説明

ヘッドフォン装置、リモコン装置およびAVコンテンツ視聴システム

【課題】航空機IFE配信サービスにおいて、IFE端末と座席間の伝送線を廃止できるとともに電池充電または交換が不要で、且つ隣座席との混信を抑制できる。
【解決手段】本発明によるAVコンテンツ視聴システムは、旅客移動体における複数の座席のそれぞれに配備されるIFE端末43Aと、IFE端末43Aとの間で音声データや制御データを赤外線伝送または電波で受信または送信するヘッドフォン44Eやハンドセット44Hなどから構成し、ヘッドフォン44Eとハンドセット44Hは必要な電力を供給するための電源線44Lを有する。これにより、従来必要であった音声を伝送するために座席下に敷設される電送線が不要になりシステムを軽量化でき、座席のレイアウトを容易に変更することも可能になるとともに、内蔵電池は不要であって電池残量の不足の心配が要らず、且つヘッドフォンが軽くなる。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、航空機などの旅客移動体の座席に配備されて、映画、音楽などのオーディオビジュアル(AV)ソフトやゲームソフトなどのコンテンツを旅客に提供するヘッドフォン装置、リモコン装置およびAVコンテンツ視聴システムに関する。
【背景技術】
【0002】
航空機などの旅客移動体内においては、客室内に配備されているIFE(In−Flight Entertainment)と呼ばれる機内エンターテインメントシステムにより、乗客にいろいろなサービスが提供されている。例えば、乗客が選択した映画などのコンテンツはコンテンツサーバから通信ケーブルを介して一旦、前座席の背部に配置されたIFE端末に送られ、コンテンツに含まれる映像については付属の液晶モニタに表示され、音声については前部座席のIFE端末からさらに自座席の背部に配置されたIFE端末に通信ケーブルを介して送られた後、肘掛部に接続されたヘッドフォンから聴取される。さらに、各座席の肘掛部に設けられているハンドセットと呼ばれる操作用リモコンなどを用いてAVコンテンツを選択したり、ゲームをしたり、インターネットへの接続サービスを受けたりすることが可能なシステムも提供されている。
【0003】
昨今、客室内における配線の煩雑さをなくすために、無線LANシステムを用いた機内エンターテインメントシステムが検討されている。特許文献1に記載された情報通信システムは予め用意された映画や音楽などのコンテンツを蓄えたデータ配信用サーバと、機内の情報通信を一括管理する通信管理装置と、機内の各所の天井に設置され、下方に位置する座席に対して所定の範囲で空中伝搬する信号(電波)を送信することにより通信を行う中継装置と、機内の各座席に設置されて通信管理装置の管理の下で中継装置を介してデータ配信用サーバから映画や音楽などのコンテンツのデータを受信する乗客用データ送受信装置(IFE端末)や、コンテンツの音声データを送受信する乗客用音声データ送受信装置(ヘッドフォン)とからなる。
【0004】
乗客が映画を視聴したい場合には、自分の座席に設置されている乗客用データ送受信装置により、視聴したい映画のコンテンツ配信要求を送信する。このコンテンツ配信要求は中継装置を介して通信管理手段により制御されてデータ配信用サーバに受信され、データ配信用サーバはこの配信要求に応じて映画を配信し、中継装置を介して乗客用データ送受信装置に送られる。受信した映画は乗客用データ送受信装置に付属する画像表示部に表示される。この映画に付随する音声データも中継装置を介して乗客用音声データ送受信装置に受信されて音声出力部から出力される。
【0005】
音声データ送受信装置は音声データ送受信部と、音声出力部と、音声入力部とからなるヘッドフォンであり、コードレス型のものと、乗客用データ送受信装置からオーディオケーブルでヘッドフォンへ接続する形式のものとが特許文献1に記載されている。コードレス型ヘッドフォンはコードがなく使い易いが内蔵電池の充電または交換などの管理が面倒である、および通信帯域を消費する。なお、乗客用音声データ送受信装置には音声を入力できる音声入力部も備えられ、アドレス番号も付与されていて、これを利用して乗客間または客室乗務員と音声による会話もできるようになっている。
