説明

プロセスカートリッジおよび画像形成装置

【課題】部品点数の低減および組立作業性の向上を図ることができるプロセスカートリッジ、およびそのプロセスカートリッジを備える画像形成装置を提供すること。
【解決手段】ブラシ31よりも長手方向において長く、金属板を折り曲げることによって、ブラシ取付部126、端延設部127、中央延設部128、下延設部129、電極連結部130および電極部131とを一体的に有するブラシホルダ125を形成し、一方、ブラシ配置部123に、ホルダ支持壁134を設け、このホルダ支持壁134をブラシ取付部126と下縁設部129との間の凹部132に嵌合させて、ホルダ支持壁134にブラシホルダ125を支持させる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、レーザプリンタなどの画像形成装置、および、その画像形成装置に装着されるプロセスカートリッジに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、レーザプリンタなどの画像形成装置に装着されるプロセスカートリッジには、感光ドラムと、この感光ドラムの周りに、帯電器、現像ローラおよび転写ローラとが設けられている。感光ドラムの表面は、感光ドラムの回転に伴って、帯電器によって一様に帯電された後、レーザビームによる選択的な露光を受ける。これにより、感光ドラムの表面の電荷が部分的に除去されて、感光ドラムの表面に静電潜像が形成される。この静電潜像は、現像ローラと対向したときに、現像ローラから供給されるトナーによってトナー像に現像される。こうして感光ドラムの表面に担持されたトナー像は、転写ローラと対向し、感光ドラムと転写ローラとの間を通る用紙に転写される。
【0003】
このようなプロセスカートリッジにおいて、感光ドラムの回転方向における転写ローラの下流側に、転写後の感光ドラムの表面に付着している紙粉などの異物を除去するためのブラシを備えるものが知られている。このブラシは、感光ドラムの表面に摺擦するように設けられており、感光ドラムの回転に伴って、感光ドラムの表面上の異物を物理的に絡め取り、さらにクリーニングバイアスが印加されることによって、感光ドラムの表面上の異物を電気的に吸着して捕捉する。
【0004】
たとえば、感光体の表面を帯電させるための導電性ブラシを、アルミニウム製の基台に貼着し、この基台の端部をコ字状の支持部材で挟持することによって、感光体の表面に接触した状態に取り付ける技術が知られている(たとえば、特許文献1参照。)。
【特許文献1】実開昭61−76451号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1に記載の技術では、導電性ブラシが貼着される基台の構成に関して、特に工夫がなされていないため、その技術を感光ドラムの表面から異物を除去するためのブラシに適用しても、部品点数の低減や組立作業性の向上を図ることはできない。
本発明の目的は、部品点数の低減および組立作業性の向上を図ることができるプロセスカートリッジ、およびそのプロセスカートリッジを備える画像形成装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記の目的を達成するため、請求項1に記載の発明は、プロセスカートリッジにおいて、現像剤像を担持する像担持体と、前記像担持体に付着した異物を除去するためのブラシと、金属板からなり、被支持部、前記ブラシを取り付けるためのブラシ取付部、および前記ブラシに異物を電気的に吸着させるための電圧が印加される電極部を一体的に有するブラシホルダと、前記像担持体、前記ブラシおよび前記ブラシホルダを収容するカートリッジフレームと、前記カートリッジフレームに設けられ、前記被支持部を支持するための支持手段とを備えていることを特徴としている。
【0007】
このような構成によると、ブラシホルダが被支持部、ブラシ取付部および電極部を一体的に有しているので、電極部を被支持部およびブラシ取付部と別体に設ける構成と比べて、プロセスカートリッジの部品点数を低減することができる。また、支持手段に被支持部を支持させることによって、ブラシ取付部に取り付けられたブラシと電極部とをそれぞれ適切な位置に配置することができる。そのため、プロセスカートリッジの組立作業性の向上も図ることができる。
【0008】
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記支持手段は、前記カートリッジフレームに設けられた凸部を備え、前記被支持部は、前記凸部と嵌合する嵌合部を備えていることを特徴としている。
このような構成によると、凸部と嵌合部との嵌合によって、支持手段による被支持部の支持を達成することができる。そのため、プロセスカートリッジの組立作業性のさらなる向上を図ることができる。
【0009】
なお、凸部が、壁状に立設されている場合、嵌合部は、その壁状の凸部を挟持状態で嵌合する断面略コ字状の凹部であってもよい。また、凸部が、ボス状に突設されている場合、嵌合部は、そのボス状の凸部を挿入状態で嵌合する孔であってもよい。
また、請求項3に記載の発明は、プロセスカートリッジにおいて、現像剤像を担持する像担持体と、前記像担持体に付着した異物を除去するためのブラシと、凹状の被支持部、および前記ブラシを取り付けるためのブラシ取付部を一体的に有するブラシホルダと、前記像担持体、前記ブラシおよび前記ブラシホルダを収容するカートリッジフレームと、前記カートリッジフレームに設けられ、前記被支持部に嵌合可能な凸状に形成され、前記被支持部に嵌合して前記被支持部を支持するための支持手段とを備えていることを特徴としている。
【0010】
このような構成によると、凸状に形成された支持手段と凹状の被支持部との嵌合によって、ブラシ取付部に取り付けられたブラシを適切な位置に配置することができる。そのため、プロセスカートリッジの組立作業性の向上を図ることができる。
また、請求項4に記載の発明は、請求項3に記載の発明において、前記ブラシホルダは、金属板からなり、前記ブラシに異物を電気的に吸着させるための電圧が印加される電極部と、前記被支持部と、前記ブラシ取付部とを一体的に有していることを特徴としている。
【0011】
このような構成によると、ブラシホルダが被支持部、ブラシ取付部および電極部を一体的に有しているので、電極部を被支持部およびブラシ取付部と別体に設ける構成と比べて、プロセスカートリッジの部品点数を低減することができる。また、支持手段に被支持部を支持させることによって、ブラシ取付部に取り付けられたブラシと電極部とをそれぞれ適切な位置に配置することができる。そのため、プロセスカートリッジの組立作業性のさらなる向上も図ることができる。
【0012】
また、請求項5に記載の発明は、請求項1ないし4のいずれかに記載の発明において、前記カートリッジフレームは、第1フレームと、前記第1フレームと別体に形成され、前記第1フレームに組み合わされる第2フレームとを備え、前記支持手段は、前記第1フレームに設けられ、前記被支持部に接触する接触部と、前記第2フレームに設けられ、前記ブラシホルダに対して前記接触部と反対側から当接して、前記被支持部を前記接触部に押し付ける当接部とを備えていることを特徴としている。
【0013】
このような構成によると、第1フレームに設けられた接触部にブラシホルダの被支持部を接触させ、第2フレームに設けられた当接部をブラシホルダに当接させて、被支持部を接触部に押し付けることによって、支持手段による被支持部の支持を達成することができる。また、第2フレームを第1フレームに組み合わせるときに、第2フレームに設けられた当接部をブラシホルダに当接させることができる。そのため、簡単な構成により、支持手段による被支持部の支持を達成することができるとともに、プロセスカートリッジの組立作業性の一層の向上を図ることができる。
