説明

プログラマブル表示器

【課題】誤操作であることが判明した時点でユーザ自身の任意の操作により容易に実行途中の処理を無効化する。
【解決手段】所定の回数未満のスイッチに対する操作がなされた場合、所定の回数に応じて表示デバイス11上に表示させるスイッチの表示形態を変化させるよう制御し、所定の回数のスイッチに対する操作がなされた場合、スイッチに割り付けられた機能を実行するための制御信号を出力し、表示デバイス11上のスイッチが定義された領域以外に対する操作に応じて、現在、表示デバイス11上に表示されているスイッチの表示を無効化するよう制御することで実現する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、PLC(programmable logic controller:プログラマブルロジックコントローラ)などのホストコントローラに接続され、このホストコントローラと連動して各種の表示を行うプログラマブル表示器に関する。
【背景技術】
【0002】
工作機械などの制御に用いられるPLCには、マンマシンインターフェースとして機能するプログラマブル表示器が接続されている。プログラマブル表示器は、ホストコントローラとしてのPLCとの間でデータに基づく画面表示を行ったり、PLCに与えるべき指示に対応したスイッチを画面に表示したりできるようになっている。
【0003】
このような機能を実現するために、プログラマブル表示器には、表示装置と、この表示装置の表面上に設けられたタッチパネルとが備えられている。そして、表示装置の表示画面内に定義されたタッチスイッチに対応する位置でタッチパネルを押圧操作することによって、タッチスイッチに対してあらかじめ規定されている処理が実行されることになる(例えば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】特開2002−333946号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
このようなプログラマブル表示器においては、表示装置の表示画面内に定義されたタッチスイッチに対応する位置でタッチパネルを押下操作することによって、タッチスイッチに対してあらかじめ規定されている処理(割り付けられている処理)が自動的に実行されるため、ユーザによる誤操作がなされてしまった場合、本来望んでいない処理が実行されてしまう可能性がある。
【0005】
そこで、特許文献1で開示されている技術では、プログラマブル表示器の表示部の画面に、所定時間内に2回の押下操作が行われることによって有効になる2回押しスイッチの画像を表示させ、所定時間の計時が終了する前に2回押しスイッチの操作が検出されたことに応答して、ホストコントローラに指令信号を出力する一方、所定時間の計時が終了する前に2回押しスイッチの操作が検出されなかったことに応答して2回押しスイッチの操作を無効化するようにしている。これにより、ユーザによる誤操作により本来望んでいない処理が実行されてしまうことを回避することができるようになっている。
【0006】
しかしながら、上述した特許文献1で開示されている技術では、ユーザによる誤操作により本来望んでいない処理が実行されてしまうことを回避することを実現しているが、表示装置の表示画面内に定義されたタッチスイッチに対応する位置でタッチパネルを押下操作してしまった場合、例えば、それが誤操作であったと事前に分かっていたとしても、所定時間の計時が終了するまで2回押しスイッチの操作による実行途中の処理を無効化することができず、迅速な再操作へと移行することができないといった問題があった。
【0007】
そこで、本発明は、上述した実情に鑑みて提案されたものであり、ユーザの誤操作により本来望んでいない処理が自動的に実行されてしまうことを回避するとともに、誤操作であることが判明した時点でユーザ自身の任意の操作により容易に実行途中の処理を無効化(キャンセル)し、迅速な再操作へと移行することができるプログラマブル表示器を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明のプログラマブル表示器は、表示画面上の所定の領域に定義され、所望の表示形態で表示されるスイッチに対する操作に応じて、前記スイッチに割り付けられた機能を実行するための制御信号を出力するプログラマブル表示器において、所定の回数未満の前記スイッチに対する操作がなされた場合、前記所定の回数に応じて前記表示画面上に表示させるスイッチの表示形態を変化させるよう制御する表示制御手段と、所定の回数の前記スイッチに対する操作がなされた場合、前記スイッチに割り付けられた機能を実行するための制御信号を出力するよう制御する信号制御手段とを備え、前記表示制御手段は、前記表示画面上の前記スイッチが定義された領域以外に対する操作に応じて、現在、前記表示画面上に表示されているスイッチの表示を無効化するよう制御することを特徴とする。
【0009】
また、本発明のプログラマブル表示器は、前記スイッチに対する操作が開始されてから操作が継続されている時間を計時する計時手段を備え、前記表示制御手段は、前記計時手段によって計時される時間に応じて前記表示画面上に表示させるスイッチの表示形態を変化させるよう制御することを特徴とする。
【0010】
また、本発明のプログラマブル表示器は、前記表示画面上においてなされる入力操作を入力軌跡として検出する入力軌跡検出手段と、前記入力軌跡検出手段によって検出された入力軌跡と、予め定められた前記スイッチの入力操作とを比較する比較手段とを備え、前記信号制御手段は、前記比較手段による比較によって、前記入力軌跡と前記入力操作とが一致した場合、前記スイッチに割り付けられた機能を実行するための制御信号を出力するよう制御することを特徴とする。
【0011】
