ベルトパーティションスタンド
【課題】使い勝手を改善しつつ、張設されるパーティションベルトの高さ調整が可能なベルトパーティションスタンドを提供すること。
【解決手段】本発明のベルトパーティションスタンドA1は、床面に載置されるベース1と、このベース1に対して単独で、もしくは相互に軸方向に連結した状態で連結された1または複数本の支柱部材21,22からなる支柱2と、支柱2に連結され、かつ、繰り出し可能に巻回されたパーティションベルト32を収納するベルト収納ヘッド3と、を備える。
【解決手段】本発明のベルトパーティションスタンドA1は、床面に載置されるベース1と、このベース1に対して単独で、もしくは相互に軸方向に連結した状態で連結された1または複数本の支柱部材21,22からなる支柱2と、支柱2に連結され、かつ、繰り出し可能に巻回されたパーティションベルト32を収納するベルト収納ヘッド3と、を備える。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、床面等に設置され、ベルト収納ヘッドから繰り出されたパーティションベルトを相互間に張設して歩行者の通路の規制などをするためのベルトパーティションスタンドに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、金融機関やイベント会場などの様々な施設において、歩行者の通路規制などを行うために、ベルトパーティションスタンドが使用されている。ベルトパーティションスタンドは、一般に、床面に載置されるベースと、このベース上に垂直起立状に設けられた支柱と、支柱の上端に設けられたベルト収納ヘッドとを備えている(たとえば、特許文献1を参照)。特許文献1に開示されたベルトパーティションスタンドにおいては、ベルト収納ヘッド(第2のパイプ4)には、同文献の図1に表れているように、繰り出し可能な状態で巻軸(20)に巻回されたパーティションベルト(21)が収納されている。パーティションベルト(21)は、付勢手段によって巻き取り方向に付勢されている。
【0003】
ベルトパーティションスタンドの使用時には、パーティションベルト(21)を繰り出し、当該ベルト(21)の先端部に設けられたベルトエンド(29)を、他のベルトパーティションスタンドのベルト収納ヘッドに設けられたベルトエンド受け部(32)に係止する。これにより、パーティションベルト(21)は、隣接するベルトパーティションスタンドの相互間に張設され、歩行者の通路規制などを行うことができる。
【0004】
しかしながら、上記従来のベルトパーティションスタンドにおいては、ベルト収納ヘッドの高さが大人の腰の周辺にあり、支柱の長さが比較的に長尺である。このため、物流保管時や輸送時、収納時などにおいて取り扱いの面で不便な場合があった。また、大人の腰の高さあたりに張設されたパーティションベルトでは、たとえば子供が当該ベルトの下を容易にくぐることができ、通路規制などの所期の目的を充分に達し得ない場合があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】実用新案登録第3008762号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、このような事情のもとで考え出されたものであって、使い勝手を改善しつつ、張設されるパーティションベルトの高さ調整が可能なベルトパーティションスタンドを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を講じている。
【0008】
本発明の第1の側面によって提供されるベルトパーティションスタンドは、床面に載置されるベースと、このベースに対して単独で、もしくは相互に軸方向に連結した状態で連結された1または複数本の支柱部材からなる支柱と、上記支柱に連結され、かつ、繰り出し可能に巻回されたパーティションベルトを収納するベルト収納ヘッドと、を備えることを特徴としている。
【0009】
このような構成のベルトパーティションスタンドによれば、ベースとベルト収納ヘッドとの間をつなぐ支柱については、相互に連結可能な支柱部材によって構成されている。そして、この支柱部材を、単独もしくは複数本連結した状態を選択して使用することにより、支柱の全長を変更することができ、支柱の上端に連結されたベルト収納ヘッドの高さ調整が可能となる。したがって、上記構成によれば、使用する支柱部材の数量を適宜選択することによって、ベルト収納ヘッドから繰り出して張設されるパーティションベルトの高さ調整を簡単に行うことができる。
【0010】
また、上記構成のベルトパーティションスタンドによれば、支柱部材を分離することができるため、物流保管時や輸送時コストの削減を図れ、また収納時などにスペースを取らず、取り扱いの面で便利である。
【0011】
好ましい実施の形態においては、軸方向に隣接する2つの上記支柱部材間に介装され、かつ、繰り出し可能に巻回されたパーティションベルトを収納する追加のベルト収納ヘッドをさらに備える。このような構成によれば、支柱の上端に連結されたベルト収納ヘッドと、複数の支柱部材の中間に介装された追加のベルト収納ヘッドとによって、高さの異なる2箇所にパーティションベルトを張設することができる。したがって、高さの異なる2箇所に張設されたパーティションベルトによって、たとえば大人や子供といった身丈の異なる歩行者の通路規制を同時かつ適切に行うことができる。
【0012】
好ましい実施の形態においては、上記ベースと上記支柱部材、上記支柱部材どうし、および上記支柱部材と上記ベルト収納ヘッドは、それぞれ、ネジ機構によって連結されている。このような構成によれば、各部材の連結を簡単かつ的確に行うことができる。
【0013】
好ましい実施の形態においては、上記支柱部材は、軸方向下端部の周縁から下垂するスカート部と、軸方向上端部から立ち上がる筒軸部とを有し、上記支柱部材どうしの連結時には、1の上記支柱部材の上記スカート部が他の上記支柱部材の筒軸部に外嵌される。このような構成によれば、複数本の支柱部材の連結部について、軸方向と交差する方向(曲げ方向)において高い剛性を確保することができる。
