ペダルのスイッチ構造
【課題】ブレーキペダルの各部が経時劣化した場合にも、制動解除状態を電気的スイッチにより確実に検知できるブレーキペダルのスイッチ構造を得る。
【解決手段】ペダルレバー11の取付位置よりも車両後方位置には、ストップランプスイッチ16が取り付けられたスイッチブラケット17が車体側に対して回動可能に設られ、スイッチブラケット17の車両前方への戻り付勢力が、ペダルレバー11の車両後方への戻り付勢力よりも小さく設定される。また、スイッチブラケット17の車両前方への回動を所定位置で停止するストッパ23が設けられる。かかる構成により、ペダルレバー11がストップランプスイッチ16に接触して非制動状態を検知する状態と接触が解除されて制動状態を検知する状態との間に、スイッチブラケット17の回動が許容される分の余裕代δを設定でき、この余裕代δによってブレーキペダル10の戻り不良分を吸収できる。
【解決手段】ペダルレバー11の取付位置よりも車両後方位置には、ストップランプスイッチ16が取り付けられたスイッチブラケット17が車体側に対して回動可能に設られ、スイッチブラケット17の車両前方への戻り付勢力が、ペダルレバー11の車両後方への戻り付勢力よりも小さく設定される。また、スイッチブラケット17の車両前方への回動を所定位置で停止するストッパ23が設けられる。かかる構成により、ペダルレバー11がストップランプスイッチ16に接触して非制動状態を検知する状態と接触が解除されて制動状態を検知する状態との間に、スイッチブラケット17の回動が許容される分の余裕代δを設定でき、この余裕代δによってブレーキペダル10の戻り不良分を吸収できる。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、ペダルの踏込み状態を電気的スイッチにより検知するようにしたペダルのスイッチ構造に関する。
【背景技術】
【0002】
自動車のブレーキペダルは、ペダルレバーを介してインストルメントパネル下方のダッシュロア部分に前後回動可能に取り付けられ、そのブレーキペダルの踏力をサーボユニットで倍力化してマスタシリンダに伝達し、このマスタシリンダで制動用の油圧を発生させる方式が一般的となっている。
【0003】
この場合、ブレーキペダルの踏力は、ペダルレバーにクレビスピンを介して連結したプッシュロッドを介してサーボユニットに伝達されるようになっており、また、ブレーキペダルは制動後にリターンスプリング等の戻り付勢力をもって初期位置に復帰されるようになっている。
【0004】
そして、ブレーキペダルの踏込み状態(制動状態)は、ペダルレバーの戻り側で車体側に取り付けたストップランプスイッチによって検出するのが一般的であり、ストップランプでブレーキペダルの踏込みを検知すると、車体後面のストップランプが点灯して後続車に制動中であることを知らせるように構成されている。
【0005】
このため、ストップランプスイッチは、制動中に確実にストップランプを点灯すべく、ブレーキペダルの踏込み量とストップランプスイッチのON・OFFとの関係を精度良く設定しておくために、それら両者間の作動調整を、調整治具本体およびリミットスイッチと、このリミットスイッチとストップランプスイッチとの作動関係を調べるチェッカーと、を用いて行うようになっている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開平8−26102号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、かかる従来のブレーキペダルのスイッチ構造では、調整治具本体、リミットスイッチ、およびチェッカー等によってコストが高くなるとは言え、ストップランプスイッチの作動調整は比較的容易に行うことができる。
【0007】
しかしながら、経時的にブレーキペダルの各部が劣化した場合のストップランプの点灯不良を抑制するのは難しい。例えば、リターンスプリングにへたりが生じて戻り付勢力が低下し、また、サーボユニットのプッシュロッドをペダルレバーに取り付けるクレビスピンが摩耗して嵌合部の隙間が大きくなったりすると、ペダルレバーの自重によりブレーキペダルに戻り不良が発生して、そのブレーキペダルが制動後に初期位置まで戻りきらなくなる虞がある。
【0008】
このようにブレーキペダルの戻りが甘くなると、ストップランプスイッチが制動解除状態を正常に検知できなくなってしまう可能性も考えられる。
【0009】
