説明

プリンター

【課題】アプリケーションプログラムとデバイスドライバーがホストにインストールされなくても、ホストからアプリケーションプログラムを使用した印刷を可能とするプリンターを提供すること。
【解決手段】FLASH・ROM内の通常記憶領域への書き込みをUSB規格で管理する管理テーブルによって、プリンターのUSBポートに接続されたパソコンに対し、プリンターのFLASH・ROM内の通常記憶領域をUSBマス・ストレージ・クラスのデバイスであるリムーバブルドライブとして認識させている。よって、FLASH・ROMの通常記憶領域内の一部に記憶されたアプリケーションプログラムの実行ファイル200は、パソコンからの通常のアクセス操作で読み出し可能なので(S10)、アプリケーションプログラムはインストールされることなくパソコンで実行可能となる(S11〜S20)。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、USBを介してホストに接続されるプリンターに関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、パソコンでは、プリンターを接続して使用する際には、そのプリンターで印刷させる編集物をそのパソコンにインストールされているエディタで作成することが行われている。
【0003】
このとき、そのプリンターのデバイス・ドライバーは、パソコンにインストロールされ、パソコンのエディタとそのプリンターとの間に介在し、そのパソコンのエディタで作成された編集物を、出力先であるそのプリンターに応じたデータ形式に変換しながら、そのプリンターに出力する。これにより、そのパソコンのエディタで作成された編集物をそのプリンターにおいて印刷することができる(下記特許文献1参照)。
【特許文献1】特開2007−140597号公報(第4頁)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従って、例えば、そのプリンターの多彩な機能を簡単に利用できる専用エディタがそのプリンターとともにアプリケーションプログラムとして提供されている場合は、その専用エディタを使用するためには、そのパソコンにその専用エディタをインストールしなくてはならない。
さらに、専用デバイスドライバーが提供されている場合にも、同様にして、その専用デバイスドライバーをパソコンにインストロールしなくてはならない。
【0005】
もっとも、昨今のセキュリティ意識の高まり等によって、情報システムに管理責任者が設けられるようになり、その管理責任者の許可がなければ、そのパソコンにソフトのインストールができないケースが多くなってきている。このように、パソコンにソフトをインストールすることが気軽にできない状況では、そのパソコンで作成した編集物であっても、そのプリンターの多彩な機能を利用して印刷しようとすれば、そのパソコンにその専用エディタとその専用デバイスドライバーがインストールされていないと、大変に面倒なことであった。
【0006】
特に、そのプリンターが持ち運びに便利なものであれば、その特徴が生かされないので、このような状況は、ユーザー・フレンドリーな製品の一般への浸透が進む現在では、そのユーザーに対し、使い勝手が悪い印象を強く与えてしまう。
【0007】
そこで、本発明は、上述した点を鑑みてなされたものであり、アプリケーションプログラムとデバイスドライバーがホストにインストールされなくとも、そのホストからそのアプリケーションプログラムを使用した印刷を可能とするプリンターを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この課題を解決するために成された請求項1に係る発明は、プリンターであって、USBポートと、通常記憶領域を有するメモリと、前記メモリの通常記憶領域外に置かれ、前記USBポートに接続されたホストに対し、前記メモリ内の通常記憶領域をリムーバブルドライブとして認識させるとともに前記メモリ内の通常記憶領域へのアクセスを管理するための管理テーブルと、前記管理テーブルによって前記メモリの通常記憶領域内の一部があてがわれ、アプリケーションプログラムの実行ファイルが記憶された第1のメモリ領域と、前記管理テーブルによって前記メモリの通常記憶領域内の一部があてがわれ、前記アプリケーションプログラムで作成された印刷データを含むことが可能な命令ファイルが書き込まれる第2のメモリ領域と、前記第2のメモリ領域に書き込まれた命令ファイル内の印刷データに基づいて印刷を行う印刷手段と、前記印刷手段と前記メモリとを制御するプロセッサとを備え、前記プロセッサは、前記アプリケーションプログラムの実行ファイルが前記ホストに読み出されて実行されると、以下の(a)〜(b)の各制御を実行し、(a)前記ホストから受信した命令ファイルで前記第2のメモリ領域内の命令ファイルを更新し、(b)その更新された命令ファイルを解析して前記印刷データを取り出す、ことを特徴する。
【0009】
また、請求項2に係る発明は、請求項1に記載するプリンターであって、前記プロセッサは、前記(b)の制御を実行するに際し、前記第2のメモリ領域内の命令ファイルが更新されたことを契機とする、ことを特徴する。
【0010】