また、本発明のプログラマブル表示器は、前記表示制御手段が、前記比較手段による比較によって、前記入力軌跡と前記入力操作とが一致した場合、前記表示画面上に表示させるスイッチの表示形態を変化させるよう制御することを特徴とする。
【0012】
また、本発明のプログラマブル表示器は、前記表示画面上においてなされる入力操作を入力軌跡として検出する入力軌跡検出手段を備え、前記表示制御手段が、前記スイッチが定義されている前記表示画面上の所定の領域と、前記入力軌跡検出手段による入力軌跡とが一致したことに応じて、前記表示画面上に表示させるスイッチの表示形態を変化させ、前記信号制御手段が、前記スイッチが定義されている前記表示画面上の所定の領域と、前記入力軌跡検出手段による入力軌跡とが全て一致したことに応じて、前記スイッチに割り付けられた機能を実行するための制御信号を出力するよう制御することを特徴とする。
【発明の効果】
【0013】
本発明によれば、ユーザの誤操作により本来望んでいない処理が自動的に実行されてしまうことを回避するとともに、誤操作であることが判明した時点でユーザ自身の任意の操作により容易に実行途中の処理を無効化し、迅速な再操作へと移行することを可能とする。
【0014】
また、本発明によれば、ユーザが、意図せず不用意に触れてしまうなどの誤操作であったとしても、所定の回数に達するまで段階的に、表示されたスイッチの表示形態が変化していくだけであるため、本来望んでいない処理が自動的に実行されてしまうことを回避することができ、誤操作であったかどうかを熟考する時間的余裕を確保することを可能とする。
【0015】
また、本発明によれば、スイッチの表示形態を経過時間に応じて段階的に変化させていくことで、操作する押下操作の感覚を擬似的に重くしたり、軽くしたりすることを可能となる。
【0016】
また、本発明によれば、容易に実行されたくないスイッチに割り付けられた機能に対するセキュリティ強化対策として利用することを可能とする。
【0017】
また、本発明によれば、一瞥して表示画面上に定義されているスイッチを視認できなくした状態から、完全に視認することができる状態へと表示形態を変化させるような入力操作をトリガとして、スイッチに割り付けられた機能を実行する制御信号を出力させることができるため、ユーザによる誤操作により本来望んでいない処理が実行されてしまうことを防止することを可能とする。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
【0019】
まず、図1を用いて、本発明の実施の形態として示すプログラマブル表示器1について説明をする。図1に示すようにプログラマブル表示器1は、所定の機能が割り付けられたスイッチを所定の表示形態にて視覚的に表示させる表示部10と、当該プログラマブル表示器1を統括的に制御する信号処理部20と、外部機器であり当該プログラマブル表示器1の信号処理部20から出力される制御信号に基づき動作する図示しない、例えばPLC(programmable logic controller:プログラマブルロジックコントローラ)と当該プログラマブル表示器1とを接続する外部インターフェース(I/F)部30とを備えている。
【0020】
表示部10は、透過型のカラー液晶パネルなどである表示デバイス11と、この表示デバイス11の背面側に設けられたバックライト12と、表示デバイス11の出力表示面上に設けられたタッチパネル13とを備えている。
【0021】
透過型の表示デバイス11は、ガラス等で構成された2枚の透明な基板(TFT基板、対向電極基板)を互いに対向配置させ、その間隙に、例えば、ツイステッドネマチック(TN)液晶を封入した液晶層を設けた構成となっている。TFT基板には、マトリクス状に配置された信号線と、走査線と、この信号線、走査線の交点に配置されたスイッチング素子としての薄膜トランジスタと、画素電極とが形成されている。薄膜トランジスタは、走査線により、順次選択されると共に、信号線から供給される映像信号を、対応する画素電極に書き込む。一方、対向電極基板の内表面には、対向電極及びカラーフィルタが形成されている。
【0022】
このプログラマブル表示器1では、このような構成の透過型の表示デバイス11を2枚の偏光板で挟み、バックライト12により背面側から白色光を照射した状態で、アクティブマトリクス方式で駆動することによって、所望のフルカラー映像を表示させることができる。
【0023】
バックライト12は、表示デバイス11を背面から照明する。バックライト12は、図示しないCCFL(Cold Cathode Fluorescent Lamp:冷陰極蛍光管)や発光ダイオード(LED:Light Emitting Diode)などからなる光源から出射された色光を白色光へと混色して面状発光し、表示デバイス11を全面に渡って満遍なく均一に照明する。
【0024】
タッチパネル13は、例えば、抵抗膜方式、静電容量方式といった各種方式によって形成されたものを使用することができる。タッチパネル13を介したユーザであるオペレータによる入力は、信号処理部20に伝わり信号処理部20にて処理され、所定のプログラムが実行されるとともに表示デバイス11に出力表示される。
【0025】
信号処理部20は、当該信号処理部20を統括的に制御するCPU(Central Processing Unit)21と、当該信号処理部20で実行する各種プログラムを格納するとともにCPU21によるプログラムの作業領域となるメモリ22と、表示デバイス11に表示させるスイッチに関する描画処理、外部機器であるPLCとのデータ送受信を行う通信処理、タッチパネル13の状態を監視するタッチパネル制御処理などをそれぞれ実行するFPGA23とを備えている。なお、FPGA23の処理は、CPU21で行うようにしてもよい。
【0026】
