説明

ボード記載内容記録システム

【課題】手書きボードの記載内容の記録を取るのに際し、途中で消された内容を含む全ての内容を余分な内容がなく網羅して保存する。
【解決手段】ボード情報取得手段202と、画像保存判断手段402と、画像保存手段401とを備え、前記画像保存判断手段は、保存されている画像がない場合は、取り込んだ画像を保存し、取り込んだ画像が、保存されている最新の画像と同じ場合は、取り込んだ画像を破棄し、取り込んだ画像が、保存されている最新の画像と同じでない場合であって、追記である場合は、保存されている最新の画像を削除した上で取り込んだ画像を保存し、取り込んだ画像が、保存されている最新の画像と同じでない場合であって、消去の開始である場合は、取り込んだ画像を保存し、取り込んだ画像が、保存されている最新の画像と同じでない場合であって、消去の継続である場合は、保存されている最新の画像を削除した上で取り込んだ画像を保存する。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、会議等において用いられるホワイトボード等の手書きボードへの記載内容を電子的に記録する技術に関する。
【背景技術】
【0002】
会議においてはホワイトボードが多用されている。会議の中で検討された内容が記載されているホワイトボードの内容は、会議の参加者だけでなく、会議に参加していなかった人にとっても有益な情報である。
【0003】
このような有益な情報である、会議中にホワイトボードに記載された内容を電子的に取り込み、取り込んだデータを蓄積し、会議中にホワイトボードに記載された内容をユーザがいつでも取得できるようにすることが望ましい。
【0004】
特にシステム化されていない場合には、会議中に記載したホワイトボードの内容を人が手動でカメラ撮影等を行い、取得した電子的な画像データをPC(Personal Computer)等に保存していた。
【0005】
また、自動でホワイトボードの内容を電子的に取り込める会議記録システムも提案されている(特許文献1等を参照。)。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上述した人が手動でカメラ撮影等を行って画像データを保存する手法は、人の手間がかかるといった問題があった。
【0007】
一方、自動でホワイトボードの内容を電子的に取り込める会議記録システムとして、自動で取得したホワイトボードの内容をすべて保存してしまうものでは、ユーザが目的のデータを検索しづらく、ホワイトボードの内容を蓄積する場所の容量を圧迫してしまうといった問題があった。また、自動で取得したホワイトボードの内容のうち、最後に取得したものしか残さないものでは、会議中にホワイトボードに記載され途中で消されてしまった検討内容をユーザが取得できないといった問題があった。
【0008】
本発明は上記の従来の問題点に鑑み提案されたものであり、その目的とするところは、手書きボードの記載内容の記録を取るのに際し、人の手間を要せず、検索性に優れ、データの保管場所の容量を圧迫せず、途中で消された内容を含む全ての内容を余分な内容がなく網羅して保存することができるようにすることにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記の課題を解決するため、本発明にあっては、手書きボードに記載された内容を画像として取り込むボード情報取得手段と、前記ボード情報取得手段から取得した画像を保存するかどうか判断する画像保存判断手段と、保存すると判断された画像を永続化領域に保存する画像保存手段とを備え、前記画像保存判断手段は、保存されている画像がない場合は、取り込んだ画像を保存し、取り込んだ画像が、保存されている最新の画像と同じ場合は、取り込んだ画像を破棄し、取り込んだ画像が、保存されている最新の画像と同じでない場合であって、追記である場合は、保存されている最新の画像を削除した上で取り込んだ画像を保存し、取り込んだ画像が、保存されている最新の画像と同じでない場合であって、消去の開始である場合は、取り込んだ画像を保存し、取り込んだ画像が、保存されている最新の画像と同じでない場合であって、消去の継続である場合は、保存されている最新の画像を削除した上で取り込んだ画像を保存するようにしている。
【発明の効果】
【0010】
本発明のボード記載内容記録システムにあっては、人の手間を要せず、検索性に優れ、データの保管場所の容量を圧迫せず、途中で消された内容を含む全ての内容を余分な内容がなく網羅して保存することができる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
【図1】第1の実施形態におけるボード記載内容記録システムのハードウェア構成例を示す図である。
【図2】第1の実施形態におけるボード記載内容記録システムの機能ブロック構成例を示す図である。
【図3】第1の実施形態の処理例を示すフローチャートである。
【図4】第1の実施形態における手書きボードから取り込まれる画像と保存される画像の例を示す図である。
【図5】第2の実施形態におけるボード記載内容記録システムの機能ブロック構成例を示す図である。
【図6】第2の実施形態の処理例を示すフローチャートである。
【図7】第3の実施形態におけるボード記載内容記録システムの機能ブロック構成例を示す図である。
【図8】第3の実施形態の処理例を示すフローチャートである。
【図9】第4の実施形態の処理例を示すフローチャートである。
【図10】第5の実施形態におけるボード記載内容記録システムの機能ブロック構成例を示す図である。
【図11】第5の実施形態の処理例を示すフローチャートである。
【図12】第6の実施形態の処理例を示すフローチャートである。
【図13】第7の実施形態におけるボード記載内容記録システムのハードウェア構成例を示す図である。
【図14】第7の実施形態におけるボード記載内容記録システムの機能ブロック構成例を示す図である。
【図15】第7の実施形態の処理例を示すフローチャートである。
【図16】第8の実施形態におけるボード記載内容記録システムの機能ブロック構成例を示す図である。
【図17】第8の実施形態の処理例を示すフローチャートである。
【図18】第9の実施形態におけるボード記載内容記録システムの機能ブロック構成例を示す図である。
【図19】第9の実施形態の処理例を示すフローチャートである。
【図20】第10の実施形態におけるボード記載内容記録システムのハードウェア構成例を示す図である。
【図21】第10の実施形態におけるボード記載内容記録システムの機能ブロック構成例を示す図である。
【図22】第10の実施形態の処理例を示すフローチャートである。
【図23】第11の実施形態におけるボード記載内容記録システムのハードウェア構成例を示す図である。
【図24】第11の実施形態におけるボード記載内容記録システムの機能ブロック構成例を示す図である。
【図25】第11の実施形態の処理例を示すフローチャートである。
【図26】第12の実施形態におけるボード記載内容記録システムの機能ブロック構成例を示す図である。
【図27】第12の実施形態の処理例を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の好適な実施形態につき説明する。
【0013】
<第1の実施形態>
第1の実施形態はボード記載内容記録システムの基本的な構成例を示すものであり、ホワイトボード等の手書きボードに記載された内容を所定の時間間隔で入力デバイスにより電子的な画像(画像データ)として取り込み、保存する必要がある画像かどうかを判断し、保存する必要があると判断された画像だけを永続化領域に残るようしている。どのようにして必要な画像かどうか判断し、必要と判断した画像だけが永続化領域に残るようにするのかの処理の流れ(アルゴリズム)がポイントとなる。
【0014】
本実施形態では、手書きボードに記載された内容を全て残すこととしている。そのため、保存する画像と保存しない画像の判断条件を次のようにしている。
[保存する画像]
・手書きボードに記載されている内容が一部でも消去された場合、消去された内容が残っている画像。
・最新の手書きボードの内容が入っている画像。
・手書きボードに記載されている内容に追記のみが発生している場合、追記された内容が入っている画像。
[保存しない画像/削除する画像]
・すでに保存されている画像と同じ画像。
・手書きボードに記載されている内容に追記のみが発生している場合、保存されている追記される前の画像。
【0015】
図1は第1の実施形態におけるボード記載内容記録システムのハードウェア構成例を示す図である。
【0016】
図1において、ボード記載内容記録システムは、ホワイトボード等の手書きボード1と、入力デバイス2と、入力デバイス2にLAN(Local Area Network)等のネットワーク3を介して接続された汎用PC等の管理装置4とを含んでいる。
【0017】
入力デバイス2は、手書きボード1と一体に構成される場合と、手書きボード1とは別体に構成される場合とがある。手書きボード1が手書き内容を電子的にキャプチャするマルチメディアボードとなっていて入力デバイス2を兼ねている場合は、手書きボード1と入力デバイス2は一体に構成される。入力デバイス2がカメラである場合は、手書きボード1に一体に入力デバイス2が設けられている場合と、外付けで手書きボード1やその周囲に入力デバイス2が取り付けられる場合とがある。
【0018】
入力デバイス2は、データバス21に接続されたCPU(Central Processing Unit)22とメモリ23とボード情報取得部24とネットワーク通信制御部25とを備えている。ボード情報取得部24は、手書きボード1のキャプチャ部である場合と、カメラ等である場合とがある。ネットワーク通信制御部25はNIC(Network Interface Card)等である。
【0019】
管理装置4は、データバス41に接続されたCPU42とメモリ43と永続化領域44とネットワーク通信制御部45とを備えている。永続化領域44はHDD(Hard Disk Drive)、フラッシュメモリ等の不揮発性の記憶デバイスである。ネットワーク通信制御部45はNIC等である。
【0020】
図2は第1の実施形態におけるボード記載内容記録システムの機能ブロック構成例を示す図である。
【0021】
図2において、入力デバイス2は、情報取得動作制御手段201とボード情報取得手段202と通信手段203とを備えている。
【0022】
情報取得動作制御手段201は、手書きボード1に記載された情報を取得するための動作の主たる制御を行う機能を有している。
【0023】
ボード情報取得手段202は、手書きボード1に記載された情報を電子的に機器内に取り込む機能を有している。
【0024】
通信手段203は、連携する入力デバイス2と管理装置4の間での通信を行う機能を有している。
【0025】
また、管理装置4は、画像保存手段401と画像保存判断手段402と画像比較手段403と画像情報抽出手段404と情報取得タイミング判断手段405と通信手段406とを備えている。
【0026】
画像保存手段401は、永続化領域44(図1)にアクセスし、永続化領域44に画像を保存し、または、永続化領域44に保存されている画像を削除する機能を有している。画像保存手段401は、保存する画像のファイル名に通し番号を付すか、ファイルに付される保存日時から、最新の画像を特定して取得できるようになっている。
【0027】
画像保存判断手段402は、画像を保存する必要があるかどうかを判断するとともに、既に保存されている画像を削除する必要があるかどうかを判断する機能を有している。画像保存判断手段402は、消去期間フラグを有している。消去期間フラグとは、手書きボード1の記載内容の消去が始まってから、手書きボード1の記載内容に追記が発生するまでの期間にあることを表しており、手書きボード1の消去が始まる直前の画像のみを保存し、消去期間中の最新の画像以外は保存しないようにするための判定を行うために用いるフラグである。要するに、消去期間フラグとは、消去途中の画像を保存しないようにするための動作制御フラグである。
