説明

ベンジルフェニルグルコピラノシド誘導体

【課題】副作用が低く優れたヒトSGLT阻害活性を示す化合物を提供すること。
【解決手段】一般式(I):
【化1】


[式中、
:水素原子、アミノ基、ヒドロキシC−Cアルキル基等;R:水素原子等;R:C−Cアルキル基、ヒドロキシC−Cアルキル基等;R:水素原子、C−Cアシル基等;R、R、R及びR:同一又は異なって、水素原子、C−Cアルキル基等(但し、R、R、R及びRは、同一に水素原子を示さない);R:ハロゲン原子;n:0乃至4;X:CH又はN]で表される化合物またはその薬理上許容される塩に関する。


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【特許請求の範囲】
【請求項1】
一般式(I):
【化1】

[式中、
は、水素原子、アミノ基、モノもしくはジ(C−Cアルキル)アミノ基、C−Cアルキル基、ヒドロキシC−Cアルキル基、C−CアシルオキシC−Cアルキル基、ヒドロキシC−CアシルオキシC−Cアルキル基またはアミノC−Cアシルアミノ基であり、
は、水素原子、ハロゲン原子またはC−Cアルキル基であり、
は、C−Cアルキル基、ヒドロキシC−Cアルキル基、C−Cアルコキシ基、ヒドロキシC−Cアルコキシ基、C−Cアルキルチオ基またはハロゲン化C−Cアルコキシ基であり、
は、水素原子、C−Cアルキル基、C−Cアシル基、C−Cアルコキシカルボニル基、ヒドロキシC−Cアシル基、ヒドロキシC−Cアルコキシカルボニル基、ヒドロキシカルボニルC−Cアシル基、C−CアルコキシC−Cアシル基、C−CアルコキシC−Cアルコキシカルボニル基またはC−CアルコキシカルボニルC−Cアシル基であり、
、R、RおよびRは、同一または異なって、水素原子またはC−Cアルキル基であり(但し、R、R、RおよびRは、同一に水素原子ではない)、
は、ハロゲン原子であり、
nは、0〜4であり、
Xは、CHまたはNである]
で表される化合物またはその薬理上許容される塩。
【請求項2】
が、アミノ基、モノもしくはジ(C−Cアルキル)アミノ基、C−Cアルキル基、ヒドロキシC−Cアルキル基またはヒドロキシC−CアシルオキシC−Cアルキル基である、請求項1に記載の化合物またはその薬理上許容される塩。
【請求項3】
が、アミノ基、ヒドロキシC−Cアルキル基またはヒドロキシC−CアシルオキシC−Cアルキル基である、請求項1に記載の化合物またはその薬理上許容される塩。
【請求項4】
が、アミノ基、ヒドロキシメチル基、ヒドロキシエチル基またはヒドロキシアセチルオキシメチル基である、請求項1に記載の化合物またはその薬理上許容される塩。
【請求項5】
が、水素原子、フッ素原子またはメチル基である、請求項1〜4いずれか一項に記載の化合物またはその薬理上許容される塩。
【請求項6】
が、C−Cアルキル基、C−Cアルコキシ基またはハロゲン化C−Cアルコキシ基である、請求項1〜5いずれか一項に記載の化合物またはその薬理上許容される塩。
【請求項7】
が、C−Cアルキル基、C−Cアルコキシ基またはハロゲン化C−Cアルコキシ基である、請求項1〜5いずれか一項に記載の化合物またはその薬理上許容される塩。
【請求項8】
が、メチル基、エチル基、メトキシ基、エトキシ基、イソプロポキシ基またはシクロプロピルオキシ基である、請求項1〜5いずれか一項に記載の化合物またはその薬理上許容される塩。
【請求項9】
が、水素原子、C−Cアシル基又ヒドロキシC−Cアシル基である、請求項1〜8いずれか一項に記載の化合物またはその薬理上許容される塩。
【請求項10】
が、水素原子、C−Cアシル基又ヒドロキシC−Cアシル基である、請求項1〜8いずれか一項に記載の化合物またはその薬理上許容される塩。
【請求項11】
が、水素原子である、請求項1〜8いずれか一項に記載の化合物またはその薬理上許容される塩。
【請求項12】
およびRが、同一または異なって、水素原子またはC−Cアルキル基である、請求項1〜11いずれか一項に記載の化合物またはその薬理上許容される塩。
【請求項13】
およびRが、同一または異なって、水素原子またはメチル基である、請求項1〜11いずれか一項に記載の化合物またはその薬理上許容される塩。
【請求項14】
およびRが、水素原子である、請求項1〜13いずれか一項に記載の化合物またはその薬理上許容される塩。
【請求項15】
nが、1である、請求項1〜14いずれか一項に記載の化合物またはその薬理上許容される塩。
【請求項16】
が、フッ素原子である、請求項1〜15いずれか一項に記載の化合物またはその薬理上許容される塩。
【請求項17】
nが、0である、請求項1〜14いずれか一項に記載の化合物またはその薬理上許容される塩。
【請求項18】
Xが、CHである、請求項1〜17いずれか一項に記載の化合物またはその薬理上許容される塩。
【請求項19】
一般式(II):
【化2】