このような、プログラマブル表示器1は、表示デバイス11の表示画面上の所定の領域をタッチパネル13を介してユーザがなんらかの操作(例えば、押下操作など)をした場合に、信号処理部20の制御により、この領域に定義されたスイッチが所望の表示形態で表示デバイス11を介して表示されることになる。この表示デバイス11に所望の表示形態で表示されるスイッチには、所定の機能が割り付けられており、スイッチが表示された領域上のタッチパネル13に対する操作によって、割り付けられた機能を実行するための制御信号が信号処理部20より外部機器であるPLCなどに出力され、所望の機能が実行されることになる。
【0027】
このようにして、プログラマブル表示器1は、表示部10の表示デバイス11に表示される各種機能が割り付けられたスイッチに対するタッチパネル13を介したユーザの操作において誤操作があった場合に、制御対象である外部機器のPLCへと不本意に制御信号を送信してしまうことなく、信号処理部20によって迅速に対応することができるような構成となっている。
【0028】
以下に、この信号処理部20による各種制御処理動作について説明をする。
【0029】
[ユーザによる誤操作時のキャンセル処理]
まず、図2に示すフローチャートを用いて、タッチパネル13を介したユーザの操作において誤操作があった場合に、誤操作であると判明した時点でユーザ自身の任意の操作により容易に実行途中の処理を無効化する処理動作について説明をする。
【0030】
まず、ステップS1において、信号処理部20は、タッチパネル13上の任意の領域でのユーザによる操作(タッチ)を検出する。
【0031】
ステップS2において、信号処理部20は、前回の処理ループにおいて操作された表示デバイス11上に定義されたスイッチに関する情報をメモリ22から読み出す。
【0032】
ステップS3において、信号処理部20は、メモリ22から読み出したスイッチに関する情報から、ステップS1において検出されたユーザにより操作された領域と、前回の処理ループおいて操作されたスイッチに該当する領域とが一致するかどうかを判断する。信号処理部20は、領域が一致しない場合には、ステップS4へと処理を進める一方、領域が一致する場合には、図3、図5、図7または図14に示すフローチャートのステップS11、S31、S51またはS71へと処理を進める。
【0033】
ステップS4において、信号処理部20は、メモリ22に記憶されている前回の処理ループにおいてタッチパネル13を介して操作された表示デバイス11上に定義されたスイッチに関する情報を初期化する。
【0034】
ステップS5において、信号処理部20は、ステップS1にて検出されたユーザによる操作が、表示デバイス11上に定義さた他のスイッチの領域であるかどうか判断をする。信号処理部20は、他のスイッチの領域であると判断した場合には、ステップS6へと処理を進める一方、他のスイッチの領域でないと判断した場合には、それまで実行されていた表示処理などを無効化して処理を終了する。
【0035】
ステップS6において、信号処理部20は、ステップS1にて検出された表示デバイス11上の任意の領域に定義されているスイッチに関する情報をメモリ22から読み出し、続く、図3、図5、図7または図14に示すフローチャートのステップS11、S31、S51またはS71へと処理を進める。
【0036】
これにより、例えば、ユーザは、一旦、タッチパネル13を介して表示デバイス11上の所定の領域を操作して、当該領域に定義されているスイッチを呼び出した場合に、それが本来望んでいないスイッチであり誤操作であると判明した段階で、表示デバイス11上のスイッチが定義されていない領域をタッチパネル13を介して操作することで、図2に示すフローチャートのステップS1乃至ステップS5までの処理が実行されるため、図3、図5、図7または図14に示すフローチャートのステップS11、S31、S51またはS71へと処理を進め、ユーザの誤操作により本来望んでいない処理が自動的に実行されてしまうことを回避するとともに、容易に実行途中の処理を無効化し、迅速な再操作へと移行することができる。
【0037】
この、図2に示すフローチャートの処理動作は、ユーザが、タッチパネル13を介して表示デバイス11上の所定の領域を操作した際に、それが本来望んでいない誤操作であると判明した段階、つまり任意のタイミングでいつでも実行することができる。
【0038】
続いて、図3に示すフローチャートを用いて、タッチパネル13を介したユーザの操作において誤操作があった場合でも、すぐに誤操作に反応することなく本来望んでいない処理が自動的に実行されてしまうことを回避する処理動作について説明をする。まず、ユーザによるタッチパネル13への操作が全くない状態では、表示デバイス11には、図4(a)に示すような画像が表示されている。
【0039】
ステップS11において、信号処理部20は、上述した図2に示すフローチャートのステップS6の処理の後、メモリ22から現在までにユーザがタッチパネル13を操作(タッチ)した回数であるタッチ回数(x)を読み出す。
【0040】
ステップS12において、信号処理部20は、上述した図2のフローチャートのステップS1での、タッチパネル13上の任意の領域でのユーザによる操作をカウントしタッチ回数(x)に対して加算処理をする(y=x+1)。
【0041】
ステップS13において、信号処理部20は、メモリ22にあらかじめ設定されているユーザがタッチパネル13を操作(タッチ)することができる回数の上限値、つまり、この回数だけタッチパネル13上の該当領域を操作した場合に、表示デバイス11上のこの領域に定義されているスイッチに割り付けられた機能が実行される回数であるタッチ設定回数(k)を読み出す。なお、説明のため、以下においてタッチ設定回数(k)をk=3とするが、回数はどのような回数であってもよく、本発明はこれに限定されるものではない。
【0042】
