説明

ヘテロアリール、スルホン及びスルホンアミド並びにそれらの治療用途

式(I)の化合物(式中、R1、R2、M、Q及びnは、ここで定義した通りである)は、例えば抗癌剤を含む抗増殖剤として有用である。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、二環式へテロアリールスルホン及びスルホンアミドに関係し、特に、クマリン、チオクロメン−2−オン及び2−キノリン(3位で、スルホニル又はスルファミル部分によって置換されている)に関係する。この発明は、更に、かかる化合物を含む医薬組成物、及びかかる化合物の投与を含む治療方法に関係する。
【背景技術】
【0002】
A.クマリン誘導体の生物学的活性
ある種の天然の及び合成のクマリン誘導体の抗凝固性及び抗血栓症活性は、公知である。Murray等、The Natural Coumarins, Wiley, New York, 1982を参照されたい。ある種のクマリン誘導体は又、三重の増感剤(Williams等、Polym. Eng. Sci, 1983, 23, 1022参照)として;及び抗HIV剤(Spino等、Bioorg. Med. Chem. Lett., 1998, 8, 3475-78);脂質低下剤(Madhavan等、Bioorg. Med. Chem. Lett., 2003, 13, 2547-51);抗酸化剤(Kontogiorgis等、J. Enzyme Inhib. Med. Chem., 2003, 18, 63-69);脂質過酸化のインヒビター及び血管緊張低下剤(Hoult等、Gen. Pharmac. 1996, 27, 713-22);及び抗炎症剤(Khan等、Indian J. Chem., 1993, 32, 817);及び遊離基のスカベンジャー(Mora等、J.Biochem. Pharmacol. 1990, 40, 793-97)としても報告されている。加えて、2つの天然のクマリンが、哺乳動物癌細胞株の選択を横切る細胞毒性を示すことが見出された(Reutrakul等、Planta Med., 2003, 69, 1048-51)。
【0003】
ある種のクマリン−3−カルボキサミドは、α−キモトリプシン(Pochet等、Bioorg.Med.Chem.Lett.,2000,8,1489-501;Wouters等、Bioorg.Med.Chem.Lett.,1990,12,1109-12;及びMor等、Biochim.Biophys.Acta,1990,1038,119-24)及びヒト白血球エラスターゼ(HLE)(Doucet等、J.Med.Chem.,1999,42,4161-71;Egan等、Drug Metab.Rev.,1990,22,503-29;及びNicolaides等、J.Heterocycl.Chem.,1996,33,967)を含むプロテアーゼのインヒビターとして報告されている。
【0004】
B.クマリン−3−スルホンアミド
Hoogenboom等(J.Org.Chem.(1975),40(7),880-3)は、化合物2−オキソ−N−フェニル−2H−クロメン−3−カルボキサミドを開示している。Ismail等(Afinidad (2002),59,211-15)は、2−オキソ−N−フェニル−2H−クロメン−3−カルボキサミド誘導体(フェニル環がアシルスルホンアミドにより置換されているもの)を開示している。Mandour等(Egyptian J.Pharm.Sci.(1995),36(1-6),71-85)は、2−オキソ−N−フェニル−2H−クロメン−3−カルボキサミド誘導体(クマリン環系がニトロにより置換されているもの)の合成、抗菌性及び抗アフラトキシゲン活性を開示している。Abd-El-Hafez等(Egyptian J.Pharm.Sci.(1994),35(1-6),113-26)は、2−オキソ−N−フェニル−2H−クロメン−3−カルボキサミド誘導体(クマリン環系がニトロにより置換されているもの)の製法及び抗菌性を開示している。Abd El-Aleem等(Modelling, Measurement & Control,C: Energetics, Chemistry, Earth, Environmental & Biomedical Problems (1995), 47(1)49-54)及びEl-Maghraby等(Egyptian Journal of Chemistry (1985), 27(4),459-69)は、ある種のクマリン3,6−ジスルホンアミドを開示している。Silvio等(Gazz.Chim.Ital., (1967),97(12),1749-61)は、2−オキソ−N−フェニル−2H−クロメン−3−カルボキサミド誘導体(クマリン環系が4位においてアリールアミノ基によって置換されているもの)を開示している。Merchant等(J.Org.Chem.,(1957),22,884-7)は、化合物7−エチル−6−メトキシ−4−メチル−2−オキソ−N−フェニル−2H−クロメン−3−スルホンアミドを開示している。Merchant等(J.Indian Chem.Soc.(1957),34,35-41)は、化合物6−ニトロ−2−オキソ−N−フェニル−2H−クロメン−3−スルホンアミド及び化合物2−オキソ−N3,N6−ジフェニル−2H−クロメン−3,6−ジスルホンアミドを開示している。
【0005】
C.増殖性疾患
膜貫通レセプターで受容された細胞外シグナルは、シグナル変換経路により、細胞内へリレーされる(Pelech等、Science 257:1335(1992))。かかるシグナリングは、細胞増殖の誘導に関係してきた(Davis等、J.Biol.Chem.268:14553(1993))。一つのかかるシグナル変換経路は、ミトゲン活性化されるプロテインキナーゼ(MAPK)カスケードである。Nishida等、Trends Biochem.Sci.18:128(1993)及びBlumer等、Trends Biochem.Sci.19:236(1994)を参照されたい。MAPK経路の殆どは、異なる種にわたって保存されている。最も徹底的に研究されたMAPKは、細胞外シグナル調節されるキナーゼ(ERK)(Posada等、Science 255:212(1992);Biggs III等、PNAS.USA 89:6295(1992);及びGarner等、Genes Dev.6:1280(1992))及びc−Jun NH2末端キナーゼ(JNK)(Hibi等、Genes Dev.7:2135(1993))である。JNKは、ストレス活性化されるプロテインキナーゼ(SAPK)のクラスのメンバーであり、UV照射、前炎症性サイトカイン及び環境ストレスによる細胞の処理によって活性化されることが示されている(Derijard等、Cell 1025(1994))。ERKの活性化は、細胞増殖を知らせるスレオニン及びチロシン残基のキナーゼ媒介によるリン酸化を包含することが示されてきた。対照的に、JNKの活性化は、細胞増殖の阻止及びアポトーシスへと導く。
【0006】
プロテインチロシンキナーゼは、十分規定された化学反応であるチロシン残基のリン酸化を触媒する酵素である(Hunter等、Ann.Rev.Biochem.54:897(1985))。特にレセプター型チロシンキナーゼは、これらのキナーゼの基質ドメインのブロッカーが効果的且つ選択的な抗増殖剤を生成することはありそうなことであるので、薬物デザインに関して魅力的な標的である。プロテインチロシンキナーゼブロッカーの抗増殖剤としての潜在的用途は、1981年という初期に、ケルセチンがPTKブロッカーであることが示唆されたときに認識された(Graziani等、Eur.J.Biochem.135:583-589(1983))。
【0007】
最も理解されたMAPK経路は、細胞外シグナル調節されるキナーゼを含み、該キナーゼは、Ras/Raf/MEK/ERKキナーゼカスケードを構成する(Boudewijn等、Trends Biochem.Sci.20,18(1995))。種々の刺激によって、一度この経路が活性化されれば、MAPKは、幾つかの転写因子を含む様々なタンパク質をリン酸化し、それらは、核に移行して遺伝子の転写を活性化する。この経路の負の調節は、これらの事象のカスケードを抑えることができよう。
【0008】
癌及び他の増殖性疾患は、未だ対応できていない医療の主要な要求であり続けている。癌の治療は、しばしば、外科手術、化学療法、放射線療法又はこれらの組合せを含む。化学療法は、殆どの癌について、治癒を与えるのではなく、病気の進行を遅らせるだけである。癌は、しばしば、多剤耐性の発達によって、化学療法に不応性となる。特定の癌は、本来的に、あるクラスの化学療法剤に耐性である。DeVita等、Principles of Cancer Management: Chemotherapyを参照されたい。Cancer. Principles and Practice of Oncology, 第5版、Lippincott-Raven, Philadelphia, ニューヨーク(1977)、p333-347中。
【0009】
癌などの増殖性疾患の治療範囲において進歩はあったけれども、新規な治療剤特にレセプター型チロシンキナーゼを標的としてRas/Raf/MEK/ERKキナーゼカスケードを阻止する薬剤の開発への要求は残っている。一般に、癌タンパク質(特に、シグナル変換タンパク質)が、化学療法のための一層選択的な標的であることは、細胞増殖にそれらの活性が必須であるタンパク質のサブクラスを代表し及びそれらの活性が増殖性疾患において多いに増幅されているので、ありそうなことである。
【0010】
定義
全般
用語「個体」は、ヒト及び非ヒト動物を包含する。
表現「有効量」は、異常な細胞増殖を示す癌又は他の病気を患った個体に対する治療を記述するために用いる場合、腫瘍細胞の成長又は増殖を阻止し或は癌細胞(好ましくは、腫瘍細胞)のアポトーシスを誘導して、治療的に有用で好ましくは選択的な細胞傷害性効果を増殖細胞に対して生じる式Iの化合物の量を指す。
【0011】
用語「増殖性疾患」は、細胞が身体によって異常な早い速度で生成される病気を意味する。
【0012】
化学
用語「アルキル」は、単独で、又は他の置換基例えばハロアルキル若しくはアミノアルキルの部分として、別途指示しない限り、示した数の炭素原子を有する飽和炭化水素基を意味し(即ち、C1−C6は、1、2、3、4、5又は6個の炭素を含む基を意味する)、直鎖、分枝鎖、環式基及び多環式基を包含する。例には、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、t−ブチル、ペンチル、ネオペンチル、ヘキシル、シクロヘキシル、ノルボルニル及びシクロプロピルメチルが含まれる。好適なアルキル基には、−(C1−C6)アルキルが含まれる。最も好適なものは、−(C1−C3)アルキル、特に、エチル、メチル及びイソプロピルである。
【0013】
「置換されたアルキル」は、1、2又は3個の置換基により置換された上で規定したようなアルキルを意味する。これらの置換基は、好ましくは、ハロゲン、−OH、−O(C1−C4)アルキル、−NH2、−N(CH3)2、−CO2H、−CO2(C1−C4)アルキル、−CF3、−CONH2、−SO2NH2、−C(=NH)NH2、−CN及び−NO2よりなる群から独立に選択される。一層好ましくは、該置換されたアルキルは、−OH、NH2、−N(CH3)2、トリフルオロメチル及び−CO2Hよりなる群から;最も好ましくはハロゲン及び−OHから独立に選択される1個又は2個の置換基を含む。置換されたアルキルの例には、2,2−ジフルオロプロピル、2−カルボキシシクロペンチル及び3−クロロプロピルが含まれるが、これらに限られない。
【0014】
用語「アルキレン」は、単独で、又は他の置換基の部分として、別途指示しない限り、示した数の炭素原子を有する2価の直鎖、分枝鎖又は環状鎖の炭化水素基を意味する。例えば、表現「−C(=O)(C1−C4)アルキレン−R」は、1、2、3及び4炭素のアルキレン基を包含する。アルキレン上のRなどの基の置換は、任意の置換可能な炭素にあってよい。例えば、基−C(=O)(C4アルキレン)Rは、例えば、下記の図解1の(a)、(b)及び(c)を包含する:
【化1】

【0015】
用語「アミン」又は「アミノ」は、一般式NRR’(式中、R及びR’は、独立に、水素又はヒドロカルビル基であり、又はRとR’は、結合してヘテロ環を形成する)の基を指す。アミノ基の例には、−NH2、メチルアミノ、ジエチルアミノ、アニリノ、ベンジルアミノ、ピペリジニル、ピペラジニル及びインドリニルが含まれる。
【0016】
用語「芳香族の」は、芳香族性(4n+2)非局在化π(パイ)電子)を有する1個以上の多不飽和環を有する炭素環又はヘテロ環を指す。
【0017】
用語「アリール」は、単独で又は他の用語と組み合せて用いるが、別途指示しない限り、1個以上の環(典型的には、1、2又は3環)を含む炭素環式芳香族基を意味する。多環は、ビフェニルのようにペンダント様式で一緒に結合してもよいし、又はナフタレンのように縮合してもよい。好適なものは、フェニル及びナフチルであり、最も好適なものは、フェニルである。
【0018】
用語「アリール−(C1−C3)アルキル」は、1〜3炭素のアルキレン鎖がアリール基に結合した基例えば−CH2CH2−フェニルを意味する。好適なものは、アリール(CH2)−及びアリール(CH(CH3))−である。用語「置換されたアリール−(C1−C3)アルキル」は、アリール基が置換されたアリール−(C1−C3)アルキル基を意味する。好適なものは、置換されたアリール(CH2)−である。同様に、用語「ヘテロアリール(C1−C3)アルキル」は、1〜3炭素のアルキレン鎖がヘテロアリール基に結合した基例えば−CH2CH2−ピリジルを意味する。好適なものは、ヘテロアリール(CH2)−である。用語「置換されたヘテロアリール−(C1−C3)アルキル」は、ヘテロアリール基が置換されたヘテロアリール−(C1−C3)アルキル基を意味する。好適なものは、置換されたヘテロアリール(CH2)−である。
【0019】
用語「アリーレン」は、単独で、又は他の置換基の部分として、別途指示しない限り、2価のアリール基を意味する。好適なものは、2価のフェニル基、特に1,4−2価フェニル基である。
【0020】
用語「クマリン」は、単独で、又は一層大きい化学名の部分として、別途指示しない限り、下記式の2環式ヘテロアリール環系を意味する:
【化2】

(式中、この2環式ヘテロアリール環内の位置の番号付けは、示した通りである)。クマリン化合物の他の命名には、「2H−クロメン−2−オン」及び「2H−ベンゾピラン−2−オン」などの命名法が含まれる。特別の化合物は、ここでは、2H−クロメン−2−オンと呼ぶ。
【0021】
用語「チオクロメン−2−オン」は、単独で、又は一層大きい化学名の部分として、別途指示しない限り、下記式の2環式ヘテロアリール環系を意味する:
【化3】

(式中、この2環式ヘテロアリール環内の位置の番号付けは、示した通りである)。
【0022】
用語「2−キノロン」は、単独で、又は一層大きい化学名の部分として、別途指示しない限り、下記式の2環式ヘテロアリール環系を意味する:
【化4】

(式中、この2環式ヘテロアリール環内の位置の番号付けは、示した通りである)。2−キノロンは、下記の複数の互変形態で存在する:
【化5】

(これらの両方は、用語「2−キノロン」に含まれると理解される)。
【0023】
用語「シクロアルキル」は、環含有アルキル基を指す。例には、シクロヘキシル、シクロペンチル、シクロプロピルメチル及びノルボルニルが含まれる。
【0024】
用語「ヒドロカルビル」は、水素及び炭素原子のみを含む任意の部分を指す。好適なヒドロカルビル基は、(C1−C12)ヒドロカルビルであり、一層好ましくは(C1−C8)ヒドロカルビルであり、最も好ましくはベンジル及び−(C1−C6)アルキルである。
【0025】
用語「ヒドロカルビレン」は、単独で、又は他の置換基の部分として、別途指示しない限り、水素及び炭素原子のみを含む2価の部分を意味する。置換基−Rのヒドロカルビレン上の位置は、任意の置換可能な炭素であってよい。即ち、表現−(C1−C6ヒドロカルビレン)Rは、例えば、下記の図解2に示した構造を包含する:
【化6】

【0026】
用語「ヘテロアルキル」は、単独で、又は他の用語と組み合せて、別途指示しない限り、示した数の炭素原子並びにO、N及びSよりなる群から選択する1若しくは2個のヘテロ原子よりなる安定な直鎖又は分枝鎖基を意味する(ここに、硫黄ヘテロ原子は、適宜、酸化されていてよく、窒素ヘテロ原子は、適宜、四級化又は酸化されていてよい)。酸化された硫黄又は窒素に結合した酸素は、ヘテロアルキル基中の1又は2個のヘテロ原子に加えて存在してよい。この(これらの)ヘテロ原子は、ヘテロアルキル基内の任意の位置(ヘテロアルキル基の結合位置及びヘテロアルキル基の末端原子を含む)を占めることができる。ヘテロアルキル基の例には、−S−CH2−CH2−CH3、−CH2−CH2CH2−OH、−CH2−CH2−NH−CH3、−CH2−SO2−NH−CH3、−CH2−S−CH2−CH3及び−CH2CH2−S(=O)−CH3が含まれる。2つのヘテロ原子は、例えば、−CH2−NH−OCH3、又は−CH2−CH2−S−S−CH3のように、互いに結合することができる。
【0027】
用語「ヘテロ環」又は「ヘテロシクリル」又は「ヘテロ環式」は、単独で、又は他の置換基の部分として、別途指示しない限り、未置換の又は置換された、安定な、単環式又は多環式のヘテロ環式環系を意味し、これは、炭素原子及びN、O及びSよりなる群から選択される少なくとも一つのヘテロ原子よりなり、窒素及び硫黄ヘテロ原子は、適宜、酸化されていてよく、窒素原子は、適宜、四級化されていてよい。このヘテロ環は、それが、その一構成要素である化合物に結合することができ、別途指示しない限り、安定な構造を与えるヘテロ環内の任意のヘテロ原子又は炭素原子で結合することができる。
【0028】
用語「ヘテロアリール」又は「ヘテロ芳香族」は、芳香族性を有するヘテロ環を指す。単環式ヘテロアリール基は、好ましくは、5、6又は7員環であり、その例は、ピロリル、フリル、チエニル、ピリジル、ピリミジニル及びピラジニルである。多環式ヘテロアリールは、多数の芳香族環又は少なくとも一つの部分的に飽和した環を含むことができる。
【0029】
部分的に飽和した環を含む多環式ヘテロアリール基の例には、テトラヒドロキノリル及び2,3−ジヒドロベンゾフリルが含まれる。下記の式Iの化合物について、芳香族基R2上の結合点は、芳香族性単環式環又はそれ自体芳香族環である多環式芳香族の環成分の部分である原子であるべきと理解される。例えば、部分的に飽和したヘテロアリール環である1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリンにおいて、結合点は、5−、6−、7−及び8位の環原子である。この芳香族基R2上の結合点は、環炭素又は環窒素であってよく、ピリジニウムなどの芳香族第四アンモニウム塩を形成する結合を含む。
【0030】
非芳香族性ヘテロ環の例には、次のような単環式基が含まれる:アジリジニル、オキシラニル、チイラニル、アゼチジニル、オキセタニル、チエタニル、ピロリジニル、ピロリニル、イミダゾリニル、ピラゾリジニル、ジオキソラニル、スルホラニル、2,3−ジヒドロフラニル、2,5−ジヒドロフラニル、テトラヒドロフラニル、チオファニル、ピペリジニル、1,2,3,6−テトラヒドロピリジニル、1,4−ジヒドロピリジニル、ピペラジニル、モルホリニル、チオモルホリニル、ピラニル、2,3−ジヒドロピラニル、テトラヒドロピラニル、1,4−ジオキサニル、1,3−ジオキサニル、ホモピペラジニル、ホモピペリジニル、1,3−ジオキセピニル、4,7−ジヒドロ−1,3−ジオキセピニル及びヘキサメチレンオキシド。
【0031】
単環式ヘテロアリール基の例には、例えば、6員環の単環式芳香族環例えばピリジル、ピラジニル、ピリミジニル及びピリダジニル;5員環の単環式芳香族環例えばチエニル、フリル、ピロリル、イミダゾリル、チアゾリル、オキサゾリル、ピラゾリル、イソチアゾリル、1,2,3−トリアゾリル、1,2,4−トリアゾリル、1,3,4−トリアゾリル、テトラゾリル、1,2,3−チアジアゾリル、1,2,3−オキサジアゾリル、1,3,4−チアジアゾリル及び1,3,4−オキサジアゾリルが含まれる。
【0032】
多環式ヘテロ環の例には、次のものが含まれる:インドリル、インドリニル、キノリル、テトラヒドロキノリル、イソキノリル、1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリル、シンノリニル、キノキサリニル、キナゾリニル、フタラジニル、1,8−ナフチリジニル、1,4−ベンゾジオキサニル、クロメン−2−オン−イル(クマリニル)、ジヒドロクマリン、クロメン−4−オン−イル、ベンゾフリル、1,5−ナフチリジニル、2,3−ジヒドロベンゾフリル、1,2−ベンズイソキサゾリル、ベンゾチエニル、ベンゾキサゾリル、ベンズチアゾリル、プリニル、ベンズイミダゾリル、ベンズトリアゾリル、チオキサンチニル、ベンズアゼピニル、ベンゾジアゼピニル、カルバゾリル、カルボリニル、アクリジニル、ピロリジニル及びキノリジニル。
【0033】
用語「ヘテロアリーレン」は、単独で、又は他の置換基の部分として、別途指示しない限り、2価のヘテロアリール基を意味する。好適なものは、5員又は6員の単環式ヘテロアリーレンである。一層好適なものは、ピリジン、ピペラジン、ピリミジン、ピラジン、フラン、チオフェン、ピロール、チアゾール、イミダゾール及びオキサゾールよりなる群から選択する2価のヘテロアリール環を含むヘテロアリーレン部分である。
【0034】
前述のヘテロシクリル及びヘテロアリール部分の列記は、代表的なものであって、制限を意図するものではない。
【0035】
用語「ハロ」又は「ハロゲン」は、単独で、又は他の置換基(例えば、ハロアルキル)の部分として、別途指示しない限り、フッ素、塩素、臭素又はヨウ素原子を意味する。フッ素、塩素及び臭素が、好適である。フッ素及び塩素は、最も好適である。
【0036】
用語「ハロアルキル」は、ここで規定する場合、別途指示しない限り、少なくとも一つのハロゲン置換基を含み且つハロゲン以外の置換基を含まないアルキル基を意味する。多くのハロゲン置換基(アルキル基上のすべての置換可能な水素の置換まで)が、可能である。これらのハロゲン置換基は、同じであっても異なってもよい。好適なハロアルキル基には、例えば、ペルフルオロ(C1−C6)アルキル、トリフルオロ(C1−C6)アルキル、gem−ジフルオロ(C1−C4)アルキル及びクロロ(C1−C4)アルキルが含まれる。一層好適なハロアルキル基には、例えば、−CF3、−C25、−CH2CF3、−CHF2、CF2CH3及び−CH2Clが含まれる。
【0037】
用語「(Cx−Cy)ペルフルオロアルキル」(式中、x<y)は、最少でx炭素原子を有し最大でy炭素原子を有し、すべての水素原子がフッ素原子によって置換されたアルキル基を意味する。好適なものは、−(C1−C6)ペルフルオロアルキルであり、一層好適なものは、−(C1−C3)ペルフルオロアルキルであり、最も好適なものは、−CF3である。
【0038】
用語「トリフルオロ(Cx−Cy)アルキル」は、最少でx炭素原子を有し最大でy炭素原子を有し、末端炭素上の3個の水素原子(−CH3)がフッ素原子によって置換されたアルキル基を意味する。例には、−CH2CF3、−(CH2)2−CF3及び−CH(CH3)−CF3が含まれる。
【0039】
用語「gem−ジフルオロ(Cx−Cy)アルキル」は、最少でx炭素原子を有し最大でy炭素原子を有し、一つの炭素原子上で2個のフッ素原子が対で置換されたアルキル基を意味する。このフッ素置換された炭素は、末端−CH3基及び最も基部の炭素であってそれにより当該ジフルオロ(Cx−Cy)アルキルが分子の残りと結合している炭素を含む、少なくとも2つの置換可能な水素を有する鎖内の任意の炭素であってよい。例には、−CH2CF2H、−(CH2)2−CF2H及び−CF2−CH3並びに3,3−ジフルオロシクロヘキシルが含まれる。
【0040】
用語「置換された」(分子又は化学基に関して)は、原子又は原子団が、他の原子団に結合した置換基として、水素に置き換わっていることを意味する。アリール及びヘテロアリール基に関して、用語「置換された」は、任意のレベルの置換即ちモノ、ジ、トリ、テトラ又はペンタ置換を指す(かかる置換が可能な場合)。これらの置換は、独立に選択され、置換は、任意の化学的に許容しうる位置にあってよい。
【0041】
ここに開示した化合物の命名は、CHEMDRAW ULTRA バージョン8.0((登録商標) 1985-2003, CambridgeSoft Corporation, 米国、02140 マサチューセッツ、Cambridge, Cambridgepark Drive 100在)に含まれる構造命名プログラムによって為された。スルホンアミド化合物は、CHEMDRAWを用いて命名された対応するカルボキサミド構造に対するアナロジーによって命名された。
【0042】
発明の概要
癌及び他の増殖性疾患の治療のための化合物、組成物及び方法を提供することは、この発明の目的である。それらの生物学的に活性な化合物は、クマリン−3−スルホン及びクマリン−3−スルホンアミド、チオクロメン−2−オン−3−スルホン及びチオクロメン−2−オン−3−スルホンアミド、並びに2−キノロン−3−スルホン及び2−キノロン−3−スルホンアミドの形態である。
【0043】
I.この発明の化合物
この発明の一つの具体例により、下記式Iに従う新規な化合物、又はかかる化合物の塩、好ましくは、製薬上許容しうる塩が与えられる:
【化7】

{式中:
各Qは、独立に、O、S又はNHであり;
各R1は、独立に、ハロゲン、−(C1−C8)ヒドロカルビル、−C(=O)Ry、−NRw2、−N(Rw)C(=O)Ry、−N(Rw)C(Rz)C(=O)Ry、−N(Rw)SO2y、−N(Rw)(C1−C4)アルキレン−CO2w、−NO2、−CN、−ORw、−OC(=O)Ry、−OC(Rz)C(=O)Ry、−OSO2y −O(C1−C4)アルキレン−CO2w、−OP(=O)(ORw)2、−O(C2−C6)アルキレン−N(CH3)2、−O(C1−C6)ハロアルキル、−P(=O)(ORw)2、−SO2N(Rw)Rx、−NHC(=NH)NHRx、−(C1−C6)ハロアルキル及びヘテロアルキルよりなる群から選択され;
wは、−H又は−(C1−C8)ヒドロカルビルであり;
xは、−H、−(C1−C8)ヒドロカルビル又は−C(=O)(C1−C8)ヒドロカルビルであり;
yは、−H、−(C1−C8)ヒドロカルビル、−O(C1−C8)ヒドロカルビル、置換されたフェニル、置換されたヘテロシクリル(C1−C3)アルキル、ヘテロアリール(C1−C3)アルキル、−(C2−C10)ヘテロアルキル、−(C1−C6)ハロアルキル、−C(Rz)NHRx、−N(Rw)Rx、−(C1−C3)アルキレンNH2、−(C1−C3)アルキレンN(CH3)2、−(C1−C3)ペルフルオロアルキレンN(CH3)2、−(C1−C3)アルキレンN+(C1−C3)3、−(C1−C3)アルキレン−N+(CH2CH2OH)3、−(C1−C3)アルキレン−ORx、−(C1−C4)アルキレン−CO2x、−(C1−C4)アルキレン−CO2N(Rw)Rx、−(C1−C4)アルキレン−C(=O)ハロゲン、ハロ(C1−C3)アルキル及び−(C1−C4)ペルフルオロアルキレン−CO2xよりなる群から選択され;
zは、−H、−(C1−C6)アルキル、−(CH2)3−NH−C(NH2)(=NH)、−CH2C(=O)NH2、−CH2COOH、−CH2SH、−(CH2)2C(=O)−NH2
−(CH2)2CO2H、−CH2−(2−イミダゾリル)、−(CH2)4−NH2、−(CH2)2−S−CH3、フェニル、−CH2−フェニル、−CH2−OH、−CH(OH)−CH3、−CH2−(3−インドリル)及び−CH2−(4−ヒドロキシフェニル)よりなる群から選択され;
各nは、独立に、0、1、2、3及び4よりなる群から;好ましくは1、2、3及び4よりなる群から;一層好ましくは1、2及び3よりなる群から選択され;
Mは、一重結合並びに下記の(a)、(b)、(c)、(d)及び(e)よりなる群から選択され:
【化8】

2は、置換された若しくはされてないアリール、好ましくは、置換されたアリール、一層好ましくは、置換されたフェニル;又は置換された若しくはされてないヘテロアリール、好ましくは、単環式ヘテロアリール、一層好ましくは、5若しくは6員環の単環式ヘテロアリールであり;
3及びR4は、独立に、−H及び−(C1−C6)アルキル、好ましくは、−H及び−CH3、一層好ましくは−Hよりなる群から選択され;
mは、0又は1であり;そして
Aは、−SO2−又は−C(=O)−、好ましくは−SO2−であり;
但し、
(i)QがOであり且つMが
【化9】

であるならば、
1は、−NO2又は−SO2NHRw以外であり;
(ii)Mが一重結合であるならば;
2は、
【化10】

であり;且つ
1は、−NRw2以外であり;
(iii)mが0であれば;
2は:
【化11】

であり;且つ
(iv)nが0であれば、R2は、未置換フェニル以外である}。
【0044】
幾つかの具体例に従えば、QはOである。更に別の具体例に従えば、QはNHである。他の具体例によれば、Qは、独立に、S又はOである。更に別の具体例によれば、Qは、O又はNHである。
【0045】
この発明の幾つかの具体例によれば、Rwは、−Hである。この発明の他の具体例によれば、Rwは、−(C1−C8)ヒドロカルビルである。
【0046】
幾つかの具体例によれば、R2を含むアリール及びヘテロアリール基は、好ましくは独立に、ハロゲン、−(C1−C8)ヒドロカルビル、−C(=O)Ry、−NRw2、−N(Rw)C(=O)Ry、−N(Rw)C(Rz)C(=O)Ry、−N(Rw)SO2y、−N(Rw)(C1−C4)アルキレン−CO2w、−NO2、−CN、−ORw、−OC(=O)Ry、−OC(Rz)C(=O)Ry、−OSO2y −O(C1−C4)アルキレン−CO2w、−OP(=O)(ORw)2、−O(C2−C6)アルキレン−N(CH3)2、−O(C1−C6)ハロアルキル、−P(=O)(ORw)2、−SO2N(Rw)Rx、−NHC(=NH)NHRx、−(C1−C6)ハロアルキル及びヘテロアルキルよりなる群から選択する1、2又は3個の置換基によって置換される。
【0047】
他の具体例によれば、R2を含むアリール及びヘテロアリール基は、好ましくは独立に、ハロゲン、−(C1−C8)ヒドロカルビル、−C(=O)Ry、−NRw2、−NHC(=O)Ry、−NHC(Rz)C(=O)Ry、−NHSO2y、−NH(C1−C4)アルキレン−CO2x、−NO2、−CN、−ORw、−OC(=O)Ry、−OC(Rz)C(=O)Ry、−OSO2y −O(C1−C4)アルキレン−CO2w、−OP(=O)(ORw)2、−O(C2−C6)アルキレン−N(CH3)2、−O(C1−C6)ハロアルキル、−P(=O)(ORw)2、−SO2NHRx、−NHC(=NH)NHRx、−(C1−C6)ハロアルキル及びヘテロアルキルよりなる群から選択する1、2又は3個の置換基によって置換される。
【0048】
他の具体例によれば、R2を含むアリール及びヘテロアリール基は、好ましくは独立に、フッ素、塩素、臭素、−(C1−C8)ヒドロカルビル、−C(=O)Ry、−NRw2、−NHC(=O)Ry、−NHC(Rz)C(=O)Ry、−OC(Rz)C(=O)Ry、−OC(=O)Ry、−NH(C1−C4)アルキレン−CO2x、−NO2、−CN、−ORw、−O(C2−C6)アルキレン−N(CH3)2、−CF3及び−OCF3よりなる群から選択する1、2又は3個の置換基によって置換される。
【0049】
更に別の具体例によれば、R2を含むアリール及びヘテロアリール基は、好ましくは独立に、フッ素、塩素、臭素、−(C1−C8)ヒドロカルビル、−C(=O)Ry、−NH2、OC(=O)Ry及び−ORwよりなる群から選択する1、2又は3個の置換基によって置換される。
【0050】
更に別の具体例によれば、R2を含むアリール及びヘテロアリール基は、−ORwである1、2又は3個の置換基によって置換される。
【0051】
幾つかの具体例によれば、フェニル又は6員のヘテロアリールR2基上の置換基は、該環の2、4及び6位にある。他の具体例によれば、フェニル又は6員のヘテロアリールR2基上の置換基は、該環の2及び4位にある。更に別の具体例によれば、フェニル又は6員のヘテロアリールR2基上の置換基は、該環の2及び6位にある。更に別の具体例によれば、フェニル又は6員のヘテロアリールR2基上の単一の置換基は、該環の2又は4位にある。
【0052】
置換されたフェニルRy上の置換基は、好ましくは、−NH2、NO2、N−メチルピペラジニル及び−ORxよりなる群から選択する。
【0053】
置換されたヘテロシクリル(C1−C3)アルキル基Ry上の置換基は、好ましくは、−(C1−C7)ヒドロカルビル又は−C(=O)(C1−C7)ヒドロカルビルであり、一層好ましくは、−(C1−C6)アルキル又は−C(=O)(C1−C6)アルキルである。
【0054】
この発明の幾つかの具体例によれば、各R1は、独立に、ハロゲン、−(C1−C8)ヒドロカルビル、−C(=O)Ry、−NRw2、−N(Rw)C(=O)Ry、−N(Rw)C(Rz)C(=O)Ry、−N(Rw)SO2y、−N(Rw)(C1−C4)アルキレン−CO2w、−CN、−ORw、−OC(=O)Ry、−OC(Rz)C(=O)Ry、−OSO2y −O(C1−C4)アルキレン−CO2w、−OP(=O)(ORw)2、−O(C2−C6)アルキレン−N(CH3)2、−O(C1−C6)ハロアルキル、−P(=O)(ORw)2、−NHC(=NH)NHRx、−(C1−C6)ハロアルキル及びヘテロアルキルよりなる群から選択する。
【0055】
この発明の他の具体例によれば、各R1は、独立に、ハロゲン、−(C1−C6)アルキル以外の−(C1−C8)ヒドロカルビル、−C(=O)Ry、−NHRw、−NHC(=O)Ry、−N(Rw)C(Rz)C(=O)Ry、−NHSO2y、−NH(C1−C4)アルキレン−CO2x、−CN、−ORw、−OC(Rz)C(=O)Ry、−OC(=O)Ry、−O(C1−C6)ハロアルキル、−P(=O)(ORw)2、−OP(=O)(ORw)2、−O(C2−C6)アルキレン−N(CH3)2、−NHC(=NH)NHRx、−(C1−C6)ハロアルキル及びヘテロアルキルよりなる群から選択する。
【0056】
この発明の更に別の具体例によれば、各R1は、独立に、フッ素、塩素、臭素、−(C1−C8)ヒドロカルビル、
−C(=O)Ry、−NHRw、−NHC(=O)Ry、−NHC(Rz)C(=O)Ry、−NH(C1−C4)アルキレン−CO2x、−CN、−ORw、−OC(Rz)C(=O)Ry、−OC(=O)Ry、−O(C1−C6)ハロアルキル、−O(C2−C6)アルキレン−N(CH3)2、−OP(=O)(ORw)2及び−(C1−C6)ハロアルキルよりなる群から選択する。
【0057】
この発明の更に別の具体例によれば、各R1は、独立に、フッ素、塩素、臭素、−(C1−C6)アルキル、−C(=O)Ry、−NHC(=O)Ry、−NHSO2y、−CN、−OC(=O)Ry、−O(C1−C6)アルキル、−OP(=O)(ORw)2及び−(C1−C6)ハロアルキルよりなる群から選択する。
【0058】
式Iの化合物の隣接する炭素原子(即ち、5位及び6位、6位及び7位、又は7位及び8位)上の2つの−(C1−C8)ヒドロカルビルR1置換基は、結合してアリール環を形成しうるということは、理解されるべきである。かかる化合物の一例は、[(2−オキソベンゾ[g]クロメン−3−イル)スルホニル]−ベンゾ[g]クロメン−2−オンである。
【0059】
幾つかの具体例によれば、Ryは、−H、−(C1−C8)ヒドロカルビル、−O(C1−C8)ヒドロカルビル、置換されたフェニル、置換されたヘテロシクリル(C1−C3)アルキル、ヘテロアリール(C1−C3)アルキル、−(C2−C10)ヘテロアルキル、−(C1−C6)ハロアルキル、−C(Rz)NHRx、−N(Rw)Rx、−(C1−C3)アルキレンNH2、−(C1−C3)アルキレンN(CH3)2、−(C1−C3)ペルフルオロアルキレンN(CH3)2、−(C1−C3)アルキレン−ORx、−(C1−C4)アルキレン−CO2x、−(C1−C4)アルキレン−CO2N(Rw)Rx、ハロ(C1−C3)アルキル及び−(C1−C4)ペルフルオロアルキレン−CO2xよりなる群から選択される。
【0060】
他の具体例によれば、Ryは、−H、−(C1−C6)アルキル、−O(C1−C6)アルキル、置換されたフェニル、置換されたヘテロシクリル(C1−C3)アルキル、ヘテロアリール(C1−C3)アルキル、−(C2−C6)ヘテロアルキル、−(C1−C6)ハロアルキル、−C(Rz)NHRx、−NHRx、−(C1−C3)アルキレンNH2、−(C1−C3)アルキレンN(CH3)2、−(C1−C3)ペルフルオロアルキレンN(CH3)2、−(C1−C3)アルキレン−ORx、−(C1−C4)アルキレン−CO2x、−(C1−C4)アルキレン−CO2NHRx、ハロ(C1−C3)アルキル及び−(C1−C4)ペルフルオロアルキレン−CO2xよりなる群から選択する。
【0061】
更に別の具体例によれば、Ryは、−H、−(C1−C6)アルキル、−O(C1−C6)アルキル、置換されたフェニル、置換されたヘテロシクリル(C1−C3)アルキル、ヘテロアリール(C1−C3)アルキル、−(C1−C6)ハロアルキル、−C(Rz)NHRx、−NHRx、−(C1−C3)アルキレンNH2、−(C1−C3)アルキレンN(CH3)2、−(C1−C3)アルキレン−ORx、−(C1−C4)アルキレン−CO2x、−(C1−C4)アルキレン−CO2NHRx及びハロ(C1−C3)アルキルよりなる群から選択する。
【0062】
式Iの化合物の幾つかの具体例によれば、炭素−炭素二重結合(Mが(b)、(d)又は(e)の場合、Mの構造的特徴であってよい)は、E−コンホメーションである。式Iの化合物の他の具体例によれば、炭素−炭素二重結合(Mが(b)、(d)又は(e)の場合、Mの構造的特徴であってよい)は、Z−コンホメーションである。
【0063】
A.式IAの化合物
この発明の化合物の第一の下位の具体例によれば、下記式IAの化合物が与えられる:
【化12】

