説明

プリンタドライバ、プログラム及び記録媒体

【課題】ユーザに過度の負担を負わせることなく、機密情報の漏洩を未然に回避可能なプリンタドライバを得る。
【解決手段】操作情報送信部95は、新規印刷ジョブに係る操作情報を当該画像形成装置宛に送信する。次いで、待機時間取得部97は、操作情報送信部95からの新規印刷ジョブに係る操作情報を受けた前記画像形成装置から、当該新規印刷ジョブの遂行が開始されると想定したときの待機時間を取得する。これを受けて、表示制御部93は、前記新規印刷ジョブに対する親展印刷オン設定要否に係る伺い画面を、待機時間取得部97で取得された待機時間に係る情報と共に表示装置93に表示させる制御を行う。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ネットワーク経由でユーザ端末からの遠隔操作を通して機密文書に係る新規印刷ジョブの遂行を試みた際に、待機中の先行印刷ジョブが存在する場合であっても、ユーザに過度の負担を負わせることなく、機密情報の漏洩を未然に回避可能なプリンタドライバ、プログラム及び記録媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、複数の情報処理装置(以下、ユーザ端末という場合がある。)と、プリントサーバとしての役割を果たす画像形成装置との間を、ネットワークを介して接続して構成され、各ユーザ端末から画像形成装置宛に印刷データを送って印刷を要求する印刷システムが存在する。かかる印刷システムにおいては、ユーザの多種多様なニーズに応えるために、親展印刷機能を有するものが出現してきている。
【0003】
かかる親展印刷機能を有する印刷システムの一例が、例えば特許文献1に開示されている。ここで、親展印刷機能とは、親展性を維持しながら文書に係る印刷ジョブを遂行可能とする機能をいう。具体的には、例えば、複数のユーザ端末と、プリントサーバとしての役割を果たす画像形成装置との間を、ネットワークを介して接続して構成された印刷システムにおいて、あるユーザ端末から、機密文書や親展文書等の機密保持を要する文書の印刷を画像形成装置宛に、親展印刷をオン設定する旨と併せて指示した場合に、この親展印刷に係るジョブは、即時に処理されることなく同装置に一旦蓄積されて、同装置の元にやってきたユーザのパスワード入力等による認証操作を経た後に、同ユーザの親展印刷に係るジョブの出力を許可するように動作する。こうした親展印刷機能によれば、出力物の積載トレイからの文書の取り間違いや、積載トレイに放置されている文書が第三者の目に触れることからの情報漏えいを未然に抑止することを通じて、セキュリティ機能が付与された文書印刷環境を構築することができる。
【0004】
しかしながら、従来の親展印刷技術では、ネットワーク経由でユーザ端末からの遠隔操作を通して機密文書に係る新規印刷ジョブを遂行させる際に、各ユーザ端末側において、自身の印刷ジョブが遂行開始されるまでの待機時間に係る情報を簡易に把握することはできない。そのため、ユーザ端末からネットワーク経由で画像形成装置宛に印刷データを送って機密文書に係る新規印刷ジョブの遂行を要求した直後に、同装置の元にやってきたユーザが、認証操作を経て自身の親展印刷に係るジョブの出力を試みた際に、待機中の先行印刷ジョブが存在する場合、機密情報の漏洩を未然に回避するためには、ユーザに過度の負担を負わせるおそれが生じてくる。すなわち、待機中の先行印刷ジョブが存在する場合において、従来技術では、先行する印刷ジョブの出力が済んだ後に、自身の機密文書に係る印刷ジョブが遂行されるのが通常である。かかる状況下で、機密情報の漏洩を未然に回避するには、自身の機密文書に係る印刷ジョブがいつ遂行出力されるのかがわからないため、ユーザは当該装置の周辺を片時も離れることができない。そのため、ユーザの行動を著しく束縛する結果、ユーザに過度の負担を負わせるおそれがあった。
【特許文献1】特開2005−335281号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
解決しようとする課題は、従来技術では、ネットワーク経由でユーザ端末からの遠隔操作を通して機密文書に係る新規印刷ジョブの遂行を試みた際に、待機中の先行印刷ジョブが存在する場合には、機密情報の漏洩を未然に回避しようとすると、ユーザに過度の負担を負わせるおそれがあった点である。