また、請求項3に係る発明は、請求項1又は請求項2に記載するプリンターであって、前記管理テーブルによって前記メモリの通常記憶領域内の一部があてがわれ、当該プリンターのステータス情報を含む通知ファイルが書き込まれる第3のメモリ領域を備えたことを特徴する。
【0011】
また、請求項4に係る発明は、請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記載するプリンターであって、前記管理テーブルによって前記メモリの通常記憶領域内の一部があてがわれ、前記アプリケーションプログラムの設定情報を含む設定ファイルが書き込まれる第4のメモリ領域を備えたことを特徴する。
【0012】
また、請求項5に係る発明は、請求項1乃至請求項4のいずれか一つに記載するプリンターであって、前記管理テーブルによって前記メモリの通常記憶領域内の一部があてがわれ、前記アプリケーションプログラムの実行ファイルで使用される当該プリンターの仕様に関した仕様情報を含む仕様ファイルが記憶された第5のメモリ領域を備えたことを特徴するプリンター。
【発明の効果】
【0013】
すなわち、請求項1に係る本発明のプリンターでは、USBポートに接続されたホストに対し、メモリ内の通常記憶領域へのアクセスを管理するための管理テーブルにより、本発明のプリンター(のメモリ内の通常記憶領域)をUSBマス・ストレージ・クラスのデバイスであるリムーバブルドライブとして認識させる。従って、メモリの通常記憶領域内の一部である第1のメモリ領域に記憶されたアプリケーションプログラムの実行ファイルは、ホストからの通常のアクセス操作でホストに読み出させることができる。よって、ホストにアプリケーションプログラムがインストールされなくとも、そのホストでそのアプリケーションプログラムを実行することが可能となる。
【0014】
そして、ホスト上のアプリケーションプログラムで作成された印刷データを含むことが可能な命令ファイルは、ホストからの通常のアクセスで、メモリの通常記憶領域内の一部である第2のメモリ領域に書き込まれることができる。一方、プロセッサは、メモリの通常記憶領域内の一部である第2のメモリ領域に書き込まれた命令ファイル内の印刷データを取り出して印刷手段に印刷させる。
【0015】
この点、プロセッサは、ホスト上のアプリケーションプログラムで作成された印刷データを含むことが可能な命令ファイルをホストから受信すると、メモリの通常記憶領域内の一部である第2のメモリ領域内の命令ファイルを更新し、その更新された命令ファイルを解析して印刷データを取り出す。これにより、アプリケーションプログラム及びデバイスドライバーがホストにインストールされなくても、ホストからそのアプリケーションプログラムを使用した印刷を可能とする。
【0016】
また、請求項2に係る本発明のプリンターでは、プロセッサは、その更新された命令ファイルを解析して印刷データを取り出すことを、メモリの通常記憶領域内の一部である第2のメモリ領域内の命令ファイルが更新されたことを契機として行う。もっとも、このような契機は、メモリの通常記憶領域内の一部である第2のメモリ領域内の命令ファイルを更新するためにホストから受信した命令ファイルが、メモリの通常記憶領域内の一部である何れかの領域に書き込まれたことであってもよい。
【0017】
また、請求項3に係る本発明のプリンターでは、USBマス・ストレージ・クラスのデバイスであるリムーバブルドライブとしてホストが認識している本発明のプリンターのメモリ内の通常記憶領域内の一部を、本発明のプリンターのステータス情報を含む通知ファイルが書き込まれる第3のメモリ領域としている。従って、メモリの通常記憶領域内の一部である第3のメモリ領域に書き込まれた通知ファイルは、ホストからの通常のアクセスで、そのホストに読み出される。よって、本発明のプリンターの動作状況をホストに知らせることができる。
【0018】
また、請求項4に係る本発明のプリンターでは、USBマス・ストレージ・クラスのデバイスであるリムーバブルドライブとしてホストが認識している本発明のプリンターのメモリ内の通常記憶領域内の一部を、アプリケーションプログラムの設定情報を含む設定ファイルが書き込まれる第4のメモリ領域としている。従って、ホスト上でなされたアプリケーションプログラムの設定情報は、ホストからの通常のアクセスで、メモリの通常記憶領域内の一部である第4のメモリ領域に書き込まれる。よって、本発明のプリンターにUSB接続されているホストが別のものになっても、メモリの通常記憶領域内の一部である第4のメモリ領域に書き込まれたアプリケーションプログラムの設定情報は、その別のホストからの通常のアクセスで、その別のホストに読み出されるので、その別のホスト上で実行されるアプリケーションプログラムの使い勝手は維持される。
【0019】
