可能エリア107に入った時の動作をよく表すフローチャート図であり、同図において無線端末101から確認要求パケット(図3に示すa)を受信すると(S501)、無線端末101に対して確認応答パケット(図3に示すb)を送信する(S502)。この時、S501で受信した無線LANパケットより無線端末101のMACアドレスを抽出し(S503)、HDD部226を検索してMACアドレスに対応する印刷ジョブを保存しているかを判別する(S504)。真であればその印刷ジョブをHDD部226より読み出して(S505)印刷し(S506)、偽であれば終了する。
【0022】
S504で真であった場合、所定の時間が経過してから印刷ジョブの読み出しを実行するか、もしくは印刷ジョブを読み出してから所定の時間が経過してから印刷を実行することによって印刷文書がプリンタのトレー上に放置される時間を更に短縮することが可能となる。また、印刷ジョブの情報量が大きい場合は上記時間を短く、印刷ジョブの情報量が小さい場合は上記時間を長くすると言うように、印刷ジョブの大きさによって上記の時間を変更することによって、比較的大きな印刷ジョブを印刷する際にユーザがプリンタに印刷文書を回収に来た時点で印刷中による待ちをなくすことが出来る。
【0023】
図6は本発明のプリンタ103における、無線端末101から印刷ジョブを受信した時の動作をよく表すフローチャート図であり、同図において無線端末101より無線LANもしくは有線LANを介して印刷ジョブを受信すると(S601)、印刷ジョブを解析しMACアドレスが埋め込まれているかを判別する(S602)。真であればアクセスポイント102および有線LANを介して印刷ジョブが送信されたことであり、ジョブを送信した無線端末101はプリンタ103の無線LANエリア107内には存在していないので、印刷ジョブをHDD部226に書き込み(S603)終了する。偽であれば無線端末101はプリンタ103の無線LANエリア107内に存在しているので、直ちに印刷ジョブを印刷し(S604)終了する。
【0024】
HDD部226に書き込まれてから所定の時間が経過した印刷ジョブは、印刷する必要が無くなったか、ユーザがジョブを送信したことを忘れてしまった可能性が高い。また、HDD部226の記憶容量を無駄に消費してしまうことからも消去することが望ましい。
【実施例2】
【0025】
本発明の実施例2について図面を元に説明する。
【0026】
図7は本発明のプリンタ103における、無線端末101から印刷ジョブを受信した時の動作をよく表すフローチャート図であり、同図において無線端末101より無線LANもしくは有線LANを介して印刷ジョブを受信すると(S701)、アクセスポイント部200によって印刷ジョブを受信したのは有線LANからかを判別する(S702)。真でればアクセスポイント102および有線LANを介して印刷ジョブが送信されたことであり、ジョブを送信した無線端末101はプリンタ103の無線LANエリア107内には存在していないので、印刷ジョブをHDD部226に書き込み(S703)終了する。偽であれば無線端末101はプリンタ103の無線LANエリア107内に存在しているので、直ちに印刷ジョブを印刷し(S704)終了する。
【0027】
この他の動作は第1の実施例と同様である。
【図面の簡単な説明】
【0028】
【図1】本発明の第1の実施例に係るシステム構成を説明するブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施例に係るプリンタの構成を説明する図である。
【図3】本発明の第1の実施例に係る確認パケットのフォーマットを説明する図である。
【図4】本発明の第1の実施例に係る無線端末の動作を説明するフローチャート図である。
【図5】本発明の第1の実施例に係るプリンタの確認パケット受信時の動作を説明するフローチャート図である。
【図6】本発明の第1の実施例に係るプリンタの印刷ジョブ受信時の動作を説明するフローチャート図である。
【図7】本発明の第2の実施例に係るサーバの動作を説明するフローチャート図である。
【符号の説明】
【0029】
101 無線端末
102 アクセスポイント
103 プリンタ
105 有線LAN
106 アクセスポイント102の無線LANエリア
107 プリンタ103の無線LANエリア
200 アクセスポイント部
201 アンテナ
202 無線物理層部
203 無線MAC部
207 有線物理層部
208 有線物理層部
209 CPU部
210 メモリ部
211 内部バス
220 プリンタ部
221 プリンタCPU部
222 プリンタメモリ部
223 操作部
224 印刷部
225 機器インタフェース部
226 HDD部
227 プリンタ内部バス
