説明

ボタンキー構造、及び電子機器

【課題】
装置構造上ボタンキーの押下方向が広範囲に亘り、ユーザがいかなる任意方向からボタンキーを押下したとしても、押下したボタンキーと隣接するボタンキーとが干渉及び接触揺動することがなく、スムーズにボタンキーを押下することが可能なボタンキー構造、及び当該ボタンキー構造を備える電子機器を提供する。
【解決手段】
互いに隣接して配設した複数のボタンキーと、ボタンキーの移動方向下流側に位置し、且つ、複数のボタンキーの間にボタンキーの移動方向に対して平行に設けられたガイド部を有するボタンキー支持部と、を備えることを特徴とするボタンキー構造、及び当該ボタンキー構造を有する電子機器。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は複写機、プリンタ、ファクシミリ、パーソナルコンピュータ、電話機、ゲーム機等の各種電子機器の操作パネルにおけるボタンキー構造に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、複写機、プリンタ、ファクシミリ、パーソナルコンピュータ、電話機、ゲーム機等の各種電子機器における操作パネルには、これらの電子機器の操作等を行うための各種のボタンキーが設けられている。このようなボタンキーには、例えば、電子機器の各種設定の選択を受付ける選択キー、決定の入力を受付ける決定キー、又は一つ前の作業に戻る選択を受付けるバックキーといったものがある。これらの異なる機能の複数のボタンキーは、一般的に機能上やデザイン上の関係で隣接させて配置されており、弾性アームによって枠に接続されることで保持されていた(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】特開2001−236852号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、前述した構造を備えたボタンキーにおいては、ユーザがボタンキーを押下した際に、隣接して配置された他のボタンキーが、弾性アームの撓みによって接触揺動してしまい、ボタンキーの直下に配置されているスイッチとの接触不良を引き起こすといった問題があった。
【0005】
本発明は、このような実情に鑑みてなされたものであり、本発明の課題は、装置構造上ボタンキーの押下方向が広範囲に亘り、ユーザがいかなる任意方向からボタンキーを押下したとしても、押下したボタンキーと隣接するボタンキーとが干渉及び接触揺動することがなく、スムーズにボタンキーを押下することが可能なボタンキー構造、及び当該ボタンキー構造を備える電子機器を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明にかかるボタンキー構造は、互いに隣接して配設した複数のボタンキーと、ボタンキーの移動方向下流側に位置し、且つ、複数のボタンキーの間にボタンキーの移動方向に対して平行に設けられたガイド部を有するボタンキー支持部と、を備えることを特徴とする。
【0007】
また、本発明にかかる電子機器は、互いに隣接して配設した複数のボタンキーと、ボタンキーの移動方向下流側に位置し、且つ、複数のボタンキーの間にボタンキーの移動方向に対して平行に設けられたガイドを有するボタンキー支持部と、を有するボタンキー構造を備えることを特徴とする。
【0008】
さらにまた、本発明にかかるボタンキー構造は、少なくとも、第1の移動方向に移動可能に配設される第1のボタンキーと、第1の移動方向に移動可能に、且つ、第1のボタンキーに隣接する位置に配設される第2のボタンキーと、第1の移動方向において、第1及び第2のボタンキーより下流側に配設されるボタンキー支持部と、を備え、ボタンキー支持部は、第1と第2のボタンキーとの間に第1の移動方向に延在する隔壁を備えることを特徴とする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、装置構造上ボタンキーの押下方向が広範囲に亘り、ユーザがいかなる任意方向からボタンキーを押下したとしても、押下したボタンキーと隣接するボタンキーとが干渉及び接触揺動することがなく、スムーズにボタンキーを押下することが可能なボタンキー構造を提供することができる。
【0010】
また、本発明によれば、装置構造上ボタンキーの押下方向が広範囲に亘り、ユーザがいかなる任意方向からボタンキーを押下したとしても、押下したボタンキーと隣接するボタンキーとが干渉及び接触揺動することがなく、スムーズにボタンキーを押下することが可能な電子機器を提供することができる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0011】
以下、本発明の実施形態について図面を参照して説明する。なお、本発明は以下の記述に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
【0012】
[第1の実施形態]
本実施形態の説明おいては、まず、本発明のボタンキー構造を適用した電子機器としてのプリンタについで説明し、次いで、ボタンキー構造について説明する。
【0013】
図1は、本発明のボタンキー構造を適用した一例としてのプリンタ101の斜視図であり、図2は、プリンタ101の概略構成を説明する図である。
【0014】