【0014】
また、請求項6に記載の発明は、請求項5に記載の発明において、前記当接部は、前記ブラシの長手方向と直交する方向に延びるリブであることを特徴としている。
当接部がブラシの長手方向に長く形成されていれば、ブラシホルダに対して当接部が片当たりして、ブラシホルダの被支持部が接触部に押し付けられないという不具合を生じるおそれがある。しかし、このような構成によると、当接部をブラシホルダに当接させて、ブラシホルダの被支持部を接触部に対して確実に押し付けることができる。そのため、支持手段による被支持部の確実な支持を達成することができる。
【0015】
また、請求項7に記載の発明は、請求項1、2、4ないし6のいずれかに記載の発明において、前記ブラシ取付部は、金属板を折り曲げることによって形成される複数の片のうちの1つの片に設けられていることを特徴としている。
このような構成によると、金属板の折り曲げによって、ブラシ取付部を含むブラシホルダ全体の強度を増すことができる。また、ブラシ取付部の面精度の向上を図ることができる。
【0016】
また、請求項8に記載の発明は、請求項1ないし7のいずれかに記載の発明において、前記ブラシホルダは、前記ブラシの長手方向に前記ブラシよりも長く形成されており、前記ブラシの長手方向側方に位置する部分に前記被支持部を有していることを特徴としている。
このような構成によると、ブラシ取付部の強度の確保を容易にすることができ、また、ブラシ取付部の面精度の向上を図ることができる。また、ブラシをブラシ取付部に取り付けるときに、被支持部が妨げになることを防止することができるので、ブラシの取付作業性を向上させることができる。その結果、ブラシ取付部の強度および面精度の向上を図りながら、ブラシの取付作業性を向上させることができ、ひいては、プロセスカートリッジの組立作業性のさらなる向上を図ることができる。
【0017】
また、請求項9に記載の発明は、請求項1、2、4ないし8のいずれかに記載の発明において、前記ブラシホルダは、前記ブラシの長手方向に前記ブラシよりも長く形成されており、前記ブラシの長手方向側方に位置する部分に前記電極部を有していることを特徴としている。
このような構成によると、ブラシ取付部の強度の確保を容易にすることができ、また、ブラシ取付部の面精度の向上を図ることができる。また、ブラシをブラシ取付部に取り付けるときに、電極部が妨げになることを防止することができるので、ブラシの取付作業性を向上させることができる。その結果、ブラシ取付部の強度および面精度の向上を図りながら、ブラシの取付作業性を向上させることができ、ひいては、プロセスカートリッジの組立作業性のさらなる向上を図ることができる。
【0018】
また、請求項10に記載の発明は、請求項1、2、4ないし9のいずれかに記載の発明において、前記電極部は、金属板を折り曲げることによって形成され、その折り曲がり部分が、当該電極部に電圧を印加するための給電部材に対して当接される接点であることを特徴としている。
このような構成によると、給電部材に対する電極部の接点の確実な当接を達成することができる。
【0019】
また、請求項11に記載の発明は、請求項10に記載の発明において、前記電極部は、前記金属板の長手方向一端部を折り曲げることによって形成され、前記電極部の自由端に対して前記ブラシホルダの長手方向に対向し、前記接点が前記給電部材に当接されたときに、前記電極部の移動を規制するための電極移動規制部材を備えていることを特徴としている。
【0020】
このような構成によると、電極部の接点が給電部材に当接されたときに、電極部がブラシホルダの長手方向に移動することを防止することができる。そのため、給電部材に対する電極部の接点のより確実な接続を達成することができる。
また、請求項12に記載の発明は、請求項10または11に記載の発明において、前記カートリッジフレームには、前記電極部を前記ブラシホルダの長手方向に挿通可能な電極孔が形成されており、前記電極部は、前記電極孔に挿通されたときに、前記接点が前記カートリッジフレームの外部に突出することを特徴としている。
【0021】
このような構成によると、カートリッジフレームの外部において、電極部の接点部を給電部材に接続することができる。そのため、電極部と給電部材との接続を容易に達成することができる。
また、請求項13に記載の発明は、請求項12に記載の発明において、前記カートリッジフレームは、第1フレームと、前記第1フレームと別体に形成され、前記第1フレームに組み合わされる第2フレームとを備え、前記第1フレームは、前記電極部を受けるための電極受け部を備え、前記第2フレームは、前記電極受け部に嵌合して、前記電極受け部との間に前記電極孔を形成する嵌合部を備えていることを特徴としている。
【0022】
このような構成によると、第1フレームの電極受け部に電極を嵌め入れた後、その電極受け部に第2フレームの嵌合部を嵌め合わせることによって、電極部を挿通する電極孔を形成することができ、その電極孔からカートリッジフレームの外部に電極部の接点を突出させることができる。そのため、簡単な組み立てにより、電極孔に対する電極部の挿通を容易に達成することができる。
【0023】
また、請求項14に記載の発明は、請求項10または11に記載の発明において、前記カートリッジフレームには、前記電極部を前記ブラシホルダの長手方向と直交する方向から嵌め込み可能な電極溝が形成されており、前記電極部は、前記電極溝に嵌め込まれたときに、前記接点が前記カートリッジフレームの外部に突出することを特徴としている。
このような構成によると、カートリッジフレームの外部において、電極部の接点部を給電部材に接続することができる。そのため、電極部と給電部材との接続を容易に達成することができる。
【0024】
また、請求項15に記載の発明は、請求項1ないし14のいずれかに記載の発明において、前記ブラシ取付部は、前記像担持体の表面に対向配置され、前記ブラシ取付部における前記像担持体の回転方向上流側の端部に対して前記像担持体側から対向し、前記像担持体の回転時に、当該端部が前記像担持体側に近づくように移動することを規制するための浮き規制部材を備えていることを特徴としている。
【0025】
このような構成によると、像担持体の回転につられて、ブラシ取付部における像担持体の回転方向上流側の端部が像担持体に近づくように移動することを防止することができる。そのため、像担持体に対するブラシの確実な接触を確保することができる。その結果、像担持体に付着している異物をきれいに除去することができる。
また、請求項16に記載の発明は、請求項1ないし15のいずれかに記載の発明において、前記ブラシ取付部は、前記像担持体の表面に対向配置され、前記ブラシ取付部における前記像担持体の回転方向上流側の端部に設けられ、前記ブラシ取付部と前記像担持体との対向方向に交差する方向に延びる差し込み片を備え、前記カートリッジフレームには、前記差し込み片が差し込まれる差込溝が形成されていることを特徴としている。
【0026】
このような構成によると、ブラシ取付部の差し込み片がカートリッジフレームの差込溝に差し込まれることによって、像担持体の回転につられて、ブラシ取付部における像担持体の回転方向上流側の端部が像担持体に近づくように移動することを防止することができる。そのため、像担持体に対するブラシの確実な接触を確保することができる。その結果、像担持体に付着している異物をきれいに除去することができる。
【0027】
また、請求項17に記載の発明は、請求項1ないし16のいずれかに記載の発明において、前記ブラシホルダの長手方向一端部に対してその長手方向に対向し、前記ブラシホルダが長手方向に移動することを規制するためのホルダ移動規制部材を備えていることを特徴としている。