また、請求項5に係る本発明のプリンターでは、ホストにUSB接続されると、当該プリンターのメモリ内の通常記憶領域が、USBマス・ストレージ・クラスのデバイスであるリムーバブルドライブとしてホストに認識される。この点、本発明のプリンターのメモリ内の通常記憶領域内の一部は、第5のメモリ領域としている。さらに、第5のメモリ領域には、アプリケーションプログラムの実行ファイルで使用される当該プリンターの仕様に関した仕様情報を含む仕様ファイルが記憶されている。従って、メモリ内の通常記憶領域内の一部である第5のメモリ領域に記憶された仕様ファイル(の仕様情報)は、ホストからの通常のアクセスで、そのホストに読み出され、アプリケーションプログラムの実行ファイルで使用されることが可能となる。よって、本発明のプリンターに異なる仕様のものが複数あっても、そのホスト上で実行されるアプリケーションプログラムに対し、そのホストにUSB接続されている本発明のプリンターの仕様に合わせた振る舞いをさせることができるので、そのホスト上で実行されるアプリケーションプログラムの使い勝手は最適なものとなる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
[1.本発明のシステム構成]
以下、本発明の実施の形態を図面を参照にして説明する。図2は、本発明の一実施形態に係るプリンター1がパソコン111に接続された状態を示したものである。図2に示すように、本実施の形態に係るプリンター1は、USBケーブルLを介して、パソコン111に接続されることによって、印刷システム101を形成する。この点、本実施の形態に係るプリンター1は、印字テープ2に印刷を行う所謂ラベルプリンターであり、机周りに設置できるコンパクトサイズのものであるから、持ち運びが容易である。また、パソコン111は、印刷システム101のホストであり、本体112、ディスプレイ113、キーボード114、及びマウス115等を備えたデスクトップ・コンピュータである。
【0021】
[2.本発明の内部構成]
次に、本実施の形態に係るプリンター1の内部構成について、図3を参照しつつ説明する。図3は、本実施の形態に係るプリンター1の内部構成を示したブロック図である。
【0022】
図3に示すように、本実施の形態に係るプリンター1では、入出力インターフェース31に対して、操作キー51、ディスプレイコントローラ(以下、「LCDC」という)52、2つの駆動回路54,56、及びUSBポートP等が接続されている。
【0023】
操作キー51は、ユーザの操作により、所望する様々な動作を起こさせるための制御信号をCPU32に入力させるものである。LCDC52には、LCD53が接続されており、そのLCD53に表示データを表示するための表示用RAMを備えている。駆動回路54は、サーマルヘッド55が接続されており、印字テープ2に印刷データを印刷する際にはそのサーマルヘッド55を駆動するものである。駆動回路56は、テープ送りモータ57が接続されており、印字テープ2を外部に送り出す際にはそのテープ送りモータ57を駆動するものである。
【0024】
USBポートPには、USBケーブルLのコネクタCが着脱される。従って、このUSBポートPにUSBケーブルLのコネクタCが差し込まれることによって、本実施の形態に係るプリンター1に対してパソコン111をUSB接続することができる。
【0025】
また、本実施の形態に係るプリンター1では、入出力インターフェース31に対して、CPU32、ROM33、RAM34、及びFLASH・ROM36等が接続されている。
【0026】
CPU32は、後述する各プログラム等を実行するものであって、印刷関係以外の制御プログラムが記憶されるキャッシュメモリ等を内蔵するものである。
【0027】
また、CPU32は、下記の制御プログラム37を実行することにより、上記駆動回路54,56等を作動させ、下記の通常記憶領域40に記憶されている印刷データを印字テープ2に印刷しながら、その印字テープ2を外部に排出することができる。従って、2つの駆動回路54,56やサーマルヘッド55やテープ送りモータ57等により、「印刷手段」が構成される。
【0028】
また、ROM33には、印刷関係以外の制御プログラム等が記憶されている。RAM34は、種々の制御プログラムをCPU32で実行するときの作業領域を提供する。
【0029】
FLASH・ROM36には、印刷関係の制御プログラム37、及び管理テーブル39等が記憶されており、さらに、通常記憶領域40等が設けられている。さらに、通常記憶領域40には、アプリケーションプログラム記憶領域41、命令ファイル配置領域42、通知ファイル配置領域43、及び設定ファイル配置領域44等が設けられている。
【0030】
管理テーブル39は、FLASH・ROM36内の通常記憶領域40への書き込みをUSB規格で管理するものであって、USBポートPに接続されたパソコン111に対し、FLASH・ROM36内の通常記憶領域40をリムーバブルドライブとして認識させる。
【0031】
アプリケーションプログラム記憶領域41は、FLASH・ROM36内の通常記憶領域40の一部が固定的にあてがわれたものであって、アプリケーションプログラムの実行ファイル200(下記図1参照)が記憶されている。尚、アプリケーションプログラムとは、本実施の形態に係るプリンター1の専用エディタとして開発されたソフトウエアである。
【0032】
命令ファイル配置領域42とは、FLASH・ROM36内の通常記憶領域40の一部が管理テーブル39によってあてがわれたものであって、命令ファイル202(下記図1参照)が格納される。尚、命令ファイル202(下記図1参照)とは、上記アプリケーションプログラムによって生成されるものであって、印刷命令コマンドを含み、さらに、上記アプリケーションプログラムで作成された印刷データを含むものである。