【0028】
画像比較手段403は、2つの画像を比較し、2つの画像に差異があるかどうか判別する機能を有している。
【0029】
画像情報抽出手段404は、取得した画像から画像情報(位置、色)を抽出する機能を有している。
【0030】
情報取得タイミング判断手段405は、入力デバイス2から情報を取得するタイミング(時間間隔)を管理し、情報を取得するタイミングになった際に、情報の取得を要求する機能を有している。
【0031】
通信手段406は、連携する入力デバイス2と管理装置4の間での通信を行う機能を有している。
【0032】
なお、入力デバイス2と管理装置4を別体としてネットワーク3により接続する構成例について説明したが、入力デバイス2と管理装置4を一体に構成してもよい。この場合、データバス、CPU、メモリ等は兼用することが可能である。また、入力デバイス2と管理装置4の間の通信についてのネットワーク通信制御部は不要となる。
【0033】
図3は上記の第1の実施形態の処理例を示すフローチャートである。
【0034】
図3において、管理装置4の画像保存判断手段402は消去期間フラグをOFFとした状態で動作を開始する(ステップS101)。
【0035】
次いで、情報取得タイミング判断手段405は、CPU42の管理下にあるタイマにより情報取得タイミングを判断し、前回の情報取得から一定時間経過したか、もしくは初回かを判断する(ステップS102、S103)。前回の情報取得から一定時間経過しておらず初回でもないと判断した場合(ステップS103のNO)、同判断を継続する。
【0036】
前回の情報取得から一定時間経過したか、もしくは初回であると判断した場合(ステップS103のYES)、情報取得タイミング判断手段405は、通信手段406を通じて入力デバイス2に対して情報取得指示を行う(ステップS104)。
【0037】
入力デバイス2の情報取得動作制御手段201は、通信手段203を通じて情報取得指示を受け取り(ステップS105)、ボード情報取得手段202により手書きボード1に記載された内容の画像を取得し(ステップS106)、通信手段203により管理装置4に送信する(ステップS107)。
【0038】
管理装置4の通信手段406により画像を受け取ると(ステップS108)、画像保存判断手段402は、画像保存手段401により、保存されている画像があるか否か判断する(ステップS109)。例えば、現在進行中の会議等の画像を保存する所定のフォルダ内に画像のファイルが存在するか否かで判断する。
【0039】
保存されている画像がないと判断した場合(ステップS109のNO)、画像保存判断手段402は、取得した画像を画像保存手段401により永続化領域44に保存し(ステップS110)、次の画像についての情報取得タイミングの判断(ステップS102)に戻る。
【0040】
保存されている画像があると判断した場合(ステップS109のYES)、画像保存判断手段402は、入力デバイス2から取得した画像と、画像保存手段401から取得した、保存されている画像のうちの最新の画像とを画像比較手段403により比較し、同じ画像であるか否か判断する(ステップS111、S112)。
【0041】
同じ画像であると判断した場合(ステップS112のYES)、画像保存判断手段402は、入力デバイス2から取得した画像を破棄し(ステップS113)、次の画像についての情報取得タイミングの判断(ステップS102)に戻る。
【0042】
同じ画像でないと判断した場合(ステップS112のNO)、画像保存判断手段402は、画像中の変更があった箇所の画像情報(位置、色)を画像情報抽出手段404により抽出し、変更箇所の色が基準値であるか否か判断する(ステップS114、S115)。基準値は手書きボード1の背景色であり、例えばRGB(Red Green Blue)の値で記憶してある。基準値の指定方法としては、事前のカメラによる撮影(何も記載していない手書きボード1をユーザの指示により撮影等)や、ユーザがRGBの値を直接入力するという方法がとれる。基準値は手書きボード1の下地の色を表したものであるため、変更箇所の画像情報が基準値と異なっていた場合は、手書きボード1の記載内容に追記がされたと判断し、基準値と一致する場合は、手書きボード1の記載内容が消去されたと判断することができる。
【0043】
変更があった箇所の色が基準値でない、すなわち追記であると判断した場合(ステップS115のNO)、画像保存判断手段402は、消去期間フラグがONであるか否か判断する(ステップS116)。
【0044】
消去期間フラグがONでない場合(ステップS116のNO)はそのままとし、ONである場合(ステップS116のYES)は消去期間フラグをOFFにして(ステップS117)、画像保存手段401により、保存されている最新の画像を削除し、入力デバイス2から取得した画像を保存し(ステップS118)、次の画像についての情報取得タイミングの判断(ステップS102)に戻る。
【0045】
変更があった箇所の色が基準値である、すなわち消去であると判断した場合(ステップS115のYES)、画像保存判断手段402は、消去期間フラグがONであるか否か判断する(ステップS119)。
【0046】
消去期間フラグがONでない場合(ステップS119のNO)、画像保存手段401により、入力デバイス2から取得した画像を保存し、消去期間フラグをONにし(ステップS120)、次の画像についての情報取得タイミングの判断(ステップS102)に戻る。ONになった消去期間フラグは、追記の検出によってOFFにされる(ステップS117)までの間は消去が継続していることを示すことになる。
【0047】
消去期間フラグがONである場合(ステップS119のYES)、画像保存手段401により、保存されている最新の画像を削除し、入力デバイス2から取得した画像を保存し(ステップS118)、次の画像についての情報取得タイミングの判断(ステップS102)に戻る。
【0048】
図4は第1の実施形態における手書きボード1から取り込まれる画像と保存される画像の例を示す図である。
【0049】
図4において、時間の経過に従って画像#1〜#6が手書きボード1から入力デバイス2によって管理装置4に取り込まれるものとしている。
【0050】
画像#1は最初に取り込まれた画像であるため保存される。
【0051】
次に、星の図形が記載されていた画像#1に対して、画像#2は三角と四角の図形が追記されたものであるため、画像#2の取得後の時点で消去期間フラグはOFFのままであり、画像#1が削除されて画像#2が保存される。
【0052】
次に、画像#2に対して、画像#3は三角の図形が消去されたものであるため、画像#3の取得後の時点で消去期間フラグがONとされ、画像#2は消去前の画像として保存されたままとなる。画像#3は消去の開始時の画像として保存される。
【0053】
次に、画像#3に対して、画像#4は四角の図形が消去されたものであるため、消去が継続し、消去期間フラグはONのままであり、画像#3が削除されて画像#4が保存される。
【0054】
次に、画像#4に対して、画像#5は丸の図形が追記されたものであるため、画像#5の取得後の時点で消去期間フラグがOFFとされ、画像#4が削除されて画像#5が保存される。
【0055】
次に、画像#5に対して、画像#6は変化がないため、画像#6は保存されない。
【0056】
従って、画像#6の取得後の時点で保存されている画像は、画像#2と画像#5となる。
【0057】
なお、ユーザは管理装置4にアクセス可能なデバイスを用いて、保存された画像にいつでもアクセスして利用することが可能である。ただし、保存された画像はリアルタイムに更新されており、保存されている画像は変化している。
【0058】
<第2の実施形態>
第2の実施形態は、手書きボードから取得された画像の特徴量から、手書きボードが初期化(全て消去)されたことを検出した場合に新たな画像格納フォルダを生成し、当該画像格納フォルダに画像を分類して保存するようにしたものである。
【0059】
複数の検討議題が1つの手書きボードで議論され、その情報を画像として保存する際、複数の画像が1つの画像格納フォルダに保存されたとき、複数議題の画像が混在し、混乱を招く懸念が生じる。本実施形態では、手書きボードが初期化された場合は検討課題が切り替わったと判断し、切り替わったタイミング以降の手書きボードの画像を別のフォルダを作成して格納するので、検討課題ごとに画像を分類し、保存することができる。これにより、ユーザが必要な画像を検索するのを容易にすることができる。
【0060】
第2の実施形態におけるハードウェア構成は図1に示した第1の実施形態の場合と同様である。
【0061】
図5は第2の実施形態におけるボード記載内容記録システムの機能ブロック構成例を示す図である。
【0062】
図5において、管理装置4に画像分類手段407が追加された以外は図2に示した第1の実施形態の場合と同様である。
【0063】
画像分類手段407は、手書きボード1から入力デバイス2により取得された画像の特徴量から手書きボード1が初期化されたかどうか判断し、初期化されたと判断した場合に、画像保存手段401により永続化領域44(図1)に新たな画像格納フォルダを生成する機能を有している。
【0064】
また、画像保存手段401は、新たに画像格納フォルダを生成するとともに、動的に設定される画像格納フォルダに対して処理を行うように機能が拡張されている。
【0065】
図6は上記の第2の実施形態の処理例を示すフローチャートである。
【0066】
図6において、管理装置4の画像保存判断手段402は消去期間フラグをOFFとした状態で動作を開始する(ステップS201)。
【0067】
次いで、画像保存手段401は、現時点の画像格納フォルダNo.iをNo.0に設定し(ステップS202)、No.0をフォルダ名等に反映させた画像格納フォルダを生成する(ステップS203)。例えば、iをそのままフォルダ名にしてもよいし、固定のフォルダ名にiを付加してもよいし、iに対応した任意のフォルダ名を予め登録したテーブルからフォルダ名を得るようにしてもよい。
【0068】
次いで、情報取得タイミング判断手段405は、CPU42の管理下にあるタイマにより情報取得タイミングを判断し、前回の情報取得から一定時間経過したか、もしくは初回かを判断する(ステップS204、S205)。前回の情報取得から一定時間経過しておらず初回でもないと判断した場合(ステップS205のNO)、同判断を継続する。
【0069】
前回の情報取得から一定時間経過したか、もしくは初回であると判断した場合(ステップS205のYES)、情報取得タイミング判断手段405は、通信手段406を通じて入力デバイス2に対して情報取得指示を行う(ステップS206)。
【0070】
入力デバイス2の情報取得動作制御手段201は、通信手段203を通じて情報取得指示を受け取り(ステップS207)、ボード情報取得手段202により手書きボード1に記載された内容の画像を取得し(ステップS208)、通信手段203により管理装置4に送信する(ステップS209)。
【0071】
管理装置4の通信手段406により画像を受け取ると(ステップS210)、画像分類手段407は、入力デバイス2から取得した画像の特徴量から手書きボード1が初期化されているかどうか判断する(ステップS211、S212)。ここで、画像分類手段407は、前回判断した特徴量を保持しておく等によって、初回の初期化された状態の画像や、初期化された状態の画像が連続する場合は、初期化されていないと判断する。
【0072】
