説明

ヘッドセットコードホルダ

ヘッドセットコードホルダは、バッグと衣服の洋品とからなる物品のグループのうちの少なくとも1つの物品に取り付けられる本体と、本体に設けられ、ヘッドセットコードを受け止めて、解放可能に固定する溝とを備える。本体は、少なくとも1つの物品の第1の部分を、少なくとも1つの物品の第2の部分に開閉自在に閉じる開閉機構の一部、少なくとも1つの物品に沿って移動できるスライド可能な洋品の一部、その機能的構造とは無関係な美的特徴を有する装飾的なアクセサリの一部のいずれかである。

【発明の詳細な説明】
【関連出願】
【0001】
本出願は、2008年6月27日に出願された係属中の米国仮特許出願第61/133,487号(発明の名称「(HEADSET CORD HOLDER)」)に対する優先権を主張する。この仮特許出願は、引用することにより、本願に援用される。
【技術分野】
【0002】
本発明は、コードホルダに関する。より詳しくは、本発明は、ヘッドセットコードを衣服及びバッグに固定する(affix)のに用いるヘッドセットコードホルダに関する。
【背景技術】
【0003】
ヘッドセットコードは、ソース機器、例えば音楽プレーヤ又は携帯電話機からの信号を、ユーザが身に付けているイヤホンに伝送する。これらのヘッドセットコードは、一般的には、柔軟であり、ユーザによって邪魔にならない所に動かすことができるが、ユーザによるこのような操作は、コードが常に望ましくない位置に戻ろうとするので、不便であり(inconvenient)、多くの場合、非効率的である(inefficient)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、ヘッドセットコードを衣服及びバッグに固定する(affix)のに用いるヘッドセットコードホルダを提供する。iPod(商標)、iPhone(商標)、あらゆる他の同様の携帯電話機、MP3プレーヤ又は音楽プレーヤ用のコードを含むあらゆるヘッドセットコードを、固定することができる。ヘッドセットコードホルダは、標準的なイヤホンコードの直径を有する単純な溝を備えるが、ヘッドセットコードを溝に押し込んだときに、コードを所定の位置に保持するのに十分なタイトな開口(opening tight)を有する。この溝は、衣服及びバッグに縫い付け、ピン留め、又はクリップ留めすることができる様々な洋品(item)内に設計、すなわちモールド成形(designed into or molded into)することができる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一特徴として、ヘッドセットコードホルダは、バッグと衣服の洋品とからなる物品(article)のグループのうちの少なくとも1つの物品に取り付けられる本体を備える。本体は、(a)少なくとも1つの物品の第1の部分を、少なくとも1つの物品の第2の部分に開閉自在に閉じる開閉機構(closure mechanism)の一部と、(b)少なくとも1つの物品に沿って移動できるスライド可能な洋品の一部と、(c)その機能的構造とは無関係な美的特徴を有する装飾的なアクセサリの一部とのいずれかである。また、ヘッドセットコートホルダは、本体に設けられた(built into)溝を有する。溝は、ヘッドセットコードを受け止めて(receive)、解放可能に固定する(releasably secure)。
【0006】
幾つかの実施の形態においては、溝は、分割された溝壁によって画定される。幾つかの実施の形態においては、分割されて対向する溝壁は、互いにオフセットされ、互いに直接対向するように配列されていない。
【0007】
幾つかの実施の形態においては、溝は、約2mm以下の直径を有する。幾つかの実施の形態においては、溝は、約1.5mm以下の直径を有する。なお、様々な溝の大きさは、本発明の範囲内である。
【0008】
幾つかの実施の形態においては、本体は、開閉機構に一体形成(integrally formed)されている。幾つかの実施の形態においては、本体は、開閉機構に取外可能に取り付けられている。幾つかの実施の形態においては、開閉機構は、ボタン、ジッパ(zipper、商標)、スナップファスナ又はバックル端部である。開閉機構がバックル端部である幾つかの実施の形態においては、本体は、バックル端部に対して溝の方向を回転させる。
【0009】
幾つかの実施の形態においては、本体は、スライド可能な洋品に一体形成されている。幾つかの実施の形態においては、本体は、スライド可能な洋品に取外可能に取り付けられている。幾つかの実施の形態においては、スライド可能な洋品は、ジッパ、クリップ、又は帯紐を通すコキ(slider)である。
【0010】
幾つかの実施の形態においては、本体は、装飾的なアクセサリに一体形成されている。幾つかの実施の形態においては、本体は、装飾的なアクセサリに取外可能に取り付けられている。幾つかの実施の形態においては、装飾的なアクセサリは、バッグ又は衣服の洋品を貫通するピンを備える。幾つかの実施の形態においては、装飾的なアクセサリは、磁石を備える。
【0011】
幾つかの実施の形態においては、第2の溝が、本体に設けられている。第2の溝は、ヘッドセットコードを受け止めて、解放可能に固定する。幾つかの実施の形態においては、第1の溝と第2の溝は、互いに略平行である。幾つかの実施の形態においては、第1の溝と第2の溝は、互いに非平行である。幾つかの実施の形態においては、第1の溝と第2の溝は、交差している。
【図面の簡単な説明】
【0012】
【図1】図1A〜1Dは、本発明の原理に基づいて、シャツのボタンにモールド成形された溝を有するヘッドセットコードホルダの一実施の形態を示す図である。
【図2】図2A〜2Dは、本発明の原理に基づいて、ジッパ引具にモールド成形された溝を有するヘッドセットコードホルダの一実施の形態を示す図である。
【図3】図3A、3Bは、本発明の原理に基づいて、バッグ及びパックに用いられるサイド結束バックルの前面にモールド成形された溝を有するヘッドセットコードホルダの一実施の形態を示す図である。
【図4】図4A、4Bは、本発明の原理に基づいて、シャツのプラスチック製のスナップファスナの表面にモールド成形された溝を有するヘッドセットコードホルダの一実施の形態を示す図である。
【図5】図5A〜5Dは、本発明の原理に基づいて、衣料品又はバッグに取り付けるクリップの外側にモールド成形された溝を有するヘッドセットコードホルダの一実施の形態を示す図である。
【図6】図6A〜6Cは、本発明の原理に基づいて、バッグ及びパックに用いられるコキ(3-bar webbing slider)にモールド成形された溝を有するヘッドセットコードホルダの一実施の形態を示す図である。
【図7】図7A〜7Dは、本発明の原理に基づいて、装飾品にモールド成形された溝を有するヘッドセットコードホルダの一実施の形態を示す図である。
【図8】図8は、本発明の原理に基づいて、磁石による取付を利用し、装飾品にモールド成形された溝を有するヘッドセットコードホルダの一実施の形態を示す図である。