(式中、R1、R2、Rw、Rx、Ry、Rz、R3、R4、M、A及びnは、式Iの化合物について定義した通りである)。
【0064】
式IAの化合物の第一の具体例によれば、Mが下記の(a):
【化13】

であり;且つ
各R1が、独立に、ハロゲン、−(C1−C8)ヒドロカルビル、−C(=O)Ry、−NRw2、−N(Rw)C(=O)Ry、−N(Rw)C(Rz)C(=O)Ry、−N(Rw)SO2y、−N(Rw)(C1−C4)アルキレン−CO2w、−CN、−ORw、−OC(=O)Ry、−OC(Rz)C(=O)Ry、−OSO2y −O(C1−C4)アルキレン−CO2w、−OP(=O)(ORw)2、−O(C2−C6)アルキレン−N(CH3)2、−O(C1−C6)ハロアルキル、−P(=O)(ORw)2、−NHC(=NH)NHRx、−(C1−C6)ハロアルキル及びヘテロアルキルよりなる群から選択される化合物;
又はかかる化合物の塩が与えられる。
【0065】
式IAに従う化合物の第一の具体例の好適な化合物には、下記が含まれる:
6−ブロモ−N−(4−メトキシフェニル)−2−オキソ−2H−クロメン−3−スルホンアミド;6−クロロ−N−(4−メトキシフェニル)−2−オキソ−2H−クロメン−3−スルホンアミド;8−エトキシ−N−(4−メトキシフェニル)−2−オキソ−2H−クロメン−3−スルホンアミド;6−クロロ−N−(3−ヒドロキシ−4−メトキシフェニル)−2−オキソ−2H−クロメン−3−スルホンアミド;N−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)−8−エトキシ−2−オキソ−2H−クロメン−3−スルホンアミド;N−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)−6−メトキシ−2−オキソ−2H−クロメン−3−スルホンアミド;N−(4−ブロモ−フェニル)−6−メトキシ−2−オキソ−2H−クロメン−3−スルホンアミド;8−エトキシ−N−(4−メトキシフェニル)−2−オキソ−2H−クロメン−3−スルホンアミド;N−(4−ブロモフェニル)−8−クロロ−2−オキソ−2H−クロメン−3−スルホンアミド;N−(4−ブロモフェニル)−8−ブロモ−2−オキソ−2H−クロメン−3−スルホンアミド;これらの混合物;及びこれらの塩。
【0066】
式IAの化合物の第二の具体例により、Mが下記(b)である化合物又はかかる化合物の塩が与えられる:
【化14】

【0067】
式IAに従う化合物の第二の具体例の好適な化合物には、下記が含まれる:
3−(E)−(4−メトキシスチリルスルホニル)−6−ブロモ−2H−クロメン−2−オン;3−(E)−(4−クロロ−スチリルスルホニル)−6−ブロモ−2H−クロメン−2−オン;3−(E)−(2,4−ジクロロスチリル−スルホニル)−6−ブロモ−2H−クロメン−2−オン;3−(E)−(4−メトキシスチリルスルホニル)−6−クロロ−2H−クロメン−2−オン;3−(E)−(4−クロロスチリルスルホニル)−6−クロロ−2H−クロメン−2−オン;3−(E)−(2,4−ジクロロスチリルスルホニル)−6−クロロ−2H−クロメン−2−オン;3−(E)−(4−メトキシスチリルスルホニル)−5,7−ジメトキシ−2H−クロメン−2−オン;3−(E)−(4−クロロスチリルスルホニル)−5,7−ジメトキシ−2H−クロメン−2−オン;3−(E)−(2,4−ジクロロスチリルスルホニル)−5,7−ジメトキシ−2H−クロメン−2−オン;3−(E)−(4−メトキシスチリルスルホニル)−7−メトキシ−2H−クロメン−2−オン;3−(E)−(4−クロロスチリルスルホニル)−7−メトキシ−2H−クロメン−2−オン;3−(E)−(2,4−ジクロロスチリルスルホニル)−7−メトキシ−2H−クロメン−2−オン;3−(Z)−(4−メトキシスチリルスルホニル)−6−ブロモ−2H−クロメン−2−オン;3−(Z)−(4−クロロスチリルスルホニル)−6−ブロモ−2H−クロメン−2−オン;3−(Z)−(2,4−ジクロロスチリルスルホニル)−6−ブロモ−2H−クロメン−2−オン;3−(Z)−(4−メトキシスチリルスルホニル)−6−クロロ−2H−クロメン−2−オン;3−(Z)−(4−クロロスチリルスルホニル)−6−クロロ−2H−クロメン−2−オン;3−(Z)−(2,4−ジクロロスチリルスルホニル)−6−クロロ−2H−クロメン−2−オン;3−(Z)−(4−メトキシスチリルスルホニル)−5,7−ジメトキシ−2H−クロメン−2−オン;3−(Z)−(4−クロロスチリルスルホニル)−5,7−ジメトキシ−2H−クロメン−2−オン;3−(Z)−(2,4−ジクロロスチリルスルホニル)−5,7−ジメトキシ−2H−クロメン−2−オン;3−(Z)−(4−メトキシスチリルスルホニル)−7−メトキシ−2H−クロメン−2−オン;3−(Z)−(4−クロロスチリルスルホニル)−7−メトキシ−2H−クロメン−2−オン;3−(Z)−(2,4−ジクロロスチリルスルホニル)−7−メトキシ−2H−クロメン−2−オン;これらの混合物;及びこれらの塩。
【0068】
式IAの化合物の第三の具体例により、Mが下記の(c)である化合物又はかかる化合物の塩が与えられる:
【化15】

【0069】
式IAに従う化合物の第三の具体例の好適な化合物には、下記が含まれる:
3−(4−メトキシベンジルスルホニル)−2H−クロメン−2−オン;3−(4−メトキシベンジルスルホニル)−5,7−ジメトキシ−2H−クロメン−2−オン;3−(4−メトキシベンジルスルホニル)−6,8−ジニトロ−2H−クロメン−2−オン;3−(4−クロロベンジルスルホニル)−2H−クロメン−2−オン;3−(2,4−ジクロロベンジルスルホニル)−2H−クロメン−2−オン;3−(4−メトキシベンジルスルホニル)−6−ブロモ−2H−クロメン−2−オン;3−(4−メトキシベンジルスルホニル)−6−クロロ−2H−クロメン−2−オン;3−(4−メトキシベンジルスルホニル)−7−メトキシ−2H−クロメン−2−オン;3−(4−メトキシベンジルスルホニル)−7−ヒドロキシ−2H−クロメン−2−オン;3−(4−メトキシ−3−ニトロベンジルスルホニル)−5,7−ジメトキシ−2H−クロメン−2−オン;3−(4−メトキシ−3−ニトロベンジルスルホニル)−7−メトキシ−2H−クロメン−2−オン;3−(4−メトキシ−3−ニトロベンジルスルホニル)−7−ヒドロキシ−2H−クロメン−2−オン;3−(4−クロロ−3−ニトロベンジルスルホニル)−6−クロロ−2H−クロメン−2−オン;3−(4−クロロ−3−アミノベンジルスルホニル)−6−クロロ−2H−クロメン−2−オン;これらの混合物及びこれらの塩。
【0070】
式IAの化合物の第四の具体例により、Mが一重結合であり;
各R1が、独立に、ハロゲン、−(C1−C8)ヒドロカルビル、−C(=O)Ry、−N(Rw)C(=O)Ry、−N(Rw)C(Rz)C(=O)Ry、−N(Rw)SO2y、−N(Rw)(C1−C4)アルキレン−CO2w、−NO2、−CN、−ORw、−OC(=O)Ry、−OC(Rz)C(=O)Ry、−OSO2y −O(C1−C4)アルキレン−CO2w、−OP(=O)(ORw)2、−O(C2−C6)アルキレン−N(CH3)2、−O(C1−C6)ハロアルキル、−P(=O)(ORw)2、−SO2N(Rw)Rx、−NHC(=NH)NHRx、−(C1−C6)ハロアルキル及びヘテロアルキルよりなる群から選択され;そして
2が、下記式:
【化16】

である化合物又はかかる化合物の塩が与えられる。
【0071】
式IAに従う化合物の第四の具体例の幾つかの好適化合物の具体例によれば、R2は、下記の通りである:
【化17】

【0072】
式IAに従う化合物の第四の具体例の好適化合物には、下記が含まれる:
6−ブロモ−3−[(6−ブロモ−2−オキソクロメン−3−イル)スルホニル]クロメン−2−オン;6−クロロ−3−[(6−クロロ−2−オキソクロメン−3−イル)スルホニル]クロメン−2−オン;[(2−オキソクロメン−3−イル)スルホニル]クロメン−2−オン(又はビス−(2H−クロメン−2−オン−3−イル)スルホン);[(2−オキソクロメン−3−イル)スルホニル]キノリン−2−オン;[(2−オキソクロメン−3−イル)スルホニル]チオクロメン−2−オン;8−エトキシ−3−[(8−エトキシ−2−オキソクロメン−3−イル)スルホニル]クロメン−2−オン;3−[(5,7−ジメトキシ−2−オキソクロメン−3−イル)スルホニル]−5,7−ジメトキシクロメン−2−オン;7−メトキシ−3−[(7−メトキシ−2−オキソクロメン−3−イル)スルホニル]クロメン−2−オン;5−メトキシ−3−[(5−メトキシ−2−オキソクロメン−3−イル)スルホニル]クロメン−2−オン;6−フルオロ−3−[(6−フルオロ−2−オキソクロメン−3−イル)スルホニル]クロメン−2−オン;6−ヨード−3−[(6−ヨード−2−オキソクロメン−3−イル)スルホニル]クロメン−2−オン;6−ニトロ−3−[(6−ニトロ−2−オキソクロメン−3−イル)スルホニル]クロメン−2−オン;8−メトキシ−3−[(8−メトキシ−6−ニトロ−2−オキソクロメン−3−イル)スルホニル]−6−ニトロクロメン−2−オン;7−ヒドロキシ−3−[(7−ヒドロキシ−2−オキソクロメン−3−イル)スルホニル]クロメン−2−オン;6,8−ジニトロ−3−[(6,8−ジニトロ−2−オキソクロメン−3−イル)スルホニル]クロメン−2−オン;6−メトキシ−3−[(6−メトキシ−2−オキソクロメン−3−イル)スルホニル]クロメン−2−オン;8−メチル−3−[(8−メチル−2−オキソクロメン−3−イル)スルホニル]クロメン−2−オン;5−メチル−3−[(5−メチル−2−オキソクロメン−3−イル)スルホニル]クロメン−2−オン;[(2−オキソベンゾ[g]クロメン−3−イル)スルホニル]ベンゾ[g]クロメン−2−オン;6−トリフルオロメトキシ−3−[(6−トリフルオロメトキシ−2−オキソクロメン−3−イル)スルホニル]クロメン−2−オン;6,8−ジクロロ−3−[(6,8−ジクロロ−2−オキソクロメン−3−イル)スルホニル]クロメン−2−オン;6,8−ジブロモ−3−[(6,8−ブロモ−2−オキソクロメン−3−イル)スルホニル]クロメン−2−オン;6,8−フルオロ−3−[(6,8−フルオロ−2−オキソクロメン−3−イル)スルホニル]クロメン−2−オン;5−ブロモ−8−メトキシ−3−[(5−ブロモ−8−メトキシ−2−オキソクロメン−3−イル)スルホニル]クロメン−2−オン;6−ブロモ−8−メトキシ−3−[(6−ブロモ−8−メトキシ−2−オキソクロメン−3−イル)スルホニル]クロメン−2−オン;6−クロロ−8−ブロモ−3−[(6−クロロ−8−ブロモ−2−オキソクロメン−3−イル)スルホニル]クロメン−2−オン;8−ヒドロキシ−3−[(8−ヒドロキシ−2−オキソクロメン−3−イル)スルホニル]クロメン−2−オン;6−ヒドロキシ−3−[(6−ヒドロキシ−2−オキソクロメン−3−イル)スルホニル]クロメン−2−オン;6−アミノ−3−[(6−アミノ−2−オキソクロメン−3−イル)スルホニル]クロメン−2−オン;これらの混合物;及びこれらの塩。
【0073】
式IAの化合物の第五の具体例により、Mが下記の(d)又は(e)である化合物又はかかる化合物の塩が与えられる:
【化18】

【0074】
式IAに従う化合物の第五の具体例の幾つかの下位の具体例により、mは、0であり且つR2は、下記の通りである:
【化19】

【0075】
式IAに従う化合物の第五の具体例の幾つかの化合物の好適な具体例により、R2は、下記の通りである:
【化20】

【0076】
式IAに従う化合物の第五の具体例の他の下位の具体例により。mは、1であり且つR2は、置換された又はされてないアリールであり、好ましくは置換されたアリールであり、一層好ましくは置換されたフェニルであり;或は置換された又はされてないヘテロアリール、好ましくは単環式ヘテロアリール、一層好ましくは5又は6員環の単環式ヘテロアリールである。
【0077】
式IAに従う化合物の第五の具体例の好適化合物には、下記が含まれる:
6−クロロ−3−({[(6−クロロ−2−オキソクロメン−3−イル)スルホニル]メチル}スルホニル)クロメン−2−オン;6−ブロモ−3−({[(6−ブロモ−2−オキソクロメン−3−イル)スルホニル]メチル}スルホニル)クロメン−2−オン;6−ヨード−3−({[(6−ヨード−2−オキソクロメン−3−イル)スルホニル]メチル}スルホニル)クロメン−2−オン;8−エトキシ−3−({[(8−エトキシ−2−オキソクロメン−3−イル)スルホニル]メチル}スルホニル)クロメン−2−オン;3−({[(5,7−ジメトキシ−2−オキソクロメン−3−イル)スルホニル]メチル}スルホニル)−5,7−ジメトキシクロメン−2−オン;7−メトキシ−3−({[(7−メトキシ−2−オキソクロメン−3−イル)スルホニル]メチル}スルホニル)クロメン−2−オン;5−メトキシ−3−({[(5−メトキシ−2−オキソクロメン−3−イル)スルホニル]メチル}−スルホニル)−クロメン−2−オン;7−ヒドロキシ−3−({[(7−ヒドロキシ−2−オキソクロメン−3−イル)スルホニル]−メチル}スルホニル)クロメン−2−オン;3−({[(6,8−ジニトロ−2−オキソクロメン−3−イル)スルホニル]メチル}−スルホニル)−6,8−ジニトロ−クロメン−2−オン;3−(E)−((4−メトキシスチリルスルホニル)メチルスルホニル)−7−クロロ−2H−クロメン−2−オン;3−(E)−((4−メトキシスチリルスルホニル)メチルスルホニル)−6−クロロ−2H−クロメン−2−オン;3−(E)−((4−メトキシスチリルスルホニル)メチルスルホニル)−6−ブロモ−2H−クロメン−2−オン;3−(E)−((4−メトキシスチリルスルホニル)メチルスルホニル)−7−ヨード−2H−クロメン−2−オン;3−(E)−((4−メトキシスチリルスルホニル)メチルスルホニル)−8−エトキシ−2H−クロメン−2−オン;3−(E)−((4−メトキシスチリルスルホニル)メチルスルホニル)−7−メトキシ−2H−クロメン−2−オン;3−(E)−((4−メトキシスチリルスルホニル)メチルスルホニル)−5−メトキシ−2H−クロメン−2−オン;3−(E)−((4−メトキシスチリルスルホニル)メチルスルホニル)−5,7−ジメトキシ−2H−クロメン−2−オン;3−(Z)−((4−メトキシスチリルスルホニル)メチルスルホニル)−7−クロロ−2H−クロメン−2−オン;3−(Z)−((4−メトキシスチリルスルホニル)メチルスルホニル)−6−クロロ−2H−クロメン−2−オン;3−(Z)−((4−メトキシスチリル−スルホニル)メチルスルホニル)−6−ブロモ−2H−クロメン−2−オン;3−(Z)−((4−メトキシスチリルスルホニル)メチルスルホニル)−7−ヨード−2H−クロメン−2−オン;3−(Z)−((4−メトキシスチリルスルホニル)メチル−スルホニル)−8−エトキシ−2H−クロメン−2−オン;3−(Z)−((4−メトキシスチリルスルホニル)メチルスルホニル)−7−メトキシ−2H−クロメン−2−オン;3−(Z)−((4−メトキシスチリルスルホニル)メチルスルホニル)−5−メトキシ−2H−クロメン−2−オン;3−(Z)−((4−メトキシスチリルスルホニル)メチルスルホニル)−5,7−ジメトキシ−2H−クロメン−2−オン;3−((E)−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソブト−3−エニルスルホニル)−7−クロロ−2H−クロメン−2−オン;3−((E)−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソブト−3−エニルスルホニル)−6−クロロ−2H−クロメン−2−オン;3−((E)−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソブト−3−エニルスルホニル)−6−ブロモ−2H−クロメン−2−オン;3−((E)−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソブト−3−エニルスルホニル)−6−ヨード−2H−クロメン−2−オン;3−((E)−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソブト−3−エニルスルホニル)−8−エトキシ−2H−クロメン−2−オン;3−((E)−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソブト−3−エニルスルホニル)−7−メトキシ−2H−クロメン−2−オン;3−((E)−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソブト−3−エニルスルホニル)−5−メトキシ−2H−クロメン−2−オン;3−((E)−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソブト−3−エニルスルホニル)−5,7−ジメトキシ−2H−クロメン−2−オン;3−((Z)−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソブト−3−エニルスルホニル)−7−クロロ−2H−クロメン−2−オン;3−((Z)−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソブト−3−エニルスルホニル)−6−クロロ−2H−クロメン−2−オン;3−((Z)−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソブト−3−エニルスルホニル)−6−ブロモ−2H−クロメン−2−オン;3−((Z)−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソブト−3−エニルスルホニル)−6−ヨード−2H−クロメン−2−オン;3−((Z)−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソブト−3−エニルスルホニル)−8−エトキシ−2H−クロメン−2−オン;3−((Z)−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソブト−3−エニルスルホニル)−7−メトキシ−2H−クロメン−2−オン;3−((Z)−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソブト−3−エニルスルホニル)−5−メトキシ−2H−クロメン−2−オン;3−((Z)−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソブト−3−エニルスルホニル)−5,7−ジメトキシ−2H−クロメン−2−オン;これらの混合物;及びこれらの塩。
【0078】
B.式IBの化合物
この発明の化合物の第二の下位の具体例によれば、下記式IBの化合物が与えられる:
【化21】

(式中、R1、R2、Rw、Rx、Ry、Rz、R3、R4、M、A及びnは、式Iの化合物について定義した通りである)。
【0079】
式IBの化合物の第一の具体例によれば、Mが下記の(a):
【化22】

であり;且つ
各R1が、独立に、ハロゲン、−(C1−C8)ヒドロカルビル、−C(=O)Ry、−NRw2、−N(Rw)C(=O)Ry、−N(Rw)C(Rz)C(=O)Ry、−N(Rw)SO2y、−N(Rw)(C1−C4)アルキレン−CO2w、−CN、−ORw、−OC(=O)Ry、−OC(Rz)C(=O)Ry、−OSO2y −O(C1−C4)アルキレン−CO2w、−OP(=O)(ORw)2、−O(C2−C6)アルキレン−N(CH3)2、−O(C1−C6)ハロアルキル、−P(=O)(ORw)2、−NHC(=NH)NHRx、−(C1−C6)ハロアルキル及びヘテロアルキルよりなる群から選択される化合物が与えられる。
【0080】
式IBに従う化合物の第一の具体例の好適な化合物には、下記が含まれる:
1,2−ジヒドロ−N−(4−メトキシフェニル)−2−オキソキノリン−3−スルホンアミド;7−クロロ−1,2−ジヒドロ−N−(4−メトキシフェニル)−2−オキソキノリン−3−スルホンアミド;5,7−ジブロモ−1,2−ジヒドロ−N−(4−メトキシフェニル)−2−オキソキノリン−3−スルホンアミド;1,2−ジヒドロ−N−((3−ヒドロキシ−4−メトキシフェニル)−2−オキソキノリン−3−スルホンアミド;7−クロロ−1,2−ジヒドロ−N−((3−ヒドロキシ−4−メトキシフェニル)−2−オキソキノリン−3−スルホンアミド;5,7−ジブロモ−1,2−ジヒドロ−N−((3−ヒドロキシ−4−メトキシフェニル)−2−オキソキノリン−3−スルホンアミド;1,2−ジヒドロ−N−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)−2−オキソキノリン−3−スルホンアミド;7−クロロ−1,2−ジヒドロ−N−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)−2−オキソキノリン−3−スルホンアミド;5,7−ジブロモ−1,2−ジヒドロ−N−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)−2−オキソキノリン−3−カルボキサミド;1,2−ジヒドロ−N−(4−ブロモフェニル)−2−オキソキノリン−3−スルホンアミド;7−クロロ−1,2−ジヒドロ−N−(4−ブロモフェニル)−2−オキソキノリン−3−スルホキサミド;5,7−ジブロモ−1,2−ジヒドロ−N−(4−ブロモフェニル)−2−オキソキノリン−3−スルホンアミド;これらの混合物;及びこれらの塩。
【0081】
式IBの化合物の第二の具体例により、Mが下記(b)である化合物:
【化23】

又はかかる化合物の塩を与えられる。
【0082】
式IBに従う化合物の第二の具体例の好適化合物には、下記が含まれる:
7−クロロ−3−(E)−(4−メトキシスチリルスルホニル)キノリン−2(1H)−オン;3−(E)−(4−メトキシ−スチリルスルホニル)キノリン−2(1H)−オン;5,7−ジブロモ−3−(E)−(4−メトキシ−スチリルスルホニル)キノリン−2(1H)−オン;7−クロロ−3−(E)−(4−クロロスチリルスルホニル)キノリン−2(1H)−オン;3−(E)−(4−クロロスチリルスルホニル)キノリン−2(1H)−オン;5,7−ジブロモ−3−(E)−(4−クロロスチリルスルホニル)−キノリン−2(1H)−オン;7−クロロ−3−(E)−(2,4−ジクロロスチリルスルホニル)キノリン−2(1H)−オン;3−(E)−(2,4−ジクロロスチリルスルホニル)キノリン−2(1H)−オン;5,7−ジブロモ−3−(E)−(2,4−ジクロロスチリルスルホニル)キノリン−2(1H)−オン;7−クロロ−3−(Z)−(4−メトキシスチリルスルホニル)−キノリン−2(1H)−オン;3−(Z)−(4−メトキシ−スチリルスルホニル)キノリン−2(1H)−オン;5,7−ジブロモ−3−(Z)−(4−メトキシスチリルスルホニル)キノリン−2(1H)−オン;7−クロロ−3−(Z)−(4−クロロスチリルスルホニル)キノリン−2(1H)−オン;3−(Z)−(4−クロロスチリルスルホニル)キノリン−2(1H)−オン;5,7−ジブロモ−3−(Z)−(4−クロロスチリルスルホニル)キノリン−2(1H)−オン;7−クロロ−3−(Z)−(2,4−ジクロロ−スチリルスルホニル)キノリン−2(1H)−オン;3−(Z)−(2,4−ジクロロスチリルスルホニル)キノリン−2(1H)−オン;5,7−ジブロモ−3−(Z)−(2,4−ジクロロスチリルスルホニル)キノリン−2(1H)−オン;これらの混合物;及びこれらの塩。
【0083】
式IBの化合物の第三の具体例により、Mが下記(c)である化合物又はかかる化合物の塩が与えられる:
【化24】

【0084】
式IBに従う化合物の第三の具体例の好適な化合物には、下記が含まれる:
3−(4−メトキシベンジルスルホニル)−7−クロロキノリン−2(1H)−オン;3−(4−メトキシベンジル−スルホニル)キノリン−2(1H)−オン;3−(4−メトキシベンジルスルホニル)−5,7−ジブロモキノリン−2(1H)−オン;3−(4−クロロベンジルスルホニル)−7−クロロキノリン−2(1H)−オン;3−(4−クロロベンジル−スルホニル)キノリン−2(1H)−オン;3−(4−クロロベンジルスルホニル)−5,7−ジブロモキノリン−2(1H)−オン;3−(2,4−ジクロロベンジルスルホニル)−7−クロロキノリン−2(1H)−オン;3−(2,4−ジクロロベンジル−スルホニル)キノリン−2(1H)−オン;3−(2,4−ジクロロベンジルスルホニル)−5,7−ジブロモキノリン−2(1H)−オン;3−(4−メトキシ−3−ニトロベンジルスルホニル)−7−クロロキノリン−2(1H)−オン;3−(4−メトキシ−3−ニトロベンジルスルホニル)キノリン−2(1H)−オン;3−(4−メトキシ−3−ニトロベンジルスルホニル)−5,7−ジブロモキノリン−2(1H)−オン;3−(4−クロロ−3−ニトロベンジルスルホニル)−7−クロロキノリン−2(1H)−オン;3−(4−クロロ−3−ニトロベンジルスルホニル)キノリン−2(1H)−オン;3−(4−クロロ−3−ニトロベンジルスルホニル)−5,7−ジブロモキノリン−2(1H)−オン;3−(4−クロロ−3−アミノベンジル−スルホニル)−7−クロロキノリン−2(1H)−オン;3−(4−クロロ−3−アミノベンジルスルホニル)キノリン−2(1H)−オン;3−(4−クロロ−3−アミノベンジルスルホニル)−5,7−ジブロモキノリン−2(1H)−オン;これらの混合物;及びこれらの塩。
【0085】
式IBの化合物の第四の具体例により、
Mが一重結合であり;
各R1が、独立に、ハロゲン、−(C1−C8)ヒドロカルビル、−C(=O)Ry、−N(Rw)C(=O)Ry、−N(Rw)C(Rz)C(=O)Ry、−N(Rw)SO2y、−N(Rw)(C1−C4)アルキレン−CO2w、−NO2、−CN、−ORw、−OC(=O)Ry、−OC(Rz)C(=O)Ry、−OSO2y −O(C1−C4)アルキレン−CO2w、−OP(=O)(ORw)2、−O(C2−C6)アルキレン−N(CH3)2、−O(C1−C6)ハロアルキル、−P(=O)(ORw)2、−SO2N(Rw)Rx、−NHC(=NH)NHRx、−(C1−C6)ハロアルキル及びヘテロアルキルよりなる群から選択され;そして
2が、下記である化合物又はかかる化合物の塩が与えられる:
【化25】

【0086】
式IBに従う化合物の第四の具体例の幾つかの好適化合物の具体例によれば、R2は、下記式の通りである:
【化26】

【0087】
式IBに従う化合物の第四の具体例の好適な化合物には、下記が含まれる:
7−クロロ−3−[(7−クロロ−2−キノロン−3−イル)スルホニル]−2−キノロン;5,7−ジブロモ−3−[(5,7−ジブロモ−2−キノロン−3−イル)スルホニル]−2−キノロン;3−[(2−キノロン−3−イル)スルホニル]−2−キノロン;6−ブロモ−3−[(6−ブロモ−2−キノロン−3−イル)スルホニル]−2−キノロン;6−クロロ−3−[(6−クロロ−2−キノロン−3−イル)スルホニル]−2−キノロン;[(2−キノロン−3−イル)スルホニル]−2−キノロン(又はビス−(2H−2−キノロン−3−イル)スルホン);[(2−キノロン−3−イル)スルホニル]チオクロメン−2−オン;8−エトキシ−3−[(8−エトキシ−2−キノロン−3−イル)スルホニル]−2−キノロン;3−[(5,7−ジメトキシ−2−キノロン−3−イル)スルホニル]−5,7−ジメトキシ−2−キノロン;7−メトキシ−3−[(7−メトキシ−2−キノロン−3−イル)スルホニル]−2−キノロン;5−メトキシ−3−[(5−メトキシ−2−キノロン−3−イル)スルホニル]−2−キノロン;6−フルオロ−3−[(6−フルオロ−2−キノロン−3−イル)スルホニル]−2−キノロン;6−ヨード−3−[(6−ヨード−2−キノロン−3−イル)スルホニル]−2−キノロン;6−ニトロ−3−[(6−ニトロ−2−キノロン−3−イル)スルホニル]−2−キノロン;8−メトキシ−3−[(8−メトキシ−6−ニトロ−2−キノロン−3−イル)スルホニル]−6−ニトロ−2−キノロン;7−ヒドロキシ−3−[(7−ヒドロキシ−2−キノロン−3−イル)スルホニル]−2−キノロン;6,8−ジニトロ−3−[(6,8−ジニトロ−2−キノロン−3−イル)スルホニル]−2−キノロン;6−メトキシ−3−[(6−メトキシ−2−キノロン−3−イル)スルホニル]−2−キノロン;8−メチル−3−[(8−メチル−2−キノロン−3−イル)スルホニル]−2−キノロン;5−メチル−3−[(5−メチル−2−キノロン−3−イル)スルホニル]−2−キノロン;[(ベンゾ[g]キノリン−2−オン−3−イル)スルホニル]ベンゾ[g]キノリン−2−オン;6−トリフルオロメトキシ−3−[(6−トリフルオロメトキシ−2−キノロン−3−イル)スルホニル]−2−キノロン;6,8−ジクロロ−3−[(6,8−ジクロロ−2−キノロン−3−イル)スルホニル]−2−キノロン;6,8−ジブロモ−3−[(6,8−ブロモ−2−キノロン−3−イル)スルホニル]−2−キノロン;6,8−フルオロ−3−[(6,8−フルオロ−2−キノロン−3−イル)スルホニル]−2−キノロン;5−ブロモ−8−メトキシ−3−[(5−ブロモ−8−メトキシ−2−キノロン−3−イル)スルホニル]−2−キノロン;6−ブロモ−8−メトキシ−3−[(6−ブロモ−8−メトキシ−2−キノロン−3−イル)スルホニル]−2−キノロン;6−クロロ−8−ブロモ−3−[(6−クロロ−8−ブロモ−2−キノロン−3−イル)スルホニル]−2−キノロン;8−ヒドロキシ−3−[(8−ヒドロキシ−2−キノロン−3−イル)スルホニル]−2−キノロン;6−ヒドロキシ−3−[(6−ヒドロキシ−2−キノロン−3−イル)スルホニル]−2−キノロン;6−アミノ−3−[(6−アミノ−2−キノロン−3−イル)スルホニル]−2−キノロン;これらの混合物;及びこれらの塩。
【0088】
式IBの化合物の第五の具体例により、Mが下記の(d)又は(e)である化合物又はかかる化合物の塩が与えられる:
【化27】