プリンタ101は、図2に示すように、記録媒体としての用紙が載置される用紙カセット102と、用紙を図中矢印X方向に搬送する給紙ローラ103と、給紙ローラ103により搬送された用紙を検知する入口センサ104と、用紙の斜行を矯正すると共に画像形成ユニット108に用紙を搬送する搬送ローラ105と、搬送ローラ105により搬送された用紙を検知する書き込みセンサ106と、入力された印刷データに基づく現像剤画像を形成する感光体ドラム107(107K,107Y,107M,107C)を備える画像形成ユニット108(108K,108Y,108M,108C)と、感光体ドラム107(107K,107Y,107M,107C)の表面上に印刷データに基づく静電潜像を形成させるLED(Light Emitting Diode)ヘッド109(109K,109Y,109M,109C)と、用紙を静電吸着して図中矢印Y方向に搬送する転写ベルト110と、画像形成ユニット108(108K,108Y,108M,108C)において形成された現像剤画像を用紙に転写する転写ローラ111(111K,111Y,111M,111C)と、転写ベルト110を駆動させるベルトアイドルローラ112、及びベルト駆動ローラ113と、転写ベルト110により搬送された用紙に熱、及び圧力を付与することで転写された現像剤画像を定着させる定着ローラ114、及びバックアップローラ115を備える定着ユニット116と、定着ユニット116を通過した用紙をプリンタ101外部に排出する排出ローラ117と、排出ローラ117により排出された用紙を積載する用紙スタッカ118と、転写ベルト110に残存した現像剤としてのトナーを回収する廃トナーボックス119と、使用者によるプリンタ101の操作入力を受付ける操作パネル120と、を備え、操作パネル120以外の各部材は概ねS字形状に形成された用紙搬送経路に沿って配設されている。
【0015】
用紙カセット102は、内部に用紙を積層した状態で収納し、プリンタ101下部に着脱自在に装着されている。そして、用紙カセット102の上部には、用紙を1枚ずつ分離して繰り出す給紙ローラ103が設けられている。
【0016】
給紙ローラ103は、用紙搬送経路の始端側に配設され、図示せぬ駆動源から供給された駆動力により回転し、用紙カセット102から繰り出された用紙を図中X方向に搬送する。
【0017】
入口センサ104は、用紙の先端位置を検出し、検出結果を図示せぬ印刷制御部に通知する。入口センサ104は、特には限定されないが、例えば、光透過型、又は光反射型のフォトインタラプタ等を使用することができる。
【0018】
搬送ローラ105は、用紙の斜行を矯正すると共に、図示せぬ駆動源から伝達された駆動力により回転し、画像形成ユニット108(108K,108Y,108M,108C)に用紙を搬送する。
【0019】
書き込みセンサ106は、入口センサ104と同様に、用紙の先端位置を検出し、検出結果を図示せぬ印刷制御部に通知する。そして、通知を受けた印刷制御部は画像形成ユニット108(108K,108Y,108M,108C)に画像形成を開始させる。
【0020】
感光体ドラム107(107K,107Y,107M,107C)は導電性支持体と、光導電層と、によって構成され、導電性支持体としてのアルミニウム等の金属パイプに光導電性としての電荷発生層、及び電荷輸送層を順次積層した構成の有機系感光体である。そして、感光体ドラム107(107K,107Y,107M,107C)の表面は、図示せぬ帯電ローラにより一様均一に帯電され、LEDヘッド109(109K,109Y,109M,109C)が照射する光により静電潜像が形成される。
【0021】
画像形成ユニット108(108K,108Y,108M,108C)は、それぞれの感光体ドラム107(107K,107Y,107M,107C)の表面に形成された静電潜像をブラック(K)、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)の4色に対応した現像剤であるトナーで現像することで、現像剤画像を形成する。画像形成ユニット108(108K,108Y,108M,108C)は、前述した感光体ドラム107(107K,107Y,107M,107C)を備え、その他に、感光体ドラム107(107K,107Y,107M,107C)の表面を一様均一に帯電させる帯電ローラ、トナーを感光体ドラム107(107K,107Y,107M,107C)に供給する現像ローラ、現像ローラにトナーを供給するトナー供給ローラ等を備える。なお、画像形成ユニット108(108K,108Y,108M,108C)は、用紙搬送経路に沿って、転写ベルト110上に着脱自在に装着されている。
【0022】
LEDヘッド109(109K,109Y,109M,109C)は、LED発光素子と、レンズアレイと、を備えたものであり、入力された印刷データに基づく光を感光体ドラム107(107K,107Y,107M,107C)の表面に照射し、静電潜像を形成させる。
【0023】
転写ベルト110は、用紙を静電吸着して搬送する無端のベルト部材であり、その両端部は、ベルトアイドルローラ112、及びベルト駆動ローラ113により張架されている。ベルト駆動ローラ113は図示せぬ駆動源から伝達された駆動力により回転し、その回転に従動して転写ベルト110は図中Y方向に駆動し、用紙を搬送する。
【0024】