手書きボード1が初期化されていないと判断した場合(ステップS212のNO)はそのままとし、初期化されていると判断した場合(ステップS212のYES)は、画像分類手段407は、画像保存手段401により、現時点の画像格納フォルダNo.iのiを1加算し(ステップS213)、No.iをフォルダ名等に反映させた画像格納フォルダを生成する(ステップS214)。
【0073】
また、手書きボード1が初期化されていないと判断した場合(ステップS212のNO)、画像保存判断手段402は、画像保存手段401により、現時点の画像格納フォルダ内に保存されている画像があるか否か判断する(ステップS215)。
【0074】
保存されている画像がないと判断した場合(ステップS215のNO)もしくは画像格納フォルダを生成(ステップS214)した後、画像保存判断手段402は、取得した画像を画像保存手段401により永続化領域44に保存し(ステップS216)、次の画像についての情報取得タイミングの判断(ステップS204)に戻る。
【0075】
保存されている画像があると判断した場合(ステップS215のYES)、画像保存判断手段402は、入力デバイス2から取得した画像と、画像保存手段401から取得した、保存されている画像のうちの最新の画像とを画像比較手段403により比較し、同じ画像であるか否か判断する(ステップS217、S218)。
【0076】
同じ画像であると判断した場合(ステップS218のYES)、画像保存判断手段402は、入力デバイス2から取得した画像を破棄し(ステップS219)、次の画像についての情報取得タイミングの判断(ステップS204)に戻る。
【0077】
同じ画像でないと判断した場合(ステップS218のNO)、画像保存判断手段402は、画像中の変更があった箇所の画像情報(位置、色)を画像情報抽出手段404により抽出し、変更箇所の色が基準値であるか否か判断する(ステップS220、S221)。
【0078】
変更があった箇所の色が基準値でない、すなわち追記であると判断した場合(ステップS221のNO)、画像保存判断手段402は、消去期間フラグがONであるか否か判断する(ステップS222)。
【0079】
消去期間フラグがONでない場合(ステップS222のNO)はそのままとし、ONである場合(ステップS222のYES)は消去期間フラグをOFFにして(ステップS223)、画像保存手段401により、現時点の画像格納フォルダに保存されている最新の画像を削除し、入力デバイス2から取得した画像をその画像格納フォルダに保存し(ステップS224)、次の画像についての情報取得タイミングの判断(ステップS204)に戻る。
【0080】
変更があった箇所の色が基準値である、すなわち消去であると判断した場合(ステップS221のYES)、画像保存判断手段402は、消去期間フラグがONであるか否か判断する(ステップS225)。
【0081】
消去期間フラグがONでない場合(ステップS225のNO)、画像保存手段401により、入力デバイス2から取得した画像を現時点の画像格納フォルダに保存し、消去期間フラグをONにし(ステップS226)、次の画像についての情報取得タイミングの判断(ステップS204)に戻る。
【0082】
消去期間フラグがONである場合(ステップS215のYES)、画像保存手段401により、現時点の画像格納フォルダに保存されている最新の画像を削除し、入力デバイス2から取得した画像をその画像格納フォルダに保存し(ステップS224)、次の画像についての情報取得タイミングの判断(ステップS204)に戻る。
【0083】
<第3の実施形態>
第3の実施形態は、手書きボードに記載された内容である文字・図形の色を判別し、その色に従い処理(画像の保存可否や保存場所等)を変更するようにしたものであり、特に特定の色が検出された場合に画像の保存を行わないようにしたものである。
【0084】
これにより、会議場所で共有・説明するために手書きボードに記載はしたいが、記録としては残したくないというセキュリティ要件を満たすことができる。
【0085】
第3の実施形態におけるハードウェア構成は図1に示した第1の実施形態の場合と同様である。
【0086】
図7は第3の実施形態におけるボード記載内容記録システムの機能ブロック構成例を示す図である。
【0087】
図7において、管理装置4に色識別手段408が追加された以外は図2に示した第1の実施形態の場合と同様である。
【0088】
色識別手段408は、画像に特定の色による記載が含まれているかどうか判断する機能を有している。
【0089】
図8は第3の実施形態の処理例を示すフローチャートである。
【0090】
図8において、管理装置4の画像保存判断手段402は消去期間フラグをOFFとした状態で動作を開始する(ステップS301)。
【0091】
次いで、情報取得タイミング判断手段405は、CPU42の管理下にあるタイマにより情報取得タイミングを判断し、前回の情報取得から一定時間経過したか、もしくは初回かを判断する(ステップS302、S303)。前回の情報取得から一定時間経過しておらず初回でもないと判断した場合(ステップS303のNO)、同判断を継続する。
【0092】
前回の情報取得から一定時間経過したか、もしくは初回であると判断した場合(ステップS303のYES)、情報取得タイミング判断手段405は、通信手段406を通じて入力デバイス2に対して情報取得指示を行う(ステップS304)。
【0093】
入力デバイス2の情報取得動作制御手段201は、通信手段203を通じて情報取得指示を受け取り(ステップS305)、ボード情報取得手段202により手書きボード1に記載された内容の画像を取得し(ステップS306)、通信手段203により管理装置4に送信する(ステップS307)。
【0094】
管理装置4の通信手段406により画像を受け取ると(ステップS308)、色識別手段408は、取得した画像に特定の色の記載が含まれているかどうかを判断する(ステップS309、S310)。特定の色は、予め色を決めておいてもよいし、ユーザが指定してもよい。
【0095】
取得した画像に特定の色の記載が含まれていないと判断した場合(ステップS310のNO)、画像保存判断手段402は、画像保存手段401により、保存されている画像があるか否か判断する(ステップS311)。
【0096】
保存されている画像がないと判断した場合(ステップS311のNO)、画像保存判断手段402は、取得した画像を画像保存手段401により永続化領域44に保存し(ステップS312)、次の画像についての情報取得タイミングの判断(ステップS302)に戻る。
【0097】
保存されている画像があると判断した場合(ステップS311のYES)、画像保存判断手段402は、入力デバイス2から取得した画像と、画像保存手段401から取得した、保存されている画像のうちの最新の画像とを画像比較手段403により比較し、同じ画像であるか否か判断する(ステップS313、S314)。
【0098】
同じ画像であると判断した場合(ステップS312のYES)もしくは画像に特定の色の記載が含まれていると判断した場合(ステップS310のYES)、画像保存判断手段402は、入力デバイス2から取得した画像を破棄し(ステップS315)、次の画像についての情報取得タイミングの判断(ステップS302)に戻る。
【0099】
同じ画像でないと判断した場合(ステップS314のNO)、画像保存判断手段402は、画像中の変更があった箇所の画像情報(位置、色)を画像情報抽出手段404により抽出し、変更箇所の色が基準値であるか否か判断する(ステップS316、S317)。
【0100】
変更があった箇所の色が基準値でない、すなわち追記であると判断した場合(ステップS317のNO)、画像保存判断手段402は、消去期間フラグがONであるか否か判断する(ステップS318)。
【0101】
消去期間フラグがONでない場合(ステップS318のNO)はそのままとし、ONである場合(ステップS318のYES)は消去期間フラグをOFFにして(ステップS319)、画像保存手段401により、保存されている最新の画像を削除し、入力デバイス2から取得した画像を保存し(ステップS320)、次の画像についての情報取得タイミングの判断(ステップS302)に戻る。
【0102】
変更があった箇所の色が基準値である、すなわち消去であると判断した場合(ステップS317のYES)、画像保存判断手段402は、消去期間フラグがONであるか否か判断する(ステップS321)。
【0103】
消去期間フラグがONでない場合(ステップS321のNO)、画像保存手段401により、入力デバイス2から取得した画像を保存し、消去期間フラグをONにし(ステップS322)、次の画像についての情報取得タイミングの判断(ステップS302)に戻る。
【0104】
消去期間フラグがONである場合(ステップS321のYES)、画像保存手段401により、保存されている最新の画像を削除し、入力デバイス2から取得した画像を保存し(ステップS320)、次の画像についての情報取得タイミングの判断(ステップS302)に戻る。
【0105】
<第4の実施形態>
第4の実施形態は、手書きボードに記載された内容である文字・図形の色を判別し、その色に従い処理(画像の保存可否や保存場所等)を変更するようにしたものであり、特に特定の色が検出された場合に特定のフォルダに画像の保存を行うようにしたものである。
【0106】
議題によって特定の色を使うことにより、自動的にフォルダを分けることができ、後からユーザが議事の内容を判別・理解しやすくなる。
【0107】
第4の実施形態におけるハードウェア構成は図1に示した第1の実施形態の場合と同様であり、機能ブロック構成は図7に示した第3の実施形態の場合と同様である。
【0108】
図9は第4の実施形態の処理例を示すフローチャートである。
【0109】
図9において、管理装置4の画像保存判断手段402は消去期間フラグをOFFとした状態で動作を開始する(ステップS401)。
【0110】
次いで、画像保存手段401は、デフォルトの画像格納フォルダを生成し、この画像格納フォルダを画像保存先とする(ステップS402)。
【0111】
次いで、情報取得タイミング判断手段405は、CPU42の管理下にあるタイマにより情報取得タイミングを判断し、前回の情報取得から一定時間経過したか、もしくは初回かを判断する(ステップS403、S404)。前回の情報取得から一定時間経過しておらず初回でもないと判断した場合(ステップS404のNO)、同判断を継続する。
【0112】
前回の情報取得から一定時間経過したか、もしくは初回であると判断した場合(ステップS404のYES)、情報取得タイミング判断手段405は、通信手段406を通じて入力デバイス2に対して情報取得指示を行う(ステップS405)。
【0113】
入力デバイス2の情報取得動作制御手段201は、通信手段203を通じて情報取得指示を受け取り(ステップS406)、ボード情報取得手段202により手書きボード1に記載された内容の画像を取得し(ステップS407)、通信手段203により管理装置4に送信する(ステップS408)。
【0114】
管理装置4の通信手段406により画像を受け取ると(ステップS409)、色識別手段408は、取得した画像に特定の色の記載が含まれているかどうかを判断する(ステップS410、S411)。特定の色は、予め色を決めておいてもよいし、ユーザが指定してもよい。
【0115】
取得した画像に特定の色の記載が含まれていると判断した場合(ステップS411のYES)、色識別手段408は、特定画像格納フォルダが生成されているか判断する(ステップS412)。
【0116】
特定画像格納フォルダが生成されていると判断した場合(ステップS412のYES)はそのままとし、生成されていないと判断した場合(ステップS412のNO)は、画像保存手段401により特定画像格納フォルダを生成し(ステップS413)、今回の画像の保存先をデフォルトの画像格納フォルダから特定画像格納フォルダに変更する(ステップS414)。なお、適用されるのは今回の画像のみであり、次の画像は改めて判断することになる。