このような構成によると、ブラシホルダがその長手方向に移動することを防止することができる。そのため、ブラシホルダの移動に伴って、電極部と給電部材との接続状態が解除されたり、像担持体に対するブラシの接触位置がずれたりすることを防止することができる。
【0028】
また、請求項18に記載の発明は、請求項17に記載の発明において、前記電極部は、前記ブラシホルダの長手方向における前記ホルダ移動規制部材が設けられている側の端部に設けられていることを特徴としている。
このような構成によると、ブラシホルダの長手方向において、電極部が配置されている側と同じ側にホルダ移動規制部材が設けられているので、電極部がブラシホルダの長手方向に移動することを確実に防止することができる。そのため、ブラシホルダの移動に伴って、電極部と給電部材との接続状態が解除されることを確実に防止することができる。
【0029】
また、請求項19に記載の発明は、画像形成装置において、請求項1ないし18のいずれかに記載のプロセスカートリッジを備えていることを特徴としている。
このような構成によると、プロセスカートリッジの部品点数の低減および組立作業性の向上を図ることができるプロセスカートリッジを備えているので、画像形成装置の部品点数の低減および組立作業性の向上を図ることができる。
【発明の効果】
【0030】
請求項1に記載の発明によれば、プロセスカートリッジの部品点数の低減および組立作業性の向上を図ることができる。
請求項2に記載の発明によれば、プロセスカートリッジの組立作業性のさらなる向上を図ることができる。
請求項3に記載の発明によれば、プロセスカートリッジの組立作業性の向上を図ることができる。
【0031】
請求項4に記載の発明によれば、プロセスカートリッジの部品点数の低減および組立作業性のさらなる向上を図ることができる。
請求項5に記載の発明によれば、簡単な構成により、支持手段による被支持部の支持を達成することができるとともに、プロセスカートリッジの組立作業性の一層の向上を図ることができる。
【0032】
請求項6に記載の発明によれば、支持手段による被支持部の確実な支持を達成することができる。
請求項7に記載の発明によれば、ブラシ取付部を含むブラシホルダ全体の強度を増すことができ、また、ブラシ取付部の面精度の向上を図ることができる。
請求項8に記載の発明によれば、ブラシ取付部の強度および面精度の向上を図りながら、ブラシの取付作業性を向上させることができ、ひいては、プロセスカートリッジの組立作業性のさらなる向上を図ることができる。
【0033】
請求項9に記載の発明によれば、ブラシ取付部の強度および面精度の向上を図りながら、ブラシの取付作業性を向上させることができ、ひいては、プロセスカートリッジの組立作業性のさらなる向上を図ることができる。
請求項10に記載の発明によれば、給電部材に対する電極部の接点の確実な当接を達成することができる。
【0034】
請求項11に記載の発明によれば、給電部材に対する電極部の接点のより確実な接続を達成することができる。
請求項12に記載の発明によれば、電極部と給電部材との接続を容易に達成することができる。
請求項13に記載の発明によれば、簡単な組み立てにより、電極孔に対する電極部の挿通を容易に達成することができる。
【0035】
請求項14に記載の発明によれば、電極部と給電部材との接続を容易に達成することができる。
請求項15に記載の発明によれば、像担持体に付着している異物をきれいに除去することができる。
請求項16に記載の発明によれば、像担持体に付着している異物をきれいに除去することができる。
【0036】
請求項17に記載の発明によれば、ブラシホルダの移動に伴って、電極部と給電部材との接続状態が解除されたり、像担持体に対するブラシの接触位置がずれたりすることを防止することができる。
請求項18に記載の発明によれば、ブラシホルダの移動に伴って、電極部と給電部材との接続状態が解除されることを確実に防止することができる。
【0037】
請求項19に記載の発明によれば、画像形成装置の部品点数の低減および組立作業性の向上を図ることができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0038】
図1および図2は、本発明の画像形成装置としてのレーザプリンタの一実施形態を示す要部側断面図である。このレーザプリンタ1は、本体ケーシング2内に、用紙3を給紙するためのフィーダ部4や、給紙された用紙3に画像を形成するための画像形成部5などを備えている。
本体ケーシング2において、一方側の側壁には、後述するプロセスカートリッジ18を着脱するための着脱開口部6が形成されており、その着脱開口部6を開閉するためのフロントカバー7が設けられている。
【0039】
このフロントカバー7は、その下端部に挿通された図示しないカバー軸に回動自在に支持されている。これによって、フロントカバー7をカバー軸を中心として閉じると、図1に示すように、フロントカバー7によって着脱開口部6が閉鎖され、フロントカバー7をカバー軸を支点として開くと(傾倒させると)、図2に示すように、着脱開口部6が開放され、この着脱開口部6から、プロセスカートリッジ18を本体ケーシング2に対して着脱させることができる。
【0040】
なお、以下では、このレーザプリンタ1およびプロセスカートリッジ18(後述する現像カートリッジ26を含む。)において、フロントカバー7が設けられる側を「前側」とし、その反対側を「後側」とする。
フィーダ部4は、本体ケーシング2内の底部に、着脱可能に装着される給紙トレイ8と、給紙トレイ8の前端部の上方に設けられる給紙ローラ9および分離パッド10と、給紙ローラ9の後側に設けられるピックアップローラ11と、給紙ローラ9の前側下方において対向配置されるピンチローラ12と、給紙ローラ9の後側上方に設けられるレジストローラ13とを備えている。
【0041】
給紙トレイ8の内部には、用紙3を積層状に載置可能な用紙押圧板14が備えられている。この用紙押圧板14は、後端部において揺動可能に支持されることによって、前端部が上下方向に移動可能にされている。
また、給紙トレイ8の前端部には、用紙押圧板14の前端部を上方に持ち上げるためのレバー15が設けられている。このレバー15は、用紙押圧板14の前側から下側へ回り込むように断面略L字状に形成されており、その上端部が、給紙トレイ8の前端部に設けられたレバー軸16に取り付けられ、その後端部が、用紙押圧板14の下面の前端部に当接している。これによって、レバー軸16に図中時計回りの回転駆動力が入力されると、レバー15がレバー軸16を支点として回転し、レバー15の後端部が用紙押圧板14の前端部を持ち上げる。
【0042】
用紙押圧板14の前端部が持ち上げられると、用紙押圧板14上の最上位にある用紙3は、ピックアップローラ11に押圧され、そのピックアップローラ11の回転によって、給紙ローラ9と分離パッド10との間に向けて搬送開始される。
一方、給紙トレイ8を本体ケーシング2から離脱させると、用紙押圧板14は、その自重によって、前端部が下方に移動し、給紙トレイ8の底面に沿った状態になる。この状態で、用紙押圧板14上に用紙3を積層状に載置することができる。
【0043】
ピックアップローラ11によって給紙ローラ9と分離パッド10との間に向けて送り出された用紙3は、給紙ローラ9の回転によって、給紙ローラ9と分離パッド10との間に挟まれたときに、確実に1枚ごとに捌かれて給紙される。給紙された用紙3は、給紙ローラ9とピンチローラ12との間を通り、レジストローラ13に搬送される。