【図9】図9A、9Bは、本発明の原理に基づいて、略平行な2本の溝を有するヘッドセットコードホルダの一実施の形態を示す図である。
【図10】図10A、10Bは、本発明の原理に基づいて、交差した2本の溝を有するヘッドセットコードホルダの一実施の形態を示す図である。
【図11】図11A、11Bは、本発明の原理に基づいて、3本の溝を有するヘッドセットコードホルダの一実施の形態を示す図である。
【図12】図12は、本発明の原理に基づいて、バッグ及びパックに用いられるコキにモールド成形された溝を有するヘッドセットコードホルダの一実施の形態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、本発明の幾つかの実施の形態について説明する。説明は、図面に示す好ましい実施の形態について行う。なお、本発明の範囲は、図面に示す実施の形態及びそれらの説明に限定されるものではなく、反対に、特許請求の範囲の文言に基づいて可能な限り広く解釈されるべきである。
【0014】
本発明の幾つかの実施の形態を開示する。なお、一実施の形態の構成と他の実施の形態の構成は、組み合わせることができる。図面に示す実施の形態を組み合わせたこのような混成の構成についても、本発明の範囲内である。
【0015】
図1A〜1Dは、本発明の原理に基づいて、シャツのボタンの本体110にモールド成形(molded into)された溝120を有するヘッドセットコードホルダ100の一実施の形態を示す図である。図1A〜1Dは、それぞれ、ヘッドセットコードホルダ100の側面図、正面図、平面図及び斜視図である。
【0016】
本体110は、標準的なボタンの代わりに、シャツ又は他の衣服の洋品(item of clothing)に取り付けられる。幾つかの実施の形態においては、ヘッドセットコードホルダ100の本体110には、本体110を衣服の洋品に縫い付ける、すなわち固定する(affix)ための1つ以上の穴(aperture)115が設けられている。幾つかの実施の形態においては、本体110は、衣服の洋品(item of clothing)の第1の部分を、衣料品(article of clothing)の第2の部分に開閉自在に閉じることができる開閉機構(closure mechanism)として機能する。例えば、幾つかの実施の形態においては、本体110は、ドレスシャツ(dress shirt)に、その中央の前あき(center front placket)のボタンホール(hole)と反対側であって、対応する位置に取り付けられ、それにより、本体110は、ボタンホールに掛けられて、シャツのその部分をしっかりと閉じる(securely close)ことができる。
【0017】
溝120は、本体110にモールド成形(molded)、すなわち設けられ(built into)ている。溝120は、ヘッドセットコードを受け止めて(receive)、解放可能に固定する(releasably secure)。幾つかの実施の形態においては、溝120は、ヘッドセットコードを溝120に入れる(access)ことができる差込口空間125だけを残して、溝120の大部分を囲む溝壁130によって画定される。幾つかの実施の形態においては、差込口空間125は、溝120及びヘッドセットコードよりも小さな直径を有し、それによって、溝壁130の範囲(confines)内でヘッドセットコードを固定し、それを取り外すためには、かなり大きな力を必要とする。幾つかの実施の形態においては、溝壁130の一部は、差込口空間125を介して、ヘッドセットコードを押し込めるように柔軟(flexible)であり、ヘッドセットコードは、溝壁130をその進行方向に対して外側に広げて、差込口空間125の直径を一時的に拡大し、差込口空間125を通過して溝120内に達することができる。幾つかの実施の形態においては、溝壁130はかなり硬く(substantially rigid)、それによって、ヘッドセットコードが溝壁130の両端部間の差込口空間125を通過するときに、そのスリーブ(outer sleeve)は収縮(constrict)される。
【0018】
図2A〜2Dは、本発明の原理に基づいて、ジッパ引具(zipper puller、商標)の溝がモールド成形された本体210を有するヘッドセットコードホルダ200の一実施の形態を示す図である。図2A〜2Dは、それぞれ、ヘッドセットコードホルダ200の底面図、側面図、正面図及び平面図である。
【0019】
本体210は、標準的なジッパの代わりに、バッグ又は衣服、例えばシャツの洋品に取り付けられる。幾つかの実施の形態においては、本体210は、バッグ又は衣服の洋品の第1の部分を、衣料品の第2の部分に開閉自在に閉じることができる開閉機構として機能する。例えば、幾つかの実施の形態においては、第1の部分のジッパトラック(zipper track)と第2の部分のジッパトラックを受け止めて、開閉自在に閉めるために、本体210は、側面215の反対側に形成されたチャネル(channel、図示せず)を有する。幾つかの実施の形態においては、引具240は、それが取り付けられたバッグ又は衣服の洋品の一部に沿って本体210が移動するのを容易にするために、本体210に連結されている。幾つかの実施の形態においては、引具240は、図2A〜2Dに示すように、紐のループ(string loop)からなる(string loop)。幾つかの実施の形態においては、引具240は、標準的な金属製又はプラスチック製の引具(図示せず)からなる。
【0020】
溝220は、本体210にモールド成形、すなわち設けられている。溝220は、ヘッドセットコードを受け止めて、解放可能に固定する。幾つかの実施の形態においては、溝220は、ヘッドセットコードを溝220に入れることを可能にする差込口空間225だけを残して、溝220の大部分を囲む溝壁230によって画定される。幾つかの実施の形態においては、差込口空間225は、溝220及びヘッドセットコードよりも小さな直径を有し、それによって、溝壁230の範囲内でヘッドセットコードを固定し、それを取り外すためには、かなり大きな力を必要とする。幾つかの実施の形態においては、溝壁230の一部は、差込口空間225を介して、ヘッドセットコードを押し込めるように柔軟であり、ヘッドセットコードは、溝壁230をその進行方向に対して外側に広げて、一時的に差込口空間225の直径を拡大し、差込口空間225を通過して溝220内に達することができる。幾つかの実施の形態においては、溝壁230はかなり硬く、それによって、ヘッドセットコードが溝壁230の両端部間の差込口空間125を通過するときに、そのスリーブは収縮される。
【0021】
図3A、3Bは、本発明の原理に基づいて、バッグ及びパックに用いられるサイド結束バックル(side squeeze buckle)の前面にモールド成形された溝を有するヘッドセットコードホルダ300の一実施の形態を示す図である。図3A、3Bは、それぞれ、ヘッドセットコードホルダ300の平面図及び側面図である。
