説明

マッサージ機

【課題】 椅子型マッサージ機におけるフットレストの大型化及び嵩高化を防止する。
【解決手段】 座面部3の前部に起伏自在にフットレスト1を備えた椅子型マッサージ機において、上記フットレスト1は、脚載せ部12を有する本体部10と、この本体部10にマッサージ動作可能として設けられたマッサージ駆動部13とを備え、上記脚載せ部12は、フットレスト1を座面部の前方へ跳ね上げた状態にしたときに、その内底面15が座面部3から前下方に傾斜する傾斜面とされており、上記本体部10には、上記脚載せ部12の前端部12aに近づくほど上方への突出量が大きくされた左右両側壁部20が設けられている。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、フットレストを有する椅子型マッサージ機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、椅子型のマッサージ機に使用可能なフットレストとして、特開平8−89540号公報記載のものが知られている。このフットレストは、断面U字状に形成された脚入れ用の凹部が左右に二つ並べられたかたちの本体部を有したもので、個々の凹部には、左右で対向する二側内面と凹部内底面との各3か所に空気袋が設けられている。
【0003】
これら空気袋は、別箇所に設置されるエア給排装置によって空気が交互に給排されて膨らんだりしぼんだりを繰り返し、これによって脚等をマッサージするようになっている。
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記フットレストは、椅子型マッサージ機の座面部に対してその前部に揺動可能に連結して用いるものである。そのため、このフットレストの本体部には、椅子型マッサージ機の座面部寄りの端部に、揺動を枢支するための連結軸を設け、且つこの連結軸まわりに、揺動角度を調節可能にすると共に適宜角度で停止保持させるためのラチェット機構等を設ける必要がある。
【0005】
また、場合によっては、椅子型マッサージ機側でリクライニング動作させるのに応じて、フットレストの揺動をも連動させる構造にすることがあり、この場合には、連動のための各種ギヤ構造やリンク構造、又はモータ駆動部等を、上記連結軸まわりに設ける必要が生じる。しかし、上記フットレストにおいて、脚入れ用の各凹部は、本体部に対してその前後方向へ同じ深さで貫通して設けられている。従って、この凹部形状に対して連結軸やそのまわりに設ける各種機構、装置等が位置干渉するのを防止するため、本体部として下方への膨出を大きくする必要があった。
【0006】
また、フットレストに設ける各空気袋には、言うまでもなくエア配管が必要であるが、この配管に用いるエアホースやホース継手、或いは制御弁等が、上記した連結軸まわりで凹部形状との位置的干渉を起こすこともあり、本体部は、ますます大型化及び嵩高化させる必要が生じていた。本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであって、椅子型マッサージ機の座面部に対する取付構造をはじめ、各種構造、機器類をコンパクトに収納できるようにして、全体としての大型化及び嵩高化を防止できるようにした椅子型マッサージ機を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明では、上記目的を達成するために、次の技術的手段を講じた。即ち、本発明に係る椅子型マッサージ機は、座面部の前部に起伏自在にフットレストを備えたものであって、フットレストは、脚載せ部を有する本体部と、この本体部にマッサージ動作可能として設けられたマッサージ駆動部とを備えている。
【0008】
なお、マッサージ駆動部は、蛇腹構造を有したエアセルや空気袋等によって直接的又は間接的に指圧、モミ、叩きをするものに限らず、モミ玉やローラ等を電動機構等で適宜動作させたり、振動板を電磁機器等で振動させたりするもの等をも含めたものとする。いま、本体部を、椅子型マッサージ機の座面部に対してその前方へ跳ね上げて、略水平にした場合を想定する。この状態にあって、脚載せ部の内底面は、座面部から前下方に傾斜する傾斜面とされている。
【0009】
このような構造であるから、本体部において、脚載せ部の下部には、座面部の側端部に近づくほど広くなる空洞部を確保できることになる。そのため、この空洞部内に、椅子型マッサージ機の座面部とフットレストとを連結する連結軸を設けたり、また必要に応じて角度設定用機構や揺動連動機構等を設けたりできる。また、この空洞部内を、マッサージ駆動部の配管機器や配線機器類を収納するための機械収納部として使用することもできる。
【0010】
上記マッサージ駆動部において、空気の給排制御によって伸縮動作を行う、蛇腹構造のエアセルを具備したものとする場合には、次のようにすることができる。すなわち、エアセルを、左右両側壁の前端側と、脚載せ部の内底面の座面部側とに設け、これらのエアセルのうち、脚載せ部の内底面に設けられたエアセルの上部には、指圧片が設けられているものとすることができる。
【発明の効果】
【0011】
本発明に係る椅子型マッサージ機では、フットレストの本体部に設けられた脚載せ部が、前下方に傾斜する傾斜面とされた内底面を有しているため、この脚載せ部の下部には、座面部側端部に近づくほど広くなる空洞部を確保できる。従って、この空洞部に、座面部とフットレストとを連結する構造部分を設けたり、必要に応じて角度設定用機構や揺動連動機構等を設けたりすることができる。また、この空洞部内を、マッサージ駆動部の配管機器、配線機器等を収納するための機械収納部として使用することもできる。