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明は、ネットワーク経由でユーザ端末からの遠隔操作を通して機密文書に係る新規印刷ジョブの遂行を試みた際に、待機中の先行印刷ジョブが存在する場合であっても、ユーザに過度の負担を負わせることなく、機密情報の漏洩を未然に回避することを目的として、表示画面上に印刷ダイアログを表示可能な表示装置を備えた複数のユーザ端末と、プリントサーバとしての役割を果たす画像形成装置とをネットワークを介して接続して構成される印刷システムに用いられ、前記各ユーザ端末にインストールされて前記画像形成装置の動作制御を行わせる機能を備えたプリンタドライバであって、新規印刷ジョブに係る操作情報を前記画像形成装置宛に送信する操作情報送信部と、前記操作情報送信部からの前記新規印刷ジョブに係る操作情報を受けた前記画像形成装置から、当該新規印刷ジョブの遂行が開始されると想定したときの待機時間を取得する待機時間取得部と、前記新規印刷ジョブに対する親展印刷オン設定要否に係る伺い画面を、前記待機時間取得部で取得された待機時間に係る情報と共に前記表示部に表示させる制御を行う表示制御部と、を備えて構成されることを最も主要な特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明に係るプリンタドライバでは、操作情報送信部は、新規印刷ジョブに係る操作情報を当該画像形成装置宛に送信する。次いで、待機時間取得部は、前記操作情報送信部からの前記新規印刷ジョブに係る操作情報を受けた前記画像形成装置から、当該新規印刷ジョブの遂行が開始されると想定したときの待機時間を取得する。これを受けて、表示制御部は、前記新規印刷ジョブに対する親展印刷オン設定要否に係る伺い画面を、前記待機時間取得部で取得された待機時間に係る情報と共に前記表示部に表示させる制御を行う。この伺い画面表示を視たユーザ端末側のユーザは、親展印刷オン設定要否に係る有力な判断材料となる、当該新規印刷ジョブの待機時間を参照することで、当該新規印刷ジョブの遂行開始まで比較的長時間を要すると判断したときには、親展印刷オン設定要に係る入力操作を追加的に行うことになる。すなわち、本発明では、ユーザがネットワーク経由でユーザ端末からの遠隔操作を通して機密文書に係る新規印刷ジョブの遂行を試みた際に、待機中の先行印刷ジョブが存在する場合には、機密情報の漏洩を未然に回避しようと行動するユーザに対し、当該装置の周辺を片時も離れることができないといった過度の負担を負わせることのないように配慮している。つまり、かかる場合には、当初のジョブ設定では親展印刷に係るオン設定を行っていなくとも、自身の新規印刷ジョブに係る操作情報を入力したその時点において、親展印刷オン設定要否に係る有力な判断材料となる、当該新規印刷ジョブの待機時間に係る情報提示を受けた上で、当該新規印刷ジョブに係る親展印刷オン設定を追加的に遂行し得ることとした。従って、ユーザがネットワーク経由でユーザ端末からの遠隔操作を通して機密文書に係る新規印刷ジョブの遂行を試みた際に、待機中の先行印刷ジョブが存在する場合であっても、ユーザに過度の負担を負わせることなく、機密情報の漏洩を未然に回避可能な画像形成装置を得ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
ユーザがネットワーク経由でユーザ端末からの遠隔操作を通して機密文書に係る新規印刷ジョブの遂行を試みた際に、待機中の先行印刷ジョブが存在する場合であっても、ユーザに過度の負担を負わせることなく、機密情報の漏洩を未然に回避可能とするといった目的を、新規印刷ジョブに係る操作情報を前記画像形成装置宛に送信する操作情報送信部と、前記操作情報送信部からの前記新規印刷ジョブに係る操作情報を受けた前記画像形成装置から、当該新規印刷ジョブの遂行が開始されると想定したときの待機時間を取得する待機時間取得部と、前記新規印刷ジョブに対する親展印刷オン設定要否に係る伺い画面を、前記待機時間取得部で取得された待機時間に係る情報と共に前記表示部に表示させる制御を行う表示制御部と、を備えて構成されるプリンタドライバにより実現した。
【実施例】
【0009】
以下、本発明に係るプリンタドライバ、プログラム及び記録媒体について、図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、以下において、本発明に係るプリンタドライバの動作制御対象となる画像形成装置の動作を、同装置にネットワークを介して接続されたパーソナルコンピュータ等の情報処理装置(以下、ユーザ端末という。)にインストールされたプリンタドライバによって制御する例を挙げて説明する。
【0010】
[画像形成装置周辺の概略構成]
図1は、本発明実施例に係るプリンタドライバがインストールされるユーザ端末と、プリントサーバとしての役割を果たす画像形成装置と、をネットワークを介して接続して構成される印刷システムの概略構成を示す機能ブロック図、図2は、画像形成装置における操作パネル部の外観図である。
【0011】
プリントサーバとしての役割を果たす画像形成装置は、ネットワーク経由で本装置へのログインを要求するユーザに対し、ユーザ識別情報及び暗証番号(認証情報)の入力操作を要求することを通じて、本装置における各機能の使用を許可する。
【0012】