ステップS14において、信号処理部20は、タッチ回数(x)とタッチ設定回数(k)とを比較し、y<kであった場合には、ステップS15へと処理を進める一方、y<kでなかった場合には、ステップS17へと処理を進める。
【0043】
ステップS15において、信号処理部20は、タッチ回数(x)に応じた表示形態のスイッチ画像を表示デバイス11に描画する。例えば、ステップS11で読み出されたタッチ回数(x)がx=0であった場合、ステップS12でy=0+1=1となり、ステップS14で、1<3となる。これに応じて、信号処理部20は、ユーザにより1回だけ操作があったことを視覚的に把握することができるような表示形態、例えば、図4(a)から図4(b)に示すような表示形態に変化させて表示デバイス11に表示させる。
【0044】
ステップS16において、信号処理部20は、メモリ22のタッチ回数(x)を現在のタッチ回数であるyに書き換える(x=y)。
【0045】
上述したように、タッチ設定回数(k)をk=3としているため、続く処理ループにおいても、ステップS14乃至ステップS16の処理ステップを経由することになる。このとき、ステップS15において、信号処理部20は、ユーザに対して2回だけ操作あったことを視覚的に把握することができるような表示形態、例えば、図4(b)から図4(c)に示すような表示形態に変化させて表示デバイス11に表示させる。図4(b)では、スイッチSWが、カバーCV1で覆われているが、図4(c)では、まだ押下操作がなされていないスイッチSWが完全に露出している状態となっている。
【0046】
ステップS17において、信号処理部20は、現在のタッチ回数であるyとタッチ設定回数(k)とを比較して一致するどうか判断する。信号処理部20は、y=kであった場合には、ステップS18へと処理を進める一方、y=kでなかった場合には、ステップS21へと処理を進める。
【0047】
ステップS18において、信号処理部20は、タッチ回数(x)に応じた表示形態のスイッチ画像を表示デバイス11に描画する。k=3としたため、y=kよりy=3となっているため、信号処理部20は、ユーザに対して3回の操作があったことを視覚的に把握することができるような表示形態、例えば、図4(d)に示すような表示形態に変化させて表示デバイス11に表示させる。図4(d)では、図4(c)で現れたスイッチSWが押下操作されたかのような表示形態となっている。
【0048】
ステップS19において、信号処理部20は、ユーザによる操作が、タッチ設定回数(k)に達したことに応じて、スイッチに割り付けられた機能を実行する。具体的には、信号処理部20は、外部インターフェース(I/F)部30と接続された外部機器であるPLCに対して所望の制御信号を出力する。
【0049】
ステップS20において、信号処理部20は、メモリ22に記憶させているタッチ回数(x)を初期化(x=0)する。
【0050】
ステップS21〜ステップS23の処理は、y>kとなった場合の処理である。
【0051】
ステップS21において、信号処理部20は、タッチ回数(x)に応じた表示形態のスイッチ画像を表示デバイス11に描画する。ここでは、タッチ設定回数(k)よりも多くの操作がなされていることになるため、例えば、図4(c)に示すような、まだ押下操作がなされていないスイッチSWをスイッチ画像を表示デバイス11に表示させたままにする。
【0052】
ステップS22において、信号処理部20は、エラーフラグをオン(ON)とする。
【0053】
ステップS23において、信号処理部20は、メモリ22に記憶させているタッチ回数(x)を初期化(x=0)する。
【0054】
これにより、ユーザが、タッチパネル13に触れた場合、例えば、それが意図せず不用意にタッチパネル13に触れてしまうなどの誤操作であったとしても、タッチ設定回数(k)に達するまで段階的に、表示デバイス11に表示されたスイッチの表示形態が変化していくだけであるため、本来望んでいない処理が自動的に実行されてしまうことを回避することができ、誤操作であったかどうかを熟考する時間的余裕を確保することができる。
【0055】
また、ユーザにより、タッチ設定回数(k)だけ操作するまでに制限時間を設け制限時間に達した場合には、それまでの入力を無効とるような構成とした場合、PCなどの入力デバイスであるマウスのクリックのような操作性を実現することができる。例えば、タッチ設定回数(k)を2回とした場合、マウスにおけるダブルクリックのように2回のタッチパネル13に対する押下操作で表示デバイス11に表示されたスイッチに割り当てられた機能を実行することができる。
【0056】
続いて、タッチパネル13に対する入力操作の違いに応じたスイッチの処理動作について説明をする。このスイッチの処理動作として、以下に示す3種類の手法を提案することができる。
【0057】
[タッチパネルに対する操作の違いに応じたスイッチの処理動作(1)]
まず、図5に示すフローチャートを用いて、タッチパネル13を介したユーザの操作に応じて、表示デバイス11に表示させるスイッチの表示形態を変化させる処理動作について説明をする。まず、ユーザによるタッチパネル13への操作が全くない状態では、表示デバイス11は、図6(a)に示すような画像が表示されている。
【0058】
ステップS31において、信号処理部20は、上述した図2に示すフローチャートのステップS6の処理の後、メモリ22から、あらかじめ定められた入力設定時間(t)を読み出す。ここでは、入力設定時間(t)として、t=900msが設定されており、これが読み出されたものとするが、この入力設定時間(t)の値は、本発明を限定するものではない。
【0059】
ステップS32において、信号処理部20は、図示しないタイマの経過時間値(u)を初期化する(u=0)。
【0060】
ステップS33において、信号処理部20は、図示しないタイマによる計時を開始させる。