【0117】
そして、取得した画像に特定の色の記載が含まれていないと判断した場合(ステップS411のNO)とともに、画像保存判断手段402は、画像保存手段401により、保存されている画像があるか否か判断する(ステップS415)。保存されている画像があるか否かはデフォルトの画像格納フォルダと、生成されている場合には特定画像格納フォルダの両者に対して確認する。
【0118】
保存されている画像がないと判断した場合(ステップS415のNO)、画像保存判断手段402は、取得した画像を画像保存手段401により永続化領域44に保存し(ステップS416)、次の画像についての情報取得タイミングの判断(ステップS403)に戻る。
【0119】
保存されている画像があると判断した場合(ステップS415のYES)、画像保存判断手段402は、入力デバイス2から取得した画像と、画像保存手段401から取得した、保存されている画像のうちの最新の画像とを画像比較手段403により比較し、同じ画像であるか否か判断する(ステップS417、S418)。
【0120】
同じ画像であると判断した場合(ステップS418のYES)、画像保存判断手段402は、入力デバイス2から取得した画像を破棄し(ステップS419)、次の画像についての情報取得タイミングの判断(ステップS403)に戻る。
【0121】
同じ画像でないと判断した場合(ステップS418のNO)、画像保存判断手段402は、画像中の変更があった箇所の画像情報(位置、色)を画像情報抽出手段404により抽出し、変更箇所の色が基準値であるか否か判断する(ステップS420、S421)。
【0122】
変更があった箇所の色が基準値でない、すなわち追記であると判断した場合(ステップS421のNO)、画像保存判断手段402は、消去期間フラグがONであるか否か判断する(ステップS422)。
【0123】
消去期間フラグがONでない場合(ステップS422のNO)はそのままとし、ONである場合(ステップS422のYES)は消去期間フラグをOFFにして(ステップS423)、画像保存手段401により、保存されている最新の画像を削除し、入力デバイス2から取得した画像を保存し(ステップS424)、次の画像についての情報取得タイミングの判断(ステップS403)に戻る。
【0124】
変更があった箇所の色が基準値である、すなわち消去であると判断した場合(ステップS421のYES)、画像保存判断手段402は、消去期間フラグがONであるか否か判断する(ステップS425)。
【0125】
消去期間フラグがONでない場合(ステップS425のNO)、画像保存手段401により、入力デバイス2から取得した画像を保存し、消去期間フラグをONにし(ステップS426)、次の画像についての情報取得タイミングの判断(ステップS403)に戻る。
【0126】
消去期間フラグがONである場合(ステップS425のYES)、画像保存手段401により、保存されている最新の画像を削除し、入力デバイス2から取得した画像を保存し(ステップS424)、次の画像についての情報取得タイミングの判断(ステップS403)に戻る。
【0127】
第3の実施形態および第4の実施形態として具体的な処理について説明したが、色と処理との対応関係を予め登録したテーブルを設け、画像から検出した色に対応した処理を行うようにすることができる。
【0128】
<第5の実施形態>
第5の実施形態は、手書きボードに記載された内容から特定の記号を判別し、その記号に従い処理(画像の保存可否や保存場所等)を変更するようにしたものであり、特に特定の記号が検出された場合に画像の保存を行わないようにしたものである。
【0129】
これにより、会議場所で共有・説明するために手書きボードに記載はしたいが、記録としては残したくないというセキュリティ要件を満たすことができる。
【0130】
第5の実施形態におけるハードウェア構成は図1に示した第1の実施形態の場合と同様である。
【0131】
図10は第5の実施形態におけるボード記載内容記録システムの機能ブロック構成例を示す図である。
【0132】
図10において、管理装置4に記号識別手段409が追加された以外は図2に示した第1の実施形態の場合と同様である。
【0133】
記号識別手段409は、画像に特定の記号の記載が含まれているかどうか判断する機能を有している。
【0134】
図11は第5の実施形態の処理例を示すフローチャートである。
【0135】
図11において、管理装置4の画像保存判断手段402は消去期間フラグをOFFとした状態で動作を開始する(ステップS501)。
【0136】
次いで、情報取得タイミング判断手段405は、CPU42の管理下にあるタイマにより情報取得タイミングを判断し、前回の情報取得から一定時間経過したか、もしくは初回かを判断する(ステップS502、S503)。前回の情報取得から一定時間経過しておらず初回でもないと判断した場合(ステップS503のNO)、同判断を継続する。
【0137】
前回の情報取得から一定時間経過したか、もしくは初回であると判断した場合(ステップS503のYES)、情報取得タイミング判断手段405は、通信手段406を通じて入力デバイス2に対して情報取得指示を行う(ステップS504)。
【0138】
入力デバイス2の情報取得動作制御手段201は、通信手段203を通じて情報取得指示を受け取り(ステップS505)、ボード情報取得手段202により手書きボード1に記載された内容の画像を取得し(ステップS506)、通信手段203により管理装置4に送信する(ステップS507)。
【0139】
管理装置4の通信手段406により画像を受け取ると(ステップS508)、記号識別手段409は、取得した画像に特定の記号の記載が含まれているかどうかを判断する(ステップS509、S510)。特定の記号は、予め記号を決めておいてもよいし、ユーザが指定してもよい。
【0140】
取得した画像に特定の記号の記載が含まれていないと判断した場合(ステップS510のNO)、画像保存判断手段402は、画像保存手段401により、保存されている画像があるか否か判断する(ステップS511)。
【0141】
保存されている画像がないと判断した場合(ステップS511のNO)、画像保存判断手段402は、取得した画像を画像保存手段401により永続化領域44に保存し(ステップS512)、次の画像についての情報取得タイミングの判断(ステップS502)に戻る。
【0142】
保存されている画像があると判断した場合(ステップS511のYES)、画像保存判断手段402は、入力デバイス2から取得した画像と、画像保存手段401から取得した、保存されている画像のうちの最新の画像とを画像比較手段403により比較し、同じ画像であるか否か判断する(ステップS513、S514)。
【0143】
同じ画像であると判断した場合(ステップS512のYES)もしくは画像に特定の記号の記載が含まれていると判断した場合(ステップS510のYES)、画像保存判断手段402は、入力デバイス2から取得した画像を破棄し(ステップS515)、次の画像についての情報取得タイミングの判断(ステップS502)に戻る。
【0144】
同じ画像でないと判断した場合(ステップS514のNO)、画像保存判断手段402は、画像中の変更があった箇所の画像情報(位置、色)を画像情報抽出手段404により抽出し、変更箇所の色が基準値であるか否か判断する(ステップS516、S517)。
【0145】
変更があった箇所の色が基準値でない、すなわち追記であると判断した場合(ステップS517のNO)、画像保存判断手段402は、消去期間フラグがONであるか否か判断する(ステップS518)。
【0146】
消去期間フラグがONでない場合(ステップS518のNO)はそのままとし、ONである場合(ステップS518のYES)は消去期間フラグをOFFにして(ステップS519)、画像保存手段401により、保存されている最新の画像を削除し、入力デバイス2から取得した画像を保存し(ステップS520)、次の画像についての情報取得タイミングの判断(ステップS502)に戻る。
【0147】
変更があった箇所の色が基準値である、すなわち消去であると判断した場合(ステップS517のYES)、画像保存判断手段402は、消去期間フラグがONであるか否か判断する(ステップS521)。
【0148】
消去期間フラグがONでない場合(ステップS521のNO)、画像保存手段401により、入力デバイス2から取得した画像を保存し、消去期間フラグをONにし(ステップS522)、次の画像についての情報取得タイミングの判断(ステップS502)に戻る。
【0149】
消去期間フラグがONである場合(ステップS521のYES)、画像保存手段401により、保存されている最新の画像を削除し、入力デバイス2から取得した画像を保存し(ステップS520)、次の画像についての情報取得タイミングの判断(ステップS502)に戻る。
【0150】
<第6の実施形態>
第6の実施形態は、手書きボードに記載された内容から特定の記号を判別し、その記号に従い処理(画像の保存可否や保存場所等)を変更するようにしたものであり、特に特定の記号が検出された場合に特定のフォルダに画像の保存を行うようにしたものである。
【0151】
議題によって特定の記号を記載することにより、自動的にフォルダを分けることができ、後からユーザが議事の内容を判別・理解しやすくなる。
【0152】
第6の実施形態におけるハードウェア構成は図1に示した第1の実施形態の場合と同様であり、機能ブロック構成は図10に示した第5の実施形態の場合と同様である。
【0153】
図12は第6の実施形態の処理例を示すフローチャートである。
【0154】
図12において、管理装置4の画像保存判断手段402は消去期間フラグをOFFとした状態で動作を開始する(ステップS601)。
【0155】
次いで、画像保存手段401は、デフォルトの画像格納フォルダを生成し、この画像格納フォルダを画像保存先とする(ステップS602)。
【0156】
次いで、情報取得タイミング判断手段405は、CPU42の管理下にあるタイマにより情報取得タイミングを判断し、前回の情報取得から一定時間経過したか、もしくは初回かを判断する(ステップS603、S604)。前回の情報取得から一定時間経過しておらず初回でもないと判断した場合(ステップS604のNO)、同判断を継続する。
【0157】
前回の情報取得から一定時間経過したか、もしくは初回であると判断した場合(ステップS604のYES)、情報取得タイミング判断手段405は、通信手段406を通じて入力デバイス2に対して情報取得指示を行う(ステップS605)。
【0158】
入力デバイス2の情報取得動作制御手段201は、通信手段203を通じて情報取得指示を受け取り(ステップS606)、ボード情報取得手段202により手書きボード1に記載された内容の画像を取得し(ステップS607)、通信手段203により管理装置4に送信する(ステップS608)。
【0159】
管理装置4の通信手段406により画像を受け取ると(ステップS609)、記号識別手段409は、取得した画像に特定の記号の記載が含まれているかどうかを判断する(ステップS610、S611)。特定の記号は、予め記号を決めておいてもよいし、ユーザが指定してもよい。
【0160】
取得した画像に特定の記号の記載が含まれていると判断した場合(ステップS611のYES)、記号識別手段409は、特定画像格納フォルダが生成されているか判断する(ステップS612)。
【0161】