【0014】
本発明の第2の側面によって提供されるベルトパーティションスタンドは、床面に設置されるベースと、一端部と他端部とをもつ第1の支柱部材と、一端部と他端部とをもつ第2の支柱部材と、一端部と他端部とをもち、繰り出し可能に巻回されたパーティションベルトを収納するベルト収納ヘッドと、を備えており、上記第1の支柱部材は、その一端部が上記ベースと、上記第2の支柱部材の他端部とのいずれにも連結可能であるとともに、その他端部が上記ベルト収納ヘッドの一端部に連結可能であり、上記第2の支柱部材は、その一端部が上記ベースと、他の上記第2の支柱部材の他端部とのいずれにも連結可能であり、上記ベースに対し、これに接続された0本、1本または相互に連結された複数本の上記第2の支柱部材を介して、上記第1の支柱部材および上記ベルト収納ヘッドを連結し、上記ベルト収納ヘッドの高さ調整を可能としたことを特徴としている。
【0015】
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より明らかとなろう。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明に係るベルトパーティションスタンドの一例を示す正面図である。
【図2】図1に示すベルトパーティションスタンドの分解正面図である。
【図3】図2の拡大部分断面図である。
【図4】図1の拡大部分断面図である。
【図5】図1に示すベルトパーティションスタンドの平面図である。
【図6】本発明に係るベルトパーティションスタンドの他の例を示す正面図である。
【図7】本発明に係るベルトパーティションスタンドの他の例を示す正面図である。
【図8】本発明に係るベルトパーティションスタンドの他の例を示す正面図である。
【図9】図8の拡大部分断面図である。
【図10】本発明に係るベルトパーティションスタンドの他の例を示す正面図である。
【図11】本発明に係るベルトパーティションスタンドの他の例を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照して具体的に説明する。
【0018】
図1〜図5は、本発明に係るベルトパーティションスタンドの一例を示している。図1に示すように、本実施形態のベルトパーティションスタンドA1は、ベース1と、このベース1に対して起立状に連結される支柱2と、支柱2に連結されるベルト収納ヘッド3と、を備えている。
【0019】
ベース1は、床面に載置される部材であり、平面視略円形の板状とされている(図5参照)。図2に表れているように、ベース1の上面中央には、溶接あるいは植込みなどの適宜手段によってボルト11が立設されている。なお、図5に表れているように、ベース1には、一定幅の切欠き12が形成されている。この切欠き12の幅寸法は、後述する支柱部材21,22の胴部210,220の外径よりも少し大とされている。
【0020】
支柱2は、複数の支柱部材を連結して構成されたものであり、より具体的には、2本の支柱部材21と、1本の支柱部材22とを含んでいる。図3によく表れているように、支柱部材21(第2の支柱部材)は、中空円筒状の胴部210を備え、この胴部210の一端部(図中下端部)の中央には、取付コア211を介してナット212が取り付けられている。取付コア211は、胴部210の内面に対して溶接などの適宜手段によって固定されている。また、取付コア211は、胴部210の下端から軸方向に所定寸法離間した位置に取り付けられており、胴部210のうち取付コア211から下垂する部分がスカート部213となっている。ナット212は、取付コア211に対し、たとえば溶接によって固着されている。
【0021】
胴部210の他端部(図中上端部)の中央には、取付コア214を介してボルト215が取り付けられている。取付コア214は、胴部210の内面に対して溶接などの適宜手段によって固定されている。また、胴部210の上端部は、絞り加工が施されることにより、他の部分よりも小径である筒軸部216とされている。そして、筒軸部216の外径寸法は、スカート部213の内径寸法よりもわずかに小とされている。なお、胴部210の軸方向における長さは、たとえば25〜30cm程度とされる。
【0022】
図4に表れているように、2本の支柱部材21のうち下側の支柱部材21は、ベース1のボルト11をナット212に螺合することによって、ベース1に連結される。また、上側の支柱部材21は、下端部のナット212に下側の支柱部材21のボルト215を螺合することによって、下側の支柱部材21に連結される。
【0023】
図3に表れているように、支柱部材22(第1の支柱部材)は、中空円筒状の胴部220を備え、この胴部220の一端部(図中下端部)の中央には、取付コア221を介してナット222が取り付けられている。取付コア221は、胴部220の内面に対して溶接などの適宜手段によって固定されている。また、取付コア221は、胴部220の下端から軸方向に所定寸法離間した位置に取り付けられており、胴部220のうち取付コア221から下垂する部分がスカート部223となっている。ナット222は、取付コア221に対し、たとえば溶接によって固着されている。支柱部材22の下端部は、支柱部材21の下端部と同一の構造とされている。
【0024】
胴部220の他端部(図中上端部)の中央には、取付コア224を介してナット225が取り付けられている。取付コア224は、胴部220の内面に対して溶接などの適宜手段によって固定されている。なお、胴部220の軸方向における長さは、たとえば25〜30cm程度とされる。
【0025】
図4に表れているように、支柱部材22は、下端部のナット222に上側の支柱部材21のボルト215を螺合することによって、上側の支柱部材21に連結される。また、支柱部材22の下端部は支柱部材21の下端部と同一構造であるため、支柱部材22は、下端部のナット222にベース1のボルト11を螺合することによって、ベース1に連結することも可能である(図7参照)。
【0026】