そこで、本発明は、ペダルの各部が経時劣化した場合にも、電気的スイッチによって制動解除状態をより確実に検知することが可能なペダルのスイッチ構造を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、車体側に前後回動可能に取り付けられるとともに、車両後方への戻り付勢力が付加されるペダルレバーと、前記ペダルレバー側にペダルの戻り位置近傍で接触してペダルの踏み込み状態を検知する電気的スイッチと、を備えたペダルのスイッチ構造において、前記ペダルレバーの取付位置よりも車両後方の車体側に前後回動可能に取り付けられるとともに、ペダルレバーの戻り付勢力よりも小さな車両前方への戻り付勢力が付加されることで前記ペダルの戻り位置近傍でペダルレバーに当接し、かつ、前記電気的スイッチが取り付けられるスイッチブラケットと、車体側に設けられ、前記ペダルが踏み込まれた際に前記スイッチブラケットの車両前方への回動を所定位置で停止させることでスイッチブラケットを前記ペダルレバーから離間させるストッパと、を備えたことを最も主要な特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、ペダルの踏力を解除することで、ペダルレバーは戻り付勢力によって車両後方に回動して初期位置に戻るのであるが、このとき、ペダルレバーの戻り位置近傍で電気的スイッチがペダルレバー側に接触して制動解除状態を検知するとともに、ペダルレバーはその電気的スイッチに接触しつつスイッチブラケットを車両後方に回動させることができる。
【0012】
一方、ペダルを踏み込んでペダルレバーを車両前方に回動させた際には、スイッチブラケットは、これに付加された戻り付勢力によりペダルレバーに追従してストッパによって停止されるまで車両前方に回動し、その後スイッチブラケットから離間したペダルレバーはさらに前方に回動する。これにより、電気的スイッチが接触解除状態となり、以て、制動状態を検知することができる。
【0013】
したがって、ペダルレバーが電気的スイッチに接触する状態と接触が解除される状態との間には、スイッチブラケットが回動する分の余裕を持たせることができ、その余裕分によってペダルの各部が経時劣化した際の戻り不良分を吸収できるようになり、電気的スイッチによるペダルの戻り状態を誤作動無く検知することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の好適な実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0015】
(第1実施形態)図1は、本実施形態にかかるブレーキペダルのスイッチ構造の側面図(一部断面図)であって、非制動状態における図、図2は、本実施形態にかかるブレーキペダルのスイッチ構造の側面図(一部断面図)であって、スイッチブラケットがストッパに当接した状態における図、図3は、本実施形態にかかるブレーキペダルのスイッチ構造の側面図(一部断面図)であって、制動状態における図である。
【0016】
本実施形態にかかるブレーキペダルのスイッチ構造では、図1に示すように、ブレーキペダル10が、その背面から略上方に向かって一体に突出したペダルレバー11を介して車体側となるペダルブラケット2に取り付けられている。
【0017】
ペダルレバー11の上端部11aは支軸12を介してペダルブラケット2に回動可能に取り付けられており、その支軸12の外周に巻回された第1コイルスプリング13の一端部13aがペダルブラケット2から突設したピン3に係止されるとともに、他端部13bがペダルレバー11の前側縁に係止されることで、ペダルレバー11に車両後方への戻り付勢力が付加されている。
【0018】
また、ペダルレバー11の上下中間部には、図示省略したサーボユニットのプッシュロッド14に接続したクレビス15が、クレビスピン15aを介して相対回転可能に連結されており、ブレーキペダル10を踏み込むことで、その踏力がプッシュロッド14を介してサーボユニットに伝達されるようになっている。また、ブレーキペダル10の踏込み状態、つまり、制動状態は電気的スイッチとしてのストップランプスイッチ16によって検知される。
【0019】
ストップランプスイッチ16は、本実施形態では第1のスイッチ16Aと第2のスイッチ16Bの2つで構成され、それら2つのスイッチ16A,16Bのうちいずれか一方が故障した場合にも、他方によって制動状態を検知することが可能な所謂二重系が構築されている。
【0020】
ここで、本実施形態では、ペダルレバー11の取付位置よりも車両後方位置にスイッチブラケット17を設け、このスイッチブラケット17の上端部17aを支軸18を介してペダルブラケット2に回動可能に取り付けてある。
【0021】
支軸18の外周には、第2コイルスプリング19が巻回されており、その一端部19aがペダルブラケット2から突設したピン4に係止されるとともに、他端部19bがスイッチブラケット17の後側縁に係止されることで、スイッチブラケット17に車両前方への戻り付勢力が付加されている。
【0022】
このとき、スイッチブラケット17の第2コイルスプリング19の付勢力は、ペダルレバー11の第1コイルスプリング13の付勢力よりも小さく設定されて、スイッチブラケット17の車両前方への戻り付勢力を、ペダルレバー11の車両後方への戻り付勢力よりも小さくしてある。
【0023】
そして、スイッチブラケット17の下端部17bには、第1のスイッチ16Aおよび第2のスイッチ16Bの取付穴20,20aが上下方向に並設され、それら取付穴20,20aに第1のスイッチ16Aおよび第2のスイッチ16Bが嵌合して取り付けられている。
【0024】