転写ローラ111は、金属シャフトとエピクロロヒドリンゴム等の半導電性ゴム層によって構成されている。また、転写ローラ111は、転写ベルト110を介して感光体ドラム107(107K,107Y,107M,107C)の表面に接するように設けられ、転写ベルト110の回転により従動回転する。さらに転写ローラ1111には、トナーと逆極性のバイアス電圧を印加する図示せぬ転写ローラ用電源が接続されており、転写ローラ用電源から印加されたバイアス電圧により、感光体ドラム107(107K,107Y,107M,107C)上に形成された現像剤画像を用紙に転写する。
【0025】
定着ローラ114と、バックアップローラ115と、から構成されるローラ対は、画像形成ユニット108(108K,108Y,108M,108C)を通過した用紙上のトナーに熱、及び圧力を付与することにより、現像剤画像を定着させる定着ユニット116を構成する。ここで、定着ローラ114は、アルミニウム等からなる中空円筒状の芯金にシリコーンゴム等の耐熱弾性層を被覆し、その上にPFA(テトラフルオロエチレン−パーフルオロアルキルビニルエーテル共重合体)チューブを被覆することによって形成されている。そして、更にその芯金内には、例えばハロゲンランプ等の加熱ヒータが配設されている。バックアップローラ115は、アルミニウム等からなる芯金にシリコーンゴム等の耐熱弾性層を被覆し、その上にPFAチューブを被覆した構成で、加熱ローラ17との間に圧接部が形成されるように配設されている。転写ローラ111により現像剤画像が転写された用紙が、この圧接部を通過することにより、熱及び圧力が付与され、現像剤画像は定着される。
【0026】
排出ローラ117は、図示せぬ駆動源から伝達された駆動力により回転し、定着ユニット116を通過した用紙を用紙スタッカ118に排出する。
【0027】
用紙スタッカ118は、プリンタ101の筐体外面を利用して形成されており、排出ローラ117から排出された用紙を積載する。
【0028】
廃トナーボックス119は、転写ベルト110に残留したトナーを掻き取るための図示せぬクリーニングブレードを備え、転写ベルト111から回収した廃トナーを収納する筐体である。
【0029】
操作パネル120は、プリンタ101の前面に配設され、使用者によるプリンタの操作入力を受付けるインタフェースである。操作パネル120については、後ほど詳細に説明する。
【0030】
なお、上記構成以外にも、プリンタ101は、マイクロプロセッサ,ROM(Read Only Memory),RAM(Random Access Memory),入出力ポート,タイマ等を備える印刷制御部、印刷データ及び制御コマンドを受信してプリンタ101の全体のシーケンスを制御し印刷動作を実行するインタフェース制御部、プリンタ101の動作状態を監視するための、例えば、温湿度センサ,濃度センサ等の各種センサや、LEDヘッド109(109K,109Y,109M,109C)の駆動を制御するヘッド駆動制御部、定着ユニット116の温度を制御する温度制御部、用紙を搬送する各ローラを回転させるための駆動源としての駆動モータを制御する用紙搬送モータ制御部、画像形成ユニット108(108K,108Y,108M,108C)が備える各ローラを回転させるための駆動モータを制御する駆動制御部、及び各ローラに電圧を印加する各電源等を備える。
【0031】
以上のような構成を備えることにより、プリンタ101は、ユーザにより操作パネル120を介して入力された操作入力に基づいて、受信した印刷データの画像を用紙に形成することが可能となる。
【0032】
次に、操作パネル120のボタンキー構造について説明する。
【0033】
図3は、図1におけるプリンタ101の操作パネル120を拡大した部分拡大図である。また、図4は、操作パネル120の正面図である。
【0034】
図3、及び図4に示すように、操作パネル120は、外観上、プリンタ101の動作状態や設定情報等を表示する、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)や、表示カバー203等から構成される表示部201と、上位装置からの印刷データ等の情報を受信可能状態とするか、又は受信不可能状態とするか、の何れかを選択する際に、ユーザが押下するオンラインキー206と、印刷中の動作を途中で停止する際に、ユーザが押下するキャンセルキー207と、例えば、プリンタ101に実行させる印刷の印刷枚数や用紙の設定等を選択する際に、ユーザが押下する上メニューキー208、下メニューキー209と、上メニュー208、又は下メニューキー209を使用して選択した印刷枚数や用紙の設定等の選択を決定する際に、ユーザが押下するエンターキー210と、表示部201が表示している現在のステップにかかる表示画面から一つ前のステップにかかる表示画面を表示させる際に、ユーザが押下するバックキー211と、を備え、表示部201とオンラインキー206等のボタンキーとは外装を兼ねたカバー部材であるケース部材205によって覆われている。そして、上メニューキー208、下メニューキー209、エンターキー210、及びバックキー211は、互いに隣接するように1ヶ所に配置されている。
【0035】
そして、図5の斜視図、及び図6の分解図に示すように、これらのボタンキーは、ボタンキー支持部材217を介して回路基板204の各スイッチ235の押下位置に対応するように配置されている。回路基板204は、それぞれのボタンキーの直下に対応する位置にスイッチ235をそれぞれ備え、ボタンキーの押下に基づく操作入力の情報を制御する。