本装置は、例えば、コピージョブ、Fax送信ジョブ、印刷ジョブ、又はネットワーク送信(メール送信やデータ送信)ジョブを含む諸機能が利用可能であり、マイクロコンピュータ及び専用のハードウェア回路等から構成される主制御部11によって制御される。この主制御部11に接続され諸機能を担う入出力機器として、本装置は、スキャナ部21、画像処理部31、エンジン部41、操作パネル部51、ファクシミリ通信部61、HDD(ハードディスクドライブ)63、ネットワークI/F(インタフェース)部65、並びに、ICカード通信部67を備える。
【0013】
主制御部11は、スキャナ機能を実現するための動作制御を行うスキャナコントローラ13と、ファクシミリ機能を実現するための動作制御を行うファクシミリコントローラ15、プリンタ機能を実現するための動作制御を行うプリンタコントローラ17、並びに、コピー機能を実現するための動作制御を行うコピーコントローラ19を内蔵し、本装置全体の動作を統括制御する。
【0014】
また、主制御部11は、画像形成に係る各種操作情報を取得する操作情報取得部71と、操作情報取得部71を介して新規印刷ジョブの遂行指令に係る操作情報がユーザ端末から取得される毎に、当該画像形成装置における先行印刷ジョブの待機状況を取得する待機状況取得部73と、待機状況取得部73を介して先行印刷ジョブの待機状況が取得されたとき、当該取得した待機状況に基づいて、前記新規印刷ジョブの遂行が開始されると想定したときの待機時間を演算する待機時間演算部74と、親展印刷オン設定に係る新規印刷ジョブの遂行に係るパネル操作が、正当なアクセス権限を有するユーザによって遂行されたか否かを認証するための認証情報を、親展印刷オン設定に係る新規印刷ジョブ毎にそれぞれ対応付けて記憶する認証情報記憶部75と、操作情報取得部71を介して、新規印刷ジョブに対する親展印刷オン設定要に係る操作情報が取得されたとき、認証情報記憶部75の記憶内容と、操作情報取得部71を介して取得した操作情報と、に基づいて、アクセスユーザの正当性に係る認証を行う認証部77と、新規印刷ジョブに対する親展印刷オン設定要否に係る伺い画面を、待機時間演算部74で演算された待機時間に係る情報と共にタッチパネル部53における表示画面上に表示させる制御を行う表示制御部79と、操作情報取得部71を介して前記新規印刷ジョブに対する親展印刷オン設定要に係る操作情報が取得されたとき、当該新規印刷ジョブの遂行許可を、当該ジョブに係る認証操作を待ってエンジン部41宛に送るための制御を行う印刷制御部81と、を備えて構成されている。なお、表示制御部79は、新規印刷ジョブに対する親展印刷オン設定要に係る操作情報が取得されたとき、当該新規印刷ジョブに係る認証操作を促す催促画面を、タッチパネル部53における表示画面上に表示させる機能を併せて有している。なお、主制御部11は、ユーザ端末から新規印刷ジョブに係る操作情報が送信されてくる毎に、当該新規印刷ジョブに係る待機時間を待機時間演算部74において求め、こうして求められた待機時間に係る情報を、該当するユーザ端末宛に返信する。また、新規印刷ジョブに係る待機時間とは、本装置宛に印刷ジョブの処理要求を出してから同ジョブの処理が開始されるまでに要すると想定される時間をいう。
【0015】
スキャナ部21は、図示しないスキャナを構成する画像照射ランプ23及びCCD(電荷結合素子:Charge Coupled Device)センサー25を含む。スキャナ部21は、画像照射ランプ23により原稿を照射し、その反射光をCCDセンサー25で受光することにより、原稿から画像を読み取り、読み取った画像に対応する画像データを画像処理部31へ出力する。
【0016】
画像処理部31は、補正部33、画像加工部35及び画像メモリ37を含む。画像処理部31は、スキャナ部21で読み取られた画像データを必要に応じて補正部33及び画像加工部35により処理し、処理された画像データを画像メモリ37に記憶したり、エンジン部41、ファクシミリ通信部61等へ出力する。補正部33は、スキャナ部21で読み取られた画像データに対してレベル補正、ガンマ補正等の所定の補正処理を行う。画像加工部35は、画像データの圧縮又は伸張処理、及び拡大又は縮小処理等の種々の加工処理を行う。
【0017】
本発明実施例において印刷ジョブを遂行する役割を果たすエンジン部41は、図示しない給紙カセットや給紙ローラ等から構成される用紙搬送部43、図示しない感光体ドラム、露光装置、現像装置等から構成される画像形成部45、図示しない転写ローラ等から構成される転写部47、及び図示しない定着ローラ等から構成される定着部49を含む。エンジン部41は、スキャナ部21で読み取られた画像データ、ネットワークI/F部65を介してLAN(Local Area Network)によりクライアントPC(パーソナルコンピュータ)等から送信されてきた文書或いは画像データ、ファクシミリ通信部61を用いて外部のファクシミリ装置等から受信したファクスデータ等の画像データを用いて、用紙上に画像を印刷する。具体的には、用紙搬送部43は用紙を画像形成部45へ搬送し、画像形成部45は上記の画像データに対応するトナー像を形成し、転写部47はトナー像を用紙に転写し、定着部49はトナー像を用紙に定着させて画像を形成する。