図2および図3に表れているように、ベルト収納ヘッド3は、円筒状の外筒31と、この外筒31内に収納されたパーティションベルト32と、外筒31の下端中央に植設されたボルト33とを備える。図4に表れているように、ベルト収納ヘッド3は、ボルト33を支柱部材22のナット225に螺合することによって、支柱部材22に連結される。なお、外筒31の軸方向における長さは、たとえば15cm程度とされる。
【0027】
外筒31内部の詳細な図示は省略するが、パーティションベルト32は、たとえば、その基端部が外筒31内に設けられたリールの巻軸に固定され、かつベルト全体がこの巻軸に巻回されており、付勢手段によって巻き取り方向に付勢されている。また、図5に表れているように、パーティションベルト32は、外筒31に設けられたスリット状のベルト導出部311を通じて外筒31の外部に繰り出し可能とされており、パーティションベルト32の先端部には、ベルトエンド321が設けられている。ベルトエンド321は、概略円柱状とされており、このベルトエンド321の下端から上端近傍にかけて横断面T字状の溝321aが形成されている。なお、上記のようなパーティションベルト32が繰り出し可能に収納される構造自体は、周知の技術(たとえば実用新案登録第3008762号公報に記載の技術)によって実現される。
【0028】
外筒31の外面には、複数のベルトエンド受け部312が設けられている。これらベルトエンド受け部312は、ベルト導出部311に対して外筒31の周方向に90°ずつずれた3箇所に位置している。各ベルトエンド受け部312は、軸方向に沿って一定長さ延びるようにして横断面T字状に形成されており、ベルトエンド321の溝321aに嵌合可能となっている。ベルトパーティションスタンドA1の使用時には、パーティションベルト32を繰り出すとともに、当該ベルト32のベルトエンド321の溝321aに他のベルトパーティションスタンドA1のベルトエンド受け部312を嵌合させる。これにより、隣接するベルトパーティションスタンドA1の相互間にパーティションベルト32を張設することができる。
【0029】
図1〜図5に示されたベルトパーティションスタンドA1において、支柱2は、合計3本の支柱部材21,21,22が相互に軸方向に連結されて構成されている。一方、図6に表れているベルトパーティションスタンドA2は、支柱2を合計2本の支柱部材21,22によって構成した場合を示し、図7に表れているベルトパーティションスタンドA3は、支柱2を単独の支柱部材22によって構成した場合を示す。これらベルトパーティションスタンドA1,A2,A3を対比すると理解できるように、支柱2を構成する支柱部材21,22を、単独もしくは複数本連結した状態を選択して使用することにより、支柱2の全長を変更することができ、支柱2の上端に連結されたベルト収納ヘッド3の高さ調整が可能となる。したがって、上記構成のベルトパーティションスタンドA1,A2,A3によれば、使用する支柱部材21の数量を適宜選択することによって、ベルト収納ヘッド3から繰り出して張設されるパーティションベルト32の高さ調整を簡単に行うことができる。たとえば、ベルトパーティションスタンドA1は、ベルト収納ヘッド3が比較的高い位置にあるため、大人を対象とした通路規制に好適に用いられる。これに対し、ベルトパーティションスタンドA2,A3は、ベルト収納ヘッド3が比較的低い位置にあるため、子供を対象とした通路規制に好適に用いられる。
【0030】
また、上記構成のベルトパーティションスタンドA1〜A3によれば、支柱部材21,22を分離した状態で保管することができるので、収納・保管時などにスペースを取らず、取り扱いの面で便利である。このように省スペース化を図ることができるベルトパーティションスタンドA1〜A3によればまた、物流過程での取り扱いが容易であり、物流コストの削減も期待できる。
【0031】
上記構成のベルトパーティションスタンドA1〜A3においては、ベース1と支柱部材21(22)、支柱部材21,21(21,22)どうし、支柱部材22とベルト収納ヘッド3は、それぞれ、ネジ機構によって連結されている。したがって、各部材の連結を簡単かつ的確に行うことができる。
【0032】
さらに、本実施形態では、図4に表れているように、支柱部材21,21(21,22)どうしの連結時には、1の支柱部材21(22)のスカート部213(223)が他の支柱部材21の筒軸部216に外嵌される。このような構成によれば、複数本の支柱部材21,22の連結部について、軸方向と交差する方向(曲げ方向)において高い剛性を確保することができる。
【0033】
なお、ベルトパーティションスタンドA1〜A3においては、ベース1に形成された切欠き12に他のベルトパーティションスタンドA1〜A3の支柱部材21,22を進入させることにより、スタッキング状態とすることができる。したがって、複数のベルトパーティションスタンドA1〜A3を、各部材を連結したまま収納する場合において、収納場所をあまりとらなくても済む。
【0034】
図8〜図11は、本発明に係るベルトパーティションスタンドの他の例を示す。なお、同図においては、上記実施形態と同一または類似の要素には、同一の符号を付しており、適宜説明を省略する。
【0035】
図8および図9に示されたベルトパーティションスタンドA4においては、ベルト収納ヘッド3’が追加的に設けられている点において、上記実施形態のベルトパーティションスタンドA1〜A3と異なっている。ベルトパーティションスタンドA4においては、支柱2は2本の支柱部材22によって構成されており、ベルト収納ヘッド3’は、軸方向に隣接する2つの支柱部材22間に介装されている。ベルト収納ヘッド3’は、外筒31の上端中央にボルト34が追加的に設けられている点において、支柱2の上端に連結されたベルト収納ヘッド3と異なっている。上側の支柱部材22は、下端部に設けられたナット222にベルト収納ヘッド3’のボルト34が螺合されることによって、ベルト収納ヘッド3’に連結されている。
【0036】