【0022】
サイド結束バックルは、バックルの帯紐又はウェッビング(buckle strap or webbing)340に連結された雌型バックル端部315と、バックルの帯紐又はウェッビング345に連結された雄型バックル端部335とを備える。雌型バックル端部315は、雄型バックル端部335を受け入れて、脱着可能に保持する。幾つかの実施の形態においては、雌型バックル端部315と雄型バックル端部335のどちらかが、溝本体を備える。幾つかの実施の形態においては、溝本体は、図3A、3Bに示すように雌型バックル端部315と雄型バックル端部335のいずれかから突出した突出部310である。幾つかの実施の形態においては、溝本体は、バックル端部の残りの部分から突出しておらず、むしろバックル端部の残りの部分と同じ高さである。さらに、幾つかの実施の形態においては、突出部310を含む溝本体は、バックル端部に一体形成(integrally formed)され、一方、更なる幾つかの実施の形態においては、溝本体は、バックル端部に取り付けられる別部材(separate component)である。幾つかの実施の形態においては、溝本体は、第1の帯紐及び第1の帯紐に連結されたあらゆる洋品を、第2の帯紐及び第2の帯紐に連結されたあらゆる洋品に脱着可能に連結することができる開閉機構として機能する。例えば、幾つかの実施の形態においては、溝本体は、ウェッビング340によってバッグの第1の部分に連結された雌型バックル端部315の一部である。雌型バックル端部315は、雄型バックル端部335に嵌合する。雄型バックル端部335は、ウェッビング345によってバッグの第2の部分に連結されている。
【0023】
溝320は、溝本体にモールド成形、すなわち設けられている。溝320は、ヘッドセットコードを受け止めて、解放可能に固定する。幾つかの実施の形態においては、溝320は、ヘッドセットコードを溝320に入れることを可能にする差込口空間325だけを残して、溝320の大部分を囲む溝壁330によって画定される。幾つかの実施の形態においては、差込口空間325は、溝320及びヘッドセットコードよりも小さな直径を有し、それによって、溝壁330の範囲内でヘッドセットコードを固定し、それを取り外すためには、かなり大きな力を必要とする。幾つかの実施の形態においては、溝壁330の一部は、差込口空間325を介して、ヘッドセットコードを押し込めるように柔軟であり、ヘッドセットコードは、溝壁330をその進行方向に対して外側に広げて、一時的に差込口空間325の直径を拡大し、差込口空間325を通過して溝320内に達することができる。幾つかの実施の形態においては、溝壁330はかなり硬く、それによって、ヘッドセットコードが溝壁330の両端部間の差込口空間325を通過するときに、そのスリーブは収縮される。
【0024】
溝320は、その用途に応じて、様々な方向にモールド成形することができる。幾つかの実施の形態においては、溝320は、バックル端部又は他の支持部材に対して回転するように構成された溝本体に設けられており、それによって、溝320は、所望の位置に回転することができる。
【0025】
図4A、4Bは、本発明の原理に基づいて、プラスチック製又は金属製のスナップファスナの表面にモールド成形された溝420を有するヘッドセットコードホルダ400の一実施の形態を示す図である。スナップファスナは、図4Aに示すシャツ460、衣服の他の洋品又はバッグに用いられることを想定している。
【0026】
シャツのスナップファスナ(shirt snap)は、雄型スナップ(male snap)435と、雌型スナップ(female snap)445とを備え、これらは、互いに取外可能に嵌合される。例えば、幾つかの実施の形態においては、雄型スナップ435は、雌型スナップ445の開口(aperture)に確実に嵌合するスタッド(stud)440を有している。開口の周辺部(perimeter)は、雌型スナップ445のソケットリップ(socket lip)450及びベース(base)455の内側の円周によって画定される。幾つかの実施の形態においては、ソケットリップ450は、開口に向けてベース455よりも広げられており、スタッド440の端部は、スタッド440のベースよりも大きな直径を有する。このような構成において、スタッド440の端部は、開口に挿入されたときに、ぱちっといってきちんと締まり(snaps into place)、ソケットリップ450から偶然離脱することが防止される。
【0027】
シャツのスナップファスナは、溝本体410を備える。幾つかの実施の形態においては、溝本体410は、雄型スナップ435又は雌型スナップ445に一体形成されている。さらに、幾つかの実施の形態においては、溝本体410は、雄型スナップ435又は雌型スナップ445に取り付けられる別部材(distinct component)である。例えば、図4Bは、雄型スナップ435から分離された溝本体410を備えるヘッドセットコードホルダ400の分解組立図である。溝本体410は、雄型スナップ435の開口に確実に嵌合するベーススタッド(base stud)415を有している。幾つかの実施の形態においては、溝本体(スナップファスナの一部としての)は、衣服の洋品又はバッグの第1の部分を、衣料品又はバッグの第2の部分に取外可能に取り付けることができる開閉機構として機能する。
【0028】
溝420は、溝本体410にモールド成形、すなわち設けられている。溝420は、ヘッドセットコードを受け止めて、解放可能に固定する。幾つかの実施の形態においては、溝420は、ヘッドセットコードを溝420に入れることを可能にする差込口空間425だけを残して、溝420の大部分を囲む溝壁430によって画定される。幾つかの実施の形態においては、差込口空間425は、溝420及びヘッドセットコードよりも小さな直径を有し、それによって、溝壁430の範囲内でヘッドセットコードを固定し、それを取り外すためには、かなり大きな力を必要とする。幾つかの実施の形態においては、溝壁430の一部は、差込口空間425を介して、ヘッドセットコードを押し込めるように柔軟であり、ヘッドセットコードは、溝壁430をその進行方向に対して外側に広げて、一時的に差込口空間425の直径を拡大し、差込口空間425を通過して溝420内に達することができる。幾つかの実施の形態においては、溝壁430はかなり硬く、それによって、ヘッドセットコードが溝壁430の両端部間の差込口空間425を通過するときに、そのスリーブは収縮される。図4Aは、ユーザのシャツ460のスナップファスナとして使用中のヘッドセットコードホルダ400を示している。ヘッドセットコードホルダ400は、ユーザのiPod470をユーザのイヤホン475に接続するヘッドセットコード465を保持する。
【0029】