【0018】
操作パネル部51は、図1及び図2に示すように、タッチパネル部53及び機能キー部55を含む。操作パネル部51は、ユーザがスキャナ機能、ファクシミリ機能、プリンタ機能、コピー機能等に関する操作を行うために使用され、ユーザによる操作指令等を主制御部11に与える。
【0019】
タッチパネル部53は、タッチパネルとカラーLCD(Liquid Crystal Display)とを組み合わせたタッチパネルユニット等から構成され、種々の操作画面、例えば、コピー機能実行時には、原稿サイズ、コピーサイズ、複写部数等に関する情報を表示するとともに、ユーザが該当部分をタッチすることにより種々の操作指令を入力するための操作ボタン類を表示する。タッチパネル部53は、後述する待機状況取得部73を介して先行印刷ジョブの待機状況が取得されたとき、新規印刷ジョブに対する親展印刷オン設定要否に係る伺い画面を、後述する待機時間演算部74で演算された待機時間に係る情報と共に表示する際、或いは、親展印刷オン設定要の新規印刷ジョブに対する遂行指令に係る操作情報が取得されたとき、当該新規印刷ジョブに係る認証操作を促す催促画面を表示画面上に表示する際などに用いられる。
【0020】
操作キー部55は、ユーザの操作入力を受付けるための複数の操作キーを備えている。具体的には、例えば、コピー機能やスキャナ機能の実行に係る指示操作を行う際等に操作されるスタートキー57やテンキー等を備えている。これら複数の操作キーは、例えば、ファクシミリ機能、コピー機能、プリンタ機能、スキャナ機能などの諸機能のなかから、所要機能のキー入力操作をユーザが選択的に実行する際に用いられる。具体的には、例えば、親展印刷機能の利用時にユーザがパスワードに係るキーを選択するためのテンキー入力操作を行う際などに用いられる。
【0021】
ファクシミリ通信部61は、符号化/復号化部(図示省略)、変復調部(図示省略)及びNCU(Network Control Unit)(図示省略)を含む。ファクシミリ通信部61は、スキャナ部21によって読み取られた原稿の画像データを電話回線を介してファクシミリ装置等へ送信したり、ファクシミリ装置等から送信された画像データを受信する。
【0022】
HDD(ハードディスクドライブ)63は、スキャナ部21によって読み取られた画像データ、若しくは、ネットワークI/F部65を介してクライアントPCから送信されてきた文書に係る電子データを、一時的に蓄積する。HDDに記憶されている画像データ又は文書に係る電子データは、画像形成装置、プログラム及び記録媒体内部で使用されるだけでなく、必要に応じて、ネットワークI/F部65を介してクライアントPC等から確認したり、クライアントPCやFTPサーバ等の所定のフォルダへ転送される場合がある。
【0023】
ネットワークI/F部65は、ネットワークインタフェース(10/100Base−TX)等を用い、LANを介して接続されたクライアントPC等のユーザ端末91に対する種々のデータの送受信を制御する。具体的には、ネットワークI/F部65は、例えば、ユーザ端末91から送信されてきた待機時間要求信号を受信し、受信した信号を主制御部11宛に転送する一方で、主制御部11から返信されてきた待機時間に係る情報を受信し、受信した情報をユーザ端末91宛に転送する。
【0024】
ICカード通信部67は、ユーザが所持しているICタグ等のカードキー69のアクセスを検知し、カードキー69に記憶されているユーザ識別情報を読み出して、主制御部11に転送する機能を備えている。
【0025】
ところで、ユーザがネットワーク経由でユーザ端末からの遠隔操作を通して機密文書に係る新規印刷ジョブの遂行を試みた際に、待機中の先行印刷ジョブが存在する場合であっても、ユーザに過度の負担を負わせることなく、機密情報の漏洩を未然に回避可能とするために、ユーザ端末91は、表示装置93を備えている。また、ユーザ端末91には、次述する諸機能を有するプログラムとしてのプリンタドライバ101がインストールされている。具体的には、プリンタドライバ101は、新規印刷ジョブに係る操作情報を画像形成装置宛に送信する操作情報送信部95と、操作情報送信部95からの前記新規印刷ジョブに係る操作情報を受けた前記画像形成装置から、当該新規印刷ジョブの遂行が開始されると想定したときの待機時間を取得する待機時間取得部97と、前記新規印刷ジョブに対する親展印刷オン設定要否に係る伺い画面を、待機時間取得部97で取得された待機時間に係る情報と共に表示装置93に表示させる制御を行う表示制御部99と、の各機能を含んで構成されている。
【0026】
[本発明に係るプリンタドライバがインストールされたユーザ端末の動作]
次に、本発明に係るプリンタドライバがインストールされたユーザ端末の動作について、図3及び図4を参照して説明する。図3は、ユーザ端末の動作フローチャート図、図4は、稼働状況表示に係る印刷ダイアログのデザイン例を示す。
【0027】