本実施形態のベルトパーティションスタンドA4においては、支柱2の上端に連結されたベルト収納ヘッド3と、複数の支柱部材22の中間に介装された追加のベルト収納ヘッド3’とによって、高さの異なる2箇所にパーティションベルト32を張設することができる。したがって、高さの異なる2箇所に張設されたパーティションベルト32によって、たとえば大人や子供といった身丈の異なる歩行者の通路規制を同時かつ適切に行うことができる。
【0037】
図10および図11に示されたベルトパーティションスタンドA5,A6においては、図6および図7を参照して上述したベルトパーティションスタンドA2,A3と比べて、他の部材が追加的に設けられている。
【0038】
図10のベルトパーティションスタンドA5は、図6のベルトパーティションスタンドA2に対し、灰皿4が追加されている。より具体的には、ベルトパーティションスタンドA5におけるベルト収納ヘッド3”は、外筒31の上端中央にボルト35が設けられており、図8および図9を参照して上述したベルトパーティションスタンドA4のベルト収納ヘッド3’と実質的に同一構造である。灰皿4の下端中央には、図示しないナットが設けられており、ベルト収納ヘッド3”のボルト35を当該ナットに螺合することにより、灰皿4はベルト収納ヘッド3”の上部に連結される。
【0039】
図11のベルトパーティションスタンドA6は、図7のベルトパーティションスタンドA3に対し、継ぎ足し部材5を介して表示板6が追加されている。より具体的には、ベルトパーティションスタンドA6におけるベルト収納ヘッド3”は、外筒31の上端中央にボルト35が設けられており、図8および図9を参照して上述したベルトパーティションスタンドA4のベルト収納ヘッド3’と実質的に同一構造である。継ぎ足し部材5は、下端中央および上端中央のそれぞれに図示しないナットを有し、支柱部材22と実質的に同一構造である。継ぎ足し部材5は、下端のナットにベルト収納ヘッド3”のボルト35を螺合することにより、ベルト収納ヘッド3”に連結される。表示板6の下端中央には、ボルト61が設けられている。表示板6は、継ぎ足し部材5の上端のナットにボルト61を螺合することにより、継ぎ足し部材5に連結される。このように、表示板6は、継ぎ足し部材5を介して、ベルト収納ヘッド3”の上部に連結される。なお、ベルト収納ヘッド3”の上部に連結される部材については、上記の灰皿や表示板に限定されるものではない。
【0040】
以上、本発明の具体的な実施形態を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、発明の思想から逸脱しない範囲内で種々な変更が可能である。本発明に係るベルトパーティションスタンドの各部の具体的な形状や材質なども、上記実施形態に限定されるものではない。
【0041】
たとえば、支柱部材22(第1の支柱部材)について、下端部(一端部)と上端部(他端部)とを同一の構造としてもよい。この場合、上下の方向性を有さないことから、支柱部材22の上下を入れ換えても、支柱部材21またはベース1と、ベルト収納ヘッド3との間に介装させることができ、使い勝手がよい。
【0042】
各部材の連結部のネジ機構について、ボルト・ナットの関係を変更してもよい。また、たとえば、支柱の上端に位置する支柱部材については、上端部にナットに代えてボルトを設け、ベルト収納ヘッドについては、下端にボルトに代えてナットを設けて、支柱部材の上端のボルトをベルト収納ヘッドのナットに螺合することにより、支柱部材とベルト収納ヘッドとを連結するようにしてもよい。この場合、複数の支柱部材すべてについて同一の構造とすることができ、支柱部材の管理が容易となる。
【0043】
さらに、各部材の連結部構造として、ネジ機構以外の他の構造を採用してもよい。
【符号の説明】
【0044】
A1,A2,A3,A4,A5,A6 ベルトパーティションスタンド
1 ベース
2 支柱
3,3” ベルト収納ヘッド
3’ ベルト収納ヘッド(追加のベルト収納ヘッド)
4 灰皿
5 継ぎ足し部材
6 表示板
21 支柱部材(第2の支柱部材)
22 支柱部材(第1の支柱部材)
31 外筒
32 パーティションベルト
213,223 スカート部
216 筒軸部
【技術分野】
【0001】
本発明は、床面等に設置され、ベルト収納ヘッドから繰り出されたパーティションベルトを相互間に張設して歩行者の通路の規制などをするためのベルトパーティションスタンドに関する。
【背景技術】
【0002】
従来、金融機関やイベント会場などの様々な施設において、歩行者の通路規制などを行うために、ベルトパーティションスタンドが使用されている。ベルトパーティションスタンドは、一般に、床面に載置されるベースと、このベース上に垂直起立状に設けられた支柱と、支柱の上端に設けられたベルト収納ヘッドとを備えている(たとえば、特許文献1を参照)。特許文献1に開示されたベルトパーティションスタンドにおいては、ベルト収納ヘッド(第2のパイプ4)には、同文献の図1に表れているように、繰り出し可能な状態で巻軸(20)に巻回されたパーティションベルト(21)が収納されている。パーティションベルト(21)は、付勢手段によって巻き取り方向に付勢されている。
【0003】
ベルトパーティションスタンドの使用時には、パーティションベルト(21)を繰り出し、当該ベルト(21)の先端部に設けられたベルトエンド(29)を、他のベルトパーティションスタンドのベルト収納ヘッドに設けられたベルトエンド受け部(32)に係止する。これにより、パーティションベルト(21)は、隣接するベルトパーティションスタンドの相互間に張設され、歩行者の通路規制などを行うことができる。
【0004】
しかしながら、上記従来のベルトパーティションスタンドにおいては、ベルト収納ヘッドの高さが大人の腰の周辺にあり、支柱の長さが比較的に長尺である。このため、物流保管時や輸送時、収納時などにおいて取り扱いの面で不便な場合があった。また、大人の腰の高さあたりに張設されたパーティションベルトでは、たとえば子供が当該ベルトの下を容易にくぐることができ、通路規制などの所期の目的を充分に達し得ない場合があった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】実用新案登録第3008762号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、このような事情のもとで考え出されたものであって、使い勝手を改善しつつ、張設されるパーティションベルトの高さ調整が可能なベルトパーティションスタンドを提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するため、本発明では、次の技術的手段を講じている。