311 確認要求フィールド
312 バージョンフィールド
321 確認応答フィールド
322 バージョンフィールド
323 プリンタ機種フィールド
323 プリンタステータスフィールド

【特許請求の範囲】
【請求項1】
アクセスポイントを介して無線端末と通信し、前記無線端末から送信される印刷ジョブをネットワーク上のアクセスポイント機能を有するプリンタによって印刷するシステムにおいて、
前記無線端末に設けられ、前記アクセスポイントの通信可能エリア内に入ると前記アクセスポイントに対してアクセスポイント機能を有するプリンタであるか否かを問い合わせる情報を自装置の固有のIDと共に送信する手段と、前記アクセスポイントよりアクセスポイント機能を有するプリンタであることを表す応答情報を受信する手段と、前記アクセスポイントより応答情報を受信出来なかった場合それ以降前記アクセスポイント機能を有するプリンタに対して送信する印刷ジョブに自装置の固有のIDを付加する手段と、
前記アクセスポイント機能を有するプリンタに設けられ、前記無線端末より印刷ジョブを受信する手段と、前記受信した印刷ジョブに前記無線端末の固有のIDが付加されているかを検出する手段と、前記受信した印刷ジョブに固有のIDが付加されていた場合直ちに印刷することなく内部の記憶媒体に前記固有のIDに関連付けて前記印刷ジョブを保存する手段と、前記無線端末から送信されたアクセスポイント機能を有するプリンタであるか否かの問い合わせ情報を受信する手段と、前記無線端末にアクセスポイント機能を有するプリンタであることを知らせる情報を送信する手段と、前記アクセスポイント機能を有するプリンタであるか否かの問い合わせ情報から前記無線端末の固有のIDを抽出する手段と、前記内部の記憶媒体を検索し前記無線端末の固有のIDに対応する印刷ジョブを保持していた場合前記印刷ジョブを前記記憶媒体より取り出し印刷する手段と
を有することを特徴とするプリンタによって印刷するシステム。
【請求項2】
アクセスポイント機能を有するプリンタに設けられ、内部の記憶媒体に印刷ジョブを保存してから所定の時間が経過すると前記印刷ジョブを消去する手段と
を有することを特徴とする請求項1記載のプリンタによって印刷するシステム。
【請求項3】
アクセスポイント機能を有するプリンタに設けられ、内部の記憶媒体を検索し無線端末の固有のIDに対応する印刷ジョブを保持していた場合前記印刷ジョブを前記記憶媒体より直ちに取り出し印刷せずに所定の時間が経過してから実行する手段と
を有することを特徴とする請求項1または2記載のプリンタによって印刷するシステム。
【請求項4】
アクセスポイント機能を有するプリンタに設けられ、保存している印刷ジョブの情報量によって時間を可変する手段と
を有することを特徴とする請求項3記載のプリンタによって印刷するシステム。
【請求項5】
アクセスポイントを介して無線端末と通信し、前記無線端末から送信される印刷ジョブをネットワーク上のアクセスポイント機能を有するプリンタによって印刷するシステムにおいて、
前記無線端末に設けられ、前記アクセスポイントの通信可能エリア内に入ると前記アクセスポイントに対してアクセスポイント機能を有するプリンタであるか否かを問い合わせる情報を自装置の固有のIDと共に送信する手段と、前記アクセスポイントよりアクセスポイント機能を有するプリンタであることを表す応答情報を受信する手段と、前記アクセスポイントより応答情報を受信出来なかった場合それ以降前記アクセスポイント機能を有するプリンタに対して送信する印刷ジョブに自装置の固有のIDを付加する手段と、
前記アクセスポイント機能を有するプリンタに設けられ、前記無線端末より印刷ジョブを受信する手段と、前記受信した印刷ジョブを有線LANより受信したかを検出する手段と、前記受信した印刷ジョブが有線LANより受信していた場合直ちに印刷することなく内部の記憶媒体に前記固有のIDに関連付けて前記印刷ジョブを保存する手段と、前記無線端末から送信されたアクセスポイント機能を有するプリンタであるか否かの問い合わせ情報を受信する手段と、前記無線端末にアクセスポイント機能を有するプリンタであることを知らせる情報を送信する手段と、前記アクセスポイント機能を有するプリンタであるか否かの問い合わせ情報から前記無線端末の固有のIDを抽出する手段と、前記内部の記憶媒体を検索し前記無線端末の固有のIDに対応する印刷ジョブを保持していた場合前記印刷ジョブを前記記憶媒体より取り出し印刷する手段と
を有することを特徴とするプリンタによって印刷するシステム。
【請求項6】
アクセスポイント機能を有するプリンタに設けられ、内部の記憶媒体に印刷ジョブを保存してから所定の時間が経過すると前記印刷ジョブを消去する手段と