【0036】
次に、ボタンキー構造を構成する各部材について説明する。
【0037】
ケース部材205には、図6に示すように、オンラインキー206、及びキャンセルキー207のそれぞれのボタンキーの配置位置に対応する位置に形成されたボタン孔231と、表示部201の配置位置に対応する位置に形成された表示孔232と、が形成されている。なお、上メニューキー208、下メニューキー209、エンターキー210、及びバックキー211の配置位置に対応するボタン孔233は、各々のボタンキーの間の仕切りが無い単一に開口したボタン孔となるように形成されている。
【0038】
続いて、ボタンキーについて説明する。各々のボタンキーは同様な構造であるため、ここでは、上メニューキー208、下メニューキー209を一例として、図7を用いて説明する。上メニューキー208、下メニューキー209の下部には、回路基板204に配置されたスイッチ235を押圧する押圧部212と、後述するボタンキー支持部材217の押上げアーム220と当接する押上げ部222と、が形成されている。そして、上メニューキー208、下メニューキー209の触手面250は、後述するボタンキー支持部材217の隣接部ガイド218の上部を覆い被せるように、突起部227が形成されると共に、ケース部材205の外装形状と同じ円弧状の形状に形成されている。また、ボタン外周壁224の下部にはボタン外周壁224と同一面を有する摺動リブ234が形成されている。そして、上メニューキー208、下メニューキー209の押上げ部222の斜め上方に設けられたフランジ部223は、押上げ部222に対してボタンキー支持部材217の押上げアーム220の撓みによって付与された弾性力によってケース部材205と当接する当接部として形成されている。
【0039】
ボタンキー支持部材217は、図4、図6、図8、及び図9に示すように、上メニューキー208、下メニューキー209、エンターキー210、及びバックキー211を一定の隙間を持って隣接させるための隣接部ガイド218と、隣接部ガイド218と一体成型されると共に、上メニューキー208、下メニューキー209のボタン外周壁224、及びそれと対向するボタン内周壁225とを挟持するボタンガイド226と、貫通孔219と、押上げアーム220と、を備える。なお、上記ボタンキー全配列時の平面投影面積(D(奥行き)*W(幅))は、図4、又は図6に示すように、ボタンキー支持部材217の表面積と略一致する寸法関係で構成されている。
【0040】
隣接部ガイド218は、上メニューキー208、下メニューキー209等のボタンキーの外周壁を当接させながら、ボタンキーを回路基板204のスイッチ235の押下方向に対して平行に移動させるために、スイッチ235の押下方向と平行な面を有するように立設されている。なお、隣接部ガイド218は、上メニューキー208、下メニューキー209等のボタンキーが装着された際には、図9に示すように、ボタンキーの突部227がその上面を覆い隠すため、外部から見難くなる。なお、隣接ガイド218は、各ボタンキーの間に設けられるため、各ボタンキー同士の接触を防止するための隔壁としても機能する。
【0041】
ボタンガイド226は、隣接部ガイド218と同様に、上メニューキー208、下メニューキー209等のボタンキーの内周壁を当接させながら、ボタンキーを回路基板204のスイッチ235の押下方向に対して平行に移動させるために、スイッチ235の押下方向と平行な面を有するように立設されている。そして、ボタンガイド226は、ボタンキーの内周壁を挟持可能とするために、隣接部ガイド218から上記のスイッチ235の押下方向へ延在する箇所が一部分括れた形状に形成した挟持部226aが形成されている。
【0042】
図9に示す隙間tは、ボタンキー支持部材217に形成された隣接部ガイド218、及びボタンガイド226の配置や隣接部ガイド218、及びボタンガイド226の厚さと、各ボタンキーの厚さや各ボタンキーの突起部227の幅と、によって設定される。各ボタンキーは、各スイッチ235に向けて移動可能に配置されているため、ボタンキー支持部材217の各ガイドとの間に空間を持つように設定されている。したがって、各ボタンキーは、押下される方向によって、対応するスイッチ235の方向以外の方向へも若干移動してしまう。よって、隙間tは、各ボタンキーをどのような角度から押下しても、隣合うボタンキー同士の接触を防止できるように設定する。特に隣接部ガイド218は、隣合うボタンキーの間に配設されることで、ひとつのボタンキーを押下したときに、該ボタンキーが隣接するボタンキー側への移動を規制し、押下されたボタンキーが隣接するボタンキーと接触することで、押下したボタンキーと隣接するボタンキーとが共に押されてしまうことを防止する。更に、ボタンガイド226に配置した挟持部226aと隣接部ガイド218により各ボタンキーの内周壁を挟持することで、各ボタンキーが押される方向へ傾くことを防止するため、各ボタンキーを回路基板204のスイッチ235の押下方向に対して直線的に移動させることができる。したがって、各ボタンキーの移動空間や隙間tを最小限に設定することができる。
【0043】
貫通孔219は、押上げアーム220が上メニューキー208、下メニューキー209の下部に形成された押上げ部222と所定の位置において当接することで撓み自在となるように形成された移動空間である。なお、図8に示すように、押上げアーム220が上メニューキー208、下メニューキー209の下部に形成された押上げ部222と当接する所定の位置を、以後、作用点221と称する。