【0061】
ステップS34において、信号処理部20は、メモリ22に記憶されている表示デバイス11に描画表示させるスイッチ画像を変化させるタイミングである描画設定間隔テーブル(s)を読み出す。例えば、メモリ22には、この描画設定間隔テーブル(s)としてs=300ms、600msとい値が記憶されているものとする。つまり、ステップS33によって、図示しないタイマによる計時が開始されてから300ms経過したタイミングと、600ms経過したタイミングとで表示デバイス11に描画表示させているスイッチの表示形態を変化させることになる。なお、描画設定間隔テーブル(s)の値は、本発明を限定するものではなく、もっと細かい時間間隔を設定するようにすることもできるし、非線形に増加させるようにしてもよい。
【0062】
ステップS35において、信号処理部20は、ユーザによるタッチパネル13を介した入力操作が継続して実行されているかどうか判断をする。信号処理部20は、入力操作が継続して実行されていない場合には、ステップS36へと処理を進める一方、入力操作が継続して実行されている場合には、ステップS37へと処理を進める。
【0063】
ステップS36において、信号処理部20は、入力操作が継続して実行されていないことに応じて、直前まで表示デバイス11に描画表示されていた表示形態のスイッチを表示させたままにし処理を終了する。信号処理部20は、例えば、表示形態になんの変化も与えられていない図6(a)に示すスイッチSWを表示デバイス11に表示させる。
【0064】
ステップS37において、信号処理部20は、タイマの経過時間(u)と入力設定時間(t)とを比較して、u≧tであるかどうかを判断する。信号処理部20は、u≧tである場合には、ステップS40へと処理を進める一方、u≧tでない場合には、ステップS38へと処理を進める。
【0065】
ステップS38において、信号処理部20は、タイマの経過時間(u)と描画設定間隔テーブル(s)とを比較して、u≧sであるかどうかを判断する。信号処理部20は、u≧sである場合には、ステップS39へと処理を進める一方、u≧sでない場合には、ステップS35へと処理を戻す。
【0066】
ステップS39において、信号処理部20は、タイマの経過時間(u)が描画設定間隔テーブル(s)以上となったことに応じて、描画設定間隔テーブル(s)に対応するように表示デバイス11に表示させるスイッチの表示形態を変化させる。例えば、s=300ms、600msとしているため、信号処理部20は、s=300msのときには、図6(b)に示すような表示形態のスイッチSWを表示デバイス11に表示させ、s=600msのときには、図6(c)に示すような表示形態のスイッチSWを表示デバイス11に表示させる。
【0067】
ステップS40において、信号処理部20は、タイマの経過時間(u)が、入力設定時間(t)以上となったことに応じた表示形態のスイッチ画像を表示デバイス11に描画する。t=900msとしたため、信号処理部20は、ユーザが900ms間継続してスイッチが定義された表示デバイス11の領域をタッチパネル13を介して操作(押下操作)したことを視覚的に把握することができるような表示形態、例えば、図6(d)に示すような表示形態に変化させて表示デバイス11に表示させる。図6(d)では、図6(c)のスイッチSWが押下操作されたかのような表示形態となっている。
【0068】
ステップS41において、信号処理部20は、ユーザによる継続した操作が、入力設定時間(t)に達したことに応じて、スイッチに割り付けられた機能を実行する。具体的には、信号処理部20は、外部インターフェース(I/F)部30と接続された外部機器であるPLCに対して所望の制御信号を出力する。
【0069】
これにより、スイッチの表示形態を任意に設定された入力設定時間(t)となるまでの経過時間(u)に応じて段階的に変化させていくことで、タッチパネル13を操作する押下操作の感覚を擬似的に重くしたり、軽くしたりすることができる。例えば、入力設定時間(t)をt=2秒、t=4秒としたスイッチを用意した場合、スイッチの表示形態をそれぞれの入力設定時間(t)に達するまで徐々に凹ませるような表示形態で表示デバイス11に表示させた場合、t=2秒としたスイッチよりも、t=4秒としたスイッチの方が重たいスイッチとして体感されることになる。
【0070】
[タッチパネルに対する操作の違いに応じたスイッチの処理動作(2)]
次に、図7に示すフローチャートを用いて、タッチパネル13を介したユーザの操作に応じて、表示デバイス11を介して表示させるスイッチの表示形態を変化させる処理動作について説明をする。ここでは、スライド式のカバーで覆われたスイッチが表示デバイス11に表示されており、タッチパネル13を介したユーザの入力操作により、擬似的にカバーを開くことで覆われていたスイッチを表示画面上に表出させ、スイッチに割り付けられた機能を実行するという処理動作について説明をする。まず、ユーザによるタッチパネル13への操作が全くない状態では、表示デバイス11には、図8に示すようなスライド式のカバーCV2の画像が表示されている。
【0071】
ステップS51において、信号処理部20は、上述した図2に示すフローチャートのステップS6の処理の後、メモリ22から、該当するスイッチに関する設定情報を読み出す。具体的には、1回の操作入力時処理に際しての照合許容範囲データ、機能実行有無など処理に必要な設定データを読み出す。
【0072】
ステップS52において、信号処理部20は、ユーザによるタッチパネル13を介した入力操作が継続して実行されているかどうか判断をする。信号処理部20は、入力操作が継続して実行されている場合には、ステップS53へと処理を進める一方、入力操作が継続して実行されていない場合には、ステップS54へと処理を進める。