【0012】
このようなことから、本体部としての大型化及び嵩高化を防止できる。マッサージ駆動部を、蛇腹構造のエアセルとし、そのエアセルを、左右両側壁の前端側と、脚載せ部の内底面の座面部側とに設け、脚載せ部の内底面に設けられたエアセルの上部に、指圧片を設けるようにすると、上記本体部構造を有効に利用できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0013】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。図5に示すように、本発明に係る椅子型マッサージ機2は、座面部3の前部にフットレスト1を備えている。なお、この椅子型マッサージ機2は、リクライニングのために座面部3に対して背凭れ部4が自動又は手動により揺動可能になっており、フットレスト1も、この背凭れ部4の揺動に連動するか又は独自の操作により、座面部3に対して自動又は手動により揺動可能になっている。
【0014】
これら背凭れ部4とフットレスト1とを連動させる場合には、背凭れ部4を後方へ倒すときにフットレスト1を上位置へ跳ね上げるようにし、反対に、背凭れ部4を元の状態に起立させるときにフットレスト1を下位置へ垂下させるようにする。また、この椅子型マッサージ機2には、例えば背凭れ部4や座面部3の内部に適宜のマッサージ駆動部5が設けられている。図例のマッサージ駆動部5は、横軸まわりで回転自在なローラ等を用いた動作子6を有したもので、この動作子6に、エアアクチュエータ、電動モータ、電磁振動具等の駆動源(図示略)による出退動・左右動・振動等や、ネジ送り機構等の移動機構7による上下動等を、それぞれ単独又は適宜組み合わせて構成したマッサージ動作を行わせるようになっている。
【0015】
図1及び図2において、第1実施形態のフットレスト1は、正方形盤体状をした本体部10に対し、脚11を横出し入れ自在にした脚載せ部12が設けられたものである。また、この本体部10には、脚載せ部12で支持される脚11へマッサージ動作可能となったマッサージ駆動部13が設けられている。脚載せ部12の形状について、支持する脚11の足先寄りの端部(前端部)12aを座面部3の前方へ跳ね上げた状態(上昇可能な最上位置)にしたものとして、更に詳しく説明する。
【0016】
すなわち、この脚載せ部12は、内底面15と、左右両側の対向内側面16とを有しており、その上方と足先側(前方側)との二方向が開放している。従って、この脚載せ部12に脚を載せるには、脚をその長手方向に直交させた方向へ(図示状態の上下方向へ)近接・離反させることで、出し入れ(横出し入れ)が可能になっている。
【0017】
そして、脚載せ部12の内底面15は、座面部3側の端部12bから足先寄りの端部12aへ向けて徐々に深くなる(低くなる)傾斜面に形成されている。また脚載せ部12における足先寄り端部12aには、幅方向中央部に分離丘17が膨出状に設けられており、この分離丘17の両側で、左右の脚11を振り分けて保持できるようになっている。
【0018】
一方、本体部10では、脚載せ部12の各内側面16と背中合わせになるかたちで左右両側壁部20が形成されている。そして、これら両側壁部20は、脚載せ部12の上記した形状に伴い、その足先寄りの端部12aに近づくほど上方への突出量を大きくさせ、反対に座面部3側の端部12bに近づくほど内底面15より下方への突出量を大きくさせた形状に形成されている。
【0019】
このようなことから、本体部10の内部には、脚載せ部12における座面部3側の端部12bへ近づくほど高くなる(広くなる)空洞部を形成させることができる。そのため、この空洞部内を、フットレスト1と座面部3との連結軸24や、その他、必要に応じて角度設定用機構や揺動連動機構等を設けるためのスペースとして使用することができる。
【0020】
このフットレスト1に設けられるマッサージ駆動部13として、本実施形態では、足首あたりを左右両側から指圧する第1指圧部26と、ふくらはぎあたりを左右両側から指圧する第2指圧部27とを有したものとしてある。第1指圧部26は、図3に示すように脚載せ部12における一方の内側面16と分離丘17の側面とに対して対向状に設けられた一対のエアセル29を有している。
【0021】
これらエアセル29は、酢酸ビニル等により、外周面を蛇腹構造とした円筒形に形成されており、内部へ空気を給排させることによって軸方向の伸縮動作を行うようになっている。従って、各エアセル29を左右同期的に伸長動作させることで、脚載せ部12で支持される脚11の両側面を挟持状に指圧する構造である。
【0022】
各エアセル29は、その外周まわりにおいて、上向きとなる約半周領域に形成されている蛇腹の形成数が、下向きとなる約半周領域に形成されている蛇腹の形成数よりも多くなっており、中心軸まわりの回転対称形とはなっていない。すなわち、上向き配置の蛇腹のなかには、その凹側及び凸側の周方向稜線においてセル外周を1周しないものが含まれていることになる。
【0023】
従って、上記のように各エアセル29に空気を供給して伸長動作させた場合、エアセル29はその伸長度合が進むにつれて次第に凹部内底面15側を指向するようなカーブ伸長を行うことになる。従って、脚11は、指圧と同時に凹部内底面15側へ押え込まれるような作用を受けることになる。そのため、指圧中、脚11は安定した状態とされ、脚載せ部12から脚11が追い出されるといったことも、当然に生じない。
【0024】