【0044】
押上げアーム220は、隣接部ガイド218の根元近傍から上メニューキー208、下メニューキー209のフランジ部223側に伸長している。一方、フランジ部223は、前述したようにカバー部材205のボタン孔233周縁部と内側から当接するように形成されているため、押上げアーム220は、作用点221において押上げ部222と当接することで撓むことになる。なお、押上げアーム220の撓み量は、特には、限定はされないが、アーム部分の機械的強度、ユーザに対して与える押圧感等を考慮して、本実施形態においては、0.2mmと設定している。
【0045】
次に、ボタンキー構造全体の保持構造について、図9、図10、図11、図12、図13を用いて説明する。図9は図4の9−9’における断面図、図10は図8の10−10’における断面図、図11は図2のA部分の拡大図、図12は図4における12−12’の断面図、図13は図4における13−13’における断面図である。
【0046】
図9に示すように、本発明にかかるボタンキー構造は、外側から順に、ケース部材205、各々のボタンキー、ボタンキー支持部材217、及び回路基板204の積層構造となっている。ここで、各々のボタンキーは、ケース部材205よりも外側に任意量(本実施形態においては、約1mm)突出するように設定されると共に、各々のボタンキーの下部に形成された押圧部212が回路基板204上に装着されたスイッチ235と当接、又は接触する位置に設けられている。また、各々のボタンキーは、それぞれ隣接部ガイド218を介して一定の隙間を持って隣接されており、各々のボタンキーの隙間tは、隣接部ガイド218とガイド外周壁224の寸法関係で設定することができる。なお、本実施形態においては、隙間tの間隔は、0.8mmと設定している。
【0047】
ボタンキー支持部材217は、図10に示すように、位置決めポスト227により位置決めされると共に、固定爪228によって回路基板204に固定されている。そして、図9、図11に示すように、ボタンキー支持部材217は各々のボタンキー、及び回路基板204を保持した状態でフレーム部材213に載置され、その取り付け角度は装置底面に対して一定の数値で設定することができる。なお、本実施形態においては、ユーザに対する表示部201の視認性の高さ、又は操作パネル120の操作性を考慮して、取り付け角度を45度と設定した。
【0048】
回路基板204には、前述したように、各々のボタンキーに対応した位置に各々のスイッチ235が配置されている。さらに、回路基板204には、図12に示すように、端子部229を介してLCD部202が接続されている。そして、このLCD部202の表示画面側は表示カバー203により覆われており、ボタンキー支持部材217と共に一体化している。このボタンキー支持部材217と一体化した回路基板204は、図13に示すように、ボタンキー支持部材217に形成された位置決め溝230と、ケースフレーム部材213に形成された位置決めリブ251と、嵌合することで、ケース部材205に挟持されることになる。その結果、上メニューキー208、下メニューキー209、エンターキー210、及びバックキー211の位置決めがなされこれらの各々のボタンキーは保持されることになる。
【0049】
これまでに説明したオンラインキー206、キャンセルキー207、上メニューキー208、下メニューキー209、エンターキー210、及びバックキー211の各々のボタンキー、及びボタンキー支持部材217は、図14に示すように、枠236により一体化した状態で1つの部品として製造することが可能である。なお、各々の部品と枠236との接続部305は、楔型の如く徐々に肉厚を薄くなるように形成されている。そして、各々のボタンキーとボタンキー支持部材217とを組み立てる際には、枠236の接続部305から各々のボタンキーとボタンキー支持部材217とを折り欠き分離して、ボタンキー支持部材217に各々のボタンキーを装着することで組み立てる。
【0050】
次に、本実施形態にかかるボタンキー構造の動作について説明する。
【0051】
プリンタ101において、印刷枚数や用紙の設定等を選択する場合に、ユーザは、図3に示す操作パネル120上の上メニューキー208、下メニューキー209、エンターキー210、又はバックキー211の何れかのボタンキーを押下して設定を行う。
【0052】
前述したように、操作パネル120は、図11に示すように、プリンタ101の前上部の装置稜線上101aに配置されているため、ユーザは立位、又は座位共にボタンキーの操作が可能となっている。なお、ケース部材205の外装面は曲率の小さい円弧状に形成されている。したがって、図9に示すように、ユーザは立位ではA方向、座位ではB方向から各々のボタンキーを押下することになる。
【0053】
ここで、ユーザが図15中A方向から上メニューキー208を押下した場合、上メニューキー208は、押上げアーム220の作用点221において、押上げ部222に付加された弾性力により、作用点211を中心にして図15中矢印D方向に回転する。すると、ボタン外周壁224、及び摺動リブ234が隣接部ガイド218に当接し、上メニューキー208は隣接部ガイド218の面に沿って移動することで、押圧部212がスイッチ235を押下する。
【0054】