【0089】
式IBに従う化合物の第五の具体例の幾つかの下位の具体例によれば、mは、0であり且つR2は、下記の通りである:
【化28】

【0090】
式IBに従う化合物の第五の具体例の化合物の幾つかの好適具体例によれば、R2は、下記の通りである:
【化29】

【0091】
式IBに従う化合物の第五の具体例の他の下位の具体例によれば、mは、1であり且つR2は、置換された又はされてないアリール、好ましくは置換されたアリール、一層好ましくは置換されたフェニル;又は置換された又はされてないヘテロアリール、好ましくは単環式ヘテロアリール、一層好ましくは5若しくは6員環の単環式ヘテロアリールである。
【0092】
式IBに従う化合物の第五の具体例の好適化合物には、次のものが含まれる:
7−クロロ−3−({[(7−クロロ−2−キノロン−3−イル)スルホニル]メチル}スルホニル)−2−キノロン;3−({[(2−キノロン−3−イル)スルホニル]メチル}スルホニル)−2−キノロン;5,7−ジブロモ−3−({[(5,7−ジブロモ−2−キノロン−3−イル)スルホニル]メチル}スルホニル)−2−キノロン;3−((4−メトキシスチリル−スルホニル)メチルスルホニル)−7−クロロキノリン−2(1H)−オン;3−((4−メトキシスチリルスルホニル)メチルスルホニル)キノリン−2(1H)−オン;3−((4−メトキシスチリルスルホニル)メチルスルホニル)−5,7−ジブロモキノリン−2(1H)−オン;3−((E)−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソ−ブト−3−エニルスルホニル)−7−クロロキノリン−2(1H)−オン;3−((E)−4−(4−クロロフェニル)−2−オキソブト−3−エニルスルホニル)−7−クロロキノリン−2(1H)−オン;3−((E)−4−(2,4−ジクロロフェニル)−2−オキソブト−3−エニルスルホニル)−7−クロロキノリン−2(1H)−オン;3−((E)−4−(4−クロロ−3−ニトロフェニル)−2−オキソブト−3−エニルスルホニル)−7−クロロキノリン−2(1H)−オン;3−((E)−4−(4−クロロ−3−アミノフェニル)−2−オキソブト−3−エニルスルホニル)−7−クロロキノリン−2(1H)−オン;3−((E)−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソブト−3−エニルスルホニル)キノリン−2(1H)−オン;3−((E)−4−(4−クロロフェニル)−2−オキソブト−3−エニルスルホニル)キノリン−2(1H)−オン;3−((Z)−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソブト−3−エニルスルホニル)−7−クロロキノリン−2(1H)−オン;3−((Z)−4−(4−クロロフェニル)−2−オキソブト−3−エニルスルホニル)−7−クロロキノリン−2(1H)−オン;3−((Z)−4−(2,4−ジクロロフェニル)−2−オキソブト−3−エニルスルホニル)−7−クロロキノリン−2(1H)−オン;3−((Z)−4−(4−クロロ−3−ニトロフェニル)−2−オキソブト−3−エニルスルホニル)−7−クロロキノリン−2(1H)−オン;3−((Z)−4−(4−クロロ−3−アミノフェニル)−2−オキソブト−3−エニルスルホニル)−7−クロロキノリン−2(1H)−オン;3−((Z)−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソブト−3−エニルスルホニル)キノリン−2(1H)−オン;3−((Z)−4−(4−クロロフェニル)−2−オキソブト−3−エニルスルホニル)キノリン−2(1H)−オン;これらの混合物;及びこれらの塩。
【0093】
C.式ICの化合物
この発明の化合物の第二の下位の具体例により、下記の式ICに従う化合物が洗えられる:
【化30】

(式中、R1、R2、Rw、Rx、Ry、Rz、R3、R4、M、A及びnは、式Iの化合物について定義した通りである)。
【0094】
式ICの化合物の第一の具体例により、Mが下記の(a):
【化31】

であり;そして
各R1が、独立に、ハロゲン、−(C1−C8)ヒドロカルビル、−C(=O)Ry、−NRw2、−N(Rw)C(=O)Ry、−N(Rw)C(Rz)C(=O)Ry、−N(Rw)SO2y、−N(Rw)(C1−C4)アルキレン−CO2w、−CN、−ORw、−OC(=O)Ry、−OC(Rz)C(=O)Ry、−OSO2y −O(C1−C4)アルキレン−CO2w、−OP(=O)(ORw)2、−O(C2−C6)アルキレン−N(CH3)2、−O(C1−C6)ハロアルキル、−P(=O)(ORw)2、−NHC(=NH)NHRx、−(C1−C6)ハロアルキル及びヘテロアルキルよりなる群から選択される化合物が与えられる。
【0095】
式ICに従う化合物の第一の具体例の好適な化合物には下記が含まれる:
N−(4−メトキシフェニル)−2−オキソ−2H−チオクロメン−3−スルホンアミド;N−(3−ヒドロキシ−4−メトキシフェニル)−2−オキソ−2H−チオクロメン−3−スルホンアミド;N−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)−2−オキソ−2H−チオクロメン−3−スルホンアミド;N−(4−ブロモフェニル)−2−オキソ−2H−チオクロメン−3−スルホンアミド;7−クロロ−N−(4−メトキシフェニル)−2−オキソ−2H−チオクロメン−3−スルホンアミド;7−クロロ−N−(3−ヒドロキシ−4−メトキシフェニル)−2−オキソ−2H−チオクロメン−3−スルホンアミド;7−クロロ−N−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)−2−オキソ−2H−チオクロメン−3−スルホンアミド;7−クロメン−N−(4−ブロモフェニル)−2−オキソ−2H−チオクロメン−3−スルホンアミド;6−ブロモ−N−(4−メトキシフェニル)−2−オキソ−2H−チオクロメン−3−スルホンアミド 6−クロロ−N−(4−メトキシフェニル)−2−オキソ−2H−チオクロメン−3−スルホンアミド;8−エトキシ−N−(4−メトキシフェニル)−2−オキソ−2H−チオクロメン−3−スルホンアミド;6−クロロ−N−(3−ヒドロキシ−4−メトキシフェニル)−2−オキソ−2H−チオクロメン−3−スルホンアミド;N−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)−8−エトキシ−2−オキソ−2H−チオクロメン−3−スルホンアミド;N−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)−6−メトキシ−2−オキソ−2H−チオクロメン−3−スルホンアミド;N−(4−ブロモフェニル)−6−メトキシ−2−オキソ−2H−チオクロメン−3−スルホンアミド;8−エトキシ−N−(4−メトキシフェニル)−2−オキソ−2H−チオクロメン−3−スルホンアミド;N−(4−ブロモ−フェニル)−8−クロロ−2−オキソ−2H−チオクロメン−3−スルホンアミド;N−(4−ブロモフェニル)−8−ブロモ−2−オキソ−2H−チオクロメン−3−スルホンアミド;これらの混合物;及びこれらの塩。
【0096】
式ICの化合物の第二の具体例により、Mが下記の(b)である化合物又はかかる化合物の塩が与えられる:
【化32】

【0097】
式ICに従う化合物の第二の具体例の好適な化合物には、下記が含まれる:
3−(E)−(4−メトキシスチリルスルホニル)−6−ブロモ−2H−チオクロメン−2−オン;3−(E)−(4−クロロスチリルスルホニル)−6−ブロモ−2H−チオクロメン−2−オン;3−(E)−(2,4−ジクロロスチリルスルホニル)−6−ブロモ−2H−チオクロメン−2−オン;3−(E)−(4−メトキシスチリルスルホニル)−6−クロロ−2H−チオクロメン−2−オン;3−(E)−(4−クロロスチリルスルホニル)−6−クロロ−2H−チオクロメン−2−オン;3−(E)−(2,4−ジクロロスチリルスルホニル)−6−クロロ−2H−チオクロメン−2−オン;3−(E)−(4−メトキシスチリル−スルホニル)−5,7−ジメトキシ−2H−チオクロメン−2−オン;3−(E)−(4−クロロスチリルスルホニル)−5,7−ジメトキシ−2H−チオクロメン−2−オン;3−(E)−(2,4−ジクロロスチリルスルホニル)−5,7−ジメトキシ−2H−チオクロメン−2−オン;3−(E)−(4−メトキシスチリルスルホニル)−7−メトキシ−2H−チオクロメン−2−オン;3−(E)−(4−クロロスチリルスルホニル)−7−メトキシ−2H−チオクロメン−2−オン;3−(E)−(2,4−ジクロロ−スチリルスルホニル)−7−メトキシ−2H−チオクロメン−2−オン;3−(Z)−(4−メトキシスチリルスルホニル)−6−ブロモ−2H−チオクロメン−2−オン;3−(Z)−(4−クロロスチリルスルホニル)−6−ブロモ−2H−チオクロメン−2−オン;3−(Z)−(2,4−ジクロロスチリルスルホニル)−6−ブロモ−2H−チオクロメン−2−オン;3−(Z)−(4−メトキシスチリルスルホニル)−6−クロロ−2H−チオクロメン−2−オン;3−(Z)−(4−クロロスチリルスルホニル)−6−クロロ−2H−チオクロメン−2−オン;3−(Z)−(2,4−ジクロロスチリルスルホニル)−6−クロロ−2H−チオクロメン−2−オン;3−(Z)−(4−メトキシスチリルスルホニル)−5,7−ジメトキシ−2H−チオクロメン−2−オン;3−(Z)−(4−クロロスチリルスルホニル)−5,7−ジメトキシ−2H−チオクロメン−2−オン;3−(Z)−(2,4−ジクロロスチリルスルホニル)−5,7−ジメトキシ−2H−チオクロメン−2−オン;3−(Z)−(4−メトキシスチリルスルホニル)−7−メトキシ−2H−チオクロメン−2−オン;3−(Z)−(4−クロロスチリルスルホニル)−7−メトキシ−2H−チオクロメン−2−オン;3−(Z)−(2,4−ジクロロスチリルスルホニル)−7−メトキシ−2H−チオクロメン−2−オン;及びこれらの混合物;及びこれらの塩。
【0098】
式ICの化合物の第三の具体例により、Mが下記の(c)である化合物又はかかる化合物の塩が与えられる:
【化33】

【0099】
式ICに従う化合物の第三の具体例の好適な化合物には、下記が含まれる:
3−(4−メトキシベンジルスルホニル)−2H−チオクロメン−2−オン;3−(4−メトキシベンジル−スルホニル)−5,7−ジメトキシ−2H−チオクロメン−2−オン;3−(4−メトキシベンジルスルホニル)−6,8−ジニトロ−2H−チオクロメン−2−オン;3−(4−メトキシベンジルスルホニル)−6−ブロモ−2H−チオクロメン−2−オン;3−(4−メトキシベンジルスルホニル)−6−クロロ−2H−チオクロメン−2−オン;3−(4−メトキシベンジルスルホニル)−7−メトキシ−2H−チオクロメン−2−オン;3−(4−メトキシベンジル−スルホニル)−7−ヒドロキシ−2H−チオクロメン−2−オン;3−(4−メトキシベンジルスルホニル)−7−クロロ−2H−チオクロメン−2−オン;3−(4−メトキシベンジルスルホニル)−5,7−ジブロモ−2H−チオクロメン−2−オン;3−(4−クロロベンジルスルホニル)−2H−チオクロメン−2−オン;3−(4−クロロベンジルスルホニル)−7−クロロ−2H−チオクロメン−2−オン;3−(4−クロロベンジルスルホニル)−5,7−ジブロモ−2H−チオクロメン−2−オン;3−(2,4−ジクロロベンジルスルホニル)−7−クロロ−2H−チオクロメン−2−オン;3−(2,4−ジクロロベンジルスルホニル)−5,7−ジブロモ−2H−チオクロメン−2−オン;3−(4−メトキシ−3−ニトロベンジルスルホニル)−5,7−ジメトキシ−2H−チオクロメン−2−オン;3−(4−メトキシ−3−ニトロベンジルスルホニル)−7−メトキシ−2H−チオクロメン−2−オン;3−(4−メトキシ−3−ニトロベンジルスルホニル)−7−ヒドロキシ−2H−チオクロメン−2−オン;3−(4−メトキシ−3−ニトロベンジルスルホニル)−7−クロロ−2H−チオクロメン−2−オン;3−(4−メトキシ−3−ニトロベンジルスルホニル)−2H−チオクロメン−2−オン;3−(4−メトキシ−3−ニトロベンジルスルホニル)−5,7−ジブロモ−2H−チオクロメン−2−オン;3−(4−クロロ−3−ニトロベンジルスルホニル)−6−クロロ−2H−チオクロメン−2−オン;3−(4−クロロ−3−ニトロベンジルスルホニル)−7−クロロ−2H−チオクロメン−2−オン;3−(4−クロロ−3−ニトロベンジルスルホニル)−2H−チオクロメン−2−オン;3−(4−クロロ−3−ニトロベンジルスルホニル)−5,7−ジブロモ−2H−チオクロメン−2−オン;3−(4−クロロ−3−アミノベンジルスルホニル)−7−クロロ−2H−チオクロメン−2−オン;3−(4−クロロ−3−アミノベンジルスルホニル)−2H−チオクロメン−2−オン;3−(4−クロロ−3−アミノベンジルスルホニル)−5,7−ジブロモ−2H−チオクロメン−2−オン;3−(4−クロロ−3−アミノベンジルスルホニル)−6−クロロ−2H−チオクロメン−2−オン;これらの混合物;及びこれらの塩。
【0100】
式ICの化合物の第四の具体例により、下記の化合物又は、かかる化合物の塩が与えられる:
Mが、一重結合であり;
1が、独立に、ハロゲン、−(C1−C8)ヒドロカルビル、−C(=O)Ry、−N(Rw)C(=O)Ry、−N(Rw)C(Rz)C(=O)Ry、−N(Rw)SO2y、−N(Rw)(C1−C4)アルキレン−CO2w、−NO2、−CN、−ORw、−OC(=O)Ry、−OC(Rz)C(=O)Ry、−OSO2y −O(C1−C4)アルキレン−CO2w、−OP(=O)(ORw)2、−O(C2−C6)アルキレン−N(CH3)2、−O(C1−C6)ハロアルキル、−P(=O)(ORw)2、−SO2N(Rw)Rx、−NHC(=NH)NHRx、−(C1−C6)ハロアルキル及びヘテロアルキルよりなる群から選択され;そして
2が、下記式:
【化34】

である。
【0101】
式IBに従う化合物の第四の具体例の好適な化合物の具体例によれば、R2は、下記の通りである:
【化35】

【0102】
式ICに従う化合物の第四の具体例の好適な化合物には、下記が含まれる:
6−ブロモ−3−[(6−ブロモ−2−オキソチオクロメン−3−イル)スルホニル]チオクロメン−2−オン;6−クロロ−3−[(6−クロロ−2−オキソチオクロメン−3−イル)スルホニル]チオクロメン−2−オン;(2−オキソチオクロメン−3−イル)スルホニル]チオクロメン−2−オン(又はビス−(2H−クロメン−2−オン−3−イル)スルホン);(2−オキソチオクロメン−3−イル)スルホニル]キノリン−2−オン;8−エトキシ−3−[(8−エトキシ−2−オキソチオクロメン−3−イル)スルホニル]チオクロメン−2−オン;3−[(5,7−ジメトキシ−2−オキソチオクロメン−3−イル)スルホニル]−5,7−ジメトキシチオクロメン−2−オン;7−メトキシ−3−[(7−メトキシ−2−オキソチオクロメン−3−イル)スルホニル]チオクロメン−2−オン;5−メトキシ−3−[(5−メトキシ−2−オキソチオクロメン−3−イル)スルホニル]チオクロメン−2−オン;6−フルオロ−3−[(6−フルオロ−2−オキソチオクロメン−3−イル)スルホニル]チオクロメン−2−オン;6−ヨード−3−[(6−ヨード−2−オキソチオ−クロメン−3−イル)スルホニル]チオクロメン−2−オン;6−ニトロ−3−[(6−ニトロ−2−オキソチオクロメン−3−イル)スルホニル]チオクロメン−2−オン;8−メトキシ−3−[(8−メトキシ−6−ニトロ−2−オキチオソクロメン−3−イル)スルホニル]−6−ニトロチオクロメン−2−オン;7−ヒドロキシ−3−[(7−ヒドロキシ−2−オキソチオクロメン−3−イル)スルホニル]チオクロメン−2−オン;7−クロロ−3−[(7−クロロチオクロメン−2−オン−3−イル)スルホニル]−チオクロメン−2−オン;5,7−ジブロモ−3−[(5,7−ジブロモクロメン−2−オン−3−イル)スルホニル]−チオクロメン−2−オン;3−[(チオクロメン−2−オン−3−イル)スルホニル]チオクロメン−2−オン;6,8−ジニトロ−3−[(6,8−ジニトロチオクロメン−2−オン−3−イル)スルホニル]チオクロメン−2−オン;6−メトキシ−3−[(6−メトキシチオクロメン−2−オン−3−イル)スルホニル]チオクロメン−2−オン;8−メチル−3−[(8−メチルチオクロメン−2−オン−3−イル)スルホニル]チオクロメン−2−オン;5−メチル−3−[(5−メチルチオクロメン−2−オン−3−イル)スルホニル]チオクロメン−2−オン;[(ベンゾ[g]チオクロメン−2−オン−3−イル)スルホニル]ベンゾ[g]チオクロメン−2−オン;6−トリフルオロメトキシ−3−[(6−トリフルオロメトキシチオクロメン−2−オン−3−イル)スルホニル]−2−オン;6,8−ジクロロ−3−[(6,8−ジクロロチオクロメン−2−オン−3−イル)スルホニル]チオクロメン−2−オン;6,8−ジブロモ−3−[(6,8−ブロモチオクロメン−2−オン−3−イル)スルホニル]チオクロメン−2−オン;6,8−フルオロ−3−[(6,8−フルオロチオクロメン−2−オン−3−イル)スルホニル]チオクロメン−2−オン;5−ブロモ−8−メトキシ−3−[(5−ブロモ−8−メトキシ−2−オン−3−イル)スルホニル]チオクロメン−2−オン;6−ブロモ−8−メトキシ−3−[(6−ブロモ−8−メトキシチオクロメン−2−オン−3−イル)スルホニル]チオクロメン−2−オン;6−クロロ−8−ブロモ−3−[(6−クロロ−8−ブロモチオクロメン−2−オン−3−イル)スルホニル]チオクロメン−2−オン;8−ヒドロキシ−3−[(8−ヒドロキシチオクロメン−2−オン−3−イル)スルホニル]チオクロメン−2−オン;6−ヒドロキシ−3−[(6−ヒドロキシチオクロメン−2−オン−3−イル)スルホニル]チオクロメン−2−オン;6−アミノ−3−[(6−アミノチオクロメン−2−オン−3−イル)スルホニル]チオクロメン−2−オン;これらの混合物;及びこれらの塩。
【0103】
式ICの化合物の第五の具体例により、Mが下記の(d)又は(e)である化合物又はかかる化合物の塩が与えられる:
【化36】

【0104】
式ICに従う化合物の第五の具体例の幾つかの下位の具体例によれば、mは、0であり且つR2は、下記の通りである:
【化37】

【0105】
式ICに従う化合物の第五の具体例の幾つかの好適な化合物の具体例により、R2は、下記の通りである:
【化38】

【0106】
式ICに従う化合物の第五の具体例の他の下位の具体例によれば、mは、1であり且つR2は、置換された又はされてないアリール、好ましくは置換されたアリール、一層好ましくは置換されたフェニル;又は置換された若しくはされてないヘテロアリール、好ましくは単環式ヘテロアリール、一層好ましくは6若しくは6員環の単環式ヘテロアリールである。
【0107】
式ICに従う化合物の第五の具体例の好適な化合物には、下記が含まれる:
6−クロロ−3−({[(6−クロロ−2−オキソチオクロメン−3−イル)スルホニル]メチル}スルホニル)チオクロメン−2−オン;6−ブロモ−3−({[(6−ブロモ−2−オキソチオクロメン−3−イル)スルホニル]メチル}スルホニル)チオクロメン−2−オン;6−ヨード−3−({[(6−ヨード−2−オキソチオクロメン−3−イル)スルホニル]メチル}スルホニル)チオクロメン−2−オン;8−エトキシ−3−({[(8−エトキシ−2−オキソチオクロメン−3−イル)スルホニル]メチル}スルホニル)チオクロメン−2−オン;3−({[(5,7−ジメトキシ−2−オキソチオクロメン−3−イル)スルホニル]メチル}スルホニル)−5,7−ジメトキシチオクロメン−2−オン;7−メトキシ−3−({[(7−メトキシ−2−オキソチオクロメン−3−イル)スルホニル]メチル}スルホニル)チオクロメン−2−オン;5−メトキシ−3−({[(5−メトキシ−2−オキソチオクロメン−3−イル)スルホニル]メチル}−スルホニル)−チオクロメン−2−オン;7−ヒドロキシ−3−({[(7−ヒドロキシ−2−オキソチオクロメン−3−イル)スルホニル]−メチル}スルホニル)チオクロメン−2−オン;3−({[(6,8−ジニトロ−2−オキソチオクロメン−3−イル)スルホニル]メチル}−スルホニル)−6,8−ジニトロチオクロメン−2−オン;3−(E)−((4−メトキシスチリルスルホニル)メチル−スルホニル)−7−クロロ−2H−チオクロメン−2−オン;3−(E)−((4−メトキシスチリルスルホニル)メチル−スルホニル)−6−クロロ−2H−チオクロメン−2−オン;3−(E)−((4−メトキシスチリルスルホニル)メチル−スルホニル)−6−ブロモ−2H−チオクロメン−2−オン;3−(E)−((4−メトキシスチリルスルホニル)メチル−スルホニル)−7−ヨード−2H−チオクロメン−2−オン;3−(E)−((4−メトキシスチリルスルホニル)メチル−スルホニル)−8−エトキシ−2H−チオクロメン−2−オン;3−(E)−((4−メトキシスチリルスルホニル)メチル−スルホニル)−7−メトキシ−2H−チオクロメン−2−オン;3−(E)−((4−メトキシスチリルスルホニル)メチルスルホニル)−5−メトキシ−2H−チオクロメン−2−オン;3−(E)−((4−メトキシスチリルスルホニル)メチル−スルホニル)−5,7−ジメトキシ−2H−チオクロメン−2−オン;3−(Z)−((4−メトキシスチリルスルホニル)メチル−スルホニル)−7−クロロ−2H−チオクロメン−2−オン;3−(Z)−((4−メトキシ−スチリルスルホニル)メチル−スルホニル)−6−クロロ−2H−チオクロメン−2−オン;3−(Z)−((4−メトキシスチリル−スルホニル)メチル−スルホニル)−6−ブロモ−2H−チオクロメン−2−オン;3−(Z)−((4−メトキシスチリルスルホニル)−メチル−スルホニル)−7−ヨード−2H−チオクロメン−2−オン;3−(Z)−((4−メトキシスチリルスルホニル)メチル−スルホニル)−8−エトキシ−2H−チオクロメン−2−オン;3−(Z)−((4−メトキシスチリルスルホニル)−メチル−スルホニル)−7−メトキシ−2H−チオクロメン−2−オン;3−(Z)−((4−メトキシスチリルスルホニル)−メチルスルホニル)−5−メトキシ−2H−チオクロメン−2−オン;3−(Z)−((4−メトキシスチリルスルホニル)メチル−スルホニル)−5,7−ジメトキシ−2H−チオクロメン−2−オン;3−((E)−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソブト−3−エニルスルホニル)−7−クロロ−2H−チオクロメン−2−オン、3−((E)−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソブト−3−エニルスルホニル)−6−クロロ−2H−チオクロメン−2−オン;3−((E)−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソブト−3−エニルスルホニル)−6−ブロモ−2H−チオクロメン−2−オン;3−((E)−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソブト−3−エニルスルホニル)−6−ヨード−2H−チオクロメン−2−オン;3−((E)−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソブト−3−エニルスルホニル)−8−エトキシ−2H−チオクロメン−2−オン;3−((E)−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソブト−3−エニルスルホニル)−7−メトキシ−2H−チオクロメン−2−オン;3−((E)−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソブト−3−エニルスルホニル)−5−メトキシ−2H−チオクロメン−2−オン;3−((E)−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソブト−3−エニルスルホニル)−5,7−ジメトキシ−2H−チオクロメン−2−オン;3−((Z)−4−(4−メトキシ−フェニル)−2−オキソブト−3−エニルスルホニル)−7−クロロ−2H−チオクロメン−2−オン;3−((Z)−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソブト−3−エニルスルホニル)−6−クロロ−2H−チオクロメン−2−オン;3−((Z)−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソブト−3−エニルスルホニル)−6−ブロモ−2H−チオクロメン−2−オン;3−((Z)−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソブト−3−エニルスルホニル)−6−ヨード−2H−チオクロメン−2−オン;3−((Z)−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソブト−3−エニルスルホニル)−8−エトキシ−2H−チオクロメン−2−オン;3−((Z)−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソブト−3−エニルスルホニル)−7−メトキシ−2H−チオクロメン−2−オン;3−((Z)−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソブト−3−エニルスルホニル)−5−メトキシ−2H−チオクロメン−2−オン;3−((Z)−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソブト−3−エニルスルホニル)−5,7−ジメトキシ−2H−チオクロメン−2−オン;これらの混合物;及びこれらの塩。
【0108】
本発明は、更に、式Iに従う単離された化合物を包含する。表現「単離された化合物」は、式Iの化合物、又は式Iに従う化合物の混合物を指し、ここに、単離された化合物は、命名された化合物又は式Iに従う化合物の混合物を、全重量の少なくとも10重量パーセントの量で包含する。好ましくは、この単離された化合物は、命名された化合物又は式Iに従う化合物の混合物を、全重量の少なくとも50重量パーセントの量で包含し;一層好ましくは、全重量の少なくとも80重量パーセントの量で包含し;最も好ましくは、、全重量の少なくとも90重量パーセント又は少なくとも95重量パーセントの量で包含する。
【0109】
この発明の他の具体例によれば、下記式Iに従う化合物、又はかかる化合物の塩が与えられる:
【化39】

{式中:
各Qは、独立に、O、S又はNHであり;
各R1は、独立に、ハロゲン、−(C1−C8)ヒドロカルビル、−C(=O)Ry、−NRw2、−N(Rw)C(=O)Ry、−N(Rw)C(Rz)C(=O)Ry、−N(Rw)SO2y、−N(Rw)(C1−C4)アルキレン−CO2w、−NO2、−CN、−ORw、−OC(=O)Ry、−OC(Rz)C(=O)Ry、−OSO2y −O(C1−C4)アルキレン−CO2w、−OP(=O)(ORw)2、−O(C2−C6)アルキレン−N(CH3)2、−O(C1−C6)ハロアルキル、−P(=O)(ORw)2、−SO2N(Rw)Rx、−NHC(=NH)NHRx、−(C1−C6)ハロアルキル及びヘテロアルキルよりなる群から選択され;
wは、−Hであり;
xは、−H、−(C1−C8)ヒドロカルビル又は−C(=O)(C1−C8)ヒドロカルビルであり;
yは、−H、−(C1−C8)ヒドロカルビル、−O(C1−C8)ヒドロカルビル、置換されたフェニル、置換されたヘテロシクリル(C1−C3)アルキル、ヘテロアリール(C1−C3)アルキル、−(C2−C10)ヘテロアルキル、−(C1−C6)ハロアルキル、−C(Rz)NHRx、−N(Rw)Rx、−(C1−C3)アルキレンNH2、−(C1−C3)アルキレンN(CH3)2、−(C1−C3)ペルフルオロアルキレンN(CH3)2、−(C1−C3)アルキレンN+(C1−C3)3、−(C1−C3)アルキレン−N+(CH2CH2OH)3、−(C1−C3)アルキレン−ORx、−(C1−C4)アルキレン−CO2x、−(C1−C4)アルキレン−CO2N(Rw)Rx、−(C1−C4)アルキレン−C(=O)ハロゲン、ハロ(C1−C3)アルキル及び−(C1−C4)ペルフルオロアルキレン−CO2xよりなる群から選択され;
zは、−H、−(C1−C6)アルキル、−(CH2)3−NH−C(NH2)(=NH)、−CH2C(=O)NH2、−CH2COOH、−CH2SH、−(CH2)2C(=O)−NH2、−(CH2)2CO2H、−CH2−(2−イミダゾリル)、−(CH2)4−NH2、−(CH2)2−S−CH3、フェニル、−CH2−フェニル、−CH2−OH、−CH(OH)−CH3、−CH2−(3−インドリル)及び−CH2−(4−ヒドロキシフェニル)よりなる群から選択され;
nは、0、1、2、3又は4であり;
Mは、一重結合並びに下記の(b)、(c)、(d)及び(e)よりなる群から選択され:
【化40】

2は、置換された若しくはされてないアリール又は置換された若しくはされてないヘテロアリールであり;
3及びR4は、独立に、−H及び−(C1−C6)アルキルよりなる群から選択され;そして
Aは、−SO2−又は−C(=O)−であり;
但し、
(i)Mが一重結合であるならば、
2は、
【化41】

であり;
1は、−NRw2以外であり;
(ii)mが0であれば;
2は、
【化42】

であり;そして
(iii)nが0であれば、R2は、未置換フェニル以外である}。
【0110】
wが−Hである式Iに従う好適な化合物には、例えば、3−(4−メトキシ−3−ニトロベンジルスルホニル)−7−ヒドロキシ−2H−クロメン−2−オン;7−ヒドロキシ−3−[(7−ヒドロキシ−2−オキソクロメン−3−イル)スルホニル]クロメン−2−オン;8−ヒドロキシ−3−[(8−ヒドロキシ−2−オキソクロメン−3−イル)スルホニル]クロメン−2−オン;6−ヒドロキシ−3−[(6−ヒドロキシ−2−オキソクロメン−3−イル)スルホニル]クロメン−2−オン;7−ヒドロキシ−3−({[(7−ヒドロキシ−2−オキソクロメン−3−イル)スルホニル]−メチル}スルホニル)クロメン−2−オン;7−ヒドロキシ−3−[(7−ヒドロキシ−2−キノロン−3−イル)スルホニル]−2−キノロン;8−ヒドロキシ−3−[(8−ヒドロキシ−2−キノロン−3−イル)スルホニル]−2−キノロン;6−ヒドロキシ−3−[(6−ヒドロキシ−2−キノロン−3−イル)スルホニル]−2−キノロン;3−(4−メトキシベンジル−スルホニル)−7−ヒドロキシ−2H−チオクロメン−2−オン;3−(4−メトキシ−3−ニトロベンジルスルホニル)−7−ヒドロキシ−2H−チオクロメン−2−オン;7−ヒドロキシ−3−[(7−ヒドロキシ−2−オキソチオクロメン−3−イル)スルホニル]チオクロメン−2−オン;8−ヒドロキシ−3−[(8−ヒドロキシチオクロメン−2−オン−3−イル)スルホニル]チオクロメン−2−オン;6−ヒドロキシ−3−[(6−ヒドロキシチオクロメン−2−オン−3−イル)スルホニル]チオクロメン−2−オン;7−ヒドロキシ−3−({[(7−ヒドロキシ−2−オキソチオクロメン−3−イル)スルホニル]−メチル}スルホニル)チオクロメン−2−オン;これらの混合物;及びこれらの塩が含まれる。
【0111】
II.式Iの化合物の製造における中間体
この発明の他の具体例により、下記式IIの合成中間体が与えられる:
【化43】

{Mが(d)である式Iの化合物の合成において有用であり;
式中、
1、R4、Q及びAは、ここで定義した通りであり、Rは、−H又は−(C1−C7)ヒドロカルビル、好ましくはベンジル若しくは−(C1−C6)アルキル、一層好ましくは−(C1−C3)アルキル、最も好ましくは、メチル又はエチルである}。
【0112】
Aが−SO2−である式IIに従う化合物は、例えば、下記によって製造することができる
(a)式IIA:
【化44】

(式中、R1、Q及びnは、ここで規定した通りである)
に従う化合物を、
式IIB:
【化45】

(式中、R及びR4は、ここで定義した通りである)
に従う化合物と反応させ;そして
(b)式IIに従う化合物を、反応生成物から単離する。
【0113】
Rが−(C1−C7)ヒドロカルビルである式IIBに従う化合物は、例えば、下記によって製造することができる:
(a)Rが−Hである式IIBに従う化合物を、ヒドロカルビルアルコール及び触媒量の酸試薬と反応させ;そして
(b)Rが−(C1−C7)ヒドロカルビルである式IIBに従う化合物を、反応生成物から単離する。
【0114】
好適な酸試薬には、例えば、硫酸、トルエンスルホン酸及び塩酸が含まれる。
【0115】
式IIBに従う化合物は、例えば、下記によって製造することができる:
(a)下記式IIC:
【化46】

(式中、R及びR4は、ここで定義した通りである)
に従う化合物を、スルフィドをスルホンに酸化することのできる酸化剤と反応させ;そして
(b)式IIBに従う化合物を、反応生成物から単離する。
【0116】
式IICに従う化合物は、例えば、下記によって製造することができる:
(a)下記式IID:
【化47】

(式中、Rは、ここで定義した通りである)
に従う化合物を、下記式IIE:
【化48】

(式中、R4は、ここで定義した通りである)
と反応させ;そして
(b)式IICに従う化合物を、反応生成物から単離する。
【0117】
この発明の他の具体例により、下記式IIIに従う合成中間体が与えられる:
【化49】

{式Iに従う化合物の製造において有用であり、式中:
Mは(e)であり;
1、R3、Q及びAは、ここで定義した通りであり、Rは、−H又は−(C1−C7)ヒドロカルビル、好ましくはベンジル又は−(C1−C6)アルキル、一層好ましくは−(C1−C3)アルキル、最も好ましくはメチル又はエチルである}。
【0118】
Aが−SO2−である式IIIに従う化合物は、例えば、下記によって製造することができる:
(a)下記式IIA:
【化50】

(式中、R1、Q及びnは、ここで定義した通りである)
に従う化合物を、下記式IIIAに従う化合物:
【化51】

(式中、R及びR3は、ここで定義した通りである)
と反応させ;そして
(b)式IIIに従う化合物を、反応生成物から単離する。
【0119】
この発明の他の具体例により、下記式IVに従う合成中間体が与えられる:
【化52】

{式Iに従う化合物の製造において有用であり、ここに、
Mは、(e)であり;R2、R3及びAは、ここで定義した通りであり;そして、Rは、−H又は−(C1−C7)ヒドロカルビル、好ましくはベンジル又は−(C1−C6)アルキル、一層好ましくは−(C1−C3)アルキル、最も好ましくはメチル又はエチルである}。
【0120】
Aが−SO2−である式IVに従う化合物は、例えば、下記によって製造することができる:
(a)式IVA:
【化53】

に従う化合物を、
式IIIA:
【化54】

(式中、R2、R3及びRは、ここで定義した通りである)
に従う化合物と反応させ;そして
(b)式IVに従う化合物を、反応生成物から単離する。
【0121】
式IIIAに従う化合物は、例えば、下記によって製造することができる:
(a)式IIIBに従う化合物:
【化55】