【0073】
ステップS53において、信号処理部20は、タッチパネル13を介した入力操作が継続されている間その軌跡データを取得し続け、メモリ22に書き込んでいく。
【0074】
ステップS54において、信号処理部20は、あらかじめメモリ22に記憶されている照合用の照合データを読み出す。
【0075】
ステップS55において、信号処理部20は、取得されメモリ22に書き込まれた軌跡データを、後述する照合データとの比較処理を実行するための加工処理を実行する。具体的には、信号処理部20は、絶対値である座標データから座標成分を取り去るオフセット処理を行い、相対的な軌跡データへと変換する。
【0076】
ステップS56において、信号処理部20は、照合データと軌跡データとを比較し一致するかどうか判断をする。信号処理部20は、照合データと軌跡データとが一致しない場合には、ステップS57へと処理を進める一方、一致する場合には、ステップS58へと処理を進める。
【0077】
具体的には、図9に示すような軌跡データTRが、ユーザのタッチパネル13を介した入力操作により検出されたとする。また、メモリ22には、図10に示すような照合データとして、範囲を特定する照合範囲データRと、方向を特定する方向データYとが記憶されているとする。このとき、信号処理部20は、図11に示すように、軌跡データTRと照合範囲データR、軌跡データTRと方向データYをそれぞれ比較処理することで、その一致度を検証することになる。
【0078】
ステップS57において、信号処理部20は、ステップS56の比較処理において、一致しなかったことに応じて、不一致度の許容範囲(照合許容範囲)を判断する。信号処理部20は、ステップS51で読み出した照合許容範囲データと、ステップS56での不一致度とを比較して、許容範囲であるかどうかを判断する。信号処理部20は、許容範囲である場合には、ステップS58へと処理を進める一方、許容範囲外である場合には、処理を終了する。
【0079】
ステップS58において、信号処理部20は、現時点において機能実行をする機能実行フェーズにあるかどうかを判断する。機能実行をする機能実行フェーズとは、表示デバイス11に表示形態を変化させて表示させたスイッチが機能を実行できる段階にある場合のことを示している。例えば、図8に示すような表示形態で表示デバイス11に表示されている場合には、スライド式のカバーCV2に覆われた状態でありスイッチが露出されていないため機能実行フェーズにあるとはいえない。
【0080】
信号処理部20は、現在の表示デバイス11のスイッチの表示形態から機能実行フェーズであるかどうかを判断し、機能実行フェーズでない場合には、ステップS59へと処理を進める一方、機能実行フェーズである場合には、ステップS60へと処理を進める。
【0081】
ステップS59において、信号処理部20は、入力軌跡データと照合データとの照合結果に応じた表示形態のスイッチ画像を表示デバイス11に描画する。例えば、図8に示すカバーCV2の領域内において左方向への入力軌跡が検出された場合、信号処理部20は、ユーザによりタッチパネル13の該当領域を左方向にトレースするようにタッチしてカバーCV2を移動させる操作があったことを視覚的に把握することができるような表示形態、つまり、図8から図12に示すような表示形態に変化させて表示デバイス11に表示させる。
【0082】
ステップS60において、信号処理部20は、機能実行フェーズであることに応じた表示形態のスイッチ画像を表示デバイス11に描画する。信号処理部20は、ユーザに対して機能を実行するために必要な操作がなされたことを視覚的に把握することができるような表示形態、例えば、図13に示すような表示形態に変化させて表示デバイス11に表示させる。図13では、図12で現れたスイッチSWが押下操作されたかのような表示形態となっている。
【0083】
ステップS61において、信号処理部20は、スイッチに割り付けられた機能を実行する。具体的には、信号処理部20は、外部インターフェース(I/F)部30と接続された外部機器であるPLCに対して所望の制御信号を出力する。
【0084】
上述した説明では、照合データを、図10に示すような照合範囲データRと方向データYとしたが、この照合データを複雑化(例えばL字型、渦巻き型など)することで、スイッチに割り付けられた機能を実行するまでのタッチパネル13を介したユーザに要求される入力操作を容易に反復できないようにする。このようにすることで、ユーザは、例えば、L字型や渦巻き型のような複雑な入力軌跡を描くように、タッチパネル13を介して入力操作を実行せざるを得ないため、容易に実行されたくないスイッチに割り付けられた機能に対するセキュリティ強化対策として利用することができる。
【0085】
なお、図7に点線枠で囲ったステップS52、ステップS53の処理を変更することで、スライド式のカバーを段階的に移動させることに応じて、スイッチが徐々に表示デバイス11に表示されるというように表示形態を変化させるようにしてもよい。
【0086】
[タッチパネルに対する操作の違いに応じたスイッチの処理動作(3)]
続いて、図14に示すフローチャートを用いて、タッチパネル13を介したユーザの操作に応じて、表示デバイス11に表示させるスイッチの表示形態を変化させる処理動作について説明をする。ここでは、表面を覆われたスイッチが表示デバイス11に表示されており、タッチパネル13を介したユーザの入力操作により、タッチパネル13の該当する領域をトレースするようにタッチすることで、擬似的に表面を削り取る(スクラッチする)かのように覆われていたスイッチを表示画面上に表示させ、スイッチに割り付けられた機能を実行するという処理動作について説明をする。まず、ユーザによるタッチパネル13への操作が全くない状態では、表示デバイス11は、図15(a)に示すような画像が表示されている。