溝420は、その用途に応じて、様々な方向にモールド成形することができる。幾つかの実施の形態においては、溝420は、スナップファスナの残りの部分に対して回転するように構成された溝本体410に設けられており、溝420は、所望の位置に回転することができる。
【0030】
図5A〜5Dは、本発明の原理に基づいて、クリップの外側にモールド成形された溝520を有するヘッドセットコードホルダ500の一実施の形態を示す図である。クリップは、バッグ又は衣料品、例えばパンツ及びTシャツの襟に取り付けることを想定している。
【0031】
クリップは、バッグ又は衣服の洋品に取り付けられる本体510を有する。本体510は、第1の対向部535を有し、第1の対向部535は、第2の対向部545側へ湾曲しており、略U字形状のクリップを形成している。2つ対向部535、545の分離点(separation)は、これらを繋いでいる湾曲部分とともに、衣服の洋品又はバッグの一部を収容(receive)するチャネル(channel)540を形成している。幾つかの実施の形態においては、このチャネル540により、本体510は、それが取り付けられたバッグ又は衣服の洋品に沿って、確実に移動することができる。
【0032】
溝520は、本体510にモールド成形、すなわち設けられている。溝520は、ヘッドセットコードを受け止めて、解放可能に固定する。幾つかの実施の形態においては、溝520は、ヘッドセットコードを溝520に入れることを可能にする差込口空間525だけを残して、溝520の大部分を囲む溝壁530によって画定される。幾つかの実施の形態においては、差込口空間525は、溝520及びヘッドセットコードよりも小さな直径を有し、それによって、溝壁130の範囲内でヘッドセットコードを固定し、それを取り外すためには、かなり大きな力を必要とする。幾つかの実施の形態においては、溝壁530の一部は、差込口空間525を介して、ヘッドセットコードを押し込めるように柔軟であり、ヘッドセットコードは、溝壁530をその進行方向に対して外側に広げて、一時的に差込口空間525の直径を拡大し、差込口空間525を通過して溝520内に達することができる。幾つかの実施の形態においては、溝壁530はかなり硬く、それによって、ヘッドセットコードが溝壁530の両端部間の差込口空間525を通過するときに、そのスリーブは収縮される。
【0033】
図6A〜6Cは、本発明の原理に基づいて、コキ(3-bar webbing slider)にモールド成形された溝620を有するヘッドセットコードホルダ600の一実施の形態を示す図である。コキは、バッグ及びパックのウェッビング及び帯紐に用いられることを想定している。
【0034】
コキは、バッグのウェッビング又は帯紐640を通す(receive)本体610を有する。本体610は、バー(bar)によって区切られ、帯紐640を通す少なくとも2つの開口(openings)635、645を有する。これらの開口635、645と、分離バーとにより、本体610は、それが取り付けられた帯紐640に沿って、確実に移動することができる。
【0035】
溝620は、本体610にモールド成形、すなわち設けられている。溝620は、ヘッドセットコード665を受け止めて、解放可能に固定する。幾つかの実施の形態においては、溝620は、ヘッドセットコード665を溝620に入れることを可能にする差込口空間625だけを残して、溝620の大部分を囲む溝壁630によって画定される。幾つかの実施の形態においては、差込口空間625は、溝620及びヘッドセットコード665よりも小さな直径を有し、それによって、溝壁630の範囲内でヘッドセットコード665を固定し、それを取り外すためには、かなり大きな力を必要とする。幾つかの実施の形態においては、溝壁630の一部は、差込口空間625を介して、ヘッドセットコード665を押し込めるように柔軟であり、ヘッドセットコード665は、溝壁630をその進行方向に対して外側に広げて、一時的に差込口空間625の直径を拡大し、差込口空間625を通過して溝620内に達することができる。幾つかの実施の形態においては、溝壁630はかなり硬く、それによって、ヘッドセットコード665が溝壁630の両端部間の差込口空間625を通過するときに、そのスリーブは収縮される。
【0036】
図12は、本発明の原理に基づいて、バッグ及びパックに用いられるコキ(slider)にモールド成形された溝を有するヘッドセットコードホルダ1200の他の実施の形態を示す図である。コキは、ウェッビング及び帯紐に用いることができる。コキは、ウェッビング又は帯紐を通す本体を有する。本体は、帯紐を通す少なくとも2つの開口1235、1245を有する。これらの開口1235、1245と、分離バーとにより、本体は、それが取り付けられた帯紐に沿って、確実に移動することができる。
【0037】
溝1220は、本体にモールド成形、すなわち設けられている。溝1220は、ヘッドセットコード1265を受け止めて、解放可能に固定する。幾つかの実施の形態においては、溝1220は、ヘッドセットコード1265を溝1220に入れることを可能にする差込口空間だけを残して、溝1220の大部分を囲む溝壁1230によって画定される。幾つかの実施の形態においては、差込口空間は、溝1220及びヘッドセットコード1265よりも小さな直径を有し、それによって、溝壁1230の範囲内でヘッドセットコード1265を固定し、それを取り外すためには、かなり大きな力を必要とする。幾つかの実施の形態においては、溝壁1230の一部は、差込口空間1225を介して、ヘッドセットコード1265を押し込めるように柔軟であり、ヘッドセットコード1265は、溝壁1230をその進行方向に対して外側に広げて、一時的に差込口空間1225の直径を拡大し、差込口空間1225を通過して溝1220内に達することができる。幾つかの実施の形態においては、溝壁1230はかなり硬く、それによって、ヘッドセットコード1265が溝壁1230の両端部間の差込口空間1225を通過するときに、そのスリーブは収縮される。
【0038】
図6A〜6Cに示す連続した溝壁630とは対照的に、溝1220を画定する溝壁1230は、分割されている。幾つかの実施の形態においては、分割されて対向する溝壁1230は、互いにオフセットされている。溝壁1230を分割及びオフセットさせることによって、溝1220は、ヘッドセットコード1265を押し込む(receive)ことができる更なる又は他の差込口空間を備える。
【0039】
図7A〜7Dは、本発明の原理に基づいて、装飾品にモールド成形された溝720を有するヘッドセットコードホルダ700、705を示す図である。幾つかの実施の形態においては、装飾品は、その機能的構造とは無関係な美的特徴、例えば図7A、7Bでは星形、図7C、7Dでは月形を有する装飾的なアクセサリである。図1〜図6、図12に示すボタン、ジッパ、バックル、スナップファスナ、クリップ及びコキは、それらの機能的構造とは無関係な美的特徴を持っていないので、装飾品ではない。なお、これらは、それらの機能とは完全に無関係な特定の美的形状を有するように変更した場合、装飾品と考えることができる。
