説明

ページング・グループを取り扱うための方法および装置

【課題】ページング・グループの取り扱いのための方法および装置を提供する。
【解決手段】ページング・グループの取り扱いのための方法および装置は、無線送受信ユニット(WTRU)をページング・グループにグループ化することを含む。ページング・グループはページング時点(paging occasion)を割り当てられ、かつページングの存在がWTRUに示される。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は無線通信に関する。
【背景技術】
【0002】
3GPP(3rd Generation Partnership Project)のLTE(Long Term Evolution)プログラムに対する成果の1つは、新しいLTEの設定および構成に、新技術、新しいアーキテクチャ、および新しい方法をもたらすことである。LTEプログラムは、スペクトル効率の改善、待ち時間の削減、および無線リソースのより優れた利用を提供するために企てられたものであり、その結果、より少ない関連コストによる、より速いユーザー・エクスペリエンス、並びにより豊かなアプリケーションおよびサービスを提供する。
【0003】
モバイル端末の待機状態(idle mode)でのページング受信に関しては、LTEシステムは、ダウンリンクのLl(layer1:レイヤー1)およびL2(layer2:レイヤー2)の制御信号方式チャネルを使用して、ページング・インジケータを同一のページング・グループ識別子を有する無線送受信ユニット(WTRU)のグループに信号送出する。しかしながら、これは待機状態でのページングの基本的条件(例えば、システム全体のページング容量、システムのページング負荷分布、および単一のWTRUページング・グループ内でのWTRUへの異なったDRX(Discontinuous Reception)サイクル長の割り当てにおける柔軟性)に関するページング・グループの取り扱い(handling)の、ある態様の実施方法において現実的で無い場合がある。
【0004】
したがって、ページング・グループを取り扱うための方法および装置を提供することが有益であろう。
【発明の概要】
【0005】
ページング・グループの取り扱いのための方法および装置が開示される。本方法は、無線送受信ユニット(WTRU)をページング・グループにグループ化することを含む。ページング・グループはページング時点(paging occasion)を割り当てられ、かつページングの存在がWTRUに示される。
【図面の簡単な説明】
【0006】
添付図面に関連して例として与えられた以下の記述から、より詳細な理解を得ることができる。
【図1】複数のWTRUおよび1つの基地局を含む無線通信システムの一例を示す図である。
【図2】図1のWTRUおよび基地局の機能ブロック図である。
【図3】ページング・グループを取り扱う方法のフロー図である。
【図4】基本ページング時点の一例を示す図である。
【図5】ページング・グループのビットマップ表現の一例を示す図である。
【図6】LTEページング・メッセージの一例の図である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本明細書で参照される場合、用語「WTRU(Wireless Transmit Receive Unit:無線送受信ユニット)」は、限定的ではなく、UE(User Equipment:ユーザー装置)、移動局、固定型または移動体の加入者ユニット、ページャー、携帯電話、PDA(Personal Digital Assistant:携帯情報端末)、コンピューター、または無線環境において動作する能力のある他の任意の種別のユーザー・デバイスをも含む。また、用語「基地局(base station)」は、限定的ではなく、ノードB(Node−B)、サイト制御装置、アクセス・ポイント(AP)、または無線環境において動作する能力のある他の任意の種別のインターフェイス・デバイスをも含む。
【0008】
図1は、複数のWTRU110および1つの基地局120を含む無線通信システム100を示す。図1に示されるように、WTRU110は例として、WTRU1101を含む「A」、WTRU1102を含む「B」、およびWTRU1103を含む「C」と示された3つのページング・グループに分けられる。WTRU110は、基地局120と通信している。図1にはWTRU110および基地局120の一例の構成が表現されるが、無線通信システム100には、無線のデバイスおよび有線のデバイスのいずれの組み合わせをも含むことができることが注意されるべきである。
【0009】
図2は、図1の無線通信システム100のWTRU110および基地局120の機能ブロック図200である。図2に示されるように、WTRU110は基地局120と通信しており、かつ両方がページング・グループの取り扱い方法を実行するように構成される。
【0010】