特定画像格納フォルダが生成されていると判断した場合(ステップS612のYES)はそのままとし、生成されていないと判断した場合(ステップS612のNO)は、画像保存手段401により特定画像格納フォルダを生成し(ステップS613)、今回の画像の保存先をデフォルトの画像格納フォルダから特定画像格納フォルダに変更する(ステップS614)。なお、適用されるのは今回の画像のみであり、次の画像は改めて判断することになる。
【0162】
そして、取得した画像に特定の記号の記載が含まれていないと判断した場合(ステップS611のNO)とともに、画像保存判断手段402は、画像保存手段401により、保存されている画像があるか否か判断する(ステップS615)。保存されている画像があるか否かはデフォルトの画像格納フォルダと、生成されている場合には特定画像格納フォルダの両者に対して確認する。
【0163】
保存されている画像がないと判断した場合(ステップS615のNO)、画像保存判断手段402は、取得した画像を画像保存手段401により永続化領域44に保存し(ステップS616)、次の画像についての情報取得タイミングの判断(ステップS603)に戻る。
【0164】
保存されている画像があると判断した場合(ステップS615のYES)、画像保存判断手段402は、入力デバイス2から取得した画像と、画像保存手段401から取得した、保存されている画像のうちの最新の画像とを画像比較手段403により比較し、同じ画像であるか否か判断する(ステップS617、S618)。
【0165】
同じ画像であると判断した場合(ステップS618のYES)、画像保存判断手段402は、入力デバイス2から取得した画像を破棄し(ステップS619)、次の画像についての情報取得タイミングの判断(ステップS603)に戻る。
【0166】
同じ画像でないと判断した場合(ステップS618のNO)、画像保存判断手段402は、画像中の変更があった箇所の画像情報(位置、色)を画像情報抽出手段404により抽出し、変更箇所の色が基準値であるか否か判断する(ステップS620、S621)。
【0167】
変更があった箇所の色が基準値でない、すなわち追記であると判断した場合(ステップS621のNO)、画像保存判断手段402は、消去期間フラグがONであるか否か判断する(ステップS622)。
【0168】
消去期間フラグがONでない場合(ステップS622のNO)はそのままとし、ONである場合(ステップS622のYES)は消去期間フラグをOFFにして(ステップS623)、画像保存手段401により、保存されている最新の画像を削除し、入力デバイス2から取得した画像を保存し(ステップS624)、次の画像についての情報取得タイミングの判断(ステップS603)に戻る。
【0169】
変更があった箇所の色が基準値である、すなわち消去であると判断した場合(ステップS621のYES)、画像保存判断手段402は、消去期間フラグがONであるか否か判断する(ステップS625)。
【0170】
消去期間フラグがONでない場合(ステップS625のNO)、画像保存手段401により、入力デバイス2から取得した画像を保存し、消去期間フラグをONにし(ステップS626)、次の画像についての情報取得タイミングの判断(ステップS603)に戻る。
【0171】
消去期間フラグがONである場合(ステップS625のYES)、画像保存手段401により、保存されている最新の画像を削除し、入力デバイス2から取得した画像を保存し(ステップS624)、次の画像についての情報取得タイミングの判断(ステップS603)に戻る。
【0172】
第5の実施形態および第6の実施形態として具体的な処理について説明したが、記号と処理との対応関係を予め登録したテーブルを設け、画像から検出した記号に対応した処理を行うようにすることができる。
【0173】
<第7の実施形態>
第7の実施形態は、手書きボード上にプレゼンテーション資料等をプロジェクタやリアプロジェクタ、液晶パネル等により表示し、その映像上に手書きで記載が行われ、取得される画像にプレゼンテーション資料等の画像が含まれる場合に対処するものであり、取得される画像からプレゼンテーション資料等の画像を抜き取って、ユーザが記載した内容のみの画像を保存するようにしたものである。
【0174】
手書きボードに投影されているプレゼンテーション資料等の情報とともに、ユーザが追記した情報を組み合わせて取り込んだ画像において、プレゼンテーション資料等は配布禁止の資料となっていることがあり、保存してはいけない場合がある。本実施形態では、取り込んだ撮影画像と投影画像の差分から、投影画像領域を取り除き、ユーザが記載した箇所のみの画像を保存することができるので、プレゼンテーション資料等の画像を取り除いた画像のみを保存することができる。
【0175】
図13は第7の実施形態におけるボード記載内容記録システムのハードウェア構成例を示す図である。
【0176】
図13において、ネットワーク3を介して管理装置4と接続される投影装置5が追加された以外は図1に示した第1の実施形態の場合と同様である。
【0177】
投影装置5は、データバス51に接続されたCPU52とメモリ53と投影処理部54とネットワーク通信制御部55とを備えている。投影処理部54はプロジェクタ、リアプロジェクタ、液晶パネル等の投影・表示デバイスである。ネットワーク通信制御部55はNIC等である。
【0178】
図14は第7の実施形態におけるボード記載内容記録システムの機能ブロック構成例を示す図である。
【0179】
図14において、管理装置4に差分画像生成手段410が追加され、投影装置5が追加された以外は図2に示した第1の実施形態の場合と同様である。
【0180】
差分画像生成手段410は、投影装置5から投影画像を取得し、入力デバイス2から取得された画像との差分の画像を生成する機能を有している。
【0181】
投影装置5は、画像投影手段501と通信手段502とを備えている。画像投影手段501は、手書きボード1上にプレゼンテーション資料等の画像を保持して表示する機能を有している。通信手段502は、連携する投影装置5と管理装置4の間での通信を行う機能を有している。
【0182】
図15は第7の実施形態の処理例を示すフローチャートである。
【0183】
図15において、管理装置4の画像保存判断手段402は消去期間フラグをOFFとした状態で動作を開始する(ステップS701)。
【0184】
次いで、情報取得タイミング判断手段405は、CPU42の管理下にあるタイマにより情報取得タイミングを判断し、前回の情報取得から一定時間経過したか、もしくは初回かを判断する(ステップS702、S703)。前回の情報取得から一定時間経過しておらず初回でもないと判断した場合(ステップS703のNO)、同判断を継続する。
【0185】
前回の情報取得から一定時間経過したか、もしくは初回であると判断した場合(ステップS703のYES)、情報取得タイミング判断手段405は、通信手段406を通じて入力デバイス2に対して情報取得指示を行う(ステップS704)。
【0186】
入力デバイス2の情報取得動作制御手段201は、通信手段203を通じて情報取得指示を受け取り(ステップS705)、ボード情報取得手段202により手書きボード1に記載された内容の画像を取得し(ステップS706)、通信手段203により管理装置4に送信する(ステップS707)。
【0187】
管理装置4の通信手段406により画像を受け取ると(ステップS708)、差分画像生成手段410は、通信手段406を通じて投影装置5に対して投影画像の取得を要求する(ステップS709)。
【0188】
投影装置5の画像投影手段501は通信手段502を通じて要求を受けると、投影画像を管理装置4に送信する(ステップS710)。
【0189】
管理装置4の通信手段406を通じて差分画像生成手段410が投影画像を受け取ると(ステップS711)、差分画像生成手段410は、入力デバイス2から取得した画像と投影装置5から取得した投影画像から、ユーザが記載した部分である差分画像を生成し、画像保存判断手段402に引き渡す(ステップS712)。差分画像を生成する手法としては、2画像間の対応する画素を比較し、対応する画素のRGB値を比較し、各値の差が閾値内であれば投影画像であると判定する。この処理をすべての画素に適応し、投影画像と判定されなかった画素から形成される画像を差分画像として出力する。
【0190】
次いで、画像保存判断手段402は、画像保存手段401により、保存されている画像があるか否か判断する(ステップS713)。
【0191】
保存されている画像がないと判断した場合(ステップS713のNO)、画像保存判断手段402は、取得した画像を画像保存手段401により永続化領域44に保存し(ステップS714)、次の画像についての情報取得タイミングの判断(ステップS702)に戻る。
【0192】
保存されている画像があると判断した場合(ステップS713のYES)、画像保存判断手段402は、差分画像生成手段410から取得した画像と、画像保存手段401から取得した、保存されている画像のうちの最新の画像とを画像比較手段403により比較し、同じ画像であるか否か判断する(ステップS715、S716)。
【0193】
同じ画像であると判断した場合(ステップS716のYES)、画像保存判断手段402は、差分画像生成手段410から取得した画像を破棄し(ステップS717)、次の画像についての情報取得タイミングの判断(ステップS702)に戻る。
【0194】
同じ画像でないと判断した場合(ステップS716のNO)、画像保存判断手段402は、画像中の変更があった箇所の画像情報(位置、色)を画像情報抽出手段404により抽出し、変更箇所の色が基準値であるか否か判断する(ステップS718、S719)。
【0195】
変更があった箇所の色が基準値でない、すなわち追記であると判断した場合(ステップS719のNO)、画像保存判断手段402は、消去期間フラグがONであるか否か判断する(ステップS720)。
【0196】
消去期間フラグがONでない場合(ステップS720のNO)はそのままとし、ONである場合(ステップS720のYES)は消去期間フラグをOFFにして(ステップS721)、画像保存手段401により、保存されている最新の画像を削除し、差分画像生成手段410から取得した画像を保存し(ステップS722)、次の画像についての情報取得タイミングの判断(ステップS702)に戻る。
【0197】
変更があった箇所の色が基準値である、すなわち消去であると判断した場合(ステップS719のYES)、画像保存判断手段402は、消去期間フラグがONであるか否か判断する(ステップS723)。
【0198】
消去期間フラグがONでない場合(ステップS723のNO)、画像保存手段401により、差分画像生成手段410から取得した画像を保存し、消去期間フラグをONにし(ステップS724)、次の画像についての情報取得タイミングの判断(ステップS702)に戻る。
【0199】
消去期間フラグがONである場合(ステップS723のYES)、画像保存手段401により、保存されている最新の画像を削除し、差分画像生成手段410から取得した画像を保存し(ステップS722)、次の画像についての情報取得タイミングの判断(ステップS702)に戻る。
【0200】
<第8の実施形態>
第8の実施形態は、手書きボード上にプレゼンテーション資料等をプロジェクタやリアプロジェクタ、液晶パネル等により表示し、その映像上に手書きで記載が行われ、取得される画像にプレゼンテーション資料等の画像が含まれる場合に対処するものであり、取得される画像がプレゼンテーション資料等の画像と同等の画像であると判断された場合はその画像を保存せず、破棄するようにしたものである。
【0201】
手書きボードに投影されているプレゼンテーション資料等はユーザがすでにデジタルデータとして保持しているデータであり、これを投影した画像を改めて保存する必要はない。本実施形態では、ユーザが所望しないプレゼンテーション資料等を取り込んだ画像を自動的に破棄することができる。