レジストローラ13は、互いに対向する1対のローラから構成され、用紙3を、レジスト後に、画像形成部5の転写位置(後述する感光ドラム28と転写ローラ30との間のニップ位置であって、感光ドラム28上のトナー像を用紙3に転写する位置)に向けて搬送する。
【0044】
画像形成部5は、スキャナ部17、プロセスカートリッジ18、定着部19などを備えている。
スキャナ部17は、本体ケーシング2内の上部に設けられ、図示しないレーザ光源、回転駆動されるポリゴンミラー20、fθレンズ21、反射鏡22、レンズ23および反射鏡24などを備えている。レーザ光源から発光される画像データに基づくレーザビームは、鎖線で示すように、ポリゴンミラー20で偏向されて、fθレンズ21を通過した後、反射鏡22によって光路が折り返され、さらにレンズ23を通過した後、反射鏡24によってさらに光路が下方に屈曲されることにより、プロセスカートリッジ18の後述する感光ドラム28の表面上に高速走査にて照射される。
【0045】
プロセスカートリッジ18は、スキャナ部17の下方において、本体ケーシング2に対して着脱可能に装着されている。このプロセスカートリッジ18は、ドラムカートリッジ25と、ドラムカートリッジ25に対して着脱可能に装着される現像カートリッジ26とを備えている。
ドラムカートリッジ25は、図3および図4に示すように、カートリッジフレームとしてのフレーム91と、そのフレーム91内に設けられる、像担持体としての感光ドラム28、スコロトロン型帯電器29、転写ローラ30およびブラシ31とを備えている。
【0046】
フレーム91は、上下に2分割に構成されている。すなわち、フレーム91は、第1フレームとしての下フレーム92と、この下フレーム92と別体に形成され、下フレーム92に上方から組み合わされる第2フレームとしての上フレーム93とを備えている
下フレーム92は、左側壁94、右側壁95、底壁96および前壁97を一体的に備えている。
【0047】
左側壁94および右側壁95は、幅方向(前後方向に直交する方向)に間隔を隔てて対向配置されており、側面視略船首形状の後側壁部105と、側面視略矩形状の前側壁部106と、側面視略矩形状の延長側壁部107とが、後側から前側に向かって順次連続して形成されている。
前側壁部106は、現像カートリッジ26の着脱時に、後述する現像ローラ軸48の軸端部を案内するためのローラ軸案内部115と、このローラ軸案内部115の後端に連続して設けられ、ローラ軸案内部115に案内される現像ローラ軸48の軸端部を受け入れるローラ軸受入部116とを備えている。
【0048】
ローラ軸案内部115は、前側壁部106の上端縁として形成され、前側壁部106の前後方向途中から、前方から後方に向かって、斜め下方に延びた後、略水平方向の平坦状に延びるように形成されている。
ローラ軸受入部116は、ローラ軸案内部115の後側に連続し、ローラ軸案内部115の後端部よりも上方に突出した突出壁117に、その突出壁117の前端縁から側面視略矩形状に切り欠くことによって形成されており、その下端縁が、ローラ軸案内部115の後端縁に連続している。
【0049】
延長側壁部107は、前側壁部106と幅方向において面一で、連続して形成されている。
底壁96は、略平板状をなし、左側壁94および右側壁95の下端縁を前後方向にわたって連結するように設けられている。この底壁96の後部には、ブラシ31が配置されるブラシ配置部123が設けられている。
【0050】
前壁97は、底壁96の前端縁から上方に向かって直角方向に屈曲するように形成されている。この前壁97は、略矩形平板状をなし、幅方向両端部が、左側壁94および右側壁95と、直角方向に屈曲するようにして、連続して形成されている。
上フレーム93は、後上壁100と、この後上壁100の幅方向両端部から垂下した左上側壁118および右上側壁119とを一体的に備えている。
【0051】
後上壁100には、その前部に、幅方向に延びる平面視略矩形状のレーザ入射窓121が開口されている。また、後上壁100には、レーザ入射窓121の後部斜め下方に、スコロトロン型帯電器29を支持するための帯電支持部122が設けられている。そして、この帯電支持部122に支持されるスコロトロン型帯電器29の下方には、後上壁100の下面の幅方向に間隔を隔てて対向配置され、下フレーム92と上フレーム93とが組み合わされたときに、後述するブラシホルダ125の各端延設部127に当接する当接部としてのリブである2つの支持リブ124が形成されている。
【0052】
各支持リブ124は、幅方向の厚みが小さく形成され、図11に示すように、後側から前側へ向かって斜め下方に向けて延びている。各支持リブ124の下面には、各支持リブ124の長手方向中間部に、後述するホルダ支持壁134の上面に対して平行をなして対向する当接面147が形成されており、下フレーム92と上フレーム93とが組み合わされたときに、その当接面147がブラシホルダ125の各端延設部127に当接することによって、各支持リブ124とホルダ支持壁134との間にブラシホルダ125が支持される。
【0053】
左上側壁118および右上側壁119は、側面視略三角形状をなし、上フレーム93が下フレーム92と組み合わされたときに、それぞれ下フレーム92の左側壁94および右側壁95に幅方向外側から対向される。
そして、下フレーム92と上フレーム93とが組み合わされた状態では、左側壁94および右側壁95の各後側壁部105と、後上壁100と、後上壁100に上下方向に対向する底壁96の後部とによって、ドラム収容部102が、前方が開放される閉鎖空間として形成される。また、左側壁94および右側壁95の各前側壁部106と、各前側壁部106に幅方向において連続する底壁96の前後方向途中部とによって、現像カートリッジ収容部103が、上方が開放され、前方が次に述べる下側延長部104に連通し、後方がドラム収容部102に連通する空間として形成される。さらにまた、左側壁94および右側壁95の延長側壁部107と、各延長側壁部107に幅方向において連続する底壁96の前部と、前壁97とによって、下側延長部104が、上方が開放され、後方が現像カートリッジ収容部103に連通する空間として形成される。
【0054】
感光ドラム28は、ドラム収容部102内に設けられている。最表層がポリカーボネートなどからなる正帯電性の感光層により形成される円筒形状のドラム本体32と、このドラム本体32の軸心において、ドラム本体32の長手方向に沿って延びる金属製のドラム軸33とを備えている。ドラム軸33がドラムカートリッジ25の左側壁94および右側壁95に回転不能に支持されており、そのドラム軸33に対してドラム本体32が回転可能に支持されることにより、感光ドラム28は、左側壁94および右側壁95の間において、ドラム軸33を中心に回転可能に設けられている。
【0055】
スコロトロン型帯電器29は、帯電支持部122に支持されており、感光ドラム28の後側斜め上方において、感光ドラム28と接触しないように、間隔を隔てて対向配置されている。このスコロトロン型帯電器29は、タングステンなどの帯電用ワイヤからコロナ放電を発生させる正帯電用のスコロトロン型の帯電器であり、感光ドラム28の表面を一様に正極性に帯電させることができるように設けられている。
【0056】
転写ローラ30は、感光ドラム28の下方に配置されて、左側壁94および右側壁95に回転可能に支持されている。この転写ローラ30は、金属製の転写ローラ軸34と、その転写ローラ軸34の周りを被覆する、イオン導電性のゴム材料からなるゴムローラ35とを備えている。転写ローラ30には、転写時に転写バイアスが印加される。
ブラシ31は、ブラシ配置部123において、感光ドラム28の表面に接触するように、感光ドラム28に対して前後方向において後側から対向配置されている。
【0057】