【特許文献1】特開2006−246297号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来の機内エンターテインメントシステムでは、以下のような課題があった。すなわち、各座席に配設された座席端末間を結ぶ通信ケーブルが必要となり、システム全体の重量が増加して燃費が悪化するので運用コストの増加を招いていた。また、隣接する前後の座席端末間で音声データを伝送する必要があるために、送信先のアドレスを取得するための複雑な仕組みが必要であった。さらには、各座席に備えられた座席端末がケーブルで接続されるため、機内の座席レイアウトの変更に多大な労力を要していた。
【0007】
また、特許文献1に記載の情報通信システムでは、コンテンツの映像や音声を無線で配信し、映像データは前座席のIFE端末に付随する液晶モニタで表示され、音声データはIFE端末からコードレス型ヘッドフォンに伝送されて音声に変換される。コードレス型ヘッドフォンでは電源として使用する二次電池の電池残量が減って動作不良になる前に充電することが必要であり、航空機のように一度に数多くのヘッドフォンを使用する場合、その管理、労力が大変である。また、コードレス型ヘッドフォンの場合、隣席の音声信号との混信が問題であり、混信を避けるためには予め前座席の液晶モニタとのペアリングが必要である。しかしながら、一度ペアリングをしたコードレス型ヘッドフォンはそのままでは他の座席へ移動して使用することができない。
【0008】
本発明は上記の課題を解決するものであり、IFE端末間の伝送線を廃止できるとともに、電池充電または交換が不要で、且つ隣座席との混信を抑制できるヘッドフォン装置、リモコン装置およびAVコンテンツ視聴システムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するために本発明のヘッドフォン装置は、外部から電源を供給するための電源線と、無線により伝送される音声データを受信する無線音声データ受信部と、受信した音声データを音声信号として再生する音声信号再生部と、音声信号を音声として出力する音声出力部と、を備えたことを特徴とする。
【0010】
これにより、従来の無線ヘッドフォンに比べてヘッドフォンの必要電力は電源線によって供給されるため、内蔵電池は不要であって電池残量の不足の心配が要らず、且つヘッドフォンが軽くなる。
【0011】
本発明のリモコン装置は、外部から電源を供給するための電源線と、操作キーと、利用者による操作キーの操作に応じた制御データを生成する制御データ生成部と、生成された制御データを無線により送信する無線制御データ送信部と、を備えたことを特徴とする。
【0012】
これにより、従来のリモコン装置と比べてリモコン装置の必要電力は電源線によって供給されるため、内蔵電池は不要であって電池残量の不足の心配が要らず、且つリモコン装置が軽くなる。
【0013】
本発明のAVコンテンツ視聴システムは、ヘッドフォン装置およびリモコン装置と、映像表示部を具備した座席端末が背部に配設され、前後に配列された複数の座席とを備え、ヘッドフォン装置は座席の肘掛部に電源線により接続されて電源供給を受け、リモコン装置は座席の肘掛部に電源線により接続されて電源供給を受け、座席端末は、映像データおよび音声データを蓄積する映像音声蓄積部と、音声データを無線により送信する無線音声データ送信部と、制御データを無線により受信する無線制御データ受信部とを備え、利用者が自座席のリモコン装置の操作キーを操作すると、制御データが無線制御データ送信部から前部座席の座席端末に送信され、座席端末は制御データを受信すると所定の映像データおよび音声データを再生し、映像データは前部座席の座席端末の映像表示部に表示され、音声データは前部座席の座席端末の無線音声データ送信部から送信され、ヘッドフォン装置の無線音声データ受信部により受信されて出力されることを特徴とする。
【0014】
これにより、座席端末間のケーブルが不要になることでシステムを軽量化することができ、座席のレイアウトを容易に変更することが可能となる。また、ヘッドフォンが電源線によって座席に接続されているので、ヘッドフォンの装着者の移動範囲を座席から狭い範囲に制限でき、特別なペアリング操作をすることなく隣接する座席端末からの音声データの混信を防ぐことができる。
【0015】
また本発明のAVコンテンツ視聴システムは、無線は赤外線であり、無線音声データ送信部および無線制御データ送信部は赤外線発光素子で構成され、無線音声データ受信部および無線制御データ受信部は赤外線受光素子で構成されるのが好ましい。
【0016】
これにより、音声データや制御データの伝送に指向性の強い赤外線を用いるので、隣座席や後部座席の着座者のヘッドフォンに誤って音声データを伝送したり、隣座席や前部座席の座席端末に、誤って制御データを伝送することがない。