機密文書に係る新規印刷ジョブの遂行を希望するユーザが、ユーザ端末91を介してユーザ識別情報及び暗証番号(認証情報)の入力操作を行うと、主制御部11では、入力されたユーザ識別情報等と、ユーザ管理データベース(不図示)に予め登録されているユーザ識別情報等を照合することで、ログインしてきたユーザが正当ユーザか否かに係るログイン認証を行う。このログイン認証の結果、ログインユーザが正当ユーザであると認識されると(ステップS11)、操作情報送信部95は、新規印刷ジョブに係る操作情報を前記画像形成装置宛に送信する(ステップS12)。
【0028】
次いで、待機時間取得部97は、ネットワークI/F部65を介して、主制御部11に対して、当該新規印刷ジョブの遂行が開始されると想定したときの待機時間に係る返信要求を行い、待機時間に係る情報を取得する(ステップS13)。なお、ステップS13における待機時間に係る返信要求は、ユーザ端末側においてユーザが画像形成装置に係る印刷ダイアログ(具体的には、該当プリンタの「プロパティ」)を起動させたタイミングでなされる。
【0029】
次いで、表示制御部99は、例えば図4に示すように、新規印刷ジョブに対する親展印刷オン設定要否に係る伺い画面103を、待機時間取得部97で取得された待機時間に係る情報と共に表示装置93の表示画面上に表示させる制御を行う(ステップS14)。この伺い画面103には、待機時間(図4の例では、”5分30秒”)に係る情報、及び「親展印刷をオン設定するか?」に係る伺い内容に加えて、「親展印刷をオン設定すると、親展印刷をオン設定すると、待機中の先行印刷ジョブが終了した後に、新規印刷ジョブが、ユーザの認証操作を待って開始される。」旨の親展印刷に係る説明メッセージを、確認的に表示するように構成しても良い。ステップS14における伺い画面103を視たユーザ端末側のユーザは、親展印刷オン設定要否に係る有力な判断材料となる、当該新規印刷ジョブの待機時間を参照することで、当該新規印刷ジョブの遂行開始まで比較的長時間を要すると判断したときには、親展印刷オン設定要に係る入力操作を追加的に行うことになる。
【0030】
さて、ユーザ端末91は、親展印刷オン設定要否に係る操作情報を監視することを通じて、新規印刷ジョブに対する親展印刷オン設定要に係る操作情報が取得されたか否かに係る判定を行う(ステップS15)。
【0031】
ステップS15における判定の結果、新規印刷ジョブに対する親展印刷オン設定要に係る操作情報が取得されない旨の判定が下されたとき(ステップS15の”No”)、操作情報送信部95は、親展印刷オフ設定ジョブ要求に係る操作情報を送信する(ステップS16)。
【0032】
一方、ステップS15における判定の結果、新規印刷ジョブに対する親展印刷オン設定要に係る操作情報が取得された旨の判定が下されたとき(ステップS15の”Yes”)、操作情報送信部95は、親展印刷オン設定ジョブ要求に係る操作情報を送信する(ステップS17)。
【0033】
以上述べたように、本発明に係るプリンタドライバでは、操作情報送信部95は、新規印刷ジョブに係る操作情報を当該画像形成装置宛に送信する。次いで、待機時間取得部97は、操作情報送信部95からの新規印刷ジョブに係る操作情報を受けた前記画像形成装置から、当該新規印刷ジョブの遂行が開始されると想定したときの待機時間を取得する。これを受けて、表示制御部93は、前記新規印刷ジョブに対する親展印刷オン設定要否に係る伺い画面を、待機時間取得部97で取得された待機時間に係る情報と共に表示装置93に表示させる制御を行う。この伺い画面表示を視たユーザ端末側のユーザは、親展印刷オン設定要否に係る有力な判断材料となる、当該新規印刷ジョブの待機時間を参照することで、当該新規印刷ジョブの遂行開始まで比較的長時間を要すると判断したときには、親展印刷オン設定要に係る入力操作を追加的に行うことになる。すなわち、本発明では、ユーザがネットワーク経由でユーザ端末からの遠隔操作を通して機密文書に係る新規印刷ジョブの遂行を試みた際に、待機中の先行印刷ジョブが存在する場合には、機密情報の漏洩を未然に回避しようと行動するユーザに対し、当該装置の周辺を片時も離れることができないといった過度の負担を負わせることのないように配慮している。つまり、かかる場合には、当初のジョブ設定では親展印刷に係るオン設定を行っていなくとも、自身の新規印刷ジョブに係る操作情報を入力したその時点において、親展印刷オン設定要否に係る有力な判断材料となる、当該新規印刷ジョブの待機時間に係る情報提示を受けた上で、当該新規印刷ジョブに係る親展印刷オン設定を追加的に遂行し得ることとした。従って、ユーザがネットワーク経由でユーザ端末からの遠隔操作を通して機密文書に係る新規印刷ジョブの遂行を試みた際に、待機中の先行印刷ジョブが存在する場合であっても、ユーザに過度の負担を負わせることなく、機密情報の漏洩を未然に回避可能な画像形成装置を得ることができる。
【0034】
[画像形成装置の動作]