【0008】
本発明の第1の側面によって提供されるベルトパーティションスタンドは、床面に載置されるベースと、このベースに対して単独で、もしくは相互に軸方向に連結した状態で連結された1または複数本の支柱部材からなる支柱と、上記支柱に連結され、かつ、繰り出し可能に巻回されたパーティションベルトを収納するベルト収納ヘッドと、を備えることを特徴としている。
【0009】
このような構成のベルトパーティションスタンドによれば、ベースとベルト収納ヘッドとの間をつなぐ支柱については、相互に連結可能な支柱部材によって構成されている。そして、この支柱部材を、単独もしくは複数本連結した状態を選択して使用することにより、支柱の全長を変更することができ、支柱の上端に連結されたベルト収納ヘッドの高さ調整が可能となる。したがって、上記構成によれば、使用する支柱部材の数量を適宜選択することによって、ベルト収納ヘッドから繰り出して張設されるパーティションベルトの高さ調整を簡単に行うことができる。
【0010】
また、上記構成のベルトパーティションスタンドによれば、支柱部材を分離することができるため、物流保管時や輸送時コストの削減を図れ、また収納時などにスペースを取らず、取り扱いの面で便利である。
【0011】
好ましい実施の形態においては、軸方向に隣接する2つの上記支柱部材間に介装され、かつ、繰り出し可能に巻回されたパーティションベルトを収納する追加のベルト収納ヘッドをさらに備える。このような構成によれば、支柱の上端に連結されたベルト収納ヘッドと、複数の支柱部材の中間に介装された追加のベルト収納ヘッドとによって、高さの異なる2箇所にパーティションベルトを張設することができる。したがって、高さの異なる2箇所に張設されたパーティションベルトによって、たとえば大人や子供といった身丈の異なる歩行者の通路規制を同時かつ適切に行うことができる。
【0012】
好ましい実施の形態においては、上記ベースと上記支柱部材、上記支柱部材どうし、および上記支柱部材と上記ベルト収納ヘッドは、それぞれ、ネジ機構によって連結されている。このような構成によれば、各部材の連結を簡単かつ的確に行うことができる。
【0013】
好ましい実施の形態においては、上記支柱部材は、軸方向下端部の周縁から下垂するスカート部と、軸方向上端部から立ち上がる筒軸部とを有し、上記支柱部材どうしの連結時には、1の上記支柱部材の上記スカート部が他の上記支柱部材の筒軸部に外嵌される。このような構成によれば、複数本の支柱部材の連結部について、軸方向と交差する方向(曲げ方向)において高い剛性を確保することができる。
【0014】
本発明の第2の側面によって提供されるベルトパーティションスタンドは、床面に設置されるベースと、一端部と他端部とをもつ第1の支柱部材と、一端部と他端部とをもつ第2の支柱部材と、一端部と他端部とをもち、繰り出し可能に巻回されたパーティションベルトを収納するベルト収納ヘッドと、を備えており、上記第1の支柱部材は、その一端部が上記ベースと、上記第2の支柱部材の他端部とのいずれにも連結可能であるとともに、その他端部が上記ベルト収納ヘッドの一端部に連結可能であり、上記第2の支柱部材は、その一端部が上記ベースと、他の上記第2の支柱部材の他端部とのいずれにも連結可能であり、上記ベースに対し、これに接続された0本、1本または相互に連結された複数本の上記第2の支柱部材を介して、上記第1の支柱部材および上記ベルト収納ヘッドを連結し、上記ベルト収納ヘッドの高さ調整を可能としたことを特徴としている。
【0015】
本発明のその他の特徴および利点は、添付図面を参照して以下に行う詳細な説明によって、より明らかとなろう。
【図面の簡単な説明】
【0016】
【図1】本発明に係るベルトパーティションスタンドの一例を示す正面図である。
【図2】図1に示すベルトパーティションスタンドの分解正面図である。
【図3】図2の拡大部分断面図である。
【図4】図1の拡大部分断面図である。
【図5】図1に示すベルトパーティションスタンドの平面図である。
【図6】本発明に係るベルトパーティションスタンドの他の例を示す正面図である。
【図7】本発明に係るベルトパーティションスタンドの他の例を示す正面図である。
【図8】本発明に係るベルトパーティションスタンドの他の例を示す正面図である。
【図9】図8の拡大部分断面図である。
【図10】本発明に係るベルトパーティションスタンドの他の例を示す正面図である。
【図11】本発明に係るベルトパーティションスタンドの他の例を示す正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、本発明の好ましい実施の形態について、図面を参照して具体的に説明する。
【0018】
図1〜図5は、本発明に係るベルトパーティションスタンドの一例を示している。図1に示すように、本実施形態のベルトパーティションスタンドA1は、ベース1と、このベース1に対して起立状に連結される支柱2と、支柱2に連結されるベルト収納ヘッド3と、を備えている。
【0019】
ベース1は、床面に載置される部材であり、平面視略円形の板状とされている(図5参照)。図2に表れているように、ベース1の上面中央には、溶接あるいは植込みなどの適宜手段によってボルト11が立設されている。なお、図5に表れているように、ベース1には、一定幅の切欠き12が形成されている。この切欠き12の幅寸法は、後述する支柱部材21,22の胴部210,220の外径よりも少し大とされている。
【0020】