(Rは、−(C1−C7)ヒドロカルビルであり且つLGは、脱離基、好ましくはアルキルスルホネート、ハロアルキルスルホネート、アルキルスルホネート又はハロゲン、一層好ましくはハロゲン、最も好ましくはClである)
を、式IIICの化合物:
3−NH2 IIIC
と反応させ;そして
(b)式IIIAに従う化合物を、反応生成物から単離する。
【0122】
この発明の他の具体例により、下記式Vに従う合成中間体が与えられる:
【化56】

{式Iに従う化合物の製造に有用であり、式中
Mは、(d)であり;R2、R4及びAは、ここで定義した通りであり;Rは、−H又は−(C1−C7)ヒドロカルビル、好ましくはベンジル又は−(C1−C6)アルキル、一層好ましくは−(C1−C3)アルキル、最も好ましくはメチル又はエチルである}。
【0123】
Aが−SO2−である式Vに従う化合物は、例えば、下記によって製造することができる:
(a)式IVA:
【化57】

に従う化合物を、式IIB:
【化58】

に従う化合物と反応させ;そして
(b)式Vに従う化合物を、反応生成物から単離する。
【0124】
III.式Iに従う化合物の製造方法
この発明の他の面により、式Iに従う化合物の製造方法を与える:
【0125】
この発明の一具体例により、下記式I:
【化59】

(式中、M、R1、R2、Q及びnは、ここで定義した通りである)
に従う化合物は、下記によって製造することができる:
(a)下記式IIA:
【化60】

(式中、R1、n及びQは、ここで定義した通りである)
に従う化合物を、下記式VI:
【化61】

(式中、R2及びMは、ここで定義した通りであり、Rは、−H又は−(C1−C7)ヒドロカルビル、好ましくはベンジル又は−(C1−C6)アルキル、一層好ましくは−(C1−C3)アルキル、最も好ましくはメチル又はエチルである)
の化合物と反応させ;そして
(b)式Iに従う化合物を、反応生成物から単離する。
【0126】
式Iの化合物の上記の製造方法の第一の下位の具体例により、Mが下記(a):
【化62】

であり;且つ
1、R2、R3、Q及びnが、ここで定義した通りである式Iの化合物の製造方法であって、下記のステップを含む当該方法が更に与えられる:
(a)下記式IIA:
【化63】

(式中、R1、n及びQは、ここで定義した通りである)
に従う化合物を、下記式VIA:
【化64】

(式中、R2及びR3は、ここで定義した通りであり、Rは、−H又は−(C1−C7)ヒドロカルビル、好ましくはベンジル又は−(C1−C6)アルキル、一層好ましくは−(C1−C3)アルキル、最も好ましくはメチル又はエチルである)
の化合物と反応させ;そして
(b)式Iに従う化合物を、反応生成物から単離する。
【0127】
式Iの化合物を製造する上記の方法の第二の下位の具体例により、Mが(b):
【化65】

であり;且つR1、R2、Q及びnがここで定義した通りである式Iの化合物を製造する方法であって;該方法は、下記のステップ
(a)下記式IIA:
【化66】

(式中、R1、n及びQは、ここで定義した通りである)
に従う化合物を、下記式VIB:
【化67】

(式中、R2は、ここで定義した通りであり、Rは、−H又は−(C1−C7)ヒドロカルビル、好ましくはベンジル又は−(C1−C6)アルキル、一層好ましくは−(C1−C3)アルキル、最も好ましくはメチル又はエチルである)
の化合物と反応させ;そして
(b)式Iに従う化合物を、反応生成物から単離する
ことを含む当該方法が更に与えられる:
【0128】
式Iの化合物を製造する上記の方法の第三の下位の具体例により、Mが(c):
【化68】

であり;R1、R2、R4、Q及びnがここで定義した通りである式Iの化合物を製造する方法であって;該方法は、下記のステップを含む当該方法が更に与えられる:
(a)下記式IIA:
【化69】

(R1、n及びQは、ここで定義した通りである)
に従う化合物を、下記式VIC:
【化70】

(式中、R2は、ここで定義した通りであり、Rは、−H又は−(C1−C7)ヒドロカルビル、好ましくはベンジル又は−(C1−C6)アルキル、一層好ましくは−(C1−C3)アルキル、最も好ましくはメチル又はエチルである)
の化合物と反応させ;そして
(b)式Iに従う化合物を、反応生成物から単離する。
【0129】
この発明の他の具体例により、Mが一重結合である式Iに従う化合物を製造する方法であって、下記のステップを含む当該方法が与えられる:
(a)下記式IIA:
【化71】

(式中、R1、n及びQは、ここで定義した通りである)
に従う化合物を、ジカルボキシメチルスルホン:
【化72】

と反応させ;そして
(b)式Iに従う化合物を、反応生成物から単離する。
【0130】
この発明の他の具体例により、Mが下記の(d):
【化73】

(R4及びAは、ここで定義した通りであり;mは、1である)
である式Iに従う化合物を製造する方法であって、下記のステップを含む当該方法が与えられる:
(a)下記式IIA:
【化74】

(式中、R1、n及びQは、ここで定義した通りである)
に従う化合物を、下記式V:
【化75】

(式中、R2、R4及びAは、ここで定義した通りであり、Rは、−H又は−(C1−C7)ヒドロカルビル、好ましくはベンジル若しくは−(C1−C6)アルキル、一層好ましくは−(C1−C3)アルキル、最も好ましくは、メチル又はエチルである)
の化合物と反応させ;そして
(b)式Iに従う化合物を、反応生成物から単離する。
【0131】
この発明の他の具体例により、Mが下記の(d):
【化76】

(R4及びAは、ここで定義した通りであり;mは、0である)
である式Iに従う化合物を製造する方法であって、下記のステップを含む当該方法が与えられる:
(a)下記式IIA:
【化77】

(式中、R1、n及びQは、ここで定義した通りである)
に従う化合物を、下記式IIB:
【化78】

(式中、R4は、ここで定義した通りであり、Rは、−H又は−(C1−C7)ヒドロカルビル、好ましくはベンジル若しくは−(C1−C6)アルキル、一層好ましくは−(C1−C3)アルキル、最も好ましくは、メチル又はエチルである)
の化合物と反応させ;そして
(b)式Iに従う化合物を、反応生成物から単離する。
【0132】
この発明の他の具体例により、Mが下記の(e):
【化79】

(R3及びAは、ここで定義した通りであり;mは、1である)
である式Iに従う化合物を製造する方法であって、下記のステップを含む当該方法が与えられる:
(a)下記式IIA:
【化80】

(式中、R1、n及びQは、ここで定義した通りである)
に従う化合物を、下記式IV:
【化81】

(式中、R2、R3及びAは、ここで定義した通りであり、Rは、−H又は−(C1−C7)ヒドロカルビル、好ましくはベンジル若しくは−(C1−C6)アルキル、一層好ましくは−(C1−C3)アルキル、最も好ましくは、メチル又はエチルである)
の化合物と反応させ;そして
(b)式Iに従う化合物を、反応生成物から単離する。
【0133】
この発明の他の具体例により、Mが下記の(e):
【化82】

(式中、R2及びAは、ここで定義した通りであり;mは、0である)
である式Iに従う化合物を製造する方法であって、下記のステップを含む当該方法が与えられる:
(a)下記式IIA:
【化83】

(式中、R1、n及びQは、ここで定義した通りである)
に従う化合物を、下記式IIIA:
【化84】

(式中、R3は、ここで定義した通りであり、Rは、−H又は−(C1−C7)ヒドロカルビル、好ましくはベンジル若しくは−(C1−C6)アルキル、一層好ましくは−(C1−C3)アルキル、最も好ましくは、メチル又はエチルである)
の化合物と反応させ;そして
(b)式Iに従う化合物を、反応生成物から単離する。
【0134】
この発明の他の具体例により、Mが下記の(d):
【化85】

(R4及びAは、ここで定義した通りであり;且つmは、1である)
である式Iに従う化合物を製造する方法であって、下記のステップを含む当該方法が与えられる:
(a)下記式II:
【化86】

(式中、各R1、Rw、Rx、Ry、Rz、R、Q及びnは、ここで定義した通りである)
に従う化合物;又はかかる化合物の塩を;
下記式IVA:
【化87】

(式中、R2は、置換された若しくはされてないアリール又は置換された若しくはされてないヘテロアリールである)
の化合物と反応させ(但し、式IVAに従う化合物は、式IIAに従う化合物以外である);そして
(b)式Iに従う化合物を、反応生成物から単離する。
【0135】
この発明の他の具体例により、Mが下記の(e):
【化88】

(R3及びAは、ここで定義した通りであり;mは、1である)
である式Iに従う化合物を製造する方法であって、下記のステップを含む当該方法が与えられる:
(a)式III:
【化89】

(式中、各R1、Rw、Rx、Ry、Rz、R、Q及びnは、ここで定義した通りである)
に従う化合物;又はかかる化合物の塩を、下記式IVA:
【化90】

(式中、R2は、置換された若しくはされてないアリール又は置換された若しくはされてないヘテロアリールである)
の化合物と反応させ(但し、式IVAに従う化合物は、式IIAに従う化合物以外である);そして
(b)式Iに従う化合物を、反応生成物から単離する。
【0136】
この発明の他の具体例により、Mが下記の(d):
【化91】

(R3及びAは、ここで定義した通りであり;mは、0である)
である式Iに従う化合物を製造する方法であって、下記のステップを含む当該方法が与えられる:
(a)下記式II:
【化92】

(式中、各R1、Rw、Rx、Ry、Rz、R、Q及びnは、ここで定義した通りである)
に従う化合物;又はかかる化合物の塩を、下記式IIA:
【化93】

(式中、R1、Q及びnは、上で定義した通りである)
の化合物と反応させ;そして
(b)式Iに従う化合物を、反応生成物から単離する。
【0137】
この発明の他の具体例により、Mが下記の(e):
【化94】

(R3及びAは、ここで定義した通りであり;mは、0である)
である式Iに従う化合物を製造する方法であって、下記のステップを含む当該方法が与えられる:
(a)下記式III:
【化95】

(式中、各R1、Rw、Rx、Ry、Rz、R、Q及びnは、ここで定義した通りである)
に従う化合物;又はかかる化合物の塩(但し、R1は、−NRw2以外である)を、
下記式IIA:
【化96】

(式中、R1、Q及びnは、上で定義した通りである)
に従う化合物と反応させ;そして
(b)式Iに従う化合物を、反応生成物から単離する。
【0138】
この発明の他の具体例により、製薬上許容しうるキャリアー及び式Iに従う一種以上の化合物を含む医薬組成物が提供される。
【0139】
この発明の他の具体例により、増殖性疾患特に癌を患っている個人を治療する方法であって、該個人に、有効量の式Iに従う少なくとも一種の化合物を単独で又は製薬上許容しうるキャリアーと一緒に投与することを含む当該方法が提供される。
【0140】
この発明の他の具体例により、増殖性疾患特に癌を患っている個人における腫瘍細胞の成長を阻止する方法であって、該個人に、有効量の式Iに従う少なくとも一種の化合物を単独で又は製薬上許容しうるキャリアーと一緒に投与することを含む当該方法が提供される。
【0141】
他の具体例により、癌に苦しんでいる個人において癌細胞好ましくは腫瘍細胞のアポトーシスを誘導する方法であって、該個人に、有効量の少なくとも一種の式Iに従う化合物を単独で又は製薬上許容しうるキャリアーと一緒に投与することを含む当該方法が提供される。
【0142】
この発明の他の具体例により、式Iに従う少なくとも一種の化合物の、下記のための医薬の製造のための、単独又は製薬上許容しうるキャリアーと一緒での利用が提供される:
(a)増殖性疾患に苦しんでいる個人における増殖性疾患の治療;
(b)増殖性疾患に苦しんでいる個人における腫瘍細胞の成長の阻止;
(c)癌に苦しんでいる個人における癌細胞のアポトーシスの誘導。
【0143】
図面の簡単な説明
図1は、JNK−1の、クマリン-3−スルホンアミドによる活性化を示すリン酸化GST−c−Junのゲル電気泳動分離のオートラジオグラムを示している。
【0144】
発明の詳細な説明
I.増殖性疾患の治療
本発明により、クマリン−3−スルホン及びクマリン−3−スルホンアミド、2−キノロン−3−スルホン及び2−キノロン−3−スルホンアミド、及びチオクロメン−2−オン−3−スルホン及びチオクロメン−2−オン−3−スルホンアミドは、様々な腫瘍細胞型を選択的に殺すが、正常細胞は殺さない。如何なる理論に拘束されることも望まないが、本発明によるこれらの化合物は、JNK1と相互作用することにより又はJNK経路の一部である上流のキナーゼと相互作用することによってJNK経路を活性化すると考えられる。
【0145】
A.癌の治療
この発明によるこれらの化合物は、増殖性疾患例えば癌に苦しんでいる個体(獣とヒトを含む動物)に投与することができる。
【0146】
この発明によるこれらの化合物は、腫瘍細胞の増殖を、細胞死を誘導することによって阻止することが示されてきた。この発明によるこれらの化合物の殺細胞活性は、正常細胞を超えて、腫瘍細胞に対して選択的である。
【0147】
細胞死は、アポトーシスの誘導から生じると考えられる。これらの化合物は、卵巣癌;子宮頚癌;乳癌;前立腺癌;精巣癌、肺癌、腎臓癌、結腸直腸癌;皮膚癌;脳癌;及び白血病(急性骨髄性白血病、慢性骨髄性白血病、急性リンパ球性白血病及び慢性リンパ球性白血病を含む)を含む(但し、これらに限られない)広い範囲の腫瘍細胞型に対して有効であると考えられる。
【0148】
一層詳細には、このはつめいのこれらの化合物、組成物及び方法によって治療されうる癌には、下記が含まれるが、これらに限られない:
例えば肉腫(例えば、血管肉腫、繊維肉腫、横紋筋肉腫及び脂肪肉腫);粘液腫;横紋筋腫;繊維腫;脂肪腫及び奇形腫を含む心臓の癌;
例えば、気管支原生癌(例えば、扁平上皮細胞癌、未分化小型細胞癌、未分化大型細胞癌、及び腺癌);肺胞及び細気管支癌;気管支腺腫;肉腫;リンパ腫;軟骨腫様過誤腫;及び中皮腫を含む肺癌;
例えば食道癌(例えば、扁平上皮癌、腺癌、平滑筋肉腫及びリンパ腫);胃癌(例えば、癌腫、リンパ腫及び平滑筋肉腫);膵臓癌(例えば、腺管癌、膵島細胞腺腫、グルカゴン産生腫瘍、ガストリン産生腫瘍、類癌腫、及びビポーマ);小腸の癌(例えば、腺癌、リンパ腫、類癌腫、カポジ肉腫、平滑筋腫、血管腫、脂肪腫、神経線維腫及び線維腫);大腸の癌(例えば、腺癌、管状腺腫、絨毛腺腫、過誤腫、及び平滑筋腫)を含む胃腸の癌;
例えば腎臓癌(例えば、腺癌、ウィルムス腫瘍(腎芽細胞腫)、リンパ腫、及び白血病);膀胱及び尿道の癌(例えば、扁平上皮癌、転移細胞癌、及び腺癌);前立腺癌(例えば、腺癌及び肉腫);精巣癌(例えば、精上皮腫、奇形腫、胎生期癌、奇形癌腫、絨毛腺腫、肉腫、間質細胞癌、線維腫、線維腺腫、類腺腫瘍、及び脂肪腫)を含む尿生殖器系癌;
例えば肝細胞癌(例えば、肝細胞性癌腫);胆管癌;肝芽細胞腫;血管肉腫;肝細胞性腺癌;及び血管腫を含む肝臓癌;
例えば骨原性肉腫(骨肉腫)、線維肉腫、悪性線維組織球腫、軟骨肉腫、ユーイング肉腫、悪性リンパ腫(細網肉腫)、多発性骨髄腫、悪性巨細胞腫脊索腫、骨軟骨腫(骨軟骨の外骨腫)、良性軟骨腫、軟骨芽細胞腫、軟骨粘液線維腫、類骨腫及び巨細胞腫を含む骨の癌;
例えば頭骨の癌(例えば、骨腫、血管腫、肉芽腫、黄色腫及び変形性骨炎);髄膜の癌(例えば、髄膜腫、髄膜肉腫、及び神経膠腫症);脳の癌(例えば、星状細胞腫、髄芽細胞腫、神経膠腫、脳室上衣細胞腫、胚細胞腫(松果体腫)、多形性神経膠芽細胞腫、乏突起膠腫、神経鞘腫、網膜芽細胞腫、及び先天的腫瘍);及び脊髄の癌(例えば、神経線維腫、髄膜腫、神経膠腫及び肉腫)を含む神経系の癌;
例えば子宮の癌(例えば、子宮内膜癌);子宮頚の癌(例えば、子宮頚癌、及び前癌性子宮頚異形成);卵巣の癌(例えば、卵巣癌)(漿液性嚢腺腫、未分類癌、顆粒包膜細胞腫、セルトリ−ライディッヒ細胞腫瘍、未分化胚細胞腫、及び悪性奇形腫を含む);外陰部の癌(例えば、扁平上皮癌、上皮内癌、腺癌、線維肉腫、及び黒色腫);膣の癌(例えば、明細胞癌、扁平細胞癌、ブドウ状肉腫、及び胎児性横紋筋肉腫);及びファロピオ管の癌(例えば、癌腫)を含む婦人科の癌;
例えば血液の癌(例えば、急性骨髄性白血病、慢性骨髄性白血病、急性リンパ芽球性白血病、慢性リンパ芽球性白血病、骨髄増殖性疾患、多発性骨髄腫、及び骨髄異形成症候群、ホジキンリンパ腫、非ホジキンリンパ腫(悪性リンパ腫)及びワルデンシュトレームマクログロブリン血症)を含む血液学的癌;
例えば悪性黒色腫、基底細胞癌、扁平上皮細胞癌、カポジ肉腫を含む皮膚癌;形成異常母斑、脂肪腫、血管腫、皮膚線維腫、ケロイド、乾癬;
及び
例えば神経芽細胞腫を含む副腎の癌。
【0149】
癌は、固形腫瘍(転移性であってもなくてもよい)であってよい。癌は又、白血病におけるように、広汎性組織として生じうる。従って、用語「腫瘍細胞」は、ここで与える場合、上で定義した疾患の何れか一つに苦しめられた細胞を含む。
【0150】
B.非癌性の増殖性疾患の治療
これらの化合物は又、非癌性の増殖性疾患(即ち、良性の指標により特徴付けられる増殖性疾患)の治療において有用であると考えられている。かかる疾患は又、「細胞増殖性」又は「増殖過剰性」としても知られており、細胞が身体により典型的でない大きい速度で生成される。この発明の化合物によって治療できると考えられる非癌性増殖性疾患には、例えば、新生児の血管腫症、二次的に進行する多発性硬化症、アテローム性動脈硬化症、慢性の進行性の骨髄退行性疾患、神経線維腫症、神経節神経腫症、ケロイド形成、骨のパジェット病、乳房線維嚢胞病、子宮類線維症、ペロニー・デュプトレン線維症、再狭窄、良性の増殖性の乳房の疾患、良性の前立腺肥大、X染色体性リンパ組織増殖性疾患(ダンカン病)、移植後リンパ増殖性疾患(PTLD)、黄斑変性及び網膜症例えば糖尿病性網膜症及び増殖性硝子体網膜症(PVR)が含まれる。
【0151】
他の、この発明の化合物によって治療できると考えられる非癌性増殖性疾患には、癌疾患へ進行する増大したリスクを伴う前癌性リンパ増殖性細胞の存在が含まれる。多くの非癌性リンパ増殖性疾患は、潜在的ウイルス(例えば、エプスタイン−バールウイルス(EBV)及びC型肝炎ウイルス)感染と関連している。これらの病気は、しばしば、良性の病理として始まり、時間の関数として、リンパ様新生物形成へ進行する。
【0152】
この発明の化合物での腫瘍の治療は、細胞増殖の阻止及びアポトーシスによる細胞死の誘導へと導くと考えられる。
【0153】
II.この発明の化合物の異性
A.幾何異性
式Iに従う幾つかの化合物は、炭素−炭素二重結合の存在から生じる異性により特徴付けられる。この異性は、一般に、シス−トランス異性と呼ばれているが、一層包括的な慣用命名法は、E及びZ呼称を用いる。これらの化合物は、Cahn-Ingold-Prelogシステム、IUPAC 1974 Recommendations, Section E: Stereochmistry {Nomenclature of Organic Chemistry, John Wiley & Sons, Inc., New York, ニューヨーク、第4版、1992、127-138頁(全内容を、参考として本明細書中に援用する)中}により命名される。この命名法のシステムを利用して、二重結合についての4つの群に、一連の規則に従って優先順位が付けられる。その後、二重結合の同じ側に2つの高位の基を有する異性体は、Zと呼ばれる(一緒を意味するドイツ語の「zusammen」より)。2つの高位の基が二重結合の反対側にある他の異性体は、Eと呼ばれる(「反対」を意味するドイツ語の「entgegen」より)。従って、炭素−炭素二重結合上の4つの基をランク付けするならば、Aが最下位で、Dが最高位であり、A>B>C>Dであって、これらの異性体は、図解3のように命名されよう。
【化97】

【0154】
別途指示しない限り、下記の図解4に描いたように、両配置及びそれらの混合物は、式Iに従う化合物の範囲内に含まれる。
【化98】

【0155】
C.光学異性
本発明は又、式Iに従う化合物の単離された光学異性体にも向けられている。キラル中心の存在により生じるこれらの異性体は、「鏡像異性体」と呼ばれる重ね合わすことのできない対を含む。純粋な化合物の単一の鏡像異性体は、光学的に活性であり、即ち、それらは、平面偏光の平面を回転させることができる。単一鏡像異性体は、Cahn-Ingold-Prelogシステムによって指名される。March, Advanced Organic Chemistry, 第4版、(1992), 109頁参照。一度4つの基の優先順位が決定されれば、その分子は、最低順位の基が観察者から離れて位置するように向けられる。その後、下行性順位の他の基が時計回りに続くならば、その分子は、(R)と呼ばれ、反時計回りであれば、(S)と呼ばれる。図解7の例において、Cahn-Ingold-Prelog順位は、A>B>C>Dである。最下位の原子Dは、観察者から離れる方向に向けられる。
【化99】

【0156】
本発明は、ジアステレオマー並びにそれらのラセミ体の及び分割された、ジアステレオマーとして及び鏡像異性体として純粋な形態及びそれらの塩を包含することを意味している。ジアステレオマー対は、正常及び逆相クロマトグラフィー並びに結晶化を含む公知の分離技術により分割することができる。
【0157】
「単離された光学異性体」とは、同式の対応する光学異性体から実質的に精製された化合物を意味する。好ましくは、単離された異性体は、重量で、少なくとも約80%、一層好ましくは少なくとも90%の純度、尚一層好ましくは少なくとも98%の純度、最も好ましくは少なくとも約99%の純度である。
【0158】
単離された光学異性体は、ラセミ体混合物から、周知のキラル分離技術によって精製することができる。かかる方法の一つによって、式Iの構造を有する化合物(又は、そのキラル中間体)のラセミ体混合物は、適当なキラルカラム例えばDAICEL CHIRALPAKファミリー(Daicel Chemical Industries, Ltd., 日本国、東京在)のカラムのシリーズのメンバーを利用するHPLCによって、99重量%の純度の異性体に分離される。このカラムは、製造業者の指示に従って操作される。
【0159】
III.この発明の化合物の製造
式Iに従う化合物は、下記の合成有機化学の方法によって製造することができる。
【0160】
Mが下記の(a):
【化100】

である式Iの化合物は、図解6に描いた方法に従って、中間体ベンズアルデヒドを中間体又は中間体と反応させることによって製造することができる。
【化101】

【0161】
図解6により、カルボキシル基が適当なエステル(R=(C1−C7)ヒドロカルビル)に誘導体化されており且つスルホン酸部分が適当な脱離基(LG=ハロゲン、アルキルスルホネート、アルアルキルスルホネート又はハロアルキルスルホネート)により誘導体化された2−スルホニル酢酸の誘導体を、好ましくは適当な酸スカベンジャーの存在下で、芳香族アミンと反応させて、対応するメチル芳香族スルホニルアセテートを生成することができる。好適なエステルには、例えば、ベンジル及び(C1−C6)アルキルエステルが含まれる。好適な脱離基LGは、ハロゲン、トシル、メシル及びトリフィルであり;一層好ましくはClである。適当な酸スカベンジャーには、第三アミン例えばトリエチルアミン(TEA)又はジイソプロピルエチルアミン(DIPEA)が含まれる。反応は、好ましくは、適当な溶媒の存在下で行われる。適当な溶媒には、極性の非プロトン性溶媒例えばテトラヒドロフラン(THF)又はジオキサンが含まれる。
【0162】
中間体芳香族スルホニル酢酸エステルを、適当な塩基性試薬との反応によって加水分解して、芳香族スルホニル酢酸を生成することができる。適当な塩基性試薬には、アルカリ金属又はアルカリ土類金属の水酸化物又は炭酸塩、例えばLiOH、NaOH、KOH、K2CO3及びNa2CO3が含まれる。この反応は、好ましくは適当な水性溶媒の存在下で行なう。適当な水性溶媒には、水及び水と一種以上の水混和性有機溶媒例えばアセトン、メタノール、エタノール又はTHFとの混合物が含まれる。
【0163】
芳香族スルホニル酢酸又は芳香族スルホニル酢酸エステルの何れかを、置換された2−ヒドロキシ(又は2−アミノ又は2−メルカプト)ベンズアルデヒドと、氷酢酸中で、触媒量のベンジルアミンの存在下で反応させて、化合物を生成することができる。
【0164】
Mが下記の(b):
【化102】

であり;且つ(b)の二重結合が(Z)配置である式Iの化合物を、図解7に描いた方法に従って、中間体ベンズアルデヒドを中間体8a又は中間体8bと反応させることによって製造することができる。
【化103】

【0165】
図解7に従って、2−メルカプト酢酸(CAS[68−11−1]、Aldrichカタログ#47,434−3)、又はその適当なエステルを、好ましくは適当な塩基性試薬の存在下で、芳香族アセチレンと反応させて、対応する(Z)α,β−不飽和スルフィドを生成することができる。2−メルカプト酢酸の適当なエステルには、例えば、(C1−C6)アルキル及びベンジルエステルが含まれる。適当な塩基性試薬には、アルカリ金属又はアルカリ土類金属の水酸化物又は炭酸塩、例えばLiOH、NaOH、KOH、K2CO3及びNa2CO3が含まれる。この反応は、好ましくは適当な溶媒の存在下で行なう。適当な溶媒には、極性溶媒例えばメタノール又はエタノールが含まれる。
【0166】
中間体α,β−不飽和スルフィドを、スルフィドをスルホンに酸化することのできる試薬との反応により酸化して、(Z)−α,β−不飽和スルホンを生成することができる。適当な酸化剤には、過酸化物例えば過酸化水素、過酸例えばメタ−クロロペルオキシ安息香酸(MCPBA)又は過硫酸塩例えばペルオキシ一硫酸カリウムが含まれる。この反応は、好ましくは、適当な溶媒の存在下で行なう。適当な溶媒には、例えば、水、酢酸又は非極性溶媒例えばジクロロメタン(DCM)が含まれる。
【0167】
α,β−不飽和スルホン、8a又は8bの何れかを、置換された2−ヒドロキシ(又は2−アミノ又は2−メルカプト)ベンズアルデヒドと、氷酢酸中で、触媒量のベンジルアミンの存在下で、反応させることによって、化合物を生成することができる。
【0168】
Mが一重結合である式Iの化合物を、図解8に描いた方法に従って、中間体ベンズアルデヒドを中間体12と反応させることによって製造することができる。
【化104】

【0169】
図解8に従って、脱離基LG(好ましくは、ハロゲン、アルキルスルホネート、アルアルキルスルホネート又はハロアルキルスルホネートから選択する)を2位に有する酢酸誘導体(好ましくは、2−クロロ酢酸(CAS[79−11−8]、ACROSカタログ#AC10851))を、硫化ナトリウムと反応させて、対応するジカルボキシメチルスルフィド11(CAS[123−93−3]、ACROSカタログ#AC13874)を生成することができる。この反応は、好ましくは、適当な溶媒の存在下で行なう。適当な溶媒には、極性溶媒例えばメタノール又はエタノールが含まれる。
【0170】
中間体ジカルボキシメチルスルフィド11を、スルフィドをスルホンに酸化することのできる試薬との反応により酸化して、ジカルボキシメチルスルホン12(CAS[123−45−5])を生成することができる。適当な酸化試薬には、過酸化物例えば過酸化水素、過酸例えばMCPBA又は過硫酸塩例えばペルオキシ一硫酸カリウムが含まれる。この反応は、好ましくは、適当な溶媒の存在下で行なう。適当な溶媒には、例えば、水及び酢酸が含まれる。
【0171】
ジカルボキシメチルスルホン12を、置換された2−ヒドロキシ(又は2−アミノ又は2−メルカプト)ベンズアルデヒドと、氷酢酸中で、触媒量のベンジルアミンの存在下で反応させて、ビス−スルホン13を生成することができる。化合物13を、図解8に、対称性化合物として示したが、ヘテロアリール環上の置換基R1は、同じである必要はない。この反応を改変して、非対称性生成物即ち2つのR1が同じでない生成物を、2つの異なって置換されたアルデヒド試薬4を用いることにより、生成することができる。この反応生成物は、対称的に置換された化合物と非対称的に置換された化合物の混合物を含む。この生成混合物は、適当な分離手順によって分離することができる。適当な分離手順には、結晶化、カラムクロマトグラフィー及び調製用高性能液体クロマトグラフィー(HPLC)が含まれる。
【0172】
Mが下記の(c):
【化105】

である式Iの化合物を、図解9に描いた方法に従って、中間体ベンズアルデヒドを、中間体16a又は中間体16bの何れかと反応させることにより製造することができる。
【化106】

【0173】
図解9に従って、2−メルカプト酢酸又は適当なそのエステルを、好ましくは適当な塩基触媒の存在下で、芳香族化合物14(式中、Xは、適当な脱離基であり、R2及びR4は、ここで定義した通りである)と反応させて、対応する硫化物15a又は15bを生成することができる。2−メルカプト酢酸の適当なエステルには、例えば(C1−C6)アルキル及びベンジルエステルが含まれる。適当な塩基試薬には、アルカリ金属又はアルカリ土類金属の水酸化物又は炭酸塩例えばLiOH、NaOH、KOH、K2CO3及びNa2CO3が含まれる。この反応は、好ましくは適当な溶媒の存在下で行なう。適当な溶媒には、極性溶媒例えばメタノール又はエタノールが含まれる。
【0174】
中間体硫化物15a又は15bを、硫化物をスルホンに酸化することのできる試薬との反応により酸化して、スルホン16a又は16bを生成することができる。適当な酸化試薬には、過酸化物例えば過酸化水素、過酸例えばMCPBA又は過硫酸塩例えばペルオキシ一硫酸カリウムが含まれる。この酸化反応は、好ましくは、適当な溶媒の存在下で行なう。適当な溶媒には、例えば、水及び酢酸が含まれる。スルホン16a又は16bの何れかを、置換された2−ヒドロキシ(又は2−アミノ又は2−メルカプト)ベンズアルデヒドと、氷酢酸中で、触媒量のベンジルアミンの存在下で反応させて、化合物17を生成することができる。
【0175】
Mが下記の(d):
【化107】

である式Iの化合物を、図解10に描いた方法に従って、中間体ベンズアルデヒドを、中間体20又は中間体21の何れかと反応させることによって製造することができる。
【化108】

【0176】
図解10に従って、2−メルカプト酢酸を、好ましくは適当な酸触媒の存在下で、アルデヒド18(式中、R4は、ここで定義した通りである)と反応させて、硫化物19を生成することができる。適当な酸触媒には、塩酸及びトルエンスルホン酸が含まれる。この反応は、好ましくは適当な溶媒の存在下で行なう。適当な溶媒には、水が含まれる。
【0177】
中間体硫化物19を、硫化物をスルホンに酸化することのできる試薬との反応によって、対応するジスルホン20に酸化することができる。適当な酸化試薬には、過酸化物例えば過酸化水素、過酸例えばMCPBA又は過硫酸塩例えばペルオキシ一硫酸カリウムが含まれる。この反応は、好ましくは好ましくは、適当な溶媒の存在下で行なう。適当な溶媒には、例えば、水及び酢酸及び非極性溶媒例えばDCMが含まれる。
【0178】
ジスルホン20を、適宜、適当なヒドロカルビルアルコールと、好ましくは酸触媒の存在下で反応させて、ジエステル21(式中、Rは、ヒドロカルビル基である)を形成することができる。適当なヒドロカルビルアルコールには、ベンジルアルコール及び(C1−C6)アルキルアルコールが含まれる。このエステル化反応のための適当な酸触媒には、例えば、硫酸、スルホン酸、トルエンスルホン酸及び塩酸が含まれる。
【0179】
ジスルホン20又は21の何れかを、置換された2−ヒドロキシ(又は2−アミノ又は2−メルカプト)ベンズアルデヒドと、氷酢酸中で、触媒量のベンジルアミンの存在下で反応させて、ビス−ジスルホン化合物22aを生成することができる。化合物22aを、図解10に、対称性化合物として示したが、2つのヘテロアリール環上の置換基R1は、同じである必要はない。この反応を改変して、非対称性の生成物(即ち、2つのR1置換基が、同じでない生成物)を、2つの異なって置換されたアルデヒド試薬を用いて、対称的に置換された化合物と非対称的に置換された化合物22aの混合物を形成することによって生成することができる。この生成混合物は、適当な分離手順によって分離することができる。適当な分離手順には、結晶化、カラムクロマトグラフィー及び調製用HPLCが含まれる。
【0180】
図解10に示したように、非対称性ジスルフィド化合物22bも又、ジスルホン20又は21の何れかを、置換された2−ヒドロキシ(又は2−アミノ又は2−メルカプト)ベンズアルデヒド及び第二の芳香族アルデヒド23の組合せと反応させることにより製造することができる。この反応は、対称性及び非対称性のジスルホン化合物の混合物を形成し、その内の非対称性化合物22bが、所望の生成物である。この生成混合物は、適当な分離手順によって分離することができる。化合物22bを単離するための適当な分離手順には、結晶化、カラムクロマトグラフィー及び調製用高性能液体クロマトグラフィー(HPLC)が含まれる。
【0181】
Mが下記の(b):
【化109】

であって且つ(b)の二重結合が(E)−配置である式Iの化合物を、図解11に描いた方法に従って、中間体を中間体26と反応させることにより製造することができる。
【化110】