【0033】
通知ファイル配置領域43とは、FLASH・ROM36内の通常記憶領域40の一部が管理テーブル39によってあてがわれたものであって、通知ファイル203(下記図1参照)が格納される。尚、通知ファイル203(下記図1参照)とは、本実施の形態に係るプリンター1のステータス情報を含むものである。
【0034】
設定ファイル配置領域44とは、FLASH・ROM36内の通常記憶領域40の一部が管理テーブル39によってあてがわれたものであって、設定ファイル201(下記図1参照)が格納される。尚、設定ファイル201(下記図1参照)とは、上記アプリケーションプログラムによって生成されものであって、上記アプリケーションプログラムでユーザーが設定した使用環境などを示す設定情報を含むものである。
【0035】
従って、FLASH・ROM36では、管理テーブル39と通常記憶領域40とが、USB規格のマス・ストレージ・エリア45として機能する。
【0036】
[3.本発明の動作]
次に、本実施の形態に係るプリンター1の動作について、図1を参照しつつ説明する。図1は、本実施の形態に係るプリンター1の動作をパソコン111の動作に合わせて制御するプログラムを示したフローチャート図である。そこで、先ず、パソコン111の動作について説明しておく。
【0037】
パソコン111は、本実施の形態に係るプリンター1でUSB接続されると、上述したように、本実施の形態に係るプリンター1のFLASH・ROM36内の通常記憶領域40をリムーバブルドライブとして認識する。
【0038】
そこで、S10におけるパソコン111では、本実施の形態に係るプリンター1のFLASH・ROM36内の通常記憶領域40の一部があてがわれたアプリケーションプログラム記憶領域41に、ユーザーが通常の操作でアクセスして、そのアプリケーションプログラム記憶領域41に記憶されているアプリケーションプログラムの実行ファイル200を読み出して起動させる。
【0039】
さらに、パソコン111では、S11において、そのアプリケーションプログラムによって、以下の動作を行う。すなわち、本実施の形態に係るプリンター1のFLASH・ROM36内の通常記憶領域40の一部があてがわれた設定ファイル配置領域42から、設定ファイル201を読み出す。その読み出された設定ファイル201に含まれているアプリケーションプログラムの設定情報に基づいて、そのアプリケーションプログラムの使用環境等の設定を行う。
【0040】
S12におけるパソコン111では、ユーザーは、そのアプリケーションプログラムである専用エディタを使用して、本実施の形態に係るプリンター1で印刷させるための印刷データを作成する。
【0041】
S13では、パソコン111は、そのアプリケーションプログラムを終了するか否かを判定する。この判定は、そのアプリケーションプログラムにおけるユーザーの操作に基づく。ここで、そのアプリケーションプログラムを終了する場合には(S13:YES)、下記S19に進む。一方、そのアプリケーションプログラムを続行する場合には(S13:NO)、S14に進む。
【0042】
S14では、パソコン111は、本実施の形態に係るプリンター1に印刷させるか否かを判定する。この判定も、そのアプリケーションプログラムにおけるユーザーの操作に基づく。ここで、本実施の形態に係るプリンター1に未だ印刷させない場合には(S14:NO)、上記S12に戻る。一方、本実施の形態に係るプリンター1に印刷させる場合には(S14:YES)、S15に進む。
【0043】
S15では、パソコン111は、そのアプリケーションプログラムによって、以下の動作を行う。すなわち、本実施の形態に係るプリンター1に対する印刷命令コマンドや、そのアプリケーションプログラムで作成された印刷データ等を含んだ命令ファイル202を生成する。さらに、その生成された命令ファイル202を本実施の形態に係るプリンター1に送信する。
【0044】
S16では、パソコン111は、そのアプリケーションプログラムによって、以下の動作を行う。すなわち、本実施の形態に係るプリンター1のFLASH・ROM36内の通常記憶領域40の一部があてがわれた通知ファイル配置領域42から、通知ファイル203を読み出す。その後は、S16の2に進む。
【0045】
S16の2では、その通知ファイル203の中に印刷エラーのステータス情報があるか否かを判定する。ここで、その通知ファイル203の中に印刷エラーのステータス情報がある場合には(S16の2:YES)、S16の3に進む。S16の3では、印刷エラーの表示をLCD53において行う。その後は、下記S18に進む。
【0046】
一方、その通知ファイル203の中に印刷エラーのステータス情報がない場合には(S16の2:NO)、S17に進む。
【0047】
S17では、パソコン111は、そのアプリケーションプログラムによって、以下の動作を行う。すなわち、上記S16で読み出した通知ファイル203に含まれているステータス情報から検知される本実施の形態に係るプリンター1の状況に基づいて、上記S15で送信した命令ファイル202に含まれている印刷データの印刷が本実施の形態に係るプリンター1で終了したか否かを判定する。ここで、印刷が終了していない場合には(S17:NO)、上記S16に戻る。一方、印刷が終了した場合には(S17:NO)、S18に進む。