WTRU110は、通常のWTRUにおいて見出すことができる構成要素に加えて、処理装置115、受信機116、送信機117、およびアンテナ118を含む。処理装置115は、ページング・グループの取り扱い手順を実行するように構成される。受信機116および送信機117は、処理装置115と通信する。アンテナ118は、受信機116および送信機117の両方と通信し、無線データの送信および受信を容易にする。
【0011】
基地局120は通常の基地局120において見出すことができる構成要素に加えて、処理装置125、受信機126、送信機127、およびアンテナ128を含む。処理装置125は、ページング・グループの取り扱い手順を実行するように構成される。受信機126および送信機127は、処理装置125と通信する。アンテナ128は、受信機126および送信機127の両方と通信し、無線データの送信および受信を容易にする。
【0012】
WTRU110での入力(incoming)ページングの着信は確率事象である。これは、省電力に関して現実的である限りWTRU110を待機状態に維持するという要件の観点から考慮されるべきである。WTRU110は、ページングの着信をチェックするために、定期的に「ウェイクアップ(wake up)」すべきである。したがって、1つのページング・グループ内の異なったWTRU110には異なったDRXサイクル長を有することを可能とし、適当な量のWTRU110のページング・グループに対応することが望ましい場合がある。一例においては、最小のページング時点の時間単位は1LTEフレームである。
【0013】
図3はページング・グループの取り扱いの方法300のフロー図である。ステップ310にて、WTRU110はページング・グループにグループ化される。例えば図1を参照すると、WTRU1101はページング・グループAに、WTRU1102はページング・グループBに、およびWTRU1103がページング・グループCに配置される。
【0014】
LTEネットワークにおいては、PG−ID(Paging Group Identity:ページング・グループ識別子)を有するページング・グループは多くの方法にて定義することができる。例えば、IMSI(International Mobile Subscriber Identity)、またはTMSI(Temporary Mobile Subscriber Identity)などの、WTRUエンティティにより数値的にWTRUをグループ化することが可能である。しかしながらTMSIの一時的な性格が故に、待機状態におけるページングの取り扱いに対してはIMSIがLTEにおいて使用されるべきより安定した識別子である場合がある。あるいは、サービス分類または分別、ネットワーク・サービスの処理の差異性、および支払い顧客優先順位付け(paying customer prioritization)の目的のために、ページング・グループをネットワーク事業者(network operator)が論理的にグループ化することが可能である。
【0015】
グループ化が数値的である場合には、以下の例としての方法を利用することができる。
PG−ID=(IMSI mod DRXサイクル長)、または
PG−ID=(IMSI div DRXサイクル長)+(IMSI mod DRXサイクル長)
LTEシステムによって、特定のWTRUに対するすべてのページング時点が決定され、かつ最短のDRXサイクル長に関する自身のIMSI(またはTMSI)の同様の数値的特性を有するWTRUのグループが定義された場合に、結果としてページング・グループ、PG−IDは、基本的ページング時点オフセット・フレーム番号になる。WTRU110は、上記の式の内の1つで割り当てられるIMSIによりそれ自身のPG−IDを導出することが可能である。例えば、WTRU110にIMSIとして18922が割り当てられ、かつネットワークからの(例えばシステム情報ブロードキャストにおいて公開される)DRXサイクル長が32である場合には、そのWTRUに対するPG−IDは、第1の式に従って10(すなわち18922 mod 32=10)となるであろう。
【0016】
グループ化が論理的である場合には、ネットワーク事業者はWTRU110をある優先順位または差異的処理を必要とするものに基づき一連のWTRUにグループ化しようとする場合がある。この場合においてWTRU110は、サービス/ネットワーク提供者(provider)によって、特定のサービス・カテゴリー内で、発信ネットワーク(network origin)内で、または他の特性を使用して、種々の論理的ページング・グループに割り当てられる。グループ化の例としては、WTRU IMSIのMNC(Mobile Network Code)、MCC(Mobile Country Code)、またはWTRUのIMSIのMSIN(Mobile Station Identification Number)のある属性に依存する場合がある。ネットワーク事業者は、以下の可能な組み合わせのいくつかを使用して、ページング時点グループ識別子を定義することができる。
PG−ID=E−UTRAN接頭辞||MNC||E−UTRAN接尾辞;
PG−ID=E−UTRAN接頭辞||MCC||E−UTRAN接尾辞;または、
PG−ID=E−UTRAN接頭辞||(MSIN論理パーティション)||E−UTRAN接尾辞;