【0087】
ステップS71において、信号処理部20は、上述した図2に示すフローチャートのステップS6の処理の後、メモリ22からスクラッチエリア、および現在のスクラッチエリアの状態を読み出す。なお、説明のため、ステップS71では、図15(a)に示すようにスクラッチエリアSAが一切スクラッチされていない状態が読み出されたものとする。
【0088】
ステップS72において、信号処理部20は、ステップS71で読み出した情報から対象となるスクラッチエリアが入力操作により全てスクラッチされた状態、つまり、スクラッチエリアに該当するタッチパネル13の全領域で入力軌跡が検出された状態であるかどうかを判断する。信号処理部20は、対象となるスクラッチエリアのスクラッチが完了していると判断した場合には、ステップS73へと処理を進め、完了していないと判断した場合には、ステップS75へと処理を進める。
【0089】
ステップS73において、信号処理部20は、スクラッチエリアのスクラッチが完了したことに応じた表示形態のスイッチ画像を表示デバイス11に描画する。信号処理部20は、ユーザに対して機能を実行するために必要な操作がなされたことを視覚的に把握することができるような表示形態、例えば、図15(e)に示すような表示形態にスイッチSWを変化させて表示デバイス11に表示させる。図15(e)では、スクラッチにより現れたスイッチSWが押下操作されたかのような表示形態となっている。
【0090】
ステップS74において、信号処理部20は、スイッチに割り付けられた機能を実行する。具体的には、信号処理部20は、外部インターフェース(I/F)部30と接続された外部機器であるPLCに対して所望の制御信号を出力する。
【0091】
ステップS75において、信号処理部20は、入力操作によって検出される入力軌跡より対応する入力座標のスイッチ画像を描画する処理を実行する。これにより、あたかも入力操作によって検出された入力軌跡の領域がスクラッチされ、スクラッチされた領域からスイッチの画像が表出するかのように表示形態を変化させることができる。
【0092】
ステップS76において、信号処理部20は、ステップS75の処理により対象となるスクラッチエリアが入力操作により全てスクラッチされた状態、つまり、スクラッチエリアに該当するタッチパネル13の全領域に入力軌跡が検出された状態であるかどうかを判断する。信号処理部20は、対象となるスクラッチエリアのスクラッチが完了していると判断した場合には、ステップS77へと処理を進め、完了していないと判断した場合には、ステップS78へと処理を進める。
【0093】
ステップS77において、信号処理部20は、ユーザによるタッチパネル13を介した入力操作が継続して実行されているかどうか判断をする。信号処理部20は、入力操作が継続して実行されている場合には、終了するまで待機状態となる一方、入力操作が継続して実行されていない場合には、全ての処理を終了する。
【0094】
ステップS78において、信号処理部20は、ユーザによるタッチパネル13を介した入力操作が継続して実行されているかどうか判断をする。信号処理部20は、入力操作が継続して実行されている場合には、ステップS79へと処理を進める一方、入力操作が継続して実行されていない場合には、全ての処理を終了する。このステップS78では、連続的な入力操作によって擬似的にスクラッチエリアを順次スクラッチしているかどうかの確認を行っている。
ステップS79において、信号処理部20は、入力操作によって検出される入力軌跡より対応する入力座標を取得する。
【0095】
ステップS80において、信号処理部20は、ステップS79で取得した入力座標のスイッチ画像を描画する処理を実行する。これにより、あたかも入力操作によって検出された入力軌跡の領域がスクラッチされ、スクラッチされた領域からスイッチの画像が表出するかのように表示形態を変化させることができる。例えば、図15(b)に示すように、スクラッチエリアSAの一部領域である領域Aがスクラッチされることで、スイッチSWの一部が表出したかのような表示形態となる。
【0096】
ステップS81において、信号処理部20は、現在のスクラッチエリアの状態をメモリ22に書き込み、上述したステップS76の処理へと戻る。
【0097】
図14の点線枠で囲ったステップS76、ステップS78乃至ステップS81の処理ステップを繰り返すことで、スクラッチエリアが全てスクラッチされ、図10(d)に示すようにスイッチSWが表出した表示形態へと変化して表示デバイス11に表示されることになる。
【0098】
上述した、ステップS79において、入力操作が継続して実行されていない場合には、スクラッチエリアの全てのスクラッチ処理が完了していなくても全ての処理が終了されることになるが、再び、ユーザによりタッチパネル13を介して入力操作があった場合には、ステップS71からの処理が実行されることになる。具体的には、図15(b)に示す表示形態となるまで、入力操作を継続させてスクラッチをした後、入力操作を中断して、再び、ステップS71に戻り、図15(c)に示すようなスクラッチエリアSAの領域Bをスクラッチしていき、図15(d)に示す表示形態まで変化させることもできる。
【0099】
このように、スイッチが定義されている表示デバイス11の所定の領域と、ユーザによるタッチパネル13を介した入力操作によって検出される入力軌跡とが一致したことに応じて、表示デバイス11に表示させるスイッチの表示形態を変化させることで、スイッチを覆っていた領域を擬似的にスクラッチするかのようにスイッチを表出させ、スイッチに割り付けられた機能を実行する制御信号を出力させる。
【0100】