なお、各エアセル29は、その伸長量に応じた撓み代を有して縫製された布や合成皮革、或いは伸縮性を有した布やゴムシート等より成る表皮材30(図1及び図2参照、なお図3では省略した)によって被覆されており、直接、脚11等と触れないようになっている。第2指圧部27は、図4に示すように幅方向中央部に固定部32を有してその両側へ揺動片33を張り出すようにした開閉動作体34と、この開閉動作体34における両揺動片33の下部に設けられた左右のエアセル35と、開閉動作体34における両揺動片33の張出端上部に設けられた指圧片36とを有している。
【0025】
これらエアセル35も、酢酸ビニル等により、外周面を蛇腹構造とした円筒形に形成されており、内部へ空気を給排させることで軸方向の伸縮動作を行うようになったものである。ただ、開閉動作体34及び指圧片36は、脚11のふくらはぎに沿って所定長さを有していることに対応して、図示の左側及び右側のエアセル35は、前後に2個づつ(図1及び図2参照)配されているが、1個づつでもよい。
【0026】
開閉動作体34は、バネ板や樹脂板、又はゴム板等の可撓性及び弾性を有した素材により形成されており、エアセル35の伸長動作時には上方へ反り変形を起こすが、エアセル35から空気を排出させれば、開閉動作体34自体の弾性復元力によって元の形状に戻るようになっている。なお、固定部32と揺動片33とをヒンジ構造で接続する構造であれば、開閉動作体34としての素材は限定されないが、この場合、揺動片34を開いた状態に付勢するための戻し機構が必要になる。
【0027】
この第2指圧部27は、左右の全エアセル35を一斉に伸長動作させることで、脚載せ部12で支持される脚11の両側面を挟持状に指圧する構造である。この第2指圧部27の各エアセル35についても、その外周まわりの蛇腹の形成数が非対称となったものが用いられている。そして、それぞれの配置において外向きとされる約半周領域の蛇腹形成数が、内向きの約半周領域の蛇腹形成数よりも多くなるように取り付けられている。
【0028】
すなわち、外向き配置の蛇腹のなかには、その凹側及び凸側の周方向稜線においてセル外周を1周しないものが含まれていることになる。このような構造であるため、各エアセル35に空気を供給して伸長動作させた場合、その伸長度合が進むにつれて指圧片36は次第に、左右のものが相互近接する方向を指向するようなカーブ伸長を行うことになる。従って、指圧片36による脚11の指圧が円滑に行われ、且つ十分な指圧力を発現できるようになっている。
【0029】
そのため、指圧中、脚11は安定した状態とされ、脚載せ部12から脚11が追い出されるといったことも、当然に生じない。なお、開閉動作体34及び指圧片36は、その揺動量に応じた撓み代を有するように形成された上記表皮材30(図1及び図2参照、なお図4では省略した)によって被覆されており、直接、脚11等と触れないようになっている。
【0030】
なお、図示は省略するが、マッサージ駆動部13として、脚載せ部12の内底面15に、足首やふくらはぎをその背面側から指圧するようにした第3指圧部を設けることも可能である。このような場合にあって、第1指圧部26、第2指圧部27、及び第3指圧部は、それぞれ、独自に作動させてもよいし、所定の連動関係を持たせて作動させてもよい。連動させる場合において、上記したように第1指圧部26及び第2指圧部27は、いずれも脚載せ部12から脚11が追い出されることを防止する作用を有しているため、これら第1、第2指圧部26,27と上記第3指圧部とに対して、同時タイミングで空気の供給を行わせるように制御することができる。
【0031】
勿論、第1、第2指圧部26,27と第3指圧部とを、各個別々に作動させる場合であって、たまたまそれらの使用時期が重なることがあっても、いちいち、空気の給排タイミングを所定関係に保たせるような、複雑な制御を行う必要はない。上記第1指圧部26及び第2指圧部27に共通した利点としては、特に、空気圧を利用した指圧であるために所定圧力を超えて過剰に指圧することがない点や、エアセル29,35が円筒形であるために伸縮変形が円滑且つ高能率で行える点等を挙げることができる。
【0032】
第1指圧部26及び第2指圧部27(即ち、マッサージ駆動部13)においてエア配管に必要なエアホース、ホース継手、制御弁等は、図1に示した本体部10内に確保された空洞部を機械収納部25として、この内部へ設けることができる。なお、図6に示すように第1指圧部26や第2指圧部27に対して足の部分を差し入れるような使い方もできる。
【0033】
また、図7に示すように第1指圧部26において、各エアセル29の突端面側に、例えば半球状等をした指圧片40を設けて、指圧時の面圧を高め、その指圧効果を高めるようにすることも可能である。図8及び図9は、本発明に係る椅子型マッサージ機の第2実施形態を示している。この第2実施形態が上記第1実施形態と最も異なるところは、脚載せ部12に対して、脚11の足裏を支持可能なステップ45が設けられており、このステップ45における裏底側に機械収納部25が形成されている点にある。
【0034】
従って、この機械収納部25内に、マッサージ駆動部13の配管機器や配線機器等(図示略)を収納することができる。また、マッサージ駆動部13として、ステップ45に、足裏に対するマッサージ動作を行う第4指圧部46を設けることが可能になる。図10は、本発明に係る椅子型マッサージ機の第3実施形態を示している。この第3実施形態が第1実施形態と異なるところは、第2指圧部27の動作体34が、固定部32から後方に張り出すようにように設けられている点にある。
【0035】