支柱2は、複数の支柱部材を連結して構成されたものであり、より具体的には、2本の支柱部材21と、1本の支柱部材22とを含んでいる。図3によく表れているように、支柱部材21(第2の支柱部材)は、中空円筒状の胴部210を備え、この胴部210の一端部(図中下端部)の中央には、取付コア211を介してナット212が取り付けられている。取付コア211は、胴部210の内面に対して溶接などの適宜手段によって固定されている。また、取付コア211は、胴部210の下端から軸方向に所定寸法離間した位置に取り付けられており、胴部210のうち取付コア211から下垂する部分がスカート部213となっている。ナット212は、取付コア211に対し、たとえば溶接によって固着されている。
【0021】
胴部210の他端部(図中上端部)の中央には、取付コア214を介してボルト215が取り付けられている。取付コア214は、胴部210の内面に対して溶接などの適宜手段によって固定されている。また、胴部210の上端部は、絞り加工が施されることにより、他の部分よりも小径である筒軸部216とされている。そして、筒軸部216の外径寸法は、スカート部213の内径寸法よりもわずかに小とされている。なお、胴部210の軸方向における長さは、たとえば25〜30cm程度とされる。
【0022】
図4に表れているように、2本の支柱部材21のうち下側の支柱部材21は、ベース1のボルト11をナット212に螺合することによって、ベース1に連結される。また、上側の支柱部材21は、下端部のナット212に下側の支柱部材21のボルト215を螺合することによって、下側の支柱部材21に連結される。
【0023】
図3に表れているように、支柱部材22(第1の支柱部材)は、中空円筒状の胴部220を備え、この胴部220の一端部(図中下端部)の中央には、取付コア221を介してナット222が取り付けられている。取付コア221は、胴部220の内面に対して溶接などの適宜手段によって固定されている。また、取付コア221は、胴部220の下端から軸方向に所定寸法離間した位置に取り付けられており、胴部220のうち取付コア221から下垂する部分がスカート部223となっている。ナット222は、取付コア221に対し、たとえば溶接によって固着されている。支柱部材22の下端部は、支柱部材21の下端部と同一の構造とされている。
【0024】
胴部220の他端部(図中上端部)の中央には、取付コア224を介してナット225が取り付けられている。取付コア224は、胴部220の内面に対して溶接などの適宜手段によって固定されている。なお、胴部220の軸方向における長さは、たとえば25〜30cm程度とされる。
【0025】
図4に表れているように、支柱部材22は、下端部のナット222に上側の支柱部材21のボルト215を螺合することによって、上側の支柱部材21に連結される。また、支柱部材22の下端部は支柱部材21の下端部と同一構造であるため、支柱部材22は、下端部のナット222にベース1のボルト11を螺合することによって、ベース1に連結することも可能である(図7参照)。
【0026】
図2および図3に表れているように、ベルト収納ヘッド3は、円筒状の外筒31と、この外筒31内に収納されたパーティションベルト32と、外筒31の下端中央に植設されたボルト33とを備える。図4に表れているように、ベルト収納ヘッド3は、ボルト33を支柱部材22のナット225に螺合することによって、支柱部材22に連結される。なお、外筒31の軸方向における長さは、たとえば15cm程度とされる。
【0027】
外筒31内部の詳細な図示は省略するが、パーティションベルト32は、たとえば、その基端部が外筒31内に設けられたリールの巻軸に固定され、かつベルト全体がこの巻軸に巻回されており、付勢手段によって巻き取り方向に付勢されている。また、図5に表れているように、パーティションベルト32は、外筒31に設けられたスリット状のベルト導出部311を通じて外筒31の外部に繰り出し可能とされており、パーティションベルト32の先端部には、ベルトエンド321が設けられている。ベルトエンド321は、概略円柱状とされており、このベルトエンド321の下端から上端近傍にかけて横断面T字状の溝321aが形成されている。なお、上記のようなパーティションベルト32が繰り出し可能に収納される構造自体は、周知の技術(たとえば実用新案登録第3008762号公報に記載の技術)によって実現される。
【0028】
外筒31の外面には、複数のベルトエンド受け部312が設けられている。これらベルトエンド受け部312は、ベルト導出部311に対して外筒31の周方向に90°ずつずれた3箇所に位置している。各ベルトエンド受け部312は、軸方向に沿って一定長さ延びるようにして横断面T字状に形成されており、ベルトエンド321の溝321aに嵌合可能となっている。ベルトパーティションスタンドA1の使用時には、パーティションベルト32を繰り出すとともに、当該ベルト32のベルトエンド321の溝321aに他のベルトパーティションスタンドA1のベルトエンド受け部312を嵌合させる。これにより、隣接するベルトパーティションスタンドA1の相互間にパーティションベルト32を張設することができる。
【0029】
図1〜図5に示されたベルトパーティションスタンドA1において、支柱2は、合計3本の支柱部材21,21,22が相互に軸方向に連結されて構成されている。一方、図6に表れているベルトパーティションスタンドA2は、支柱2を合計2本の支柱部材21,22によって構成した場合を示し、図7に表れているベルトパーティションスタンドA3は、支柱2を単独の支柱部材22によって構成した場合を示す。これらベルトパーティションスタンドA1,A2,A3を対比すると理解できるように、支柱2を構成する支柱部材21,22を、単独もしくは複数本連結した状態を選択して使用することにより、支柱2の全長を変更することができ、支柱2の上端に連結されたベルト収納ヘッド3の高さ調整が可能となる。したがって、上記構成のベルトパーティションスタンドA1,A2,A3によれば、使用する支柱部材21の数量を適宜選択することによって、ベルト収納ヘッド3から繰り出して張設されるパーティションベルト32の高さ調整を簡単に行うことができる。たとえば、ベルトパーティションスタンドA1は、ベルト収納ヘッド3が比較的高い位置にあるため、大人を対象とした通路規制に好適に用いられる。これに対し、ベルトパーティションスタンドA2,A3は、ベルト収納ヘッド3が比較的低い位置にあるため、子供を対象とした通路規制に好適に用いられる。