【0040】
装飾品は、バッグ又は衣料品、例えばシャツ760に取外可能に固定される本体710を備えている。幾つかの実施の形態においては、本体710は、そのベースから延出したピン735を有する。ピン735は、バッグ又は衣服の洋品を貫通するように構成されている。幾つかの実施の形態においては、バッグ又は衣料品に装飾品を留めるのを容易にするために、1つ以上のフランジ740が、ピン735の先端近傍に設けられている。幾つかの実施の形態においては、バッグ又は衣料品に対して装飾品を確実に留めるために、リリース(releases)750を有する留め金745(clasp)が、装飾品の一部として準備されている。
【0041】
溝720は、本体710にモールド成形、すなわち設けられている。溝720は、ヘッドセットコードを受け止めて、解放可能に固定する。幾つかの実施の形態においては、溝720は、ヘッドセットコード765を溝720に入れることを可能にする差込口空間725だけを残して、溝720の大部分を囲む溝壁730によって画定される。幾つかの実施の形態においては、差込口空間725は、溝720及びヘッドセットコード765よりも小さな直径を有し、それによって、溝壁730の範囲内でヘッドセットコード765を固定し、それを取り外すためには、かなり大きな力を必要とする。さらに、幾つかの実施の形態においては、溝壁730の一部は、差込口空間725を介して、ヘッドセットコード765を押し込めるように柔軟であり、ヘッドセットコード765は、溝壁730をその進行方向に対して外側に広げて、一時的に差込口空間725の直径を拡大し、差込口空間725を通過して溝720内に達することができる。幾つかの実施の形態においては、溝壁730はかなり硬く、それによって、ヘッドセットコード765が溝壁730の両端部間の差込口空間725を通過するときに、そのスリーブは収縮される。図7Aは、ユーザのシャツ760に使用中のヘッドセットコードホルダ700を示している。ヘッドセットコードホルダ700は、ユーザのiPod770をユーザのイヤホン775に接続するヘッドセットコード765を保持する。
【0042】
図7Dには、留めるためにピンを用いた本体を示したが、本体は、バッグ又は衣料品に取外可能に固定する他の手段を採用することもできる。例えば、図8は、本発明の原理に基づいて、磁石による取付を利用し、装飾品にモールド成形された溝を有するヘッドセットコードホルダ800の一実施の形態を示す図である。
【0043】
装飾品は、磁石835を有する本体810を備えている。磁石835は、様々な方法で本体810に配置することができる。幾つかの実施の形態においては、磁石835は、本体810内に埋め込まれている。幾つかの実施の形態においては、磁石835は、本体810の外表面に取り付けられる。磁石835は、本体810を、洋品860、例えばバッグ又は衣料品に、洋品860に配置された対応する磁石又は金属片845に対する磁気吸引力による結合によって、取外可能に固定する。対応する磁石又は金属片845は、様々な方法で洋品860に配置することができる。幾つかの実施の形態においては、対応する磁石又は金属片845は、洋品860内に埋め込まれている。幾つかの実施の形態においては、対応する磁石又は金属片845は、洋品60の外表面に取り付けられている。
【0044】
溝820は、本体810にモールド成形、すなわち設けられている。溝820は、ヘッドセットコードを受け止めて、解放可能に固定する。幾つかの実施の形態においては、溝820は、ヘッドセットコードを溝820に入れることを可能にする差込口空間825だけを残して、溝820の大部分を囲む溝壁830によって画定される。幾つかの実施の形態においては、差込口空間825は、溝820及びヘッドセットコードよりも小さな直径を有し、それによって、溝壁830の範囲内でヘッドセットコードを固定し、それを取り外すためには、かなり大きな力を必要とする。幾つかの実施の形態においては、溝壁830の一部は、差込口空間825を介して、ヘッドセットコードを押し込めるように柔軟であり、ヘッドセットコードは、溝壁830をその進行方向に対して外側に広げて、一時的に差込口空間825の直径を拡大し、差込口空間825を通過して溝820内に達することができる。幾つかの実施の形態においては、溝壁830はかなり硬く、それによって、ヘッドセットコードが溝壁830の両端部間の差込口空間825を通過するときに、そのスリーブは収縮される。
【0045】
さらに、幾つかの実施の形態においては、上述した実施の形態を変更して、更なる溝を設けている。更なる溝は、様々な理由で設けられており、様々な目的に合うように構成されている。
【0046】
図9A、9Bは、本発明の原理に基づいて、略平行な2本の溝を有するヘッドセットコードホルダ900の実施の形態を示す図である。図9A、9Bは、図4A、4Bに示すスナップファスナと同様のスナップファスナに設けられた2本の溝を示しているが、この2本の溝構造及び他の複数本の溝構造は、本発明の原理に基づく任意の数の溝構造の実施の形態に含まれるものとする。
【0047】
ヘッドセットコードホルダ900は、溝本体910を備える。第1の溝920a及び第2の溝920bは、溝本体910にモールド成形、すなわち設けられている。溝920a、920bは、ヘッドセットコード965を受け止めて、解放可能に固定するとともに、互いに略平行である。幾つかの実施の形態においては、溝920a、920bは、ヘッドセットコード965を溝920a、920bに入れることを可能にする差込口空間925a、925bだけを残して、溝920a、920bの大部分を囲む溝壁930a、930bによってそれぞれ画定される。幾つかの実施の形態においては、差込口空間925a、925bは、溝920a、920b及びヘッドセットコード965よりも小さな直径を有し、それによって、溝壁930a、930bの範囲内でヘッドセットコード965を固定し、それを取り外すためには、かなり大きな力を必要とする。幾つかの実施の形態においては、溝壁930a、930bの一部は、差込口空間925a、925bを介して、ヘッドセットコード965を押し込めるように柔軟であり、ヘッドセットコード965は、溝壁930a、930bをその進行方向に対して外側に広げて、一時的に差込口空間925a、925bの直径を拡大し、差込口空間925a、925bを通過して溝920a、920b内に達することができる。幾つかの実施の形態においては、溝壁930a、930bはかなり硬く、それによって、ヘッドセットコード965が溝壁930a、930bの両端部間の差込口空間925a、925bを通過するときに、そのスリーブは収縮される。
【0048】
図9Bは、使用中のヘッドセットコードホルダ900を示している。ヘッドセットコードホルダ900は、ユーザの機器をユーザのイヤホン975に接続するヘッドセットコード965の上部の分岐コード(upper branches)を保持する。2本の溝を用いることにより、本発明は、ヘッドセットコード965の両方の分岐コードをそれぞれ固定することができる。