この場合、エアセル35の伸長動作時には、指圧片36が、固定部32を幅方向に延びる回動軸心として図10のように動作し、脚11を指圧する。ところで、本発明は、上記各実施形態に限定されるものではない。例えば、マッサージ駆動部13において、第1指圧部26のようにエアセル29による直接的な指圧構造にしたり、第2指圧部27のようにエアセル35を駆動源とした間接的な指圧構造にしたりするものの他、これらをモータ駆動にしたりすること等も可能である。また、指圧動作部26,27等の配置や配置数も適宜変更可能であり、勿論、エアセル29,35の使用数等も適宜変更可能である。
【0036】
このように、マッサージ駆動部13の構造、マッサージ動作内容、動作原理等は何ら限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0037】
【図1】図2のA−A線断面図である。
【図2】第1実施形態の椅子型マッサージ機のフットレストを示す平面図である。
【図3】図2のB−B線拡大断面図である。
【図4】図2のC−C線拡大断面図である。
【図5】本発明に係る第1実施形態の椅子型マッサージ機を示す斜視図である。
【図6】フットレストの別使用例を示す側断面図である。
【図7】第1指圧部のエアセルに指圧片を設けた状況を図3に対応させて示した断面図である。
【図8】本発明に係る第2実施形態の椅子型マッサージ機を示す概略側面図である。
【図9】第2実施形態のフットレストを示す斜視図である。
【図10】本発明に係る第3実施形態の椅子型マッサージ機のフットレストの断面図である。
【符号の説明】
【0038】
1 フットレスト
2 椅子型マッサージ機
3 座面部
5 マッサージ駆動部
11 脚
10 本体部
12 脚載せ部
12a 脚載せ部における足先寄りの端部
12b 脚載せ部における座面部寄りの端部
15 凹部内底面
20 本体部の側壁部
25 機械収納部
29 エアセル
35 エアセル
45 ステップ
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、マッサージ機に関するものである。
【背景技術】
【0002】
従来、椅子型のマッサージ機に使用可能なフットレストとして、特許文献1に記載のものが知られている。このフットレストは、断面U字状に形成された脚入れ用の凹部が左右に二つ並べられたかたちの本体部を有したもので、個々の凹部には、左右で対向する二側内面と凹部内底面との各3か所に空気袋が設けられている。
【0003】
これら空気袋は、別箇所に設置されるエア給排装置によって空気が交互に給排されて膨らんだりしぼんだりを繰り返し、これによって脚等をマッサージするようになっている。
【特許文献1】特開平8−89540号公報
【発明の開示】
【0004】
本発明は、脚に対してマッサージ動作が可能なマッサージ駆動部を備えたフットレストが座面部の前部に設けられている椅子型のマッサージ機であって、前記フットレストは、脚の背面が対向する内底面と、左右両側にある一対の対向内側面と、幅方向中央部にある分離丘とを備え、当該分離丘の両側で左右の脚を振り分けて保持する左右一対の凹部が形成され、前記凹部のそれぞれは、脚先側に向かって左右幅が狭くされている。
【0005】
また、本発明は、脚に対してマッサージ動作が可能なマッサージ駆動部を備えたフットレストが座面部の前部に設けられている椅子型のマッサージ機であって、前記フットレストは、脚の背面が対向する内底面と、左右両側にある一対の対向内側面と、幅方向中央部にありその両側で左右の脚を振り分ける分離丘とを備え、前記分離丘は、脚先側に向かって左右幅が大きくされている。
【0006】
また、本発明は、脚に対してマッサージ動作が可能なマッサージ駆動部を備えたフットレストが座面部の前部に設けられている椅子型のマッサージ機であって、前記フットレストは、脚の背面が対向する内底面と、左右両側にある一対の対向内側面と、幅方向中央部にありその両側で左右の脚を振り分ける分離丘とを備え、前記対向内側面は、脚先側に向かって前記フットレストの幅方向中央部側へ向かう傾斜面とされている。
【0007】
また、本発明は、脚に対してマッサージ動作が可能なマッサージ駆動部を備えた脚用のマッサージ機であって、脚の背面が対向する内底面と、左右両側にある一対の対向内側面と、幅方向中央部にある分離丘とを備え、当該分離丘の両側で左右の脚を振り分けて保持する左右一対の凹部が形成され、前記凹部のそれぞれは、脚先側に向かって左右幅が狭くされている。
【0008】
また、本発明は、脚に対してマッサージ動作が可能なマッサージ駆動部を備えた脚用のマッサージ機であって、脚の背面が対向する内底面と、左右両側にある一対の対向内側面と、幅方向中央部にありその両側で左右の脚を振り分ける分離丘とを備え、前記分離丘は、脚先側に向かって左右幅が大きくされている。
【0009】
また、本発明は、脚に対してマッサージ動作が可能なマッサージ駆動部を備えた脚用のマッサージ機であって、脚の背面が対向する内底面と、左右両側にある一対の対向内側面と、幅方向中央部にありその両側で左右の脚を振り分ける分離丘とを備え、前記対向内側面は、脚先側に向かって前記フットレストの幅方向中央部側へ向かう傾斜面とされている。
【0010】
また、前記マッサージ駆動部は、前記分離丘によって左右に振り分けられた各脚に対して、足首を左右両側から指圧する第1指圧部と、ふくらはぎを左右両側から指圧する第2指圧部とを有しているのが好ましい。
【0011】
また、従来技術のフットレストは、椅子型マッサージ機の座面部に対してその前部に揺動可能に連結して用いるものである。そのため、このフットレストの本体部には、椅子型マッサージ機の座面部寄りの端部に、揺動を枢支するための連結軸を設け、且つこの連結軸まわりに、揺動角度を調節可能にすると共に適宜角度で停止保持させるためのラチェット機構等を設ける必要がある。
【0012】