一方、ユーザが図15中B方向から上メニューキー208を押下した場合、上メニューキー208は、押上げアーム220の作用点221において、押上げ部222に付加された弾性力により、フランジ部223とケース部材205との接点を中心に図15中矢印D方向に回転する。すると、ボタン内周壁225がボタンガイド226に、ボタン外周壁224が隣接部ガイド218に当接し、上メニューキー208は隣接部ガイド218の面に沿って移動することで、押圧部212がスイッチ235を押下する。
【0055】
ここで、ユーザが図16中A方向から下メニューキー209を押下した場合、下メニューキー209は、押上げアーム220の作用点221において、押上げ部222に付加された弾性力により、フランジ部223とケース部材205との接点を中心に図16中矢印E方向に回転する。すると、ボタン内周壁225がボタンガイド226に、ボタン外周壁224が隣接部ガイド218に当接し、下メニューキー209は隣接部ガイド218の面に沿って移動することで、押圧部212がスイッチ235を押下する。
【0056】
一方、ユーザが図16中B方向から下メニューキー209を押下した場合、下メニューキー209は、押上げアーム220の作用点221において、押上げ部222に付加された弾性力により、作用点211を中心にして図16中矢印E方向に回転する。すると、ボタン外周壁224、及び摺動リブ234が隣接部ガイド218に当接し、下メニューキー209は隣接部ガイド218の面に沿って移動することで、押圧部212がスイッチ235を押下する。
【0057】
ここで、図4における17−17’における断面図である図17に示すように、ユーザが下メニューキー209の左右端部の何れかを押下した場合(本実施形態においては、左端部をユーザが押下した場合について説明する)、下メニューキー209は、押上げアーム220の作用点221において、押上げ部222に付加された弾性力により、作用点211を中心にして図17中矢印G方向に回転する。すると、ボタン外周壁224が隣接部ガイド218に当接し、下メニューキー209は隣接部ガイド218の面に沿って移動することで、押圧部212がスイッチ235を押下する。
【0058】
なお、ユーザが上メニューキー208の左右端部の何れかを押下した場合においても、上メニューキー208は下メニューキー209と同様な動作をする。また、エンターキー210、及びバックキー211についても同様である。
【0059】
以上、説明したように、ボタンキーを押上げるための押上げアーム220は、ボタンキー支持部材217の隣接部ガイド218のボタンキー支持部材217の固定端近傍からボタンキーの移動方向、例えば、本実施形態においては、ボタンキーの真下に突出するように設けられている。通常、このような構成を有するボタンキーを真上から押下すると、ボタンキーは押上げアーム220の付け根を中心に回転する。しかしながら、本発明にかかるボタンキーにおいては、隣接部ガイド218と接触する面(つまり、押上げ部222の付け根)とは反対側の面にケース部材205の内側と当接するためのフランジ部223が形成されており、また、本実施形態においては、フランジ部223の直下近傍に押上げアーム220の押上げ部222が配置されている。よって、ボタンキーを押下すると、ボタンキーはケース部材205に対してフランジ部223を中心に回転することになる。したがって、上述のアーム220とフランジ部223の回転方向の組み合わせにより、ユーザがいかなる任意方向から各々のボタンキーを押下しても、アーム220とフランジ部223は、押されたボタンキーを該ボタンキーと対応したスイッチの方向へ案内する力を発生するため、ボタンキーは回路基板204に対して真直ぐに移動するようになり、回路基板204上のスイッチ235はスムーズに押されることになる。このボタンキーの押下に基づく操作入力の情報は、回路基板204を介してプリンタ101の図示せぬ印刷制御部に出力される。そして、図示せぬ印刷制御部は、前述したプリンタ101を構成する各部材を制御することにより、ユーザの設定に基づく印刷を実行させる。
【0060】
以上のように、第1の実施形態によれば、装置構造上ボタンキーの押下方向が広範囲に亘り、ユーザがいかなる任意方向からボタンキーを押下したとしても、ボタンキーは隣接部ガイド面に沿って回路基板上のスイッチ押下方向に移動するため、押下したボタンキーと隣接するボタンキーとは干渉及び接触揺動する事が無く、スムーズにスイッチを押下することが可能となる。更に、隣接部ガイドとボタンキーの摺動リブとは接触面積が小さいため、接触抵抗が小さく、操作時の押下負荷を低減することも可能である。
【0061】
また、第1の実施形態によれば、ボタンキー支持部材が備える押上げアームが付与する弾性力により、各々のボタンキーの押下時の操作感向上、及び触手面の面一を保つことが可能である。更に、各々のボタンキー全配列時の平面投影面積とボタンキー支持部材とは略一致する寸法関係で構成されているため、例えば、スペースの限られた小面積の操作パネルに対しても、実装寸法枠内に最大寸法のボタンキーを配列させることが可能である。
【0062】
さらに、第1の実施形態においては、隣接する複数のボタンキーを一般的な一体シーソー型ではなく分離独立型としているため、複数のボタンキーの同時押下が可能になる。したがって、例えば、特殊機能や一般ユーザに開示されないメンテナンスモード等の複数個のボタンキー同時押下による機能選択等の操作が実現できる。
【0063】