【0030】
また、上記構成のベルトパーティションスタンドA1〜A3によれば、支柱部材21,22を分離した状態で保管することができるので、収納・保管時などにスペースを取らず、取り扱いの面で便利である。このように省スペース化を図ることができるベルトパーティションスタンドA1〜A3によればまた、物流過程での取り扱いが容易であり、物流コストの削減も期待できる。
【0031】
上記構成のベルトパーティションスタンドA1〜A3においては、ベース1と支柱部材21(22)、支柱部材21,21(21,22)どうし、支柱部材22とベルト収納ヘッド3は、それぞれ、ネジ機構によって連結されている。したがって、各部材の連結を簡単かつ的確に行うことができる。
【0032】
さらに、本実施形態では、図4に表れているように、支柱部材21,21(21,22)どうしの連結時には、1の支柱部材21(22)のスカート部213(223)が他の支柱部材21の筒軸部216に外嵌される。このような構成によれば、複数本の支柱部材21,22の連結部について、軸方向と交差する方向(曲げ方向)において高い剛性を確保することができる。
【0033】
なお、ベルトパーティションスタンドA1〜A3においては、ベース1に形成された切欠き12に他のベルトパーティションスタンドA1〜A3の支柱部材21,22を進入させることにより、スタッキング状態とすることができる。したがって、複数のベルトパーティションスタンドA1〜A3を、各部材を連結したまま収納する場合において、収納場所をあまりとらなくても済む。
【0034】
図8〜図11は、本発明に係るベルトパーティションスタンドの他の例を示す。なお、同図においては、上記実施形態と同一または類似の要素には、同一の符号を付しており、適宜説明を省略する。
【0035】
図8および図9に示されたベルトパーティションスタンドA4においては、ベルト収納ヘッド3’が追加的に設けられている点において、上記実施形態のベルトパーティションスタンドA1〜A3と異なっている。ベルトパーティションスタンドA4においては、支柱2は2本の支柱部材22によって構成されており、ベルト収納ヘッド3’は、軸方向に隣接する2つの支柱部材22間に介装されている。ベルト収納ヘッド3’は、外筒31の上端中央にボルト34が追加的に設けられている点において、支柱2の上端に連結されたベルト収納ヘッド3と異なっている。上側の支柱部材22は、下端部に設けられたナット222にベルト収納ヘッド3’のボルト34が螺合されることによって、ベルト収納ヘッド3’に連結されている。
【0036】
本実施形態のベルトパーティションスタンドA4においては、支柱2の上端に連結されたベルト収納ヘッド3と、複数の支柱部材22の中間に介装された追加のベルト収納ヘッド3’とによって、高さの異なる2箇所にパーティションベルト32を張設することができる。したがって、高さの異なる2箇所に張設されたパーティションベルト32によって、たとえば大人や子供といった身丈の異なる歩行者の通路規制を同時かつ適切に行うことができる。
【0037】
図10および図11に示されたベルトパーティションスタンドA5,A6においては、図6および図7を参照して上述したベルトパーティションスタンドA2,A3と比べて、他の部材が追加的に設けられている。
【0038】
図10のベルトパーティションスタンドA5は、図6のベルトパーティションスタンドA2に対し、灰皿4が追加されている。より具体的には、ベルトパーティションスタンドA5におけるベルト収納ヘッド3”は、外筒31の上端中央にボルト35が設けられており、図8および図9を参照して上述したベルトパーティションスタンドA4のベルト収納ヘッド3’と実質的に同一構造である。灰皿4の下端中央には、図示しないナットが設けられており、ベルト収納ヘッド3”のボルト35を当該ナットに螺合することにより、灰皿4はベルト収納ヘッド3”の上部に連結される。
【0039】
図11のベルトパーティションスタンドA6は、図7のベルトパーティションスタンドA3に対し、継ぎ足し部材5を介して表示板6が追加されている。より具体的には、ベルトパーティションスタンドA6におけるベルト収納ヘッド3”は、外筒31の上端中央にボルト35が設けられており、図8および図9を参照して上述したベルトパーティションスタンドA4のベルト収納ヘッド3’と実質的に同一構造である。継ぎ足し部材5は、下端中央および上端中央のそれぞれに図示しないナットを有し、支柱部材22と実質的に同一構造である。継ぎ足し部材5は、下端のナットにベルト収納ヘッド3”のボルト35を螺合することにより、ベルト収納ヘッド3”に連結される。表示板6の下端中央には、ボルト61が設けられている。表示板6は、継ぎ足し部材5の上端のナットにボルト61を螺合することにより、継ぎ足し部材5に連結される。このように、表示板6は、継ぎ足し部材5を介して、ベルト収納ヘッド3”の上部に連結される。なお、ベルト収納ヘッド3”の上部に連結される部材については、上記の灰皿や表示板に限定されるものではない。
【0040】
以上、本発明の具体的な実施形態を説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、発明の思想から逸脱しない範囲内で種々な変更が可能である。本発明に係るベルトパーティションスタンドの各部の具体的な形状や材質なども、上記実施形態に限定されるものではない。
【0041】
たとえば、支柱部材22(第1の支柱部材)について、下端部(一端部)と上端部(他端部)とを同一の構造としてもよい。この場合、上下の方向性を有さないことから、支柱部材22の上下を入れ換えても、支柱部材21またはベース1と、ベルト収納ヘッド3との間に介装させることができ、使い勝手がよい。
【0042】