次に、プリントサーバとしての役割を果たす画像形成装置の動作について、図5を参照して説明する。図5は、画像形成装置の動作フローチャート図、図6は、パスワード入力催促画面例を示す説明図である。
【0035】
本動作説明に先立って、前提となる画像形成装置の構成に言及する。本画像形成装置は、親展印刷オン設定に係る印刷ジョブの遂行を許可するにあたり、ユーザが所持するカードキー69との間で認証情報に係るデータ交換を通じて、親展印刷オン設定に係る印刷ジョブの遂行を許可するカードキー認証モードと、ユーザ識別情報及び暗証番号(認証情報)のキー入力操作をユーザに要求することを通じて、親展印刷オン設定に係る印刷ジョブの遂行を許可するパネル認証モードと、を二通り備えており、原則として、カードキー認証モードで動作している。以下の実施例では、原則通りの処理であるカードキー認証モードでの、画像形成装置の動作について説明してゆく。
【0036】
図5に示すように、例えば、機密文書に係る新規印刷ジョブの遂行を希望するユーザが、ネットワーク経由でユーザ端末91からの遠隔操作を通して印刷ジョブの遂行指令に係る操作情報を送信したとする(ステップS51)。なお、この時点では、前記新規印刷ジョブには親展印刷がオン設定されていない。
【0037】
ステップS51における印刷ジョブの遂行指令を受けて、待機状況取得部73は、印刷キュー(不図示)の監視を通じて、当該画像形成装置における先行印刷ジョブの待機状況を取得して、その取得結果を待機時間演算部74宛に送る。これを受けて待機時間演算部74は、先行印刷ジョブの待機状況のうち、先行印刷ジョブの数と、各ジョブ毎の印刷枚数と、に基づいて、新規印刷ジョブの遂行が開始されると想定したときの待機時間を演算して(ステップS52)、その演算結果を表示制御部79宛に送る。
【0038】
これを受けて表示制御部79は、例えば図4と同様に、当該新規印刷ジョブに対する親展印刷オン設定要否に係る伺い画面103を、待機時間演算部74で演算された待機時間に係る情報と共にタッチパネル部53における表示画面上に表示させる制御を行う(ステップS53)。この伺い画面103には、待機時間(図4の例では、”5分30秒”)に係る情報、及び「親展印刷をオン設定するか?」に係る伺い内容に加えて、「親展印刷をオン設定すると、親展印刷をオン設定すると、待機中の先行印刷ジョブが終了した後に、新規印刷ジョブが、ユーザの認証操作を待って開始される。」旨の親展印刷に係る説明メッセージを、確認的に表示するように構成しても良い。ステップS53における伺い画面103を視たユーザは、親展印刷オン設定要否に係る有力な判断材料となる、当該新規印刷ジョブの待機時間を参照することで、当該新規印刷ジョブの遂行開始まで比較的長時間を要すると判断したときには、親展印刷オン設定要に係る入力操作を追加的に行うことになる。
【0039】
さて、主制御部11は、操作情報取得部71を介して送られてくる操作情報を監視することを通じて、新規印刷ジョブに対する親展印刷オン設定要に係る操作情報が取得されたか否かに係る判定を行う(ステップS54)。
【0040】
ステップS54における判定の結果、主制御部11は、新規印刷ジョブに対する親展印刷オン設定要に係る操作情報が取得されない旨の判定が下されたとき(ステップS54の”No”)、処理の流れをステップS56へとジャンプさせる一方、前記親展印刷オン設定要に係る操作情報が取得された旨の判定が下されたとき(ステップS54の”Yes”)、親展印刷オン設定を表す親展印刷フラグをセットする。また、主制御部11は、新規印刷ジョブと、当該新規印刷ジョブに係るユーザとを関連付けるために、当該ユーザに対し、後述するステップS59〜S60におけるユーザ認証と同様の認証操作を催促させる(ステップS55)。これによって、認証情報記憶部75には、前記新規印刷ジョブに対して、ICカード通信部67から転送されてきたユーザ識別情報を関連付ける旨の関連付け情報が記憶される。この関連付け情報は、アクセスユーザが正当な権限を有するユーザか否かに係る、ステップS60における認証ステップで活用される。
【0041】
さて、待機状況取得部73は、印刷キューの監視を通じて、当該画像形成装置における先行印刷ジョブの待機状況を取得して、その取得結果を主制御部11宛に送る。これを受けて主制御部11は、待機中の全ての先行印刷ジョブが終了したか否かに係る判定を行う(ステップS56)。
【0042】
ステップS56における判定の結果、待機中の全ての先行印刷ジョブが終了した旨の判定が下されたとき(ステップS56の”Yes”)、主制御部11は、待機中の全ての先行印刷ジョブが終了した旨の通知を、該当するユーザ宛に、例えば電子メール等の適宜の手段を介して通知する。これにより、該当ユーザは、自身の新規印刷ジョブが遂行可能になった旨をリアルタイムで知ることができるので、特に、自身の新規印刷ジョブを一刻も早く出力させたいユーザに対して、高い利便性を提供することができる。
【0043】