さらにまた、第1の実施形態においては、各々のボタンキーやボタンキー支持部材を枠で接続し、一体成型することで、各々のボタンキーは組立て直前まで1個の部品としてハンドリングすることができ、部品取り揃え作業の工数や管理工数を削減することができる。また、必ず同一ロットの材料で全てのボタンキーが1つの部品として成型されるため、金型費用を低減することが可能であると共に、各々のボタンを別々に成型した場合に発生し得るロット違いによる成型材料の色味違い等が発生することがない。したがって、隣接するボタンキー同士の外観上の色合せも容易に可能となる。
【0064】
[第2の実施形態]
第2の実施形態にかかるボタンキー構造は、第1の実施形態にかかるボタンキー構造と略同一である。したがって、第2の実施形態の説明においては、第1の実施形態と異なる箇所についてのみ説明する。
【0065】
まず、ボタンキーについて説明する。各々のボタンキーは同様な構造であるため、ここでは、上メニューキー208’、下メニューキー209’を一例として、図18、図19を用いて説明する。図18はボタンキー構造を説明する斜視図であり、図19は、左図の19−19’の断面図である。上メニューキー208’、下メニューキー209’は、第1の実施形態で説明した構成に加え、摺動リブ234の下端部に一体形成された突起部302を備える。
【0066】
ボタンキー支持部材217’は、第1の実施形態で説明した構成に加え、隣接部ガイド部218’のボタンガイド部226’の根元近傍に上メニューキー208’、下メニューキー209’の突起部302と嵌合可能な固定孔301を備えると共に、上メニューキー208’、下メニューキー209’の突起部302が固定孔301と嵌合する際に、突起部302が撓み可能となるような移動空間としてのスリット部303を備える。
【0067】
次に、本実施形態にかかるボタンキー構造の動作について説明する。本実施形態においては、ボタンキーをボタンキー支持部材に装着する動作について説明する。
【0068】
上メニューキー208’、又は下メニューキー209’をボタンキー支持部材217’の隣接部ガイド218’に組み込む際、上メニューキー208’、又は下メニューキー209’の突起部302と隣接部ガイド218’が当接し、突起部302は、スリット303側に撓みながら挿入される。そして、上メニューキー208’、又は下メニューキー209’が正規位置に挿入される直前に固定孔301に突起部302が到達し、隣接部ガイド218’との当接による突起部302の撓みが開放され、突起部302と固定孔301とが勘合する。なお、本実施形態の説明においては、ボタンキーに突起部、隣接部ガイドにスリットを設けた形態として説明したが、逆に、ボタンキーにスリット、隣接部ガイドに突起部を設ける形態としてもよい。
【0069】
なお、ボタンキー操作にかかる基本的動作については、第1の実施形態と略同一であるため、その説明は省略するが、第2の実施形態においても、押上げアーム220とフランジ部223の回転方向の組み合わせにより、ユーザがいかなる任意方向から各々のボタンキーを押下しても、アーム220とフランジ部223は、押されたボタンキーを該ボタンキーと対応したスイッチの方向へ案内する力を発生するため、ボタンキーは回路基板204に対して真直ぐに移動するようになり、回路基板204上のスイッチ235はスムーズに押されることになる。
【0070】
以上のように、第2の実施形態によれば、各々のボタンキーとボタンキー支持部材とは、突起部と固定孔との嵌合により抜け落ちることがない。したがって、組立て作業中のボタンキーの落下を防止することができ、組立て作業の作業向上を図ることができる。
【0071】
本発明にかかる実施形態として、隣接するボタンキーが4つの場合について説明したが、本発明はボタンキーの数に限定されるものではない。また、互いに隣接するボタンキーの形状を小判型を4分割した形状について説明したが、これに限定されず、隣接するボタンキーであれば、その形状は限定されるものではない。さらに、本発明の実施形態の説明においては、プリンタの操作パネルを一例として説明したが、本発明は、その他にも、例えば、複写機、ファクシミリ、パーソナルコンピュータ、電話機、又はゲーム機等の各種電子機器に適用可能であることは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【0072】
【図1】プリンタの斜視図である。
【図2】プリンタの概略構成を説明する図である。
【図3】操作パネルの構成を説明する図である。
【図4】操作パネルの正面図である。
【図5】ボタンキー構造を説明する斜視図である。
【図6】ボタンキー構造を説明する分解図である。
【図7】ボタンキーを説明する図である。
【図8】ボタンキー支持部材を説明する図である。
【図9】ボタンキー構造全体の保持構造を説明する図である。
【図10】ボタンキー構造全体の保持構造を説明する図である。
【図11】ボタンキー構造全体の保持構造を説明する図である。
【図12】ボタンキー構造全体の保持構造を説明する図である。
【図13】ボタンキー構造全体の保持構造を説明する図である。
【図14】ボタンキー、及びボタンキー支持部材の一体化構造を説明する図である。
【図15】ボタンキー構造の動作を説明する図である。
【図16】ボタンキー構造の動作を説明する図である。
【図17】ボタンキー構造の動作を説明する図である。
【図18】ボタンキー構造を説明する斜視図である。