第1のスイッチ16Aおよび第2のスイッチ16Bは、それぞれリターンスプリング21により突出方向に付勢される出没接点22を備え、それら出没接点22は各スイッチ16A,16Bを図3に示す突出状態でONし、図1に示す押込み状態でOFFするようになっており、それら出没接点22はスイッチブラケット17に取り付けられた状態で、そのスイッチブラケット17の前側から突出される。また、ペダルレバー11の後側には、出没接点22の先端に接触する座板11Sが取り付けられている。
【0025】
このとき、出没接点22のリターンスプリング21は、スイッチブラケット17に戻り付勢力を付加する第2コイルスプリング19の付勢力よりも小さく設定されている。
【0026】
さらに、図2に示すように、ペダルブラケット2には、ブレーキペダル10が踏み込まれた際にスイッチブラケット17の車両前方(図中、時計回り)への回動を所定位置で停止させるストッパ23が設けられている。
【0027】
このストッパ23の上端部23aは、ペダルブラケット2に形成された略前後方向に延びる長穴5の任意の位置に固定部材としてのボルト24およびナット24aを用いて取り付けられるようになっている。
【0028】
また、ストッパ23の下端部23bは車両後方(スイッチブラケット17方向)に折曲されており、その先端にスイッチブラケット17の前側が当接することで、スイッチブラケット17の車両前方への回動が停止されるようにしてある。
【0029】
以上の構成では、ブレーキペダル10は、踏力が解除された自由状態(非制動状態)では、図1に示すように、第1コイルスプリング13の戻り付勢力によってペダルレバー11は車両後方(図中、反時計回り)に回動した状態にあり、このとき、スイッチブラケット17にはストップランプスイッチ16を介してペダルレバー11の戻り付勢力が伝達されるため、スイッチブラケット17はストッパ23から離れて車両後方に回動した状態となる。また、ストップランプスイッチ16の出没接点22は、ペダルレバー11の座板11Sに押し込まれてOFF状態となっている。
【0030】
一方、ブレーキペダル10が踏み込まれた制動状態では、図3に示すようにペダルレバー11が第1コイルスプリング13の付勢力に抗して大きく車両前方に回動し、座板11Sがストップランプスイッチ16の出没接点22から離れて、その出没接点22が突出してON状態になるとともに、スイッチブラケット17は、第2コイルスプリング19の付勢力によって車両前方に回動するが、ストッパ23に当接した以降は回動せず、当該ストッパ23に係止された状態となる。
【0031】
そして、図3に示したブレーキペダル10の踏み込み状態から踏力が解除されると、ペダルレバー11は、これに付加された第1コイルスプリング13の戻り付勢力によって車両後方に回動して、図1に示した戻り位置(初期位置)に戻るのであるが、このとき、図2に示すようにペダルレバー11の戻り位置近傍で、ペダルレバー11の座板11Sがストップランプスイッチ16の出没接点22に接触しつつ、その出没接点22を押し込んでOFFさせるとともに、その出没接点22が完全に押し込まれて底付きした後は、ペダルレバー11の戻り付勢力がストップランプスイッチ16を介してスイッチブラケット17に伝達されて、そのスイッチブラケット17は図1に示すようにストッパ23から離れて車両後方に回動される。
【0032】
したがって、ペダルレバー11の座板11Sがストップランプスイッチ16の出没接点22に接触して非制動状態を検知する状態と、接触が解除されて制動状態を検知する状態との間には、スイッチブラケット17の回動が許容される分の余裕代(図1中δ)を持たせることができる。
【0033】
これによって、第1コイルスプリング13のへたりやクレビスピン15aの摩耗等の経時劣化がブレーキペダル10に来された場合にも、この余裕代δによってブレーキペダル10の戻り不良分を吸収して、ストップランプスイッチ16によるブレーキペダル10の戻り状態をより確実に検知できるようになる。
【0034】
また、本実施形態では、ストップランプスイッチ16を構成する第1のスイッチ16Aおよび第2のスイッチ16Bは、それぞれリターンスプリング21により突出方向に付勢されて突出状態でONし、押込み状態でOFFする出没接点22を備えたので、その出没接点22の押し込み量によってもスイッチ16のON・OFFに余裕を持たせることができるとともに、リターンスプリング21の付勢力をスイッチブラケット17の第2コイルスプリング19の付勢力よりも小さく設定したので、出没接点22の押込みを完了してからスイッチブラケット17を回動させることができるので、ストップランプスイッチ16のON・OFF切替え時点を一定、つまり、スイッチブラケット17がストッパ23に当接した位置に設定できる。
【0035】
さらに、ペダルブラケット2の長穴5に固定される固定部材としてのボルト24およびナット24aによって、ストッパ23の取付位置を可変設定可能に構成したため、ブレーキペダル10の組付けバラツキが存在する場合に、長穴5におけるボルト24およびナット24aの締結位置を調整することでストッパ23の固定位置を容易に調整して、適した取付状態を維持することができる。
【0036】