また、場合によっては、椅子型マッサージ機側でリクライニング動作させるのに応じて、フットレストの揺動をも連動させる構造にすることがあり、この場合には、連動のための各種ギヤ構造やリンク構造、又はモータ駆動部等を、上記連結軸まわりに設ける必要が生じる。しかし、上記フットレストにおいて、脚入れ用の各凹部は、本体部に対してその前後方向へ同じ深さで貫通して設けられている。従って、この凹部形状に対して連結軸やそのまわりに設ける各種機構、装置等が位置干渉するのを防止するため、本体部として下方への膨出を大きくする必要があった。
【0013】
また、フットレストに設ける各空気袋には、言うまでもなくエア配管が必要であるが、この配管に用いるエアホースやホース継手、或いは制御弁等が、上記した連結軸まわりで凹部形状との位置的干渉を起こすこともあり、本体部は、ますます大型化及び嵩高化させる必要が生じていた。参考的に開示する発明(以下、参考発明という)では、上記事情に鑑みてなされたものであって、椅子型マッサージ機の座面部に対する取付構造をはじめ、各種構造、機器類をコンパクトに収納できるようにして、全体としての大型化及び嵩高化を防止できるようにした椅子型マッサージ機を提供することを目的とする。
【0014】
その参考発明は、上記目的を達成するために、次の技術的手段を講じた。即ち、参考発明に係る椅子型マッサージ機は、座面部の前部に起伏自在にフットレストを備えたものであって、フットレストは、脚載せ部を有する本体部と、この本体部にマッサージ動作可能として設けられたマッサージ駆動部とを備えている。
【0015】
なお、マッサージ駆動部は、蛇腹構造を有したエアセルや空気袋等によって直接的又は間接的に指圧、モミ、叩きをするものに限らず、モミ玉やローラ等を電動機構等で適宜動作させたり、振動板を電磁機器等で振動させたりするもの等をも含めたものとする。いま、本体部を、椅子型マッサージ機の座面部に対してその前方へ跳ね上げて、略水平にした場合を想定する。この状態にあって、脚載せ部の内底面は、座面部から前下方に傾斜する傾斜面とされている。
【0016】
このような構造であるから、本体部において、脚載せ部の下部には、座面部の側端部に近づくほど広くなる空洞部を確保できることになる。そのため、この空洞部内に、椅子型マッサージ機の座面部とフットレストとを連結する連結軸を設けたり、また必要に応じて角度設定用機構や揺動連動機構等を設けたりできる。また、この空洞部内を、マッサージ駆動部の配管機器や配線機器類を収納するための機械収納部として使用することもできる。
【0017】
上記マッサージ駆動部において、空気の給排制御によって伸縮動作を行う、蛇腹構造のエアセルを具備したものとする場合には、次のようにすることができる。すなわち、エアセルを、左右両側壁の前端側と、脚載せ部の内底面の座面部側とに設け、これらのエアセルのうち、脚載せ部の内底面に設けられたエアセルの上部には、指圧片が設けられているものとすることができる。
【0018】
参考発明に係る椅子型マッサージ機では、フットレストの本体部に設けられた脚載せ部が、前下方に傾斜する傾斜面とされた内底面を有しているため、この脚載せ部の下部には、座面部側端部に近づくほど広くなる空洞部を確保できる。従って、この空洞部に、座面部とフットレストとを連結する構造部分を設けたり、必要に応じて角度設定用機構や揺動連動機構等を設けたりすることができる。また、この空洞部内を、マッサージ駆動部の配管機器、配線機器等を収納するための機械収納部として使用することもできる。
【0019】
このようなことから、本体部としての大型化及び嵩高化を防止できる。マッサージ駆動部を、蛇腹構造のエアセルとし、そのエアセルを、左右両側壁の前端側と、脚載せ部の内底面の座面部側とに設け、脚載せ部の内底面に設けられたエアセルの上部に、指圧片を設けるようにすると、上記本体部構造を有効に利用できる。
【発明を実施するための最良の形態】
【0020】
以下、図面に基づいて本発明の実施の形態を説明する。図5に示すように、本発明に係る椅子型マッサージ機2は、座面部3の前部にフットレスト1を備えている。なお、この椅子型マッサージ機2は、リクライニングのために座面部3に対して背凭れ部4が自動又は手動により揺動可能になっており、フットレスト1も、この背凭れ部4の揺動に連動するか又は独自の操作により、座面部3に対して自動又は手動により揺動可能になっている。
【0021】
これら背凭れ部4とフットレスト1とを連動させる場合には、背凭れ部4を後方へ倒すときにフットレスト1を上位置へ跳ね上げるようにし、反対に、背凭れ部4を元の状態に起立させるときにフットレスト1を下位置へ垂下させるようにする。また、この椅子型マッサージ機2には、例えば背凭れ部4や座面部3の内部に適宜のマッサージ駆動部5が設けられている。図例のマッサージ駆動部5は、横軸まわりで回転自在なローラ等を用いた動作子6を有したもので、この動作子6に、エアアクチュエータ、電動モータ、電磁振動具等の駆動源(図示略)による出退動・左右動・振動等や、ネジ送り機構等の移動機構7による上下動等を、それぞれ単独又は適宜組み合わせて構成したマッサージ動作を行わせるようになっている。
【0022】
図1及び図2において、第1実施形態のフットレスト1は、正方形盤体状をした本体部10に対し、脚11を横出し入れ自在にした脚載せ部12が設けられたものである。また、この本体部10には、脚載せ部12で支持される脚11へマッサージ動作可能となったマッサージ駆動部13が設けられている。脚載せ部12の形状について、支持する脚11の足先寄りの端部(前端部)12aを座面部3の前方へ跳ね上げた状態(上昇可能な最上位置)にしたものとして、更に詳しく説明する。