【発明の効果】
【0017】
本発明によれば、音声データを赤外線または指向性の鋭い電波で無線伝送するためにIFE端末間の伝送線が不要になり、且つヘッドフォンおよびハンドセット(リモコン)は必要な電力を電源線で供給されるため、内蔵電池は不要であって電池残量の不足の心配が要らない。
【発明を実施するための最良の形態】
【0018】
以下、本発明の実施の形態におけるヘッドフォン装置、リモコン装置およびAVコンテンツ視聴システムが航空機内に設置された場合について、図面を参照しながら詳細に説明する。
【0019】
(実施の形態)
図1は本発明の実施の形態におけるAVコンテンツ視聴システムの航空機内での主要配置図である。航空機内には複数の座席列41、42、43〜48が前後方向にN列、左右方向にM列配置され、各座席に備えられたIFE端末41A、42A、43A〜48Aはデータ配信用サーバ(図示せず)から中継装置(AP:アクセスポイント)11、12、13、14を介して映像データや音声データなどを受信して乗客に各種のデータサービスを提供する。中継装置11、12、13、14は前後方向に3列の座席をサービスエリアとしており、座席列41から座席列48に対して4つのサービスエリア1、2、3、4が設けられている。また、IFE端末41A、42A、43A〜48Aはサービスエリアにある中継装置に向けて制御データを伝送することもできる。さらに、各座席の床下にはIFE端末41A、42A〜48A、ヘッドフォン41E、42E、43E〜48E、ハンドセット(図示せず)などに電力を供給するための電源ケーブル15が付設されている。
【0020】
図2は、図1のM行43列目の座席43M、およびM行44列目の座席44MにおけるAVコンテンツ視聴システムの斜視図である。座席43Mの背面には液晶モニタ43Dを備えたIFE端末43Aが脱着可能に保持され、肘掛部にはハンドセット端子およびヘッドフォン端子のそれぞれを接続するためのコネクタ端子44T、44Uが埋設されている。液晶モニタ43Dを含むIFE端末43Aの上端部近傍には中継装置12との間で送受信するためのアンテナ43B、および音声データ送信用の赤外線発光素子からなる赤外線発光部43Gが配置され、乗客が装着したヘッドフォン44Eに向けて赤外線のビームを発射する。IFE端末43Aの下端部近傍にはハンドセット44Hからの制御データを受信するための赤外線受光素子からなる赤外線受光部43Rが設置されている。ヘッドフォン44Eおよびハンドセット44Hへ電力を供給するための電源線44Lはそれぞれの端子を座席44Mの肘掛部に設けられたそれぞれのコネクタ端子44T、44Uに挿入される。
【0021】
図3は本発明の実施の形態におけるIFE端末20の前側正面図であり、送受信用アンテナ21、液晶モニタ22、音声データ送信用の赤外線発光部23、ハンドセットからの制御データを受信するための赤外線受光部24が配置されている。図2、図3に示すように、赤外線発光部23は乗客が装着したヘッドフォン44Eに向けて音声データで変調された赤外線のビームを乗客が装着するヘッドフォンの可動範囲に対応する開口角で発射する。
【0022】
図4は本発明の実施の形態におけるIFE端末20の概略構成を示す回路ブロック図である。IFE端末20は液晶モニタ22、情報処理部51、ネットワークインターフェース52、コントローラインターフェース53、オーディオインターフェース54、映像音声蓄積部55、送受信用アンテナ21、音声データ伝送用の赤外線発光部23、赤外線受光部24などを備えていて、中継装置12から送受信用アンテナ21を介して映像データおよび音声データなどを受信したり、ハンドセット35による乗客のリクエスト信号を送受信用アンテナ21を介して中継装置12に送信することもできる。乗客によってリクエストされた映像および音声データはMPEG(Moving Picture Experts Group)2等で圧縮されて配信され、受信したデータはネットワークインターフェース52を通り、情報処理部51を経由して映像音声蓄積部55に取り込まれる。乗客がハンドセット35によりコンテンツの再生を指示すると映像データは映像音声蓄積部55から再生され、情報処理部51を経由して液晶モニタ22に表示される。一方、音声データは同様に映像音声蓄積部55から再生され、情報処理部51、オーディオインターフェース54を経由して赤外線発光部23から発射される赤外光線に乗せてヘッドフォン30(44E)に向けて送信される。なお、赤外線受光部24はハンドセット35(44H)からの制御データを受け、IFE端末20でコンテンツの再生を実行させたり、コンテンツの選択信号等は送受信用アンテナ21から中継装置12を介して配信用サーバ(図示せず)に送信される。赤外線伝送はビームを所望の開口角と適度な強度に設定することにより、座席間で混信することなくリクエストした乗客のヘッドフォン44Eに伝送させることができる。