【0048】
S18では、パソコン111は、そのアプリケーションプログラムを継続するか否かを判定する。この判定は、そのアプリケーションプログラムにおけるユーザーの操作に基づく。ここで、そのアプリケーションプログラムを継続する場合には(S18:YES)、上記S12に戻る。一方、そのアプリケーションプログラムを終了する場合には(S18:NO)、S19に進む。
【0049】
S19では、パソコン111は、そのアプリケーションプログラムによって、以下の動作を行う。すなわち、そのアプリケーションの起動中にユーザーが設定したそのアプリケーションの使用環境などを示す設定情報等を含む設定ファイル201を作成する。さらに、その作成された設定ファイル201を本実施の形態に係るプリンター1に送信する。
【0050】
S20では、パソコン111は、そのアプリケーションプログラムを終了させ、そのアプリケーションプログラムを削除する。これにより、パソコン111には、そのアプリケーションプログラムが残らない。
【0051】
一方、本実施形態に係るプリンター1では、パソコン111にUSB接続されると、S101〜S108の各動作を制御するプログラムが実行される。尚、このプログラムは、ROM33に記憶されており、CPU32が自身のキャッシュメモリに読み込んで実行する。
【0052】
先ず、CPU32は、S101において、パソコン111から命令ファイル202を受信したか否かを判定する。ここで、パソコン111から命令ファイル202を受信していない場合には(S101:NO)、下記S107に進む。一方、パソコン111から命令ファイル202を受信した場合には(S101:YES)、S102に進む。
【0053】
S102では、CPU32は、FLASH・ROM36内の通常記憶領域40の一部があてがわれた命令ファイル配置領域42に、その命令ファイル202を上書きで記憶させる。
【0054】
S103では、CPU32は、FLASH・ROM36内の通常記憶領域40の一部があてがわれた命令ファイル配置領域42に上書きされた命令ファイル202の解析を行う。この解析では、命令ファイル202に含まれている印刷データが取り出される。
【0055】
S104では、CPU32は、上記S103で命令ファイル202から取り出された印刷データの印刷を、FLASH・ROM36に記憶されている印刷関係の制御プログラム37に従って行う。このとき、CPU32は、駆動回路54,56等を作動させる。
【0056】
S105では、CPU32は、現在の印刷状況を示すステータス情報を含んだ通知ファイル203を作成し、その作成した通知ファイル202をFLASH・ROM36内の通常記憶領域40の一部があてがわれた通知ファイル配置領域43に上書きで記憶する。
【0057】
S106では、CPU32は、印刷が終了したか否かを判定する。ここで、印刷が終了していない場合には(S106:NO)、上記S105に進む。一方、印刷が終了した場合には(S106:YES)、S107に進む。
【0058】
S107では、CPU32は、パソコン111から設定ファイル201を受信したか否かを判定する。ここで、パソコン111から設定ファイル201を受信していない場合には(S107:NO)、上記S101に戻る。一方、パソコン111から設定ファイル201を受信した場合には(S107:YES)、S108に進む。
【0059】
S108では、CPU32は、FLASH・ROM36内の通常記憶領域40の一部があてがわれた設定ファイル配置領域44に、その設定ファイル202を上書きで記憶させる。その後、CPU32は、本プログラムを終了する。
【0060】
[4.まとめ]
以上詳細に説明したように、本実施の形態に係るプリンター1は、図3に示すように、FLASH・ROM36内の通常記憶領域40への書き込みをUSB規格で管理する管理テーブル39を、FLASH・ROM36内の通常記憶領域40外に置いている。その管理テーブル39によって、USBポートPに接続されたパソコン111に対し、本実施の形態に係るプリンター1(のFLASH・ROM36内の通常記憶領域40)をUSBマス・ストレージ・クラスのデバイスであるリムーバブルドライブとして認識させている。
【0061】
従って、FLASH・ROM36の通常記憶領域40内の一部であるアプリケーションプログラム記憶領域41に記憶されたアプリケーションプログラムの実行ファイル200は、パソコン111におけるユーザーの通常のアクセス操作で、パソコン111に読み出させることができる(S10)。よって、そのアプリケーションプログラムは、パソコン111にインストールされることなく、パソコン111で実行することが可能となる(S10)。
【0062】
そして、パソコン111上のアプリケーションプログラムで作成された印刷データを含むことが可能な命令ファイル202は、そのアプリケーションプログラムによって生成され、パソコン111からの通常のアクセスで、FLASH・ROM36の通常記憶領域40内の一部である命令ファイル配置領域42に書き込まれる(S15,S102)。