(第2実施形態)図4は、本実施形態にかかるブレーキペダルのスイッチ構造においてスイッチブラケットとストッパとを示す側面図(一部断面図)である。なお、本実施形態にかかるブレーキペダルのスイッチ構造は、上記第1実施形態にかかるブレーキペダルのスイッチ構造と同様の構成要素を備えている。よって、以下では、それら同様の構成要素については共通の符号を付与するとともに、重複する説明を省略する。
【0037】
本実施形態にかかるブレーキペダルのスイッチ構造は、基本的に第1実施形態とほぼ同様の構成を備えている。すなわち、図示省略したペダルレバーの車両後方にはスイッチブラケット17およびストッパ23が設けられ、そのスイッチブラケット17にストップランプスイッチ16が取り付けられるとともに、ストッパ23の上端部23aがペダルブラケット2に取り付けられている。
【0038】
ただし、回動部材としてのラチェットギヤ25Aを有するラチェット機構25によってストッパ23の車体側への取付位置を可変設定可能に構成した点が上記第1実施形態とは相違している。
【0039】
具体的には、ストッパ23の上端部23aはピン26を介してペダルブラケット2に回転可能に取り付けられる。そして、ラチェット機構25は、ストッパ23の上端部23aにピン26と同軸配置して一体に結合されるラチェットギヤ25Aと、ペダルブラケット2に回動可能に取り付けられてラチェットギヤ25Aに噛合してその噛合方向に付勢された爪部25Bと、を備えている。
【0040】
このラチェット機構25は、ストッパ23の車両後方(図中、反時計回り)への回動を許容する一方、該ストッパ23の車両前方(図中、時計回り)への回動を阻止する構成となっており、スイッチブラケット17がストッパ23に当接した後は車両前方への回動を確実に停止できるようになっている。
【0041】
このように、本実施形態によれば、ストッパ23を、ラチェット機構25を介して車体側に回動可能に取り付けたので、ブレーキペダル10の組付けバラツキが存在する場合に、ストッパ23を単に車両後方に回動させるのみで、その下端部23bとスイッチブラケット17との間の間隔δを容易に調整することができ、その調整作業を容易に行うことができる。
【0042】
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態には限定されず、種々の変形が可能である。例えば、電気的スイッチは制動状態を検知するストップランプスイッチ16に限ることなく、ブレーキペダル10の踏込み量を検知するスイッチであればよく、また、そのストップランプスイッチ16は単一のスイッチで構成してもよい。また、本発明は、マニュアルシフト車でエンジンスタート判定のためにクラッチペダルの踏み込み量を検知するスイッチ構造として実施することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明の第1実施形態にかかるブレーキペダルのスイッチ構造の側面図(一部断面図)であって、非制動状態における図である。
【図2】本発明の第1実施形態にかかるブレーキペダルのスイッチ構造の側面図(一部断面図)であって、スイッチブラケットがストッパに当接した状態における図である。
【図3】本発明の第1実施形態にかかるブレーキペダルのスイッチ構造の側面図(一部断面図)であって、制動状態における図である。
【図4】本発明の第2実施形態にかかるブレーキペダルのスイッチ構造においてスイッチブラケットとストッパとを示す側面図(一部断面図)である。
【符号の説明】
【0044】
2 ペダルブラケット(車体側)
5 長穴
10 ブレーキペダル
11 ペダルレバー
13 ペダルレバーの第1コイルスプリング
16 ストップランプスイッチ(電気的スイッチ)
17 スイッチブラケット
19 スイッチブラケットの第2コイルスプリング
21 出没接点のリターンスプリング
22 出没接点
23 ストッパ
24 ボルト(固定部材)
24a ナット(固定部材)
25 ラチェット機構
25a ラチェットギヤ(回動部材)
【技術分野】
【0001】
本発明は、ペダルの踏込み状態を電気的スイッチにより検知するようにしたペダルのスイッチ構造に関する。
【背景技術】
【0002】
自動車のブレーキペダルは、ペダルレバーを介してインストルメントパネル下方のダッシュロア部分に前後回動可能に取り付けられ、そのブレーキペダルの踏力をサーボユニットで倍力化してマスタシリンダに伝達し、このマスタシリンダで制動用の油圧を発生させる方式が一般的となっている。
【0003】
この場合、ブレーキペダルの踏力は、ペダルレバーにクレビスピンを介して連結したプッシュロッドを介してサーボユニットに伝達されるようになっており、また、ブレーキペダルは制動後にリターンスプリング等の戻り付勢力をもって初期位置に復帰されるようになっている。
【0004】
そして、ブレーキペダルの踏込み状態(制動状態)は、ペダルレバーの戻り側で車体側に取り付けたストップランプスイッチによって検出するのが一般的であり、ストップランプでブレーキペダルの踏込みを検知すると、車体後面のストップランプが点灯して後続車に制動中であることを知らせるように構成されている。
【0005】