【0023】
図5は本発明の実施の形態におけるヘッドフォン30の回路ブロック図であり、電源線31と、赤外線伝送で音声データを受信する赤外線受光部32と、赤外線受光部32で受信した音声データを音声信号に変換する音声信号再生部33と、音声信号を音声に変換する音声出力部34とからなる。ここで、音声信号再生部33は音声復調回路、D/A変換器などを備え、音声出力部は電気信号を音波に変換する素子等を備えている。ヘッドフォン30を構成する各種のデバイスに必要な電力を供給するための電源線31は座席44Mの肘掛部に設けられたコネクタ端子44Tに差し込んで使用される。図2に示すIFE端末43Aは赤外線発光部43Gから音声データで変調した赤外線をヘッドフォン30に向けて発射する。ヘッドフォン30はその赤外線受光部32で受光した音声データを音声信号再生部33で音響信号に変換した後、音声出力部34で音声として出力する。
【0024】
本実施の形態ではIFE端末20からヘッドフォン30に音声データを赤外線伝送により伝送するので、座席間に配置するケーブルが不要になるとともに、ヘッドフォン30を装着した乗客の移動範囲が対応するIFE端末20の出力可能範囲に制限できることで、特別なペアリング操作をすることなく、隣座席からの音声の混入を防ぐことができる。さらに、従来の無線ヘッドフォンに比べてヘッドフォンの電源は電源線31によって供給されるため、内蔵電池は不要であって電池残量の不足の心配が要らないこと、ヘッドフォン30が軽くなることも特徴として挙げられる。また、液晶モニタ22に表示される映像データおよびヘッドフォン30に出力される音声データがともに同一のIFE端末20から伝送されるので映像と音声の同期をとるのも容易となる。
【0025】
図6は本発明の実施の形態におけるハンドセット35の回路ブロック図であり、ハンドセット35を構成する各種のデバイスに必要な電力を供給するための電源線36と、制御信号入力用の操作用ボタン37、制御データ生成部38、赤外線発光部39からなる。電源線36は座席の肘掛部に設けられたコネクタ端子44Uに差し込んで使用する。ハンドセット35の使用方法について、図2、図6を参照しながら説明する。制御信号入力用の操作用ボタン37を操作することにより、制御データ生成部38で制御データが生成される。生成された制御データは赤外線伝送によりIFE端末43Aに送信される。そして、コンテンツの配信制御データであればIFE端末43Aを経由して中継装置12を介してデータ配信用サーバに送信される。赤外線伝送のビームを所望の開口角と適度な強度に設定することにより、誤って隣座席または前座席に制御データを伝送することがない。なお、ハンドセット35はコンテンツの選択や液晶モニタ22の操作だけでなく、ゲームのコントローラにも使うことができる。通常、座席の肘掛部に収納されて使用されるが、ゲームの場合には、肘掛部から取り出して手に持って操作することもできる。
【0026】
なお、上記の説明では、音声データまたは制御データの無線伝送の手段として赤外線伝送を用いたが、電波(例えば、IEEE802.11a、11b)を用いることもできる。この場合、反射や回り込みによる隣座席への混信を防止する工夫が必要となる。
【0027】
また、映画や音楽のコンテンツの選択のみが必要で、ゲームのコンテンツを使用しない場合には、IFE端末20の周辺部に操作用ボタン(図示せず)を配置して、コンテンツの選択要求の制御信号を直接、IFE端末43A、20に入力することも可能である。
【0028】
また、上記説明では、IFE端末20を各座席の背面に設置するものとしたが、これに限るものではなく、肘掛部等に設置することもできる。
【0029】
また、ヘッドフォンおよびハンドセットの電源を座席の肘掛部より供給するものとしたが、これに限るものではなく、IFE端末20等、他の位置から供給することも可能である。
【産業上の利用可能性】
【0030】
本発明のヘッドフォン装置、リモコン装置およびAVコンテンツ視聴システムは、客室において、各座席に備えられた座席端末と、ヘッドフォンやハンドセットとの間で、無線により映像データや音声データ、制御データなどを伝送することができ、システムの簡略化と軽量化、並びに乗客にとっても使い易いシステムを提供できるので、航空機、鉄道車両、客船などの旅客移動体に幅広く適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0031】