より具体的には、ブラシ31は、図3に示すように、幅方向に沿って延びる略矩形細長状のブラシホルダ125に貼着されている。このブラシホルダ125は、ブラシ31よりも、長手方向(幅方向)において長く形成され、図6に示すように、金属板を折り曲げることによって形成され、幅方向に延びる長方形板状のブラシ取付部126と、ブラシ取付部126の上端縁の長手方向両端部から後方に向かって延び、それぞれ幅方向に幅を有する端延設部127と、ブラシ取付部126の上端縁の長手方向中央部から後方に延びる中央延設部128と、各端延設部127の後端縁から下方に延び、幅方向に幅を有する下延設部129と、一方(左側)の下延設部129の下端縁から後方に延び、幅方向に幅を有する電極連結部130と、電極連結部130の後端縁から下方に折り曲げられ、幅方向左側に延び、さらに折り返されて幅方向右側に延び、上下方向に幅を有する電極部131とを一体的に備えている。
【0058】
これによって、ブラシホルダ125は、その長手方向両端部に、ブラシ取付部126の長手方向両端部、各端延設部127および各下延設部129によって形成される側面視コ字状の被支持部である嵌合部としての凹部132が形成されている。
一方、ブラシ配置部123は、図4に示すように、左側壁94および右側壁95の後側壁部105と、これらの間において前後方向および幅方向に延びる下壁133とによって形成される。このブラシ配置部123には、図5に示すように、支持手段としての凸部であるホルダ支持壁134、ホルダ移動規制部材135、浮き防止部材136および電極移動規制部材137を備えている。また、このブラシ配置部123において、左側壁94の後側壁部105には、次に述べるホルダ支持壁134にブラシホルダ125が支持された状態において、ブラシホルダ125の電極部131が挿通される電極孔138が形成されている。
【0059】
ホルダ支持壁134は、電極孔138に対して幅方向に対向する位置よりも前側において、下壁133から立ち上がり、感光ドラム28と前後方向に間隔を隔てて後側に対向配置され、幅方向に延びる細長い長方形板状に形成されている。そして、このホルダ支持壁134は、長手方向両端部がブラシホルダ125の各凹部132に嵌合することによって、ブラシホルダ125を支持している。
【0060】
ホルダ移動規制部材135は、ホルダ支持壁134の長手方向一端部(左端部)の前側において、下壁133から立ち上がり、前後方向に幅を有し、ホルダ支持壁134の高さとほぼ同じ高さまで上下方向に延びている。このホルダ移動規制部材135の後端部は、ホルダ支持壁134に略T字状に連結されており、ホルダ支持壁134にブラシホルダ125が支持された状態において、そのブラシホルダ125のブラシ取付部126の長手方向一端縁に対して、その長手方向に対向する。
【0061】
浮き防止部材136は、ホルダ支持壁134にブラシホルダ125が支持された状態において、ブラシ取付部126の長手方向両端部の下端縁に対して前側から対向する位置に配置され、側面視略三角形状の突起状に形成されている。なお、図5には、一方の浮き防止部材136のみが示されている。
電極移動規制部材137は、上下方向および前後方向に延び、ホルダ支持壁134にブラシホルダ125が支持された状態において、電極孔138に挿通される電極部131の自由端に対して、幅方向(ブラシホルダ125の長手方向)内側から対向する位置に形成されている。
【0062】
そして、図3に示すように、ブラシ31は、ブラシ取付部126の下延設部129との非対向面(下延設部129に対向する面と反対側の面)に取り付けられ、ブラシホルダ125が次のようにして下フレーム92と上フレーム93との間に支持されることによって、感光ドラム28の表面に接触するように、感光ドラム28に対して前後方向において後側から対向配置される。
【0063】
すなわち、ブラシホルダ125は、まず、電極部131を、電極孔138に対して幅方向内側から差し込んで、図5に示すように、その電極部131の折り曲がり部分139を、電極孔138から幅方向外側に突出させる。次いで、その電極孔138に差し込まれた電極部131を支点として、ブラシホルダ125の電極部131が設けられている側とは反対側を押し下げ、各凹部132にホルダ支持壁134の両端部を嵌合させる。その後、下フレーム92に対して上フレーム93を組み合わせると、図11に示すように、上フレーム93の各支持リブ124の当接面147がブラシホルダ125の各端延設部127に当接し、各支持リブ124の当接面147によって各端延設部127がホルダ支持壁134に押し付けられ、各端延設部127が各支持リブ124とホルダ支持壁134とによって挟持される。これによって、ブラシホルダ125が、下フレーム92と上フレーム93との間に支持される。
【0064】
なお、電極孔138から幅方向外側に突出した電極部131の折り曲がり部分139は、プロセスカートリッジ18を本体ケーシング2に装着したときに、本体ケーシング2内に配置された給電部材151(図5参照)に接続される接点となり、この接点に給電部材151から、ブラシ31に異物を電気的に吸着させるためのクリーニングバイアスが印加される。
【0065】
現像カートリッジ26は、図1に示すように、ドラムカートリッジ25に対して着脱自在に装着されており、後側が開口されたボックス状をなす筐体36と、この筐体36内に設けられる、供給ローラ37、現像ローラ38および層厚規制ブレード39を備えている。この現像カートリッジ26は、本体ケーシング2に対してドラムカートリッジ27と一体的に着脱させることができる。
【0066】
筐体36内には、その上面から下方に向かって突出する仕切板40が幅方向に延びて設けられており、その仕切板40よりも前方の内部空間がトナー収容室41とされ、仕切板40よりも後方の内部空間が現像室42とされている。
トナー収容室41内には、現像剤として、正帯電性の非磁性1成分のトナーが収容されている。このトナーとしては、重合性単量体、たとえば、スチレンなどのスチレン系単量体や、アクリル酸、アルキル(C1〜C4)アクリレート、アルキル(C1〜C4)メタアクリレートなどのアクリル系単量体を、懸濁重合などの公知の重合方法によって共重合させることにより得られる重合トナーが使用されている。このような重合トナーは、球状をなし、流動性が極めて良好であり、高画質の画像形成を達成することができる。
【0067】
なお、このようなトナーには、カーボンブラックなどの着色剤やワックスなどが配合され、また、流動性を向上させるために、シリカなどの外添剤が添加されている。その粒子径は、約6〜10μm程度である。
また、トナー収容室41内には、このトナー収容室41内のトナーを撹拌するためのアジテータ43が設けられている。アジテータ43は、トナー収容室41の中心部において、幅方向に延びるアジテータ回転軸44に支持されており、このアジテータ回転軸44を支点として、アジテータ43が回転されることによって、トナー収容室41内のトナーは、撹拌され、仕切板40の下方のトナー放出口45から現像室42に向けて放出される。
【0068】
供給ローラ37は、現像室42内において、前側下方に配置され、筐体36の幅方向に対向する両側板間に回転自在に支持されている。この供給ローラ37は、幅方向に延びる、金属製の供給ローラ軸46と、その供給ローラ軸46の周りを被覆する、導電性の発泡材料からなるスポンジローラ47とを備えている。