ここで、E−UTRAN接頭辞およびE−UTRAN接尾辞は、その後の動作において別のPG−IDに対して使用されるもの以外の任意の値であることが可能である。あるいは、他の必要な特性を有するPG−IDを割り当てることができる。
【0017】
E−UTRANネットワークが特定のページング・インジケーションを送出したか、または送出しつつあるかをチェックするために、待機状態のWTRUは定期的にウェイクアップするため、ページング時点がページング・グループに割り当てられる(ステップ320)。ページング時点は、LTEフレームの始めに起こる場合があり、自身がページングされているかをチェックするためにWTRUがウェイクアップするべき特定の時間を定義する。LTEシステムは、任意の時点でのページング負荷が均等化され、そして自身のスリープ/ウェイクアップのサイクル(すなわちDRXサイクル)に関して最小遅延にてWTRUがページングを受信するように、時間ドメインにおいてこれらのページング時点を分配する。
【0018】
ステップ330において、1つのページング・グループ内のWTRUに、種々のDRXサイクル長を割り当てる場合がある。従って、特定のページング・グループに対して、PG−IDに関して、システムは、フレーム番号に相当するであろう基本ページング時点オフセットを決定せねばならないことになる。その後の、そして継続するページング時点は、基本ページング時点オフセットの上に構築される。この基本ページング時点オフセット(base paging occasion offset)をPO−GPと呼ぶ場合がある。
【0019】
種々のDRXサイクル長を有する種々のWTRUに対する全体ページング時点の分配において、PO−GPは、システム・フレームの始めにて、オフセット・フレーム番号として使用されるナンバースケール(number scale)を表す。これは、WTRUがそれが属するページング・グループにかかわらず持つことができる可変DRXサイクル長割り当てにより、そのLTEシステムによる最短のDRXサイクル長であることができる。特定のWTRU110は、最短のDRXサイクルまたは最長のDRXサイクルを持つことができる。図4は、一例としての基本ページング時点400を示す。図4は、PG−ID「A」の中の、またPO−GP「1」を含むWTRU110のグループを示す。これらのWTRUは、8または16として示される異なったDRXサイクル長を有する。従ってWTRUは、SFN(System Frame Number:システム・フレーム番号)のタイムスケールにてそれらそれぞれのページング時点を予想することができる。例えば、DRXサイクル長=16を持つWTRUは、SFN1、17、33、等にてそのページングを予想することができ、一方DRXサイクル長=8を持つWTRUは、SFN1、9、17、25、33、等にてそのページングを予想するであろう。DRXサイクル長の間の選択には、性能対省電力に関する問題を含む場合がある。例えば、DRXサイクル長が8のWTRUは、より多くの電力を消費する場合があるが、ページングを受信するより多くの機会を持つことができ、より速い着信呼の受信、等がもたらされる。
【0020】
同様に、PG−IDに対して、PO−GPは数値的に、または論理的に決定することができる。例えばPO−GPは、以下の式により数値的に決定することができる。
PO−GP=PG−ID mod DRXサイクル長、
このDRXサイクル長は、システムによって定義される最小のDRXサイクル長である。
【0021】
PO−GPもまた、特に論理的に形成されたそれらのページング・グループに対しては論理的に編成することが可能である。この場合において、PG−IDをPO−GPに数値的に翻訳するための簡単なやり方がない、例えばPG−IDが連続して配列されていないなら、PG−IDはマッピング表を介してPO−GPに変換される。マッピング表はまた、意図しているPO−GP分配を達成するために、または例えば再割当てが容易に配置可能であるように、割り当ての柔軟性を保有するために使用することができる。表1は、PG−IDからPO−GPへのマッピング表の一例を示す。
【0022】
【表1】

【0023】
max-PG-IDが、そのLTEシステムが対応できることになるページング・グループの最大数であることに注意するべきである。φは、最短のDRXサイクル長マイナス1より小さいかまたは等しい(φ<最短のDRXサイクル長−l)絶対値である。複数のページング・グループを同一のPO−GPに割り当てることが可能である。
【0024】
システム的見方から、ページング性能を維持することと共に、ページング負荷を平準化するように、PO−GPは最短のDRXサイクルにおいてカバーされるすべてのフレーム時点に分配される必要がある。さらに、DRXサイクル長の柔軟性を維持可能であり、かつシステム・ページング能力を最大化できるように、同一のPO−GPに1つより多いページング・グループを割り当てることが可能である。
【0025】
LTEのWTRUおよびシステムにおいて、任意のDRXサイクル長を有する全体的継続的ページング時点(すなわち「PO−FN」(Paging Occasion Frame Numbers:ページング時点フレーム番号))が、