【0049】
図10A、10Bは、本発明の原理に基づいて、交差した2本の溝を有するヘッドセットコードホルダ1000の一実施の形態を示す図である。図10A、10Bは、図4A、4Bに示すスナップファスナと同様のスナップファスナに設けられた2本の溝を示しているが、この2本の溝構造及び他の複数の溝構造は、本発明の原理に基づく任意の数の溝構造の実施の形態に含まれるものとする。
【0050】
ヘッドセットコードホルダ1000は、溝本体1010を備える。第1の溝1020a及び第2の溝1020bは、溝本体1010にモールド成形、すなわち設けられている。溝1020a、1020bは、ヘッドセットコード1065を受け止めて、解放可能に固定するとともに、それらの交点から分かれて延びる分岐パス(diverging path)を有する。幾つかの実施の形態においては、溝1020a、1020bは、分岐パスを有するが、実際には互いに交差しない。
【0051】
幾つかの実施の形態においては、溝1020a、1020bは、ヘッドセットコード1065を溝1020a、1020bに入れることを可能にする差込口空間だけを残して、溝1020a、1020bの大部分を囲む溝壁1030a、1030bによってそれぞれ画定される。幾つかの実施の形態においては、差込口空間は、溝1020a、1020b及びヘッドセットコード1065よりも小さな直径を有し、それによって、溝壁1030a、1030bの範囲内でヘッドセットコード1065を固定し、それを取り外すためには、かなり大きな力を必要とする。幾つかの実施の形態においては、溝壁1030a、1030bの一部は、差込口空間を介して、ヘッドセットコード1065を押し込めるように柔軟であり、ヘッドセットコード1065は、溝壁1030a、1030bをその進行方向に対して外側に広げて、一時的に差込口空間の直径を拡大し、差込口空間を通過して溝920a、920b内に達することができる。幾つかの実施の形態においては、溝壁1030a、1030bはかなり硬く、それによって、ヘッドセットコード1065が溝壁1030a、1030bの両端部間の差込口空間を通過するときに、そのスリーブは収縮される。
【0052】
図10Bは、使用中のヘッドセットコードホルダ1000を示している。ヘッドセットコードホルダ1000は、ユーザの機器をユーザのイヤホン1075に接続するヘッドセットコード1065を保持する。分岐パスを有する2本の溝を用いることにより、ユーザは、どちらの方向にもヘッドセットコード1065を固定することができる。さらに、2本の溝920a、920bを用いることにより、図9Bに示す実施の形態と同様に、ヘッドセットコードの両方の分岐コードをそれぞれ固定することができる。
【0053】
図11A、11Bは、本発明の原理に基づいて、3本の溝を有するヘッドセットコードホルダ1100の一実施の形態を示す図である。図11A、11Bは、図4A、4Bに示すスナップファスナと同様のスナップファスナに設けられた3本の溝を示しているが、この3本の溝構造及び他の複数本の溝構造は、本発明の原理に基づく任意の数の溝構造の実施の形態に含まれるものとする。
【0054】
ヘッドセットコードホルダ1100は、溝本体1110を備える。第1の溝1120a、第2の溝1120b及び第3の溝1120cは、溝本体1110にモールド成形、すなわち設けられている。溝1120a、1120b、1120cは、ヘッドセットコード1165を受け止めて、解放可能に固定する。幾つかの実施の形態においては、溝1120a、1120b、1120cは、互いに略平行である。幾つかの実施の形態においては、溝1120a、1120b、1120cは、順次走っている(run in sequence)。なお、溝の配置に関しては、様々な異なる構成を採用することができる。さらに、幾つかの実施の形態においては、図に示す2本又は3本以上の溝を溝本体に配置するようにしてもよい。
【0055】
幾つかの実施の形態においては、溝1120a、1120b、1120cは、ヘッドセットコード1165を溝1120a、1120b、1120cに入れることを可能にする差込口空間1125a、1125b、1125cだけを残して、溝1120a、1120b、1120cの大部分を囲む溝壁1130a、1130b、1130cによってそれぞれ画定される。幾つかの実施の形態においては、差込口空間1125a、1125b、1125cは、溝1120a、1120b、1120c及びヘッドセットコード1165よりも小さな直径を有し、それによって、溝壁1130a、1130b、1130cの範囲内でヘッドセットコード1165を固定し、それを取り外すためには、かなり大きな力を必要とする。幾つかの実施の形態においては、溝壁1130a、1130b、1130cの一部は、差込口空間1125a、1125b、1125cを介して、ヘッドセットコード1165を押し込めるように柔軟であり、ヘッドセットコード1165は、溝壁1130a、1130b、1130cをその進行方向に対して外側に広げて、一時的に差込口空間1125a、1125b、1125cの直径を拡大し、差込口空間1125a、1125b、1125cを通過して溝1120a、1120b、1120c内に達することができる。幾つかの実施の形態においては、溝壁1130a、1130b、1130cはかなり硬く、それによって、ヘッドセットコード1165が溝壁1130a、1130b、1130cの両端部間の差込口空間1125a、1125b、1125cを通過するときに、そのスリーブは収縮される。
【0056】
図11Bは、使用中のヘッドセットコードホルダ1100を示している。ヘッドセットコードホルダ1100は、ユーザの機器をユーザのイヤホン1175に接続するヘッドセットコード1165を保持する。3本の溝を用いることにより、ユーザは、ヘッドセットコード1165の余分な長さを固定及び/又は調節する手段を得ることができる。さらに、3本の溝のうちの2本の溝は、図9Bに示す実施の形態と同様に、ヘッドセットコードの両方の分岐コードをそれぞれ固定するのに用いることができる。
【0057】
幾つかの実施の形態において、本発明の溝は、約2mm以下の直径を有する。幾つかの実施の形態においては、本発明の溝は、約1.5mm以下の直径を有する。なお、様々な溝の大きさは、本発明の範囲内である。さらに、複数本の溝構造は、異なる大きさのヘッドセットコード又は同じヘッドセットコードの異なる部分に適応するために、1つの大きさの、特定の数の溝、あるいは異なる大きさの、特定の数の溝を有するようにしてもよい。
【0058】
以上、発明の構成及び動作の原理の理解を容易にするために、特定の実施の形態及びその詳細について説明した。このような特定の実施の形態及びその詳細は、特許請求の範囲を限定するものではない。当業者には明らかなように、選択した実施の形態は、本発明の要旨を逸脱しない範囲において変更することができる。
【図1A】