現像ローラ38は、現像室42内において、後側下方に配置され、筐体36の幅方向に対向する両側板間に回転自在に支持されている。また、現像ローラ38は、その表面の一部が筐体36から後方に突出して露出するように配置され、現像カートリッジ26がドラムカートリッジ25に装着された状態で、感光ドラム28と前後方向に対向して接触する。この現像ローラ38は、金属製の現像ローラ軸48と、その現像ローラ軸48の周りを被覆する、導電性のゴム材料からなるゴムローラ49とを備えている。ゴムローラ49は、カーボン微粒子などを含む導電性のウレタンゴムまたはシリコーンゴムからなり、その表面が、フッ素含有ウレタンゴムまたはシリコーンゴムにより被覆されている。また、ゴムローラ49は、供給ローラ37のスポンジローラ47と互いに圧縮されるように接触して配置されている。
【0069】
層厚規制ブレード39は、金属の板ばね材からなり、その先端部に、絶縁性のシリコーンゴムからなる断面半円形状の押圧ゴム部材50を備えている。そして、層厚規制ブレード39は、現像ローラ38の上方において筐体36に支持されて、その下端部が、現像ローラ38のゴムローラ49に対して前側から対向し、押圧ゴム部材50が、層厚規制ブレード39の弾性力によってゴムローラ49に圧接される。
【0070】
そして、アジテータ43の回転によってトナー放出口45から現像室42に放出されるトナーは、供給ローラ37の回転によって、現像ローラ38のゴムローラ49上に供給され、このとき、供給ローラ37のスポンジローラ47と現像ローラ38のゴムローラ49との間で正に摩擦帯電される。ゴムローラ49上に供給されたトナーは、現像ローラ38の回転に伴って、層厚規制ブレード39の押圧ゴム部材50とゴムローラ49との間に進入し、一定厚さの薄層となって、ゴムローラ49上に担持される。
【0071】
一方、感光ドラム28の表面は、スコロトロン型帯電器29により一様に正帯電された後、スキャナ部17からのレーザビームの高速走査により露光され、画像データに基づく静電潜像が形成される。
次いで、現像ローラ38の回転により、現像ローラ38のゴムローラ49上に担持されかつ正帯電されているトナーが、感光ドラム28に対向して接触する時に、感光ドラム28の表面上に形成される静電潜像、すなわち、一様に正帯電されている感光ドラム28の表面のうち、レーザビームによって露光され電位が下がっている露光部分に供給され、選択的に担持されることによって可視像化され、これによって反転現像によりトナー像が形成される。
【0072】
その後、感光ドラム28と転写ローラ30とが、それらの間で用紙3を挟持して搬送するように回転駆動され、感光ドラム28と転写ローラ30との間を用紙3が搬送されることにより、感光ドラム28の表面に担持されているトナー像が用紙3上に転写される。
なお、転写後に、用紙3との接触によって感光ドラム28の表面に付着した紙粉は、その感光ドラム28の表面が、感光ドラム28の回転に伴って、ブラシ31と対向した時に、そのブラシ31によって、物理的に絡め取られるとともに、給電部材151から電極部131に印加されるクリーニングバイアスによって電気的に吸着される。
【0073】
定着部19は、プロセスカートリッジ18の後側に設けられ、幅方向に延びる定着フレーム51と、この定着フレーム51に回転自在に支持され、上下方向に対向配置される加熱ローラ52および押圧ローラ53とを備えている。
加熱ローラ52は、金属素管と、その金属素管内に加熱のためのハロゲンランプとを備え、図示しないモータからの動力の入力により回転駆動される。
【0074】
押圧ローラ53は、加熱ローラ52の下方において、加熱ローラ52を押圧するように対向配置されている。この押圧ローラ53は、金属製のローラ軸80を、ゴム材料からなるローラ81で被覆することにより構成されており、加熱ローラ52の回転駆動に従って従動される。
定着部19では、用紙3上に転写されたトナーを、用紙3が加熱ローラ52と押圧ローラ53との間を通過する間に熱定着させる。トナーが定着した用紙3は、本体ケーシング2の上面に向かって上下方向に延びた排紙パス82に搬送される。排紙パス82に搬送された用紙3は、その上端に設けられる排紙ローラ83によって、本体ケーシング2の上面に形成された排紙トレイ84上に排紙される。
【0075】
以上のように、このレーザプリンタ1のプロセスカートリッジ18では、ブラシ31を支持するブラシホルダ125が、金属板からなり、ブラシ取付部126、端延設部127、下延設部129、電極連結部130および電極部131を一体的に備えているので、たとえば、電極部131を別体に設ける構成と比べて、プロセスカートリッジ18の部品点数を低減することができる。
【0076】
また、ブラシホルダ125の各凹部132にホルダ支持壁134を嵌合させて、ホルダ支持壁134に各凹部132を支持させることによって、ブラシ取付部126に取り付けられたブラシ31と電極部131とをそれぞれ適切な位置に配置することができる。そのため、プロセスカートリッジ18の組立作業性の向上も図ることができる。
しかも、ホルダ支持壁134とブラシホルダ125の各凹部132との嵌合によって、ホルダ支持壁134による各凹部132の支持を達成することができるので、プロセスカートリッジ18の組立作業性のさらなる向上を図ることができる。
【0077】
また、ブラシホルダ125の各凹部132にホルダ支持壁134を嵌合させ、その状態で下フレーム92に対して上フレーム93を組み合わせて、上フレーム93の各支持リブ124によってブラシホルダ125の各端延設部127をホルダ支持壁134に押し付けることによって、各支持リブ124およびホルダ支持壁134によるブラシホルダ125の支持を達成することができる。そのため、簡単な構成により、ブラシホルダ125の支持を達成することができるとともに、プロセスカートリッジ18の組立作業性の一層の向上を図ることができる。
【0078】
しかも、ブラシホルダ125の各端延設部127に当接する各支持リブ124は、ブラシホルダ125の長手方向(幅方向)の厚みが小さく形成されているので、各支持リブ124の当接面147をブラシホルダ125の各端延設部127に当接させることにより、ブラシホルダ125は、その長手方向両端部の2点でホルダ支持壁134に押し付けられる。そのため、ブラシホルダ125を各支持リブ124とホルダ支持壁134との間で安定して支持することができる。その結果、ホルダ支持壁134および各端延設部127によるブラシホルダ125の確実な支持を達成することができる。
【0079】
また、このブラシホルダ125では、金属板の折り曲げによって、ブラシホルダ125の強度を増すことができ、また、ブラシ取付部126の面精度の向上を図ることができる。
さらに、ブラシホルダ125がブラシ31よりも長手方向に長く形成され、そのブラシ31の長手方向側方に位置する部分に、各凹部132が設けられているので、ブラシ取付部126の強度の確保を容易にすることができ、また、ブラシ取付部126の面精度の向上を図ることができる。また、ブラシ31をブラシ取付部126に取り付けるときに、各端延設部127などが妨げになることを防止することができるので、ブラシ31の取付作業性を向上させることができる。その結果、ブラシ取付部126の強度および面精度の向上を図りながら、ブラシ31の取付作業性を向上させることができ、ひいては、プロセスカートリッジ18の組立作業性のさらなる向上を図ることができる。
【0080】
さらにまた、ブラシホルダ125がブラシ31よりも長手方向に長く形成され、そのブラシ31の長手方向側方に位置する部分に、電極部131が設けられているので、ブラシ取付部126の強度の確保を容易にすることができ、また、ブラシ取付部126の面精度の向上を図ることができる。また、ブラシ31をブラシ取付部126に取り付けるときに、電極部131が妨げになることを防止することができるので、ブラシ31の取付作業性を向上させることができる。その結果、ブラシ取付部126の強度および面精度の向上を図りながら、ブラシ31の取付作業性をさらに向上させることができ、ひいては、プロセスカートリッジ18の組立作業性の一層の向上を図ることができる。