【0063】
一方、CPU32は、FLASH・ROM36の通常記憶領域40内の一部である命令ファイル配置領域42に書き込まれた命令ファイル202内の印刷データを取り出す。CPU32は、その取り出された印刷データを、駆動回路54,56等を作動させることによって、印字テープ2に印刷しながら、その印字テープ2を外部に排出する(S104)。
【0064】
この点、CPU32は、パソコン111上のアプリケーションプログラムで作成された印刷データを含むことが可能な命令ファイル202をパソコン111から受信すると(S101:YES)、FLASH・ROM36の通常記憶領域40内の一部である命令ファイル配置領域42に命令ファイル202を上書きして更新し(S102)、その更新された命令ファイル202を解析して印刷データを取り出す(S103)。これにより、アプリケーションプログラム及びデバイスドライバーがパソコン111にインストールされなくても、パソコン111からそのアプリケーションプログラムを使用した印刷が可能となる。
【0065】
また、本実施の形態に係るプリンター1では、CPU32は、その更新された命令ファイル202を解析して印刷データを取り出すことを(S103)、FLASH・ROM36の通常記憶領域40内の一部である命令ファイル配置領域42に命令ファイル202を上書きして更新されたことを契機として行っている(S102)。
【0066】
もっとも、このような契機は、パソコン111から受信した命令ファイル202が、FLASH・ROM36の通常記憶領域40内の一部である命令ファイル配置領域42内の命令ファイル202を更新するために、FLASH・ROM36の通常記憶領域40内の一部である何れかの領域に書き込まれたことであってもよい。
【0067】
また、本実施の形態に係るプリンター1では、USBマス・ストレージ・クラスのデバイスであるリムーバブルドライブとしてパソコン111が認識している本実施の形態に係るプリンター1のFLASH・ROM36の通常記憶領域40内の一部を、通知ファイル配置領域43としている。その通知ファイル配置領域43には、本実施の形態に係るプリンター1のステータス情報を含む通知ファイル203が書き込まれる。従って、FLASH・ROM36の通常記憶領域40内の一部である通知ファイル配置領域43に書き込まれた通知ファイル203は、パソコン111からの通常のアクセスで、そのパソコン111に読み出される(S16)。よって、本実施の形態に係るプリンター1の動作状況をパソコン111に知らせることができる。
【0068】
また、本実施の形態に係るプリンター1では、USBマス・ストレージ・クラスのデバイスであるリムーバブルドライブとしてパソコン111が認識している本実施の形態に係るプリンター1のFLASH・ROM36の通常記憶領域40内の一部を、設定ファイル配置領域44としている。その設定ファイル配置領域44には、そのアプリケーションの起動中にユーザーが設定したそのアプリケーションの使用環境などを示す設定情報を含む設定ファイル201が書き込まれる。従って、パソコン111上でなされたアプリケーションプログラムの設定情報は、パソコン111からの通常のアクセスで、FLASH・ROM36の通常記憶領域40内の一部である設定ファイル配置領域44に書き込まれる(S19,S108)。よって、本実施の形態に係るプリンター1にUSB接続されているパソコン111が別のものになっても、FLASH・ROM36の通常記憶領域40内の一部である設定ファイル配置領域44に書き込まれたアプリケーションプログラムの設定情報は、その別のパソコン111からの通常のアクセスで、その別のパソコン111に読み出されるので(S10)、その別のパソコン111上で実行されるアプリケーションプログラムの使い勝手は維持される。
【0069】
[5.その他]
尚、本発明は上記実施の形態に限定されるものでなく、その趣旨を逸脱しない範囲で様々な変更が可能である。
例えば、本実施の形態に係るプリンター1は、印字テープ2に印刷を行う所謂ラベルプリンターであったが、ロール状又はシート状の印刷用紙に印刷行うプリンター等であってもよい。
【0070】
また、本実施の形態に係るプリンター1とUSBポートPを介して接続されたパソコン111は、タワー型、オール・イン・ワン型、又はノート型のパソコンや、大型のコンピュータであってもよく、さらに、他のパソコンとLAN等で接続されていてもよい。
【0071】
[6.仕様ファイル]
また、図4のブロック図に示すように、仕様ファイル記憶領域46を新たに設けてもよい。仕様ファイル記憶領域46とは、FLASH・ROM36内の通常記憶領域40の一部が管理テーブル39によってあてがわれたものであって、仕様ファイル204(下記図5参照)が格納される。尚、仕様ファイル204(下記図5参照)とは、上記アプリケーションプログラムによって使用されるものであって、当該プリンター1の主な仕様(例えば、印刷可能な印字テープ2のテープ幅の種類など)に関した仕様情報を含むものである。
【0072】
このような場合での本実施の形態に係るプリンター1の動作を、図5を参照しつつ説明する。尚、図5は、以下の説明を除けば、上記図1のフローチャート図と同じである。