PO−FN=PO−GP+n*DRXサイクル長
によって計算される。ここで、n=0、1、2、・・・、であり、結果としてのPO−FNは、最大のシステム・フレーム番号限界を超えずに、かつDRXサイクル長はWTRU単位で割り当てられるものとする。この様にして、任意の特定のWTRU110に対するページング状態が示される(ステップ340)。
【0026】
待機状態DRXサイクル中のWTRU110が、それぞれのページング時点PO−FNにて、ならびにそのページング時点のグループまたは同一PO−GPを持つ他のグループにおけるWTRU110が、それが属するPO−GPおよびそれが割り当てられたDRXサイクル長に基づき、ページング・インジケーションを読み出すためにウェイクアップする(ステップ350)。WTRU110の複数のグループが同時に自身のグループに向けられたページング状態を見付けるためにページング・インジケータをチェックする過程にある場合があるため、システムは、ページング・インジケータの限られた空間においてより多くのページング・グループを収容し、かつ同時に複数のページング・グループ状態インジケーションのためにその空間を効率的に編成する必要がある場合がある。
【0027】
この要件に対応する1つの方法は、あるページング時点(PO−GP)に属しているページング・グループのページング状態を表すために、ビットマップ方法を使用することである。マッピングにおけるビット、すなわちページング状態ビットは、特定のページング・グループがページングされている(例えばビット値「1」)か、またはページングされていない(例えばビット値「0」)かを表すであろう。図5は、ページング・グループ500のビットマップ表現の一例を示す。図5に示されるように、ページング・グループID「A」は1のPOーGPを含み、ページング・グループID「B」は4のPOーGPを含み、そしてページング・グループID「C」は1のPOーGPを含む。ページング・グループ中のそれぞれのWTRUは、グループのページング時点の間に、そしてそのWTRUのDRXサイクル長に従って、図5において示される矢印によって表されるように、そのWTRUに対してページングが存在するか否かを判定するために、ビットマップ中のページング状態ビットを読み出す。
【0028】
ビットマップの構造は、本質的にはビット−0が最小のPG−IDを持つページング・グループを表現し、ビット−1がPG−IDの次の値を持つグループを表現する等のNビットまでの列である。表2は、あるPO−GPに対するビットマップの一例を示す。
【0029】
【表2】

【0030】
ここで、PG−ID−a1<PG−ID−a2<PG−ID−a3<...<PG−ID−anである。
【0031】
それぞれのPO−GP位置あたり1つで、システムにおいてはN(すなわちN=最短DRXサイクル長−1)のビットマップになる。E−UTRANシステムは、システム情報ブロードキャストにおいてこのPG−ID/PO−GPマッピングをブロードキャストする。表3は、ページング時点に対するPG−IDマッピング・ビットマップを示す。
【0032】
【表3】

【0033】
しかしながら、E−UTRANシステムが表1において説明されたアプローチを採用し、かつ表1を公開した場合には、WTRU110は表2において指定された規則に基づきそのページング・グループのビット位置を計算することができる。
【0034】
以前に説明されたように、待機状態にあるWTRU110は、PO−FNにより示されるページング時点にてウェイクアップして、そしてページング・インジケータをチェックする。割り当てられたPG−IDおよびビットマップにおけるビット位置に基づき、WTRU110は、そのページング・グループ、または複数のグループに、ページング・グループ・ビットマップのビット位置Jが設定されているか否かを含む場合がある、アクティブなページングがあるかをチェックする。
【0035】
ビット位置が設定されている(すなわち、ページングが示されている)なら、WTRU110は、上位層のページング・メッセージが、ページングされるWTRU110のそれぞれの正確なIMSI/TMSIを記載してある、ページング・インジケータのRB(Radio Bearer:無線ベアラー)‐割り付け部分により記述される、LTEの物理チャネル(PDSCH)を読み出す(ステップ360)。WTRU110がそのIMSI/TMSIと正確に合致するものを見出すなら、それは、そのWTRU110に対してページングが存在することを示す。
【0036】
さらに、ビットマップはE−UTRANによって定義されて、そしてシステム情報において、PG−IDに関してそのような情報がPO−GPに与えられた場合に、PO−GPのそれぞれに対してブロードキャストされる。それぞれのPO−GPに対して1つのビットマップのみがブロードキャストされる必要がある。いずれの特定のグループにおけるWTRUも変化するDRXサイクルを有する場合があるが、従って、それらはすべてのPO−FNに対して同一のビットマップを使用することができる。