【0202】
第8の実施形態におけるハードウェア構成は図13に示した第7の実施形態の場合と同様である。
【0203】
図16は第8の実施形態におけるボード記載内容記録システムの機能ブロック構成例を示す図である。
【0204】
図16において、管理装置4に投影画像比較手段411が追加され、投影装置5が追加された以外は図2に示した第1の実施形態の場合と同様である。
【0205】
投影画像比較手段411は、投影装置5から投影画像を取得し、入力デバイス2から取得された画像と同等の画像であるかどうかを判断する機能を有している。
【0206】
投影装置5は図14に示した第7の実施形態の場合と同様である。
【0207】
図17は第8の実施形態の処理例を示すフローチャートである。
【0208】
図17において、管理装置4の画像保存判断手段402は消去期間フラグをOFFとした状態で動作を開始する(ステップS801)。
【0209】
次いで、情報取得タイミング判断手段405は、CPU42の管理下にあるタイマにより情報取得タイミングを判断し、前回の情報取得から一定時間経過したか、もしくは初回かを判断する(ステップS802、S803)。前回の情報取得から一定時間経過しておらず初回でもないと判断した場合(ステップS803のNO)、同判断を継続する。
【0210】
前回の情報取得から一定時間経過したか、もしくは初回であると判断した場合(ステップS803のYES)、情報取得タイミング判断手段405は、通信手段406を通じて入力デバイス2に対して情報取得指示を行う(ステップS804)。
【0211】
入力デバイス2の情報取得動作制御手段201は、通信手段203を通じて情報取得指示を受け取り(ステップS805)、ボード情報取得手段202により手書きボード1に記載された内容の画像を取得し(ステップS806)、通信手段203により管理装置4に送信する(ステップS807)。
【0212】
管理装置4の通信手段406により画像を受け取ると(ステップS808)、投影画像比較手段411は、通信手段406を通じて投影装置5に対して投影画像の取得を要求する(ステップS809)。
【0213】
投影装置5の画像投影手段501は通信手段502を通じて要求を受けると、投影画像を管理装置4に送信する(ステップS810)。
【0214】
管理装置4の通信手段406を通じて投影画像比較手段411が投影画像を受け取ると(ステップS811)、投影画像比較手段411は、入力デバイス2から取得した画像と投影装置5から取得した投影画像を比較し、同じ画像であるかどうか判断する(ステップS812、S813)。投影画像と同等かを判断する手法としては、2画像間の対応する画素を比較し、対応する画素のRGB値を比較し、各値の差が閾値内であれば投影画像であると判定する。この処理をすべての画素に適応し、投影画像と判定された画素数が閾値以上であれば、投影画像と判定する。
【0215】
同じ画像であると判断した場合(ステップS813のYES)、投影画像比較手段411は画像保存判断手段402に指示し、入力デバイス2から取得した画像を破棄し(ステップS818)、次の画像についての情報取得タイミングの判断(ステップS802)に戻る。
【0216】
同じ画像でないと判断した場合(ステップS813のNO)、画像保存判断手段402は、画像保存手段401により、保存されている画像があるか否か判断する(ステップS814)。
【0217】
保存されている画像がないと判断した場合(ステップS814のNO)、画像保存判断手段402は、取得した画像を画像保存手段401により永続化領域44に保存し(ステップS815)、次の画像についての情報取得タイミングの判断(ステップS802)に戻る。
【0218】
保存されている画像があると判断した場合(ステップS814のYES)、画像保存判断手段402は、入力デバイス2から取得した画像と、画像保存手段401から取得した、保存されている画像のうちの最新の画像とを画像比較手段403により比較し、同じ画像であるか否か判断する(ステップS816、S817)。
【0219】
同じ画像であると判断した場合(ステップS817のYES)、画像保存判断手段402は、入力デバイス2から取得した画像を破棄し(ステップS818)、次の画像についての情報取得タイミングの判断(ステップS802)に戻る。
【0220】
同じ画像でないと判断した場合(ステップS817のNO)、画像保存判断手段402は、画像中の変更があった箇所の画像情報(位置、色)を画像情報抽出手段404により抽出し、変更箇所の色が基準値であるか否か判断する(ステップS819、S820)。
【0221】
変更があった箇所の色が基準値でない、すなわち追記であると判断した場合(ステップS820のNO)、画像保存判断手段402は、消去期間フラグがONであるか否か判断する(ステップS821)。
【0222】
消去期間フラグがONでない場合(ステップS821のNO)はそのままとし、ONである場合(ステップS821のYES)は消去期間フラグをOFFにして(ステップS822)、画像保存手段401により、保存されている最新の画像を削除し、入力デバイス2から取得した画像を保存し(ステップS823)、次の画像についての情報取得タイミングの判断(ステップS802)に戻る。
【0223】
変更があった箇所の色が基準値である、すなわち消去であると判断した場合(ステップS820のYES)、画像保存判断手段402は、消去期間フラグがONであるか否か判断する(ステップS824)。
【0224】
消去期間フラグがONでない場合(ステップS824のNO)、画像保存手段401により、入力デバイス2から取得した画像を保存し、消去期間フラグをONにし(ステップS825)、次の画像についての情報取得タイミングの判断(ステップS802)に戻る。
【0225】
消去期間フラグがONである場合(ステップS824のYES)、画像保存手段401により、保存されている最新の画像を削除し、入力デバイス2から取得した画像を保存し(ステップS823)、次の画像についての情報取得タイミングの判断(ステップS802)に戻る。
【0226】
<第9の実施形態>
第9の実施形態は、手書きボード上に記載された内容として保存された画像を、手書きボードとは別に設けられた投影装置(プロジェクタ)に出力して表示できるようにしたものである。
【0227】
手書きボードは記載できるスペースが限られており、記載スペースがなくなったら消去しなければいけない。この場合、消去された記載内容は視覚的に確認できないので、会議の参加者が内容を忘れてしまうという懸念が発生する。本実施形態では、手書きボードに過去に記載した内容を一覧表示し、投影装置に過去の記載内容を投影することができるので、会議での過去の検討内容を即座に確認することができる。
【0228】
第9の実施形態におけるハードウェア構成は図13に示した第7の実施形態の場合と同様である。
【0229】
図18は第9の実施形態におけるボード記載内容記録システムの機能ブロック構成例を示す図である。
【0230】
図18において、管理装置4に投影画像提供手段412が追加され、投影装置5が追加された以外は図2に示した第1の実施形態の場合と同様である。
【0231】
投影画像提供手段412は、投影装置5に投影画像を提供する機能を有している。
【0232】
投影装置5は図14に示した第7の実施形態の場合と同様である。
【0233】
図19は第9の実施形態の処理例を示すフローチャートである。なお、前述した第1の実施形態のように、手書きボード1に記載された内容を保存する必要があるか判断し、必要と判断された画像が保存されていることを前提とする。
【0234】
図19において、処理を開始すると(ステップS901)、管理装置4の投影画像提供手段412は、保存された全画像をサムネイルなどの形に加工し、加工したサムネイル画像を使って、保存された画像の一覧表示画面を生成する(ステップS902)。例えば、保存された時刻とサムネイル画像を対にして一覧にする。
【0235】
次いで、投影画像提供手段412は、生成した一覧表示画面を、通信手段406を介して投影装置5に送信する(ステップS903)。例えば、フレームバッファの形で、一定間隔で一覧表示画面を投影装置5に送信する。
【0236】
投影装置5の画像投影手段501は通信手段502を通じて一覧表示画面を受け取ると、その一覧表示画面をスクリーンなどに投影する(ステップS904)。
【0237】
次いで、管理装置4の投影画像提供手段412は、管理装置4のキーボードやマウスの操作により、一覧表示画面からユーザにより特定の画像を選択させ(例えば、一覧表示画面上でカーソルを移動させて、選択対象の画像を選択させる。)、選択された画像を永続化領域44から読み出して投影装置5に送信する(ステップS905)。
【0238】
選択された画像を受け取った投影装置5の画像投影手段501は、過去に手書きボード1に記載された内容の画像を、全画面で投影し(ステップS906)、次の処理に移行する(ステップS907)。
【0239】
<第10の実施形態>
第10の実施形態は、手書きボード上に記載された内容として保存された画像のうち共有が必要と判断されたものを登録されたユーザに送信するようにしたものである。
【0240】
手書きボードは記載できるスペースが限られており、記載スペースがなくなったら消去しなければいけない。この場合、消去された記載内容は視覚的に確認できないので、会議の参加者が過去の検討内容を忘れてしまうという懸念が発生する。本実施形態では、会議の参加者が手元に持っている端末装置(汎用PC)に手書きボードに記載した内容の画像を送付することで、会議での過去の検討内容を各自がその場で確認することができる。
【0241】
図20は第10の実施形態におけるボード記載内容記録システムのハードウェア構成例を示す図である。
【0242】
図20において、ネットワーク3を介して管理装置4と接続される端末装置6が追加された以外は図1に示した第1の実施形態の場合と同様である。
【0243】
端末装置6は、データバス61に接続されたCPU62とメモリ53と永続化領域64とネットワーク通信制御部65とを備えている。永続化領域64はHDD、フラッシュメモリ等の不揮発性の記憶デバイスである。ネットワーク通信制御部65はNIC等である。
【0244】
図21は第10の実施形態におけるボード記載内容記録システムの機能ブロック構成例を示す図である。
【0245】
図21において、管理装置4に画像提供手段413が追加され、端末装置6が追加された以外は図2に示した第1の実施形態の場合と同様である。
【0246】
画像提供手段413は、端末装置6に画像を提供する機能を有している。
【0247】
端末装置6は、表示手段601と通信手段602とを備えている。表示手段601は、画像を表示する機能を有している。通信手段602は、連携する端末装置6と管理装置4の間での通信を行う機能を有している。
【0248】
図22は第10の実施形態の処理例を示すフローチャートである。なお、前述した第1の実施形態のように、手書きボード1に記載された内容を保存する必要があるか判断し、必要と判断された画像が保存されていることを前提とする。
【0249】
図22において、処理を開始すると(ステップS1001)、管理装置4の画像提供手段413は、保存されている画像が2つ以上あるかどうか判断する(ステップS1002)。本実施形態では保存された画像を端末装置6に送信することを目的としており、後述するように、保存されている画像は2種類あるため、少なくとも画像が2つ以上あることを処理の契機としている。
【0250】
保存されている画像が2つ以上ないと判断した場合(ステップS1002のNO)、次の処理に移行する(ステップS1005)。
【0251】