[式中、
1aは、水素原子、アミノ基、モノもしくはジ(C−Cアルキル)アミノ基、C−Cアルキル基、ヒドロキシC−Cアルキル基、C−CアシルオキシC−Cアルキル基、ヒドロキシC−CアシルオキシC−Cアルキル基またはアミノC−Cアシルアミノ基であり、
2aは、水素原子、ハロゲン原子またはC−Cアルキル基であり、
3aは、C−Cアルキル基、ヒドロキシC−Cアルキル基、C−Cアルコキシ基、ヒドロキシC−Cアルコキシ基、C−Cアルキルチオ基またはハロゲン化C−Cアルコキシ基であり、
4aは、水素原子、C−Cアルキル基、C−Cアシル基、C−Cアルコキシカルボニル基、ヒドロキシC−Cアシル基、ヒドロキシC−Cアルコキシカルボニル基、ヒドロキシカルボニルC−Cアシル基、C−CアルコキシC−Cアシル基、C−CアルコキシC−Cアルコキシカルボニル基またはC−CアルコキシカルボニルC−Cアシル基であり、
5aは、C−Cアルキル基であり
9aは、ハロゲン原子であり、
は、0〜4であり、
は、CHまたはNである]
で表される、化合物またはその薬理上許容される塩。
【請求項20】
一般式(III):
【化3】