【0182】
図解11Bに従って、化合物23を、塩化スルフリル(CAS[7791−25−5]、Aldrichカタログ#15,776−7)と反応させて、対応する(E)−α,β−不飽和塩化スルフォニル24を生成する。この反応は、好ましくは、適当な溶媒の存在下で行なう。適当な溶媒には、極性の非プロトン性溶媒例えばジメチルホルムアミド(DMF)又はTHFが含まれる。この反応は、好ましくは、非水性条件下で、不活性大気例えば窒素又はアルゴン中で行なう。この反応は、好ましくは、低温例えば約−20℃〜約10℃で、一層好ましくは、約0℃で行なう。
【0183】
中間体(E)−α,β−不飽和塩化スルフォニル24を、重炭酸ナトリウム及び亜硫酸ナトリウムと反応させて、対応する(E)−α,β−不飽和硫酸塩25を生成する。この反応は、好ましくは、適当な溶媒の存在下で行なう。適当な溶媒には、例えば、水又は水と水混和性の溶媒例えばメタノール、エタノール若しくはアセトニトリルとの混合物が含まれる。この反応は、好ましくは、高温例えば約50〜100℃で、一層好ましくは約90℃で行なう。
【0184】
中間体(E)−α,β−不飽和硫酸塩25を、クロロ酢酸又はクロロ酢酸のエステルと反応させて、(E)−α,β−不飽和酢酸スルフォニル26を生成する。この反応は、好ましくは、適当な溶媒の存在下で行なう。適当な溶媒には、例えば、極性溶媒例えばメタノール、エタノール又はアセトニトリルが含まれる。
【0185】
(E)−α,β−不飽和酢酸スルフォニル26を(カルボン酸又はエステルの何れかとして)、置換された2−ヒドロキシ(又は2−アミノ又は2−メルカプト)ベンズアルデヒドと、氷酢酸中で、触媒量のベンジルアミンの存在下で反応させて、化合物27(式中、二重結合は、(E)−配置である)を生成することができる。
【0186】
IV.この発明の化合物の塩
本発明の化合物は、塩の形態を取ることができる。用語「塩」は、この発明の化合物である遊離酸又は遊離塩基の付加塩を包含する。用語「製薬上許容しうる塩」は、製薬応用における有用性を与える範囲内の毒性プロフィルを有する塩を指す。それにもかかわらず、製薬上許容しえない塩は、本発明の実施において有用性(例えば、この発明の化合物の合成、精製又は配合工程における有用性)を有する高い結晶性などの特性を有しうる。
【0187】
適当な製薬上許容しうる酸付加塩は、無機酸から又は有機酸から製造することができる。無機酸の例には、塩酸、臭化水素酸、ヨウ化水素酸、硝酸、炭酸、硫酸及びリン酸が含まれる。適当な有機酸は、脂肪族、脂環式、芳香族、アリール脂肪族、ヘテロ環式、カルボン酸及びスルホン酸クラスの有機酸から選択することができ、その例には、蟻酸、酢酸、プロピオン酸、コハク酸、グリコール酸、グルコン酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、アスコルビン酸、グルクロン酸、マレイン酸、フマル酸、ピルビン酸、アスパラギン酸、グルタミン酸、安息香酸、アントラニル酸、サリチル酸、サリサイクル酸、4−ヒドロキシ安息香酸、フェニル酢酸、マンデル酸、エンボン酸(パモ酸)、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、パントテン酸、トリフルオロメタンスルホン酸、2−ヒドロキシエタンスルホン酸、トルエンスルホン酸、スルファニル酸、シクロヘキシルアミノスルホン酸、ステアリン酸、アルギン酸、γ−ヒドロキシ酪酸、サリサイクル酸、ガラクタル酸及びガラクツロン酸が含まれる。製薬上許容しえない酸付加塩の例には、例えば、過塩素酸塩及びテトラフルオロホウ酸塩が含まれる。
【0188】
この発明の化合物の適当な製薬上許容しうる塩基付加塩には、例えば、アルキル金属、アルカリ土類金属及び遷移金属塩を含む金属塩例えばカルシウム塩、マグネシウム塩、カリウム塩、ナトリウム塩及び亜鉛塩が含まれる。製薬上許容しうる塩基付加塩には、塩基性アミン例えばN,N’−ジベンジルエチレンジアミン、クロロプロカイン、コリン、ジエタノールアミン、エチレンジアミン、メグルミン(N−メチルグルカミン)及びプロカインから生成される有機塩も含まれる。製薬上許容しえない塩基付加塩の例には、リチウム塩及びシアン酸塩が含まれる。これらの塩も又、慣用の手段によって、式Iに従う対応する化合物から、例えば適当な酸又は塩基を式Iに従う化合物と反応させることにより製造することができる。
【0189】
V.この発明の化合物の投与
これらの化合物は、経口投与及び非経口投与を含む任意の経路によって投与することができる。非経口投与には、例えば、静脈内、筋肉内、動脈内、腹腔内、鼻内、直腸、膣内、嚢内(例えば、膀胱)、皮内、局所投与又は皮下投与が含まれる。薬物の制御された配合物での患者の身体内への点滴注入、及び時間的に遅れた該薬物の全身又は局所的放出も又、この発明の範囲内であることが企図される。例えば、該薬物を、循環への、又は腫瘍成長の局所部位への放出のために制御された放出のためのデポー中に局在化させることができる。
【0190】
本発明の実施において有用な一種以上の化合物を、治療中の種々の時点で、同じ又は異なる経路によって、同時に投与することができる。
【0191】
VI.医薬組成物
この発明の化合物を、製薬上許容しうるキャリアーと組み合せて医薬組成物の形態で投与することができる。かかる配合物中の活性成分は、0.1〜99.99重量パーセントを構成することができる。「製薬上許容しうるキャリアー」とは、配合物の他の成分と適合性で且つ受容者への有害性につき適合性の任意のキャリアー、希釈剤又は賦形剤を意味する。
【0192】
活性剤は、好ましくは、選択した投与経路及び標準的な製薬業務に基づいて選択した製薬上許容しうるキャリアーと共に投与する。この活性剤は、医薬製剤の分野における標準的実施に従った投薬形態に配合することができる。Alphonso Gennaro, 編、Remington's Pharmaceutical Sciences, 第18版、(1990) Mack Publishing Co., ペンシルベニア、Easton在を参照されたい。適当な投薬形態には、例えば、錠剤、カプセル、溶液、非経口溶液、トローチ、坐薬、又は懸濁液が含まれうる。
【0193】
非経口投与のために、活性剤を、適当なキャリアー又は希釈剤例えば水、油(特に、植物油)、エタノール、塩溶液、水性デキストロース(グルコース)及び関連糖溶液、グリセロール、又はグリコール例えばプロピレングリコール又はポリエチレングリコールと混合することができる。非経口投与用溶液は、好ましくは、活性剤の水溶性の塩を含む。安定剤、抗酸化剤及び防腐剤も又、加えることができる。適当な抗酸化剤には、アスコルビン酸、クエン酸及びその塩並びにEDTAナトリウムが含まれる。適当な防腐剤には、塩化ベンザルコニウム、メチル又はプロピルパラベン、及びクロロブタノールが含まれる。この非経口投与用の配合物は、水性又は非水性の溶液、分散、懸濁液又はエマルジョンの形態を取ることができる。
【0194】
経口投与のために、活性剤を、錠剤、カプセル、丸薬、粉末、顆粒又は他の適当な経口投与用の投薬形態の製造のために、一種以上の固体の不活性成分と結合することができる。例えば、この活性剤は、少なくとも一種の賦形剤例えば充填剤、結合剤、湿潤剤、崩壊剤、溶液凝固遅延剤、吸着促進剤、湿潤剤吸湿剤又は潤滑剤と結合させることができる。一つの錠剤の具体例により、この活性剤は、カルボキシメチルセルロースカルシウム、ステアリン酸マグネシウム、マンニトール及び澱粉と結合させ、その後、慣用の錠剤化方法によって錠剤を形成することができる。
【0195】
この発明の化合物の、増殖性疾患の治療に関して治療的利益を得るための特定の投与量は、勿論、患者の大きさ、体重、年齢及び性別、増殖性疾患の性質及びステージ、増殖性疾患の攻撃性、及び化合物の投与経路を含む個々の患者の状況によって決定される。
【0196】
例えば、約0.05〜50mg/kg/日の日々の投薬量を、用いることができる。一層高い又は低い投与量も又、企図される。
【0197】
この発明の実施を、下記の非制限的実施例によって、説明する。
【実施例】
【0198】
実施例1〜10
A.一般的手順1:式Iに従うクマリン−3−スルホンアミド化合物の合成。
方法A:
丸底フラスコに、置換されたアリニノスルホニル酢酸(1mモル)、置換されたサリチルアルデヒド(1mモル)、酢酸(10mL)及びベンジルアミン(0.001mモル)を加えた。その結果生成した混合物を還流温度で約8〜12時間にわたって加熱した。反応が完了したときに、混合物を室温まで冷却した(22〜25℃)。固体生成物が、冷却された混合物から沈殿した。この沈殿を、濾過により分離して、イソプロパノール及びジエチルエーテルで洗って、所望の生成物を生成した。
【0199】
方法B
置換されたサリチルアルデヒド(10mモル)を、暖かい(40〜50℃)絶対エタノール(20mL)に溶解させた。この溶液に、置換されたアニリノスルホニル酢酸(11mモル)及び3滴のピペリジンを加えた。その結果生成した混合物を、5分間にわたって還流温度で加熱した。その熱い混合物を、次いで、室温(22〜25℃)まで冷却した。その冷却した混合物において沈殿が生じた。その沈殿を、濾過により分離して、絶対エタノールで3回洗って、純粋なクマリンスルホンアミドを得た。
【0200】
実施例1〜10の各々において、クマリン−3−スルホンアミドを、一般的手順1の方法Bに従って生成した。
【0201】
実施例1: 6−ブロモ−N−(4−メトキシフェニル)−2−オキソ−2H−クロメン−3−スルホンアミド。
5−ブロモサリチルアルデヒド(1mモル)と4−メトキシアニリノスルホニル酢酸(1mモル)の酢酸(10mL)中の溶液を、一般的手順1、方法Aにかけて、表題の化合物;m.p.=182〜184℃を生成した。
【0202】
1H NMR(500MHz、DMSO):10.24(br s,1H)、8.71(s,1H)、8.18(s,1H)、7.87(d,J=9.0Hz,1H)、7.41(d,J=9.0Hz,1H)、7.04(d,J=9.0Hz,2H)及び6.79(d,J=7.0Hz,2H)。
【0203】
C、H、N分析:計算されたC 46.84%;H 2.95%;N 3.41%。見出されたC 46.67%;H 2.74%;N 3.36%。
【0204】
実施例2:6−クロロ−N−(4−メトキシフェニル)−2−オキソ−2H−クロメン−3−スルホンアミド。
5−クロロサリチルアルデヒド(1mモル)と4−メトキシアニリノスルホニル酢酸(1mモル)の酢酸(10mL)中の溶液を、一般的手順1、方法Aにかけて、表題の化合物;m.p.=175〜177℃を生成した。
【0205】
1H NMR(500MHz,DMSO):10.24(br s,1H)、8.72(s,1H)、8.06(s,1H)、7.77(d,J=9.0Hz,1H)、7.49(d,J=9.5Hz,1H)、7.04(d,J=7.0Hz,2H)及び6.79(d,J=7.0Hz,2H)。
【0206】
C、H、N分析:計算されたC 52.54%;H 3.30%;N 3.83%。見出されたC 52.33%;H 3.26%;N 3.77%。
【0207】
実施例3: 8−エトキシ−N−(4−メトキシフェニル)−2−オキソ−2H−クロメン−3−スルホンアミド。
3−エトキシサリチルアルデヒド(1mモル)と4−メトキシアニリノスルホニル酢酸(1mモル)の酢酸(10mL)中の溶液を、一般的手順1、方法Aにかけて、表題の化合物;m.p.=196〜198℃を生成した。
【0208】
1H NMR(500MHz,DMSO):10.18(br s,1H)、8.71(s,1H)、7.45(d,J=8.0Hz,1H)、7.40(d,J=8.0Hz,1H)、7.29(d,J=8.0Hz,1H)、7.05(d,J=7.0Hz,2H)、6.79(d,J=7.0Hz,2H)、4.13(q,J=7.0Hz,2H)3.61(s,3H)及び1.36(t,J=6.9Hz,3H)。
【0209】
C、H、N分析:計算されたC 57.59%;H 4.56%;N 3.73%。見出されたC 57.33%;H 4.38%;N 3.65%。
【0210】
実施例4: 6−クロロ−N−(3−ヒドロキシ−4−メトキシフェニル)−2−オキソ−2H−クロメン−3−スルホンアミド。
5−クロロサリチルアルデヒド(1mモル)と3−ヒドロキシ−4−メトキシアニリノスルホニル酢酸(1mモル)の酢酸(10mL)中の溶液を、一般的手順、方法Aにかけて、表題の化合物;m.p.=225〜226℃を生成した。
【0211】
1H NMR(400MHz,DMSO):10.16(br s,1H)、9.14(s,1H)、8.76(s,1H)、8.12(s,1H)、7.81(dd,J=8.8)、7.53(d,J=8.8Hz,1H)、6.77(d,J=8.8Hz,1H)、6.65(d,J=2.5Hz,1H)、6.55(dd,J=8.8,2.5Hz,2H)及び3.67(s,3H)。
【0212】
C、H、N分析:計算されたC 50.33%;H 3.17%;N 3.67%。見出されたC 50.18%;H 2.95%;N 3.61%。
【0213】
実施例5: N−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)−8−エトキシ−2−オキソ−2H−クロメン−3−スルホンアミド。
3−エトキシサリチルアルデヒド(1mモル)と3−アミノ−4−フルオロ−アニリノスルホニル酢酸(1mモル)の酢酸(10mL)中の溶液を、一般的手順1、方法Aにかけて、表題の化合物;m.p.=160〜162℃を生成した。
【0214】
1H NMR(400MHz,DMSO):10.80(br s,1H)、8.71(s,1H)、7.54(d,J=7.7Hz,1H)、7.50(d,J=7.7Hz,1H)、7.42(d,J=7.7Hz,1H)、6.84(d,J=8.8Hz,1H)、6.60(d,J=8.8Hz,1H)、6.31(m、1H)、5.10(br s,2H)、4.28(q,J=7.0Hz,2H)及び1.51(t,J=6.9Hz,3H)。
【0215】
実施例6: N−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)−6−メトキシ−2−オキソ−2H−クロメン−3−スルホンアミド。
5−メトキシサリチルアルデヒド(1mモル)と3−アミノ−4−フルオロ−アニリノスルホニル酢酸(1mモル)の酢酸(10mL)中の溶液を、一般的手順1、方法Aにかけて、表題の化合物;m.p.=255〜260℃を生成した。
【0216】
1H NMR(500MHz,DMSO):10.18(br s,1H)、8.53(s,1H)、7.52(d,J=2.8Hz,1H)、7.43(d,J=9.0Hz,1H)、7.33(dd,J=9.0,2.8Hz,1H)、6.70(d,J=8.5Hz,1H)、6.47(d,J=8.5Hz,1H)、6.20(m,1H)、4.79(br s,2H)及び3.89(s,3H)。
【0217】
実施例7: N−(4−ブロモフェニル)−6−メトキシ−2−オキソ−2H−クロメン−3−スルホンアミド。
5−メトキシサリチルアルデヒド(1mモル)と4−ブロモアニリノスルホニル酢酸(1mモル)の酢酸(10mL)中の溶液を、一般的手順1、方法Aにかけて、表題の化合物;m.p.=166〜168℃を生成した。
【0218】
1H NMR(400MHz,DMSO):10.88(br s,1H)、9.02(s,1H)、7.73(d,J=2.5Hz,1H)、7.60−7.50(m,4H)、7.27(d,J=7.0Hz,2H)及び3.95(s,3H);C、H、N分析:計算されたC 46.84%;H 2.95%;N 3.41%。見出されたC 46.70%;H 2.94%;N 3.12%。
【0219】
実施例8: 8−エトキシ−N−(4−メトキシフェニル)−2−オキソ−2H−クロメン−3−スルホンアミド。
3−エトキシサリチルアルデヒド(1mモル)と4−メトキシアニリノスルホニル酢酸(1mモル)の酢酸(10mL)中の溶液を、一般的手順1、方法Aにかけて、表題の化合物;m.p.=206〜209℃を生成した。
【0220】
1H NMR(400MHz,DMSO):10.75(br s,1H)、8.91(s,1H)、7.52(d,J=7.6Hz,1H)、7.45(d,J=8.8Hz,3H)、7.36(t,J=8.0Hz,1H)、7.13(d,J=8.0Hz,2H)、4.17(q,J=7.0Hz,2H)及び1.39(t,J=6.9Hz,3H);C、H、N分析:計算されたC 48.13%;H 3.32%;N 3.30%。見出されたC 47.60%;H 3.19%;N 3.21%。
【0221】
実施例9: N−(4−ブロモフェニル)−8−クロロ−2−オキソ−2H−クロメン−3−スルホンアミド。
3−クロロサリチルアルデヒド(1mモル)と4−ブロモアニリノスルホニル酢酸(1mモル)の酢酸(10mL)中の溶液を、一般的手順1、方法Aにかけて、表題の化合物;m.p.=202〜204℃を生成した。
【0222】
1H NMR(400MHz,DMSO):10.80(br s,1H)、8.89(s,1H)、8.13(s,1H)、7.81(dd,J=8.8,2.8Hz,1H)、7.51(d,J=8.8Hz,1H)、7.44(d,J=8.8Hz,2H)、7.11(d,J=8.8Hz,2H)、6.79(d,J=7.0Hz,2H)、4.13(q,J=7.0Hz,2H)及び1.36(t,J=6.9Hz,3H);C、H、N分析:計算されたC 43.45%;H 2.19%;N 3.38%。見出されたC 43.39%;H 2.09%;N 3.21%。
【0223】
実施例10: N−(4−ブロモフェニル)−8−ブロモ−2−オキソ−2H−クロメン−3−スルホンアミド。
3−ブロモサリチルアルデヒド(1mモル)と4−ブロモアニリノスルホニル酢酸(1mモル)の酢酸(10mL)中の溶液を、一般的手順1、方法Aにかけて、表題の化合物;m.p.=206〜208℃を生成した。
【0224】
1H NMR(400MHz,DMSO):10.80(br s,1H)、8.90(s,1H)、8.26(s,1H)、7.93(d,J=9.0Hz,1H)、7.45(d,J=8.8Hz,3H)、7.11(d,J=8.8Hz,2H)、7.05(d,J=7.0Hz,2H)、6.79(d,J=7.0Hz,2H)、4.13(q,J=7.0Hz,2H)及び1.36(t,J=6.9Hz,3H)。
C、H、N分析:計算されたC 39.24%;H 1.97%;N 3.05%。見出されたC 38.87%;H 1.89%;N 2.96%。
【0225】
実施例11〜24
B.一般的手順2:式Iに従う3−芳香族メタンスルホニルクマリン化合物の合成。
方法A:
丸底フラスコに、置換されたベンジルスルホニル酢酸(1mモル)、置換されたサリチルアルデヒド(1mモル)、酢酸(10mL)及びベンジルアミン(0.001mモル)を加えた。その結果生成した混合物を、還流温度で約8〜12時間にわたって加熱した。反応が完了したとき、この混合物を、室温(22〜25℃)に冷却した。固体生成物が、冷却された混合物から沈殿した。この沈殿を濾過により分離して、イソプロパノール及びジエチルエーテルで洗って、所望の生成物を生成した。
【0226】
方法B
置換されたサリチルアルデヒド(10mモル)を、暖かい(40〜50℃)絶対エタノール(20mL)に溶解させた。この溶液に、置換されたメチルベンジルスルホニル酢酸(11mモル)及び3滴のピペリジンを加えた。その結果生成した混合物を、還流温度で約5分間加熱した。この熱い混合物を、次いで、室温(22〜25℃)に冷却した。沈殿が、この冷却された混合物中で形成された。この沈殿を、濾過により分離して、3回、絶対エタノールで洗って、純粋なクマリンスルホンアミドを得た。
【0227】
実施例11〜24の何れかにおいて、クマリン−3−スルホンを、一般的手順1の方法Bに従って生成した。
【0228】
実施例11: 3−(4−メトキシベンジルスルホニル)−2H−クロメン−2−オン。
サリチルアルデヒド(1mモル)と2−(4−メトキシベンジルスルホニル)酢酸(1mモル)の酢酸(10mL)中の溶液を、一般的手順2、方法Aにかけて、表題の化合物;m.p.=194〜195℃を収率87.5%で生成した。
【0229】
実施例12: 3−(4−メトキシベンジルスルホニル)−5,7−ジメトキシ−2H−クロメン−2−オン。
4,6−ジメトキシサリチルアルデヒド(1mモル)と2−(4−メトキシベンジルスルホニル)酢酸(1mモル)の酢酸(10mL)中の溶液を、一般的手順2、方法Aにかけて、表題の化合物;m.p.=183〜185℃を収率58%で生成した。
【0230】
実施例13: 3−(4−メトキシベンジルスルホニル)−6,8−ジニトロ−2H−クロメン−2−オン。
3,5−ジニトロサリチルアルデヒド(1mモル)と2−(4−メトキシベンジルスルホニル)酢酸(1mモル)の酢酸(10mL)中の溶液を、一般的手順2、方法Aにかけて、表題の化合物を生成した。
【0231】
実施例14: 3−(4−クロロベンジルスルホニル)−2H−クロメン−2−オン。
サリチルアルデヒド(1mモル)と2−(4−クロロベンジルスルホニル)酢酸(1mモル)の酢酸(10mL)中の溶液を、一般的手順2、方法Aにかけて、表題の化合物;m.p.=195〜196℃を生成した。
【0232】
実施例15:3−(2,4−ジクロロベンジルスルホニル)−2H−クロメン−2オン。
サリチルアルデヒド(1mモル)と2−(2,4−ジクロロベンジルスルホニル)酢酸(1mモル)の酢酸(10mL)中の溶液を、一般的手順2、方法Aにかけて、表題の化合物;m.p.=228〜229℃を生成した。
【0233】
実施例16:3−(4−メトキシベンジルスルホニル)−6−ブロモ−2H−クロメン−2−オン。
5−ブロモサリチルアルデヒド(1mモル)と2−(4−メトキシベンジルスルホニル)酢酸(1mモル)の酢酸(10mL)中の溶液を、一般的手順2、方法Aにかけて、表題の化合物;m.p.=231〜232℃を収率78%で生成した。
【0234】
実施例17:3−(4−メトキシベンジルスルホニル)−6−クロロ−2H−クロメン−2−オン。
5−クロロサリチルアルデヒド(1mモル)と2−(4−メトキシベンジルスルホニル)酢酸(1mモル)の酢酸(10mL)中の溶液を、一般的手順2、方法Aにかけて、表題の化合物;m.p.=224〜226℃を収率66%で生成した。
【0235】
実施例18:3−(4−メトキシベンジルスルホニル)−7−メトキシ−2H−クロメン−2−オン。
4−メトキシサリチルアルデヒド(1mモル)と2−(4−メトキシベンジルスルホニル)酢酸(1mモル)の酢酸(10mL)中の溶液を、一般的手順2、方法Aにかけて、表題の化合物;m.p.=179〜180℃を収率43%で生成した。
【0236】
実施例19:3−(4−メトキシベンジルスルホニル)−7−ヒドロキシ−2H−クロメン−2−オン。
4−ヒドロキシサリチルアルデヒド(1mモル)と2−(4−メトキシベンジルスルホニル)酢酸(1mモル)の酢酸(10mL)中の溶液を、一般的手順2、方法Aにかけて、表題の化合物;m.p.=231〜232℃を収率30%で生成した。
【0237】
実施例20: 3−(4−メトキシ−3−ニトロベンジルスルホニル)−5,7−ジメトキシ−2H−クロメン−2−オン。
4,6−ジメトキシサリチルアルデヒド(1mモル)と2−(4−メトキシ−3−ニトロベンジルスルホニル)酢酸(1mモル)の酢酸(10mL)中の溶液を、一般的手順2、方法Aにかけて、表題の化合物;m.p.=224〜225℃を収率47%で生成した。
【0238】
実施例21:3−(4−メトキシ−3−ニトロベンジルスルホニル)−7−メトキシ−2H−クロメン−2−オン。
4−メトキシサリチルアルデヒド(1mモル)と2−(4−メトキシ−3−ニトロベンジルスルホニル)酢酸(1mモル)の酢酸(10mL)中の溶液を、一般的手順2、方法Aにかけて、表題の化合物;m.p.=250〜252℃を収率75%で生成した。
【0239】
実施例22:3−(4−メトキシ−3−ニトロベンジルスルホニル)−7−ヒドロキシ−2H−クロメン−2−オン。
4−ヒドロキシサリチルアルデヒド(1mモル)と2−(4−メトキシ−3−ニトロベンジルスルホニル)酢酸(1mモル)の酢酸(10mL)中の溶液を、一般的手順2、方法Aにかけて、表題の化合物;m.p.=126〜128℃を収率62%で生成した。
【0240】
実施例23:3−(4−クロロ−3−ニトロベンジルスルホニル)−6−クロロ−2H−クロメン−2−オン。
5−クロロサリチルアルデヒド(1mモル)と2−(4−クロロ−3−ニトロベンジルスルホニル)酢酸(1mモル)の酢酸(10mL)中の溶液を、一般的手順2、方法Aにかけて、表題の化合物;m.p.=272〜275℃を収率93%で生成した。
【0241】
実施例24:3−(4−クロロ−3−アミノベンジルスルホニル)−6−クロロ−2H−クロメン−2−オン。
5−クロロサリチルアルデヒド(1mモル)と2−(3−アミノ−4−クロロベンジルスルホニル)酢酸(1mモル)の酢酸(10mL)中の溶液を、一般的手順2、方法Aにかけて、表題の化合物を収率91%で生成した。
【0242】
実施例25〜51
C.一般的手順3: 式Iに従うビス−クマリンスルホン化合物の合成。
置換されたサリチルアルデヒド(22m盛る)を、暖かい(40〜50℃)絶対エタノール(20mL)中に溶解させた。この溶液に、スルホニル二酢酸メチルエステル(11mモル)及び3滴のピペリジンを加えた。その結果生成した混合物を、還流温度で約5分間加熱した。この熱い混合物を、次いで、室温(22〜25℃)に冷却した。この冷却した混合物中で沈殿が形成された。この沈殿を、濾過により分離して、絶対エタノールで3回洗って、純粋なビス−クマリンスルホンを得た。
【0243】
表1は、一般的手順3に従って生成された実施例25〜51の化合物についての反応の収率及び測定された融点(M.P.)を列記している。
【0244】
【表1】



【0245】
実施例52〜61
D.一般的手順4:式Iに従うビス−クマリンスルホンメチレン化合物の合成。
置換されたサリチルアルデヒド(22mモル)を、暖めた(40〜50℃)絶対エタノール(20mL)中に溶解させた。この溶液に、メチレンビス(スルホニル酢酸メチルエステル)(11mモル)及び3滴のピペリジンを加えた。その結果生成した混合物を、約5分間還流温度で加熱した。その熱い混合物を、次いで、室温(22〜25℃)まで冷却した。この冷却した混合物中で沈殿が形成された。この沈殿を濾過により分離して、絶対エタノールで3回洗って、純粋なビス−クマリンスルホンメチレン化合物を得た。
【0246】
表2は、一般的手順4に従って生成された実施例52〜61の化合物についての反応収率及び測定された融点(M.P.)を列記している。
【0247】
【表2】

【0248】
実施例62:式Iの化合物の腫瘍細胞株に対する効果
A. 細胞
式Iに従う化合物の、培養ヒト腫瘍細胞に対する効果を、アンドロゲンレセプターネガティブの前立腺(DU145)、結腸−直腸(DLD−1)、非小細胞肺癌(H157)、エストロゲンレセプターネガティブの乳癌(BT20)及び慢性骨髄性白血病(K562)細胞株を利用して評価した。すべての細胞培養物を、5%CO2を含む湿潤大気中で37℃に維持した。
【0249】
B. 式Iに従う化合物による細胞の処理
細胞を、式Iに従う化合物を用いて、各化合物につき5つの異なる濃度(1〜100μMの範囲)で処理した。各細胞株の投与量応答を、各化合物の種々の試験濃度の各々に対する96時間の連続的処理の後に、可視細胞の数を測定することにより確立した。可視細胞の測定は、トリパンブルー排出法により行なった。各化合物の各濃度における活性を、生存し続けた細胞のパーセンテージとして報告する。
【0250】
表3は、GI50値即ち各腫瘍細胞株の成長を50%だけ阻止するのに必要な各化合物の濃度(各化合物につき測定)を示している。
【0251】
【表3】

【0252】
実施例63: 式Iの化合物の、Junキナーゼの活性化に対する効果
表1からの実施例1、2、7、8及び9の化合物を、Junキナーゼシグナリング経路の活性化について分析した。これらの選択した化合物を、BT−20細胞に50及び100μMの濃度(DMSO中)で加えて、12時間、37℃でインキュベートした。これらの細胞を、12時間の処理後に収穫して溶解させた。その後、これらの細胞溶解物を、c−Junキナーゼ活性について、JNK1を免疫沈降させて、これらの免疫沈降物のGST結合したc−Junをリン酸化する能力を評価するることにより分析した。これらの細胞の溶解は、該化合物とのインキュベーション後に、溶解緩衝液[25mM N−2−ヒドロキシエチルピペラジン−N’−2−エタンスルホン酸(HEPES)(pH7.6)、0.1%トリトン、300mM NaCl、20mM β−グリセロホスフェート、1.5mM MgCl2、0.2mM エチレンジアミン四酢酸(EDTA)、0.5mM ジチオスレイトール(DTT)、0.2mM Na3VO4、100μM フェニルメチルスルホニルフルオリド(PMSF)、1mM ベンザミジン、2μg/mL ロイペプチン及び4μg/mL アプロチニン]を用いるインキュベーション後に行なった。タンパク質濃度を、Bio-Radタンパク質アッセイ試薬を用いて測定した。100μgの細胞溶解物中のJNK1を、100mgの溶解物タンパク質を1mgのJNK1ポリクローナル抗体(Santa Cruz Biotechnology, Inc.)と1時間インキュベートしてから更に1時間、20mLのプロテインA−セファロース(Pharmacia)とインキュベートすることによって免疫沈降させた。免疫複合体が結合したプロテインA−セファロースビーズを、溶解緩衝液で2回洗い、JNK緩衝液(20mM HEPES、pH7.6、20mM β−グリセロホスフェート、10mM MgCl2及び100mM Na3VO4)で2回洗った。このキナーゼ反応を、複合体が結合したプロテインA−セファロースビーズを、20mM [γ−32P]ATP(5000CPM/pモル)を含むJNK緩衝液40mL中に再懸濁させて、5mgのGST−c−Junを基質として用いて20分間30℃でインキュベートすることにより実施した。この反応を、Laemmli緩衝液の添加により停止させた。その後、これらの試料を、3分間煮沸した。その後、リン酸化されたGST−c−Junを、12%SDS−PAGEにて分離した。この分離の後に、ゲルを乾燥させて、オートラジオグラムを現像した(図1に再現)。これらの研究の結果は、図1に示したように、GST−c−Junが、式Iに従う化合物で処理したすべての細胞において、DMSOのみで処理した対照と比較して過度にリン酸化されていることを示している。
【0253】
合成、調製及び分析手順に関して引用したすべての参考文献を、参考として、本明細書中に援用する。
【0254】
本発明は、その精神又は本質的属性から離れることなく、他の特定の形態で具体化することができ、従って、この発明の範囲を示すものとしては、前述の明細書ではなく、添付の請求の範囲を参照すべきである。
【図面の簡単な説明】
【0255】
【図1】JNK−1の、クマリン-3−スルホンアミドによる活性化を示すリン酸化GST−c−Junのゲル電気泳動分離のオートラジオグラムを示している図である。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
下記式Iによって与えられる化合物、又はかかる化合物の塩:
【化1】

{式中:
各Qは、独立に、O、S又はNHであり;
各R1は、独立に、ハロゲン、−(C1−C8)ヒドロカルビル、−C(=O)Ry、−NRw2、−N(Rw)C(=O)Ry、−N(Rw)C(Rz)C(=O)Ry、−N(Rw)SO2y、−N(Rw)(C1−C4)アルキレン−CO2w、−NO2、−CN、−ORw、−OC(=O)Ry、−OC(Rz)C(=O)Ry、−OSO2y −O(C1−C4)アルキレン−CO2w、−OP(=O)(ORw)2、−O(C2−C6)アルキレン−N(CH3)2、−O(C1−C6)ハロアルキル、−P(=O)(ORw)2、−SO2N(Rw)Rx、−NHC(=NH)NHRx、−(C1−C6)ハロアルキル及びヘテロアルキルよりなる群から選択され;
ここに、Iのフェニル環の隣接する炭素原子上の2つのヒドロカルビル基R1は、結合して、式Iの化合物と5−6、6−7又は7−8位で融合したフェニル環を形成することができ;
wは、−(C1−C8)ヒドロカルビルであり;
xは、−H、−(C1−C8)ヒドロカルビル又は−C(=O)(C1−C8)ヒドロカルビルであり;
yは、−H、−(C1−C8)ヒドロカルビル、−O(C1−C8)ヒドロカルビル、置換されたフェニル、置換されたヘテロシクリル(C1−C3)アルキル、ヘテロアリール(C1−C3)アルキル、−(C2−C10)ヘテロアルキル、−(C1−C6)ハロアルキル、−C(Rz)NHRx、−N(Rw)Rx、−(C1−C3)アルキレンNH2、−(C1−C3)アルキレンN(CH3)2、−(C1−C3)ペルフルオロアルキレンN(CH3)2、−(C1−C3)アルキレンN+(C1−C3)3、−(C1−C3)アルキレン−N+(CH2CH2OH)3、−(C1−C3)アルキレン−ORx、−(C1−C4)アルキレン−CO2x、−(C1−C4)アルキレン−CO2N(Rw)Rx、−(C1−C4)アルキレン−C(=O)ハロゲン、ハロ(C1−C3)アルキル及び−(C1−C4)ペルフルオロアルキレン−CO2xよりなる群から選択され;
zは、−H、−(C1−C6)アルキル、−(CH2)3−NH−C(NH2)(=NH)、−CH2C(=O)NH2、−CH2COOH、−CH2SH、−(CH2)2C(=O)−NH2
−(CH2)2CO2H、−CH2−(2−イミダゾリル)、−(CH2)4−NH2、−(CH2)2−S−CH3、フェニル、−CH2−フェニル、−CH2−OH、−CH(OH)−CH3、−CH2−(3−インドリル)及び−CH2−(4−ヒドロキシフェニル)よりなる群から選択され;
各nは、独立に、0、1、2、3及び4よりなる群から選択され;
Mは、一重結合並びに下記の(a)、(b)、(c)、(d)及び(e)よりなる群から選択され:
【化2】