【0023】
すなわち、この脚載せ部12は、内底面15と、左右両側の対向内側面16とを有しており、その上方と足先側(前方側)との二方向が開放している。従って、この脚載せ部12に脚を載せるには、脚をその長手方向に直交させた方向へ(図示状態の上下方向へ)近接・離反させることで、出し入れ(横出し入れ)が可能になっている。
【0024】
そして、脚載せ部12の内底面15は、座面部3側の端部12bから足先寄りの端部12aへ向けて徐々に深くなる(低くなる)傾斜面に形成されている。また脚載せ部12における足先寄り端部12aには、幅方向中央部に分離丘17が膨出状に設けられており、この分離丘17の両側で、左右の脚11を振り分けて保持できるようになっている。
【0025】
一方、本体部10では、脚載せ部12の各内側面16と背中合わせになるかたちで左右両側壁部20が形成されている。そして、これら両側壁部20は、脚載せ部12の上記した形状に伴い、その足先寄りの端部12aに近づくほど上方への突出量を大きくさせ、反対に座面部3側の端部12bに近づくほど内底面15より下方への突出量を大きくさせた形状に形成されている。
【0026】
このようなことから、本体部10の内部には、脚載せ部12における座面部3側の端部12bへ近づくほど高くなる(広くなる)空洞部を形成させることができる。そのため、この空洞部内を、フットレスト1と座面部3との連結軸24や、その他、必要に応じて角度設定用機構や揺動連動機構等を設けるためのスペースとして使用することができる。
【0027】
このフットレスト1に設けられるマッサージ駆動部13として、本実施形態では、足首あたりを左右両側から指圧する第1指圧部26と、ふくらはぎあたりを左右両側から指圧する第2指圧部27とを有したものとしてある。第1指圧部26は、図3に示すように脚載せ部12における一方の内側面16と分離丘17の側面とに対して対向状に設けられた一対のエアセル29を有している。
【0028】
これらエアセル29は、酢酸ビニル等により、外周面を蛇腹構造とした円筒形に形成されており、内部へ空気を給排させることによって軸方向の伸縮動作を行うようになっている。従って、各エアセル29を左右同期的に伸長動作させることで、脚載せ部12で支持される脚11の両側面を挟持状に指圧する構造である。
【0029】
各エアセル29は、その外周まわりにおいて、上向きとなる約半周領域に形成されている蛇腹の形成数が、下向きとなる約半周領域に形成されている蛇腹の形成数よりも多くなっており、中心軸まわりの回転対称形とはなっていない。すなわち、上向き配置の蛇腹のなかには、その凹側及び凸側の周方向稜線においてセル外周を1周しないものが含まれていることになる。
【0030】
従って、上記のように各エアセル29に空気を供給して伸長動作させた場合、エアセル29はその伸長度合が進むにつれて次第に凹部内底面15側を指向するようなカーブ伸長を行うことになる。従って、脚11は、指圧と同時に凹部内底面15側へ押え込まれるような作用を受けることになる。そのため、指圧中、脚11は安定した状態とされ、脚載せ部12から脚11が追い出されるといったことも、当然に生じない。
【0031】
なお、各エアセル29は、その伸長量に応じた撓み代を有して縫製された布や合成皮革、或いは伸縮性を有した布やゴムシート等より成る表皮材30(図1及び図2参照、なお図3では省略した)によって被覆されており、直接、脚11等と触れないようになっている。第2指圧部27は、図4に示すように幅方向中央部に固定部32を有してその両側へ揺動片33を張り出すようにした開閉動作体34と、この開閉動作体34における両揺動片33の下部に設けられた左右のエアセル35と、開閉動作体34における両揺動片33の張出端上部に設けられた指圧片36とを有している。
【0032】
これらエアセル35も、酢酸ビニル等により、外周面を蛇腹構造とした円筒形に形成されており、内部へ空気を給排させることで軸方向の伸縮動作を行うようになったものである。ただ、開閉動作体34及び指圧片36は、脚11のふくらはぎに沿って所定長さを有していることに対応して、図示の左側及び右側のエアセル35は、前後に2個ずつ(図1及び図2参照)配されているが、1個ずつでもよい。
【0033】
開閉動作体34は、バネ板や樹脂板、又はゴム板等の可撓性及び弾性を有した素材により形成されており、エアセル35の伸長動作時には上方へ反り変形を起こすが、エアセル35から空気を排出させれば、開閉動作体34自体の弾性復元力によって元の形状に戻るようになっている。なお、固定部32と揺動片33とをヒンジ構造で接続する構造であれば、開閉動作体34としての素材は限定されないが、この場合、揺動片34を開いた状態に付勢するための戻し機構が必要になる。
【0034】
この第2指圧部27は、左右の全エアセル35を一斉に伸長動作させることで、脚載せ部12で支持される脚11の両側面を挟持状に指圧する構造である。この第2指圧部27の各エアセル35についても、その外周まわりの蛇腹の形成数が非対称となったものが用いられている。そして、それぞれの配置において外向きとされる約半周領域の蛇腹形成数が、内向きの約半周領域の蛇腹形成数よりも多くなるように取り付けられている。
【0035】
すなわち、外向き配置の蛇腹のなかには、その凹側及び凸側の周方向稜線においてセル外周を1周しないものが含まれていることになる。このような構造であるため、各エアセル35に空気を供給して伸長動作させた場合、その伸長度合が進むにつれて指圧片36は次第に、左右のものが相互近接する方向を指向するようなカーブ伸長を行うことになる。従って、指圧片36による脚11の指圧が円滑に行われ、且つ十分な指圧力を発現できるようになっている。