保存されている画像が2つ以上あると判断した場合(ステップS1002のYES)、画像提供手段413は、保存されている画像のうち、保存時刻が2番目に新しい画像を、通信手段406を用いて端末装置6に送信する(ステップS1003)。ここで、保存ファイルは2種類存在する。すなわち、手書きボード1の最新の記載内容を記した画像と、最新の記載内容と比較して、消去された部分を含んだ画像(過去の検討内容を示す画像)である。前者は恒久的に残すかどうか決定しておらず、追記が発生した場合には追記に同内容が含まれているために不要と判断され削除される画像である。それに対して、後者は過去の検討内容を示すものとして、永続的に残すことが決定された画像である。従って、後者の過去の検討内容を示す画像のみを共有するものとする。最新の画像はまだ更新される可能性があるものとして、送信しない。送信対象は保存時間で並べて最新の画像よりも1つ前に保存された画像としている。
【0252】
端末装置6の表示手段601は通信手段602を通じて画像を受け取ると、その画像を表示する(ステップS1004)。そして、次の処理に移行する(ステップS1005)。
【0253】
<第11の実施形態>
第11の実施形態は、手書きボード上に記載された内容として保存された画像のうち共有が必要と判断されたものを近傍に配置されたプリンタ等の画像形成装置に送信して印刷し、画像化するようにしたものである。
【0254】
手書きボードは記載できるスペースが限られており、記載スペースがなくなったら消去しなければいけない。この場合、消去された記載内容は視覚的に確認できないので、会議の参加者が過去の検討内容を忘れてしまうという懸念が発生する。本実施形態では、手書きボードに記載した内容を1枚1枚印刷することで、会議での過去の検討内容を各自がその場で確認することができる。
【0255】
図23は第11の実施形態におけるボード記載内容記録システムのハードウェア構成例を示す図である。
【0256】
図23において、ネットワーク3を介して管理装置4と接続される画像形成装置7が追加された以外は図1に示した第1の実施形態の場合と同様である。
【0257】
画像形成装置7は、データバス71に接続されたCPU72とメモリ73とプロッタ・デバイス74とネットワーク通信制御部75とを備えている。プロッタ・デバイス74は用紙等に対して印刷を行うデバイスである。ネットワーク通信制御部75はNIC等である。
【0258】
図24は第11の実施形態におけるボード記載内容記録システムの機能ブロック構成例を示す図である。
【0259】
図24において、管理装置4に印刷画像提供手段414が追加され、画像形成装置7が追加された以外は図2に示した第1の実施形態の場合と同様である。
【0260】
印刷画像提供手段414は、画像形成装置7に印刷する画像を提供する機能を有している。
【0261】
画像形成装置7は、印刷手段701と通信手段702とを備えている。印刷手段701は、画像を印刷する機能を有している。通信手段702は、連携する画像形成装置7と管理装置4の間での通信を行う機能を有している。
【0262】
図25は第11の実施形態の処理例を示すフローチャートである。なお、前述した第1の実施形態のように、手書きボード1に記載された内容を保存する必要があるか判断し、必要と判断された画像が保存されていることを前提とする。
【0263】
図25において、処理を開始すると(ステップS1101)、管理装置4の印刷画像提供手段414は、保存されている画像が2つ以上あるかどうか判断する(ステップS1102)。本実施形態では保存された画像を画像形成装置7に送信することを目的としており、保存されている画像は2種類あるため、少なくとも画像が2つ以上あることを処理の契機としている。
【0264】
保存されている画像が2つ以上ないと判断した場合(ステップS1102のNO)、次の処理に移行する(ステップS1105)。
【0265】
保存されている画像が2つ以上あると判断した場合(ステップS1102のYES)、印刷画像提供手段414は、保存されている画像のうち、保存時刻が2番目に新しい画像を、通信手段406を用いて画像形成装置7に送信する(ステップS1103)。
【0266】
画像形成装置7の印刷手段701は通信手段702を通じて画像を受け取ると、その画像を印刷する(ステップS1104)。そして、次の処理に移行する(ステップS1105)。
【0267】
<第12の実施形態>
第12の実施形態は、同じ画像が一定数以上連続した場合は手書きボードの記載内容の更新がなく、会議等が終了したとみなし、新規にフォルダを作成し、今まで保存した画像をコピーし、会議システムを終了するようにしたものである。
【0268】
前述した第1の実施形態では、会議等の開始と終了の判断を人の手に委ねている。しかしながら、システムを終了し忘れてしまうと、システムが作動し続けることとなり、システムの稼動に要する電力の無駄が発生する。本実施形態では、会議等の終了を自動的に判断することで、システムが無駄に作動することを防止することができる。
【0269】
第12の実施形態におけるハードウェア構成は図1に示した第1の実施形態の場合と同様である。
【0270】
図26は第12の実施形態におけるボード記載内容記録システムの機能ブロック構成例を示す図である。
【0271】
図26において、管理装置4に終了判断手段415が追加された以外は図2に示した第1の実施形態の場合と同様である。
【0272】
終了判断手段415は、入力デバイス2から同じ画像が連続して一定数以上取得されたかを判断し、同じ画像が連続して一定数以上取得されたと判断した場合に、更新されない手書きボード1の画像をとり続けているものとみなし、会議等の終了と判断して終了時の処理を実行する機能を有している。
【0273】
図27は第12の実施形態の処理例を示すフローチャートである。
【0274】
図27において、管理装置4の画像保存判断手段402は消去期間フラグをOFFとした状態で動作を開始する(ステップS1201)。
【0275】
次いで、情報取得タイミング判断手段405は、CPU42の管理下にあるタイマにより情報取得タイミングを判断し、前回の情報取得から一定時間経過したか、もしくは初回かを判断する(ステップS1202、S1203)。前回の情報取得から一定時間経過しておらず初回でもないと判断した場合(ステップS1203のNO)、同判断を継続する。
【0276】
前回の情報取得から一定時間経過したか、もしくは初回であると判断した場合(ステップS1203のYES)、終了判断手段415は、同じ画像が一定数以上(例えば、20枚以上)取得されたかどうか判断する(ステップS1204)。
【0277】
同じ画像が一定数以上取得されたと判断した場合(ステップS1204のYES)、画像保存手段401により、新しくフォルダを作成し、今まで保存した画像をそのフォルダにコピーし(ステップS1205)、処理を終了する(ステップS1206)。
【0278】
同じ画像が一定数以上取得されていないと判断した場合(ステップS1204のNO)、情報取得タイミング判断手段405は、通信手段406を通じて入力デバイス2に対して情報取得指示を行う(ステップS1207)。
【0279】
入力デバイス2の情報取得動作制御手段201は、通信手段203を通じて情報取得指示を受け取り(ステップS1208)、ボード情報取得手段202により手書きボード1に記載された内容の画像を取得し(ステップS1209)、通信手段203により管理装置4に送信する(ステップS1210)。
【0280】
管理装置4の通信手段406により画像を受け取ると(ステップS1211)、画像保存判断手段402は、画像保存手段401により、保存されている画像があるか否か判断する(ステップS1212)。
【0281】
保存されている画像がないと判断した場合(ステップS1212のNO)、画像保存判断手段402は、取得した画像を画像保存手段401により永続化領域44に保存し(ステップS1213)、次の画像についての情報取得タイミングの判断(ステップS1202)に戻る。
【0282】
保存されている画像があると判断した場合(ステップS1212のYES)、画像保存判断手段402は、入力デバイス2から取得した画像と、画像保存手段401から取得した、保存されている画像のうちの最新の画像とを画像比較手段403により比較し、同じ画像であるか否か判断する(ステップS1214、S1215)。
【0283】
同じ画像であると判断した場合(ステップS1215のYES)、画像保存判断手段402は、入力デバイス2から取得した画像を破棄し(ステップS1216)、次の画像についての情報取得タイミングの判断(ステップS1202)に戻る。
【0284】
同じ画像でないと判断した場合(ステップS1215のNO)、画像保存判断手段402は、画像中の変更があった箇所の画像情報(位置、色)を画像情報抽出手段404により抽出し、変更箇所の色が基準値であるか否か判断する(ステップS1217、S1218)。
【0285】
変更があった箇所の色が基準値でない、すなわち追記であると判断した場合(ステップS1218のNO)、画像保存判断手段402は、消去期間フラグがONであるか否か判断する(ステップS1219)。
【0286】
消去期間フラグがONでない場合(ステップS1219のNO)はそのままとし、ONである場合(ステップS1219のYES)は消去期間フラグをOFFにして(ステップS1220)、画像保存手段401により、保存されている最新の画像を削除し、入力デバイス2から取得した画像を保存し(ステップS1221)、次の画像についての情報取得タイミングの判断(ステップS1202)に戻る。
【0287】
変更があった箇所の色が基準値である、すなわち消去であると判断した場合(ステップS1218のYES)、画像保存判断手段402は、消去期間フラグがONであるか否か判断する(ステップS1222)。
【0288】
消去期間フラグがONでない場合(ステップS1222のNO)、画像保存手段401により、入力デバイス2から取得した画像を保存し、消去期間フラグをONにし(ステップS1223)、次の画像についての情報取得タイミングの判断(ステップS1202)に戻る。
【0289】
消去期間フラグがONである場合(ステップS1222のYES)、画像保存手段401により、保存されている最新の画像を削除し、入力デバイス2から取得した画像を保存し(ステップS1221)、次の画像についての情報取得タイミングの判断(ステップS1202)に戻る。
【0290】
<総括>
以上説明した実施形態によれば、人の手間を要せず、検索性に優れ、データの保管場所の容量を圧迫せず、途中で消された内容を含む全ての内容を余分な内容がなく網羅して保存することができる。
【0291】
また、上述した実施形態は単独で実施するほか、複数を組み合わせて実施することが可能である。
【0292】
以上、本発明の好適な実施の形態により本発明を説明した。ここでは特定の具体例を示して本発明を説明したが、特許請求の範囲に定義された本発明の広範な趣旨および範囲から逸脱することなく、これら具体例に様々な修正および変更を加えることができることは明らかである。すなわち、具体例の詳細および添付の図面により本発明が限定されるものと解釈してはならない。
【符号の説明】
【0293】
1 手書きボード
2 入力デバイス
21 データバス
22 CPU
23 メモリ
24 ボード情報取得部
25 ネットワーク通信制御部
201 情報取得動作制御手段
202 ボード情報取得手段
203 通信手段
3 ネットワーク
4 管理装置
41 データバス
42 CPU
43 メモリ
44 永続化領域
45 ネットワーク通信制御部
401 画像保存手段
402 画像保存判断手段
403 画像比較手段
404 画像情報抽出手段
405 情報取得タイミング判断手段
406 通信手段
407 画像分類手段
408 色識別手段
409 記号識別手段
410 差分画像生成手段
411 投影画像比較手段