【図1B】

【図1C】

【図1D】

【図2A】

【図2B】

【図2C】

【図2D】

【図3A】

【図3B】

【図4A】

【図4B】

【図5A】

【図5B】

【図5C】

【図5D】

【図6A】

【図6B】

【図6C】

【図7A】

【図7B】

【図7C】

【図7D】


【特許請求の範囲】
【請求項1】
バッグと衣類の洋品とからなる物品のグループのうちの少なくとも1つの物品に取り付けられる本体と、
上記本体に設けられ、ヘッドセットコードを受け止めて、解放可能に固定する第1の溝とを備え、
上記本体は、上記少なくとも1つの物品の第1の部分を、該少なくとも1つの物品の第2の部分に開閉自在に閉じる開閉機構の一部、上記少なくとも1つの物品に沿って移動できるスライド可能な洋品の一部、その機能的構造とは無関係な美的特徴を有する装飾的なアクセサリの一部のいずれかであることを特徴とするヘッドセットコードホルダ。
【請求項2】
上記第1の溝は、約2mm以下の直径を有することを特徴とする請求項1記載のヘッドセットコードホルダ。
【請求項3】
上記本体は、上記少なくとも1つの物品の第1の部分を該少なくとも1つの物品の第2の部分に開閉自在に閉じる開閉機構の一部であることを特徴とする請求項1記載のヘッドセットコードホルダ。
【請求項4】
上記本体は、上記開閉機構に一体形成されていることを特徴とする請求項3記載のヘッドセットコードホルダ。
【請求項5】
上記本体は、上記開閉機構に取外可能に取り付けられていることを特徴とする請求項3記載のヘッドセットコードホルダ。
【請求項6】
上記開閉機構は、ボタンであることを特徴とする請求項3記載のヘッドセットコードホルダ。
【請求項7】
上記開閉機構は、ジッパであることを特徴とする請求項3記載のヘッドセットコードホルダ。
【請求項8】
上記開閉機構は、バックル端部であることを特徴とする請求項3記載のヘッドセットコードホルダ。
【請求項9】
上記本体は、上記バックル端部に対して、上記溝の方向を回転させることを特徴とする請求項8記載のヘッドセットコードホルダ。
【請求項10】
上記開閉機構は、スナップファスナであることを特徴とする請求項3記載のヘッドセットコードホルダ。
【請求項11】
上記本体は、上記少なくとも1つの物品に沿って移動できるスライド可能な洋品の一部であることを特徴とする請求項1記載のヘッドセットコードホルダ。
【請求項12】
上記本体は、上記スライド可能な洋品に一体形成されていることを特徴とする請求項11記載のヘッドセットコードホルダ。
【請求項13】
上記本体は、上記スライド可能な洋品に取外可能に取り付けられていることを特徴とする請求項11記載のヘッドセットコードホルダ。
【請求項14】
上記スライド可能な洋品は、ジッパであることを特徴とする請求項11記載のヘッドセットコードホルダ。
【請求項15】
上記スライド可能な洋品は、クリップであることを特徴とする請求項11記載のヘッドセットコードホルダ。
【請求項16】
上記スライド可能な洋品は、帯紐を通すコキであることを特徴とする請求項11記載のヘッドセットコードホルダ。
【請求項17】
上記第1の溝は、分割された溝壁によって画定されることを特徴とする請求項16記載のヘッドセットコードホルダ。
【請求項18】
上記本体は、その機能的構造とは無関係な美的特徴を有する装飾的なアクセサリの一部であることを特徴とする請求項1記載のヘッドセットコードホルダ。
【請求項19】
上記本体は、上記装飾的なアクセサリに一体形成されていることを特徴とする請求項18記載のヘッドセットコードホルダ。
【請求項20】
上記本体は、上記装飾的なアクセサリに取外可能に取り付けられていることを特徴とする請求項18記載のヘッドセットコードホルダ。
【請求項21】
上記装飾的なアクセサリは、バッグ又は衣類の洋品を貫通するピンを備えることを特徴とする請求項18記載のヘッドセットコードホルダ。
【請求項22】
上記装飾的なアクセサリは、磁石を備えることを特徴とする請求項18記載のヘッドセットコードホルダ。
【請求項23】
上記本体に設けられ、ヘッドセットコードを受け止めて、解放可能に固定する第2の溝を更に備える請求項1記載のヘッドセットコードホルダ。
【請求項24】
上記第1の溝と上記第2の溝は、互いに略平行であることを特徴とする請求項23記載のヘッドセットコードホルダ。
【請求項25】
上記第1の溝と上記第2の溝は、互いに非平行であることを特徴とする請求項23記載のヘッドセットコードホルダ。
【請求項26】
上記第1の溝と上記第2の溝は、交差していることを特徴とする請求項25記載のヘッドセットコードホルダ。
【請求項27】
バッグと衣服の洋品とからなる物品のグループのうちの少なくとも1つの物品に取り付けられる本体と、
上記本体に設けられ、ヘッドセットコードを受け止めて、解放可能に固定する第1の溝とを備え、
上記本体は、上記少なくとも1つの物品の第1の部分を、該少なくとも1つの物品の第2の部分に開閉自在に閉じる開閉機構の一部であることを特徴とするヘッドセットコードホルダ。
【請求項28】
上記本体は、上記開閉機構に一体形成されていることを特徴とする請求項27記載のヘッドセットコードホルダ。
【請求項29】