このため、ストップランプスイッチは、制動中に確実にストップランプを点灯すべく、ブレーキペダルの踏込み量とストップランプスイッチのON・OFFとの関係を精度良く設定しておくために、それら両者間の作動調整を、調整治具本体およびリミットスイッチと、このリミットスイッチとストップランプスイッチとの作動関係を調べるチェッカーと、を用いて行うようになっている(例えば、特許文献1参照)。
【特許文献1】特開平8−26102号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、かかる従来のブレーキペダルのスイッチ構造では、調整治具本体、リミットスイッチ、およびチェッカー等によってコストが高くなるとは言え、ストップランプスイッチの作動調整は比較的容易に行うことができる。
【0007】
しかしながら、経時的にブレーキペダルの各部が劣化した場合のストップランプの点灯不良を抑制するのは難しい。例えば、リターンスプリングにへたりが生じて戻り付勢力が低下し、また、サーボユニットのプッシュロッドをペダルレバーに取り付けるクレビスピンが摩耗して嵌合部の隙間が大きくなったりすると、ペダルレバーの自重によりブレーキペダルに戻り不良が発生して、そのブレーキペダルが制動後に初期位置まで戻りきらなくなる虞がある。
【0008】
このようにブレーキペダルの戻りが甘くなると、ストップランプスイッチが制動解除状態を正常に検知できなくなってしまう可能性も考えられる。
【0009】
そこで、本発明は、ペダルの各部が経時劣化した場合にも、電気的スイッチによって制動解除状態をより確実に検知することが可能なペダルのスイッチ構造を得ることを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本発明は、車体側に前後回動可能に取り付けられるとともに、車両後方への戻り付勢力が付加されるペダルレバーと、前記ペダルレバー側にペダルの戻り位置近傍で接触してペダルの踏み込み状態を検知する電気的スイッチと、を備えたペダルのスイッチ構造において、前記ペダルレバーの取付位置よりも車両後方の車体側に前後回動可能に取り付けられるとともに、ペダルレバーの戻り付勢力よりも小さな車両前方への戻り付勢力が付加されることで前記ペダルの戻り位置近傍でペダルレバーに当接し、かつ、前記電気的スイッチが取り付けられるスイッチブラケットと、車体側に設けられ、前記ペダルが踏み込まれた際に前記スイッチブラケットの車両前方への回動を所定位置で停止させることでスイッチブラケットを前記ペダルレバーから離間させるストッパと、を備えたことを最も主要な特徴とする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、ペダルの踏力を解除することで、ペダルレバーは戻り付勢力によって車両後方に回動して初期位置に戻るのであるが、このとき、ペダルレバーの戻り位置近傍で電気的スイッチがペダルレバー側に接触して制動解除状態を検知するとともに、ペダルレバーはその電気的スイッチに接触しつつスイッチブラケットを車両後方に回動させることができる。
【0012】
一方、ペダルを踏み込んでペダルレバーを車両前方に回動させた際には、スイッチブラケットは、これに付加された戻り付勢力によりペダルレバーに追従してストッパによって停止されるまで車両前方に回動し、その後スイッチブラケットから離間したペダルレバーはさらに前方に回動する。これにより、電気的スイッチが接触解除状態となり、以て、制動状態を検知することができる。
【0013】
したがって、ペダルレバーが電気的スイッチに接触する状態と接触が解除される状態との間には、スイッチブラケットが回動する分の余裕を持たせることができ、その余裕分によってペダルの各部が経時劣化した際の戻り不良分を吸収できるようになり、電気的スイッチによるペダルの戻り状態を誤作動無く検知することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0014】
以下、本発明の好適な実施形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
【0015】
(第1実施形態)図1は、本実施形態にかかるブレーキペダルのスイッチ構造の側面図(一部断面図)であって、非制動状態における図、図2は、本実施形態にかかるブレーキペダルのスイッチ構造の側面図(一部断面図)であって、スイッチブラケットがストッパに当接した状態における図、図3は、本実施形態にかかるブレーキペダルのスイッチ構造の側面図(一部断面図)であって、制動状態における図である。
【0016】
本実施形態にかかるブレーキペダルのスイッチ構造では、図1に示すように、ブレーキペダル10が、その背面から略上方に向かって一体に突出したペダルレバー11を介して車体側となるペダルブラケット2に取り付けられている。
【0017】
ペダルレバー11の上端部11aは支軸12を介してペダルブラケット2に回動可能に取り付けられており、その支軸12の外周に巻回された第1コイルスプリング13の一端部13aがペダルブラケット2から突設したピン3に係止されるとともに、他端部13bがペダルレバー11の前側縁に係止されることで、ペダルレバー11に車両後方への戻り付勢力が付加されている。