各部材の連結部のネジ機構について、ボルト・ナットの関係を変更してもよい。また、たとえば、支柱の上端に位置する支柱部材については、上端部にナットに代えてボルトを設け、ベルト収納ヘッドについては、下端にボルトに代えてナットを設けて、支柱部材の上端のボルトをベルト収納ヘッドのナットに螺合することにより、支柱部材とベルト収納ヘッドとを連結するようにしてもよい。この場合、複数の支柱部材すべてについて同一の構造とすることができ、支柱部材の管理が容易となる。
【0043】
さらに、各部材の連結部構造として、ネジ機構以外の他の構造を採用してもよい。
【符号の説明】
【0044】
A1,A2,A3,A4,A5,A6 ベルトパーティションスタンド
1 ベース
2 支柱
3,3” ベルト収納ヘッド
3’ ベルト収納ヘッド(追加のベルト収納ヘッド)
4 灰皿
5 継ぎ足し部材
6 表示板
21 支柱部材(第2の支柱部材)
22 支柱部材(第1の支柱部材)
31 外筒
32 パーティションベルト
213,223 スカート部
216 筒軸部
【特許請求の範囲】
【請求項1】
床面に載置されるベースと、このベースに対して単独で、もしくは相互に軸方向に連結した状態で連結された1または複数本の支柱部材からなる支柱と、上記支柱に連結され、かつ、繰り出し可能に巻回されたパーティションベルトを収納するベルト収納ヘッドと、を備えることを特徴とする、ベルトパーティションスタンド。
【請求項2】
軸方向に隣接する2つの上記支柱部材間に介装され、かつ、繰り出し可能に巻回されたパーティションベルトを収納する追加のベルト収納ヘッドをさらに備える、請求項1に記載のベルトパーティションスタンド。
【請求項3】
上記ベースと上記支柱部材、上記支柱部材どうし、および上記支柱部材と上記ベルト収納ヘッドは、それぞれ、ネジ機構によって連結されている、請求項1または2に記載のベルトパーティションスタンド。
【請求項4】
上記支柱部材は、軸方向下端部の周縁から下垂するスカート部と、軸方向上端部から立ち上がる筒軸部とを有し、
上記支柱部材どうしの連結時には、1の上記支柱部材の上記スカート部が他の上記支柱部材の筒軸部に外嵌される、請求項1ないし3のいずれかに記載のベルトパーティションスタンド。
【請求項5】
床面に設置されるベースと、一端部と他端部とをもつ第1の支柱部材と、一端部と他端部とをもつ第2の支柱部材と、一端部と他端部とをもち、繰り出し可能に巻回されたパーティションベルトを収納するベルト収納ヘッドと、を備えており、
上記第1の支柱部材は、その一端部が上記ベースと、上記第2の支柱部材の他端部とのいずれにも連結可能であるとともに、その他端部が上記ベルト収納ヘッドの一端部に連結可能であり、
上記第2の支柱部材は、その一端部が上記ベースと、他の上記第2の支柱部材の他端部とのいずれにも連結可能であり、
上記ベースに対し、これに接続された0本、1本または相互に連結された複数本の上記第2の支柱部材を介して、上記第1の支柱部材および上記ベルト収納ヘッドを連結し、上記ベルト収納ヘッドの高さ調整を可能としたことを特徴とする、ベルトパーティションスタンド。
【請求項1】
床面に載置されるベースと、このベースに対して単独で、もしくは相互に軸方向に連結した状態で連結された1または複数本の支柱部材からなる支柱と、上記支柱に連結され、かつ、繰り出し可能に巻回されたパーティションベルトを収納するベルト収納ヘッドと、を備えることを特徴とする、ベルトパーティションスタンド。
【請求項2】
軸方向に隣接する2つの上記支柱部材間に介装され、かつ、繰り出し可能に巻回されたパーティションベルトを収納する追加のベルト収納ヘッドをさらに備える、請求項1に記載のベルトパーティションスタンド。
【請求項3】
上記ベースと上記支柱部材、上記支柱部材どうし、および上記支柱部材と上記ベルト収納ヘッドは、それぞれ、ネジ機構によって連結されている、請求項1または2に記載のベルトパーティションスタンド。
【請求項4】
上記支柱部材は、軸方向下端部の周縁から下垂するスカート部と、軸方向上端部から立ち上がる筒軸部とを有し、
上記支柱部材どうしの連結時には、1の上記支柱部材の上記スカート部が他の上記支柱部材の筒軸部に外嵌される、請求項1ないし3のいずれかに記載のベルトパーティションスタンド。
【請求項5】
床面に設置されるベースと、一端部と他端部とをもつ第1の支柱部材と、一端部と他端部とをもつ第2の支柱部材と、一端部と他端部とをもち、繰り出し可能に巻回されたパーティションベルトを収納するベルト収納ヘッドと、を備えており、
上記第1の支柱部材は、その一端部が上記ベースと、上記第2の支柱部材の他端部とのいずれにも連結可能であるとともに、その他端部が上記ベルト収納ヘッドの一端部に連結可能であり、
上記第2の支柱部材は、その一端部が上記ベースと、他の上記第2の支柱部材の他端部とのいずれにも連結可能であり、
上記ベースに対し、これに接続された0本、1本または相互に連結された複数本の上記第2の支柱部材を介して、上記第1の支柱部材および上記ベルト収納ヘッドを連結し、上記ベルト収納ヘッドの高さ調整を可能としたことを特徴とする、ベルトパーティションスタンド。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【図2】
【図3】
【図4】
【図5】
【図6】
【図7】
【図8】
【図9】
【図10】
【図11】
【公開番号】特開2011−122315(P2011−122315A)
【公開日】平成23年6月23日(2011.6.23)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2009−279214(P2009−279214)
【出願日】平成21年12月9日(2009.12.9)
【出願人】(000133928)株式会社テラモト (62)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成23年6月23日(2011.6.23)
【国際特許分類】
【出願日】平成21年12月9日(2009.12.9)
【出願人】(000133928)株式会社テラモト (62)
【Fターム(参考)】
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