上記本体は、上記開閉機構に取外可能に取り付けられていることを特徴とする請求項27記載のヘッドセットコードホルダ。
【請求項30】
上記開閉機構は、ボタンであることを特徴とする請求項27記載のヘッドセットコードホルダ。
【請求項31】
上記開閉機構は、ジッパであることを特徴とする請求項27記載のヘッドセットコードホルダ。
【請求項32】
上記開閉機構は、バックル端部であることを特徴とする請求項27記載のヘッドセットコードホルダ。
【請求項33】
上記本体は、上記バックル端部に対して、上記溝の方向を回転させることを特徴とする請求項32記載のヘッドセットコードホルダ。
【請求項34】
上記開閉機構は、スナップファスナであることを特徴とする請求項27記載のヘッドセットコードホルダ。
【請求項35】
上記本体に設けられ、ヘッドセットコードを受け止めて、解放可能に固定する第2の溝を更に備える請求項27記載のヘッドセットコードホルダ。
【請求項36】
バッグと衣服の洋品とからなる物品のグループのうちの少なくとも1つの物品に取り付けられる本体と、
上記本体に設けられ、ヘッドセットコードを受け止めて、解放可能に固定する第1の溝とを備え、
上記本体は、上記少なくとも1つの物品に沿って移動できるスライド可能な洋品の一部であることを特徴とするヘッドセットコードホルダ。
【請求項37】
上記本体は、上記スライド可能な洋品に一体形成されていることを特徴とする請求項36記載のヘッドセットコードホルダ。
【請求項38】
上記本体は、上記スライド可能な洋品に取外可能に取り付けられていることを特徴とする請求項36記載のヘッドセットコードホルダ。
【請求項39】
上記スライド可能な洋品は、ジッパであることを特徴とする請求項36記載のヘッドセットコードホルダ。
【請求項40】
上記スライド可能な洋品は、クリップであることを特徴とする請求項36記載のヘッドセットコードホルダ。
【請求項41】
上記スライド可能な洋品は、帯紐を通すコキであることを特徴とする請求項36記載のヘッドセットコードホルダ。
【請求項42】
上記第1の溝は、分割された溝壁によって画定されることを特徴とする請求項41記載のヘッドセットコードホルダ。
【請求項43】
上記本体に設けられ、ヘッドセットコードを受け止めて、解放可能に固定する第2の溝を更に備える請求項36記載のヘッドセットコードホルダ。
【請求項44】
バッグと衣服の洋品とからなる物品のグループのうちの少なくとも1つの物品に取り付けられる本体と、
上記本体に設けられ、ヘッドセットコードを受け止めて、解放可能に固定する第1の溝とを備え、
上記本体は、その機能的構造とは無関係な美的特徴を有する装飾的なアクセサリの一部であることを特徴とするヘッドセットコードホルダ。
【請求項45】
上記本体は、上記装飾的なアクセサリに一体形成されていることを特徴とする請求項44記載のヘッドセットコードホルダ。
【請求項46】
上記本体は、上記装飾的なアクセサリに取外可能に取り付けられていることを特徴とする請求項44記載のヘッドセットコードホルダ。
【請求項47】
上記装飾的なアクセサリは、バッグ又は衣服の洋品を貫通するピンを備えることを特徴とする請求項44記載のヘッドセットコードホルダ。
【請求項48】
上記装飾的なアクセサリは、磁石を備えることを特徴とする請求項44記載のヘッドセットコードホルダ。
【請求項49】
上記本体に設けられ、ヘッドセットコードを受け止めて、解放可能に固定する第2の溝を更に備える請求項44記載のヘッドセットコードホルダ。

【図8】
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【図9A】
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【図9B】
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【図10A】
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【図10B】
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【図11A】
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【図11B】
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【図12】
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【公表番号】特表2011−526456(P2011−526456A)
【公表日】平成23年10月6日(2011.10.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−516366(P2011−516366)
【出願日】平成21年5月12日(2009.5.12)
【国際出願番号】PCT/US2009/043550
【国際公開番号】WO2009/158075
【国際公開日】平成21年12月30日(2009.12.30)
【出願人】(511000898)スニック, リミテッド ライアビリティ カンパニー (2)
【Fターム(参考)】