【図19】ボタンキー構造全体の保持構造を説明する図である。
【符号の説明】
【0073】
101 プリンタ
102 用紙カセット
103 給紙ローラ
104 入口センサ
105 搬送ローラ
106 書き込みセンサ
107 感光体ドラム
108 画像形成ユニット
109 LEDヘッド
110 転写ベルト
111 転写ローラ
112 ベルトアイドルローラ
113 駆動ローラ
114 定着ローラ
115 バックアップローラ
116 定着ユニット
117 排出ローラ
118 用紙スタッカ
119 廃トナーボックス
120 操作パネル
201 表示部
203 表示カバー
204 回路基板
205 ケース部材
206 オンラインキー
207 キャンセルキー
208、208’ 上メニューキー
209、209’ 下メニューキー
210 エンターキー
211 バックキー
212 押圧部
217、217’ ボタンキー支持部材
218、218’ 隣接部ガイド
219 貫通孔
220 押上げアーム
222 押上げ部
223 フランジ部
224 ボタン外周壁
225 ボタン内周壁
226 ボタンガイド
226a 挟持部
227 突起部
231 ボタン孔
233 ボタン孔
235 スイッチ
250 触手面
301 固定孔
302 突起部
303 スリット

【特許請求の範囲】
【請求項1】
互いに隣接して配設した複数のボタンキーと、
前記ボタンキーの移動方向下流側に位置し、且つ、複数の前記ボタンキーの間に前記ボタンキーの移動方向に対して平行に設けられたガイド部を有するボタンキー支持部と、
を備えることを特徴とするボタンキー構造。
【請求項2】
前記ボタンキー支持部は前記ボタンキーと対向する位置に貫通孔を備えると共に、前記貫通孔に対応する位置に前記ボタンキーを押上げる押上げアームを供えることを特徴とする請求項1記載のボタンキー構造。
【請求項3】
前記押上げアームは前記ガイド部近傍から突出することを特徴とする請求項2記載のボタンキー構造。
【請求項4】
前記ボタンキーの移動方向上流側にカバー部材を備えることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のボタンキー構造。
【請求項5】
前記ボタンキーは前記ガイド部側と反対側端部に前記カバー部材と当接する当接部を備えることを特徴とする請求項4記載のボタンキー構造。
【請求項6】
前記ボタンキーは係合部を備え、
前記ガイド部は前記係合部に対応する被係合部を備えることを特徴とする請求項1記載のボタンキー構造。
【請求項7】
前記ボタンキーの係合部はフック形状であり、
前記被係合部はスリット形状であることを特徴とする請求項6記載のボタンキー構造。
【請求項8】
前記ボタンキーと前記ボタンキー支持部とは、枠部材により一体成型されることを特徴とする請求項1乃至6記載の何れかに記載のボタンキー構造。
【請求項9】
互いに隣接して配設した複数のボタンキーと、
前記ボタンキーの移動方向下流側に位置し、且つ、複数の前記ボタンキーの間に前記ボタンキーの移動方向に対して平行に設けられたガイド部を有するボタンキー支持部と、
を有するボタンキー構造を備えることを特徴とする電子機器。
【請求項10】
前記ボタンキー支持部は前記ボタンキーと対向する位置に貫通孔を備えると共に、前記貫通孔に対応する位置に前記ボタンキーを押上げる押上げアームを供えることを特徴とする請求項9記載の電子機器。
【請求項11】
前記押上げアームは前記ガイド部近傍から突出することを特徴とする請求項10記載の電子機器。
【請求項12】
前記ボタンキーの移動方向上流側にカバー部材を備えることを特徴とする請求項9乃至11の何れかに記載の電子機器。
【請求項13】
前記ボタンキーは前記ガイド部側と反対側端部に前記カバー部材と当接する当接部を備えることを特徴とする請求項12記載の電子機器。
【請求項14】
前記ボタンキーは係合部を備え、
前記ガイド部は前記係合部に対応する被係合部を備えることを特徴とする請求項9記載の電子機器。
【請求項15】
前記ボタンキーの係合部はフック形状であり、
前記被係合部はスリット形状であることを特徴とする請求項14記載の電子機器。
【請求項16】
前記ボタンキーの移動方向下流側にスイッチを備えた基板を、更に備えることを特徴とする請求項9乃至14の何れかに記載の電子機器。
【請求項17】
少なくとも、第1の移動方向に移動可能に配設される第1のボタンキーと、前記第1の移動方向に移動可能に、且つ、前記第1のボタンキーに隣接する位置に配設される第2のボタンキーと、
前記第1の移動方向において、前記第1及び第2のボタンキーより下流側に配設されるボタンキー支持部と、を備え、
前記ボタンキー支持部は、前記第1と第2のボタンキーとの間に前記第1の移動方向に延在する隔壁を備えることを特徴とするボタンキー構造。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【公開番号】特開2010−118205(P2010−118205A)
【公開日】平成22年5月27日(2010.5.27)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2008−289478(P2008−289478)
【出願日】平成20年11月12日(2008.11.12)
【出願人】(591044164)株式会社沖データ (2,444)
【Fターム(参考)】