【0081】
また、電極部131の折り曲がり部分139が給電部材151に当接される接点にされているので、給電部材に対する接点の確実な当接を達成することができる。
また、ホルダ支持壁134にブラシホルダ125が支持された状態において、電極孔138に挿通される電極部131の自由端に対して幅方向内側から対向する位置に、電極移動規制部材137が設けられているので、電極部131の接点が給電部材151に当接されたときに、電極部131がブラシホルダ125の長手方向(幅方向)に移動することを防止することができる。そのため、給電部材151に対する電極部131の接点のより確実な接続を達成することができる。
【0082】
そのうえ、電極部131の接点は、電極孔138から幅方向外方に向かって突出するので、下フレーム92の外部において、電極部131の接点を給電部材151に接続することができる。そのため、電極部131と給電部材151との接続を容易に達成することができる。
また、ホルダ支持壁134にブラシホルダ125が支持された状態において、ブラシ取付部126の長手方向両端部の下端縁に対して前側から対向する位置に、浮き防止部材136が配置されているので、感光ドラム28の回転につられて、ブラシ取付部126の下端部(感光ドラム28の回転方向上流側の端部)が感光ドラム28に近づくように移動することを防止することができる。そのため、感光ドラム28に対するブラシ31の確実な接触を確保することができる。その結果、感光ドラム28に付着している異物をきれいに除去することができる。
【0083】
さらに、ホルダ支持壁134にブラシホルダ125が支持された状態において、そのブラシホルダ125のブラシ取付部126の長手方向一端縁に対して、その長手方向に対向する位置に、ホルダ移動規制部材135が配置されているので、ブラシホルダ125がその長手方向(幅方向)に移動することを防止することができる。そのため、ブラシホルダ125の移動に伴って、電極部131と給電部材151との接続状態が解除されたり、感光ドラム28に対するブラシ31の接触位置がずれたりすることを防止することができる。
【0084】
そのうえ、ブラシホルダ125の長手方向において、電極部131が配置されている側と同じ側にホルダ移動規制部材135が設けられているので、このホルダ移動規制部材135にブラシ取付部126の電極部131側の端縁を当接させて、ブラシホルダ125を長手方向において位置決めしたときに、ブラシホルダ125の長手方向の寸法の公差による電極部131の電極孔138からの突出量のばらつきを抑制することができる。そのため、電極部131の電極孔138からの一定量の突出を確保することができ、電極部131と給電部材151とのより確実な接続を達成することができる。
【0085】
また、このレーザプリンタ1は、上記したように、部品点数の低減および組立作業性の向上を図ることができるプロセスカートリッジ18を備えているので、部品点数の低減および組立作業性の向上を図ることができる。
図7は、プロセスカートリッジ18の他の実施形態を示す斜視図である。なお、上記した各部に対応する部分については、図7において同一の参照符号を付し、以下ではその説明を省略する。
【0086】
この図7に示すプロセスカートリッジ18では、下フレーム92に電極孔138が形成されておらず、下フレーム92と上フレーム93とを組み合わせたときに、電極部131を挿通可能な電極孔138が形成される。
すなわち、下フレーム92において、左側壁94の後側壁部105には、この後側壁部105が上端縁から矩形状に切り欠かれることによって、ホルダ支持壁134にブラシホルダ125が支持された状態において、ブラシホルダ125の電極部131を受けるための電極受け部140が形成されている。
【0087】
一方、上フレーム93には、この上フレーム93が下フレーム92と組み合わされるときに、下フレーム92の電極受け部140に嵌合する嵌合部141が形成されている。この嵌合部141は、電極受け部140の前後方向の幅と同じ幅を有し、電極受け部140との間に隙間なく嵌合する上嵌合部142と、この上嵌合部142の下端部の後側部分が一部矩形状に切り欠かれて形成された下嵌合部143とを備えている。
【0088】
これによって、下フレーム92と上フレーム93とが組み合わされると、図8に示すように、下フレーム92の電極受け部140に上フレーム93の嵌合部141が嵌合し、下嵌合部143と下フレーム92との間に矩形状の電極孔138が形成される。そのため、電極受け部140に電極部131を嵌め入れた後、その電極受け部140に嵌合部141を嵌合させることによって、電極部131(ブラシホルダ125)の配置後に、電極孔138を形成することができ、その電極孔138から電極部131の接点を幅方向外方に向かって突出させることができる。そのため、簡単な組み立てにより、電極孔138に対する電極部131の挿通を容易に達成することができる。
【0089】
図9は、下フレーム92の他の実施形態を示す斜視図である。なお、上記した各部に対応する部分については、図9において同一の参照符号を付し、以下ではその説明を省略する。
この図9に示す下フレーム92において、左側壁94の後側壁部105には、この後側壁部105が上端縁から細長い矩形状に切り欠かれることによって、電極部131を上方から嵌め込み可能な電極溝144が形成されている。そして、この電極溝144に電極部131が上方から嵌め込まれることによって、電極部131が、その電極溝144から下フレーム92の外部に突出した状態に配置される。
【0090】
このような構成においても、下フレーム92の外部において、電極部131の接点を給電部材151に接続することができる。そのため、電極部131と給電部材151との接続を容易に達成することができる。
図10は、ブラシホルダ125の他の実施形態を示す斜視図である。なお、上記した各部に対応する部分については、図10において同一の参照符号を付し、以下ではその説明を省略する。
【0091】
この図10に示すブラシホルダ125には、ブラシ取付部126の下端部(感光ドラム28の回転方向上流側の端部)に、下方に向けて略矩形状に延びる複数の差し込み片145が、長手方向において互いに間隔を隔てて設けられている。これに対応して、下フレーム92の下壁133(図4参照)には、ホルダ支持壁134(図5参照)にブラシホルダ125が支持された状態において、各差し込み片145が差し込まれる差込溝146が形成されている。
【0092】
このような構成によると、各差し込み片145が下壁133の各差込溝146に差し込まれることによって、感光ドラム28の回転につられて、ブラシ取付部126の下端部が感光ドラム28に近づくように移動することを防止することができる。そのため、感光ドラム28に対するブラシ31の確実な接触を確保することができる。その結果、感光ドラム28に付着している異物をきれいに除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【0093】
【図1】本発明の画像形成装置としてのレーザプリンタの一実施形態を示す要部側断面図であり、フロントカバーを閉じた状態を示す。
【図2】図1に示すレーザプリンタの要部側断面図であり、フロントカバーを開いた状態を示す。
【図3】図1に示すドラムカートリッジの分解斜視図である。
【図4】図1に示すドラムカートリッジの側断面図である。
【図5】図3に示す下フレームの要部斜視図である。
【図6】図3に示すブラシホルダの斜視図である。
【図7】プロセスカートリッジの他の実施形態(下フレームと上フレームとを組み合わせるときに電極孔が形成される態様)を示す要部斜視図である。