【0037】
一例において、WTRUが明確なページングについて信号を受け、そしてその全く同じWTRUがそのページング接続を実現させるべく(reinstate the paging)直接的に指定される場合には、LTEのページング・メッセージを使用することができる。図6は、LTEページング・メッセージ600の一例の図である。
【0038】
図6に示されるようにWTRUはフレーム9にて、真のページング・メッセージ(例えばLTEページング・メッセージ)を伝達する別のチャネルから、そのWTRUが真のページング・メッセージを受信するための、「ページング状態ビットマップ」および「RB(LTEリソース・ブロック)割り付け情報」を含む、ページング・インジケータ(ハッチングされている)を受信する。これはタイミングおよび物理チャネル情報を与える。自身のページング・グループに対するビットマップ状態ビットが設定されていない場合には、WTRUは、電力を節約するために真のページング・メッセージを読み出さない場合がある。
【0039】
LTEページング・メッセージ600は、真にページングされたそれぞれのWTRUに対するページング記録(すなわち真のWTRU IMSI)を含む。WTRUは、自身のPG−IDビットが設定されていることを調べるためにビットマップをチェックし、そしてLTEページング・メッセージ600を読み出すためにRB割り付け情報を使用する。WTRUは、自身のIMSIがページング記録にあることを確認したときに、自身がページングされているということを確定する。
【0040】
LTEページング・メッセージにおいて対処することができるIMSIの数は、その最大にてLTEページング容量を表し、そしてピークのページング負荷を考慮に入れるように設計されるべきである。定義されたIMSIの伝達する能力が十分大きくない場合には、あるWTRU110は、ページング確認から外される場合があり、そして着信呼を時間内に受信することができない。
【0041】
さらに、LTEページング・メッセージのページング記録は、可能な限り多くのページングされたWTRU IMSIを含むべきである。割り付けられたRB空間が限定されるなら、すべてのページング記録/IMSIを含むように、拡張を為すことが可能である。拡張は、ページング・インジケータRB−割り付け部にて為すことができるであろう。そこでは、ポインターがLTEページング・メッセージ拡張のために別の、または予備のRB−割り付けを示すことが可能である。あるいは、PCHドメインにおいて拡張空間を解決することができ、そこでは、LTEページング・メッセージ拡張のために余分な空間を一時的に提供可能である。
【0042】
またメッセージ中に可能な限り多くのIMSIを収容するために、信号方式圧縮の適用が可能である。メッセージ中に重複したMCCおよびMNCは含まれる必要はなく、殆どの場合においてIMSIのMSINの直接的一覧がもたらされ、その結果メッセージ空間を節約する。IMSIの形式化はMCCから始まり、次にMNCに移り、そして最後にMSINとなる場合がある。MCCは先行的指数(leading index)であり、その次はMNCである。次のMCCまたはMNCが前のものと異ならない場合には、それらを含める必要はない。IMSI照合に対するWTRU検索はまた、照合処理効率を増大させるために、合致していないMCCおよびMNCを飛ばし、合致しているMCCおよびMNCに直接進むことによって、この形式化規則(formatting rule)を利用することが可能である。
【0043】
特徴および要素が特定の組み合わせにて記述されているが、それぞれの特徴または要素は、他の特徴および要素なしで単独にて、または他の特徴および要素のあるなしにかかわらず様々な組み合わせにて使用可能である。本明細書にて提供される方法またはフロー図は、汎用目的のコンピューターまたは処理装置による実行のための、コンピューターにて読み取り可能な記憶媒体にて具現化されるコンピューター・プログラム、ソフトウェア、またはファームウェアにて実施することができる。コンピューターにて読み取り可能な記憶媒体の例としては、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、レジスター、キャッシュ・メモリ、半導体メモリ・デバイス、内蔵ハード・ディスクおよび着脱可能ディスクなどの磁気媒体、磁気−光学媒体、ならびにCD−ROMディスクおよびDVD(Digital Versatile Disk)などの光学媒体が含まれる。
【0044】
適切な処理装置の例としては、汎用目的処理装置、専用目的処理装置、従来の処理装置、DSP(Digital Signal Processor)、複数のマイクロ処理装置、DSPコアに関連付けられた1つまたは複数のマイクロ処理装置、制御装置、マイクロ制御装置、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)、FPGA(Field Programmable Gate Array)回路、他の何れかの種別のIC、および/または状態マシンが含まれる。
【0045】