【0036】
そのため、指圧中、脚11は安定した状態とされ、脚載せ部12から脚11が追い出されるといったことも、当然に生じない。なお、開閉動作体34及び指圧片36は、その揺動量に応じた撓み代を有するように形成された上記表皮材30(図1及び図2参照、なお図4では省略した)によって被覆されており、直接、脚11等と触れないようになっている。
【0037】
なお、図示は省略するが、マッサージ駆動部13として、脚載せ部12の内底面15に、足首やふくらはぎをその背面側から指圧するようにした第3指圧部を設けることも可能である。このような場合にあって、第1指圧部26、第2指圧部27、及び第3指圧部は、それぞれ、独自に作動させてもよいし、所定の連動関係を持たせて作動させてもよい。連動させる場合において、上記したように第1指圧部26及び第2指圧部27は、いずれも脚載せ部12から脚11が追い出されることを防止する作用を有しているため、これら第1、第2指圧部26,27と上記第3指圧部とに対して、同時タイミングで空気の供給を行わせるように制御することができる。
【0038】
勿論、第1、第2指圧部26,27と第3指圧部とを、各個別々に作動させる場合であって、たまたまそれらの使用時期が重なることがあっても、いちいち、空気の給排タイミングを所定関係に保たせるような、複雑な制御を行う必要はない。上記第1指圧部26及び第2指圧部27に共通した利点としては、特に、空気圧を利用した指圧であるために所定圧力を超えて過剰に指圧することがない点や、エアセル29,35が円筒形であるために伸縮変形が円滑且つ高能率で行える点等を挙げることができる。
【0039】
第1指圧部26及び第2指圧部27(即ち、マッサージ駆動部13)においてエア配管に必要なエアホース、ホース継手、制御弁等は、図1に示した本体部10内に確保された空洞部を機械収納部25として、この内部へ設けることができる。なお、図6に示すように第1指圧部26や第2指圧部27に対して足の部分を差し入れるような使い方もできる。
【0040】
また、図7に示すように第1指圧部26において、各エアセル29の突端面側に、例えば半球状等をした指圧片40を設けて、指圧時の面圧を高め、その指圧効果を高めるようにすることも可能である。図8及び図9は、本発明に係る椅子型マッサージ機の第2の実施形態示している。この第2実施形態が上記第1実施形態と最も異なるところは、脚載せ部12に対して、脚11の足裏を支持可能なステップ45が設けられており、このステップ45における裏底側に機械収納部25が形成されている点にある。
【0041】
従って、この機械収納部25内に、マッサージ駆動部13の配管機器や配線機器等(図示略)を収納することができる。また、マッサージ駆動部13として、ステップ45に、足裏に対するマッサージ動作を行う第4指圧部46を設けることが可能になる。図10は、本発明に係る椅子型マッサージ機の第3実施形態を示している。この第3実施形態が第1実施形態と異なるところは、第2指圧部27の動作体34が、固定部32から後方に張り出すように設けられている点にある。
【0042】
この場合、エアセル35の伸長動作時には、指圧片36が、固定部32を幅方向に延びる回動軸心として図10のように動作し、脚11を指圧する。ところで、本発明は、上記各実施形態に限定されるものではない。例えば、マッサージ駆動部13において、第1指圧部26のようにエアセル29による直接的な指圧構造にしたり、第2指圧部27のようにエアセル35を駆動源とした間接的な指圧構造にしたりするものの他、これらをモータ駆動にしたりすること等も可能である。また、指圧動作部26,27等の配置や配置数も適宜変更可能であり、勿論、エアセル29,35の使用数等も適宜変更可能である。
【0043】
このように、マッサージ駆動部13の構造、マッサージ動作内容、動作原理等は何ら限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【0044】
【図1】図2のA−A線断面図である。
【図2】第1実施形態の椅子型マッサージ機のフットレストを示す平面図である。
【図3】図2のB−B線拡大断面図である。
【図4】図2のC−C線拡大断面図である。
【図5】本発明に係る第1実施形態の椅子型マッサージ機を示す斜視図である。
【図6】フットレストの別使用例を示す側断面図である。
【図7】第1指圧部のエアセルに指圧片を設けた状況を図3に対応させて示した断面図である。
【図8】本発明に係る第2実施形態の椅子型マッサージ機を示す概略側面図である。
【図9】第2実施形態のフットレストを示す斜視図である。
【図10】本発明に係る第3実施形態の椅子型マッサージ機のフットレストの断面図である。
【符号の説明】
【0045】
1 フットレスト
2 椅子型マッサージ機
3 座面部
5 マッサージ駆動部
11 脚
10 本体部
12 脚載せ部
12a 脚載せ部における足先寄りの端部
12b 脚載せ部における座面部寄りの端部
15 凹部内底面
16 対向内側面
17 分離丘
20 本体部の側壁部
25 機械収納部
29 エアセル
35 エアセル
45 ステップ

【特許請求の範囲】
【請求項1】
座面部(3)の前部に起伏自在にフットレスト(1)を備えた椅子型マッサージ機において、上記フットレスト(1)は、脚載せ部(12)を有する本体部(10)と、この本体部(10)にマッサージ動作可能として設けられたマッサージ駆動部(13)とを備え、上記脚載せ部(12)は、フットレスト(1)を座面部の前方へ跳ね上げた状態にしたときに、その内底面(15)が座面部(3)から前下方に傾斜する傾斜面とされており、上記本体部(10)には、上記脚載せ部(12)の前端部(12a)に近づくほど上方への突出量が大きくされた左右両側壁部(20)が設けられていることを特徴とする椅子型マッサージ機。