【0018】
また、ペダルレバー11の上下中間部には、図示省略したサーボユニットのプッシュロッド14に接続したクレビス15が、クレビスピン15aを介して相対回転可能に連結されており、ブレーキペダル10を踏み込むことで、その踏力がプッシュロッド14を介してサーボユニットに伝達されるようになっている。また、ブレーキペダル10の踏込み状態、つまり、制動状態は電気的スイッチとしてのストップランプスイッチ16によって検知される。
【0019】
ストップランプスイッチ16は、本実施形態では第1のスイッチ16Aと第2のスイッチ16Bの2つで構成され、それら2つのスイッチ16A,16Bのうちいずれか一方が故障した場合にも、他方によって制動状態を検知することが可能な所謂二重系が構築されている。
【0020】
ここで、本実施形態では、ペダルレバー11の取付位置よりも車両後方位置にスイッチブラケット17を設け、このスイッチブラケット17の上端部17aを支軸18を介してペダルブラケット2に回動可能に取り付けてある。
【0021】
支軸18の外周には、第2コイルスプリング19が巻回されており、その一端部19aがペダルブラケット2から突設したピン4に係止されるとともに、他端部19bがスイッチブラケット17の後側縁に係止されることで、スイッチブラケット17に車両前方への戻り付勢力が付加されている。
【0022】
このとき、スイッチブラケット17の第2コイルスプリング19の付勢力は、ペダルレバー11の第1コイルスプリング13の付勢力よりも小さく設定されて、スイッチブラケット17の車両前方への戻り付勢力を、ペダルレバー11の車両後方への戻り付勢力よりも小さくしてある。
【0023】
そして、スイッチブラケット17の下端部17bには、第1のスイッチ16Aおよび第2のスイッチ16Bの取付穴20,20aが上下方向に並設され、それら取付穴20,20aに第1のスイッチ16Aおよび第2のスイッチ16Bが嵌合して取り付けられている。
【0024】
第1のスイッチ16Aおよび第2のスイッチ16Bは、それぞれリターンスプリング21により突出方向に付勢される出没接点22を備え、それら出没接点22は各スイッチ16A,16Bを図3に示す突出状態でONし、図1に示す押込み状態でOFFするようになっており、それら出没接点22はスイッチブラケット17に取り付けられた状態で、そのスイッチブラケット17の前側から突出される。また、ペダルレバー11の後側には、出没接点22の先端に接触する座板11Sが取り付けられている。
【0025】
このとき、出没接点22のリターンスプリング21は、スイッチブラケット17に戻り付勢力を付加する第2コイルスプリング19の付勢力よりも小さく設定されている。
【0026】
さらに、図2に示すように、ペダルブラケット2には、ブレーキペダル10が踏み込まれた際にスイッチブラケット17の車両前方(図中、時計回り)への回動を所定位置で停止させるストッパ23が設けられている。
【0027】
このストッパ23の上端部23aは、ペダルブラケット2に形成された略前後方向に延びる長穴5の任意の位置に固定部材としてのボルト24およびナット24aを用いて取り付けられるようになっている。
【0028】
また、ストッパ23の下端部23bは車両後方(スイッチブラケット17方向)に折曲されており、その先端にスイッチブラケット17の前側が当接することで、スイッチブラケット17の車両前方への回動が停止されるようにしてある。
【0029】
以上の構成では、ブレーキペダル10は、踏力が解除された自由状態(非制動状態)では、図1に示すように、第1コイルスプリング13の戻り付勢力によってペダルレバー11は車両後方(図中、反時計回り)に回動した状態にあり、このとき、スイッチブラケット17にはストップランプスイッチ16を介してペダルレバー11の戻り付勢力が伝達されるため、スイッチブラケット17はストッパ23から離れて車両後方に回動した状態となる。また、ストップランプスイッチ16の出没接点22は、ペダルレバー11の座板11Sに押し込まれてOFF状態となっている。
【0030】
一方、ブレーキペダル10が踏み込まれた制動状態では、図3に示すようにペダルレバー11が第1コイルスプリング13の付勢力に抗して大きく車両前方に回動し、座板11Sがストップランプスイッチ16の出没接点22から離れて、その出没接点22が突出してON状態になるとともに、スイッチブラケット17は、第2コイルスプリング19の付勢力によって車両前方に回動するが、ストッパ23に当接した以降は回動せず、当該ストッパ23に係止された状態となる。
【0031】
そして、図3に示したブレーキペダル10の踏み込み状態から踏力が解除されると、ペダルレバー11は、これに付加された第1コイルスプリング13の戻り付勢力によって車両後方に回動して、図1に示した戻り位置(初期位置)に戻るのであるが、このとき、図2に示すようにペダルレバー11の戻り位置近傍で、ペダルレバー11の座板11Sがストップランプスイッチ16の出没接点22に接触しつつ、その出没接点22を押し込んでOFFさせるとともに、その出没接点22が完全に押し込まれて底付きした後は、ペダルレバー11の戻り付勢力がストップランプスイッチ16を介してスイッチブラケット17に伝達されて、そのスイッチブラケット17は図1に示すようにストッパ23から離れて車両後方に回動される。