無線送受信ユニット(WTRU)、ユーザー装置(UE)、端末、基地局、RNC(Radio Network Controller:無線ネットワーク制御装置)、または任意のホスト・コンピューターにおいて使用するための無線周波数送受信機を実施するために、ソフトウェアに関連付けられた処理装置を使用することができる。WTRUは、ハードウェアおよび/またはソフトウェアにて実施され、カメラ、ビデオ・カメラ・モジュール、テレビ電話、スピーカーフォン、振動デバイス、スピーカー、マイクロホン、テレビ送受信機、ハンズフリー受話器、キーボード、ブルートゥースモジュール、FM(Frequency Modulated)無線ユニット、LCD表示ユニット、OLED(Organic Light−Emitting Diode:有機発光ダイオード)表示ユニット、デジタル音楽プレーヤー、メディア・プレーヤー、テレビゲーム・プレーヤー・モジュール、インターネット・ブラウザー、ならびに/または任意の無線LAN(Wireless Local Access Network)モジュールまたはUWB(Ultra Wide Band)モジュールなどのモジュールと連動して使用することができる。
【0046】
実施形態:
1.ページング・グループの取り扱いのための方法。
【0047】
2.無線送受信ユニット(WTRU)を、少なくとも1つのページング・グループにグループ化するステップをさらに具備する、実施形態1の方法。
【0048】
3.前記少なくとも1つのページング・グループにページング時点を割り当てるステップをさらに具備する、前の実施形態の何れかの方法。
【0049】
4.前記WTRUにページングの存在を示すステップをさらに具備する、前の実施形態の何れかの方法。
【0050】
5.前記少なくとも1つのページング・グループ中のWTRUにDRX(Discontinuous Reception)サイクル長を割り当てるステップをさらに具備する、前の実施形態の何れかの方法。
【0051】
6.前記WTRUのDRXサイクル長が同一ではない、前の実施形態の何れかの方法。
【0052】
7.前記少なくとも1つのページング・グループが数値的に決定される、前の実施形態の何れかの方法。
【0053】
8.前記少なくとも1つのページング・グループがWTRUの識別子に基づき決定される、前の実施形態の何れかの方法。
【0054】
9.前記少なくとも1つのページング・グループが前記WTRUのIMSI(International Mobile Subscriber Identity)に基づき決定される、前の実施形態の何れかの方法。
【0055】
10.前記少なくとも1つのページング・グループが論理的に決定される、前の実施形態の何れかの方法。
【0056】
11.ページング・グループが前記WTRUのサービス・カテゴリーに基づく、前の実施形態の何れかの方法。
【0057】
12.ページング・グループが前記WTRUの発信ネットワークに基づく、前の実施形態の何れかの方法。
【0058】
13.時間ドメインにおいて前記ページング時点を前記WTRUに分配するステップをさらに具備する、前の実施形態の何れかの方法。
【0059】
14.基本ページング時点オフセットを決定するステップをさらに具備する、前の実施形態の何れかの方法。
【0060】
15.前記基本ページング時点オフセットが数値的に決定される、前の実施形態の何れかの方法。
【0061】
16.前記基本ページング時点オフセットが論理的に決定される、前の実施形態の何れかの方法。
【0062】
17.ページング・グループを基本ページング・オフセット位置にマッピングするステップをさらに具備する、前の実施形態の何れかの方法。
【0063】
18.前記ページングの存在がLTEインジケータにおけるビットマップ中の1ビットの値によって示される、前の実施形態の何れかの方法。
【0064】
19.前記ページングの存在がLTEページング・メッセージによって示される、前の実施形態の何れかの方法。
【0065】
20.前記LTEページング・メッセージが、ページングが存在するWTRUのIMSI(International Mobile Subscriber Identity)を含む、前の実施形態の何れかの方法。
【0066】
21.前の実施形態の何れかの方法を実行するように構成される、基地局。
【0067】
22.さらに受信機を具備する、実施形態21の基地局。
【0068】
23.さらに送信機を具備する、実施形態21〜22の何れかの基地局。
【0069】
24.前記受信機および前記送信機と通信状態にある処理装置をさらに具備する、実施形態21〜23の何れかの基地局。
【0070】
25.処理装置が、無線送受信ユニット(WTRU)を少なくとも1つのページング・グループにグループ化するように、前記少なくとも1つのページング・グループにページング時点を割り当てるように、および前記WTRUにページングの存在を示すように構成される、実施形態21〜24の何れかの基地局。
【0071】
26.処理装置が、前記少なくとも1つのページング・グループ中のWTRUにDRX(Discontinuous Reception)サイクル長を割り当てるようにさらに構成される、実施形態21〜25の何れかの基地局。