2は、置換された若しくはされてないアリール、又は置換された若しくはされてないヘテロアリールであり;
3及びR4は、独立に、−H及び−(C1−C6)アルキルよりなる群から選択され;そして
Aは、−SO2−又は−C(=O)−であり;
但し、
(i)QがOであり且つMが
【化3】

であるならば、
1は、−NO2又は−SO2NHRw以外であり;
(ii)Mが一重結合であるならば;
2は、
【化4】

であり;且つ
1は、−NRw2以外であり;
(iii)mが0であれば;
2は:
【化5】

であり;且つ
(iv)nが0であれば、R2は、未置換フェニル以外である}。
【請求項2】
塩が、製薬上許容しうる塩である、請求項1に記載の化合物。
【請求項3】
化合物が、単離された化合物である、請求項1に記載の化合物。
【請求項4】
2が、置換された又はされてないアリールである、請求項1に記載の化合物。
【請求項5】
2が、置換された又はされてないフェニルである、請求項4に記載の化合物。
【請求項6】
2が、置換された又はされてないヘテロアリールである、請求項1に記載の化合物。
【請求項7】
Qが、Oである、請求項1に記載の化合物。
【請求項8】
2が、置換された又はされてないフェニルである、請求項7に記載の化合物。
【請求項9】
Mが下記の(a):
【化6】

であり;且つ
各R1が、独立に、ハロゲン、−(C1−C8)ヒドロカルビル、−C(=O)Ry、−NRw2、−N(Rw)C(=O)Ry、−N(Rw)C(Rz)C(=O)Ry、−N(Rw)SO2y、−N(Rw)(C1−C4)アルキレン−CO2w、−CN、−ORw、−OC(=O)Ry、−OC(Rz)C(=O)Ry、−OSO2y −O(C1−C4)アルキレン−CO2w、−OP(=O)(ORw)2、−O(C2−C6)アルキレン−N(CH3)2、−O(C1−C6)ハロアルキル、−P(=O)(ORw)2、−NHC(=NH)NHRx、−(C1−C6)ハロアルキル及びヘテロアルキルよりなる群から選択される、請求項8に記載の化合物。
【請求項10】
下記よりなる群から選択する、請求項9に記載の化合物:
6−ブロモ−N−(4−メトキシフェニル)−2−オキソ−2H−クロメン−3−スルホンアミド;6−クロロ−N−(4−メトキシフェニル)−2−オキソ−2H−クロメン−3−スルホンアミド;8−エトキシ−N−(4−メトキシフェニル)−2−オキソ−2H−クロメン−3−スルホンアミド;6−クロロ−N−(3−ヒドロキシ−4−メトキシフェニル)−2−オキソ−2H−クロメン−3−スルホンアミド;N−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)−8−エトキシ−2−オキソ−2H−クロメン−3−スルホンアミド;N−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)−6−メトキシ−2−オキソ−2H−クロメン−3−スルホンアミド;N−(4−ブロモ−フェニル)−6−メトキシ−2−オキソ−2H−クロメン−3−スルホンアミド;8−エトキシ−N−(4−メトキシフェニル)−2−オキソ−2H−クロメン−3−スルホンアミド;N−(4−ブロモフェニル)−8−クロロ−2−オキソ−2H−クロメン−3−スルホンアミド;N−(4−ブロモフェニル)−8−ブロモ−2−オキソ−2H−クロメン−3−スルホンアミド;これらの塩;及びこれらの混合物。
【請求項11】
Mが下記の(b):
【化7】

である、請求項8に記載の化合物、又はかかる化合物の塩。
【請求項12】
下記よりなる群から選択する、請求項11に記載の化合物:
3−(E)−(4−メトキシスチリルスルホニル)−6−ブロモ−2H−クロメン−2−オン;3−(E)−(4−クロロスチリルスルホニル)−6−ブロモ−2H−クロメン−2−オン;3−(E)−(2,4−ジクロロスチリル−スルホニル)−6−ブロモ−2H−クロメン−2−オン;3−(E)−(4−メトキシスチリルスルホニル)−6−クロロ−2H−クロメン−2−オン;3−(E)−(4−クロロスチリルスルホニル)−6−クロロ−2H−クロメン−2−オン;3−(E)−(2,4−ジクロロスチリルスルホニル)−6−クロロ−2H−クロメン−2−オン;3−(E)−(4−メトキシスチリルスルホニル)−5,7−ジメトキシ−2H−クロメン−2−オン;3−(E)−(4−クロロスチリルスルホニル)−5,7−ジメトキシ−2H−クロメン−2−オン;3−(E)−(2,4−ジクロロスチリルスルホニル)−5,7−ジメトキシ−2H−クロメン−2−オン;3−(E)−(4−メトキシスチリルスルホニル)−7−メトキシ−2H−クロメン−2−オン;3−(E)−(4−クロロスチリルスルホニル)−7−メトキシ−2H−クロメン−2−オン;3−(E)−(2,4−ジクロロスチリルスルホニル)−7−メトキシ−2H−クロメン−2−オン;3−(Z)−(4−メトキシスチリルスルホニル)−6−ブロモ−2H−クロメン−2−オン;3−(Z)−(4−クロロスチリルスルホニル)−6−ブロモ−2H−クロメン−2−オン;3−(Z)−(2,4−ジクロロスチリルスルホニル)−6−ブロモ−2H−クロメン−2−オン;3−(Z)−(4−メトキシスチリルスルホニル)−6−クロロ−2H−クロメン−2−オン;3−(Z)−(4−クロロスチリルスルホニル)−6−クロロ−2H−クロメン−2−オン;3−(Z)−(2,4−ジクロロスチリルスルホニル)−6−クロロ−2H−クロメン−2−オン;3−(Z)−(4−メトキシスチリルスルホニル)−5,7−ジメトキシ−2H−クロメン−2−オン;3−(Z)−(4−クロロスチリルスルホニル)−5,7−ジメトキシ−2H−クロメン−2−オン;3−(Z)−(2,4−ジクロロスチリルスルホニル)−5,7−ジメトキシ−2H−クロメン−2−オン;3−(Z)−(4−メトキシスチリルスルホニル)−7−メトキシ−2H−クロメン−2−オン;3−(Z)−(4−クロロスチリルスルホニル)−7−メトキシ−2H−クロメン−2−オン;3−(Z)−(2,4−ジクロロスチリルスルホニル)−7−メトキシ−2H−クロメン−2−オン;これらの混合物;及びこれらの塩。
【請求項13】
Mが下記の(c):
【化8】

である、請求項8に記載の化合物、又はかかる化合物の塩。
【請求項14】
下記よりなる群から選択する、請求項13に記載の化合物:
3−(4−メトキシベンジルスルホニル)−2H−クロメン−2−オン;3−(4−メトキシベンジルスルホニル)−5,7−ジメトキシ−2H−クロメン−2−オン;3−(4−メトキシベンジルスルホニル)−6,8−ジニトロ−2H−クロメン−2−オン;3−(4−クロロベンジルスルホニル)−2H−クロメン−2−オン;3−(2,4−ジクロロベンジルスルホニル)−2H−クロメン−2−オン;3−(4−メトキシベンジルスルホニル)−6−ブロモ−2H−クロメン−2−オン;3−(4−メトキシベンジルスルホニル)−6−クロロ−2H−クロメン−2−オン;3−(4−メトキシベンジルスルホニル)−7−メトキシ−2H−クロメン−2−オン;3−(4−メトキシベンジルスルホニル)−7−ヒドロキシ−2H−クロメン−2−オン;3−(4−メトキシ−3−ニトロベンジルスルホニル)−5,7−ジメトキシ−2H−クロメン−2−オン;3−(4−メトキシ−3−ニトロベンジルスルホニル)−7−メトキシ−2H−クロメン−2−オン;3−(4−クロロ−3−ニトロベンジルスルホニル)−6−クロロ−2H−クロメン−2−オン;3−(4−クロロ−3−アミノベンジルスルホニル)−6−クロロ−2H−クロメン−2−オン;これらの塩及びこれらの混合物。
【請求項15】
Mが一重結合であり;
各R1が、独立に、ハロゲン、−(C1−C8)ヒドロカルビル、−C(=O)Ry、−N(Rw)C(=O)Ry、−N(Rw)C(Rz)C(=O)Ry、−N(Rw)SO2y、−N(Rw)(C1−C4)アルキレン−CO2w、−NO2、−CN、−ORw、−OC(=O)Ry、−OC(Rz)C(=O)Ry、−OSO2y −O(C1−C4)アルキレン−CO2w、−OP(=O)(ORw)2、−O(C2−C6)アルキレン−N(CH3)2、−O(C1−C6)ハロアルキル、−P(=O)(ORw)2、−SO2N(Rw)Rx、−NHC(=NH)NHRx、−(C1−C6)ハロアルキル及びヘテロアルキルよりなる群から選択され;そして
2が、下記式:
【化9】

である、請求項7に記載の化合物又はかかる化合物の塩。
【請求項16】
下記よりなる群から選択する、請求項15に記載の化合物:
6−ブロモ−3−[(6−ブロモ−2−オキソクロメン−3−イル)スルホニル]クロメン−2−オン;6−クロロ−3−[(6−クロロ−2−オキソクロメン−3−イル)スルホニル]クロメン−2−オン;[(2−オキソクロメン−3−イル)スルホニル]クロメン−2−オン(又はビス−(2H−クロメン−2−オン−3−イル)スルホン);[(2−オキソクロメン−3−イル)スルホニル]キノリン−2−オン;[(2−オキソクロメン−3−イル)スルホニル]チオクロメン−2−オン;8−エトキシ−3−[(8−エトキシ−2−オキソクロメン−3−イル)スルホニル]クロメン−2−オン;3−[(5,7−ジメトキシ−2−オキソクロメン−3−イル)スルホニル]−5,7−ジメトキシクロメン−2−オン;7−メトキシ−3−[(7−メトキシ−2−オキソクロメン−3−イル)スルホニル]クロメン−2−オン;5−メトキシ−3−[(5−メトキシ−2−オキソクロメン−3−イル)スルホニル]クロメン−2−オン;6−フルオロ−3−[(6−フルオロ−2−オキソクロメン−3−イル)スルホニル]クロメン−2−オン;6−ヨード−3−[(6−ヨード−2−オキソクロメン−3−イル)スルホニル]クロメン−2−オン;6−ニトロ−3−[(6−ニトロ−2−オキソクロメン−3−イル)スルホニル]クロメン−2−オン;8−メトキシ−3−[(8−メトキシ−6−ニトロ−2−オキソクロメン−3−イル)スルホニル]−6−ニトロクロメン−2−オン;7−ヒドロキシ−3−[(7−ヒドロキシ−2−オキソクロメン−3−イル)スルホニル]クロメン−2−オン;6,8−ジニトロ−3−[(6,8−ジニトロ−2−オキソクロメン−3−イル)スルホニル]クロメン−2−オン;6−メトキシ−3−[(6−メトキシ−2−オキソクロメン−3−イル)スルホニル]クロメン−2−オン;8−メチル−3−[(8−メチル−2−オキソクロメン−3−イル)スルホニル]クロメン−2−オン;5−メチル−3−[(5−メチル−2−オキソクロメン−3−イル)スルホニル]クロメン−2−オン;[(2−オキソベンゾ[g]クロメン−3−イル)スルホニル]ベンゾ[g]クロメン−2−オン;6−トリフルオロメトキシ−3−[(6−トリフルオロメトキシ−2−オキソクロメン−3−イル)スルホニル]クロメン−2−オン;6,8−ジクロロ−3−[(6,8−ジクロロ−2−オキソクロメン−3−イル)スルホニル]クロメン−2−オン;6,8−ジブロモ−3−[(6,8−ブロモ−2−オキソクロメン−3−イル)スルホニル]クロメン−2−オン;6,8−フルオロ−3−[(6,8−フルオロ−2−オキソクロメン−3−イル)スルホニル]クロメン−2−オン;5−ブロモ−8−メトキシ−3−[(5−ブロモ−8−メトキシ−2−オキソクロメン−3−イル)スルホニル]クロメン−2−オン;6−ブロモ−8−メトキシ−3−[(6−ブロモ−8−メトキシ−2−オキソクロメン−3−イル)スルホニル]クロメン−2−オン;6−クロロ−8−ブロモ−3−[(6−クロロ−8−ブロモ−2−オキソクロメン−3−イル)スルホニル]クロメン−2−オン;8−ヒドロキシ−3−[(8−ヒドロキシ−2−オキソクロメン−3−イル)スルホニル]クロメン−2−オン;6−ヒドロキシ−3−[(6−ヒドロキシ−2−オキソクロメン−3−イル)スルホニル]クロメン−2−オン;6−アミノ−3−[(6−アミノ−2−オキソクロメン−3−イル)スルホニル]クロメン−2−オン;これらの混合物;及びこれらの塩。
【請求項17】
Mが下記の(d)又は(e)である、請求項7に記載の化合物:
【化10】

又はかかる化合物の塩。
【請求項18】
mが0であり且つR2が下記:
【化11】

である、請求項17に記載の化合物、又はかかる化合物の塩。
【請求項19】
mが1であり且つR2が置換された若しくはされてないアリール又は置換された若しくはされてないヘテロアリールである、請求項17に記載の化合物。
【請求項20】
下記よりなる群から選択する、請求項17に記載の化合物:
6−クロロ−3−({[(6−クロロ−2−オキソクロメン−3−イル)スルホニル]メチル}スルホニル)クロメン−2−オン;6−ブロモ−3−({[(6−ブロモ−2−オキソクロメン−3−イル)スルホニル]メチル}スルホニル)クロメン−2−オン;6−ヨード−3−({[(6−ヨード−2−オキソクロメン−3−イル)スルホニル]メチル}スルホニル)クロメン−2−オン;8−エトキシ−3−({[(8−エトキシ−2−オキソクロメン−3−イル)スルホニル]メチル}スルホニル)クロメン−2−オン;3−({[(5,7−ジメトキシ−2−オキソクロメン−3−イル)スルホニル]メチル}スルホニル)−5,7−ジメトキシクロメン−2−オン;7−メトキシ−3−({[(7−メトキシ−2−オキソクロメン−3−イル)スルホニル]メチル}スルホニル)クロメン−2−オン;5−メトキシ−3−({[(5−メトキシ−2−オキソクロメン−3−イル)スルホニル]メチル}−スルホニル)−クロメン−2−オン;7−ヒドロキシ−3−({[(7−ヒドロキシ−2−オキソクロメン−3−イル)スルホニル]−メチル}スルホニル)クロメン−2−オン;3−({[(6,8−ジニトロ−2−オキソクロメン−3−イル)スルホニル]メチル}−スルホニル)−6,8−ジニトロ−クロメン−2−オン;3−(E)−((4−メトキシスチリルスルホニル)メチルスルホニル)−7−クロロ−2H−クロメン−2−オン;3−(E)−((4−メトキシスチリルスルホニル)メチルスルホニル)−6−クロロ−2H−クロメン−2−オン;3−(E)−((4−メトキシスチリルスルホニル)メチルスルホニル)−6−ブロモ−2H−クロメン−2−オン;3−(E)−((4−メトキシスチリルスルホニル)メチルスルホニル)−7−ヨード−2H−クロメン−2−オン;3−(E)−((4−メトキシスチリルスルホニル)メチルスルホニル)−8−エトキシ−2H−クロメン−2−オン;3−(E)−((4−メトキシスチリルスルホニル)メチルスルホニル)−7−メトキシ−2H−クロメン−2−オン;3−(E)−((4−メトキシスチリルスルホニル)メチルスルホニル)−5−メトキシ−2H−クロメン−2−オン;3−(E)−((4−メトキシスチリルスルホニル)メチルスルホニル)−5,7−ジメトキシ−2H−クロメン−2−オン;3−(Z)−((4−メトキシスチリルスルホニル)メチルスルホニル)−7−クロロ−2H−クロメン−2−オン;3−(Z)−((4−メトキシスチリルスルホニル)メチルスルホニル)−6−クロロ−2H−クロメン−2−オン;3−(Z)−((4−メトキシスチリル−スルホニル)メチルスルホニル)−6−ブロモ−2H−クロメン−2−オン;3−(Z)−((4−メトキシスチリルスルホニル)メチルスルホニル)−7−ヨード−2H−クロメン−2−オン;3−(Z)−((4−メトキシスチリルスルホニル)メチル−スルホニル)−8−エトキシ−2H−クロメン−2−オン;3−(Z)−((4−メトキシスチリルスルホニル)メチルスルホニル)−7−メトキシ−2H−クロメン−2−オン;3−(Z)−((4−メトキシスチリルスルホニル)メチルスルホニル)−5−メトキシ−2H−クロメン−2−オン;3−(Z)−((4−メトキシスチリルスルホニル)メチルスルホニル)−5,7−ジメトキシ−2H−クロメン−2−オン;3−((E)−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソブト−3−エニルスルホニル)−7−クロロ−2H−クロメン−2−オン;3−((E)−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソブト−3−エニルスルホニル)−6−クロロ−2H−クロメン−2−オン;3−((E)−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソブト−3−エニルスルホニル)−6−ブロモ−2H−クロメン−2−オン;3−((E)−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソブト−3−エニルスルホニル)−6−ヨード−2H−クロメン−2−オン;3−((E)−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソブト−3−エニルスルホニル)−8−エトキシ−2H−クロメン−2−オン;3−((E)−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソブト−3−エニルスルホニル)−7−メトキシ−2H−クロメン−2−オン;3−((E)−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソブト−3−エニルスルホニル)−5−メトキシ−2H−クロメン−2−オン;3−((E)−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソブト−3−エニルスルホニル)−5,7−ジメトキシ−2H−クロメン−2−オン;3−((Z)−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソブト−3−エニルスルホニル)−7−クロロ−2H−クロメン−2−オン;3−((Z)−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソブト−3−エニルスルホニル)−6−クロロ−2H−クロメン−2−オン;3−((Z)−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソブト−3−エニルスルホニル)−6−ブロモ−2H−クロメン−2−オン;3−((Z)−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソブト−3−エニルスルホニル)−6−ヨード−2H−クロメン−2−オン;3−((Z)−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソブト−3−エニルスルホニル)−8−エトキシ−2H−クロメン−2−オン;3−((Z)−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソブト−3−エニルスルホニル)−7−メトキシ−2H−クロメン−2−オン;3−((Z)−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソブト−3−エニルスルホニル)−5−メトキシ−2H−クロメン−2−オン;3−((Z)−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソブト−3−エニルスルホニル)−5,7−ジメトキシ−2H−クロメン−2−オン;これらの混合物;及びこれらの塩。
【請求項21】
QがNHである、請求項1に記載の化合物。
【請求項22】
Mが下記(a):
【化12】

であり;且つ
各R1が、独立に、ハロゲン、−(C1−C8)ヒドロカルビル、−C(=O)Ry、−NRw2、−N(Rw)C(=O)Ry、−N(Rw)C(Rz)C(=O)Ry、−N(Rw)SO2y、−N(Rw)(C1−C4)アルキレン−CO2w、−CN、−ORw、−OC(=O)Ry、−OC(Rz)C(=O)Ry、−OSO2y −O(C1−C4)アルキレン−CO2w、−OP(=O)(ORw)2、−O(C2−C6)アルキレン−N(CH3)2、−O(C1−C6)ハロアルキル、−P(=O)(ORw)2、−NHC(=NH)NHRx、−(C1−C6)ハロアルキル及びヘテロアルキルよりなる群から選択される、請求項21に記載の化合物。
【請求項23】
下記よりなる群から選択する、請求項22に記載の化合物:
1,2−ジヒドロ−N−(4−メトキシフェニル)−2−オキソキノリン−3−スルホンアミド;7−クロロ−1,2−ジヒドロ−N−(4−メトキシフェニル)−2−オキソキノリン−3−スルホンアミド;5,7−ジブロモ−1,2−ジヒドロ−N−(4−メトキシフェニル)−2−オキソキノリン−3−スルホンアミド;1,2−ジヒドロ−N−((3−ヒドロキシ−4−メトキシフェニル)−2−オキソキノリン−3−スルホンアミド;7−クロロ−1,2−ジヒドロ−N−((3−ヒドロキシ−4−メトキシフェニル)−2−オキソキノリン−3−スルホンアミド;5,7−ジブロモ−1,2−ジヒドロ−N−((3−ヒドロキシ−4−メトキシフェニル)−2−オキソキノリン−3−スルホンアミド;1,2−ジヒドロ−N−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)−2−オキソキノリン−3−スルホンアミド;7−クロロ−1,2−ジヒドロ−N−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)−2−オキソキノリン−3−スルホンアミド;5,7−ジブロモ−1,2−ジヒドロ−N−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)−2−オキソキノリン−3−カルボキサミド;1,2−ジヒドロ−N−(4−ブロモフェニル)−2−オキソキノリン−3−スルホンアミド;7−クロロ−1,2−ジヒドロ−N−(4−ブロモフェニル)−2−オキソキノリン−3−スルホキサミド;5,7−ジブロモ−1,2−ジヒドロ−N−(4−ブロモフェニル)−2−オキソキノリン−3−スルホンアミド;これらの混合物;及びこれらの塩。
【請求項24】
Mが下記の(b):
【化13】

である、請求項21に記載の化合物、又はかかる化合物の塩。
【請求項25】
下記よりなる群から選択する、請求項24に記載の化合物:
7−クロロ−3−(E)−(4−メトキシスチリルスルホニル)キノリン−2(1H)−オン;3−(E)−(4−メトキシ−スチリルスルホニル)キノリン−2(1H)−オン;5,7−ジブロモ−3−(E)−(4−メトキシ−スチリルスルホニル)キノリン−2(1H)−オン;7−クロロ−3−(E)−(4−クロロスチリルスルホニル)キノリン−2(1H)−オン;3−(E)−(4−クロロスチリルスルホニル)キノリン−2(1H)−オン;5,7−ジブロモ−3−(E)−(4−クロロスチリルスルホニル)−キノリン−2(1H)−オン;7−クロロ−3−(E)−(2,4−ジクロロスチリルスルホニル)キノリン−2(1H)−オン;3−(E)−(2,4−ジクロロスチリルスルホニル)キノリン−2(1H)−オン;5,7−ジブロモ−3−(E)−(2,4−ジクロロスチリルスルホニル)キノリン−2(1H)−オン;7−クロロ−3−(Z)−(4−メトキシスチリルスルホニル)−キノリン−2(1H)−オン;3−(Z)−(4−メトキシ−スチリルスルホニル)キノリン−2(1H)−オン;5,7−ジブロモ−3−(Z)−(4−メトキシスチリルスルホニル)キノリン−2(1H)−オン;7−クロロ−3−(Z)−(4−クロロスチリルスルホニル)キノリン−2(1H)−オン;3−(Z)−(4−クロロスチリルスルホニル)キノリン−2(1H)−オン;5,7−ジブロモ−3−(Z)−(4−クロロスチリルスルホニル)キノリン−2(1H)−オン;7−クロロ−3−(Z)−(2,4−ジクロロ−スチリルスルホニル)キノリン−2(1H)−オン;3−(Z)−(2,4−ジクロロスチリルスルホニル)キノリン−2(1H)−オン;5,7−ジブロモ−3−(Z)−(2,4−ジクロロスチリルスルホニル)キノリン−2(1H)−オン;これらの混合物;及びこれらの塩。
【請求項26】
Mが下記の(c):
【化14】

である、請求項21に記載の化合物、又はかかる化合物の塩。
【請求項27】
下記よりなる群から選択する請求項26に記載の化合物:
3−(4−メトキシベンジルスルホニル)−7−クロロキノリン−2(1H)−オン;3−(4−メトキシベンジル−スルホニル)キノリン−2(1H)−オン;3−(4−メトキシベンジルスルホニル)−5,7−ジブロモキノリン−2(1H)−オン;3−(4−クロロベンジルスルホニル)−7−クロロキノリン−2(1H)−オン;3−(4−クロロベンジル−スルホニル)キノリン−2(1H)−オン;3−(4−クロロベンジルスルホニル)−5,7−ジブロモキノリン−2(1H)−オン;3−(2,4−ジクロロベンジルスルホニル)−7−クロロキノリン−2(1H)−オン;3−(2,4−ジクロロベンジル−スルホニル)キノリン−2(1H)−オン;3−(2,4−ジクロロベンジルスルホニル)−5,7−ジブロモキノリン−2(1H)−オン;3−(4−メトキシ−3−ニトロベンジルスルホニル)−7−クロロキノリン−2(1H)−オン;3−(4−メトキシ−3−ニトロベンジルスルホニル)キノリン−2(1H)−オン;3−(4−メトキシ−3−ニトロベンジルスルホニル)−5,7−ジブロモキノリン−2(1H)−オン;3−(4−クロロ−3−ニトロベンジルスルホニル)−7−クロロキノリン−2(1H)−オン;3−(4−クロロ−3−ニトロベンジルスルホニル)キノリン−2(1H)−オン;3−(4−クロロ−3−ニトロベンジルスルホニル)−5,7−ジブロモキノリン−2(1H)−オン;3−(4−クロロ−3−アミノベンジル−スルホニル)−7−クロロキノリン−2(1H)−オン;3−(4−クロロ−3−アミノベンジルスルホニル)キノリン−2(1H)−オン;3−(4−クロロ−3−アミノベンジルスルホニル)−5,7−ジブロモキノリン−2(1H)−オン;これらの混合物;及びこれらの塩。
【請求項28】
Mが一重結合であり;
各R1が、独立に、ハロゲン、−(C1−C8)ヒドロカルビル、−C(=O)Ry、−N(Rw)C(=O)Ry、−N(Rw)C(Rz)C(=O)Ry、−N(Rw)SO2y、−N(Rw)(C1−C4)アルキレン−CO2w、−NO2、−CN、−ORw、−OC(=O)Ry、−OC(Rz)C(=O)Ry、−OSO2y −O(C1−C4)アルキレン−CO2w、−OP(=O)(ORw)2、−O(C2−C6)アルキレン−N(CH3)2、−O(C1−C6)ハロアルキル、−P(=O)(ORw)2、−SO2N(Rw)Rx、−NHC(=NH)NHRx、−(C1−C6)ハロアルキル及びヘテロアルキルよりなる群から選択され;そして
2が、下記である化合物又はかかる化合物の塩:
【化15】

【請求項29】
下記よりなる群から選択する、請求項28に記載の化合物:
7−クロロ−3−[(7−クロロ−2−キノロン−3−イル)スルホニル]−2−キノロン;5,7−ジブロモ−3−[(5,7−ジブロモ−2−キノロン−3−イル)スルホニル]−2−キノロン;3−[(2−キノロン−3−イル)スルホニル]−2−キノロン;6−ブロモ−3−[(6−ブロモ−2−キノロン−3−イル)スルホニル]−2−キノロン;6−クロロ−3−[(6−クロロ−2−キノロン−3−イル)スルホニル]−2−キノロン;[(2−キノロン−3−イル)スルホニル]−2−キノロン(又はビス−(2H−2−キノロン−3−イル)スルホン);[(2−キノロン−3−イル)スルホニル]チオクロメン−2−オン;8−エトキシ−3−[(8−エトキシ−2−キノロン−3−イル)スルホニル]−2−キノロン;3−[(5,7−ジメトキシ−2−キノロン−3−イル)スルホニル]−5,7−ジメトキシ−2−キノロン;7−メトキシ−3−[(7−メトキシ−2−キノロン−3−イル)スルホニル]−2−キノロン;5−メトキシ−3−[(5−メトキシ−2−キノロン−3−イル)スルホニル]−2−キノロン;6−フルオロ−3−[(6−フルオロ−2−キノロン−3−イル)スルホニル]−2−キノロン;6−ヨード−3−[(6−ヨード−2−キノロン−3−イル)スルホニル]−2−キノロン;6−ニトロ−3−[(6−ニトロ−2−キノロン−3−イル)スルホニル]−2−キノロン;8−メトキシ−3−[(8−メトキシ−6−ニトロ−2−キノロン−3−イル)スルホニル]−6−ニトロ−2−キノロン;7−ヒドロキシ−3−[(7−ヒドロキシ−2−キノロン−3−イル)スルホニル]−2−キノロン;6,8−ジニトロ−3−[(6,8−ジニトロ−2−キノロン−3−イル)スルホニル]−2−キノロン;6−メトキシ−3−[(6−メトキシ−2−キノロン−3−イル)スルホニル]−2−キノロン;8−メチル−3−[(8−メチル−2−キノロン−3−イル)スルホニル]−2−キノロン;5−メチル−3−[(5−メチル−2−キノロン−3−イル)スルホニル]−2−キノロン;[(ベンゾ[g]キノリン−2−オン−3−イル)スルホニル]ベンゾ[g]キノリン−2−オン;6−トリフルオロメトキシ−3−[(6−トリフルオロメトキシ−2−キノロン−3−イル)スルホニル]−2−キノロン;6,8−ジクロロ−3−[(6,8−ジクロロ−2−キノロン−3−イル)スルホニル]−2−キノロン;6,8−ジブロモ−3−[(6,8−ブロモ−2−キノロン−3−イル)スルホニル]−2−キノロン;6,8−フルオロ−3−[(6,8−フルオロ−2−キノロン−3−イル)スルホニル]−2−キノロン;5−ブロモ−8−メトキシ−3−[(5−ブロモ−8−メトキシ−2−キノロン−3−イル)スルホニル]−2−キノロン;6−ブロモ−8−メトキシ−3−[(6−ブロモ−8−メトキシ−2−キノロン−3−イル)スルホニル]−2−キノロン;6−クロロ−8−ブロモ−3−[(6−クロロ−8−ブロモ−2−キノロン−3−イル)スルホニル]−2−キノロン;8−ヒドロキシ−3−[(8−ヒドロキシ−2−キノロン−3−イル)スルホニル]−2−キノロン;6−ヒドロキシ−3−[(6−ヒドロキシ−2−キノロン−3−イル)スルホニル]−2−キノロン;6−アミノ−3−[(6−アミノ−2−キノロン−3−イル)スルホニル]−2−キノロン;これらの混合物;及びこれらの塩。
【請求項30】
Mが下記の(d)又は(e)である、請求項21に記載の化合物:
【化16】

又はかかる化合物の塩。
【請求項31】
mが0であり且つR2が下記である、請求項30に記載の化合物:
【化17】

又はかかる化合物の塩。
【請求項32】
mが1であり、且つR2が、置換された若しくはされてないアリール又は置換された若しくはされてないヘテロアリールである、請求項30に記載の化合物。
【請求項33】
下記よりなる群から選択する、請求項30に記載の化合物:
7−クロロ−3−({[(7−クロロ−2−キノロン−3−イル)スルホニル]メチル}スルホニル)−2−キノロン;3−({[(2−キノロン−3−イル)スルホニル]メチル}スルホニル)−2−キノロン;5,7−ジブロモ−3−({[(5,7−ジブロモ−2−キノロン−3−イル)スルホニル]メチル}スルホニル)−2−キノロン;3−((4−メトキシスチリル−スルホニル)メチルスルホニル)−7−クロロキノリン−2(1H)−オン;3−((4−メトキシスチリルスルホニル)メチルスルホニル)キノリン−2(1H)−オン;3−((4−メトキシスチリルスルホニル)メチルスルホニル)−5,7−ジブロモキノリン−2(1H)−オン;3−((E)−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソ−ブト−3−エニルスルホニル)−7−クロロキノリン−2(1H)−オン;3−((E)−4−(4−クロロフェニル)−2−オキソブト−3−エニルスルホニル)−7−クロロキノリン−2(1H)−オン;3−((E)−4−(2,4−ジクロロフェニル)−2−オキソブト−3−エニルスルホニル)−7−クロロキノリン−2(1H)−オン;3−((E)−4−(4−クロロ−3−ニトロフェニル)−2−オキソブト−3−エニルスルホニル)−7−クロロキノリン−2(1H)−オン;3−((E)−4−(4−クロロ−3−アミノフェニル)−2−オキソブト−3−エニルスルホニル)−7−クロロキノリン−2(1H)−オン;3−((E)−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソブト−3−エニルスルホニル)キノリン−2(1H)−オン;3−((E)−4−(4−クロロフェニル)−2−オキソブト−3−エニルスルホニル)キノリン−2(1H)−オン;3−((Z)−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソブト−3−エニルスルホニル)−7−クロロキノリン−2(1H)−オン;3−((Z)−4−(4−クロロフェニル)−2−オキソブト−3−エニルスルホニル)−7−クロロキノリン−2(1H)−オン;3−((Z)−4−(2,4−ジクロロフェニル)−2−オキソブト−3−エニルスルホニル)−7−クロロキノリン−2(1H)−オン;3−((Z)−4−(4−クロロ−3−ニトロフェニル)−2−オキソブト−3−エニルスルホニル)−7−クロロキノリン−2(1H)−オン;3−((Z)−4−(4−クロロ−3−アミノフェニル)−2−オキソブト−3−エニルスルホニル)−7−クロロキノリン−2(1H)−オン;3−((Z)−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソブト−3−エニルスルホニル)キノリン−2(1H)−オン;3−((Z)−4−(4−クロロフェニル)−2−オキソブト−3−エニルスルホニル)キノリン−2(1H)−オン;これらの混合物;及びこれらの塩。
【請求項34】
QがSである、請求項1に記載の化合物。
【請求項35】
Mが下記の(a):
【化18】