412 投影画像提供手段
413 画像提供手段
414 印刷画像提供手段
415 終了判断手段
5 投影装置
51 データバス
52 CPU
53 メモリ
54 投影処理部
55 ネットワーク通信制御部
501 画像投影手段
502 通信手段
6 端末装置
61 データバス
62 CPU
63 メモリ
64 永続化領域
65 ネットワーク通信制御部
601 表示手段
602 通信手段
7 画像形成装置
71 データバス
72 CPU
73 メモリ
74 プロッタ・デバイス
75 ネットワーク通信制御部
701 印刷手段
702 通信手段
【先行技術文献】
【特許文献】
【0294】
【特許文献1】特開2010−003197号公報

【特許請求の範囲】
【請求項1】
手書きボードに記載された内容を画像として取り込むボード情報取得手段と、
前記ボード情報取得手段から取得した画像を保存するかどうか判断する画像保存判断手段と、
保存すると判断された画像を永続化領域に保存する画像保存手段と
を備え、
前記画像保存判断手段は、
保存されている画像がない場合は、取り込んだ画像を保存し、
取り込んだ画像が、保存されている最新の画像と同じ場合は、取り込んだ画像を破棄し、
取り込んだ画像が、保存されている最新の画像と同じでない場合であって、追記である場合は、保存されている最新の画像を削除した上で取り込んだ画像を保存し、
取り込んだ画像が、保存されている最新の画像と同じでない場合であって、消去の開始である場合は、取り込んだ画像を保存し、
取り込んだ画像が、保存されている最新の画像と同じでない場合であって、消去の継続である場合は、保存されている最新の画像を削除した上で取り込んだ画像を保存する
ことを特徴とするボード記載内容記録システム。
【請求項2】
請求項1に記載のボード記載内容記録システムにおいて、
取り込んだ画像と、保存されている最新の画像との比較を行い、画像が同じかどうかを判定する画像比較手段と、
取り込んだ画像と、保存されている最新の画像とが同じでない場合に、変更箇所の色を含む画像情報を抽出する画像情報抽出手段と
を備え、
前記画像保存判断手段は、取り込んだ画像と、保存されている最新の画像との変更箇所の色が前記手書きボードの背景色に対応する基準値であるかどうかにより、前記追記であるか前記消去であるかを判断する
ことを特徴とするボード記載内容記録システム。
【請求項3】
請求項1または2のいずれか一項に記載のボード記載内容記録システムにおいて、
前記画像保存判断手段は、初期値がOFFであり、前記消去が検出された場合にONとされ、前記追記が検出された場合にOFFとされる消去期間フラグにより、消去の開始と継続を判断する
ことを特徴とするボード記載内容記録システム。
【請求項4】
請求項1乃至3のいずれか一項に記載のボード記載内容記録システムにおいて、
前記ボード情報取得手段から取得した画像の特徴量から前記手書きボードが初期化されたことを検出する画像分類手段
を備え、
前記手書きボードの初期化が検出された場合に、前記画像保存手段は新たな画像格納フォルダを生成し、当該画像格納フォルダに画像を分類して保存する
ことを特徴とするボード記載内容記録システム。
【請求項5】
請求項1乃至4のいずれか一項に記載のボード記載内容記録システムにおいて、
前記ボード情報取得手段から取得した画像に特定の色による記載が含まれているかどうか判断する色識別手段
を備え、
特定の色が含まれていると判断された場合に、前記画像保存判断手段は処理を変更する
ことを特徴とするボード記載内容記録システム。
【請求項6】
請求項5に記載のボード記載内容記録システムにおいて、
前記画像保存判断手段は、特定の色が含まれていると判断された場合に、当該画像を保存しないと判断する
ことを特徴とするボード記載内容記録システム。
【請求項7】
請求項5に記載のボード記載内容記録システムにおいて、
前記画像保存判断手段は、特定の色が含まれていると判断された場合に、当該画像を別の保存先に保存すると判断する
ことを特徴とするボード記載内容記録システム。
【請求項8】
請求項1乃至7のいずれか一項に記載のボード記載内容記録システムにおいて、
前記ボード情報取得手段から取得した画像に特定の記号の記載が含まれているかどうか判断する記号識別手段
を備え、
特定の記号が含まれていると判断された場合に、前記画像保存判断手段は処理を変更する
ことを特徴とするボード記載内容記録システム。
【請求項9】
請求項8に記載のボード記載内容記録システムにおいて、
前記画像保存判断手段は、特定の記号が含まれていると判断された場合に、当該画像を保存しないと判断する
ことを特徴とするボード記載内容記録システム。
【請求項10】
請求項8に記載のボード記載内容記録システムにおいて、
前記画像保存判断手段は、特定の記号が含まれていると判断された場合に、当該画像を別の保存先に保存すると判断する
ことを特徴とするボード記載内容記録システム。
【請求項11】
請求項1乃至10のいずれか一項に記載のボード記載内容記録システムにおいて、
前記手書きボードに所定画像を投影する投影装置から投影画像を取得し、前記ボード情報取得手段から取得した画像との差分画像を生成する差分画像生成手段
を備え、
前記画像保存判断手段は、前記差分画像を保存の対象とする
ことを特徴とするボード記載内容記録システム。
【請求項12】
請求項1乃至11のいずれか一項に記載のボード記載内容記録システムにおいて、
前記手書きボードに所定画像を投影する投影装置から投影画像を取得し、前記ボード情報取得手段から取得した画像と同等の画像であるかどうかを判断する投影画像比較手段
を備え、
同等の画像であると判断された場合に、前記画像保存判断手段は、当該画像を保存しないと判断する
ことを特徴とするボード記載内容記録システム。
【請求項13】
請求項1乃至12のいずれか一項に記載のボード記載内容記録システムにおいて、
前記画像保存手段により保存された画像の一覧表示画面を所定の画像投影装置に提供するとともに、前記一覧表示画面からユーザにより選択された画像を前記画像投影装置に提供する投影画像提供手段
を備えたことを特徴とするボード記載内容記録システム。
【請求項14】
請求項1乃至13のいずれか一項に記載のボード記載内容記録システムにおいて、
前記画像保存手段により保存された画像を所定の端末装置に提供する画像提供手段
を備えたことを特徴とするボード記載内容記録システム。
【請求項15】
請求項1乃至14のいずれか一項に記載のボード記載内容記録システムにおいて、
前記画像保存手段により保存された画像を所定の画像形成装置に提供する印刷画像提供手段
を備えたことを特徴とするボード記載内容記録システム。
【請求項16】
請求項1乃至15のいずれか一項に記載のボード記載内容記録システムにおいて、
前記ボード情報取得手段から取得した画像が同じ画像が連続して一定数以上取得されたかを判断し、同じ画像が連続して一定数以上取得されたと判断した場合に、終了時の処理を実行する終了判断手段
を備えたことを特徴とするボード記載内容記録システム。
【請求項17】
手書きボードに記載された内容を画像として取り込むボード情報取得手段から取得した画像を保存するかどうか判断する画像保存判断手段と、
保存すると判断された画像を永続化領域に保存する画像保存手段と
を備え、
前記画像保存判断手段は、
保存されている画像がない場合は、取り込んだ画像を保存し、
取り込んだ画像が、保存されている最新の画像と同じ場合は、取り込んだ画像を破棄し、
取り込んだ画像が、保存されている最新の画像と同じでない場合であって、追記である場合は、保存されている最新の画像を削除した上で取り込んだ画像を保存し、
取り込んだ画像が、保存されている最新の画像と同じでない場合であって、消去の開始である場合は、取り込んだ画像を保存し、
取り込んだ画像が、保存されている最新の画像と同じでない場合であって、消去の継続である場合は、保存されている最新の画像を削除した上で取り込んだ画像を保存する
ことを特徴とする管理装置。
【請求項18】
管理装置を構成するコンピュータを、
手書きボードに記載された内容を画像として取り込むボード情報取得手段から取得した画像を保存するかどうか判断する画像保存判断手段、
保存すると判断された画像を永続化領域に保存する画像保存手段
として機能させ、
前記画像保存判断手段は、
保存されている画像がない場合は、取り込んだ画像を保存し、
取り込んだ画像が、保存されている最新の画像と同じ場合は、取り込んだ画像を破棄し、
取り込んだ画像が、保存されている最新の画像と同じでない場合であって、追記である場合は、保存されている最新の画像を削除した上で取り込んだ画像を保存し、
取り込んだ画像が、保存されている最新の画像と同じでない場合であって、消去の開始である場合は、取り込んだ画像を保存し、
取り込んだ画像が、保存されている最新の画像と同じでない場合であって、消去の継続である場合は、保存されている最新の画像を削除した上で取り込んだ画像を保存する
管理装置制御プログラム。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【図11】
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【図12】
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【図13】
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【図14】
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【図15】
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【図16】
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【図17】
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【図18】
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【図19】
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【図20】
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【図21】
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【図22】
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【図23】
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【図24】
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【図25】
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【図26】
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【図27】
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【公開番号】特開2012−169931(P2012−169931A)
【公開日】平成24年9月6日(2012.9.6)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2011−30165(P2011−30165)
【出願日】平成23年2月15日(2011.2.15)
【出願人】(000006747)株式会社リコー (37,907)
【Fターム(参考)】