【0073】
パソコン111では、S10の2において、そのアプリケーションプログラムによって、以下の動作を行う。すなわち、本実施の形態に係るプリンター1のFLASH・ROM36内の通常記憶領域40の一部があてがわれた仕様ファイル記憶領域46から、仕様ファイル204を読み出す。そして、その読み出された仕様ファイル204に含まれている当該プリンター1の仕様情報に基づいて、そのアプリケーションプログラムのユーザー・インターフェス等の設定(変更)を行う。
【0074】
従って、例えば、当該プリンター1の仕様情報として、印刷可能な印字テープ2のテープ幅の4種類(3.5mm、6mm、9mm、12mm)に関した情報が仕様ファイル204に含まれていた場合には、そのアプリケーションプログラムのユーザー・インターフェスとして、パソコン111のディスプレイ113には、図6に示すコンボ・ボックス301が表示される。よって、そのコンボ・ボックス301において、当該プリンター1の印刷可能な印字テープ2のテープ幅の4種類である3.5mm、6mm、9mm、12mmのうちいずれか一つを、ユーザーは選択することが可能となる。
【0075】
一方、例えば、当該プリンター1の仕様情報として、印刷可能な印字テープ2のテープ幅の6種類(3.5mm、6mm、9mm、12mm、18mm、24mm)に関した情報が仕様ファイル204に含まれていた場合には、そのアプリケーションプログラムのユーザー・インターフェスとして、パソコン111のディスプレイ113には、図7に示すコンボ・ボックス302が表示される。よって、そのコンボ・ボックス302において、当該プリンター1の印刷可能な印字テープ2のテープ幅の6種類である3.5mm、6mm、9mm、12mm、18mm、24mmのうちいずれか一つを、ユーザーは選択することが可能となる。
【0076】
以上より、本実施の形態に係るプリンター1では、パソコン111にUSB接続されると、当該プリンター1のFLASH・ROM36内の通常記憶領域40が、USBマス・ストレージ・クラスのデバイスであるリムーバブルドライブとしてパソコン111に認識される。この点、本実施の形態に係るプリンター1のFLASH・ROM36内の通常記憶領域40内の一部は、仕様ファイル記憶領域46としている。さらに、仕様ファイル記憶領域46には、アプリケーションプログラムの実行ファイル200で使用される当該プリンター1の仕様(例えば、印刷可能な印字テープ2のテープ幅の種類)に関した仕様情報を含む仕様ファイル204が記憶されている。
【0077】
従って、FLASH・ROM36内の通常記憶領域40内の一部である仕様ファイル記憶領域46に記憶された仕様ファイル204は、パソコン111からの通常のアクセスで、そのパソコン111に読み出され、アプリケーションプログラムの実行ファイル200で使用される(S10の2)。これにより、アプリケーションプログラムの実行ファイル200では、そのアプリケーションプログラムのユーザー・インターフェス等の設定(変更)が、当該プリンター1の仕様(例えば、印刷可能な印字テープ2のテープ幅の種類)に関した仕様情報を含む仕様ファイル204に基づいて行われる。
【0078】
よって、本実施の形態に係るプリンター1に異なる仕様のものが複数あっても、パソコン111上で実行されるアプリケーションプログラムに対し、例えば、パソコン111のディスプレイ113に表示されるコンボ・ボックス301,302のようにして、ユーザー・インターフェス等の設定(変更)を行わせることにより、パソコン111にUSB接続されている本実施の形態に係るプリンター1の仕様に合わせた振る舞いをさせることができるので、パソコン111上で実行されるアプリケーションプログラムの使い勝手は最適なものとなる。
【0079】
また、本実施の形態に係るプリンター1では、アプリケーションプログラムの実行ファイル200とそのアプリケーションプログラムによって使用される仕様ファイル204とが、別個に設けられている。この点、仕様ファイル204は、上述したように、当該プリンター1の主な仕様(例えば、印刷可能な印字テープ2のテープ幅の種類など)に関した仕様情報を含むものである。従って、アプリケーションプログラムの実行ファイル200は、汎用的な形で作成されたものが使用される。よって、本実施の形態に係るプリンター1の複数をそれぞれ異なる仕様で提供する際には、FLASH・ROM36内の仕様ファイル記憶領域46内に記憶された仕様ファイル204をそれぞれの仕様に適したものに入れ替えるだけで、それぞれの仕様のプリンター1に対応させることができるので、提供側にとっても便宜である。
【0080】
尚、当該プリンター1の仕様情報は、印刷可能な印字テープ2のテープ幅の種類以外のものであってもよい。例えば、一度で印刷可能な印字テープ2のテープ長の値、デフォルト設定される印字テープ2の種類、コピー可能枚数等の印刷オプションの種類、印刷可能解像度の値、又は特別なボタンを表示するかどうかを判断するためのフラグなどがある。
【0081】
また、当該プリンター1の仕様情報は、設定ファイル201又は通知ファイル203に含ませてもよい。このような場合でも、当該プリンター1の仕様情報は、パソコン111からの通常のアクセスで、そのパソコン111に読み出され、アプリケーションプログラムの実行ファイル200で使用されることが可能となる(S11又はS16)。