【0032】
したがって、ペダルレバー11の座板11Sがストップランプスイッチ16の出没接点22に接触して非制動状態を検知する状態と、接触が解除されて制動状態を検知する状態との間には、スイッチブラケット17の回動が許容される分の余裕代(図1中δ)を持たせることができる。
【0033】
これによって、第1コイルスプリング13のへたりやクレビスピン15aの摩耗等の経時劣化がブレーキペダル10に来された場合にも、この余裕代δによってブレーキペダル10の戻り不良分を吸収して、ストップランプスイッチ16によるブレーキペダル10の戻り状態をより確実に検知できるようになる。
【0034】
また、本実施形態では、ストップランプスイッチ16を構成する第1のスイッチ16Aおよび第2のスイッチ16Bは、それぞれリターンスプリング21により突出方向に付勢されて突出状態でONし、押込み状態でOFFする出没接点22を備えたので、その出没接点22の押し込み量によってもスイッチ16のON・OFFに余裕を持たせることができるとともに、リターンスプリング21の付勢力をスイッチブラケット17の第2コイルスプリング19の付勢力よりも小さく設定したので、出没接点22の押込みを完了してからスイッチブラケット17を回動させることができるので、ストップランプスイッチ16のON・OFF切替え時点を一定、つまり、スイッチブラケット17がストッパ23に当接した位置に設定できる。
【0035】
さらに、ペダルブラケット2の長穴5に固定される固定部材としてのボルト24およびナット24aによって、ストッパ23の取付位置を可変設定可能に構成したため、ブレーキペダル10の組付けバラツキが存在する場合に、長穴5におけるボルト24およびナット24aの締結位置を調整することでストッパ23の固定位置を容易に調整して、適した取付状態を維持することができる。
【0036】
(第2実施形態)図4は、本実施形態にかかるブレーキペダルのスイッチ構造においてスイッチブラケットとストッパとを示す側面図(一部断面図)である。なお、本実施形態にかかるブレーキペダルのスイッチ構造は、上記第1実施形態にかかるブレーキペダルのスイッチ構造と同様の構成要素を備えている。よって、以下では、それら同様の構成要素については共通の符号を付与するとともに、重複する説明を省略する。
【0037】
本実施形態にかかるブレーキペダルのスイッチ構造は、基本的に第1実施形態とほぼ同様の構成を備えている。すなわち、図示省略したペダルレバーの車両後方にはスイッチブラケット17およびストッパ23が設けられ、そのスイッチブラケット17にストップランプスイッチ16が取り付けられるとともに、ストッパ23の上端部23aがペダルブラケット2に取り付けられている。
【0038】
ただし、回動部材としてのラチェットギヤ25Aを有するラチェット機構25によってストッパ23の車体側への取付位置を可変設定可能に構成した点が上記第1実施形態とは相違している。
【0039】
具体的には、ストッパ23の上端部23aはピン26を介してペダルブラケット2に回転可能に取り付けられる。そして、ラチェット機構25は、ストッパ23の上端部23aにピン26と同軸配置して一体に結合されるラチェットギヤ25Aと、ペダルブラケット2に回動可能に取り付けられてラチェットギヤ25Aに噛合してその噛合方向に付勢された爪部25Bと、を備えている。
【0040】
このラチェット機構25は、ストッパ23の車両後方(図中、反時計回り)への回動を許容する一方、該ストッパ23の車両前方(図中、時計回り)への回動を阻止する構成となっており、スイッチブラケット17がストッパ23に当接した後は車両前方への回動を確実に停止できるようになっている。
【0041】
このように、本実施形態によれば、ストッパ23を、ラチェット機構25を介して車体側に回動可能に取り付けたので、ブレーキペダル10の組付けバラツキが存在する場合に、ストッパ23を単に車両後方に回動させるのみで、その下端部23bとスイッチブラケット17との間の間隔δを容易に調整することができ、その調整作業を容易に行うことができる。
【0042】
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態には限定されず、種々の変形が可能である。例えば、電気的スイッチは制動状態を検知するストップランプスイッチ16に限ることなく、ブレーキペダル10の踏込み量を検知するスイッチであればよく、また、そのストップランプスイッチ16は単一のスイッチで構成してもよい。また、本発明は、マニュアルシフト車でエンジンスタート判定のためにクラッチペダルの踏み込み量を検知するスイッチ構造として実施することもできる。
【図面の簡単な説明】
【0043】
【図1】本発明の第1実施形態にかかるブレーキペダルのスイッチ構造の側面図(一部断面図)であって、非制動状態における図である。