【図1】本発明の実施の形態におけるAVコンテンツ視聴システムの航空機内での主要配置図
【図2】本発明の実施の形態におけるM行43列目の座席、およびM行44列目の座席におけるAVコンテンツ視聴システムの斜視図
【図3】本発明の実施の形態におけるIFE端末の前側正面図
【図4】本発明の実施の形態におけるIFE端末の概略構成を示す回路ブロック図
【図5】本発明の実施の形態におけるヘッドフォンの回路ブロック図
【図6】本発明の実施の形態におけるハンドセット(リモコン)の回路ブロック図
【符号の説明】
【0032】
11,12,13,14 中継装置(AP)
15 電源ケーブル
20,43A,44A IFE端末(座席端末)
21,43B,44B アンテナ
22,43D 液晶モニタ(映像表示部)
23,43G 赤外線発光部(無線音声データ送信部)
24,43R 赤外線受光部(無線制御データ受信部)
30,43E,44E ヘッドフォン
31,36,44L 電源線
32 赤外線受光部(無線音声データ受信部)
33 音声信号再生部
34 音声出力部
35,43H,44H ハンドセット(リモコン)
37 操作用ボタン(操作キー)
38 制御データ生成部
39 赤外線発光部(無線制御データ送信部)
41,42,43〜48 座席列
43T,43U,44T,44U コネクタ端子
51 情報処理部
52 ネットワークインターフェース
53 コントローラインターフェース
54 オーディオインターフェース
55 映像音声蓄積部

【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部から電源を供給するための電源線と、
無線により伝送される音声データを受信する無線音声データ受信部と、
受信した前記音声データを音声信号として再生する音声信号再生部と、
前記音声信号を音声として出力する音声出力部と、
を備えたことを特徴とするヘッドフォン装置。
【請求項2】
外部から電源を供給するための電源線と、
操作キーと、
利用者による前記操作キーの操作に応じた制御データを生成する制御データ生成部と、
生成された前記制御データを無線により送信する無線制御データ送信部と、
を備えたことを特徴とするリモコン装置。
【請求項3】
請求項1に記載された前記ヘッドフォン装置および請求項2に記載された前記リモコン装置と、
映像表示部を具備した座席端末が背部に配設され、前後に配列された複数の座席とを備え、
前記ヘッドフォン装置は前記座席の肘掛部に前記電源線により接続されて電源供給を受け、
前記リモコン装置は前記座席の肘掛部に前記電源線により接続されて電源供給を受け、
前記座席端末は、
映像データおよび音声データを蓄積する映像音声蓄積部と、
前記音声データを無線により送信する無線音声データ送信部と、
制御データを無線により受信する無線制御データ受信部とを備え、
利用者が自座席の前記リモコン装置の操作キーを操作すると、前記制御データが無線制御データ送信部から前部座席の前記座席端末に送信され、
前記座席端末は前記制御データを受信すると所定の映像データおよび音声データを再生し、前記映像データは前部座席の前記座席端末の前記映像表示部に表示され、
前記音声データは前部座席の前記座席端末の前記無線音声データ送信部から送信され、前記ヘッドフォン装置の無線音声データ受信部により受信されて出力されることを特徴とするAVコンテンツ視聴システム。
【請求項4】
前記無線は赤外線であり、前記無線音声データ送信部および前記無線制御データ送信部は赤外線発光素子で構成され、前記無線音声データ受信部および前記無線制御データ受信部は赤外線受光素子で構成されたことを特徴とする請求項3に記載のAVコンテンツ視聴システム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2009−253943(P2009−253943A)
【公開日】平成21年10月29日(2009.10.29)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−103317(P2008−103317)
【出願日】平成20年4月11日(2008.4.11)
【出願人】(000005821)パナソニック株式会社 (73,050)
【Fターム(参考)】