【0072】
27.処理装置が、基本ページング時点オフセットを決定するようにさらに構成される、実施形態21〜26の何れかの基地局。
【0073】
28.処理装置が、ページング・グループを基本ページング時点オフセット位置に対応付けるようにさらに構成される、実施形態21〜27の何れかの基地局。
【0074】
29.処理装置が、前記ページングの存在をLTEインジケータにおけるビットマップ中の1ビットの値によって示すようにさらに構成される、実施形態21〜28の何れかの基地局。
【0075】
30.処理装置が、前記ページングの存在をLTE(Long Term Evolution)ページング・メッセージによって示すようにさらに構成される、実施形態21〜29の何れかの基地局。
【0076】
31.実施形態1〜20の何れかの方法を実行するように構成される、無線送受信ユニット(WTRU)。
【0077】
32.さらに受信機を具備する、実施形態31のWTRU。
【0078】
33.さらに送信機を具備する、実施形態31〜32の何れかのWTRU。
【0079】
34.前記受信機および前記送信機と通信状態にある処理装置をさらに具備する、実施形態31〜33の何れかのWTRU。
【0080】
35.処理装置が、ページング時点の間ウェイクアップするように、前記WTRUに対してページングが存在するか否かを判定するように、および前記ページングが存在するかの判定に基づきLTEのPDSCHを読み出すように構成される、実施形態31〜34の何れかのWTRU。
【0081】
36.処理装置が、LTEページング・メッセージを受信するように、および前記WTRUに対してページングが存在するか否かを判定するようにさらに構成される、実施形態31〜35の何れかのWTRU。
【0082】
37.処理装置が、前記WTRUに対してページングが存在するかを判定するために、LTEインジケータにおけるビットマップ中の1ビットの値を読み出すようにさらに構成される、実施形態31〜36の何れかのWTRU。

【特許請求の範囲】
【請求項1】
LTE(long term evolution)のUE(user equipment)におけるアイドルモードからのページングのDRX(Discontinuous Reception)のための方法であって、
前記方法は、
第2の値モジュロ第3の値から第1の値を得るステップであって、前記第2の値は、前記UEのIMSI(international mobile subscriber identification)から得られ、前記第3の値は、前記UEのDRX(discontinuous reception)サイクルから得られる、ステップと、
第5の値を前記第3の値で割ることから第4の値を得るステップと、
前記第1の値および前記第4の値に基づいてページングフレームを得るステップと、
アイドルモードにおいて、前記LTEのUEによって、前記得られたページングフレームにおけるページング、および前記得られたページングフレーム以外のフレームのDRXにあるページングのためにモニタするステップと
を含むことを特徴とする方法。
【請求項2】
前記UEのDRXサイクルは、他のUEのDRXサイクルと異なることを特徴とする請求項1に記載の方法。
【請求項3】
LTE(long term evolution)のUE(user equipment)であって、
送信機および受信機に動作可能なように結合されるプロセッサ
を備え、
前記プロセッサは、第2の値モジュロ第3の値から第1の値を得るように構成され、前記第2の値は、前記UEのIMSI(international mobile subscriber identification)から得られ、前記第3の値は、前記UEのDRX(discontinuous reception)サイクルから得られ、
前記プロセッサは、第5の値を前記第3の値で割ることから第4の値を得るようにさらに構成され、前記プロセッサは、前記第1の値および前記第4の値に基づいてページングフレームを得るようにさらに構成され、
アイドルモードにおいて、前記プロセッサおよび受信機は、前記得られたページングフレームにおけるページング、および前記得られたページングフレーム以外のフレームのDRXにあるページングのためにモニタするように構成される
ことを特徴とするLTEのUE。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【公開番号】特開2012−200022(P2012−200022A)
【公開日】平成24年10月18日(2012.10.18)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2012−162990(P2012−162990)
【出願日】平成24年7月23日(2012.7.23)
【分割の表示】特願2009−548295(P2009−548295)の分割
【原出願日】平成20年1月31日(2008.1.31)
【出願人】(596008622)インターデイジタル テクノロジー コーポレーション (871)
【Fターム(参考)】