次いで、主制御部11は、ステップS55において親展印刷フラグがセットされたか否かをチェックすることを通じて、新規印刷ジョブに対する親展印刷がオン設定されているか否かに係る判定を行う(ステップS58)。
【0044】
ステップS58における判定の結果、主制御部11は、新規印刷ジョブに対する親展印刷がオン設定されていない旨の判定が下されたとき(ステップS58の”No”)、処理の流れをステップS61へとジャンプさせる一方、前記新規印刷ジョブに対する親展印刷がオン設定されている旨の判定が下されたとき(ステップS58の”Yes”)、その旨を表示制御部79宛に送る。これを受けて表示制御部79は、認証操作に係る催促画面を、タッチパネル部53における表示画面上に表示させる(ステップS59)。ここで、前述したように、本実施例に係る画像形成装置ではカードキー認証モードを採用しているので、ステップS59における催促画面には、ユーザが所持するICカードキー69を、画像形成装置におけるICカードリーダライタ(不図示)にセットすることを催促するメッセージが表示されることになる。なお、パネル認証モードが採用される場合には、ユーザ識別情報に加えて、パスワード(認証情報)のキー入力操作をユーザに催促するメッセージ画面105が表示されることになる(例えば図6参照)。ステップS19における催促画面を視たユーザは、催促画面における指示に従って、自身が所持するカードキー69を、ICカードリーダライタにセットすることになる。
【0045】
さて、ICカード通信部67は、ICカードキー69のアクセスを常時監視している。このとき、ステップS19における催促画面を視たユーザが、催促画面における指示に従って、自身が所持するカードキー69を、ICカードリーダライタにセットすると、ICカード通信部67は、ICカードキー69のアクセスを検知するとともに、ICカードキー69に記憶されているユーザ識別情報を読み取り、読み取ったICカードキー69のユーザ識別情報を、認証部77宛に転送する。
【0046】
これを受けて認証部77は、ICカード通信部67から転送されてきたユーザ識別情報と、認証情報記憶部75に予め登録(ステップS55参照)されているユーザ識別情報等を照合することで、カードキー認証を介してアクセスしてきたユーザが正当ユーザか否かに係るユーザ認証を行う(ステップS60)。なお、ユーザ認証に際して、暗証番号によるログイン管理機能を追加しても良い。
【0047】
ステップS60におけるユーザ認証の結果、アクセスユーザが正当ユーザである旨の承認がなされると、認証部77は、その旨を印刷制御部81宛に転送する。これを受けて印刷制御部81は、当該新規印刷ジョブの遂行許可を、エンジン部41送る。これにより、新規印刷ジョブが、正当ユーザの認証操作を経て開始される(ステップS61)。
【0048】
ステップS61における新規印刷ジョブの処理中に、待機状況取得部73は、印刷キューに係る待機状況を取得して、その取得結果を主制御部11宛に送る。これを受けて主制御部11は、当該新規印刷ジョブが終了したか否かに係る判定を行う(ステップS62)。この判定の結果、当該新規印刷ジョブが終了した旨の判定が下されたとき(ステップS62の”Yes”)、主制御部11は、全ての処理の流れを終了させる。
【0049】
[その他]
本発明は、上述した実施例に限られるものではなく、請求の範囲及び明細書全体から読み取れる発明の要旨、あるいは技術思想に反しない範囲で適宜変更可能であり、そのような変更を伴うプリンタドライバもまた、本発明における技術的範囲の射程に包含されるものである。
【0050】
すなわち、本発明実施例において、カードキー認証モードで動作中の画像形成装置を例示して説明したが、本発明はかかる実施例に限定されるものではなく、例えば、ユーザ識別情報及び暗証番号のキー入力操作をユーザに要求することを通じて装置の使用を許可するパネル認証モードで動作中の画像形成装置にも、本発明を適用可能である。
【0051】
また、本発明における「ユーザ」とは、個人ユーザを含むことは当然として、例えば、ある部署の所属員を包括して意味する部門ユーザをも、その概念に含む。
【0052】
さらに、本発明に係るプリンタドライバがインストールされるユーザ端末(情報処理装置)は、例えば、パーソナルコンピュータ(PC)やワークステーション(WS)、携帯情報端末(PDA)等を包括して含む概念である。
【0053】
ところで、本発明は、プログラムもしくは記録媒体としての実施態様をとることが可能である。すなわち、例えば、本実施形態におけるプリンタ制御機能が外部からインストールされるプログラムによって、ホストコンピュータにより遂行されていてもよい。そして、その場合、CD−ROMやフラッシュメモリやFD等の記録媒体により、あるいはネットワークを介して外部の記録媒体から、プログラムを含む情報群が出力装置に供給される場合であっても、本発明をそのまま適用することができる。
【0054】