[式中、
1bは、水素原子、アミノ基、モノもしくはジ(C−Cアルキル)アミノ基、C−Cアルキル基、ヒドロキシC−Cアルキル基、C−CアシルオキシC−Cアルキル基、ヒドロキシC−CアシルオキシC−Cアルキル基またはアミノC−Cアシルアミノ基であり、
2bは、水素原子、ハロゲン原子またはC−Cアルキル基であり、
3bは、C−Cアルキル基、ヒドロキシC−Cアルキル基、C−Cアルコキシ基、ヒドロキシC−Cアルコキシ基、C−Cアルキルチオ基またはハロゲン化C−Cアルコキシ基であり、
4bは、水素原子、C−Cアルキル基、C−Cアシル基、C−Cアルコキシカルボニル基、ヒドロキシC−Cアシル基、ヒドロキシC−Cアルコキシカルボニル基、ヒドロキシカルボニルC−Cアシル基、C−CアルコキシC−Cアシル基、C−CアルコキシC−Cアルコキシカルボニル基またはC−CアルコキシカルボニルC−Cアシル基であり、
9bは、ハロゲン原子であり、
は、0〜4であり、
10bは、水素原子、C−Cアルキル基、C−Cアルコキシ基またはヒドロキシ基であり、
は、CHまたはNであり、
但し、R10bがヒドロキシ基である場合、R4bはC−Cアルキル基である]
で表される、化合物またはその薬理上許容される塩。
【請求項21】
下記:
5−アミノ−2−(4−エチルベンジル)フェニル 7−デオキシ−L−グリセロ−β−D−グルコ−ヘプトピラノシド、5−アミノ−2−(4−エチルベンジル)フェニル 4−C−メチル−β−D−グルコピラノシド、5−アミノ−2−(4−エチルベンジル)フェニル 7−デオキシ−D−グリセロ−β−D−グルコ−ヘプトピラノシド、5−アミノ−2−(4−メトキシベンジル)フェニル 7−デオキシ−L−グリセロ−β−D−グルコ−ヘプトピラノシド、5−アミノ−2−(4−メトキシベンジル)フェニル 7−デオキシ−D−グリセロ−β−D−グルコ−ヘプトピラノシド、2−(4−エチルベンジル)−3−フルオロ−5−ヒドロキシメチル−フェニル 7−デオキシ−D−グリセロ−β−D−グルコ−ヘプトピラノシド、2−(4−エチルベンジル)−5−(2−ヒドロキシエチル)フェニル 7−デオキシ−D−グリセロ−β−D−グルコ−ヘプトピラノシド、3−フルオロ−5−ヒドロキメチル−2−(4−イソプロポキシベンジル)フェニル 7−デオキシ−D−グリセロ−β−D−グルコ−ヘプトピラノシド、5−ヒドロキシアセチルオキシメチル−2−(4−エトキシベンジル)フェニル 7−デオキシ−D−グリセロ−β−D−グルコ−ヘプトピラノシド、2−(4−シクロプロピルベンジル)−5−ヒドロキシメチルフェニル 7−デオキシ−D−グリセロ−β−D−グルコ−ヘプトピラノシド、3−クロロ−2−(4−エトキシベンジル)−5−ヒドロキシメチル−フェニル 7−デオキシ−D−グリセロ−β−D−グルコ−ヘプトピラノシド、3−フルオロ−5−ヒドロキシメチル−2−(4−メチルベンジル)フェニル 7−デオキシ−D−グリセロ−β−D−グルコ−ヘプトピラノシド、2−(4−エチルベンジル)−5−ヒドロキシメチル−3−メチルフェニル 7−デオキシ−D−グリセロ−β−D−グルコ−ヘプトピラノシドおよび2−(4−シクロプロピルベンジル)−3−フルオロ−5−ヒドロキシメチルフェニル 7−デオキシ−D−グリセロ−β−D−グルコ−ヘプトピラノシド、
からなる群より選択される1つの化合物またはその薬理上許容される塩。
【請求項22】
請求項1〜21いずれか一項に記載の化合物またはその薬理上許容される塩を有効成分として含有する医薬組成物。
【請求項23】
ヒトSGLT1および/またはヒトSGLT2活性を阻害するための請求項22に記載の医薬組成物。
【請求項24】
1型糖尿病、2型糖尿病、妊娠糖尿病、その他の要因による高血糖症もしくは耐糖能不全の治療または予防のための請求項22に記載の医薬組成物。
【請求項25】
1型糖尿病、2型糖尿病もしくは耐糖能不全の治療または予防のための請求項22に記載の医薬組成物。
【請求項26】
糖尿病関連疾患の治療または予防のための請求項22に記載の医薬組成物。
【請求項27】
糖尿病関連疾患が、肥満、高脂血症、高コレステロール血症、脂質代謝異常、高血圧症、脂肪肝、メタボリックシンドローム、浮腫、心不全、狭心症、心筋梗塞、動脈硬化症、高尿酸血症または痛風である請求項26に記載の医薬組成物。
【請求項28】
糖尿病関連疾患が、肥満である請求項26に記載の医薬組成物。
【請求項29】
糖尿病合併症の治療または予防のための請求項22に記載の医薬組成物。
【請求項30】
糖尿病合併症が、網膜症、腎症、神経障害、白内障、足壊疽、感染症またはケトーシスである請求項29に記載の医薬組成物。
【請求項31】
医薬組成物を製造するための、請求項1〜21いずれか一項に記載の化合物またはその薬理上許容される塩の使用。
【請求項32】
医薬組成物が、ヒトSGLT1および/またはヒトSGLT2活性を阻害するための組成物である請求項31に記載の使用。
【請求項33】
医薬組成物が、1型糖尿病、2型糖尿病、妊娠糖尿病、その他の要因による高血糖症または耐糖能不全の治療もしくは予防のための組成物である請求項31に記載の使用。
【請求項34】
医薬組成物が、1型糖尿病、2型糖尿病または耐糖能不全の治療もしくは予防のための組成物である請求項31に記載の使用。
【請求項35】
医薬組成物が、糖尿病関連疾患の治療もしくは予防のための組成物である請求項31に記載の使用。
【請求項36】
糖尿病関連疾患が、肥満、高脂血症、高コレステロール血症、脂質代謝異常、高血圧症、脂肪肝、メタボリックシンドローム、浮腫、心不全、狭心症、心筋梗塞、動脈硬化症、高尿酸血症または痛風である請求項35に記載の使用。
【請求項37】
糖尿病関連疾患が、肥満である請求項35に記載の使用。
【請求項38】
医薬組成物が、糖尿病合併症の治療もしくは予防のための組成物である請求項31に記載の使用。
【請求項39】
糖尿病合併症が、網膜症、腎症、神経障害、白内障、足壊疽、感染症またはケトーシスである請求項38に記載の使用。

【公開番号】特開2009−24021(P2009−24021A)
【公開日】平成21年2月5日(2009.2.5)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−229193(P2008−229193)
【出願日】平成20年9月8日(2008.9.8)
【分割の表示】特願2008−527797(P2008−527797)の分割
【原出願日】平成19年8月3日(2007.8.3)
【出願人】(307010166)第一三共株式会社 (196)
【Fターム(参考)】