であり;且つ
各R1が、独立に、ハロゲン、−(C1−C8)ヒドロカルビル、−C(=O)Ry、−NRw2、−N(Rw)C(=O)Ry、−N(Rw)C(Rz)C(=O)Ry、−N(Rw)SO2y、−N(Rw)(C1−C4)アルキレン−CO2w、−CN、−ORw、−OC(=O)Ry、−OC(Rz)C(=O)Ry、−OSO2y −O(C1−C4)アルキレン−CO2w、−OP(=O)(ORw)2、−O(C2−C6)アルキレン−N(CH3)2、−O(C1−C6)ハロアルキル、−P(=O)(ORw)2、−NHC(=NH)NHRx、−(C1−C6)ハロアルキル及びヘテロアルキルよりなる群から選択される、請求項34に記載の化合物。
【請求項36】
下記よりなる群から選択する、請求項35に記載の化合物:
N−(4−メトキシフェニル)−2−オキソ−2H−チオクロメン−3−スルホンアミド;N−(3−ヒドロキシ−4−メトキシフェニル)−2−オキソ−2H−チオクロメン−3−スルホンアミド;N−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)−2−オキソ−2H−チオクロメン−3−スルホンアミド;N−(4−ブロモフェニル)−2−オキソ−2H−チオクロメン−3−スルホンアミド;7−クロロ−N−(4−メトキシフェニル)−2−オキソ−2H−チオクロメン−3−スルホンアミド;7−クロロ−N−(3−ヒドロキシ−4−メトキシフェニル)−2−オキソ−2H−チオクロメン−3−スルホンアミド;7−クロロ−N−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)−2−オキソ−2H−チオクロメン−3−スルホンアミド;7−クロメン−N−(4−ブロモフェニル)−2−オキソ−2H−チオクロメン−3−スルホンアミド;6−ブロモ−N−(4−メトキシフェニル)−2−オキソ−2H−チオクロメン−3−スルホンアミド 6−クロロ−N−(4−メトキシフェニル)−2−オキソ−2H−チオクロメン−3−スルホンアミド;8−エトキシ−N−(4−メトキシフェニル)−2−オキソ−2H−チオクロメン−3−スルホンアミド;6−クロロ−N−(3−ヒドロキシ−4−メトキシフェニル)−2−オキソ−2H−チオクロメン−3−スルホンアミド;N−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)−8−エトキシ−2−オキソ−2H−チオクロメン−3−スルホンアミド;N−(3−アミノ−4−フルオロフェニル)−6−メトキシ−2−オキソ−2H−チオクロメン−3−スルホンアミド;N−(4−ブロモフェニル)−6−メトキシ−2−オキソ−2H−チオクロメン−3−スルホンアミド;8−エトキシ−N−(4−メトキシフェニル)−2−オキソ−2H−チオクロメン−3−スルホンアミド;N−(4−ブロモ−フェニル)−8−クロロ−2−オキソ−2H−チオクロメン−3−スルホンアミド;N−(4−ブロモフェニル)−8−ブロモ−2−オキソ−2H−チオクロメン−3−スルホンアミド;これらの混合物;及びこれらの塩。
【請求項37】
Mが下記の(b)である、請求項34に記載の化合物:
【化19】

又はかかる化合物の塩。
【請求項38】
下記よりなる群から選択する、請求項37に記載の化合物:
3−(E)−(4−メトキシスチリルスルホニル)−6−ブロモ−2H−チオクロメン−2−オン;3−(E)−(4−クロロスチリルスルホニル)−6−ブロモ−2H−チオクロメン−2−オン;3−(E)−(2,4−ジクロロスチリルスルホニル)−6−ブロモ−2H−チオクロメン−2−オン;3−(E)−(4−メトキシスチリルスルホニル)−6−クロロ−2H−チオクロメン−2−オン;3−(E)−(4−クロロスチリルスルホニル)−6−クロロ−2H−チオクロメン−2−オン;3−(E)−(2,4−ジクロロスチリルスルホニル)−6−クロロ−2H−チオクロメン−2−オン;3−(E)−(4−メトキシスチリル−スルホニル)−5,7−ジメトキシ−2H−チオクロメン−2−オン;3−(E)−(4−クロロスチリルスルホニル)−5,7−ジメトキシ−2H−チオクロメン−2−オン;3−(E)−(2,4−ジクロロスチリルスルホニル)−5,7−ジメトキシ−2H−チオクロメン−2−オン;3−(E)−(4−メトキシスチリルスルホニル)−7−メトキシ−2H−チオクロメン−2−オン;3−(E)−(4−クロロスチリルスルホニル)−7−メトキシ−2H−チオクロメン−2−オン;3−(E)−(2,4−ジクロロ−スチリルスルホニル)−7−メトキシ−2H−チオクロメン−2−オン;3−(Z)−(4−メトキシスチリルスルホニル)−6−ブロモ−2H−チオクロメン−2−オン;3−(Z)−(4−クロロスチリルスルホニル)−6−ブロモ−2H−チオクロメン−2−オン;3−(Z)−(2,4−ジクロロスチリルスルホニル)−6−ブロモ−2H−チオクロメン−2−オン;3−(Z)−(4−メトキシスチリルスルホニル)−6−クロロ−2H−チオクロメン−2−オン;3−(Z)−(4−クロロスチリルスルホニル)−6−クロロ−2H−チオクロメン−2−オン;3−(Z)−(2,4−ジクロロスチリルスルホニル)−6−クロロ−2H−チオクロメン−2−オン;3−(Z)−(4−メトキシスチリルスルホニル)−5,7−ジメトキシ−2H−チオクロメン−2−オン;3−(Z)−(4−クロロスチリルスルホニル)−5,7−ジメトキシ−2H−チオクロメン−2−オン;3−(Z)−(2,4−ジクロロスチリルスルホニル)−5,7−ジメトキシ−2H−チオクロメン−2−オン;3−(Z)−(4−メトキシスチリルスルホニル)−7−メトキシ−2H−チオクロメン−2−オン;3−(Z)−(4−クロロスチリルスルホニル)−7−メトキシ−2H−チオクロメン−2−オン;3−(Z)−(2,4−ジクロロスチリルスルホニル)−7−メトキシ−2H−チオクロメン−2−オン;及びこれらの混合物;及びこれらの塩。
【請求項39】
Mが下記の(c)である、請求項34に記載の化合物:
【化20】

又は、かかる化合物の塩。
【請求項40】
下記よりなる群から選択する、請求項39に記載の化合物:
3−(4−メトキシベンジルスルホニル)−2H−チオクロメン−2−オン;3−(4−メトキシベンジル−スルホニル)−5,7−ジメトキシ−2H−チオクロメン−2−オン;3−(4−メトキシベンジルスルホニル)−6,8−ジニトロ−2H−チオクロメン−2−オン;3−(4−メトキシベンジルスルホニル)−6−ブロモ−2H−チオクロメン−2−オン;3−(4−メトキシベンジルスルホニル)−6−クロロ−2H−チオクロメン−2−オン;3−(4−メトキシベンジルスルホニル)−7−メトキシ−2H−チオクロメン−2−オン;3−(4−メトキシベンジル−スルホニル)−7−ヒドロキシ−2H−チオクロメン−2−オン;3−(4−メトキシベンジルスルホニル)−7−クロロ−2H−チオクロメン−2−オン;3−(4−メトキシベンジルスルホニル)−5,7−ジブロモ−2H−チオクロメン−2−オン;3−(4−クロロベンジルスルホニル)−2H−チオクロメン−2−オン;3−(4−クロロベンジルスルホニル)−7−クロロ−2H−チオクロメン−2−オン;3−(4−クロロベンジルスルホニル)−5,7−ジブロモ−2H−チオクロメン−2−オン;3−(2,4−ジクロロベンジルスルホニル)−7−クロロ−2H−チオクロメン−2−オン;3−(2,4−ジクロロベンジルスルホニル)−5,7−ジブロモ−2H−チオクロメン−2−オン;3−(4−メトキシ−3−ニトロベンジルスルホニル)−5,7−ジメトキシ−2H−チオクロメン−2−オン;3−(4−メトキシ−3−ニトロベンジルスルホニル)−7−メトキシ−2H−チオクロメン−2−オン;3−(4−メトキシ−3−ニトロベンジルスルホニル)−7−ヒドロキシ−2H−チオクロメン−2−オン;3−(4−メトキシ−3−ニトロベンジルスルホニル)−7−クロロ−2H−チオクロメン−2−オン;3−(4−メトキシ−3−ニトロベンジルスルホニル)−2H−チオクロメン−2−オン;3−(4−メトキシ−3−ニトロベンジルスルホニル)−5,7−ジブロモ−2H−チオクロメン−2−オン;3−(4−クロロ−3−ニトロベンジルスルホニル)−6−クロロ−2H−チオクロメン−2−オン;3−(4−クロロ−3−ニトロベンジルスルホニル)−7−クロロ−2H−チオクロメン−2−オン;3−(4−クロロ−3−ニトロベンジルスルホニル)−2H−チオクロメン−2−オン;3−(4−クロロ−3−ニトロベンジルスルホニル)−5,7−ジブロモ−2H−チオクロメン−2−オン;3−(4−クロロ−3−アミノベンジルスルホニル)−7−クロロ−2H−チオクロメン−2−オン;3−(4−クロロ−3−アミノベンジルスルホニル)−2H−チオクロメン−2−オン;3−(4−クロロ−3−アミノベンジルスルホニル)−5,7−ジブロモ−2H−チオクロメン−2−オン;3−(4−クロロ−3−アミノベンジルスルホニル)−6−クロロ−2H−チオクロメン−2−オン;これらの混合物;及びこれらの塩。
【請求項41】
Mが一重結合であり;
1が、独立に、ハロゲン、−(C1−C8)ヒドロカルビル、−C(=O)Ry、−N(Rw)C(=O)Ry、−N(Rw)C(Rz)C(=O)Ry、−N(Rw)SO2y、−N(Rw)(C1−C4)アルキレン−CO2w、−NO2、−CN、−ORw、−OC(=O)Ry、−OC(Rz)C(=O)Ry、−OSO2y −O(C1−C4)アルキレン−CO2w、−OP(=O)(ORw)2、−O(C2−C6)アルキレン−N(CH3)2、−O(C1−C6)ハロアルキル、−P(=O)(ORw)2、−SO2N(Rw)Rx、−NHC(=NH)NHRx、−(C1−C6)ハロアルキル及びヘテロアルキルよりなる群から選択され;そして
2が、下記式:
【化21】

である、請求項34に記載の化合物又は、かかる化合物の塩。
【請求項42】
下記よりなる群から選択する、請求項41に記載の化合物:
6−ブロモ−3−[(6−ブロモ−2−オキソチオクロメン−3−イル)スルホニル]チオクロメン−2−オン;6−クロロ−3−[(6−クロロ−2−オキソチオクロメン−3−イル)スルホニル]チオクロメン−2−オン;(2−オキソチオクロメン−3−イル)スルホニル]チオクロメン−2−オン(又はビス−(2H−クロメン−2−オン−3−イル)スルホン);(2−オキソチオクロメン−3−イル)スルホニル]キノリン−2−オン;8−エトキシ−3−[(8−エトキシ−2−オキソチオクロメン−3−イル)スルホニル]チオクロメン−2−オン;3−[(5,7−ジメトキシ−2−オキソチオクロメン−3−イル)スルホニル]−5,7−ジメトキシチオクロメン−2−オン;7−メトキシ−3−[(7−メトキシ−2−オキソチオクロメン−3−イル)スルホニル]チオクロメン−2−オン;5−メトキシ−3−[(5−メトキシ−2−オキソチオクロメン−3−イル)スルホニル]チオクロメン−2−オン;6−フルオロ−3−[(6−フルオロ−2−オキソチオクロメン−3−イル)スルホニル]チオクロメン−2−オン;6−ヨード−3−[(6−ヨード−2−オキソチオ−クロメン−3−イル)スルホニル]チオクロメン−2−オン;6−ニトロ−3−[(6−ニトロ−2−オキソチオクロメン−3−イル)スルホニル]チオクロメン−2−オン;8−メトキシ−3−[(8−メトキシ−6−ニトロ−2−オキチオソクロメン−3−イル)スルホニル]−6−ニトロチオクロメン−2−オン;7−ヒドロキシ−3−[(7−ヒドロキシ−2−オキソチオクロメン−3−イル)スルホニル]チオクロメン−2−オン;7−クロロ−3−[(7−クロロチオクロメン−2−オン−3−イル)スルホニル]−チオクロメン−2−オン;5,7−ジブロモ−3−[(5,7−ジブロモクロメン−2−オン−3−イル)スルホニル]−チオクロメン−2−オン;3−[(チオクロメン−2−オン−3−イル)スルホニル]チオクロメン−2−オン;6,8−ジニトロ−3−[(6,8−ジニトロチオクロメン−2−オン−3−イル)スルホニル]チオクロメン−2−オン;6−メトキシ−3−[(6−メトキシチオクロメン−2−オン−3−イル)スルホニル]チオクロメン−2−オン;8−メチル−3−[(8−メチルチオクロメン−2−オン−3−イル)スルホニル]チオクロメン−2−オン;5−メチル−3−[(5−メチルチオクロメン−2−オン−3−イル)スルホニル]チオクロメン−2−オン;[(ベンゾ[g]チオクロメン−2−オン−3−イル)スルホニル]ベンゾ[g]チオクロメン−2−オン;6−トリフルオロメトキシ−3−[(6−トリフルオロメトキシチオクロメン−2−オン−3−イル)スルホニル]−2−オン;6,8−ジクロロ−3−[(6,8−ジクロロチオクロメン−2−オン−3−イル)スルホニル]チオクロメン−2−オン;6,8−ジブロモ−3−[(6,8−ブロモチオクロメン−2−オン−3−イル)スルホニル]チオクロメン−2−オン;6,8−フルオロ−3−[(6,8−フルオロチオクロメン−2−オン−3−イル)スルホニル]チオクロメン−2−オン;5−ブロモ−8−メトキシ−3−[(5−ブロモ−8−メトキシ−2−オン−3−イル)スルホニル]チオクロメン−2−オン;6−ブロモ−8−メトキシ−3−[(6−ブロモ−8−メトキシチオクロメン−2−オン−3−イル)スルホニル]チオクロメン−2−オン;6−クロロ−8−ブロモ−3−[(6−クロロ−8−ブロモチオクロメン−2−オン−3−イル)スルホニル]チオクロメン−2−オン;8−ヒドロキシ−3−[(8−ヒドロキシチオクロメン−2−オン−3−イル)スルホニル]チオクロメン−2−オン;6−ヒドロキシ−3−[(6−ヒドロキシチオクロメン−2−オン−3−イル)スルホニル]チオクロメン−2−オン;6−アミノ−3−[(6−アミノチオクロメン−2−オン−3−イル)スルホニル]チオクロメン−2−オン;これらの混合物;及びこれらの塩。
【請求項43】
Mが下記の(d)又は(e)である、請求項34に記載の化合物:
【化22】

又はかかる化合物の塩。
【請求項44】
mが0であり且つR2が下記の通りである、請求項43に記載の化合物:
【化23】

又はかかる化合物の塩。
【請求項45】
mが1であり且つR2が置換された若しくはされてないアリール又は置換された若しくはされてないヘテロアリールである、請求項43に記載の化合物。
【請求項46】
下記よりなる群から選択する、請求項43に記載の化合物:
6−クロロ−3−({[(6−クロロ−2−オキソチオクロメン−3−イル)スルホニル]メチル}スルホニル)チオクロメン−2−オン;6−ブロモ−3−({[(6−ブロモ−2−オキソチオクロメン−3−イル)スルホニル]メチル}スルホニル)チオクロメン−2−オン;6−ヨード−3−({[(6−ヨード−2−オキソチオクロメン−3−イル)スルホニル]メチル}スルホニル)チオクロメン−2−オン;8−エトキシ−3−({[(8−エトキシ−2−オキソチオクロメン−3−イル)スルホニル]メチル}スルホニル)チオクロメン−2−オン;3−({[(5,7−ジメトキシ−2−オキソチオクロメン−3−イル)スルホニル]メチル}スルホニル)−5,7−ジメトキシチオクロメン−2−オン;7−メトキシ−3−({[(7−メトキシ−2−オキソチオクロメン−3−イル)スルホニル]メチル}スルホニル)チオクロメン−2−オン;5−メトキシ−3−({[(5−メトキシ−2−オキソチオクロメン−3−イル)スルホニル]メチル}−スルホニル)−チオクロメン−2−オン;7−ヒドロキシ−3−({[(7−ヒドロキシ−2−オキソチオクロメン−3−イル)スルホニル]−メチル}スルホニル)チオクロメン−2−オン;3−({[(6,8−ジニトロ−2−オキソチオクロメン−3−イル)スルホニル]メチル}−スルホニル)−6,8−ジニトロチオクロメン−2−オン;3−(E)−((4−メトキシスチリルスルホニル)メチル−スルホニル)−7−クロロ−2H−チオクロメン−2−オン;3−(E)−((4−メトキシスチリルスルホニル)メチル−スルホニル)−6−クロロ−2H−チオクロメン−2−オン;3−(E)−((4−メトキシスチリルスルホニル)メチル−スルホニル)−6−ブロモ−2H−チオクロメン−2−オン;3−(E)−((4−メトキシスチリルスルホニル)メチル−スルホニル)−7−ヨード−2H−チオクロメン−2−オン;3−(E)−((4−メトキシスチリルスルホニル)メチル−スルホニル)−8−エトキシ−2H−チオクロメン−2−オン;3−(E)−((4−メトキシスチリルスルホニル)メチル−スルホニル)−7−メトキシ−2H−チオクロメン−2−オン;3−(E)−((4−メトキシスチリルスルホニル)メチルスルホニル)−5−メトキシ−2H−チオクロメン−2−オン;3−(E)−((4−メトキシスチリルスルホニル)メチル−スルホニル)−5,7−ジメトキシ−2H−チオクロメン−2−オン;3−(Z)−((4−メトキシスチリルスルホニル)メチル−スルホニル)−7−クロロ−2H−チオクロメン−2−オン;3−(Z)−((4−メトキシ−スチリルスルホニル)メチル−スルホニル)−6−クロロ−2H−チオクロメン−2−オン;3−(Z)−((4−メトキシスチリル−スルホニル)メチル−スルホニル)−6−ブロモ−2H−チオクロメン−2−オン;3−(Z)−((4−メトキシスチリルスルホニル)−メチル−スルホニル)−7−ヨード−2H−チオクロメン−2−オン;3−(Z)−((4−メトキシスチリルスルホニル)メチル−スルホニル)−8−エトキシ−2H−チオクロメン−2−オン;3−(Z)−((4−メトキシスチリルスルホニル)−メチル−スルホニル)−7−メトキシ−2H−チオクロメン−2−オン;3−(Z)−((4−メトキシスチリルスルホニル)−メチルスルホニル)−5−メトキシ−2H−チオクロメン−2−オン;3−(Z)−((4−メトキシスチリルスルホニル)メチル−スルホニル)−5,7−ジメトキシ−2H−チオクロメン−2−オン;3−((E)−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソブト−3−エニルスルホニル)−7−クロロ−2H−チオクロメン−2−オン、3−((E)−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソブト−3−エニルスルホニル)−6−クロロ−2H−チオクロメン−2−オン;3−((E)−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソブト−3−エニルスルホニル)−6−ブロモ−2H−チオクロメン−2−オン;3−((E)−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソブト−3−エニルスルホニル)−6−ヨード−2H−チオクロメン−2−オン;3−((E)−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソブト−3−エニルスルホニル)−8−エトキシ−2H−チオクロメン−2−オン;3−((E)−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソブト−3−エニルスルホニル)−7−メトキシ−2H−チオクロメン−2−オン;3−((E)−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソブト−3−エニルスルホニル)−5−メトキシ−2H−チオクロメン−2−オン;3−((E)−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソブト−3−エニルスルホニル)−5,7−ジメトキシ−2H−チオクロメン−2−オン;3−((Z)−4−(4−メトキシ−フェニル)−2−オキソブト−3−エニルスルホニル)−7−クロロ−2H−チオクロメン−2−オン;3−((Z)−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソブト−3−エニルスルホニル)−6−クロロ−2H−チオクロメン−2−オン;3−((Z)−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソブト−3−エニルスルホニル)−6−ブロモ−2H−チオクロメン−2−オン;3−((Z)−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソブト−3−エニルスルホニル)−6−ヨード−2H−チオクロメン−2−オン;3−((Z)−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソブト−3−エニルスルホニル)−8−エトキシ−2H−チオクロメン−2−オン;3−((Z)−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソブト−3−エニルスルホニル)−7−メトキシ−2H−チオクロメン−2−オン;3−((Z)−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソブト−3−エニルスルホニル)−5−メトキシ−2H−チオクロメン−2−オン;3−((Z)−4−(4−メトキシフェニル)−2−オキソブト−3−エニルスルホニル)−5,7−ジメトキシ−2H−チオクロメン−2−オン;これらの混合物;及びこれらの塩。
【請求項47】
下記式IIに従う化合物;又はかかる化合物の塩:
【化24】

{式中、
Qは、O、S又はNHであり;
各R1は、独立に、ハロゲン、−(C1−C8)ヒドロカルビル、−C(=O)Ry、−NRw2、−N(Rw)C(=O)Ry、−N(Rw)C(Rz)C(=O)Ry、−N(Rw)SO2y、−N(Rw)(C1−C4)アルキレン−CO2w、−NO2、−CN、−ORw、−OC(=O)Ry、−OC(Rz)C(=O)Ry、−OSO2y −O(C1−C4)アルキレン−CO2w、−OP(=O)(ORw)2、−O(C2−C6)アルキレン−N(CH3)2、−O(C1−C6)ハロアルキル、−P(=O)(ORw)2、−SO2N(Rw)Rx、−NHC(=NH)NHRx、−(C1−C6)ハロアルキル及びヘテロアルキルよりなる群から選択され;
wは、−H又は−(C1−C8)ヒドロカルビルであり;
xは、−H、−(C1−C8)ヒドロカルビル又は−C(=O)(C1−C8)ヒドロカルビルであり;
yは、−H、−(C1−C8)ヒドロカルビル、−O(C1−C8)ヒドロカルビル、置換されたフェニル、置換されたヘテロシクリル(C1−C3)アルキル、ヘテロアリール(C1−C3)アルキル、−(C2−C10)ヘテロアルキル、−(C1−C6)ハロアルキル、−C(Rz)NHRx、−N(Rw)Rx、−(C1−C3)アルキレンNH2、−(C1−C3)アルキレンN(CH3)2、−(C1−C3)ペルフルオロアルキレンN(CH3)2、−(C1−C3)アルキレンN+(C1−C3)3、−(C1−C3)アルキレン−N+(CH2CH2OH)3、−(C1−C3)アルキレン−ORx、−(C1−C4)アルキレン−CO2x、−(C1−C4)アルキレン−CO2N(Rw)Rx、−(C1−C4)アルキレン−C(=O)ハロゲン、ハロ(C1−C3)アルキル及び−(C1−C4)ペルフルオロアルキレン−CO2xよりなる群から選択され;
zは、−H、−(C1−C6)アルキル、−(CH2)3−NH−C(NH2)(=NH)、−CH2C(=O)NH2、−CH2COOH、−CH2SH、−(CH2)2C(=O)−NH2
−(CH2)2CO2H、−CH2−(2−イミダゾリル)、−(CH2)4−NH2、−(CH2)2−S−CH3、フェニル、−CH2−フェニル、−CH2−OH、−CH(OH)−CH3、−CH2−(3−インドリル)及び−CH2−(4−ヒドロキシフェニル)よりなる群から選択され;
Rは、−H又は−(C1−C7)ヒドロカルビルであり;
nは、0、1、2、3又は4であり;
4は、−H及び−(C1−C6)アルキルよりなる群から選択され;そして
Aは、−SO2−又は−C(=O)−である}。
【請求項48】
下記式IIIに従う化合物、又はかかる化合物の塩:
【化25】

{式中、
Qは、O、S又はNHであり;
各R1は、独立に、ハロゲン、−(C1−C8)ヒドロカルビル、−C(=O)Ry、−NRw2、−N(Rw)C(=O)Ry、−N(Rw)C(Rz)C(=O)Ry、−N(Rw)SO2y、−N(Rw)(C1−C4)アルキレン−CO2w、−NO2、−CN、−ORw、−OC(=O)Ry、−OC(Rz)C(=O)Ry、−OSO2y −O(C1−C4)アルキレン−CO2w、−OP(=O)(ORw)2、−O(C2−C6)アルキレン−N(CH3)2、−O(C1−C6)ハロアルキル、−P(=O)(ORw)2、−SO2N(Rw)Rx、−NHC(=NH)NHRx、−(C1−C6)ハロアルキル及びヘテロアルキルよりなる群から選択され;
wは、−H又は−(C1−C8)ヒドロカルビルであり;
xは、−H、−(C1−C8)ヒドロカルビル又は−C(=O)(C1−C8)ヒドロカルビルであり;
yは、−H、−(C1−C8)ヒドロカルビル、−O(C1−C8)ヒドロカルビル、置換されたフェニル、置換されたヘテロシクリル(C1−C3)アルキル、ヘテロアリール(C1−C3)アルキル、−(C2−C10)ヘテロアルキル、−(C1−C6)ハロアルキル、−C(Rz)NHRx、−N(Rw)Rx、−(C1−C3)アルキレンNH2、−(C1−C3)アルキレンN(CH3)2、−(C1−C3)ペルフルオロアルキレンN(CH3)2、−(C1−C3)アルキレンN+(C1−C3)3、−(C1−C3)アルキレンN+(CH2CH2OH)3、−(C1−C3)アルキレン−ORx、−(C1−C4)アルキレン−CO2x、−(C1−C4)アルキレン−C(=O)ハロゲン、ハロ(C1−C3)アルキル及び−(C1−C4)ペルフルオロアルキレン−CO2xよりなる群から選択され;
zは、−H、−(C1−C6)アルキル、−(CH2)3−NH−C(NH2)(=NH)、−CH2C(=O)NH2、−CH2COOH、−CH2SH、−(CH2)2C(=O)−NH2、−(CH2)2CO2H、−CH2−(2−イミダゾリル)、−(CH2)4−NH2、−(CH2)2−S−CH3、フェニル、−CH2−フェニル、−CH2−OH、−CH(OH)−CH3、−CH2−(3−インドリル)及び−CH2−(4−ヒドロキシフェニル)よりなる群から選択され;
Rは、−H又は−(C1−C7)ヒドロカルビルであり;
nは、0、1、2、3又は4であり;
3は、−H及び−(C1−C6)アルキルよりなる群から選択し;そして
Aは、−SO2−又は−C(=O)−である}。
【請求項49】
下記式IVに従う化合物;又はかかる化合物の塩:
【化26】

{式中、
2は、置換された若しくはされてないアリール又は置換された若しくはされてないヘテロアリールであり;
3は、−H及び−(C1−C6)アルキルよりなる群から選択され;
Aは、−SO2−又は−C(=O)−であり;そして
Rは、−H又は−(C1−C7)ヒドロカルビルである}。
【請求項50】
下記式Vに従う化合物;又はかかる化合物の塩:
【化27】

{式中、
2は、置換された若しくはされてないアリール又は置換された若しくはされてないヘテロアリールであり;
4は、−H及び−(C1−C6)アルキルよりなる群から選択され;
Aは、−SO2−又は−C(=O)−であり;そして
Rは、−H又は−(C1−C7)ヒドロカルビルである}。
【請求項51】
下記式Iに従う化合物;又はかかる化合物の塩:
【化28】

{式中、
各Qは、独立に、O、S又はNHであり;
各R1は、独立に、ハロゲン、−(C1−C8)ヒドロカルビル、−C(=O)Ry、−NRw2、−N(Rw)C(=O)Ry、−N(Rw)C(Rz)C(=O)Ry、−N(Rw)SO2y、−N(Rw)(C1−C4)アルキレン−CO2w、−NO2、−CN、−ORw、−OC(=O)Ry、−OC(Rz)C(=O)Ry、−OSO2y −O(C1−C4)アルキレン−CO2w、−OP(=O)(ORw)2、−O(C2−C6)アルキレン−N(CH3)2、−O(C1−C6)ハロアルキル、−P(=O)(ORw)2、−SO2N(Rw)Rx、−NHC(=NH)NHRx、−(C1−C6)ハロアルキル及びヘテロアルキルよりなる群から選択され;
ここに、Iのフェニル環の隣接する炭素原子上の2つのヒドロカルビルR1基は、結合して、式Iの化合物と5−6、6−7又は7−8結合で縮合したフェニル環を形成することができ;
wは、−Hであり;
xは、−H、−(C1−C8)ヒドロカルビル又は−C(=O)(C1−C8)ヒドロカルビルであり;
yは、−H、−(C1−C8)ヒドロカルビル、−O(C1−C8)ヒドロカルビル、置換されたフェニル、置換されたヘテロシクリル(C1−C3)アルキル、ヘテロアリール(C1−C3)アルキル、−(C2−C10)ヘテロアルキル、−(C1−C6)ハロアルキル、−C(Rz)NHRx、−N(Rw)Rx、−(C1−C3)アルキレンNH2、−(C1−C3)アルキレンN(CH3)2、−(C1−C3)ペルフルオロアルキレンN(CH3)2、−(C1−C3)アルキレンN+(C1−C3)3、−(C1−C3)アルキレン−N+(CH2CH2OH)3、−(C1−C3)アルキレン−ORx、−(C1−C4)アルキレン−CO2x、−(C1−C4)アルキレン−CO2N(Rw)Rx、−(C1−C4)アルキレン−C(=O)ハロゲン、ハロ(C1−C3)アルキル及び−(C1−C4)ペルフルオロアルキレン−CO2xよりなる群から選択され;
zは、−H、−(C1−C6)アルキル、−(CH2)3−NH−C(NH2)(=NH)、−CH2C(=O)NH2、−CH2COOH、−CH2SH、−(CH2)2C(=O)−NH2、−(CH2)2CO2H、−CH2−(2−イミダゾリル)、−(CH2)4−NH2、−(CH2)2−S−CH3、フェニル、−CH2−フェニル、−CH2−OH、−CH(OH)−CH3、−CH2−(3−インドリル)及び−CH2−(4−ヒドロキシフェニル)よりなる群から選択され;
nは、0、1、2、3又は4であり;
Mは、一重結合並びに下記の(b)、(c)、(d)及び(e)よりなる群から選択され:
【化29】

2は、置換された若しくはされてないアリール又は置換された若しくはされてないヘテロアリールであり;
3及びR4は、独立に、−H及び−(C1−C6)アルキルよりなる群から選択され;
Aは、−SO2−又は−C(=O)−であり;
但し、
(i)Mが一重結合であるならば、
2は、
【化30】

であり;
1は、−NRw2以外であり;
(ii)mが0であれば;
2は、
【化31】

であり;そして
(iii)nが0であれば、R2は、未置換フェニル以外である}。
【請求項52】
下記よりなる群から選択する、請求項51に記載の化合物:
3−(4−メトキシ−3−ニトロベンジルスルホニル)−7−ヒドロキシ−2H−クロメン−2−オン;7−ヒドロキシ−3−[(7−ヒドロキシ−2−オキソクロメン−3−イル)スルホニル]クロメン−2−オン;8−ヒドロキシ−3−[(8−ヒドロキシ−2−オキソクロメン−3−イル)スルホニル]クロメン−2−オン;6−ヒドロキシ−3−[(6−ヒドロキシ−2−オキソクロメン−3−イル)スルホニル]クロメン−2−オン;7−ヒドロキシ−3−({[(7−ヒドロキシ−2−オキソクロメン−3−イル)スルホニル]−メチル}スルホニル)クロメン−2−オン;7−ヒドロキシ−3−[(7−ヒドロキシ−2−キノロン−3−イル)スルホニル]−2−キノロン;8−ヒドロキシ−3−[(8−ヒドロキシ−2−キノロン−3−イル)スルホニル]−2−キノロン;6−ヒドロキシ−3−[(6−ヒドロキシ−2−キノロン−3−イル)スルホニル]−2−キノロン;3−(4−メトキシベンジル−スルホニル)−7−ヒドロキシ−2H−チオクロメン−2−オン;3−(4−メトキシ−3−ニトロベンジルスルホニル)−7−ヒドロキシ−2H−チオクロメン−2−オン;7−ヒドロキシ−3−[(7−ヒドロキシ−2−オキソチオクロメン−3−イル)スルホニル]チオクロメン−2−オン;8−ヒドロキシ−3−[(8−ヒドロキシチオクロメン−2−オン−3−イル)スルホニル]チオクロメン−2−オン;6−ヒドロキシ−3−[(6−ヒドロキシチオクロメン−2−オン−3−イル)スルホニル]チオクロメン−2−オン;7−ヒドロキシ−3−({[(7−ヒドロキシ−2−オキソチオクロメン−3−イル)スルホニル]−メチル}スルホニル)チオクロメン−2−オン;これらの混合物;及びこれらの塩。
【請求項53】
製薬上許容しうるキャリアー及び請求項1に記載の化合物又は製薬上許容しうるその塩を含む医薬組成物。
【請求項54】
製薬上許容しうるキャリアー及び請求項50に記載の化合物又は製薬上許容しうるその塩を含む医薬組成物。
【請求項55】
増殖性疾患につき個体を治療する方法であって、該個体に、有効量の請求項1に記載の化合物又は製薬上許容しうるその塩を投与することを含む当該方法。
【請求項56】
増殖性疾患を、新生児の血管腫症、二次的に進行する多発性硬化症、アテローム性動脈硬化症、慢性の進行性の骨髄退行性疾患、神経線維腫症、神経節神経腫症、ケロイド形成、骨のパジェット病、乳房線維嚢胞病、子宮類線維症、ペロニー・デュプトレン線維症、再狭窄、良性の増殖性の乳房の疾患、良性の前立腺肥大、X染色体性リンパ組織増殖性疾患、移植後リンパ増殖性疾患、黄斑変性、網膜症及び増殖性硝子体網膜症並びに非癌性リンパ増殖性疾患よりなる群から選択する、請求項55に記載の方法。
【請求項57】
増殖性疾患が、癌である、請求項55に記載の方法。
【請求項58】
癌を、卵巣癌;子宮頚癌;乳癌;前立腺癌;精巣癌、肺癌、腎臓癌、結腸直腸癌;皮膚癌;脳癌;及び白血病(急性骨髄性白血病、慢性骨髄性白血病、急性リンパ球性白血病及び慢性リンパ球性白血病を含む)よりなる群から選択する、請求項57に記載の方法。
【請求項59】
増殖性疾患につき個体を治療する方法であって、該個体に、有効量の請求項51に記載の化合物又は製薬上許容しうるその塩を投与することを含む当該方法。
【請求項60】
増殖性疾患を、新生児の血管腫症、二次的に進行する多発性硬化症、アテローム性動脈硬化症、慢性の進行性の骨髄退行性疾患、神経線維腫症、神経節神経腫症、ケロイド形成、骨のパジェット病、乳房線維嚢胞病、子宮類線維症、ペロニー・デュプトレン線維症、再狭窄、良性の増殖性の乳房の疾患、良性の前立腺肥大、X染色体性リンパ組織増殖性疾患、移植後リンパ増殖性疾患、黄斑変性、網膜症及び増殖性硝子体網膜症並びに非癌性リンパ増殖性疾患よりなる群から選択する、請求項59に記載の方法。
【請求項61】
増殖性疾患が、癌である、請求項59に記載の方法。
【請求項62】
癌を、卵巣癌;子宮頚癌;乳癌;前立腺癌;精巣癌、肺癌、腎臓癌、結腸直腸癌;皮膚癌;脳癌;及び白血病(急性骨髄性白血病、慢性骨髄性白血病、急性リンパ球性白血病及び慢性リンパ球性白血病を含む)よりなる群から選択する、請求項61に記載の方法。
【請求項63】
癌に苦しんでいる個人において腫瘍細胞のアポトーシスを誘導する方法であって、該個人に、有効量の請求項1に記載の化合物又は製薬上許容しうるその塩を投与することを含む当該方法。
【請求項64】
腫瘍細胞を、卵巣、子宮頚、乳房、前立腺、精巣、肺、腎臓、結腸直腸、皮膚及び脳の腫瘍細胞よりなる群から選択する、請求項63に記載の方法。
【請求項65】
癌に苦しんでいる個人において腫瘍細胞のアポトーシスを誘導する方法であって、該個人に、有効量の請求項51に記載の化合物又は製薬上許容しうるその塩を投与することを含む当該方法。
【請求項66】
腫瘍細胞を、卵巣、子宮頚、乳房、前立腺、精巣、肺、腎臓、結腸直腸、皮膚及び脳の腫瘍細胞よりなる群から選択する、請求項65に記載の方法。
【請求項67】
請求項1に記載の化合物を製造する方法であって、下記を含む当該方法:
(a)下記式IIAの化合物:
【化32】