また、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムコードを記録した記録媒体を、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記録媒体に格納されたプログラムコードを読出し実行することによっても、本発明の目的を達成することができる。この場合、記録媒体から読み出されたプログラムコード自体が本発明の新規な機能を実現することになり、そのプログラムコードを記憶した記録媒体は本発明を構成することになる。プログラムコードを供給するための記録媒体としては、例えば、フレキシブルディスク,ハードディスク,光ディスク,光磁気ディスク,CD−ROM,CD−R,DVD−ROM,磁気テープ,不揮発性のメモリカード,ROM,EEPROM,シリコンディスク等を用いることができる。
【0055】
さらに、コンピュータが読み出したプログラムコードを実行することにより、前述した実施形態の機能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指示に基づき、コンピュータ上で稼働しているOS(オペレーティングシステム)等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される態様も、本発明の技術的範囲の射程に含まれる。
【0056】
しかも、記録媒体から読み出されたプログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコードの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU等が実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって前述した実施形態の機能が実現される態様も、本発明の技術的範囲の射程に含まれる。
【0057】
最後に、本発明を達成するためのソフトウェアによって表されるプログラムをネットワーク上のサーバ,データベース等から通信プログラムによりダウンロードして読み出すことによって、そのシステムあるいは装置が、本発明に係る機能を享受することが可能となることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0058】
【図1】本発明実施例に係るプリンタドライバがインストールされるユーザ端末と、プリントサーバとしての役割を果たす画像形成装置と、をネットワークを介して接続して構成される印刷システムの概略構成を示す機能ブロック図である。
【図2】画像形成装置における操作パネル部の外観図である。
【図3】ユーザ端末の動作説明に供するフローチャート図である。
【図4】親展印刷オン設定要否に係る伺い画面例を示す説明図である。
【図5】画像形成装置の動作説明に供するフローチャート図である。
【図6】パスワード入力催促画面例を示す説明図である。
【符号の説明】
【0059】
11 主制御部
41 エンジン部
53 タッチパネル部(表示部)
71 操作情報取得部
73 待機状況取得部
74 待機時間演算部
75 認証情報記憶部
77 認証部
79 表示制御部
81 印刷制御部
91 ユーザ端末
93 表示装置
95 操作情報送信部
97 待機時間取得部
99 表示制御部
101 プリンタドライバ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示画面上に印刷ダイアログを表示可能な表示装置を備えた複数のユーザ端末と、プリントサーバとしての役割を果たす画像形成装置とをネットワークを介して接続して構成される印刷システムに用いられ、前記各ユーザ端末にインストールされて前記画像形成装置の動作制御を行わせる機能を備えたプリンタドライバであって、
新規印刷ジョブに係る操作情報を前記画像形成装置宛に送信する操作情報送信部と、
前記操作情報送信部からの前記新規印刷ジョブに係る操作情報を受けた前記画像形成装置から、当該新規印刷ジョブの遂行が開始されると想定したときの待機時間を取得する待機時間取得部と、
前記新規印刷ジョブに対する親展印刷オン設定要否に係る伺い画面を、前記待機時間取得部で取得された待機時間に係る情報と共に前記表示部に表示させる制御を行う表示制御部と、
を備えて構成されることを特徴とするプリンタドライバ。
【請求項2】
請求項1記載のプリンタドライバの機能を、前記ユーザ端末に実現させるためのプログラム。
【請求項3】
請求項2に記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2010−128821(P2010−128821A)
【公開日】平成22年6月10日(2010.6.10)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−303243(P2008−303243)
【出願日】平成20年11月27日(2008.11.27)
【出願人】(000006150)京セラミタ株式会社 (13,173)
【Fターム(参考)】