【図8】図7に示す上フレームと下フレームとが組み合わされた状態を示す要部斜視図である。
【図9】下フレームの他の実施形態(電極溝を備える態様)を示す要部斜視図である。
【図10】ブラシホルダの他の実施形態(差し込み片を備える態様)
【図11】図4に示すドラムカートリッジのブラシ付近の構成を示す側断面図である。
【符号の説明】
【0094】
1 レーザプリンタ
18 プロセスカートリッジ
28 感光ドラム
31 ブラシ
91 フレーム
92 下フレーム
93 上フレーム
124 支持リブ
125 ブラシホルダ
126 ブラシ取付部
131 電極部
132 凹部
134 ホルダ支持壁
135 ホルダ移動規制部材
136 浮き防止部材
137 電極移動規制部材
138 電極孔
139 折り曲がり部分
140 電極受け部
141 嵌合部
144 電極溝
145 差し込み片
146 差込溝
151 給電部材

【特許請求の範囲】
【請求項1】
現像剤像を担持する像担持体と、
前記像担持体に付着した異物を除去するためのブラシと、
金属板からなり、被支持部、前記ブラシを取り付けるためのブラシ取付部、および前記ブラシに異物を電気的に吸着させるための電圧が印加される電極部を一体的に有するブラシホルダと、
前記像担持体、前記ブラシおよび前記ブラシホルダを収容するカートリッジフレームと、
前記カートリッジフレームに設けられ、前記被支持部を支持するための支持手段とを備えていることを特徴とする、プロセスカートリッジ。
【請求項2】
前記支持手段は、前記カートリッジフレームに設けられた凸部を備え、
前記被支持部は、前記凸部と嵌合する嵌合部を備えていることを特徴とする、請求項1に記載のプロセスカートリッジ。
【請求項3】
現像剤像を担持する像担持体と、
前記像担持体に付着した異物を除去するためのブラシと、
凹状の被支持部、および前記ブラシを取り付けるためのブラシ取付部を一体的に有するブラシホルダと、
前記像担持体、前記ブラシおよび前記ブラシホルダを収容するカートリッジフレームと、
前記カートリッジフレームに設けられ、前記被支持部に嵌合可能な凸状に形成され、前記被支持部に嵌合して前記被支持部を支持するための支持手段とを備えていることを特徴とする、プロセスカートリッジ。
【請求項4】
前記ブラシホルダは、金属板からなり、前記ブラシに異物を電気的に吸着させるための電圧が印加される電極部と、前記被支持部と、前記ブラシ取付部とを一体的に有していることを特徴とする、請求項3に記載のプロセスカートリッジ。
【請求項5】
前記カートリッジフレームは、第1フレームと、前記第1フレームと別体に形成され、前記第1フレームに組み合わされる第2フレームとを備え、
前記支持手段は、前記第1フレームに設けられ、前記被支持部に接触する接触部と、前記第2フレームに設けられ、前記ブラシホルダに対して前記接触部と反対側から当接して、前記被支持部を前記接触部に押し付ける当接部とを備えていることを特徴とする、請求項1ないし4のいずれかに記載のプロセスカートリッジ。
【請求項6】
前記当接部は、前記ブラシの長手方向と直交する方向に延びるリブであることを特徴とする、請求項5に記載のプロセスカートリッジ。
【請求項7】
前記ブラシ取付部は、金属板を折り曲げることによって形成される複数の片のうちの1つの片に設けられていることを特徴とする、請求項1、2、4ないし6のいずれかに記載のプロセスカートリッジ。
【請求項8】
前記ブラシホルダは、前記ブラシの長手方向に前記ブラシよりも長く形成されており、前記ブラシの長手方向側方に位置する部分に前記被支持部を有していることを特徴とする、請求項1ないし7のいずれかに記載のプロセスカートリッジ。
【請求項9】
前記ブラシホルダは、前記ブラシの長手方向に前記ブラシよりも長く形成されており、前記ブラシの長手方向側方に位置する部分に前記電極部を有していることを特徴とする、請求項1、2、4ないし8のいずれかに記載のプロセスカートリッジ。
【請求項10】
前記電極部は、金属板を折り曲げることによって形成され、その折り曲がり部分が、当該電極部に電圧を印加するための給電部材に対して当接される接点であることを特徴とする、請求項1、2、4ないし9のいずれかに記載のプロセスカートリッジ。
【請求項11】
前記電極部は、前記金属板の長手方向一端部を折り曲げることによって形成され、
前記電極部の自由端に対して前記ブラシホルダの長手方向に対向し、前記接点が前記給電部材に当接されたときに、前記電極部の移動を規制するための電極移動規制部材を備えていることを特徴とする、請求項10に記載のプロセスカートリッジ。
【請求項12】
前記カートリッジフレームには、前記電極部を前記ブラシホルダの長手方向に挿通可能な電極孔が形成されており、
前記電極部は、前記電極孔に挿通されたときに、前記接点が前記カートリッジフレームの外部に突出することを特徴とする、請求項10または11に記載のプロセスカートリッジ。
【請求項13】
前記カートリッジフレームは、第1フレームと、前記第1フレームと別体に形成され、前記第1フレームに組み合わされる第2フレームとを備え、
前記第1フレームは、前記電極部を受けるための電極受け部を備え、
前記第2フレームは、前記電極受け部に嵌合して、前記電極受け部との間に前記電極孔を形成する嵌合部を備えていることを特徴とする、請求項12に記載のプロセスカートリッジ。
【請求項14】
前記カートリッジフレームには、前記電極部を前記ブラシホルダの長手方向と直交する方向から嵌め込み可能な電極溝が形成されており、
前記電極部は、前記電極溝に嵌め込まれたときに、前記接点が前記カートリッジフレームの外部に突出することを特徴とする、請求項10または11に記載のプロセスカートリッジ。
【請求項15】
前記ブラシ取付部は、前記像担持体の表面に対向配置され、
前記ブラシ取付部における前記像担持体の回転方向上流側の端部に対して前記像担持体側から対向し、前記像担持体の回転時に、当該端部が前記像担持体側に近づくように移動することを規制するための浮き規制部材を備えていることを特徴とする、請求項1ないし14のいずれかに記載のプロセスカートリッジ。
【請求項16】
前記ブラシ取付部は、前記像担持体の表面に対向配置され、
前記ブラシ取付部における前記像担持体の回転方向上流側の端部に設けられ、前記ブラシ取付部と前記像担持体との対向方向に交差する方向に延びる差し込み片を備え、
前記カートリッジフレームには、前記差し込み片が差し込まれる差込溝が形成されていることを特徴とする、請求項1ないし15のいずれかに記載のプロセスカートリッジ。
【請求項17】
前記ブラシホルダの長手方向一端部に対してその長手方向に対向し、前記ブラシホルダが長手方向に移動することを規制するためのホルダ移動規制部材を備えていることを特徴とする、請求項1ないし16のいずれかに記載のプロセスカートリッジ。
【請求項18】
前記電極部は、前記ブラシホルダの長手方向における前記ホルダ移動規制部材が設けられている側の端部に設けられていることを特徴とする、請求項17に記載のプロセスカートリッジ。
【請求項19】
請求項1ないし18のいずれかに記載のプロセスカートリッジを備えていることを特徴とする、画像形成装置。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【公開番号】特開2006−39434(P2006−39434A)
【公開日】平成18年2月9日(2006.2.9)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2004−222541(P2004−222541)
【出願日】平成16年7月29日(2004.7.29)
【出願人】(000005267)ブラザー工業株式会社 (13,856)
【Fターム(参考)】