【0082】
また、設定ファイル201又は通知ファイル203が、パソコン111からの通常のアクセスで、そのパソコン111に読み出される際に、仕様ファイル204が一緒に読み出されるようにしてもよい(S11又はS16)。あるいは、パソコン111上で実行されるアプリケーションプログラムでトラブルが発生したときに、仕様ファイル204がそのパソコン111に読み出されるようにしてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0083】
本発明は、USBを介してホストに接続されたプリンターの制御技術に関する。
【図面の簡単な説明】
【0084】
【図1】本発明の一実施の形態に係るプリンターの動作をパソコンの動作に合わせて制御するプログラムを示したフローチャート図である。
【図2】同プリンターがパソコンに接続された状態を示した図である。
【図3】同プリンターの内部構成を示したブロック図である。
【図4】同プリンターの内部構成を示したブロック図である。
【図5】同プリンターの動作をパソコンの動作に合わせて制御するプログラムを示したフローチャート図である。
【図6】同プリンターの専用エディタで使用されるコンボ・ボックスを示した図である。
【図7】同プリンターの専用エディタで使用されるコンボ・ボックスを示した図である。
【符号の説明】
【0085】
1 プリンター
32 CPU
34 RAM
36 FLASH・ROM
39 管理テーブル
40 通常記憶領域
41 アプリケーションプログラム記憶領域
42 命令ファイル記憶領域
43 通知ファイル配置領域
44 設定ファイル配置領域
45 マス・ストレージ・エリア
46 仕様ファイル記憶領域
54 駆動回路
55 サーマルヘッド
56 駆動回路
57 テープ送りモータ
111 パソコン
200 アプリケーションプログラムの実行ファイル
201 設定ファイル
202 命令ファイル
203 通知ファイル
204 仕様ファイル
P USBポート

【特許請求の範囲】
【請求項1】
USBポートと、
通常記憶領域を有するメモリと、
前記メモリの通常記憶領域外に置かれ、前記USBポートに接続されたホストに対し、前記メモリ内の通常記憶領域をリムーバブルドライブとして認識させるとともに前記メモリ内の通常記憶領域へのアクセスを管理するための管理テーブルと、
前記管理テーブルによって前記メモリの通常記憶領域内の一部があてがわれ、アプリケーションプログラムの実行ファイルが記憶された第1のメモリ領域と、
前記管理テーブルによって前記メモリの通常記憶領域内の一部があてがわれ、前記アプリケーションプログラムで作成された印刷データを含むことが可能な命令ファイルが書き込まれる第2のメモリ領域と、
前記第2のメモリ領域に書き込まれた命令ファイル内の印刷データに基づいて印刷を行う印刷手段と、
前記印刷手段と前記メモリとを制御するプロセッサとを備え、
前記プロセッサは、前記アプリケーションプログラムの実行ファイルが前記ホストに読み出されて実行されると、以下の(a)〜(b)の各制御を実行し、
(a)前記ホストから受信した命令ファイルで前記第2のメモリ領域内の命令ファイルを更新し、
(b) その更新された命令ファイルを解析して前記印刷データを取り出す、
ことを特徴するプリンター。
【請求項2】
請求項1に記載するプリンターであって、
前記プロセッサは、前記(b)の制御を実行するに際し、
前記第2のメモリ領域内の命令ファイルが更新されたことを契機とする、
ことを特徴するプリンター。
【請求項3】
請求項1又は請求項2に記載するプリンターであって、
前記管理テーブルによって前記メモリの通常記憶領域内の一部があてがわれ、当該プリンターのステータス情報を含む通知ファイルが書き込まれる第3のメモリ領域を備えたことを特徴するプリンター。
【請求項4】
請求項1乃至請求項3のいずれか一つに記載するプリンターであって、
前記管理テーブルによって前記メモリの通常記憶領域内の一部があてがわれ、前記アプリケーションプログラムの設定情報を含む設定ファイルが書き込まれる第4のメモリ領域を備えたことを特徴するプリンター。
【請求項5】
請求項1乃至請求項4のいずれか一つに記載するプリンターであって、
前記管理テーブルによって前記メモリの通常記憶領域内の一部があてがわれ、前記アプリケーションプログラムの実行ファイルで使用される当該プリンターの仕様に関した仕様情報を含む仕様ファイルが記憶された第5のメモリ領域を備えたことを特徴するプリンター。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【公開番号】特開2009−223874(P2009−223874A)
【公開日】平成21年10月1日(2009.10.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−200650(P2008−200650)
【出願日】平成20年8月4日(2008.8.4)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】