を有することを特徴とする請求項6記載のプリンタによって印刷するシステム。
【請求項7】
アクセスポイント機能を有するプリンタに設けられ、内部の記憶媒体を検索し無線端末の固有のIDに対応する印刷ジョブを保持していた場合前記印刷ジョブを前記記憶媒体より直ちに取り出し印刷せずに所定の時間が経過してから実行する手段と
を有することを特徴とする請求項5または6記載のプリンタによって印刷するシステム。
【請求項8】
アクセスポイント機能を有するプリンタに設けられ、保存している印刷ジョブの情報量によって時間を可変する手段と
を有することを特徴とする請求項7記載のプリンタによって印刷するシステム。
【請求項9】
アクセスポイント機能を有するプリンタに設けられ、前記無線端末より印刷ジョブを受信する手段と、前記受信した印刷ジョブに前記無線端末の固有のIDが付加されているかを検出する手段と、前記受信した印刷ジョブに固有のIDが付加されていた場合直ちに印刷することなく内部の記憶媒体に前記固有のIDに関連付けて前記印刷ジョブを保存する手段と、前記無線端末から送信されたアクセスポイント機能を有するプリンタであるか否かの問い合わせ情報を受信する手段と、前記無線端末にアクセスポイント機能を有するプリンタであることを知らせる情報を送信する手段と、前記アクセスポイント機能を有するプリンタであるか否かの問い合わせ情報から前記無線端末の固有のIDを抽出する手段と、前記内部の記憶媒体を検索し前記無線端末の固有のIDに対応する印刷ジョブを保持していた場合前記印刷ジョブを前記記憶媒体より取り出し印刷する手段と
を有することを特徴とするプリンタ装置。
【請求項10】
アクセスポイント機能を有するプリンタに設けられ、前記無線端末より印刷ジョブを受信する手段と、前記受信した印刷ジョブを有線LANより受信したかを検出する手段と、前記受信した印刷ジョブが有線LANより受信していた場合直ちに印刷することなく内部の記憶媒体に前記固有のIDに関連付けて前記印刷ジョブを保存する手段と、前記無線端末から送信されたアクセスポイント機能を有するプリンタであるか否かの問い合わせ情報を受信する手段と、前記無線端末にアクセスポイント機能を有するプリンタであることを知らせる情報を送信する手段と、前記アクセスポイント機能を有するプリンタであるか否かの問い合わせ情報から前記無線端末の固有のIDを抽出する手段と、前記内部の記憶媒体を検索し前記無線端末の固有のIDに対応する印刷ジョブを保持していた場合前記印刷ジョブを前記記憶媒体より取り出し印刷する手段と
を有することを特徴とするプリンタ装置。
【請求項11】
アクセスポイント機能を有するプリンタに設けられ、内部の記憶媒体に印刷ジョブを保存してから所定の時間が経過すると前記印刷ジョブを消去する手段と
を有することを特徴とする請求項10記載のプリンタ装置。
【請求項12】
アクセスポイント機能を有するプリンタに設けられ、内部の記憶媒体を検索し無線端末の固有のIDに対応する印刷ジョブを保持していた場合前記印刷ジョブを前記記憶媒体より直ちに取り出し印刷せずに所定の時間が経過してから実行する手段と
を有することを特徴とする請求項10または11記載のプリンタ装置。
【請求項13】
アクセスポイント機能を有するプリンタに設けられ、保存している印刷ジョブの情報量によって時間を可変する手段と
を有することを特徴とする請求項12記載のプリンタ装置。
【請求項14】
アクセスポイントを介して無線端末と通信し、前記無線端末から送信される印刷ジョブをネットワーク上のアクセスポイント機能を有するプリンタによって印刷するシステムにおいて、
前記無線端末に設けられ、前記アクセスポイントの通信可能エリア内に入ると前記アクセスポイントに対してアクセスポイント機能を有するプリンタであるか否かを問い合わせる情報を自装置の固有のIDと共に送信する手段と、前記アクセスポイントよりアクセスポイント機能を有するプリンタであることを表す応答情報を受信する手段と、前記アクセスポイントより応答情報を受信出来なかった場合それ以降前記アクセスポイント機能を有するプリンタに対して送信する印刷ジョブに自装置の固有のIDを付加する手段と、
を有することを特徴とする無線端末装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2006−123239(P2006−123239A)
【公開日】平成18年5月18日(2006.5.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−312109(P2004−312109)
【出願日】平成16年10月27日(2004.10.27)
【出願人】(000001007)キヤノン株式会社 (59,756)
【Fターム(参考)】