{式中、
各Qは、独立に、O、NH又はSであり;
各R1は、独立に、ハロゲン、−(C1−C8)ヒドロカルビル、−C(=O)Ry、−NRw2、−N(Rw)C(=O)Ry、−N(Rw)C(Rz)C(=O)Ry、−N(Rw)SO2y、−N(Rw)(C1−C4)アルキレン−CO2w、−NO2、−CN、−ORw、−OC(=O)Ry、−OC(Rz)C(=O)Ry、−OSO2y −O(C1−C4)アルキレン−CO2w、−OP(=O)(ORw)2、−O(C2−C6)アルキレン−N(CH3)2、−O(C1−C6)ハロアルキル、−P(=O)(ORw)2、−SO2N(Rw)Rx、−NHC(=NH)NHRx、−(C1−C6)ハロアルキル及びヘテロアルキルよりなる群から選択され;
wは、−(C1−C8)ヒドロカルビルであり;
xは、−H、−(C1−C8)ヒドロカルビル又は−C(=O)(C1−C8)ヒドロカルビルであり;
yは、−H、−(C1−C8)ヒドロカルビル、−O(C1−C8)ヒドロカルビル、置換されたフェニル、置換されたヘテロシクリル(C1−C3)アルキル、ヘテロアリール(C1−C3)アルキル、−(C2−C10)ヘテロアルキル、−(C1−C6)ハロアルキル、−C(Rz)NHRx、−N(Rw)Rx、−(C1−C3)アルキレンNH2、−(C1−C3)アルキレンN(CH3)2、−(C1−C3)ペルフルオロアルキレンN(CH3)2、−(C1−C3)アルキレンN+(C1−C3)3、−(C1−C3)アルキレン−N+(CH2CH2OH)3、−(C1−C3)アルキレン−ORx、−(C1−C4)アルキレン−CO2x、−(C1−C4)アルキレン−CO2N(Rw)Rx、−(C1−C4)アルキレン−C(=O)ハロゲン、ハロ(C1−C3)アルキル及び−(C1−C4)ペルフルオロアルキレン−CO2xよりなる群から選択され;
zは、−H、−(C1−C6)アルキル、−(CH2)3−NH−C(NH2)(=NH)、−CH2C(=O)NH2、−CH2COOH、−CH2SH、−(CH2)2C(=O)−NH2
−(CH2)2CO2H、−CH2−(2−イミダゾリル)、−(CH2)4−NH2、−(CH2)2−S−CH3、フェニル、−CH2−フェニル、−CH2−OH、−CH(OH)−CH3、−CH2−(3−インドリル)及び−CH2−(4−ヒドロキシフェニル)よりなる群から選択され;そして
nは、0、1、2、3又は4である}
を、下記式VIの化合物:
【化33】

{式中、
Mは、一重結合並びに下記の(a)、(b)、(c)、(d)及び(e)よりなる群から選択され:
【化34】

2は、置換された若しくはされてないアリール又は置換された若しくはされてないヘテロアリールであり;
3及びR4は、独立に、−H及び−(C1−C6)アルキルよりなる群から選択され;
Aは、−SO2−又は−C(=O)−であり;そして
Rは、−H又は−(C1−C7)ヒドロカルビルである}
と反応させ;そして
(b)請求項1に記載の化合物を、反応生成物から単離する。
【請求項68】
請求項1に記載の化合物(式中、Mは、一重結合である)を製造する方法であって、下記の工程を含む当該方法:
(a)下記式IIAに従う化合物:
【化35】

{式中、
各Qは、独立に、O、NH又はSであり;
各R1は、独立に、ハロゲン、−(C1−C8)ヒドロカルビル、−C(=O)Ry、−NRw2、−N(Rw)C(=O)Ry、−N(Rw)C(Rz)C(=O)Ry、−N(Rw)SO2y、−N(Rw)(C1−C4)アルキレン−CO2w、−NO2、−CN、−ORw、−OC(=O)Ry、−OC(Rz)C(=O)Ry、−OSO2y −O(C1−C4)アルキレン−CO2w、−OP(=O)(ORw)2、−O(C2−C6)アルキレン−N(CH3)2、−O(C1−C6)ハロアルキル、−P(=O)(ORw)2、−SO2N(Rw)Rx、−NHC(=NH)NHRx、−(C1−C6)ハロアルキル及びヘテロアルキルよりなる群から選択され;
wは、−(C1−C8)ヒドロカルビルであり;
xは、−H、−(C1−C8)ヒドロカルビル又は−C(=O)(C1−C8)ヒドロカルビルであり;
yは、−H、−(C1−C8)ヒドロカルビル、−O(C1−C8)ヒドロカルビル、置換されたフェニル、置換されたヘテロシクリル(C1−C3)アルキル、ヘテロアリール(C1−C3)アルキル、−(C2−C10)ヘテロアルキル、−(C1−C6)ハロアルキル、−C(Rz)NHRx、−N(Rw)Rx、−(C1−C3)アルキレンNH2、−(C1−C3)アルキレンN(CH3)2、−(C1−C3)ペルフルオロアルキレンN(CH3)2、−(C1−C3)アルキレンN+(C1−C3)3、−(C1−C3)アルキレン−N+(CH2CH2OH)3、−(C1−C3)アルキレン−ORx、−(C1−C4)アルキレン−CO2x、−(C1−C4)アルキレン−CO2N(Rw)Rx、−(C1−C4)アルキレン−C(=O)ハロゲン、ハロ(C1−C3)アルキル及び−(C1−C4)ペルフルオロアルキレン−CO2xよりなる群から選択され;
zは、−H、−(C1−C6)アルキル、−(CH2)3−NH−C(NH2)(=NH)、−CH2C(=O)NH2、−CH2COOH、−CH2SH、−(CH2)2C(=O)−NH2
−(CH2)2CO2H、−CH2−(2−イミダゾリル)、−(CH2)4−NH2、−(CH2)2−S−CH3、フェニル、−CH2−フェニル、−CH2−OH、−CH(OH)−CH3、−CH2−(3−インドリル)及び−CH2−(4−ヒドロキシフェニル)よりなる群から選択され;
nは、0、1、2、3又は4である}
を、下記式のジカルボキシメチルスルホン:
【化36】

と反応させ;そして
(b)請求項1に記載の化合物(Mは、一重結合である)を、反応生成物から単離する。
【請求項69】
Mが下記の(d):
【化37】

{R4は、−H及び−(C1−C6)アルキルよりなる群から選択し;
Aは、−SO2−又は−C(=O)−であり;そして
mは、1である}
である請求項1に記載の化合物を製造する方法であって、下記の工程を含む当該方法:
(a)下記式IIAに従う化合物:
【化38】

{式中、
各Qは、独立に、O、NH又はSであり;
各R1は、独立に、ハロゲン、−(C1−C8)ヒドロカルビル、−C(=O)Ry、−NRw2、−N(Rw)C(=O)Ry、−N(Rw)C(Rz)C(=O)Ry、−N(Rw)SO2y、−N(Rw)(C1−C4)アルキレン−CO2w、−NO2、−CN、−ORw、−OC(=O)Ry、−OC(Rz)C(=O)Ry、−OSO2y −O(C1−C4)アルキレン−CO2w、−OP(=O)(ORw)2、−O(C2−C6)アルキレン−N(CH3)2、−O(C1−C6)ハロアルキル、−P(=O)(ORw)2、−SO2N(Rw)Rx、−NHC(=NH)NHRx、−(C1−C6)ハロアルキル及びヘテロアルキルよりなる群から選択され;
wは、−(C1−C8)ヒドロカルビルであり;
xは、−H、−(C1−C8)ヒドロカルビル又は−C(=O)(C1−C8)ヒドロカルビルであり;
yは、−H、−(C1−C8)ヒドロカルビル、−O(C1−C8)ヒドロカルビル、置換されたフェニル、置換されたヘテロシクリル(C1−C3)アルキル、ヘテロアリール(C1−C3)アルキル、−(C2−C10)ヘテロアルキル、−(C1−C6)ハロアルキル、−C(Rz)NHRx、−N(Rw)Rx、−(C1−C3)アルキレンNH2、−(C1−C3)アルキレンN(CH3)2、−(C1−C3)ペルフルオロアルキレンN(CH3)2、−(C1−C3)アルキレンN+(C1−C3)3、−(C1−C3)アルキレン−N+(CH2CH2OH)3、−(C1−C3)アルキレン−ORx、−(C1−C4)アルキレン−CO2x、−(C1−C4)アルキレン−CO2N(Rw)Rx、−(C1−C4)アルキレン−C(=O)ハロゲン、ハロ(C1−C3)アルキル及び−(C1−C4)ペルフルオロアルキレン−CO2xよりなる群から選択され;
zは、−H、−(C1−C6)アルキル、−(CH2)3−NH−C(NH2)(=NH)、−CH2C(=O)NH2、−CH2COOH、−CH2SH、−(CH2)2C(=O)−NH2
−(CH2)2CO2H、−CH2−(2−イミダゾリル)、−(CH2)4−NH2、−(CH2)2−S−CH3、フェニル、−CH2−フェニル、−CH2−OH、−CH(OH)−CH3、−CH2−(3−インドリル)及び−CH2−(4−ヒドロキシフェニル)よりなる群から選択され;そして
nは、0、1、2、3又は4である}
を下記式Vの化合物:
【化39】

{式中、
4及びAは、上で定義した通りであり;
2は、置換された若しくはされてないアリール又は置換された若しくはされてないヘテロアリールであり;
そしてRは、−H又は−(C1−C7)ヒドロカルビルである}
と反応させ;そして
(b)Mが(d)であり且つmが1である請求項1に記載の化合物を、反応生成物から単離する。
【請求項70】
Mが下記の(d):
【化40】

{式中、R4は、−H及び−(C1−C6)アルキルよりなる群から選択し;
Aは、−SO2−又は−C(=O)−である}
であり;
2が、
【化41】

であり;そして
mが0である、請求項1に記載の化合物を製造する方法であって、下記の工程を含む当該方法:
(a)下記式IIAに従う化合物:
【化42】

{式中、
各Qは、独立に、O、NH又はSであり;
各R1は、独立に、ハロゲン、−(C1−C8)ヒドロカルビル、−C(=O)Ry、−NRw2、−N(Rw)C(=O)Ry、−N(Rw)C(Rz)C(=O)Ry、−N(Rw)SO2y、−N(Rw)(C1−C4)アルキレン−CO2w、−NO2、−CN、−ORw、−OC(=O)Ry、−OC(Rz)C(=O)Ry、−OSO2y −O(C1−C4)アルキレン−CO2w、−OP(=O)(ORw)2、−O(C2−C6)アルキレン−N(CH3)2、−O(C1−C6)ハロアルキル、−P(=O)(ORw)2、−SO2N(Rw)Rx、−NHC(=NH)NHRx、−(C1−C6)ハロアルキル及びヘテロアルキルよりなる群から選択され;
wは、−(C1−C8)ヒドロカルビルであり;
xは、−H、−(C1−C8)ヒドロカルビル又は−C(=O)(C1−C8)ヒドロカルビルであり;
yは、−H、−(C1−C8)ヒドロカルビル、−O(C1−C8)ヒドロカルビル、置換されたフェニル、置換されたヘテロシクリル(C1−C3)アルキル、ヘテロアリール(C1−C3)アルキル、−(C2−C10)ヘテロアルキル、−(C1−C6)ハロアルキル、−C(Rz)NHRx、−N(Rw)Rx、−(C1−C3)アルキレンNH2、−(C1−C3)アルキレンN(CH3)2、−(C1−C3)ペルフルオロアルキレンN(CH3)2、−(C1−C3)アルキレンN+(C1−C3)3、−(C1−C3)アルキレン−N+(CH2CH2OH)3、−(C1−C3)アルキレン−ORx、−(C1−C4)アルキレン−CO2x、−(C1−C4)アルキレン−CO2N(Rw)Rx、−(C1−C4)アルキレン−C(=O)ハロゲン、ハロ(C1−C3)アルキル及び−(C1−C4)ペルフルオロアルキレン−CO2xよりなる群から選択され;
zは、−H、−(C1−C6)アルキル、−(CH2)3−NH−C(NH2)(=NH)、−CH2C(=O)NH2、−CH2COOH、−CH2SH、−(CH2)2C(=O)−NH2
−(CH2)2CO2H、−CH2−(2−イミダゾリル)、−(CH2)4−NH2、−(CH2)2−S−CH3、フェニル、−CH2−フェニル、−CH2−OH、−CH(OH)−CH3、−CH2−(3−インドリル)及び−CH2−(4−ヒドロキシフェニル)よりなる群から選択され;そして
nは、0、1、2、3又は4である}
を下記式IIBの化合物:
【化43】

{式中、R4は、−H及び−(C1−C6)アルキルよりなる群から選択し且つRは、−H又は−(C1−C7)ヒドロカルビルである}
と反応させ;そして
(b)Mが(d)であり;R2が、
【化44】

であり;そして
mが1である、請求項1に記載の化合物を、反応生成物から単離する。
【請求項71】
Mが下記の(e):
【化45】

{式中、
3は、−H及び−(C1−C6)アルキルよりなる群から選択し;
Aは、−SO2−又は−C(=O)−であり;そして
mは、1である}
である、請求項1に記載の化合物を製造する方法であって、下記の工程を含む当該方法:
(a)下記式IIAに従う化合物:
【化46】

{式中、
各Qは、独立に、O、NH又はSであり;
各R1は、独立に、ハロゲン、−(C1−C8)ヒドロカルビル、−C(=O)Ry、−NRw2、−N(Rw)C(=O)Ry、−N(Rw)C(Rz)C(=O)Ry、−N(Rw)SO2y、−N(Rw)(C1−C4)アルキレン−CO2w、−NO2、−CN、−ORw、−OC(=O)Ry、−OC(Rz)C(=O)Ry、−OSO2y −O(C1−C4)アルキレン−CO2w、−OP(=O)(ORw)2、−O(C2−C6)アルキレン−N(CH3)2、−O(C1−C6)ハロアルキル、−P(=O)(ORw)2、−SO2N(Rw)Rx、−NHC(=NH)NHRx、−(C1−C6)ハロアルキル及びヘテロアルキルよりなる群から選択され;
wは、−(C1−C8)ヒドロカルビルであり;
xは、−H、−(C1−C8)ヒドロカルビル又は−C(=O)(C1−C8)ヒドロカルビルであり;
yは、−H、−(C1−C8)ヒドロカルビル、−O(C1−C8)ヒドロカルビル、置換されたフェニル、置換されたヘテロシクリル(C1−C3)アルキル、ヘテロアリール(C1−C3)アルキル、−(C2−C10)ヘテロアルキル、−(C1−C6)ハロアルキル、−C(Rz)NHRx、−N(Rw)Rx、−(C1−C3)アルキレンNH2、−(C1−C3)アルキレンN(CH3)2、−(C1−C3)ペルフルオロアルキレンN(CH3)2、−(C1−C3)アルキレンN+(C1−C3)3、−(C1−C3)アルキレン−N+(CH2CH2OH)3、−(C1−C3)アルキレン−ORx、−(C1−C4)アルキレン−CO2x、−(C1−C4)アルキレン−CO2N(Rw)Rx、−(C1−C4)アルキレン−C(=O)ハロゲン、ハロ(C1−C3)アルキル及び−(C1−C4)ペルフルオロアルキレン−CO2xよりなる群から選択され;
zは、−H、−(C1−C6)アルキル、−(CH2)3−NH−C(NH2)(=NH)、−CH2C(=O)NH2、−CH2COOH、−CH2SH、−(CH2)2C(=O)−NH2
−(CH2)2CO2H、−CH2−(2−イミダゾリル)、−(CH2)4−NH2、−(CH2)2−S−CH3、フェニル、−CH2−フェニル、−CH2−OH、−CH(OH)−CH3、−CH2−(3−インドリル)及び−CH2−(4−ヒドロキシフェニル)よりなる群から選択され;そして
nは、0、1、2、3又は4である}
を下記式IVの化合物:
【化47】

{式中、
2は、置換された若しくはされてないアリール、又は置換された若しくはされてないヘテロアリールであり;そして
3及びAは、上で定義した通りである}
と反応させ;そして
(b)Mが(e)であり且つmが1である請求項1に記載の化合物を、反応生成物から単離する。
【請求項72】
Mが下記の(e):
【化48】

であり;
2が、
【化49】

であり;
3が、−H及び−(C1−C6)アルキルよりなる群から選択され;
Aが、−SO2−又は−C(=O)−であり;そして
mが、0である、請求項1に記載の化合物を製造する方法であって、下記の工程を含む当該方法:
(a)下記式IIAに従う化合物:
【化50】

{式中、
各Qは、独立に、O、NH又はSであり;
各R1は、独立に、ハロゲン、−(C1−C8)ヒドロカルビル、−C(=O)Ry、−NRw2、−N(Rw)C(=O)Ry、−N(Rw)C(Rz)C(=O)Ry、−N(Rw)SO2y、−N(Rw)(C1−C4)アルキレン−CO2w、−NO2、−CN、−ORw、−OC(=O)Ry、−OC(Rz)C(=O)Ry、−OSO2y −O(C1−C4)アルキレン−CO2w、−OP(=O)(ORw)2、−O(C2−C6)アルキレン−N(CH3)2、−O(C1−C6)ハロアルキル、−P(=O)(ORw)2、−SO2N(Rw)Rx、−NHC(=NH)NHRx、−(C1−C6)ハロアルキル及びヘテロアルキルよりなる群から選択され;
wは、−(C1−C8)ヒドロカルビルであり;
xは、−H、−(C1−C8)ヒドロカルビル又は−C(=O)(C1−C8)ヒドロカルビルであり;
yは、−H、−(C1−C8)ヒドロカルビル、−O(C1−C8)ヒドロカルビル、置換されたフェニル、置換されたヘテロシクリル(C1−C3)アルキル、ヘテロアリール(C1−C3)アルキル、−(C2−C10)ヘテロアルキル、−(C1−C6)ハロアルキル、−C(Rz)NHRx、−N(Rw)Rx、−(C1−C3)アルキレンNH2、−(C1−C3)アルキレンN(CH3)2、−(C1−C3)ペルフルオロアルキレンN(CH3)2、−(C1−C3)アルキレンN+(C1−C3)3、−(C1−C3)アルキレン−N+(CH2CH2OH)3、−(C1−C3)アルキレン−ORx、−(C1−C4)アルキレン−CO2x、−(C1−C4)アルキレン−CO2N(Rw)Rx、−(C1−C4)アルキレン−C(=O)ハロゲン、ハロ(C1−C3)アルキル及び−(C1−C4)ペルフルオロアルキレン−CO2xよりなる群から選択され;
zは、−H、−(C1−C6)アルキル、−(CH2)3−NH−C(NH2)(=NH)、−CH2C(=O)NH2、−CH2COOH、−CH2SH、−(CH2)2C(=O)−NH2
−(CH2)2CO2H、−CH2−(2−イミダゾリル)、−(CH2)4−NH2、−(CH2)2−S−CH3、フェニル、−CH2−フェニル、−CH2−OH、−CH(OH)−CH3、−CH2−(3−インドリル)及び−CH2−(4−ヒドロキシフェニル)よりなる群から選択され;そして
nは、0、1、2、3又は4である}
を下記式IIIAの化合物:
【化51】

{式中、R3は、−H及び−(C1−C6)アルキルよりなる群から選択し;そしてRは、−H又は−(C1−C7)ヒドロカルビルである}と反応させ;そして
(b)R2が、
【化52】

であり;
Mが(e)であり且つmが0である、請求項1に記載の化合物を単離する。
【請求項73】
Mが下記の(d):
【化53】

{式中、R4は、−H及び−(C1−C6)アルキルよりなる群から選択し;
Aは、−SO2−又は−C(=O)−であり;そして
mは、1である}
である、請求項1に記載の化合物を製造する方法であって、下記の工程を含む当該方法:
(a)下記式IIの化合物、又はかかる化合物の塩:
【化54】

{式中、
各Qは、独立に、O、NH又はSであり;
各R1は、独立に、ハロゲン、−(C1−C8)ヒドロカルビル、−C(=O)Ry、−NRw2、−N(Rw)C(=O)Ry、−N(Rw)C(Rz)C(=O)Ry、−N(Rw)SO2y、−N(Rw)(C1−C4)アルキレン−CO2w、−NO2、−CN、−ORw、−OC(=O)Ry、−OC(Rz)C(=O)Ry、−OSO2y −O(C1−C4)アルキレン−CO2w、−OP(=O)(ORw)2、−O(C2−C6)アルキレン−N(CH3)2、−O(C1−C6)ハロアルキル、−P(=O)(ORw)2、−SO2N(Rw)Rx、−NHC(=NH)NHRx、−(C1−C6)ハロアルキル及びヘテロアルキルよりなる群から選択され;
wは、−(C1−C8)ヒドロカルビルであり;
xは、−H、−(C1−C8)ヒドロカルビル又は−C(=O)(C1−C8)ヒドロカルビルであり;
yは、−H、−(C1−C8)ヒドロカルビル、−O(C1−C8)ヒドロカルビル、置換されたフェニル、置換されたヘテロシクリル(C1−C3)アルキル、ヘテロアリール(C1−C3)アルキル、−(C2−C10)ヘテロアルキル、−(C1−C6)ハロアルキル、−C(Rz)NHRx、−N(Rw)Rx、−(C1−C3)アルキレンNH2、−(C1−C3)アルキレンN(CH3)2、−(C1−C3)ペルフルオロアルキレンN(CH3)2、−(C1−C3)アルキレンN+(C1−C3)3、−(C1−C3)アルキレン−N+(CH2CH2OH)3、−(C1−C3)アルキレン−ORx、−(C1−C4)アルキレン−CO2x、−(C1−C4)アルキレン−CO2N(Rw)Rx、−(C1−C4)アルキレン−C(=O)ハロゲン、ハロ(C1−C3)アルキル及び−(C1−C4)ペルフルオロアルキレン−CO2xよりなる群から選択され;
zは、−H、−(C1−C6)アルキル、−(CH2)3−NH−C(NH2)(=NH)、−CH2C(=O)NH2、−CH2COOH、−CH2SH、−(CH2)2C(=O)−NH2
−(CH2)2CO2H、−CH2−(2−イミダゾリル)、−(CH2)4−NH2、−(CH2)2−S−CH3、フェニル、−CH2−フェニル、−CH2−OH、−CH(OH)−CH3、−CH2−(3−インドリル)及び−CH2−(4−ヒドロキシフェニル)よりなる群から選択され;
Rは、−H又は−(C1−C7)ヒドロカルビルであり;
nは、0、1、2、3又は4であり;
4は、−H及び−(C1−C6)アルキルよりなる群から選択し;そして
Aは、−SO2−又は−C(=O)−である}
を、下記式IVAの化合物:
【化55】

{式中、R2は、置換された若しくはされてないアリール、又は置換された若しくはされてないヘテロアリールである}
と反応させ;そして
(b)Mが(d)であり且つmが1である、請求項1に記載の化合物を、反応生成物から単離する。
【請求項74】
Mが下記の(e):
【化56】

であり;
3が、−H及び−(C1−C6)アルキルよりなる群から選択され;
Aが、−SO2−又は−C(=O)−であり;そして
mが、1である、請求項1に記載の化合物を製造する方法であって、下記の工程を含む当該方法:
(a)下記式IIIに従う化合物、又はかかる化合物の塩:
【化57】

{式中、
各Qは、独立に、O、NH又はSであり;
各R1は、独立に、ハロゲン、−(C1−C8)ヒドロカルビル、−C(=O)Ry、−NRw2、−N(Rw)C(=O)Ry、−N(Rw)C(Rz)C(=O)Ry、−N(Rw)SO2y、−N(Rw)(C1−C4)アルキレン−CO2w、−NO2、−CN、−ORw、−OC(=O)Ry、−OC(Rz)C(=O)Ry、−OSO2y −O(C1−C4)アルキレン−CO2w、−OP(=O)(ORw)2、−O(C2−C6)アルキレン−N(CH3)2、−O(C1−C6)ハロアルキル、−P(=O)(ORw)2、−SO2N(Rw)Rx、−NHC(=NH)NHRx、−(C1−C6)ハロアルキル及びヘテロアルキルよりなる群から選択され;
wは、−(C1−C8)ヒドロカルビルであり;
xは、−H、−(C1−C8)ヒドロカルビル又は−C(=O)(C1−C8)ヒドロカルビルであり;
yは、−H、−(C1−C8)ヒドロカルビル、−O(C1−C8)ヒドロカルビル、置換されたフェニル、置換されたヘテロシクリル(C1−C3)アルキル、ヘテロアリール(C1−C3)アルキル、−(C2−C10)ヘテロアルキル、−(C1−C6)ハロアルキル、−C(Rz)NHRx、−N(Rw)Rx、−(C1−C3)アルキレンNH2、−(C1−C3)アルキレンN(CH3)2、−(C1−C3)ペルフルオロアルキレンN(CH3)2、−(C1−C3)アルキレンN+(C1−C3)3、−(C1−C3)アルキレン−N+(CH2CH2OH)3、−(C1−C3)アルキレン−ORx、−(C1−C4)アルキレン−CO2x、−(C1−C4)アルキレン−CO2N(Rw)Rx、−(C1−C4)アルキレン−C(=O)ハロゲン、ハロ(C1−C3)アルキル及び−(C1−C4)ペルフルオロアルキレン−CO2xよりなる群から選択され;
zは、−H、−(C1−C6)アルキル、−(CH2)3−NH−C(NH2)(=NH)、−CH2C(=O)NH2、−CH2COOH、−CH2SH、−(CH2)2C(=O)−NH2
−(CH2)2CO2H、−CH2−(2−イミダゾリル)、−(CH2)4−NH2、−(CH2)2−S−CH3、フェニル、−CH2−フェニル、−CH2−OH、−CH(OH)−CH3、−CH2−(3−インドリル)及び−CH2−(4−ヒドロキシフェニル)よりなる群から選択され;
Rは、−H又は−(C1−C7)ヒドロカルビルであり;
nは、0、1、2、3又は4であり;
3は、−H及び−(C1−C6)アルキルよりなる群から選択し;そして
Aは、−SO2−又は−C(=O)−である}
を、下記式IVAの化合物:
【化58】

{式中、R2は、置換された若しくはされてないアリール又は置換された若しくはされてないヘテロアリールである}
と反応させ;そして
(b)Mが(e)であり且つmが1である、請求項1に記載の化合物を、反応性生物から単離する。
【請求項75】
Mが下記の(d):
【化59】

であり;
2が、
【化60】

であり;
4は、−H及び−(C1−C6)アルキルよりなる群から選択し;
Aは、−SO2−又は−C(=O)−であり;そして
mが0である
請求項1に記載の化合物を製造する方法であって、下記の工程を含む当該方法:
(a)下記式IIの化合物:
【化61】

{式中、
各Qは、独立に、O、NH又はSであり;
各R1は、独立に、ハロゲン、−(C1−C8)ヒドロカルビル、−C(=O)Ry、−NRw2、−N(Rw)C(=O)Ry、−N(Rw)C(Rz)C(=O)Ry、−N(Rw)SO2y、−N(Rw)(C1−C4)アルキレン−CO2w、−NO2、−CN、−ORw、−OC(=O)Ry、−OC(Rz)C(=O)Ry、−OSO2y −O(C1−C4)アルキレン−CO2w、−OP(=O)(ORw)2、−O(C2−C6)アルキレン−N(CH3)2、−O(C1−C6)ハロアルキル、−P(=O)(ORw)2、−SO2N(Rw)Rx、−NHC(=NH)NHRx、−(C1−C6)ハロアルキル及びヘテロアルキルよりなる群から選択され;
wは、−(C1−C8)ヒドロカルビルであり;
xは、−H、−(C1−C8)ヒドロカルビル又は−C(=O)(C1−C8)ヒドロカルビルであり;
yは、−H、−(C1−C8)ヒドロカルビル、−O(C1−C8)ヒドロカルビル、置換されたフェニル、置換されたヘテロシクリル(C1−C3)アルキル、ヘテロアリール(C1−C3)アルキル、−(C2−C10)ヘテロアルキル、−(C1−C6)ハロアルキル、−C(Rz)NHRx、−N(Rw)Rx、−(C1−C3)アルキレンNH2、−(C1−C3)アルキレンN(CH3)2、−(C1−C3)ペルフルオロアルキレンN(CH3)2、−(C1−C3)アルキレンN+(C1−C3)3、−(C1−C3)アルキレン−N+(CH2CH2OH)3、−(C1−C3)アルキレン−ORx、−(C1−C4)アルキレン−CO2x、−(C1−C4)アルキレン−CO2N(Rw)Rx、−(C1−C4)アルキレン−C(=O)ハロゲン、ハロ(C1−C3)アルキル及び−(C1−C4)ペルフルオロアルキレン−CO2xよりなる群から選択され;
zは、−H、−(C1−C6)アルキル、−(CH2)3−NH−C(NH2)(=NH)、−CH2C(=O)NH2、−CH2COOH、−CH2SH、−(CH2)2C(=O)−NH2
−(CH2)2CO2H、−CH2−(2−イミダゾリル)、−(CH2)4−NH2、−(CH2)2−S−CH3、フェニル、−CH2−フェニル、−CH2−OH、−CH(OH)−CH3、−CH2−(3−インドリル)及び−CH2−(4−ヒドロキシフェニル)よりなる群から選択され;
Rは、−H又は−(C1−C7)ヒドロカルビルであり;
nは、0、1、2、3又は4であり;
4は、−H及び−(C1−C6)アルキルよりなる群から選択し;そして
Aは、−SO2−又は−C(=O)−である}
を、下記式IIAの化合物:
【化62】

{式中、R1、Q及びnは、上で定義したとおりである}
と反応させ;そして
(b)R2が、
【化63】

であり;
Mが(d)であり且つmが0である、請求項1に記載の化合物を、反応生成物から単離する。
【請求項76】
Mが下記の(e):
【化64】

であり;
2が、
【化65】

であり;そして
3が、−H及び−(C1−C6)アルキルよりなる群から選択され;
Aが、−SO2−又は−C(=O)−であり;そして
mが、0である、請求項1に記載の化合物を製造する方法であって、下記の工程を含む当該方法:
(a)下記式IIIに従う化合物、又はかかる化合物の塩:
【化66】

{式中、
各Qは、独立に、O、NH又はSであり;
各R1は、独立に、ハロゲン、−(C1−C8)ヒドロカルビル、−C(=O)Ry、−NRw2、−N(Rw)C(=O)Ry、−N(Rw)C(Rz)C(=O)Ry、−N(Rw)SO2y、−N(Rw)(C1−C4)アルキレン−CO2w、−NO2、−CN、−ORw、−OC(=O)Ry、−OC(Rz)C(=O)Ry、−OSO2y −O(C1−C4)アルキレン−CO2w、−OP(=O)(ORw)2、−O(C2−C6)アルキレン−N(CH3)2、−O(C1−C6)ハロアルキル、−P(=O)(ORw)2、−SO2N(Rw)Rx、−NHC(=NH)NHRx、−(C1−C6)ハロアルキル及びヘテロアルキルよりなる群から選択され;
wは、−(C1−C8)ヒドロカルビルであり;
xは、−H、−(C1−C8)ヒドロカルビル又は−C(=O)(C1−C8)ヒドロカルビルであり;
yは、−H、−(C1−C8)ヒドロカルビル、−O(C1−C8)ヒドロカルビル、置換されたフェニル、置換されたヘテロシクリル(C1−C3)アルキル、ヘテロアリール(C1−C3)アルキル、−(C2−C10)ヘテロアルキル、−(C1−C6)ハロアルキル、−C(Rz)NHRx、−N(Rw)Rx、−(C1−C3)アルキレンNH2、−(C1−C3)アルキレンN(CH3)2、−(C1−C3)ペルフルオロアルキレンN(CH3)2、−(C1−C3)アルキレンN+(C1−C3)3、−(C1−C3)アルキレン−N+(CH2CH2OH)3、−(C1−C3)アルキレン−ORx、−(C1−C4)アルキレン−CO2x、−(C1−C4)アルキレン−CO2N(Rw)Rx、−(C1−C4)アルキレン−C(=O)ハロゲン、ハロ(C1−C3)アルキル及び−(C1−C4)ペルフルオロアルキレン−CO2xよりなる群から選択され;
zは、−H、−(C1−C6)アルキル、−(CH2)3−NH−C(NH2)(=NH)、−CH2C(=O)NH2、−CH2COOH、−CH2SH、−(CH2)2C(=O)−NH2
−(CH2)2CO2H、−CH2−(2−イミダゾリル)、−(CH2)4−NH2、−(CH2)2−S−CH3、フェニル、−CH2−フェニル、−CH2−OH、−CH(OH)−CH3、−CH2−(3−インドリル)及び−CH2−(4−ヒドロキシフェニル)よりなる群から選択され;
Rは、−H又は−(C1−C7)ヒドロカルビルであり;
nは、0、1、2、3又は4であり;
3が、−H及び−(C1−C6)アルキルよりなる群から選択され;そして
Aが、−SO2−又は−C(=O)−である}
を、下記式IIAに従う化合物:
【化67】

{式中、R1、Q及びnは、上で定義した通りである}
と反応させ;そして
(b)R2が、
【化68】

であり;
Mが(e)であり且つmが0である、請求項1に記載の化合物を、反応生成物から単離する。

【図1】
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【公表番号】特表2008−501804(P2008−501804A)
【公表日】平成20年1月24日(2008.1.24)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−527659(P2007−527659)
【出願日】平成17年6月8日(2005.6.8)
【国際出願番号】PCT/US2005/020023
【国際公開番号】WO2005/123077
【国際公開日】平成17年12月29日(2005.12.29)
【出願人】(591135163)テンプル・ユニバーシティ−オブ・ザ・コモンウェルス・システム・オブ・ハイアー・エデュケイション (11)
【氏名又は名称原語表記】TEMPLE UNIVERSITY−OF THE COMMONWEALTH SYSTEM OF HIGHER EDUCATION
【Fターム(参考)】