これにより、例えば、スクラッチエリアを視覚的に識別可能なように色を付加したり、半透明などにし、一瞥してスクラッチエリアの下に定義されているスイッチを視認できなくした状態から、完全に視認することができる状態へと表示形態を変化させるような入力操作をトリガとして、スイッチに割り付けられた機能を実行する制御信号を出力させるようにすることで、ユーザによる誤操作により本来望んでいない処理が実行されてしまうことを防止することができる。
【0101】
なお、上述の実施の形態は本発明の一例である。このため、本発明は、上述の実施形態に限定されることはなく、この実施の形態以外であっても、本発明に係る技術的思想を逸脱しない範囲であれば、設計等に応じて種々の変更が可能であることは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【0102】
【図1】本発明の実施の形態として示すプログラマブル表示器の構成について説明するための図である。
【図2】前記プログラマブル表示器において、実行途中の処理を任意のタイミングで無効化する処理動作について説明するためのフローチャートである。
【図3】前記プログラマブル表示器において、誤操作による誤動作を回避する処理動作について説明するためのフローチャートである。
【図4】前記プログラマブル表示器に表示される表示形態の一例を示した図である。
【図5】前記プログラマブル表示器において、入力操作に応じて表示させるスイッチの表示形態を変化させる処理動作について説明するためのフローチャートである。
【図6】前記プログラマブル表示器に表示される表示形態の一例を示した図である。
【図7】前記プログラマブル表示器において、入力操作に応じて表示させるスイッチの表示形態を変化させる処理動作について説明するためのフローチャートである。
【図8】前記プログラマブル表示器に表示される表示形態の一例を示した図である。
【図9】軌跡データの一例を示した図である。
【図10】照合データの一例を示し図である。
【図11】軌跡データと照合データとの照合について説明するための図である。
【図12】前記プログラマブル表示器に表示される表示形態の一例を示した図である。
【図13】前記プログラマブル表示器に表示される表示形態の一例を示した図である。
【図14】前記プログラマブル表示器において、入力操作に応じて表示させるスイッチの表示形態を変化させる処理動作について説明するためのフローチャートである。
【図15】前記プログラマブル表示器に表示される表示形態の一例を示した図である。
【符号の説明】
【0103】
1 プログラマブル表示器
10 表示部
11 表示デバイス
12 バックライト
13 タッチパネル
20 信号処理部
21 CPU
22 メモリ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
表示画面上の所定の領域に定義され、所望の表示形態で表示されるスイッチに対する操作に応じて、前記スイッチに割り付けられた機能を実行するための制御信号を出力するプログラマブル表示器において、
所定の回数未満の前記スイッチに対する操作がなされた場合、前記所定の回数に応じて前記表示画面上に表示させるスイッチの表示形態を変化させるよう制御する表示制御手段と、
所定の回数の前記スイッチに対する操作がなされた場合、前記スイッチに割り付けられた機能を実行するための制御信号を出力するよう制御する信号制御手段とを備え、
前記表示制御手段は、前記表示画面上の前記スイッチが定義された領域以外に対する操作に応じて、現在、前記表示画面上に表示されているスイッチの表示を無効化するよう制御すること
を特徴とするプログラマブル表示器。
【請求項2】
前記スイッチに対する操作が開始されてから操作が継続されている時間を計時する計時手段を備え、
前記表示制御手段は、前記計時手段によって計時される時間に応じて前記表示画面上に表示させるスイッチの表示形態を変化させるよう制御すること
を特徴とする請求項1記載のプログラマブル表示器。
【請求項3】
前記表示画面上においてなされる入力操作を入力軌跡として検出する入力軌跡検出手段と、
前記入力軌跡検出手段によって検出された入力軌跡と、予め定められた前記スイッチの入力操作とを比較する比較手段とを備え、
前記信号制御手段は、前記比較手段による比較によって、前記入力軌跡と前記入力操作とが一致した場合、前記スイッチに割り付けられた機能を実行するための制御信号を出力するよう制御すること
を特徴とする請求項1記載のプログラマブル表示器。
【請求項4】
前記表示制御手段は、前記比較手段による比較によって、前記入力軌跡と前記入力操作とが一致した場合、前記表示画面上に表示させるスイッチの表示形態を変化させるよう制御すること
を特徴とする請求項3記載のプログラマブル表示器。
【請求項5】
前記表示画面上においてなされる入力操作を入力軌跡として検出する入力軌跡検出手段を備え、
前記表示制御手段は、前記スイッチが定義されている前記表示画面上の所定の領域と、前記入力軌跡検出手段による入力軌跡とが一致したことに応じて、前記表示画面上に表示させるスイッチの表示形態を変化させ、
前記信号制御手段は、前記スイッチが定義されている前記表示画面上の所定の領域と、前記入力軌跡検出手段による入力軌跡とが全て一致したことに応じて、前記スイッチに割り付けられた機能を実行するための制御信号を出力するよう制御すること
を特徴とする請求項1記載のプログラマブル表示器。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【公開番号】特開2009−20585(P2009−20585A)
【公開日】平成21年1月29日(2009.1.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−181063(P2007−181063)
【出願日】平成19年7月10日(2007.7.10)
【出願人】(000005832)パナソニック電工株式会社 (17,916)
【Fターム(参考)】