【図2】本発明の第1実施形態にかかるブレーキペダルのスイッチ構造の側面図(一部断面図)であって、スイッチブラケットがストッパに当接した状態における図である。
【図3】本発明の第1実施形態にかかるブレーキペダルのスイッチ構造の側面図(一部断面図)であって、制動状態における図である。
【図4】本発明の第2実施形態にかかるブレーキペダルのスイッチ構造においてスイッチブラケットとストッパとを示す側面図(一部断面図)である。
【符号の説明】
【0044】
2 ペダルブラケット(車体側)
5 長穴
10 ブレーキペダル
11 ペダルレバー
13 ペダルレバーの第1コイルスプリング
16 ストップランプスイッチ(電気的スイッチ)
17 スイッチブラケット
19 スイッチブラケットの第2コイルスプリング
21 出没接点のリターンスプリング
22 出没接点
23 ストッパ
24 ボルト(固定部材)
24a ナット(固定部材)
25 ラチェット機構
25a ラチェットギヤ(回動部材)
【特許請求の範囲】
【請求項1】
車体側に前後回動可能に取り付けられるとともに、車両後方への戻り付勢力が付加されるペダルレバーと、前記ペダルレバー側にペダルの戻り位置近傍で接触してペダルの踏み込み状態を検知する電気的スイッチと、を備えたペダルのスイッチ構造において、
前記ペダルレバーの取付位置よりも車両後方の車体側に前後回動可能に取り付けられるとともに、ペダルレバーの戻り付勢力よりも小さな車両前方への戻り付勢力が付加されることで前記ペダルの戻り位置近傍でペダルレバーに当接し、かつ、前記電気的スイッチが取り付けられるスイッチブラケットと、
車体側に設けられ、前記ペダルが踏み込まれた際に前記スイッチブラケットの車両前方への回動を所定位置で停止させることでスイッチブラケットを前記ペダルレバーから離間させるストッパと、
を備えたことを特徴とするペダルのスイッチ構造。
【請求項2】
前記電気的スイッチは、突出方向に付勢されて突出状態でONし、押込み状態でOFFする出没接点を備え、当該出没接点の付勢力は前記スイッチブラケットの戻り付勢力よりも小さく設定されることを特徴とする請求項1に記載のペダルのスイッチ構造。
【請求項3】
車体側に形成される略前後方向に延びる長穴に固定される固定部材によって前記ストッパの車体側への取付位置を可変設定可能に構成したことを特徴とする請求項1または2に記載のペダルのスイッチ構造。
【請求項4】
回動部材を有するラチェット機構によって前記ストッパの車体側への取付位置を可変設定可能に構成したことを特徴とする請求項1または2に記載のペダルのスイッチ構造。
【請求項1】
車体側に前後回動可能に取り付けられるとともに、車両後方への戻り付勢力が付加されるペダルレバーと、前記ペダルレバー側にペダルの戻り位置近傍で接触してペダルの踏み込み状態を検知する電気的スイッチと、を備えたペダルのスイッチ構造において、
前記ペダルレバーの取付位置よりも車両後方の車体側に前後回動可能に取り付けられるとともに、ペダルレバーの戻り付勢力よりも小さな車両前方への戻り付勢力が付加されることで前記ペダルの戻り位置近傍でペダルレバーに当接し、かつ、前記電気的スイッチが取り付けられるスイッチブラケットと、
車体側に設けられ、前記ペダルが踏み込まれた際に前記スイッチブラケットの車両前方への回動を所定位置で停止させることでスイッチブラケットを前記ペダルレバーから離間させるストッパと、
を備えたことを特徴とするペダルのスイッチ構造。
【請求項2】
前記電気的スイッチは、突出方向に付勢されて突出状態でONし、押込み状態でOFFする出没接点を備え、当該出没接点の付勢力は前記スイッチブラケットの戻り付勢力よりも小さく設定されることを特徴とする請求項1に記載のペダルのスイッチ構造。
【請求項3】
車体側に形成される略前後方向に延びる長穴に固定される固定部材によって前記ストッパの車体側への取付位置を可変設定可能に構成したことを特徴とする請求項1または2に記載のペダルのスイッチ構造。
【請求項4】
回動部材を有するラチェット機構によって前記ストッパの車体側への取付位置を可変設定可能に構成したことを特徴とする請求項1または2に記載のペダルのスイッチ構造。
【図1】
【図2】
【図3】
【図4】
【図2】
【図3】
【図4】
【公開番号】特開2008−195292(P2008−195292A)
【公開日】平成20年8月28日(2008.8.28)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2007−33945(P2007−33945)
【出願日】平成19年2月14日(2007.2.14)
【出願人】(000003997)日産自動車株式会社 (16,386)
【Fターム(参考)】
【公開日】平成20年8月28日(2008.8.28)
【国際特許分類】
【出願日】平成19年2月14日(2007.2.14)
【出願人】(000003997)日産自動車株式会社 (16,386)
【Fターム(参考)】
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