【請求項2】
前記本体部(10)において、脚載せ部(12)における座面部(3)の側端部(12b)の下部が機械収納部(25)に形成されていることを特徴とする請求項1記載の椅子型マッサージ機。
【請求項3】
前記マッサージ駆動部(5)は、空気の給排制御によって伸縮動作を行う蛇腹構造のエアセル(29)(35)を具備したものであって、該エアセルは、左右両側壁(20)の前端側と、脚載せ部(12)の内底面(15)の座面部(3)側とに設けられ、脚載せ部(12)の内底面(15)に設けられたエアセル(35)の上部には、指圧片(36)が設けられていることを特徴とする請求項1又は2記載の椅子型マッサージ機。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
脚に対してマッサージ動作が可能なマッサージ駆動部を備えたフットレストが座面部の前部に設けられている椅子型のマッサージ機であって、
前記フットレストは、脚の背面が対向する内底面と、左右両側にある一対の対向内側面と、幅方向中央部にある分離丘と、を備え、当該分離丘の両側で左右の脚を振り分けて保持する左右一対の凹部が形成され、
前記凹部のそれぞれは、脚先側に向かって左右幅が狭くされていることを特徴とするマッサージ機。
【請求項2】
脚に対してマッサージ動作が可能なマッサージ駆動部を備えたフットレストが座面部の前部に設けられている椅子型のマッサージ機であって、
前記フットレストは、脚の背面が対向する内底面と、左右両側にある一対の対向内側面と、幅方向中央部にありその両側で左右の脚を振り分ける分離丘と、を備え、
前記分離丘は、脚先側に向かって左右幅が大きくされていることを特徴とするマッサージ機。
【請求項3】
脚に対してマッサージ動作が可能なマッサージ駆動部を備えたフットレストが座面部の前部に設けられている椅子型のマッサージ機であって、
前記フットレストは、脚の背面が対向する内底面と、左右両側にある一対の対向内側面と、幅方向中央部にありその両側で左右の脚を振り分ける分離丘と、を備え、
前記対向内側面は、脚先側に向かって前記フットレストの幅方向中央部側へ向かう傾斜面とされていることを特徴とするマッサージ機。
【請求項4】
脚に対してマッサージ動作が可能なマッサージ駆動部を備えた脚用のマッサージ機であって、
脚の背面が対向する内底面と、左右両側にある一対の対向内側面と、幅方向中央部にある分離丘と、を備え、当該分離丘の両側で左右の脚を振り分けて保持する左右一対の凹部が形成され、
前記凹部のそれぞれは、脚先側に向かって左右幅が狭くされていることを特徴とするマッサージ機。
【請求項5】
脚に対してマッサージ動作が可能なマッサージ駆動部を備えた脚用のマッサージ機であって、
脚の背面が対向する内底面と、左右両側にある一対の対向内側面と、幅方向中央部にありその両側で左右の脚を振り分ける分離丘と、を備え、
前記分離丘は、脚先側に向かって左右幅が大きくされていることを特徴とするマッサージ機。
【請求項6】
脚に対してマッサージ動作が可能なマッサージ駆動部を備えた脚用のマッサージ機であって、
脚の背面が対向する内底面と、左右両側にある一対の対向内側面と、幅方向中央部にありその両側で左右の脚を振り分ける分離丘と、を備え、
前記対向内側面は、脚先側に向かって前記フットレストの幅方向中央部側へ向かう傾斜面とされていることを特徴とするマッサージ機。
【請求項7】
前記マッサージ駆動部は、前記分離丘によって左右に振り分けられた各脚に対して、足首を左右両側から指圧する第1指圧部と、ふくらはぎを左右両側から指圧する第2指圧部とを有している請求項1〜6のいずれか一項に記載のマッサージ機。

【図1】
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【図2】
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【図3】
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【図4】
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【図5】
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【図6】
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【図7】
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【図8】
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【図9】
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【図10】
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【公開番号】特開2006−136750(P2006−136750A)
【公開日】平成18年6月1日(2006.6.1)
【国際特許分類】
【出願番号】特願2006−40140(P2006−40140)
【出願日】平成18年2月17日(2006.2.17)
【分割の表示】特願平9−109692の分割
【原出願日】平成9年4月25日(1997.4.25)
【出願人】(000112406)ファミリー株式会社 (175)
【Fターム(参考)】